JPH08174393A - バネ用自動研磨機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 力作業の必要がなく、安全にバネの研磨が出
来、バネの仕様がかわっても他の治具を必要としない手
間のかからぬ自動研磨機を提供する。 【構成】 前輪６、７と後輪８、９で保持された、凹型
の枠１よりなる上部チェーンと溝の形が三角の枠２より
なる下部チェーンを１組とし、枠の横幅寸法が異なるも
のを３組あわせる。そして、上部チェーンの枠１の中に
はエアーホルダー４及び凹型の枠１に接続された芯金３
で保持されるおとし金具５を３枚収納する。凹型の枠１
の上部と下部にはエアー注入口１０、エアー排出口１
１、排出弁１６があり、排出口１１よりエアー排出する
ための作動ピン１４、１５を、下部チェーンを挾んで中
央部に砥石１７とガイド板１８をそれぞれ２枚設置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エアーホルダー４及び
凹型に接続された芯金３で保持されるおとし金具５を３
枚収納した凹型の枠１よりなる上部チェーンと溝の形が
三角の枠２よりなる下部チェーンを１組として、枠の横
幅寸法が異なるものを３組あわせた、バネ用自動研磨機
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、バネを研磨する時、バネを保持す
るために、バネの巻外径と長さに合わせた円盤やブッシ
ュがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】バネの仕様がかわるた
びに、バネの巻外径と長さに合った円盤やブッシュをい
ちいち交換しなければならず、又、円盤は大変重いの
で、取り替え作業をおこなうのが危険であった。本発明
は、これらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】八角形をした、前輪６、
７と駆動軸の後輪８、９で保持された、凹型の枠１より
なる上部チェーンと溝の形が三角の枠２よりなる下部チ
ェーンを１組とし、枠、前輪、及び、後輪の横幅寸法が
異なるものを３組あわせる。そして、上部チェーンの凹
型の枠１の中にはエアーホルダー４及び凹型の枠１に接
続された芯金３で保持されるおとし金具５を３枚収納す
る。凹型の枠１の上部の左右にはエアー注入口１０、及
び、エアー排出口１１があり、注入口１０へエアー注入
するノズル１２、１３と排出口１１よりエアー排出する
ための作動ピン１４、１５を設置置する。エアー排出口
１１には、排出弁１６を設け、作動ピン１４、１５によ
り作動する。そして、下部チェーンを挟んで中央部に砥
石１７とガイド板１８をそれぞれ２枚設置する。本発明
は、以上のような構成よりなるバネ用自動研磨機であ
る。

【０００５】

【作用】バネの長さにより、上部チェーンと下部チェー
ンの各々の組み合せでチェーン横幅を調整し、又、砥石
１７とガイド板１８の幅を調整する。下部チェーンの後
輪９は時計方向へ、上部チェーンの後輪８はその逆方向
へ回転する。そして、下部チェーンの溝にバネを置く
と、ガイド板１８により溝の中心へバネがくる。前輪６
の手前でノズル１２よりエアーがエアー注入口１０に入
りエアーホルダー４でおとし金具５を保持し、下部チェ
ーンの三角の枠２の頭上におとし金具５が来たとき作動
ピン１４が排出弁１６を突きエアーが排出され、溝上の
バネの上におとし金具５が落下する。再び、ノズル１３
よりエアーがエアー注入口１０に入りエアーホルダー４
でおとし金具５を保持し、バネを固定する。バネがガイ
ド板１８に誘導され砥石１７により研磨された後、作動
ピン１５が排出弁１６を突きエアーが排出され、おとし
金具５の保持が解除される。そして、バネは自動的に製
品箱へ落下する。

【０００６】

【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
１〜図３において、前輪６、７と後輪８、９は上部と下
部のチェーンの位置ずれを防止するため八角形をなし、
更に、凹部１９と凸部２０をそれぞれ設けてずれ防止を
強化している。又、上部と下部のチェーンがたるまない
よう後輪８、９を駆動軸にしている。さらに、下部チェ
ーンは上部チェーンより多く枠数をとることにより、作
業者は余裕をもってバネを溝にいれることが出来る。

【０００７】おとし金具５が落下してバネに接触した
時、ノズル１２、１３からエアー注入口１０へエアーが
入り凹型の枠１の内部は空気圧が高くなり、エアーホル
ダー４が横に動き、おとし金具５は横からの力を受けて
図３のような形をして保持される。又、エアーホルダー
４が解除された時、凹型の枠１に接続された芯金３によ
り、おとし金具５は、常に、外れないようになってい
る。

【０００８】図４において、凹型の枠１、及び三角の枠
２の横幅寸法は、それぞれ、１０ｍｍ、１５ｍｍ、２０
ｍｍの寸法を取りバネの長さに応じて、すき間をあけた
り、１組のみで使用したり、いろいろな組合せができ
る。１組、あるいは２組で使用するときは、使用しない
チェーンは前輪６、７と後輪８、９と共にホイール２
１、２２、２３、２４を横移動して作業の妨げにならな
いようにすることが出来る。

【０００９】図５において、チェーンは常に動いている
ので、ノズル１２、１３が注入口１０内で動いても、最
大角度９０度のところまでエアーが漏れないようになっ
ている。なお、注入口１０はゴムチューブ２５をかぶ
り、空気圧によりエアーが、抜け穴２６を通ってゴムチ
ューブ２５を膨らませ凹型１の枠内に充満したあと、抜
け穴２６をふさいで漏れないようにするものである。

【００１０】図６において、凹型の枠１内に充満したエ
アーは、ゴム製の排出弁１６によりふさがれ作動ピン１
４が排出弁１６を突くことにより、排出される。

【００１１】

【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されてお
り、下部チェーンの三角の溝２にバネをのせるだけで、
力作業の必要もなく安全にバネを研磨することが出来
る。そして、バネの仕様がかわるたびに円盤やブッシュ
などの重い治具を交換する必要がなく手間もかからな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の要部斜視図である。

【図２】上部と下部のチェーンの枠の要部斜視図であ
る。

【図３】上部と下部のチェーンの枠の使用中の要部側面
図である。

【図４】本発明の他の実施例を示す要部斜視図である。

【図５】ノズルと注入口の作動中の要部断面図である。

【図６】作動ピンと排出口の作動中の要部断面図であ
る。

【符号の説明】 １ 凹型の枠 ２ 三角の枠 ３ 芯金 ４ エアーホルダー ５ おとし金具 ６、７ 前輪 ８、９ 後輪 １０ 注入口 １１ 排出口 １２、１３ ノズル １４、１５ 作動ピン １６ 排出弁 １７ 砥石 １８ ガイド板 １９ 凹部 ２０ 凸部 ２１、２２、２３、２４ ホイール ２５ ゴムチューブ ２６ 抜け穴

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中が空洞である凹型の枠（１）よりな
   る上部チェーンと溝の形が三角の枠（２）よりなる下部
   チェーンを１組とし、前輪（６、７）と後輪（８、９）
   で保持することを特徴としたバネ用自動研磨機。
2. 【請求項２】 上部チェーンと下部チェーンを１組と
   して、凹型の枠（１）、三角の枠（２）、及び、前輪
   （６、７）と後輪（８、９）の横幅寸法が異なるものを
   ３組あわせたバネ用自動研磨機。
3. 【請求項３】 上部チェーンの凹型の枠（１）の中に
   エアーホルダー（４）及び凹型に接続された芯金（３）
   で保持されるおとし金具（５）を３枚収納することを特
   徴としたバネ用自動研磨機。