JPH08162401A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH08162401A
JPH08162401A JP6323927A JP32392794A JPH08162401A JP H08162401 A JPH08162401 A JP H08162401A JP 6323927 A JP6323927 A JP 6323927A JP 32392794 A JP32392794 A JP 32392794A JP H08162401 A JPH08162401 A JP H08162401A
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scanning
substrate
light
mark
optical system
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Application number
JP6323927A
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English (en)
Inventor
Kinya Kato
欣也 加藤
Masanori Kato
正紀 加藤
Kei Nara
圭 奈良
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスクマークおよびプレートマークをそれぞ
れ比較的狭い走査範囲で二次元的に同時走査して高精度
なアライメントを行うことのできる大型基板一括走査露
光型の露光装置を提供すること。 【構成】 本発明においては、第1の基板および第2の
基板を投影光学系に対して所定方向に相対的に移動させ
つつ前記第1の基板に形成されたパターンの像を前記投
影光学系を介して前記第2の基板上に投影露光する露光
装置において、前記投影光学系は、第1の基板に形成さ
れたパターンの等倍正立像を前記第2の基板上に形成す
るために前記露光走査の方向と直交する方向に沿って配
列された複数の投影光学ユニットからなり、前記露光装
置は、前記第1の基板上に形成された第1マークおよび
前記第2の基板上に形成された第2マークを光走査によ
り検出して、前記第1の基板と前記第2の基板との位置
ずれを計測するためのアライメント手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は露光装置に関し、特に複
数の投影光学ユニットを用いた走査型露光装置における
大型マスクと大型プレートとのアライメントに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワープロ、パソコン、テレビ等の
表示素子として、液晶表示パネルが多用されるようにな
っている。液晶表示パネルは、ガラス基板上に透明薄膜
電極をフォトリソグラフィの手法で所望の形状にパター
ンニングして作られる。このリソグラフィのための装置
として、マスク上に形成された原画パターンを投影光学
系を介してガラス基板(プレート)上のフォトレジスト
層に投影露光する露光装置が用いられている。ところ
で、最近、液晶表示パネルの大型化が望まれており、そ
れに伴って露光領域の拡大が望まれている。
【0003】こうした露光領域の拡大の要求に答えるた
めに、本出願人は、複数の投影光学ユニットで投影光学
系を構成し大型マスクと大型プレートとを投影光学系に
対して相対移動させて露光する走査型露光装置をすでに
提案している(特願平5−116588号)。この出願
で提案された露光装置では、各投影光学ユニットはマス
クに形成されたパターンの等倍正立像をプレート上に形
成する。このように、上述の露光装置では、複数の投影
光学ユニットで投影光学系を構成しているので、各投影
光学ユニットは小型でも全体として1つの大きな露光領
域を一括して走査露光することができるという利点があ
る。
【0004】なお、大型マスクと大型プレートとを複数
の投影光学ユニットからなる投影光学系に対して相対的
に移動させつつ高精度な走査露光を行うには、マスクに
形成されたマーク(マクスマーク)およびプレートに形
成されたマーク(パターンマーク)をそれぞれ個別に検
出して、マスクとプレートとの相対的な位置合わせ(ア
ライメント)を二次元的に正確に行う必要がある。
【0005】因みに、従来のマーク検出方法として、た
とえば特公昭1−41249号公報に記載されているよ
うに、ほぼ直交する2組のマークを互いに分離した2本
の線状ビームで走査し、マークからの散乱光を受光し
て、マーク相互間の相対位置を計測している。また、た
とえば特公昭1−17245号公報に記載されているよ
うに、交差ビームで互いに方向が異なるマークを走査
し、マークからの散乱光を偏光等により分離して受光す
る方法もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のマーク検出方法では、互いに方向が異なる
2つのマークからの散乱光を完全に分離して光電検出す
ることが困難であった。また、上述のような従来のマー
ク検出方法では、比較的広い範囲の走査が必要であっ
た。したがって、上述のような大型基板一括走査露光型
の露光装置において、従来のマーク検出方法を適用して
も、比較的狭い範囲の走査で高精度なアライメントを行
うことができないという不都合があった。
【0007】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、マクスマークおよびプレートマークをそれぞ
れ比較的狭い走査範囲で二次元的に同時走査して高精度
なアライメントを行うことのできる大型基板一括走査露
光型の露光装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、第1の基板および第2の基板を
