JPH08164206A - 注射器のプロテクター - Google Patents

注射器のプロテクター

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JPH08164206A
JPH08164206A JP6341137A JP34113794A JPH08164206A JP H08164206 A JPH08164206 A JP H08164206A JP 6341137 A JP6341137 A JP 6341137A JP 34113794 A JP34113794 A JP 34113794A JP H08164206 A JPH08164206 A JP H08164206A
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JP
Japan
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protector
outer cylinder
plunger
pusher
syringe
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JP6341137A
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Inventor
Keinosuke Isono
啓之介 磯野
Hiroshi Motobayashi
博志 本林
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Original Assignee
Material Engineering Technology Laboratory Inc
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Publication date
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    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31525Dosing
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 注射器を安全に製造、保管、更には安全に操
作ができる注射成分入りの注射器のプロテクターを提
供。 【構成】 本発明の注射器のプロテクターは、外筒内に
少なくとも1以上の栓体が摺動自在に且つ前記押子先端
から所定間隔離して設けられると共に、該栓体を境に異
なる注射成分が該外筒内に収容され、また前記異なる注
射成分の一方が他方に流通する流通用バイパスが前記外
筒壁に形成されてなる多成分用注射器に取り付けられ、
一端が外筒側壁に易取外し可能に仮止めされ、他端が押
子の基端に取り付けられ、中間部に該外筒の基端部と一
時係合する係合部が形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、注射器のプロテクター
に関するもであり、より詳細には、外筒内に注射成分が
収容される注射成分入り注射器を安全に保管及び操作す
ることができる注射器のプロテクターに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、一又は二以上の注射成分を分け
て注射筒に保存して置く場合や、抗生物質や抗癌剤等の
粉末薬剤あるいは凍結乾燥薬剤とその溶解液を分けて注
射筒に充填して置く場合がある。従来、このような多成
分用注射器としては、特開昭61−43377号公報等
が多々提案されている。
【0003】図13及び図14に示す如く従来の注射成
分入り注射器70は、外筒71とプランジャー(押子)
72とからなり、外筒71はガラスシリンジであり、一
端に注射成分の射出口73と他端にプランジャー72の
挿入口74が形成されている。また、外筒71内にゴム
栓体75が摺動自在に設けられ、ゴム栓体75を境に外
筒71には、薬剤76とその溶解液77が滅菌状態で充
填されている。更に、薬剤76の充填部分における外筒
71壁に縦膨張部78が形成されている。
【0004】このような二成分系注射器70では、図1
3及び図14に示す如く、その操作時に先ずプランジャ
ー72を外筒71に押し込むと、プランジャー72の移
動と共に、溶解液77を介してゴム栓体75も矢印Aの
方向に移動する。ゴム栓体75が外筒71内の縦膨張部
78に位置し、プランジャー72を更に押し込んだと
