JPH08161826A - 多重伝送信号記録再生装置 - Google Patents

多重伝送信号記録再生装置

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JPH08161826A
JPH08161826A JP29717494A JP29717494A JPH08161826A JP H08161826 A JPH08161826 A JP H08161826A JP 29717494 A JP29717494 A JP 29717494A JP 29717494 A JP29717494 A JP 29717494A JP H08161826 A JPH08161826 A JP H08161826A
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Japan
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data
recording
rate
transmission signal
multiplex transmission
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Application number
JP29717494A
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English (en)
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Takehiko Okuyama
武彦 奥山
Michihiro Fukushima
道弘 福島
Shuichi Shibaoka
秀一 柴岡
Masao Yanagimoto
正雄 柳本
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】多重伝送信号から選択したデータ記録し、記録
レートよりも高速レートで再生出力する。 【構成】チャンネル選択部37によって選択した記録選択
データはデータレート計算部39に与えてデータレートを
計算する。データ再配置部40は、データレートに基づい
て再生時の倍速数を決定して記録トラックの2/(2n
−2)分割領域を設定する。そして、この分割領域に記
録選択データを記録させるようにデータを再配置する。
記録再生部42はテープ46にデータ再配置部40の出力を記
録する。再生時には、n倍速再生を行うことにより、分
割領域を確実にトレースすることができる。n倍速再生
を行っているので、再生信号の出力レートは記録選択デ
ータの記録レートのn倍となり、高速再生が可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル方式の多重
伝送信号記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、MPEG(Moving Picture Exper
ts Group)2等の画像圧縮技術の確立によって、画像の
ディジタル化が進んでいる。テレビジョン放送において
もディジタル放送が検討され始めており、米国では地上
波のディジタル放送であるATV(Advanced Televisio
n )放送が1996年から本放送を始める。この放送方
式では、ディジタル化した画像をMPEG2方式で約1
9Mbps(ビット/秒)に圧縮して伝送するものであ
る。一方、欧州では、現在DVB(Digital Video Broa
dcasting)という組織が発足し、ディジタル放送方式が
規格化されつつある。この放送方式においてもATV方
式と同様にMPEG2方式でディジタル画像を圧縮して
伝送する。更に、DVB方式では、複数チャンネルの圧
縮データを多重して所定の伝送レートで伝送するマルチ
チャンネル放送方式を採用する予定である。
【0003】また、日本では、NHK等によって、将来
の有力な放送方式としてISDN(総合ディジタル通信
網)を用いたディジタル信号のマルチチャンネル伝送方
式についての研究開発が行われている。この方式におい
ては、複数種類の画像及び複数のチャンネルの画像を多
重して伝送する。伝送経路は一定の伝送レートであるの
で、多重する複数の信号に対して符号量一定化制御を行
わなければならない。例えば、高精細度の画像及び動き
が激しい画像等のように符号量が多い信号(チャンネ
ル)には、圧縮率を低くして比較的多くの符号量を割当
て、画像が比較的単純で符号量が少ない信号(チャンネ
ル)には、圧縮率を高くして少ない符号量を割当てる。
こうして、各データのデータレートを適宜設定して、伝
送レートを一定レートに設定する。
【0004】例えば、伝送レートが10Mbpsの伝送
系によって、映像信号、4チャンネルの音声信号及び文
字(テキスト)信号を多重して伝送するものとする。こ
の場合には、例えば映像信号に8Mbps、音声信号1
チャンネルに400kbps及びテキスト信号に150
kbpsを割当て、残りはヘッダー又は空き領域として
使用する。
【0005】図8乃至図10はこのようなマルチチャン
ネルデータを伝送用パケットを用いてパケット化したパ
ケットデータを示す説明図である。
【0006】図8のパケットデータにおいては、パケッ
トの先頭にヘッダーを設け、次に、映像信号、音声Ac
h(チャンネル)乃至音声Dch、テキスト情報及び無
効データを設けている。1パケット内の各データのデー
タ量は各データのデータレート比、即ち、80:4:
4:4:4:1.5に設定しており、また、パケット長
は一定である。
【0007】また、図9はパケット毎に各データに割当
てるデータ量をデータレートに基づいて変更する例を示
している。図9のパケットは4つのチャンネルのデータ
ch−A乃至ch−Dを多重伝送するものであり、ヘッ
ダーに続けてデータch−A乃至ch−Dを配列して伝
送するようになっている。このパケットにおいては、図
9に示すように、パケット毎に各チャンネルに割当てる
データ量が異なる。各チャンネルに割当てるデータ量は
パケット化タイミングにおける各チャンネルのデータレ
ート比に基づいて決定する。なお、パケット内の各チャ
ンネルのデータを分離することができるように、パケッ
ト化時において、各チャンネルのデータの先頭に所定の
コードを付加するか、又はパケット先頭のヘッダーに各
チャンネルのデータのパケット内の終了位置情報を付加
する方法を採用する。
【0008】また、図10はパケット単位で各チャンネ
ルのデータを割当てて伝送する例を示している。図10
ではch−A乃至ch−Dの4チャンネルのデータを多
重伝送する例を示しており、各パケットの先頭には伝送
するデータの種類等を示すヘッダーを付加している。こ
の伝送例では、各チャンネルのデータレートに基づい
て、同一データについての単位時間当たりのパケット数
を決定するようになっており、例えば図10では、デー
