JPH0817059A - 光ディスク再生方法、光ディスク再生装置及び光ディスク - Google Patents

光ディスク再生方法、光ディスク再生装置及び光ディスク

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JPH0817059A
JPH0817059A JP6149898A JP14989894A JPH0817059A JP H0817059 A JPH0817059 A JP H0817059A JP 6149898 A JP6149898 A JP 6149898A JP 14989894 A JP14989894 A JP 14989894A JP H0817059 A JPH0817059 A JP H0817059A
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laser light
wavelength
servo
optical disk
reproducing
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JP6149898A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kasami
裕 笠見
Atsushi Fukumoto
敦 福本
Koichi Yasuda
宏一 保田
Masumi Ono
真澄 小野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光ディスク1は、いわゆるRAD(Rear Ape
rture Detection)タイプとよばれ、その相変化材料層
が、その再生レーザ光の走査スポット内での高温領域で
部分的に液相化されたとき、その反射率が、低温領域に
おける固相部に比し著しく増加することによってこの高
温領域にある位相ピットについてのみ例えば回折による
読み出しが可能となるものである。この光ディスク1に
対し、LD10は再生信号を得るために使われる波長λ
1の再生レーザ光を出射する。また、この光ディスク1
に対し、LD12は例えばトラッキングやフォーカシン
グのためのサーボ信号を得るために使われる波長λ2
レーザ光を出射する。 【効果】 光ディスクのS/Nを高くするために、初期
反射率を5%以下とした場合にも、より安定したトラッ
キングサーボ及びフォーカシングサーボを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光の照射によっ
て信号に応じて形成された位相ピットの読み出しを行う
光ディスク再生方法、この光ディスク再生方法により光
ディスクを再生する光ディスク再生装置及び上記光ディ
スク再生方法により再生される光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ディジタルオーディオディス
ク、いわゆるコンパクトディスクや、ビデオディスク等
の光ディスクは、予め情報信号に応じて位相ピットが形
成された透明基板上にアルミニウム反射膜を成膜し、こ
のアルミニウム反射膜上に保護膜を形成することで構成
されている。
【0003】このような光ディスクにおいては、位相ピ
ットに対する信号再生の分解能がほとんど再生光学系の
光源の波長λと対物レンズの開口数NAによって決ま
り、透明基板上に形成された位相ピットの周期が回折限
界(λ/2NA)以上の場合に良好な再生信号が得られ
る。
【0004】このため、上記のような光ディスクにおい
て、位相ピットの高密度記録(形成)を図る場合、例え
ば再生光学系の光源である例えば半導体レーザの波長λ
を短くし、対物レンズの開口数NAを大きくすることが
行われる。
【0005】しかし、光源の波長λや対物レンズの開口
数NAの改善には自ずと限界がある。すなわち、例えば
光源波長の短波長化をはかったとしても現在の技術で
は、記録密度は高々4倍にしか上がらない。また、レン
ズの開口数NAを大きくしようとすると収差の少ないレ
ンズを製造するのが困難であり、またそのようなレンズ
が得られたとしても、フォーカスのディスク振動、スキ
ューに対する安定性が低下するなどの問題が生じる。こ
のため光ディスクの記録密度を飛躍的に向上させること
が難しいのが実情である。
【0006】そこで、本出願人は、特願平2−9445
2号及び特願平3−249511号の明細書、図面によ
り、上述した波長λや開口数NAによる制限以上の解像
度を得ることができる光ディスクを提案した。これらの
出願に係る発明は、読み出し光のレーザスポット内の部
分的相変化により反射率変化を変化させ超解像度再生を
行うようにした光ディスクあるいはその再生方法に関す
るものである。
【0007】このような超解像度再生を行うような光デ
ィスクである超解像再生光ディスク(以下、単に光ディ
スクという。)は、位相ピットが形成された透明基板上
に、溶融後結晶化し得る相変化材料層を形成してなる。
そして、この相変化材料層に読み出し用の光が照射され
ると、例えば該読み出し光のスポット内で部分的に溶融
結晶化領域での液相化によって反射率が変化することを
利用して超解像を実現している。
【0008】この光ディスクでは、スポット内に低温領
域部(結晶状態)と高温領域部(液相状態)が存在す
る。このうち低温領域部で位相ピットを読み出して信号
を検出するような光ディスクをいわゆるFAD(Front
Aperture Detection)タイプといい、高温領域部で位相
