JPH08168369A - パフバイパフガス濃度分析方法および装置 - Google Patents

パフバイパフガス濃度分析方法および装置

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JPH08168369A
JPH08168369A JP6314502A JP31450294A JPH08168369A JP H08168369 A JPH08168369 A JP H08168369A JP 6314502 A JP6314502 A JP 6314502A JP 31450294 A JP31450294 A JP 31450294A JP H08168369 A JPH08168369 A JP H08168369A
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puff
smoke
suction
analyzer
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Kazuyo Kaneki
和代 金木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紙巻たばこのパフバイパフガス濃度分析におい
て、ガス濃度分析計400で正確な測定データを得る。 【構成】吸煙ヘッド1、三方コック2、フィルターホル
ダ3、電磁弁4、吸引容器5を接続する。三方コック2
の一つの分岐管2bを大気に、電磁弁の一つの分岐管4
bをガス濃度分析計400に接続する。紙巻たばこTに
着火し、吸煙ヘッド1、三方コック2、フィルターホル
ダ3、電磁弁4および吸引容器5を連通状態にし、所定
の吸煙パターンで吸引容器5に紙巻たばこTの吸気を吸
入する。三方コック2を大気に連通して吸引容器5内に
空気を吸入し、吸煙時の吸気を希釈する。電磁弁4をガ
ス濃度分析計400側に連通し、吸引容器5内の希釈さ
れた気体を十分な時間を以てガス濃度分析計400に徐
々に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙巻たばこを吸煙した
ときの吸気の気体成分のガス濃度を測定するためのパフ
バイパフガス濃度分析方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙巻たばこは、標準的な吸煙時に
おける吸気の気体成分のガス濃度を測定する必要があ
り、パフバイパフガス濃度分析が行われている。この分
析作業では、人が喫煙するときの標準的な吸煙動作をシ
ミュレートする吸煙器を用いて、着火した紙巻たばこを
断続的に吸煙し、各吸煙動作毎の吸気を捕集袋に捕集し
ておき、その後、捕集した吸気を捕集袋から非分散型赤
外線ガス分析計に供給して気体成分のガス濃度を測定す
るようにしている。なお、この一回の吸煙動作は「パ
フ」と称される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】非分散型赤外線ガス分
析計は、安定した測定状態になって正確な測定結果を指
示するまでに約12秒間ほど時間を要し、通常、500
cc/minの流速で非分散型赤外線ガス分析計に導入
しなくてはならないので、100cc(500cc×1
2秒/60秒)以上の煙(吸気)を必要とする。
【0004】しかし、一回のパフで得られる吸気の量は
試験基準として設定された標準的な量(例えば35c
c)として決まっており、このパフ毎の吸気は非分散型
赤外線ガス分析計に供給して濃度測定を行うには十分な
量とはいえない。そこで、捕集袋に必要量の吸気を捕集
するために複数本以上のたばこの同一パフ回数の吸気を
捕集するか、1吸気を捕集した後に空気を数回以上、空
吸引させて捕集袋内に空気を取り込むなどして容量を増
した後に分析し、その後、補正計算を行うようにしてい
る。
【0005】また、吸気中のたばこの煙成分を除去する
ためにフィルターホルダが用いられるが、このフィルタ
ーホルダ内の容量は7cc程度あり、この内部の吸気が
次のパフの吸気と混合されてしまい、各パフ毎の測定誤
差となってしまう。
