JPH08162671A - 窒化物半導体発光ダイオード - Google Patents

窒化物半導体発光ダイオード

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JPH08162671A
JPH08162671A JP22908095A JP22908095A JPH08162671A JP H08162671 A JPH08162671 A JP H08162671A JP 22908095 A JP22908095 A JP 22908095A JP 22908095 A JP22908095 A JP 22908095A JP H08162671 A JPH08162671 A JP H08162671A
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修二 中村
Shigeto Iwasa
成人 岩佐
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電流の増加に比例して光度が増加する窒化ガ
リウム系化合物半導体LEDを実現する。 【構成】 少なくともn型ドーパントとp型ドーパント
とがドープされたn型InXAlYGa1-X-YN(0<X<
0.5、0≦Y、X+Y<1)を活性層としたダブルへテ
ロ構造の窒化物半導体発光ダイオードにおいて、前記発
光ダイオードは順方向電流40mAにおける発光におい
て、430nm〜550nmに第一の発光ピークを有
し、360nm〜450nmの間に第二の発光ピークを
有し、第二の発光ピークの強度が第一の発光ピークの強
度の50%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は窒化物半導体(Ina
bGa1-a-bN、0≦a、0≦b、a+b≦1)よりなる発
光ダイオード(以下、LEDという)に係り、特にIn
とGaとを含む窒化物半導体InXAlYGa1-X-Y
(0<X、0≦Y、X+Y<1)を活性層としたダブルへテ
ロ構造のLEDに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、青色、青緑色に発光するLEDと
して、窒化物半導体よりなるLEDが実用化されてい
る。このLEDはn型窒化物半導体層と、p型窒化物半
導体層との間に、p型ドーパントとn型ドーパントとが
ドープされたn型InGaN層を活性層とするダブルへ
テロ構造を有している。p型ドーパントにはZn、n型
ドーパントにはSiが多く使用されている。
【0003】前記LEDは、活性層のInGaNのバン
ド間発光と、ZnおよびSiのドーパントに関係した発
光とを有しており、In組成比を適宜調整することによ
り発光波長を紫外〜赤色まで変化させることが可能であ
る。例えば450nmに発光ピークのある青色LEDで
は、活性層のInXGa1-XN層のX値を0.05〜0.
06として、さらにZnとSiの濃度を適宜調整するこ
とにより、450nmにピーク波長を調整している。
【0004】また我々は特開平6−260680号公報
において、ZnとSiとをドープしたn型InGaN層
を活性層とするダブルへテロ構造の青色LEDを開示
し、好ましくZnよりもSiを多くドープしてInGa
Nをn型とする技術を示した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記青
色LEDは電流値の増加によりLEDの発光光度が飽和
してしまうという問題があった。光度が飽和すると、例
えば電流値でLED光度を制御するディスプレイ等に、
窒化物半導体よりなる青色LED、緑色LEDを用いた
場合、色調を合わせるのが困難となる。
【0006】従って本発明はこのような事情を鑑みて成
されたものであり、その目的とするところは、電流の増
加に比例して光度が増加する窒化物半導体LEDを実現
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】我々は、p型ドーパント
とn型ドーパントとがドープされたInとGaを含むn