ピットを読み出して信号を検出するような光ディスクを
いわゆるRAD(Rear Aperture Detection)タイプと
いう。
【0009】FADタイプでは、スポット内の低温領域
部の反射率に比して高温領域部の反射率が著しく低下す
る構成とするが、この場合、その読み出し領域となる低
温領域部はトラック幅方向に広がりを有する三日月状を
なすことから、1トラック上の記録密度の向上を図るこ
とはできるものの、トラック間間隔を狭めるとクロスト
ークが発生し、トラック密度を高めることができなくな
る。
【0010】一方、RADタイプは図17に示すよう
に、その相変化材料層が、その再生光の走査スポットL
内での高温領域SHで部分的に液相化されたとき、その
反射率が、低温領域SLにおける固相部に比し著しく増
加することによってこの高温領域SHにある位相ピット
Pについてのみ例えば回折による読み出しが可能となる
ものである。この場合、高温領域部は、トラック幅方向
に関する幅もスポット幅に比して狭くなることから、高
温領域部で信号の読み出しを行うRADタイプは、クロ
ストークの改善によるトラック密度の向上も図ることが
でき、FADタイプより更に記録密度の向上を図ること
ができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記光ディ
スクを高S/Nで再生するには、結晶状態にある低温領
域部と液相状態にある高温領域部の反射率のコントラス
トが、例えば好ましくは10倍以上のように大きいこと
が必要とされる。
【0012】RADタイプの光ディスクでは、低温領域
部すなわち初期結晶状態の反射率を0%に近ずけること
が、コントラスト比を上げ、高S/N再生することにな
る。例えば、2つのRADタイプの光ディスクDA及び
Bが次の表1に示すような低温領域部反射率及び高温
領域部反射率である場合を考慮する。
【0013】
【表1】
【0014】この表1に示すような場合、低温領域部反
射率が2%であり、コントラスト比が7.5倍であるデ
ィスクDBの方が好ましい。
【0015】しかしながら、光ディスクの初期状態反射
率が例えば5%以下程度に小さくなると、トラッキング
エラー信号やフォーカスエラー信号等のサーボ信号が小
さくなり、光ディスクの僅かな反射率ムラ等に対して、
安定なサーボが困難になる。特に、3スポット法を用い
たトラッキングではその傾向が強い。
【0016】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、光ディスクのS/Nを高くするために、初期状
態反射率を5%以下とした場合にも、より安定したトラ
ッキングサーボ及びフォーカシングサーボを実現する光
ディスク再生方法、光ディスク再生装置及びこの光ディ
スク再生方法により再生される光ディスクの提供を目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ディスク
再生方法は、照射した再生レーザ光の走査スポット内で
反射率を部分的に変化させながら信号に応じて形成され
た位相ピットの読み出しを行う光ディスク再生方法にお
いて、上記再生レーザ光の波長λ1と異なる波長λ2のレ
ーザ光をサーボ用に用いることにより上記課題を解決す
る。
【0018】この場合、RAD(Rear Aperture Detect
ion)タイプの光ディスクから上記位相ピットを走査ス
ポット内の高温領域部で読み出すようにしてもよいし、
FAD(Front Aperture Detection)タイプの光ディス
クから上記位相ピットを低温領域部で読み出すようにし
てもよい。
【0019】また、上記光ディスク再生方法は、上記再
生レーザ光に対する初期反射率が5%以下である光ディ
スクに対し、波長λ2と波長λ1の差の絶対値が100n
m以上である上記再生レーザ光と上記サーボ用レーザ光
とを照射する。
【0020】また、上記光ディスク再生方法は、波長λ
1の再生レーザ光に対する屈折率が1以下、消衰係数が
2.5以上5以下である半透明金属膜を透明基板上に5
〜20nm形成してなる光ディスクに対し、波長λ2
波長λ1の差の絶対値が30nm以上である上記再生レ
ーザ光と上記サーボ用レーザ光とを照射する。
【0021】また、本発明に係る光ディスク再生装置
は、照射した再生レーザ光の走査スポット内で反射率を
部分的に変化させながら信号に応じて形成された位相ピ
ットの読み出しを行うに際し、上記再生レーザ光の波長
λ1と異なる波長λ2のレーザ光をサーボ用に用いる光デ
ィスク再生方法により光ディスクを再生する光ディスク
再生装置であって、波長λ1の再生レーザ光を発生する
再生レーザ光発生手段と、波長λ2のサーボ用レーザ光
を発生するサーボ用レーザ光発生手段と、上記光ディス
クで反射された再生レーザ光から再生信号を検出する再
生信号検出手段と、上記光ディスクで反射されたサーボ
用レーザ光からサーボ信号を検出するサーボ信号検出手
段とを有する。
【0022】この場合、上記サーボ用レーザ光は、トラ
ックサーボ及びフォーカスサーボのために用いられる。
【0023】さらに、本発明に係る光ディスクは、照射
した再生レーザ光の走査スポット内で反射率を部分的に
変化させながら信号に応じて形成された位相ピットの読
み出しを行う際に、上記再生レーザ光の波長λ1と異な
る波長λ2のレーザ光をサーボ用に用いる光ディスク再
生方法により再生される光ディスクであって、ピット深
さd1のトラックとピット深さd2のトラックを1トラッ