タch−Aに基づくch−Aパケットに続けて2つのc
h−Bパケットを伝送している。
【0009】このように、複数種類の伝送データをパケ
ット化して伝送する場合には、各種類のデータのデータ
レートに基づいて1パケットに複数種類のデータを割当
てて伝送する方法と、各種類のデータのデータレートに
基づくパケット数を単位時間に割当ててパケット毎に伝
送するデータの種類を切換える方法とがある。
【0010】ところで、このようなパケット化された伝
送データをVTR(ビデオテープレコーダ)によって記
録することが考えられる。民生用ディジタルVTRの規
格では、標準テレビジョン画像をディジタル化してデー
タ量を約1/5乃至1/6に圧縮した後に記録するよう
になっている。民生用ディジタルVTRで採用されてい
る6mmディジタルテープフォーマットにおいては、画
像以外の他のディジタルデータを記録することもでき
る。しかも、DAT(ディジタルオーディオテープレコ
ーダ)及び8mmテープレコーダ等よりも記録容量が極
めて大きく、1本の磁気テープに設定されたビデオデー
タの記録エリアは50Gバイトの記録容量を有するの
で、今後大容量ディジタルデータストリーマとしての応
用が期待されている。
【0011】図11はこのようなディジタルVTRを示
すブロック図である。
【0012】入力端子1にはアナログ画像信号を入力す
る。このアナログ画像信号はA/D変換器2によってデ
ィジタル信号に変換する。この場合には、A/D変換器
2は、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbとに対するサン
プリング周波数を変えて、4:1:1のコンポーネント
信号を圧縮回路3に出力する。圧縮回路3はDCT処
理、量子化処理及び可変長符号化処理によって入力され
たコンポーネント信号を圧縮する。これにより、伝送レ
ートが125Mbpsの入力アナログ画像信号を19M
bpsに変換して訂正符号化回路4に供給する。訂正符
号化回路4は入力された圧縮データに誤り訂正符号を付
加する。訂正符号化回路4の出力レートは25Mbps
である。変調回路5は訂正符号化回路4の出力を磁気記
録に適したコードに変調してアンプ6を介して図示しな
いヘッドに与えてテープ7に磁気記録する。
【0013】一方、再生系においては、テープ7から図
示しないヘッドによって再生された再生信号はアンプ8
を介して等化検出復調回路9に供給する。等化検出復調
回路9によって、再生信号を波形等化して復調し、訂正
復号化回路10によって誤り訂正して伸長回路11に与え
る。伸長回路11は再生データを可変長復号化処理、逆量
子化処理及び逆DCT処理によって伸長してD/A変換
器12に与える。D/A変換器12はディジタル信号をアナ
ログ信号に戻して出力端子13を介して出力する。
【0014】また、図11のディジタルVTRにおいて
は、画像データ以外の他のディジタルデータを記録する
こともできる。即ち、端子15を介して入力されたディジ
タルデータはディジタルI/F(インターフェース)14
を介して訂正符号化回路4に供給する。訂正符号化回路
4によってディジタルデータに誤り訂正符号を付加し、
変調回路5によって変調した後テープ7に記録する。ま
た、再生時には、訂正復号化回路10からのディジタルデ
ータをディジタルI/F14を介して端子15から出力す
る。即ち、ディジタルI/F14の入出力転送レートは2
5Mbpsである。
【0015】図12及び図13はテープ7の記録フォー
マットを示す説明図である。図12はテープ7に形成さ
れた記録トラックを示している。各記録トラックはデー
タの種類に対応した複数の領域を有しており、図12の
斜線部は映像データを記録する映像データ記録領域を示
している。民生用ディジタルVTRのSDフォーマット
においては、各トラックに1シンクブロックを記録単位
としてデータを記録するようになっている。図13はこ
のシンクブロックのデータ配列を示している。図13に
示すように、各シンクブロックは90バイト長であり、
先頭にシンク(同期信号)を配列し、次にIDを設け
る。次に77バイトのデータを配列し、最後にパリティ
を配列するようになっている。
【0016】図11のディジタルVTRを用いて、ディ
ジタル放送及び衛星を利用したB−ISDNによって伝
送される多重伝送信号を記録することが考えられる。こ
の場合には、図11のディジタルI/Fとしてパケット
変換回路及びパケット逆変換回路を採用すればよい。図
14はこの場合のディジタルVTRの構成を示すブロッ
ク図である。
【0017】ディジタル放送又はB−ISDNによって
伝送される多重伝送信号を入力処理回路21に供給する。
この多重伝送信号は例えば図8乃至図10に示すパケッ
トデータである。入力処理回路21は入力された多重伝送
信号に所定の信号処理を施してパケット変換回路22に供
給する。ディジタルVTRの記録単位は、上述したよう
に、シンクブロックであるので、入力されたパケット単
位の多重伝送信号をパケット変換回路22によってシンク
ブロック単位にパケット変換する。誤り訂正符号化回路
4はパケット変換回路22からのシンクブロック単位のデ
ータに図13に示すパリティを付加して変調回路5に供
給する。
【0018】一方、再生時には、誤り訂正復号化回路10
の出力をパケット逆変換回路23に与えて、入力多重伝送
信号のパケット単位に変換して出力処理回路24に与え
る。出力処理回路24はパケット逆変換回路23の出力に所
定の信号処理を施して図示しないデコーダ等に出力す
る。図示しないデコーダにおいては、再生した多重伝送
信号の各パケットに含まれる識別信号を用いることによ
り、多重伝送信号に含まれる複数チャンネルのデータの
うち所望のデータのみを選択して復号化することができ
る。デコーダは、選択した1つ又は複数のデータを復号
化して、画像及びテキストデータ等をモニタに出力す
る。
【0019】図15は図14のディジタルVTRによっ
て作成された記録テープを説明するための説明図であ
る。また、図16は図15のテープの記録フォーマット
を示す説明図である。図16(a)は図9の伝送パケッ
トに対応した記録フォーマットを示し、図16(b)は
図10の伝送パケットに対応した記録フォーマットを示
している。
【0020】図15の斜線部は多重伝送信号の記録領域
27を示している。パケット変換は入力された多重伝送信
号のパケット長をシンクブロック長に変換するものであ
り、記録される多重伝送信号の各シンクブロックは、伝
送時のパケット構造に基づくものとなる。例えば、図9
に示す伝送パケットが多重伝送信号として入力された場
合には、テープ7上の記録領域27には図16(a)に示
す記録フォーマットで記録が行われ、1トラックに複数
チャンネルのデータに基づくシンクブロックが記録され
る。また、図10に示す伝送パケットが多重伝送信号と
して入力された場合には、テープ7上の記録領域27には
図16(b)に示す記録フォーマットで記録が行われ、
