JPH08162524A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JPH08162524A
JPH08162524A JP6297376A JP29737694A JPH08162524A JP H08162524 A JPH08162524 A JP H08162524A JP 6297376 A JP6297376 A JP 6297376A JP 29737694 A JP29737694 A JP 29737694A JP H08162524 A JPH08162524 A JP H08162524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
region
conductivity type
layer
mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6297376A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Tsuboi
修 壷井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP6297376A priority Critical patent/JPH08162524A/ja
Publication of JPH08162524A publication Critical patent/JPH08162524A/ja
Priority to US08/796,493 priority patent/US5698885A/en
Priority to US08/864,736 priority patent/US5801081A/en
Priority to US09/097,670 priority patent/US20010019155A1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Element Separation (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】完全に絶縁分離されたSOI層に絶縁ゲート型
電界効果トランジスタを形成する半導体装置の製造方法
に関し、SOI層の素子領域間に充填された分離絶縁膜
や下地絶縁層に隣接するSOI層に十分に高濃度の不純
物を導入して空乏化や反転を確実に防止し、かつSOI
基板表面の平坦化を図る。 【構成】酸化防止マスク15a,15bをイオン注入のマス
クに用いて、その縁部よりも内側領域の半導体層13に
達するように斜め方向から半導体層13に一導電型の不
純物をイオン注入し、酸化防止マスク15a,15bにより
半導体層13を酸化性雰囲気で加熱して、絶縁層12に
達する選択酸化膜18を形成し、互いに絶縁分離された
半導体層13a,13bを形成するとともに、選択酸化膜1
8に隣接し、かつ少なくとも絶縁層12に隣接する領域
の半導体層13a,13bに注入された不純物による一導電
型領域19a,19bを形成する工程とを有することを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法に関し、より詳しくは、SOI層の素子領域間に充
填された分離絶縁膜により隣接する素子領域同士が完全
に絶縁分離され、その素子領域に絶縁ゲート型電界効果
トランジスタが形成された半導体装置及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、微細なMOSトランジスタを形成
するための半導体基板として素子領域を完全に絶縁分離
可能なSOI基板が用いられている。SOI基板は支持
基体上の下地絶縁層の上に単結晶のシリコン層であるS
OI層が形成されたものである。SOI基板を用いて半
導体集積回路装置を作成する場合、SOI層は複数の素
子領域に絶縁分離される。以下に種々の絶縁分離方法に
ついて示す。
【0003】SOI層を複数の素子領域に絶縁分離する
方法の一つとして、特開平4−116846号公報に記
載されているように、エアアイソレーションにより絶縁
分離する方法がある。それによれば、一つはエッチング
により絶縁体上に断面が方形状の半導体層を形成し、分
離された半導体層の側壁に半導体層と同一導電型の不純
物を斜め方向からイオン注入してチャネルストップのた
めの高濃度領域を形成するものである。分離された各半
導体層の側壁はほぼ直角に切り立っている。また、他
は、半導体層の断面形状が台形となるようにエッチング
して分離し、分離された半導体層の側壁にチャネルスト
ップのためのイオン注入を斜め方向から行うものであ
る。また、上記と同様にエアアイソレーションによる素
子分離に関する文献として、SOLID STATE TECHNOLOGY,
JULY 1991, PP47-52 "Lateral Isolation in SOI CMOS
Technology" がある。
【0004】更に、別の方法として、LOCOS法(選
択酸化法)によりSOI層を選択的に熱酸化して下地絶
縁層に達する分離絶縁膜を形成する方法がある。これ
は、素子領域となるシリコン層表面に酸化防止膜を成膜
した後、フォトリソグラフィ技術により酸化防止マスク
を形成し、その後酸化防止マスクによりシリコン層を選
択的に熱酸化して分離絶縁膜を形成するものである。
【0005】上記では、SOI層の選択酸化の際、図6
(a)に示すように、分離絶縁膜とシリコン層との境界
部分のシリコン層表層にバーズビークと呼ばれる酸化膜
の食い込みが生じる。バーズビークの形状は通常のバル
ク基板の場合と同じであるが、特にSOIではバーズビ
ーク下に単結晶シリコン層の長い突出部が出来易い。こ
の領域では分離絶縁膜及び下地絶縁層による歪みが生じ
やすく、このためシリコン層の導電型が反転し易い。従
って、シリコン層にMOSFETを形成した場合、ソー
ス/ドレイン領域間の領域に突出部が存在すると、ソー
ス/ドレイン領域−突出部−ソース/ドレイン領域とい
う構成の寄生FETが形成され、動作する。
【0006】バルクを用いた場合では、分離絶縁膜を形
成する前にシリコン基板にイオン注入によってウエルや
チャネルストップを形成し、分離絶縁膜の下部のシリコ
ン層中の不純物濃度をチャネル領域の不純物濃度以上に
して寄生FETの閾値を高め、寄生FETの影響を除去
することが可能である。しかしながら、図10(a)〜
(c)に示すように、SOI層では分離絶縁膜4の形成
後にチャネル領域3cに不純物の注入を行うことから、
