JPH08165164A - 低温焼成磁器材料及び低温焼成磁器製品 - Google Patents
低温焼成磁器材料及び低温焼成磁器製品Info
- Publication number
- JPH08165164A JPH08165164A JP33524594A JP33524594A JPH08165164A JP H08165164 A JPH08165164 A JP H08165164A JP 33524594 A JP33524594 A JP 33524594A JP 33524594 A JP33524594 A JP 33524594A JP H08165164 A JPH08165164 A JP H08165164A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- porcelain
- low temperature
- glass
- present
- product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Glass Compositions (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低温焼成が可能な磁器材料及びこれを用いた
磁器製品を提供する。 【構成】 本発明磁器材料は、天然ガラスや廃棄ガラス
等のガラス質原料を主原料とし、これに溶融剤・成形用
助剤を添加したものを用いて調製した加圧成形用坏土か
らなる。この磁器材料を加圧成形したのち、700〜1
050°Cの範囲の温度で焼成することにより、本発明
磁器製品が得られる。 【効果】 700〜1050°C程度の低温焼成が可能
であることにより、焼成時間の短縮化による生産性の向
上、燃料費等の焼成コストの低減化、CO2の排出量低
減化などの効果がもたらされる。
磁器製品を提供する。 【構成】 本発明磁器材料は、天然ガラスや廃棄ガラス
等のガラス質原料を主原料とし、これに溶融剤・成形用
助剤を添加したものを用いて調製した加圧成形用坏土か
らなる。この磁器材料を加圧成形したのち、700〜1
050°Cの範囲の温度で焼成することにより、本発明
磁器製品が得られる。 【効果】 700〜1050°C程度の低温焼成が可能
であることにより、焼成時間の短縮化による生産性の向
上、燃料費等の焼成コストの低減化、CO2の排出量低
減化などの効果がもたらされる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的低温での焼成が
可能な磁器材料及び磁器製品に関し、詳しくは、ガラス
質原料の利用を図るものである。
可能な磁器材料及び磁器製品に関し、詳しくは、ガラス
質原料の利用を図るものである。
【0002】
【従来の技術】吸水率が1%以下の磁器製品を製造する
には、従来、長石・粘土・カオリン・陶石等を主原料と
して坏土を調製し、これを所要形状に成形したのち、少
なくとも1150°C以上、通常は1200〜1350
°Cの高温で焼成することが必要である。
には、従来、長石・粘土・カオリン・陶石等を主原料と
して坏土を調製し、これを所要形状に成形したのち、少
なくとも1150°C以上、通常は1200〜1350
°Cの高温で焼成することが必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁器製品は、製
造に高温焼成を要するので、多量の燃料を消費し、燃焼
コストが高いという欠点を有する。また、高温焼成のた
め、燃焼炉等高温機器の熱疲労が大きい。さらに、昇温
・降温にかかる時間が長いので、焼成工程が長時間化
し、生産性を高めるのが難しいという問題も有してい
る。
造に高温焼成を要するので、多量の燃料を消費し、燃焼
コストが高いという欠点を有する。また、高温焼成のた
め、燃焼炉等高温機器の熱疲労が大きい。さらに、昇温
・降温にかかる時間が長いので、焼成工程が長時間化
し、生産性を高めるのが難しいという問題も有してい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、低温焼成の可
能な磁器材料及びこれを用いた磁器製品を提供すること
を目的とする。本発明に係る低温焼成磁器材料(以下
「本発明磁器材料」と言う)の特徴とするところは、ガ