クおきに並列して配置する。
【0024】ここで、上記光ディスクは、波長のわずか
な違いにより光学定数が大きく異なる半透明金属膜を透
明基板上に形成してなる。
【0025】また、上記半透明金属膜は、Cu、Au又
はAgで形成される。また、光ディスクは、ピット深さ
1のトラックとピット深さd2のトラックを1トラック
おきに並列して配置してもよい。
【0026】
【作用】再生レーザ光の波長λ1と異なる波長λ2のレー
ザ光をサーボ用に用いるので、光ディスクのS/Nを高
くするために初期反射率を5%以下とした場合にも、よ
り安定したトラックサーボ及びフォーカスサーボを実現
できる。
【0027】
【実施例】以下、本発明に係る光ディスク再生方法、光
ディスク再生装置及び光ディスクの実施例を説明する。
【0028】この実施例は、超解像度再生が可能な光デ
ィスクである超解像再生光ディスク(以下、単に光ディ
スクという。)から情報信号を再生する光ディスク再生
装置である。
【0029】上記光ディスクは、位相ピットが形成され
た透明基板上に、溶融後結晶化し得る相変化材料層を形
成してなる。特に図1に示す光ディスク1は、いわゆる
RAD(Rear Aperture Detection)タイプとよばれ、
その相変化材料層が、その再生レーザ光の走査スポット
内での高温領域で部分的に液相化されたとき、その反射
率が、低温領域における固相部に比し著しく増加するこ
とによってこの高温領域にある位相ピットについてのみ
例えば回折による読み出しが可能となるものである。
【0030】この光ディスク再生装置は、図1に示すよ
うな光ピックアップ2が得た光検出信号をRF処理回路
3にてRF処理する共に、光ピックアップ2から得られ
た光検出信号をサーボ回路5にてトラッキング、フォー
カシング、スライド及びスピンドル用等のサーボ信号に
変換している。
【0031】サーボ回路5は、サーボコントローラ4の
制御に応じて光ディスク1を回転するスピンドルモータ
6にスピンドルサーボ信号を供給し、スピンドルサーボ
を行っている。また、サーボ回路5は、サーボコントロ
ーラ4の制御に応じて光ピックアップ2をスライドする
スライドモータ7にスライドサーボ信号を供給し、スラ
イドサーボを行っている。さらに、サーボ信号は、サー
ボコントローラ4の制御に応じて光ピックアップ2の対
物レンズ18にトラッキング信号及びフォーカシング信
号を供給し、トラッキングサーボ及びフォーカシングサ
ーボを行っている。
【0032】光ピックアップ2は、再生信号を得るため
に使われる波長λ1の再生レーザ光を出射する例えばレ
ーザダイオード(以下LDという。)10と、例えばト
ラッキングやフォーカシングのためのサーボ信号を得る
ために使われる波長λ2のレーザ光を出射する例えばL
D12という2つの光源を有してなる。
【0033】LD10から出射された再生レーザ光は、
コリメータレンズ11により平行にされ、ダイクロイッ
クビームスプリッタ15に入射する。また、一方、LD
12から出射されたサーボ用レーザ光は、コリメータレ
ンズ13により平行にされ、回折格子14を介して3ビ
ームに分割され、ダイクロイックビームスプリッタ15
に入射する。
【0034】このダイクロイックビームスプリッタ15
は、図2に示すような特性を持つ反射面15a及び15
bを備えている。すなわち、このダイクロイックビーム
スプリッタ15は、P波、S波に無関係に波長λ1のレ
ーザ光を全て反射し、波長λ2(λ1<λ2)のレーザ光
を100%透過する。よって、波長λ1である再生レー
ザ光は、このダイクロイックビームスプリッタ15の反
射面15a及び反射面15bによりそれぞれ90度ずつ
反射され、ワイドバンド偏光ビームスプリッタ16に入
射する。また、波長λ2であるサーボ用レーザ光は、こ
のダイクロイックビームスプリッタ15を透過し、ワイ
ドバンド偏光ビームスプリッタ16に入射する。
【0035】このワイドバンド偏光ビームスプリッタ1
6は、図3に示すような特性を持つ反射面16aを備え
ている。すなわち、このワイドバンド偏光ビームスプリ
ッタ16は、波長に無関係にP波を100%透過する一
方、波長λ2(λ1<λ2)のS波をほとんど反射する。
よって、このワイドバンド偏光ビームスプリッタ16に
ダイクロイックビームスプリッタ15側から入射した再
生レーザ光のP波成分とサーボ用レーザ光のP波成分
は、このワイドバンド偏光ビームスプリッタ16を透過
し、1/4波長板17及び対物レンズ18を介して光デ
ィスク1上の図4に示すトラックTに照射される。
【0036】この図4において、光ディスク1は、図中
矢印Cに示すように回転している。よって、再生信号用
レーザスポットSMは3スポット法に用いられるサーボ
信号用レーザスポットSSにトラックT上で追従してい
る。
【0037】この光ディスク1上で反射された再生レー
ザ光とサーボ用レーザ光は、対物レンズ18及び1/4
波長板17を介してワイドバンド偏光ビームスプリッタ
16に入射する。ここで、1/4波長板17は、再生用
反射レーザ光及びサーボ用反射レーザ光を該1/4波長
板17透過前の再生用レーザ光及びサーボ用レーザ光に
対して90度偏光することになる。すると、1/4波長
板17からワイドバンド偏光ビームスプリッタ16に向
かう波長λ1の再生用反射レーザ光のS波成分と波長λ2
のサーボ用反射レーザ光のS波成分は、ワイドバンド偏
光ビームスプリッタ16の反射面16aによりほぼ10
0%反射され、ダイクロイックビームスプリッタ19に
