JPH08167750A - レーザ冷却装置 - Google Patents

レーザ冷却装置

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JPH08167750A
JPH08167750A JP30899394A JP30899394A JPH08167750A JP H08167750 A JPH08167750 A JP H08167750A JP 30899394 A JP30899394 A JP 30899394A JP 30899394 A JP30899394 A JP 30899394A JP H08167750 A JPH08167750 A JP H08167750A
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JP
Japan
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cooling
cavity
temperature
laser
cooling liquid
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JP30899394A
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English (en)
Inventor
Ken Oishi
建 大石
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却液温度を温度計で検出し、制御部におい
て目標温度と比較して冷却液流量を制御弁で調節するこ
とにより、配管内部の圧力上昇を防止するとともに、安
定したレーザ発振を実現する。 【構成】 温度計3はキャビティ内部の冷却液8の温度
を検出し、制御部9に温度情報を送る。制御部9は設定
された目標温度と温度計3の検出温度を比較する。検出
温度が高い場合は制御弁13の弁開度を大きくし、検出
温度が低い場合は制御弁13の弁開度を小さくして、検
出温度が目標温度と一致するように冷却液8の流量を調
節する。キャビティ1の内部の冷却液温度は一定に保た
れて、配管4の内部圧力は上昇せず、また出力の安定な
レーザ光が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザ光を発生する
装置においてレーザ発生部を液体冷却するレーザ冷却装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置としては、例えばS
olid−State LaserEngineeri
ng,P.417に示されるようなレーザ冷却装置が挙
げられる。このレーザ冷却装置は図9に示すような構成
になっており、1はキャビティ、2は冷却ポンプ、3は
温度計、4は配管、5はフィルタ、6はファン、7は放
熱部、8は冷却液、9は制御部である。
【0003】次に動作について説明する。図9におい
て、キャビティ1は外部からの入力によりレーザ光を発
生する。冷却ポンプ2はキャビティ1内に冷却液を送
り、キャビティ1の発生熱を放熱部7で放出する。温度
計3は配管中の冷却液8の温度を検出し、制御部9は放
熱部7の下流における冷却液8の温度が上昇するファン
6を運転するように指令を出し、放熱部7はファン6に
よる2次冷却空気を供給される。フィルタ5は網目状の
平面で構成され、冷却液中の混入物を捕獲しキャビティ
1に混入物が入らないようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ冷却装置
は以上のように構成されているので、冷却液の温度はキ
ャビティから下流に離れた放熱部において放熱され温度
が低下した後の地点で検出されていて、キャビティ内部
の冷却液の温度は温度計で検出されるよりも高くなる。
ファンによる冷却が開始されると冷却液の温度は低下
し、キャビティ内部における冷却液温度も低下し、キャ
ビティ部分での冷却液温度は一定に維持されない。この
ためにキャビティから出力されるレーザ光は強度やビー
ムパターンの温度変動があるという問題があった。ま
た、配管が閉じた系を構成しているために冷却液温度が
変化すると配管内部の圧力が変化し、配管の水密が保て
ないという問題があった。また、フィルタが目詰まりを
