JPH08161707A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
- Publication number
- JPH08161707A JPH08161707A JP29718394A JP29718394A JPH08161707A JP H08161707 A JPH08161707 A JP H08161707A JP 29718394 A JP29718394 A JP 29718394A JP 29718394 A JP29718394 A JP 29718394A JP H08161707 A JPH08161707 A JP H08161707A
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- JP
- Japan
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- core
- slider
- front core
- magnetic
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フロントコアとバックコアとの接合や、バッ
クコアとスライダーとの接合が容易にできるとともに、
部品点数及び工数が少なくて済む磁気ヘッドを提供す
る。 【構成】 磁気記録媒体が摺動するフロントコア摺動面
を有しフロントコア摺動面に所定の磁気ギャップが形成
されて成るフロントコア10と、フロントコア10に接
合されるバックコア40と、磁気記録媒体が摺動するス
ライダー摺動面を有し、フロントコア摺動面とスライダ
ー摺動面とが略同一高さで隣り合うように配された上で
バックコア40に接合されるスライダー50とを組み合
わせ、これらの外周囲に筒型の磁気シールド部材60を
配する。そして、磁気シールド部材60によって、フロ
ントコア10、バックコア40及びスライダー50を固
定するとともに、フロントコア10及びバックコア40
を磁気的にシールドする。
クコアとスライダーとの接合が容易にできるとともに、
部品点数及び工数が少なくて済む磁気ヘッドを提供す
る。 【構成】 磁気記録媒体が摺動するフロントコア摺動面
を有しフロントコア摺動面に所定の磁気ギャップが形成
されて成るフロントコア10と、フロントコア10に接
合されるバックコア40と、磁気記録媒体が摺動するス
ライダー摺動面を有し、フロントコア摺動面とスライダ
ー摺動面とが略同一高さで隣り合うように配された上で
バックコア40に接合されるスライダー50とを組み合
わせ、これらの外周囲に筒型の磁気シールド部材60を
配する。そして、磁気シールド部材60によって、フロ
ントコア10、バックコア40及びスライダー50を固
定するとともに、フロントコア10及びバックコア40
を磁気的にシールドする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフレキシブルデ
ィスク等の磁気記録媒体に対して、記録再生を行う磁気
ヘッドに関する。
ィスク等の磁気記録媒体に対して、記録再生を行う磁気
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】円盤状の磁気記録媒体であるフレキシブ
ルディスクは、取扱いが比較的簡単で、しかも大容量の
記録ができることから、各種コンピューターやワードプ
ロセッサー等の外部記憶媒体として非常に広い範囲で使
用されている。
ルディスクは、取扱いが比較的簡単で、しかも大容量の
記録ができることから、各種コンピューターやワードプ
ロセッサー等の外部記憶媒体として非常に広い範囲で使
用されている。
【0003】このようなフレキシブルディスクに情報の
記録再生を行うフレキシブルディスク駆動装置には、ス
ライダーを有する磁気ヘッドが一般的に使用されてい
る。
記録再生を行うフレキシブルディスク駆動装置には、ス
ライダーを有する磁気ヘッドが一般的に使用されてい
る。
【0004】上記磁気ヘッドは、図12に示すように、
記録再生用磁気ギャップと消去用磁気ギャップを有する
略E字状のフロントコア210と、磁気記録媒体に対す
る当たりを確保するために上記フロントコア210を挟
み込むように配されるスライダー221,222と、上
記フロントコア210と共働して閉磁路を構成する略E
字状のバックコア230と、消去電流を供給するための
コイル240が巻装されたコイルボビン241と、電磁
変換作用によって信号の供給又は取り出しを行うための
コイル250が巻装されたコイルボビン251とから構
成される。
記録再生用磁気ギャップと消去用磁気ギャップを有する
略E字状のフロントコア210と、磁気記録媒体に対す
る当たりを確保するために上記フロントコア210を挟
み込むように配されるスライダー221,222と、上
記フロントコア210と共働して閉磁路を構成する略E
字状のバックコア230と、消去電流を供給するための
コイル240が巻装されたコイルボビン241と、電磁
変換作用によって信号の供給又は取り出しを行うための
コイル250が巻装されたコイルボビン251とから構
成される。
【0005】上記フロントコア210及びスライダー2
21,222を作製する際は、先ず、図13に示すよう
に、所定のトラック幅規制溝212a及びガラス充填溝
212bが形成された一対の磁性体212c,212d
を消去用磁気ギャップを介して接合して成る消去用フロ
ントコアブロック212eと、所定のトラック幅規制溝
211a及びガラス充填溝211bが形成された一対の
磁性体211c,211dを記録再生用磁気ギャップを
介して接合して成る記録再生用フロントコアブロック2
11eとを、ガラス融着等により非磁性体を介して接合
し、図14に示すようなフロントコアブロック210a
を作製する。
21,222を作製する際は、先ず、図13に示すよう
に、所定のトラック幅規制溝212a及びガラス充填溝
212bが形成された一対の磁性体212c,212d
を消去用磁気ギャップを介して接合して成る消去用フロ
ントコアブロック212eと、所定のトラック幅規制溝
211a及びガラス充填溝211bが形成された一対の
磁性体211c,211dを記録再生用磁気ギャップを
介して接合して成る記録再生用フロントコアブロック2
11eとを、ガラス融着等により非磁性体を介して接合
し、図14に示すようなフロントコアブロック210a
を作製する。
【0006】次に、上記フロントコアブロック210a
を、図14中破線で示すように、トラック方向に平行に
所定の厚さt3となるように切り出して、図15に示す
ようなフロントコア210を作製する。ここで、記録再
生用磁気ギャップg4は、所定のトラックの中央に位置
するように1つ形成され、消去用磁気ギャップg5,g
6は、所定のトラックの両サイドに位置するように2つ
形成される。
を、図14中破線で示すように、トラック方向に平行に
所定の厚さt3となるように切り出して、図15に示す
