JPH0816845B2 - 多関節形アームロボットの軌跡制御方法 - Google Patents

多関節形アームロボットの軌跡制御方法

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JPH0816845B2
JPH0816845B2 JP2325781A JP32578190A JPH0816845B2 JP H0816845 B2 JPH0816845 B2 JP H0816845B2 JP 2325781 A JP2325781 A JP 2325781A JP 32578190 A JP32578190 A JP 32578190A JP H0816845 B2 JPH0816845 B2 JP H0816845B2
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matrix
redundancy
arm robot
articulated arm
velocity
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祐次郎 清水
哲司 林
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工業技術院長
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、原子力プラント内の点検補修ロボット等と
して使用される多関節形アームロボットの軌跡制御方法
に関する。
〈従来の技術〉 従来、冗長度を有する多関節形アームロボットの軌跡
制御を行うには、非正則なヤコビ行列を数値解法で解か
なければならず、これをリアルタイムで実行するには高
価な計算機が必要であった。
そこで、煩雑な数値解法を省略する方法としてヤコビ
行列の冗長度を仮想的に殺して正則行列化して求める方
法が知られている。
その一例について、第2図、第3図、第5図、第6図
を参照して説明する。
第2図、第3図は先端にハンドを有する3自由度の平
面アームロボットの一例を示すものである。両図に示す
ように、三つの関節角θ12を制御することによ
り、x−y平面内におけるアーム先端位置、つまりハン
ドの位置を任意に移動させることができる。しかし、平
面上で、ハンドの位置のみを制御する場合には、2自由
度あれば充分であり、1軸冗長である。
ここで、ハンドの位置、角関節角は次の(1)(2)
式のように表すものとする。
この様に表すと、関節角 から、ハンドの位置 は解析的に次の(3)式のように求められる。
(3)式の両辺を時間で微分して速度の関係式として
示すと、次の(4)式の様に表される。
ここで、 はヤコビ行列であり、3軸の場合、次の(5)式のよう
に表示される。
一方、制御装置としては、第5図に示すように、操縦
桿20、各関節角速度演算部30及びサーボ機構40とから構
成されている。この各関節角速度演算部30はヤコビ行列
発生器31、小行列式演算機32及び逆ヤコビ演算器33とか
ら構成されている。
ところで、上記制御装置で実際に制御できるのは、多
関節形アームロボットの関節角 或いは関節角速度 であるから、上記(5)式を関節角速度 について解く必要がある。つまり、ハンド速度 から関節角速度 への変換をしなければならない。
もし、上記(5)式ヤコビ行列が正則行列、則ち冗長
度がない行列であれば、 であるから、 が求められ、(6)式のように関節角速度 が求まる。
しかし、冗長度がある場合は、ヤコビ行列は2×3で
あり、正則ではない。
また、 が正則でなくとも、疑似逆行列 を用いれば、上記(6)式の形に解けるが、疑似逆行列
を求めるのは計算量が膨大となり問題である。
そこで、 から冗長列を一時的に取り除いて正則化した行列を とする。
例えば、(5)式の であれば、一列が冗長であるので、次の(7)(8)
(9)式に示すの三つの正則行列 が定義できる。但し、s=1〜3とする。
この を用いれば、 の条件のもとで、次の(10)(11)(12)式に示すよう
に関節角速度 について解くことが出来る。
但し、除かれた冗長項に対する関節角速度は0と
する。
この場合、どの を用いるかは、その行列式の絶対値 の最も大きなものを使用するとすれば、 の特異点を回避できる。
そこで、このような導出過程を基にして、従来の制御
装置では多関節形アームロボットを制御するようにして
いる。
即ち、オペレータ10が操縦桿20を操作してハンド速度 が指令値として制御装置に与えられると、各関節角速度
演算部30では、第6図に示すフローチャートに従って、
関節角速度 を演算する。
先ず、ヤコビ行列演算器31は各サンプリング時点のハ
ンド速度 とから、ヤコビ行列式 を演算する。
次いで、小行列式演算器32はヤコビ行列式 から冗長列を取り除いた正則行列 と、その行列式 を計算する。
引き続き、逆ヤコビ演算器33は正則行列 のうち、その行列式の絶対値 の最も大きなものを最適正則行列Jmaxとし、その逆行列
Jmax -1を計算する。
そして、 より、各関節角速度を求める。
尚、除かれた関節角速度は0とする。
このように演算された各関節角速度が目標
値としてサーボ機構40に出力され、多関節形アームロボ
ットが制御される。