各チャンネルのデータは複数のトラックに亘って記録さ
れる。図16(a),(b)に示すいずれの記録フォー
マットにおいても、各チャンネルのデータに割当てられ
る領域は各チャンネルのデータch−A乃至ch−Dの
伝送レートに基づく容量となる。このように、図14の
ディジタルVTRによって、多重伝送信号をパケット変
換してテープ上に記録すると共に再生することができ
る。
【0021】なお、ユーザーが多重伝送信号の複数のデ
ータのうち1つ又は複数のデータのみを利用することを
考慮して、予め、多重伝送信号の複数のデータのうち所
望のデータのみを記録することが考えられる。しかし、
この場合でも、記録レートと再生レートとを一致させる
必要から、所望のデータを記録するために必要なテープ
の容量は全データを記録する場合と略々同一となる。ま
た、仮に、記録レートと再生レートとを変えて、即ち、
所望のデータの時間軸を変換して記録を行うものとする
と、記録しない他のデータのデータレートによっては、
膨大な容量のバッファが必要となってしまう。これらの
理由から、従来、ユーザーが多重伝送信号の複数のデー
タのうち1つ又は複数のデータのみを利用する場合で
も、ディジタルVTRにおいては全データを記録するよ
うになっている。
【0022】ところで、このようなディジタルVTRに
記録された多重伝送信号をデコーダに与えて所望のデー
タを選択して復号化するだけでなく、記録したデータか
ら所望のデータを選択して再生出力し、他のディジタル
VTRにダビングしたり、ハードディスクに情報をスト
レージすることが考えられる。この場合、再記録するデ
ータが全記録データのうちの一部のデータであるか否か
に拘わらず、再生出力側においては、記録レート(図1
4では25Mbps)と同一の再生レートで再生を行う
必要がある。即ち、選択するデータのデータレートが記
録レートに比して極めて小さい場合でも、再生側のディ
ジタルVTRに記録されている全情報を例えば25Mb
psの再生レートで再生しながら、所望のデータを選択
して記録しなければならない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、所
定の記録媒体に記録された多重伝送信号のうち所望のデ
ータを再生して再記録する場合においても、記録された
多重伝送信号の全データを記録レートと同一の再生レー
トで再生する必要があるという問題点があった。
【0024】本発明は、多重伝送信号のうち1つ又は複
数種類のデータを記録レートよりも高速に再生して再記
録することができる多重伝送信号記録再生装置を提供す
ることを目的とする。
【0025】[発明の構成]
【課題を解決するための手段】本発明に係る多重伝送信
号記録再生装置は、1又は複数種類のデータが時分割多
重された多重伝送信号が入力され1又は複数のデータを
選択して夫々記録選択データとして出力する選択手段
と、前記記録選択データのデータレートを求めるデータ
レート計算手段と、入力されたデータに基づく記録トラ
ックを所定のテープ上に形成する記録手段と、前記デー
タレート計算手段が求めたデータレートに基づく前記記
録トラック上の位置に分割領域を設定し設定した分割領
域に前記記録選択データを記録させるように前記記録選
択データを再配置して前記記録手段に与えるデータ再配
置手段と、所定の再生モード時に前記分割領域をトレー
スして再生することが可能な再生手段と、この再生手段
の再生出力から前記記録選択データを再構成して出力す
る出力手段とを具備したものである。
【0026】
【作用】本発明において、データレート計算手段は、選
択手段が選択した1又は複数のデータのデータレートを
求める。データ再配置手段はデータレートに基づく記録
トラック上の位置に分割領域を設定し、設定した分割領
域に記録選択データを記録させるように再配置を行う。
記録手段はデータ再配置手段の出力をテープ上に記録す
る。再生手段は通常再生モード又は所定の高速再生モー
ド時に分割領域をトレースする。これにより、再生手段
からの再生出力の出力レートは記録手段において記録可
能な最大記録レートよりも高レートとなり、再生出力は
高速に出力される。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る多重伝送信号記録再生
装置の一実施例を示すブロック図である。本実施例は多
重伝送信号に含まれる複数種類のデータのうちの1つ又
は複数種類のデータを選択的に記録すると共に、記録し
たデータを高速再生することにより、記録レートよりも
高いレートで選択したデータを他のVTR又はハードデ
ィスク装置に記録させることを可能にしたものである。
【0028】多重伝送信号記録再生装置31の入力端子32
には例えばディジタル放送局から送信された多重伝送信
号のアンテナ入力を供給し、入力端子33には例えばB−
ISDN交換機から送信された多重伝送信号の接続端子
入力を供給する。これらの多重伝送信号は、複数種類の
データを含んでおり、例えば図8乃至図10に示すパケ
ット構造を有する。入力端子32,33に入力された多重伝
送信号は入力切換部34に与え、入力切換部34は、ユーザ
ー操作に基づいて、端子32,33のいずれか一方から入力
された多重伝送信号を選択して入力信号識別部35に供給
する。
【0029】入力信号識別部35は、多重伝送信号の各パ
ケットの先頭に配列されたパケットヘッダーを検出し
て、多重伝送信号に含まれるデータの種類、例えば、チ
ャンネル番号を示す入力信号モニタ出力を端子36を介し
て出力する。入力信号識別部35は、多重伝送信号をチャ
ンネル選択部37に与える。チャンネル選択部37は、端子
38を介してユーザーが所望するチャンネルを示す選択情
報が入力され、この選択情報に対応するパケットヘッダ
ーを検出して、ユーザーが所望するデータを選択して記
録選択データとしてデータレート計算部39に出力する。
例えば、多重伝送信号中にチャンネルA乃至Dのデータ
ch−A乃至ch−Dが含まれる場合において、選択情
報によってch−A,ch−Dが選択されたことが示さ
れたときには、チャンネル選択部37は、ch−A及びc
h−Dのパケットのみを選択して出力することもあり、
また、パケット中に含まれるch−A,ch−Dのデー
タのみを抽出して出力することもある。
【0030】データレート計算部39は入力されたデータ
のデータ量を積算して平均化することにより、記録選択
データの所定時間当たりのデータレートを算出する。例
えば、データレート計算部39は、1分当たりのデータ量
を積算して、過去の数分間の積算量の平均値を求める。
データレート計算部39は算出したデータレートを記録選
択データと共にデータ再配置部40に出力する。データ再
配置部40は後述するテープ46に形成する記録トラック上
のいずれの位置に記録選択データを記録するかを決定
し、この記録位置に対応させて記録選択データを再配置
して記録再生部42に出力するようになっている。メモリ
41はデータ再配置部40からのデータを記憶してデータ再
