JP2000070956A - 生薬熱水抽出エキスを含有する水中遊離残留塩素除去剤およびこれを含有する入浴剤 - Google Patents
生薬熱水抽出エキスを含有する水中遊離残留塩素除去剤およびこれを含有する入浴剤Info
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- JP2000070956A JP2000070956A JP10243662A JP24366298A JP2000070956A JP 2000070956 A JP2000070956 A JP 2000070956A JP 10243662 A JP10243662 A JP 10243662A JP 24366298 A JP24366298 A JP 24366298A JP 2000070956 A JP2000070956 A JP 2000070956A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】生薬エキスを用いて水道水中の遊離残留塩素除
去作用を行う、水中遊離残留塩素除去剤を開発する。 【構成】当帰、カミツレ、艾葉、地黄、センキュウ、桃
葉及び人参のうち１種以上の熱水抽出エキスを含有する
水中遊離残留塩素除去剤を製造することで、様々な場面
で水道水中の遊離残留塩素量の低減に利用できる。ま
た、水中遊離残留塩素除去剤を含有した入浴剤を製造
し、提供することで、アトピー性皮膚炎をはじめとする
皮膚疾患を患う患者、及び敏感肌を有する健常人に対し
て、入浴時の刺激性を抑えることができる。
去作用を行う、水中遊離残留塩素除去剤を開発する。 【構成】当帰、カミツレ、艾葉、地黄、センキュウ、桃
葉及び人参のうち１種以上の熱水抽出エキスを含有する
水中遊離残留塩素除去剤を製造することで、様々な場面
で水道水中の遊離残留塩素量の低減に利用できる。ま
た、水中遊離残留塩素除去剤を含有した入浴剤を製造
し、提供することで、アトピー性皮膚炎をはじめとする
皮膚疾患を患う患者、及び敏感肌を有する健常人に対し
て、入浴時の刺激性を抑えることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、当帰、カミツ
レ、艾葉、地黄、センキュウ、桃葉、人参のうち１種以
上の熱水抽出エキスによる水道水中の遊離残留塩素除去
作用を有する水中遊離残留塩素除去剤とそれを含有して
なる入浴剤に関する。
レ、艾葉、地黄、センキュウ、桃葉、人参のうち１種以
上の熱水抽出エキスによる水道水中の遊離残留塩素除去
作用を有する水中遊離残留塩素除去剤とそれを含有して
なる入浴剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、水道水の殺菌には塩素が使わ
れてきた。この塩素は、浄水場で投入されるのである
が、上水道を通り、家庭や企業、飲食店などで広く使わ
れる水道水に遊離残留塩素として含まれており、これが
皮膚に接触したり、飲用により体内に入ることで人体に
悪影響を及ぼすという問題点があった。しかし、近年の
下水道の汚濁等の環境の悪化により、逆にますます塩素
量を増やさねばならないという状況になっており、却っ
てこの殺菌用の塩素が人の健康に及ぼす悪影響が問題と
なり、遊離残留塩素を除去することが課題となってい
る。
れてきた。この塩素は、浄水場で投入されるのである
が、上水道を通り、家庭や企業、飲食店などで広く使わ
れる水道水に遊離残留塩素として含まれており、これが
皮膚に接触したり、飲用により体内に入ることで人体に
悪影響を及ぼすという問題点があった。しかし、近年の
下水道の汚濁等の環境の悪化により、逆にますます塩素
量を増やさねばならないという状況になっており、却っ
てこの殺菌用の塩素が人の健康に及ぼす悪影響が問題と
なり、遊離残留塩素を除去することが課題となってい
る。
【０００３】また、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を
患う患者や、敏感肌を有する健常人は、水道水中の塩素
により刺激を受け、入浴により症状を悪化させたりする
ことがあった。一方、入浴剤を主成分により分類する
と、無機塩類系、炭酸ガス系、薬用植物系、及び酵素系