起こしやすいため、配管の圧力が上昇しやすく配管の水
密が保てないという問題があった。さらに、配管内の圧
力が上昇した場合にはすべての運転を停止するために冷
却液の温度が下がりにくいという問題があった。
【0005】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、キャビティが常に一定温度にあるよう
に制御可能なレーザ冷却装置を得ることを目的とする。
また、冷却液温度の変化による圧力変化を防止し水密を
確保することを目的とする。また、フィルタの目詰まり
による配管内の圧力上昇を抑制することを目的とする。
また、冷却液の温度が上昇した場合にキャビティを停止
し冷却ポンプとファンとを運転することで、冷却液の温
度を速やかに低下することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る実施例1
のレーザ冷却装置は、キャビティの温度を検出する温度
計と、設定された目標温度と温度計の温度とを比較し
て、温度計の温度が高い場合は制御弁を開き温度計の温
度が低いときには制御弁を閉じるように弁を制御する制
御部と、制御部により弁開度が制御される制御弁とを備
えるようにしたものである。
【0007】また、この発明に係る実施例2のレーザ冷
却装置は、キャビティの温度を検出する温度計と、設定
された目標温度と温度計の温度とを比較して、温度計の
温度が高い場合は冷却ポンプ回転数を増加する指示を出
し、温度計の温度が低いときには冷却ポンプ回転数を減
少する指示を出すことにより冷却ポンプの吐出流量を制
御するポンプ制御部とを備えるようにしたものである。
【0008】また、この発明に係る実施例3のレーザ冷
却装置は、冷却液の配管中に、例えばポリエステルのよ
うに周囲の圧力差により大きな変形が可能な材質ででき
ており、内部に空洞を有する弾性体を備えたものであ
る。
【0009】また、この発明に係る実施例4のレーザ冷
却装置は、冷却液の配管中に、微細な穴または格子を持
つ平板の中央部分を周囲部分より上流側に突き出して、
配管中に備えたものである。
【0010】また、この発明に係る実施例5のレーザ冷
却装置は、配管内部の圧力を検出する圧力計と、圧力が
一定値を超えた場合にキャビティ内のランプの発光を停
止させ冷却ポンプとファンの運転を継続して冷却液の温
度を速やかに低下させるランプ制御部とを備えるように
したものである。
【0011】
【作用】以上のように構成された実施例1の温度計はキ
ャビティ内部の冷却液温度を検出して制御部へ出力し、
制御弁は制御部の指令により弁開度を変化して配管内の
冷却液流量を調節し、制御部はキャビティ内部の冷却液
の温度が設定された温度以上になると制御弁の弁開度を
増し冷却液流量を増やして冷却液の温度を下げ、設定さ
れた温度以下になると制御弁の弁開度を減らし冷却液流
量を減らして冷却液の温度を上げ、温度計により検出さ
れるキャビティ内部の冷却液の温度が設定温度になるま
で制御弁の弁開度を調節する。
【0012】また、以上のように構成された実施例2の
温度計はキャビティ内部の冷却液温度を検出して制御部
へ出力し、ポンプ制御部はキャビティ内部の冷却液の温
度が設定された温度以上になると冷却ポンプの回転数を
増し冷却液流量を増やして冷却液の温度を下げ、設定さ
れた温度以下になると冷却ポンプの回転数を減らし冷却
液流量を減らして冷却液の温度を上げ、温度計により検
出されるキャビティ内部の冷却液の温度が設定温度にな
るまで制御弁の弁開度を調節する。
【0013】また、以上のように構成された実施例3の
弾性体は温度上昇の場合は弾性体内部の圧力を増加させ
ながら、冷却液の温度変化による冷却液の圧力増加によ
り、圧縮率が高いために弾性体内部の空洞の体積が減少
することにより冷却液の体積増加を吸収して配管内部の
冷却液圧力の増加を相殺する。温度低下の場合は弾性体
内部の圧力を減少させながら、冷却液の温度変化による
冷却液の圧力低下により、圧縮率が高いために弾性体内
部の空洞の体積が増加することにより冷却液の体積減少
を吸収して配管内部の冷却液圧力の低下を相殺する。
【0014】また、以上のように構成された実施例4の
フィルタは冷却液中の混入物をフィルタの最も下流の部
分に集中して堆積させ中央部分には目詰まりを起こさな
いので、配管の流路を塞がない。