型窒化物半導体を活性層とするLEDの特性について、
種々の実験を繰り返し観察を重ねたところ、LEDにあ
る一定以上の電流値を与えた際に、特定の波長領域で発
光するInGaNのバンド間発光にその原因があること
を突き止め本発明を成すに至った。即ち、本発明の窒化
物半導体LEDは、少なくともn型ドーパントとp型ド
ーパントとがドープされたn型InXAlYGa1-X-Y
(0<X<0.5、0≦Y、X+Y<1、以下、特に断りの
ない限り活性層の組成はInXGa 1-XNと記載する。)
を活性層としたダブルへテロ構造の窒化物半導体発光L
EDにおいて、前記LEDは順方向電流40mAにおけ
る発光において、430nm〜550nmに第一の発光
ピークを有し、360nm〜450nmの間に第二の発
光ピークを有し、第二の発光ピークの強度が第一の発光
ピークの強度の50%以下であることを特徴とする。n
型InXGa1-XN層のX値は0<X≦1の範囲で発光色を
紫色〜赤色まで自由に変えることができるが、InX
1-XNはX値を増加させるに従い、結晶性に優れた半導
体が得られにくいので、0<X<0.5の範囲に調整す
る必要がある。またX値が0.5以上であるとInGa
Nのバンドギャップエネルギーの関係から第一の発光ピ
ークが550nm以下のLEDが得られにくい。そのた
めX値は0.5未満とした。またInXGa1-XNはその
組成中にAlを含んだ四元混晶としてもよいが、Alを
含有することにより結晶性が悪くなる傾向にあるので、
三元混晶のInGaNである方がより好ましい。
【0008】また前記LEDは、第二の発光ピークの強
度が第一の発光ピークの強度の25%以下であることを
特徴とする。25%以下にすると、さらに発光強度のリ
ニアリティーがよくなる。
【0009】前記LEDは、活性層中のp型ドーパント
のn型ドーパントに対する濃度比が1/10([p]/
[n])以下にあり、InXGa1-XN中のX値が0<X≦
0.3の範囲にあることを特徴とする。具体的にはp型
ドーパントの濃度は1×10 16/cm3〜1×1021/cm3
の範囲に調整し、n型ドーパントの濃度は1×1017
cm3〜1×1021/cm3の範囲に調整することにより、発
光強度の大きいLEDを作成することができ、しかも両
ドーパントのドープ量を適宜調整することにより、In
XGa1-XN層をn型とした活性層を実現できる。さらに
好ましく、両ドーパントの濃度比を前記濃度範囲内にお
いて、1/10以下に調整すると容易に第一の発光ピー
クを大きくして、第二の発光ピークを小さくすることが
できる。また、X値は0<X≦0.3の範囲に調整する
と、結晶性に優れた活性層が得られ、しかも第一の発光
ピークを430〜550nmの範囲に容易に調節でき
る。
【0010】また本発明のLEDは活性層のn型ドーパ
ントがSiであり、p型ドーパントがZnであることを
特徴とする。活性層のドーパントをZnとSiとに特定
した場合においても、ドーパントの濃度は前記したよう
に、Znは1×1016/cm3〜1×1021/cm3の範囲に
調整し、Siの濃度は1×1017/cm3〜1×1021/c
m3の範囲に調整すると高輝度のLEDが得られ、濃度比
をZn/Siで1/10以下にすると、容易に第一の発
光ピークを大きくして第二の発光ピークを小さくでき
る。
【0011】
【作用】図1に本発明のLEDの発光スペクトルを示
す。これはZn濃度をSi濃度のの1/10以下とした
n型In0.05Ga0.95Nを活性層とする青色LEDを4
0mAで発光させた場合のスペクトルを示している。ま
た比較として、図2に従来のLEDの発光スペクトルを
示す。これはSiとZnとを同濃度でドープしたn型I
n0.05Ga0.95Nを活性層とする青色LEDを同じく4
0mAで発光させた場合のスペクトルを示している。こ
れらの青色LEDは450nmに主発光ピーク(第一の
発光ピーク)を有しており、次に385nm付近に第二
の発光ピークを有している。第一の発光ピークはZnと
Siとに関係したピークであり、第二の発光ピークはI
nGaNのバンド間発光に関係したピークである。
【0012】図2の従来のLEDは40mAでの第二の
