JPH08171424A - 圧力制御装置 - Google Patents

圧力制御装置

Info

Publication number
JPH08171424A
JPH08171424A JP31531794A JP31531794A JPH08171424A JP H08171424 A JPH08171424 A JP H08171424A JP 31531794 A JP31531794 A JP 31531794A JP 31531794 A JP31531794 A JP 31531794A JP H08171424 A JPH08171424 A JP H08171424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
valve
valve body
chamber
pipeline
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31531794A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Murata
清 村田
Takashi Furumiya
貴 古宮
Moriatsu Kobayashi
盛厚 小林
Akio Ishii
明生 石井
Yasuo Ozawa
泰夫 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd, Tokico Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP31531794A priority Critical patent/JPH08171424A/ja
Publication of JPH08171424A publication Critical patent/JPH08171424A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Driven Valves (AREA)
  • Control Of Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は下流側管路の2次圧力が異常に昇圧
したとき圧力制御弁が緊急遮断動作できるよう構成した
圧力制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 圧力制御弁1は弁本体2内の流路3に設けら
れた弁座4に対し弁体5を弁開、弁閉方向に動作させる
ことにより下流側の2次圧力を所定の設定圧力に制御す
る。2次圧力P2 が減圧弁36の設定圧力よりも高い異
常圧力に上昇したとき、この異常圧力が減圧弁36の下
室36e内に供給されて下室36eの圧力が一気に上昇
するため、即座に減圧弁36はダイヤフラム36aが上
方に変位し、弁体36cが弁座36gに当接してブリー
ド管路32を遮断する。その結果、1次圧力供給管路3
1からの供給された1次圧力P1 は、すべて作動圧力導
入管路31を介して圧力室20に供給されるため、圧力
制御弁1の弁体5は急速に弁閉方向に変位して弁座4に
当接し、流路3を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧力制御装置に係り、特
に下流側管路の2次圧力が異常に昇圧したとき圧力制御
弁が緊急遮断動作できるよう構成した圧力制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば都市ガス等を給送する管路には、
下流側の2次圧力が所定圧力となるように圧力を制御す
る圧力制御装置が設けられている。一般に、圧力制御装
置は、1次圧力を予め設定されたパイロット圧に調整す
るパイロット弁と、弁駆動部にパイロット弁からパイロ
ット圧が供給される圧力制御弁とを有する。又、1次圧
力と2次圧力との圧力差が大きい場合には、この圧力差
により弁駆動部が破損するおそれがある。このように1
次圧力に対し、2次圧力を非常に低く設定したい場合に
は、圧力制御弁の弁駆動部は、パイロット圧と1次圧力
との圧力差により弁体を開又は閉方向に駆動されるよう
にし、2次圧力を所定の設定圧力に保つようにしてい
る。
【0003】又、下流側管路において何らかの事故が発
生して2次圧力が異常に昇圧したとき、都市ガス等の下
流側管路への給送を停止させる遮断弁が圧力制御弁の上
