JPH08172276A - 多層プリント配線板用層間電気絶縁材料 - Google Patents

多層プリント配線板用層間電気絶縁材料

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JPH08172276A
JPH08172276A JP31471294A JP31471294A JPH08172276A JP H08172276 A JPH08172276 A JP H08172276A JP 31471294 A JP31471294 A JP 31471294A JP 31471294 A JP31471294 A JP 31471294A JP H08172276 A JPH08172276 A JP H08172276A
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JP
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vinyl ester
acid
resin
rubber
ester resin
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JP31471294A
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English (en)
Inventor
Seiichi Kitazawa
清一 北沢
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)ノボラック型エポキシ樹脂とカルボキ
シル基含有ゴム状重合体とアクリル酸とを反応して得ら
れるゴム変性ノボラックエポキシビニルエステルにテト
ラヒドロ無水マレイン酸を反応して得られる酸ペンダン
ト型ゴム変性ノボラックエポキシビニルエステル樹脂、
(B)希釈剤、(C)光重合開始剤および(D)クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂を含有する多層プリント
配線板用層間電気絶縁材料。 【効果】 ビルドアップ法で得られる多層プリント配線
板において、回路を形成する銅メッキとの密着性に優れ
る層間電気絶縁塗膜が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層プリント配線板用
電気絶縁材料に関する。さらに詳しくは、酸ペンダント
型ゴム変性ノボラックエポキシビニルエステル樹脂、希
釈剤、光重合開始剤およびエポキシ樹脂を必須成分とす
る、銅メッキとの密着性に優れ、かつ、可撓性や半田耐
熱性、耐溶剤性、電気特性などの諸特性のバランスの良
い、多層プリント配線板の製造に適した希アルカリ溶液
で現像可能な多層プリント配線板用層間電気絶縁材料に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近のプリント配線板の進歩はめざまし
く、特に表面実装技術の向上によりプリント配線板の高
集積化は加速度的に進んでおり、さらに高密度、高信頼
性が要求されている。特に多層プリント配線板において
は、1層当たりの板厚を薄くしたり、また貫通孔のみを
持つ従来の多層プリント配線板から、板の表面や内部に
部分的なバイアを持つ多層プリント配線板へと展開して
きた。
【0003】しかし、この多層プリント配線板において
は、スルホールが配線域を狭めたり、また、スルホール
の径を小さくするには限界があるため、スルホールプリ
ント配線板に現在要求されている高密度化には限度があ
った。
【0004】そこで現在、多層プリント配線板の製造法
として、プリント配線板上に感光性樹脂を塗布、露光、
現像後、フォトビアホールを有する層間電気絶縁層を形
成し、次いで過マンガン酸カリにより絶縁層の表面を粗
化し、無電解銅メッキ、電解銅メッキを施し、ついで、
ドライフィルムをラミネートし、露光、現像、エッチン
グ、エッチングレジストを剥離し導体回路を形成し、こ
れらの工程を順次繰り返し積層していく、フォトレジス
ト法によるビルドアップ法が提案されている。
【0005】このフォトレジスト法は小径のバイアを自
由に形成でき高密度な多層プリント配線板が得られる点
で優れており、開発が進められている。このフォトレジ
スト法によるビルドアップ法での最大の課題の一つとし
て、回路と電気絶縁層との密着強度が向上が挙げられ
る。
【0006】現在、フォトレジスト法による多層プリン
ト配線板用層間電気絶縁材料として酸ペンダント型ノボ
ラックエポキシアクリレート樹脂が検討されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の酸
ペンダント型ノボラックエポキシアクリレート樹脂は、
層間電気絶縁層と銅メッキとの密着強度は未だ充分でな
く、実用的な多層プリント配線積層板が得られないとい
う課題を有していた。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、回路を
形成する銅メッキの密着性に優れる、多層プリント配線
板の製造に適した希アルカリ溶液で現像可能な多層プリ
ント配線板用層間電気絶縁材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、多層プリ
ント配線板用層間電気絶縁材料の前述した問題点を鋭意
研究した結果、酸ペンダント型ゴム変性ノボラックエポ
キシビニルエステル樹脂、希釈剤、光重合開始剤および
エポキシ樹脂を必須成分とする、銅メッキとの密着性に
優れ、かつ、可撓性や半田耐熱性、耐溶剤性、電気特性
などの諸特性のバランスの良い、多層プリント配線板の
製造に適した希アルカリ溶液で現像可能な多層プリント
配線板用層間電気絶縁材料が得られることを見い出し本
発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は、(A)ゴム変性ノボラッ
クエポキシビニルエステル樹脂の水酸基に多塩基酸無水
物を反応させた構造を有する酸ペンダント型ゴム変性ノ