発光ピーク強度が、既に第一の発光ピーク強度の50%
を超えている。このようなLEDは、40mAから後、
電流値を増加させるに従い、第二の発光ピーク強度がさ
らに増大して、逆に第一の発光ピークの強度が減少す
る。第二の発光ピークは紫外〜紫色発光であり、視感度
が非常に悪い。このため発光光度には全く寄与せず、第
一の発光ピークが弱くなり、第二の発光ピークが強くな
ると光度は低下する。従って、光度が飽和して後、さら
に光度が減少するのである。逆に、第二の発光ピークが
450nmよりも長くなると発光色の視感度がよくな
り、さらに第二の発光ピークの強度が弱くなるため、光
度が低下することがほとんど無い。
【0013】一方、本発明のLEDは40mAでの第二
の発光ピーク強度が、第一の発光ピーク強度の25%以
下である。このLEDは40mAから後、電流を増加さ
せるに従い、第二の発光ピークの強度は上昇するが従来
のLEDに比べてその割合が非常に少ない。さらに、第
一の発光ピークの強度が減少せずに増加する。従って、
電流値を上げても光度が飽和すること無く、ほぼ直線的
に増加する。
【0014】図3は本発明のLEDと従来のLEDの光
度を比較して示す図である。これは40mAにおいて、
第二の発光ピーク(385nm)の強度が、第一の発光
ピーク(450nm)の強度の25%以下の本発明のL
ED(a)と、25%〜50%以下の本発明のLED
(b)と、50%を超える従来のLED(c)とを、0
〜120mAまで電流値を変えて点灯させ、電流値によ
るそれぞれのLEDの光度の変化を示している。
【0015】この図に示すように、従来のLEDでは比
例的に増加していた光度が40mA付近から減少し始
め、100mAではすでに最大光度より減少している。
一方、本発明のLEDでは、電流値の増加に対しほぼ直
線的に光度が増大しており、特に第二の発光ピーク強度
が1/4以下のLEDでは120mAまで比例して光度
が増加している。
【0016】このように、本発明のLEDではInGa
Nによるバンド間発光のピーク強度が小さいために、Z
n、およびSiによる発光ピークが強度が減少すること
無く増加するので、LED光度を比例的に増加させるこ
とが可能である。なおこれらの図はZnとSiとについ
て述べたものであるが、他のp型ドーパント、例えばC
d、Mg等、n型ドーパント、例えばGe、C等につい
ても同様の傾向があることを確認した。
【0017】
【実施例】以下、有機金属気相成長法により本発明のL
EDを製造する方法について述べる。
【0018】[実施例1]よく洗浄したサファイア基板
を反応容器内にセットし、反応容器内を水素で十分置換
した後、水素を流しながら、基板の温度を1050℃ま
で上昇させサファイア基板のクリーニングを行う。
【0019】続いて、温度を510℃まで下げ、キャリ
アガスに水素、原料ガスにアンモニアとTMG(トリメ
チルガリウム)とを用い、サファイア基板上にGaNよ
りなるバッファ層を約200オングストロームの膜厚で
成長させる。
【0020】バッファ層成長後、TMGのみ止めて、温
度を1030℃まで上昇させる。1030℃になった
ら、同じく原料ガスにTMGとアンモニアガス、ドーパ
ントガスにシランガスを用い、n型クラッド層としてS
iを1×1020/cm3ドープしたn型GaN層を4μm
成長させる。
【0021】n型GaN層成長後、原料ガス、ドーパン
トガスを止め、温度を800℃にして、原料ガスにTM
GとTMI(トリメチルインジウム)とアンモニア、ド
ーパントガスにシランガスとDEZ(ジエチルジンク)
とを用い、活性層としてSiを5×1020/cm3、Zn
を1×1019/cm3ドープしたn型In0.05Ga0.95N
層を200オングストローム成長させる。
【0022】次に、原料ガス、ドーパントガスを止め、
再び温度を1020℃まで上昇させ、原料ガスにTM
G、TMA(トリメチルアルミニウム)、アンモニア、
ドーパントガスにCp2Mg(シクロペンタジエニルマ
グネシウム)を用い、p型クラッド層としてMgを2×
1019/cm3ドープしたp型Al0.1Ga0.9N層を0.
