JPH0816225B2 - 高強度コークス及びその製造方法 - Google Patents

高強度コークス及びその製造方法

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JPH0816225B2
JPH0816225B2 JP63270746A JP27074688A JPH0816225B2 JP H0816225 B2 JPH0816225 B2 JP H0816225B2 JP 63270746 A JP63270746 A JP 63270746A JP 27074688 A JP27074688 A JP 27074688A JP H0816225 B2 JPH0816225 B2 JP H0816225B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高炉における還元剤およびキュポラにおけ
る溶銑への加炭材であって、特に脱硫促進および加硫抑
制を目的として使用されるコークス及びその製造方法に
関する。
〔従来の技術〕
高炉およびキュポラでは脱硫促進および加硫抑制のた
めに石灰石を装入しているが、単にコークスと石灰石と
を併用して使用するより例えば、カルクコークス(コー
クス炉装入炭に石灰石粉を配合して乾留し製造したコー
クス)を使用した方が、脱硫および加硫抑制の効果が大
きいことが知られている。しかしながらカルクコークス
はCO2との反応性が高く、特に高炉内ではCO2反応劣化に
より、炉内降下時の摩耗や衝撃を受けて粉化するため、
高炉操業上のトラブルも多く、実用化されるに到ってい
ない。さらにキュポラではCa化合物を含有させることに
より、コークス灰分が高くなるため、加炭性が悪化する
傾向が認められる。
室式コークス炉以外の装置でカルシウム化合物を添加
したキュポラ用の加炭材として、例えば特公昭57−1563
号公報、特開昭60−79092号公報が開示されている。ま
た技術文献として高炉コークスに石灰コークスを配合す
る研究のため試験コークス炉で石灰コークスを試験した
結果がコークス・サーキュラー17巻3号(昭和43年9
月)に発表されている。
特公昭57−1563号公報は粉炭と石灰との配合物をブリ
ケット化した加炭材であるが、粉炭と石灰とを単に成型
したに過ぎないので、使用時に崩壊し易く、加炭促進お
よび加硫抑制の効果は粉炭と石灰を併用する従来法とほ
とんど差が認められない。
一方、特開昭60−79092号公報は、燃焼後の灰分の塩
基度が1.0以下となるようにコークス製造原料にカルシ
ウム化合物を添加し、乾留してなるコークスで、このコ
ークスは、カルシウム化合物を添加した配合物を成形
後、そのまま、並びに配合物と成形物とを混合後、500
〜1,200℃で乾留することにより得られると開示してい
る。
この公報では、製造装置は明記していないが、粉炭部
分にも、成形物部分にもカルシウム化合物を添加してい
るため、前記のカルクコークスと同様に、高炉で使用し
た場合のCO2反応劣化による粉化の問題およびキュポラ
で使用した場合の加炭不良の問題はさけられないものと
推定される。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来よりカルクコークスの方が、高炉およびキュポラ
における脱硫および加硫抑制の効果が大きいことは知ら
れながら、商業生産されるに至らなかったのは前記のよ
うな事情によるのである。
本発明の目的は、高炉、キュポラ炉内での反応性を抑
制し、炉内降下時の粉化を防止すると共に、キュポラに
おける加炭性を保持し、さらに脱硫および加硫抑制の機
能を具備した高強度コークスを提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、このような現状に鑑みて種々実験および
研究を重ねた結果、粉炭にカルシウム化合物を集中的に
添加し、圧縮成形した塊成物を粉炭配合物に配合して、
室式コークス炉で乾留することによって解決し得ること
を見出した。かくして製造されたコークスはカルシウム
化合物をCaO換算で5〜15重量%含有させた塊成物を分
散状態で、25〜60重量%の範囲内で含有ししている高強
度コークスである。
本発明における粉炭化合物は複数種類の銘柄石炭を配
合したものであり、特に好ましくは生成コークスの摩耗
強度を低下させず、亀裂を防止して、大きなコークス塊
