JPH08161708A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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JPH08161708A
JPH08161708A JP29741394A JP29741394A JPH08161708A JP H08161708 A JPH08161708 A JP H08161708A JP 29741394 A JP29741394 A JP 29741394A JP 29741394 A JP29741394 A JP 29741394A JP H08161708 A JPH08161708 A JP H08161708A
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magnetic
track width
magnetic head
manufacturing
grinding
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JP29741394A
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Tadashi Saito
正 斎藤
Shinji Takahashi
伸司 高橋
Toshinobu Watanabe
利信 渡辺
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラック欠けの発生を抑え、基板の各溝部間
の突き合わせ面の鏡面加工を容易とし、製造歩留りを向
上させ、生産性も向上させる。 【構成】 ブロック21に複数のトラック幅規制溝22
を形成する際、その間隔をA(mm),B(mm)の2
種類とし、これらを交互に配するとともに、比率A/B
を1/10〜1/4とする。そして、上記トラック幅規
制溝22間の突き合わせ面21aを鏡面加工して一対の
磁気コア半体ブロックを形成し、これらを前記突き合わ
せ面21aを相対向させてトラック位置合わせしながら
ギャップ接合した後、所定の幅に分断する。なお、上記
突き合わせ面21aを鏡面加工した後に、少なくとも突
き合わせ面21aに金属磁性膜を形成しても良い。さら
に、上記トラック幅規制溝22を番手2000〜600
0の砥石による研削により形成し、このときの研削断面
積を0.05mm2 以下とすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオテープレ
コーダー等に搭載される高密度記録用磁気ヘッドを製造
する磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダー(VTR)等の
磁気記録再生装置に組み込まれる磁気ヘッドとしては、
例えば単結晶フェライトや多結晶フェライト,単結晶フ
ェライトと多結晶フェライトの接合材等によって磁気コ
ア半体を構成したフェライトヘッドが一般的である。
【0003】また、上記磁気記録再生装置においては、
高密度記録化等を目的として、磁気記録媒体の高保磁力
化が進められている。そして、上記のような磁気記録媒
体用の磁気ヘッドとして磁気コア半体に高飽和磁束密度
の金属磁性体を用いた磁気ヘッドが種々開発されてい
る。このような磁気ヘッドの代表的なものとしては、耐
摩耗性の良好なフェライト等のセラミックスの磁性材料
よりなる磁気コア基板と金属磁性体の複合型の磁気ヘッ
ド、いわゆるメタル・イン・ギャップ(Metal i
n gap)ヘッド(以下、MIGヘッドと略する。)
が挙げられる。
【0004】上記MIGヘッドは、フェライト等の磁性
材料よりなる磁気コア基板の対向面に金属磁性膜が被着
形成された一対の磁気コア半体が、上記金属磁性膜同士
を突き合わせるようにして接合一体化されたものであ
り、当該金属磁性膜の突合わせ面間には磁気ギャップが
形成されている。この時、磁気コア基板の対向面の磁気
ギャップに相当する位置には磁気ギャップと平行なギャ
ップ形成面が形成されており、上記ギャップ形成面の両
端には、磁気ギャップのトラック幅を規制するトラック
幅規制溝が設けられている。従って、磁気コア基板の対
向面にその形状に沿って被着形成される金属磁性膜は、
ギャップ形成面上において磁気ギャップと平行となる。
また、上記トラック幅規制溝により一対の磁気コア半体
