JPH08172975A

JPH08172975A - 水槽用フィルタおよび水槽

Info

Publication number: JPH08172975A
Application number: JP6320345A
Authority: JP
Inventors: Itaru Kanenobu; 至兼信
Original assignee: SHIN NIPPON SANGYO KK
Current assignee: SHIN NIPPON SANGYO KK
Priority date: 1994-12-22
Filing date: 1994-12-22
Publication date: 1996-07-09

Abstract

(57)【要約】【目的】飼育魚の飼育条件に応じて濾材の種類および
配置位置を選択し、水槽内に発生する藻や雑菌をより少
なくするとともに、化学的汚染物を分解除去できるよう
にする。【構成】下端が開放し上端が閉塞された筒状の筐体の
内部に管路を備え、この管路と筐体内壁との間の空間に
濾材を配置し、筐体を水槽の底部に設けられたソケット
に差し込み自立させ、ソケットを介して管路の下端部に
水循環用ポンプの負圧を接続する。【効果】濾過の過程で発生するオゾン（Ｏ₃）により
殺菌が行われ、このオゾン（Ｏ₃）から変化した酸素
（Ｏ₂）が生物的濾過質となるバクテリアに自然発生的
に供給されるので、飼育水を有効に濾過することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、魚その他の生物を飼育
する水槽内の飼育水の濾過に利用する。本発明は、淡水
魚、海水魚、熱帯魚などの鑑賞魚を最適な環境で飼育す
るための水槽に利用するに適する。本発明は、鑑賞魚の
飼育条件に応じて濾材の種類および配置を選択し、飼育
水を効果的に濾過することができる水槽用フィルタおよ
びそのフィルタを用いた水槽に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、飼育水槽の内部に配置され、ポン
プにより水を循環させて水槽水の浄化を行うフィルタの
構造が多数知られている。その中には、筒状の筐体に濾
材が収容され、この筒状の筐体の内部を循環水が通過す
る構造のものも多数ある。

【０００３】この種の水槽用フィルタのうち、筒状の筐
体の上下両方部に給排水口を設け、その筐体内に濾材を
充填し、その濾材の中心部に周面に多数の咄出口を設け
た補助流路を挿通した構造のものがある（特開平６−２
９６９８４号公報、出願人：環境科学）。しかし、この
構造では、補助流路は濾過水が通過する流路ではなく洗
浄時に使用するものである。すなわち、洗浄時に下部給
水口から導入されて濾材内を下から上に通過して上部排
水口に抜ける液体と、補助流路の咄出口から噴出する液
体とにより濾材を掻き混ぜるように動かすことによって
濾材に付着形成された生物膜を剥離除去するものであ
る。

【０００４】また、筒状の筐体の上部に給水口を設け、
その筐体内に濾材を充填し、その濾材の中心を貫通する
管路を設けた構造のものがある（特開平６−２８５３１
０号公報、出願人：小野）。この構造は筐体そのものが
フロート構造であって、水槽の底部に安定に配置される
ものではなく、またその内部を貫通する管路には濾材に
対して連通する孔は設けられてない。

【０００５】さらに、筒状の筐体内に濾材を充填し、そ
の筐体を複数段接続する構造のものが知られている（特
開平５−１１５８７０号公報、出願人：和技研）。この
構造ではその筐体内部に管路が貫通する構造にはなって
いない。

【０００６】その他、筒状の筐体の内部に濾材を充填し
たフィルタを複数個用いて、飼育水の浄化を行う水槽が
知られている（特開平６−２９２４８３号公報）。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このように多くの水槽
用フィルタや濾過装置が知られていて、いずれも水面の
浮遊物や水槽内の排泄物、残飼などから生じる蛋白系腐
敗物を除去して飼育水を浄化させ、水質環境を安定的に
保全させようとするものである。しかし、これらのフィ
ルタや濾過装置は飼育魚の飼育条件、すなわち、魚の
数、種類、飼育温度、餌の種類および量などによる飼育
水の汚れ具合に応じて濾材の種類を増減し、あるいは選
択して有効に使われているものはなく、また、生物的濾
過質としてのバクテリアに自然発生的に酸素を供給し繁
殖を促進させるものはない。

【０００８】また、上記のような水槽内に使用するフィ
ルタは、その構造や取付け構造が複雑であって、専門家
向きであり、水槽の知識が十分でない一般利用者が簡便
に使用するようにはなっていない。