流側管路又は下流側管路に設けられていた。又、地震や
ガス漏れ事故発生時に確実にガス供給を停止させるた
め、上記遮断弁を2台設け、2重の安全策を講ずる場合
もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のよう
な従来の構成では、圧力制御弁とは別に遮断弁を設けな
ければならず、その分設置スペースが大きくなり、構成
も複雑化して製造コスト及び工事費用が高価になってい
た。さらに、点検や修理等のメンテナンス作業を行う場
合には、圧力制御弁だけでなく遮断弁についてもメンテ
ナンス作業を実施することになるので、維持管理費が高
価になって経済的負担が重かった。
【0005】そこで、本発明は上記課題を解決した圧力
制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
内部に流入口と流出口とを連通する流路が設けられた弁
本体と、該流路の途中に設けられた弁座と、該弁座に離
着座する弁体と、前記弁本体内に圧力室を画成し、該圧
力室内の圧力と前記流入口側からの1次圧力との圧力差
が所定圧力差以上に達した場合には前記弁体を弁開方向
へ駆動し、当該所定圧力差以上に達していない場合には
前記弁体を弁閉方向へ駆動することにより、前記流出側
の2次圧力を調整する弁駆動部と、前記弁本体の流入口
側と流出口側とを連通するバイパス管路と、該バイパス
管路に設けられた絞りと、前記バイパス管路の前記絞り
が設けられた位置よりも前記流出口側に設けられ、前記
2次側の圧力が所定圧力値以下になると開弁するパイロ
ット弁と、一端が前記バイパス管路の前記パイロット弁
が設けられた位置よりも前記流入口側に接続され、他端
が前記圧力室に接続された作動圧力導入管路と、前記バ
イパス管路の前記パイロット弁が設けられた位置よりも
前記流出口側に設けられ、前記2次圧力が異常圧力にな
った場合に前記バイパス管路を遮断する弁手段と、より
なることを特徴とする。
【0007】又、請求項2の発明は、前記弁手段に代え
て前記連通路に電磁弁を設け、異常が発生したことを検
出する異常検出手段により異常が検出されたときに前記
電磁弁を閉弁することを特徴とする。
【0008】
【作用】上記請求項1によれば、2次圧力が異常圧力に
なった場合にバイパス管路を遮断する弁手段をバイパス
管路のパイロット弁が設けられた位置よりも流出口側に
設けることにより、2次圧力が異常圧力になったとき、
バイパス管路が弁手段により遮断されて圧力室内の圧力
と流入口側からの1次圧力との圧力差が所定圧力差以下
となり、弁駆動部が弁体を閉弁方向に駆動して弁座に着
座させて流路を短時間で遮断できる。
【0009】又、請求項2によれば、例えば下流側で地
震、火災、ガス漏れ等の異常が発生したとき、その検出
信号に基づいて電磁弁を強制的に閉弁させて圧力制御弁
への作動圧力を瞬時に増圧させて圧力制御弁を短時間で
閉弁動作させることが可能になる。
【0010】
【実施例】図1及び図2に本発明になる圧力制御装置の
一実施例を示す。両図中、圧力制御弁1は例えばガス供
給ラインに設けられており、弁本体2内の流路3に設け
られた弁座4に対し弁体5を弁開、弁閉方向に動作させ
ることにより下流側の2次圧力を所定の設定圧力に制御
する。
【0011】弁本体2は左側方に上流側管路6が接続さ
れる上流側フランジ2aを有し、下方には下流側管路7
が接続される下流側フランジ2bを有する。上流側フラ
ンジ2aの中央には流路3の一端に連通する流入口2c
が開口し、下流側フランジ2bの中央には流路3の他端
に連通する流出口2dが開口する。流路3は、弁本体2
の内部を横切るように形成された隔壁8により、流入口
2cに連通する上流側流路3aと、流出口2dに連通す
る下流側流路3bとに画成されている。ここで、上流側
流路3aの圧力は1次圧力P1 、下流側流路3bの圧力
は2次圧力P2 と表す。本実施例では、例えば1次圧力
1 =70kg/cm2とかなり高圧に設定されている。
【0012】そして、上記弁座4はリング状に形成さ
れ、隔壁8に穿設された中央孔9に嵌合しており、ボル
ト10の締め付けにより隔壁8に固定されている。又、
弁体5が弁閉動作により下降すると、ピストン12のシ
ート部12aが弁座4の上面に当接する。弁座4の下方
には、ケージガイド11が設けられている。このケージ
ガイド11は、円筒状に形成されており、この円筒部分
には内周と外周とを貫通する複数の長孔11aが穿設さ