間に形成される溝部には融着ガラスが充填され、一対の
磁気コア半体は接合一体化されている。
【0005】そして、上述のようなフェライトヘッド
は、次に示されるような方法によって製造される。先
ず、磁性フェライトよりなる基板の一主面に基板の突き
合わせ面の幅、すなわち後工程において形成される磁気
ギャップのトラック幅を規制するためのトラック幅規制
溝を機械加工により複数形成する。次に、トラック幅規
制溝を形成した面に、コイルを巻装するための巻線溝、
ガラス融着接合を行うためのガラス溝をトラック幅規制
溝と直行するように機械加工によって形成する。その結
果、各溝部間に突き合わせ面が形成されることとなる。
【0006】次に、上記突き合わせ面にポリッシング等
により鏡面加工を行い、一対の磁気コア半体ブロックを
形成する。なお、上記ポリッシングとは、研磨用の研磨
材を水またはオイル等で混合して液化させたスラリー状
砥粒、すなわち研磨液を平坦な面を有する定盤(ポリッ
シャー)と被加工物(ワーク)の間に供給し、加工圧力
を加えながら定盤の回転運動を利用して研磨材の切刃で
被加工物から必要量の取り代を取り除き、定盤の持つ平
面度を転写する方法である。
【0007】次に、上記一対の磁気コア半体ブロックの
接合を行う。一対の磁気コア半体ブロックの接合を行う
にあたっては、トラック幅規制溝同士,巻線溝同士,ガ
ラス溝同士の位置合わせを行い、それぞれの突き合わせ
面を相対向させてトラック位置合わせした上で、巻線溝
間、ガラス溝間に融着ガラスを配し、溶融充填する。そ
の結果、トラック幅規制溝間にも融着ガラスが充填さ
れ、一対の磁気コア半体ブロックのギャップ接合がなさ
れ、突き合わせ面間に磁気ギャップが形成される。
【0008】さらに、接合一体化した一対の磁気コア半
体ブロックを所定のアジマス角に傾斜させ、当たり幅加
工を行った上で、所定のチップ厚(幅)に分断してフェ
ライトヘッドを完成する。上述のMIGヘッドも上記フ
ェライトヘッドと同様の製造工程を経て製造される。す
なわち、各溝部間の突き合わせ面を鏡面加工した一対の
磁気コア半体ブロックの少なくとも突き合わせ面に金属
磁性膜をそれぞれ形成し、これら一対の磁気コア半体ブ
ロック同士を金属磁性膜を突き合わせるようにしてギャ
ップ接合した後、所定のチップ厚に分断する。なお、上
記金属磁性膜はスパッタリング法,蒸着法等の真空薄膜
形成法により形成すれば良い。従って、上記MIGヘッ
ドにおいては、金属磁性膜の突き合わせ面間に磁気ギャ
ップが形成されることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フェラ
イトヘッド及びMIGヘッドにおいては、高密度記録化
等を目的として、トラック幅を16μm以下程度とする
狭トラック幅化も進められている。しかしながら、上記
のような製造方法により、トラック幅が16μm以下程
度のフェライトヘッド及びMIGヘッドを製造すること
は困難である。
【0010】これは、以下のような理由による。すなわ
ち、フェライト等のセラミックスを研削する場合には、
研削による欠けを防止するために、番手2000以上の
微細砥石により研削を行うことが好ましく、基板にトラ
ック幅規制溝を形成する場合にも上記微細砥石を使用し
ている。しかしながら、上記微細砥石は砥石目づまり等
を起こし易く、長時間にわたって使用していると、研削
能力が著しく低下してしまい、結果的にトラック幅規制
溝間のトラック形成部分の脆性破壊によるトラック欠け
を引き起こしてしまう。そして、このことは磁気ヘッド
の製造歩留を低下させ、生産性を低下させてしまう。
【0011】また、上記フェライトヘッド及びMIGヘ
ッドを製造する場合、基板の突き合わせ面をポリッシン
グ等により鏡面加工するが、この鏡面加工の研磨速度
は、定盤(ポリッシャー)と被加工物(ワーク)間の接
触面圧の変化及び接触面積の変化により変化するため、
研磨量を規制することが難しく、このことから上記工程
は非常に煩雑である。従って、この工程が原因となっ
て、磁気ヘッドの製造歩留りの低下や生産性の低下が生
じることもある。
【0012】そこで本発明は、従来の実情に鑑みて提案
されたものであり、トラック欠けの発生を抑え、基板の
各溝部間の突き合わせ面の鏡面加工を容易とし、製造歩
留りを向上させ、生産性も向上させる磁気ヘッドの製造