き、溶解液77が矢印Bの経路を通って薬剤76と混合
される。従って、縦膨張部78は、ゴム栓体75の外周
壁を通る注射成分の流通用バイパスとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな注射器70では、その製造や輸送時にプランジャー
72を不用意に押したり引いたりするおそれがある。例
えば、注射成分液の充填後の滅菌時や、輸送時の持ち運
び時に、プランジャー72が移動する場合がある。
【0006】また、注射器70の操作時において、プラ
ンジャー72の押込みが強過ぎて栓体75が縦膨張部7
8をオバーしてしまう場合がある。かかる場合は、もは
や完全な注射成分の混合ができなくなる。そして、特に
このような操作ミスは、加熱滅菌等の操作を行うとゴム
栓体の初期摺動が固くなり起こる場合がある。また、プ
ラスチックシリンジにおいてもこのような傾向が強い。
更に、栓体78の移動操作が良好で、注射成分を一緒に
した場合でもその後の混合時に注射器70を不用意に振
倒してプランジャー72を移動させるおそれがある。
【0007】従って、本発明の目的は、注射器を安全に
製造、保管、更には安全に操作ができる注射成分入りの
注射器のプロテクターを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、外筒内に少な
くとも1以上の栓体が摺動自在に且つ前記押子先端から
所定間隔離して設けられると共に、該栓体を境に異なる
注射成分が該外筒内に収容され、また前記異なる注射成
分の一方が他方に流通する流通用バイパスが前記外筒壁
に形成されてなる多成分用注射器に取り付けられ、一端
が外筒側壁に易取外し可能に仮止めされ、他端が押子の
基端に取り付けられ、中間部に該外筒の基端部と一時係
合する係合部が形成されてなる注射器のプロテクターを
提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0009】また、本発明に係る注射器のプロテクター
では、前記中間部の係合部は、前記押子の挿入により前
記栓体が注射成分の流通路バイパス間にあるときの前記
押子の位置、及び/又は前記押子の挿入により注射成分
の移動が完了した前記押子の位置で前記外筒の基端部と
一時係合することを特徴とするものを提供することによ
り上記目的を達成したものである。
【0010】本発明に係る注射器のプロテクターでは更
に、前記プロテクターの他端は、押子の基端から取り外
し或は切り取り可能に取り付けられていることを特徴と
するものを提供することにより上記目的を達成したもの
である。
【0011】本発明に係る注射器のプロテクターでは、
前記一端の外筒側壁からの仮止め機構が、該一端と外筒
側壁との間に設けられる易剥離可能な接着剤、前記一端
を覆って前記外筒側壁に貼着される貼付シール材、或は
該一端と前記外筒を緊縛するリング材であるものを提供
することにより上記目的を達成したものである。
【0012】
【作用】製造時、保管時、及び操作前の注射器におい
て、外筒内には注射成分が二成分以上に分けて充填さ
れ、押子が引き戻された状態となっている。前記プロテ
クターを取り付けた注射器にあっては、プロテクターの
一端が外筒壁に仮止めされ、他端が押子の基端に取り付
けられているため、注射器の外筒と押子とを相互に不動
にしている。このため、保管や運搬や操作の上で不用意
な押子の押し込みや引き抜けがない。
【0013】また、プロテクターの一端が外筒側壁から
止め外しが容易にしてあるため、少なくとも一又は二本
の指の操作で外すことができる。このため、操作時に押
子のロックが容易に解除される。更に、プロテクターの
中間部に一時係合部が設けられるため、押子の押し込み
操作時に任意の位置で一時停止をさせることができる。
即ち、外筒内の栓体が流通用バイパス間に位置したとき
に停止するようにした場合には、押子の初動操作時に過
剰な押圧を加えても、栓体がバイパス間を通り越して操
作ミスを起こすことはない。また、同様に押子の挿入に
より注射成分の移動も完全に完了した位置で押子が一時
停止した場合には、かかる押子の押し込み状態で注射成
分の混合ができ、押子を不用意にずらすことなく混合で
きる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る注射器のプロテクターの
実施例を添付図面に従って詳述する。図1は、本実施例
に係る注射器のプロテクターが取り付けられた多成分用
注射器の断面図である。図2は、図1のプロテクターの