入射する。
【0038】このダイクロイックビームスプリッタ19
も、図2に示した特性を有するので、波長λ2のサーボ
用反射レーザ光は、反射面19aで反射されることなく
該ダイクロイックビームスプリッタ19を透過してフィ
ルタ20に入射する。一方、波長λ1の再生用反射レー
ザ光は、反射面19a及び19bで反射されてフィルタ
24に入射する。
【0039】フィルタ20でフィルタリングされた波長
λ2のサーボ用反射レーザ光は、収束レンズ20で収束
され、マルチレンズ22を介して例えばフォトダイオー
ド(PD)のような光検出器(以下、サーボ信号用反射
光検出器という。)23の検出面に照射される。また、
フィルタ24でフィルタリングされた波長λ1の再生用
反射レーザ光は、収束レンズで収束されて例えばPDの
ような光検出器(以下、RF信号用反射光検出器とい
う。)26の検出面に照射される。
【0040】このサーボ信号用反射検出器23の検出面
の検出パターンを図4の(B)に示す。また、RF信号
用反射検出器26の検出面の検出パターンを図4の
(A)に示す。
【0041】RF信号用反射検出器26で検出されたR
F信号用光検出信号は、上述したようにRF処理回路3
に供給される。また、サーボ信号用反射検出器23で検
出されたサーボ信号用光検出信号は、上述したようにサ
ーボ回路5に供給される。
【0042】以上のように、再生レーザ光を出射するL
D10と、サーボ用レーザ光を出射するLD12とを用
意すれば、超解像再生光ディスクのS/Nを高くするた
めに初期反射率を5%以下とした場合にも、より安定し
たトラッキングサーボ及びフォーカシングサーボを実現
できる。以下に、その理由を説明するために、この光デ
ィスク再生装置のLD10とLD12の波長差を変化さ
せ、さらに光ディスク1の構成材料(層構成)を異なら
せた場合についてのいくつかの具体例を挙げる。以下で
は、このいくつかの具体例を上記実施例とは区別した実
施例1〜6のように記載して説明する。これら実施例1
〜6は、光ディスクと光ディスク再生装置とを、その層
構成と出射レーザ光波長とを変化させた場合のシステム
的な実施例である。
【0043】実施例1 この実施例1では、LD10から出射する再生レーザ光
の波長λ1を780nmに固定し、LD12から出射す
るサーボ用レーザ光の波長λ2を810nm、830n
m、680nm及び635nmに変化させる。また、対
物レンズ18の開口数NAは0.5とした。
【0044】また、光ディスク1は、基本的に図6に示
すように、位相ピットが形成された円盤状のガラス基
板、例えばフォトポリマー法により形成された2P(フ
ォト・ポリマー)基板である透明基板31上に、溶融
後、結晶化し得る相変化材料膜32を直接的に形成した
層構成とする。
【0045】また、この光ディスク1は、図7に示すよ
うに、透明基板31上に、溶融後、結晶化し得る相変化
材料膜32を含んだ積層膜33を形成した層構成として
もよい。この相変化材料膜32を含む積層膜33は、透
明基板31側から順に第1の誘電体膜34、相変化材料
膜32、第2の誘電体膜35、反射膜36及び第3の誘
電体膜37が順次積層されて構成されている。この場
合、第1及び第2の誘電体膜34及び35、反射膜36
によって、この光ディスク1の光学的特性、例えば非晶
質部と結晶部の光反射率等の設定が行われる構成となっ
ている。また、第3の誘電体膜37によって積層膜33
の機械的強度が向上し、繰り返し読み出し耐久性が向上
する。さらに、第3の誘電体膜37の上には、図示しな
いUVによる保護膜を形成してもよい。
【0046】ここで、第1の誘電体膜34は厚さ130
nmのZnS/SiO2からなり、相変化材料膜32は
厚さ18nmのSb2Se3からなる。また、第2の誘電
体膜35は厚さ20nmのZnS/SiO2からなり、
反射膜36は厚さ150nmのDyからなる。そして、
第3の誘電体膜37は厚さ400nmのZnS/SiO
2からなる。
【0047】また、この実施例1では、トラックピッチ
を1.6μm、ピット深さを120nm、ピット長を
0.3μm、ピット繰り返し周期を0.6μmとした。
【0048】そして、このように形成された光ディスク
1をキセノン(Xe)ランプ照射により初期化、すなわ
ちディスク全面結晶状態とした。
【0049】このように形成された光ディスク1のレー
ザ光波長の変化に対する初期状態反射率の変化を図10
に示す。レーザ波長を635nm、680nm、780
nm、810nm、830nmというように変化させ、
線速8m/secで回転している光ディスク1に再生パ
ワー1〜3mWで照射すると、図10からも明かなよう
に、680nm、680nmの波長に対しては、5%以
上の反射率が得られた。
【0050】このような反射率の波長依存性を有する光
ディスク1を図1に示した光ディスク再生装置のスピン
ドルモータ6で線速7m/secで回転する。そして、
この光ディスク1に対して、波長λ1を780nmと
し、再生パワーを9mWとした再生レーザ光をLD10
から照射する。また、波長λ2を810nm、830n
m、680nm、635nmとし、再生パワーを各3m
Wとしたサーボ用レーザ光をLD12から照射する。そ
して、図1を用いて説明したようにして得られたRF信
号を再生したところ、サーボ信号用レーザ光の波長λ2
が810nmあるいは830nmの場合は、トラッキン
グサーボが不安定で再生が困難であった。これに対し、
サーボ用レーザ光の波長λ2が680nmあるいは63