【０００９】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、飼育水中の雑菌や藻の発生を効果的に抑制する
ことができるフィルタおよび水槽を提供することを目的
とする。本発明は飼育魚の飼育条件に応じて複数の濾材
の組み合わせを変え、あるいは濾材を選択して、殺菌お
よび生物的濾過質となるバクテリアの繁殖を増進させる
ことができるフィルタおよび水槽を提供することを目的
とする。本発明は、取扱いが簡便であり、フィルタの交
換や清掃が一般利用者にも簡単に行うことができるフィ
ルタおよび水槽を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数の生物的
濾材を組み合せて有効に使用するとともに、飼育水を大
きな表面積で濾過し、水槽内に発生する藻や雑菌および
化学的汚染物を効果的に除去することを特徴とする。

【００１１】すなわち、本発明の第一の観点は、飼育水
を濾過する水槽用フィルタであって、下端が開放し上端
が閉塞された筒状の筐体と、この筐体の内部を貫通し下
端と上端近傍とを連通する管路とを備え、この管路と前
記筐体内壁との間の空間に濾材が配置され、水槽の底部
に設けられたソケットに前記筐体がさし込まれて自立す
る構造であり、このソケットを介して前記管路に水循環
用ポンプの負圧が接続されることを特徴とする。

【００１２】筐体および管路は長手方向に分離可能な複
数の部分構造をなし、この部分構造は任意に選択接続が
可能とすることが望ましい。

【００１３】標準的にはその構造は３段構造であり、下
段部の濾材はセラミックス、中段部の濾材は活性炭、上
段部の濾材は生物的濾過質であり、この上段部では前記
管路の管壁に水流が通過する多数の孔が設けられた構造
となることが望ましい。

【００１４】筐体および管路は透明プラスチックにより
形成されることが、内部のよごれなどを観察できるので
便利である。

【００１５】本発明の第二の観点は水槽であり、水流が
通過する多数の孔が設けられた上げ底板を備え、この上
げ底板に上記構造のフィルタが１以上立設され、前記ソ
ケットはこの上げ底板に設けられ、そのソケットにはそ
の上げ底板の下側と前記フィルタの前記濾材が配置され
た空間とを連通させる孔が設けられ、この上げ底板の下
側が前記水循環用ポンプの負圧領域であり、この水循環
ポンプの流出口に接続された水面注水口が設けられたこ
とを特徴とする。

【００１６】上げ底板の上面には水流が通過するも飼育
動物が通過しない大きさの孔が形成された仕切板が立設
される構造が効果的である。

【００１７】水面注水口が水面に対して斜めに形成され
たシャワー構造とする、すなわち、斜面に複数の小孔を
設けた構造とすることがよい。

【００１８】上げ底板の上面には濾材が載置され、その
濾材が載置された領域のその上げ底板の下側部分が開口
となるように前記水循環用ポンプの負圧に接続された二
股管路が配置されることが望ましい。

【００１９】

【作用】下端が開放し上端が閉塞された筒状の筐体内部
を貫通し、下端と上端近傍とが連通する管路の下端部に
水循環用ポンプにより負圧を与えると、飼育水は筐体の
内壁と管路との間の空間に配置された複数の濾材を通過
して管路内を下端部に向けて流動する。このように飼育
水は管路の外周から中心に向かって濾材内を通過するの
で、通過する面積が大きく濾過を有効に行うことができ
る。

【００２０】筐体および管路は長手方向に分離できる構
造であるから、使用条件により自在に最適な構成とする
ことができる。例えば３段構造にした場合に、下段には
セラミックスを収容し、中段には活性炭を収容し、さら
に、上段にスポンジを収容して生物的濾過質としてのバ
クテリアを繁殖させるようにすることができる。

【００２１】このようにすると、濾過される飼育水がセ
ラミックスを通過したときに、オゾン（Ｏ₃）が発生し
てその酸化力により雑菌および藻の発生を原因となる植
物プランクトンを抹殺する。続いて活性炭内を通過する
とその吸着力によって汚れを吸着し、さらに、スポンジ
内を通過したときにその表面に発生した生物的濾過質と
なるバクテリアがアンモニア（ＮＨ₃）などの化学的汚
染物を分解除去する。このようにして浄化された飼育水
は上段部分に設けられた多数の孔を通って管路内を下方
に向かって流動する。セラミックス内で発生した余分な
オゾン（Ｏ₃）は活性炭内を通過したときに酸素
（Ｏ₂）に変化し、この酸素（Ｏ₂）がスポンジ表面の
バクテリアに供給されて繁殖が促進される。