れている。又、ケージガイド11は、上端鍔部にボルト
15bにより多孔板15が固定される。
【0013】ケージガイド11の全周には複数の長孔1
1aが一定間隔毎に設けられているので、絞りとしても
機能しており、弁体5が開弁動作した際、流体の流れを
絞り流速を減速する。そのため、1次圧力P1 が高圧に
設定されていても、弁座4を通過する流速が減速されて
小流量域での圧力制御しやすくなっている。弁体5は、
弁座4の上方で上下方向に摺動自在に設けられたピスト
ン12と、ピストン12の下方に一体的に設けられたケ
ージ13と、をボルト14により一体的に結合させてな
る。ピストン12は、その下面に閉弁動作時に弁座4に
当接するシート部12aを有し、外周の溝にはOリング
12bが嵌合している。ケージ13は、前述したケージ
ガイド11の内周に嵌合してピストン12の摺動をガイ
ドする。
【0014】又、ケージ13の周面には、流体が通過す
るための複数の開口13aが穿設されている。この開口
13aは台形状に形成されており、弁体5の移動量に応
じて開口面積が増加するようになっている。即ち、弁体
5が開弁動作を開始したときは開口面積が小さく、弁座
4を通過する流量が絞られており、弁体5の弁開度が大
きくなるにつれて開口面積が大きくなって流量が増大す
る。
【0015】そのため、弁体5が開弁動作を開始したと
きに急激に流量が増加せず、弁体5の開弁動作とともに
徐々に流量が増加することになり、小流量域での圧力制
御しやすくなっている。ケージガイド11の周囲には、
円筒状の多孔板15が配設されている。この多孔板15
は、外周面に多数の孔が穿設されている。そのため、上
流側流路3aから弁座4を通過した流体(本実施例では
ガス)は、多孔板15の孔を通過して下流側流路3bへ
流出し、多孔板15の孔を通過する過程で整流される。
【0016】又、ピストン12の中央には、垂直方向に
延在する位置検出ロッド16がボルト17により固定さ
れている。位置検出ロッド16は、上端16aが蓋18
の上部に突出しており、上端16aの摺動高さ位置によ
り弁体5の移動量、即ち弁開度が分かる。弁本体2の上
部開口2eを塞ぐ蓋18は、ボルト19により弁本体2
に固定される。弁体5と蓋18との間には圧力室20が
形成されており、蓋18の外周には圧力室20に圧力を
導入する圧力導入孔18aが穿設されている。
【0017】尚、上記圧力室20に供給される圧力値に
よって弁体5が弁開又は弁閉方向に動作するため、圧力
室20、ピストン12により弁駆動部が構成されてい
る。21はピストンガイドで、外周より半径方向に突出
し弁本体2の上部開口2eに嵌合して段部2fに当接す
る鍔部21aと、内周に形成されピストン12の外周が
摺動するガイド面21bとを有する。ピストンガイド2
1は、鍔部21aにボルト37が挿通される孔21dが
穿設されており、このボルト37が段部2fのねじ孔に
螺合して弁本体2に固定される。又、ピストンガイド2
1の外周の溝には、弁本体2及び蓋18との間をシール
するOリング21cが配設されている。
【0018】24はバネ押さえで、ピストン12を弁座
4に押圧するピストン押圧バネ25の上端部に当接す
る。このバネ押さえ24は、蓋18の中央孔18b内に
嵌合し、底部にピストン押圧バネ25の上端が当接する
凹部24aを有し、中央には位置検出ロッド16を軸承
する軸受27が嵌合している。又、ピストン押圧バネ2
5の下端はピストン12の凹部12cに当接している。
従って、弁体5はバネ25の押圧力により閉弁方向に付
勢されている。
【0019】28は弁開度表示部材で、蓋18の上面に
ネジ止めされて上記バネ押さえ24の上端鍔部を蓋18
の上面に押圧する。弁開度表示部材28は弁開度を表示
する目盛り28aと、目盛り28aを見るための窓28
bとを有する。前述した位置検出ロッド16の上端16
aは、弁開度表示部材28の窓28bから視認すること
ができる。従って、上端16aの摺動位置に一致する目
盛り28aを読み取ることにより弁体5の弁開度が分か
る。
【0020】30は圧力制御部で、1次圧力供給管路3
1と、2次圧力供給管路40と、ブリード圧力を下流側
へ逃がすブリード管路32と、パイロット弁33と、圧
力室20に作動圧力(ジャケット圧力とも言う)として
の1次圧力P1 又は2次圧力P2 を導入する作動圧力導
入管路34と、パイロット弁33に下流側の検出圧力
