JPH07104862A - 圧力制御弁 - Google Patents

圧力制御弁

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JPH07104862A
JPH07104862A JP25335893A JP25335893A JPH07104862A JP H07104862 A JPH07104862 A JP H07104862A JP 25335893 A JP25335893 A JP 25335893A JP 25335893 A JP25335893 A JP 25335893A JP H07104862 A JPH07104862 A JP H07104862A
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JP
Japan
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pressure
valve
chamber
valve body
primary
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Application number
JP25335893A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Murata
清 村田
Takashi Furumiya
貴 古宮
Akio Ishii
明生 石井
Moriatsu Kobayashi
盛厚 小林
Yasuo Ozawa
泰夫 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は2次圧力が異常値となったとき弁体
が閉弁動作できるよう構成した圧力制御弁を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 圧力制御弁1は、圧力室20の作動圧力が上
昇すると弁体5を閉弁駆動し、作動圧力が降下すると弁
体を開弁駆動させるダイヤフラム21を有する。圧力室
20に作動圧力を供給する作動圧力導入管路34aと3
4bとの間には、切換弁37が配設され、切換弁37に
は分岐管路51を介して1次圧力が供給され、分岐管路
52を介して2次圧力が供給される。切換弁37は、通
常、作動圧力導入管路34aと34bとを連通してお
り、2次圧力が異常に上昇すると、1次圧力を圧力室2
0に供給して弁体5を閉弁動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧力制御弁に係り、特に
2次圧力が異常値となったときに流路を遮断できるよう
構成した圧力制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば都市ガスの供給ライン等に配設さ
れ下流側への供給圧力が一定となるように圧力を制御す
る圧力制御弁では、ダイヤフラムの中央部にシート部
(弁体)を設け、下流側のガス使用量が減少すると、ダ
イヤフラム室(圧力室)内の圧力が上昇してシート部が
弁閉動作してガス供給量を減らすようになっている。
又、下流側のガス使用量が増大すると、ダイヤフラム室
内の圧力が降下してシート部を弁開方向に変位させガス
供給量を増やす。シート部は円板状に形成され、弁座に
円板状の平面が離着座することにより下流側への供給量
を制御する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の圧力制御弁
では、例えばパイロット弁が故障したり、圧力検出等の
管路が破損して圧力制御弁が制御不能となった場合、弁
体が開弁状態に保持されて2次圧力P2 が異常に上昇し
てしまうおそれがあった。
【0004】そこで、本発明は上記課題を解決した圧力
制御弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部に流入口
と流出口とを連通する流路が設けられた弁本体と、該流
路の途中に設けられた弁座と、前記弁本体内に形成され
た圧力室の圧力により該弁座に離着座する弁体と、該流
入口側からの1次圧力を前記圧力室に供給して前記弁本
体を弁閉方向へ駆動し、前記流出口側の2次圧力の低下
により前記圧力室の圧力を前記流出口側に逃がして前記
弁体を弁開方向に駆動する圧力制御部と、該2次圧力が
所定圧力以上に上昇したとき、前記圧力室に1次圧力を
供給して前記弁体を閉弁位置に駆動せしめる切換弁と、
よりなることを特徴とする。
【0006】
【作用】2次圧力が異常に上昇したとき、圧力室に1次
圧力を供給して弁体を閉弁位置に駆動させることができ
