JPH08165233A - ボディリンス浴用剤 - Google Patents

ボディリンス浴用剤

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JPH08165233A
JPH08165233A JP6306545A JP30654594A JPH08165233A JP H08165233 A JPH08165233 A JP H08165233A JP 6306545 A JP6306545 A JP 6306545A JP 30654594 A JP30654594 A JP 30654594A JP H08165233 A JPH08165233 A JP H08165233A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャワーや循環式浴槽でも使用でき、痒みを
軽減することができる浴用剤としてのボディリンス浴用
剤を提供する。 【構成】 本発明のボディリンス浴用剤は、痒みを軽減
する成分として、ニンニクエキスを含有する。さらに、
ボディリンス浴用剤は、ニンニクエキス以外の痒みを軽
減する作用を有する植物エキスと、皮膚の乾燥を軽減す
る作用を有する動物エキスとを含有する。そして、ボデ
ィリンス浴用剤は、浴槽のお湯に分散・溶解するのでは
なく、肌に塗布するとともに、その後掛け流すことによ
り使用する。従って、シャワーや循環式浴槽でも使用す
ることができる。さらに、お湯に浸からなくても良いの
で、お湯に浸かることにより痒みが増強されてしまうこ
とがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肌に塗布後掛け流すよ
うにして使用されるボディリンス浴用剤に係わり、特
に、痒みの軽減に有効なボディリンス浴用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、浴用剤は、保湿作用、皮膚の清
浄作用、殺菌作用等を有する無機塩類、生薬、蛋白分解
酵素、保湿剤、殺菌剤等の各種成分を配合したものであ
る。従来、上記浴用剤は、入浴時に浴槽のお湯の中に溶
解もしくは分散して使用され、上記成分を含む浴槽のお
湯による温熱作用、皮膚刺激作用等により、血行を促進
することで、冷え性、肩こり、神経痛、疲労回復等に有
効なものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記浴用剤
は、痒みの軽減に使用することが困難であった。すなわ
ち、上記従来の浴用剤は、上述のように血行を促進して
しまうので、痒みを増強してしまうという問題があっ
た。一方、アトピー性皮膚炎、老人性皮膚掻痒症、人工
透析患者の皮膚掻痒症の治療には、副腎皮質ホルモン剤
の外用、抗アレルギー剤の内服、食事制限等が行われて
いるが、副作用が現れる、効力が充分でない、実施が困
難である等の問題があり、新たな痒みの軽減方法が求め
られていた。
【0004】また、入浴と称し、比較的頻繁に浴槽のお
湯に浸かる習慣は必ずしも世界的なものではなく、従っ
て従来の浴用剤が使用される地域は限られたものであっ
た。そして、日本国内においても浴槽に浸からずにシャ
ワーだけで入浴を済ませてしまう割合が増加している。
また、近年、家庭内において24時間入浴が可能な循環
式浴槽が普及し始めている。上記循環式浴槽は、濾過器
及び加温装置と、浴槽との間でお湯を循環させることに
より、浴槽のお湯を清浄かつ適温に保つようにしたもの
であり、浴槽のお湯の全交換及び低温の水の加熱を頻繁
に行わないようにすることで、水及びガス等のエネルギ
ーの使用量を低減したものである。そして、上記循環式
浴槽において、浴用剤を使用した場合には、浴用剤が濾
過されてしまうので、浴用剤の薬効を充分得ることが困
難になるとともに、浴用剤が濾過用のフィルタを汚して
しまうという問題があった。これらのことから、浴用剤
を使用できる環境が減少しつつある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、痒みを軽減することができるとともに、シャワ
ーや循環式浴槽においても使用可能な浴用剤としてのボ
ディリンス浴用剤を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために検討したところ、浴槽のお湯に浴用剤
としてニンニクエキスを加えることにより、有る程度痒