ようなフロントコア210を作製する。ここで、記録再
生用磁気ギャップg4は、所定のトラックの中央に位置
するように1つ形成され、消去用磁気ギャップg5,g
6は、所定のトラックの両サイドに位置するように2つ
形成される。
【0007】次に、図16に示すように、磁気記録媒体
に対する当たり特性を確保するために、スライダー22
1,222でフロントコア210を挟み、フロントコア
210とスライダー221,222を接合する。
に対する当たり特性を確保するために、スライダー22
1,222でフロントコア210を挟み、フロントコア
210とスライダー221,222を接合する。
【0008】次に、フロントコア210及びスライダー
221,222に対して、図17に示すように、磁気記
録媒体摺動面の反対側の面に溝加工を施し、コイルボビ
ン241,251を挿入するための溝を形成する。こう
して、フロントコア210が、3つの脚部213,21
4,215を有する略E字状に形成されるとともに、フ
ロントコア210に接合されたスライダー221,22
2が、フロントコア210の形状に対応した形状となる
ように形成される。
221,222に対して、図17に示すように、磁気記
録媒体摺動面の反対側の面に溝加工を施し、コイルボビ
ン241,251を挿入するための溝を形成する。こう
して、フロントコア210が、3つの脚部213,21
4,215を有する略E字状に形成されるとともに、フ
ロントコア210に接合されたスライダー221,22
2が、フロントコア210の形状に対応した形状となる
ように形成される。
【0009】このように作製されたフロントコア210
及びスライダー221,222は、上述の図12に示す
ように、バックコア230及び2つのコイル240,2
50と組み合わされ、磁気ヘッドを構成する。すなわ
ち、フロントコア210の一方の端部の脚部213とバ
ックコア230の一方の端部の脚部231が、重なり合
うようにして、一方のコイルボビン241に挿入される
とともに、フロントコア210の他方の端部の脚部21
5とバックコア230の他方の端部の脚部233が、重
なり合うようにして、他方のコイルボビン251に挿入
される。この際、バネ材から成るコア押さえ部材260
もコイルボビン241,251に挿入され、このコア押
さえ部材260によって、フロントコア210とバック
コア230の各脚部は押圧支持され、磁気的結合が図ら
れる。こうして、フロントコア210、バックコア23
0及びコイル240,250より成る磁気回路部を有す
る磁気ヘッドが構成される。
及びスライダー221,222は、上述の図12に示す
ように、バックコア230及び2つのコイル240,2
50と組み合わされ、磁気ヘッドを構成する。すなわ
ち、フロントコア210の一方の端部の脚部213とバ
ックコア230の一方の端部の脚部231が、重なり合
うようにして、一方のコイルボビン241に挿入される
とともに、フロントコア210の他方の端部の脚部21
5とバックコア230の他方の端部の脚部233が、重
なり合うようにして、他方のコイルボビン251に挿入
される。この際、バネ材から成るコア押さえ部材260
もコイルボビン241,251に挿入され、このコア押
さえ部材260によって、フロントコア210とバック
コア230の各脚部は押圧支持され、磁気的結合が図ら
れる。こうして、フロントコア210、バックコア23
0及びコイル240,250より成る磁気回路部を有す
る磁気ヘッドが構成される。
【0010】しかしながら、このような磁気ヘッドで
は、上述したようにフロントコア及びスライダーを加工
する際に、フロントコアとスライダーの接合や、これら
を接合した後の溝加工等が必要となっている。したがっ
て、フロントコア及びスライダーの形成の工程が煩雑な
ものとなっており、多大な時間及び労力が必要となって
いる。そのため、フロントコア及びスライダーの形成に
コストがかかり、磁気ヘッドのコストの上昇を招いてい
る。
は、上述したようにフロントコア及びスライダーを加工
する際に、フロントコアとスライダーの接合や、これら
を接合した後の溝加工等が必要となっている。したがっ
て、フロントコア及びスライダーの形成の工程が煩雑な
ものとなっており、多大な時間及び労力が必要となって
いる。そのため、フロントコア及びスライダーの形成に
コストがかかり、磁気ヘッドのコストの上昇を招いてい
る。
【0011】そこで、本願出願人は、特願平6−207
680号において、簡単な製造工程で作製でき、コスト
を低減することが可能な磁気ヘッドを提案している。こ
の磁気ヘッドは、図18及び図19に示すように、磁気
記録媒体摺動面に所定の磁気ギャップが形成されて成る
略I字状のフロントコア310と、第1の脚部321、
第2の脚部322及び第3の脚部323がこの順に並ぶ
ように略E字状に形成され、これら脚部321,32
2,323の端部321a,322a,323aにおい
てフロントコア310と接合されたバックコア320
と、バックコア320の第1の脚部21を巻回するよう
に配された第1のコイル330と、バックコア320の
第3の脚部323を巻回するように配された第2のコイ
ル340と、バックコア320に接合されたスライダー
350とから構成されるものである(以下、このように
スライダーがフロントコアの片側だけにある磁気ヘッド
を「片側スライダー磁気ヘッド」という。)。
680号において、簡単な製造工程で作製でき、コスト
を低減することが可能な磁気ヘッドを提案している。こ
の磁気ヘッドは、図18及び図19に示すように、磁気
記録媒体摺動面に所定の磁気ギャップが形成されて成る
略I字状のフロントコア310と、第1の脚部321、
第2の脚部322及び第3の脚部323がこの順に並ぶ
ように略E字状に形成され、これら脚部321,32
2,323の端部321a,322a,323aにおい
てフロントコア310と接合されたバックコア320
と、バックコア320の第1の脚部21を巻回するよう
に配された第1のコイル330と、バックコア320の
第3の脚部323を巻回するように配された第2のコイ
ル340と、バックコア320に接合されたスライダー
350とから構成されるものである(以下、このように
スライダーがフロントコアの片側だけにある磁気ヘッド
を「片側スライダー磁気ヘッド」という。)。
【0012】ここで、スライダー350は、断面略L字
状に形成されたセラミック等より成り、フロントコア3
10及びバックコア320と平行して延在し、かつ磁気
記録媒体摺動面と同一高さに延出する延出部351と、
バックコア320に接続され、延在部351と直交する
方向に延在する接続部352から成る。すなわち、スラ
イダー350の接続部352側の端部350aがバック
コア320に接合され、スライダー350の延出部35
1側の端部350bがフロントコア310の磁気記録媒
体摺動面と同一高さに延出するように配される。ここ
で、スライダー350とバックコア320は、有機樹脂
等の接着剤又はガラス融着等により接合される。これに
