JPH08171124A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JPH08171124A
JPH08171124A JP6311973A JP31197394A JPH08171124A JP H08171124 A JPH08171124 A JP H08171124A JP 6311973 A JP6311973 A JP 6311973A JP 31197394 A JP31197394 A JP 31197394A JP H08171124 A JPH08171124 A JP H08171124A
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JP
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gear
drive
rotating body
planetary
rotation
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Application number
JP6311973A
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English (en)
Inventor
Isao Soshi
功 曽雌
Tomotaka Nishimura
知貴 西村
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動源と駆動系とを遊星クラッチにより断続
する際の駆動対象の停止位置のずれを防止できる駆動装
置を提供する。 【構成】 駆動源2の運動を駆動対象11の動作に変換
するよう設けられ駆動源2からの運動の入力端には入力
ギア50が配置された駆動系5と、駆動源2により回転
駆動される太陽ギア31および遊星ギア32を有し、太
陽ギア31が第1方向(R10方向)に回転するときは遊
星ギア32が入力ギア50と噛み合う方向に付勢され、
太陽ギア31が第1方向とは反対の第2方向(R20方
向)に回転するときは遊星ギア31が入力ギア50から
離れる方向に付勢される遊星クラッチ機構3とを備えた
駆動装置において、太陽ギア31の回転方向が第2方向
に切替わったときから遊星ギア32と入力ギア50との
噛み合いが外れるまでの間、駆動系5内の運動伝達経路
を断続する断続機構50,51を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動源から駆動系への
回転伝達経路を遊星クラッチにより断接する駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】単一の駆動源の回転を二つの駆動系に選
択的に伝える機構として、図14に示す遊星クラッチ機
構が知られている。この機構は、不図示の駆動源により
回転駆動される太陽ギアG1と、それに噛み合う遊星ギ
アG2と、両ギアG1,G2を回転自在に支持する遊星
レバーLとを有する。ばね等の弾性部材(不図示)によ
り太陽ギアG1または遊星ギアG2と遊星レバーLとが
付勢され、それに伴う摩擦力で遊星レバーLが太陽ギア
G1の回転方向と同一方向に付勢されて遊星ギアG2が
第1の駆動系D1の入力ギアG3または第2の駆動系D
2の入力ギアG4と選択的に噛み合う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した遊星クラッチ
機構では、例えば図14に示すように太陽ギアG1がR
x方向に回転して遊星ギアG2が第1の駆動系D1の入
力ギアG3と噛み合った状態から太陽ギアG1が反転す
ると、遊星レバーLが反対側の駆動系D2側へ移動を開
始する。このとき、遊星ギアG2が連続的に回転してい
るので、遊星ギアG2と入力ギアG3との噛み合いが完
全に外れるまでは入力ギアG3が回転駆動される。従っ
て、第1の駆動系D1の駆動対象の停止位置が特定位置
に限定されている場合、その特定位置で駆動対象を止め