【0006】本発明は、パフバイパフガス濃度分析にお
いて、紙巻たばこ1本を断続的に吸煙している間に、1
本の紙巻たばこのパフ毎のガス濃度分析をして正確な測
定データが得られるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明のパフバイパフガス濃度分析方法は、
着火した紙巻たばこを断続的に吸煙し、一回の吸煙動作
毎の吸気の気体成分のガス濃度を非分散型赤外線ガス分
析計で測定するためのパフバイパフガス濃度分析方法に
おいて、前記一回の吸煙動作の吸気の体積より大きな容
積まで気体の吸引が可能な吸引容器に対して、紙巻たば
こを装着する吸煙ヘッドまたは希釈ガスまたは前記非分
散型赤外線ガス分析計を選択的に切り換えて連通する切
換手段を設け、前記切換手段により前記吸煙ヘッドと前
記吸引容器とを連通して前記一回の吸煙動作の吸気を上
記吸引容器内に吸引し、前記切換え手段により上記吸引
容器を希釈ガスに連通して希釈ガスを該吸引容器内に吸
引して該吸引容器内の吸気を希釈ガスで希釈して体積を
増加させ、前記切換手段により上記吸引容器を前記非分
散型赤外線ガス分析計に連通して前記増加希釈した気体
を次の吸煙までの間に上記非分散型赤外線ガス分析計に
供給してガス濃度を測定するようにしたことを特徴とす
る。
【0008】また、本発明のパフバイパフガス濃度分析
装置は、着火した紙巻たばこを断続的に吸煙し、一回の
吸煙動作毎の吸気の気体成分のガス濃度を非分散型赤外
線ガス分析計で測定するためのパフバイパフガス濃度分
析装置であって、前記一回の吸煙動作の吸気の体積より
大きな容積まで気体の吸引が可能な吸引容器と、紙巻た
ばこを装着する吸煙ヘッドと、吸気からたばこ煙の成分
を除去するフィルターを収容するフィルターホルダと、
前記吸煙ヘッドと前記フィルターホルダとの間に配設さ
れるとともに、上記吸煙ヘッドまたは希釈ガスのいずれ
かを上記フィルターホルダに選択的に切り換えて連通す
る第1切換手段と、前記フィルターホルダと前記吸引容
器との間に配設されるとともに、上記フィルターホルダ
または前記非分散型赤外線ガス分析計のいずれかを上記
吸引容器に選択的に切り換えて連通する第2切換手段
と、前記吸引容器の容積を変化させる吸煙駆動手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】また、本発明のパフバイパフガス濃度分析
装置は、着火した紙巻たばこを断続的に吸煙し、一回の
吸煙動作毎の吸気の気体成分のガス濃度を非分散型赤外
線ガス分析計で測定するためのパフバイパフガス濃度分
析装置であって、前記一回の吸煙動作の吸気の体積より
大きな容積まで気体の吸引が可能な吸引容器と、紙巻た
ばこを装着する吸煙ヘッドと、吸気からたばこ煙の成分
を除去するフィルターを収容するフィルターホルダと、
前記吸煙ヘッドと前記フィルターホルダとの間に配設さ
れるとともに、上記吸煙ヘッドまたは希釈ガスのいずれ
かを上記フィルターホルダに選択的に切り換えて連通す
る第1切換手段と、前記フィルターホルダと前記吸引容
器との間に配設されるとともに、上記フィルターホルダ
または前記非分散型赤外線ガス分析計のいずれかを上記
吸引容器に選択的に切り換えて連通する第2切換手段
と、前記吸引容器の容積を変化させる吸煙駆動手段と、
前記紙巻たばこに対する吸煙動作、前記空気の吸引動作
および前記非分散型赤外線ガス分析への排気動作を順次
行うように前記吸煙駆動手段を制御する制御手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明のパフバイパフガス濃度分析方法によれ
ば、一回の吸煙動作毎の吸気は希釈ガスで希釈され、こ
の希釈された気体が非分散型赤外線ガス分析計に供給さ
れて気体成分のガス濃度が測定される。希釈された気体
は吸気より体積が大きくなり非分散型赤外線ガス分析計
に供給して濃度測定を行うのに十分な量となる。なお、
吸気における実際のガス濃度は、紙巻たばこ煙の代わり
に濃度の既知な標準ガスを供給して非分散型赤外線ガス
分析計を校正しておけば、補正演算等を行わずに読み取
れる。
【0011】本発明のパフバイパフガス濃度分析装置に