投影光学系に対して所定方向に相対的に移動させつつ前
記第1の基板に形成されたパターンの像を前記投影光学
系を介して前記第2の基板上に投影露光する露光装置に
おいて、前記投影光学系は、第1の基板に形成されたパ
ターンの等倍正立像を前記第2の基板上に形成するため
に前記露光走査の方向と直交する方向に沿って配列され
た複数の投影光学ユニットからなり、前記露光装置は、
前記第1の基板上に形成された第1マークおよび前記第
2の基板上に形成された第2マークを光走査により検出
して、前記第1の基板と前記第2の基板との位置ずれを
計測するためのアライメント手段を備え、前記アライメ
ント手段は、光束を供給する光源手段と、前記光束に基
づいて、前記複数の投影光学ユニットのうち特定の投影
光学ユニットに対する前記第1の基板上の視野領域に空
間的に分離された2つの走査ビームを形成するための走
査ビーム形成光学系と、前記第1の基板上に形成された
2つの走査ビームをそれぞれ互いに異なる方向に沿って
光学的に走査するための走査手段と、前記第1の基板上
に形成された2つの走査ビームのうちの一方の走査ビー
ムによる光学的走査によって生成される前記第1マーク
からの光および前記特定の投影光学ユニットを介して前
記第2の基板上に形成された前記一方の走査ビームによ
る光学的走査によって生成される前記第2マークからの
光を検出するための第1検出手段と、前記第1の基板上
に形成された2つの走査ビームのうちの他方の走査ビー
ムによる光学的走査によって生成される前記第1マーク
からの光および前記特定の投影光学ユニットを介して前
記第2の基板上に形成された前記他方の走査ビームによ
る光学的走査によって生成される前記第2マークからの
光を検出するための第2検出手段とを備えていることを
特徴とする露光装置を提供する。
【0009】本発明の好ましい態様によれば、前記走査
ビーム形成光学系は、前記第1の基板上において長手方
向が互いに直交した2つの線状ビームを形成し、前記走
査手段は、前記2つの線状ビームをそれぞれ長手方向と
直交する方向に沿って走査する。前記走査ビーム形成光
学系は、前記複数の投影光学ユニットのうち前記露光走
査の方向と直交する方向に沿って両端に配置された2つ
の特定の投影光学ユニットに対する前記第1の基板上の
2つの視野領域の各々に、それぞれ空間的に分離された
2つの走査ビームを形成するのが好ましい。
【0010】
【作用】本発明の露光装置では、マクスに形成されたパ
ターンの等倍正立像をプレート上に形成するための複数
の投影光学ユニットからなる投影光学系に対して、マス
クおよびプレートを相対的に移動させつつ走査露光す
る。そして、マスクマークおよびプレートマークを二次
元的に光走査してアライメントを行う。具体的には、た
とえば、マスク上において空間的に分離され且つ長手方
向が互いに直交する2つの線状ビームを形成するととも
に、特定の投影光学ユニットを介してプレート上にもマ
スク上の2つの線状ビームの等倍正立像である2つの線
状ビームを形成する。
【0011】なお、2つの線状ビームはそれぞれ長手方
向と直交する方向に移動可能である。したがって、マス
クマークおよびプレートマークを直交する二方向に対し
て2つの線状ビームでそれぞれ別個に同時走査すること
ができる。すなわち、本発明では、マークの走査方向成
分を一方の線状ビームで、走査直交方向の成分を他方の
線状ビームで二次元的に同時走査することができる。ま
た、二次元同時走査を行っているにもかかわらず、マー
クの各方向成分からの検出光が空間的に分離されている
ので、互いに混入することなく光電検出される。したが
って、比較的狭い走査範囲で二次元的に同時走査して高
精度なアライメントを行うことができる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の実施例にかかる露光装置の構成
を概略的に示す斜視図である。図1の装置では、所定の
回路パターンが形成されたマスク31と、ガラス基板上
にレジストが塗布されたプレート33とが一体的に移動
される方向をx方向とし、マスク31の面内でx方向と
直交する方向をz方向とし、マスク31の面に対する法
線方向をy方向としている。
【0013】図1において、図示を省略した照明光学系
からの露光光は、マスク31を均一に照明する。そし
て、マスク31の台形視野領域42A〜42Eに形成さ
れたパターンは、それぞれ等倍正立の投影光学系41A
〜41Eを介してプレート33上の台形領域43A〜4
3E(43Eは不図示)に転写される。したがって、各
投影光学系41A〜41Eに対してマスク31とプレー
ト33とを一体的にx方向に相対移動させつつ露光する
ことにより、一回の走査露光でマスクのパターン領域全
体をプレートの露光領域全体に転写することができる。
【0014】なお、各投影光学系としては、前述した特
開平5−161588号明細書に記載されているよう
に、いわゆるダイソン型光学系やオフナー型光学系を2
組用いた構成が考えられる。また、図1の装置は、マス
ク31とプレート33とのxz平面内における二次元ア
ライメントを行うためのアライメント光学系を備えてい
る。アライメント光学系では、走査方向と直交する方向
(走査直交方向すなわちz方向)において両端に位置決
めされた投影光学系41Aおよび41Cを介して、マス
クマークとプレートマークとの相対位置検出を行う。
【0015】各投影光学系を2組のダイソン型光学系や
2組のオフナー型光学系で構成する場合、各投影光学系
の色収差は小さい。したがって、非露光波長を有するア
ライメント光を用いてアライメントする際にも、色収差
等の補正光学系は不要である。図1では、視野領域42
C(および投影光学系41C)に対応する第1アライメ
ント光学系の構成を全体的に示し、視野領域42A(お