てから遊星クラッチを切替えると駆動対象の停止位置が
ずれてしまう。
【0004】本発明の目的は、駆動源と駆動系とを遊星
クラッチにより断続する際の駆動対象の停止位置のずれ
を防止できる駆動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、請求項1の発明は、駆動源2の運
動を駆動対象11の動作に変換するよう設けられ駆動源
2からの運動の入力端には入力ギア50が配置された駆
動系5と、駆動源2により回転駆動される太陽ギア31
および遊星ギア32を有し、太陽ギア31が第1方向
(R10方向)に回転するときは遊星ギア32が入力ギア
50と噛み合う方向に付勢され、太陽ギア31が第1方
向とは反対の第2方向(R20方向)に回転するときは遊
星ギア31が入力ギア50から離れる方向に付勢される
遊星クラッチ機構3とを備えた駆動装置に適用される。
そして、太陽ギア31の回転方向が第2方向に切替わっ
たときから遊星ギア32と入力ギア50との噛み合いが
外れるまでの間、駆動系5内の運動伝達経路を断続する
断続機構50,51を設けて上述した目的を達成する。
請求項2の発明は請求項1の駆動装置に適用され、断続
機構は、遊星ギア32からの回転を受ける第1の回転体
50と、第1の回転体50の回転軸の回りに一定範囲だ
け相対回転可能な状態で第1の回転体50と組み合わさ
れた第2の回転体51とを有している。請求項3の発明
は請求項2の駆動装置に適用され、第1の回転体50お
よび第2の回転体51のいずれか一方(50)には、こ
れら回転体50,51の回転方向に延びるトルク伝達溝
50dが形成され、第1の回転体50および第2の回転
体51のいずれか他方(51)にはトルク伝達溝50d
よりも回転方向に短くてトルク伝達溝50dと嵌合可能
な突部51aが形成されている。請求項4の発明はフィ
ルム巻き戻し時のスプール軸11の停止位置が特定位置
に限定されたフィルムパトローネ1の駆動装置であっ
て、駆動源2からの回転をスプール軸11まで伝達する
よう設けられ駆動源2からの回転の入力端には入力ギア
50が配置された駆動系5と、駆動源2により回転駆動
される太陽ギア31および遊星ギア32を有し、太陽ギ
ア31が第1方向(R10方向)に回転するときは遊星ギ
ア32が入力ギア50と噛み合う方向に付勢され、太陽
ギア31が第1方向とは反対の第2方向(R20方向)に
回転するときは遊星ギア32が入力ギア50から離れる
方向に付勢される遊星クラッチ機構3とを具備し、太陽
ギア31が第1方向に回転するときスプール軸11がフ
ィルム巻き戻し方向に回転するよう駆動系5を構成し、
太陽ギア31の回転方向が第2方向に切替わったときか
ら遊星ギア32と入力ギア50との噛み合いが外れるま
での間、駆動系5内の運動伝達経路を断続する断続機構
50,51を設けて上述した目的を達成する。
【0006】
【作用】請求項1の発明では、太陽ギア31を第1方向
に回転させると遊星ギア32と入力ギア50とが噛み合
って駆動系5へ回転が伝達され、駆動対象11が駆動さ
れる。駆動対象11を所定位置まで駆動した後、駆動源
2と駆動系5とを断続すべく太陽ギア31を第2方向に
回転させると、遊星ギア32が入力ギア50から離れ
る。遊星ギア32と入力ギア50との噛み合いが完全に
外れるまでの間、断続機構50,51により駆動系5内
の運動伝達経路が断続し、入力ギア50が回転しても駆
動対象11は動かない。請求項2の発明では、太陽ギア
31を第1方向に回転させて駆動対象11を所定位置ま
で移動させ、その後に太陽ギア31の回転方向を第2方
向に切替えると、第1の回転体50が第2の回転体51
に対して相対回転し、第2の回転体51は静止する。請
求項3の発明では、太陽ギア31を第1方向に回転させ
て遊星ギア32の回転を入力ギア50に伝えると、トル
ク伝達溝50dの回転方向一端側と突部51aとが係合
して第1の回転体50から第2の回転体51へ回転が伝
達される。太陽ギア31の回転方向を第2方向に切替え
ると、トルク伝達溝50dの回転方向他端側と突部51