よれば、第1切換手段および第2切換手段により、吸引
容器をフィルターホルダを介して吸煙ヘッドに連通した
状態、または、吸引容器をフィルターホルダを介して希
釈ガスに連通した状態、または、吸引容器を非分散型赤
外線ガス分析計に連通した状態とに、それぞれ切り換え
ることができる。また、吸煙駆動手段で吸引容器の容積
を変化させることにより吸煙動作と排気動作を行うこと
ができる。
【0012】測定時には、吸煙ヘッドに紙巻たばこを装
着して着火し、例えば、吸引容器をフィルターホルダを
介して吸煙ヘッドに連通して吸煙動作を行い、吸引容器
内に一定体積の吸気を吸入する。次に、吸引容器を希釈
ガスに連通して一定体積の希釈ガスを吸引容器内に吸入
する。そして、吸引容器を非分散型赤外線ガス分析計に
連通して排気動作を行い、吸引容器内の希釈された気体
を非分散型赤外線ガス分析計に供給する。この動作をパ
フの回数分繰り返す。なお、切換手段の操作は手動でも
よく、制御手段による自動制御でもよい。また、希釈ガ
スとしては、大気、窒素ガス(N2 100%ガス)等を
用いることができる。
【0013】
【実施例】図2は本発明実施例のパフバイパフガス濃度
分析装置の平面図および一部破砕側面図である。この試
験装置は図示しない非分散型赤外線ガス分析計に繋がれ
るとともにパーソナルコンピュータ等の制御部に接続さ
れ、本発明実施例のパフバイパフガス濃度分析方法によ
り煙中ガス濃度の測定を行うために用いるものである。
【0014】図2において、1は管路を有し紙巻たばこ
Tを装着するための吸煙ヘッド、2は3つの分岐管2
a,2b,2cのうち分岐管2a,2cの間に管路を形
成する状態と分岐管2b,2cの間に管路を形成する状
態とを手動により選択的に切り換える三方コック、3は
吸入管3aと排出管3bの間にたばこ煙の成分を分離す
るフィルターを収容しているフィルターホルダ、4は3
つの分岐管4a,4b,4cのうち分岐管4a,4cの
間に管路を形成する状態と分岐管4b,4cの間に管路
を形成する状態とを電動で選択的に切り換える電磁弁で
ある。
【0015】そして、吸煙ヘッド1と三方コック2の分
岐管2a、三方コック2の分岐管2cとフィルターホル
ダ3の吸入管3a、フィルターホルダ3の排出管3bと
電磁弁4の分岐管4aがぞれぞれ連通されている。な
お、三方コック2の分岐管2bは大気に連通され、電磁
弁4の分岐管4bは図示しないガス分析計に連通されて
いる。
【0016】また、5は吸引容器、6は吸煙駆動手段で
あり、吸引容器5において、円筒のシリンダ5a内には
ピストン5bが配設されるとともに、シリンダ5aの一
端にはノズル5cが取り付けられており、ノズル5cの
先端部は電磁弁4の分岐管4cに連通されている。
【0017】吸煙駆動手段6において、吸引容器5のピ
ストン5bに固定されたロッド6aの端部は移動ブロッ
ク6bの上部に軸支されるとともにこの移動ブロック6
bはボールネジ6cに螺合され、このボールネジ6cは
サーボモータ6dの駆動軸に連結されている。
【0018】また、移動ブロック6bの下端は、基板1
0c上にボールネジ6cと平行に配設されたガイドレー
ル6eに係合されており、この移動ブロック6bはガイ
ドレール6eに沿って慴動する。さらに、基板10cに
は、近接スイッチ6f,6gが所定の間隔を隔ててガイ
ドレール6eに沿って配設されており、この近接スイッ
チ6f,6gは移動ブロック6bの側面に取り付けられ
た検出板6b−1によりオン/オフされる。
【0019】なお、吸引容器5は、ノズル5cをL型保
持具10aで保持するとともにシリンダ5aの端部を固
定ブロック10bで保持することにより基板10c上に
取り付けられている。また、吸煙駆動手段6は、ボール
ネジ6cを固定ブロック10bと軸受10dで軸受けす
るとともにサーボモータ6dをL型保持具10eで保持
することにより基板10cに取り付けられている。
【0020】以上の構成により、三方コック2の摘み2
dを手動で回すことにより、吸煙ヘッド1とフィルター
ホルダ3との間に管路を形成した状態と、分岐管2bを
介して大気とフィルターホルダ3との間に管路を形成し
た状態とが切り換えられる。また、電磁弁4の通電の制
