JPH08170086A - 炭化水素含有ガスの処理方法 - Google Patents

炭化水素含有ガスの処理方法

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JPH08170086A
JPH08170086A JP31508694A JP31508694A JPH08170086A JP H08170086 A JPH08170086 A JP H08170086A JP 31508694 A JP31508694 A JP 31508694A JP 31508694 A JP31508694 A JP 31508694A JP H08170086 A JPH08170086 A JP H08170086A
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Kunio Sato
藤 邦 男 佐
Terumasa Ono
野 照 政 小
Masanori Masumoto
本 正 憲 益
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、塩分含量が高い炭化水素含有ガス
から、塩分を含まない天然ガスおよびNGLなどの製品
を効率よく生産することができるとともに、特に塩分に
よってプラントの操業に支障をきたすことがないような
炭化水素含有ガスの処理方法を提供する。 【構成】 本発明に係る炭化水素含有ガスの処理方法で
は、炭化水素含有ガスの処理方法において、塩分を含む
炭化水素含有ガスから分離された気相を回収するととも
に、油相を蒸留塔に導入して蒸留処理するに際して、蒸
留塔に導入される油相の温度によって、(i) 該油相を塩
分除去処理した後に蒸留塔に導入するか、または(ii)蒸
留塔にそのまま導入して、蒸留塔からサイドカット留出
液を抜き出して塩分除去処理した後に蒸留塔に返送して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、塩分を含む炭化水素含有
ガスの処理方法に関し、さらに詳しくはNaCl、KC
l、MgCl2、CaCl2、Na2SO4、Na2CO3
どの塩分を含むたとえば天然ガスなどの炭化水素含有ガ
スの処理方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】ガス井より採取された粗天然ガス
は、産地によって成分および組成が異なるが、通常、メ
タンを主成分とする各種炭化水素類とともに他の成分た
とえば水分、NaCl、KCl、MgCl2、CaC
2、Na2SO4、Na2CO3などの塩分、さらに他の
夾雑物などを含有している。
【0003】このような粗天然ガスは、通常、深冷分離
法などを適用したガス処理プラントにおいて分離精製さ
れて、実質的にメタンからなる天然ガス製品として回収
されるとともに、重質の炭化水素からなる天然ガスコン
デンセート(以下、NGLという)製品として回収され
ている。
【0004】たとえば従来のガス処理プラントにおいて
粗天然ガスから天然ガスおよびNGLを分離精製して回
収するには、図3に示すように原料である粗天然ガスの
一部を凝縮させて気液混合物とした後に気液分離し、主
としてメタンからなる気相(G-1)と、重質の炭化水素類
とからなる液相に分離し、気相(G-1)を回収するととも
に、前記液相を水相と油相(C-1)とに分離して水相を系
外に排除し、一方炭化水素類を含む油相(C-1)を蒸留塔
に導入して蒸留処理して天然ガスおよびNGLを回収し
ている。
【0005】より具体的には、図3において、ライン1
から導入された粗天然ガスを、熱交換器2において冷却
することにより粗天然ガスの一部を凝縮させて気液混合
物とし、気液混合物を、メタンからなる気相(G-1)と、
液相とに分離し、さらにこの液相を気液分離器10にお
いて炭化水素類からなる油相(C-1)と、水相とに分離し
ている。分離された水相は、ライン12を介して系外に
排出される。この水相とともに粗天然ガスに含まれる塩
分のうちのかなりの量が系外に排出される。
【0006】分離された油相(C-1)は、そのまま蒸留塔
に導入するか、あるいは蒸留塔に導入する前に、さらに
減圧して気液分離する。すなわち油相(C-1)を次いでラ
イン13を介して減圧弁14に導いて減圧して気液混合
物とした後、気液分離器20に導いて気液分離し、メタ