より、スライダー350の延出部351側の端部350
bが、フロントコア310の磁気記録媒体摺動面ととも
に、磁気記録媒体と摺接し、磁気記録媒体に対する当た
り特性が確保される。
状に形成されたセラミック等より成り、フロントコア3
10及びバックコア320と平行して延在し、かつ磁気
記録媒体摺動面と同一高さに延出する延出部351と、
バックコア320に接続され、延在部351と直交する
方向に延在する接続部352から成る。すなわち、スラ
イダー350の接続部352側の端部350aがバック
コア320に接合され、スライダー350の延出部35
1側の端部350bがフロントコア310の磁気記録媒
体摺動面と同一高さに延出するように配される。ここ
で、スライダー350とバックコア320は、有機樹脂
等の接着剤又はガラス融着等により接合される。これに
より、スライダー350の延出部351側の端部350
bが、フロントコア310の磁気記録媒体摺動面ととも
に、磁気記録媒体と摺接し、磁気記録媒体に対する当た
り特性が確保される。
【0013】このような片側スライダー磁気ヘッドにお
いては、スライダー350はフロントコア310とは別
に形成すればよく、スライダー350とフロントコア3
10とを接合して溝加工を施したりする必要がない。し
たがって、このような磁気ヘッドにおいては、フロント
コア310及びスライダー350を容易に形成すること
ができる。
いては、スライダー350はフロントコア310とは別
に形成すればよく、スライダー350とフロントコア3
10とを接合して溝加工を施したりする必要がない。し
たがって、このような磁気ヘッドにおいては、フロント
コア310及びスライダー350を容易に形成すること
ができる。
【0014】そして、このような片側スライダー磁気ヘ
ッドは、図20に示すように、片側スライダー磁気ヘッ
ド400に外部からの漏洩磁界が入り込まないようにす
るために、片側スライダー磁気ヘッド400の外周囲に
磁気シールド部材402が配される。そして、片側スラ
イダー磁気ヘッド400及び磁気シールド部材402
は、接着剤403によりジンバル401の表面に取り付
けらる。
ッドは、図20に示すように、片側スライダー磁気ヘッ
ド400に外部からの漏洩磁界が入り込まないようにす
るために、片側スライダー磁気ヘッド400の外周囲に
磁気シールド部材402が配される。そして、片側スラ
イダー磁気ヘッド400及び磁気シールド部材402
は、接着剤403によりジンバル401の表面に取り付
けらる。
【0015】また、ジンバル401の裏面には、フレキ
シブルプリント基板404が貼り付けられる。この際、
フレキシブルプリント基板404を介してコイルに対し
て信号の入出力が行えるように、フレキシブルプリント
基板404のランド部とコイルボビンの端子ピンとが半
田付けされる。
シブルプリント基板404が貼り付けられる。この際、
フレキシブルプリント基板404を介してコイルに対し
て信号の入出力が行えるように、フレキシブルプリント
基板404のランド部とコイルボビンの端子ピンとが半
田付けされる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のような片側スラ
イダー磁気ヘッドにおいては、フロントコアとバックコ
アとの接合、及びバックコアとスライダーとの接合を行
う必要がある。そして、これらの接合は、例えば、固定
用治工具やバネ材を用いて接合される。
イダー磁気ヘッドにおいては、フロントコアとバックコ
アとの接合、及びバックコアとスライダーとの接合を行
う必要がある。そして、これらの接合は、例えば、固定
用治工具やバネ材を用いて接合される。
【0017】すなわち、固定用治工具を用いる際は、フ
ロントコアとバックコアとを固定用治工具で押しつけた
上で、接着又は融着して接合する。あるいはバックコア
とスライダーとを固定用治工具で押しつけた上で、接着
又は融着して接合する。
ロントコアとバックコアとを固定用治工具で押しつけた
上で、接着又は融着して接合する。あるいはバックコア
とスライダーとを固定用治工具で押しつけた上で、接着
又は融着して接合する。
【0018】一方、バネ材を用いる際は、フロントコア
とバックコアとを挟み込むような形状のバネ材を用意し
て、このバネ材によってフロントコアとバックコアとを
挟み込んで、フロントコアとバックコアとを接合させた
状態で固定する。あるいは、バックコアとスライダーと
を挟み込むような形状のバネ材を用意して、このバネ材
によってバックコアとスライダーとを挟み込んで、バッ
クコアとスライダーを接合させた状態で固定する。ただ
し、バネ材を用いてフロントコアとバックコア、又はバ
ックコアとフロントコアとを接合する際は、接合部を補
強するために、接着又は融着を行う場合もある。具体的
には例えば、フロントコアとバックコアとの接合部の周
囲、あるいはバックコアとスライダーの接合部の周囲に
接着剤を塗布して、これらの接合部を補強することもあ
る。
とバックコアとを挟み込むような形状のバネ材を用意し
て、このバネ材によってフロントコアとバックコアとを
挟み込んで、フロントコアとバックコアとを接合させた
状態で固定する。あるいは、バックコアとスライダーと
を挟み込むような形状のバネ材を用意して、このバネ材
によってバックコアとスライダーとを挟み込んで、バッ
クコアとスライダーを接合させた状態で固定する。ただ
し、バネ材を用いてフロントコアとバックコア、又はバ
ックコアとフロントコアとを接合する際は、接合部を補
強するために、接着又は融着を行う場合もある。具体的
には例えば、フロントコアとバックコアとの接合部の周
囲、あるいはバックコアとスライダーの接合部の周囲に
接着剤を塗布して、これらの接合部を補強することもあ
る。
【0019】しかしながら、上述のように固定用治工具
を用いて、フロントコアとスライダー、又はバックコア
とスライダーとを接合するためには、そのための固定用
冶具が必要となり、コストの上昇を招いてしまう。
を用いて、フロントコアとスライダー、又はバックコア
とスライダーとを接合するためには、そのための固定用
冶具が必要となり、コストの上昇を招いてしまう。
【0020】また、上述のようにバネ材を用いて、フロ
ントコアとスライダー、又はバックコアとスライダーと
を接合するためには、バネ材が必要なため、部品点数が
増えてしまい、コストの上昇を招いてしまう。
ントコアとスライダー、又はバックコアとスライダーと
を接合するためには、バネ材が必要なため、部品点数が
増えてしまい、コストの上昇を招いてしまう。
【0021】さらに、バネ材を用いる場合、バックコア
とスライダーとを挟み込むような形状のバネ材、又はフ
ロントコアとバックコアとを挟み込むような形状のバネ
材は非常に小さなものであるため、このようなバネ材を
用いて、フロントコアとバックコア、又はバックコアと
スライダーとを適切に挟み込んで固定するのは、非常に
難しいものとなる。
とスライダーとを挟み込むような形状のバネ材、又はフ