御により、フィルターホルダ3とノズル5cとの間に管
路を形成した状態と、分岐管4bを介してガス濃度分析
計とノズル5cとの間に管路を形成した状態とが切り換
えられる。このように、この実施例では、三方コック2
で第1切換手段が校正され、電磁弁4によって第2切換
手段が構成されている。
【0021】さらに、吸煙駆動手段6のサーボモータ6
dの正回転および逆回転により、移動ブロック6bがガ
イドレール6eに沿って往復移動し、これに連動して吸
引容器5のピストン5bが往復移動する。これによっ
て、ノズル5cとピストン5bで仕切られたシリンダ5
a内の容積すなわち吸引容器5の容積が変化し、ノズル
5cを介して吸引と排出が行われる。
【0022】図3は実施例のパフバイパフガス濃度分析
装置を適用した試験システムのブロック図である。制御
部100はマイクロコンピュータ等によって構成されて
おり、この制御部100には、電磁弁4に通電する電源
回路200、サーボモータ6dをサーボ制御するサーボ
アンプ300、および、近接スイッチ6f,6gがそれ
ぞれ接続されている。また、電磁弁4の分岐管4bには
ガス濃度分析計400が接続されている。
【0023】制御部100は、予め記憶した制御プログ
ラムに基づいて測定条件の設定処理や測定時の動作制御
の処理を行う。測定条件の設定処理では、1パフの吸煙
パターンや吸煙量、パフの間隔、空気の吸入速度、排出
速度等のデータ入力の処理を行い、動作制御の処理で
は、近接スイッチ6f,6gの状態を検出しながら、入
力された測定条件に応じて電源回路200、サーボアン
プ300を制御する。
【0024】そして、電源回路200に制御信号を出力
して電磁弁4の管路の接続を前記のように切り換え、ま
た、サーボアンプ300に制御信号を出力してサーボモ
ータ6dの回転方向、始動、停止および回転速度を制御
する。
【0025】なお、制御部100は、近接スイッチ6
f,6gから検出信号が入力されるとサーボモータ6d
を停止するようになっており、これにより移動ブロック
6bは、近接スイッチ6f,6g間のスパンD(図2
(a) )の範囲で往復移動され、このスパンDによって吸
引容器5の容積の最小値と最大値が設定されている。な
お、この実施例では吸引容器5の容積の最小値は0c
c、最大値は100ccに設定されている。
【0026】ところで、一般に人が喫煙するときの1パ
フ毎の吸煙動作においては、例えば図5に示したように
吸引力(単位時間当たりの吸気量)が変化するので、従
来から紙巻たばこの成分測定を行うときの吸煙パターン
としてはこのようなパターンの基準のパターンがISO
パターンとして決められている。
【0027】この実施例では、このISOパターンと、
吸引力を一定にした矩形の喫煙パターンを選択できるよ
うになっている。なお、このような吸煙パターンは、サ
ーボモータ6dの回転速度を制御することにより実現し
ている。
【0028】図1は実施例の試験システムにおける試験
動作時の代表的な状態を示す図であり、三方コック2お
よび電磁弁4の管路の切換わりと吸引容器5の動作を示
している。なお、同図の三方コック2および電磁弁4の
配管部分において、実線は管路が連通された状態を示
し、破線は閉鎖された状態を示している。
【0029】また、図4は制御部100の制御動作の一
実施例を示す図であり、経過時間とサーボモータ6dの
回転速度の関係を示している。なお、同図において回転
速度の+側は吸引容器5の容積が増加する方向すなわち
吸引動作となる回転方向を示し、−側は吸引容器5の容
積が減少する方向すなわち排出動作となる回転方向を示
している。
【0030】次に、図1および図4に基づいて試験の流
れについて説明する。なお、初期状態では、移動ブロッ
ク6bは近接スイッチ6fの位置にあり、吸引容器5の
容積は“0cc”となっている。また、電磁弁4はフィ
ルターホルダ3とノズル5cとを繋ぐ位置になってい
る。
【0031】先ず、図1(a) に示したように三方コック
2で吸煙ヘッド1とフィルターホルダ3とを繋ぎ、吸煙
ヘッド1に紙巻たばこTを装着して着火し、制御部10
0のキーボード等の操作子でスタートを指示する。
