JPH08167723A - 半導体加速度センサの製造方法 - Google Patents

半導体加速度センサの製造方法

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JPH08167723A
JPH08167723A JP33173894A JP33173894A JPH08167723A JP H08167723 A JPH08167723 A JP H08167723A JP 33173894 A JP33173894 A JP 33173894A JP 33173894 A JP33173894 A JP 33173894A JP H08167723 A JPH08167723 A JP H08167723A
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JP
Japan
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acceleration sensor
semiconductor acceleration
etching
substrate
diaphragm
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JP33173894A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Nishimura
仁 西村
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、自動車や航空機、各種の産業用ロ
ボットなどの加速度を検出する半導体加速度センサの製
造方法を提供することを目的とするものである。 【構成】 かゝる本発明は、Si基板11の片面に所定
のパターン回路12を形成する一方、当該Si基板11
の他面には、マスク層を施した後、エッチング液による
異方性エッチングによって、共に多角形のダイアフラム
部13とその質量部14を形成する半導体加速度センサ
の製造方法にあり、ここでの異方性エッチングと、共に
多角形であるダイアフラム部と質量部によって、エッチ
ング時、特殊なマスク層を形成する必要がなく、また、
形状の再現性も良好で、高感度の半導体加速度センサが
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、自動車や航空機、各種の産業用
ロボットなどの加速度を検出する半導体加速度センサの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体加速度センサの製造にあた
っては、例えば図8に示したように、結晶方位が(10
0)や(110)のSi基板1を用い、通常の半導体製
造技術によって、その片面(表面)に拡散抵抗からなる
ホイートストンブリッジなどのパターン回路2を形成す
る一方、その他面(裏面)には、エッチング液(通常、
フッ酸:硝酸:酢酸からなり、その混合比=12:1:
2又は1:2:1としたもの)による等方性エッチング
によって、円形のダイアフラム部3とその中央部に位置
する同じく円形の質量部4を設けて製造していた。そし
て、この加速度センサでは、加速時、質量部4の受ける
応力を、上記ダイアフラム部3の薄肉部の表面に当たる
上記パターン回路2のホイートストンブリッジなどによ
って、検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なエッチング液による等方性エッチングでは、エッチン
グの制御が難しく、Si基板1のダイアフラム部3や質
量部4を当初の設計通り製造することは、結構大変であ
った。例えば図8や図9に示したように、基板1の裏面
側に、実線で示す、形状のほぼ真円に近いダイアフラム
部3や質量部4を形成しようとしても、実際には、鎖線
に示したように、楕円形状などとして変形した形のダイ
アフラム部3aや質量部4aが形成されるなどの問題が
あった。
【0004】その理由としては、上記のようなフッ酸:
硝酸:酢酸の混合液からなるエッチング液の場合、適当
な耐蝕性に優れたマスク材がないため、通常、SiO2
膜やSi3 4 膜からなるマスク層を用いるわけである
が、これらの膜では、浸食が激しいため、予め相当厚目
のマスク層として形成し(エッチング液がKOH水溶液
などの場合に比較して、数倍〜数十倍の厚さにする必要
がある)、当該マスク層自体の浸食も考慮して、エッチ
ングしなければならず、エッチング時間の管理が難し
く、微妙な経験則が要求されることが挙げられる。ま
た、このエッチング液によるエッチングは、等方性エッ
チングで、エッチングレート(速度)も速く、かつ発熱
反応であるため、エッチング液の温度管理も難しく、通
常、液の攪拌によって、当該温度管理を行うわけである
が、この攪拌による場合、流速の変化が生じ易く、エッ
チングが不均一になり易いことが挙げられる。
【0005】さらに、半導体加速度センサにおいて、ダ
イアフラム部と質量部は、なるべく真円に近いことが、
あらゆる方向からの加速度に対して、均等な値が得られ
るため、理想的であるものの、上述したように真円の形
成が難しいことの他に、真円のようにあらゆる方向に対
して、均等であると、局部的な応力の集中が得難く、感
度が低いという問題もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の実情に鑑みてなされたもので、その特徴とする点
は、Si基板の片面に所定のパターン回路を形成する一
方、当該Si基板の他面には、マスク層を施した後、エ
ッチング液による異方性エッチングによって、共に多角
形のダイアフラム部とその質量部を形成する半導体加速
度センサの製造方法にある。
【0007】
【作用】かゝる本発明では、異方性エッチングと、共に
多角形であるダイアフラム部と質量部によって、エッチ
ング時、特殊なマスク層を形成する必要がなく、また、
形状の再現性も良好で、高感度の半導体加速度センサが
得られる。
【0008】
【実施例】図1〜図2は、本発明方法によって得られた
半導体加速度センサを示したものである。この方法で
は、先ず、結晶方位が(100)のSi基板(結晶方位
が(110)のSi基板も可)11を用意し、先ず、そ
の片面(表面)に拡散抵抗からなるホイートストンブリ
ッジなどを有する、所定のパターン回路12を形成す
る。一方、このSi基板11の他面(裏面)には、Si
2 膜(Si3 4 膜も可)からなり、かつ、共に八角
形であるダイアフラム部13とその質量部14のマスク
層を施した後、KOH水溶液(EPW(エチレンジアミ
ン−ピロカテコール−水)、ヒドラジン、TMAH(テ
トラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)なども