よび投影光学系41A)に対応する第2アライメント光
学系の構成についてはその一部だけを示している。な
お、2つのアライメント光学系はともに同じ構成を有す
るので、以下、第1アライメント光学系の構成について
説明する。
【0016】図2は、図1のアライメント光学系の構成
を拡大して示す図である。図示のアライメント光学系
は、マスクマークおよびプレートマークを観察するため
の観察光学系を備えている。観察光学系では、光ファイ
バーのようなライトガイド21から射出された光が、コ
レクターレンズ22を介した後ハーフミラー23によっ
て反射され、ダイクロイックミラー11に入射する。ダ
イクロイックミラー11で反射された光は、対物レンズ
12を介して、マスク31上のマスクマークを照明す
る。照明光は、さらに投影光学系41Cを介してプレー
ト33上のプレートマークを照明する。
【0017】照明光に対するプレートマークからの光
は、再び投影光学系41Cを介してマスク31に戻り、
さらに対物レンズ12およびダイクロイックミラー11
を介した後、ハーフミラー23に入射する。ハーフミラ
ー23を透過した光は、観察用第2対物レンズ24を介
して撮像素子25上に結像する。一方、照明光に対する
マスクマークからの光は、対物レンズ12およびダイク
ロイックミラー11を介した後、ハーフミラー23に入
射する。ハーフミラー23を透過した光は、観察用第2
対物レンズ24を介して撮像素子25上に結像する。こ
うして、観察光学系により、マスクマークおよびプレー
トマークの双方の像を同時に観察し、画像処理に基づく
位置検出を行うことができる。
【0018】図2のアライメント光学系は、マスクマー
クおよびプレートマークを線状ビームで二次元的に走査
するための走査光学系を備えている。走査光学系におい
て、レーザ1からy方向に射出されたアライメント光
は、ミラーによってx方向に反射され、シリンドリカル
レンズ2を介してz方向に延びた線状ビーム4となる。
なお、必要に応じて、レーザ1とシリンドリカルレンズ
2との間にビームエクスパンダを配置するのがよい。
【0019】シリンドリカルレンズ2を通過したビーム
は、直角プリズム3に入射する。直角プリズム3に入射
したビームは、互いに直交する2つの反射面で反射され
た後、入射ビームに対して平行に射出する。なお、直角
プリズム3はxy平面と平行なテーブル17上に固定さ
れ、テーブル17は図中矢印で示すようにy方向に往復
移動することができるように構成されている。
【0020】こうして、直角プリズム3を射出したビー
ムは、上述のシリンドリカルレンズ2の集光作用により
線状ビーム4として結像する。なお、後述するように、
テーブル17のy方向移動に応じて、線状ビーム4もy
方向に移動(すなわち平行変位)する。線状ビーム4か
らの光は、ハーフプリズム5に入射して2つのビームに
分離される。すなわち、ハーフプリズム5で反射された
第1ビームは、リレーレンズ6x、ハーフプリズム7x
およびリレーレンズ8xを介して、長手方向がz方向に
延びた線状ビーム9xとして結像する。
【0021】また、ハーフプリズム5を透過した第2ビ
ームは、リレーレンズ6y、ハーフプリズム7yおよび
リレーレンズ8yを介して、長手方向がz方向に延びた
線状ビーム9yとして結像する。図示のように、2つの
線状ビーム9xおよび9yは、長手方向が互いに直交し
且つ空間的に分離されている。すなわち、2つの線状ビ
ーム9xおよび9yの中心は、後述する第2対物レンズ
10の光軸からそれぞれ偏心している。
【0022】2つの線状ビーム9xおよび9yからの光
は、それぞれ第2対物レンズ10、ダイクロイックミラ
ー11、および対物レンズ12を介して、マスク31面
上に線状ビーム19xおよび19yとして結像する。図
示のように、線状ビーム19xは長手方向がz方向に延
び、線状ビーム19yは長手方向がx方向に延びてい
る。そして、直角プリズム3のy方向往復移動に伴っ
て、線状ビーム19xはx方向に移動してマスクマーク
Mxを走査し、線状ビーム19yはz方向に移動してマ
スクマークMyを走査するようになっている。
【0023】一方、2つの線状ビーム19xおよび19
yからの光は、さらに投影光学系41Cを介してプレー
ト33面上に線状ビーム19’xおよび19’y(不図
示)として結像する。前述したように、投影光学系41
Cはマスクパターンの等倍正立像をプレート上に形成す
るように構成されている。したがって、プレート33上
においても、線状ビーム19’xは長手方向がz方向に
延び、線状ビーム19’yは長手方向がx方向に延びて
いる。そして、直角プリズム3のy方向往復移動に伴っ
て、線状ビーム19’xはx方向に移動してプレートマ
ークPx(不図示)を走査し、線状ビーム19’yはz
方向に移動してプレートマークPy(不図示)を走査す
るようになっている。なお、直角プリズム3のy方向往
復移動に伴うマスク31上の線状ビーム19の移動量
と、プレート33上の線状ビーム19’の移動量とは等
しい。
【0024】線状ビーム19xに対するマスクマークM
xからの第1回折光は、対物レンズ12、ダイクロイッ
クミラー11、第2対物レンズ10、およびリレーレン
ズ8xを介した後、ハーフプリズム7xに入射する。ま
た、線状ビーム19yに対するマスクマークMyからの
第2回折光は、対物レンズ12、ダイクロイックミラー
11、第2対物レンズ10、およびリレーレンズ8yを
介した後、ハーフプリズム7yに入射する。
【0025】ハーフプリズム7xを透過した第1回折光
は、リレーレンズ15xを介して、対物レンズ12の瞳
面と共役な位置に配置された空間フィルター16xに達
して光電検出される。また、ハーフプリズム7yを透過
した第2回折光は、リレーレンズ15yを介して、対物
レンズ12の瞳面と共役な位置に配置された空間フィル
ター16yに達して光電検出される。