【0032】これにより、制御部100はサーボアンプ
300に制御信号を出力して吸引容器5の吸煙動作を開
始し、1パフのISOパターンに基づいてサーボモータ
6dの回転速度を制御して2秒間で例えば35cc吸煙
し(図4のI )、この吸煙動作が終わると、サーボモー
タ6dを停止して10秒間停止状態を維持する。そし
て、この10秒の間に、三方コック2を手動で切り換え
て、図1(b) のようにフィルターホルダ3を大気に繋
ぐ。
【0033】10秒が経過すると、制御部100は再び
サーボアンプ300に制御信号を出力して吸引容器5の
吸引動作を開始し、1パフの吸煙パターンのときより早
い速度でサーボモータ6dを回転して矩形のパターンす
なわち一定の速度で空気の吸入動作を行う(図4のI
I)。
【0034】そして、近接スイッチ6gから検出信号が
入力されると(この例では65cc吸引したとき)サー
ボモータ6dを停止し、この空気の吸入動作が終わると
10秒間停止状態を維持する。なお、このように空気を
吸入する速度を吸煙時より速くすると吸引容器5内の気
体が混合されやくすなる。また、空気の吸入後の10秒
間の間に十分に混合される。
【0035】この10秒間の間に、制御部100は電源
回路200に制御信号を出力して電磁弁4を切り換えて
図1(c) のように吸引容器5のノズル5cをガス濃度分
析計400に繋ぎ、この10秒間が経過すると、空気の
吸入時より遅い速度でサーボモータ6dを逆回転し、空
気で希釈された吸引容器5内の気体(100cc)を一
定の速度でガス濃度分析計400に供給する(図4のII
I )。そして、近接スイッチ6fから検出信号が入力さ
れるとサーボモータ6dを停止し、24秒後に次のパフ
について同様の制御を行う。
【0036】なお、図4のIIの空気の吸入動作は2秒間
で終了するようにサーボモータ6dの回転速度が設定さ
れ、さらに、図4のIII の排気動作は吸引容器5内の気
体をガス濃度分析計400に12秒かけて供給するよう
にサーボモータ6dの回転速度が設定されている。これ
により、1回のパフ間の間隔は1分になる。
【0037】このように、吸煙パターンで吸煙した吸気
(例えば“35cc”)は大気により“100cc”に
希釈され、ガス濃度分析計400において測定に十分な
容積の気体となる。そして、この希釈した気体は例えば
12秒のように十分な時間を掛けてガス濃度分析計40
0に供給される。したがって、ガス濃度分析計400で
正確なガス濃度を測定することができる。
【0038】また、吸引容器5内で増加希釈した気体を
次の吸煙までの間にガス濃度分析計400に供給し、紙
巻たばこの1本についての吸煙パターンに合わせて吸煙
動作と平行して測定を行うようにしているので、捕集袋
で吸気を捕集して測定する場合よりも効率良く測定を行
うことができる。
【0039】なお、上記の測定に先立ってガス濃度分析
計400の校正を行う。すなわち、ガス濃度が既知な基
準ガスを吸煙ヘッド1に供給して、吸煙パターンに基づ
いて1パフ毎に基準ガスを吸入するとともにさらに大気
を吸入して希釈し、このときのガス濃度分析計400の
表示が既知なガス濃度となるように校正する。これによ
り、前記のように測定されるガス濃度を演算なしで実測
値として知ることができる。
【0040】さらに、上記の図4の例では、ISOパタ
ーンで吸煙動作を行う場合について説明したが、矩形の
パターンで吸煙動作を行うような試験の場合も同様な制
御で測定することができる。さらに、このような吸煙動
作時の吸気量は試験条件に応じて任意に設定することが
できる。
【0041】上記の実施例では、吸引容器5と吸煙ヘッ
ド1の連通状態および吸引容器5と大気との連通状態を
三方コック2を用いて手動で切り換えるようにしている
が、この三方コック2の代わりに電磁弁を用い、この電
磁弁を制御部100で制御して吸煙ヘッド1と大気とを
自動で切り換えるようにしてもよい。
【0042】また、吸煙ヘッド1側から三方コック2、
フィルターホルダ3および電磁弁4の順に連結している
ので、一回のパフ動作でフィルターホルダ3内に残留す
る吸気を大気を吸入するときに同時に吸引容器5内に吸