(2次圧力P2 )を供給する検出管路35と、2次圧力
2 が異常圧力になったときブリード管路32を遮断す
る減圧弁(弁手段)36と、よりなる。
【0021】1次圧力供給管路31は、一端が上流側管
路6の1次側接続口6aに接続され、他端が2次圧力供
給管路40及び作動圧力導入管路34との分岐点41に
接続されている。又、1次圧力供給管路31の途中には
上流側管路6からの流量を制限する絞り38が配設され
ている。尚、上記1次圧力供給管路31、2次圧力供給
管路40、ブリード管路32により弁本体2の流入口2
c側と流出口2d側とを連通するバイパス管路が形成さ
れている。
【0022】作動圧力導入管路34は、一端が1次圧力
供給管路31及び2次圧力供給管路40との分岐点41
に接続され、即ちパイロット弁33より流入口2c側に
接続されている。又、作動圧力導入管路34の他端は、
蓋18の圧力導入孔18aに接続されている。従って、
圧力室20には絞り38により流量を制限された1次圧
力P1 又は2次圧力P2 のガスが供給される。
【0023】2次圧力供給管路40は、一端が1次圧力
供給管路31及び作動圧力導入管路34との分岐点41
に接続され、他端がパイロット弁33のノズル33fと
接続されている。パイロット弁33は、上記絞り38よ
り流出口2d側に位置するように2次圧力供給管路40
に接続され、一対のダイヤフラム33a,33bにより
上室33c、中室33d、下室33eに画成されてい
る。中室33dには2次圧力供給管路40に接続された
ノズル33fが設けられ、下室33eにはダイヤフラム
33bを押圧するコイルバネ33gが介在する。尚、コ
イルバネ33gは調整ネジ33hを回わすことによりバ
ネ力の大きさが変更され、パイロット設定圧力P0 が調
整される。
【0024】従って、パイロット設定圧を調整すること
により圧力制御弁1の下流の2次圧力P2 が所定圧力に
設定される。又、一対のダイヤフラム33a,33bは
互いに連結され同方向に変位する構成であり、ダイヤフ
ラム33aは上室33cの圧力上昇によりノズル33f
より流出する流量を絞り、上室33cの圧力降下により
ノズル33fより流出する流量を増大させる。
【0025】ブリード管路32は一端がパイロット弁3
3の中室33dに接続され、他端が下流側管路7の2次
側接続口7aに接続されている。従って、中室33dに
供給されたガスはブリード管路32を通って下流側管路
7へ逃げる。上記検出管路35は一端がパイロット弁3
3の上室33cに接続され、他端が下流側管路7の2次
側接続口7cに接続されている。そのため、パイロット
弁33の上室33cは下流側の2次圧力P2 の変化に応
じた圧力となる。
【0026】減圧弁36は、上記パイロット弁33より
流出口2d側に位置するようにパイロット弁33の中室
33dと下流側管路7とを連通するブリード管路(連通
管路)32に配設されており、2次圧力P2 の変化に応
じてパイロット弁33から下流側管路7へ排出されるブ
リード圧を調整する。尚、減圧弁36は、2次圧力P 2
が後述するように異常に上昇した場合、上記パイロット
弁33より先に閉弁動作してブリード管路32を遮断す
るように設定されている。
【0027】減圧弁36は、ダイヤフラム36aを有す
る弁駆動部36bと、ダイヤフラム36aに連結された
弁体36cと、ダイヤフラム36aにより画成された上
室36d,下室36eと、上室36dに設けられダイヤ
フラム36aを開弁方向に付勢するコイルばね36f
と、を有する。弁体36cは、ダイヤフラム36aが上
方に変位すると弁座36gに近接し、ダイヤフラム36
aが下方に変位すると弁座36gから離間する。又、コ
イルばね36fのばね力によりブリード圧P3 が任意の
圧力に設定され、コイルばね36fのばね力は調整ネジ
36hにより調整される。尚、上室36dは大気圧とな
っている。
【0028】39は2次圧力検出管路で、一端が減圧弁
36の下室36eに接続され、他端が下流側管路7の2
次側接続口7cに接続されている。そのため、減圧弁3
6の下室36eには、常に下流側管路7の2次圧力P2
が供給されている。ここで、上記構成になる圧力制御弁
1の圧力制御動作につき説明する。上流側の1次圧力P
1 は弁座4より上流側の上流側流路3aに供給されると
ともに、1次圧力供給管路31及び作動圧力導入管路3
4を介して圧力室20内に供給される。従って、弁体5
