JPH08169231A - 自動車用空調装置とその制御方法 - Google Patents

自動車用空調装置とその制御方法

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JPH08169231A
JPH08169231A JP6315127A JP31512794A JPH08169231A JP H08169231 A JPH08169231 A JP H08169231A JP 6315127 A JP6315127 A JP 6315127A JP 31512794 A JP31512794 A JP 31512794A JP H08169231 A JPH08169231 A JP H08169231A
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air conditioner
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優 角川
Akihisa Kokubo
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒートポンプ起動当初に必要な換気除湿を抑
えて、代わりに吸着剤による除湿を行い、その吸着剤の
量も少なくして電気自動車への搭載を図る。 【構成】 本発明の自動車用空調装置は、ヒートポンプ
1に加えて、吸着剤流路2aに設けられた吸着剤2と、
吸着剤再生用のヒータ3と、更に吸着剤へ車室内の空気
を送るファン4と、場合によっては吸着剤を密閉するダ
ンパ2bとを備えており、立ち上がりの遅いヒートポン
プ1の起動当初に、ウインドウガラス内面への結露や曇
りを防止するため、従来のように換気による除湿を行う
ことなく、ヒートポンプ1の暖房運転の開始と実質的に
同時に、吸着剤用のファン4を駆動して吸着剤2による
車室内の空気の除湿を行う。そして、ヒートポンプの暖
機が終わった時に低レベルの換気を開始し、比較的短時
間内に吸着剤2による除湿を終了させて、直ちにヒータ
3に通電して吸着剤2の再生を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用空調装置に係
り、特に寒冷期にヒートポンプサイクルによって除湿暖
房を行うところの、例えば電気自動車に用いるのに適し
た自動車用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車は、通常の自動車と異なって
内燃機関のような暖房用の熱源として利用し得るものを
備えていないので、その空調装置には冷凍サイクルから
なるヒートポンプサイクルを使用する。寒冷期にこの空
調装置によって除湿暖房を行う場合に、外気モード(こ
の場合は、車室内に外気を取り入れて車室内の換気を行
いながら暖房装置としてのヒートポンプを運転する運転
状態)で除湿を行うと、最初は多量の冷たい外気を車室
内に取り入れて換気を行う必要があり、そのときに、ヒ
ートポンプサイクルによって加熱した車室内の空気を同
じ体積(換気量)だけ外部へ放出するので、換気ファン
を駆動するのに多量の電力を消費すると共に、ヒートポ
ンプサイクルを駆動する電力の相当な部分が無駄にな
る。
【0003】また、ヒートポンプサイクルを利用する空
調装置においては、ヒートポンプの欠点として、外気温
度が非常に低い場合には、ヒートポンプサイクルを構成
する熱交換器のうちで外気と接触するエバポレータに霜
が着いたり、サイクルを運転するのに必要な冷媒の圧力
条件が得られないないために、サイクルの能力が低下し
て除湿を行うことができない場合があった。
【0004】更に、内気モード(この場合は、外気を取
り入れないで車室内の空気を循環させながら暖房装置と
してのヒートポンプを運転する運転状態)においては、
内気を循環させるだけでは除湿ができないから、吸着剤
のような別の除湿手段を併用する必要があるが、仮に除
湿を吸着剤のみによって行おうとすれば吸着剤を多量に
使用する必要があるので、電気自動車に搭載する空調装
置としては吸着剤の重量及び体積の問題で不適当なもの
となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける前述のような諸問題に対処して、吸着剤を利用す
る新規な手段によってそれらの問題を解消しながらも、
電力の消費量が少なく、外気温度が非常に低い時でも除
湿暖房を行うことができると共に、吸着剤の使用量が少
なくて吸着剤の重量及び体積が電気自動車にとっても殆
ど負担にならず、しかも、吸着剤の再生が容易な空調装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、外気から車室内へ熱を汲み