方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明者等が鋭意検討した結果、ポリッシング等に
より鏡面加工する場合、被加工面が小さすぎると研磨速
度を一定として研磨量を規定することが困難であること
を見い出した。すなわち、本発明は、磁性基板の一主面
に複数のトラック幅規制溝を形成し、これらトラック幅
規制溝間の突き合わせ面を鏡面加工して一対の磁気コア
半体ブロックを形成し、上記一対の磁気コア半体ブロッ
クを前記突き合わせ面を相対向させてトラック位置合わ
せしながらギャップ接合した後、所定の幅に分断して磁
気ヘッドを得る磁気ヘッドの製造方法において、上記複
数のトラック幅規制溝間の間隔をA(mm),B(m
m)の2種類とし、これらを交互に配するとともに、そ
の比率A/Bを1/10〜1/4とすることを特徴とす
るものである。
【0014】そして、上記本発明の磁気ヘッドの製造方
法において、間隔Aを磁気ヘッドのトラック幅形成部分
とすれば、鏡面加工の際の被加工面が従来の磁気ヘッド
の製造方法における被加工面よりも大となり、研磨速度
を一定とし、研磨量を規定することが可能となる。な
お、本発明の磁気ヘッドの製造方法においては、突き合
わせ面を鏡面加工した後に、少なくとも該突き合わせ面
に金属磁性膜を形成しても良い。
【0015】本発明者等がさらに検討した結果、微細砥
石により研削加工を行う場合、その研削断面積が研削能
力に大きく関わることを見い出した。すなわち、上記本
発明の磁気ヘッドの製造方法においては、トラック幅規
制溝を番手2000〜6000の砥石による研削により
形成するものとし、このときの研削断面積を0.05m
2 以下とすることが好ましい。
【0016】また、これまで述べた本発明の磁気ヘッド
の製造方法は、トラック幅が16μm以下の磁気ヘッド
の製造に適用して好適である。
【0017】
【作用】本発明の磁気ヘッドの製造方法においては、磁
性基板の一主面に複数のトラック幅規制溝を形成する
際、複数のトラック幅規制溝間の間隔をA(mm),B
(mm)の2種類とし、これらを交互に配するととも
に、その比率A/Bを1/10〜1/4としているた
め、間隔Aを磁気ヘッドのトラック幅形成部分とすれ
ば、鏡面加工の際の被加工面が従来の磁気ヘッドの製造
方法における被加工面よりも大となり、鏡面加工の研磨
速度が一定となる。
【0018】また、本発明の磁気ヘッドの製造方法にお
いて、トラック幅規制溝を番手2000〜6000の砥
石による研削により形成するものとし、このときの研削
断面積を0.05mm2 以下とすれば、砥石の研削能力
を低下させることなく研削が行われる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。先ず、本実施
例の磁気ヘッドの製造方法によって製造される磁気ヘッ
ドについて説明する。なお、本実施例においては、MI
Gヘッドを製造するものとする。
【0020】上記磁気ヘッドは図1に示すように、フェ
ライト等の酸化物磁性材料等よりなる磁気コア基板3,
4の対向面に金属磁性膜5,6が被着形成された一対の
磁気コア半体1,2が、上記金属磁性膜5,6を突き合
わせるようにして接合一体化されたものであり、当該金
属磁性膜5,6の突合わせ面間には記録又は再生、或い
はその両方として動作する磁気ギャップg1 が形成され
ている。
【0021】このとき、磁気コア基板3,4の対向面の
磁気ギャップg1 に相当する位置には磁気ギャップg1
と平行なギャップ形成面3a,4aが形成されており、
その両端には、磁気ギャップg1 のトラック幅を規制す
るためのトラック幅規制溝7,8が設けられている。す
なわち、磁気コア基板3,4の対向面にその形状に沿っ
て被着形成される金属磁性膜5,6は、ギャップ形成面
3a,4a上において磁気ギャップg1 と平行となる。
また、トラック幅規制溝7,8によって磁気コア基板
3,4のギャップ形成面3a,4aの幅が規制されてい
ることから、金属磁性膜5,6の突き合わせ面の幅も自
ずから規制されることとなる。従って、金属磁性膜5,
6の突き合わせ面間に形成される磁気ギャップg1 のト
ラック幅も規制されることとなる。本実施例において
は、特にトラック幅を16μm以下とし、高密度記録化
に対応できる磁気ヘッドを製造するものである。
【0022】また、上記磁気ヘッドにおいては、磁気コ
ア基板3,4にはコイルを巻回するための巻線溝11,