を得るために石炭に微分コークスを1〜10重量%の範囲
で配合する。
かかる配合物の揮発分は25〜30重量%、粘結性は最高
流動度(MF)で2.5〜3.0(log DDPM)である。
一方、塊成物は前記粉炭配合物と同じものか、あるい
は異なる配合からなる石炭と、カルシウム化合物とから
なり、バインダーなしに、あるいはタールピッチその他
のバインダーと共に、ダブルロール成形機等でブリケッ
トとしたものである。
カルシウム化合物はCaOとして5〜15重量%含有させ
る。この含有量が5重量%以下では、脱硫効果や加硫抑
制効果が低下する。また15重量%以上では、高炉および
キュポラ内でコークス灰の融点が下って、下部へ滴下
し、脱硫効果や加硫抑制効果が発揮されず、キュポラで
はコークス灰分が高くなり、加炭性が悪化する。
カルシウム化合物としてはCaO,CaCO3,Ca(OH)2,Ca
C2,CaF2,CaCN2等が使用される。かかるカルシウム化合
物を集中配合した塊成物は、粉炭配合物に対して25〜60
重量%の割合になるように配合して室式コークス炉で乾
留する。配合率が60重量%超では、体積比自体で50容量
%以上となり、コークス強度が低下すること、およびコ
ークス炉で製造する場合の窯出時の押出抵抗が増大する
など作業上の面からも好ましくない。逆に25重量%未満
では、間隙がありすぎて、使用時の脱硫効果が良好でな
い。
本願において集中配合とは、カルシウム化合物を塊成
物にも、粉炭配合物にも配合することをせず、塊成物の
みにカルシウム化合物を配合し、粉炭配合物は通常のコ
ークス装入粉炭とするという意味である。
本発明の配合物および塊成用の原料炭の粉砕粒度は3m
m以下の歩留が80重量%以上であり、特に粉コークスは
細かくする必要があり、全粒度が1.0mm以下で、0.1mm以
下の含有率が90重量%以上のものを使用する。粉コーク
スについては通常の高炉用コークスを微粉砕したもので
あれば良いが、種々実験の結果、コークス乾式消火設備
(CDQと略称する)で赤熱コークスの消火時に発生し、
バグフィルターに捕集される粉コークスを使用すると大
粒度で、且つ高い落下強度を有するコークスが得られる
点で最も好ましいことを見出した。
本発明方法によって、高炉およびキュポラで使用可能
なカルシウム化合物を含むコークスの生産が可能となり
高炉およびキュポラ操業の改善に大きく寄与できること
が明らかになった。これはカルシウム化合物を塊成物に
集中添加し、カルシウム化合物を殆んど含まない(コー
クス中にCaOとして0.7重量%以下)粉炭配合物に配合し
て、乾留することにより、粉炭部分のコークス強度が高
く、CO2反応性が低いコークスになりカルシウム化合物
を含む塊成物部分のコークスが、脱硫および加硫抑制の
機能を具備することによりなしえたものである。なお本
発明では使用する石炭の性状および粉コークスの添加量
や塊成物の配合量を変えること、さらに乾留温度の変更
により、粒度および強度を任意にコントロールすること
ができることが特徴である。
本発明方法で得られるコークスはCaOとして5〜15重
量%含有させた原料塊成物を分散状態で25〜60重量%の
範囲内で含有させて乾留したものである。かかるコーク
スは微粉コークスを配合したことにより、コークス品質
としての強度が著しく高くなっており、キュポラにおけ
る加炭材としての溶鉄への加炭を促進するとともに溶鉄
中の硫黄含有量を大巾に低下させ、また高炉で使用した
場合、溶銑中の硫黄含有量を大巾に低下させるととも
に、このカルシウム相当量の石灰石を装入した場合にく
らべて、石灰石の熱分解時の吸熱反応がなくなるため、
高炉内熱収支が改善される効果がある。
更に従来は、キュポラから抜き出した溶鉄は、脱硫槽
において、CaOやCaC2等を更に添加配合させて、脱硫効
果を促進させる必要があったが、本発明のコークスで
は、かかる脱硫槽を省略できる効果もある。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例について、更に詳細に説明す
るが、本発明は、この実施例によって何等限定されるも
のではない。
本発明に当っては、まず第一に、高炉およびキュポラ
での使用条件に耐える粒度および強度を有するコークス
の製造条件を見出すためカルシウム化合物を添加した塊
成物と粉炭配合物の混合比について検討した。
塊成物の製造は、高炉用コークス製造用の装入炭にCa
CO3を5〜25重量%添加した原料に軟化点が36.5℃のタ