可)のエッチング液によって、異方性エッチングを行
う。
【0009】そうすると、ダイアフラム部13のエッチ
ング面13a又は13bと、質量部14のエッチング面
14a又は14bは、傾斜壁面となると共に、エッチン
グ面13a,14aは、その結晶方位が(111)とな
り、また、エッチング面13b,14bは、その結晶方
位が(110)となる。
【0010】結晶方位が(111)の面は、上述した従
来の等方性エッチングに比較して、エッチングレートが
(100)面の1/1000と特に遅く、また、結晶方
位が(110)の面も、(100)面の約1/2と遅い
ので、ダイアフラム部13及び質量部14の形状は、再
現性よく得られる。つまり、ダイアフラム部13及び質
量部14の形状が、当初の設計通りに形成でき、高性
能、高品質の加速度センサが得られる。
【0011】また、ダイアフラム部13と質量部14が
八角形であるため、円形の場合に比較して、応力の集中
が起こり易く、高感度の加速度センサが得られる。
【0012】なお、上記異方性エッチングの際、結晶方
位が(111)の面と、結晶方位が(110)の面で
は、エッチングレートが大きく異なるため、例えば図3
に示したように、ダイアフラム部13のマスク層113
の形状を、中央の十字形が繰り抜かれた形状にして、エ
ッチングレートの遅い結晶方位が(111)の面とエッ
チングレートの速い結晶方位が(110)の面とのバラ
ンスを取って、所望の八角形が形成されるようにしてあ
る。同様の理由から、質量部14のマスク層114の形
状は、風車形にしてある。
【0013】図4〜図5は、本発明方法によって得られ
た別の半導体加速度センサを示したもので、ここでは、
ダイアフラム部13と質量部14とを共に四角形として
ある。この場合も、上記図1〜図2の場合と同様にし
て、半導体加速度センサが製造でき、ほぼ同様の作用、
効果が得られる。ただし、ダイアフラム部13と質量部
14のエッチング面13a,14aは、共に結晶方位が
(111)の面となる。
【0014】図6〜図7は、本発明方法によって得られ
たさらに別の半導体加速度センサを示したもので、図6
では、八角形のダイアフラム部13の中に菱形の質量部
14を形成し、また図7では、四角形のダイアフラム部
13の中に菱形の質量部14を形成してある。したがっ
て、これらの場合にも、上記図1〜図2の場合と同様に
して半導体加速度センサが製造でき、やはり同様の作
用、効果が得られる。
【0015】
【発明の効果】このように本発明に係る半導体加速度セ
ンサの製造方法によれば、次のような優れた効果が得ら
れる。 (1)KOH水溶液などのエッチング液による、異方性
エッチングを用いるため、Si基板のマスク層として、
SiO2 膜やSi3 4 膜が何ら問題なく、使用できる
ようになる。一方、これらのSiO2 やSi3 4 のマ
スク膜は、その生成が容易であるため、低コストで量産
性に優れた加速度センサが得られる。 (2)また、上記異方性エッチングによると、ダイアフ
ラム部と質量部の形成にあたって、エッチング形状の再
現性がよく、当初の設計通りの形状が得られる。したが
って、高性能、高品質の加速度センサの製造が可能とな
る。 (3)さらに、ダイアフラム部と質量部の形状を多角形
にしてあるため、円形の場合に比較して、応力の集中が
起こり易く、高感度のセンサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体加速度センサの製造方法に
よって得られた半導体加速度センサの一例を示した縦断
面図である。
【図2】図1の半導体加速度センサの底面(裏面)図で
ある。
【図3】図1の半導体加速度センサの製造時におけるマ
スク層の形状を示した底面(裏面)図である。
【図4】本発明に係る半導体加速度センサの製造方法に
よって得られた半導体加速度センサの別の例を示した縦
断面図である。
【図5】図4の半導体加速度センサの底面(裏面)図で
ある。
【図6】本発明に係る半導体加速度センサの製造方法に
よって得られた半導体加速度センサのさらに別の例を示
した縦断面図である。
【図7】本発明に係る半導体加速度センサの製造方法に
よって得られた半導体加速度センサのさらに別の例を示
した縦断面図である。
【図8】従来の半導体加速度センサの製造方法によって
得られた半導体加速度センサの一例を示した縦断面図で
ある。
【図9】図1の半導体加速度センサの底面(裏面)図で
ある。
【符号の説明】
11 Si基板 12 パターン回路 13 ダイアフラム部 13a〜b エッチング面 14 質量部 14a〜b エッチング面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si基板の片面に所定のパターン回路を
    形成する一方、当該Si基板の他面には、マスク層を施
    した後、エッチング液による異方性エッチングによっ
    て、共に多角形のダイアフラム部とその質量部を形成す
    ることを特徴とする半導体加速度センサの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記エッチング液が、KOH水溶液、E
    PW(エチレンジアミン−ピロカテコール−水)、ヒド
    ラジン、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロ
    オキサイド)であることを特徴とする請求項1記載の半
    導体加速度センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記Si基板の結晶方位が(100)又
    は(110)で、かつ、前記多角形の各ダイアフラム部
    と質量部のエッチング面が傾斜壁面で、その結晶方位が
    (111)又は(111)と(110)とからなること
    を特徴とする請求項1記載の半導体加速度センサの製造
    方法。
JP33173894A 1994-12-09 1994-12-09 半導体加速度センサの製造方法 Pending JPH08167723A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004114416A1 (ja) * 2003-06-20 2006-08-03 北陸電気工業株式会社 半導体センサ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004114416A1 (ja) * 2003-06-20 2006-08-03 北陸電気工業株式会社 半導体センサ
JP4913408B2 (ja) * 2003-06-20 2012-04-11 北陸電気工業株式会社 半導体センサ

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