るので、遮断弁としての機能を有することになり、例え
ば圧力制御ができなくなって2次圧力が大幅に昇圧した
場合でも圧力制御弁自体が流路を遮断することができる
ので、事故発生時の安全性が高められる。
【0007】
【実施例】図1及び図2に本発明になる圧力制御弁の一
実施例を示す。
【0008】両図中、圧力制御弁1は例えばガス供給ラ
インに設けられており、弁本体2内の流路3に設けられ
た弁座4に対し弁体5を弁開、弁閉動作させることによ
り下流側の圧力を一定に制御する。
【0009】弁本体2は左側方に上流側配管6が接続さ
れる上流側フランジ2aを有し、下方には下流側配管7
が接続される下流側フランジ2bを有する。上流側フラ
ンジ2aの中央には流路3の一端に連通する流入口2c
が開口し、下流側フランジ2bの中央には流路3の他端
に連通する流出口2dが開口する。
【0010】流路3は、弁本体2の内部を横切るように
形成された隔壁8により、流入口2cに連通する上流側
流路3aと、流出口2dに連通する下流側流路3bとに
画成されている。ここで、上流側流路3aの圧力は1次
圧力P1 、下流側流路3bの圧力は2次圧力P2 と表
す。本実施例では、例えば1次圧力P1 =70kg/cm2
とかなり高圧に設定されている。
【0011】そして、上記弁座4はリング状に形成さ
れ、隔壁8に穿設された中央孔9に嵌合しており、外周
より半径方向に突出する鍔部がボルト10の締め付けに
より隔壁8に固定されている。
【0012】又、弁座4の下方には、ケージガイド11
が設けられている。このケージガイド11は、円筒状に
形成され、その内周と外周とを貫通する複数の長孔11
aを有する。複数の長孔11aはケージガイド11の全
周に一定間隔毎に設けられており、絞りとしても機能し
ており、弁体5が開弁動作した際、流体の流れを絞り流
速を減速する。そのため、1次圧力P1 が高圧に設定さ
れていても、弁座4を通過する流速が減速されて小流量
域での圧力制御しやすくなっている。
【0013】弁体5は、弁座4の上方で上下方向に摺動
自在に設けられたピストン12と、ピストン12の下方
に一体的に設けられたケージ13と、をボルト14によ
り一体的に結合させてなる。ピストン12は、その下面
に閉弁動作時に弁座4に当接するシート部12aを有す
る。ケージ13は、前述したケージガイド11の内周に
嵌合してピストン12の摺動をガイドする。
【0014】又、ケージ13の周面には、流体が通過す
るための複数の開口13aが穿設されている。この開口
13aは台形状に形成されており、弁体5の移動量に応
じて開口面積が増加するようになっている。即ち、弁体
5が開弁動作を開始したときは開口面積が小さく、弁座
4を通過する流量が絞られており、弁体5の弁開度が大
きくなるにつれて開口面積が大きくなって流量が増大す
る。
【0015】そのため、弁体5が開弁動作を開始したと
きに急激に流量が増加せず、弁体5の開弁動作とともに
徐々に流量が増加することになり、小流量域での圧力制
御しやすくなっている。
【0016】又、ケージ13の周囲には円筒状の多孔板
15が配設されている。この多孔板15は、外周面に多
数の孔が穿設されている。そのため、上流側流路3aか
ら弁座4を通過した流体(本実施例ではガス)は、多孔
板15の孔を通過して下流側流路3bへ流出し、多孔板
15の孔を通過する過程で整流される。
【0017】又、ピストン12の中央には、垂直方向に
延在する位置検出ロッド16がボルト17により固定さ
れている。位置検出ロッド16は、上端16aが蓋18
の上部に突出しており、上端16aの摺動位置に応じて
弁体5の移動量、即ち弁開度が分かる。
【0018】弁本体2の上部開口2eを塞ぐ蓋18は、
ボルト19により弁本体2に固定される。弁体5と蓋1
8との間には圧力室20が形成されており、蓋18の外
周には圧力室20に圧力を導入する圧力導入孔18aが
穿設されている。
【0019】21はゴム製のダイヤフラムで、外側の周
縁部がリング状のダイヤフラム押さえ22と弁本体2上
面に設けられた段部2fとの間で挟持され、内側の周縁
部がピストン12の上端面とリング状のダイヤフラム押
さえ23との間で挟持されている。従って、ダイヤフラ
ム21は圧力室20と上流側流路3aとの間を画成する
とともに、弁体5の外周と弁本体2の内壁との間でU字
状に曲げられた伸縮部を有し、弁体5の上下動、つまり
弁開、弁閉動作を許容する構成となっている。
【0020】24はバネ押さえで、ピストン12を弁座
4に押圧するピストン押圧バネ25の上端部に当接す
る。このバネ押さえ24は、蓋18の中央孔18b内に
