JPH08174006A - 冷間圧延方法 - Google Patents

冷間圧延方法

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Publication number
JPH08174006A
JPH08174006A JP32661594A JP32661594A JPH08174006A JP H08174006 A JPH08174006 A JP H08174006A JP 32661594 A JP32661594 A JP 32661594A JP 32661594 A JP32661594 A JP 32661594A JP H08174006 A JPH08174006 A JP H08174006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pass
rolling
viscosity
stand
rolling oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32661594A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhito Okada
一仁 岡田
Eisuke Kawasumi
英輔 河澄
Takashi Akazawa
高 赤澤
Yoshiichi Kiyono
芳一 清野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP32661594A priority Critical patent/JPH08174006A/ja
Publication of JPH08174006A publication Critical patent/JPH08174006A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた光沢が得られ、かつ表面疵を防止して
圧延することが可能な鋼板の冷間圧延方法の提供。 【構成】 鋼板を冷間圧延する際に、第1パスもしくは
第1スタンドにおいて使用する圧延油の粘度が、第2〜
最終パスもしくは第2〜最終スタンドで使用する圧延油
の粘度よりも低粘度である圧延油を用いて圧延する冷間
圧延方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた光沢が得られる
鋼板の冷間圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、優れた光沢が得られる鋼板の冷間
圧延方法の1つとして圧延油を低粘度化する方法が知ら
れている。しかし、圧延油を低粘度化した場合、ロール
と被圧延材が焼き付き、ヒートストリーク、ヒートスク
ラッチと呼ばれる表面疵が発生しやすくなるといった問
題点があった。つまり、圧延油の粘度を低くした場合、
光沢は向上するがヒートストリークが発生し、逆に圧延
油の粘度を高くした場合、ヒートストリークは防止でき
るが光沢が悪化することになり、高光沢を確保しながら
ヒートストリークを防止することは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題点を解決し、優れた光沢が得られ、かつ表面疵
を防止して圧延することが可能な鋼板の冷間圧延方法の
提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼板を冷間圧
延する際に、第1パスもしくは第1スタンドにおいて使
用する圧延油の粘度が、第2〜最終パスもしくは第2〜
最終スタンドで使用する圧延油の粘度よりも低粘度であ
る圧延油を用いて圧延することを特徴とする冷間圧延方
法である。
【0005】
【作用】図面を用いて、本発明の作用を説明する。図1
は、ステンレス鋼板を冷間圧延した時の第1パスの圧延
油粘度と、最終パス圧延後の鋼板光沢度との関係を示す
グラフであり、図2は同じくステンレス鋼板を冷間圧延
した時の第1パスの圧延油粘度と、第2パスヒートスト
リーク発生限界圧下率との関係を示すグラフである。な
お、図1、図2の粘度は50.0℃における値を示す。
【0006】すなわち、本発明によれば、冷間圧延を行
う際に第1パスもしくは第1スタンドにおいて第2〜最
終パスもしくは第2〜最終スタンドで使用される圧延油
の粘度よりも低粘度の圧延油を用いて圧延することによ
り、優れた光沢が得られ、かつヒートストリークを防止
して圧延できることが明らかになった。これは図1に示
すように、第1パスもしくは第1スタンドにおいて第2
〜最終パスもしくは第2〜最終スタンドよりも低粘度の
圧延油(極限は無潤滑圧延)を用いることで、第1パス
もしくは第1スタンドで発生するオイルピットと呼ばれ
る凹状欠陥が減少し光沢が向上するためである。
【0007】しかし、図2に示すように、第1パスもし
くは第1スタンドで無潤滑圧延を実施した場合、圧延油
を用いて圧延した場合と比較して第2パスもしくは第2
スタンドでのヒートストリークの発生の限界圧下率が低
くなることも明らかとなった。したがって、本発明によ
れば第1パスもしくは第1スタンドで第2〜最終パスも
しくは第2〜最終スタンドよりも低粘度の圧延油を用い
て圧延することで、優れた光沢を有し、かつヒートスト
リークの発生が防止できる鋼板の冷間圧延方法が可能と
なる。なお、本発明において第2〜最終パスもしくは第
2〜最終スタンドで用いられる圧延油の粘度とは、該工
程で用いられる圧延油の平均粘度で定義される。
【0008】本発明においては、第1パス、または第1
スタンドにおける圧延油の粘度は3〜10cSt〔50.0
℃〕の範囲内にあることが好ましい。3cSt未満では
第2パス、または第2スタンドでのヒートストリーク発
生限界圧下率が低下し、10cSt超えの場合得られる鋼
板の光沢度が低下するためである。なお、本発明におけ