ボラックエポキシビニルエステル樹脂、(B)希釈剤、
(C)光重合開始剤、および、(D)エポキシ樹脂を必
須成分とすることを特徴とする多層プリント配線板用層
間電気絶縁材料に関する。
【0011】本発明で用いる酸ペンダント型ゴム変性ノ
ボラックエポキシビニルエステル樹脂(A)は、カルボ
キシル基含有ゴム状重合体をゴム成分とし、かつ、前記
カルボキシル基とノボラック型エポキシ樹脂中のエポキ
シ基との反応によって変性されるゴム変性ノボラックエ
ポキシビニルエステル樹脂の水酸基に多塩基酸無水物を
反応させた構造を有するものであり、その酸価が30〜
140mgKOH/gの範囲のものが好ましい。なかで
もアルカリ水溶液に対する溶解性が良好で現像性に優
れ、層間電気絶縁塗膜の特性にも優れる点で酸価が40
〜120mgKOH/gの範囲のものが特に好ましい。
【0012】また、ゴム変性ノボラックエポキシビニル
エステル樹脂と多塩基酸無水物とを反応割合は特に限定
されるものではないが、その反応割合によって上記酸価
範囲を調節することが可能であり、例えば、酸価が30
〜140mgKOH/gの範囲のものを得るには、ゴム
変性ノボラックエポキシビニルエステル樹脂中の水酸基
1モルに対し、多塩基酸無水物中の酸無水物基の数が
0.3〜1.0モルとなる割合が好ましい。また、酸価
を40〜120mgKOH/gの範囲に調整する場合に
は、ゴム変性ノボラックエポキシビニルエステル樹脂中
の水酸基1モルに対し、多塩基酸無水物中の酸無水物基
の数が0.5〜0.9モルとなる割合で両者を反応させ
ることが好ましい。
【0013】ここで、ゴム変性ノボラックエポキシビニ
ルエステル樹脂とは、ノボラック型エポキシ樹脂、カル
ボキシル基含有ゴム状重合体およびエチレン性不飽和一
塩基酸を反応させた構造のものであり、この構造中に
は、ノボラック型エポキシ樹脂、カルボキシル基含有ゴ
ム状重合体およびエチレン性不飽和一塩基酸を反応によ
って生成するエステル結合が存在しているものである。
本発明においては、これらのエステル結合の内、カルボ
キシル基含有ゴム状重合体に基づくエステル結合部位
(ゴム状重合体部分を含む)の含有率が、酸ペンダント
型ゴム変性ノボラックエポキシビニルエステル樹脂
(A)中の3〜60重量%となる範囲であることが、銅
メッキとの密着性に優れ、かつ、可撓性や半田耐熱性、
耐溶剤性、電気特性などの諸特性に優れる樹脂が得られ
る点で好ましい。
【0014】また、このゴム変性ノボラックエポキシビ
ニルエステル樹脂を製造するにあたっては、ノボラック
型エポキシ樹脂、カルボキシル基含有ゴム状重合体およ
びエチレン性不飽和一塩基酸の各成分は同時に反応させ
ても良いし、またノボラック型エポキシ樹脂とカルボキ
シル基含有ゴム状重合体とを反応させた後、エチレン性
不飽和一塩基酸を反応させても良い。
【0015】この際、ノボラック型エポキシ樹脂と、カ
ルボキシル基含有ゴム状重合体およびエチレン性不飽和
一塩基酸との反応比率は、特に制限されるものではない
が、ノボラック型エポキシ樹脂のエポキシ基1当量当た
り、カルボキシル基含有ゴム状重合体およびエチレン性
不飽和一塩基酸の総カルボキシル基が0.8〜1.1当
量となる範囲であることがゴム状重合体エステル構造部
位の含有率を上記範囲に調製し易い点から好ましく、な
かでも光硬化性及び貯蔵安定性に優れる樹脂が得られる
点で0.9〜1.0モルとなる範囲が好ましい。
【0016】ここで用いるノボラック型エポキシ樹脂と
しては、フェノール、クレゾール、ビスフェノールA、
ビスフェノールF等のフェノール類を、ホルマリンに代
表されるアルデヒド類、若しくは、不飽和脂肪族化合物
等で架橋したフェノール樹脂をエピクロルヒドリンで反
応させて得られるエポキシ樹脂をいい、具体的には、例
えばフェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂などの1価フェノールとホル
ムアルデヒドとの縮合物よりなるノボラックのポリグリ
シジルエーテル類;ビスフェノールAノボラック型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールFノボラック型エポキシ樹脂
などの多価フェノール類とホルムアルデヒドとの縮合物
よりなるノボラック類のポリグリシジルエーテル類など
が挙げられる。
【0017】また、このノボラック型エポキシ樹脂とし
ては、通常、前記原料フェノール類に基づく核対数が、
2〜10であることが好ましい。ここで、核対数とは、
アルデヒド類若しくは不飽和脂肪族化合物で結合された
樹脂1分子あたりのフェノール類の数であり、例えば、
ビスフェノールAがホルマリンで架橋されたタイプのも
のであれば、樹脂1分子あたりのビスフェノールA骨格
の数を示す。
【0018】また、カルボキシル基含有ゴム状重合体と
しては、その構造は特に限定されるものではないが、例
えば、ポリブタジエン−アクリル酸共重合体等のエチレ
ン性不飽和一塩基酸と共役ジエン系ビニルモノマーとの
共重合体;ポリブタジエン−アクリロニトリル−アクリ
ル酸共重合体等のエチレン性不飽和一塩基酸と共役ジエ
ン系ビニルモノマーとその他のビニルモノマーとの共重
合体;下記構造式1又は構造式2に代表されるマレイン
化ポリブタジエン等のカルボン酸懸垂型共役ジエン系ビ
ニル重合体;以上の分子側鎖にカルボキシル基を懸垂す
るゴム状重合体、或いは、直鎖状重合体の分子両末端に
カルボキシル基を有するゴム状重合体が挙げられる。
【0019】構造式1
【0020】
【化1】
【0021】(ここで、nおよびmは平均の繰り返し単
位数を示し、nは10〜100の整数、mは1〜5の整
数をそれぞれ示す。)
【0022】構造式2
【0023】
【化2】
【0024】(ここで、n、mおよびlは平均の繰り返
し単位数を示し、nは10〜80の整数、mは50〜9
0の整数、lは1〜5の整数をそれぞれ示す。)
【0025】ここで、直鎖状重合体の分子両末端にカル
ボキシル基を有するゴム状重合体としては、例えば、下
記構造式3に代表されるポリブタジエンジカルボン酸等