aとが係合するまで第1の回転体50が第2の回転体5
1に対して相対回転し、第2の回転体51は静止する。
請求項4の発明では、太陽ギア31を第1方向に回転さ
せると遊星ギア32と入力ギア50とが噛み合って駆動
系5へ回転が伝達され、スプール軸11がフィルム巻き
戻し方向に回転駆動される。フィルム巻き戻し時の所定
位置までスプール軸11を駆動した後、駆動源2と駆動
系5とを断続すべく太陽ギア31を第2方向に回転させ
ると、遊星ギア32が入力ギア50から離れる。遊星ギ
ア32と入力ギア50との噛み合いが完全に外れるまで
の間、断続機構50,51により駆動系5内の運動伝達
経路が断続し、入力ギア50が回転してもスプール軸1
1は回転しない。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】図1〜図13を参照して本発明をカメラのパ
トローネ駆動装置に適用した実施例を説明する。図1は
本実施例に係る駆動装置の概略構成を示す分解斜視図で
あり、図2はその組立て状態の平面図である。これらの
図において、1はフィルムパトローネ(以下、実施例で
はパトローネと略称する。)、2は正逆転可能なモー
タ、3はモータ2の回転の伝達経路を切替える遊星ギア
式のクラッチ部、4はモータ2の回転をフィルムパトロ
ーネ1の遮光扉駆動軸10に伝達する遮光扉駆動部、5
はモータ2の回転をパトローネ1のスプール軸11に伝
達するスプール軸駆動部である。
【0009】図3にも示すように、パトローネ1は、ス
プール軸11に巻き取られたフィルムFLを収納する筒
状の収納部12と、収納部12の外周から直線状に突出
した案内部13とを有する。案内部13の先端には、フ
ィルムFLの出入口14と、これを開閉する遮光扉15
とが設けられている。遮光扉駆動軸10を図中矢印S方
向に回転させると遮光扉15が閉じ方向に駆動される。
遮光扉15が閉じた状態ではパトローネ1の内部への漏
光が阻止される。遮光扉15の開閉に必要な遮光扉駆動
軸10の回転角は一回転に満たない小さい角度に設定さ
れている。遮光扉15が開いてスプール軸11が図中矢
印FW方向に駆動されると、フィルムの出入口14から
フィルムFLが送り出される。パトローネ1の端面側に
はスプール軸11と一体に回転可能なデータ円盤16が
設けられている。スプール軸11を駆動する際に、デー
タ円盤16の情報をパトローネ1の開口部17aを介し
てフォトリフレクタ60で読み取ることにより、スプー
ル軸11を所定の停止位置で停止させることができる。
なお、図3では開口部17aが省略されている。
【0010】クラッチ部3には、入力ギア30、太陽ギ
ア31および遊星ギア32の3枚のギアと、遊星レバー
33とが設けられている。モータ2のピニオンギア20
と入力ギア30とは不図示の減速歯車列を介して連結さ
れ、入力ギア30と太陽ギア31とは軸34を介して一
体に回転可能に連結されている。太陽ギア31と遊星ギ
ア32とは遊星レバー33に支持されて常時噛み合って
いる。遊星レバー33は軸34に対しても回転自在であ
る。太陽ギア31および遊星ギア32の少なくともいず
れか一方と遊星レバー33との接触面には、不図示の弾
性部材(例えばばね)により適度な垂直抗力が負荷され
ている。この垂直抗力に対する摩擦力により遊星レバー
33は太陽ギア32の回転方向と同一方向に付勢されて
遮光扉駆動部4とスプール軸駆動部5との間を往復動す
る。
【0011】遮光扉駆動部4には、一回転ギア40と、
揺動レバー41と、扉駆動板42とが設けられている。
一回転ギア40の外周には、遊星ギア32と噛合する歯
面40aと、ドアスイッチ62をオン・オフするための
カム面40bとが上下に連設されている。扉駆動板42
の下端には、遮光扉駆動軸10の軸端部と係合するフォ
ーク部42aが形成されている。遊星ギア32と歯面4
0aとが噛合して一回転ギア40が軸40cを中心に矢
印R21方向へ一回転すると、その上面のピン40dが揺
動レバー41の長孔41a内を往復動しつつ一回転して
揺動レバー41が軸41bの回りに一往復揺動し、その