ラス質材料を主原料とする加圧成形用坏土からなること
である。
能な磁器材料及びこれを用いた磁器製品を提供すること
を目的とする。本発明に係る低温焼成磁器材料(以下
「本発明磁器材料」と言う)の特徴とするところは、ガ
ラス質材料を主原料とする加圧成形用坏土からなること
である。
【0005】なお、前記ガラス質材料には、天然ガラス
や、廃棄処分されたガラス(以下、「廃棄ガラス」と言
う)を用いることができる。天然ガラスを用いる場合、
その配合比率を全体の30重量%以上とすることが望ま
しい。
や、廃棄処分されたガラス(以下、「廃棄ガラス」と言
う)を用いることができる。天然ガラスを用いる場合、
その配合比率を全体の30重量%以上とすることが望ま
しい。
【0006】本発明に係る低温焼成磁器製品(以下「本
発明磁器製品」と言う)の特徴は、上記低温焼成磁器材
料を、加圧成形したのち、700〜1050°Cの範囲
で焼成して成ることである。
発明磁器製品」と言う)の特徴は、上記低温焼成磁器材
料を、加圧成形したのち、700〜1050°Cの範囲
で焼成して成ることである。
【0007】
【作用】本発明磁器材料を構成するガラス質原料を主原
料として調製した加圧成形用坏土は、低融点である。そ
して、これを焼成した際に、ガラス質原料から液相が生
成され緻密化していき磁器化する。ガラス質原料からの
液相は、長石・陶石・粘度等から生成される液相に比
べ、きわめて低温で生成される。それ故、本発明磁器材
料を用いれば、700〜1050°Cの範囲の低温焼成
によって、吸水率・気孔率の低い磁器製品を得ることが
できる。
料として調製した加圧成形用坏土は、低融点である。そ
して、これを焼成した際に、ガラス質原料から液相が生
成され緻密化していき磁器化する。ガラス質原料からの
液相は、長石・陶石・粘度等から生成される液相に比
べ、きわめて低温で生成される。それ故、本発明磁器材
料を用いれば、700〜1050°Cの範囲の低温焼成
によって、吸水率・気孔率の低い磁器製品を得ることが
できる。
【0008】なお、ガラス質原料として一定量以上の天
然ガラスを用いた場合、天然ガラス中に含まれる不純物
の作用により、本発明磁器製品からガラス特有の透明感
や表面光沢が消失し、一般のセラミックと同様の外観を
呈するようになる。本発明磁器材料でタイル等建築材料
を製造する場合などにおいて、磁器製品に通常のセラミ
ックと同様の表面性状を付与するためには、天然ガラス
を30重量%以上含ませることが望ましい。これに対
し、天然ガラスの配合比率が30重量%に満たない場合
には、ガラス質の透明感・表面光沢が現出することがあ
るので、タイル等建築材料としての用途には適しなくな
ると考えられる。
然ガラスを用いた場合、天然ガラス中に含まれる不純物
の作用により、本発明磁器製品からガラス特有の透明感
や表面光沢が消失し、一般のセラミックと同様の外観を
呈するようになる。本発明磁器材料でタイル等建築材料
を製造する場合などにおいて、磁器製品に通常のセラミ
ックと同様の表面性状を付与するためには、天然ガラス
を30重量%以上含ませることが望ましい。これに対
し、天然ガラスの配合比率が30重量%に満たない場合
には、ガラス質の透明感・表面光沢が現出することがあ
るので、タイル等建築材料としての用途には適しなくな
ると考えられる。
【0009】また、ガラス質原料の一部として、廃棄ガ
ラスを利用した場合は、産業廃棄物の再利用を図ること
ができるという利点がもたらされる。
ラスを利用した場合は、産業廃棄物の再利用を図ること
ができるという利点がもたらされる。
【0010】ところで、本発明磁器製品を得るための焼
成温度を前記の如く設定した理由を述べると、700°
C未満ではガラス質原料が十分に軟化しないので、液相
が未発達となってガラス質が残存するため磁器化が進行
せず、機械的強度の低い脆弱な製品となる。逆に、焼成
温度を1050°Cより大きくすると、製品の磁器化の
面では問題がないが、燃料費の節減化・省エネルギー化
に資するところが少なくなる。このような理由により、
本発明磁器製品の焼成温度は、700°C以上1050
°C以下の範囲に設定することが好ましい。
成温度を前記の如く設定した理由を述べると、700°
C未満ではガラス質原料が十分に軟化しないので、液相