の分子両末端にカルボキシル基を有するジエン系ビニル
重合体;下記構造式4に代表されるブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合体の分子両末端にカルボキシル基を有
する重合体等の共役ジエン系ビニルモノマーと他のビニ
ルモノマーとの共重合体であって分子両末端にカルボキ
シル基を有する重合体;下記構造式5に代表されるポリ
ブタジエングリコールと無水マレイン酸とのハーフエス
テル等の分子末端に水酸基を有する共役ジエン系ビニル
重合体と酸無水物とのハーフエステル等が挙げられる。
【0026】構造式3
【0027】
【化3】
【0028】(ここで、nは平均の繰り返し単位数を示
し、10〜100の整数を示す。)
【0029】構造式4
【0030】
【化4】
【0031】(ここで、nおよびmは平均の繰り返し単
位数を示し、nは5〜50の整数、mは25〜90の整
数をそれぞれ示す。)
【0032】構造式5
【0033】
【化5】
【0034】(ここで、nは平均の繰り返し単位数を示
し、10〜100の整数を示す。)
【0035】また、上記カルボキシル基含有ゴム状重合
体に用いられる共役ジエン系ビニルモノマーとしては既
述の例示重合体で用いられるブタジエンのみでなく、ブ
タジエン、イソプレン、クロロプレンなどを用いてもよ
い。また、共役ジエン系ビニルモノマーと共重合するこ
とができる、エチレン性不飽和一塩基酸としては、上記
例示重合体として挙げたものに限定されず、例えば(メ
タ)アクリル酸、クロトン酸、桂皮酸、アクリル酸ダイ
マー、モノメチルマレート、モノプロピルマレート、モ
ノブチルマレート、モノ(2−エチルヘキシル)マレー
ト、ソルビン酸などが挙げられ、なかでも(メタ)アク
リル酸が好ましい。また、その他のビニルモノマーとし
ては、上記例示化合物に限定されるものでなく、アクリ
ル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、スチレン、ビ
ニルトルエン等を用いることができる。
【0036】また、得られるゴム状重合体中のカルボキ
シル基の数は特に限定されるものではないが、1分子カ
ルボキシル基の数は分子中に1〜5個、より好ましくは
1.5〜3個の範囲にある事が望ましい。
【0037】また、ゴム変性ノボラックエポキシビニル
エステル樹脂の製造において、ノボラック型エポキシ樹
脂との反応に使用されるエチレン性不飽和一塩基酸とし
ては、例えば(メタ)アクリル酸、クロトン酸、桂皮
酸、アクリル酸ダイマー、モノメチルマレート、モノプ
ロピルマレート、モノブチルマレート、モノ(2−エチ
ルヘキシル)マレート、ソルビン酸などが挙げられ、な
かでも(メタ)アクリル酸が好ましい。
【0038】以上詳述した各成分を反応して得られるゴ
ム変性ノボラックエポキシビニルエステル樹脂は、特に
その構造が特定されるものではないが、種々の構造のも
のが混在した状態で使用し得るものである。例えば、分
子鎖中に複数のカルボキシル基を有するゴム状重合体の
カルボキシル基に複数のエポキシ基を持つノボラック型
エポキシ樹脂が反応したノボラック型エポキシ樹脂のゴ
ム状重合体エステルを形成し、この化合物中の残存する
エポキシ基にエチレン性不飽和一塩基酸が反応した構造
のものが挙げられる。
【0039】更に具体的には、例えば、分子鎖中に複数
のカルボキシル基を有するゴム状重合体と、エポキシ樹
脂としてフェノールノボラック型エポキシ樹脂を用いる
場合には、当該ゴム状重合体の分子中に懸垂しているカ
ルボキシル基にそれぞれフェノールノボラック型エポキ
シ樹脂のエポキシ基が反応してエステル構造を形成し、
かつ、それぞれのフェノールノボラック型エポキシ樹脂
部分中の未反応のまま存在するエポキシ基に(メタ)ア
クリル酸が反応した構造のものが挙げられる。
【0040】また、本発明で用いる前記多塩基酸無水物
としては、例えば無水マレイン酸、無水コハク酸、無水
イタコン酸、ドデシル無水コハク酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、3−メチルテト
ラヒドロ無水フタル酸、4−メチルテトラヒドロ無水フ
タル酸、3−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、4−メ
チルヘキサヒドロ無水フタル酸、3,4−ジメチルテト
ラヒドロ無水フタル酸、4−(4−メチル−3−ペンテ
ニル)テトラヒドロ無水フタル酸、3−ブテニル−5,
6−ジメチルテトラヒドロ無水フタル酸、3,6−エン
ドメチレン−テトラヒドロ無水フタル酸、7−メチル−
3,6−エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、無
水フタル酸、テトラクロロ無水フタル酸、テトラブロモ
無水フタル酸、無水クロレンド酸、無水トリメリット
酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸無水物、メチルシクロヘキセンジカルボン酸無水物
などが挙げられるが、なかでも電食性に優れる点からテ
トラヒドロ無水フタル酸およびヘキサヒドロ無水フタル
酸が好ましい。
【0041】本発明で用いる希釈剤(B)としては、前
記酸ペンダント型ゴム変性ノボラックエポキシビニルエ
ステル樹脂(A)に溶解し、スクリーン印刷やロールコ
ーター法等の各種の塗装方法に適した粘度になるように
して塗布し、次いで乾燥を行い光重合性皮膜を形成する
ための必須の構成条件であり、通常、有機溶剤及び光重
合性ビニルモノマーが挙げられ、その使用に際しては、
それぞれ単独で使用しても良いし、また、両者を併用し
てもよい。
【0042】ここで用いる有機溶剤としては、例えばト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;メタノール、
イソプロピルアルコールなどのアルコール類;酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステル類;1,4−ジオキサ