ロントコアとバックコアとを挟み込むような形状のバネ
材は非常に小さなものであるため、このようなバネ材を
用いて、フロントコアとバックコア、又はバックコアと
スライダーとを適切に挟み込んで固定するのは、非常に
難しいものとなる。
【0022】そこで本発明は、このような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、フロントコアとバックコ
アとの接合や、バックコアとスライダーとの接合が容易
にできるとともに、部品点数が少なくて済む片側スライ
ダー磁気ヘッドを提供することを目的とする。
鑑みて提案されたものであり、フロントコアとバックコ
アとの接合や、バックコアとスライダーとの接合が容易
にできるとともに、部品点数が少なくて済む片側スライ
ダー磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに完成された本発明に係る磁気ヘッドは、磁気記録媒
体が摺動するフロントコア摺動面を有し、フロントコア
摺動面に所定の磁気ギャップが形成されて成るフロント
コアと、上記フロントコアに接合されるバックコアと、
磁気記録媒体が摺動するスライダー摺動面を有し、フロ
ントコア摺動面とスライダー摺動面とが略同一高さで隣
り合うように配された上で上記バックコアに接合される
スライダーと、上記フロントコア、バックコア及びスラ
イダーの外周囲に配されて、フロントコア、バックコア
及びスライダーを固定するとともに、フロントコア及び
バックコアを磁気的にシールドする、磁気シールド部材
とを有して成ることを特徴とする。ここで、磁気シール
ド部材は、フロントコア、バックコア及びスライダーの
外周囲の形状に対応するように、略長方形状の開口部を
有する筒型の筒型部を有することが好ましい。
めに完成された本発明に係る磁気ヘッドは、磁気記録媒
体が摺動するフロントコア摺動面を有し、フロントコア
摺動面に所定の磁気ギャップが形成されて成るフロント
コアと、上記フロントコアに接合されるバックコアと、
磁気記録媒体が摺動するスライダー摺動面を有し、フロ
ントコア摺動面とスライダー摺動面とが略同一高さで隣
り合うように配された上で上記バックコアに接合される
スライダーと、上記フロントコア、バックコア及びスラ
イダーの外周囲に配されて、フロントコア、バックコア
及びスライダーを固定するとともに、フロントコア及び
バックコアを磁気的にシールドする、磁気シールド部材
とを有して成ることを特徴とする。ここで、磁気シール
ド部材は、フロントコア、バックコア及びスライダーの
外周囲の形状に対応するように、略長方形状の開口部を
有する筒型の筒型部を有することが好ましい。
【0024】また、上記磁気シールド部材は、筒型の筒
型部と、この筒型部と一体に形成される一対のクランプ
部を有して成るものであってもよい。このとき磁気シー
ルド部材は、一方のクランプ部がフロントコアと当接
し、他方のクランプ部がスライダーと当接するように、
フロントコア、バックコア及びスライダーの外周囲に配
される。
型部と、この筒型部と一体に形成される一対のクランプ
部を有して成るものであってもよい。このとき磁気シー
ルド部材は、一方のクランプ部がフロントコアと当接
し、他方のクランプ部がスライダーと当接するように、
フロントコア、バックコア及びスライダーの外周囲に配
される。
【0025】なお、上記磁気シールド部材は、バネ材料
と磁性材料とを積層したクラッド材から成ることが好ま
しい。
と磁性材料とを積層したクラッド材から成ることが好ま
しい。
【0026】また、上記磁気ヘッドは、フロントコアが
第1の脚部、第2の脚部及び第3の脚部がこの順に並ぶ
ように略E字状に形成されて成り、バックコアが上記フ
ロントコアの第1の脚部、第2の脚部及び第3の脚部の
側面に接合されるものであってもよい。そして、このと
きは、上記第1の脚部を巻回するように第1のコイルが
配され、上記第3の脚部を巻回するように第2のコイル
が配される。
第1の脚部、第2の脚部及び第3の脚部がこの順に並ぶ
ように略E字状に形成されて成り、バックコアが上記フ
ロントコアの第1の脚部、第2の脚部及び第3の脚部の
側面に接合されるものであってもよい。そして、このと
きは、上記第1の脚部を巻回するように第1のコイルが
配され、上記第3の脚部を巻回するように第2のコイル
が配される。
【0027】また、上記磁気ヘッドは、スライダーが、
断面略I字状に形成され、このスライダーの側面が、上
記バックコアに接合されるものであってもよい。
断面略I字状に形成され、このスライダーの側面が、上
記バックコアに接合されるものであってもよい。
【0028】
【作用】本発明の磁気ヘッドにおいては、磁気シールド
部材が、フロントコア、バックコア及びスライダーの外
周囲を囲むように配され、フロントコア、バックコア及
びスライダーを固定するとともに、フロントコア及びバ
ックコアを磁気的にシールドする。すなわち、本発明の
磁気ヘッドにおいては、一つの磁気シールド部材が、フ
ロントコア、バックコア及びスライダーを固定するため
の部材と、フロントコア及びバックコアを磁気的にシー
ルドするための部材とを兼ねている。したがって、本発
明の磁気ヘッドでは、部品点数を少なくすることができ
る。
部材が、フロントコア、バックコア及びスライダーの外
周囲を囲むように配され、フロントコア、バックコア及
びスライダーを固定するとともに、フロントコア及びバ
ックコアを磁気的にシールドする。すなわち、本発明の
磁気ヘッドにおいては、一つの磁気シールド部材が、フ
ロントコア、バックコア及びスライダーを固定するため
の部材と、フロントコア及びバックコアを磁気的にシー
ルドするための部材とを兼ねている。したがって、本発
明の磁気ヘッドでは、部品点数を少なくすることができ
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。
いて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】本実施例の磁気ヘッドは、図1及び図2に
示すように、磁気記録媒体が摺動するフロントコア摺動
面10sを有し、フロントコア摺動面10sに所定の磁
気ギャップga,gb,gcが形成されて成るフロント
コア10を備える。このフロントコア10は、第1の脚
部10a、第2の脚部10b及び第3の脚部10cがこ
の順に並ぶように略E字状に形成されて成る。
示すように、磁気記録媒体が摺動するフロントコア摺動
面10sを有し、フロントコア摺動面10sに所定の磁
気ギャップga,gb,gcが形成されて成るフロント
コア10を備える。このフロントコア10は、第1の脚
部10a、第2の脚部10b及び第3の脚部10cがこ
の順に並ぶように略E字状に形成されて成る。
【0031】そして、上記フロントコア10の第1の脚
部10aを巻回するように第1のコイル20が配され、
フロントコア10の第3の脚部10cを巻回するように
第2のコイル30が配される。そして、略直方体状のバ