運動が長孔41cおよびピン42bを介して扉駆動板4
2に伝達されて扉駆動板42が軸42cの回りに遮光扉
15(図3)の開閉角相当量だけ往復回転する。これに
より遮光扉15が開閉する。図4に示すように、カム面
40bは軸40cを中心とした小径部400および大径
部401を備える。遮光扉15が完全に開くと接触子6
2aが大径部401に乗り上げ、遮光扉15が完全に閉
じると接触子62aが小径部400へ落ちるようにカム
面40bの形状が設定されている。ドアスイッチ62
は、その接触子62aが大径部401に乗り上げたとき
オンとなり、接触子62aが小径部400に落ち込んだ
ときオフとなる。
【0012】図1および図2に示すように、スプール軸
駆動部5には、スプールギア50と、スプール駆動板5
1と、ストッパレバー52とが設けられている。スプー
ルギア50の外周には、遊星ギア32と噛合する歯面5
0aと、ストッパレバー52を変位させるカム面50b
とが上下に連設されている。カム面50bは、スプール
ギア50の軸50cを中心とする円筒部500と、軸5
0c側へ陥没する3つの凹部501とを備えている。ス
プールギア50の内周側には、軸50cを中心として円
弧状に湾曲する一対のトルク伝達溝50dがスプールギ
ア50を軸方向に貫いて形成されている。
【0013】スプール駆動板51には、トルク伝達溝5
0dと嵌合する一対の突部51aが形成されている。図
2から明らかなように、スプールギア50とスプール駆
動板51との所定角度(図9、図10の角度θ)の相対
回転を許容するため、突部51aはトルク伝達溝50d
よりも周方向に短く形成されている。スプール駆動板5
1の外周にもカム面51bが形成されている。カム面5
1bは、スプール駆動板51の軸51cを中心とする円
筒部510と、軸51c側へ陥没する3つの凹部511
とを備えている。円筒部500と円筒部510、凹部5
01と凹部511とはそれぞれ同一寸法である。また、
円筒部500に対する凹部501の配置と、円筒部51
0に対する凹部511の配置とは一致させてある。スプ
ール駆動板51の下端にはパトローネ1のスプール軸1
1の軸端部と係合するフォーク部51dが形成されてい
る。
【0014】ストッパレバー52は、一対の長孔52a
がピン53aと嵌合して長孔52aの長手方向に移動可
能とされている。ストッパレバー52とピン53bとの
間には引張ばね54が設けられている。引張ばね54の
引張力により、ストッパレバー52が長孔52aの長手
方向に引き寄せられてそのピン52bがカム面50b,
51bに圧接し、カム面50b,51bの位相に応じて
ストッパレバー52が往復移動する。なお、スプール軸
11が上述した所定の停止位置で停止したとき、3つの
凹部511のいずれかがストッパレバー52のピン52
bと圧接するように凹部511の位置とスプール軸11
の停止位置とが関係付けられている。
【0015】ストッパレバー52のピン52bの先方に
は遊星レバー33と係脱可能な係止部52cが設けられ
ている。図9に示すようにピン52bがカム面50b,
51bの円筒部500,501の少なくともいずれか一
方に乗り上げると遊星レバー33と係止部52cとが係
合して遊星レバー33の遮光扉駆動部4側への移動が不
可能となる。このとき、ストッパスイッチ63はオフと
なる。ピン52bが凹部501,511に落ち込むとス
トッパレバー52が引張ばね54により引き込まれてス
トッパスイッチ63がオンとなる。なお、ピン53a,
53bはカメラ内の固定部材、例えばカメラボディを構
成するフレームに固設されている。
【0016】図5は上述したモータ2の動作を制御する
制御系の概略を示している。なお、本実施例の主要部分
に対して関連の低い部分は図示を省略している。図にお
いて70は撮影動作に必要な各種の演算および制御を行
なう制御装置であり、マイクロコンピュータおよびその
動作に必要な周辺機器を備えている。制御装置70に
は、上述したドアスイッチ62およびストッパスイッチ
63が接続されるとともに、パトローネデータ読み取り
