JPH08171993A - 蛍光灯の直流点灯 - Google Patents

蛍光灯の直流点灯

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JPH08171993A
JPH08171993A JP6550692A JP6550692A JPH08171993A JP H08171993 A JPH08171993 A JP H08171993A JP 6550692 A JP6550692 A JP 6550692A JP 6550692 A JP6550692 A JP 6550692A JP H08171993 A JPH08171993 A JP H08171993A
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lamp
circuit
transformer
capacitor
voltage
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JP6550692A
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Yasuyuki Namikawa
靖之 南川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】磁気漏れ変圧器よりも,端子電圧の低いトラン
ス『15V端子』を用いて直流点灯させることが出来る
電力損失を小さい点灯回路。 【構成】磁気漏れ変圧器では無いトランスを接続しその
後,ランプの直流点灯時のランプの放電の負特性に対処
するために,インピーダンスを持つ素子(例、コンデン
サー),または,回路を接続した。このとき,スタータ
の固定電極と可動電極が接触したとき,電源電圧は,図
1のように,電源に接続された2つのコイルと,これら
の間の相互インダクタンスにより,昇圧された。そし
て,可動電極と固定電極が接触を離れたとき,トランス
の端子間電圧は低下した。また,昇圧器なしで,例え
ば,40Wランプを,100V電源で,点灯させること
もできる。

Description

【発明の詳細な説明】 (0001)(産業上の利用分野) 照明分野 (0002)(従来の技術)従来の常用周波数での交流
点灯回路では,例えば,32W型ランプを点灯させるた
めには,磁気漏れ変圧器『例えば,入力は100V端
子』などを用いなければならなかったが,この,図1の
回路を用いると,このような磁気漏れ変圧器を使用せず
に,かつ,直流点灯で,点灯できる。また,図3のよう
な,直流点灯回路を用いて,32W型ランプを点灯しょ
うとした場合と比較して,図1の1のコンデンサーの容
量は,図3の1のコンデンサーの容量と比較して約1/
3の容量で点灯できる。
(0003)(発明が解決しょうとする課題)請求項1
の回路を用いた場合,例えば,図3のような直流点灯回
路を用いた場合よりも,ランプの放電の負特性に対処す
るための,インピーダンスを持つ,素子,または,回路
において,この場合はコンデンサーの容量を小さくでき
る。また,請求項3では,これまでの直流点灯回路で用
いられてきた,ランプの放電の負特性に対処するため
の,インピーダンスを持つ,素子,または,回路を省略
することができる。請求項4では,請求項3のような方
式の回路で用いた変圧器を小型,軽量化することがで
き,これにより,電力損失を減少させることができるよ
うにする。
(0004)(課題を解決するための手段)図1のよう
な回路を使用することで,これまでの,直流点灯回路で
用いられてきた,ランプの放電の負特性に対処するため
の,インピーダンス『この場合は,コンデンサー』を持
つ,素子,または,回路のインピーダンスの値を小さく
できるようにする。また,図2のような回路を使用する
ことで,これらの,インピーダンスを持つ素子,または
回路を省略できるようにする。また,請求項4のように
することで図2のように用いた,変圧器による電力損失
を減少させることができるようにする。請求項5では,
上記の回路の応用として,ランプの電極を加熱すること
により,ランプをラピッドスタートさせる。請求項5で
は,上記の回路の応用として,ランプ始動電圧以上の電
圧を得ることにより,ランプを瞬時始動させる。また,
請求項8では直流点灯での,予熱始動形ランプにおい
て,キック電圧をランプ電流平滑用コイルに流れる電流
をスタータ,または,タイム・ディレイ・リレーにより
遮断することにより得る,また,請求項9では,上記の
回路を用いた,直流点灯回路において,ランプの暗端効
果に対処するために転極を用いた場合に,この転極がス
ムーズに行われるように,ランプに沿った,始動補助導
体,または,蛍光灯の器具と電源との間を小さい容量の
コンデンサーを用いて接続する。
(0005)(作用)図1のような回路構成の場合,コ
イルL1とコイルL2との間の相互インダクタンスによ
り,スタータの可動電極と固定電極が接触したとき,電
流I1が流れると同時に,コイルL2には,電流I2を
流そうとする起電力が発生するため,この,図1のよう
な回路構成の場合には他の方式の直流点灯回路『例え
ば,図3』と比較して,この場合では,コンデンサー
『図1の1』の容量を小さくすることができる。また,
図2の回路構成を用いた場合には,これまでの直流点灯
回路で用いられてきた,ランプの放電の負特性に対処す
るための,インピーダンスを持つ,素子,または,回路
を省略することができる。また.図2のような回路構成
に,請求項4を用いることにより図2のような方式で用
いた磁気漏れ変圧器を小型,軽量化できこれにより,電
力損失を小さくすることができる。また,上記の回路構
成のもとで,ランプの電極を加熱することにより,ラン
プをラピッドスタートさせる。また,ランプ始動電圧以
上の電圧を得ることにより,ランプを瞬時スタートさせ
る。また,これらも含めた直流点灯回路を用いた,予熱
始動形ランプにおいては,そのキック電圧をランプ電流
平滑用コイルに流れる電流をスタータまたは,タイム・
ディレイ・リレーにより遮断することにより得る。ま
た,上記の回路構成を用いた,直流点灯回路において,
ランプの暗端効果を転極で解決する場合に備えて,電源
とランプに沿った始動補助導体,または,蛍光灯の器具
との間を小さい容量のコンデンサーを用いて,接続す
る。
(0006)(実施例)図1の回路構成の場合,スター
タの可動電極と固定電極が接触したときの,図1のA点
とB点間の電圧は,電源電圧が100Vのとき125V
となった。このとき,コイルL1,および,コイルL2
の端子は,トランスの12V端子であった。このため,
従来の常用周波数交流点灯回路を用いた場合の,32W
型ランプを点灯させるために用いられてきた,入力電圧
が100Vであるような,大型の磁気漏れ変圧器を用い
なくとも,32W型ランプを直流で点灯させることがで
きた。また,これまでの,図3のような,直流点灯回路
を用いて,32W型ランプを点灯させる場合よりも,こ
の場合には,図1の1のコンデンサーの容量は,図3の
1のコンデンサーの容量の約1/3の容量で点灯でき
た。また,図2の回路構成を用いて,20W型ランプを
直流点灯させた場合には,従来の常用周波数交流点灯回
路を用いた場合と比較して,約1.25倍の照度が得ら
れ,このときの消費電力は,図2の場合は,21.5W
で,後者は20.5Wであった。図2の点灯回路では,
従来の直流点灯回路のような,インピーダンスを持つ,
素子,または,回路を別に設けると,図2の8の磁気漏
れ変圧器を小型,軽量化できた。
(0007)(発明の効果)例えば,図1の回路構成を
用いた場合には,入力電圧が100Vというような磁気
漏れ変圧器を用いなくとも,もっと,小型,軽量のトラ
ンスを図1のように接続することで,32W型ランプを
点灯させることができ,これまでの,図3のような直流
点灯回路を用いて,32W型ランプを点灯する場合より
も,例えば,図1の1のコンデンサーの容量は,図3の
1のコンデンサーの容量と比較して,約1/3の容量で
点灯できた。また,図2の回路構成を用いた場合には,
これまでの,直流点灯回路のように,インピーダンスを
持つ,素子,または,回路を別に用いること無く,ラン
プを直流点灯させることができた。また,これらの際に
はスタータの代わりに,タイム・ディレイ・リレーを用
いた。
【図面の簡単な説明】
(図1)請求項1を用いた,回路図の一つを表す。 1−コンデンサー 2−ランプ 3−スタータ 4−雑
音防止用コンデンサー 5−平滑用コイル 6−平滑用
コンデンサー 7−ブリッジ8−電源 9−トランス (図2)請求項2を用いた,回路図の一つを表す。 1−ランプ 2−スタータ 3−雑音防止用コンデンサ
ー 4−平滑用コイル 5−平滑用コンデンサー 6−
ブリッジ 7−電源 8−磁気漏れ変圧器M−相互イン
ダクタンス (図3)直流点灯回路の一例を表す。 1−コンデンサー 2−ランプ 3−スタータ 4−雑
音防止用コンデンサー 5−平滑用コイル 6−平滑用
コンデンサー 7−ブリッジ 8−電源
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図9】
【図11】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】蛍光灯の直流点灯
【特許請求の範囲】 (請求項1)蛍光灯の直流点灯を実現するために,図1
のように,磁気漏れ変圧器では無いトランスを接続し,
または,電源電圧を昇圧,または,降圧した後に,図1
のように,磁気漏れ変圧器で無い,トランスを接続し,
その後この,ランプの直流点灯時の放電の負特性に対処
するために,コンデンサーを接続し,その後,ブリッジ
を用いて,整流し,直流電圧を得,その後,平滑用コイ
ルや平滑用コンデンサーを用いて,直流電流を得,これ
を,ランプに供給する。このとき,これらの,トランス
の中間タップを用いることがある。 (請求項2)蛍光灯の直流点灯を実現するために,図2
のように,磁気漏れ変圧器では無い,トランスを接続
し,ランプの放電の負特性に対処するために安定抵抗を
単独で用いることを除く,インピーダンスを持つ,素
子,または回路を接続した後,ブリッジを用いて整流
し,その後,平滑用コンデンサーや平滑用コイルを用い
て,直流電流を得,これを,ランプに供給する。このと
き,この,トランスの中間タップを用いることがある。 (請求項3)蛍光灯の直流点灯を実現するために,図3
のように,請求項2のランプの放電の負特性に対処する
ための,インピーダンスを持つ,素子,または,回路を
省くために,磁気漏れ変圧器を接続し,または,電源電