【0026】一方、線状ビーム19’xに対するプレー
トマークPxからの第3回折光は、投影光学系41C、
対物レンズ12、ダイクロイックミラー11、第2対物
レンズ10、リレーレンズ8xを介した後、ハーフプリ
ズム7xに入射する。また、線状ビーム19’yに対す
るプレートマークPyからの第4回折光は、投影光学系
41C、対物レンズ12、ダイクロイックミラー11、
第2対物レンズ10、リレーレンズ8yを介した後、ハ
ーフプリズム7yに入射する。
【0027】ハーフプリズム7xを透過した第3回折光
は、リレーレンズ15xを介して、対物レンズ12の瞳
面および投影光学系41Cの瞳面と共役な位置に配置さ
れた空間フィルター16xに達して光電検出される。ま
た、ハーフプリズム7yを透過した第4回折光は、リレ
ーレンズ15yを介して、対物レンズ12の瞳面および
投影光学系41Cの瞳面と共役な位置に配置された空間
フィルター16yに達して光電検出される。
【0028】さらに、図1の装置は、テーブル17また
は直角プリズム3のy方向移動量Δを計測するための計
測手段(不図示)を備えている。計測手段として、たと
えば干渉計やエンコーダ等を用いることができる。図3
に示すように、テーブル17がひいては直角プリズム3
がy方向にΔだけ平行移動すると、直角プリズム3の作
用により線状ビーム4は2Δだけ平行変位する。そし
て、第2対物レンズ10および対物レンズ12からなる
光学系の倍率をβとすると、マスク上での線状ビーム1
9の移動量およびプレート上での線状ビーム19’の移
動量δは、以下の式(1)で表される。
【数1】 δ=2Δ/β (1)
【0029】このように、テーブル17または直角プリ
ズム3のy方向移動量Δを計測することにより、この計
測値に基づいて、直角プリズム3による平行変位量をひ
いては線状ビームの移動量を正確に求めることができ
る。すなわち、走査位置を正確に求めることができるの
で、高精度なビーム走査が可能になる。しかしながら、
テーブル17の駆動手段の駆動誤差に起因して、直角プ
リズム3の移動軌跡に回転等の軌道変動が発生すること
がある。この場合、テーブル17の特定位置のy方向移
動量を計測しても、直角プリズム3による平行変位量を
ひいては線状ビームの移動量を正確に求めることはでき
ない。
【0030】以下、直角プリズムの移動量(回転を含
む)と、直角プリズムの作用によるビームの平行変位量
との関係について説明する。図4は、直角プリズムの移
動量とビームの平行変位量との関係を示す図である。図
4に示すように、直角プリズムの反射面の交線と入射ビ
ームおよび射出ビームを含む面との交点(以下、「反射
交点」という)Oが、x方向にΔxだけy方向にΔyだ
けそれぞれ移動してO’の位置に達するとともに、図中
反時計回りに微小角度αだけ回転したものとする。な
お、図中、移動前の反射面を実線で、移動後の反射面を
破線でそれぞれ示している。また、図中、移動前の反射
面に対するビーム軌跡を実線で、移動後の反射面に対す
るビーム軌跡を破線でそれぞれ示している。
【0031】まず、移動前の第1反射面に対して45°
の角度で(図中水平方向に)点Aに入射したビームは、
図中鉛直下方に反射された後、第2反射面に対して45
°の角度で点Bに入射する。第2反射面の点Bに入射し
たビームは、図中水平左側方向に反射される。こうし
て、入射ビームと反射ビームとのビーム間隔は、点Aと
点Bとの間のy方向距離2aとなる。一方、同じく図中
水平方向に入射するビームは、点Aを介して移動後の第
1反射面の点A’で反射された後、第2反射面の点B’
に入射する。移動後の第2反射面の点B’に入射したビ
ームは、図中水平左側方向に反射される。こうして、移
動後の直角プリズムによる反射ビームは、移動前の直角
プリズムによる反射ビームよりもy方向にεだけ平行変
位される。
【0032】平行変位量εは、次の式(2)によって表
される。
【数2】 ε=2a−A’D =2a−A’B’cos 2α (2)
【0033】ところで、角度O’A’B’は45°−α
であるから、A’B’は次の式(3)によって表され
る。
【数3】 A’B’=A’O’/cos (45°−α) =21/2 A’O’/(cos α+sin α) (3)
【0034】また、A’O’は、次の式(4)によって
表される。
【数4】 A’O’=AE/sin (45°−α) =21/2 (a−Δy)/(cos α−sin α) (4)
【0035】上述の式(2)〜(4)により、次の式
(5)で表される関係が成立する。
【数5】 ε=2a−2(a−Δy)=2Δy (5) このように、式(5)から、ビームの平行変位量εは、
直角プリズムの回転角αや入射ビームに平行な方向の移
動量Δxに依存することなく、反射ビームの平行変位方
向(入射ビームに垂直な方向)の移動量Δyを計測する
ことによって得られることがわかる。
【0036】このように、直角プリズム3の反射交点の
y方向移動量Δを適当な計測手段で計測すれば、この移
動量Δに基づいて被検面であるマスクまたはプリズム上
における走査ビームの移動量δを正確に求めることがで
きるので好ましい。すなわち、直角プリズム3の反射交
点のy方向移動量Δだけに着目することにより、直角プ
リズムの移動において回転等の軌跡変動があっても、被
検面上における走査ビームの位置を正確に求めることが
できるので、高精度なビーム走査が可能となる。
【0037】図7は、図2の直角プリズムに代えて移動
反射鏡を使用し、移動反射鏡の反射交点の移動量を計測
するのに移動裏面反射鏡を用いた干渉光学系を使用した
例を示す図である。図示の構成では、図2の直角プリズ
ム3に代えて直交する2つの反射面を有する移動反射鏡
72を使用している。移動反射鏡72は、x方向入射ビ
ームに対して45°の角度をなしxy平面と直交する第