12及びガラス融着接合を行うためのガラス溝13,1
4が設けられ、巻線溝11,12間及びガラス溝13,
14間には融着ガラス15,16が充填されており、巻
線溝11,12に隣接するトラック幅規制溝7,8間に
も融着ガラス15が充填され、磁気コア半体1,2が接
合一体化されている。
【0023】さらに上記磁気ヘッドにおいては、磁気コ
ア基板3,4の巻線溝11,12と相対向する位置にコ
イルの巻回状態を良好なものとし、断線等を防止するた
めの巻線補助溝17,18が設けられている。そして、
この磁気ヘッドにおいては、磁気記録媒体に対する当た
りを確保するために磁気記録媒体と摺接する磁気記録媒
体摺動面に段差が設けられている。
【0024】次いで、本実施例の磁気ヘッドの製造方法
について説明する。先ず、図2に示すように、フェライ
ト等の酸化物磁性材料よりなり、磁気コア基板となるブ
ロック21(磁性基板)を用意し、研削盤により面出し
を行う。上記ブロック21の構成材料の具体例として
は、Mn−Zn系フェライトの単結晶やMn−Zn系フ
ェライトの多結晶、Ni−Zn系フェライトの単結晶或
いは多結晶、またこれらの単結晶と多結晶の接合基板が
挙げられるが、ここでは、Mn−Zn系フェライトの単
結晶を用いるものとした。
【0025】次に、図3に示すように、上記ブロック2
1の一主面に磁気コア基板の突き合わせ面の幅、すなわ
ち後工程において形成される磁気ギャップg1 のトラッ
ク幅を規制するためのトラック幅規制溝22を機械加工
により複数形成する。なお、上記機械加工は砥石を用い
た研削により行った。その結果、複数のトラック幅規制
溝22間に突き合わせ面21aが形成されることとな
る。
【0026】このとき、本実施例においては、図4に示
すように、上記複数のトラック幅規制溝22間の間隔
を、比較的狭く実際にトラック幅を規制し、トラック幅
と同等とされるA(mm)と比較的広くトラック幅とは
関係のないB(mm)の2種類とし、これらを交互に配
するとともに、その比率A/Bを1/10〜1/4とす
る。
【0027】また、上記トラック幅規制溝22の形状
は、断面略半円形状とし、上記磁気ギャップg1 のエッ
ジ部の開き角が90゜以上となるようにする。なお、こ
こでは、エッジ部の開き角を120゜とするために、図
4中に示すように、ブロック21の突き合わせ面21a
と垂直な線aと断面略半円形状のトラック幅規制溝22
の開口部近傍の接線bのなす角θが30゜となるように
砥石成形を行い、研削を行ってトラック幅規制溝を設け
た。
【0028】さらに、本実施例においては、上記砥石と
して番手2000〜6000の砥石を用い、図4中の破
線による斜線部で示す研削断面積Sを0.05mm2
下とし、ここでは砥石として番手2000のレジノイド
系ダイヤモンド砥石を使用するものとし、研削断面積S
を0.05mm2 とした。従って、砥石の研削能力を低
下させることなく研削が行われ、トラック幅規制溝22
間の間隔Aを有するトラック形成部分の脆性破壊による
トラック欠けを引き起こし難く、磁気ヘッドの製造歩留
が向上し、生産性も向上する。
【0029】次いで、図5に示すように、コイルを巻装
するための断面略台形形状の巻線溝23、ガラス融着接
合を行うための断面略コ字状をなすガラス溝24をトラ
ック幅規制溝22と直交するように機械加工によって交
互に2個ずつ形成する。このとき、巻線溝23の一方の
側面23aは、後工程において形成される磁気ギャップ
1 の深さ(デプス)を規制することとなるため傾斜面
とする。なお、巻線溝23の他方の側面23bは、傾斜
面または垂直面のいずれでも良い。
【0030】次に、図6に示すような各溝部の形成によ
り残された図中斜線部で示すブロック21の突き合わせ
面21a全体をポリッシング等により鏡面加工する。上
記ポリッシングを行うポリッシャーとしては、図7に示
すような回転軸Oを中心に図中矢印M方向に回転し、加
工面41aに溝部43が形成されている定盤(ポリッシ
ャー)41が挙げられる。
【0031】上記ポリッシャーにより鏡面加工を行う際
には、図8に示すように、被加工物44の鏡面加工面4
4aが定盤41の加工面41aに対向するように上記被
加工物44を固定ホルダー42により保持し、定盤4
1,被加工物44間にスラリー45を供給しながら定盤
41を回転させれば良い。このとき、上記定盤41の加