展開図である。図3は、図1のプロテクターの組立図で
ある。図4は、図1の多成分注射器の操作時の断面図で
ある。図5は、図1の多成分注射器の操作時の断面図で
ある。図6は、図1の多成分注射器の操作時の断面図で
ある。図7は、図1の多成分注射器の操作時の断面図で
ある。図8は、図1とは別の本実施例に係る注射器のプ
ロテクターが取り付けられた多成分用注射器の断面図で
ある。図9は、図8の多成分注射器の操作時の断面図で
ある。図10は、図8の多成分注射器の操作時の断面図
である。図11は、図8の多成分注射器の操作時の断面
図である。図12は、図1及び図7とは別の本実施例に
係る注射器のプロテクターが取り付けられた多成分用注
射器の断面図である。
【0015】図1乃至図7に示す如く、本実施例の注射
器のプロテクター10は、外筒2内に栓体4が摺動自在
に且つプランジャー(押子)3先端から所定間隔離して
設けられると共に、栓体4を境に異なる注射成分5、6
が外筒2内に収容され、また異なる注射成分5、6の一
方が他方に流通する流通用バイパス7が外筒2壁に形成
されてなる多成分用注射器1に取り付けられる。そし
て、本実施例の注射器のプロテクター10は、止外し端
(一端)10Aが外筒側壁に仮止め接着剤11により易
剥離可能に取り付けられ、取付け端(他端)10Cがプ
ランジャー3の基端3Bに取り付けられ、中間部10B
に外筒2の基端部2B(フランジ部)と一時係合する係
合部12A、12Bが形成されてなる。
【0016】更に、本実施例を詳しく説明すると、多成
分用注射器1は、プランジャー3(押子)と、一端に注
射成分の射出口2Aが形成されて他端にプランジャー3
の挿入用基端部2Bが形成された外筒2とからなる。外
筒2はプラスチック成形され、外筒2内にはゴム栓体4
が摺動自在に且つプランジャーの先端3Aから所定間隔
離して設けられると共に、ゴム栓体4を境に異なる注射
成分である薬剤5とその溶解液6が外筒2内に収容され
ている。
【0017】また、ゴム栓体4と前記射出口2A端との
間に位置する外筒2の側壁に内外部を貫通させた長孔7
が形成され、外筒2の外壁に長孔7を覆うカバー部材8
が装着されて、カバー部材8の内壁面と長孔7とで注射
成分5、6の流通用バイパスを形成してなる。長孔7の
長さはゴム栓体4の巾W以上となっており、またカバー
部材8は外筒2の周囲を被う包装シートとなって長孔7
の全体を覆っている。
【0018】多成分用注射器の外筒2にはガラス材以外
に樹脂を用いることができる。これは、従来のガラスシ
リンジのように縦膨張部の形成を必要としない構造であ
るため、射出成形時の型抜きが容易にできるからであ
る。使用樹脂といては、熱可塑性で汎用性のあるもので
あれば特に制限されるものではない。例えば、低密度或
は高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエ
ン−1等のポリオレフィン類が汎用性及び薬剤に影響を
与えない点で好ましく、また、汎用性のあるポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリ
デン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルア
ルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、アク
リロニトリル共重合体、ポリエチレンテレフタレート等
を用いることができる。尚、本実施例では、特に汎用性
のあるポリプロピレンが用いられる。
【0019】本発明において、多成分用注射器1に入れ
られる薬剤5の一例としては、セファレキンナトリウム
やセフチゾキシムナトリウム等のセフェム系抗生物質、
アンピシリンナトリウムやカルペニシリンナトリウム等
のペニシリン系抗生物質、マイトマイシンCやフルオロ
ウラシル等の抗腫瘍剤、ファモチジンや塩酸ラニチジン
等の抗潰瘍剤、ウロキナーゼ等の血栓溶解剤などがあ
る。また、溶解液6としては、通常の生理食塩水の他に
種々の薬液を用いることができる。
【0020】本実施例に係る注射器のプロテクター10
を説明する前に、プロテクター10に使用される多成分
用注射器1について説明すると、組立てられた多成分用
注射器1のプランジャー3を矢印Aの方向に押し込む
と、ゴム栓体4も溶解液6を介して矢印Aの方向に移動
する。図4に示す如く、ゴム栓体4が長孔7の間に位置
したとき、ゴム栓体4は停止するが、プランジャー3は
更に移動させられ、溶解液6は長孔7を通って薬剤5の
収容側に流入する。これにより、貫通孔7、カバー部材