圧を昇圧,または降圧した後に,図3のように,磁気漏
れ変圧器を接続し,その後ブリッジを用いて整流し,直
流電圧を得,その後,平滑用コンデンサーや平滑用コイ
ルを経て直流電流を得,これを,ランプに供給する。こ
こで,磁気漏れ変圧器の中間タップを用いることがあ
る。 (請求項4)蛍光灯の直流点灯を実現するために,図5
のようにして『ブリッジではない』全波整流センター・
タップ式『図8,9,10』や全波倍電圧整流回路のよ
うな多段縦続整流回路などの整流回路に,ランプの放電
の負特性に対処するための,安定抵抗を単独で用いるこ
とを除く,インピーダンスを持つ,素子,または,回路
を接続し『図5の場合は,3のコンデンサー』ランプの
直流点灯を実現する。これらにより,例えば,100V
電源で,40Wランプを直流点灯させようとする場合に
でもトランスを用いる必要がなくなる場合がある。この
場合などには『ラピッド・スタート形』が適している。
さらに,これらの方式を用いた『予熱始動形,また,瞬
時始動形』もある。また,図5の電源に,トランスを用
いて,電圧を昇圧,または,降圧した後に,これらの回
路を用いる場合もある。また,これら,請求項4におい
て,電源電圧をトランスで昇圧,または,降圧してから
用いる場合には,このトランスに磁気漏れ変圧器を用い
ることもあり,この場合には,これらの回路で用いた,
インピーダンスを持つ,素子,または,回路『図5の場
合には3のコンデンサー』は用いないことがある。ま
た,この場合に,これらトランスの中間タップを用いる
ことがある。 (請求項5)請求項1,2,3,また,4を用いた回路
において,スタータを除き,ランプの電極を加熱し,低
下したランプ始動電圧以上の電圧を得ランプをラピッド
・スタートさせる。 (請求項6)請求項1,2,3,また,4を用いた回路
において,スタータを除き,電源電圧をランプ始動電圧
以上にした,電源を用いることによりランプを瞬時始動
させる。 (請求項7)請求項1,2,と4において,負荷電流波
形が急峻になり過ぎる場合には,インダクターやパワー
・サーミスタを,これらの回路に接続する。 (請求項8)請求項5,請求項6の『ラピッド・スター
ト形,および,瞬時始動形』において,ランプの始動を
容易にするための補助として,始動補助導体,または蛍
光灯の器具と電源との間を小さい容量のコンデンサーを
用いて接続する。 (請求項9)請求項1,また,請求項2,また,請求項
3,また,請求項4を用いた回路,また,請求項5,ま
た,請求項6の回路において,ランプの暗端効果に対処
するために,転極を用いる場合に,この,転極がスムー
ズに行われるように,電源と始動補助導体,または,蛍
光灯の器具との間を小さい容量のコンデンサーを用いて
接続する。 (請求項10)請求項1,また,請求項2,また,請求
項3,また,請求項4を用いた回路,また,請求項5,
請求項6において,ランプ電流平滑用コンデンサーから
の,急激な電荷放出を抑制するために,これら,請求項
のランプの放電の負特性に対処するための,インピーダ
ンスを持つ,素子,または,回路を経た後に『ただし,
請求項3の場合は,磁気漏れ変圧器であるため,これ
ら,インピーダンスを持つ,素子,または,回路は設け
ないことがある。』,直流電圧を得るための『整流器』
を経,その後に,平滑用コンデンサーを接続し,その後
に,ランプ電流平滑用コイルを設ける。このようにする
ことで,ランプ電流平滑用コンデンサーからの,急激な
電荷放出を抑制する。 (請求項11)請求項10において,ランプの直流点灯
時の暗端効果に対処するために,転極装置を設ける場
合,ランプ電流平滑用コイルに流れる直流電流を,転極
の前後において,常に,一方向に流れるようにし,転極
装置の保護装置『雑音除去など』との併用により,転極
のスピード・アップになるように,この,ランプ電流平
滑用コイルを経た後に,この転極装置を設ける。また,
ランプの暗端効果の起こらないランプを使用した場合に
備えて,この転極装置が働かないようにできるようにす
る,または,バイパス回路を設ける,または,転極装置
を設けないこともある。
【発明の詳細な説明】 (0001)(産業上の利用分野) 照明分野 (0002)(従来の技術)従来の常用周波数での交流
点灯回路では,例えば,32W型ランプを点灯させるた
めには,磁気漏れ変圧器『例えば,入力は100V端
子』,2次側開放電圧200V程度などを用いてきた
が,電力損失が大きくなる場合もあった。また,40W
型ランプを,100V電源から,直流点灯させたい場合
には,昇圧器を用いなければならなかった。 (0003)(発明が解決しょうとする課題)例えば,
この,図1の回路を用いると,例えば,32W形ランプ
を点灯させようとする場合,従来のような,入力電圧1
00V,出力開放200Vというような磁気漏れ変圧器
を用いなくとも,直流点灯で点灯でき,また,図4のよ
うな直流点灯回路を用いて,32W形ランプを点灯させ
ようとした場合と比較して,図1の1のコンデンサーの
容量は,図4の1のコンデンサーと比較して,約1/3
の容量で点灯できる。このように,例えば,請求項1で
は,図4の回路を用いた場合よりも,ランプの放電の負
特性に対処するための,インピーダンスを持つ,素子,
または,回路において,この場合は,コンデンサーの容
量を小さくできる。また,請求項3では,これまでの,
直流点灯回路で用いてきた,ランプの放電の負特性に対
処するための,インピーダンスを持つ,素子,または,
回路を省略することができる。請求項4では請求項3の
ような方式の回路で用いた変圧器を小型,軽量化するこ
とができる。請求項5では,整流回路が昇圧の作用を示
すことが認められ,ラピッド・スタートが容易になる。
請求項4では,例えば,100V電源で,40W形ラン
プを点灯させる場合に,磁気漏れ変圧器などのトランス
を用いる必要がなくなり,かつ,40W形ランプをラピ
ッド・スタートさせることができる。請求項5では,請
求項1,2,3,また,請求項4を用いた回路において
ランプの電極を加熱し,低下したランプ始動電圧以上の
電圧を得ることでランプをラピッド・スタートさせる。
請求項6では,請求項1,2,3,また,請求項4を用
いた回路において,ランプ始動電圧以上の電圧を用いる
ことにより,ランプを瞬時始動させる。請求項8では請
求項5,6においてランプの始動が容易になるようにす
る。請求項9では,ランプの直流点灯時の暗端効果に対
処するために,転極を用いた場合に,この転極がスムー
ズに行われるための補助について述べた。また,請求項
11では上記の回路を用いた直流点灯回路において,ラ
ンプの暗端効果に対処するために,転極を用いた場合
に,このランプ電流平滑用コイルに流れる直流のランプ
電流が転極の前後において,常に,一方向に流れるよう
にし,転極装置を保護するための装置と同時に用いるこ
とで,転極のスピード・アップにつなげる。請求項10
では,特別な装置を用いることなく,ランプ電流平滑用
コンデンサーからの急激な電荷放出を抑制することがで
きるようになる。 (0004)(課題を解決するための手段)例えば,図
1の回路構成を用いた場合には,トランス『図1の9』
の働きにより,この,トランスの,一方のコイルに流れ
た電流値と同等の電流が,もう,一方のコイルに流れる
ことになり,インピーダンスを持つ,素子としてコンデ
ンサーを用いた場合には,この,トランスの端子間電圧
は電源電圧よりも,昇圧される,このため,この,ラン
プの放電の負特性に対処するための,コンデンサーの容
量は,図4の回路などと比較して,小さくて済む。請求
項2の回路では,インピーダンスを持つ,素子として,
コンデンサーを用いた場合においても,電源電圧が昇圧
されない場合も含まれる。請求項4の回路では,直流電
圧を得るための,整流器が昇圧の作用を持っている場合
があるため,昇圧がトランス無しで済む場合がある。 (0005)(作用)例えば,図1のような回路構成の
場合,トランス『図1の9』の2個のコイルの間の相互
インダクタンスにより,例えば,スタータを用いた場合
には,この,可動電極と固定電極が接触したとき,この
場合には,この相互インダクタンスは,ほぼ『1』であ
り,一方のコイルに電流が流れると同時に,もう,一方
のコイルには,これと,同等の電流を流そうとする起電
力が発生するため,ランプの放電の負特性に対処するた
めに,コンデンサーを用いた場合には,この,トランス
の端子間電圧は昇圧され,電源電圧は一時的に,昇圧さ
れたのと同等の作用が生じる。その後,ランプが点灯し
回路に流れる電流値が小さくなるとこれらのコイルに誘
起される電圧は低下する。よって,例えば,請求項1の
ような回路構成を用いた場合においてはランプ点灯後
は,これらのコイルに誘起される電圧は低下することに
なるため,電源電圧を昇圧器を用いて昇圧する場合とは
作用が異なることがわかる。請求項4の回路では,直流
電圧を得るための,整流器が昇圧の作用を持っている場
合があるため,『ラピッド・スタート形が容易にできた
り,昇圧のためのトランスを用いずに済む場合があ
る』。図8の場合,7の平滑用コンデンサーの端子電圧
は,負荷を接続しないとき『145V』であった。また
図5の場合,負荷を接続していない場合には,これら,
2つの平滑用コンデンサー『図5の7』の端子電圧は
『275V』となった。 (0006)(実施例)例えば,図1の回路構成の場
合,スタータの可動電極と固定電極が接触したときの,
図1のA点とB点間の電圧は,電源電圧が100Vのと
き約136Vとなった。このとき,トランス『図1の
9』を構成する,2個のコイルの端子は,それぞれ,ト
ランスの15V端子であった。さらに,ランプ点灯後に
は,この,図1のA点とB点間の電圧は,109Vとな
った。このため従来の常用周波数での交流点灯回路を用
いた場合の,32W型ランプを点灯させるために用いら
れてきた,出力電圧が,2次側開放時200V前後であ
るような,磁気漏れ変圧器を用いなくとも,32W型ラ
ンプを直流で点灯させることができた。また,図4のよ
うな,直流点灯回路を用いて,32W型ランプを点灯さ
せる場合よりも,この場合には,図1の1のコンデンサ
ーの容量は,図4の1のコンデンサーの容量の,約1/
3の容量で点灯できた。さらに,図3の回路構成を用い
て,20W型ランプを直流点灯させた場合には,従来の
常用周波数交流点灯回路を用いた場合と比較して,約
1.25倍の照度が得られ,このときの消費電力は,図
4の場合は21.5Wで,前者は20.5Wであった。
また,請求項5を用いた場合には,例えば,100V電
源から,40W形ランプを点灯させる場合に昇圧器を用
いる必要がなくなった。さらに,昇圧器を用いて『40