引することができ、この残留分が次のパフの測定に影響
を与えることがなくなり、正確な測定データが得られ
る。
【0043】なお、上記の実施例では、希釈ガスとして
大気を用いるようにしているが、三方コック2の分岐管
2bに窒素ガス(N2 100%ガス)を供給して希釈ガ
スとするようにしてもよい。
【0044】また、上記の実施例では、吸引容器5をシ
リンダ5aとピストン5bおよびノズル5cで構成して
いるが、例えば蛇腹の容器のように体積を変化させるこ
とができるものなど、他の容器でもよい。
【0045】さらに、上記の実施例ではガスを特定せず
に説明したが、非分散型赤外線ガス分析計で測定可能
な、二酸化炭素、一酸化炭素、二酸化硫黄、メタンガ
ス、エチレン系のガス、アセチレン系のガスなどの対称
ガスを測定する場合にも本発明を適用することができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明のパフバイパ
フガス濃度分析方法によれば、着火した紙巻たばこを断
続的に吸煙して吸気の気体成分のガス濃度を非分散型赤
外線ガス分析計で測定する際に、一回の吸煙動作の吸気
の体積より大きな容積まで気体の吸引が可能な吸引容器
に対して、紙巻たばこを装着する吸煙ヘッドまたは希釈
ガスまたは非分散型赤外線ガス分析計を選択的に切り換
えて連通する切換手段を設け、一回の吸煙動作の吸気を
吸引容器内に吸引し、希釈ガスを吸引容器内に吸引して
吸引容器内の吸気を希釈ガスで希釈して体積を増加さ
せ、この増加希釈した気体を次の吸煙までの間に非分散
型赤外線ガス分析計に供給してガス濃度を測定するよう
にしたので、パフバイパフガス濃度分析において、紙巻
たばこ1本を断続的に吸煙している間に、1本の紙巻た
ばこのパフ毎のガス濃度分析をし、正確な測定データを
得ることができる。
【0047】また、本発明のパフバイパフガス濃度分析
装置によれば、吸気からたばこ煙の成分を除去するフィ
ルターを収容するフィルターホルダを、吸煙ヘッドまた
は希釈ガスのいずれかをフィルターホルダに選択的に切
り換えて連通する第1切換手段と吸引容器側との間に配
設し、このフィルターホルダ内の残留吸気を希釈ガスと
ともに吸引容器に取り込むようにしたので、さらに、正
確な測定データを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の試験システムにおける試験動作
時の代表的な状態を示す図である。
【図2】本発明実施例のパフバイパフガス濃度分析装置
の平面図および一部破砕側面図である。
【図3】本発明実施例のパフバイパフガス濃度分析装置
を適用した試験システムのブロック図である。
【図4】本発明実施例における制御部の制御動作の一実
施例を示す図である。
【図5】本発明に係わる紙巻たばこの吸煙パターンの一
例を示す図である。
【符号の説明】
1 吸煙ヘッド 2 三方コック 4 電磁弁 5 吸引容器 6 吸煙駆動手段 100 制御部 400 ガス濃度分析計 T 紙巻たばこ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着火した紙巻たばこを断続的に吸煙し、
    一回の吸煙動作毎の吸気の気体成分のガス濃度を非分散
    型赤外線ガス分析計で測定するためのパフバイパフガス
    濃度分析方法において、 前記一回の吸煙動作の吸気の体積より大きな容積まで気
    体の吸引が可能な吸引容器に対して、紙巻たばこを装着
    する吸煙ヘッドまたは希釈ガスまたは前記非分散型赤外
    線ガス分析計を選択的に切り換えて連通する切換手段を
    設け、 前記切換手段により前記吸煙ヘッドと前記吸引容器とを
    連通して前記一回の吸煙動作の吸気を上記吸引容器内に
    吸引し、 前記切換え手段により上記吸引容器を希釈ガスに連通し
    て希釈ガスを該吸引容器内に吸引して該吸引容器内の吸
    気を希釈ガスで希釈して体積を増加させ、 前記切換手段により上記吸引容器を前記非分散型赤外線
    ガス分析計に連通して前記増加希釈した気体を次の吸煙
    までの間に上記非分散型赤外線ガス分析計に供給してガ
    ス濃度を測定するようにしたことを特徴とするパフバイ