に区分することができ、又その主成分に香料や色素等が
添加されていることも知られており、入浴剤の効果とし
て、温浴効果（体を温める、痛みを和らげる等）と、清
浄効果（汚れを落とす、皮膚を清浄にする等）が知られ
ていたが、水中の遊離残留塩素除去作用を利用した入浴
剤についてはこれまでに例がなかった。
患う患者や、敏感肌を有する健常人は、水道水中の塩素
により刺激を受け、入浴により症状を悪化させたりする
ことがあった。一方、入浴剤を主成分により分類する
と、無機塩類系、炭酸ガス系、薬用植物系、及び酵素系
に区分することができ、又その主成分に香料や色素等が
添加されていることも知られており、入浴剤の効果とし
て、温浴効果（体を温める、痛みを和らげる等）と、清
浄効果（汚れを落とす、皮膚を清浄にする等）が知られ
ていたが、水中の遊離残留塩素除去作用を利用した入浴
剤についてはこれまでに例がなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の入浴剤は温浴効
果と清浄効果が認められるも、入浴剤成分による治療効
果は未だ科学的に検証されていない。しかし入浴剤には
治療効果があると思われているため、治療効果を目的と
したと思われる成分が無規則に用いられる問題点があっ
た。本発明は、古来生薬が生の形で、或いは煎液として
浴槽中に加え用いられてきたことに着目した。さらに従
来から存在するように、生薬中の薬効成分による生体へ
の直接的な薬理作用のみに着目するのではなく、生体外
すなわち浴槽中の温水に対して物理的な作用を及ぼし、
間接的に生体に有益な作用を付与する入浴剤の開発を目
的とした。その効用を検討すべく鋭意研究を重ねていた
ところ、ついに生薬の熱水抽出エキスによって殺菌処理
された水道水中の遊離残留塩素が除去されることを見出
し、その作用を水中遊離残留塩素除去剤や入浴剤などに
応用する発明に至ったものである。
果と清浄効果が認められるも、入浴剤成分による治療効
果は未だ科学的に検証されていない。しかし入浴剤には
治療効果があると思われているため、治療効果を目的と
したと思われる成分が無規則に用いられる問題点があっ
た。本発明は、古来生薬が生の形で、或いは煎液として
浴槽中に加え用いられてきたことに着目した。さらに従
来から存在するように、生薬中の薬効成分による生体へ
の直接的な薬理作用のみに着目するのではなく、生体外
すなわち浴槽中の温水に対して物理的な作用を及ぼし、
間接的に生体に有益な作用を付与する入浴剤の開発を目
的とした。その効用を検討すべく鋭意研究を重ねていた
ところ、ついに生薬の熱水抽出エキスによって殺菌処理
された水道水中の遊離残留塩素が除去されることを見出
し、その作用を水中遊離残留塩素除去剤や入浴剤などに
応用する発明に至ったものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、生薬として知られる当帰、
カミツレ、艾葉、地黄、センキュウ、桃葉、人参のうち
１種以上を熱水抽出し、それにより得たエキスを含有す
る水中遊離残留塩素除去剤を提供することを目的とす
る。この水中遊離残留塩素除去剤を、調理や水を飲む際
に、殺菌処理済みの水道水と共に投入すれば、水道水中
の遊離残留塩素量を少なくし、良質の水に改変し、体内
に入る塩素量を少なくすることができる。また、洗顔や
洗髪の際、洗面器や洗面所に水道水を溜め、水中遊離残
留塩素除去剤を添加して、遊離残留塩素の少ない良質の
水に変え、その水を用いて洗顔や洗髪を行うことで、肌
や髪に接触する塩素量を少なくすることができる。
に、請求項１記載の発明は、生薬として知られる当帰、
カミツレ、艾葉、地黄、センキュウ、桃葉、人参のうち
１種以上を熱水抽出し、それにより得たエキスを含有す
る水中遊離残留塩素除去剤を提供することを目的とす
る。この水中遊離残留塩素除去剤を、調理や水を飲む際
に、殺菌処理済みの水道水と共に投入すれば、水道水中
の遊離残留塩素量を少なくし、良質の水に改変し、体内
に入る塩素量を少なくすることができる。また、洗顔や
洗髪の際、洗面器や洗面所に水道水を溜め、水中遊離残
留塩素除去剤を添加して、遊離残留塩素の少ない良質の
水に変え、その水を用いて洗顔や洗髪を行うことで、肌