みを低減することが可能なことを見いだし、皮膚の乾燥
を伴う疾病患者に対して臨床効果のあることを確認し
た。しかしながら、ニンニクエキスを従来の浴用剤の有
効成分として用いただけでは、充分な痒みの軽減効果を
得られなかった。
【0007】そこで、本発明の請求項1記載のボディリ
ンス浴用剤は、痒みの軽減に有効な成分を含有し、か
つ、肌に塗布後、掛け流すことを上記課題の解決手段と
した。なお、ここで掛け流すというのは、単にお湯
(水)を浴びるだけではなく、浴槽などにためられたお
湯に浸かってボディリンス浴用剤を流すことも含まれ
る。また、本発明の請求項2記載のボディリンス浴用剤
(以下、ボディリンスと称する)は、上記痒みの軽減に
有効な成分としてニンニクエキスと、ニンニクエキス以
外の痒みの軽減作用を有する植物エキスと、皮膚の乾燥
を軽減する作用を有する動物エキスとが含まれることを
上記課題の解決手段とした。
【0008】次に、さらに詳細に本発明のボディリンス
について説明する。上記ボディリンスには、上記痒みの
軽減に有効な成分として、例えば、痒みを軽減する作用
を有する植物エキスが含まれるものである。上記痒みを
軽減する作用を有する植物エキスとしては、ニンニク、
ビワ、カミツレ、シソ、ヨモギ、クジン、トウキ、ケイ
ガイ、オウゴン等の植物から得られるエキスを挙げるこ
とができるが、痒みの軽減に有効なものならば、特に限
定されるものではない。
【0009】上記ニンニクのエキスは、浴用剤として用
いた場合に、上述のように痒みの軽減に有効であり、本
発明のボディリンス薬用剤に痒みの軽減に有効な成分と
してニンニクエキスが含まれることが好ましい。そし
て、ニンニクエキスは、優れた腸管吸収及び組織移行性
を示し、体内持続性が良く、かつ生体内でビタミンB1
の留保に優れており、その成分として具体的には、アリ
ル系化合物、スコルジニン配糖体などが挙げられる。
【0010】また、ニンニクエキス単独で使用するより
も、他の痒みを軽減する作用を有する植物エキスとニン
ニクエキスとを混合して用いることにより、痒みを軽減
する作用を高めることが可能であり、ニンニクエキスと
他の痒みを軽減する作用を有する植物エキスとが共に本
発明のボディリンスに含まれていることが好ましい。ま
た、上記ニンニクエキスと併用される植物エキスの種類
の数は、特に限定されるものではなく、二種以上の植物
エキスをニンニクエキスと併用しても良い。
【0011】また、皮膚の乾燥を伴う痒みに対しては、
保湿成分を加えることが痒みの軽減に有効であり、上記
植物エキスに加えて皮膚の乾燥軽減に有効な成分を含有
するスクワラン、プラセンター、馬油等の動物から得ら
れる成分(動物エキス)を本発明のボディリンスに添加
することが好ましいが、上記のものに限られるものでは
なく、皮膚の乾燥を軽減できるものならば良い。
【0012】次に、上記ボディリンスの製造方法につい
て説明する。まず、上記ニンニクエキスの製造において
は、常法によりニンニクを磨砕、同重量の精製水を加え
た後に搾汁して得たニンニク搾汁液を低温にて保温し、
限外濾過機により濾過を行う。この時の処理温度を50
℃〜70℃、好ましくは55℃〜65℃とし、5分〜4
時間、好ましく30分〜2時間保温する。この後、直ち
に生じた沈殿物を限外濾過機(メッシュ0.01〜0.
5ミクロン、好ましくは0.05〜0.3ミクロンのも
の)にて除去することによりほとんど無臭に近いニンニ
クエキスを得ることができる。
【0013】前記の処理温度及び処理時間が、それぞれ
示した下限数値未満では、蛋白質の除去が不十分であ
り、反対に上限数値を越えると、ニンニクエキスの成分
が変質する可能性がある。なお、生じた沈殿物を限外濾
過にて除去するとき、濾過膜のメッシュについても下限
数値未満では処理時間が長くなり、ニンニクエキス成分
が変質する可能性があり、反対に上限数値を越えると濾
過不十分により濁り及び沈殿を生じる。
【0014】また、ニンニク以外の植物エキスの製造に
おいては、例えば、生の植物もしくは植物の乾燥物を粉
砕し、常法により水、温湯、熱湯またはエタノール湯で
抽出することにより得られる。また、上記動物エキスに
ついては、既に精製された市販品を用いることができ
る。なお、ニンニクエキス、植物エキス、動物エキスの
製造方法は、特に上述の方法に限定されるものではな
く、他の方法により製造されたものでも使用することが
可能である。