上げるためのヒートポンプと、前記ヒートポンプによる
除湿暖房が開始される時に実質的に前記ヒートポンプの
暖機時間の間だけ前記車室内の空気に含まれる水分を吸
着するための吸着剤と、前記吸着剤を収容すると共に前
記吸着剤を通過するように空気を導くための吸着剤流路
と、前記吸着剤流路に設けられた吸着剤用のファンと、
前記吸着剤を再生するために前記吸着剤流路内の前記吸
着剤の上流側或いは吸着剤内に設けられて通電加熱され
得る再生用のヒータと、少なくとも前記ヒートポンプ、
前記吸着剤用のファン、及び前記吸着剤再生用のヒータ
の作動を制御する電子式制御装置とを備えている自動車
用空調装置を提供する。
【0007】本発明はまた、前記の課題を解決するため
の手段として、ヒートポンプの暖房運転の開始と実質的
に同時に吸着剤用のファンを駆動して吸着剤による車室
内の空気の除湿を開始し、前記ヒートポンプの暖機が終
わった時に低レベルの換気量で車室内の空気の換気を開
始し、次いで吸着剤再生用のヒータに通電して前記吸着
剤の再生を行い、再生が終わった時に前記ヒータと前記
吸着剤用のファンへの通電を停止する自動車用空調装置
の制御方法を提供する。
【0008】
【作用】本発明の自動車用空調装置においては、暖房装
置として作動するヒートポンプに加えて、吸着剤とそれ
に関連する吸着剤流路と、吸着剤再生用のヒータと、更
に吸着剤用のファンとを備えているので、ヒートポンプ
の暖房運転の開始と実質的に同時に、従来のように換気
を開始する代わりに、吸着剤用のファンを駆動して吸着
剤による車室内の空気の除湿を開始する。そして、ヒー
トポンプの暖機が終わった時に低レベルの換気量で車室
内の空気の換気を開始し、吸着剤による除湿が終わった
後、吸着剤再生用のヒータに通電して再生を開始する。
そして再生が終わった時にヒータと吸着剤用のファンへ
の通電を停止する。
【0009】
【実施例】本発明による自動車用空調装置の第1実施例
の構成を図1に示す。この空調装置は電気自動車10に
搭載されるもので、外気の熱を車室11内へ汲み上げる
ヒートポンプ1と、車室11内の空気に含まれる水分を
短時間だけ吸着するための少量の吸着剤2と、吸着剤2
を収容するための容器を兼ねると共に、入口及び出口が
いずれも車室11内に開口していて、吸着剤2を通過す
る車室内の空気の流路を形成している吸着剤流路2a
と、吸着剤流路2a内に設けられ、水分を吸着した吸着
剤2から水分を脱離させて吸着剤の再生を行う際に通電
されるヒータ3と、吸着剤2の使用時や再生時に車室1
1内の空気が吸着剤2を通過して流れるように、吸着剤
流路2a内へ強制的に空気を送り込む吸着剤用のファン
4とを備えている。
【0010】また、図示実施例の吸着剤流路2aには、
吸着剤2の例えば下流側にダンパ2bのような締め切り
手段を設けて、吸着剤2を使用するか又は再生する時以
外は吸着剤2を車室11内の空気から遮断するようにす
ることもできる。言うまでもなく、吸着剤2の上流側の
吸着剤流路2aにもダンパのような締め切り手段を設け
た方が、再生した吸着剤2の吸着能力を長く保持する上
で望ましい。
【0011】また図示していないが、車室11内の換気
のために車室内と外気を連通させる外気取り入れ口と内
気放出口が設けられ、それらには空気の流れを切り換え
たり制御するダンパや、流れを強制する換気ファン等が
設けられる。但し、これらの機能を有するものは、例え
ば内気循環用のファンやその周辺のダンパを備えた空気
流路として、通常の自動車には大抵設けられているもの
であるから、それらを利用するのが好都合である。
【0012】空調装置、この場合は暖房装置としてのヒ
ートポンプ1は、冷媒を圧縮するためのモータ駆動のコ
ンプレッサ5と、圧縮された冷媒を液化させて車室内の
空気に暖房用の熱を供給するための熱交換器としてのコ
ンデンサ6と、コンデンサ6を通して内気を流すことが
できると共に前述の換気ファンを兼ねることもできるモ
ータ駆動の内気循環用のファン7と、冷媒を蒸発させて
外気から熱を奪う熱交換器としてのエバポレータ8と、
エバポレータ8を通して外気を流すためのモータ駆動の
外気流通ファン9等からなっており、コンプレッサ5や
内気循環用のファン7のモータ及び外気流通ファン9
は、前述の吸着剤用のファンのモータ4や吸着剤再生用
のヒータ3、更には図示しない換気ファンやダンパ等と
共に、ECUと呼ばれる電子式制御装置12によって集
中的に駆動或いは付勢制御されるようになっている。言
うまでもなく夏季等においては、ヒートポンプ1は冷媒
流路の切り換えによって冷房装置としても作動し得る。
【0013】図2をも参照して図1に示す第1実施例の