が未発達となってガラス質が残存するため磁器化が進行
せず、機械的強度の低い脆弱な製品となる。逆に、焼成
温度を1050°Cより大きくすると、製品の磁器化の
面では問題がないが、燃料費の節減化・省エネルギー化
に資するところが少なくなる。このような理由により、
本発明磁器製品の焼成温度は、700°C以上1050
°C以下の範囲に設定することが好ましい。
【0011】
【実施例】以下、本発明の詳細を実施例に基づいて説明
する。本発明磁器材料は、ガラス質原料を主原料とする
ものである。ガラス質原料としては、天然ガラス(例/
牧珪砂・苗木シラス・抗火石等)、廃棄処分を受けた廃
棄ガラス、その他工業用のガラス粉等が挙げられる。
する。本発明磁器材料は、ガラス質原料を主原料とする
ものである。ガラス質原料としては、天然ガラス(例/
牧珪砂・苗木シラス・抗火石等)、廃棄処分を受けた廃
棄ガラス、その他工業用のガラス粉等が挙げられる。
【0012】本発明磁器材料は、ガラス質原料以外に、
溶融剤や成形用助剤を添加してもよい。溶融剤は、磁器
材料の溶融点を降下させて溶融を促進する作用を有する
ものであって、例えば、ソーダ灰等のアルカリ化合物
や、硼砂のような硼酸塩が用いられる。
溶融剤や成形用助剤を添加してもよい。溶融剤は、磁器
材料の溶融点を降下させて溶融を促進する作用を有する
ものであって、例えば、ソーダ灰等のアルカリ化合物
や、硼砂のような硼酸塩が用いられる。
【0013】成形用助剤とは、本発明磁器材料を加圧成
形して得られた素地に保形性を付与するためのものであ
り、PVA(ポリビニルアルコール)等の有機結合剤
や、ベントナイト等の無機系可塑剤などがある。
形して得られた素地に保形性を付与するためのものであ
り、PVA(ポリビニルアルコール)等の有機結合剤
や、ベントナイト等の無機系可塑剤などがある。
【0014】本発明磁器材料の製造工程の概略を述べる
と、おおよそ次の如くである。はじめに、主原料となる
ガラス質原料、溶融剤、及び成形用助剤を秤量し、これ
らをボールミル等の粉砕機へ投入し、所定粒度になるま
でミル粉砕する。ガラス質原料は、その全てに天然ガラ
スを用いることができ、天然ガラスをガラス質原料の一
部とする場合でも全体の30重量%以上を用いることが
望ましい。またこの場合、天然ガラスを除く残余のガラ
ス質原料は、廃棄ガラスの粉砕物や工業用ガラス粉など
で構成される。他方、溶融剤・成形用助剤の配合比率
は、調合物全体の数%程度でよい。
と、おおよそ次の如くである。はじめに、主原料となる
ガラス質原料、溶融剤、及び成形用助剤を秤量し、これ
らをボールミル等の粉砕機へ投入し、所定粒度になるま
でミル粉砕する。ガラス質原料は、その全てに天然ガラ
スを用いることができ、天然ガラスをガラス質原料の一
部とする場合でも全体の30重量%以上を用いることが
望ましい。またこの場合、天然ガラスを除く残余のガラ
ス質原料は、廃棄ガラスの粉砕物や工業用ガラス粉など
で構成される。他方、溶融剤・成形用助剤の配合比率
は、調合物全体の数%程度でよい。
【0015】次いで得られた粉砕物を、スプレードライ
ヤーにかけて含水率を所定値に調整し、目的とする加圧
成形用坏土からなる本発明磁器材料を得る。
ヤーにかけて含水率を所定値に調整し、目的とする加圧
成形用坏土からなる本発明磁器材料を得る。
【0016】こうして得られた本発明磁器材料を、通常
の手法に従って加圧成形したのち、成形された製品素地
を700〜1050°Cの範囲内の温度で焼成すること
により、本発明磁器製品を製造することができる。
の手法に従って加圧成形したのち、成形された製品素地
を700〜1050°Cの範囲内の温度で焼成すること
により、本発明磁器製品を製造することができる。
【0017】〔具体例1〕天然ガラス65重量部、ガラ
ス粉30重量部、溶融剤としてソーダ灰2.5重量部及
び硼砂2.5重量部、成形用助剤としてPVA2重量部
をそれぞれ秤量して成る調合物を、前述の手順に従い、
ボールミルで粉砕後、スプレードライヤーにかけ、本発
明磁器材料を調製した。そして、この本発明磁器材料を
加圧成形した後、RHK(ローラーハースキルン)にて
800°C60分間の焼成を行い、本発明磁器製品であ
る、縦95mm×横45mm×厚さ7.5mmのモザイ
ク磁器タイルを得た。この磁器タイルは、吸水率が0.