ンを主成分とする気相をライン21から回収する。また
この気液分離器20では、液相を油相(C-1)と水相とに
分離し、水相をライン22を介して系外に排出し、油相
(C-1)をライン23を介して蒸留塔50に導いて蒸留処
理している。
【0007】一方、前記の気液分離器10で分離された
気相(G-1)に、エチレングリコールなどの脱水剤を添加
した後、熱交換器16において冷却し、気相(G-1)の一
部を凝縮させ、減圧弁18に導いて減圧し、ライン17
を介して気液分離器30に導入する。この気液分離器3
0では、前記の気液分離器10と同様に気液分離して、
実質的に高濃度のメタンからなる気相をライン31を介
して回収するとともに、液相を水相と油相(C-2)とに分
離し、水相を系外に排出している。そして油相(C-2)を
蒸留塔50に供給している。
【0008】また気液分離器30で分離された油相(C-
2)は、蒸留塔50に導入する前に、必要に応じてさらに
減圧し、気液分離して得られた油相を蒸留塔に供給して
いる。
【0009】このように蒸留塔50に送入された油相(C
-1)および(C-2)は、次いで蒸留処理され、塔頂よりたと
えば炭素数2以下(メタンおよびエタン)の留分を、塔
底より主としてブタンなどの炭素数3以上の留分を回収
している。
【0010】また蒸留塔においては、チムニートレー5
6などを介してサイドカット流としての留出液(C-3)を
抜き出し、この留出液(C-3)を液−液分離器55で水相
と油相とに分離して、油相を蒸留塔に還流するとともに
水相を系外に排出している。
【0011】このようなガス処理プラントにおいて粗天
然ガスを処理すると、粗天然ガス中に含まれている塩分
のうちのかなりの量は、上記のような水相に同伴して排
出されるが、油相(C-1)中あるいは気相から分離された
油相(C-2)中にも塩分が含まれており、この塩分は油相
(C-1)および(C-2)とともに蒸留塔内にも導入されてしま
う。したがって蒸留塔から回収される天然ガスおよびN
GL製品中に塩分が混入しないようにするため、また蒸
留塔内あるいはリボイラー内に塩分が析出しないように
するためには、蒸留塔に導入される油相中の塩分量を極
力低減させるか、蒸留塔内で塩分を除去する必要があ
る。
【0012】一般的にガス処理プラントでは、このよう
に気液分離工程において塩分を極力除去するように設計
されてはいるが、油相とともに蒸留塔に導入される塩分
量を極微量にすることはできない。そしてもし蒸留塔の
底部などに塩分が析出すると、リボイラー57のチュー
ブを腐蝕させたりあるいはリボイラーでの伝熱効率を低
下させるので、通常、リボイラーのヒータチューブを耐
食性材料で形成するとともに、所定操業期間たとえば1
年間の運転経過後、定期クリーニングを行なうことが必
要であった。
【0013】また粗天然ガスは、前述のように採取地に
よってまた同一地域であってもガス井によってさらには
同一ガス井であっても採取履歴によって、成分、組成、
夾雑物の種類および量などが異なり、塩分量も一定では
ない。このため所定の設計基準に従ったガス処理プラン
トであっても、操業期間中に原料である粗天然ガス中の
塩分含有量が多くなることがあり、前記蒸留塔のリボイ
ラー部分における塩分析出(塩析)量が設計基準を超過
してしまったり、リボイラーチューブが腐食または閉塞
したりして操業不能となることがある。
【0014】また粗天然ガスの塩分含量が特に高いとき
には、従来のプロセスでは、塩析、腐食などを抑制する
ことが困難である。
【0015】
【発明の目的】本発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであって、炭化水素含有ガスの処
理方法において、粗天然ガスなどの炭化水素含有ガスの
塩分含量が高くとも、この塩分を効率よく除去して、塩
分を含まない天然ガスおよびNGLなどの製品を生産す
ることができるとともに、特に蒸留塔に塩分などが析出
してプラントの操業に支障をきたすことがないような炭
化水素含有ガスの処理方法を提供することを目的として
いる。
【0016】
【発明の概要】本発明に係る炭化水素含有ガスの処理方
法は、塩分を含む炭化水素含有ガスの一部を凝縮させて
気液混合物とした後、得られた気液混合物を気液分離し
て液相と気相(G-1)とに分離するとともに、得られた液
相を水相と油相(C-1)とに分離し、分離された油相(C-1)
を蒸留塔に導入して蒸留処理するに際して、および/ま