配置部40に出力することにより、データ再配置部40にお
けるデータの再配置を可能にする。
【0031】図2及び図3はデータ再配置部40の記録選
択データの再配置を説明するための説明図である。図2
(a)は3倍速再生時のトレースパターンを示し、図2
(b)は5倍速再生時のトレースパターンを示してい
る。図2中の記号+,−はアジマス方向を示している。
【0032】テープ61にはダブルアジマス記録によって
記録トラックが形成されている。図2(a),(b)は
夫々テープ61をシングルアジマス180度対向ヘッドを
用いて3倍速再生又は5倍速再生したときのトレースパ
ターンを示している。トレース62,65はマイナスアジマ
スヘッドによるトレースであり、トレース63,64はプラ
スアジマスヘッドによるトレースである。図2(a),
(b)の斜線部は再生信号のエンベロープの最大値の5
0%以上のレベルで再生されるトレース領域を示してい
る。
【0033】最大エンベロープの50%以上の再生レベ
ルでデータを正常に再生することができるものとした場
合には、図2(a)の斜線部に示すように、3倍速再生
時には、1トラックを垂直方向に4分割して、中央の2
分割分の領域の記録データを1トレースで再生すること
ができる。また、5倍速再生時には、図2(b)の斜線
部に示すように、1トラックを垂直方向に8分割して、
上下の各1分割分に対応する領域と、中央の2分割分に
対応する領域とを1トレースで再生することが可能とな
る。
【0034】一般的には、n倍速再生を行うと、1トラ
ックを垂直方向に(2n−2)分割した各領域のうち、
トラックの上端の1分割領域、下端の1分割領域及び中
央の1つ以上の連続した2分割領域において再生信号の
エンベロープが最大値の50%以上の値となる。即ち、
トラックの上下端及び中央の1以上の部分において夫々
1トラックの1/(n−1)ずつの領域から正常な再生
信号が得られるものと考えることができる。
【0035】データ再配置部40はメモリ41を用いて記録
選択データを所定の倍速数に対応した例えば中央の分割
領域に記録するようにデータを再配置する。即ち、デー
タ再配置部40は、高速再生時にへッドが通過する分割領
域に断続的に記録選択データを記録させることにより、
記録選択データを高速再生モードで再生することを可能
にする。また、n倍速再生時には、1トレースはnトラ
ックに跨り、1トレース期間にテープはnトラック分走
行する。そこで、データ再配置部40はnトラックに亘り
例えば同一トラック位置の分割領域に同一データam を
記録させるようになっている。そうすると、トラッキン
グ位相に拘わらず、所定の1トレースによってデータa
m を必ず再生することができる。
【0036】ところで、各トラックの分割領域のみに記
録を行うと共に、倍速数に応じて同一データを繰返し記
録するので、全体の記録レートに対して記録選択データ
の記録レートは小さくなる。このため、データ再配置部
40は、記録選択データのデータレートに基づいて同一デ
ータの繰返し回数、即ち、倍速数nを決定するようにな
っている。このように、データ再配置部40は、記録選択
データのデータレートに基づいて倍速数nを決定し倍速
数nに対応した分割領域を設定して、nトラックに亘っ
て同一データを分割領域に記録させるように、記録選択
データを再配置するようになっている。また、データ再
配置部40は、データの配置状態、即ち、分割領域の位置
を示す状態フラグを記録選択データに付加して出力する
ようになっている。
【0037】データ再配置部40の出力は記録再生部42の
誤り訂正符号化部43に与える。記録再生部42は図14の
ディジタルVTRと同様の構成であり、誤り訂正符号化
部43は入力されたデータに誤り訂正符号を付加して変調
及び増幅部44に出力する。変調及び増幅部44は入力され
たデータを記録に適したコードに変調して増幅しヘッド
45に与える。ヘッド45はテープ46をトレースして記録ト
ラックを形成すると共に、記録したデータを再生して再
生信号を復調及び等化部47に出力する。なお、変調及び
増幅部44は、記録トラック上のサブコード領域に記録デ
ータの種類を示す情報を記録させるようになっている。
テープ46はサーボ部49に制御されて所定の走行速度で走
行するようになっている。サーボ部49は、ユーザ操作に
基づく出力信号選択情報が入力されて再生出力するデー
タが指定され、再生信号に含まれる状態フラグを検出
し、検出した状態フラグによって選択されたデータ(以
下、出力選択データという)の記録配置パターンを認識
して再生倍速数を決定し、再生倍速数に基づく走行速度
でテープ46を走行させるようになっている。
【0038】復調及び等化部47はヘッド45からの再生信
号を波形等化して復調し誤り訂正部48に出力する。誤り
訂正部48は、入力された再生データを誤り訂正処理して
データ再構成部50に出力するようになっている。データ
再構成部50は記録再生部42からの再生データから出力選
択データ以外の無効データ等のデータを除去し、出力選
択データを元のデータ順に再配列して出力端子55を介し
て出力するようになっている。
【0039】出力端子55からの出力選択データはハード
ディスク装置52及びディジタルVTR51に供給する。デ
ィジタルVTR51は図11又は図14と同様の構成であ
り、入力された出力選択データをディジタル記録すると
共に再生して再生データをパソコン53及びモニタ54に出
力するようになっている。また、ハードディスク装置52
は入力された出力選択データをストレージすると共に読
出して、パソコン53に出力するようになっている。パソ
コン53は入力されたデータをRGB変換してしてモニタ
54に出力する。モニタ54は入力されたデータに基づく画
像を映出するようになっている。
【0040】次に、このように構成された実施例の動作
について図3乃至図5を参照して説明する。
【0041】ディジタル放送局又はB−ISDN交換機
からの多重伝送信号は夫々多重伝送信号記録再生装置31
の入力端子32,33を介して入力切換部34に供給する。多
重伝送信号は例えば図8乃至図10に示すパケット構造
を有する。入力切換部34はユーザー操作に基づいて、入
力端子32,33のいずれか一方に入力された多重伝送信号
を選択して入力信号識別部35に供給する。入力信号識別
部35は、多重伝送信号の各パケット先頭のパケットヘッ
ダーを検出して、多重伝送信号に含まれるデータの種類
を示す入力信号モニタ出力を出力端子36から出力する。
この入力信号モニタ出力に基づく画像を図示しないモニ
タに映出させることにより、モニタの表示画面上に多重
伝送信号に含まれるデータの種類を示す表示を表示させ
ることができる。
【0042】ユーザーはモニタの表示から記録を希望す
るチャンネルを選択し、例えば図示しない入力装置の操
作によって、選択チャンネルを指定する。これにより、
記録選択データを示す選択情報が端子38からチャンネル