嵌合し、底部にピストン押圧バネ25の上端が当接する
凹部24aを有し、中央には位置検出ロッド16を軸承
する軸受27が嵌合している。又、ピストン押圧バネ2
5の下端はピストン12の凹部12b内に嵌合するリン
グ26に当接している。従って、弁体5はバネ25の押
圧力により閉弁方向に付勢されている。
【0021】28は弁開度表示部材で、蓋18の上面に
ネジ止めされて上記バネ押さえ24の上端鍔部を蓋18
の上面に挟持する。弁開度表示部材28は弁開度を表示
する目盛り28aと、目盛り28aを見るための窓28
bとを有する。前述した位置検出ロッド16の上端16
aは、弁開度表示部材28の窓28bから視認すること
ができる。従って、上端16aの摺動位置に一致する目
盛り28aを読み取ることにより弁体5の弁開度が分か
る。
【0022】30は圧力制御部で、1次圧力供給管路3
1と、2次圧力供給管路40と、ブリード圧力を下流側
へ逃がすブリード管路32と、パイロット弁33と、圧
力室20に1次圧力P1 又は2次圧力P2 を導入する作
動圧力導入管路34a,34bと、パイロット弁33に
下流側の検出圧力(2次圧力P2 )を供給する検出管路
35と、よりなる。従って、圧力制御部30は、パイロ
ット弁33の2次圧力検出動作により2次圧力P2 が設
定圧力P0 以下に低下したことが検出されると1次圧力
1 を圧力室20に供給して弁体5を開き、2次圧力P
2 が設定圧力P 0 以上に上昇すると圧力室20の圧力を
2次圧力P2 に減圧して弁体5を閉じるように駆動させ
る。
【0023】1次圧力供給管路31は、一端が上流側配
管6の1次側接続口6aに接続され、他端が2次圧力供
給管路40及び作動圧力導入管路34aとの分岐点41
に接続されている。又、1次圧力供給管路31の途中に
は上流側配管6からの流量を制限する絞り36が配設さ
れている。
【0024】37は3ポート2位置弁よりなる切換弁
で、2次圧力P2 の上昇が検出されると1次圧力P1
圧力室20に供給するように切り換わる。切換弁37
は、作動圧力導入管路34の途中に配設されている。通
常、切換弁37は作動圧力導入管路34aと34bとを
連通させており、2次圧力P2 が異常に上昇したときに
作動圧力導入管路34aと34bとの間を遮断して2次
圧力P2 が圧力室20に供給されるのを防止するととも
に、1次圧力P1 を圧力室20に供給して強制的に弁体
5を閉弁駆動させる。
【0025】作動圧力導入管路34は、一端が1次圧力
供給管路31及び2次圧力供給管路40との分岐点41
に接続され、他端が蓋18の圧力導入孔18aに接続さ
れている。従って、圧力室20には絞り36により流量
を制限された1次圧力P1 又は2次圧力P2 のガスが供
給される。
【0026】2次圧力供給管路40は、一端が1次圧力
供給管路31及び作動圧力導入管路34との分岐点41
に接続され、他端がパイロット弁33のノズル33fと
接続されている。
【0027】パイロット弁33は一対のダイヤフラム3
3a,33bにより上室33c、中室33d、下室33
eに画成されている。中室33dには2次圧力供給管路
40に接続されたノズル33fが設けられ、下室33e
にはダイヤフラム33bを押圧するコイルバネ33gが
介在する。尚、コイルバネ33gは調整ネジ33hを回
わすことによりバネ力の大きさが変更され、パイロット
設定圧力P0 が調整される。
【0028】従って、パイロット設定圧を調整すること
により圧力制御弁1の下流の2次圧力P2 が所定圧力に
設定される。
【0029】又、一対のダイヤフラム33a,33bは
互いに連結され同方向に変位する構成であり、ダイヤフ
ラム33aは上室33cの圧力上昇によりノズル33f
より流出する流量を絞り、上室33cの圧力降下により
ノズル33fより流出する流量を増大させる。
【0030】ブリード管路32は一端がパイロット弁3
3の中室33dに接続され、他端が下流側配管7の2次
側接続口7aに接続されている。従って、中室33dに
供給されたガスはブリード管路32を通って下流側配管
7へ逃げる。
【0031】上記検出管路35は一端がパイロット弁3
3の上室33cに接続され、他端が下流側配管7の2次
側接続口7bに接続されている。そのため、パイロット
弁33の上室33cは下流側の2次圧力P2 の変化に応
じた圧力となる。
【0032】例えば、2次圧力P2 が設定圧力P0 以下
に低下すると、2次圧力供給管路40及び作動圧力導入
管路34a,34bのガスはパイロット弁33を介して
下流側配管7へ流出し、圧力室20の作動圧力PL は低
下する。そのため、ダイヤフラム21が上流側流路3a
の1次圧力P1 により上方に押し上げられ弁体5は、開