5nmの場合には、トラッキング及びフォーカシングが
安定にかかり、RF信号の再生のC/Nは40dBとな
った。
【0051】このように、この実施例1では、波長λ1
と波長λ2との差を100nm以上とすれば、初期反射
率が5%以下でも、RF信号再生のC/Nを40dBと
することができ、安定した超解像再生を実現できる。
【0052】実施例2 この実施例2では、LD10から出射するRF信号用レ
ーザ光の波長λ1を780nmに固定し、LD12から
出射するサーボ信号用レーザ光の波長λ2を810n
m、830nm及び680nmに変化させる。また、対
物レンズ18の開口数NAは0.5とした。
【0053】また、光ディスク1は、基本的に図8に示
すように、位相ピットが形成された円盤状のガラス基
板、例えばフォトポリマー法により形成された2P(フ
ォト・ポリマー)基板である透明基板31上の位相ピッ
トが形成された側の面上に、半透明金属膜38を形成
し、この半透明金属膜38上に第1の誘電体膜34を介
して、溶融後、結晶化し得る相変化材料膜32を形成し
た層構成とする。
【0054】この光ディスク1は、読み出し光照射時に
相変化材料膜32が読み出し光走査スポット内で部分的
に液相化して反射率が増加し、読み出し後に固相化する
構成とする。
【0055】また、この光ディスク1は、図9に示すよ
うに、透明基板31上に、結晶化し得る相変化材料膜3
2を含んだ積層膜39を形成した層構成としてもよい。
この相変化材料膜32を含む積層膜39は、透明基板3
1側から順に半透明金属膜38、第1の誘電体膜34、
相変化材料膜32、第2の誘電体膜35、反射膜36及
び第3の誘電体膜37が順次積層されて構成されてい
る。この場合、半透明金属膜38、第1及び第2の誘電
体膜34及び35、反射膜36によって、この光ディス
ク1の光学的特性、例えば非晶質部と結晶部の光反射率
等の設定が行われる構成となっている。また、第3の誘
電体膜37によって積層膜33の機械的強度が向上し、
繰り返し読み出し耐久性が向上する。さらに、第3の誘
電体膜37の上には、図示しないUVによる保護膜を形
成してもよい。
【0056】ここで、半透明金属膜38は厚さ10nm
のCuからなる。また、第1の誘電体膜34は厚さ13
5nmのZnS/SiO2からなり、相変化材料膜32
は厚さ20nmのGe2Sb2Te5からなる。また、第
2の誘電体膜35は厚さ70nmのZnS/SiO2
らなり、反射膜36は厚さ150nmのDyからなる。
そして、第3の誘電体膜37は厚さ400nmのZnS
/SiO2からなる。
【0057】また、この実施例2でも、トラックピッチ
を1.6μm、ピット深さを120nm、ピット長を
0.3μm、ピット繰り返し周期を0.6μmとした。
【0058】また、この実施例2では、トラックピッチ
を1.6μm、ピット深さを120nm、ピット長を
0.3μm、ピット繰り返し周期を0.6μmとした。
【0059】そして、このように形成された光ディスク
1をキセノン(Xe)ランプ照射により初期化、すなわ
ちディスク全面結晶状態とした。
【0060】このように形成された光ディスク1のレー
ザ光波長の変化に対する初期状態反射率の変化を図11
に示す。レーザ波長を680nm、780nm、810
nm、830nmというように変化させ、線速8m/s
ecで回転している光ディスク1に再生パワー1〜3m
Wで照射すると、図11からも明かなように、810n
m、830nm、680nmの波長に対しては、5%以
上の反射率が得られた。
【0061】このような反射率の波長依存性を有する光
ディスク1を図1に示した光ディスク再生装置のスピン
ドルモータ6で線速7m/secで回転する。そして、
この光ディスク1に対して、波長λ1を780nmと
し、再生パワーを9mWとした再生レーザ光をLD10
から照射する。また、波長λ2を810nm、830n
m、680nmとし、再生パワーを各3mWとしたサー
ボ用レーザ光をLD12から照射する。そして、図1を
用いて説明したようにして得られたRF信号を再生した
ところ、サーボ信号用レーザ光の波長λ2が810n
m、830nm、680nmの全ての場合には、トラッ
キング及びフォーカシングが安定にかかり、RF信号の
再生のC/Nは40dB以上となった。なお、図11に
おいて、破線はCuの屈折率及び消衰係数kの波長依存
性を考慮しない場合の反射率の理論値で、波長λ2が8
10nm及び830nmの場合は、反射率が5%以下と
なるのでトラッキングが不安定になると考えられる。
【0062】このように、この実施例2では、波長λ1
と波長λ2との差を30nmとすれば、初期反射率が5
%以下でも、RF信号再生のC/Nを40dB以上とす
ることができ、安定した超解像再生を実現できる。
【0063】このCuの光学定数の波長依存性について
説明しておく。図12及び図13は、実施例2で用いた
光ディスク構成材料の屈折率と消衰係数の波長依存性を
測定した結果を示す特性図である。特に、図12の
(A)は、第1の誘電体膜34及び第2の誘電体膜35
として用いたZnS/SiO2と、相変化材料膜32と
して用いたGe2Sb2Te5と、反射膜36として用い
たDyの屈折率の波長依存性を示す特性図である。ま
た、図12の(B)は、上記Ge2Sb2Te5と、上記
Dyの消衰係数の波長依存性を示す特性図である。ま
た、特に、図13の(A)は、半透明金属膜38として
用いるCuと、このCuの代わりに用いることのできる
Auの屈折率の波長依存性を示す特性図である。また、