や髪に接触する塩素量を少なくすることができる。
【０００６】さらに、金魚や熱帯魚などの水中で生活す
る生物を飼育し、水道水を入れたり、水を交換したりす
る際に、水道水と共に投入することで、水中生物への塩
素の悪影響を少なくすることができる。さらに請求項２
記載の発明は、遊離残留塩素除去効果の大きい当帰また
はカミツレ熱水抽出エキスのうち少なくとも１種を含有
する水中遊離残留塩素除去剤とすることで、さらに一層
効果を高くすることができる。また、請求項３記載の発
明は、請求項１または２記載の水中遊離残留塩素除去剤
を入浴剤中に含有させ、浴槽の水道水中に含まれる遊離
残留塩素を除去することで、アトピー性皮膚炎をはじめ
とする皮膚疾患を患う患者、及び敏感肌を有する健常人
に対して、入浴時の刺激性を緩和することができること
を目的とする。
る生物を飼育し、水道水を入れたり、水を交換したりす
る際に、水道水と共に投入することで、水中生物への塩
素の悪影響を少なくすることができる。さらに請求項２
記載の発明は、遊離残留塩素除去効果の大きい当帰また
はカミツレ熱水抽出エキスのうち少なくとも１種を含有
する水中遊離残留塩素除去剤とすることで、さらに一層
効果を高くすることができる。また、請求項３記載の発
明は、請求項１または２記載の水中遊離残留塩素除去剤
を入浴剤中に含有させ、浴槽の水道水中に含まれる遊離
残留塩素を除去することで、アトピー性皮膚炎をはじめ
とする皮膚疾患を患う患者、及び敏感肌を有する健常人
に対して、入浴時の刺激性を緩和することができること
を目的とする。
【０００７】なお、水中遊離残留塩素除去剤の剤型は、
エキスをそのまま製剤にしたものでもよいし、香料を混
ぜた液体としてもよい。また、抽出エキスを乾燥させた
粉末や、それを賦形剤等を用いて打錠し、錠剤にしても
よい。
エキスをそのまま製剤にしたものでもよいし、香料を混
ぜた液体としてもよい。また、抽出エキスを乾燥させた
粉末や、それを賦形剤等を用いて打錠し、錠剤にしても
よい。
【０００８】
【実施例】以下、本発明による当帰またはカミツレの熱
水抽出エキスを含有し、水中遊離残留塩素除去剤を含有
する入浴剤について説明する。使用する生薬は、当帰お
よびカミツレのうち１種または２種であり、薬効の面か
らも考慮して、艾葉、地黄、センキュウ、桃葉、人参な
どの生薬のうち１種以上を適宜選択し、追加して用いる
ことが出来る。これらを混合し、通常の入浴剤の製造方
法に準じて入浴剤を製造する。次に、入浴剤の処方の一
例を示す。 有効成分 乾燥硫酸ナトリウム ２０％（w/w） 〃 炭酸水素ナトリウム ７０％（w/w） 保湿剤成分 当帰エキス １％（w/w） 〃 カミツレエキス １％（w/w） 混合助剤 無水ケイ酸 ３％（w/w） 香料 微量（w/w） 着色料 微量（w/w）
水抽出エキスを含有し、水中遊離残留塩素除去剤を含有
する入浴剤について説明する。使用する生薬は、当帰お
よびカミツレのうち１種または２種であり、薬効の面か
らも考慮して、艾葉、地黄、センキュウ、桃葉、人参な
どの生薬のうち１種以上を適宜選択し、追加して用いる
ことが出来る。これらを混合し、通常の入浴剤の製造方
法に準じて入浴剤を製造する。次に、入浴剤の処方の一
例を示す。 有効成分 乾燥硫酸ナトリウム ２０％（w/w） 〃 炭酸水素ナトリウム ７０％（w/w） 保湿剤成分 当帰エキス １％（w/w） 〃 カミツレエキス １％（w/w） 混合助剤 無水ケイ酸 ３％（w/w） 香料 微量（w/w） 着色料 微量（w/w）
【０００９】参考例 当帰およびカミツレの水中遊離残留塩素除去作用につい
て説明する。当帰、カミツレ、艾葉、地黄、センキュ
ウ、桃葉、人参の７種の生薬（各４g）を蒸留水600mLで
30分間、熱水抽出を行った。抽出したエキスは濾過した
後、再度600mLにメスアップし実験に供した。水中の遊
離残留塩素は一定の濃度に調整するために蒸留水に過塩
素酸を加え、遊離残留塩素濃度を 0.5ppm、或いは 1.0p
pm に調整した。但し、水温は遊離残留塩素濃度を実験
の間、一定に保つ目的で 22 ℃とした。遊離残留塩素の
測定は、DPD 法により行った。結果は生薬エキス添加前
（即ち、水中の遊離残留塩素が0.5ppm、或いは 1.0pp