【0015】また、以上のように構成された実施例5の
圧力計は配管内部の圧力を検出し、ランプ制御部は圧力
計の出力を設定された圧力と比較して、圧力が高い場合
はランプの発光を停止し冷却ポンプとファンを運転し続
けて冷却液の温度を低下させる。
【0016】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1について図を参照
にして説明する。図1はこの発明のレーザ冷却装置の実
施例1を示すブロック線図である。図において、1はキ
ャビティ、2は冷却ポンプ、3は温度計、4は配管、5
はフィルタ、6はファン、7は放熱部、8は冷却液、9
は制御部である。図中の白抜きの矢印は冷却液8の流れ
方向を示す。
【0017】次に動作について説明する。キャビティ1
はランプやダイオード等によりレーザ媒質を励起しある
いは直接レーザ光に発射する機能を持ち、冷却ポンプ2
から配管4を通して供給される冷却液8によりレーザ光
を発生する際に生じる熱を除去される。ところで、例え
ば上記キャビティ1の内部構成は図2に示すようになっ
ており、3は温度計、8は冷却液、10はレーザ媒質、
11はランプ、12は反射筒である。図2において波線
の矢印は冷却液の流れを示し、実線の矢印はランプから
射出された光がレーザ媒質に入るまでの経路を示し、白
抜きの矢印はレーザ媒質から射出されるレーザ光を示
す。ランプ11はレーザ媒質10が吸収する波長の光を
発生し、レーザ媒質10は上記光を直接あるいは反射筒
12を介して吸収する。図示していないが、レーザ媒質
は光共振器の光路中に設置されており上記のようにレー
ザ媒質10はランプ11の光を吸収するとレーザ媒質に
固有のレーザ光を発生する。ランプ10は発光に際して
発熱し、レーザ媒質10、反射筒12は光を受けて発熱
するので、冷却液8により冷却される。冷却液8は常時
運転されるファン6による2次冷却空気により放熱部7
で排熱する。ランプ10は周囲の温度が高低すると性能
が変化し発生する光の強度が変動するので、安定したレ
ーザ光を得るために、キャビティ1の内部の温度を温度
計にて検出し、この温度があらかじめ設定されていた目
標温度と一致しているか制御部9にて判別する。目標温
度に対して上回っている場合は冷却ポンプ2の下流に設
置された制御弁13の弁開度を大きくして冷却液の供給
を増して冷却液8の温度を下げ、目標温度を下回ってい
る場合には制御弁13の弁開度を小さくして冷却液8の
温度を上げて、キャビティ1の温度を目標温度になるよ
うに冷却液8の温度を制御する。このため、キャビティ
1の温度を一定にして安定したレーザ出力を得ると同時
に、冷却液温度8の上昇を防ぎ配管4内の圧力上昇を起
こさない。
【0018】実施例2.以下、この発明の実施例2につ
いて図を参照にして説明する。図3はこの発明のレーザ
冷却装置の実施例2を示すブロック線図である。図にお
いて、1はキャビティ、2は冷却ポンプ、3は温度計、
4は配管、5はフィルタ、6はファン、7は放熱部、1
4はポンプ制御部である。図中の白抜きの矢印は冷却液
8の流れ方向を示す。
【0019】次に動作について説明する。キャビティ1
は上記実施例1にて説明したように冷却ポンプ2から配
管4を通して供給される冷却液8によりレーザ光を発生
する際に生じる熱を除去される。冷却液8は常時運転さ
れるファン6による2次冷却空気により放熱部7で排熱
する。ランプ10は周囲の温度が高低すると性能が変化
し発生する光の強度が変動するので、安定したレーザ光
を得るために、キャビティ1の内部の温度を温度計3に
て検出し、この温度があらかじめ設定されていた目標温
度と一致しているかポンプ制御部9にて判別する。目標
温度に対して上回っている場合はポンプ制御部14から
冷却ポンプ2の回転数を増加して冷却液8の供給を増し
て冷却液8の温度を下げ、目標温度を下回っている場合
には冷却ポンプ2の回転数を小さくして冷却液8の温度
を上げて、キャビティ1の温度を目標温度になるように
冷却液8の温度を制御する。このため、キャビティ1の
温度を一定にして安定したレーザ出力を得ると同時に、
冷却液温度8の上昇を防ぎ配管4内の圧力上昇を起こさ
ない。
【0020】実施例3.以下、この発明の実施例3につ
いて図を参照にして説明する。図4はこの発明のレーザ
冷却装置の実施例3を示す図である。図において、4は