1反射面と、第1反射面およびxy平面と直交する第2
反射面とからなる。なお、移動裏面反射鏡72もテーブ
ル17上に固定され、y方向に往復移動することができ
るようになっている点は図2の直角プリズム3の場合と
同じである。
【0038】図7では、移動反射鏡72の反射交点のy
方向移動量Δを計測するための手段として干渉光学系を
備えている。干渉光学系において、レーザ81から射出
されたビームは、偏光ビームスプリッター82によっ
て、移動裏面反射鏡73に向かう第1ビームと、固定鏡
である直角プリズム86に向かう第2ビームとに分離さ
れる。移動裏面反射鏡73は、y方向入射ビームに対し
て45°の角度をなしxy平面と直交する第1反射面
と、第1反射面およびxy平面と直交する第2反射面と
からなる。なお、移動裏面反射鏡73もテーブル17上
に固定され、移動裏面反射鏡73の反射交点は、移動反
射鏡72の反射交点と一致するように構成されている。
【0039】偏光ビームスプリッター82を介して移動
裏面反射鏡73に向かう第1ビームは、1/4波長板8
3を介して移動裏面反射鏡73に入射する。移動裏面反
射鏡73に入射した第1ビームは、第1反射面および第
2反射面で反射され、1/4波長板83を介して再び偏
光ビームスプリッター82に入射する。一方、偏光ビー
ムスプリッター82を介して固定反射鏡である直角プリ
ズム86に向かう第2ビームは、1/4波長板85を介
して直角プリズム86に入射する。直角プリズム86に
入射した第2ビームは、2つの反射面で反射された後、
1/4波長板85を介して再び偏光ビームスプリッター
82に入射する。
【0040】移動裏面反射鏡73から入射した第1ビー
ムは、偏光ビームスプリッター82で反射される。ま
た、直角プリズム86から入射した第2ビームは、偏光
ビームスプリッター82を透過する。すなわち、偏光ビ
ームスプリッター82に入射した第1ビームおよび第2
ビームは合成された後、コーナーキューブ84に入射す
る。コーナーキューブ84で反転された2つのビーム
は、再び偏光ビームスプリッター82に入射する。偏光
ビームスプリッター82において、第1のビームは透過
し、1/4波長板85を介して直角プリズム86に入射
する。直角プリズム86に入射した第1ビームは、2つ
の反射面で反射された後、1/4波長板85を介して再
び偏光ビームスプリッター82に入射する。なお、図7
の走査用移動反射鏡および計測用移動反射鏡に代えて、
互いに直交した3つの反射面を有するコーナーキューブ
ミラーを用いることも可能である。この場合、2組のコ
ーナーキューブミラーの頂点が重なるように配置すれば
良い。
【0041】一方、偏光ビームスプリッター82におい
て、第2のビームは反射され、1/4波長板83を介し
て移動裏面反射鏡73に入射する。移動裏面反射鏡73
に入射した第2ビームは、第1反射面および第2反射面
で反射され、1/4波長板83を介して再び偏光ビーム
スプリッター82に入射する。移動裏面反射鏡73から
入射した第2ビームは、偏光ビームスプリッター82を
透過する。また、直角プリズム86から入射した第1ビ
ームは、偏光ビームスプリッター82で反射される。す
なわち、偏光ビームスプリッター82に入射した第1ビ
ームおよび第2ビームは再び合成された後、検出器87
に入射する。検出器87では、2つのビームによって形
成された干渉縞を観測し、フリンジカウントを行って、
移動裏面反射鏡73の反射交点すなわち走査用移動反射
鏡72の反射交点のy方向移動量を求めることができ
る。このように、図示の干渉光学系は、ダブルパス干渉
計を構成している。
【0042】図5は、マスクマークおよびプレートマー
クと光走査により得られる回折光の強度分布との関係を
示す図である。上述したように、各投影光学系には色収
差がほとんど無く、走査直交方向に延びたマークからの
回折光は空間フィルター16xに、走査方向に延びたマ
ークからの回折光は空間フィルター16yに達し、それ
ぞれ光電検出されるようになっている。図示のように、
マスク上には長手方向がz方向に延びた2つの回折格子
状マークMx1およびMx2が形成されている。これら
のマークMx1およびMx2は、同じく長手方向がz方
向に延びた線状ビーム19xによってx方向に走査され
る。一方、プレート上には長手方向がz方向に延びた3
つの回折格子状マークPx1〜Px3が形成されてい
る。これらのマークPx1〜Px3は、同じく長手方向
がz方向に延びた線状ビーム19’x(不図示)によっ
てx方向に走査される。
【0043】また、マスク上には長手方向がx方向に延
びた2つの回折格子状マークMy1およびMy2が形成
されている。これらのマークMy1およびMy2は、同
じく長手方向がx方向に延びた線状ビーム19yによっ
てz方向に走査される。一方、プレート上には長手方向
がx方向に延びた3つの回折格子状マークPy1〜Py
3が形成されている。これらのマークPy1〜Py3
は、同じく長手方向がx方向に延びた線状ビーム19’
y(不図示)によってz方向に走査される。図5には、
線状ビーム19xおよび19’xによってそれぞれマス
ク上の回折格子状マークMx1、Mx2およびプレート
上の回折格子状マークPx1〜Px3を走査して得られ
た信号強度の分布が示されている。
【0044】図示のように、線状ビームの中心と各回折
格子状マークMx1、Px1、Px2、Px3およびM
x2の中心とがx方向に一致した時点で、最も強い信号
がM1、P1、P2、P3およびM2の位置において順
次得られることがわかる。前述したように、線状ビーム
の中心座標は、直角プリズムの反射交点の移動量Δに基
づいて求められる。したがって、各方向について、マス
ク上の2本の回折格子状マークから得られる最も強い信
号の位置M1およびM2の中心座標(M1+M2)/2
と、プレート上の3本の回折格子状マークから得られる