【0015】そして、これらの成分の配合割合は、活性
ニンニクエキスの固形分に対して植物エキスの固形分が
少なくとも0.1倍、好ましくは0.5倍〜4倍量、動
物エキスの固形分は、ニンニクエキスの固形分に対して
少なくとも0.2倍、好ましくは1.0倍〜8倍量であ
ることが望ましい。
【0016】また、本発明のボディリンスには、上記植
物エキス及び動物エキス以外の生薬成分、保湿成分、殺
菌剤、さらには香料、色素、増量剤、賦形剤、乳化剤な
どを適宜添加することができる。本発明のボディリンス
は、上記成分を、たとえば、精製水中に溶解もしくは分
散して液状もしくはクリーム状とすることが好ましい。
【0017】次に、本発明のボディリンスの使用方法に
ついて説明する。まず、上述のように液状もしくはクリ
ーム状とされたボディリンスを全身もしくは痒みの症状
が現れる部分に塗布する。この際、本発明のボディリン
スの使用量は使用する範囲によって異なるが、該ボディ
リンスの有効成分の固形分換算量で0.01〜10g、
好ましくは1〜3gとすることが適当である。なお、粉
末状のように固形の状態のボディリンスをお湯等に溶解
もしくは分散してから肌に塗布するようにしても良い。
また、液状もしくは薄めることにより液状とされたボデ
ィリンスを肌に掛けるようにして肌に塗布しても良い。
【0018】次に、ボディリンスを塗布した後に、浴槽
内のお湯に浸かるか、もしくは、浴槽の外において、肌
に塗布されたボディリンスを浴槽のお湯を用いて掛け流
すか、もしくは、シャワーにより肌に塗布されたボディ
リンスを掛け流す。すなわち、本発明のボディリンス
は、浴槽のお湯に溶解もしくは分散させる従来の浴用剤
とも肌に塗布するだけの塗り薬(軟膏)とも異なるもの
である。そして、ボディリンスは、アトピー性皮膚炎、
老人性皮膚掻痒症、人工透析患者の皮膚掻痒症及びその
他の原因による痒みに対して、痒みを軽減することがで
きる。
【0019】なお、従来の浴用剤で得られた温熱作用及
び皮膚刺激作用は、例えば、肌に塗布後浴槽内のお湯に
浸かることにより充分に得ることができる。また、温熱
作用及び皮膚刺激作用に基づく血行の促進は、痒みの増
強につながる恐れがあるが、上記ボディリンスにおいて
は、痒みを軽減するニンニクエキス等の成分が肌に塗布
された状態でお湯に浸かることになるので、血行の促進
による痒みの増強をある程度抑えた状態で痒みの軽減を
図ることが可能である。
【0020】また、浴槽のお湯に浸からずにシャワー等
でお湯を浴びた場合には、お湯に浸かった場合よりも、
容易にお湯の温度の調節及びお湯を浴びる時間の調節を
行うことができ、過度に温熱作用及び皮膚刺激作用を受
けるのを容易に防止することができ、血行の促進による
痒みの増強を抑制した状態で、ニンニクエキス等による
痒みの軽減作用を得ることができる。
【0021】また、肌に塗布した後にお湯で掛け流すこ
とにより、余分なボディリンスを洗い流すことで、肌へ
の刺激を軽減し、かつ、肌を清浄な状態に保つことがで
きるとともに、お湯で薄まった状態のボディリンスが、
有る程度肌の表面に残るようにすることで、持続的にボ
ディリンスによる効果を得ることができる。
【0022】また、上記浴槽が循環式浴槽であった場合
でも、肌に塗布された状態のボディリンスが浴槽内のお
湯に分散する際に、しばらくの間、肌の近傍で高濃度の
状態となっているので、浴用剤としての効果を得ること
ができる。すなわち、循環式浴槽内に従来の浴用剤を溶
解もしくは分散した場合には、フィルターにより浴用剤
が順次除去されて浴用剤の濃度が低下してしまい、充分
な浴用剤の効果を得ることができないが、ボディリンス
の場合には、肌に塗布されたボディリンスが、徐々に有
る程度の時間を掛けて浴槽のお湯に分散していくので、
お湯に浸かっている間、肌の近傍のお湯には、ボディリ
ンスが比較的高濃度で存在することになり、循環式浴槽
においても、充分な効果を得ることができる。
【0023】また、ボディリンスは、従来の浴用剤のよ
うに、浴槽のお湯にある程度の濃度で分散させる必要が
無く、直接肌に塗布するので、有効成分の使用量を従来
の浴用剤に比較して削減することができる。従って、循
環式浴槽のフィルターの汚れを従来の浴用剤に比較して
低減することができる。
【0024】また、従来の浴用剤とは異なり、上述のよ
うに浴槽のお湯に浸からずにシャワーだけで、浴用剤と
同等以上の効果を得ることができ、浴槽のお湯に浸かる