配管、8は冷却液、15は弾性体であり、この弾性体1
5には空洞18が図5に示すように設置されている。
【0021】次に動作について説明する。キャビティ1
はランプやダイオード等によりレーザ媒質を励起しある
いは直接レーザ光に発射する機能を持ち、冷却ポンプ2
から配管4を通して供給される冷却液8によりレーザ光
を発生する際に生じる熱を除去される。冷却液8は常時
運転されるファン6による2次冷却空気により放熱部7
で排熱する。ところで、例えば冷却液8の温度が上昇す
ると、限られた体積の配管内では冷却液8は体積膨張が
不可能なために内部圧力を増す。配管4や冷却ポンプ2
の接続部で圧力によりシールが破壊されるのを防ぐため
に、図5に示す弾性体15を冷却液8中に混入する。弾
性体15の内部は空洞18であり容易に膨張収縮するた
め、温度上昇による配管4内の圧力増加を空洞18の体
積減少により緩和する。また、温度が低下した場合にも
空洞18が膨張して冷却液8の体積減少と圧力低下を緩
和する。空洞18内部の圧力と外部の冷却液の圧力はほ
ぼ等しいので、弾性体15の材質の伸び、強度はあまり
重要ではない。一般のレーザ冷却装置の温度範囲である
−30℃から+50℃においては、常温を基準として空
洞18を満たす気体の体積変化が13%程度、冷却液の
体積変化が2%程度のため、空洞18を含む弾性体15
の体積が冷却液の約4分の1であれば、弾性体の内部圧
力変化が高々20%以下で、冷却液の圧力変化を緩和す
ることができる。このようにして、冷却液8の温度が変
動しても配管4内の圧力変化を抑制し、レーザ冷却装置
の水密を維持する。
【0022】実施例4.以下、この発明の実施例4につ
いて図を参照にして説明する。図6はこの発明のレーザ
冷却装置の実施例4を示す図である。図において、4は
配管、5はフィルタ、8は冷却液である。図の矢印は冷
却液8の流れ方向で、フィルタ5を流れ方向から見ると
図7(a)になる。
【0023】次に動作について説明する。レーザ冷却装
置内部を循環する冷却液8中にはレーザ冷却装置外部か
ら冷却液8とともに混入した混入物やレーザ冷却装置内
から生じる混入物が浮遊する。これらの混入物はランプ
11やレーザ媒質に付着してレーザ発生の効率を著しく
低下させるので、混入物を取り除くフィルタが不可欠で
ある。平面状のフィルタでは配管が詰まり内部圧力が上
昇するが、本発明によるフィルタは図7(b)に示すよ
うに中央付近が流れの上流に向かって突き出しており、
混入物はフィルタの中央と周辺の中程に集中するので、
中央部と周辺部の流れが阻害されず、圧力上昇が抑制さ
れて水密を保ちやすい。このため、配管4内の圧力変化
を抑制し、レーザ冷却装置の水密を維持する。
【0024】実施例5.以下、この発明の実施例5につ
いて図を参照にして説明する。図8はこの発明のレーザ
冷却装置の実施例5を示すブロック線図である。図にお
いて、1はキャビティ、2は冷却ポンプ、3は温度計、
4は配管、5はフィルタ、6はファン、7は放熱部、8
は冷却液、16は圧力計、17はランプ制御部である。
図中の白抜きの矢印は冷却液8の流れ方向を示す。
【0025】次に動作について説明する。キャビティ1
は冷却ポンプ2から配管4を通して供給される冷却液8
によりレーザ光を発生する際に生じる熱を除去される。
冷却液8は常時運転されるファン6による2次冷却空気
により放熱部7で排熱する。ところで、例えば冷却液8
の温度が上昇すると、限られた容積の配管内では冷却液
8は体積膨張が不可能なために内部圧力を増す。配管4
や冷却ポンプ2の接続部で圧力によりシールが破壊され
るのを防ぐために、配管4に設置した圧力計16により
圧力の上昇を検出して、検出した圧力があらかじめ設定
された圧力を超えた場合には、ランプ制御部17におい
て冷却ポンプ2とファン6の運転を継続したままでキャ
ビティ1内のランプ11の発光を停止する。冷却ポンプ
2とファン6により冷却液8は急速に冷却されて配管4
内部の圧力も低下する。このため、配管4内の圧力上昇
が発生してもレーザ冷却装置の水密を維持し、速やかに
レーザ冷却装置の運転を再開できる。
【0026】
【発明の効果】以上のように実施例1に係るこの発明に
よれば、キャビティの温度を検出する温度計と、設定さ
れた目標温度と温度計の温度とを比較し、温度計の温度
が高い場合は制御弁を開き温度計の温度が低いときには