ックコア40が、フロントコア10の第1の脚部10
a、第2の脚部10b及び第3の脚部10cの側面に接
するように配されるとともに、断面略I字状のスライダ
ー50が、バックコア40に接するように配される。
部10aを巻回するように第1のコイル20が配され、
フロントコア10の第3の脚部10cを巻回するように
第2のコイル30が配される。そして、略直方体状のバ
ックコア40が、フロントコア10の第1の脚部10
a、第2の脚部10b及び第3の脚部10cの側面に接
するように配されるとともに、断面略I字状のスライダ
ー50が、バックコア40に接するように配される。
【0032】なお、以下の説明では、フロントコア10
のフロントコア摺動面10s側を上側、フロントコア1
0のフロントコア摺動面10sの逆側を下側とし、磁気
ギャップga,gb,gcのデプス方向、すなわちフロ
ントコア10の脚部10a,10b,10cが延在する
方向を高さ方向とし、磁気記録媒体摺動方向、すなわち
フロントコア10のフロントコア摺動面10sの長軸方
向を長さ方向とし、磁気記録媒体摺動方向に直交する方
向、すなわちフロントコア10のフロントコア摺動面1
0sの短軸方向を幅方向とする。
のフロントコア摺動面10s側を上側、フロントコア1
0のフロントコア摺動面10sの逆側を下側とし、磁気
ギャップga,gb,gcのデプス方向、すなわちフロ
ントコア10の脚部10a,10b,10cが延在する
方向を高さ方向とし、磁気記録媒体摺動方向、すなわち
フロントコア10のフロントコア摺動面10sの長軸方
向を長さ方向とし、磁気記録媒体摺動方向に直交する方
向、すなわちフロントコア10のフロントコア摺動面1
0sの短軸方向を幅方向とする。
【0033】上記フロントコア10は、記録再生用フロ
ントコア11と消去用フロントコア12から成り、これ
らは磁気的に干渉しないように非磁性体13を介して接
合される。ここで、記録再生用フロントコア11は、所
定のトラックの中央に位置するように配された記録再生
用磁気ギャップgaを介して、一対の磁性体14,15
が接合されて成り、消去用フロントコア12は、所定の
トラックの両サイドに位置するように配された消去用磁
気ギャップgb,gcを介して、一対の磁性体16,1
7が接合されて成る。
ントコア11と消去用フロントコア12から成り、これ
らは磁気的に干渉しないように非磁性体13を介して接
合される。ここで、記録再生用フロントコア11は、所
定のトラックの中央に位置するように配された記録再生
用磁気ギャップgaを介して、一対の磁性体14,15
が接合されて成り、消去用フロントコア12は、所定の
トラックの両サイドに位置するように配された消去用磁
気ギャップgb,gcを介して、一対の磁性体16,1
7が接合されて成る。
【0034】そして、フロントコア10は、フロントコ
ア10の一方の端部、すなわち記録再生用フロントコア
11の端部から延在する第1の脚部10aと、フロント
コア10の中央部、すなわち記録再生用フロントコア1
1と消去用フロントコア12との接合部から延在する第
2の脚部10bと、フロントコア10の他方の端部、す
なわち消去用フロントコア12の端部から延在する第3
の脚部10cとを有し、これらの脚部が第1の脚部10
a、第2の脚部10b及び第3の脚部10cの順に並ぶ
ように略E字状に形成されて成る。
ア10の一方の端部、すなわち記録再生用フロントコア
11の端部から延在する第1の脚部10aと、フロント
コア10の中央部、すなわち記録再生用フロントコア1
1と消去用フロントコア12との接合部から延在する第
2の脚部10bと、フロントコア10の他方の端部、す
なわち消去用フロントコア12の端部から延在する第3
の脚部10cとを有し、これらの脚部が第1の脚部10
a、第2の脚部10b及び第3の脚部10cの順に並ぶ
ように略E字状に形成されて成る。
【0035】このようなフロントコア10の第1の脚部
10aを巻回するように配された第1のコイル20は、
電磁変換作用によって信号の供給又は取り出しを行うた
めのコイルであり、中央に開口部21を有するコイルボ
ビン22に巻装されており、この開口部21にフロント
コア10の第1の脚部10aが挿入される。こうして、
第1のコイル20は、フロントコア10の第1の脚部1
0aを巻回するように組み込まれる。
10aを巻回するように配された第1のコイル20は、
電磁変換作用によって信号の供給又は取り出しを行うた
めのコイルであり、中央に開口部21を有するコイルボ
ビン22に巻装されており、この開口部21にフロント
コア10の第1の脚部10aが挿入される。こうして、
第1のコイル20は、フロントコア10の第1の脚部1
0aを巻回するように組み込まれる。
【0036】一方、フロントコア10の第3の脚部10
cを巻回するように配された第2のコイル30は、消去
電流を供給するためのコイルであり、中央に開口部31
を有するコイルボビン32に巻装されており、この開口
部31にフロントコア10の第3の脚部10cが挿入さ
れる。こうして、第2のコイル30は、フロントコア1
0の第3の脚部10cを巻回するように組み込まれる。
cを巻回するように配された第2のコイル30は、消去
電流を供給するためのコイルであり、中央に開口部31
を有するコイルボビン32に巻装されており、この開口
部31にフロントコア10の第3の脚部10cが挿入さ
れる。こうして、第2のコイル30は、フロントコア1
0の第3の脚部10cを巻回するように組み込まれる。
【0037】そして、このように第1のコイル20及び
第2のコイル30が組み込まれたフロントコア10に、
バックコア40が接するように配される。ここでバック
コア40は、フロントコア10と接するフロントコア接
合面40aと、スライダー50と接するスライダー接合
面40bとを有し、フロントコア10とほぼ同じ長さの
略直方体状の磁性体から成る。そして、第1のコイル2
0及び第2のコイル30の下側の位置に、フロントコア
10の第1の脚部10a、第2の脚部10b及び第3の
脚部10cの側面に接するように配される。
第2のコイル30が組み込まれたフロントコア10に、
バックコア40が接するように配される。ここでバック
コア40は、フロントコア10と接するフロントコア接
合面40aと、スライダー50と接するスライダー接合
面40bとを有し、フロントコア10とほぼ同じ長さの
略直方体状の磁性体から成る。そして、第1のコイル2
0及び第2のコイル30の下側の位置に、フロントコア
10の第1の脚部10a、第2の脚部10b及び第3の
脚部10cの側面に接するように配される。
【0038】すなわち、バックコア40のフロントコア
接合面40aの一方の端部が、フロントコア10の第1
の脚部10aの側面に接し、バックコア40のフロント
コア接合面40aの中央部が、フロントコア10の第2
の脚部10bの側面に接し、バックコア40のフロント
コア接合面40aの他方の端部が、フロントコア10の
第3の脚部10cの側面に接するように配される。
接合面40aの一方の端部が、フロントコア10の第1