5(%)と小さく、嵩比重2.0,外形収縮率11.5
(%),熱膨張係数(室温〜400°C)が8.0×1
0−6(/°C)であった。
ス粉30重量部、溶融剤としてソーダ灰2.5重量部及
び硼砂2.5重量部、成形用助剤としてPVA2重量部
をそれぞれ秤量して成る調合物を、前述の手順に従い、
ボールミルで粉砕後、スプレードライヤーにかけ、本発
明磁器材料を調製した。そして、この本発明磁器材料を
加圧成形した後、RHK(ローラーハースキルン)にて
800°C60分間の焼成を行い、本発明磁器製品であ
る、縦95mm×横45mm×厚さ7.5mmのモザイ
ク磁器タイルを得た。この磁器タイルは、吸水率が0.
5(%)と小さく、嵩比重2.0,外形収縮率11.5
(%),熱膨張係数(室温〜400°C)が8.0×1
0−6(/°C)であった。
【0018】〔具体例2〕具体例1と同様にして、天然
ガラス60重量部、ガラス粉30重量部、溶融剤として
ソーダ灰2.5重量部及び硼砂2.5重量部、成形用助
剤としてベントナイト5重量部から成る本発明磁器材料
を調製した。そして、この本発明磁器材料を加圧成形し
た後、RHK(ローラーハースキルン)にて900°C
60分間の焼成を行い、縦95mm×横45mm×厚さ
7.5mmのモザイク磁器タイルを得た。この磁器タイ
ルは、吸水率がわずかに0.1(%)であり、嵩比重
1.9,外形収縮率10.8(%)であった。
ガラス60重量部、ガラス粉30重量部、溶融剤として
ソーダ灰2.5重量部及び硼砂2.5重量部、成形用助
剤としてベントナイト5重量部から成る本発明磁器材料
を調製した。そして、この本発明磁器材料を加圧成形し
た後、RHK(ローラーハースキルン)にて900°C
60分間の焼成を行い、縦95mm×横45mm×厚さ
7.5mmのモザイク磁器タイルを得た。この磁器タイ
ルは、吸水率がわずかに0.1(%)であり、嵩比重
1.9,外形収縮率10.8(%)であった。
【0019】〔その他の実施例〕本発明磁器製品は、7
00〜1050°Cの低温で焼成できるところに特色を
有しているが、低温焼成であるがために、1100°C
以上の焼成温度を必要とする通常の釉薬を用いては施釉
することができないという難点がある。
00〜1050°Cの低温で焼成できるところに特色を
有しているが、低温焼成であるがために、1100°C
以上の焼成温度を必要とする通常の釉薬を用いては施釉
することができないという難点がある。
【0020】しかるに本出願人は、シリカSiO2と酸
化亜鉛ZnOとを主成分とする泥漿と、珪酸ナトリウム
とを混合して製造した釉薬は、500〜1000°C程
度の低温での焼成が可能であるとの知見を得ている。か
かる釉薬の一製造例を掲げると、ボールミル等の粉砕機
に、珪砂・珪石粉等のシリカ原料及び亜鉛華等の酸化亜
鉛原料と、適量の水とを投入し、所望により他の無機質
鉱物やフリット等の釉原料や顔料・増粘剤・分散剤等を
添加して、3〜24時間の粉砕を行うことにより泥漿を
調製し、この泥漿と珪酸ナトリウムとを混合し、必要に
応じて分散剤や消泡剤を添加すれば、目的とする低温焼
成釉薬が得られる。
化亜鉛ZnOとを主成分とする泥漿と、珪酸ナトリウム
とを混合して製造した釉薬は、500〜1000°C程
度の低温での焼成が可能であるとの知見を得ている。か
かる釉薬の一製造例を掲げると、ボールミル等の粉砕機
に、珪砂・珪石粉等のシリカ原料及び亜鉛華等の酸化亜
鉛原料と、適量の水とを投入し、所望により他の無機質
鉱物やフリット等の釉原料や顔料・増粘剤・分散剤等を
添加して、3〜24時間の粉砕を行うことにより泥漿を
調製し、この泥漿と珪酸ナトリウムとを混合し、必要に
応じて分散剤や消泡剤を添加すれば、目的とする低温焼
成釉薬が得られる。
【0021】なお、シリカ原料と酸化亜鉛原料の配合比
率は、それぞれに珪石粉と亜鉛華とを用いた場合、珪石
粉10〜95重量%に対し亜鉛華90〜5重量%であ
り、最適には、珪石粉50〜80重量%に対し亜鉛華5
0〜20重量%である。また泥漿と珪酸ナトリウムとの
混合比率は、泥漿30〜95重量%に対し珪酸ナトリウ
ム70〜5重量%であり、最適には、泥漿40〜70重
量%に対し珪酸ナトリウム30〜60重量%の範囲とす
る。
率は、それぞれに珪石粉と亜鉛華とを用いた場合、珪石
粉10〜95重量%に対し亜鉛華90〜5重量%であ
り、最適には、珪石粉50〜80重量%に対し亜鉛華5