の下面には上流側管路6の1次圧力P1 が作用し、ピス
トン12の上面には圧力室20の作動圧力PL (閉弁時
は1次圧力P1 )が作用する。又、ピストン12の下面
には上流側流路3aの1次圧力P1 が作用する。
【0029】このように、圧力室20の作動圧力PL
1次圧力P1 と等しいとき、弁体5は作動圧力PL とバ
ネ25の押圧力とにより下方に押圧されて弁座4にピス
トン12を着座させる。つまり、弁体5は弁閉状態とな
り流路3を遮断する。ここで、下流側でのガス使用量が
増加すると、2次圧力P2 が設定圧力P0 より低下す
る。
【0030】このように、2次圧力P2 が設定圧力P0
より低下することにより、パイロット弁33の上室33
c内の圧力が低下するため、ダイヤフラム33a,33
bは上方に変位する。その結果、パイロット弁33のダ
イヤフラム33aがノズル33fより離間する。これと
同時に、減圧弁36の下室36e内の圧力も低下するた
め、ダイヤフラム36aが下方に変位して弁体36cが
弁座36gから離間する。
【0031】1次圧力供給管路31には絞り37が設け
られているため、ノズル33fの弁開により圧力室20
のガスは、作動圧力供給管路34及び2次圧力供給管路
40を通過してパイロット弁33の中室33dに流出す
る。さらに、中室33d内のガスはブリード管路32及
び減圧弁36を介して下流側管路7に流出する。そのた
め、圧力室20の作動圧力PL が2次圧力P2 に減圧さ
れる。その結果、図3に示すように、作動圧力PL とバ
ネ25の押圧力との合力が、上流側流路3aの1次圧力
1 による押圧力よりも小さくなり、弁体5が上動して
ピストン12が弁座4より離座する。
【0032】弁体5の下部には円筒状のケージ13が取
付けられているため、弁体5は、下部のケージ13がケ
ージガイド11にガイドされながら弁開方向に変位す
る。そのため、弁体5は流体圧力のあおり振動を受けず
弁座4に対して傾いたりせず、安定的に弁開する。又、
ケージ13には前述したように台形状の開口13aが穿
設されているため、弁体5が弁座4より離間しても急激
に開口面積が増大せず、下流側への流量は徐々に増える
ことになる。即ち、ケージ13に設けられた開口13a
の形状により、容量又は特性の変更を行うことができ
る。従って、弁開しはじめたところでは、流量増加率が
小さく抑えられ、ある距離以上弁体5が上昇すると流量
増加率が上昇するようにできる。
【0033】又、弁体5の開弁動作により上流側流路3
aからの流体は、ケージガイド11の長孔11a及び多
孔板15により整流され、開弁と同時に下流側流路3b
に勢い良く流れることが防止される。従って、弁体5が
弁開方向に変位して、弁座4より抜け出した開口13a
の総開口面積に応じた流量が下流側流路3bに供給され
ることになり、特に小流量域での制御が安定する。その
ため、弁体5の弁開動作時、流量が急激に増加して小流
量域の制御ができないといった不都合が解消される。従
って、2次側圧力P2は徐々に上昇し、ハンチングの発
生が防止される。
【0034】又、下流側でのガス使用量が減少すると、
2次圧力P2 が設定圧力P0 より上昇し、その圧力は検
出管路35を介してパイロット弁33の上室33cに供
給される。上室33cの圧力上昇によりダイヤフラム3
3aが下動して、ノズル33fからの流出量を絞る。こ
れと同時に上昇した2次圧力P2 が減圧弁36の下室3
6e内にも供給されて下室36eの圧力も上昇するた
め、ダイヤフラム36aが上方に変位して弁体36cが
弁座36gに近接してブリード管路32及び減圧弁36
を介して下流側管路7に流出するガス量を絞る。
【0035】これにより、1次圧力供給管路31からの
1次圧力P1 は作動圧力導入管路31を介して圧力室2
0に供給される。その結果、圧力室20の圧力が上昇す
るため、弁体5は弁閉方向に変位して下流側への流量を
減少させる。このようにして、圧力制御弁1は、2次圧
力P2 の変動に応じて弁体5を弁開方向又は弁閉方向に
変位させて2次圧力P2 が設定圧力P0 になるように制
御する。
【0036】次に、下流側管路7の2次圧力P2 が異常
に上昇した場合の上記圧力制御弁1の動作について説明
する。下流側管路7の2次圧力P2 が減圧弁36の設定
圧力よりも高い異常圧力に上昇したとき、この異常圧力
が減圧弁36の下室36e内に供給されて下室36eの
圧力が一気に上昇するため、即座にダイヤフラム36a