最も強い信号の位置P1〜P3の中心座標(P1+P2
+P3)/3または{(P1+P3)/4+P2/2}
との差を求めることによって、マスクとプレートとの二
次元的な位置ずれを計測することができる。
【0045】なお、本実施例では、プレート上の各方向
のマークには、3本の回折格子状マークからなる、いわ
ゆるマルチマークを用いている。3本の回折格子状マー
クは互いに所定距離だけ間隔を隔てて形成されているの
で、マスクマークから得られる信号強度とプレートマー
クから得られる信号強度とがほぼ等しいような場合に
も、いずれのマークからの信号であるかを正確に識別す
ることができる。ただし、マスクマークから得られる信
号とプレートマークから得られる信号とを強度に基づい
て容易に区別することができるような場合には、プレー
トマークとしてマルチマークを用いる必要はない。ま
た、平均処理をして各マークの中心を求める必要がない
ような場合にも、マルチマークを用いる必要はない。
【0046】これらのマスクマークは、図1の破線32
Aおよび32B上に、プレートマークは破線34Aおよ
び34B上に、それぞれ複数組形成されている。したが
って、マスク31とプレート33とを一体的に移動させ
つつ、x方向に沿った複数箇所においてマスクとプレー
トとの二次元的な位置ずれ量を計測する。こうして、マ
スク31とプレート33とのアライメントを二次元的に
同時走査するとともに、アライメントを高精度且つ迅速
に行うことができる。
【0047】投影光学系に倍率補正機能を付加した場合
には、アライメント波長と露光波長との間で若干の色収
差が生ずる。このため、マスク側基準マークとプレート
側基準マークとを露光波長を用いて画像観察によりアラ
イメントし、アライメント光学系のオフセットを予め計
測しておくことが望ましい。
【0048】図6は、アライメント光学系の変形例の構
成を概略的に示す斜視図である。図6のアライメント光
学系は、図2のアライメント光学系と類似の構成を有
し、特に観察光学系は全く同一である。したがって、図
6において、図2の構成要素と基本的に同じ機能を有す
る要素には、同じ参照符号が付されている。以下、図6
のアライメント光学系の走査光学系について、図2の構
成との基本的な相違点に着目して説明する。
【0049】図6のアライメント光学系において、レー
ザ1から射出されたアライメント光は、シリンドリカル
レンズ2を介してz方向に延びた線状ビーム4となる。
シリンドリカルレンズ2を通過したビームは、直角プリ
ズム103に入射する。直角プリズム103に入射した
ビームは、互いに直交する2つの反射面で反射された
後、入射ビームに対して平行に射出する。なお、直角プ
リズム103がxy平面と平行なテーブル117上に固
定され、テーブル117が図中矢印で示すようにy方向
に往復移動することができるように構成されている点は
図2と同様である。
【0050】こうして、直角プリズム103を射出した
ビームは、上述のシリンドリカルレンズ2の集光作用に
より線状ビーム104として結像する。前述したよう
に、テーブル117のx方向移動に応じて、線状ビーム
4もx方向に平行変位する。線状ビーム4からの光は、
偏光ハーフプリズム105に入射して2つのビームに分
離される。そして、偏光ハーフプリズム105を透過し
た第1ビームは、リレーレンズ6x、偏光ハーフプリズ
ム107xおよびリレーレンズ8xを介して、長手方向
がz方向に延びた線状ビーム9xとして結像する。
【0051】また、偏光ハーフプリズム105で反射さ
れた第2ビームは、リレーレンズ6y、偏光ハーフプリ
ズム107yおよびリレーレンズ8yを介して、長手方
向がy方向に延びた線状ビーム9yとして結像する。図
示のように、2つの線状ビーム9xおよび9yは、長手
方向が互いに直交し且つ空間的に分離されている。すな
わち、2つの線状ビーム9xおよび9yの中心は、後述
する第2対物レンズ10の光軸からそれぞれ偏心してい
る。
【0052】2つの線状ビーム9xおよび9yからの光
は、それぞれ第2対物レンズ10、1/4波長板11
8、ダイクロイックミラー11、および対物レンズ12
を介して、マスク31面上に線状ビーム19xおよび1
9yとして結像する。図示のように、線状ビーム19x
は長手方向がz方向に延び、線状ビーム19yは長手方
向がx方向に延びている。そして、直角プリズム3のy
方向往復移動に伴って、線状ビーム19xはx方向に移
動してマスクマークMxを走査し、線状ビーム19yは
z方向に移動してマスクマークMyを走査するようにな
っている。
【0053】一方、2つの線状ビーム19xおよび19
yからの光は、さらに投影光学系41Cを介してプレー
ト33面上に線状ビーム19’xおよび19’y(不図
示)として結像する。プレート33上においても、線状
ビーム19’xは長手方向がz方向に延び、線状ビーム
19’yは長手方向がx方向に延びている。そして、直
角プリズム103のx方向往復移動に伴って、線状ビー
ム19’xはx方向に移動してプレートマークPx(不
図示)を走査し、線状ビーム19’yはz方向に移動し
てプレートマークPyを走査するようになっている。
【0054】線状ビーム19xに対するマスクマークM
xからの第1回折光は、対物レンズ12、ダイクロイッ
クミラー11、1/4波長板118、第2対物レンズ1
0、リレーレンズ8xを介した後、偏光ハーフプリズム
7xに入射する。また、線状ビーム19yに対するマス
クマークMyからの第2回折光は、対物レンズ12、ダ
イクロイックミラー11、1/4波長板118、第2対
物レンズ10、リレーレンズ8yを介した後、偏光ハー
フプリズム7yに入射する。
【0055】偏光ハーフプリズム7xを透過した第1回
折光は、リレーレンズ15xを介して、対物レンズ12
の瞳面と共役な位置に配置された空間フィルター16x