工面41aには溝部43が形成されており、供給された
スラリー45が保持される。
【0032】なお、上記定盤41としては錫(Sn)定
盤、Sn−ケメット定盤、Sn−Ni定盤、Sn−Ni
定盤、Sn−Sb定盤等の仕上げ面を向上させる比較的
柔らかい定盤が好ましい。また、スラリー45として
は、溶媒として親水基を有する溶剤或いは非親水基を有
する溶剤或いは両極性の溶剤を用い、これに研磨材を分
散させたものが挙げられる。
【0033】上記親水基を有する溶剤としては、水酸化
ナトリウム水溶液,H2 O,H2 2 ,KOH,HCl
等の分散性の高い溶剤が挙げられる。一方、非親水基を
有する溶剤としては、鉱油を基油とした溶剤(JIS
1種,2種 1〜6号)等が挙げられる。さらに、両極
性の溶剤としては、エマルジョン(W/O、O/W型)
やケミカルソリューション、シンセティックタイプ等の
化学油剤等が挙げられる。そして、これらに酸化防止
剤、研磨材の分散性を向上させる活性剤(アルコール
系:グリセリン,ポリエチレングリコール)等の添加剤
を添加することがより好ましく、非親水基を有する溶剤
には極圧剤等を添加することがより好ましい。
【0034】上記研磨材としては、粒径が0.5μm以
下のダイヤモンド,SiC,SiO 2 ,Al23 ,M
gO等の微細砥粒が挙げられる。なお、ここでは、定盤
41として錫定盤を使用し、スラリー45として研磨材
として粒径が0.1μm以下のSiO2 を使用し、溶媒
としてH2 Oを主成分とする溶剤を使用するスラリーを
使用し、初期加圧を0.1〜0.5kgfとし、フロー
トポリッシュにて鏡面加工を行うものとした。
【0035】このとき、本実施例においては、前述のよ
うに、ブロック21に設けられる複数のトラック幅規制
溝22間の間隔を、比較的狭く実際にトラック幅を規制
するA(mm)と比較的広くトラック幅とは関係のない
B(mm)の2種類とし、これらを交互に配するととも
に、その比率A/Bを1/10〜1/4としており、各
溝部の形成により残された図6中斜線部で示すブロック
21の突き合わせ面21aの面積が従来の磁気ヘッドの
製造方法に従って製造を行った場合よりも大となり、鏡
面加工の際の被加工面が大きくなる。従って、鏡面加工
の研磨速度を一定とし、研磨量の規定を容易とし、上記
鏡面加工工程を容易なものとし、製造歩留りを向上し、
生産性も向上することができる。
【0036】そして、上記ブロック21を固定ホルダー
42に保持させたままで所定の位置で切断し、一対のブ
ロック半体を形成する。続いて、上記一対のブロック半
体を固定ホルダー42より取り外し、洗浄する。次い
で、図9に示すように(図中には一方のブロック半体2
5のみを示す。)、トラック幅規制溝22,巻線溝2
3,ガラス溝24の形成されたブロック半体25の少な
くとも突き合わせ面25aに、金属磁性膜26をスパッ
タリング法,蒸着法等の真空薄膜形成法により形成す
る。この際、金属磁性膜26とブロック半体25の付着
力を向上させるために、図10に示すように、これらの
間に下地膜27を介在させても良い。
【0037】上記金属磁性膜26としては、センダスト
(Fe−Al−Si)及びこれにO,Tiを添加した結
晶質磁性金属膜、Fe−Ru−Ga−Si及びこれに
O,Nを添加した結晶質磁性金属膜、或いはFe系,C
o系の微結晶磁性金属膜が挙げられ、これらの合金膜,
積層膜を用いても良い。また、下地膜27としては、S
iO2 ,Ta25 等の酸化物膜、Si34等の窒化
物膜、Cr,Al,Pt等の金属膜が挙げられ、これら
の積層膜を用いても良い。なお、ここでは、金属磁性膜
26としてFe−Ru−Ga−Si膜を形成し、下地膜
27としてCr膜を形成した。
【0038】次に、図11に示すように、上記金属磁性
膜26上に所定のギャップ長を形成できるギャップ膜2
8を形成し、磁気コア半体ブロック29を形成する。こ
こでは、ギャップ膜28としてSiO2 膜を形成するこ
ととした。なお、このとき、上記金属磁性膜26の上に
図示しない反応防止膜を設けても良く、該反応防止膜に
よって後工程において溶融充填される融着ガラスの金属
磁性膜26への侵食を防止する構造としても良い。上記
反応防止膜としては、ZrO2 ,Ta25 等の酸化物
膜、Si34 等の窒化物膜、Cr,Al,Pt等の金
属膜が挙げられ、これらの積層膜を用いても良い。
【0039】さらに、上記金属磁性膜26のエッジ部の