〈発明が解決しようとする課題〉 上述した従来の制御方法では、多関節形アームロボッ
トの冗長度を仮想的に殺して正則化しているので、非正
則なヤコビ行列を数値解法する必要がなく、高価な計算
機が不要であるが、しかし、冗長度を殺しているので多
関節形アームロボットの姿勢を好ましい方向に変えてい
くことは出来なかった。
そこで、冗長度を生かした制御を行うには、疑似逆行
を用いた場合、次の(13)式に基礎を置くことができ
る。
ここで、ベクトル に任意に取られるので、例えば、多関節形アームロボッ
トの姿勢が好ましい方向に動くようにベクトル をコントロールすれば、目的とする軌跡を保ちつつ、冗
長度を利用して多関節形アームロボットの姿勢を変える
ことが出来る。
ところが、この場合も、疑似逆行列を求める演算が必
要となり、その演算量が膨大となる欠点がある。
このように従来では、非正則なヤコビ行列から冗長度
を仮想的に除いて正則化した行列を利用して制御する
と、冗長度を生かした制御が出来ず、また、冗長度を生
かした制御をするために疑似逆行列を用いた演算を採用
すると、演算量が膨大となり、高価な計算機が必要にな
っていた。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであ
り、高価な計算機を必要とせず、しかも、冗長度を生か
して多関節形アームロボットの軌跡を制御できる方法を
提供することを目的とするものである。
〈課題を解決するための手段〉 斯かる目的を達成する本発明の構成は1軸の冗長度を
有するn軸の多関節形アームロボットの軌跡制御におい
て、冗長度を含めたヤコビ行列 を求めると共に該ヤコビ行列から第s軸(s=1〜n)
を冗長として除いたn個の正則行列 を求めて、これらの正則行列 のうちから、行列式の絶対値 の最も大きなものを最適正則行列Jmaxとして選び、その
逆行列Jmax -1をハンド速度 に掛けて主関節角速度 を求め、更に正則行列の行列式 から定義される冗長速度 に任意の定数kを掛けて前記主関節角速度 に加えて関節角目標速度 として出力することを特徴とする。
〈作用〉 本発明では、冗長度を生かした制御を行うために前述
した(13)式を利用するのであるが、疑似逆行列 に冗長自由度分の0ベクトルを加えた を代入する。
例えば、前述した(7)〜(9)式の に対して は次のように求められる。
従って、JS-1は次式のように定義される。
但し、上記(17)(18)(19)式は、第1行、第2
行、第3行に0ベクトルをそれぞれ付加したものであ
る。
この に代えて、前述した(13)式、に代入すると、次のよう
になる。
さて、 は第s軸変数に対する行ベクトルを0ベクトルとし
たものであるがこのを(n+1)行い、 についてもに関する第s列の列ベクトルを(n+
1)に移動させても、一般性は失わない。
例えば、 但し、 はn次元の列ベクトル、 はn次元の行ベクトル、det(n+1)は の行列式の値である。
もともと、 の逆行列であり、次のように変形される。
ここで、 (i=1〜n)は、行列 から第i列を除いた に対し、第i列に を入れた行列 の行列式の値である。則ち、 の列に関して余因子行列の逆行列を行 に関して展開すると各余因子はJn+1のときに について展開するのと同じになる(各余因子bikはi列
要素とk行要素(k=1〜n)を除いた小行列式から求
められる。つまり、 の情報は使わず、Ji′とJn+1の共通要素から求められ
る。
よって 最後の変形は、行列式 の次に入れ換えることを意味し、この結果、符号がn−
i回変り、Jiと同じ表現を得る。
従って、 よって、 は次のようになる。
このように、s=n+1として上記式を導いたが、s
を1〜nとしても、ほぼ同様な結果となる。平面3軸の
場合は、次のようになる。
以上から、 を用いた場合、 の定数倍を速度ベクトルを に加えても、出力である は同一である。
即ち、 の定数倍として、ロボット姿勢が好ましい姿勢をとるよ
うに、 に加算することが出来る。
この定数の決め方は、何らかの評価関数 を定義して決めれば良い。例えば、 として、 が大きい方向となるようにすれば、特異点を回避し、且
つ、ロボットの姿勢が好ましい方向に動くことになる。
例えば、3軸の場合、(33)〜(35)式のうち、detJ
1〜detJ3の絶対値が最も大きいものの式を用いて を求めるようにすると良い。
また、定数ciは関節角速度のリミット値を越えず、且
が増加する方向に符号をとると良い。
〈実施例〉 以下、本発明について、図面に示す実施例を参照して
詳細に説明する。
第1図に本発明の一実施例に使用する制御装置を示
す。同図に示す実施例は、第2図に示す3自由度の平面
アームロボットの制御に示すものである。同図に示すよ
うに、平面上でハンドの位置を制御する場合、2自由度
であれば充分であり、1軸冗長である。
ここで、制御装置は、ハンド指令速度指令操縦桿20
と、各関節角速度演算部30と、サーボ機構40とから構成
されている。各関節角速度演算部30は、ヤコビ行列演算
部31、小行列式演算部32、逆ヤコビ演算部33、冗長速度
演算部34及び関節目標速度演算部35とから構成されてい
る。
従って、オペレータ10が操縦桿20を操作してハンド速
を指令値として制御装置に与えると、各関節角速度演算