に達して光電検出される。また、偏光ハーフプリズム7
yを透過した第2回折光は、リレーレンズ15yを介し
て、対物レンズ12の瞳面と共役な位置に配置された空
間フィルター16yに達して光電検出される。
【0056】一方、線状ビーム19’xに対するプレー
トマークPxからの第3回折光は、投影光学系41C、
対物レンズ12、ダイクロイックミラー11、1/4波
長板118、第2対物レンズ10、リレーレンズ8xを
介した後、偏光ハーフプリズム7xに入射する。また、
線状ビーム19’yに対するプレートマークPyからの
第4回折光は、投影光学系41C、対物レンズ12、ダ
イクロイックミラー11、1/4波長板118、第2対
物レンズ10、リレーレンズ8yを介した後、偏光ハー
フプリズム7yに入射する。
【0057】偏光ハーフプリズム7xを透過した第3回
折光は、リレーレンズ15xを介して、対物レンズ12
の瞳面および投影光学系41Cの瞳面と共役な位置に配
置された空間フィルター16xに達して光電検出され
る。また、偏光ハーフプリズム7yを透過した第4回折
光は、リレーレンズ15yを介して、対物レンズ12の
瞳面および投影光学系41Cの瞳面と共役な位置に配置
された空間フィルター16yに達して光電検出される。
【0058】このように、変形例では、図2のハーフプ
リズム5、7xおよび7yを偏光ハーフプリズム10
5、107xおよび107yに置き換えて、光束を偏光
により分離するとともに、第2対物レンズ10とダイク
ロイックミラー11との間に1/4波長板118を配置
している。こうして、回折光の偏光方向が入射光の偏光
方向とは90°異なるので、マーク検出光が偏光ハーフ
プリズム107xおよび107yをほぼ透過するため光
量の損失が少なくなる。
【0059】以上のように、上述の各実施例によれば、
直交二方向マークを空間的に分離した2つの直交線状ビ
ームで二次元同時走査しているので、各マークについて
比較的狭い走査範囲で二次元的な同時計測を高精度に行
うことができる。また、マスクおよびプレート上の全体
領域に亘る複数のマークの計測、いわゆる多点計測を行
うことができる。したがって、多点計測による平均化に
より、アライメントの精度を高めることができる。さら
に、マスクおよびプレートを一体的に移動させる、いわ
ゆるキャリッジによる走査中にマスクマークとプレート
マークとの同時アライメントを行うことができるので、
キャリッジ移動に伴う誤差を少なくすることができる。
【0060】また、上述の各実施例では、マスクマーク
に2組の回折格子状マークをプレートマークに3組の回
折格子状マーク(すなわちマルチマーク)を使用してい
るので、マスクマークからの信号とプレートマークから
の信号との区別が容易である。さらに、回折格子状マー
ク間の距離が既知であるため、これを利用してアライメ
ント光学系の倍率補正を行うことができる。また、マス
クマークの回折格子状マークピッチとプレートマークの
回折格子状マークピッチとが相異なるようにして、空間
フィルター上においてマスクマークからの回折光とプレ
ートマークからの回折光とを識別することも可能であ
る。
【0061】
【効果】以上説明したように、本発明の露光装置では、
たとえばマークの走査方向成分を一方の線状ビームで、
走査直交方向の成分を他方の線状ビームで二次元的に同
時走査することができるので、比較的狭い走査範囲で二
次元的に同時走査して高精度なアライメントを行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる露光装置の構成を概略
的に示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のアライメント光学系の構成を拡
大して示す図である。
【図3】直角プリズムの移動と直角プリズムの作用によ
る線状ビームの平行変位との関係を示す図である。
【図4】直角プリズムの回転等を含む移動量とビームの
平行変位量との関係を示す図である。
【図5】マスクマークおよびプレートマークと光走査に
より得られる回折光の強度分布との関係を示す図であ
る。
【図6】図6は、アライメント光学系の変形例の構成を
概略的に示す斜視図である。
【図7】図2の直角プリズムに代えて移動反射鏡を使用
し、移動反射鏡の反射交点の移動量を計測するのに移動
裏面反射鏡を用いた干渉光学系を使用した例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 レーザ 2 シリンドリカルレンズ 3 直角プリズム 5 ハーフプリズム 7 ハーフプリズム 10 第2対物レンズ 11 ダイクロイックミラー 12 対物レンズ 17 テーブル 19 線状ビーム 21 ライトガイド 22 コレクターレンズ 23 ハーフミラー 24 観察用第2対物レンズ 25 撮像素子 31 マスク 33 プレート 41 投影光学系 42 視野領域 43 露光領域
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 9/00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板および第2の基板を投影光学
    系に対して所定方向に相対的に移動させつつ前記第1の
    基板に形成されたパターンの像を前記投影光学系を介し
    て前記第2の基板上に投影露光する露光装置において、 前記投影光学系は、第1の基板に形成されたパターンの
    等倍正立像を前記第2の基板上に形成するために前記露
    光走査の方向と直交する方向に沿って配列された複数の
    投影光学ユニットからなり、 前記露光装置は、前記第1の基板上に形成された第1マ
    ークおよび前記第2の基板上に形成された第2マークを
    光走査により検出して、前記第1の基板と前記第2の基