0〜20重量%である。また泥漿と珪酸ナトリウムとの
混合比率は、泥漿30〜95重量%に対し珪酸ナトリウ
ム70〜5重量%であり、最適には、泥漿40〜70重
量%に対し珪酸ナトリウム30〜60重量%の範囲とす
る。
【0022】本発明磁器材料と上述の低温焼成釉薬とを
組み合わせることにより、製品素地の素焼きを省略した
1回だけの焼成(一度焼き)で、施釉磁器製品を得るこ
とができるという、従来技術からは予想もつかない効果
がもたらされる。つまり、本発明磁器材料を加圧成形し
て得られた製品素地に、素焼きすることなく前記低温焼
成釉薬を用いて施釉したのち、これを700〜1000
°C程度の低温で焼成すれば、施釉された本発明磁器製
品を製造することができるのである。
組み合わせることにより、製品素地の素焼きを省略した
1回だけの焼成(一度焼き)で、施釉磁器製品を得るこ
とができるという、従来技術からは予想もつかない効果
がもたらされる。つまり、本発明磁器材料を加圧成形し
て得られた製品素地に、素焼きすることなく前記低温焼
成釉薬を用いて施釉したのち、これを700〜1000
°C程度の低温で焼成すれば、施釉された本発明磁器製
品を製造することができるのである。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、焼成温度の設定を従来
よりもはるかに低くできるから、焼成時間の短縮化が可
能であり、依って、生産能率の向上がもたらされる。
よりもはるかに低くできるから、焼成時間の短縮化が可
能であり、依って、生産能率の向上がもたらされる。
【0024】低温焼成の採用により、燃料費の節減によ
る低コスト化がもたらされ、また燃焼エネルギーの節約
にも繋がる。
る低コスト化がもたらされ、また燃焼エネルギーの節約
にも繋がる。
【0025】設定焼成温度の低下、及び、燃焼時間の短
縮化により、燃焼工程で排出されるCO2(炭酸ガス)
の量が減少する。また焼成炉等の高温機器の熱疲労を抑
制することができる。
縮化により、燃焼工程で排出されるCO2(炭酸ガス)
の量が減少する。また焼成炉等の高温機器の熱疲労を抑
制することができる。
【0026】さらに、ガラス質原料の一部に廃棄ガラス
を用いた場合は、産業廃棄物の再利用を図ることができ
るという利点が得られる。
を用いた場合は、産業廃棄物の再利用を図ることができ
るという利点が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑中 郁則 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内
Claims (4)
- 【請求項1】 ガラス質原料を主原料とする加圧成形用
坏土からなることを特徴とする低温焼成磁器材料。 - 【請求項2】 天然ガラスを30重量%以上含む請求項
1に記載の低温焼成磁器材料。 - 【請求項3】 前記ガラス質原料の一部に廃棄ガラスを
含む請求項1又は2に記載の低温焼成磁器材料。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の低温
焼成磁器材料を、加圧成形したのち、700〜1050
°Cの範囲の温度で焼成して成ることを特徴とする低温
焼成磁器製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33524594A JPH08165164A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 低温焼成磁器材料及び低温焼成磁器製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33524594A JPH08165164A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 低温焼成磁器材料及び低温焼成磁器製品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08165164A true JPH08165164A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18286368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33524594A Pending