m）に対する、エキス添加後の遊離残留塩素除去率で比
較検討した。また、遊離残留塩素除去の標準物質は、一
般的に抗酸化剤として広く用いられている亜硫酸ナトリ
ウム、チオ硫酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウ
ム、及びグリシンを用い、コントロールには同等量の蒸
留水を使用した。被験物質の塩素水中への添加濃度は入
浴時での実質的な使用濃度を考慮し、各生薬エキスは最
終濃度 2, 4μL/mL（標準的な浴槽水 200 L中、エキス
600, 800 mL）で、標準物質は最終濃度 0.2, 0.4μg/mL
（標準的な浴槽水200 L 中、60, 80 mg）で用いた。
て説明する。当帰、カミツレ、艾葉、地黄、センキュ
ウ、桃葉、人参の７種の生薬（各４g）を蒸留水600mLで
30分間、熱水抽出を行った。抽出したエキスは濾過した
後、再度600mLにメスアップし実験に供した。水中の遊
離残留塩素は一定の濃度に調整するために蒸留水に過塩
素酸を加え、遊離残留塩素濃度を 0.5ppm、或いは 1.0p
pm に調整した。但し、水温は遊離残留塩素濃度を実験
の間、一定に保つ目的で 22 ℃とした。遊離残留塩素の
測定は、DPD 法により行った。結果は生薬エキス添加前
（即ち、水中の遊離残留塩素が0.5ppm、或いは 1.0pp
m）に対する、エキス添加後の遊離残留塩素除去率で比
較検討した。また、遊離残留塩素除去の標準物質は、一
般的に抗酸化剤として広く用いられている亜硫酸ナトリ
ウム、チオ硫酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウ
ム、及びグリシンを用い、コントロールには同等量の蒸
留水を使用した。被験物質の塩素水中への添加濃度は入
浴時での実質的な使用濃度を考慮し、各生薬エキスは最
終濃度 2, 4μL/mL（標準的な浴槽水 200 L中、エキス
600, 800 mL）で、標準物質は最終濃度 0.2, 0.4μg/mL
（標準的な浴槽水200 L 中、60, 80 mg）で用いた。
【００１０】今回用いた生薬エキスは全て、各添加濃度
においてコントロール（同等量の蒸留水）に比し、有意
に水中の遊離残留塩素除去作用を示す結果となった（p
＜0.01）。この結果は、遊離残留塩素除去作用を有する
亜硫酸ナトリウム等の標準物質と比較しても有意な差が
認められた（p＜0.01）。
においてコントロール（同等量の蒸留水）に比し、有意
に水中の遊離残留塩素除去作用を示す結果となった（p
＜0.01）。この結果は、遊離残留塩素除去作用を有する
亜硫酸ナトリウム等の標準物質と比較しても有意な差が
認められた（p＜0.01）。
【００１１】次に今回用いた生薬エキスのいずれもがコ
ントロールに比し、有意な遊離残留塩素除去作用を示し
た（図１，２）。さらに、その中でも当帰そしてカミツ
レの熱水抽出エキスは顕著な遊離残留塩素除去作用を示
した。図の値は平均値±標準偏差で示した。これらの結
果から、今回実験に用いた当帰、カミツレ、艾葉、地
黄、センキュウ、桃葉及び人参の熱水抽出エキスは遊離
残留塩素除去作用を有する成分を含有することが明らか
になった。また、当帰ならびにカミツレ熱水抽出エキス
は顕著な遊離残留塩素除去作用を有していた。よって、
本実験で使用した生薬の熱水抽出エキス、特に当帰及び
カミツレの熱水抽出エキスを主成分とする入浴剤は、浴
湯中の遊離残留塩素を除去することを目的とした入浴剤
に利用できる。
ントロールに比し、有意な遊離残留塩素除去作用を示し
た（図１，２）。さらに、その中でも当帰そしてカミツ
レの熱水抽出エキスは顕著な遊離残留塩素除去作用を示
した。図の値は平均値±標準偏差で示した。これらの結
果から、今回実験に用いた当帰、カミツレ、艾葉、地
黄、センキュウ、桃葉及び人参の熱水抽出エキスは遊離
残留塩素除去作用を有する成分を含有することが明らか
になった。また、当帰ならびにカミツレ熱水抽出エキス
は顕著な遊離残留塩素除去作用を有していた。よって、
本実験で使用した生薬の熱水抽出エキス、特に当帰及び
カミツレの熱水抽出エキスを主成分とする入浴剤は、浴
湯中の遊離残留塩素を除去することを目的とした入浴剤
に利用できる。
【００１２】