8は注射成分の流通用バイパスとなり、薬剤5と溶解液
6とは混合され、注射成分として使用される。そして、
注射器1の使用後は、プラスチック材のみで形成されて
いるため、焼却廃棄のみで簡単に処理ができる。また、
多成分用注射器1の外筒2は膨張部等を形成する必要が
ないため、簡単に射出成形ができ、また長孔7も極めて
容易に形成でき、更にカバー部材8の成形及び外筒2の
取り付け組立も容易にできる。
【0021】図2及び図3に示す如く、本実施例に係る
注射器のプロテクター10は、プランジャー3の基端の
鍔部3Bと一体成形されて取付けられている。尚、鍔部
3Bにはプランジャー本体が取付けられる。鍔部3Bと
プロテクター10の基端部10Cとの間には、切れ込み
Hが形成されてプロテクター10を基端部10Cを中心
として90°以上回転すると切り外し可能となってい
る。プロテクター10は図2の破線にしたがって90°
に折り曲げ成形されて組立られ、先端10Aは幅細に形
成され、中間部10Bには係止部12A、12Bが形成
される。プロテクター10の先端10Aは接着剤11を
介して仮止めされている。
【0022】次に、プロテクター10と多成分用注射器
1との組み合わせ及びその使用時の操作方法を詳述す
る。多成分用注射器1の組立に際し、先ず外筒2に栓体
4を挿入し栓体4と外筒2内とで囲まれる部分に薬液6
を充填し、次に、プロテクター10付きプランジャー3
を外筒2内に挿入する。プランジャー3をある程度挿入
してから、プロテクター10の先端部10Aを接着剤1
1を介して外筒2の外壁に取り付ける。次に、図示しな
い押さえ治具等を貫通孔7に挿入して栓体4を固定した
後、多成分用注射器1を高圧蒸気滅菌する。この場合、
プランジャー3及び栓体4は外筒2に対して相対移動不
可となっているため、高圧蒸気滅菌時に薬液6が漏れ出
ることがない。次に、薬剤5をほぼ無菌的に貫通孔7か
ら充填し、シート部材8を外筒2の外壁に巻き付けて貫
通孔7を閉じる。従って、プランジャー3は、プロテク
ター10により外筒2と相対的に不動となり、製造時及
び搬入時に取り扱いに支障を来すことはない。
【0023】次に、多成分用注射器1の使用における操
作について説明すると、先ずプロテクター10の先端1
0Aを起こして接着剤11の仮止めを外してプランジャ
ー3を摺動可能にする。かかる止め外しは容易にしてあ
るため、少なくとも一又は二本の指の操作で簡単に外す
ことができる。プランジャー3を図1の矢印Aの方向に
押し込むと、プロテクター10の第1の一時係合部12
Aが図4に示す如く外筒2の基端部2Bに衝突する。従
って、プランジャー3は図4の位置で強制的停止させら
れる。このため、外筒2内のゴム栓体4が流通用バイパ
ス(貫通孔7)間に位置したときに停止するようにした
場合には、プランジャー3の初動操作時に過剰な押圧を
変え加えても、ゴム栓体4がバイパス間を通り越して操
作ミスを起こすことはない。
【0024】次に、図5に示す如くプロテクター10を
基端10Bを支点に若干回動させ、係合部12Aを外筒
2の基端フランジ2Bから外し、再びプランジャー3を
図1の矢印Aの方向に押し込む。すると薬液6は貫通孔
7のバイパス通路を介して薬剤5と混合され、プランジ
ャー3の先端3Aとゴム栓体4が重なり、更に押し進ん
で貫通孔7をゴム栓体4とプランジャー3の先端3Aで
塞いだときに(図6)、プロテクター10の一時係合部
12Bが外筒2の基端フランジ2Bに衝突し、プランジ
ャー3が強制的に停止させられる。かかるプランジャー
3の押し込み状態で注射成分の混合を行う。このため、
プランジャー3を不用意にずらすことなく混合できる。
【0025】また図7に示す如く、注射成分の混合後
は、プロテクター10の本体を回動させることにより、
容易に折り取られ、その後の操作を容易にしている。
【0026】次に、本発明に係る注射器のプロテクター
の他の実施例について図8乃至図11に従って説明す
る。尚、図8乃至図11に示す実施例の注射器のプロテ
クター50は、上述の図1乃至図7のプロテクター10
とほぼ同様な構造になっており、図1乃至図7に示した
ものと類似する部材については、同一の符号を付してそ
の詳しい説明を省略する。先ず、本実施例に用いられる
多成分用注射器40が図1の多成分用注射器1と異なる
点は、ゴム栓体41、42が2個設けられ、薬液43、
44が2成分となっていることである。また、外筒2に
は所定間隔おいた一対の貫通孔45、45が二箇所設け
られ、貫通孔45、45の間隔Lは、ゴム栓体41、4
2の密着領域巾(栓体41の先端側の密着部から栓体4