ン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類;セ
ロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテートな
どのグリコール誘導体;シクロヘキサノン、シクロヘキ
サノールなどの脂環式炭化水素及び石油エーテル、石油
ナフサなどの石油系溶剤などが挙げられる。これらのな
かでも作業性に優れる点からグリコール誘導体と石油系
溶剤を併用することが好ましい。
【0043】また、光重合性ビニルモノマーとしては、
例えば2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)ア
クリレート、テトラヒドロフルフリール(メタ)アクリ
レート、イソホ゛ロニル(メタ)アクリレート、フェニ
ル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレ
ートなどの(メタ)アクリル酸のエステル類;ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)ア
クリレート類;メトキシエチル(メタ)アクリレート、
エトキシエチル(メタ)アクリレートなどのアルコキシ
アルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート類;エ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレートなどのアルキレンポリオールポリ
(メタ)アクリレート;ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコール200ジ(メ
タ)アクリレート、ポリエトキシ化トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、ポリプロポキシ化トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリエ
トキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポ
リプロポキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエトキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)ア
クリレート、ポリプロポキシ化水添ビスフェノールAジ
(メタ)アクリレート、ポリエトキシ化ジシクロペンタ
ニエルジ(メタ)アクリレート、ポリプロポキシ化ジシ
クロペンタニエルジ(メタ)アクリレートなどのポリオ
キシアルキレングリコールポリ(メタ)アクリレート
類;ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエス
テルジ(メタ)アクリレートなどのエステルタイプのポ
リ(メタ)アクリレート類;トリス〔(メタ)アクリロ
キシエチル〕イソシアヌレートなどのイソシアヌレート
型ポリ(メタ)アクリレート類;N,N−ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエ
チル(メタ)アクリレートなどのアミノアルキル(メ
タ)アクリレート類;(メタ)アクリルアミド、N−メ
チル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリ
ルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、
(メタ)アクリロイルモルホリンなどの(メタ)アクリ
ルアミド類;ビニルピロリドンなどが挙げられる。これ
らのなかでも絶縁塗膜の耐熱性に優れる点から3官能以
上のアクリレートが好ましい。
【0044】なお、上記希釈剤(B)の使用量は、前記
酸ペンダント型エポキシビニルエステル樹脂(A)10
0重量部に対して20〜300重量部、好ましくは30
〜250重量部となる割合が適当である。
【0045】また、前記光重合性ビニルモノマーは光重
合性を促進したり、水溶性の光重合性ビニルモノマーは
アルカリ水溶液への溶解性を助ける役目もするが、前記
光重合性ビニルモノマーを少なくした方が、乾燥後タッ
クのない光重合性皮膜を形成することができ、該光重合
性皮膜とパターンフィルムとを密着でき、フォトビアホ
ールパターンの解像度を向上させることができ、さらに
耐薬品性や電気特性なども向上するため、その使用量は
前記酸ペンダント型ゴム変性ノボラックエポキシビニル
エステル樹脂(A)100重量部に対して50重量部以
下、なかでも2〜20重量部であることが好ましい。
【0046】次に、前記した光重合開始剤(C)として
は、例えばベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベ
ンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエー
テル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルメチル
ケタールなどのベンゾインとそのアルキルエーテル類;
アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルア
セトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン、ジエトキシアセトフェノン、
2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、
1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノープロパ
ン−1−オンなどのアセトフェノン類;メチルアントラ
キノン、2−エチルアントラキノン、2−タシャリーブ
チルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2−
アミルアントラキノンなどのアントラキノン類;チオキ
サントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロ
ロチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、
2−メチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチ
オキサントンなどのチオキサントン類;アセトフェンノ
ンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタールなどの
ケタ−ル類;ベンゾフェノン、4,4−ビスメチルアミ
ノベンゾフェノンなどのベンゾフェノン類及びアゾ化合
物などが挙げられるが、なかでもアセトフェノン類が好
ましい。
【0047】これらは単独または2種以上の混合物とし
て使用でき、さらにはトリエタノールアミン、メチルジ
エタノールアミンなどの第3級アミン;2−ジメチルア
ミノエチル安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エチ
ルなどの安息香酸誘導体などの光開始助剤などと組み合
わせて使用することができる。その使用量は、前記酸ペ
ンダント型エポキシビニルエステル樹脂(A)と希釈剤
(B)の総重量100重量部に対して0.5〜20重量
部、好ましくは2〜15重量部となる割合が好ましい。
【0048】本発明は、上述した各成分に更に硬化系成
分として、エポキシ樹脂(D)を用いることにより、半
田耐熱性や電気特性に優れた多層プリント配線板用層間
電気気絶縁材料とすることができる。
【0049】本発明で用いるエポキシ樹脂(D)として
は、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフ
ェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、臭
素化エポキシ樹脂などのグリシジルエーテル類;3,4
−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル−3,4
−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレー
ト、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−
エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、1−エポキ
シエチル−3,4−エポキシシクロヘキサンなどの脂環
式エポキシ樹脂;フタル酸ジグリシジルエステル、テト
ラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、ダイマー酸グ
リシジルエステルなどのグリシジルエステル類;テトラ
グリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジル
P−アミノフェノール、N,N−ジグリシジルアニリン
などのグリシジルアミン類;1,3−ジグリシジル−
5,5−ジメチルヒダントイン、トリグリシジルイソシ
アヌレートなどの複素環式エポキシ樹脂などが挙げられ
る。なかでも、融点が50℃以上のエポキシ樹脂が乾燥
後タックのない光重合性皮膜を形成することができ好ま
しい。
【0050】上記エポキシ樹脂(D)の使用量の好適な
範囲は、通常、前記酸ペンダント型ノボラックエポキシ
ビニルエステル樹脂(A)中のカルボキシル基1個当た
り、該エポキシ樹脂(D)のエポキシ基が0.2〜3.
0当量となる割合である。なかでもプリント配線板にし
た際の半田耐熱性や電気特性に優れる点から1.0〜
1.5当量となる割合が好ましい。
【0051】また、上記エポキシ樹脂(D)と前記酸ペ
ンダント型ノボラックエポキシビニルエステル樹脂
(A)中のカルボキシル基との反応を促進するためにイ
ミダゾールや3級アミン、3級アミン塩などのエポキシ
樹脂の硬化促進剤を用いることもできる。
【0052】さらに、本発明では前記した酸ペンダント
型ノボラックエポキシビニルエステル樹脂(A)、希釈
剤(B)、光重合開始剤(C)、および、エポキシ樹脂
(D)に、さらに必要に応じて各種の添加剤、例えばタ
ルク、硫酸バリウム、シリカ、クレーなどの充填剤;ア
エロジルなどのチキソトロピー付与剤;フタロシアニン
ブルー、フタロシアニングリーン、酸化チタンなどの着
色剤;シリコーン、フッ素系のレベリング剤や消泡剤;
ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテルな
どの重合禁止剤などを層間電気絶縁材料の諸性能を高め
る目的で添加することが出来る。
【0053】この様にして得られる本発明の多層プリン
ト配線板用層間電気絶縁材料は、プリント配線板上にス
クリーン印刷法や、静電塗装法、ロールコーター法、カ
ーテンコーター法などにより塗布し、乾燥して得た光重
合性皮膜に紫外線などの活性エネルギー線を照射後、希
アルカリ水溶液で未露光部分を除去することによりフォ
トビアホールパターンを形成、さらに熱によりポストキ
ュアーして層間電気絶縁層を形成し、次いで過マンガン
酸カリにより絶縁層の表面を粗化し、無電解銅メッキ、
電解銅メッキを施し、ついで、ドライフィルムをラミネ
ートし、露光、現像、エッチング、エッチングレジスト
を剥離し導体回路を形成し、これらの工程を順次繰り返
し積層していくことにより目的とする多層プリント配線
板とすることができる。
【0054】
【実施例】以下に、本発明を実施例及び比較例によって
説明するが、これはあくまで一態様でしかなく、本発明
はこれらに限定されるものではない。また例中の部及び
%はすべて重量基準である。
【0055】実施例1 エポキシ当量が190g/eq、フェノールの平均核対
数6.9のフェノールノボラック型エポキシ樹脂「エピ
クロン770」〔大日本インキ化学工業(株)製〕19
0部と分子量が3500、結合アクリロニトリル27重
量%、カルボキシル基1.9個/分子のブタジエンとア
クリロニトリルの共重合体の分子末端にカルボキシル基
を有するHYCAR CTBN 1300X13〔B.