W型ランプ』を点灯させた場合と図5の回路を用いて
『40W型ランプ』を点灯させた場合と比較して照度は
ほぼ,同じで,後者の消費電力は,前者の約『0.85
倍』で済んだ。これらは,昇圧器による電力損失と考え
られる。 (0007)(発明の効果)例えば,図1の回路構成を
用いた場合には,入力電圧が100V,2次側開放時の
出力電圧が,約200Vというような磁気漏れ変圧器を
用いなくとももっと小型,軽量のトランスを図1のよう
に接続することで,32W型ランプを点灯させることが
でき,これまでの,図4のような直流点灯回路を用い
て,32W型ランプを点灯する場合よりも,例えば,図
1の1のコンデンサーの容量は,図4の1のコンデンサ
ーの容量と比較して,約1/3の容量で点灯できた。ま
た,図2の回路構成を用いた場合には,これまでの,直
流点灯回路のように,インピーダンスを持つ,素子,ま
たは,回路を別に用いること無く,ランプを直流点灯さ
せることができた。また,請求項5の回路を用いた場合
には,例えば,100V電源に『昇圧器』を用いること
なくランプを直流点灯できた。
【図面の簡単な説明】 (図1)請求項1を用いた,回路図の一つを表す。 1−コンデンサー 2−ランプ 3−スタータ 4−雑
音防止用コンデンサー 5−平滑用コイル 6−平滑用
コンデンサー 7−ブリッジ 8−電源9−トランス (図2)請求項2を用いた,回路図の一つを表す。 1−コンデンサー『または安定抵抗を単独で用いること
を除く,インピーダンスを持つ,素子,または,回路』
2−ランプ 3−雑音防止用コンデンサー 4−スタ
ータ 5−平滑用コイル 6−平滑用コンデンサー 7
−ブリッジ 8−電源 9−トランス (図3)請求項3を具現した回路図の一つを表す。 1−ランプ 2−スタータ 3−雑音防止用コンデンサ
ー 4−平滑用コイル 5−平滑用コンデンサー 6−
ブリッジ 7−電源 8−磁気漏れ変圧器 (図4)直流点灯回路の一例を表す。 1−コンデンサー 2−ランプ 3−スタータ 4−雑
音防止用コンデンサー 5−平滑用コイル 6−平滑用
コンデンサー 7−ブリッジ 8−電源 (図5)請求項4を具現した回路の一例を表す。 1−ランプ 2−ランプ電流平滑用コイル 3−コンデ
ンサー 4−電源 5−電極加熱用のトランス 6−ダイオード 7−平滑
用コンデンサー (図6)オシロ波形で,図5のランプ電流を表す。 (図7)オシロ波形で,図5の,電源電圧『正弦波』お
よび,電源に流れる負荷電流を表す。 (図8)請求項4を具現した回路図の一つを表す。 1−ランプ 2−平滑用コイル 3−コンデンサー 4
−電源 5−スタータ 6−トランス 7−平滑用コン
デンサー 8−雑音防止用コンデンサー (図9)オシロ波形で,図8のランプ電流を表す。 (図10)オシロ波形で,図8の電源電圧『正弦波』,
および,負荷電流を表す。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】蛍光灯の直流点灯
【特許請求の範囲】 (請求項1)蛍光灯の直流点灯を実現するために,図1
のように,磁気漏れ変圧器では無いトランスを接続し,
または,電源電圧を昇圧,または,降圧した後に,図1
のように,磁気漏れ変圧器で無い,トランスを接続し,
その後この,ランプの直流点灯時の放電の負特性に対処
するために,コンデンサーを接続し,その後,『整流
器』を用いて,整流し,直流電圧を得,その後平滑用コ
イルや平滑用コンデンサーを用いて,直流電流を得,こ
れを,ランプに供給する。このとき,これらの,トラン
スの中間タップを用いることがある。 (請求項2)蛍光灯の直流点灯を実現するために,「請
求項1の場合を除く」図2のように,磁気漏れ変圧器で
は無い,トランスを接続し,ランプの放電の負特性に対
処するために,安定抵抗を単独で用いることを除く,イ
ンピーダンスを持つ,素子,または,回路を接続した
後,『整流器』を用いて整流し,その後,平滑用コンデ
ンサーや平滑用コイルを用いて,直流電流を得,これ
を,ランプに供給する。このとき,この,トランスの中
間タップを用いることがある。 (請求項3)蛍光灯の直流点灯を実現するために,図3
のように,請求項2のランプの放電の負特性に対処する
ための,インピーダンスを持つ,素子または,回路を省
くために,磁気漏れ変圧器を接続し,または,電源電圧
を昇圧,または降圧した後に,図3のように,磁気漏れ
変圧器を接続し,その後『整流器』を用いて整流し,直
流電圧を得,その後,平滑用コンデンサーや平滑用コイ
ルを経て直流電流を得,これを,ランプに供給する。こ
こで磁気漏れ変圧器の中間タップを用いることがある。 (請求項4)蛍光灯の直流点灯を実現するために,図5
のようにして『ブリッジではない』全波整流センター・
タップ式『図8,9,10』や全波倍電圧整流回路のよ
うな多段縦続整流回路などの整流回路に,ランプの放電
の負特性に対処するための,安定抵抗を単独で用いるこ
とを除く,インピーダンスを持つ,素子,または,回路
を接続し『図5の場合は,3のコンデンサー』ランプの
直流点灯を実現する。これらにより,例えば,100V
電源で,40Wランプを直流点灯させようとする場合に
でもトランスを用いる必要がなくなる場合がある。ま
た,これらの回路を用いた『予熱始動形』もある。図5
の電源に,トランスを用いて,電圧を,昇圧,または,
降圧した後に,これらの回路を用いる場合もある。ま
た,これら,請求項4において,電源電圧をトランスで
昇圧,または,降圧してから用いる場合には,このトラ
ンスに磁気漏れ変圧器を用いることもあり,この場合に
は,これらの回路で用いた,インピーダンスを持つ,素
子,または,回路『図5の場合には3のコンデンサー』
は用いないことがある。また,この場合に,これら,ト
ランスの中間タップを用いることがある。 (請求項5)請求項1,2,3,また,4を用いた回路
において,スタータを除き,ランプの電極を加熱し,低
下したランプ始動電圧以上の電圧を得ランプをラピッド
・スタートさせる。ただし,この,図4の場合において
この場合,ランプの直流点灯時の放電の負特性に対処す
るために,チョークコイルを単独で用い,同時に「倍電
圧整流回路を用いることを除く」または,コンデンサー
とチョークコイルを用い,さらに,これと同時に「倍電
圧整流回路を用いる方式」を除く。 (請求項6)請求項1,2,3,また,4を用いた回路
において,スタータを除き,電源電圧をランプ始動電圧
以上にした,電源を用いることによりランプを瞬時始動
させる。ただし,この,図4の場合において,ランプの
放電の負特性に対処するために『コンデンサー』を単独
で用いると,負荷電流波形が急峻になり過ぎるため,こ
の,コンデンサーに『インダクター』や『パワー・サー
ミスタ』を必ず,接続する。 (請求項7)請求項1,2,と4において,負荷電流波
形が急峻になり過ぎる場合には,インダクターやパワー
・サーミスタを,これらの回路に接続することがある。 (請求項8)請求項5,請求項6の『ラピッド・スター
ト形,および,瞬時始動形』において,ランプの始動を
容易にするための補助として,始動補助導体,または蛍
光灯の器具と電源との間を小さい容量のコンデンサーを
用いて接続する。 (請求項9)請求項1,また,請求項2,また,請求項
3,また,請求項4を用いた回路,また,請求項5,ま
た,請求項6の回路において,ランプの暗端効果に対処
するために,転極を用いる場合に,この,転極がスムー
ズに行われるように,電源と始動補助導体,または,蛍
光灯の器具との間を小さい容量のコンデンサーを用いて
接続する。 (請求項10)請求項1,また,請求項2,また,請求
項3,また,請求項4を用いた回路,また,請求項5,
請求項6において,ランプ電流平滑用コンデンサーから
の,急激な電荷放出を抑制するために,これら,請求項
のランプの放電の負特性に対処するための,インピーダ
ンスを持つ,素子,または,回路を経た後に『ただし,
請求項3の場合は,磁気漏れ変圧器であるため,これ
ら,インピーダンスを持つ,素子,または,回路は設け
ないことがある。』,直流電圧を得るための『整流器』
を経,その後に,平滑用コンデンサーを接続し,その後
に,ランプ電流平滑用コイルを設ける。このようにする
ことで,ランプ電流平滑用コンデンサーからの,急激な
電荷放出を抑制する。 (請求項11)請求項10において,ランプの直流点灯
時の暗端効果に対処するために,転極装置を設ける場
合,ランプ電流平滑用コイルに流れる直流電流を,転極
の前後において,常に,一方向に流れるようにし,転極
装置の保護装置『雑音除去など』との併用により,転極
のスピード・アップになるように,この,ランプ電流平
滑用コイルを経た後に,この転極装置を設ける。 ま
た,ランプの暗端効果の起こらないランプを使用した場
合に備えて,この転極装置が働かないようにできるよう
にする,または,バイパス回路を設ける,または,転極
装置を設けないこともある。
【発明の詳細な説明】 (0001)(産業上の利用分野) 照明分野 (0002)(従来の技術)従来の常用周波数での交流
点灯回路では,例えば,32W型ランプを点灯させるた
めには,磁気漏れ変圧器『例えば,入力は100V端
子』,2次側開放電圧200V程度などを用いてきた
が,電力損失が大きくなる場合もあった。また,40W
型ランプを,100V電源から,直流点灯させたい場合
には,昇圧器を用いなければならなかった。 (0003)(発明が解決しょうとする課題)例えば,
この,図1の回路を用いると,例えば,32W形ランプ
を点灯させようとする場合,従来のような,入力電圧1
00V,出力開放200Vというような磁気漏れ変圧器
を用いなくとも,直流点灯で点灯でき,また,図4のよ
うな直流点灯回路を用いて,32W形ランプを点灯させ
ようとした場合と比較して,図1の1のコンデンサーの
容量は,図4の1のコンデンサーと比較して,約1/3
の容量で点灯できる。このように,例えば,請求項1で
は,図4の回路を用いた場合よりも,ランプの放電の負
特性に対処するための,インピーダンスを持つ,素子,
または,回路において,この場合は,コンデンサーの容
量を小さくできる。また,請求項3では,これまでの,
直流点灯回路で用いてきた,ランプの放電の負特性に対
処するための,インピーダンスを持つ,素子,または,
回路を省略することができる。請求項4では請求項3の
ような方式の回路で用いた変圧器を小型,軽量化するこ
とができる。請求項5では,整流回路が昇圧の作用を示
すことが認められ,ラピッド・スタートが容易になる。
請求項4では,例えば,100V電源で,40W形ラン
プを点灯させる場合に,磁気漏れ変圧器などのトランス