バーズビーク4a下のシリコン層の突出部3dにおける
不純物濃度がゲート電極6下のチャネル領域3cより低
濃度になることがある。この場合、寄生FETのチャネ
ルの閾値(絶対値)が正規のFETのチャネルの閾値
(絶対値)よりも低くなるため、図6(b)に示すよう
に、正規のFETのOFF特性を悪化させる恐れがあ
る。なお、図10(a)は平面図である。図10(b)
は図10(a)のV−V線断面図であり、正規のFET
を示す。図10(c)は図10(a)のVI−VI線断面図
であり、寄生FETを示す。
【0007】これを避けるため、図6(a)に示すよう
に、SOI基板の場合でも、バルク基板の場合と同じよ
うに分離絶縁膜の形成前に酸化防止マスクをイオン注入
のマスクとして分離絶縁膜の形成領域に予め基板表面か
ら垂直方向に高濃度の不純物によるイオン注入を行っ
て、寄生FETの影響を低減している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、製造条件により寄生FETが動作することが
ある。これは、 選択酸化の際に分離絶縁膜の形成領域に注入された不
純物が選択酸化膜に取り込まれやすいこと、 SOI基板の場合はバルク基板の場合と異なり、ウエ
ルを形成しないため不純物のランニングが行われず、分
離絶縁膜の形成後には、チャネルストップの形成のため
にイオン注入した不純物の拡散が行われないこと から、バーズビーク下の単結晶シリコン層の突出部に移
動する不純物量が少ないことに起因している。
【0009】また、シリコン層の突出部に不純物を十分
に移動させるため選択酸化の加熱処理の温度や時間を増
大すると、バーズビークが更に素子領域の内側まで成長
したり、バーズビークの下の領域から素子領域の内側に
不純物領域が拡張したりして、素子領域が狭くなる。こ
のため、その分を見込んで予め素子領域を大きくしてお
く必要があり、高密度化の妨げとなる。
【0010】また、選択酸化によりSOI層の厚さのほ
ぼ倍以上の膜厚の選択酸化膜が形成されるので、SOI
基板表面に凹凸が生じる。多層化等により更なる高密度
化を図るためにはSOI基板の平坦化が望まれる。本発
明は、上記の従来例の問題点に鑑みて創作されたもので
あり、SOI層の素子領域間に充填された分離絶縁膜や
下地絶縁層に隣接するSOI層に十分に高濃度の不純物
を導入して空乏化や反転を確実に防止し、しかもSOI
基板表面の平坦化を図ることができる半導体装置及びそ
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1に、絶
縁層上に形成され、素子領域に区分された一導電型の半
導体層と、前記半導体層に隣接し、前記半導体層の表面
から前記絶縁層に近づくほど膜厚が厚くなって前記絶縁
層に達する分離絶縁膜と、前記分離絶縁膜の下の前記半
導体層内であって、前記絶縁層と前記分離絶縁膜の接点
から20nm以上の範囲の前記半導体層内に不純物濃度
のピークを有する一導電型領域又は反対導電型領域とを
有することを特徴とする半導体装置によって達成され、
第2に、前記半導体層の側部の周囲は前記分離絶縁膜に
より囲まれていることを特徴とする第1の発明に記載の
半導体装置によって達成され、第3に、前記一導電型領
域又は前記反対導電型領域は、互いに対向する2つの反
対導電型領域層の間の領域に存在していることを特徴と
する第1又は第2の発明に記載の半導体装置によって達
成され、第4に、前記互いに対向する2つの反対導電型
領域層は絶縁ゲート電界効果トランジスタのソース/ド
レイン領域であることを特徴とする第3の発明に記載の
半導体装置によって達成され、第5に、絶縁層上に形成
された一導電型の半導体層の上に酸化防止マスクを形成
する工程と、前記酸化防止マスクをイオン注入のマスク
に用いて、前記酸化防止マスクの縁部よりも内側領域の
前記半導体層に達するように斜め方向から前記半導体層
に一導電型又は反対導電型の不純物をイオン注入する工
程と、前記酸化防止マスクにより前記半導体層を酸化性
雰囲気で加熱して、前記絶縁層に達する選択酸化膜を形
成し、互いに絶縁分離された前記半導体層からなる素子
領域を形成するとともに、前記選択酸化膜に隣接し、か
つ少なくとも前記絶縁層に隣接する領域の前記半導体層
に注入された前記不純物による一導電型領域又は反対導
電型領域を形成する工程とを有することを特徴とする半
導体装置の製造方法によって達成され、第6に、前記斜
め方向の角度は前記半導体層の表面に垂直な方向に対し
て30°以下の範囲にあり、前記一導電型領域又は前記
反対導電型領域は前記絶縁層と前記選択酸化膜の接点か
ら20nm以上、50nm以下の範囲の前記半導体層内
に不純物濃度のピークを有することを特徴とする第5の
発明に記載の半導体装置の製造方法によって達成され、
第7に、一導電型の半導体層上に酸化防止マスクを形成
する工程と、前記酸化防止マスクをイオン注入のマスク
に用いて、前記酸化防止マスクの縁部よりも内側領域の
前記半導体層に達するように斜め方向から前記半導体層
に一導電型又は反対導電型の不純物をイオン注入する工
程と、前記酸化防止マスクにより前記半導体層を酸化性
雰囲気で加熱して、選択酸化膜を形成するとともに、注
入された前記不純物により前記選択酸化膜に隣接する前
記半導体層に一導電型領域又は反対導電型領域を形成す
る工程と、前記酸化防止マスクを除去した後、前記選択
酸化膜が形成された側の前記半導体層を被覆して絶縁膜
を形成する工程と、前記半導体層の裏面から前記半導体
層を研磨して前記選択酸化膜を表出し、互いに絶縁分離
された前記半導体層からなる素子領域を形成する工程と
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法によっ
て達成され、第8に、一導電型の半導体層上に耐エッチ
ング性マスクを形成する工程と、前記耐エッチング性マ
スクをイオン注入のマスクに用いて、前記耐エッチング
性マスクの縁部よりも内側領域の前記半導体層に達する
ように斜め方向から前記半導体層に一導電型又は反対導
電型の不純物をイオン注入する工程と、前記耐エッチン
グ性マスクにより前記半導体層をエッチングする工程
と、前記耐エッチング性マスクを除去した後、エッチン
グした側の前記半導体層を被覆して絶縁膜を形成する工
程と、前記絶縁膜の形成面と反対側の面から前記半導体
層を研磨して前記絶縁膜を表出し、互いに絶縁分離され
た前記半導体層からなる素子領域を形成する工程とを有
することを特徴とする半導体装置の製造方法によって達
成され、第9に、前記半導体層の側部の周囲は前記選択