選択部37に供給される。チャンネル選択部37は選択情報
に基づいて記録選択データを選択してデータレート計算
部39に与える。データレート計算部39は記録選択データ
のデータレートを算出して選択データと共にデータ再配
置部40に供給する。
【0043】データ再配置部40は、記録選択データのデ
ータレートに基づいて、記録選択データに対する再生時
の倍速数nを決定する。いま、データ再配置部40が9倍
速再生モードに対応した記録を設定するものとする。図
3は倍速数nを9とした場合のトレースパターンを示す
説明図である。図3の記号+,−は記録トラックのアジ
マス方向を示している。プラスアジマスヘッドによるト
レース72は、再生信号のエンベロープが最大値の50%
以上となる分割領域をトラックの両端で1カ所ずつ、中
央で6カ所再生することができる。なお、1分割領域
は、上述したように、1トラックの1/(2n−2)の
範囲である。図3はこれらの分割領域のうち中央の連続
した2カ所の分割領域(以下、2/(2n−2)分割領
域という)(斜線部)に記録選択データam を記録する
例を示している。データ再配置部40は、9倍速を設定し
た場合には、9トラックに同一の記録選択データam を
記録するように記録選択データを配置する。
【0044】即ち、データ再配置部40は、図3のトラッ
クt1 乃至t9 の同一位置の2/(2n−2)分割領域
r1 乃至r9 に記録選択データa1 を記録するようにデ
ータ配置を行う。以後同様に、9トラックに亘り各トラ
ックの同一位置の2/(2n−2)分割領域に同一の記
録選択データa2 ,a3 ,…を順次記録するようにデー
タ配置を行う。図3の例では、トレース72によって領域
r3 に記録された記録選択データa1 を再生することが
でき、次のトレース73によって領域r12に記録された記
録選択データa2 を再生することができる。また、9ト
ラックに亘り同一の記録選択データを記録しているの
で、9倍速再生時のトラッキング位相が変化しても、必
ず、各記録選択データam を再生することができる。従
って、全体の記録レートに比して低いデータレートの記
録選択データam を図3の記録配置となるように配列し
て記録することにより、再生時に9倍速再生を行えば、
記録選択データam の全データを再生することができ
る。
【0045】なお、同一の記録選択データを9トラック
に亘って記録するので、記録選択データの記録レートは
全体の記録レートに対して、 (2/(2×9−2)}/9=1/72 倍のレートになる。つまり、全体の記録レートが25M
bpsである場合には、この場合の記録選択データの記
録レートは(25/72)Mbpsとなる。
【0046】データ再配置部40はメモリ41を用いて記録
選択データを再配置し、再配置した記録選択データにそ
の配置状態を示す状態フラグを付加して記録再生部42に
供給する。記録再生部42は、誤り訂正符号化部43におい
て入力されたデータに誤り訂正符号を付加し、変調及び
増幅部44において変調処理及び増幅処理を行って、ヘッ
ド45によりテープ46に記録を行う。これにより、テープ
46には図3のテープ71と同一の記録状態で記録が行われ
る。
【0047】再生時には、ヘッド45によってテープ46を
トレースして復調及び等化部47に再生信号を与える。復
調及び等化部47は再生信号を波形等化して復調し、再生
データを誤り訂正部48に与えて誤り訂正させる。一方、
再生データ中のサブコードに記録されたデータからテー
プ46に記録されているデータについての情報を得て、例
えばモニタに表示させる。ユーザーはモニタの表示画面
上の表示に基づいて出力させるデータを選択し図示しな
い入力装置によって指定する。このユーザー操作に基づ
いて、出力信号選択情報が記録再生部42のサーボ部49に
供給される。
【0048】サーボ部49は出力信号選択情報及び状態フ
ラグに基づいて再生倍速数を決定する。この場合には、
テープ46に図3に示す1種類の記録選択データam のみ
が記録されているので、サーボ部49は9倍速再生モード
でテープ46を走行させる。これにより、ヘッド45は図3
に示すトレースを行う。上述したように、トラッキング
位相に拘わらず、必ず記録再生データam を再生するこ
とができる。
【0049】記録再生部42からの再生データはデータ再
構成部50において元のデータ順に再配列して端子55から
出力選択データとして出力する。9倍速再生モードで再
生を行っているので、この場合の再生レートは全体の記
録レートの9倍である。即ち、全体の記録レートが25
Mbpsであるものとすると、記録選択データam に対
する記録レートが25/72Mbpsであったのに対
し、出力選択データamを25/8Mbpsの出力レー
トで出力することができる。出力端子55からの出力選択
データはハードディスク装置52及びディジタルVTR51
に供給する。出力選択データの出力レートが記録選択デ
ータam の記録レートよりも高速になっているので、ハ
ードディスク装置52及びディジタルVTR51において高
速記録が可能となる。
【0050】ハードディスク装置52又はディジタルVT
R51からの再生データはパソコン53に供給してRGB出
力変換した後モニタ54に与え、表示画面上に画像を映出
させる。
【0051】ところで、記録再生部42において記録可能
な最大記録レートをImax とすると、記録選択データa
m の記録レートIR及び再生レート(出力レート)OR
は倍速数をnとして夫々下記式(1),(2)によって
与えられる。
【0052】 IR=Imax ×(2/分割数)×(1/繰返しトラック数) ={2/(2n一2)}×(1/n)×Imax ={1/(n一1)}×(1/n)×Imax …(1) OR=IR×倍速数 =IR×n =Imax /(n−1) …(2) 上記式(1),(2)によって、図3の例(n=9)で
は、Imax を25Mbpsであるものとすると、記録選
択データam の記録レートは25/72Mbpsであ
り、出力レートは25/8Mbpsであることが分か
る。即ち、記録選択データのデータレートが25/72
Mbps以下である場合には、図3に示す9倍速再生に
対応した記録を行うことにより、再生時に9倍速再生を
行って高速出力が可能となる。
【0053】記録選択データのデータレートが25/7
2Mbpsよりも大きい場合には、nを9よりも小さな
値に設定しなければならない。図4はデータ再配置部40
が所定の記録選択データのデータレートを考慮して3倍
速再生モードに対応した記録を設定した場合のテープの
記録状態及び3倍速再生時のトレースを説明するための
説明図である。
【0054】データ再配置部40は、各トラックの同一位
置の2/(2n一2)分割領域に記録選択データam を
記録するようにデータ再配置を行う。倍速数nが3であ
るので、この場合には、2/(2n一2)分割領域(斜
線部)は1トラックの2/(2×3−2)=1/2の範
囲となる。図4に示すように、3トラックに亘って同一