だれによりギャップエッジ近傍の漏洩磁界が大きくなる
ことを防ぐために、突き合わせ面25a上の金属磁性膜
26に鏡面加工を行っても良い。上述のように反応防止
膜を形成している場合には、該反応防止膜を含んで鏡面
加工を行う。このように金属磁性膜に鏡面加工を行う
と、ガードバンドレス記録における隣接イレーズ対策に
大きな効果を発揮する。
【0040】次に、図12に示すように、上記のように
して得られた磁気コア半体ブロック29とこれと同様に
形成される磁気コア半体ブロック39の接合を行う。こ
の際、各磁気コア半体ブロック半体29,39の突き合
わせ面には、上述のように所定のギャップ長を形成でき
るような図示しないギャップ膜がそれぞれ形成されてい
る。
【0041】なお、上記磁気コア半体ブロック29,3
9の接合を行うにあたっては、図12中に示すように、
それぞれに形成される金属磁性膜26,36を対向させ
るようにして、トラック幅規制溝22同士、巻線溝23
同士、ガラス溝24同士の位置合わせを行って突き合わ
せ面を相対向させてトラック位置合わせした上で、巻線
溝23間、ガラス溝24間に融着ガラス30,31をそ
れぞれ配し、図中に示すように溶融充填し、図中矢印P
方向に加圧して磁気半体コアブロック29,39をギャ
ップ接合する。そして、金属磁性膜26,36の突き合
わせ面間には、磁気ギャップg1 が形成される。
【0042】ただし、本実施例においては、複数のトラ
ック幅規制溝22間の間隔を、比較的狭く実際にトラッ
ク幅を規制し、トラック幅と同等とされるA(mm)と
比較的広くトラック幅とは関係のないB(mm)の2種
類とし、これらを交互に配するようにしているため、所
定のトラック幅を有する磁気ギャップg1 は、トラック
幅規制溝22間の間隔がAとされる部分にのみ形成され
ることとなる。
【0043】最後に、磁気コア半体ブロック29,30
の巻線溝23に相対向する位置に巻線補助溝を形成し、
これらの磁気記録媒体摺動面に円筒研削を施し、所定の
アジマス角に傾斜させ、当たり幅加工を行い、所定のチ
ップ厚(幅)に分断して図1に示すような磁気ヘッドを
完成する。従って、本実施例の磁気ヘッドの製造方法に
おいては、トラック幅規制溝を形成する際、砥石として
番手2000〜6000の砥石を用い、研削断面積Sを
0.05mm2 以下としているため、砥石の研削能力を
低下させることなく研削が行われ、トラック幅規制溝間
の間隔Aを有するトラック形成部分の脆性破壊によるト
ラック欠けを引き起こし難く、磁気ヘッドの製造歩留が
向上し、生産性も向上する。
【0044】また、本実施例の磁気ヘッドの製造方法に
おいては、複数のトラック幅規制溝間の間隔を、比較的
狭く実際にトラック幅を規制するA(mm)と比較的広
くトラック幅とは関係のないB(mm)の2種類とし、
これらを交互に配するとともに、その比率A/Bを1/
10〜1/4としているため、、各溝部の形成により残
された突き合わせ面の面積が従来の磁気ヘッドの製造方
法に従って製造を行った場合よりも大となり、鏡面加工
の際の被加工面が大きくなる。従って、鏡面加工の研磨
速度を一定とし、研磨量の規定を容易とし、上記鏡面加
工工程を容易なものとし、製造歩留りを向上し、生産性
も向上することが可能となる。
【0045】なお、上記本実施例においては、本発明を
MIGヘッドの製造に適用した例について述べたが、本
発明がフェライトヘッドの製造にも適用可能であること
は言うまでもない。次に、本発明の効果を確認するべ
く、以下のような実験を行った。実験例1 先ず、砥石の粗さ(番手)と研削断面積Sがトラック欠
けに及ぼす影響について調査した。
【0046】すなわち、ポリッシング等により研削して
変質層を取り除いたフェライト単結晶よりなる基板表面
に、番手1000及び2000のレジノイド系ダイヤモ
ンド砥石により研削断面積Sを変化させて溝入れをして
トラック幅規制溝を形成し、トラック欠けの発生率を調
査した。なお、測定個数を400とし、砥石は十分にツ
ルーイングするものとし、周速を1500m/minと
した。結果を図13に示す。なお、図13の横軸は研削
断面積Sを示し、縦軸はトラック欠け発生率を示し、図
中破線により番手1000の砥石を用いた場合の結果を
示し、図中実線により番手2000の砥石を用いた場合
の結果を示す。
【0047】図13を見ると、番手2000のレジノイ
ド系ダイヤモンド砥石を使用した場合、研削断面積Sが