酸化膜又は前記絶縁膜により囲まれていることを特徴と
する第5乃至第8の発明のいずれかに記載の半導体装置
の製造方法によって達成され、第10に、前記半導体層
からなる素子領域を形成する工程の後、前記半導体層に
前記一導電型領域又は前記反対導電形領域を挟んで互い
に対向する2つの反対導電型領域層を形成することを特
徴とする第5乃至第9の発明のいずれかに記載の半導体
装置の製造方法によって達成され、第11に、前記互い
に対向する2つの反対導電型領域層は絶縁ゲート電界効
果トランジスタのソース/ドレイン領域であることを特
徴とする第10の発明に記載の半導体装置の製造方法に
よって達成される。
【0012】
【作用】本発明の半導体装置においては、半導体層に隣
接し、半導体層の表面から下地の絶縁層に近づくほど膜
厚が厚くなって絶縁層に達する分離絶縁膜と、分離絶縁
膜の下の半導体層内であって、絶縁層と分離絶縁膜の接
点から20nm以上の範囲の半導体層内に不純物濃度の
ピークを有する一導電型領域又は反対導電型領域を有し
ている。
【0013】従って、分離絶縁膜の下の半導体層内であ
って、十分に内側の半導体層内にまで高濃度の不純物が
存在するため、分離絶縁膜及び下地の絶縁層による歪み
に起因する半導体層の空乏化や反転を確実に防止するこ
とができる。例えば、反対導電型のソース/ドレイン領
域が半導体層に形成され、半導体層と同じ導電型の高濃
度の一導電型領域又は反対導電型領域がそれらの間に存
在する場合には、寄生FETの閾値を高めてその影響を
除くことができる。
【0014】本発明の半導体装置の製造方法において
は、酸化防止マスクをイオン注入のマスクに用いて、酸
化防止マスクの縁部よりも内側領域の半導体層に達する
ように斜め方向から一導電型又は反対導電型の不純物を
イオン注入している。従って、酸化防止マスクの内側領
域の半導体層に濃度ピークを有する不純物が予めイオン
注入される。特に、斜め方向の角度を半導体層の表面に
垂直な方向に対して30°以下の範囲とし、選択酸化膜
を形成したときに一導電型領域又は反対導電型領域が下
地の絶縁層と選択酸化膜の接点から20nm以上、50
nm以下の範囲の半導体層内に不純物濃度のピークを有
するようにすることが好ましい。
【0015】これにより、酸化防止マスクにより半導体
層に選択酸化膜を形成したとき、素子領域の境界部分の
半導体層にバーズビークが生じても、バーズビークの下
の半導体層内であって、十分に内側の半導体層内に濃度
ピークを有する不純物が存在するようになる。また、上
記のようにバーズビークの下の半導体層内であって、十
分に内側の半導体層内に高濃度の不純物が存在するた
め、選択酸化の加熱処理の温度や時間を増大させる必要
がない。
【0016】これにより、バーズビークの下の領域から
素子領域側の半導体層に不純物領域が広がるのを避ける
ことができる。従って、不純物領域の拡張によるマージ
ンをとる必要がなくなるため、素子領域を可能な限り小
さくすることが出来、半導体装置の高密度化を図ること
が可能である。また、他の本発明の半導体装置の製造方
法においては、斜め方向から半導体層にイオン注入し、
半導体層を選択酸化した後、表面に下地絶縁層となる絶
縁膜を形成し、その後半導体層の裏面から半導体層を研
磨して選択酸化膜を表出して、研磨した側に互いに絶縁
分離された半導体層からなる素子領域を形成している。
【0017】従って、素子領域の形成された側の選択酸
化膜面と半導体層面の境界には段差が存在しない。ま
た、選択酸化膜に隣接する半導体層内に十分に高濃度の
不純物が存在する。これにより、SOI基板表面の平坦
化を図るとともに、SOI層の空乏化や反転等を確実に
防止することができる。更に、別の本発明の半導体装置
の製造方法においては、耐エッチング性マスクの縁部よ
りも内側領域の半導体層に達するように斜め方向から半
導体層に一導電型又は反対導電型の不純物をイオン注入
した後、耐エッチング性マスクにより半導体層をエッチ
ングし、その後、エッチングした側の半導体層を被覆し
て絶縁膜を形成し、次いで、絶縁膜の形成面と反対側の
面から半導体層を研磨して絶縁膜を表出し、研磨した側
に互いに絶縁分離された半導体層からなる素子領域を形
成している。
【0018】従って、素子領域の形成側の基板面では絶
縁膜面と半導体層面の境界に段差が存在しない。また、
分離絶縁膜の隣接領域の半導体層に十分に高濃度の不純
物が存在する。これにより、SOI基板表面の平坦化を
図るとともに、SOI層の空乏化や反転等を確実に防止
することができる。
【0019】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。 (1)第1の実施例 図1(a)〜(d),図2(a),(b),図3,図4
(a)〜(c)は、本発明の第1の実施例に係るSOI
層を絶縁分離してCMOSトランジスタを形成する方法
について示す断面図である。また、図5(a)〜(c)
は平面図である。図1(a),図2(a),(b)はそ
れぞれ図5(a)〜(c)のI−I線断面図であり、図
4(a)は図5(c)のII−II線断面図であり、図4
(b)は図5(c)のIII-III 線断面図であり、図4
(c)は図5(c)のIV-IV 線断面図である。
【0020】まず、SIMOX(Separation by Implan
ted Oxygen)法や張り合わせ法等によりSOI(Silico
n On Insulator)基板を作成する。張り合わせ法の場
合、SOI基板は絶縁膜を介して重ね合わせたシリコン
基板同士を加熱しながら電圧を印加して張り合わせ、続
いて、片側のシリコン基板を所定の膜厚に研磨すること
により作成される。このように作成されたSOI基板1
0は、図1(a)に示すように、シリコン基板11上の
絶縁膜(下地絶縁層)12の上に薄い膜厚の単結晶のシ
リコン層(半導体層;SOI層)13が形成された構造
を有する。なお、SOI層13はp型になっているとす
る。
【0021】次に、SOI層13の膜厚を例えば100
nmに調整するため、一旦SOI層の表面を熱酸化して
シリコン酸化膜を形成し、続いてそのシリコン酸化膜を
弗酸溶液を用いたウエットエッチングにより除去する。
次いで、図1(a)に示すように、SOI層13の表面
を熱酸化して膜厚数nm〜数十nm(例えば30nm)
程度のシリコン酸化膜(パッド絶縁膜)14a,14bを形
成した後、その上に酸化防止膜となるシリコン窒化膜15
a,15bをCVD法により膜厚数百nm程度(例えば1
20nm)形成する。その後、pチャネルMOSFET