図13の(B)は、上記Cuと、上記Auの消衰係数の
波長依存性を示す特性図である。この図12及び図13
から、Cuの場合、他の材料に比べて波長依存性が大き
いことが分かる。このため、Cuの反射率は、図11に
破線で示したように波長依存性が大きくなるのである。
【0064】実施例3 次に、上記Auを半透明金属膜38として用いた実施例
3を説明する。この実施例3では、半透明金属膜38と
してCuの代わりにAuを用いた他は、実施例2と同じ
である。
【0065】光ディスク1を図1に示した光ディスク再
生装置のスピンドルモータ6で線速7m/secで回転
する。そして、この光ディスク1に対して、波長λ1
780nmとし、再生パワーを9mWとした再生レーザ
光をLD10から照射する。また、波長λ2を810n
m、830nm、680nmとし、再生パワーを各3m
Wとしたサーボ用レーザ光をLD12から照射する。そ
して、図1を用いて説明したようにして得られたRF信
号を再生したところ、サーボ用レーザ光の波長λ2が8
10nm、830nm、680nmの全ての場合、トラ
ッキング及びフォーカシングが安定にかかり、RF信号
の再生のC/Nは40dB以上となった。このAuも上
記Cuと同様、図13で説明したように、屈折率及び消
衰係数の波長依存性が大きいので、反射率の波長依存性
も大きくなる。
【0066】実施例4 次に、半透明金属膜38として、Agを用いた実施例4
を説明する。この実施例4では、半透明金属膜38とし
てCu、Auの代わりにAgを用いた他は、実施例2、
実施例3と同じである。
【0067】すなわち、波長λ1を780nmに固定
し、波長λ2として、810nm、830nm、680
nmの3つの波長を順次用いて、RF信号用レーザ光の
パワーを9mW、サーボ信号用レーザ光のパワーを3m
W、光ディスクの線速を7m/secに設定し、その再
生を行って、そのRF信号部分を再生した結果、波長λ
2がどの場合でも、トラッキング及びフォーカシングが
安定にかかり、RF信号の再生のC/Nは40dB以上
となった。
【0068】実施例5 次に、半透明金属膜38として、Ptを用いた実施例5
を説明する。この実施例5でも、半透明金属膜38とし
てCu、Au、Agを用いた他は、実施例2、実施例
3、実施例4と同じである。この実施例5でも、RF信
号部分を再生した結果、波長λ2がどの場合でも、トラ
ッキング及びフォーカシングが安定にかかり、RF信号
の再生のC/Nは40dB以上となった。
【0069】なお、実施例2、実施例3、実施例4及び
実施例5では、波長λ1と波長λ2の差を30nmかもし
くはそれ以上とするため、波長λ1を780nm、波長
λ2を810nm〜680nmとしたが、30nmの差
を持つような組合せであれば、上記波長に限定されるも
のではない。
【0070】また、上述した光ディスク1においては、
透明基板31、相変化材料膜32、第1及び第2の誘電
体膜34及び35、反射膜36を以下の他の材料によっ
て形成してもよい。
【0071】先ず、透明基板31は、アクリル系樹脂、
ポリオレフィン系樹脂、ガラス等を用いることができ
る。
【0072】また、半透明金属膜38としては、上述の
材料に限らず、波長λ1に対する複屈折率(n−ik)
において、屈折率nが1以下、消衰係数kが2.5以上
5以下(2.5≦k≦5)の材料であり、その膜厚を5
〜20nmとした構成であればよい。
【0073】また、相変化材料膜32は、カルコゲナイ
トすなわちカルコゲン化合物あるいは単体のカルコゲン
によって構成することができる。例えば、Se、Teの
各単体、さらにこれらのカルコゲナイトのSb2Se3
Sb2Te3,Se,Te,Bi2Te3,BiSe,In
−Se,In−Sb−Te,In−SbSe,In−S
e−Tl,Ge−Te−Sb,Ge−Te等のカルコゲ
ナイト系材料を用いることができる。ただし、この相変
化材料膜32は線速あるいはレーザパワーの制御によ
り、溶融後にアモルファスと結晶の両者の状態をとれる
組成範囲を有することが必要とされる。
【0074】また、第1、第2の誘電体膜34及び35
は、Al、Si等金属及び半導体元素の窒化物、酸化
物、硫化物である、例えばAlN,Si34,SiO
2 ,Al 23,ZnS,MgF2 を用いることができ
る。ただし、半導体レーザ波長領域において吸収の無い
ものであることが条件となる。
【0075】また、反射膜36は、熱伝導率が0.00
04J/(cm・K・s)から2.2J/(cm・K・
s)の値を有する金属元素、半金属元素、半導体元素及
びそれらの化合物あるいは混合物が用いられる。
【0076】さらに、上述の光ディスク1では、透明基
板31に2P法よる凹凸の位相ピットを形成している
が、種々の構成による光学的に読み出しが可能な位相ピ
ットとすることもできる。
【0077】次に、実施例6について説明する。実施例6 この実施例6は、トラックピッチを例えば従来の半分程
度に狭めた光ディスク1を再生するものである。すなわ
ち、この実施例6の光ディスク再生装置は、図14に示
すように、ピットの深さd1のトラックとピットの深さ
2(d1≠d2)のトラックとを1トラック置きに並列
するような構成の光ディスク1を再生する。ピット深さ
1のピットはトラックT1とトラックT3を構成し、ピ
ット深さd2のピットはトラックT2とトラックT4とを
構成している。ここで、ピット深さd 1とd2は、n=