を用いる必要がなくなり,かつ,40W形ランプをラピ
ッド・スタートさせることができる。請求項5では,請
求項1,2,3,また,請求項4を用いた回路において
ランプの電極を加熱し,低下したランプ始動電圧以上の
電圧を得ることでランプをラピッド・スタートさせる。
請求項6では,請求項1,2,3,また,請求項4を用
いた回路において,ランプ始動電圧以上の電圧を用いる
ことにより,ランプを瞬時始動させる。請求項8では請
求項5,6においてランプの始動が容易になるようにす
る。請求項9では,ランプの直流点灯時の暗端効果に対
処するために,転極を用いた場合に,この転極がスムー
ズに行われるための補助について述べた。また,請求項
11では上記の回路を用いた直流点灯回路において,ラ
ンプの暗端効果に対処するために,転極を用いた場合
に,このランプ電流平滑用コイルに流れる直流のランプ
電流が転極の前後において,常に,一方向に流れるよう
にし,転極装置を保護するための装置と同時に用いるこ
とで,転極のスピード・アップにつなげる。請求項10
では,特別な装置を用いることなく,ランプ電流平滑用
コンデンサーからの急激な電荷放出を抑制することがで
きるようになる。 (0004)(課題を解決するための手段)例えば,図
1の回路構成を用いた場合には,トランス『図1の9』
の働きにより,この,トランスの,一方のコイルに流れ
た電流値と同等の電流が,もう,一方のコイルに流れる
ことになり,インピーダンスを持つ,素子としてコンデ
ンサーを用いた場合には,この,トランスの端子間電圧
は電源電圧よりも,昇圧される,このため,この,ラン
プの放電の負特性に対処するための,コンデンサーの容
量は,図4の回路などと比較して,小さくて済む。請求
項2の回路では,インピーダンスを持つ,素子として,
コンデンサーを用いた場合においても,電源電圧が昇圧
されない場合も含まれる。請求項4の回路では,直流電
圧を得るための,整流器が昇圧の作用を持っている場合
があるため,昇圧がトランス無しで済む場合がある。 (0005)(作用)例えば,図1のような回路構成の
場合,トランス『図1の9』の2個のコイルの間の相互
インダクタンスにより,例えば,スタータを用いた場合
には,この,可動電極と固定電極が接触したとき,この
場合には,この相互インダクタンスは,ほぼ『1』であ
り,一方のコイルに電流が流れると同時に,もう,一方
のコイルには,これと,同等の電流を流そうとする起電
力が発生するため,ランプの放電の負特性に対処するた
めに,コンデンサーを用いた場合には,この,トランス
の端子間電圧は昇圧され,電源電圧は一時的に,昇圧さ
れたのと同等の作用が生じる。その後,ランプが点灯し
回路に流れる電流値が小さくなるとこれらのコイルに誘
起される電圧は低下する。よって,例えば,請求項1の
ような回路構成を用いた場合においてはランプ点灯後
は,これらのコイルに誘起される電圧は低下することに
なるため,電源電圧を昇圧器を用いて昇圧する場合とは
作用が異なることがわかる。請求項4の回路では,直流
電圧を得るための,整流器が昇圧の作用を持っている場
合があるため,『ラピッド・スタート形が容易にできた
り,昇圧のためのトランスを用いずに済む場合があ
る』。図8の場合,7の平滑用コンデンサーの端子電圧
は,負荷を接続しないとき『145V』であった。また
図5の場合,負荷を接続していない場合には,これら,
2つの平滑用コンデンサー『図5の7』の端子電圧は
『275V』となった。 (0006)(実施例)例えば,図1の回路構成の場
合,スタータの可動電極と固定電極が接触したときの,
図1のA点とB点間の電圧は,電源電圧が100Vのと
き約136Vとなった。このとき,トランス『図1の
9』を構成する,2個のコイルの端子は,それぞれ,ト
ランスの15V端子であった。さらに,ランプ点灯後に
は,この,図1のA点とB点間の電圧は,109Vとな
った。このため従来の常用周波数での交流点灯回路を用
いた場合の,32W型ランプを点灯させるために用いら
れてきた,出力電圧が,2次側開放時200V前後であ
るような,磁気漏れ変圧器を用いなくとも,32W型ラ
ンプを直流で点灯させることができた。また,図4のよ
うな,直流点灯回路を用いて,32W型ランプを点灯さ
せる場合よりも,この場合には,図1の1のコンデンサ
ーの容量は,図4の1のコンデンサーの容量の,約1/
3の容量で点灯できた。さらに,図3の回路構成を用い
て,20W型ランプを直流点灯させた場合には,従来の
常用周波数交流点灯回路を用いた場合と比較して,約
1.25倍の照度が得られ,このときの消費電力は,図
4の場合は21.5Wで,前者は20.5Wであった。
また,請求項5を用いた場合には,例えば,100V電
源から,40W形ランプを点灯させる場合に昇圧器を用
いる必要がなくなった。さらに,昇圧器を用いて『40
W型ランプ』を点灯させた場合と図5の回路を用いて
『40W型ランプ』を点灯させた場合と比較して照度は
ほぼ,同じで,後者の消費電力は,前者の約『0.85
倍』で済んだ。これらは,昇圧器による電力損失と考え
られる。 (0007)(発明の効果)例えば,図1の回路構成を
用いた場合には,入力電圧が100V,2次側開放時の
出力電圧が,約200Vというような磁気漏れ変圧器を
用いなくとももっと小型,軽量のトランスを図1のよう
に接続することで,32W型ランプを点灯させることが
でき,これまでの,図4のような直流点灯回路を用い
て,32W型ランプを点灯する場合よりも,例えば,図
1の1のコンデンサーの容量は,図4の1のコンデンサ
ーの容量と比較して,約1/3の容量で点灯できた。ま
た,図2の回路構成を用いた場合には,これまでの,直
流点灯回路のように,インピーダンスを持つ,素子,ま
たは,回路を別に用いること無く,ランプを直流点灯さ
せることができた。また,請求項5の回路を用いた場合
には,例えば,100V電源に『昇圧器』を用いること
なくランプを直流点灯できた。
【図面の簡単な説明】 (図1)請求項1を用いた,回路図の一つを表す。 1−コンデンサー 2−ランプ 3−スタータ 4−雑
音防止用コンデンサー 5−平滑用コイル 6−平滑用コンデンサー 7−ブリ
ッジ 8−電源 9−トランス (図2)請求項2を用いた,回路図の一つを表す。 1−コンデンサー『または安定抵抗を単独で用いること
を除く,インピーダンスを持つ,素子,または,回路』
2−ランプ 3−雑音防止用コンデンサー 4−スタータ 5−平滑用コイル 6−平滑用コンデン
サー 7−ブリッジ 8−電源 9−トランス (図3)請求項3を具現した回路図の一つを表す。 1−ランプ 2−スタータ 3−雑音防止用コンデンサ
ー 4−平滑用コイル 5−平滑用コンデンサー 6−ブリッジ 7−電源 8
−磁気漏れ変圧器 (図4)直流点灯回路の一例を表す。 1−コンデンサー 2−ランプ 3−スタータ 4−雑
音防止用コンデンサー 5−平滑用コイル 6−平滑用コンデンサー 7−ブリ
ッジ 8−電源 (図5)請求項4を具現した回路の一例を表す。 1−ランプ 2−ランプ電流平滑用コイル 3−コンデ
ンサー 4−電源 5−電極加熱用のトランス 6−ダ
イオード 7−平滑用コンデンサー (図6)オシロ波形で,図5のランプ電流を表す。 (図7)オシロ波形で,図5の,電源電圧『正弦波』お
よび,電源に流れる負荷電流を表す。 (図8)請求項4を具現した回路図の一つを表す。 1−ランプ 2−平滑用コイル 3−コンデンサー 4
−電源 5−スタータ 6−トランス 7−平滑用コンデンサー 8−雑音防止
用コンデンサー (図9)オシロ波形で,図8のランプ電流を表す。 (図10)オシロ波形で,図8の電源電圧『正弦波』,
および,負荷電流を表す。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】蛍光灯の直流点灯
【特許請求の範囲】 (請求項1)蛍光灯の直流点灯を実現するために,図1
のように,磁気漏れ変圧器では無いトランスを接続し,
または,電源電圧を昇圧,または,降圧した後に,図1
のように,磁気漏れ変圧器で無い,トランスを接続し,
その後この,ランプの直流点灯時の放電の負特性に対処
するために,コンデンサーを接続し,その後,『整流
器』を用いて,整流し,直流電圧を得,その後平滑用コ
イルや平滑用コンデンサーを用いて,直流電流を得,こ
れを,ランプに供給する。このとき,これらの,トラン
スの中間タップを用いることがある。 (請求項2)蛍光灯の直流点灯を実現するために,「請
求項1の場合を除く」図2のように,磁気漏れ変圧器で
は無い,トランスを接続し,ランプの放電の負特性に対
処するために,安定抵抗を単独で用いることを除く,イ
ンピーダンスを持つ,素子,または,回路を接続した
後,『整流器』を用いて整流し,その後,平滑用コンデ
ンサーや平滑用コイルを用いて,直流電流を得,これ
を,ランプに供給する。このとき,この,トランスの中
間タップを用いることがある。 (請求項3)蛍光灯の直流点灯を実現するために,図3
のように,請求項2のランプの放電の負特性に対処する
ための,インピーダンスを持つ,素子または,回路を省
くために,磁気漏れ変圧器を接続し,または,電源電圧
を昇圧,または降圧した後に,図3のように,磁気漏れ
変圧器を接続し,その後『整流器』を用いて整流し,直
流電圧を得,その後,平滑用コンデンサーや平滑用コイ
ルを経て直流電流を得,これを,ランプに供給する。こ
こで磁気漏れ変圧器の中間タップを用いることがある。 (請求項4)蛍光灯の予熱始動形の直流点灯を実現する
ために,ブリッジではない,全波整流センター・タップ
式『図8,9,10』や,全波倍電圧整流回路『例え
ば,図5』のような多段縦続整流回路などの整流回路
に,ランプの放電の負特性に対処するための,安定抵抗
を単独で用いることを除くインピーダンスを持つ,素
子,または,回路を接続し『図5の場合は,3のコンデ
ンサー』ランプの直流点灯を実現する。これらにより,
例えば,図5の場合を予熱始動形にしたとすると,10
0V電源で,40Wランプを直流点灯させようとする場
合にでも,トランスを用いる必要がなくなる場合があ
る。また,これらの回路の電源に,トランスを用いて,
電圧を,昇圧,または,降圧した後に,これらの回路を
用いる場合もある。また,これら,請求項4において,
電源電圧をトランスで昇圧,または,降圧してから用い
る場合には,このトランスに磁気漏れ変圧器を用いるこ
ともあり,この場合にはこれらの回路で用いた,インピ
ーダンスを持つ,素子,または,回路『図8の場合には
3のコンデンサー』は用ないことがある。また,このれ
らの場合に,これら,トランスの中間タップを用いるこ