【００２２】さらに、筐体および管路を透明プラスチッ
クによって形成すれば、光合成細菌の働きが活発になり
浄化機能をさらに高めることができる。

【００２３】水槽には複数のソケットを備えた上げ底板
が設けられているので、このソケットに複数の筐体を立
接することができ、その下側が水循環ポンプの負圧領域
となって、吸い上げられた飼育水は水面注水口から水槽
に戻される。

【００２４】これにより、水槽底部の飼育水を複数の濾
材内を広い面積にわたって通過させることができるの
で、有効な殺菌および浄化を行うことができる。また、
筐体を形成するセグメントはそれぞれが分離可能である
ために、飼育する飼育魚に応じてその種類および配列順
序を選択することができ、その飼育魚にとって最も適し
た環境を提供することができる。

【００２５】本発明の水槽では、水流が通過する多数の
孔が設けられた上げ底板を備え、この上げ底板にソケッ
トが取付けられ、そのソケットにはその上げ底板の下側
と前記フィルタの前記濾材が配置された空間とを連通さ
せる孔が設けられる。したがって、この上げ底板の上に
砂、石などの濾材を配置することができる。そして、こ
の上げ底板にソケットを設けこのソケットに前記フィル
タを立設することにより、上げ底板の下側の水がフィル
タの濾材部分を介して浄化され、そのフィルタの内部を
貫通する管路に流れ、この管路の水はポンプにより加圧
されて水槽水の表面に放出される。

【００２６】前記水面注水口が水面に対して斜めに形成
されているから、シブキが上がらずまた水音も静かであ
って、水中への酸素の補給が水面の上下により大きく変
わらない。

【００２７】上げ底板の上面には濾材が載置され、その
濾材が載置された領域のその上げ底板の下側部分が開口
となるように水循環用ポンプの負圧に接続された二股管
路が配置されるから、この濾材を通過した水が広い範囲
にわたり吸入されてポンプに供給されることになる。

【００２８】

【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図１は本発明実施例水槽用フィルタの構成を示す断
面図、図２は本発明実施例水槽用フィルタの筐体底部の
形状を示す平面図、図３は本発明実施例水槽用フィルタ
を用いた水槽内の構成例を示す側面図、図４は本発明実
施例水槽用フィルタを用いた水槽内の構成例を示す部分
正面図、図５は本発明実施例水槽用フィルタを用いた水
槽内の構成例を示す部分平面図、図６は本発明実施例水
槽内に配置される部品の説明図である。

【００２９】本発明実施例水槽用フィルタは、図１に示
すように、下端が開放し上端が閉塞された筒状の筐体１
と、この筐体１の内部を貫通し下端と上端近傍とを連通
する管路２とを備え、この管路２と筐体１の内壁との間
の空間に濾材が配置され、図３および図４に示すよう
に、水槽１１の底部に設けられたソケット１２に筐体１
がさし込まれて自立する構造であり、このソケット１２
を介して管路２に水循環用ポンプ１３の負圧が接続され
る。

【００３０】筐体１は下段部１ａ、中段部１ｂおよび上
段部１ｃのセグメントの３段構造に構成され、下段部１
ａ内には濾材としてセラミックス３が収容され、中段部
１ｂ内には濾材として活性炭４が収容され、さらに上段
部１ｃには濾材としてスポンジ５が収容される。また、
管路２も、下段部１ａを貫通する下段管路２ａ、中段部
１ｂを貫通する中段管路２ｂおよび上段部１ｃを貫通す
る上段管路２ｃにより構成され、下段管路２ａおよび中
段管路２ｂは同径であり、上段管路２ｃは下段管路２ａ
および中段管路２ｂよりも小さい径で形成される。その
周囲には多数の飼育水通過孔６が設けられる。

【００３１】上段管路２ｃにはスポンジ５が挿通され、
その上端部にはこのスポンジ５を保持する保持栓７が嵌
め込まれる。また、上段部１ｃの上面には蓋８が被せら
れ、この蓋８には貫通孔８ａが設けられて止め栓９によ
り閉塞される。筐体１の下段部１ａ、中段部１ｂおよび
上段部１ｃの下端面は、図２に示すように、飼育水を通
過させるための複数の貫通溝１０が設けられる。

