JPH08169643A - 溶接ワイヤ用スプール - Google Patents
溶接ワイヤ用スプールInfo
- Publication number
- JPH08169643A JPH08169643A JP6317402A JP31740294A JPH08169643A JP H08169643 A JPH08169643 A JP H08169643A JP 6317402 A JP6317402 A JP 6317402A JP 31740294 A JP31740294 A JP 31740294A JP H08169643 A JPH08169643 A JP H08169643A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding wire
- spool
- weight
- incinerator
- vegetable fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶接ワイヤ用スプールの廃棄後の焼却処理を
容易にする溶接ワイヤ用スプールを提供する。 【構成】 溶接ワイヤ用スプール1の材質が植物繊維を
混入したプラスチックスで、望ましくは植物繊維の混入
割合を20ないし80重量%とした溶接ワイヤ用スプー
ルとすることにより溶接ワイヤ用スプールの燃焼カロリ
ーを下げて廃棄後の焼却炉での焼却を容易にするととも
に溶接ワイヤ用スプールとして必要な特性を備えること
ができる。
容易にする溶接ワイヤ用スプールを提供する。 【構成】 溶接ワイヤ用スプール1の材質が植物繊維を
混入したプラスチックスで、望ましくは植物繊維の混入
割合を20ないし80重量%とした溶接ワイヤ用スプー
ルとすることにより溶接ワイヤ用スプールの燃焼カロリ
ーを下げて廃棄後の焼却炉での焼却を容易にするととも
に溶接ワイヤ用スプールとして必要な特性を備えること
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接ワイヤ用スプールに
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に対する意識が高まり、
廃棄したプラスチックス成形品の多くは焼却している。
そして燃焼カロリーが高いプラスチックス成形品は焼却
炉での焼却において焼却炉内を損傷させることがある。
廃棄したプラスチックス成形品の多くは焼却している。
そして燃焼カロリーが高いプラスチックス成形品は焼却
炉での焼却において焼却炉内を損傷させることがある。
【0003】そして従来の溶接ワイヤ用スプールの材質
はポリプロピレン(以下PPと略記する)や、ポリスチ
レン(以下PSと略記する)などのプラスチックス単
体、または無機質の充填材を10重量%程度混入させた
ものが多かった。
はポリプロピレン(以下PPと略記する)や、ポリスチ
レン(以下PSと略記する)などのプラスチックス単
体、または無機質の充填材を10重量%程度混入させた
ものが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため燃焼させた場
合の燃焼カロリーは約9500ないし12000Kca
l/kgと高く、焼却炉の内部を損傷させることから焼
却が困難であるという問題を有していた。
合の燃焼カロリーは約9500ないし12000Kca
l/kgと高く、焼却炉の内部を損傷させることから焼
却が困難であるという問題を有していた。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、溶接ワイヤ用スプールの燃焼カロリーを下げること
により焼却炉での焼却を容易にした溶接ワイヤ用スプー
ルを提供することを目的とする。
で、溶接ワイヤ用スプールの燃焼カロリーを下げること
により焼却炉での焼却を容易にした溶接ワイヤ用スプー
ルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の溶接ワイヤ用スプールは、植物繊維を混入し
たプラスチックス成形体で、望ましくはプラスチックス
に植物繊維を20ないし80重量%混入したものであ
る。
に本発明の溶接ワイヤ用スプールは、植物繊維を混入し
たプラスチックス成形体で、望ましくはプラスチックス
に植物繊維を20ないし80重量%混入したものであ
る。
【0007】
【作用】このことにより、溶接ワイヤ用スプールの燃焼
カロリーが約9000Kcal/kg以下になり焼却炉
での焼却を容易にするとともに、溶接ワイヤの巻き取り
に必要な寸法精度や吸湿による溶接用ワイヤの錆発生防
止などの特性も充分に確保することができる。
カロリーが約9000Kcal/kg以下になり焼却炉
での焼却を容易にするとともに、溶接ワイヤの巻き取り
に必要な寸法精度や吸湿による溶接用ワイヤの錆発生防
止などの特性も充分に確保することができる。
【0008】なお溶接ワイヤ用スプールのプラスチック
スに混入する植物繊維の割合が20重量%未満の時には
燃焼カロリーが約9000Kcal/kg以上と高く焼
却炉内の損傷が激しくなるが、混入割合が20重量%以
上の時には燃焼カロリーが約9000Kcal/kg以
下となり、木や紙の燃焼カロリーに近くなるため焼却炉
の損傷を大幅に軽減できる。しかし、混入割合が80重
量%を越えると溶接用ワイヤの巻き取りに必要な寸法精
度や吸湿による溶接用ワイヤの錆発生防止などの特性維
持が困難になることから、植物繊維の混入割合を20な
いし80重量%にするのが望ましい。
スに混入する植物繊維の割合が20重量%未満の時には
燃焼カロリーが約9000Kcal/kg以上と高く焼
却炉内の損傷が激しくなるが、混入割合が20重量%以
上の時には燃焼カロリーが約9000Kcal/kg以
下となり、木や紙の燃焼カロリーに近くなるため焼却炉
の損傷を大幅に軽減できる。しかし、混入割合が80重
量%を越えると溶接用ワイヤの巻き取りに必要な寸法精
度や吸湿による溶接用ワイヤの錆発生防止などの特性維
持が困難になることから、植物繊維の混入割合を20な
いし80重量%にするのが望ましい。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。
【0010】図1は溶接ワイヤ用スプール1に溶接ワイ
ヤ2を巻き取ったスプール巻き溶接ワイヤ製品である。
(表1)に本発明の溶接ワイヤ用スプール1の材質にお
いてプラスチックスに混入する植物繊維の割合を変化さ
せた場合の特性を示す。
ヤ2を巻き取ったスプール巻き溶接ワイヤ製品である。
(表1)に本発明の溶接ワイヤ用スプール1の材質にお
いてプラスチックスに混入する植物繊維の割合を変化さ
せた場合の特性を示す。
【0011】
【表1】
【0012】この(表1)から明らかなように、本実施
例によると溶接ワイヤ用スプールの燃焼カロリーを下げ