の脚部10aの側面に接し、バックコア40のフロント
コア接合面40aの中央部が、フロントコア10の第2
の脚部10bの側面に接し、バックコア40のフロント
コア接合面40aの他方の端部が、フロントコア10の
第3の脚部10cの側面に接するように配される。
【0039】これにより、フロントコア10とバックコ
ア40とが磁気的に接合され、フロントコア10の第1
の脚部10aと、バックコア50と、フロントコア10
の第2の脚部10bとを経由する記録再生用の閉磁路
と、フロントコア10の第2の脚部10bと、バックコ
ア50と、フロントコア10の第3の脚部10cとを経
由する消去用の閉磁路とが形成される。
ア40とが磁気的に接合され、フロントコア10の第1
の脚部10aと、バックコア50と、フロントコア10
の第2の脚部10bとを経由する記録再生用の閉磁路
と、フロントコア10の第2の脚部10bと、バックコ
ア50と、フロントコア10の第3の脚部10cとを経
由する消去用の閉磁路とが形成される。
【0040】一方、バックコア40のスライダー接合面
40bには、スライダー50が接するように配される。
このスライダー50は、フロントコア10の磁気記録媒
体に対する当たり特性を確保するためのものであり、バ
ックコア40と接合されるバックコア接合面50aを有
し、フロントコア10とほぼ同じ高さで、バックコア4
0とほぼ同じ長さの略直方体状のセラミックス等から成
る。
40bには、スライダー50が接するように配される。
このスライダー50は、フロントコア10の磁気記録媒
体に対する当たり特性を確保するためのものであり、バ
ックコア40と接合されるバックコア接合面50aを有
し、フロントコア10とほぼ同じ高さで、バックコア4
0とほぼ同じ長さの略直方体状のセラミックス等から成
る。
【0041】そして、スライダー50の上側の面は磁気
記録媒体が摺動するスライダー摺動面50sとなる。し
たがって、このスライダー摺動面50sが、フロントコ
ア10のフロントコア摺動面10sと略同一高さで隣り
合うように、スライダー50は、バックコア40のスラ
イダー接合面40bと、スライダー50のバックコア接
合面50aとが接するように配される。
記録媒体が摺動するスライダー摺動面50sとなる。し
たがって、このスライダー摺動面50sが、フロントコ
ア10のフロントコア摺動面10sと略同一高さで隣り
合うように、スライダー50は、バックコア40のスラ
イダー接合面40bと、スライダー50のバックコア接
合面50aとが接するように配される。
【0042】これにより、スライダー50のスライダー
摺動面50sが、フロントコア10のフロントコア摺動
面10sとともに、磁気記録媒体と摺接し、磁気記録媒
体に対する当たり特性が確保される。
摺動面50sが、フロントコア10のフロントコア摺動
面10sとともに、磁気記録媒体と摺接し、磁気記録媒
体に対する当たり特性が確保される。
【0043】このスライダー50は、従来のようにフロ
ントコア10と接合した上で溝加工を施して形成するの
ではなく、スライダー50をフロントコア10とは別に
形成し、後からバックコア40と接合すればよいので、
スライダー50の形成は容易である。特に、スライダー
50の形状を断面略I字状とした場合は、加工がしやす
い形状であるので、形成が非常に容易である。
ントコア10と接合した上で溝加工を施して形成するの
ではなく、スライダー50をフロントコア10とは別に
形成し、後からバックコア40と接合すればよいので、
スライダー50の形成は容易である。特に、スライダー
50の形状を断面略I字状とした場合は、加工がしやす
い形状であるので、形成が非常に容易である。
【0044】そして、上述のようなフロントコア10、
バックコア40及びスライダー50は、図3に示すよう
な、略長方形状の開口部を有する筒型の磁気シールド部
材60によって固定される。
バックコア40及びスライダー50は、図3に示すよう
な、略長方形状の開口部を有する筒型の磁気シールド部
材60によって固定される。
【0045】この磁気シールド部材60は、高さがフロ
ントコア10及びスライダー50よりも若干小さく、開
口部の内径の長さAが、フロントコア10、第1のコイ
ル20、第2のコイル30、バックコア40及びスライ
ダー50を組み合わせたときの長さよりも若干大きく、
開口部の内径の幅Bがフロントコア10、第1のコイル
20、第2のコイル30、バックコア40及びスライダ
ー50を組み合わせたときの幅よりも若干小さく形成さ
れる。
ントコア10及びスライダー50よりも若干小さく、開
口部の内径の長さAが、フロントコア10、第1のコイ
ル20、第2のコイル30、バックコア40及びスライ
ダー50を組み合わせたときの長さよりも若干大きく、
開口部の内径の幅Bがフロントコア10、第1のコイル
20、第2のコイル30、バックコア40及びスライダ
ー50を組み合わせたときの幅よりも若干小さく形成さ
れる。
【0046】そして、このような磁気シールド部材60
が、フロントコア10、第1のコイル20、第2のコイ
ル30、バックコア40及びスライダー50を囲むよう
に配されて、フロントコア10、バックコア40及びス
ライダー50が固定されるとともに、フロントコア10
及びバックコア40に外部からの漏洩磁界が入り込まな
いように、フロントコア10及びバックコア40が磁気
的にシールドされる。
が、フロントコア10、第1のコイル20、第2のコイ
ル30、バックコア40及びスライダー50を囲むよう
に配されて、フロントコア10、バックコア40及びス
ライダー50が固定されるとともに、フロントコア10
及びバックコア40に外部からの漏洩磁界が入り込まな
いように、フロントコア10及びバックコア40が磁気
的にシールドされる。
【0047】ここで、磁気シールド部材60は、フロン
トコア10、バックコア40及びスライダー50を固定
するためにバネとしての機能と、フロントコア10及び
バックコア40に外部からの漏洩磁界が入り込まないよ
うに磁気をシールドする機能とを兼ね備える必要があ
る。したがって、磁気シールド部材60は、例えば、図
3に示すように、バネ材料61と磁性材料62とを積層
化したクラッド材によって作製される。そして、このよ
うなクラッド材は、例えば、図4に示すように、バネ材
料61と磁性材料62とをローラー63によって圧延積
層化して作製される。ここでバネ材料61としては、ベ
リリウム銅やリン青銅等が挙げられ、磁性材料62とし
ては、通常のパーマロイ材料や、各種のアモルファス磁
性材料等が挙げられる。そして、このようなクラッド材
等がプレス等によって所定の形状に成型されて、磁気シ
ールド部材60が作製される。
トコア10、バックコア40及びスライダー50を固定
するためにバネとしての機能と、フロントコア10及び
バックコア40に外部からの漏洩磁界が入り込まないよ
うに磁気をシールドする機能とを兼ね備える必要があ
る。したがって、磁気シールド部材60は、例えば、図