データを各トラックの2/(2n一2)分割領域に記録
する。
【0055】従って、全体の記録レートImax に対し
て、記録選択データam の記録レートは、 {2/(2×3−2)}/3=1/6 倍のレートとなる。つまり、全体の記録レートImax が
25Mbpsである場合には、上記式(1)からも明ら
かなように、記録レートIRは(25/6)Mbpsと
なる。この場合でも、図4のトレース75乃至78に示すよ
うに、再生時に3倍速再生モードを指定して再生するこ
とにより、トラッキング位相に拘わらず、各トレースに
よって1回ずつ記録選択データa0 ,a1 ,…を再生す
ることができる。
【0056】この場合には、記録選択データam の出力
レートORは上記式(2)から25/2Mbpsである
ことが分かる。即ち、記録選択データam の記録レート
25/6Mbpsに対して、出力レートは25/2Mb
psであり、高速出力が可能である。つまり、記録選択
データのデータレートが25/6Mbps以下である場
合には、図4に示す3倍速再生に対応した記録を行うこ
とにより、記録選択データの全てを高速に再生して出力
することができる。
【0057】図3及び図4の例では、倍速数nを奇数に
設定しているが、図5は倍速数nを偶数に設定した例で
ある。図5はデータ再配置部40が所定の記録選択データ
のデータレートを考慮して4倍速再生モードに対応した
記録を設定した場合のテープの記録状態及び4倍速再生
時のトレースを説明するための説明図である。図5の記
号+,−は記録トラックのアジマス方向を示している。
【0058】図5においてトレース81,83は3倍速再生
時のプラスアジマスヘッドによるトレースを示し、トレ
ース82はマイナスアジマスヘッドによるトレースを示し
ている。図5のトラッキング位相時においては、各2/
(2n一2)分割領域のうち領域ru をトレース81によ
って再生可能である。これに対し、マイナスアジマスヘ
ッドによるトレース82では領域ru と同一位置の2/
(2n一2)分割領域を再生することができず、トレー
ス82では領域rd を再生可能である。即ち、偶数倍速再
生において必ずトレース可能な領域のトラック上の位置
はヘッドのアジマス方向によって変化する。この理由か
ら、この場合には、データ再配置部40は、領域ru と同
一位置の4トラックの2/(2n一2)分割領域に記録
選択データam を記録し、次の4トラックには領域rd
と同一位置の2/(2n一2)分割領域に記録選択デー
タam を記録し、以後4トラック周期で記録位置を交互
に変化させるように、記録選択データの再配置を行う。
なお、倍速数nが4であるので、2/(2n一2)分割
領域(斜線部)は1トラックの2/(2×4−2)=1
/3の範囲となる。
【0059】従って、全体の記録レートImax に対し
て、記録選択データam の記録レートは、 {2/(2×4−2)}/4=1/12 倍のレートとなる。つまり、全体の記録レートImax が
25Mbpsである場合には、上記式(1)からも明ら
かなように、記録レートIRは(25/12)Mbps
となる。この場合でも、図5のトレース81乃至83に示す
ように、再生時に4倍速再生モードを指定して再生する
ことにより、各トレースによって1回ずつ記録選択デー
タa0 ,a1 ,…を再生することができる。なお、この
場合には、各ヘッドを繰返し4トラックのうちアジマス
が一致する2トラックのどちらかにオントラックさせる
必要がある。
【0060】また、この場合には、記録選択データam
の出力レートORは上記式(2)から25/3Mbps
であることが分かる。即ち、記録選択データam の記録
レート25/12Mbpsに対して、出力レートは25
/3Mbpsであり、高速出力が可能である。つまり、
記録選択データのデータレートが25/12Mbps以
下である場合には、図5に示す4倍速再生に対応した記
録を行うことにより、記録選択データの全てを高速に再
生して出力することができる。
【0061】このように、本実施例においては、記録選
択データのデータレートに基づく倍速数nを求め、n倍
速再生時に必ずトレース可能な2/(2n一2)分割領
域に、nトラックに亘って記録選択データを記録させる
ように記録選択データの再配置を行った後に、記録する
ようになっている。これにより、記録可能な最大記録レ
ートがImax である場合に、記録選択データのデータレ
ートが{1/(n一1)}×(1/n)×Imax 以下で
あれば、n倍速再生に対応した記録を行うことにより、
n倍速再生によって記録選択データの全データを再生可
能で、且つ、記録選択データの出力レートをImax /
(n−1)の高速レートで再生出力することができる。
【0062】なお、本実施例においては、記録選択デー
タのデータレートが設定したモードにおける記録レート
以下であればよく、2/(2n一2)分割領域の全領域
に記録選択データが記録されるわけではないので、無効
データ及び多重伝送信号以外の信号が記録されていても
問題はない。
【0063】更に、本実施例においては、多重伝送信号
のうちデータレートが異なる複数のデータを選択して記
録することも可能である。図6はこの場合におけるデー
タ再配置部40のデータ再配置を説明するためのものであ
り、記録選択データとしてデータレートが25/72M
bps以下のデータam とデータレートが25/20M
bps以下のデータbm とデータレートが25/2Mb
ps以下のデータcとを選択した例を示している。
【0064】この場合には、データ再配置部40は、各記
録選択データのデータレートに基づいて、各記録選択デ
ータの記録位置を決定する。記録選択データam はデー
タレートが25/72Mbps以下であるので、9倍速
再生に対応した記録位置、即ち、図6に示す各トラック
の2/(2n−2)分割領域R1 にデータam を記録す
るように再配置を行う。また、記録選択データbm はデ
ータレートが25/20Mbps以下であるので、5倍
速再生に対応した記録位置、即ち、図6に示す各トラッ
クの2/(2n−2)分割領域R2 にデータbm を記録
するように再配置を行う。更に、記録選択データcはデ
ータレートが25/2Mbps以下であるので、通常再
生に対応した記録位置、即ち、図6に示す各トラックの
残りの領域R3 にデータcを記録するように再配置を行
う。なお、各倍速数に応じたトラック数だけ同一データ
を繰返し記録することは上述した他の例と同一である。
【0065】いま、ユーザー操作に基づく出力信号選択
情報によって、記録選択データcを再生出力することが
指定されるものとする。この場合には、サーボ部49はテ
ープ46を通常再生速度で走行させる。そうすると、ヘッ
ド45は全記録トラックをトレースして記録選択データc
を再生する。再生データはデータ再構成部50によって再
構成してデータcのみを出力する。
【0066】次に、ユーザー操作に基づく出力信号選択
情報によって、記録選択データbmを再生出力すること