【００３２】筐体１の下段部１ａ、中段部１ｂおよび上
段部１ｃと、管路２の下段管路２ａおよび中段管路２ｂ
とは透明プラスチックにより形成される。

【００３３】このように構成された本発明による水槽用
フィルタは、図３、図４および図５に示すように、下段
部１ａが水槽１１内の上げ底板１４に設けられたソケッ
ト１２に複数本（本実施例の場合２本）立設される。ソ
ケット１２には飼育水を通過させる複数のすり割り１２
ａが設けられる。下段管路２ａの下端部は上げ底板１４
の内側に配置された吸引パイプ１５に連結される。この
吸引パイプ１５は水循環用ポンプ１３に接続され、その
一部に二股部１６が設けられる。また、水循環用ポンプ
１３には二つの排出パイプ１７が備えられる。そのそれ
ぞれの先端部１７ａの端面は排出パイプ１７を斜めに切
断した形状であり、複数の排出孔１８が設けられる。さ
らに、先端部１７ａは排出パイプ１７に対し回転自在に
取付けられる。

【００３４】水槽１１内は、水槽用フィルタおよび水循
環用ポンプ１３と、飼育部とが多数の貫通溝が設けられ
た仕切板１９によって飼育魚が侵入しないように仕切ら
れる。

【００３５】次に、このように構成された本発明実施例
水槽用フィルタの濾過動作について説明する。

【００３６】水循環用ポンプ１３が駆動されると、吸引
パイプ１５および二股部１６から飼育水が吸引され、吸
引された飼育水は排出パイプ１７から水槽１１に戻され
る。この水循環用ポンプ１３の吸引により、管路２の下
段管路２ａが負圧領域となり、中段管路２ｂおよび上段
管路２ｃ内の飼育水が下方に移動する。これに伴って筐
体１の上段部１ｃ、中段部１ｂおよび下段部１ａの飼育
水が上昇し、濾材内を筐体１の内壁側から上部管路２２
に向けて通過する。

【００３７】まず、濾材のセラミックス３内を飼育水が
通過すると、オゾン（Ｏ₃）が発生し、このオゾン（Ｏ
₃）の酸化力が飼育水中の雑菌および植物性プランクト
ンを死滅させる。これにより水槽１１内の雑菌の増加お
よび藻の発生が抑制される。続いて、下段部１ａを通過
した飼育水が中段部１ｂ内に収容された濾材の活性炭４
内に入ると、この活性炭の吸着力によって飼育水の汚れ
が吸着されて除去される。下段部１ａで余分に発生した
オゾン（Ｏ₃）はこの活性炭内を通過することによって
酸素（Ｏ₂）に変化し、中段部１ｂを経て上段部１ｃに
移動する。

【００３８】中段部１ｂを通過した飼育水が上段部１ｃ
内に収容された濾材のスポンジ５を通過すると、このス
ポンジ５の表面に発生した生物的濾過質となるバクテリ
アにより水中のアンモニア（ＮＨ₃）およびその他の化
学的汚染物が分解され除去される。中段部１ｂでオゾン
（Ｏ₃）が変化した酸素（Ｏ₂）はこの上段部１ｃでバ
クテリアに供給され繁殖が促進される。

【００３９】上段部１ｃ内のスポンジを通過して浄化さ
れた飼育水は、上段管路２ｃの多数の飼育水通過孔６を
通って中段管路２ｂおよび下段管路２ａ内を下降し、吸
引パイプ１５から水循環用ポンプ１３に吸引される。吸
引された飼育水は二つの排出パイプ１７からフィルタ側
と飼育魚側に分配される。フィルタ側に多めに分配され
るようにしておけば浄化される飼育水の量を多くするこ
とができる。

【００４０】なお、水循環用ポンプ１３の吸引により引
き込まれた飼育水は二股部１６からも取込まれ、フィル
タを通過する飼育水はソケット１２の下側から供給され
る。筐体１は透明プラスチックで形成されているので、
前述の浄化作用に加えて光合成細菌の働きを活発にして
その効果をさらに高めることができる。

【００４１】筐体１は前述したように、下段部１ａ、中
段部１ｂおよび上段部１ｃの３段構造であるので、それ
ぞれを分離することが可能であり、濾材の配置位置を飼
育魚の飼育条件に応じて変えることができる。また、濾
材の種類が少なくてもよい場合にはその数を減らすこと
もできる。排出パイプ１７の先端部１７ａは自由に回転
させることができるのでその向きは任意に変えられる。

【００４２】図６の構造を説明すると、上げ底板１４に
はスリット状の孔が設けられ、この孔は濾材となる砂利
が通過することなく水が通過する大きさに形成される。
この上げ底板１４の下側から水槽水が二股部を経由して
まんべんなく、水循環用ポンプ１３に吸入される。ま
た、ソケット１２の中心管路からフィルタを通過した水
が同じ水循環用ポンプ１３の吸入口に供給される。仕切
り板１９に設けられた孔は飼育動物は通過しないから、
複雑な器具類のある領域に飼育動物が侵入することはな
い。