空調装置の作動を説明する。図2は横軸に時間の経過を
とり、縦軸に換気量、即ち、図示しない換気ファン或い
は図示しない空気流路の切り換えによって換気ファンの
代わりに使用される内気循環用のファン7によって車室
内へ取り入れられる外気の量をとって、除湿暖房におけ
る換気量の時間的変化を示している。図中A線は車室内
の空気の除湿を換気のみによって行う場合に必要となる
換気量の変化を示しており、B線は第1実施例の空調装
置による換気量の変化を示している。そして、それぞれ
の場合に換気ファンを駆動するために必要な電力の量
は、A線又はB線の下の、斜線を施した部分の面積の大
きさに対応する。
【0014】電気自動車10に人が乗車すると、最初は
ウインドウガラスの温度が低いために、人体から蒸散す
る水分がウインドウガラスの内面に結露して曇りを生じ
る。そこで、車室内の除湿を行うために暖房装置でもあ
る図1に示した第1実施例の空調装置を図2の点0にお
いて起動する。それによって、ヒートポンプ1のコンプ
レッサ5が駆動されて冷媒を圧縮するが、ヒートポンプ
式の暖房装置の常として、十分な量の冷媒が圧縮されて
コンデンサ6によって車室内へ除湿暖房用の熱を供給し
得る状態になるまでには、相当長い「立ち上がり期間
(暖機時間)」が必要であるから、もし早期に内気循環
用のファン7の運転を開始すると、低温の空気が車室内
を循環して乗員に不快感を与えるばかりでなく、ウイン
ドウガラスの結露を促進することにもなりかねない。
【0015】このような場合、従来から行われている方
法は、ヒートポンプ1の始動の当初は換気のみによって
除湿を行うことである。つまり、空気の流路を切り換え
て内気循環用のファン7によって外気を車室11内へ取
り込むか、或いは図示しない専用の換気ファンによって
外気を取り込んで、外気によって車室11内の換気を行
うことである。立ち上がり期間が過ぎるとヒートポンプ
1が暖房装置としての十分な能力を発揮するようになる
ので、換気量は徐々に低減させることができるが、ヒー
トポンプ1の立ち上がり期間を換気のみによって除湿す
る場合には、図2のA線に示すように最初はきわめて多
量の換気が必要になって、そのための電力の消費量が大
きくなる。また、ヒートポンプ1によって車室内へ汲み
上げた熱量の一部が換気によって外気中へ捨てられると
いう無駄も生じる。
【0016】これに対して、本発明の第1実施例の空調
装置においては少量の吸着剤2を吸着剤流路2a内に備
えており、0点でヒートポンプ1を暖房装置として始動
した時にECU12の指令によって同時に吸着剤用のフ
ァン4を駆動し、吸着剤流路2aにダンパ2bが設けら
れている場合にはそれを開放して、車室11内の空気が
吸着剤2の中を通過するように流すので、ヒートポンプ
1の始動の直後に車室内の換気を行う必要がなく、車室
内の空気は吸着剤2によって除湿されるので、水分がウ
インドウガラスの内面に結露して曇りを生じるようなこ
とがない。
【0017】第1実施例の場合、ヒートポンプ1の起動
当初は吸着剤2による除湿が行われるので、時点0にお
けるヒートポンプ1の始動から、ヒートポンプ1の(特
にコンデンサ6の)暖機が略終わる時点C(立ち上がり
期間の終期)までは換気を全く行わずに完全な内気モー
ドとする。そして時点Cにおいて換気を開始するが、そ
の空気流量Lは低レベルとする。前述のように、換気に
は専用の換気ファンを使用してもよいし、図示しない空
気流路の切り換えによって、内気循環用のファン7を利
用して行ってもよい。この程度の低レベルの換気では、
換気ファン或いは換気のために利用される内気循環用の
ファン7が消費する電力量は、図2におけるA線の下の
面積とB線の下の面積の比較から明らかなように、当初
から換気のみによって除湿を行う場合に比べると遙かに
少ない。
【0018】点Cはヒートポンプ1の暖機完了の時点で
あるから、内気循環用のファン7を起動させることによ
って暖房が開始され、車室内の空気の温度が上昇する
と、ウインドウガラスが温度の上昇した車室内の空気に
よって暖められるために、ウインドウガラスの内面にお
ける水分の結露、即ちウインドウガラスの曇りが起こり
難くなる。
【0019】従来のような換気のみによる除湿であって
も、ヒートポンプ1の暖機の進行と共に必要な換気量は
低減して行くので、図2におけるA線は急激に下降する
線として描かれているが、除湿のために必要な換気量を
示すA線が、第1実施例において点Cから開始される低
レベルの換気の量と同程度になる時点、即ち時点Dにお
いて、第1実施例の場合は早くも吸着剤2による水分の
吸着を打ち切って吸着剤2の再生を開始する。即ち、第
1実施例の場合はECU12が、吸着剤用のファン4の