F.Goodrich Chemical社製〕32
1部、アクリル酸58部(エポキシ基の数:総カルボキ
シル基の数=1:1)とを反応させて得られたゴム変性
ノボラックエポキシビニルエステル樹脂569部と、テ
トラヒドロ無水フタル酸91部(水酸基の数:酸無水物
基の数=1:0.6)とを、ブチルカルビトールアセテ
ート283部中で反応させ、酸価が51mgKOH/g
の樹脂分を70%含有する樹脂溶液(A−1)を得た。
【0056】この樹脂溶液(A−1)と共に、光重合開
始剤、有機溶剤および充填材とを下記の通り配合し、3
本ロールミルを用いて混練して、主剤を調製した。次い
で、エポキシ樹脂と有機溶剤及び重点剤を下記配合に従
って配合し、3本ロールを用いて混練りして、硬化剤を
調整した。
【0057】 (配合) 主剤 樹脂溶液(A−1) 50部 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 5部 ソルベッソ150 15部 硫酸バリウム 30部 主剤合計 100部
【0058】 硬化剤 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂 「エピクロンN−673」(大日本インキ化 学工業(株)製) 15部 ブチルセロソルブ 5部 硫酸バリウム 10部 硬化剤合計 30部
【0059】次に、この主剤と硬化剤を混合した後、こ
の混合物を予め回路の形成された銅スルホールプリント
配線板上に30〜40μmの厚みになるようにスクリー
ン印刷法により全面に塗布し、80℃で20分間乾燥さ
せた後、フォトビアホールのパターンフィルムを塗布面
に密着させ、オーク製作所製メタルハライドランプ露光
装置を用いて60秒間露光し、次に液温30℃の1%炭
酸ナトリウム水溶液を用いて60秒間現像を行い、その
後熱風乾燥器を用い150℃で30分間加熱処理してフ
ォトビアホールパターンが形成されたプリント配線板を
得た。
【0060】次いで、フォトビアホールの形成されたプ
リント配線板をアルカリ性過マンガン酸カリ溶液で60
〜80℃で層間電気絶縁塗膜を表面粗化し、残留するア
ルカリを中和し、水洗後乾燥した。
【0061】次に、表面を粗化された層間電気絶縁塗膜
を有するプリント配線板をコンディショナー処理、マイ
クロエッチング、酸洗、触媒化、アクセレレータ処理を
順次行い、無電解銅メッキを行い、0.3μm厚の薄い
銅メッキを表面を粗化された層間電気絶縁塗膜上に施し
た。
【0062】次いで、無電解銅メッキを施したプリント
配線板を銅メッキ浴の入ったメッキ槽に置き陰極とし、
プリント配線板の両側に陽極を置いて電流を流し、18
μm厚の電解銅メッキを施し、水洗、乾燥を行い片面に
銅メッキを施した供試体(1−a)を得た。
【0063】得られた供試体(1−a)をバフロールで
研磨整面し、ドライフィルムを熱ロールで圧着し、次い
で、IPC−840B−25のパターンフィルムを密着
させ、紫外線を露光し、次に液温30℃の1%炭酸ナト
リウム水溶液を用いて現像を行い、さらに塩化第二鉄を
主成分としたエッチング液をスプレーで吹き付け、レジ
ストパターン以外不要の銅を溶解した。ついで、水酸化
ナトリウムの水溶液を用いドライフィルムの剥離を行
い、次に水洗、乾燥し、IPC−840B−25のパタ
ーンを有する供試体(1−b)を得た。
【0064】次いで、以下に示す評価試験方法に従い、
銅箔の引きはがし強度および、はんだ耐熱性、耐トリク
レン性は供試体(1−a)を用い、絶縁抵抗は供試体
(1−b)を用いて測定を行い、その結果を第1表に示
す。
【0065】実施例2 エポキシ当量210、クレゾールの平均核対数6.6の
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂「エピクロンN−
680」の210部と分子量が3500、結合アクリロ
ニトリル27重量%、カルボキシル基1.9個/分子の
ブタジエンとアクリロニトリルおよびアクリル酸との共
重合体であるニポール DN−601〔日本ゼオン社
製〕の94部、アクリル酸65部(エポキシ基の数:総
カルボキシル基の数=1:0.95)とを反応させて得
られるゴム変性ノボラックエポキシビニルエステル樹脂
369部と、テトラヒドロ無水フタル酸137部(水酸
基の数:酸無水物基の数=1:0.9)とを、ブチルカ
ルビトールアセテート218部中で反応させて、酸価が
99mgKOH/gの樹脂分を70%含有する樹脂溶液
(A−2)を得た。
【0066】次いで、下記のごとき配合にした以外は実
施例1と同様にして、本発明の組成物を調製した後、更
に実施例1と同様にして供試体(2−a、2−b)を得
た。 (配合) 主剤 樹脂溶液(A−2) 50部 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 5部 ソルベッソ150 10部 ペンタエリスリトールトリアクリレート 5部 硫酸バリウム 30部 主剤合計 100部