が指定されるものとする。この場合には、サーボ部49は
テープ46を5倍速再生速度で走行させる。この場合に
は、プラスアジマスヘッドによってトレース91,93が行
われ、マイナスアジマスヘッドによってトレース92が行
われる。トレース91によってトラックT2 の2/(2n
−2)分割領域に記録された記録選択データb1 を再生
し、次のトレース92によってトラックT7 の2/(2n
−2)分割領域に記録された記録選択データb2 を再生
し、同様に、次のトレース93によって記録選択データb
3 を再生する。こうして、記録選択データbm の再生デ
ータをデータ再構成部50に与えて、記録選択データbm
を再生出力することができる。
【0067】また、記録選択データam を再生出力する
ことが指定された場合には、サーボ部49はテープ46を9
倍速再生速度で走行させる。この場合には、プラスアジ
マスヘッドのトレース95によってトラックT2 の2/
(2n−2)分割領域に記録された記録選択データa1
を再生し、同様に次のトレース96によって記録選択デー
タa2 を再生する。こうして、記録選択データam の再
生データをデータ再構成部50に与えて、記録選択データ
am を再生出力することができる。
【0068】なお、いずれのデータを出力する場合で
も、トラッキング位相を考慮する必要がないことは上記
各例と同様であり、また、各データの出力レートは上記
式(2)式を満足することは明らかである。
【0069】図6は例えばデータcがビデオデータ、デ
ータbm が音声データ、データamがテキストデータで
ある多重伝送信号を受信した場合に相当する。本実施例
においては、これらのデータのうち音声データ及びテキ
ストデータを高速再生出力することができ、ビデオデー
タ及び全データを再生出力する場合には通常再生速度で
再生出力することができる。
【0070】ところで、記録選択データのデータレート
が記録途中で大幅に変動することがある。図7はこの場
合のデータ再配置部40のデータ再配置を説明するための
ものであり、例えば、データレートが25/20Mbp
s以下の記録選択データが記録途中で26/7Mbps
以下のデータに変化した例を示している。
【0071】データレートが25/20Mbps以下の
データを選択記録する場合には、データ再配置部40はn
を5に設定する。即ち、図7の左側に示すように、5倍
速再生に対応する2/(2n−2)分割領域Rp (斜線
部)に選択記録データa0 ,a1 ,a2 を記録するよう
に、データ再配置部40はデータを再配置する。この選択
記録データの記録途中でデータレートが26/7Mbp
s以下に変化すると、データ再配置部40は、記録レート
を変更することを示す変更フラグ及び次の記録配置を示
す状態フラグを再配置した選択記録データに多重すると
共に、新たなデータレートを考慮した倍速数nとして3
を設定する。例えば、図7の例では、変更フラグ及び状
態フラグをn=5の期間の最後の5トラックに記録する
ようにデータを再配置する。次に、データ再配置部40
は、3倍速再生に対応する2/(2n−2)分割領域R
a に次の選択記録データa3 ,a4 ,…を記録するよう
にデータの再配置を行う。
【0072】再生時においては、サーボ部49は先ず5倍
速再生速度でテープ46を走行させる。これにより、トレ
ース101 ,102 ,103 が行われて、領域Rp に記録され
ている選択記録データa0 ,a1 ,a2 が順次再生され
る。選択記録データa2 の記録領域には変更フラグ及び
次の記録配置を示す状態フラグも記録されており、サー
ボ部49はこれらのフラグの検出結果に基づいてテープ走
行速度を変更する。この場合には、トラックTc から3
倍速再生モードを設定してもよいが、数トラック期間を
再生速度の(加)減速期間又は通常再生期間に設定し
て、再生速度をスムーズに移行させた方がよい。特に、
レートの変化が大きい場合には、急激な加減速を回避す
るために、一旦通常再生モードに移行し、次に加速して
本来の再生速度に移行してもよい。図7では、トラック
Tn から3倍速再生モードに移行してしている。これに
より、トレース105 ,106 ,107 が行われて、領域Ra
に記録された選択記録データa6 ,a7 ,a8 ,…が再
生される。なお、加減速期間(通常再生期間)の出力レ
ートは式(2)とは異なる。
【0073】また、本実施例はデータの検索及びファイ
ル管理等に利用することができる。例えば、数十倍速再
生又は100倍速再生に対応した記録位置に検索用のデ
ータ及びファイル管理用のデータ(ファイル名又は検索
に必要なデータ)等を記録するようにデータを再配置す
ることにより、高速サーチ時にサーチ中の位置に記録さ
れているファイルの内容を容易に認識することが可能と
なり、検索用のデータを用いて容易に検索処理を行うこ
とができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
重伝送信号のうち1つ又は複数種類のデータを記録レー
トよりも高速に再生出力して再記録することができると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重伝送信号記録再生装置の一実
施例を示すブロック図。
【図2】図1中のデータレート再配置部39を説明するた
めの説明図。
【図3】実施例の動作を説明するための説明図。
【図4】実施例の動作を説明するための説明図。
【図5】実施例の動作を説明するための説明図。
【図6】実施例の動作を説明するための説明図。
【図7】実施例の動作を説明するための説明図。
【図8】マルチチャンネルデータを伝送用パケットを用
いてパケット化したパケットデータを示す説明図。
【図9】マルチチャンネルデータを伝送用パケットを用
いてパケット化したパケットデータを示す説明図。
【図10】マルチチャンネルデータを伝送用パケットを
用いてパケット化したパケットデータを示す説明図。
【図11】ディジタルVTRを示すブロック図。
【図12】民生用ディジタルVTRの記録フォーマット
を示す説明図。
【図13】民生用ディジタルVTRのシンクブロックを
示す説明図。
【図14】ディジタルVTRの構成を示すブロック図。
【図15】図14のディジタルVTRによって作成され
た記録テープを説明するための説明図。
【図16】図15のテープの記録フォーマットを示す説
明図。
【符号の説明】
35…入力信号識別部、37…チャンネル選択部、39…デー
タレート計算部、40…データ再配置部、42…記録再生
部、50…データ再構成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴岡 秀一 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (72)発明者 柳本 正雄 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝マルチメディア技術研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は複数種類のデータが時分割多重さ