0.05mm2 よりも大きくなると、急激にトラック欠
けが発生することがわかる。一方、番手1000のレジ
ノイド系ダイヤモンド砥石を使用した場合、番手200
0の砥石よりもトラック欠けの発生が抑えられているよ
うに見える。しかし、上記研削面を走差型電子顕微鏡に
より観察したところ、脆性的な貝状破砕が見られ、実用
上好ましくないことが確認された。
【0048】同様に番手2000のレジノイド系ダイヤ
モンド砥石を使用した場合の研削面を走差型電子顕微鏡
により観察したところ、延性流動的でなめらかであり、
実用上好ましいことが確認された。従って、これらの結
果から、本発明のように番手2000以上の砥石を使用
することが実用上好ましいことがわかる。しかしなが
ら、本発明のように番手2000以上の砥石を使用する
場合には、以下のような理由から研削断面積Sを0.0
5mm2 以下に規定する必要がある。
【0049】すなわち、上述のように、番手1000の
レジノイド系ダイヤモンド砥石を使用した場合には、砥
石中の研削砥粒の粒径が比較的大きいことから、脆性的
な破壊により研磨が進んでおり、研削断面積が研削能力
に影響しないものと思われる。一方、番手2000のレ
ジノイド系ダイヤモンド砥石を使用する場合には、研削
断面積S0.05mm2 が結合材が樹脂である番手20
00のレジノイド系ダイヤモンド砥石を使用する場合の
限界であり、研削断面積Sが0.05mm2 よりも大と
なると、刃先の摩耗、目潰れ、摩擦熱による砥石中の結
合材への研削砥粒の沈降等が発生し、これにより被研削
材(基板)の靱性を越える程に研削抵抗が増加してトラ
ック欠けが生じてしまうと考えられるためである。
【0050】さらに、上記実験例の結果から、番手20
00のレジノイド系ダイヤモンド砥石を使用し、研削断
面積Sを0.05mm2 以下とすることにより、トラッ
ク欠けを30%以下に抑えることが可能であることも確
認された。実験例2 次に、トラック幅規制溝間の間隔が突き合わせ面の鏡面
加工時の研磨レート及びトラックばらつきに及ぼす影響
を調査した。なお、上記トラックばらつきは、トラック
幅規制溝間の間隔が所定の大きさとなるまで鏡面加工し
た時の上記間隔のばらつきを示す。
【0051】先ず、従来の磁気ヘッドの製造方法のよう
に、複数のトラック幅規制溝間の間隔をトラック幅と同
等として複数のトラック幅規制溝をフェライト単結晶よ
りなる基板に形成し、上記トラック幅規制溝間の突き合
わせ面を、上述の本実施例の磁気ヘッドの製造方法で述
べた条件下でダイヤポリッシュにより鏡面加工した場合
の加工時間と研磨量(研磨深さ)の関係を調査した。な
お、初期加圧を0.5kgfとした。結果を図14に示
す。図14中横軸は加工時間を示し、縦軸は研磨量を示
す。
【0052】図14から従来の磁気ヘッドの製造方法に
おいては、加工時間と研磨量が比例しておらず、鏡面加
工の際の研磨速度が一定でないことが確認された。ま
た、このとき、鏡面加工前の定盤との接触面圧が12.
3MPaであるのに対し、鏡面加工後の定盤との接触面
圧は0.98MPaであった。そして、トラックばらつ
きを調査したところ、δ=1.0μmであった。すなわ
ち、これらの結果から、トラック幅規制溝間の間隔を上
記のようにすると、鏡面加工の際の被加工面が小さく、
接触面圧が変化するため、研磨速度が一定とならず、ト
ラックばらつきも大きいことが確認された。
【0053】次に、上述の本実施例の磁気ヘッドの製造
方法のように、複数のトラック幅規制溝間の間隔を、比
較的狭く実際にトラック幅を規制してトラック幅と同等
とされるA(mm)と比較的広くトラック幅とは関係の
ないB(mm)の2種類とし、これらを交互に配すると
ともに、その比率A/Bが1/6となるようにフェライ
ト単結晶よりなる基板に複数のトラック幅規制溝を形成
し、上記トラック幅規制溝間間の突き合わせ面を上述の
本実施例の磁気ヘッドの製造方法の条件下でポリッシン
グにより鏡面加工した場合の加工時間と研磨量(研磨深
さ)の関係を調査した。なお、初期加圧を0.5kgf
とした。結果を図15に示す。図15中横軸は加工時間
を示し、縦軸は研磨量を示す。
【0054】図15から本実施例の磁気ヘッドの製造方
法においては、加工時間と研磨量が比例関係にあり、鏡
面加工の際の研磨速度が一定であることが確認された。
また、このとき、鏡面加工前の定盤との接触面圧が3.