が上方に変位して弁体36cが弁座36gに当接してブ
リード管路32を遮断する。
【0037】その結果、1次圧力供給管路31からの供
給された1次圧力P1 は、すべて作動圧力導入管路31
を介して圧力室20に供給される。よって、圧力室20
の作動圧力が一気に1次圧力P1 に上昇するため、圧力
制御弁1の弁体5は急速に弁閉方向に変位して弁座4に
当接し、流路3を遮断する。このようにして、圧力制御
弁1は、下流側管路7で何らかの事故等により2次圧力
2 が昇圧して異常圧力P4 (>P3 )に達した場合、
上記減圧弁36が閉弁して瞬時に圧力室20の圧力が上
流側流路3aの圧力と同圧となり、直ちに閉弁動作して
流路3aと3bとの間を遮断することができる。従っ
て、圧力制御弁1は、遮断弁としても機能することがで
き、従来必要とされていた遮断弁を不要にして構成の簡
略化を図れるとともに、設置スペースを小さく抑えるこ
とが可能になる。
【0038】又、何らかの事故で1次圧力が昇圧するこ
とにより2次圧力が異常に上昇した場合にも上記減圧弁
36が閉弁するので、異常な2次圧力が下流側流路3b
に供給されるのを防止することができる。又、遮断弁が
いらないため、装置のメンテナンス作業が簡素化され、
より点検、修理等の作業が容易に行える。
【0039】図4に本発明の変形例を示す。同図中、5
1は電磁弁(弁手段)で、パイロット弁33の中室33
dと下流側管路7とを連通するブリード管路32に配設
されており、ソレノイド51aと、ソレノイド51aに
より弁開又は弁閉方向に駆動される弁軸51bと、弁軸
51bに端部に設けられた弁体51cと、弁体51cが
離座又は着座する弁座51dと、よりなる。
【0040】52は制御装置で、通常電磁弁51のソレ
ノイド51aに開弁信号を出力しており、下流側で何ら
かの異常が発生した場合、電磁弁51のソレノイド51
aに閉弁信号を出力する。53は圧力スイッチ(異常検
出手段)で、下流側管路7の2次圧力P2 を検出できる
ように設けられている。この圧力スイッチ53は、2次
圧力P2 が異常に上昇して予め決められた異常圧力に達
したとき、その検出信号を制御装置52に出力する。
【0041】54は地震センサ、55は火災センサ、5
6はガス漏れセンサであり、夫々圧力制御弁1より下流
側に設置された異常検出手段である。これらの地震セン
サ54、火災センサ55、ガス漏れセンサ56は、夫々
圧力制御弁1より下流側において地震、火災、あるいは
ガス漏れ等の緊急事態が発生した場合、その検出信号を
上記制御装置52に出力する。
【0042】尚、これらの異常検出手段は、圧力制御弁
1の上流側の異常を検出し、その検出信号を上記制御装
置に出力するようにしても良い。従って、制御装置52
は、上記圧力スイッチ53あるいは地震センサ54、火
災センサ55、ガス漏れセンサ56のいずれかのセンサ
から異常検出信号が出力されたときは、直ちに電磁弁5
1のソレノイド51aに閉弁信号を出力する。そのた
め、下流側で何らかの異常が発生した場合、即座に電磁
弁51が閉弁してブリード管路32を遮断する。
【0043】その結果、1次圧力供給管路31からの供
給された1次圧力P1 は、すべて作動圧力導入管路31
を介して圧力室20に供給される。よって、圧力室20
の作動圧力が一気に1次圧力P1 に上昇するため、弁体
5は急速に弁閉方向に変位して弁座4に当接し、流路3
を遮断する。尚、上記実施例では、ガスの圧力制御する
ものとして説明したが、ガス以外の気体あるいは液体等
の圧力を制御するようにしても良い。
【0044】又、上記実施例では、ピストン12が圧力
室20と上流側流路3aとの間を画成する構成であった
が、これに限らず、例えば圧力室20と上流側流路3a
との間をダイヤフラムにより画成する構成としても良い
のは勿論である。
【0045】
【発明の効果】上述の如く、上記請求項1によれば、2
次圧力が異常圧力になった場合にバイパス管路を遮断す
る弁手段をバイパス管路のパイロット弁が設けられた位
置よりも流出口側に設けることにより、2次圧力が異常
圧力になったとき、バイパス管路が弁手段により遮断さ
れて圧力室内の圧力と流入口側からの1次圧力との圧力
差が所定圧力差以下となり、弁駆動部が弁体を弁座に着
座させて当該弁体を弁開方向へ駆動して流路を短時間で
遮断できる。又、圧力制御弁が遮断弁を兼ねることによ
り構成の簡略化を図れるとともに、設置スペースを小さ