【0067】 硬化剤 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂 「エピクロンN−680」(大日本インキ化 学工業(株)製) 15部 ブチルセロソルブ 5部 硫酸バリウム 10部 硬化剤合計 30部
【0068】次いで、実施例1と同様にして、以下に示
す評価試験方法に従って測定した結果を第1表に示す。
【0069】実施例3 「エピクロンN−680」210部とニポール DN−
601の28部、アクリル酸70部(エポキシ基の数:
総カルボキシル基の数=1:1)とを反応させて得られ
るゴム変性ノボラックエポキシビニルエステル樹脂30
8部と、メチルテトラヒドロ無水フタル酸83部(水酸
基の数:酸無水物基の数=1:0.5)とを、ブチルカ
ルビトールアセテート168部中で反応させて、酸価が
72mgKOH/gの樹脂分を70%含有する樹脂溶液
(A−3)を得た。
【0070】次いで、下記のごとき配合にした以外は実
施例1と同様にして、本発明の組成物を調製した後、更
に実施例1と同様にして供試体(3−a、3−b)を得
た。
【0071】 (配合) 主剤 樹脂溶液(A−3) 50部 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 5部 ソルベッソ150 12部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 3部 硫酸バリウム 30部 主剤合計 100部
【0072】 硬化剤 「エピクロンN−680」 15部 ブチルセロソルブ 5部 硫酸バリウム 10部 硬化剤合計 30部 次いで、実施例1と同様にして、以下に示す評価試験方
法に従って測定した結果を第1表に示す。
【0073】比較例1 「エピクロンN−770」190部とアクリル酸72部
(エポキシ基の数:総カルボキシル基の数=1:1)と
を反応させて得られるエポキシビニルエステル樹脂26
2部と、テトラヒドロ無水フタル酸91部(水酸基の
数:酸無水物基の数=1:0.6)とを、ブチルカルビ
トールアセテート151部中で反応させて、酸価が95
mgKOH/gの樹脂分を70%含有する樹脂溶液(B
−1)を得た。
【0074】次いで、下記のごとき配合にした以外は実
施例1と同様にして、本発明の組成物を調製した後、更
に実施例1と同様にして供試体(1’−a、1’−b)
を得た。
【0075】 (配合) 主剤 樹脂溶液(B−1) 50部 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 5部 ソルベッソ150 15部 硫酸バリウム 30部 主剤合計 100部
【0076】 硬化剤 「エピクロンN−680」 15部 ブチルセロソルブ 5部 硫酸バリウム 10部 硬化剤合計 30部 次いで、実施例1と同様にして、以下に示す評価試験方
法に従って測定した結果を第1表に示す。
【0077】比較例2 「エピクロンN−680」210部とアクリル酸72部
(エポキシ基の数:カルボキシル基の数=1:1)とを
反応させて得られるエポキシビニルエステル樹脂282
部と、メチルテトラヒドロ無水フタル酸83部(水酸基
の数:酸無水物基の数=1:0.5)とを、ブチルカル
ビトールアセテート156部中で反応させて、酸価が7
7mgKOH/gの樹脂分を70%含有する樹脂溶液
(B−2)を得た。
【0078】次いで、下記のごとき配合にした以外は実
施例1と同様にして、比較用の組成物を調製した後、更
に実施例1と同様にして供試体(2’−a、2’−b)
を得た。
【0079】 (配合) 主剤 樹脂溶液(B−2) 50部 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 5部 ソルベッソ150 15部 硫酸バリウム 30部 主剤合計 100部
【0080】 硬化剤 「エピクロンN−680」 15部 ブチルセロソルブ 5部 硫酸バリウム 10部 硬化剤合計 30部
【0081】次いで、実施例1と同様にして、以下に示
す評価試験方法に従って測定した結果を第1表に示す。
【0082】[評価試験方法] 引きはがし強さ:片面に銅メッキを施した供試体を用
い、JIS C 6481に準じて、はがした銅箔の先
端をつかみ具でつかみ、引っ張り方向が銅箔面に垂直に
なる方向に引きはがし、この時の最低値銅箔の引きはが
し強さとする。
【0083】はんだ耐熱性:電解銅メッキを施したプリ
ント配線板を用い、JIS C 6481に準じて、銅
箔のある面を下に向け、全面がはんだに浸かるように浮
かべ、260℃のはんだ浴に10秒間浮かせる。これを
1サイクルとし取り出した後、銅箔面及び層間絶縁層面
のふくれまたは剥がれ、クラックなどの異常が発生する