駆動を継続しながら吸着剤再生用のヒータ3に通電して
発熱させ、吸着剤2へ送り込まれる空気を加熱して吸着
剤2から水分を脱離させる。このように吸着剤2の使用
を早期に打ち切ると共に、いちはやく吸着剤2の再生を
開始することによって、吸着剤2の容量を比較的小さく
することを可能とし、その体積及び重量を小さくして電
気自動車10への搭載を容易にしている。
【0020】吸着剤2の再生はヒータ3に通電、加熱す
ることによって急速に進むが、脱離した水分を含む空気
を外気中へ放出するとエネルギーの無駄になるため、第
1実施例ではその空気を再び車室11内へ戻している。
しかし、それによって車室11内の湿度が上昇するのを
避けるために、図2においてB線として示したように換
気量を僅かに増加(追加換気量F)させて徐々に除湿を
行う。そして吸着剤2の再生が完了する時点Eにおい
て、ECU12は吸着剤用のファン4のモータを停止さ
せ、吸着剤流路2aにダンパ2bのような締め切り手段
が設けられている場合にはそれを閉じて吸着剤2を密封
すると共に、換気量を再び低レベルに戻す制御を行う。
【0021】このように、第1実施例では時点0におい
てヒートポンプ1を含む空調装置が起動されると、以後
の制御は全てECU12によって自動的に行われる。こ
の場合、暖機時間(立ち上がり期間、即ち0−C間)、
再生開始時期(時点D)、再生時間(D−E間)、及び
低レベルの換気量Lや追加の換気量F等は、車種別に最
適値が決まるものであるから、それらをECU12内の
ROMに予め設定しておくことになる。
【0022】第1実施例の自動車用空調装置は、このよ
うにしてヒートポンプ1による除湿暖房の当初の立ち上
がり期間に必要となる多量の換気を不要として、換気の
ための電力の消費量を低減させることができ、車室内へ
の冷風の吹き出しを抑えると共に、吸着剤2の使用量も
少なくして体積、重量の点で電気自動車でも容易に搭載
することができるようになる。また、吸着剤2の使用量
が少ないから、それを再生するのに要する電力や時間も
少なくなる。
【0023】図3に本発明の第2実施例としての空調装
置を示す。その構成の大部分は図1に示した第1実施例
のそれと同じであるから、同じ参照符号を付して重複す
る説明を省略する。第2実施例の特徴は、第1実施例と
同様な構成に対して車室11内の空気の温度Tr を測定
する室内温度センサ13と、車室11内の空気の湿度H
r を測定する室内湿度センサ14と、ウインドウガラス
の表面温度Tf を測定する表面温度センサ15とを追加
した点にある。
【0024】第2実施例の作動も、基本的には第1実施
例のそれと同様であるが、第1実施例においては車種毎
に暖機時間、再生開始時期、再生時間、換気量等を予め
決めて、それらのデータをECU12のROM内に設定
しておく必要があるが、第2実施例では、その都度、車
室11内に取り付けられた室内温度センサ13及び室内
湿度センサ14と、ウインドウガラスに取り付けられた
表面温度センサ15がそれぞれ検出する温度信号及び湿
度信号をECU12に入力し、室内温度Tr と室内湿度
Hr から露点温度Tc を計算すると共に、ウインドウガ
ラスの表面温度Tf と露点温度Tc とを比較して、もし
表面温度Tf が露点温度Tc よりも低い場合にはECU
12が換気量を増加させ、それと逆の場合には換気量を
減少させるというような制御を行う。
【0025】第2実施例におけるECU12が実行する
制御の手順は図4のフローチャートに詳細に示されてい
る。図4の内容は明らかであって説明を要しないので省
略するが、図中Rh は除湿量を、Fc は換気量をそれぞ
れ示している。また、このフローチャートの最初のステ
ップに「初期設定」と記載しているのは、ヒートポンプ
1の立ち上がり期間の長さ、即ち暖機時間と、吸着剤2
の再生時間と、ウインドウガラスの表面温度Tf を露点
温度Tc よりもどれだけ高く保つかという温度差ΔTを
それぞれデータマップに基づいてその都度決定すること
である。これによって、第2実施例の空調装置は車種や
乗車人数に制限されないで第1実施例のそれと同様な効
果を奏することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、ヒートポンプによる自
動車用空調装置の除湿暖房の当初の立ち上がり期間に吸
着剤による除湿を実施して、換気のみによる除湿におい
て必要となる多量の換気を不要とするため、換気のため
の電力の消費量を低減させることができ、車室内への冷
風の吹き出しも防止することができる。また、吸着剤の
使用時間が短く、その使用量も少ないから、吸着剤の体
積や重量を小さくして電気自動車にも容易に搭載するこ
とが可能になる。更に、吸着剤の使用量が少ないことか