とがある。 (請求項5)請求項1,2,3,また,4を用いた回路
において,スタータを除き,ランプの電極を加熱し,低
下したランプ始動電圧以上の電圧を得ランプをラピッド
・スタートさせる。ただし,この,図5の場合において
この場合,ランプの直流点灯時の放電の負特性に対処す
るために,チョークコイルを単独で用い,同時に「倍電
圧整流回路を用いることを除く」または,コンデンサー
とチョークコイルを用い,さらに,これと同時に「倍電
圧整流回路を用いる方式」を除く。 (請求項6)請求項1,2,3,また,4を用いた回路
において,スタータを除き,電源電圧をランプ始動電圧
以上にした,電源を用いることによりランプを瞬時始動
させる。ただし,この,図4の場合において,ランプの
放電の負特性に対処するために『コンデンサー』を単独
で用いると,負荷電流波形が急峻になり過ぎるため,こ
の,コンデンサーに『インダクター』や『パワー・サー
ミスタ』を必ず,接続する。 (請求項7)請求項1,2,と4において,負荷電流波
形が急峻になり過ぎる場合には,インダクターやパワー
・サーミスタを,これらの回路に接続することがある。 (請求項8)請求項5,請求項6の『ラピッド・スター
ト形,および,瞬時始動形』において,ランプの始動を
容易にするための補助として,始動補助導体,または蛍
光灯の器具と電源との間を小さい容量のコンデンサーを
用いて接続する。 (請求項9)請求項1,また,請求項2,また,請求項
3,また,請求項4を用いた回路,また,請求項5,ま
た,請求項6の回路において,ランプの暗端効果に対処
するために,転極を用いる場合に,この,転極がスムー
ズに行われるように,電源と始動補助導体,または,蛍
光灯の器具との間を小さい容量のコンデンサーを用いて
接続する。 (請求項10)請求項1,また,請求項2,また,請求
項3,また,請求項4を用いた回路,また,請求項5,
請求項6において,ランプ電流平滑用コンデンサーから
の,急激な電荷放出を抑制するために,これら,請求項
のランプの放電の負特性に対処するための,インピーダ
ンスを持つ,素子,または,回路を経た後に『ただし,
請求項3の場合は,磁気漏れ変圧器であるため,これ
ら,インピーダンスを持つ,素子,または,回路は設け
ないことがある。』,直流電圧を得るための『整流器』
を経,その後に,平滑用コンデンサーを接続し,その後
に,ランプ電流平滑用コイルを設ける。このようにする
ことで,ランプ電流平滑用コンデンサーからの,急激な
電荷放出を抑制する。 (請求項11)請求項10において,ランプの直流点灯
時の暗端効果に対処するために,転極装置を設ける場
合,ランプ電流平滑用コイルに流れる直流電流を,転極
の前後において,常に,一方向に流れるようにし,転極
装置の保護装置『雑音除去など』との併用により,転極
のスピード・アップになるように,この,ランプ電流平
滑用コイルを経た後に,この転極装置を設ける。また,
ランプの暗端効果の起こらないランプを使用した場合に
備えて,この転極装置が働かないようにできるようにす
る,または,バイパス回路を設ける,または,転極装置
を設けないこともある。
【発明の詳細な説明】 (0001)
【産業上の利用分野】 照明分野 (0002)(従来の技術)従来の常用周波数での交流
点灯回路では,例えば,32W型ランプを点灯させるた
めには,磁気漏れ変圧器『例えば,入力は100V端
子』,2次側開放電圧200V程度などを用いてきた
が,電力損失が大きくなる場合もあった。また,40W
型ランプを,100V電源から,直流点灯させたい場合
には,昇圧器を用いなければならなかった。また,『特
許出願公告昭和62−35239』では,ランプ電流平
滑用コンデンサーからの急激な電荷放出に対処できてい
ないため,これを『蛍光灯』に使用することができな
い。 (0003)(発明が解決しょうとする課題)例えば,
この,図1の回路を用いると,例えば,32W形ランプ
を点灯させようとする場合,従来のような,入力電圧1
00V,出力開放200Vというような磁気漏れ変圧器
を用いなくとも,直流点灯で点灯でき,また,図4のよ
うな直流点灯回路を用いて,32W形ランプを点灯させ
ようとした場合と比較して,図1の1のコンデンサーの
容量は,図4の1のコンデンサーと比較して,約1/3
の容量で点灯できる。このように,例えば,請求項1で
は,図4の回路を用いた場合よりも,ランプの放電の負
特性に対処するための,インピーダンスを持つ,素子,
または,回路において,この場合は,コンデンサーの容
量を小さくできる。また,請求項3では,これまでの,
直流点灯回路で用いてきた,ランプの放電の負特性に対
処するための,インピーダンスを持つ,素子,または,
回路を省略することができる。請求項4では請求項3の
ような方式の回路で用いた変圧器を小型,軽量化するこ
とができる。請求項5では,整流回路が昇圧の作用を示
すことが認められ,ラピッド・スタートが容易になる。
請求項4では,例えば,100V電源で,40W形ラン
プを点灯させる場合に,磁気漏れ変圧器などのトランス
を用いる必要がなくなり,かつ,40W形ランプをラピ
ッド・スタートさせることができる。請求項5では,請
求項1,2,3,また,請求項4を用いた回路において
ランプの電極を加熱し,低下したランプ始動電圧以上の
電圧を得ることでランプをラピッド・スタートさせる。
請求項6では,請求項1,2,3,また,請求項4を用
いた回路において,ランプ始動電圧以上の電圧を用いる
ことにより,ランプを瞬時始動させる。請求項8では請
求項5,6においてランプの始動が容易になるようにす
る。請求項9では,ランプの直流点灯時の暗端効果に対
処するために,転極を用いた場合に,この転極がスムー
ズに行われるための補助について述べた。また,請求項
11では上記の回路を用いた直流点灯回路において,ラ
ンプの暗端効果に対処するために,転極を用いた場合
に,このランプ電流平滑用コイルに流れる直流のランプ
電流が転極の前後において,常に,一方向に流れるよう
にし,転極装置を保護するための装置と同時に用いるこ
とで,転極のスピード・アップにつなげる。請求項10
では,特別な装置を用いることなく,ランプ電流平滑用
コンデンサーからの急激な電荷放出を抑制することがで
きるようになる。 (0004)(課題を解決するための手段)例えば,図
1の回路構成を用いた場合には,トランス『図1の9』
の働きにより,この,トランスの,一方のコイルに流れ
た電流値と同等の電流が,もう,一方のコイルに流れる
ことになり,インピーダンスを持つ,素子としてコンデ
ンサーを用いた場合には,この,トランスの端子間電圧
は電源電圧よりも,昇圧される,このため,この,ラン
プの放電の負特性に対処するための,コンデンサーの容
量は,図4の回路などと比較して,小さくて済む。請求
項2の回路では,インピーダンスを持つ,素子として,
コンデンサーを用いた場合においても,電源電圧が昇圧
されない場合も含まれる。請求項4の回路では,直流電
圧を得るための,整流器が昇圧の作用を持っている場合
があるため,昇圧がトランス無しで済む場合がある。 (0005)(作用)例えば,図1のような回路構成の
場合,トランス『図1の9』の2個のコイルの間の相互
インダクタンスにより,例えば,スタータを用いた場合
には,この,可動電極と固定電極が接触したとき,この
場合には,この相互インダクタンスは,ほぼ『1』であ
り,一方のコイルに電流が流れると同時に,もう,一方
のコイルには,これと,同等の電流を流そうとする起電
力が発生するため,ランプの放電の負特性に対処するた
めに,コンデンサーを用いた場合には,この,トランス
の端子間電圧は昇圧され,電源電圧は一時的に,昇圧さ
れたのと同等の作用が生じる。その後,ランプが点灯し
回路に流れる電流値が小さくなるとこれらのコイルに誘
起される電圧は低下する。よって,例えば,請求項1の
ような回路構成を用いた場合においてはランプ点灯後
は,これらのコイルに誘起される電圧は低下することに
なるため,電源電圧を昇圧器を用いて昇圧する場合とは
作用が異なることがわかる。請求項4の回路では,直流
電圧を得るための,整流器が昇圧の作用を持っている場
合があるため,『ラピッド・スタート形が容易にできた
り,昇圧のためのトランスを用いずに済む場合があ
る』。図8の場合,7の平滑用コンデンサーの端子電圧
は,負荷を接続しないとき『145V』であった。また
図5の場合,負荷を接続していない場合には,これら,
2つの平滑用コンデンサー『図5の7』の端子電圧は
『275V』となった。 (0006)(実施例)例えば,図1の回路構成の場
合,スタータの可動電極と固定電極が接触したときの,
図1のA点とB点間の電圧は,電源電圧が100Vのと
き約136Vとなった。このとき,トランス『図1の
9』を構成する,2個のコイルの端子は,それぞれ,ト
ランスの15V端子であった。さらに,ランプ点灯後に
は,この,図1のA点とB点間の電圧は,109Vとな
った。このため従来の常用周波数での交流点灯回路を用
いた場合の,32W型ランプを点灯させるために用いら
れてきた,出力電圧が,2次側開放時200V前後であ
るような,磁気漏れ変圧器を用いなくとも,32W型ラ
ンプを直流で点灯させることができた。また,図4のよ
うな,直流点灯回路を用いて,32W型ランプを点灯さ
せる場合よりも,この場合には,図1の1のコンデンサ
ーの容量は,図4の1のコンデンサーの容量の,約1/
3の容量で点灯できた。さらに,図3の回路構成を用い
て,20W型ランプを直流点灯させた場合には,従来の
常用周波数交流点灯回路を用いた場合と比較して,約
1.25倍の照度が得られ,このときの消費電力は,図
4の場合は21.5Wで,前者は20.5Wであった。
また,請求項5を用いた場合には,例えば,100V電
源から,40W形ランプを点灯させる場合に昇圧器を用
いる必要がなくなった。さらに,昇圧器を用いて『40
W型ランプ』を点灯させた場合と図5の回路を用いて
『40W型ランプ』を点灯させた場合と比較して照度は
ほぼ,同じで,後者の消費電力は,前者の約『0.85
倍』で済んだ。これらは,昇圧器による電力損失と考え
られる。 (0007)(発明の効果)例えば,図1の回路構成を
用いた場合には,入力電圧が100V,2次側開放時の
出力電圧が,約200Vというような磁気漏れ変圧器を
用いなくとももっと小型,軽量のトランスを図1のよう
に接続することで,32W型ランプを点灯させることが
でき,これまでの,図4のような直流点灯回路を用い
て,32W型ランプを点灯する場合よりも,例えば,図
1の1のコンデンサーの容量は,図4の1のコンデンサ
ーの容量と比較して,約1/3の容量で点灯できた。ま