部30では、第6図に示すフローチャートに従って関節角
目標速度 を演算する。
先ず、ヤコビ行列演算器31は各サンプリング時点のハ
ンド速度 とから、ヤコビ行列式 を演算する。
次いで、小行列式演算器32はヤコビ行列式 から冗長列を取り除いた正則行列 の行列式を計算する。
引き続き、逆ヤコビ演算器33は の絶対値のうち最も大きなものを最適正則行列Jmax
し、その逆行列Jmax -1を計算する。
そして、 より、主関節角速度 を求める。
尚、除かれた関節角速度は0とする。
更に、本発明では、冗長速度演算器34が、前述した
(36)式に示す冗長速度 を求め、この冗長速度 の任意の定数kを掛けて速度ベクトル を演算する。
定数kの正負と大きさは、評価関数 により求める。
引き続き、関節目標速度演算器35は、この速度ベクト
を加えて、関節角目標速度 を演算する。
但し、関節角目標速度 が速度リミット値を越えないように調整する。
このように演算された関節角目標速度 が目標値としてサーボ機構40に出力され、多関節形アー
ムロボットが制御される。
このように上記実施例では冗長速度 に任意の定数kを掛けて、関節角速度 に加えているので、この任意の定数kを調整することに
より、目的とする軌跡を得ながら冗長度を生かして、多
関節形アームロボットの姿勢を好ましい方向に変えるこ
とが可能である。
また、疑似逆行列を使用しないので、演算量が膨大と
なることはない。
尚、本発明では、冗長度が1の場合に限っているが、
これは、冗長度としては、実用上1で充分であり、2以
上の冗長度を持つロボットは、その構造、強度上から作
られることは殆ど無いためである。
従って、ヤコビ行列 は、制御入力をn次元とすると、(n+1)軸のロボッ
トに対するものとなり、その行列のサイズはn×(n+
1)となる。即ち、平面3軸の例で言えば、2×3のサ
イズの行列となる。
〈発明の効果〉 以上、実施例を参照して具体的に説明したように、本
発明は冗長度を有する多関節形アームロボットの制御に
おいて、全て予め数式解が求められた 等を制御に用いるので、擬似逆行列を使用する数値解法
に比較し、演算量が少なく、高価な計算機が不要とな
る。また、冗長度を生かした制御ができるので、特異点
回避がリアルタイムで可能となり、操作性、制御性が格
段に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に使用する制御装置の構成
図、第2図は本発明が適用される多関節形アームロボッ
トの一例を示す外観図、第3図は第2図に示す多関節形
アームロボットをモデル化して示す説明図、第4図は第
1図に示す制御装置の各軸速度指令演算部の演算過程を
示すフローチャート、第5図は従来の制御装置の構成
図、第6図は従来の制御装置の各軸速度指令演算部の演
算過程を示すフローチャートである。 図面中、 10はオペレータ、 20は操縦桿、 30は各関節角速度演算部、 31はヤコビ行列演算部、 32は小行列式演算部、 33は逆ヤコビ演算部、 34は冗長速度演算部、 35は関節目標速度演算部、 40はサーボ機構である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/416 G05B 19/403 P

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1軸の冗長度を有する多関節形アームロボ
    ットの軌跡制御において、冗長度を含めたヤコビ行列を
    求めると共に該ヤコビ行列から冗長度を除去した正則行
    列を全て求め、これらの正則行列のうちから、行列式の
    絶対値の最も大きなものを最適正則行列として選び、該
    最適正則行列の逆行列をハンド速度に掛けて主関節角速
    度を演算し、更に正則行列の行列式から定義される冗長
    速度に任意の定数を掛けて前記主関節角速度に加えて関
    節角目標速度として出力することを特徴とする多関節形
    アームロボットの軌跡制御方法。
JP2325781A 1990-11-29 1990-11-29 多関節形アームロボットの軌跡制御方法 Expired - Lifetime JPH0816845B2 (ja)

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JP3207728B2 (ja) * 1995-10-11 2001-09-10 三菱重工業株式会社 冗長マニピュレータの制御方法
ES2321671T3 (es) * 1996-10-18 2009-06-09 Kyushu Electric Power Co., Inc. Vehiculo robot para trabajo en lineas de transmision electrica con corriente.
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CN108326844B (zh) * 2017-01-20 2020-10-16 香港理工大学深圳研究院 冗余度机械臂的可操作度优化的运动规划方法和装置

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