弁方向に移動する。よって、上流側流路3aからのガス
が弁座4を通過して下流側流路3bへ流出する流量が増
大し、2次圧力P2 が設定圧力P0 に上昇する。
【0033】ここで、上記切換弁37の内部構成につき
説明する。
【0034】図3に示すように、切換弁37は、弁本体
43と、弁本体43の左側面に穿設された中央孔43a
のめねじ部に螺入されたばね受け44と、取付ボルト4
5aの締め付けにより弁本体43の右側面に設けられた
開口43bを閉塞する蓋45と、開口43b内に形成さ
れたシリンダ室43cに嵌合されたピストン46と、中
央孔43aに挿入された円筒状の弁部47と、弁部47
の貫通孔47aに挿通されピストン46の中央部に当接
するスプール48とよりなる。スプール48は、ばね受
け44の凹部44aに当接するコイルバネ49のばね力
によりA方向に押圧されており、常にピストン46の一
端46aに当接する。
【0035】又、ピストン46は、シリンダ室43cを
左室43c1 と右室43c2 とに画成し、一端46aに
コイルバネ50が収納される環状の溝46bを有し、他
端46fに2次圧力P2 を受圧する受圧凹部46cを有
し、外周にはOリング46eが嵌合する。この一端46
aには上下方向に延在する細長い溝46d(図3では円
弧状の溝に見える)が設けられており、スプール48の
軸線上に穿設された貫通孔48aの一端は溝46dを介
してシリンダ室43cと連通し、貫通孔48aの他端は
ばね受け44の凹部44aに連通している。そのため、
凹部44a内は、シリンダ室43cの左室43c1 の圧
力が供給されてシリンダ室43c内と同圧になる。
【0036】弁本体43には、上流側配管6の1次側接
続口6bから分岐した分岐管路51が接続される1次圧
力供給ポート43dと、作動圧力導入管路34aが接続
される作動圧力導入ポート43eと、圧力室20に連通
された作動圧力導入管路34bが接続される作動圧力供
給ポート43fと、が穿設されている。又、蓋45の中
央には、2次圧力P2 を検出する検出管路35から分岐
した分岐管路52が接続される2次圧力供給ポート45
bが穿設されている。
【0037】弁部47には、上記1次圧力供給ポート4
3dと連通するポート47bと、作動圧力供給ポート4
3fと連通するポート47cと、が軸方向(A方向)に
ずらして半径方向に穿設されている。又、弁部47の内
周及び外周には、ポート47bとポート47cとの間を
シールするためのOリング53が嵌合するためのOリン
グ溝47dが設けられている。
【0038】そして、スプール48は、軸線上に穿設さ
れた貫通孔48aと、上記ポート47bとポート47c
との間あるいはポート47cとシリンダ室43cの左室
43c1 との間を連通するための小径部48bと、ポー
ト47bを遮断する大径部48cとを有する。従って、
スプール48は、A方向に変位するとポート47bとポ
ート47cとの間を遮断するとともにポート47cとシ
リンダ室43cとの間を連通し、B方向に変位するとポ
ート47bとポート47cとの間を連通するとともにポ
ート47cとシリンダ室43cとの間を遮断するように
切り換わる。
【0039】ピストン46は分岐管路52から供給され
た2次圧力P2 と作動圧力導入管路34aから供給され
た作動圧力PL とがバランスする方向に摺動する。即
ち、通常は、作動圧力PL が1次圧力P1 又は2次圧力
2 と同圧であるため、ピストン46がバネ50の押圧
力により図3に示すように右方向(A方向)に変位して
おり、2次圧力P2 が異常に昇圧してPL <P2 となる
と、ピストン46が左方向(B方向)に変位してスプー
ル48の位置を切り換える。
【0040】そのため、スプール48は上記ポート47
bとポート47cとの間を連通させて1次圧力P1 を圧
力室20に供給して弁体5を閉弁駆動させる。
【0041】ここで、上記構成になる圧力制御弁1の圧
力制御動作につき説明する。
【0042】通常、切換弁37のピストン46及びスプ
ール48が図3に示すように右方向(A方向)に変位し
ているため、ポート43eと43fとがスプール48の
小径部48bを介して連通しており、作動圧力導入管路
34aからの作動圧力PL が作動圧力導入管路34bに
供給される。
【0043】そのため、上流側の1次圧力P1 は弁座4
より上流側の上流側流路3aに供給されるとともに、1
次圧力供給管路31及び作動圧力導入管路34a,34
bを介して圧力室20内に供給される。従って、弁体5
の下面には上流側管路3aの1次圧力P1 が作用し、ダ
イヤフラム21の上面には圧力室20の作動圧力P
L(閉弁時は1次圧力P1 )が作用する。又、ダイヤフ