3に示すように、バネ材料61と磁性材料62とを積層
化したクラッド材によって作製される。そして、このよ
うなクラッド材は、例えば、図4に示すように、バネ材
料61と磁性材料62とをローラー63によって圧延積
層化して作製される。ここでバネ材料61としては、ベ
リリウム銅やリン青銅等が挙げられ、磁性材料62とし
ては、通常のパーマロイ材料や、各種のアモルファス磁
性材料等が挙げられる。そして、このようなクラッド材
等がプレス等によって所定の形状に成型されて、磁気シ
ールド部材60が作製される。
【0048】このような磁気シールド部材60に対し
て、磁気シールド部材60の開口部から、フロントコア
10、第1のコイル20、第2のコイル30、バックコ
ア40及びスライダー50が挿入されて、図5に示すよ
うに、磁気シールド部材60がフロントコア10、第1
のコイル20、第2のコイル30、バックコア40及び
スライダー50の外周囲に配される。
て、磁気シールド部材60の開口部から、フロントコア
10、第1のコイル20、第2のコイル30、バックコ
ア40及びスライダー50が挿入されて、図5に示すよ
うに、磁気シールド部材60がフロントコア10、第1
のコイル20、第2のコイル30、バックコア40及び
スライダー50の外周囲に配される。
【0049】このとき、磁気シールド部材60の開口部
の内径の幅Bは、フロントコア10、第1のコイル2
0、第2のコイル30、バックコア40及びスライダー
50を組み合わせたときの幅よりも若干小さく形成され
ているため、磁気シールド部材60の長軸方向に圧力を
加えて、磁気シールド部材60を変形させた上で、磁気
シールド部材60の開口部から、フロントコア10、第
1のコイル20、第2のコイル30、バックコア40及
びスライダー50を挿入し、これらの挿入後に磁気シー
ルド部材60の長軸方向の圧力を解除してやる。ここ
で、磁気シールド部材60の長軸方向に圧力を加えたり
解除したりするには、例えば、図6に示すようにピンセ
ット64で磁気シールド部材60の長軸方向の両端を摘
むことにより圧力を加え、図7に示すように磁気シール
ド部材60を摘んでいたピンセット64を離すことによ
り圧力を解除すればよい。
の内径の幅Bは、フロントコア10、第1のコイル2
0、第2のコイル30、バックコア40及びスライダー
50を組み合わせたときの幅よりも若干小さく形成され
ているため、磁気シールド部材60の長軸方向に圧力を
加えて、磁気シールド部材60を変形させた上で、磁気
シールド部材60の開口部から、フロントコア10、第
1のコイル20、第2のコイル30、バックコア40及
びスライダー50を挿入し、これらの挿入後に磁気シー
ルド部材60の長軸方向の圧力を解除してやる。ここ
で、磁気シールド部材60の長軸方向に圧力を加えたり
解除したりするには、例えば、図6に示すようにピンセ
ット64で磁気シールド部材60の長軸方向の両端を摘
むことにより圧力を加え、図7に示すように磁気シール
ド部材60を摘んでいたピンセット64を離すことによ
り圧力を解除すればよい。
【0050】なお、磁気シールド部材60の内部に、フ
ロントコア10、第1のコイル20、第2のコイル3
0、バックコア40及びスライダー50をまとめて挿入
する際に、これらを容易に挿入できるように、例えば、
フロントコア10、バックコア40及びスライダー50
を、予め接着剤等により仮止めしておいてもよい。
ロントコア10、第1のコイル20、第2のコイル3
0、バックコア40及びスライダー50をまとめて挿入
する際に、これらを容易に挿入できるように、例えば、
フロントコア10、バックコア40及びスライダー50
を、予め接着剤等により仮止めしておいてもよい。
【0051】そして、このようにして磁気シールド部材
60の内部に、フロントコア10、第1のコイル、第2
のコイル、バックコア40及びスライダー50を配する
ことにより、フロントコア10、バックコア40及びス
ライダー50が固定される。すなわち、磁気シールド部
材の開口部の内径の幅Bは、フロントコア10、第1の
コイル20、第2のコイル30、バックコア40及びス
ライダー50を組み合わせたときの幅よりも若干小さく
形成されているため、この磁気シールド部材60が元の
形状に戻ろうとする力によって、フロントコア10、バ
ックコア40及びスライダー50が固定される。
60の内部に、フロントコア10、第1のコイル、第2
のコイル、バックコア40及びスライダー50を配する
ことにより、フロントコア10、バックコア40及びス
ライダー50が固定される。すなわち、磁気シールド部
材の開口部の内径の幅Bは、フロントコア10、第1の
コイル20、第2のコイル30、バックコア40及びス
ライダー50を組み合わせたときの幅よりも若干小さく
形成されているため、この磁気シールド部材60が元の
形状に戻ろうとする力によって、フロントコア10、バ
ックコア40及びスライダー50が固定される。
【0052】ところで、磁気シールド部材60とコイル
ボビン22,32とが接してしまうと、磁気シールド部
材60とフロントコア10との間に隙間が生じて、フロ
ントコア10が確実に固定されなくなる。そこで、フロ
ントコア10と磁気シールド部材60との間の隙間を埋
めるために、図5に示すように、フロントコア10と磁
気シールド部材60の間に固定用部材60aを配してお
くことが好ましい。あるいは、固定用部材60aを配す
る代わりに、予めフロントコア10の脚部10a,10
b,10cが固定用部材60aに相当する部分を有する
ように、フロントコア10の脚部10a,10b,10
cを略L字状に作製しておき、磁気シールド部材60と
フロントコア10とが直接接するようにしてもよい。
ボビン22,32とが接してしまうと、磁気シールド部
材60とフロントコア10との間に隙間が生じて、フロ
ントコア10が確実に固定されなくなる。そこで、フロ
ントコア10と磁気シールド部材60との間の隙間を埋
めるために、図5に示すように、フロントコア10と磁
気シールド部材60の間に固定用部材60aを配してお
くことが好ましい。あるいは、固定用部材60aを配す
る代わりに、予めフロントコア10の脚部10a,10
b,10cが固定用部材60aに相当する部分を有する
ように、フロントコア10の脚部10a,10b,10
cを略L字状に作製しておき、磁気シールド部材60と
フロントコア10とが直接接するようにしてもよい。
【0053】また、図8に示すように、磁気シールド部
材65は、開口部が略長方形状の筒型の筒型部65a
と、筒型部65aの下側から相対向するように延出する
一対のクランプ部65b,65cとから成るものであっ
てもよい。ここで、クランプ部65b,65cは、筒型
部65aの内側に屈曲するように筒型部65aから延出
した後、筒型部65aの外側に向かって屈曲した形状と
される。そして、これらのクランプ部65b,65cの
間隙の幅は、フロントコア10、バックコア40及びス
ライダー50のそれぞれの幅の合計よりも若干小さくな