習慣の無い地域の人や、浴槽が有ってもシャワーしか使
用しない人や、時間の都合等によりシャワーだけで入浴
を済ます場合でも、使用することができる。
【0025】
【実施例】次に、本発明を以下の実験例により詳細に説
明するが、本発明が以下の実験例により限定されるもの
ではない。 (実験例1) 1、ニンニクエキスの製造。 生ニンニク1Kgを粉砕、搾汁して得た搾汁液を65℃で
一時間保温した後、0.05ミクロンの限外濾過を行い
濃縮乾固してニンニクエキス末75gを得た。
【0026】2、ボディリンスの製造 上記ニンニクエキスの製造の方法で得られたニンニクエ
キス末500gとカミツレエキス末1kg、スクワラン
2Kgを混合し、これに流動パラフィン80Kg、乳化
剤13Kg、精製水3.5Kgおよび微量の香料を加え
てボディリンス100Kgを得た。
【0027】3、試験例 アトピー性皮膚炎患者を被験者として、ニンニクエキス
を従来の浴用剤として用いた場合と、ニンニクエキス、
掻痒の軽減に有効な成分を含有する植物エキス及び皮膚
の乾燥を防ぐ効果のある動物エキスを混合してボディリ
ンスとして用いた場合との痒みの改善効果と保湿の改善
効果を以下の方法で調べた。
【0028】年齢0〜25歳のアトピー皮膚炎患者20
名を10名ずつ2つのグループに分け、第一グループは
入浴時にニンニクエキス(上記1、ニンニクエキスの製
造の方法で得られたもの)湯に浸かった場合、第二グル
ープは入浴時にボディリンス(2、ボディリンスの製造
の方法で得られたもの)を使用した場合、痒みに対する
改善効果を調べた。
【0029】すなわち、第一グループは、浴槽の湯18
0リットル当たりニンニクエキス末5gを添加し、上記
湯に浸かる方法にて試験し、第二グループは軽量スプー
ンにて計量した2gのボディリンスを全身に塗布し、シ
ャワーで掛け流す方法にて試験した。試験期間は、一ヶ
月間、入浴は毎日一回とした。被験者は試験前一ヶ月以
上前から、ステロイド軟膏、非ステロイド軟膏、抗アレ
ルギー剤等の外用、内用を行い、なかつその期間まった
く改善の見られない者20名を選んだ。
【0030】また、試験期間中はステロイド軟膏、抗ア
レルギー剤等の外用、内服は原則として行わないことと
したが、やむを得ず使用した場合は、その時点において
改善度の評価と効果の判定を行った。痒みの程度、皮疹
の程度・状態は、臨床研究班が患者からの聞き取り調査
により判定を行った。また、皮膚の乾燥の程度の判定に
ついては、前腕屈側部及び上背分の角質水分量の測定に
より判定を行った。判定の基準を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】改善度は、表1をもとにして評価時の痒み
の程度がどれだけ改善したかによって、以下の表2に示
す4段階に評価した。
【表2】
【0033】効果は、日中及び夜間の改善度スコアを合
計し、4点以上を著効、3点以上を有効、2点以上をや
や有効、その他を無効とした4段階で判定した。上記方
法で評価、判定した結果を表3に示す。なお、使用前お
よび使用後の掻痒感と改善度のスコアは各グループとも
10名の平均値で示し、効果の判定は有効以上とやや有
効以上の割合で示した。
【0034】
【表3】
【0035】表3より明らかなように、ニンニクエキス
を従来の浴用剤として用いた第一グループでは、有効以
上が30〜40%、やや有効以上が40〜50%以上で
あったのに対して、ボディリンスを用いた第二グループ
では、有効以上が50〜60%、やや有効以上が80%
と明らかに効果が高かった。上記実験例においては、ニ
ンニクエキスを従来の浴用剤として用いても、掻痒の改
善に有る程度の効果を有することを示すとともに、ニン
ニクエキスと他の植物エキス及び動物エキスとを混合し
てボディリンスとし、これを肌に塗布した後にシャワー
で掛け流した場合の方が、単にニンニクエキスを従来の
浴用剤として用いた場合よりも高い効果を有することを
示している。
【0036】(実験例2)上記実験例1のボディリンス
の製造の方法により製造されたボディリンスを用いて以
下の試験を行った。老人性皮膚掻痒症患者を被験者とし
て、上記ボディリンスを用いて、痒みに対する改善効果
を調べた。この際には、ボディリンスを軽量スプーンに
て2g計量し、全身に塗布し、シャワーで掛け流す方法
にて試験した。
【0037】試験期間は一ヶ月間、入浴は毎日一回とし
た。被験者は試験前一ヶ月以上前から、ステロイド軟