た,図2の回路構成を用いた場合には,これまでの,直
流点灯回路のように,インピーダンスを持つ,素子,ま
たは,回路を別に用いること無く,ランプを直流点灯さ
せることができた。また,請求項5の回路を用いた場合
には,例えば,100V電源に『昇圧器』を用いること
なくランプを直流点灯できた。
【図面の簡単な説明】 (図1)請求項1を用いた,回路図の一つを表す。 1−コンデンサー 2−ランプ 3−スタータ 4−雑
音防止用コンデンサー 5−平滑用コイル 6−平滑用コンデンサー 7−ブリ
ッジ 8−電源 9−トランス (図2)請求項2を用いた,回路図の一つを表す。 1−コンデンサー『または安定抵抗を単独で用いること
を除く,インピーダンスを持つ,素子,または,回路』
2−ランプ 3−雑音防止用コンデンサー 4−スタータ 5−平滑用コイル 6−平滑用コンデン
サー 7−ブリッジ 8−電源 9−トランス (図3)請求項3を具現した回路図の一つを表す。 1−ランプ 2−スタータ 3−雑音防止用コンデンサ
ー 4−平滑用コイル 5−平滑用コンデンサー 6−ブリッジ 7−電源 8
−磁気漏れ変圧器 (図4)直流点灯回路の一例を表す。 1−コンデンサー 2−ランプ 3−スタータ 4−雑
音防止用コンデンサー 5−平滑用コイル 6−平滑用コンデンサー 7−ブリ
ッジ 8−電源 (図5)請求項4を具現した回路の一例を表す。 1−ランプ 2−ランプ電流平滑用コイル 3−コンデ
ンサー 4−電源 5−電極加熱用のトランス 6−ダ
イオード 7−平滑用コンデンサー (図6)オシロ波形で,図5のランプ電流を表す。 (図7)オシロ波形で,図5の,電源電圧『正弦波』お
よび,電源に流れる負荷電流を表す。 (図8)請求項4を具現した回路図の一つを表す。 1−ランプ 2−平滑用コイル 3−コンデンサー 4
−電源 5−スタータ 6−トランス 7−平滑用コンデンサー 8−雑音防止
用コンデンサー (図9)オシロ波形で,図8のランプ電流を表す。 (図10)オシロ波形で,図8の電源電圧『正弦波』,
および,負荷電流を表す。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】蛍光灯の直流点灯
【特許請求の範囲】 (請求項1)蛍光灯の直流点灯を実現するために,図1
のように,磁気漏れ変圧器では無いトランスを接続し,
または,電源電圧を昇圧,または,降圧した後に,図1
のように,磁気漏れ変圧器で無い,トランスを接続し,
その後この,ランプの直流点灯時の放電の負特性に対処
するために,コンデンサーを接続し,その後,『整流
器』を用いて,整流し,直流電圧を得,その後平滑用コ
イルや平滑用コンデンサーを用いて,直流電流を得,こ
れを,ランプに供給する。このとき,これらの,トラン
スの中間タップを用いることがある。 (請求項2)蛍光灯の直流点灯を実現するために,「請
求項1の場合を除く」図2のように,磁気漏れ変圧器で
は無い,トランスを接続し,ランプの放電の負特性に対
処するために,安定抵抗を単独で用いることを除く,イ
ンピーダンスを持つ,素子,または,回路を接続した
後,『整流器』を用いて整流し,その後,平滑用コンデ
ンサーや平滑用コイルを用いて,直流電流を得これを,
ランプに供給する。このとき,この,トランスの中間タ
ップを用いることがある。 (請求項3)蛍光灯の直流点灯を実現するために,図3
のように,請求項2のランプの放電の負特性に対処する
ための,インピーダンスを持つ,素子または,回路を省
くために,磁気漏れ変圧器を接続し,または,電源電圧
を昇圧,または降圧した後に,図3のように,磁気漏れ
変圧器を接続し,その後『整流器』を用いて整流し,直
流電圧を得,その後,平滑用コンデンサーや平滑用コイ
ルを経て直流電流を得,これを,ランプに供給する。こ
こで磁気漏れ変圧器の中間タップを用いることがある。 (請求項4)蛍光灯の予熱始動形の直流点灯を実現する
ために,ブリッジではない,全波整流センター・タップ
式『図8,9,10』や,全波倍電圧整流回路『例え
ば,図5』のような多段縦続整流回路などの整流回路
に,ランプの放電の負特性に対処するための,安定抵抗
を単独で用いることを除くインピーダンスを持つ,素
子,または,回路を接続し『図5の場合は,3のコンデ
ンサー』ランプの直流点灯を実現する。これらにより,
例えば,図5の場合をラピッドスタート形にしたとする
と,100V電源で,40Wランプを直流点灯させよう
とする場合にでも,トランスを用いる必要がなくなる場
合がある。また,これらの回路の電源に,トランスを用
いて,電圧を,昇圧,または・降圧した後に,これらの
回路を用いる場合もある。また,これら,請求項4にお
いて,電源電圧をトランスで昇圧,または,降圧してか
ら用いる場合には,このトランスに磁気漏れ変圧器を用
いることもあり,この場合には,これらの回路で用い
た,インピーダンスを持つ,素子,または回路『図8の
場合には3のコンデンサー』は用ないことがある。ま
た,このれらの場合に,これら,トランスの中間タップ
を用いることがある。 (請求項5)請求項1,2,3,また,4を用いた回路
において,スタータを除き,ランプの電極を加熱し,低
下したランプ始動電圧以上の電圧を得ランプをラピッド
・スタートさせる。『ただし,この,図5の場合におい
て,この場合,ランプの直流点灯時の放電の負特性に対
処するために,チョークコイルを単独で用い,同時に
「倍電圧整流回路を用いることを除く」または,コンデ
ンサーとチョークコイルを用い,さらに,これと同時に
「倍電圧整流回路を用いる方式」を除く』。 (請求項6)請求項1,2,3,また,4を用いた回路
において,スタータを除き,電源電圧をランプ始動電圧
以上にした,電源を用いることによりランプを瞬時始動
させる。『ただし,この,図4の場合において,ランプ
の放電の負特性に対処するために「コンデンサー」を単
独で用いると,負荷電流波形が急峻になり過ぎるため,
この,コンデンサーにインダクターやパワー・サーミス
タを必ず,接続する。 (請求項7)請求項1,2,と4において,負荷電流波
形が急峻になり過ぎる場合には,インダクターやパワー
・サーミスタを,これらの回路に接続することがある。 (請求項8)請求項5,請求項6の『ラピッド・スター
ト形,および,瞬時始動形』において,ランプの始動を
容易にするための補助として,始動補助導体,または蛍
光灯の器具と電源との間を小さい容量のコンデンサーを
用いて接続する。 (請求項9)請求項1,また,請求項2,また,請求項
3,また,請求項4を用いた回路,また,請求項5,ま
た,請求項6の回路において,ランプの暗端効果に対処
するために,転極を用いる場合に,この,転極がスムー
ズに行われるように,電源と始動補助導体,または,蛍
光灯の器具との間を小さい容量のコンデンサーを用いて
接続する。 (請求項10)請求項1,また,請求項2,また,請求
項3,また,請求項4を用いた回路,また,請求項5,
請求項6において,ランプ電流平滑用コンデンサーから
の,急激な電荷放出を抑制するために,これら,請求項
のランプの放電の負特性に対処するための,インピーダ
ンスを持つ,素子,または,回路を経た後に「ただし,
請求項3の場合は,磁気漏れ変圧器であるため,これ
ら,インピーダンスを持つ,素子,または,回路は設け
ないことがある。』,直流電圧を得るための『整流器』
を経,その後に,平滑用コンデンサーを接続し,その後
に,ランプ電流平滑用コイルを設ける。このようにする
ことで,ランプ電流平滑用コンデンサーからの,急激な
電荷放出を抑制する。 (請求項11)請求項10において,ランプの直流点灯
時の暗端効果に対処するために,転極装置を設ける場
合,ランプ電流平滑用コイルに流れる直流電流を,転極
の前後において,常に,一方向に流れるようにし,転極
装置の保護装置『雑音除去など』との併用により,転極
のスピード・アップになるように,この,ランプ電流平
滑用コイルを経た後に,この転極装置を設ける。また,
ランプの暗端効果の起こらないランプを使用した場合に
備えて,この転極装置が働かないようにできるようにす
る,または,バイパス回路を設ける,または,転極装置
を設けないこともある。
【発明の詳細な説明】 (0001)(産業上の利用分野) 照明分野 (0002)(従来の技術)従来の常用周波数での交流
点灯回路では,例えば,32W型ランプを点灯させるた
めには,磁気漏れ変圧器『例えば,入力は100V端
子』,2次側開放電圧200V程度などを用いてきた
が,電力損失が大きくなる場合もあった。また,40W
型ランプを,100V電源から,直流点灯させたい場合
には,昇圧器を用いなければならなかった。また,『特
許出願公告昭和62−35239』では,ランプ電流平
滑用コンデンサーからの急激な電荷放出に対処できてい
ないため,これを『蛍光灯』に使用するための処置がで
きていない。 (0003)(発明が解決しょうとする課題)例えば,
この,図1の回路を用いると,例えば,32W形ランプ
を点灯させようとする場合,従来のような,入力電圧1
00V,出力開放200Vというような磁気漏れ変圧器
を用いなくとも,直流点灯で点灯でき,また,図4のよ
うな直流点灯回路を用いて,32W形ランプを点灯させ
ようとした場合と比較して,図1の1のコンデンサーの
容量は,図4の1のコンデンサーと比較して,約1/3
の容量で点灯できる。このように,例えば,請求項1で
は,図4の回路を用いた場合よりも,ランプの放電の負
特性に対処するための,インピーダンスを持つ,素子,
または,回路において,この場合は,コンデンサーの容
量を小さくできる。また,請求項3では,これまでの,
直流点灯回路で用いてきた,ランプの放電の負特性に対
処するための,インピーダンスを持つ,素子,または,
回路を省略することができる。請求項5では整流回路が
昇圧の作用を示す場合のあるケースが認められ,ラピッ
ド・スタートが容易になる。請求項4では,例えば,1
00V電源で,40W形ランプを点灯させる場合に,磁
気漏れ変圧器などのトランスを用いる必要がなくなり,
かつ,40W形ランプをラピッド・スタートさせること
ができる。請求項5では,請求項1,2,3,また,請
求項4を用いた回路においてランプの電極を加熱し,低
下したランプ始動電圧以上の電圧を得ることでランプを
ラピッド・スタートさせる。請求項6では,請求項1,
2,3,また,請求項4を用いた回路において,ランプ
始動電圧以上の電圧を用いることにより,ランプを瞬時
始動させる。請求項8では請求項5,6においてランプ
の始動が容易になるようにする。請求項9では,ランプ
の直流点灯時の暗端効果に対処するために,転極を用い
た場合に,この転極がスムーズに行われるための補助に