ることにより焼却炉の内部損傷がなく焼却を容易にする
とともに溶接ワイヤ用スプールとして必要な特性を備え
ることができる。
例によると溶接ワイヤ用スプールの燃焼カロリーを下げ
ることにより焼却炉の内部損傷がなく焼却を容易にする
とともに溶接ワイヤ用スプールとして必要な特性を備え
ることができる。
【0013】すなわち、プラスチックスに植物繊維を重
量で20%以下の少量を混入したスプール成形体は溶接
ワイヤの巻き取り性とか、耐錆性は良いが、焼却するた
めの燃焼カロリーは9500ないし12000Kcal
/kgと高カロリーで焼却炉内を損傷する欠点があっ
た。
量で20%以下の少量を混入したスプール成形体は溶接
ワイヤの巻き取り性とか、耐錆性は良いが、焼却するた
めの燃焼カロリーは9500ないし12000Kcal
/kgと高カロリーで焼却炉内を損傷する欠点があっ
た。
【0014】一方、植物繊維をプラスチックスに重量で
80%以上の大量を混入したスプール成形体は溶接ワイ
ヤの巻き取り性は円滑でなく悪く、耐錆性も錆が溶接ワ
イヤとかスプール成形体に装着したボス部などに発生し
不都合であった。
80%以上の大量を混入したスプール成形体は溶接ワイ
ヤの巻き取り性は円滑でなく悪く、耐錆性も錆が溶接ワ
イヤとかスプール成形体に装着したボス部などに発生し
不都合であった。
【0015】然しながら、植物繊維をプラスチックスに
重量で20ないし80%混入してなるスプールにおいて
は、溶接ワイヤの巻き取り性がよく、錆の発生も少な
い。加えて焼却の際には4500ないし9000Kca
l/kgで焼却ができる。従って焼却炉内を損傷するこ
とがない。
重量で20ないし80%混入してなるスプールにおいて
は、溶接ワイヤの巻き取り性がよく、錆の発生も少な
い。加えて焼却の際には4500ないし9000Kca
l/kgで焼却ができる。従って焼却炉内を損傷するこ
とがない。
【0016】以上のことが実験的に判明したものであ
る。
る。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明は、植物繊維を混入
したプラスチックス成形体で、望ましくは植物繊維の混
入割合を20ないし80重量%とした溶接ワイヤ用スプ
ールとすることにより溶接ワイヤ用スプールの燃焼カロ
リーを下げて廃棄した際の焼却炉での焼却を容易にする
とともに溶接ワイヤ用スプールとして必要な特性を備え
ることができ、その効果は大なるものがある。
したプラスチックス成形体で、望ましくは植物繊維の混
入割合を20ないし80重量%とした溶接ワイヤ用スプ
ールとすることにより溶接ワイヤ用スプールの燃焼カロ
リーを下げて廃棄した際の焼却炉での焼却を容易にする
とともに溶接ワイヤ用スプールとして必要な特性を備え
ることができ、その効果は大なるものがある。
【図1】本発明の実施例における溶接ワイヤを巻回した
溶接ワイヤ用スプールの斜視図
溶接ワイヤ用スプールの斜視図
1 溶接ワイヤ用スプール 2 溶接ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 70/10 // B29K 105:08 311:10 B29L 24:00
Claims (2)
- 【請求項1】 植物繊維を混入したプラスチックス成形
体である溶接ワイヤ用スプール。 - 【請求項2】 プラスチックスに混入する植物繊維の割
合が20ないし80重量%である請求項1に記載の溶接
ワイヤ用スプール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6317402A JPH08169643A (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 溶接ワイヤ用スプール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6317402A JPH08169643A (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 溶接ワイヤ用スプール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08169643A true JPH08169643A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18087850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6317402A Pending JPH08169643A (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 溶接ワイヤ用スプール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08169643A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100593111B1 (ko) * | 2004-08-09 | 2006-06-26 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 용접 와이어용 스풀 |
WO2008025263A1 (fr) * | 2006-08-24 | 2008-03-06 | Zhengquan Liu | Tube de fil composé de fibre végétale et son procédé de fabrication |
CN104477708A (zh) * | 2014-11-26 | 2015-04-01 | 张家港市大能塑料制品有限公司 | 一种焊丝盘 |
-
1994
- 1994-12-21 JP JP6317402A patent/JPH08169643A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100593111B1 (ko) * | 2004-08-09 | 2006-06-26 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 용접 와이어용 스풀 |
WO2008025263A1 (fr) * | 2006-08-24 | 2008-03-06 | Zhengquan Liu | Tube de fil composé de fibre végétale et son procédé de fabrication |
CN104477708A (zh) * | 2014-11-26 | 2015-04-01 | 张家港市大能塑料制品有限公司 | 一种焊丝盘 |
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