ら、それを再生するのに要する電力や時間も少なくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を略示する断面図で
ある。
【図2】第1実施例の作動を説明するための線図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例の構成を略示する断面図で
ある。
【図4】第2実施例の作動を説明するためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…ヒートポンプ 2…吸着剤 2a…吸着剤流路 2b…ダンパ(吸着剤2の締め切り手段) 3…吸着剤再生用のヒータ 4…吸着剤用のファン 5…コンプレッサ 6…コンデンサ 7…内気循環用のファン 8…エバポレータ 9…外気流通ファン 10…電気自動車 11…車室 12…ECU(電子式制御装置) 13…室内温度センサ 14…室内湿度センサ 15…表面温度センサ Tr …室内温度 Hr …室内湿度 Tf …ウインドウガラスの表面温度 Tc …露点温度 ΔT…設定温度差 Fc …換気量 Rh …除湿量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角川 優 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 小久保 彰久 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気から車室内へ熱を汲み上げるための
    ヒートポンプと、前記ヒートポンプによる除湿暖房が開
    始される時に実質的に前記ヒートポンプの暖機時間の間
    だけ前記車室内の空気に含まれる水分を吸着するための
    吸着剤と、前記吸着剤を収容すると共に前記吸着剤を通
    過するように空気を導くための吸着剤流路と、前記吸着
    剤流路に設けられた吸着剤用のファンと、前記吸着剤を
    再生するために前記吸着剤流路内の前記吸着剤の上流側
    或いは吸着剤内に設けられて通電加熱され得る再生用の
    ヒータと、少なくとも前記ヒートポンプ、前記吸着剤用
    のファン、及び前記吸着剤再生用のヒータの作動を制御
    する電子式制御装置とを備えている自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記吸着剤流路が、前記吸着剤を使用す
    るか又は再生するとき以外は前記吸着剤を車室内の空気
    から遮断することができる締め切り手段を備えている請
    求項1記載の自動車用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記電子式制御装置が、車室内の空気の
    温度を測定する室内温度センサと、車室内の空気の湿度
    を測定する室内湿度センサと、ウインドウガラスの表面
    温度を測定する表面温度センサがそれぞれ検出する信号
    を入力される請求項1又は2記載の自動車用空調装置。
  4. 【請求項4】 ヒートポンプの暖房運転の開始と実質的
    に同時に吸着剤用のファンを駆動して吸着剤による車室
    内の空気の除湿を開始し、前記ヒートポンプの暖機が終
    わった時に低レベルの換気量で車室内の空気の換気を開
    始し、次いで吸着剤再生用のヒータに通電して前記吸着
    剤の再生を行い、再生が終わった時に前記ヒータと前記
    吸着剤用のファンへの通電を停止する自動車用空調装置
    の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記吸着剤を再生する時だけ低レベルの
    換気量に追加の換気量を付加する請求項4記載の自動車
    用空調装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記吸着剤による除湿が終了した時に直
    ちに前記吸着剤の再生を開始する請求項4又は5記載の
    自動車用空調装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 車室内の空気の温度を測定する室内温度
    センサと、車室内の空気の湿度を測定する室内湿度セン
    サと、ウインドウガラスの表面温度を測定する表面温度
    センサがそれぞれ検出する信号に応じて、電子式制御装
    置が吸着剤による除湿の期間を決定する請求項4乃至6
    のいずれかに記載の自動車用空調装置の制御方法。
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