たは分離された気相(G-1)の一部を凝縮させて気液混合
物とした後、この気液混合物から液相を分離するととも
に、得られた液相を水相と油相(C-2)とに分離し、この
油相(C-2)を前記蒸留塔に導入して蒸留処理するに際し
て、(i)蒸留塔に導入される油相の温度が水の凝固点を
越える場合には、油相を水と接触させて塩分除去処理し
た後に蒸留塔に導入し、(ii)蒸留塔に導入される油相の
温度が水の凝固点以下である場合には、油相をそのまま
蒸留塔に導入し、蒸留塔の油相が導入された段より下方
に位置する液全量捕集部からサイドカット流として留出
液を抜き出し、このサイドカット留出液を水と接触させ
て塩分除去処理した後に蒸留塔に還流することを特徴と
している。
【0017】本発明では、塩分を含む炭化水素含有ガス
から気液分離された気相(G-1)あるいは油相(C-1)の少な
くともいずれかにエチレングリコールなどの脱水剤を添
加することが好ましく、特に脱水剤を、塩分を含む炭化
水素含有ガスから気液分離された気相(G-1)に添加する
ことが好ましい。
【0018】前記塩分除去処理(ii)において、液全量捕
集部から抜き出されたサイドカット留出液を水と接触さ
せるに先立って、サイドカット留出液を液−液分離して
水分および/または脱水剤を除去することが好ましい。
【0019】本発明では、液全量捕集部として、チムニ
ートレイを用いることが好ましい。本発明では、塩分除
去処理を、油相と水との向流接触により行うことが好ま
しい。また油相と5〜60℃の水とを接触させることが
好ましい。
【0020】本発明では、塩分を含む炭化水素含有ガス
が天然ガスであることが好ましく、炭化水素含有ガスは
0.1〜10000重量ppmの塩分を含んでいてもよ
い。蒸留塔に導入されるに先立って塩分除去処理(i)さ
れる油相の温度は、25〜50℃、圧力は25〜50kg
/cm2Gであることが好ましい。
【0021】また蒸留塔から抜き出されて塩分除去処理
(ii)されるサイドカット留出液の温度は、50〜80
℃、圧力は20〜40kg/cm2Gであることが好ましい。
上記の油相(C-1)または油相(C-2)は、蒸留塔に導入する
に先立って、減圧して気液混合物とした後、気相を分離
するとともに液相を水相と油相とに分離する工程に付す
ことができる。
【0022】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る炭化水素含有
ガスの処理方法を図1に示す実施態様について説明す
る。図1は、本発明に係る炭化水素含有ガスの処理方法
によって、塩分を含む粗天然ガスから、天然ガスおよび
NGLを製造するプロセスフローを例示したものであ
る。
【0023】図1において、ライン1を介して、粗天然
ガスたとえば約80〜220kg/cm 2G、常温〜70℃の
粗天然ガスが供給される。粗天然ガスとしては、その塩
分含有量は特に制限されないが、通常0.1〜1000
0重量ppmの量で塩分を含有するものが挙げられる。
【0024】この粗天然ガスを熱交換器2において、冷
却することにより粗天然ガスの一部を凝縮させて気液混
合物(1)とする。熱交換器2としては空冷式、水冷式、
冷媒式などがいずれも使用できる。
【0025】気液混合物(1)は、ライン3を介して気液
分離器10に導かれ、主としてメタンからなる気相(G-
1)と、それよりも重質の炭化水素などを主として含む液
相とに分離される。
【0026】気液分離器10で分離された気相(G-1)
は、ライン11から抜き出して後述するように冷却など
して一部を凝縮させる。一方、液相は、前記気液分離器
10において炭化水素類からなる油相(C-1)と、水相と
に分離される。分離された水相は気液分離器10の底部
に設けられたウォーターブーツよりライン12を介して
系外に排出される。この水相とともに、粗天然ガスに含
まれる塩分のうちのかなりの量が系外に排出される。
【0027】また油相(C-1)は、通常エタンおよびそれ
より重質の炭化水素類とともに依然としてメタン、水分
および塩分も含有しているので、必要に応じてさらに分
離精製する。具体的には、油相(C-1)を、気液分離器1
0からライン13を介して減圧弁14に導いて減圧し、
気液混合物(2)とした後、ライン15を介して気液分離
器20に導いて前記の気液分離器10と同様に気液分離
する。
【0028】この気液混合物(2)には、必要に応じてト
リエチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレ
ングリコールなどの脱水剤を添加することもでき、たと
えば気液混合物(2)がライン15から気液分離器20に
導入される前に脱水剤を添加することができる。
【0029】気液分離器20で分離されたメタンを主成
分とする気相は、ライン21から回収される。水相(あ
るいはグリコール溶液相)は、気液分離器20の底部に
設けられたウォーターブーツよりライン22を介して系
外に排出される。
【0030】また油相(C-1)は、依然としてメタン、エ
タン、水分などを含有しており、この油相(C-1)にさら
に減圧・気液分離する工程を付してもよい。ライン23
から抜き出された油相(C-1)あるいはこれをさらに減圧
・気液分離して得られる油相(C-1)は、後述するように
油相の温度に応じて、予め塩分除去処理(i) された後、
あるいはそのままで蒸留塔50に送入され、蒸留処理さ
れる。
【0031】なお上記のように気液混合物(2)に脱水剤
を添加すると、気液混合物(2)の気液分離を効率的に行
なうことができるが、この脱水剤は必ずしも必要ではな
く、脱水剤を添加しない場合には、蒸留塔下段における
負荷を脱水剤を用いない分だけ軽減することができる。
【0032】一方、前記の気液分離器10で分離された
気相(G-1)は、通常メタンとともに依然として重質の炭
化水素および水分を含有している。このため気相(G-1)
を、下記のように冷却して気液分離する。
【0033】気液分離器10からライン11を介して抜
き出された気相(G-1)を、熱交換器16において冷却
し、気相(G-1)の一部を凝縮させて気液混合物(3)とした
後、必要に応じてさらに減圧弁18にて減圧し、ライン
17を介して気液分離器30に導入し、前記の気液分離
器10と同様に気液分離する。すなわち気液分離器30
では,気相31と液相とに分離され、この液相は水相と
油相(C-2)とに分離される。
【0034】また気相(G-1)を熱交換器16に導入する
に先だって、気相(G-1)に不凍効果も有する脱水剤を添
加して、凍結を防止することが好ましい。この脱水剤と
しては、通常エチレングリコールなどのグリコール類が
用いられる。
【0035】気液分離器30で分離された気相は、ライ
ン31を介して回収される。このライン31から回収さ
れる気相は、実質的に高濃度のメタンからなり、そのま
まで天然ガス製品として利用することができるが、ある
いは必要に応じてさらに減圧して低温低圧の条件で気液
分離してもよい。
【0036】気液分離器30で分離された水相(あるい
はグリコール溶液相)は、ウォーターブーツよりライン
32を介して系外に排出する。また油相(C-2)は、後述
するように油相の温度に応じて予め塩分除去処理(i)さ
れた後、あるいはそのままでライン33から蒸留塔50
に導入される。この気液分離器30で分離された油相(C
-2)は、通常エタンおよびそれより重質の炭化水素類と
ともに依然としてメタン、水分および塩分も含有してい
るので、蒸留塔50に導入するに先立って、必要に応じ
てさらに気液分離工程に付すことができる。
【0037】気液分離器30で分離された油相(C-2)に
さらに気液分離工程が付される場合には、具体的には、
油相(C-2)をライン33から減圧弁34に導いて減圧
し、気液混合物(4)とした後、気液分離器40に導いて
気液分離する。
【0038】気液分離器40で分離されたメタンを主成
分とする気相は、ライン41から回収される。水相(あ
るいはグリコール溶液相)は、気液分離器40の底部に
設けられたウォーターブーツよりライン42を介して系
外に排出される。
【0039】また油相(C-2)は、依然として、メタン、
エタンなどを含有しており、さらに低温低圧にて気液分
離する工程を付してもよい。ライン43から抜き出され
た油相(C-2)あるいはこれをさらに低温低圧にて気相分
離して得られる油相(C-2)は、後述するように油相の温
度に応じて予め塩分除去処理(i) された後あるいはその
ままで蒸留塔50に送入され、蒸留処理される。
【0040】本発明では、上記のようにして気液分離工
程で得られた油相(C-1)および(C-2)を、次いで蒸留塔5
0において蒸留処理し、塔頂よりたとえば炭素数2以下
(メタンおよびエタン)の留分を抜き出し、一部を塔上
部に還流し、残りを製品として回収するとともに、塔底