く抑えることができ、しかも、遮断弁がいらないため、
装置のメンテナンス作業を簡素化して点検、修理等の作
業を容易に行うことができる。
【0046】又、請求項2によれば、例えば地震、火
災、ガス漏れ等の異常が発生したとき、その検出信号に
基づいて電磁弁を強制的に閉弁させて圧力制御弁への作
動圧力を瞬時に増圧させて圧力制御弁を短時間で閉弁動
作させることができ、安全性及び緊急時の信頼性をより
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる圧力制御弁の一実施例の概略構成
図である。
【図2】圧力制御弁の内部を拡大して示す縦断面図であ
る。
【図3】開弁動作を示す縦断面図である。
【図4】本発明の変形例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 圧力制御弁 2 弁本体 3 流路 4 弁座 5 弁体 11 ケージガイド 12 ピストン 13 ケージ 18 蓋 20 圧力室 30 圧力制御部 31 1次圧力供給管路 32 ブリード管路 33 パイロット弁 34 作動圧力導入管路 36 減圧弁 51 電磁弁 52 制御装置 53 圧力スイッチ 54 地震センサ 55 火災センサ 56 ガス漏れセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古宮 貴 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 小林 盛厚 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 石井 明生 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 小澤 泰夫 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に流入口と流出口とを連通する流路
    が設けられた弁本体と、 該流路の途中に設けられた弁座と、 該弁座に離着座する弁体と、 前記弁本体内に圧力室を画成し、該圧力室内の圧力と前
    記流入口側からの1次圧力との圧力差が所定圧力差以上
    に達した場合には前記弁体を弁開方向へ駆動し、当該所
    定圧力差以上に達していない場合には前記弁体を弁閉方
    向へ駆動することにより、前記流出側の2次圧力を調整
    する弁駆動部と、 前記弁本体の流入口側と流出口側とを連通するバイパス
    管路と、 該バイパス管路に設けられた絞りと、 前記バイパス管路の前記絞りが設けられた位置よりも前
    記流出口側に設けられ、前記2次側の圧力が所定圧力値
    以下になると開弁するパイロット弁と、 一端が前記バイパス管路の前記パイロット弁が設けられ
    た位置よりも前記流入口側に接続され、他端が前記圧力
    室に接続された作動圧力導入管路と、 前記バイパス管路の前記パイロット弁が設けられた位置
    よりも前記流出口側に設けられ、前記2次圧力が異常圧
    力になった場合に前記バイパス管路を遮断する弁手段
    と、 よりなることを特徴とする圧力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記弁手段に代えて前記連通路に電磁弁
    を設け、異常が発生したことを検出する異常検出手段に
    より異常が検出されたときに前記電磁弁を閉弁すること
    を特徴とする請求項1の圧力制御装置。
JP31531794A 1994-12-19 1994-12-19 圧力制御装置 Pending JPH08171424A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31531794A JPH08171424A (ja) 1994-12-19 1994-12-19 圧力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31531794A JPH08171424A (ja) 1994-12-19 1994-12-19 圧力制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08171424A true JPH08171424A (ja) 1996-07-02

Family