2の後端側の密着部の距離)以上になっていることであ
る。また、外筒2のカバー部材46は環状に形成され、
一対の貫通孔45、45を連通するための溝条部47が
カバー部材46が形成されている。
【0027】このような構成の多成分用注射器40で
は、先ず、プランジャー3を挿入して行くと、薬液4
4、ゴム栓体42、薬液43及びゴム栓体41が順次矢
印Aの方向に移動させられる。図9においてゴム栓体4
1は貫通孔45、45の間に位置したとき停止するが、
プランジャー3及びゴム栓体42は更に移動させられ、
薬液43は貫通孔45、溝条部47及び貫通孔45を通
って薬剤5の収容側に流入する。薬液43の流入が完了
すると、ゴム栓体42はゴム栓体41を押して更に図1
0に示す如くゴム栓体42も貫通孔45、45の間に位
置する。プランジャー3は更に移動させられ、薬液24
が貫通孔7、溝条部12及び貫通孔7を通って薬剤5の
収容側に流入する。
【0028】次に、かかる2以上の薬液成分を混合する
ような多成分用注射器40に本発明を適用する場合につ
いて説明する。
【0029】プロテクター50は、その基端部50Cの
所定の位置で折り曲げられ、基端部50Cでプランジャ
ー3の鍔部3Bを包持することによってそのプロテクタ
ー基端部50Cがプランジャー3に取付られている。ま
た、プロテクター基端部50Cの折り曲げ部hを中心に
回動することにより、プランジャー3から取り外しでき
るようになっている。
【0030】プロテクター50の中間部50Bには、三
つの係合部52A、52B、52Cが形成され、図9に
おいて基端フランジ2Bに係合部52Aが係合し、図1
0において基端フランジ2Bに係合部52Bが係合し、
図11において基端フランジ2Bに係合部52Cが係合
する。また、プロテクターの先端50Aは、外筒2に外
嵌するリング材51に仮止めされ、リング材51を外筒
2から外すことによりプロテクター先端50Aが自由端
となる。
【0031】次に、多成分用注射器40の使用における
プロテクター50の操作について説明すると、先ずプロ
テクター50の先端50Aからリング材51を外して、
外筒2に対してプランジャー3を摺動可能にする。かか
る止め外しは容易にしてあるため、少なくとも一又は二
本の指の操作で簡単に外すことができる。プランジャー
3を図8の矢印Aの方向に押し込むと、プロテクター5
0の第1の一時係合部52Aが図9に示す如く外筒2の
基端フランジ2Bに衝突する。従って、プランジャー3
は図9の位置で強制的停止させられる。このため、外筒
2内のゴム栓体41が流通用バイパス(貫通孔45、4
5)間に位置したときに停止し、プランジャー3の初動
操作時に過剰な押圧を変え加えても、ゴム栓体41がバ
イパス間を素通りすることがない。
【0032】次に、プロテクター50を基端50C折り
曲げ点hを支点に若干回動させ、係止部52Aを外筒2
の基端フランジ2Bから外し、再びプランジャー3を図
8の矢印Aの方向に押し込む。すると薬液43は貫通孔
45のバイパス通路を介して薬剤5と混合される。そし
て、ゴム栓体41とゴム栓体42が重なり、更にプラン
ジャー3を押し進めてゴム栓体42が流通用バイパス
(貫通孔45、45)間に位置したときに、図10に示
す如くプロテクター50の第2の一時係合部52Bが外
筒2の基端フランジ2Bに衝突する。従って、プランジ
ャー3は図10の位置で強制的停止させられる。
【0033】次に、プロテクター50を基端50C折り
曲げ点hを支点に若干回動させ、係合部52Bを外筒2
の基端フランジ2Bから外し、再びプランジャー3を図
7の矢印Aの方向に押し込む。すると薬液44は貫通孔
45のバイパス通路を介して薬剤5と混合される。そし
て、ゴム栓体41、ゴム栓体42及びプランジャー3の
先端が重なり、更にプランジャー3を押し進めてゴム栓
体41及びプランジャー3の先端が流通用バイパス(貫
通孔45、45)塞いだときに、プロテクター50の一
時係止部52Cが外筒2の基端フランジ2Bに衝突し、
プランジャー3が強制的に停止させられる。かかるプラ
ンジャー3の押し込み状態で注射成分の混合をする。こ
のため、プランジャー3を不用意にずらすことなく混合
できる。注射成分の混合後は、プロテクター50の本体
をhを中心に回動させることにより、プロテクター3が
容易に外れその後の操作を容易にしている。
【0034】尚、上記実施例では、リング材51を用い
てプロテクター50の先1部50Aの仮止めをしたが、
図12に示す如く、外筒2に貼着した易剥離可能な貼付
シール部材61であっても良い。
【0035】