ついて述べた。また,請求項11では上記の回路を用い
た直流点灯回路において,ランプの暗端効果に対処する
ために,転極を用いた場合に,このランプ電流平滑用コ
イルに流れる直流のランプ電流が転極の前後において,
常に,一方向に流れるようにし,転極装置を保護するた
めの装置と同時に用いることで,転極のスピード・アッ
プにつなげる。請求項10では,特別な装置を用いるこ
となく,ランプ電流平滑用コンデンサーからの急激な電
荷放出を抑制することができるようになる。 (0004)(課題を解決するための手段)例えば,図
1の回路構成を用いた場合には,トランス『図1の9』
の働きにより,この,トランスの,一方のコイルに流れ
た電流値と同等の電流が,もう,一方のコイルに流れる
ことになり,インピーダンスを持つ,素子としてコンデ
ンサーを用いた場合には,この,トランスの端子間電圧
は電源電圧よりも,昇圧される,このため,この,ラン
プの放電の負特性に対処するための,コンデンサーの容
量は,図4の回路などと比較して,小さくて済む。請求
項2の回路では,インピーダンスを持つ,素子として,
コンデンサーを用いた場合においても,電源電圧が昇圧
されない場合も含まれる。請求項4の回路では,直流電
圧を得るための,整流器が昇圧の作用を持っている場合
があるため,昇圧がトランス無しで済む場合がある。 (0005)(作用)例えば,図1のような回路構成の
場合,トランス『図1の9』の2個のコイルの間の相互
インダクタンスにより,例えば,スタータを用いた場合
には,この,可動電極と固定電極が接触したとき,この
場合には,この相互インダクタンスは,ほぼ『1』であ
り,一方のコイルに電流が流れると同時に,もう,一方
のコイルには,これと,同等の電流を流そうとする起電
力が発生するため,ランプの放電の負特性に対処するた
めに,コンデンサーを用いた場合には,この,トランス
の端子間電圧は昇圧され,電源電圧は一時的に,昇圧さ
れたのと同等の作用が生じる。その後,ランプが点灯し
回路に流れる電流値が小さくなるとこれらのコイルに誘
起される電圧は低下する。よって,例えば,請求項1の
ような回路構成を用いた場合においてはランプ点灯後
は,これらのコイルに誘起される電圧は低下することに
なるため,電源電圧を昇圧器を用いて昇圧する場合とは
作用が異なることがわかる。請求項4の回路では,直流
電圧を得るための,整流器が昇圧の作用を持っている場
合があるため,『ラピッド・スタート形が容易にできた
り,昇圧のためのトランスを用いずに済む場合があ
る』。図8の場合,7の平滑用コンデンサーの端子電圧
は,負荷を接続しないとき『145V』であった。また
図5の場合,負荷を接続していない場合には,これら,
2つの平滑用コンデンサー『図5の7』の端子電圧は
『275V』となった。 (0006)(実施例)例えば,図1の回路構成の場
合,スタータの可動電極と固定電極が接触したときの,
図1のA点とB点間の電圧は,電源電圧が100Vのと
き約136Vとなった。このとき,トランス『図1の
9』を構成する,2個のコイルの端子は,それぞれ,ト
ランスの15V端子であった。さらに,ランプ点灯後に
は,この,図1のA点とB点間の電圧は,109Vとな
った。このため従来の常用周波数での交流点灯回路を用
いた場合の,32W型ランプを点灯させるために用いら
れてきた,出力電圧が,2次側開放時200V前後であ
るような,磁気漏れ変圧器を用いなくとも,32W型ラ
ンプを直流で点灯させることができた。また,図4のよ
うな,直流点灯回路を用いて,32W型ランプを点灯さ
せる場合よりも,この場合には,図1の1のコンデンサ
ーの容量は,図4の1のコンデンサーの容量の,約1/
3の容量で点灯できた。さらに,図3の回路構成を用い
て,20W型ランプを直流点灯させた場合には,従来の
常用周波数交流点灯回路を用いた場合と比較して,約
1.25倍の照度が得られ,このときの消費電力は,図
4の場合は21.5Wで,前者は20.5Wであった。
また,請求項5を用いた場合には,例えば,100V電
源から,40W形ランプを点灯させる場合に昇圧器を用
いる必要がなくなった。さらに,昇圧器を用いて『40
W型ランプ』を点灯させた場合と図5の回路を用いて
『40W型ランプ』を点灯させた場合と比較して照度は
ほぼ,同じで,後者の消費電力は,前者の約『0.85
倍』で済んだ。これらは,昇圧器による電力損夫と考え
られる。 (0007)(発明の効果)例えば,図1の回路構成を
用いた場合には,入力電圧が100V,2次側開放時の
出力電圧が,約200Vというような磁気漏れ変圧器を
用いなくとももっと小型,軽量のトランスを図1のよう
に接続することで,32W型ランプを点灯させることが
でき,これまでの,図4のような直流点灯回路を用い
て,32W型ランプを点灯する場合よりも,例えば,図
1の1のコンデンサーの容量は,図4の1のコンデンサ
ーの容量と比較して,約1/3の容量で点灯できた。ま
た,図2の回路構成を用いた場合には,これまでの,直
流点灯回路のように,インピーダンスを持つ,素子,ま
たは,回路を別に用いること無く,ランプを直流点灯さ
せることができた。また,請求項5の回路を用いた場合
には,例えば,100V電源に『昇圧器』を用いること
なくランプを直流点灯できた。
【図面の簡単な説明】 (図1)請求項1を用いた,回路図の一つを表す。 1−コンデンサー 2−ランプ 3−スタータ 4−雑
音防止用コンデンサー 5−平滑用コイル 6−平滑用コンデンサー 7−プリ
ッジ 8−電源 9−トランス (図2)請求項2を用いた,回路図の一つを表す。 1−コンデンサー『または安定抵抗を単独で用いること
を除く,インピーダンスを持つ,素子,または,回路』
2−ランプ 3−雑音防止用コンデンサー 4−スタ
ータ 5−平滑用コイル 6−平滑用コンデンサー 7
−ブリッジ 8−電源 9−トランス (図3)請求項3を具現した回路図の一つを表す。 1−ランプ 2−スタータ 3−雑音防止用コンデンサ
ー 4−平滑用コイル 5−平滑用コンデンサー 6−ブリッジ 7−電源 8
−磁気漏れ変圧器 (図4)直流点灯回路の一例を表す。 1−コンデンサー 2−ランプ 3−スタータ 4−雑
音防止用コンデンサー 5−平滑用コイル 6−平滑用コンデンサー 7−ブリ
ッジ 8−電源 (図5)請求項4を具現した回路の一例を表す 1−ランプ 2−ランプ電流平滑用コイル 3−コンデ
ンサー 4−電源 5−電極加熱用のトランス 6−ダ
イオード 7−平滑用コンデンサー (図6)オシロ波形で,図5のランプ電流を表す (図7)オシロ波形で,図5の,電源電圧『正弦波』お
よび,電源に流れる負荷電流を表す。 (図8)請求項4を具現した回路図の一つを表す。 1−ランプ 2−平滑用コイル 3−コンデンサー 4
−電源 5−スタータ 6−トランス 7−平滑用コンデンサー 8−雑音防止
用コンデンサー (図9)オシロ波形で,図8のランプ電流を表す。 (図10)オシロ波形で,図8の電源電圧『正弦波』,
および,負荷電流を表す。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】蛍光灯の直流点灯
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】『産業上の利用分野』 照明分野
【0002】『従来の技術』従来の常用周波数での交流
点灯回路では,例えば,32W形ランプを点灯させるた
めには,磁気漏れ変圧器『例えば,入力は100V端
子』,2次開放電圧175V程度などを用いて来たが,
本発明と比較して,電力ロスが大きくなる場合があっ
た。また,40Wランプを100V電源から,点灯させ
る場合には,電源電圧を昇圧器を用いて昇電しなければ
ならなかった。また『特許出願公告昭和62−3523
9』では,ランプ電流平滑用コンデンサーからの急激な
電荷放出に対処できていないため,ランプ電流は,最低
電流が『OA』の『パルス状』の波形となり,本発明の
ような,なめらかなランプ電流にはならなかった。ま
た,実開昭61−149300においてはその『実用新
案登録請求項5』に『蛍光灯部と交流直流変換部の間に
安定抵抗15を入れたことを特徴とする実用新案登録請
求第1項の蛍光灯』と記されており,この,請求項
(2)にも,最終部に『実用新案登録第1項の蛍光灯』
と記されているため,この『実用新案登録請求』では,
交流直流変換のために『ブリッジ』を用いても,必ず
『安定抵抗』を用いなければならないことになり,本発
明のように『安定抵抗やトランジスター』を用いない方
式とは,次元が違う。よって,本発明では『整流器』に
『ブリッジ』を用いても,この,実用新案登録請求に
は,抵触しない。また,この実用新案登録請求の図面の
中の『整流器』では,電流が流れない。また,特開昭6
0−100399では,ランプ電流平滑用コンデンサー
を用いていないため,図面の中の『ランプ電流平滑用コ
イル』は,よほど大きなインダクタンスを持っていない
と『ランプ電流』は,本発明のようななめらかな直流波
形にはなりません,ランプ電流平滑用コンデンサーを用
いるだけで,簡単に,ランプ電流をなめらかにすること
が出来たのに,なぜランプ電流平滑用コンデンサーを用
いなかったのでしょうか,手落ちです。また,特公昭5
7−35557『図9』では,ランプ電流平滑用コイル
を経た後に,ランプ電流平滑用コンデンサーを用いてい
るため,この,コンデンサーからの急激な電荷放出に対
応するために,『パルス幅コントロール』と言うよう
な,高度な技術を必要とする。さらに,実公昭36−1
5549『図8』では,ランプ電流平滑用コンデンサー
からの,急激な電荷放出に対処できていない。
【0003】『発明が解決しょうとする課題』例えば,
この,図1の回路を用いると,例えば,32W形ランプ
を点灯させようとする場合,従来のような,入力電圧1
00V,出力開放147Vと言うような磁気漏れ変圧器
を用いなくとも,32W形ランプを直流点灯できこのと
き,図1の回路では,図1の9のトランスは,15V端
子であった。また,この回路を用いた場合には,図4の
回路を用いて32W形ランプを点灯させようとした場合
と比較して,図1の1のコンデンサーの容量は図4の1
のコンデンサーの容量と比較して,約1/3の容量で点
灯できた。このように,例えば,請求項1では,図4の
回路を用いた場合よりも,ランプの放電の負特性に対処
するための,インピーダンスを持つ,素子,または回路
において,この場合は,コンデンサーの容量を小さくで
きる。また,請求項3では,これまでの,直流点灯回路
で用いてきた,ランプの放電の負特性に対処するため
の,インピーダンスを持つ,素子,または回路を省略す