ールピッチを10重量%加えて、ダブルロール成型機でブ
リケット化させて、第1表に示すようなA,B,C,Dの4種
の成型炭(30ml)を製造した。
第1表には、この成型炭と粉炭を各々に小型電気乾留
炉を用いて、1000℃まで乾留したコークスの品質を示し
たが、成型炭中のCaO/SiO2が高くなるほど、反応性が急
激に高くなる傾向が認められた。さらに成型炭Dでは、
強度も大幅に低下した。このことより、カルシウム化合
物を均一に含むコークスでは全体的に反応性が高くなる
ため、粉化が増大し、高炉およびキュポラで使用する場
合、前記トラブルが生じ好ましくないものと推定され
た。そこで第2表に示すような配合割合で、装入炭に第
3表に示すCDQのバグフィルターで採取された粉コーク
スを3重量%添加した粉炭に成型炭を混合して、1/4t試
験用コークス炉に装入し、フリュー温度1,000℃で乾留
を行った。
第2表に生成コークスの平均粒度、JISドラム試験強
度(DI▲30 15▼)、シャッター試験強度(SI▲4 50▼)
などのコークス品質を示した。
上表で明らかなように、テストNo.1の粉炭のみの乾留
コークスとくらべて、本発明法のものは、いずれのコー
クス品質指標とも向上している。
但しテストNo.8,No.9のように粉コークスを添加しな
い場合は、生成コークスの粒度が下がり、かつ、SI▲4
50▼が低下する。従って粉コークスを添加することが好
ましい。
粉炭に成型炭を配合して乾留する場合でも、テストN
o.6のように成型炭中にCaOを約20重量%含有するもので
は、テストNo.1に比べて、粒度(%)、DI▲30 15▼,お
よびSI▲4 50▼が共に大幅に低下しており、高炉および
キュポラ用コークスとしては望ましくないことがわか
る。
これらのことから、高炉およびキュポラでの使用可能
な品質のコークスは、カルシウム化合物をCaOとして、
5〜15重量%含有する塊成物を粉炭に25〜60重量%配合
して、室式コークス炉で乾留して製造することによって
得られることが明らかとなった。
なお粉炭中には微粉コークスを1〜10重量%配合する
ことが、コークスの粒度を大きくし、SI▲4 50▼を高く
する上で好ましい。
〔発明の効果〕
本発明においては、カルシウム化合物5〜15重量%を
塊成物に集中的に添加し、この塊成物を粉炭、特に微粉
コークスを配合した粉炭中に25〜60重量%配合すること
により、高炉およびキュポラで脱硫効果や加硫抑制、更
にキュポラにおける加炭性の改善に有効な、粒度、強度
およびSI▲4 50▼などの品質が優れた高強度コークスを
得ることを可能とした。
実用上、極めて効果の大きい発明である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 彰 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 斉藤 淳一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 木崎 勉 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 原口 博 千葉県木更津市清見台南1丁目14―4― 304 (72)発明者 荒牧 寿弘 千葉県木更津市清見台南3丁目12―19 (72)発明者 美浦 義明 千葉県木更津市相里252番地 (56)参考文献 特開 昭62−230884(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルシウム化合物をCaO換算で5〜15重量
    %含有させた原料炭塊成物を、原料粉炭中に分散状態で
    25〜60重量%の範囲内で含有させ、コークス化してなる
    高炉、キュポラ炉内での反応性を抑制し、炉内降下時の
    粉化を防止した高強度コークス。
  2. 【請求項2】カルシウム化合物をCaO換算で5〜15重量
    %含有させた原料炭塊成物を、原料粉炭に微粉コークス
    を1〜10重量%の範囲に配合した装入炭中に分散状態
    で、25〜60重量%の範囲内で配合し、コークス炉で乾留
    することを特徴とする高炉、キュポラ炉内での反応性を
    抑制し、炉内降下時の粉化を防止した高強度コークスの
    製造方法。
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