(PMOS)及びnチャネルMOSFET(NMOS)
の形成領域(素子領域)にそれぞれ図示しないレジスト
マスクを形成した後、レジストマスクにより酸化防止膜
を異方性エッチングして、酸化防止マスク15a,15bを
形成する。なお、この後、酸化防止マスク15a,15bか
ら露出するパッド絶縁膜14a,14bは図1(a)に示す
ように除去してもよいし、除去しなくてもよい。
【0022】次に、図1(b)に示すように、PMOS
の形成領域をレジストマスク16によりマスクする。続
いて、酸化防止マスク15aをイオン注入マスクに用い
て、NMOSの形成領域にp型不純物として例えばほう
素(B)をドーズ量5×1013cm-2程度、加速電圧2
5keVでイオン注入する。このとき、後に形成される
バーズビーク下部のSOI層内であって、十分に内側の
SOI層内にまで高濃度の不純物を含有させるために、
斜め方向からイオン注入を行う。
【0023】この場合、図3に示すように、高濃度領域
が不必要に広がらないように、斜め方向の注入角度αを
SOI層13の表面に垂直な方向からほぼ30度に設定
する。これにより、ドーズピーク位置は酸化防止マスク
15aの縁部より20nm以上内側(ΔL)のSOI層1
3内に存在するようになる。実施例の場合、ΔL=50
nmとしている。
【0024】また、対向するソース/ドレイン領域の間
に必ず高濃度領域が存在するように複数方向(例えば9
0度ずつ回転させて4方向)からイオン注入を行う。な
お、4方向からイオン注入するのは、ソース/ドレイン
領域の対向領域が互いに直交する方向に向いているFE
Tが同一基板上に形成される場合に対応させるためであ
る。従って、種々の対向領域の方向を有するFETが同
一基板上に形成される場合には、イオン注入の方向もそ
れに対応させて更に増やす。
【0025】次に、図1(c)に示すように、上記と同
様にして、PMOSの形成領域をマスクしていたレジス
トマスク16を除去した後、別のレジストマスク17に
よりn−FETをマスクする。続いて、酸化防止マスク
15bをイオン注入マスクに用いて、PMOSの形成領域
にn型不純物として例えばリン(P)をドーズ量5×1
13cm-2程度、加速電圧60keVの条件でイオン注
入する。この場合も上記と同様に、複数方向(例えば、
90度ずつ回転させて4方向)で、かつ基板表面に垂直
な方向から注入角度約30度で斜め方向からイオン注入
する。なお、PMOS形成領域ではn型SOI層はn型
にアキュミュレートする場合が多いので、チャネルスト
ップ注入は省略することもある。
【0026】次いで、図1(d),図2(b)に示すよ
うに、酸化防止マスク15a,15bによりSOI層13を
熱酸化し、PMOS及びNMOSの形成領域以外の領域
に選択酸化膜(分離絶縁膜)18を形成する。この場
合、素子分離領域のSOI層13を表面から下地絶縁層
12まで全て酸化することで、素子領域となるSOI層
13a,13b間が完全に絶縁分離される。このとき、酸化
防止マスク15a,15bの縁部から100〜200nm程
度内側領域に食い込むバーズビーク18aが形成されると
ともに、注入されたボロンにより、表面から下地絶縁層
12にかけて選択酸化膜18に隣接するSOI層13a,
13b内であって、NMOSの形成領域にp型高濃度領域
(一導電型領域層)19aが形成され、PMOSの形成領
域にn型高濃度領域(一導電型領域層)19bが形成され
る。上記p型及びn型高濃度領域19a,19bはバーズビ
ーク18a下に形成され、下地絶縁層12と選択酸化膜1
8との接点(図6(a)に記載)から20nm以上の範
囲に濃度ピーク位置が存在する。
【0027】次に、PMOSのチャネルの閾値を調整す
るため、SOI層13bに初期からドープされているp型
不純物濃度よりも少し高い濃度のn型不純物をPMOS
の形成領域に導入する。次いで、図2(b)に示すよう
に、素子領域のSOI層13a,13bの表面にゲート絶縁
膜20a,20bを形成した後、ゲート絶縁膜20a,20b上
に膜厚約100nmのポリシリコン膜からなるゲート電
極21を形成する。なお、ゲート電極21はPMOSの
形成領域からNMOSの形成領域にかけて連続するよう
に形成される。
【0028】次に、図4(b)に示すように、ボロンの
イオン注入によりPMOSの形成領域のゲート電極21
の両側のSOI層13bにp型のソース/ドレイン領域
(反対導電型領域層)23a,23bを形成する。また、図
4(a)に示すように、リンのイオン注入によりNMO
Sの形成領域のゲート電極21の両側のSOI層13aに
n型のソース/ドレイン領域(反対導電型領域層)22
a,22bを形成する。このとき、PMOS及びNMOS
のソース/ドレイン領域22a/22b,23a/23bの間の
領域にそれぞれp型及びn型高濃度領域19a,19bが存
在するように配置する。
【0029】その後、周知の製造工程を経てCMOSF
ETが完成する。上記のようにして作成されたPMOS
及びNMOSでは、図3に示すように、ドーズピーク位
置が酸化防止マスク15a又は15bの内側領域のSOI層
13内にくるように、選択酸化の前に斜め方向からSO
I層13内にイオン注入しているので、図6(a)に示
すように、バーズビーク18aの下のSOI層13a又は13
b内であって、十分内側のSOI層13a又は13b内にp
型又はn型高濃度領域19a又は19bが形成される。従っ
て、SOI層13a又は13bにソース/ドレイン領域を形
成し、かつそれらの間の領域にそのp型又はn型高濃度
領域19a又は19bが存在するように配置することによ
り、寄生FETの閾値を高めてその影響を除くことがで
きる。これにより、図6(b)に示すように、ゲート電
極21下の正規に作成されたMOSFETのみが正常に
動作する。
【0030】一方、基板表面に垂直方向にイオン注入す
る場合には、図6(a)に示すように、バーズビークの
下のSOI層内であって、僅かに内側のSOI層内にn
型及びp型高濃度領域が形成される。実験によれば、2
0nm程度であった。従って、寄生FETの閾値を十分
に高めることができず、寄生FETが動作してしまう。
図6(b)に示すように、ゲート電圧VGの低い範囲で
は寄生FETが動作し、ゲート電圧VGが高くなって初
めて正規のMOSFETが動作する。
【0031】また、上記のようにバーズビーク18aの下
のSOI層13a又は13b内であって、十分に内側のSO
I層13a又は13b内に高濃度のボロン又はリンが存在す
るため、選択酸化の加熱処理の温度や時間を増大させる
必要がない。これにより、バーズビーク18aの下の領域