0、1、2・・・・とするとき、 d1=n・λ1/2 d2=n・λ2/2 であり、d1≠d2となる値である必要がある。したがっ
て、ピット深さd1を例えば120nm、ピット深さd2
を例えば180nmとする。
【0078】また、トラックピッチを従来の半分の約
0.8μmとし、ピット長を0.3μm、ピット繰り返
し周期を0.6μmとした。また、この光ディスク1の
層構成は、実施例2で用いたものと同様とする。
【0079】なお、この光ディスク1を再生する光ディ
スク再生装置は、基本的に図1に示したの同様の構成を
持つ。ただし、LD10から出射する再生レーザ光の波
長λ1を780nmとし、LD12から出射するサーボ
用レーザ光の波長λ2を830nmとする。また、対物
レンズ18の開口数NAは0.5とする。
【0080】このように形成された光ディスク1を線速
7m/secで回転し、該光ディスク1に対して、波長
λ1を780nmとし再生パワーを9mWとした再生レ
ーザ光を、LD10から照射する。また、波長λ2を8
30nmとし、再生パワーを3mWとしたサーボ用レー
ザ光をLD12から照射する。そして、トラッキングの
極性を図14に示すように反転させながら、その信号部
分を再生したところ、1トラックずつ安定に再生するこ
とができ、そのときのC/Nは40dBとなった。
【0081】ここでいうトラッキングの極性の反転と
は、図14に示すように、トラックT 1にトラッキング
をかけるときは、トラッキングエラー信号のポイントP
A点でかけ、次にトラックT2にトラッキングをかけると
きは、極性を反転させポイントPBでかけるというよう
なことである。
【0082】なお、比較のため、図15には、ピット深
さd1とピット深さd2が等しい場合についてのトラッキ
ングエラー信号を示す。この場合、スポット内に深さの
等しいピットが二つ入ってしまうので、トラッキングエ
ラー信号は出ない。
【0083】また、比較のため、図16には、トラック
ピッチが1.6μmで、ピット深さに差がない場合のト
ラッキングエラー信号を示す。この場合、トラッキング
エラー信号の振幅が大きくなっている。
【0084】以上の実施例1から実施例6までにより、
本発明の光ディスク及び光ディスク再生装置は、透明基
板31側から再生光の照射を行って、図17を用いて説
明したように、そのスポットL内の高温領域SHで相変
化材料膜32を部分的に溶融液相化させる。このとき、
他部すなわちスポットL内の低温領域SLでは結晶状態
にあることから、再生光スポットL内といえども領域S
Lでは、領域SHの液相状態部に比して充分低い反射率と
されていることから、スポットL内に複数の位相ピット
が存在しても、その読み出しは反射率の高められた液相
化された高温領域SHのみに限定して位相ピットの読み
出しを行うことができる。つまり、上述したRADタイ
プによるクロストークの改善が図られ、トラック密度の
向上が図られた超解像再生を行うことができる。
【0085】なお、上記実施例では、RADタイプの光
ディスクについて説明したが、FADタイプの光ディス
クにも、本発明が適用できることはいうまでもない。た
だし、このFADタイプの光ディスクでは、上記RAD
タイプの光ディスク程の効果を上げることはできない。
【0086】
【発明の効果】本発明に係る光ディスク再生方法は、照
射した再生レーザ光の走査スポット内で反射率を部分的
に変化させながら信号に応じて形成された位相ピットの
読み出しを行う光ディスク再生方法において、上記再生
レーザ光の波長λ1と異なる波長λ2のレーザ光をサーボ
用に用いるので、光ディスクのS/Nを高くするため
に、初期反射率を5%以下とした場合にも、より安定し
たトラッキングサーボ及びフォーカシングサーボを実現
する。また、高いS/Nをもって超解像再生を行うの
で、クロストークの改善を図り、かつトラック密度の向
上を図ることができる。
【0087】また、この光ディスク再生装置は、照射し
た再生レーザ光の走査スポット内で反射率を部分的に変
化させながら信号に応じて形成された位相ピットの読み
出しを行う際に、上記再生レーザ光の波長λ1と異なる
波長λ2のレーザ光をサーボ用に用いる光ディスク再生
方法により光ディスクを再生する光ディスク再生装置で
あって、波長λ1の再生レーザ光を発生する再生レーザ
光発生手段と、波長λ2のサーボ用レーザ光を発生する
サーボ用レーザ光発生手段と、上記光ディスクで反射さ
れた再生レーザ光から再生信号を検出する再生信号検出
手段と、上記光ディスクで反射されたサーボ用レーザ光
からサーボ信号を検出するサーボ信号検出手段とを有す
るので、光ディスクのS/Nを高くするために、初期反
射率を5%以下とした場合にも、より安定したトラッキ
ングサーボ及びフォーカシングサーボを実現する。
【0088】さらに、本発明に係る光ディスクは、照射
した再生レーザ光の走査スポット内で反射率を部分的に
変化させながら信号に応じて形成された位相ピットの読
み出しを行う際に、上記再生レーザ光の波長λ1と異な
る波長λ2のレーザ光をサーボ用に用いる光ディスク再
生方法により再生される光ディスクであって、ピット深
さd1のトラックとピット深さd2のトラックを1トラッ
クおきに並列して配置するので、トラックピッチを例え
ば従来の半分程度に狭めた場合でも、光ディスク再生装
置に安定に再生を行わせることができる。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例となる光ディスク再生装置の概
略構成を示す図である。