までのサイクル回数を測定した。
【0084】耐トリクロールエチレン性:片面に銅メッ
キを施した供試体をJIS C 6481に準じて試験
片を作成し、沸騰したトリクロールエチレン中に5分間
浸漬してから取り出し、層間絶縁層面及び銅箔面の外観
の変化を調べる。
【0085】○:外観変化なし。 ×:外観変化(絶縁層面の白化やクラック;銅箔面の剥
離やふくれ)有り。 絶縁抵抗:ミル規格のIPC−840B−25のパター
ンを有する供試体を用い、JIS C 6481に準じ
て供試体を調製し、100Vの直流電圧を加えて1分間
保った後、その電圧印加状態で絶縁抵抗を測定した。
【0086】
【表1】
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、銅メッキとの密着性に
優れ、かつ、可撓性や半田耐熱性、耐溶剤性、電気特性
などの諸特性のバランスの良い、希アルカリ溶液で現像
可能な多層プリント配線板の層間電気絶縁塗膜の形成が
できる。
【0088】なお、本発明の樹脂組成物は上記した特性
により多層プリント配線板の層間電気絶縁材料のみなら
ず、プリント配線板のオーバーコート、アンダーコー
ト、絶縁コート及び光硬化性接着剤などとしても使用で
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 3/40 C H05K 1/03 610 L 7511−4E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ゴム変性ノボラックエポキシビニ
    ルエステル樹脂の水酸基に多塩基酸無水物を反応させた
    構造を有する酸ペンダント型ゴム変性ノボラックエポキ
    シビニルエステル樹脂、(B)希釈剤、(C)光重合開
    始剤、および、(D)エポキシ樹脂を必須成分とするこ
    とを特徴とする多層プリント配線板用層間電気絶縁材
    料。
  2. 【請求項2】 ゴム変性ノボラックエポキシビニルエス
    テル樹脂が、ノボラック型エポキシ樹脂に、カルボキシ
    ル基含有ゴム状重合体と、エチレン性不飽和一塩基酸と
    を反応させた構造を有するものである請求項1記載の多
    層プリント配線板用電気絶縁材料。
  3. 【請求項3】 酸ペンダント型ゴム変性ノボラックエポ
    キシビニルエステル樹脂(A)が、カルボキシル基含有
    ゴム状重合体エステル構造部位を、該エポキシビニルエ
    ステル樹脂(A)中、3〜60重量%の割合で含有する
    ものである請求項1または2記載の多層プリント配線板
    用層間電気絶縁材料。
  4. 【請求項4】 酸ペンダント型ゴム変性ノボラックエポ
    キシビニルエステル樹脂(A)が、30〜140mgK
    OH/gの酸価を有するものである請求項1、2、また
    は3記載の多層プリント配線板用層間電気絶縁材料。
  5. 【請求項5】 ゴム変性ノボラックエポキシビニルエス
    テル樹脂が、ノボラック型エポキシ樹脂のエポキシ基1
    当量当たり、カルボキシル基含有ゴム状重合体中に存在
    するカルボキシル基とエチレン性不飽和一塩基酸のカル
    ボキシル基との合計が0.8〜1.1当量となる割合で
    反応したものである請求項4記載の多層プリント配線板
    用層間電気絶縁材料。
  6. 【請求項6】 酸ペンダント型ゴム変性ノボラックエポ
    キシビニルエステル樹脂(A)が、ゴム変性ノボラック
    エポキシビニルエステル樹脂の水酸基1モルに対して、
    多塩基酸無水物中の無水酸基が0.3〜1.0モルとな
    る割合で用いて反応させた構造有するものである請求項
    5記載の多層プリント配線板用層間電気絶縁材料。
JP31471294A 1994-12-19 1994-12-19 多層プリント配線板用層間電気絶縁材料 Pending JPH08172276A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003149821A (ja) * 2001-08-29 2003-05-21 Dongwoo Fine-Chem Co Ltd レジスト組成物
CN101948672A (zh) * 2010-09-11 2011-01-19 汕头市骏码凯撒有限公司 一种高消泡性环氧树脂封装材料及其制备方法
JP2020063346A (ja) * 2018-10-16 2020-04-23 Dic株式会社 酸基含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂、硬化性樹脂組成物、硬化物、絶縁材料、ソルダーレジスト用樹脂材料及びレジスト部材

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