から素子領域の内側にp型又はn型高濃度領域19a又は
19bが広がるのを避けることができる。従って、p型又
はn型高濃度領域19a又は19bの拡張に伴うマージンを
とる必要がないので、素子領域を可能な限り小さくする
ことが出来、半導体装置の高密度化が可能である。
【0032】なお、上記第1の実施例のCMOSFET
では、PMOSとしてディプレションモードのものを用
いているが、図7(a),(b)に示すように、アキュ
ミュレーションモード(AM)のものを用いてもよい。
この場合にも、図7(b)に示すように、PMOSのバ
ーズビーク下のp型のSOI層13bには上記と同様な方
法によりn型不純物(反対導電型の不純物)が導入され
てn型高濃度領域(反対導電型領域)が形成され、NM
OSのバーズビーク下のp型のSOI層13aには、図7
(a)に示すように、上記と同様な方法によりp型不純
物(一導電型の不純物)が導入されてp型高濃度領域
(一導電型領域)が形成される。PMOSのチャネルス
トッパとなるn型高濃度領域(反対導電型領域)によ
り、常時、寄生FETはOFF状態に保持される。 (2)第2の実施例 図8(a)〜(e)は第2の実施例に係るSOI基板の
作成方法を示す断面図である。
【0033】第1の実施例と異なるところは、シリコン
基板31を用いていることであり、しかも、第1の実施
例のようにそのシリコン基板31に斜め方向からイオン
注入し、シリコン基板31を選択酸化した後、選択酸化
膜35側の表面に下地絶縁層36を形成し、その後裏面
からシリコン基板31を研磨し、研磨した側に互いに絶
縁分離されたシリコン層(半導体層)31aからなる素子
領域を形成していることである。寄生FETの影響を除
去するとともにSOI基板表面の平坦化を図るものであ
る。
【0034】まず、図8(a)に示すように、p型のシ
リコン基板31上の素子領域にシリコン窒化膜からなる
酸化防止マスク33を形成する。なお、酸化防止マスク
33とシリコン基板31の間には歪み防止のためパッド
絶縁膜32が介在している。続いて、酸化防止マスク3
3をイオン注入のマスクに用いてボロンを斜め方向から
イオン注入する。これにより、高濃度のボロンは酸化防
止マスク33の内側領域のシリコン基板31に達する。
【0035】次いで、図8(b)に示すように、酸化防
止マスク33によりその素子分離領域のシリコン基板3
1を選択的に熱酸化し、選択酸化膜35を形成する。こ
のとき、注入されたボロンにより、選択酸化膜35に隣
接する領域のシリコン基板31にp型高濃度領域(一導
電型領域層)34が形成される。次に、酸化防止マスク
33を除去した後、図8(c)に示すように、選択酸化
膜35側のシリコン基板31表面に膜厚1μm程度のシ
リコン酸化膜からなる絶縁膜36を形成する。なお、こ
の絶縁膜はSOI基板の下地絶縁層となる。
【0036】次いで、図8(d)に示すように、良く知
られた張り合わせ法により絶縁膜36上に別のシリコン
基板37を接着する。次に、図8(e)に示すように、
選択酸化膜35の形成されているシリコン基板31の裏
面から物理的及び化学的に研磨して選択酸化膜35を表
出する。これにより、研磨した側の基板面に絶縁分離さ
れたシリコン層(SOI層)31aからなる素子領域が形
成される。なお、シリコン層31aは下側で絶縁膜36に
より、側部で選択酸化膜35により絶縁分離されてい
る。
【0037】その後、良く知られた方法により素子領域
に絶縁ゲート型電界効果トランジスタを形成する。この
とき、ソース/ドレイン領域(反対導電型領域層)はそ
れらの間の領域にp型高濃度領域が存在するように配置
される。これにより、寄生FETの影響を除くことがで
きる。以上のように、第2の実施例においては、シリコ
ン基板31にイオン注入し、シリコン基板31に選択酸
化膜35を形成した後、選択酸化膜35側の表面に下地
絶縁層となる絶縁膜36を形成し、その後シリコン基板
31の裏面からシリコン基板31を研磨して選択酸化膜
35を表出することにより研磨した側の基板面に互いに
絶縁分離されたシリコン層31aからなる素子領域を形成
している。
【0038】従って、素子領域の形成された側の表面で
は選択酸化膜35面とシリコン層31a面の境界に段差が
存在しない。また、選択酸化膜35に隣接する領域のS
OI層31aに十分に高濃度のp型領域34が形成されて
いる。これにより、SOI基板表面の平坦化を図るとと
もに、SOI層31aの空乏化や反転を確実に防止するこ
とができる。 (3)第3の実施例 図9(a)〜(e)は第3の実施例に係るSOI基板の
作成方法について示す断面図である。第2の実施例と異
なるところは、分離絶縁膜として選択酸化法による選択
酸化膜を用いていないことである。
【0039】まず、図9(a)に示すように、p型のシ
リコン基板41を熱酸化して膜厚30nm程度シリコン
酸化膜42を形成した後、素子領域となるシリコン酸化
膜42上にレジスト膜を形成し、パターニングして、レ
ジストマスク(耐エッチング性マスク)43を形成す
る。次いで、レジストマスク43をイオン注入のマスク
に使用して、レジストマスク43の縁部よりも内側領域
のシリコン基板41に達するように斜め方向からボロン
(一導電型の不純物)をイオン注入する。
【0040】続いて、図9(b)に示すように、レジス
トマスク43により素子分離領域のシリコン基板41を
SOI層の膜厚分だけ異方性エッチングし、SOI層の
膜厚に相当する高さの凸部41aを形成する。次に、図9
(c)に示すように、レジストマスク43を除去した
後、加熱処理する。これにより、シリコン基板41の凸
部41aの側部周縁部にp型高濃度領域(一導電型領域
層)44が形成される。
【0041】次いで、図9(d)に示すように、レジス
トマスク43を除去した側のシリコン基板41表面を被
覆してCVDにより膜厚1μm程度のシリコン酸化膜4
5を形成する。シリコン酸化膜45は後に下地絶縁層及
び分離絶縁膜となる。なお、必要によりシリコン酸化膜
45の表面は研磨等により平坦化される。次いで、図9
(e)に示すように、シリコン酸化膜45上に別のシリ
コン基板46を接着し、エッチングされた方のシリコン
基板41を裏面から物理的及び化学的に研磨してシリコ
ン酸化膜45を表出する。これにより、研磨面にシリコ
ン酸化膜(分離絶縁膜)45により絶縁分離されたシリ
コン層(半導体層;SOI層)41aからなる素子領域が
形成される。このとき、シリコン酸化膜45に隣接する
シリコン層41aにはp型高濃度領域44が存在してい
る。
【0042】その後、シリコン層41aに絶縁ゲート型電