より主としてブタンなどの炭素数3以上の留分を回収す
る。
【0041】本発明では、このように気液分離工程で得
られた油相(C-1)および/または(C-2)を蒸留塔50に導
入して蒸留処理するに際して、(i)蒸留塔に導入される
油相の温度が水の凝固点を越える場合には、油相を水と
接触させて塩分除去処理した後に蒸留塔に導入し、(ii)
蒸留塔に導入される油相の温度が水の凝固点以下である
場合には、油相をそのまま蒸留塔に導入し、蒸留塔の油
相が導入された段より下方に位置する液全量捕集部から
サイドカット流として留出液を抜き出し、このサイドカ
ット留出液を水と接触させて塩分除去処理した後に蒸留
塔に還流する。
【0042】上記のような油相と水との接触は、通常洗
浄塔を用いて行なわれる。具体的には、蒸留塔50に導
入される油相(C-1)の温度がたとえば約40℃である
と、油相(C-1)を気液分離器20からライン23を介し
て洗浄塔51に導き、水と接触させて油相(C-1)から塩
分を除去した後、蒸留塔50の中段に導入する。
【0043】また油相(C-2)の温度がたとえば約−40
℃であると、ライン33(あるいは43)からそのまま
蒸留塔上段に導入する。そしてこのように油相(C-2)を
そのまま蒸留塔50に導入した場合には、油相(C-2)を
導入した段よりも下方に位置する液全量捕集部からライ
ン52を介してサイドカット流として留出液(C-3)を抜
き出し、この抜き出されたサイドカット留出液(C-3)を
液−液分離器55に導き、この留出液(C-3)から水相
(脱水剤溶液相)を除去した後、サイドカット留出液(C
-3)を洗浄塔53に導き、水と接触させて留出液(C-3)か
ら塩分を除去した後、ライン54を介して蒸留塔50に
還流する。
【0044】このように蒸留塔50に導入されるに先立
って洗浄塔51で塩分除去処理(i)される油相の温度
は、通常25〜50℃、圧力は25〜50kg/cm2Gであ
ることが好ましい。
【0045】また蒸留塔50から抜き出されて塩分除去
処理(ii)されるサイドカット留出液(C-3)の温度は、5
0〜80℃、圧力は20〜40kg/cm2Gであることが好
ましい。
【0046】本発明では、上記のようにサイドカット留
出液(C-3)を、洗浄塔53において水と接触させるに先
立っては、サイドカット留出液(C-3)中に含まれる水分
あるいは水分とともにエチレングリコールなどの脱水剤
を予め分離除去しておくことが望ましい。
【0047】具体的にはたとえば上述したように、蒸留
塔50の油相(C-2)の導入点より下段に設けられた液全
量捕集部たとえばチムニートレー56から、サイドカッ
ト留出液(C-3)を抜き出し、この留出液(C-3)を液−液分
離器55で水相(または脱水剤溶液相)と油相とに分離
して、水および脱水剤としてのグリコールを系外へ除去
している。次いで水およびグリコールなどが除去された
サイドカット留出液(C-3)を、上記のように洗浄塔53
において水と接触させて塩分除去処理した後、ライン5
4を介してチムニートレー56の下段に還流する。
【0048】液全量捕集部は、チムニートレー56に限
らず、下方に液が流れることなく、液の全量を捕集しえ
るものであればよい。たとえば図2に示すように、蒸留
塔60を上段部61と下段部62とに分割することによ
り、上段部61の底部64を液全量捕集部として用いる
こともできる。すなわち蒸留塔60の上段部61の底部
に捕集された液を、ライン52を介してサイドカット留
出液として抜き出し、抜き出されたサイドカット留出液
を上記と同様に液−液分離器55に導入して水相(脱水
剤溶液相)を除去し、次いで洗浄塔53に導入して塩分
を除去する。
【0049】塩分が除去された留出液は、蒸留塔60の
下段部62に還流し、下段部62の頂部付近のガスはガ
ス流通ライン63を介して蒸留塔の上段部61に導入す
ればよい。
【0050】また蒸留塔の上段部61と下段部62と
は、図2に示すように必ずしも単一の蒸留塔内に設ける
必要はなく、それぞれ別個の蒸留塔として設けることも
できる。
【0051】なお図2中、符号1〜57は図1と同様の
ものを示す。このように留出液(C-3)を洗浄塔53に導
く前に、上記のように液−液分離器55において水分お
よびグリコール類を除去しておくと、水分およびグリコ
ール類とともに、塩分も除去されるので塩分除去処理を
効果的に行うことができる。
【0052】上記のように塩分除去処理(i)または(ii)