制御弁を閉じるように弁を制御する制御部と、制御部に
より弁開度が制御される制御弁とを備えるようにしたの
で、制御弁の動作により冷却液の流量を制御しレーザ発
振中の冷却液の温度を常に一定に保つことができるた
め、安定したレーザ出力を得ると同時に、冷却液温度の
上昇を防ぎ配管内の圧力上昇を起こさないという効果が
ある。
【0027】また、以上のように実施例2に係るこの発
明によれば、キャビティの温度を検出する温度計と、設
定された目標温度と温度計の温度とを比較し、温度計の
温度が高い場合は冷却ポンプ回転数を増加する指示を出
し、温度計の温度が低いときには冷却ポンプ回転数を減
少する指示を出すことにより冷却ポンプの吐出流量を制
御するポンプ制御部とを備えるようにしたので、冷却ポ
ンプの回転数により冷却液の流量を制御しレーザ発振中
の冷却液の温度を常に一定に保つことができるため、安
定したレーザ出力を得ると同時に、冷却液温度の上昇を
防ぎ配管内の圧力上昇を起こさないという効果がある。
【0028】また、以上のように実施例3に係るこの発
明によれば、冷却液の配管中に、例えばポリエステルの
ように変形が可能な材質の内部に気体を密封した弾性体
を備えるようにしたので、冷却液の温度が変化して、圧
力が増加する場合には弾性体がつぶれて冷却液の体積を
増して圧力上昇を抑制するようになり、圧力が減少する
場合には弾性体が膨らんで冷却液の体積を減らし圧力を
下げることを抑制し、レーザ冷却装置の水密を維持する
という効果がある。
【0029】また、以上のように実施例4に係るこの発
明によれば、冷却液の配管中に、中央部が周辺部より流
れの上流方向に突き出したフィルタを備えているので、
レーザ冷却装置内部で発生したり冷却液とともに侵入し
た混入物がフィルタの目詰まりを起こすことなく配管内
の圧力変化を抑制し、レーザ冷却装置の水密を維持する
という効果がある。
【0030】また、以上のように実施例5に係るこの発
明によれば、配管内部の圧力を検出する圧力計と、圧力
が一定値を超えた場合にキャビティ内のランプの発光を
停止させて冷却ポンプとファンの運転を継続して冷却液
の温度を速やかに低下させるランプ制御部とを備えてい
るので、配管内の圧力上昇が発生してもレーザ冷却装置
の水密を維持し、速やかにレーザ冷却装置の運転を再開
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるレーザ冷却装置の実施例1の
構成を示すブロック図である。
【図2】 キャビティの内部構成を示す図である。
【図3】 この発明による実施例2の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 この発明によるレーザ冷却装置の実施例3を
示す図である。
【図5】 弾性体を示す断面図である。
【図6】 この発明によるレーザ冷却装置の実施例4を
示す図である。
【図7】 フィルタの一例を示す図である。
【図8】 この発明によるレーザ冷却装置の実施例5の
構成を示すブロック図である。
【図9】 従来のレーザ冷却装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 キャビティ、2 冷却ポンプ、3 温度計、4 配
管、5 フィルタ、6ファン、7 放熱部、8 冷却
液、9 制御部、10 レーザ媒質、11 ランプ、1
2 反射筒、13 制御弁、14 ポンプ制御部、15
弾性体、16圧力計、17 ランプ制御部、18 空
洞。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を発生するレーザ媒質、これを
    励起するランプおよび反射筒から構成されるキャビティ
    と、上記キャビティ内部を冷却する冷却液と、上記冷却
    液を吐出する冷却ポンプと、上記冷却液の流路中におい
    て上記キャビティの上流に設置されたフィルタと、上記
    冷却液の温度を下げるための放熱部と、上記冷却ポンプ
    と上記キャビティと上記フィルタと上記放熱部とを接続
    し上記冷却液を循環させるための配管と、上記放熱部に
    空気を送るファンとを有するレーザ冷却装置において、
    キャビティ内部の冷却液の温度を検出する温度計と、上
    記冷却液の流量を制御する機構を備えた制御弁と、上記