ることができる。請求項4では,整流回路が昇圧の作用
を示す場合のあるケースが認められ,例えば,100V
電源で,40W形ランプを点灯させる場合に,磁気漏れ
変圧器などのトランスを用いる必要がなくなり,かつ4
0Wランプ等をラピッドスタートさせることができる。
請求項5では,請求項1,2,3,また,4を用いた回
路においてランプの電極を加熱し低下したランプ始動電
圧以上の電圧を得ることで,ランプをラピッドスタート
させる。請求項6では,請求項1,2,3,また,4を
用いた回路においてランプ始動電圧以上の電圧を得るこ
とにより,ランプを瞬時始動させる。請求項8では,本
発明の要素である,ランプ電流平滑用コンデンサーから
の急激な電荷放出を抑制するための,ポイントについて
述べた。請求項9ではランプの直流点灯時の暗端効果に
対処するために,転極を用いた場合に,この転極がスム
ーズに行われるための補助について述べた。また,請求
項10および,請求項11では,インバーターを用い
た,蛍光灯の直流点灯回路において,『整流器』に,
『ブリッジ』以外の『整流器』を用いることもあること
について述べた。
【0004】『課題を解決するための手段』例えば,図
1の回路構成を用いた場合には,トランス『図1の9』
の働きにより,この,トランスの,一方のコイルに流れ
た電流値と同等の電流が,もう,一方のコイルに流れる
ことになり,インピーダンスを持つ,素子としてコンデ
ンサーを用いた場合には,この,トランスの端子間電圧
は電源電圧よりも,昇圧される。このため,この,ラン
プの放電の負特性に対処するための,コンデンサーの容
量は,図4の回路などと比較して,小さくて済む。請求
項2の回路では,インピーダンスを持つ,素子として,
コンデンサーを用いた場合においても,電源電圧が昇圧
されない場合も含まれる。請求項4の回路では,直流電
圧を得るための,整流器が昇圧の作用を持っている場合
があるため,昇圧がトランス無しで済む場合がある。
【0005】『作用』例えば,図1のような回路構成の
場合,トランス『図1の9』の2個のコイルの間の相互
インダクタンスにより,例えば,スタータを用いた場合
には,この可動電極と固定電極が接触したとき,この場
合には,この,相互インダクタンスは,ほぼ『1』であ
り,一方のコイルに電流が流れると,同時に,もう一方
のコイルには,これと,同等の電流を流そうとする起電
力が発生するためランプの放電の負特性に対処するため
に,コンデンサーを用いた場合にはこの,トランスの端
子間電圧は昇圧され,電源電圧は,一時的に昇圧された
のと同等の作用が生じる。その後,ランプが点灯し,回
路に流れる電流値が小さくなると,これらのコイルに誘
起される電圧は,低下することになるため電源電圧を昇
圧器を用いて昇圧する場合とは作用が異なることがわか
る。請求項4の回路では,直流電圧を得るための,整流
器が昇圧の作用を持っている場合があるため,ラピッド
スタート形が容易に出来たり,昇圧のためのトランスを
用いずに済む場合がある。図1の場合,端子電圧は,負
荷を接続しないとき『145V』であった。また,図5
の場合,負荷を接続していない場合には,これら,2個
のコンデンサー『図5の7』の 端子電圧は,『275
V』となった。
【0006】『実施例』例えば,図1の回路構成の場
合,スタータの可動電極と固定電極が接触したときの,
図1のA点とB点間の電圧は,電源電圧が,100Vの
とき約136Vになった。このとき,トランス『図1の
9』を構成する,2個のコイルの端子は,それぞれ,ト
ランスの15V端子であった。さらに,ランプ点灯後に
は,この,図1のA点とB点間の電圧は,109Vとな
った。このため従来の常用周波数での交流点灯回路を用
いた場合の,32W形ランプを点灯させるために用いら
れて来た,2次側開放時147Vと言うような,磁気漏
れ変圧器を用いなくとも,32W形ランプを直流で点灯
させることができた。また,図4のような,直流点灯回
路を用いて,32W形ランプを点灯させる場合よりも,
この場合には,図1の1のコンデンサーの容量は,図4
の1のコンデンサーの容量の,約1/3の容量で点灯で
きた。さらに,図3の回路構成を用いて,20W形ラン
プを直流点灯させた場合には,従来の常用周波数の交流
点灯回路を用いた場合と比較して,約1.25倍の照度
が得られ,このときの消費電力は,図4の場合は,2
1.5Wで,前者は,20.5Wであった。また,請求
項5を用いた場合には,例えば,100V電源から,4
0Wランプを点灯させる場合に昇圧器を用いる必要が無
くなった。さらに,昇圧器を用いて,40W形ランプを
点灯させた場合と,図5の回路を用いて,40W形ラン
プを点灯させた場合と比較して,照度は,ほぼ,同じ
で,後者の消費電力は,前者の,約『0.85倍』で済
んだ。これらは,昇圧器による電力損失と考えられる。
【0007】『発明の効果』例えば,図1の回路構成を
用いた場合には,入力電圧が100V,2次側開放14
7Vと言うような,磁気漏れ変圧器を用いなくとも,も
っと,小型,軽量のトランスを図1のように接続するこ
とで,32W形ランプを点灯させることができ,これま
での,図4のような直流点灯回路を用いて,32W形ラ
ンプを点灯させる場合よりも,例えば,図4の1のコン
デンサーの容量と比較して約1/3の容量で点灯でき
た。また,図2の回路構成を用いた場合にはこれまで
の,直流点灯回路のように,インピーダンスを持つ,素
子,または回路を別に用いることなく,ランプを直流点
灯できた。また,請求項5の回路を用いた場合には,例
えば,100V電源に『昇圧器』を用いることなくラン
プを直流点灯できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1を具現した回路図の一つを表す。 1−コンデンサー 2−ランプ 3−スタータ 4−雑
音防止用コンデンサー 5−平滑用コイル 6−平滑用コンデンサー 7−ブリ
ッジ 8−電源 9−トランス
【図2】請求項2を用いた,回路図の一つを表す。 1−コンデンサー『または,安定抵抗を単独で用いるこ
とを除く,インピーダンスを持つ,素子,または,回
路』 2−ランプ 3−雑音防止用コンデンサー 4−スタータ 5−平滑用コイル 6−平滑用コンデ
ンサー 7−『整流器』 8−電源 9−トランス
【図3】請求項3を具現した回路図の一つを表す。 1−ランプ 2−スタータ 3−雑音防止用コンデンサ
ー 4−平滑用コイル 6−『整流器』 7−電源 8−磁気漏れ変圧器
【図4】直流点灯回路の一例を表す。 1−コンデンサー 2−ランプ 3−スタータ 4−雑
音防止用コンデンサー 5−平滑用コイル 6−平滑用コンデンサー 7−ブリ
ッジ8−電源
【図5】請求項4を具現した回路の一例を表す。 1−ランプ 2−ランプ電流平滑用コイル 3−コンデ
ンサー 4−電源 5−電極加熱用のトランス 6−ダ
イオード 7−平滑用コンデンサー
【図6】請求項10を具現した回路の一例を表す。 1−インバータ方式点灯回路の一例 2−倍電圧整流器
3−ランプ4−始動補助導体,または,蛍光灯の器具
5−コンデンサー 6−ランプ電流平滑用コイル
【図7】請求項11を具現した回路の一例を表す。 1−インバーター 2−倍電圧整流器 3−平滑用コン
デンサー 4−ランプ 5−始動補助導体,または,蛍光灯の器具
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図8】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (請求項1)図1のように,磁気漏れ変圧器では無いト
    ランスを接続し,または,電源電圧を昇圧,または,降
    圧した後に,図1のように,磁気漏れ変圧器で無い,ト
    ランスを接続し,その後,ランプの放電の負特性に対処
    するために,インピーダンスを持つ,素子,または,回
    路を接続し,その後,ブリッジを用いて,整流し,直流
    電圧を得,その後,平滑用コイルや平滑用コンデンサー
    を用いて,直流電流を得,これを,ランプに供給する。 (請求項2)請求項1において,インピーダンスを持
    つ,素子として,電力損失の小さい,コンデンサーを主
    に,用いる。 (請求項3)図2のように,磁気漏れ変圧器を接続し,
    または,電源電圧を昇圧,または,降圧した後に,図2
    のように,磁気漏れ変圧器を接続し,その後,ブリッジ
    を用いて,整流し,直流電圧を得,その後,平滑用コイ
    ルや平滑用コンデンサーを用いて,直流電流を得,これ
    を,ランプに供給する。 (請求項4)請求項3の回路において,磁気漏れ変圧器
    を経た後にインピーダンスを持つ,素子,または,回路
    を接続することにより,磁気漏れ変圧器の小型,軽量
    化,および,これによる電力損失の減少を実現できるよ
    うにする。この場合,インピーダンスを持つ,素子とし
    て,電力損失の少ない,コンデンサーを主に用いる。 (請求項5)請求項1,または,請求項2,または,請
    求項3,または,請求項4を用いた回路においてランプ
    の電極を加熱することによりランプをラピッドスタート
    させる。 (請求項6)請求項1,または,請求項2,または,請
    求項3,または,請求項4を用いた回路において,電源
    電圧をランプ始動電圧以上にした,電源を用いることに
    より,ランプを瞬時始動させる。 (請求項7)請求項5・および,請求項6において,ラ
    ンプの始動を容易にするために,始動補助導体,また
    は,蛍光灯の器具と電源との間を小さい容量のコンデン
    サーを用いて接続する。 (請求項8)予熱始動形の直流点灯回路において,キッ
    ク電圧を,直流点灯回路の中の,ランプ電流平滑用コイ
    ルに流れる電流をスタータまたは,タイム・ディレイ・
    リレーにより遮断することにより得る。ただし,直流点
    灯でのダブル・スポット方式を除く。 (請求項9)請求項1,または,請求項2を用いた回
    路,または,請求項3または,請求項4を用いた回路,
    または,請求項5,または請求項6を用いた回路におい
    て,ランプの暗端効果に対処するために,転極を用いる
    場合に,転極が起動装置を用いること無く行われるよう
    に,ランプに沿った,始動補助導体,または蛍光灯の器
    具と電源との間を,小さい容量のコンデンサーを用いて
    接続する。
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