【図2】図1に示した光ディスク再生装置のダイクロイ
ックビームスプリッタの特性図である。
【図3】図1に示した光ディスク再生装置のワイドバン
ド偏光ビームスプリッタの特性図である。
【図4】RF信号用レーザスポット(再生レーザ光スポ
ット)とサーボ信号用レーザスポット(サーボ用レーザ
光スポット)のトラック上の照射状態を示す図である。
【図5】RF信号用反射光検出器とサーボ信号用反射光
検出器の検出パターンを示す図である。
【図6】実施例1で用いる光ディスクの基本的な概略断
面図である。
【図7】実施例1で用いる光ディスクの概略断面図であ
る。
【図8】実施例2で用いる光ディスクの基本的な概略断
面図である。
【図9】実施例2で用いる光ディスクの概略断面図であ
る。
【図10】レーザ光の波長変化に対する実施例1で用い
た光ディスクの初期状態反射率の変化を示す特性図であ
る。
【図11】レーザ光の波長変化に対する実施例2で用い
た光ディスクの初期状態反射率の変化を示す特性図であ
る。
【図12】実施例2で用いる光ディスクの構成材料のレ
ーザ光波長変化に対する屈折率及び消衰係数の変化を示
す図である。
【図13】実施例2で用いる光ディスクの構成材料のレ
ーザ光波長変化に対する屈折率及び消衰係数の変化を示
す図である。
【図14】実施例6で用いる光ディスクのピット深さと
トラッキングエラー信号の関係を説明するための図であ
る。
【図15】光ディスクのピット深さとトラッキングエラ
ー信号の関係を説明するための図である。
【図16】光ディスクのピットとトラッキングエラー信
号の関係を説明するための図である。
【図17】光ビームの走査スポットの光強度と温度分布
特性を示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 光ピックアップ 3 RF処理回路 4 サーボコントロール回路 5 サーボ回路 6 スピンドルモータ 7 スライドモータ 10 再生レーザ光出射レーザダイオード(LD) 12 サーボ用レーザ光出射レーザダイオード(LD) 15 ダイクロイックビームスプリッタ 16 ワイドバンド偏光ビームスプリッタ 23 サーボ信号用反射レーザ光検出器 26 RF信号反射レーザ光検出器
フロントページの続き (72)発明者 小野 真澄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照射した再生レーザ光の走査スポット内
    で反射率を部分的に変化させながら信号に応じて形成さ
    れた位相ピットの読み出しを行う光ディスク再生方法に
    おいて、 上記再生レーザ光の波長λ1と異なる波長λ2のレーザ光
    をサーボ用に用いることを特徴とする光ディスク再生方
    法。
  2. 【請求項2】 上記位相ピットを上記走査スポット内の
    高温領域部で読み出すことを特徴とする請求項1記載の
    光ディスク再生方法。
  3. 【請求項3】 上記位相ピットを上記走査スポット内の
    低温領域部で読み出すことを特徴とする請求項1記載の
    光ディスク再生方法。
  4. 【請求項4】 上記再生レーザ光に対する初期反射率が
    5%以下である光ディスクに対し、波長λ2と波長λ1
    差の絶対値が100nm以上である上記再生レーザ光と
    上記サーボ用レーザ光とを照射することを特徴とする請
    求項1記載の光ディスク再生方法。
  5. 【請求項5】 波長λ1の再生レーザ光に対する屈折率
    が1以下、消衰係数が2.5以上5以下である半透明金
    属膜を透明基板上に5〜20nm形成してなる光ディス
    クに対し、波長λ2と波長λ1の差の絶対値が30nm以
    上である上記再生レーザ光と上記サーボ用レーザ光とを
    照射することを特徴とする請求項1記載の光ディスク再
    生方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の光ディスク再生方法によ
    り光ディスクを再生する光ディスク再生装置であって、 波長λ1の再生レーザ光を発生する再生レーザ光発生手
    段と、 波長λ2のサーボ用レーザ光を発生するサーボ用レーザ
    光発生手段と、 上記光ディスクで反射された再生レーザ光から再生信号
    を検出する再生信号検出手段と、 上記光ディスクで反射されたサーボ用レーザ光からサー
    ボ信号を検出するサーボ信号検出手段とを有することを
    特徴とする光ディスク再生装置。
  7. 【請求項7】 上記サーボ用レーザ光は、トラックサー
    ボ及びフォーカスサーボのために用いられることを特徴
    とする請求項6記載の光ディスク再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の光ディスク再生方法によ
    り再生される光ディスクであって、 ピット深さd1のトラックとピット深さd2のトラックを
    1トラックおきに並列して配置することを特徴とする光
    ディスク。
  9. 【請求項9】 波長のわずかな違いにより光学定数が大
    きく異なる半透明金属膜を透明基板上に形成してなるこ
    とを特徴とする請求項8記載の光ディスク。
  10. 【請求項10】 上記半透明金属膜は、Cu、Au又は
    Agで形成されることを特徴とする請求項9記載の光デ
    ィスク。
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