    制御弁の弁開度を制御する制御部とを備えたことを特徴
    とするレーザ冷却装置。
  2. 【請求項2】 レーザ光を発生するレーザ媒質、これを
    励起するランプおよび反射筒から構成されるキャビティ
    と、上記キャビティ内部を冷却する冷却液と、上記冷却
    液を吐出する冷却ポンプと、上記冷却液の流路中におい
    て上記キャビティの上流に設置されたフィルタと、上記
    冷却液の温度を下げるための放熱部と、上記冷却ポンプ
    と上記キャビティと上記フィルタと上記放熱部とを接続
    し上記冷却液を循環させるための配管と、上記放熱部に
    空気を送るファンとを有するレーザ冷却装置において、
    キャビティ内部の温度を検出する温度計と、上記キャビ
    ティの温度を一定に維持するように上記冷却ポンプの吐
    出流量をポンプ回転数により調節するポンプ制御部とを
    備えたことを特徴とするレーザ冷却装置。
  3. 【請求項3】 レーザ光を発生するレーザ媒質、これを
    励起するランプおよび反射筒から構成されるキャビティ
    と、上記キャビティ内部を冷却する冷却液と、上記冷却
    液を吐出する冷却ポンプと、上記冷却液の流路中におい
    て上記キャビティの上流に設置されたフィルタと、上記
    冷却液の温度を下げるための放熱部と、上記冷却ポンプ
    と上記キャビティと上記フィルタと上記放熱部とを接続
    し上記冷却液を循環させるための配管と、上記放熱部に
    空気を送るファンとを有するレーザ冷却装置において、
    冷却液を満たした配管中に、内部に空洞を有する1個以
    上の弾性体を備えたことを特徴とするレーザ冷却装置。
  4. 【請求項4】 レーザ光を発生するレーザ媒質、これを
    励起するランプおよび反射筒から構成されるキャビティ
    と、上記キャビティ内部を冷却する冷却液と、上記冷却
    液を吐出する冷却ポンプと、上記冷却液の流路中におい
    て上記キャビティの上流に設置されたフィルタと、上記
    冷却液の温度を下げるための放熱部と、上記冷却ポンプ
    と上記キャビティと上記フィルタと上記放熱部とを接続
    し上記冷却液を循環させるための配管と、上記放熱部に
    空気を送るファンとを有するレーザ冷却装置において、
    上記配管中に周辺よりも中央部が突出した網目状のフィ
    ルタを備えたことを特徴とするレーザ冷却装置。
  5. 【請求項5】 レーザ光を発生するレーザ媒質、これを
    励起するランプおよび反射筒から構成されるキャビティ
    と、上記キャビティ内部を冷却する冷却液と、上記冷却
    液を吐出する冷却ポンプと、上記冷却液の流路中におい
    て上記キャビティの上流に設置されたフィルタと、上記
    冷却液の温度を下げるための放熱部と、上記冷却ポンプ
    と上記キャビティと上記フィルタと上記放熱部とを接続
    し上記冷却液を循環させるための配管と、上記放熱部に
    空気を送るファンとを有するレーザ冷却装置において、
    上記冷却ポンプの下流にポンプ吐出圧を測定する圧力計
    と、上記圧力計の信号が一定圧力を超えるとキャビティ
    のランプ発光のみを停止し、冷却ポンプとファンを運転
    するランプ制御部とを備えたことを特徴とするレーザ冷
    却装置。
JP30899394A 1994-12-13 1994-12-13 レーザ冷却装置 Pending JPH08167750A (ja)

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JP (1) JPH08167750A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150102153A (ko) * 2014-02-27 2015-09-07 연세대학교 산학협력단 무인 비행체의 무선 전력 공급 시스템 및 무선 전력 공급 방법
CN114045489A (zh) * 2021-11-22 2022-02-15 安徽中科春谷激光产业技术研究院有限公司 一种激光熔覆用薄壁件固定装置

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