る圧延油の粘度とは、圧延油を単独で用いる場合、圧延
油と水とが混合されたエマルジョンで用いる場合、いず
れにおいても原液である圧延油の粘度で規定する。
【0009】また、本発明においては第1パス、または
第1スタンドにおける圧下率は5〜25%が好ましい。こ
れは、5%未満では得られる鋼板の光沢が低下するため
であり、25%超えの場合ヒートストリークが発生するた
めである。本発明は、シングルスタンドの圧延機、多段
スタンドのタンデム圧延機等の圧延機に好ましく適用さ
れ、さらには第2パス後、または第2スタンド後の1ス
タンドまたは1パスにおける圧下率が20%以上を要求
される鋼板の冷間圧延に好ましく適用される。
【0010】また、本発明は、仕上げ調質圧延後の製品
に優れた表面光沢が要求されるSUS430に代表され
るフエライト系ステンレス、バフ研磨後に優れた表面光
沢が要求されるSUS304等のオーステナイト系ステ
ンレス等のステンレス鋼板の冷間圧延に好ましく適用さ
れる。
【0011】
【実施例】SUS430を母板 4.0mmから 1.0mmまで5パスで
冷間圧延した場合の結果を表1に示す。第1パスの圧下
率は20%とし、第2パスの圧下率は22%とした。
【0012】
【表1】
【0013】従来例2に示されるように、第1〜最終パ
ス(第5パス)まで同じ粘度の圧延油を用いた場合、JI
S Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により測定した鋼
板の光沢度は、 300であった。また、従来例1に示され
るように、第1パスを無潤滑とした場合は、鋼板の光沢
度は 420(ヒートストリーク未発生部)であるが、第2
パスでヒートストリークが発生した。しかし、本発明方
法で圧延して得られた鋼板の光沢度は 390であり、しか
もヒートストリークを防止して圧延できた。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、鋼板を冷間圧延する際
に、第1パスもしくは第1スタンドにおいて、第2〜最
終パスもしくは第2〜最終スタンドで使用される圧延油
の粘度よりも低粘度の圧延油を用いて圧延することによ
り、高光沢を有する冷延鋼板が、ヒートストリークの発
生を防止して製造できるため、光沢不良、ヒートストリ
ーク不良を大幅に低減できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1パスの圧延油粘度と、最終パス圧延後の鋼
板光沢度との関係を示すグラフ。
【図2】第1パス圧延油粘度と、第2パスヒートストリ
ーク発生限界圧下率との関係を示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤澤 高 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 清野 芳一 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板を冷間圧延する際に、第1パスもし
    くは第1スタンドにおいて使用する圧延油の粘度が、第
    2〜最終パスもしくは第2〜最終スタンドで使用する圧
    延油の粘度よりも低粘度である圧延油を用いて圧延する
    ことを特徴とする冷間圧延方法。
JP32661594A 1994-12-28 1994-12-28 冷間圧延方法 Pending JPH08174006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32661594A JPH08174006A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 冷間圧延方法

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JP32661594A JPH08174006A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 冷間圧延方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08174006A true JPH08174006A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18189788

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JP32661594A Pending JPH08174006A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 冷間圧延方法

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JP (1) JPH08174006A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101412838B1 (ko) * 2012-09-21 2014-06-27 주식회사 포스코 스테인리스강의 연속압연장치 및 연속압연방법
KR101495956B1 (ko) * 2012-06-19 2015-02-25 주식회사 포스코 스테인리스강의 연속압연장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101495956B1 (ko) * 2012-06-19 2015-02-25 주식회사 포스코 스테인리스강의 연속압연장치
KR101412838B1 (ko) * 2012-09-21 2014-06-27 주식회사 포스코 스테인리스강의 연속압연장치 및 연속압연방법

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