装置71、フィルム給送状態検出装置72、撮影情報検
出装置73、モータ駆動回路74および撮影実行装置7
5が接続されている。
【0017】パトローネデータ読み取り装置71は、上
述したフォトリフレクタ60の読み取り結果に対応した
パトローネ情報を出力する。フィルム給送状態検出装置
72は、フィルムの給送状態を検出して検出結果に対応
した情報を出力する。ここから出力される情報には、パ
トローネ1からのフィルムFLの送り出し量を特定する
ために必要な情報が含まれる。撮影情報検出装置73は
被写界輝度や被写体距離等、撮影に必要な各種の情報を
検出する。モータ駆動回路74は制御装置70からの制
御信号に従ってモータ2を駆動する。撮影実行装置75
は、制御装置70からの制御信号に従ってフィルム露光
に必要な各種の機器(例えばシャッタや絞り)を作動さ
せて撮影動作を実行する。
【0018】図6は、パトローネ1が装着されてから撮
影が終了してフィルムが巻き戻されるまでの間に制御装
置70にて実行される制御シーケンスのうち、特にモー
タ2の回転制御に係る部分を示したものである。以下、
図6の制御手順と、各手順に対応した機構の動作とを併
せて説明する。なお、以下ではモータ2が正転するとき
にクラッチ部3の入力ギア30が図1の矢印R10方向に
回転し、モータ2が逆転するときに入力ギア30が矢印
R20方向に回転すると仮定する。
【0019】パトローネ1が装着されるときのクラッチ
部3、遮光扉駆動部4およびスプール軸駆動部5は図2
に示す初期状態にある。パトローネ1が装着されると図
6の処理が開始され、まずステップS101にてモータ
2が逆転駆動される。このとき図2に示すように入力ギ
ア30および太陽ギア31が図のR20方向に回転し、遊
星レバー33が矢印Cdで示すように遮光扉駆動部4側
に回転して遊星ギア32が一回転ギア40と噛み合う。
そのため、一回転ギア40は図2の矢印R21方向に回転
し、揺動レバー41が図の矢印R22方向に回転して扉駆
動板42が矢印23方向に回転する。これにより扉駆動板
42と係合する遮光扉駆動軸10が図1の矢印S方向と
反対側へ駆動され、遮光扉15(図3)が開方向に駆動
される。
【0020】上述したカム面40bの形状により、図2
の初期状態では一回転ギア40のカム面40bの小径部
400とドアスイッチ62の接触子62aとが当接して
ドアスイッチ62はオフであり、遮光扉15が完全に開
くとドアスイッチ62がオンとなる。そのため、制御装
置70は、モータ2の逆転開始後ステップS102へ進
み、ドアスイッチ62がオンしたか否かを判断する。そ
して、ドアスイッチ62がオンするまで判断を繰り返
し、ドアスイッチ62がオンするとステップS103へ
進んでモータ2を停止させる。このときの状態を図7に
示す。次のステップS104ではモータ2を正転させ
る。このとき入力ギア30および太陽ギア31が図7の
矢印R10方向に回転し、遊星レバー33が矢印Csで示
すようにスプール軸駆動部5側へ回転して図8に示すよ
うに遊星ギア32とスプールギア50とが噛み合う。こ
れによりスプールギア50が図の矢印R11方向に回転
し、トルク伝達溝50dと突部51aとが周方向に係合
してスプール駆動板51へ駆動トルクT1が伝達され
る。この結果、スプール駆動板51がスプールギア50
と一体に回転する。
【0021】スプール駆動板51の矢印R11方向の回転
によりスプール軸11およびデータ円盤16が図1の矢
印FW方向と反対方向へ回転する。このときデータ円盤
16の情報の読み取りが行なわれ、制御装置70はステ
ップS105においてデータ読み取りが終了したか否か
を判定する。なお、フィルムFLがパトローネ1から送
り出される方向(矢印FW方向)とは逆方向にスプール
軸11を回転させてデータ読み取りを行なうので、デー
タ読み取り中にフィルムFLの先端部が案内部13に引
っ掛かって損傷するおそれがない。また、データ円盤1
6の回転量に拘わりなくフィルムFLがパトローネ1に
収納されたままなので、データ読み取りに必要な回転量
を任意に設定できる。