ID=18063952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31531794A Pending JPH08171424A (ja) 1994-12-19 1994-12-19 圧力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08171424A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4615753B2 (ja) * 2001-03-29 2011-01-19 シーケーディ株式会社 電空レギュレータ
CN104989862A (zh) * 2015-06-08 2015-10-21 苏州珍展科技材料有限公司 一种适用于液体硅胶的减压阀
CN112879627A (zh) * 2021-02-09 2021-06-01 国家石油天然气管网集团有限公司华南分公司 一种叶片马达直驱的多冗余比例先导式安全型水击泄压阀

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4615753B2 (ja) * 2001-03-29 2011-01-19 シーケーディ株式会社 電空レギュレータ
CN104989862A (zh) * 2015-06-08 2015-10-21 苏州珍展科技材料有限公司 一种适用于液体硅胶的减压阀
CN104989862B (zh) * 2015-06-08 2017-09-26 珠海宝力泡雾泵有限公司 一种适用于液体硅胶的减压阀
CN112879627A (zh) * 2021-02-09 2021-06-01 国家石油天然气管网集团有限公司华南分公司 一种叶片马达直驱的多冗余比例先导式安全型水击泄压阀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6199582B1 (en) Flow control valve
EP0247716B1 (en) Safety relief system for control or vent valves
US3669143A (en) Flow stabilizer for pilot-operated modulating valve system
RU2527672C2 (ru) Многоступенчатый регулятор текучей среды
US10612680B2 (en) Stabilizer cartridge for a fluid regulator
US4445531A (en) Pilot for safety valve
JPH0355708B2 (ja)
US3592223A (en) Pilot-operated modulating valve system and flow stabilizer incorporated therein
US5996606A (en) Four-port valve and three-way valve
JPH08171424A (ja) 圧力制御装置
US20170030473A1 (en) Automatic shutoff valve for a pipeline
JP3415893B2 (ja) 圧力制御弁
US4672995A (en) Redundant pilot valve control system
US4410005A (en) Pilot operated relief valve
JPH08227321A (ja) 圧力制御装置
JP2001235046A (ja) 緊急遮断弁
US2749080A (en) Surge pressure control means
US4632143A (en) Pressure boost attachment for pilot valves
JPH09269838A (ja) 圧力制御装置
JP2991231B2 (ja) 圧力制御弁
IE49258B1 (en) A device for regulating the vacuum in a vacuum pipe system,and milking installations containing such device
JPH09269835A (ja) 圧力制御弁
JPH06289941A (ja) 調圧弁
JPH07104865A (ja) 圧力制御弁
JPH07104862A (ja) 圧力制御弁