JPH08174425A

JPH08174425A - 連続式ショットブラスト設備

Info

Publication number: JPH08174425A
Application number: JP33637794A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Miyashita; 哲也宮下
Original assignee: Sintokogio Ltd
Current assignee: Sintokogio Ltd
Priority date: 1994-12-22
Filing date: 1994-12-22
Publication date: 1996-07-09

Abstract

(57)【要約】【目的】製品を撹拌転倒させながら任意の速度で移動
させることが可能なトラフを備えた連続式ショットブラ
スト設備を提供することを目的とする。【構成】トラフ２を、回転中心軸が左右方向へ向きか
つ左右方向へ所要の間隔をおいて回転可能に設置した２
個の円筒部材４、５と、２個の円筒部材４、５における
相対向する内側端面にそれぞれ装着した２枚の円板部材
６、７と、２枚の円板部材６、７間に相対向して架設し
て側壁部を構成する側壁部材８、９と、側壁部材８、９
の下端間位置に配設したコンベヤ１０と、で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、研掃室を構成するトラ
フを垂直面内で所定角度正逆回転可能に配設して成る連
続式ショットブラスト設備の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の設備として、特開平６ー
１４３１４４号公報で開示されるように、回転ドラムを
横置して研掃室を構成しかつその上部を切り欠いてショ
ット投射用開口を形成し、さらに回転ドラムを長手方向
へ傾動可能にして製品の移動速度を変更可能にして、製
品を回転ドラムの正逆回転により撹拌転倒させながら回
転ドラム内を滑降移動させて製品をショットブラストす
るようにしたものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このように構
成された従来の設備では、回転ドラムを傾動させるため
の大規模で高価な装置が必要になるうえに、構造が複雑
になるなどの問題があった。本発明は上記の問題を解消
するために為されたもので、製品を撹拌転倒させながら
任意の速度で移動させることが可能な正逆回転トラフを
備えた連続式ショットブラスト設備を提供することを目
的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに発明のショットブラスト設備は、研掃室を構成する
トラフを垂直面内で所定角度正逆回転可能に配設して成
る連続式ショットブラスト設備において、前記トラフ
は、回転中心軸が左右方向へ向きかつ左右方向へ所要の
間隔をおいて回転可能に設置された２個の円筒部材と、
これら２個の円筒部材における相対向する内側端面にそ
れぞれ装着され製品搬入口、製品搬出口をそれぞれ設け
た２枚の円板部材と、これら２枚の円板部材間に相対向
して架設されて側壁部を構成する側壁部材と、これら側
壁部材の下端間位置に配設されたコンベヤと、を具備し
たことを特徴とする。

【０００５】

【作用】このように構成された設備は、トラフ全体を正
逆回転させるとともにトラフのコンベヤを駆動しながら
トラフ内にショットブラストすべき製品を供給すると、
製品はトラフの正逆回転により撹拌転倒されながらコン
ベヤにより任意の速度で移動されることとなる。

【０００６】

【実施例】以下に本発明の一実施例について図１〜図３
に基づき詳細に説明する。図１に示すように、キャビネ
ット１の内部には、ショットブラスト室を構成する左右
方向へ延びるトラフ２が回転機構３を介して正逆回転可
能に配設してあり、トラフ２は、回転中心軸が左右方向
へ延びかつ左右方向へ所要の間隔をおいて回転可能に設
置した２個の円筒部材４、５と、これら２個の円筒部材
４、５における相対向する内側端部にそれぞれ装着した
２枚の円板部材６、７と、これら２枚の円板部材６、７
間に前後方向（図２、３において左右方向）へ所要の間
隔をおき相対向して架設してトラフ２の側壁部を構成す
る側壁部材８、９と、これら側壁部材８、９の下端間位
置に配設したコンベヤとしてのエプロンコンベヤ１０
と、で構成してある（図２参照）。

【０００７】そして、前記トラフ２の右側の円板部材６
にはシュート１１を備えた製品供給口１２が、またトラ
フ２の左側の円板部材７にはシュート１３を備えた製品
排出口１４がそれぞれ設けてある。また、前記回転機構
３は、図３に示すように回転可能に支持した２対のロー
ラー１５と、前記トラフ２の左側円板部材７に環装した
鎖車１６と、前記キャビネット１の天井上に設置した減
速機付きモータ１７と、このモータ１７の出力軸に嵌着
した鎖車１８と前記鎖車１６との間に掛け渡した無端ロ
ーラーチェーン１９とで構成してある。

【０００８】また、前記キャビネット１の天井上には前
記トラフ２内の製品に向けてショットを投射する遠心式
ショット投射装置２０が設置してある。また、前記キャ
ビネット１の底部には投射されたショットや製品からの
剥離物を搬出させるスクリュウコンベヤ２１が構成して
ある。なお、図中符号２２は製品搬入用コンベヤ、２３
は製品搬出用コンベヤである。

【０００９】このように構成した装置は、回転機構３の
モータ１７を正逆駆動してトラフ２を正回転あるいは逆
回転させるとともにトラフ２のエプロンコンベヤ１０を
駆動した状態のもとに、製品搬入用コンベヤ２２および
シュート１１により、ショットブラストすべき製品をト
ラフ２内に供給すると、製品はトラフ２の正逆回転によ
り撹拌転倒され、さらにエプロンコンベヤ１０により任
意の速度で確実に移動される。そして、この途中でショ
ット投射装置２０から投射されるショットを受けてショ
ットブラストされることとなる。ショットブラストされ
た製品はトラフ２の製品排出口１４から排出された後、
シュート１３を介して製品搬出用コンベヤ２３に誘導さ
れる。

【００１０】なお、上記の実施例ではコンベヤとしてエ
プロンコンベヤ１０を用いたが、製品の形態に応じて他
のコンベヤを用いてもよいのはもちろんである。

【００１１】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように発明は、
研掃室を構成するトラフを垂直面内で所定角度正逆回転
可能に配設して成る連続式ショットブラスト設備におい
て、前記トラフは、回転中心軸が左右方向へ向きかつ左
右方向へ所要の間隔をおいて回転可能に設置された２個
の円筒部材と、これら２個の円筒部材における相対向す
る内側端面にそれぞれ装着され製品搬入口、製品搬出口
をそれぞれ設けた２枚の円板部材と、これら２枚の円板
部材間に相対向して架設されて側壁部を構成する側壁部
材と、これら側壁部材の下端間位置に配設されたコンベ
ヤと、を具備したから、コンベヤをもって製品を移動さ
せることができるため、製品を撹拌転倒させながら任意
の速度で移動させることができるうえに、従来のこの種
の装置と比較して構造が簡単で小規模になるなどの優れ
た効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すー部断面正面図であ
る。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ断面図である。

【符号の説明】

２トラフ４、５円筒部材６、７円板部材８、９側壁部材１０エプロンコンベヤ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】研掃室を構成するトラフを垂直面内で所
定角度正逆回転可能に配設して成る連続式ショットブラ
スト設備において、前記トラフ２は、回転中心軸が左右
方向へ延びかつ左右方向へ所要の間隔をおいて回転可能
に設置された２個の円筒部材４、５と、これら２個の円
筒部材４、５における相対向する内側端部にそれぞれ装
着され製品搬入口１２、製品搬出口１４をそれぞれ設け
た２枚の円板部材６、７と、これら２枚の円板部材６、
７間に相対向して架設されて側壁部を構成する側壁部材
８、９と、これら側壁部材８、９の下端間位置に配設さ
れたコンベヤ１０と、を具備したことを特徴とする連続
式ショットブラスト設備。