【0022】データ読み取りが終了すると、制御装置7
0はステップS106へ進んでストッパスイッチ63が
オフか否かを判断し、オフの時点でステップS107へ
進んでモータ2を停止させる。このとき、図9に示すよ
うにストッパレバー52のピン52bがカム面50b,
51bの円筒部500,510に乗り上げて係止部52
cが遊星レバー33と係合する。次のステップS108
ではモータ2を逆転させる。これにより太陽ギア31が
矢印R20方向に回転して遊星レバー33が矢印Cd方向
に付勢されるが、係止部52cにより遊星レバー33の
回転が阻止されて遊星ギア32はスプールギア50と噛
み合ったままである。従って、スプールギア50が矢印
R24方向に回転し、その回転角がトルク伝達溝50dに
対する突部51aの遊び角θに達するとスプールギア5
0からスプール駆動板51側へトルクT2が伝達されて
スプール駆動板51が同一方向に回転を始める。
【0023】このとき、図10に示すようにスプールギ
ア50とスプール駆動板51との位相が角度θだけずれ
てカム面50bの凹部501とカム面51bの円筒部5
10、カム面50bの円筒部500とカム面51bの凹
部511とが軸50cの方向に重なり合う。従って、ス
トッパレバー52のピン52bが円筒部500,510
のいずれか一方に常に乗り上げて係止部52cと遊星レ
バー33とが常に係合した状態となる。このため、遊星
ギア32からスプールギア50への回転伝達経路が常に
接続されてスプール軸11が図1の矢印FW方向に回転
駆動され、フィルム出入口14からフィルムFLが送り
出される。
【0024】フィルムの送り出し開始後、制御装置70
はステップS109へ進み、フィルムが所定量送り出さ
れて頭出しが完了したか否かをフィルム給送状態検出装
置72の出力信号に基づいて判別する。そして、頭出し
が完了するとステップS110へ進んでモータ2を停止
させる。この後はステップS111へ進み、撮影情報検
出装置73と撮影実行装置75とによって所定の撮影動
作シーケンスを実行する。続くステップS112では、
フィルム給送状態検出装置72の出力信号に基づいてフ
ィルムFLの全駒の露光が終了したか否か判断し、全駒
の露光が終了するまではステップS111の処理が繰り
返される。フィルムFLの一駒の露光が終了する毎にモ
ータ2が所定量逆転駆動されてフィルムFLが一駒分巻
き上げられる。このときも遊星レバー33と係止部52
cとが係合して遊星レバー33の遮光扉駆動部4側への
移動が阻止される。
【0025】フィルムFLの全駒の露光が終了するとス
テップS113へ進み、モータ2を正転させる。このと
き図11に示すように太陽ギア31がR10方向に、スプ
ールギア50が矢印R11方向にそれぞれ回転する。スプ
ールギア50が図10の位置から図11の矢印R11方向
に回転を開始した後、その回転角が上記の遊び角θに達
すると図11に示すようにトルク伝達溝50dと突部5
1dとが周方向に係合してスプールギア50からスプー
ル駆動板51側へトルクT1が伝達され、スプール駆動
板51が同一方向に回転を始める。これによりスプール
軸11が図1の矢印FW方向と反対方向に回転してフィ
ルムFLがパトローネ1内に巻き戻される。
【0026】続くステップS114ではフィルム給送状
態検出装置72の出力信号に基づいてフィルムFLのパ
トローネ1への収納が完了したか否か判断し、完了して
いればステップS115へ進み、そうでなければ判断を
繰り返す。ステップS115ではパトローネデータ読み
取り装置71の出力信号に基づいてスプール軸11が所
定の停止位置に達したか否か判断する。停止位置に達し
ていればステップS116へ進んでモータ2を停止さ
せ、達していなければ判断を繰り返す。なお、スプール
軸11が上記の停止位置に停止したときストッパレバー
52のピン52bは凹部501,511に落ち込む。
【0027】続くステップS117ではモータ2を逆転
駆動する。このとき、図12に示すようにストッパレバ
ー52の係止部52cと遊星レバー33とが離れている