界効果トランジスタ等が形成される。このとき、ソース
/ドレイン領域(反対導電型領域層)はそれらの間にp
型領域が存在するように配置する。これにより、寄生F
ETの影響を除くことが出来る。以上のように、第3の
実施例においては、レジストマスク43をイオン注入の
マスクに用いて斜め方向からイオン注入した後、レジス
トマスク43によりシリコン基板41をエッチングし、
その後、エッチングした側のシリコン基板41上にシリ
コン酸化膜45を形成した後、裏面からシリコン基板4
1を研磨してシリコン酸化膜45を表出し、互いに絶縁
分離されたシリコン層41aからなる素子領域を形成して
いる。
【0043】従って、素子領域の形成された側の基板面
でシリコン酸化膜45面とシリコン層41a面の境界には
段差が存在しない。また、斜め方向からイオン注入して
いるため、従来のような垂直方向からイオン注入する場
合に比べて、分離絶縁膜45との境界部分のSOI層41
aにより高濃度の不純物を含有させることが可能とな
る。
【0044】これにより、SOI基板表面の平坦化を図
ることができ、SOI層41aの空乏化や反転を確実に防
止することができる。なお、上記の第3の実施例では、
図9(a)に示すように、斜め方向のイオン注入は、シ
リコン基板41のエッチング前に行っているが、シリコ
ン基板41のエッチング後に行ってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明の半導体装置にお
いては、半導体層に隣接し、半導体層の表面から下地の
絶縁層に近づくほど膜厚が厚くなって絶縁層に達する分
離絶縁膜と、絶縁層と分離絶縁膜の接点から20nm以
上、50nm以下の範囲の半導体層内に不純物濃度のピ
ークを有する一導電型領域又は反対導電型領域を有して
いる。
【0046】従って、分離絶縁膜の下の半導体層内であ
って、十分に内側の半導体層内にまで高濃度の不純物が
存在するため、反対導電型のソース/ドレイン領域が半
導体層に形成され、高濃度の一導電型領域又は反対導電
型領域がそれらの間に存在する場合には、寄生FETの
閾値を高めてその影響を除くことができる。本発明の半
導体装置の製造方法においては、絶縁層上の半導体層の
上に形成された酸化防止マスクをイオン注入のマスクに
用いて、酸化防止マスクの縁部の内側領域の半導体層に
達するように斜め方向から一導電型又は反対導電型の不
純物をイオン注入している。従って、素子領域の境界部
分の半導体層にバーズビークが生じても、バーズビーク
の下の半導体層内であって、十分に内側の半導体層内に
濃度ピークを有する高濃度の不純物が導入される。
【0047】また、上記のようにバーズビークの下の半
導体層内であって、十分に内側の半導体層内に高濃度の
不純物が存在するため、選択酸化の加熱処理の温度や時
間を増大させる必要がない。これにより、素子領域に不
純物領域が広がるのを避けることができ、従って、素子
領域を可能な限り小さくすることが出来るため、半導体
装置の高密度化を図ることが可能である。
【0048】更に、他の本発明の半導体装置の製造方法
においては、斜め方向から半導体層にイオン注入し、か
つ半導体層に選択酸化膜を形成した後、表面に下地絶縁
層となる絶縁膜を形成し、その後半導体層の裏面から半
導体層を研磨して選択酸化膜を表出し、研磨した側の基
板面に互いに絶縁分離された半導体層からなる素子領域
を形成している。従って、素子領域の形成側の基板面で
は選択酸化膜面と半導体層面との境界に段差が存在しな
い。これにより、SOI基板表面の平坦化を図ることが
でき、しかもSOI層の側部周縁部に導入された十分に
高濃度の不純物によりSOI層の空乏化や反転等を確実
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るSOI層を絶縁分
離してCMOSトランジスタを形成する方法について示
す断面図(その1)である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るSOI層を絶縁分
離してCMOSトランジスタを形成する方法について示
す断面図(その2)である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る酸化防止マスクに
よりSOI層に斜め方向からイオン注入する方法につい
て示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る絶縁分離されたS
OI層に形成されたCMOSトランジスタについて示す
断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係るSOI層を絶縁分
離してCMOSトランジスタを形成する方法について示
す平面図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係るバーズビーク下の
チャネルストッパの形成領域について示す断面図及びS
OI層に形成されたMOSトランジスタのゲート電圧に
対するドレイン電流特性について示す平面図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る絶縁分離されたS
OI層に形成されたアキュミュレーションモードのPM
OSを有するCMOSトランジスタについて示す断面図
である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る絶縁分離されたS
OI層を有するSOI基板の作成方法について示す断面
図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係る絶縁分離されたS
OI層を有するSOI基板の作成方法について示す断面
図である。
【図10】従来例に係る絶縁分離されたSOI層に形成
されたMOSトランジスタについて示す平面図及び断面
図である。
【符号の説明】
11,31,37,41,46 シリコン基板、 12,36 絶縁膜(下地絶縁層)、 13,13a,13b シリコン層(半導体層;SOI
層)、 14a,14b,32 シリコン酸化膜(パッド絶縁膜)、 15a,15b,33 シリコン窒化膜(酸化防止マス
ク)、 16,17,43 レジストマスク、 18,35 選択酸化膜(分離絶縁膜)、 18a バーズビーク、 19a,34,44 p型高濃度領域(一導電型領域
層)、 19b n型高濃度領域(一導電型領域層)、 20a,20b ゲート絶縁膜、 21 ゲート電極、 22a,22b,23a,23b ソース/ ドレイン領域(反対