    パフガス濃度分析方法。
  2. 【請求項2】 濃度が既知な標準ガスを希釈ガスで希釈
    して体積を増加させ、該増加希釈した気体を前記非分散
    型赤外線ガス分析計に供給して該非分散型赤外線ガス分
    析計を予め校正するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載のパフバイパフガス濃度分析方法。
  3. 【請求項3】 前記希釈ガスが大気であることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載のパフバイパフガス濃
    度分析方法。
  4. 【請求項4】 前記希釈ガスが窒素ガスであることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載のパフバイパフガ
    ス濃度分析方法。
  5. 【請求項5】 着火した紙巻たばこを断続的に吸煙し、
    一回の吸煙動作毎の吸気の気体成分のガス濃度を非分散
    型赤外線ガス分析計で測定するためのパフバイパフガス
    濃度分析装置であって、 前記一回の吸煙動作の吸気の体積より大きな容積まで気
    体の吸引が可能な吸引容器と、 紙巻たばこを装着する吸煙ヘッドと、 吸気からたばこ煙の成分を除去するフィルターを収容す
    るフィルターホルダと、 前記吸煙ヘッドと前記フィルターホルダとの間に配設さ
    れるとともに、上記吸煙ヘッドまたは希釈ガスのいずれ
    かを上記フィルターホルダに選択的に切り換えて連通す
    る第1切換手段と、 前記フィルターホルダと前記吸引容器との間に配設され
    るとともに、上記フィルターホルダまたは前記非分散型
    赤外線ガス分析計のいずれかを上記吸引容器に選択的に
    切り換えて連通する第2切換手段と、 前記吸引容器の容積を変化させる吸煙駆動手段と、を備
    えたことを特徴とするパフバイパフガス濃度分析装置。
  6. 【請求項6】 着火した紙巻たばこを断続的に吸煙し、
    一回の吸煙動作毎の吸気の気体成分のガス濃度を非分散
    型赤外線ガス分析計で測定するためのパフバイパフガス
    濃度分析装置であって、 前記一回の吸煙動作の吸気の体積より大きな容積まで気
    体の吸引が可能な吸引容器と、 紙巻たばこを装着する吸煙ヘッドと、 吸気からたばこ煙の成分を除去するフィルターを収容す
    るフィルターホルダと、 前記吸煙ヘッドと前記フィルターホルダとの間に配設さ
    れるとともに、上記吸煙ヘッドまたは希釈ガスのいずれ
    かを上記フィルターホルダに選択的に切り換えて連通す
    る第1切換手段と、 前記フィルターホルダと前記吸引容器との間に配設され
    るとともに、上記フィルターホルダまたは前記非分散型
    赤外線ガス分析計のいずれかを上記吸引容器に選択的に
    切り換えて連通する第2切換手段と、 前記吸引容器の容積を変化させる吸煙駆動手段と、 前記紙巻たばこに対する吸煙動作、前記空気の吸引動作
    および前記非分散型赤外線ガス分析への排気動作を順次
    行うように前記吸煙駆動手段を制御する制御手段と、を
    備えたことを特徴とするパフバイパフガス濃度分析装
    置。
  7. 【請求項7】 前記吸引容器が、前記一回の吸煙動作の
    吸気の体積より大きな容積を有するシリンダと該シリン
    ダの端部に取り付けられたノズルおよび該シリンダ内に
    配設されたピストンとから構成されていることを特徴と
    する請求項5または請求項6記載のパフバイパフガス濃
    度分析装置。
  8. 【請求項8】 前記希釈ガスが大気であることを特徴と
    する請求項5または請求項6または請求項7記載のパフ
    バイパフガス濃度分析装置。
  9. 【請求項9】 前記希釈ガスが窒素ガスであることを特
    徴とする請求項5または請求項6または請求項7記載の
    パフバイパフガス濃度分析装置。
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