ので、遊星レバー33が矢印Cdで示すように遮光扉駆
動部4側へ移動する。遊星ギア32がスプールギア50
から完全に離れるまではスプールギア50も図12の矢
印R24方向に回転し、この回転がスプール軸11に伝達
されるとステップS115で割り出された停止位置とは
異なる位置にスプール軸11が移動する。しかし、本実
施例では、スプールギア50のトルク伝達溝50dとス
プール駆動板51の突部51aとの間の遊び角θを、遊
星ギア32が離れるまでのスプールギア50の回転角よ
りも大きく設定しているので、スプールギア50からス
プール駆動板51へ回転が伝達されることはない。
【0028】図13に示すように、遊星レバー33が遮
光扉駆動部4側へ移動して遊星ギア32と一回転ギア4
0とが噛合すると、一回転ギア40が矢印R21方向に回
転し、揺動レバー41が図の矢印R25方向に回転して扉
駆動板42が矢印26方向に回転する。これにより扉駆動
板42と係合する遮光扉駆動軸10が図1の矢印S方向
へ回転駆動され、遮光扉15が閉方向に駆動される。遮
光扉15が完全に閉じるとドアスイッチ62の接触子6
2aが大径部401から小径部400に落ち込んでドア
スイッチ62がオフとなる。制御装置70はモータ2の
逆転起動後、ステップS118にてドアスイッチ62が
オフとなるか否かを判断する。そして、オフになった時
点で遮光扉15が閉じたものと見做してステップS11
9へ進み、モータ2を停止させる。以上により処理が終
了し、このとき各部3,4,5は図2の初期状態に復帰
する。
【0029】以上の実施例では、モータ2が駆動源を、
スプール軸駆動部5が駆動系を、スプールギア50が駆
動系の入力ギアを、スプールギア50およびスプール駆
動板51が断続機構を、スプールギア50が第1の回転
体を、スプール駆動板51が第2の回転体をそれぞれ構
成する。なお、断続機構は実施例のようにトルク伝達溝
50dと突部51aによるものに限らず、例えば一対の
回転体の間にコイルばねを介装して両回転体の相対回転
でコイルばねをチャージし、相対回転量が一定量を越え
たときばね力で相対回転が規制されて両回転体が一体に
回転するよう構成する等、種々の変形が可能である。本
発明はカメラのパトローネ駆動装置に限定されず、遊星
クラッチを用いた種々の駆動装置に適用できる。断続機
構は、回転体同士の間に限らず、例えば往復運動する一
対の運動体の間に設けてもよい。駆動対象の運動も回転
運動に限らない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では駆動源
と駆動系とを断続すべく太陽ギアの回転方向を第1方向
から第2方向に切替えると、遊星ギアと駆動系の入力ギ
アとの噛み合いが完全に外れるまでの間、断続機構によ
り駆動系内の運動伝達経路が断続するので、駆動対象を
所定位置で停止させたとき、その停止位置がずれるおそ
れがない。特に請求項2の発明では一定範囲だけ相対回
転可能な一対の回転体を駆動系内に設けるだけで断続機
構を構成できるので、駆動系内の運動伝達経路の接続、
断続を切替えるアクチュエータを設けたり、駆動対象を
所定位置に拘束するブレーキ機構を設ける必要がなく、
駆動系を簡素に構成できる。請求項3の発明では、第1
の回転体から第2の回転体への回転伝達を行なうトルク
伝達溝と突部を利用して両回転体の相対回転を可能とし
ているので、断続機構の追加に伴う駆動系の変更を最小
限に止めることができる。請求項4の発明ではフィルム
パトローネのスプール軸の巻き戻し時の停止位置のずれ
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る駆動装置の分解斜視図。
【図2】図1の駆動装置の組立て状態の平面図。
【図3】図1の装置で使用するパトローネの斜視図。
【図4】図1の装置において遮光扉の開閉を検出するた
めに設けたカムの詳細を示す平面図。
【図5】図1の駆動装置が組み込まれたカメラの制御系
のブロック図。
【図6】図5の制御装置にて実行される各種の制御のう
ち、モータの制御に係る部分を示すフローチャート。