導電型領域層)、 41a シリコン層(半導体層;SOI層;凸部)、 42 シリコン酸化膜、 45 シリコン酸化膜(分離絶縁膜/下地絶縁層)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/08 331 E 27/12 F 29/786 9056−4M H01L 29/78 621

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層上に形成され、素子領域に区分さ
    れた一導電型の半導体層と、 前記半導体層に隣接し、前記半導体層の表面から前記絶
    縁層に近づくほど膜厚が厚くなって前記絶縁層に達する
    分離絶縁膜と、 前記分離絶縁膜の下の前記半導体層内であって、前記絶
    縁層と前記分離絶縁膜の接点から20nm以上の範囲の
    前記半導体層内に不純物濃度のピークを有する一導電型
    領域又は反対導電型領域とを有することを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体層の側部の周囲は前記分離絶
    縁膜により囲まれていることを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記一導電型領域又は前記反対導電型領
    域は、互いに対向する2つの反対導電型領域層の間の領
    域に存在していることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記互いに対向する2つの反対導電型領
    域層は絶縁ゲート電界効果トランジスタのソース/ドレ
    イン領域であることを特徴とする請求項3記載の半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 絶縁層上に形成された一導電型の半導体
    層の上に酸化防止マスクを形成する工程と、 前記酸化防止マスクをイオン注入のマスクに用いて、前
    記酸化防止マスクの縁部よりも内側領域の前記半導体層
    に達するように斜め方向から前記半導体層に一導電型又
    は反対導電型の不純物をイオン注入する工程と、 前記酸化防止マスクにより前記半導体層を酸化性雰囲気
    で加熱して、前記絶縁層に達する選択酸化膜を形成し、
    互いに絶縁分離された前記半導体層からなる素子領域を
    形成するとともに、前記選択酸化膜に隣接し、かつ少な
    くとも前記絶縁層に隣接する領域の前記半導体層に注入
    された前記不純物による一導電型領域又は反対導電型領
    域を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記斜め方向の角度は前記半導体層の表
    面に垂直な方向に対して30°以下の範囲にあり、前記
    一導電型領域又は前記反対導電型領域は前記絶縁層と前
    記選択酸化膜の接点から20nm以上、50nm以下の
    範囲の前記半導体層内に不純物濃度のピークを有するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 一導電型の半導体層上に酸化防止マスク
    を形成する工程と、 前記酸化防止マスクをイオン注入のマスクに用いて、前
    記酸化防止マスクの縁部よりも内側領域の前記半導体層
    に達するように斜め方向から前記半導体層に一導電型又
    は反対導電型の不純物をイオン注入する工程と、 前記酸化防止マスクにより前記半導体層を酸化性雰囲気
    で加熱して、選択酸化膜を形成するとともに、注入され
    た前記不純物により前記選択酸化膜に隣接する前記半導
    体層に一導電型領域又は反対導電型領域を形成する工程
    と、 前記酸化防止マスクを除去した後、前記選択酸化膜が形
    成された側の前記半導体層を被覆して絶縁膜を形成する
    工程と、 前記半導体層の裏面から前記半導体層を研磨して前記選
    択酸化膜を表出し、互いに絶縁分離された前記半導体層
    からなる素子領域を形成する工程とを有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 一導電型の半導体層上に耐エッチング性
    マスクを形成する工程と、 前記耐エッチング性マスクをイオン注入のマスクに用い
    て、前記耐エッチング性マスクの縁部よりも内側領域の
    前記半導体層に達するように斜め方向から前記半導体層
    に一導電型又は反対導電型の不純物をイオン注入する工
    程と、 前記耐エッチング性マスクにより前記半導体層をエッチ
    ングする工程と、 前記耐エッチング性マスクを除去した後、エッチングし
    た側の前記半導体層を被覆して絶縁膜を形成する工程
    と、 前記絶縁膜の形成面と反対側の面から前記半導体層を研
    磨して前記絶縁膜を表出し、互いに絶縁分離された前記
    半導体層からなる素子領域を形成する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記半導体層の側部の周囲は前記選択酸
    化膜又は前記絶縁膜により囲まれていることを特徴とす
    る請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の半導体装置
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記半導体層からなる素子領域を形成
    する工程の後、 前記半導体層に前記一導電型領域又は反対導電型領域を
    挟んで対向する2つの反対導電型領域層を形成すること
    を特徴とする請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の
    半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記対向する2つの反対導電型領域層
    は絶縁ゲート電界効果トランジスタのソース/ドレイン
    領域であることを特徴とする請求項10記載の半導体装
    置の製造方法。
JP6297376A 1994-03-17 1994-11-30 半導体装置及びその製造方法 Pending JPH08162524A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6297376A JPH08162524A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 半導体装置及びその製造方法