膏、被ステロイド軟膏、効アレルギー剤等の外用、内服
を行い、なお、かつその期間まったく改善の見られない
者10名を選んだ。また、試験期間中は、ステロイド軟
膏、効アレルギー剤等の外用、内服は原則として行わな
いものとしたが、やむを得ず使用した場合は、その時点
において改善度の評価と効果の判定を行った。痒みの程
度は臨床研究班が患者からの聞き取り調査により判定を
行った。痒みの改善度、効果の判定は、実験例1に準じ
て行った。この結果を表4に示す。
【0038】
【表4】 表4により明らかなように、被験者10名中、有効5名
であり、やや有効を含めると80%以上になり、ボディ
リンスの有効性が老人性掻痒症患者においても認められ
た。
【0039】
【発明の効果】本発明のボディリンスは、肌に塗布した
後に掛け流すことにより使用することから、従来の浴用
剤のように、必ずしも浴槽のお湯に浸かる必要がなく、
入浴時にシャワーだけでも使用することができる。従っ
て、浴槽のお湯に浸かる習慣の無い地域及び上記習慣の
無い人でも使用することができ、浴用剤の使用範囲を広
げることができる。
【0040】また、肌に塗布した後に浴槽内においてお
湯に浸かることにより、肌に塗布したボディリンスを掛
け流すことでも使用することができ、この場合には、肌
に塗布したボディリンスが徐々に肌の周囲のお湯に分散
して、従来の浴用剤と同等以上の効果を得ることがで
き、かつ、浴槽のお湯に有る程度の濃度で溶解もしくは
分散させる必要がある従来の浴用剤に比較して肌に塗布
してから浴槽のお湯に浸かる場合には、肌の周囲のお湯
だけに有る程度の濃度でボディリンスを存在させること
ができ、有効成分の使用量を削減することができる。
【0041】また、お湯を常時濾過する循環式浴槽にお
いて使用した場合に、肌からお湯に徐々に分散するボデ
ィリンスにより、浴槽のお湯が常時濾過されても、肌の
周囲に比較的高濃度のボディリンスが有る程度の時間存
在することになる。従って、本発明のボディリンスは、
従来の浴用剤の使用が困難な循環式浴槽においても使用
することが可能である。また、循環式浴槽で本発明のボ
ディリンスを用いた場合に、その使用量が上述のように
従来の浴用剤より少なくて済むので、浴用剤による循環
式浴槽のフィルタの汚れを低減することができる。
【0042】また、従来の浴用剤(痒みを軽減する成分
を含む)により、痒みの軽減を図ろうとした場合には、
浴槽のお湯に浸かることで血行を促進することに伴う痒
みの増強により、痒みの軽減作用が低減する可能性があ
るが、本発明のボディリンスをシャワーで使用した場合
には、浴槽に浸かった場合に比較して血行の促進を抑え
ることができ、入浴による痒みの増強を伴わずに、痒み
の軽減を図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 ADA V 8217−4C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 痒みの軽減に有効な成分を含有し、か
    つ、肌に塗布後、掛け流すことを特徴とするボディリン
    ス浴用剤。
  2. 【請求項2】 上記痒みの軽減に有効な成分としてニン
    ニクエキスと、ニンニクエキス以外の痒みの軽減作用を
    有する植物エキスと、皮膚の乾燥を軽減する作用を有す
    る動物エキスとが含まれることを特徴とする請求項1記
    載のボディリンス浴用剤。
JP06306545A 1994-12-09 1994-12-09 ボディリンス浴用剤 Expired - Fee Related JP3138399B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002089826A1 (en) * 2001-05-04 2002-11-14 Morepen Laboratories Ltd. Method of preparing garlic ointment and garlic ointment composition for topical use in skin infections
JP2015081236A (ja) * 2013-10-22 2015-04-27 武田薬品工業株式会社 ビタミンb1含有ニンニクエキス配合石けん

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