ラム21の下面には上流側流路3aの1次圧力P1 が作
用する。
【0044】このように、圧力室20の作動圧力PL
1次圧力P1 と等しいとき、弁体5は作動圧力PL とバ
ネ25の押圧力とにより下方に押圧されて弁座4にピス
トン12を着座させる。つまり、弁体5は弁閉状態とな
り流路3を遮断する。
【0045】ここで、下流側でのガス使用量が増加する
と、2次圧力P2 が設定圧力P0 より低下する。
【0046】このように、2次圧力P2 が設定圧力P0
より低下することによりパイロット弁33の上室33c
内の圧力が低下すると、分岐管路52を介して切換弁3
7の2次圧力供給ポート45bに供給される2次圧力P
2 が低下するが、ピストン46及びスプール48は図3
に示すように右方向(A方向)に変位した状態を保つた
め、圧力室20内の圧力も低下する。よって、ダイヤフ
ラム33a,33bは上方に変位する。その結果、パイ
ロット弁33のダイヤフラム33aがノズル33fより
離間する。
【0047】そのため、圧力室20の作動圧力PL が2
次圧力P2 に減圧される。その結果、図1に示すよう
に、作動圧力PL とバネ25の押圧力との合力が、上流
側流路3aの1次圧力P1 による押圧力よりも小さくな
り、弁体5が上動して弁座4より離座する。
【0048】弁体5の下部には円筒状のケージ13が取
付けられているため、弁体5は、下部のケージ13がケ
ージガイド11にガイドされながら弁開方向に変位す
る。そのため、弁体5は流体圧力のあおり振動を受けず
弁座4に対して傾いたりせず、安定的に弁開する。
【0049】又、ケージ13には前述したように台形状
の開口13aが穿設されているため、弁体5が弁座4よ
り離間しても急激に開口面積が増大せず、下流側への流
量は徐々に増えることになる。即ち、ケージ13に設け
られた開口13aの形状により、容量又は特性の変更を
行うことができる。従って、弁開しはじめたところで
は、流量増加率が小さく抑えられ、ある距離以上弁体5
が上昇すると流量増加率が上昇するようにできる。
【0050】又、弁体5の開弁動作により上流側流路3
aからの流体は、ケージガイド11の長孔11a及び多
孔板15により整流され、開弁と同時に下流側流路3b
に勢い良く流れることが防止される。
【0051】従って、弁体5が弁開方向に変位して、弁
座4より抜け出した開口13aの総開口面積に応じた流
量が下流側流路3bに供給されることになり、特に小流
量域での制御が安定する。そのため、弁体5の弁開動作
時、流量が急激に増加して小流量域の制御ができないと
いった不都合が解消される。従って、2次側圧力P2
徐々に上昇し、ハンチングの発生が防止される。
【0052】又、下流側でのガス使用量が減少すると、
2次圧力P2 が設定圧力P0 より上昇し、その圧力は検
出管路35を介してパイロット弁33の上室33cに供
給される。上室33cの圧力上昇によりダイヤフラム3
3aが下動して、ノズル33fからの流出量を絞る。
【0053】これにより、1次圧力供給管路31からの
1次圧力P1 は作動圧力導入管路34a,34b及び切
換弁37を介して圧力室20に供給される。その結果、
圧力室20の圧力が上昇するため、弁体5は弁閉方向に
変位して下流側への流量を減少させる。
【0054】このようにして、圧力制御弁1は、2次圧
力P2 の変動に応じて弁体5を弁開方向又は弁閉方向に
変位させて2次圧力P2 が設定圧力P0 になるように制
御する。
【0055】次に、下流側配管7においてガス漏れ事故
が発生したとき、あるいは圧力制御弁1が故障して制御
不能となった場合、2次圧力P2 が異常に上昇すること
がある。その場合、2次圧力P2 が異常に昇圧するた
め、分岐管路52を介して切換弁37の2次圧力供給ポ
ート45bに供給される2次圧力P2 が上昇する。
【0056】そのため、切換弁37においては、図4に
示すように、PL <P2 となり、シリンダ室43cの右
室43c2 の圧力によりピストン46が左方向(B方
向)に変位してスプール48の位置を切り換える。
【0057】そのため、シリンダ室43cの左室43c
1 とポート47cとの間が遮断されるとともに、上記ポ
ート47bとポート47cとの間がスプール48の小径
部48bを介して連通され、分岐管路51から供給され
た1次圧力P1 が作動圧力導入管路34bを介して圧力
室20へ供給される。
【0058】これにより、圧力室20に供給された1次
圧力P1 がダイヤフラム21の上面に作用するため、ダ
イヤフラム21を下方に押圧する力が上流側流路3aの
1次圧力P1 よりも大となり、図5に示すように、弁体