【発明の効果】浴湯中の遊離残留塩素を除去する当帰、
カミツレ、艾葉、地黄、センキュウ、桃葉及び人参のう
ち１種以上の熱水抽出エキスを含有する水中遊離残留塩
素除去剤を含有する入浴剤の入った浴槽に、アトピー性
皮膚炎などの皮膚疾患をもつヒトや、敏感肌などのヒト
が入浴することで、遊離残留塩素により刺激を受けるこ
となく快適に入浴することができる。また、調理や、水
道水を飲む際に、当帰、カミツレ、艾葉、地黄、センキ
ュウ、桃葉及び人参のうち１種以上の熱水抽出エキスを
含有する水中遊離残留塩素除去剤を混合させることで、
遊離残留塩素量を低減することができる。さらに、金魚
や熱帯魚などの水中生物の飼育の際、水替えや水の追加
を行う場合には、本発明による当帰、カミツレ、艾葉、
地黄、センキュウ、桃葉及び人参のうち１種以上の熱水
抽出エキスを含有する水中遊離残留塩素除去剤を混合さ
せることで水中の遊離残留塩素量を少なくし、水中生物
への悪影響を少なくすることができる。洗顔や洗髪の際
にも、本発明による水中遊離残留塩素除去剤を含有する
水道水を利用することで、遊離残留塩素に触れる量を少
なくし、肌や髪を傷めないようにすることができる。
カミツレ、艾葉、地黄、センキュウ、桃葉及び人参のう
ち１種以上の熱水抽出エキスを含有する水中遊離残留塩
素除去剤を含有する入浴剤の入った浴槽に、アトピー性
皮膚炎などの皮膚疾患をもつヒトや、敏感肌などのヒト
が入浴することで、遊離残留塩素により刺激を受けるこ
となく快適に入浴することができる。また、調理や、水
道水を飲む際に、当帰、カミツレ、艾葉、地黄、センキ
ュウ、桃葉及び人参のうち１種以上の熱水抽出エキスを
含有する水中遊離残留塩素除去剤を混合させることで、
遊離残留塩素量を低減することができる。さらに、金魚
や熱帯魚などの水中生物の飼育の際、水替えや水の追加
を行う場合には、本発明による当帰、カミツレ、艾葉、
地黄、センキュウ、桃葉及び人参のうち１種以上の熱水
抽出エキスを含有する水中遊離残留塩素除去剤を混合さ
せることで水中の遊離残留塩素量を少なくし、水中生物
への悪影響を少なくすることができる。洗顔や洗髪の際
にも、本発明による水中遊離残留塩素除去剤を含有する
水道水を利用することで、遊離残留塩素に触れる量を少
なくし、肌や髪を傷めないようにすることができる。
【００１３】従来、チオ硫酸ナトリウムなどで、金魚や
熱帯魚用の水の遊離残留塩素を除去していた。今回、漢
方薬にも使われ、高濃度で既に製剤化されている天然物
の生薬に、こうした水中遊離残留塩素効果が認められた
ことにより、飲用水、食用水、調理用の水、洗顔用の
水、洗髪用の水、手洗いの水、足洗いの水、シャワーの
水、入浴剤、化粧品、薬剤および魚類の飼育水などに対
して幅広く、水中遊離残留塩素除去に利用でき、しかも
安全無害で香りや味も良好なことから、今後の利用及び
用途の拡大が期待される。
熱帯魚用の水の遊離残留塩素を除去していた。今回、漢
方薬にも使われ、高濃度で既に製剤化されている天然物
の生薬に、こうした水中遊離残留塩素効果が認められた
ことにより、飲用水、食用水、調理用の水、洗顔用の
水、洗髪用の水、手洗いの水、足洗いの水、シャワーの
水、入浴剤、化粧品、薬剤および魚類の飼育水などに対
して幅広く、水中遊離残留塩素除去に利用でき、しかも
安全無害で香りや味も良好なことから、今後の利用及び
用途の拡大が期待される。
【図１】本発明による当帰、カミツレ、艾葉、地黄、セ
ンキュウ、桃葉及び人参の熱水抽出エキスと他の化学物
質の水中遊離残留塩素除去率を示す図である。
ンキュウ、桃葉及び人参の熱水抽出エキスと他の化学物
質の水中遊離残留塩素除去率を示す図である。
【図２】本発明による当帰、カミツレ、艾葉、地黄、セ
ンキュウ、桃葉及び人参の熱水抽出エキスと他の化学物
質の、他の添加濃度における水中遊離残留塩素除去率を
示す図である。
ンキュウ、桃葉及び人参の熱水抽出エキスと他の化学物
質の、他の添加濃度における水中遊離残留塩素除去率を