を行うと、蒸留塔内に析出する塩分を効果的に低減する
ことができ、天然ガス、NGLなどに製品中に塩分が混
入するのを防止することができるとともに,リボイラー
57内に析出する塩分を低減することができる。
【0053】上記のような塩分除去処理(i)または(ii)
の際に、油相またはサイドカット留出液と接触させる水
は、塩分含有量の少ない水であればよい。またこの水の
温度は、液体を維持できる温度であればよい。通常5℃
以上、さらに5〜60℃であることが好ましい。
【0054】洗浄塔51および53において、水と油相
(またはサイドカット留出液)との接触は、たとえば液
−液抽出などの液々接触法や高電圧下で脱塩する電気脱
塩法などにより行なうことができる。この水と油相(ま
たはサイドカット留出液)との接触の方式は、目的とす
る脱塩の程度に応じて選定すればよく、具体的には並流
方式、向流方式、直交流方式などが挙げられる。その中
でも通常、液−液接触においては、向流方式で接触させ
ることが好ましい。また洗浄塔51および53における
水と油相(またはサイドカット留出液)との接触量は重
量比では、経済的面を考慮すれば、1:1〜10、好ま
しくは1:5〜10程度である。
【0055】このように気液分離器20から抜き出され
る油相(C-1)は洗浄塔51で塩分除去処理(i)されること
によって、油相(C-1)に同伴された塩分は、効果的に除
去される。また、気液分離器40から蒸留塔50に塩分
除去処理(i)されることなくそのまま導入された油相(C-
2)が塩分除去処理(ii)されることによって、油相(C-2)
に同伴された塩分は、効果的に除去される。
【0056】本発明においては、塩分除去処理(i)また
は(ii)のどちらか一方のみによっても、原料ガスの塩分
含有量によっては塩分を充分に除去することができる。
次に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。
【0057】
【実施例1】図1に示す炭化水素含有ガスの処理方法に
したがって、塩分が40ppmである粗天然ガスの処理
を行った。
【0058】油相、サイドカット留出液の温度などは、
下記のような条件で行なった。 粗天然ガス … 温度:約65℃、圧力:約140kg/
cm2 G、 気液分離器10から抜き出された油相(C-1)… 温度:
約50℃、圧力:約140kg/cm2 G、 気液分離器20から抜き出された油相(C-1)… 温度:
約40℃、圧力:約34kg/cm2 G、 気液分離器30から抜き出された油相(C-2)… 温度:
約−15℃、圧力:約100kg/cm2 G、 気液分離器40から抜き出された油相(C-2)… 温度:
約−40℃、圧力:約34kg/cm2 G、 サイドカット留出液(C-3) … 温度:約70℃、圧
力:約26kg/cm2 、 洗浄塔51、53における油相(またはサイドカット留
出液)/水(重量比)=10/1 蒸留塔の中段に導入されるに先立って塩分除去処理工程
(i) (洗浄塔51)に導入される油相中の塩分濃度、蒸
留塔塔頂に導入される油相中の塩分濃度、蒸留塔塔底液
中の塩分濃度を表1に示す。
【0059】
【比較例1】図3に示すような従来の炭化水素含有ガス
の処理方法にしたがって、塩分が0.5ppmである粗
天然ガスの処理を行った。
【0060】なお粗天然ガス中の塩分以外の組成および
処理条件は実施例1と変化ないものとする。蒸留塔の中
段に導入される油相中の塩分濃度、蒸留塔塔頂に導入さ
れる油相中の塩分濃度、蒸留塔塔底液中の塩分濃度を表
1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】実施例1では、原料ガス中の塩分が多いに
もかかわらず、蒸留塔塔底液の塩分含有量は1ppm と低
く、本発明に係る炭化水素含有ガスの処理方法によれば
塩分除去が良好に行なわれていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る炭化水素含有ガスの処理方法のプ
ロセスフローの一実施態様を示す。
【図2】本発明に係る炭化水素含有ガスの処理方法のプ
ロセスフローの他の実施態様を示す。
【図3】従来のガス処理プラントのプロセスフローを示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益 本 正 憲 神奈川県横浜市南区別所1−14−1 日揮 株式会社横浜事業所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩分を含む炭化水素含有ガスの一部を凝縮