5は作動圧力PL とバネ25の押圧力とにより下方に押
圧されてピストン12を弁座4に着座させる。つまり、
弁体5は弁閉状態となり流路3を遮断する。
【0059】このように、圧力制御弁1は制御不能とな
って2次圧力P2 が異常に上昇したとき、流路3を遮断
する機能を有するため、上流側に配設された遮断弁の閉
弁動作とともに、配管流路を2重に遮断することがで
き、特に1次圧力P1 を高圧にした場合の安全性が高め
られる。
【0060】図6は本発明の変形例を示す。
【0061】同図中、切換弁37は、スプリングオフセ
ット式の3ポート2位置弁よりなり、上記のように作動
圧力PL と2次圧力P2 との差圧により切り換わるので
はなく、コイルバネ55のバネ力と2次圧力P2 との差
により切り換わる構成となっている。即ち、2次圧力P
2 がコイルバネ55のバネ力以上に上昇すると、スプー
ル(図示せず)が左方向に変位して作動圧力導入管路3
4aと34bとの間を遮断して2次圧力P2 が圧力室2
0に供給されるのを防止するとともに、1次圧力P1
圧力室20に供給して強制的に弁体5を閉弁駆動させ
る。
【0062】そして、切換弁37は、2次圧力P2 が設
定圧(コイルバネ55のバネ力)以下に低下すると、ス
プール(図示せず)が右方向に変位して作動圧力導入管
路34aと34bとを連通させる。従って、コイルバネ
55のバネ力を調整することにより切り換え動作の設定
圧を調整することができる。
【0063】尚、上記実施例では、ガスの圧力制御する
ものとして説明したが、ガス以外の気体あるいは液体等
の圧力を制御するようにしても良い。
【0064】
【発明の効果】上述の如く、本発明になる圧力制御弁
は、2次圧力が異常に上昇したとき、圧力室に1次圧力
を供給して弁体を強制的に閉弁位置に駆動させることが
できるため、遮断弁としての機能を有することになり、
例えば故障などにより圧力制御ができなくなり、弁体が
開弁状態のまま2次圧力が上昇した場合でも圧力制御弁
自体が流路を遮断することができるので、事故発生時の
安全性をより高めることができる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる圧力制御弁の一実施例の概略構成
図である。
【図2】圧力制御弁の内部を拡大して示す縦断面図であ
る。
【図3】切換弁の構成を説明するための縦断面図であ
る。
【図4】切換弁の切り換え動作を説明するための縦断面
図である。
【図5】圧力制御弁の閉弁動作を説明するための概略構
成図である。
【図6】本発明の変形例を説明するための概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1 圧力制御弁 2 弁本体 3 流路 4 弁座 5 弁体 12 ピストン 20 圧力室 21 ダイヤフラム 30 圧力制御部 31 1次圧力供給管路 32 ブリード管路 33 パイロット弁 34a,34b 作動圧力導入管路 35 検出管路 36 絞り 37 切換弁 46 ピストン 47 弁部 48 スプール 51,52 分岐管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古宮 貴 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 石井 明生 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 小林 盛厚 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 小澤 泰夫 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に流入口と流出口とを連通する流路
    が設けられた弁本体と、 該流路の途中に設けられた弁座と、 前記弁本体内に形成された圧力室の圧力により該弁座に
    離着座する弁体と、 該流入口側からの1次圧力を前記圧力室に供給して前記
    弁本体を弁閉方向へ駆動し、前記流出口側の2次圧力の
    低下により前記圧力室の圧力を前記流出口側に逃がして
    前記弁体を弁開方向に駆動する圧力制御部と、 該2次圧力が所定圧力以上に上昇したとき、前記圧力室
    に1次圧力を供給して前記弁体を閉弁位置に駆動せしめ
    る切換弁と、 よりなることを特徴とする圧力制御弁。
JP25335893A 1993-10-08 1993-10-08 圧力制御弁 Pending JPH07104862A (ja)

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