【００４３】水循環用ポンプ１３の出口側に接続された
排出パイプ１７の先端部１７ａおよび分岐された排出パ
イプ２０およびその先端部２０ａは、水面に対して斜め
に形成されているから、水面に向けて放出される水流は
スムーズに水中に入り、しぶきがあがったり水音がする
ことがない。

【００４４】そして図６に示す構造の部品は、水槽を清
掃するときにはそっくり外に取り出して、付着した汚れ
などを洗い流すことができるから、専門家でない趣味と
してこの水槽を扱う者も、その操作が単純でありわかり
やすい。

【００４５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、飼
育魚の飼育条件に応じて濾材の種類およびその配置位置
を自由に選択することができ、飼育水を通過させる濾材
の表面積を大きくすることができる。これにより水槽内
に発生する藻や雑菌の発生を抑制するとともに、化学的
汚染物を分解除去することができ、さらに、バクテリア
に酸素を供給することが可能となり、スポンジ表面に発
生するバクテリアの繁殖を促進することができる。本発
明のフィルタおよび水槽は、その構造が簡単であり、趣
味として鑑賞魚を飼育する者にもその取扱いは簡単であ
りわかりやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例水槽用フィルタの構成を示す断面
図。

【図２】本発明実施例水槽用フィルタの筐体底部の形状
を示す平面図。

【図３】本発明実施例水槽用フィルタを用いた水槽内の
構成例を示す側面図。

【図４】本発明実施例水槽用フィルタを用いた水槽内の
構成例を示す部分正面図。

【図５】本発明実施例水槽用フィルタを用いた水槽内の
構成例を示す部分平面図。

【図６】本発明実施例水槽の内部に配置する部品の構成
例を示す斜視図。

【符号の説明】

１筐体１ａ下段部１ｂ中段部１ｃ上段部２管路２ａ下段管路２ｂ中段管路２ｃ上段管路３セラミックス４活性炭５スポンジ６飼育水通過孔７保持栓８蓋９止め栓１０貫通溝１１水槽１２ソケット１３水循環用ポンプ１４上げ底板１５吸引パイプ１６二股部１７排出パイプ１７ａ先端部１８排水孔１９仕切板２０排出パイプ２０ａ先端部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｃ０２Ｆ 1/50 ５２０Ｊ５３１ＨＲ５４０Ｄ５６０ＢＨ 1/78 3/06 9/00 ５０１Ｂ５０２Ｈ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】下端が開放し上端が閉塞された筒状の筐
体と、この筐体の内部を貫通し下端と上端近傍とを連通
する管路とを備え、この管路と前記筐体内壁との間の空
間に濾材が配置され、水槽の底部に設けられたソケット
に前記筐体がさし込まれて自立する構造であり、このソ
ケットを介して前記管路に水循環用ポンプの負圧が接続
されることを特徴とする水槽用フィルタ。
【請求項２】前記筐体および管路は長手方向に分離可
能な複数の部分構造をなし、この部分構造は任意に選択
接続が可能である請求項１記載の水槽用フィルタ。
【請求項３】前記部分構造は３段構造であり、下段部
の濾材はセラミックス、中段部の濾材は活性炭、上段部
の濾材は生物的濾過質であり、この上段部では前記管路
の管壁に水流が通過する多数の孔が設けられた請求項２
記載の水槽用フィルタ。
【請求項４】前記筐体および前記管路は透明プラスチ
ックにより形成された請求項１または２記載の水槽用フ
ィルタ。
【請求項５】水流が通過する多数の孔が設けられた上
げ底板を備え、この上げ底板に請求項１ないし４のいず
れかに記載のフィルタが１以上立設され、前記ソケット
はこの上げ底板に設けられ、そのソケットにはその上げ
底板の下側と前記フィルタの前記濾材が配置された空間
とを連通させる孔が設けられ、この上げ底板の下側が前
記水循環用ポンプの負圧領域であり、この水循環ポンプ
の流出口に接続された水面注水口が設けられたことを特
徴とする水槽。
【請求項６】前記上げ底板の上面には水流が通過し飼
育動物が通過しない大きさの孔が形成された仕切板が立
設された請求項５記載の水槽。
【請求項７】前記水面注水口がシャワー状であり、そ
のシャワー放水面が水面に対して斜めに形成された請求
項５または６記載の水槽。
【請求項８】前記上げ底板の上面には濾材が載置さ
れ、その濾材が載置された領域のその上げ底板の下側部
分が開口となるように前記水循環用ポンプの負圧に接続
された二股管路が配置された請求項５ないし７のいずれ
かに記載の水槽。