2μm成長させる。
【0023】TMAガスを止め、続いてp型コンタクト
層として、Mgを1×1019/cm3ドープしたp型Ga
N層を0.4μm成長させる。
【0024】p型GaN層成長後、基板を反応容器から
取り出し、アニーリング装置にて窒素雰囲気中、700
℃で20分間アニーリングを行い、p型クラッド層、p
型コンタクト層をさらに低抵抗化する。
【0025】以上のようにして得られたウエハーのp型
コンタクト層、p型クラッド層、および活性層の一部を
エッチングにより取り除き、n型GaN層を露出させ、
p型コンタクト層と、n型GaN層とにオーミック電極
を設け、350μm角のチップにカットした後、常法に
従いLEDとした。
【0026】このLEDを順方向電流40mAで発光さ
せ、そのスペクトルを測定したところ、第一の発光ピー
クが450nm、第二の発光ピークが385nmにあ
り、第二の発光ピーク強度が第一の発光ピーク強度の5
%であった。次に、このLEDを20mAで発光光度を
測定したところ1.2cdあり、120mAでは7.1
cdと、光度が電流に対してほぼ比例関係を示した。
【0027】[実施例2]活性層の組成をIn0.15Ga
0.85N層とする他は実施例1と同様にして青色LEDを
得た。このLEDは40mAにおいて第一の発光ピーク
が490nm、第二の発光ピークが400nmにあり、
第二の発光ピークの強度は第一の発光ピーク10%であ
った。次にこのLEDを20mAで光度測定したところ
1.5cdあり、120mAでは9cdと比例関係を示
した。
【0028】[実施例3]活性層の組成をIn0.3Ga
0.7N層とする他は実施例1と同様にして青色LEDを
得た。このLEDは40mAにおいて第一の発光ピーク
が550nm、第二の発光ピークが450nmにあり、
第二の発光ピークの強度は第一の発光ピークの15%で
あった。次にこのLEDを20mAで光度測定したとこ
ろ、2.0cdあり、120mAでは11.9cdと比
例関係を示した。
【0029】[実施例4]実施例1において、活性層の
n型In0.05Ga0.95N層のSi濃度を1×10 19/cm
3として、Zn濃度を1×1018/cm3とする他は同様に
して青色LEDを得た。このLEDは40mAにおいて
第一の発光ピークが450nm、第二の発光ピークが3
85nmにあり、第二の発光ピーク強度が第一の発光ピ
ーク強度の26%であった。次に、このLEDを20m
Aで光度測定したところ、1.0cdあり、80mAで
3.8cdと、ここまでほぼ比例関係を示し、120m
Aで4.9cdであった。
【0030】[実施例5]実施例3において、活性層の
In0.3Ga0.7N層のSi濃度を1×1019/cm 3とし
て、Zn濃度を1×1018/cm3とする他は同様にして
緑色LEDを得た。このLEDは40mAにおいて第一
の発光ピークが550nm、第二の発光ピークが450
nmにあり、第二の発光ピークの強度は第一の発光ピー
クの40%であった。次に、このLEDを20mAで光
度測定したところ、1.5cdあり、80mAで5.8
cdと、ここまでほぼ比例関係を示し、120mAにお
いて7.4cdであった。
【0031】[実施例6]実施例1において、活性層の
n型In0.05Ga0.95N層を成長する際、ゲルマンガス
と、ジエチルカドミウムを用いて、Ge濃度を1×10
19/cm3として、Cd濃度を5×1017/cm3とする他は
同様にして青色LEDを得た。このLEDは40mAに
おいて第一の発光ピークが470nm、第二の発光ピー
クが385nmにあり、第二の発光ピーク強度が第一の
発光ピーク強度の30%であった。次に、このLEDを
20mAで光度測定したところ、0.9cdあり、80
mAで3.0cdと、ここまでほぼ比例関係を示し、1
20mAで4.5cdであった。
【0032】[比較例1]実施例1において、Si濃度
を1×1019/cm3、Zn濃度を5×1018/cm3とする
他は同様にして青色発光ダイオードを得た。このLED
の第一の発光ピークは450nm、第二の発光ピークは
385nmであり、その第一の発光ピークと第二の発光
ピークの強度比は、20mAにおいては第二の発光ピー
ク強度が第一の発光ピーク強度の34%であったが、4
0mAにおいては55%となった。次に、このLEDを
20mAで発光光度を測定したところ1.1cdあり、
60mAでは3.1cdと比例関係を示したが、120
mAでは1.6cdしかなかった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のLEDは
電流値を増加しても光度が低下することがない。従って
実用的な電流値10mA〜120mAの範囲でLEDを
用いるには非常に好適である。特に10mA〜100m
A範囲でのパルス電流で光度を制御しているLEDディ
スプレイに使用すると、色調が制御しやすく、所望の色
が実現可能となる。さらにまた短波長側の発光強度が小
さいので、LEDのモールド樹脂を劣化させることが少
ないという副次的効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のLEDの発光スペクトル
を表す図。
【図2】 従来のLEDの発光スペクトルを表す図。
【図3】 電流値とLED光度との関係を、本発明のL