【図7】遮光扉を開くときの装置の状態を示す平面図。
【図8】遮光扉を開いた後、クラッチをスプール軸駆動
部側へ切替えたときの装置の状態を示す平面図。
【図9】図8の状態からモータの回転方向を反転させた
ときの装置の状態を示す図。
【図10】パトローネからフィルムが送り出されるとき
の装置の状態を示す図。
【図11】フィルム巻き戻し時の装置の状態を示す図。
【図12】図11の状態からクラッチを遮光扉駆動部側
へ切替えるときの装置の状態を示す図。
【図13】遮光扉を閉じるときの装置の状態を示す図。
【図14】遊星クラッチ機構の概略を示す図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源の運動を駆動対象の動作に変換す
    るよう設けられ前記駆動源からの運動の入力端には入力
    ギアが配置された駆動系と、 前記駆動源により回転駆動される太陽ギアおよび遊星ギ
    アを有し、前記太陽ギアが第1方向に回転するときは前
    記遊星ギアが前記入力ギアと噛み合う方向に付勢され、
    前記太陽ギアが前記第1方向とは反対の第2方向に回転
    するときは前記遊星ギアが前記入力ギアから離れる方向
    に付勢される遊星クラッチ機構と、を備えた駆動装置に
    おいて、 前記太陽ギアの回転方向が前記第2方向に切替わったと
    きから前記遊星ギアと前記入力ギアとの噛み合いが外れ
    るまでの間、前記駆動系内の運動伝達経路を断続する断
    続機構を設けたことを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記断続機構は、前記遊星ギアからの回
    転を受ける第1の回転体と、前記第1の回転体の回転軸
    の回りに一定範囲だけ相対回転可能な状態で前記第1の
    回転体と組み合わされた第2の回転体とを有しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の回転体および前記第2の回転
    体のいずれか一方には、これら回転体の回転方向に延び
    るトルク伝達溝が形成され、前記第1の回転体および前
    記第2の回転体のいずれか他方には前記トルク伝達溝よ
    りも前記回転方向に短くて前記トルク伝達溝と嵌合可能
    な突部が形成されていることを特徴とする請求項2記載
    の駆動装置。
  4. 【請求項4】 フィルム巻き戻し時のスプール軸の停止
    位置が特定位置に限定されたフィルムパトローネの駆動
    装置であって、 駆動源からの回転を前記スプール軸まで伝達するよう設
    けられ前記駆動源からの回転の入力端には入力ギアが配
    置された駆動系と、 前記駆動源により回転駆動される太陽ギアおよび遊星ギ
    アを有し、前記太陽ギアが第1方向に回転するときは前
    記遊星ギアが前記入力ギアと噛み合う方向に付勢され、
    前記太陽ギアが前記第1方向とは反対の第2方向に回転
    するときは前記遊星ギアが前記入力ギアから離れる方向
    に付勢される遊星クラッチ機構とを具備し、 前記太陽ギアが前記第1方向に回転するとき前記スプー
    ル軸がフィルム巻き戻し方向に回転するよう前記駆動系
    が構成され、 前記太陽ギアの回転方向が前記第2方向に切替わったと
    きから前記遊星ギアと前記入力ギアとの噛み合いが外れ
    るまでの間、前記駆動系内の運動伝達経路を断続する断
    続機構が設けられていることを特徴とする駆動装置。
JP6311973A 1994-12-15 1994-12-15 駆動装置 Pending JPH08171124A (ja)

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JP6311973A JPH08171124A (ja) 1994-12-15 1994-12-15 駆動装置
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