US08/796,493 US5698885A (en) 1994-03-17 1997-02-05 Semiconductor device and method of manufacturing semiconductor device
US08/864,736 US5801081A (en) 1994-03-17 1997-05-28 Semiconductor device and method of manufacturing semiconductor device
US09/097,670 US20010019155A1 (en) 1994-03-17 1998-06-16 Semiconductor device and method of manufacturing semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6297376A JPH08162524A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08162524A true JPH08162524A (ja) 1996-06-21

Family

ID=17845691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6297376A Pending JPH08162524A (ja) 1994-03-17 1994-11-30 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08162524A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0221108A (ja) * 1988-07-08 1990-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃焼装置
JPH0923013A (ja) * 1995-06-30 1997-01-21 Hyundai Electron Ind Co Ltd 半導体素子及びその製造方法
JP2007251146A (ja) * 2006-02-20 2007-09-27 Seiko Instruments Inc 半導体装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0221108A (ja) * 1988-07-08 1990-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃焼装置
JPH0923013A (ja) * 1995-06-30 1997-01-21 Hyundai Electron Ind Co Ltd 半導体素子及びその製造方法
JP2007251146A (ja) * 2006-02-20 2007-09-27 Seiko Instruments Inc 半導体装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0176202B1 (ko) 에스.오.아이형 트랜지스터 및 그 제조방법
EP0166218B1 (en) Silicon-on-insulator transistors
US5801081A (en) Semiconductor device and method of manufacturing semiconductor device
JPH0671043B2 (ja) シリコン結晶体構造の製造方法
US7316943B2 (en) Method for manufacturing semiconductor apparatus having drain/source on insulator
US6166412A (en) SOI device with double gate and method for fabricating the same
JPH11340465A (ja) Soi半導体装置及びその製造方法
JPH0324735A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000036605A (ja) 電子及び正孔の移動度を向上させることができるcmos素子の製造方法
JPH098321A (ja) 半導体素子のトランジスター構造及びその製造方法
KR100318458B1 (ko) 에스오아이소자의소자분리방법
JP3529220B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR0139773B1 (ko) 반도체 집적 회로 장치 및 그 제조 방법
JPH08162524A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2008244229A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
US20050145942A1 (en) Method of making field effect transistors having self-aligned source and drain regions using independently controlled spacer widths
US6541348B1 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP3200961B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH10163338A (ja) 半導体装置とその製造方法
JPH0794721A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3123140B2 (ja) 電界効果トランジスタ
KR100356793B1 (ko) 비씨-에스오아이 소자의 제조방법
JP3125752B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH09260590A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP3386106B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030617