    板との位置ずれを計測するためのアライメント手段を備
    え、 前記アライメント手段は、 光束を供給する光源手段と、 前記光束に基づいて、前記複数の投影光学ユニットのう
    ち特定の投影光学ユニットに対する前記第1の基板上の
    視野領域に空間的に分離された2つの走査ビームを形成
    するための走査ビーム形成光学系と、 前記第1の基板上に形成された2つの走査ビームをそれ
    ぞれ互いに異なる方向に沿って光学的に走査するための
    走査手段と、 前記第1の基板上に形成された2つの走査ビームのうち
    の一方の走査ビームによる光学的走査によって生成され
    る前記第1マークからの光および前記特定の投影光学ユ
    ニットを介して前記第2の基板上に形成された前記一方
    の走査ビームによる光学的走査によって生成される前記
    第2マークからの光を検出するための第1検出手段と、 前記第1の基板上に形成された2つの走査ビームのうち
    の他方の走査ビームによる光学的走査によって生成され
    る前記第1マークからの光および前記特定の投影光学ユ
    ニットを介して前記第2の基板上に形成された前記他方
    の走査ビームによる光学的走査によって生成される前記
    第2マークからの光を検出するための第2検出手段とを
    備えていることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記走査ビーム形成光学系は、前記第1
    の基板上において長手方向が互いに直交した2つの線状
    ビームを形成し、 前記走査手段は、前記2つの線状ビームをそれぞれ長手
    方向と直交する方向に沿って走査することを特徴とする
    請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記走査ビーム形成光学系は、前記複数
    の投影光学ユニットのうち前記露光走査の方向と直交す
    る方向に沿って両端に配置された2つの特定の投影光学
    ユニットに対する前記第1の基板上の2つの視野領域の
    各々に、それぞれ空間的に分離された2つの走査ビーム
    を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の
    露光装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2検出手段は、第1の
    基板および第2の基板を前記投影光学系に対して相対的
    に移動させつつ、前記第1の基板上において走査方向に
    沿って形成された複数組の第1マークからの光および前
    記第2の基板上において走査方向に沿って形成された複
    数組の第2マークからの光を順次検出することを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記走査手段は、 前記光源手段からの入射光束を180度偏向させて射出
    させるための互いに直交した少なくとも2つの反射面を
    有し、前記入射光束に対して前記射出光束を所定方向に
    沿って平行変位させるための移動反射手段と、 前記移動反射手段の少なくとも2つの反射面により形成
    される交線と前記移動反射手段の少なくとも2つの反射
    面に対する前記入射光束および前記射出光束を含む面と
    の交点に関する前記所定方向に沿った移動量を計測する
    ための計測手段とを備えていることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 前記計測手段は、 計測用の光束を供給する第2光源手段と、 前記第2光源手段からの計測用入射光束を180度偏向
    させて射出させるための互いに直交した少なくとも2つ
    の反射面を有し、前記移動反射手段とともに前記所定方
    向に沿って移動可能な第2移動反射手段と、 前記第2移動反射手段の移動に伴う前記計測用の光束の
    光学的光路長の変化に基づいて、前記第2移動反射手段
    の少なくとも2つの反射面により形成される交線と前記
    第2移動反射手段の少なくとも2つの反射面に対する前
    記入射光束および前記射出光束を含む面との交点に関す
    る前記所定方向に沿った移動量を測定するための測定手
    段とを備え、 前記第2移動反射手段の交点は、前記移動反射手段の交
    点とほぼ一致することを特徴とする請求項5に記載の露
    光装置。
  7. 【請求項7】 前記走査ビーム形成光学系は、前記光源
    手段からの光束に基づいて、空間的に分離され且つ互い
    に異なる偏光状態の2つの光束を生成する偏光分離手段
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    か1項に記載の露光装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5825043A (en) * 1996-10-07 1998-10-20 Nikon Precision Inc. Focusing and tilting adjustment system for lithography aligner, manufacturing apparatus or inspection apparatus
JP2010266495A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Nikon Corp 露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法

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