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 哲也 富山県婦負郡婦中町富崎1891−４ (72)発明者 関谷 幸治 富山県富山市呉羽町1942−18 イゾラベラ 呉羽102号 Ｆターム(参考） 4C083 AA111 AA112 AB172 AB312 AB352 BB51 CC25 DD17 DD23 DD27 EE10 EE12 EE42 4C088 AB26 AB29 AB37 AB40 AB41 AB52 AC02 AC05 BA09 CA05 MA06 MA09 MA17 MA43 MA63 NA14 ZA89 ZC37 ZC71 4D038 AA04 AA07 AB39 BB20
Claims (3)
- 【請求項１】生薬として知られる当帰、カミツレ、艾
葉、地黄、センキュウ、桃葉、人参のうち１種以上の熱
水抽出エキスを含有し、該熱水抽出エキスによる遊離残
留塩素除去作用を利用した水中遊離残留塩素除去剤。 - 【請求項２】当帰またはカミツレのうち少なくとも１種
の熱水抽出エキスを含有し、該熱水抽出エキスによる遊
離残留塩素除去作用を利用した水中遊離残留塩素除去
剤。 - 【請求項３】請求項１または２記載の水中遊離残留塩素
除去剤を含有し、アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚
疾患を患う患者、及び敏感肌を有する健常人に対して、
入浴時の刺激性を抑えるようにしたことを特徴とする入
浴剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10243662A JP2000070956A (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | 生薬熱水抽出エキスを含有する水中遊離残留塩素除去剤およびこれを含有する入浴剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10243662A JP2000070956A (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | 生薬熱水抽出エキスを含有する水中遊離残留塩素除去剤およびこれを含有する入浴剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000070956A true JP2000070956A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17107147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10243662A Pending JP2000070956A (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | 生薬熱水抽出エキスを含有する水中遊離残留塩素除去剤およびこれを含有する入浴剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000070956A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003155246A (ja) * | 2001-11-20 | 2003-05-27 | Fancl Corp | 刺激緩和組成物 |
| JP2008024689A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Nippon Apricot Kk | 入浴剤 |
| KR101100130B1 (ko) | 2009-07-30 | 2011-12-29 | 은치효 | 아토피 개선제 및 그의 제조방법 |
| CN102579678A (zh) * | 2012-04-11 | 2012-07-18 | 高天文 | 用于治疗白癜风的药物组合物 |
| JP2017177045A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 丸善製薬株式会社 | 残留塩素消去剤、浴用剤組成物、及び皮膚化粧料 |
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1998
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