9MPaであるのに対し、鏡面加工後の定盤との接触面
圧は0.68MPaであった。そして、トラックばらつ
きを調査したところ、δ=0.5μmであった。すなわ
ち、これらの結果から、トラック幅規制溝間の間隔を上
記のようにすることで、鏡面加工の際の被加工面が比較
的大きくなり、接触面圧が低減され、研磨速度が安定化
され、トラックばらつきがδ=0.5μm以下に抑えら
れることが確認された。また、このことから、本発明の
磁気ヘッドの製造方法においては、製造歩留りが向上
し、生産性も向上することが確認された。
【0055】実験例3 次に、上記比率A/Bを1/10〜1まで変化させて複
数のトラック幅規制溝を形成した基板のトラック幅規制
溝間の突き合わせ面を鏡面加工した場合のトラックばら
つきについて調査した。結果を図16に示す。図16中
横軸はA/Bを示し、縦軸はトラックばらつきδを示
す。
【0056】その結果、比率A/Bが1/4よりも大き
いと、トラックばらつきδが急激に増加してしまうこと
が確認された。一方、比率A/Bが1/4以下において
は、被加工面が十分に確保され、接触面圧と研磨速度の
低減効果によりトラックばらつきが減少するものと考え
られる。しかしながら、比率A/Bが1/10よりも小
さいと、1枚の基板により製造できる磁気ヘッドの数が
著しく低減し、生産性が著しく低下し、実用上好ましく
ない。
【0057】すなわち、本発明の磁気ヘッドの製造方法
のように、複数のトラック幅規制溝間の間隔を、比較的
狭く実際にトラック幅を規制するA(mm)と比較的広
くトラック幅とは関係のないB(mm)の2種類とし、
これらを交互に配するとともに、その比率A/Bを1/
10〜1/4とすれば、研磨速度が一定となって研磨量
が規定され、トラックばらつきが抑えられ、製造歩留り
が向上し、生産性も向上することが確認された。
【0058】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気ヘッドの製造方法においては、磁性基板の一主
面に複数のトラック幅規制溝を形成する際、複数のトラ
ック幅規制溝間の間隔をA(mm),B(mm)の2種
類とし、これらを交互に配するとともに、その比率A/
Bを1/10〜1/4としているため、間隔Aを磁気ヘ
ッドのトラック幅形成部分とすれば、鏡面加工の際の被
加工面が従来の磁気ヘッドの製造方法における被加工面
よりも大となり、鏡面加工の研磨速度が一定となり、研
磨量も規定され、上記鏡面加工工程が容易となり、製造
歩留りが向上し、生産性も向上する。
【0059】また、本発明の磁気ヘッドの製造方法にお
いて、トラック幅規制溝を番手2000〜6000の砥
石による研削により形成するものとし、このときの研削
断面積を0.05mm2 以下とすれば、砥石の研削能力
を低下させることなく研削が行われ、トラック欠けの発
生が起こり難く、製造歩留りが向上し、生産性も向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法により
製造される磁気ヘッドを示す斜視図である。
【図2】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工程
順に示すものであり、ブロックを用意する工程を示す斜
視図である。
【図3】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工程
順に示すものであり、トラック幅規制溝を形成する工程
を示す斜視図である。
【図4】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工程
順に示すものであり、トラック幅規制溝形成部分を拡大
して示す模式図である。
【図5】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工程
順に示すものであり、巻線溝,ガラス溝を形成する工程
を示す斜視図である。
【図6】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工程
順に示すものであり、ブロックの突き合わせ面を鏡面加
工する工程を示す斜視図である。
【図7】定盤の一例を示す模式図である。
【図8】定盤により鏡面加工を行う様子を示す模式図で
ある。
【図9】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工程
順に示すものであり、金属磁性膜を形成する工程を示す
斜視図である。
【図10】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、金属磁性膜近傍を拡大して示す
断面図である。
【図11】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、ギャップ膜を形成する工程を示
す断面図である。
【図12】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、一対の磁気コア半体ブロックを
接合する工程を示す斜視図である。
【図13】研削断面積Sとトラック欠け発生率の関係を
示す特性図である。
【図14】従来の磁気ヘッドの製造方法における加工時
間と研磨量の関係を示す特性図である。
【図15】本発明の磁気ヘッドの製造方法における加工
時間と研磨量の関係を示す特性図である。
【図16】比率A/Bとトラックばらつきδの関係を示
す特性図である。
【符号の説明】
21 ブロック 21a,25a 突き合わせ面 22 トラック幅規制溝 25 ブロック半体 26,36 金属磁性膜 29,39 磁気コア半体ブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性基板の一主面に複数のトラック幅規
    制溝を形成し、これらトラック幅規制溝間の突き合わせ
    面を鏡面加工して一対の磁気コア半体ブロックを形成
    し、上記一対の磁気コア半体ブロックを前記突き合わせ
    面を相対向させてトラック位置合わせしながらギャップ
    接合した後、所定の幅に分断して磁気ヘッドを得る磁気
    ヘッドの製造方法において、 上記複数のトラック幅規制溝間の間隔をA(mm),B
    (mm)の2種類とし、これらを交互に配するととも
    に、その比率A/Bを1/10〜1/4とすることを特
    徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 突き合わせ面を鏡面加工した後に、少な
    くとも該突き合わせ面に金属磁性膜を形成することを特
    徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 トラック幅規制溝を番手2000〜60
    00の砥石による研削により形成するものとし、このと
    きの研削断面積を0.05mm2 以下とすることを特徴
    とする請求項1又は2記載の磁気ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 製造される磁気ヘッドのトラック幅が1
    6μm以下であることを特徴とする請求項3記載の磁気
    ヘッドの製造方法。
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