JPH08165164A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 低温焼成磁器材料及び低温焼成磁器製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08165164A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT523166A4 (de) * | 2020-03-02 | 2021-06-15 | Wienerberger Ag | Verfahren zum herstellen von keramikwaren aus karbonathaltigen warenrohlingen |
-
1994
- 1994-12-09 JP JP33524594A patent/JPH08165164A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT523166A4 (de) * | 2020-03-02 | 2021-06-15 | Wienerberger Ag | Verfahren zum herstellen von keramikwaren aus karbonathaltigen warenrohlingen |
AT523166B1 (de) * | 2020-03-02 | 2021-06-15 | Wienerberger Ag | Verfahren zum herstellen von keramikwaren aus karbonathaltigen warenrohlingen |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107032772B (zh) | 一种透光陶瓷砖及其制备方法 | |
CN101560112B (zh) | 高性能轻质玻化泡沫陶瓷砖及其制备工艺 | |
WO2022205988A1 (zh) | 一种具有颜色玉石效果的陶瓷岩板及其制备方法 | |
US6743383B2 (en) | Process for the production of ceramic tiles | |
CN109437852A (zh) | 陶瓷废料再利用生产的仿古砖及其生产工艺 | |
CN102503142A (zh) | 一种一次烧成抛晶砖用干粒及其应用 | |
JP2000290083A (ja) | 軽量発泡セラミックス及びその製造方法、並びに軽量発泡タイル及びタイル貼着ボード | |
CN106187274A (zh) | 一种表面具有不规则颗粒状凸起的轻质瓷砖及其制备方法 | |
JP2005507851A (ja) | 廃棄ガラスから製品を製造する方法 | |
JP3094226B2 (ja) | 結晶化ガラス複合セラミックスおよびその製造方法 | |
JP2756934B2 (ja) | 石炭灰を原料とする焼結体とその製造方法 | |
JPH08165164A (ja) | 低温焼成磁器材料及び低温焼成磁器製品 | |
KR101071575B1 (ko) | 황토 타일 조성물, 저온 소성 고강도 황토 타일 및 이의 제조방법 | |
JP2003137639A (ja) | 磁器用陶土、磁器及びその製造方法 | |
JPH0674169B2 (ja) | 陶磁器質焼結体 | |
JPH10101403A (ja) | ガラス粒体を原料に用いた広域温度帯焼結焼成体の製造方法 | |
CN110818384B (zh) | 一种素烧板的制备方法 | |
JP2870409B2 (ja) | 陶磁器原料調合物及び陶磁器の製造方法 | |
KR100525682B1 (ko) | 세라믹 타일의 제조 방법 | |
CN1182068C (zh) | 利用粉煤灰渣、高炉水渣生产的釉面砖 | |
JPH11246279A (ja) | 軽量セラミックスおよびその製造方法 | |
JP2001206763A (ja) | 陶磁器 | |
WO2022234592A1 (en) | A composition for preparing recycled ceramic composite and process thereof | |
JP2628024B2 (ja) | 軽量透水性歩道ブロック | |
JP2005263601A (ja) | 廃棄物再生セラミック製品及びその製造方法 |