EDと従来のLEDとで比較して示す図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】現在、青色、青緑色に発光するLEDとし
て、窒化物半導体よりなるLEDが実用化されている。
このLEDはn型窒化物半導体層とp型窒化物半導体層
との間に、p型ドーパントとn型ドーパントがドープさ
れたInGaN層を活性層とするダブルへテロ構造を有
している。例えばp型ドーパントにはZn、n型ドーパ
ントにはSiが多く使用されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】また我々は特開平6−260680号公報
において、ZnとSiとをドープしたn型InGaN層
を活性層とするダブルへテロ構造の青色LEDを開示
し、好ましくZnよりもSiを多くドープしてInGa
Nをn型とする技術を示した。さらに、特開平6−20
9120号公報ではp型ドーパントがドープされたIn
GaN層を活性層とする発光素子を示したGaN層を
活性層とする発光素子を示した
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】我々は、p型ドーパント
とn型ドーパントとがドープされたInとGaを含む
化物半導体を活性層とするLEDの特性について、種々
の実験を繰り返し観察を重ねたところ、LEDにある一
定以上の電流値を与えた際に、特定の波長領域で発光す
るInGaNのバンド間発光にその原因があることを突
き止め本発明を成すに至った。即ち、本発明の窒化物半
導体LEDは、少なくともn型ドーパントとp型ドーパ
ントとがドープされたInXAlYGa1-X-Y(0<X<
0.5、0≦Y、X+Y<1、以下、特に断りのない限り
活性層の組成はInXGa1-XNと記載する。)を活性層
としたダブルへテロ構造の窒化物半導体発光LEDにお
いて、前記LEDは順方向電流40mAにおける発光に
おいて、430nm〜550nmに第一の発光ピークを
有し、360nm〜450nmの間に第二の発光ピーク
を有し、第二の発光ピークの強度が第一の発光ピークの
強度の50%以下であることを特徴とする。n型InX
Ga1-XN層のX値は0<X≦1の範囲で発光色を紫色〜
赤色まで自由に変えることができるが、InXGa1-X
はX値を増加させるに従い、結晶性に優れた半導体が得
られにくいので、0<X<0.5の範囲に調整する必要
がある。またX値が0.5以上であるとInGaNのバ
ンドギャップエネルギーの関係から第一の発光ピークが
550nm以下のLEDが得られにくい。そのためX値
は0.5未満とした。またInXGa1-XNはその組成中
にAlを含んだ四元混晶としてもよいが、Alを含有す
ることにより結晶性が悪くなる傾向にあるので、三元混
晶のInGaNである方がより好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】このように、本発明のLEDではInGa
Nによるバンド間発光のピーク強度が小さいために、Z
n、およびSiによる発光ピークが強度が減少すること
無く増加するので、LED光度を比例的に増加させるこ
とが可能である。なおこれらの図はZnとSiとについ
て述べたものであるが、他のp型ドーパント、例えばC
d、Mg等、n型ドーパント、例えばGe、C等につい
ても同様の傾向があることを確認した。なお、本発明の
LEDにおいて活性層の導電型はn型であることが好ま
しい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともn型ドーパントとp型ドーパ
    ントとがドープされたn型InXAlYGa1-X-YN(0
    <X<0.5、0≦Y、X+Y<1)を活性層としたダブル
    へテロ構造の窒化物半導体発光ダイオードにおいて、前
    記発光ダイオードは順方向電流40mAにおける発光に
    おいて、430nm〜550nmに第一の発光ピークを
    有し、360nm〜450nmの間に第二の発光ピーク
    を有し、第二の発光ピークの強度が第一の発光ピークの
    強度の50%以下であることを特徴とする窒化物半導体
    発光ダイオード。
  2. 【請求項2】 前記発光ダイオードは、第二の発光ピー
    クの強度が第一の発光ピークの強度の25%以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体発光ダ
    イオード。
  3. 【請求項3】 前記発光ダイオードは、活性層中のp型
    ドーパントのn型ドーパントに対する濃度比が1/10
    ([p]/[n])以下にあり、InXAlYGa1-X-Y
    N中のX値が0<X≦0.3の範囲にあることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の窒化物半導体発光ダ
    イオード。
  4. 【請求項4】 前記n型ドーパントがSiであり、前記
    p型ドーパントがZnであることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3の内のいずれか一項に記載の窒化物半導体
    発光ダイオード。
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