【発明の効果】従って、本発明に係る注射器のプロテク
ターは、外筒内に少なくとも1以上の栓体が摺動自在に
且つ前記押子先端から所定間隔離して設けられると共
に、該栓体を境に異なる注射成分が該外筒内に収容さ
れ、また前記異なる注射成分の一方が他方に流通する流
通用バイパスが前記外筒壁に形成されてなる多成分用注
射器に取り付けられ、一端が外筒側壁に易取外し可能に
仮止めされ、他端が押子の基端に取り付けられ、中間部
に該外筒の基端部と一時係合する係合部が形成されてな
るため、多成分用の注射器を安全に製造、保管、更には
操作ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施例に係る注射器のプロテクター
が取り付けられた多成分用注射器の断面図である。
【図2】図2は、図1のプロテクターの展開図である。
【図3】図1のプロテクターの組立図である。
【図4】図1の多成分注射器の操作時の断面図である。
【図5】図1の多成分注射器の操作時の断面図である。
【図6】図1の多成分注射器の操作時の断面図である。
【図7】図1の多成分注射器の操作時の断面図である。
【図8】図1とは別の本実施例に係る注射器のプロテク
ターが取り付けられた多成分用注射器の断面図である。
【図9】図8の多成分注射器の操作時の断面図である。
【図10】図8の多成分注射器の操作時の断面図であ
る。
【図11】図8の多成分注射器の操作時の断面図であ
る。
【図12】図1及び図8とは別の本実施例に係る注射器
のプロテクターが取り付けられた多成分用注射器の断面
図である。
【図13】従来の多成分用注射器の断面図である。
【図14】従来の多成分用注射器の使用時の断面図であ
る。
【符号の説明】
1、40 多成分用注射器 2 外筒 2B 外筒基端部(フランジ
部) 3 プランジャー 3A プランジャーの先端 3B プランジャーの鍔部 4、41、42 ゴム栓体 5 薬剤 6、43、44 溶解液(薬液) 7、45 貫通孔 10、50 注射器のプロテクター 10A プロテクターの先端部 10B プロテクターの中間部 10C プロテクターの基端部 11 接着剤 12A、12B 係合部 41 リング材 52A、52B、52C 係合部 61 貼付シール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒内に少なくとも1以上の栓体が摺動
    自在に且つ前記押子先端から所定間隔離して設けられる
    と共に、該栓体を境に異なる注射成分が該外筒内に収容
    され、また前記異なる注射成分の一方が他方に流通する
    流通用バイパスが前記外筒壁に形成されてなる多成分用
    注射器に取り付けられ、 一端が外筒側壁に易取外し可能に仮止めされ、他端が押
    子の基端に取り付けられ、中間部に該外筒の基端部と一
    時係合する係合部が形成されてなる注射器のプロテクタ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記中間部の係合部は、前記押子の挿入
    により前記栓体が注射成分の流通路バイパス間にあると
    きの前記押子の位置、及び/又は前記押子の挿入により
    注射成分の移動が完了した前記押子の位置で前記外筒の
    基端部と一時係合することを特徴とする請求項1記載の
    注射器のプロテクター。
  3. 【請求項3】 前記プロテクターの他端は、押子の基端
    から取り外し或は切り取り可能に取り付けられているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の注射器のプロテク
    ター。
  4. 【請求項4】 前記一端の仮止め機構は、該一端と外筒
    側壁との間に設けられる易剥離可能な接着剤である請求
    項1乃至3のいずれかに記載の注射器のプロテクター。
  5. 【請求項5】 前記一端の仮止め機構は、前記一端を覆
    って前記外筒側壁に貼着される貼付シール材によること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の注射器
    のプロテクター。
  6. 【請求項6】 前記一端の仮止め機構は、該一端と前記
    外筒を緊縛するリング材である請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の注射器のプロテクター。
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