    れた多重伝送信号が入力され1又は複数のデータを選択
    して夫々記録選択データとして出力する選択手段と、 前記記録選択データのデータレートを求めるデータレー
    ト計算手段と、 入力されたデータに基づく記録トラックを所定のテープ
    上に形成する記録手段と、 前記データレート計算手段が求めたデータレートに基づ
    く前記記録トラック上の位置に分割領域を設定し設定し
    た分割領域に前記記録選択データを記録させるように前
    記記録選択データを再配置して前記記録手段に与えるデ
    ータ再配置手段と、 所定の再生モード時に前記分割領域をトレースして再生
    することが可能な再生手段と、 この再生手段の再生出力から前記記録選択データを再構
    成して出力する出力手段とを具備したことを特徴とする
    多重伝送信号記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記分割領域は、前記再生手段による所
    定の再生モード時にトレース可能な前記記録トラック上
    の位置に設定されることを特徴とする請求項1に記載の
    多重伝送信号記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記データ再配置手段は、前記データレ
    ート計算手段が求めたデータレートに基づいて前記記録
    手段における記録レートを決定し決定した記録レートで
    の記録を可能とする記録容量を有する前記分割領域を設
    定することを特徴とする請求項1に記載の多重伝送信号
    記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記データ再配置手段は、前記記録選択
    データのデータレートが前記記録手段において記録可能
    な最大記録レートの1/n(n−1)(nは3以上の整
    数)倍以下である場合に、前記再生手段においてn倍速
    再生したときにトレース可能な前記記録トラック上の位
    置に前記分割領域を設定することを特徴とする請求項1
    に記載の多重伝送信号記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記分割領域は、前記記録トラックを
    (2n−2)分割した各領域のうちの連続した2つの領
    域であることを特徴とする請求項4に記載の多重伝送信
    号記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記分割領域を全トラックに設定し、 前記データ再配置手段は、n記録トラックの前記分割領
    域に亘って前記記録選択データの同一データを記録する
    ように前記記録選択データを再配置することを特徴とす
    る請求項4に記載の多重伝送信号記録再生装置。
  7. 【請求項7】前記再生手段は、前記テープに記録された
    前記記録選択データをn倍速再生モードで再生して前記
    記録手段において記録可能な最大記録レートの1/(n
    −1)倍のレートで出力することを特徴とする請求項4
    に記載の多重伝送信号記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記データ再配置手段は、前記分割領域
    の設定状態を示す状態フラグを前記記録選択データの再
    配置後のデータ付加して前記記録手段に与え、 前記再生手段は、前記状態フラグに基づいて再生モード
    を決定することを特徴とする請求項1に記載の多重伝送
    信号記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記データ再配置手段、前記記録選択デ
    ータのデータレートが所定の割合以上に変化した場合に
    は前記分割領域の設定を変更すると共に、この変更前の
    記録トラックに分割領域の設定を変更することを示す変
    更フラグを記録させ、 前記再生手段は、前記変更フラグを検出すると前記状態
    フラグに基づいて前記再生モードを変更することを特徴
    とする請求項8に記載の多重伝送信号記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記再生手段は、前記変更フラグ検出
    直後において所定の加減速期間を設定した後前記状態フ
    ラグに基づく再生モードに移行することを特徴とする請
    求項9に記載の多重伝送信号記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記データレート計算手段は、単位時
    間当たりの前記記録選択データのデータ量に基づいて前
    記データレートを求めることを特徴とする請求項1に記
    載の多重伝送信号記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記選択手段は、前記多重伝送信号に
    含まれる識別信号に基づいて記録選択データを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の多重伝送信号記録再
    生装置。
  13. 【請求項13】 前記データ再配置手段は、前記記録手
    段において記録するデータの属性を示す属性データを前
    記分割領域に記録させるようにデータの再配置を行い、 前記再生手段によって再生した前記属性データに基づい
    て検索を行う検索手段を付加したことを特徴とする請求
    項1に記載の多重伝送信号記録再生装置。
JP29717494A 1994-11-30 1994-11-30 多重伝送信号記録再生装置 Pending JPH08161826A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9918247B2 (en) 2001-04-30 2018-03-13 Ipr Licensing, Inc. Wireless communication system having cell saturation based content delivery

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US9918247B2 (en) 2001-04-30 2018-03-13 Ipr Licensing, Inc. Wireless communication system having cell saturation based content delivery

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