    させて気液混合物とした後、得られた気液混合物を気液
    分離して液相と気相(G-1)とに分離するとともに、得ら
    れた液相を水相と油相(C-1)とに分離し、 分離された油相(C-1)を蒸留塔に導入して蒸留処理する
    に際して、および/または分離された気相(G-1)の一部
    を凝縮させて気液混合物とした後、この気液混合物から
    液相を分離するとともに、得られた液相を水相と油相(C
    -2)とに分離し、この油相(C-2)を前記蒸留塔に導入して
    蒸留処理するに際して、 (i) 蒸留塔に導入される油相の温度が水の凝固点を越え
    る場合には、油相を水と接触させて塩分除去処理した後
    に蒸留塔に導入し、 (ii)蒸留塔に導入される油相の温度が水の凝固点以下で
    ある場合には、油相をそのまま蒸留塔に導入し、蒸留塔
    の油相が導入された段より下方に位置する液全量捕集部
    からサイドカット流として留出液を抜き出し、このサイ
    ドカット留出液を水と接触させて塩分除去処理した後に
    蒸留塔に還流することを特徴とする炭化水素含有ガスの
    処理方法。
  2. 【請求項2】塩分を含む炭化水素含有ガスから気液分離
    された気相(G-1)に脱水剤を添加することを特徴とする
    請求項1に記載の炭化水素含有ガスの処理方法。
  3. 【請求項3】塩分を含む炭化水素含有ガスから気液分離
    された油相(C-1)に脱水剤を添加することを特徴とする
    請求項1に記載の炭化水素含有ガスの処理方法。
  4. 【請求項4】前記塩分除去処理(ii)において、液全量捕
    集部から抜き出されたサイドカット留出液を水と接触さ
    せるに先立って、サイドカット留出液を液−液分離して
    水分を除去することを特徴とする請求項1に記載の炭化
    水素含有ガスの処理方法。
  5. 【請求項5】前記塩分除去処理(ii)において、液全量捕
    集部から抜き出されたサイドカット留出液を水と接触さ
    せるに先立って、サイドカット留出液を液−液分離して
    水分および脱水剤を除去することを特徴とする請求項2
    〜3のいずれかに記載の炭化水素含有ガスの処理方法。
  6. 【請求項6】前記の液全量捕集部が、チムニートレイで
    あることを特徴とする請求項1に記載の炭化水素含有ガ
    スの処理方法。
  7. 【請求項7】塩分除去処理を、油相と水との向流接触に
    より行うことを特徴とする請求項1に記載の炭化水素含
    有ガスの処理方法。
  8. 【請求項8】塩分除去処理を、油相と5〜60℃の水と
    を接触させることにより行うことを特徴とする請求項1
    に記載の炭化水素含有ガスの処理方法。
  9. 【請求項9】塩分を含む炭化水素含有ガスが天然ガスで
    あることを特徴とする請求項1に記載の炭化水素含有ガ
    スの処理方法。
  10. 【請求項10】塩分を含む炭化水素含有ガスが0.1〜
    10000重量ppmの塩分を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の炭化水素含有ガスの処理方法。
  11. 【請求項11】蒸留塔に導入されるに先立って塩分除去
    処理(i)される油相の温度が、25〜50℃、圧力が2
    5〜50kg/cm2Gであることを特徴とする請求項1に記
    載の炭化水素含有ガスの処理方法。
  12. 【請求項12】蒸留塔から抜き出されて塩分除去処理(i
    i)されるサイドカット留出液の温度が、50〜80℃、
    圧力は20〜40kg/cm2Gであることを特徴とする請求
    項1に記載の炭化水素含有ガスの処理方法。
  13. 【請求項13】油相(C-1)および/または油相(C-2)を、
    蒸留塔に導入するに先立って、減圧して気液混合物とし
    た後、気相を分離するとともに液相を水相と油相とに分
    離する工程に付すことを特徴とする請求項1に記載の炭
    化水素含有ガスの処理方法。
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