るように形成される。
材65は、開口部が略長方形状の筒型の筒型部65a
と、筒型部65aの下側から相対向するように延出する
一対のクランプ部65b,65cとから成るものであっ
てもよい。ここで、クランプ部65b,65cは、筒型
部65aの内側に屈曲するように筒型部65aから延出
した後、筒型部65aの外側に向かって屈曲した形状と
される。そして、これらのクランプ部65b,65cの
間隙の幅は、フロントコア10、バックコア40及びス
ライダー50のそれぞれの幅の合計よりも若干小さくな
るように形成される。
【0054】このような磁気シールド部材65を用いる
際は、図9に示すように、磁気シールド部材65の内部
に、一方のクランプ部65cがフロントコア10に当接
し、他方のクランプ部65bがスライダー50に当接す
るようにフロントコア10、第1のコイル20、第2の
コイル30、バックコア40及びスライダー50を圧入
する。ここで、磁気シールド部材65の内部に、フロン
トコア10、第1のコイル20、第2のコイル30、バ
ックコア40及びスライダー50をまとめて圧入しやす
いように、例えば、フロントコア10、バックコア40
及びスライダー50を、予め接着剤等により仮止めして
おいてもよい。
際は、図9に示すように、磁気シールド部材65の内部
に、一方のクランプ部65cがフロントコア10に当接
し、他方のクランプ部65bがスライダー50に当接す
るようにフロントコア10、第1のコイル20、第2の
コイル30、バックコア40及びスライダー50を圧入
する。ここで、磁気シールド部材65の内部に、フロン
トコア10、第1のコイル20、第2のコイル30、バ
ックコア40及びスライダー50をまとめて圧入しやす
いように、例えば、フロントコア10、バックコア40
及びスライダー50を、予め接着剤等により仮止めして
おいてもよい。
【0055】そして、このようにフロントコア10、第
1のコイル20、第2のコイル30、バックコア40及
びスライダー50を、磁気シールド部材65の内部に圧
入することにより、フロントコア10、バックコア40
及びスライダー50が固定される。すなわち、一対のク
ランプ部65b,65cの間隙の幅は、フロントコア1
0、バックコア40及びスライダー50のそれぞれの幅
の合計よりも若干小さく形成されているため、クランプ
部65b,65cに挟まれて、フロントコア10、バッ
クコア40及びスライダー50が固定される。
1のコイル20、第2のコイル30、バックコア40及
びスライダー50を、磁気シールド部材65の内部に圧
入することにより、フロントコア10、バックコア40
及びスライダー50が固定される。すなわち、一対のク
ランプ部65b,65cの間隙の幅は、フロントコア1
0、バックコア40及びスライダー50のそれぞれの幅
の合計よりも若干小さく形成されているため、クランプ
部65b,65cに挟まれて、フロントコア10、バッ
クコア40及びスライダー50が固定される。
【0056】なお、フロントコア10、バックコア40
及びスライダー50の固定は、上述のような磁気シール
ド部材60(又は磁気シールド部材65)による固定に
加えて、これらの接合をより強固にするために接着剤等
を兼用してもよい。
及びスライダー50の固定は、上述のような磁気シール
ド部材60(又は磁気シールド部材65)による固定に
加えて、これらの接合をより強固にするために接着剤等
を兼用してもよい。
【0057】すなわち、フロントコア10とバックコア
40の固定は、単に磁気シールド部材60(又は磁気シ
ールド部材65)によって固定されているだけでもよい
が、フロントコア10とバックコア40との接合を補強
するために、フロントコア10とバックコア40の接合
部の周囲に有機樹脂等の接着剤を塗布して、フロントコ
ア10とバックコア40との接合をより強固に固定して
もよい。同様に、バックコア40とスライダー50の固
定も、単に磁気シールド部材60(又は磁気シールド部
材65)によって固定されているだけでもよいが、バッ
クコア40とスライダー50との接合を補強するため
に、バックコア40とスライダー50の接合部の周囲に
有機樹脂等の接着剤を塗布して、バックコア40とスラ
イダー50との接合をより強固に固定してもよい。
40の固定は、単に磁気シールド部材60(又は磁気シ
ールド部材65)によって固定されているだけでもよい
が、フロントコア10とバックコア40との接合を補強
するために、フロントコア10とバックコア40の接合
部の周囲に有機樹脂等の接着剤を塗布して、フロントコ
ア10とバックコア40との接合をより強固に固定して
もよい。同様に、バックコア40とスライダー50の固
定も、単に磁気シールド部材60(又は磁気シールド部
材65)によって固定されているだけでもよいが、バッ
クコア40とスライダー50との接合を補強するため
に、バックコア40とスライダー50の接合部の周囲に
有機樹脂等の接着剤を塗布して、バックコア40とスラ
イダー50との接合をより強固に固定してもよい。
【0058】また、フロントコア10とバックコア40
の接合、又はバックコア40とスライダー50の接合を
より強固なものとするために、フロントコア10とバッ
クコア40の接合面、又はバックコア40とスライダー
50との接合面に予め融着ガラス等を配しておき、磁気
シールド部材60(又は磁気シールド部材65)でフロ
ントコア10、バックコア40及びスライダー50を固
定した後、これらを融着するようにしてもよい。
の接合、又はバックコア40とスライダー50の接合を
より強固なものとするために、フロントコア10とバッ
クコア40の接合面、又はバックコア40とスライダー
50との接合面に予め融着ガラス等を配しておき、磁気
シールド部材60(又は磁気シールド部材65)でフロ
ントコア10、バックコア40及びスライダー50を固
定した後、これらを融着するようにしてもよい。
【0059】そして、このように作製された磁気ヘッド
は、ジンバルに取り付けられて、フレキシブルディスク
に情報の記録再生を行うフレキシブルディスク駆動装置
に組み込まれれる。
は、ジンバルに取り付けられて、フレキシブルディスク
に情報の記録再生を行うフレキシブルディスク駆動装置
に組み込まれれる。
【0060】ここで、ジンバルに磁気ヘッドを取り付け
る際は、例えば、先ず、ジンバルのヘッド搭載面、すな
わちフレキシブルディスクとの対向面の所定の位置に、
磁気ヘッドを瞬間接着剤で仮止めする。次に、磁気ヘッ
ドの接着強度を補強するために、ジンバルのヘッド搭載
面と磁気ヘッドの外周囲との間に紫外線硬化樹脂を塗布
し、この紫外線硬化樹脂を硬化させて磁気ヘッドをジン
バルに固定する。このとき、磁気ヘッドには既に磁気シ
ールド部材がフロントコア10及びバックコア40の周
囲に配されているため、磁気ヘッドはジンバルの表面に
そのまま取り付ければよく、従来のように磁気シールド
部材を新たに磁気ヘッドの周囲に配する必要がない。次
に、ジンバルのヘッド搭載面と反対側の面、すなわちジ
ンバル裏面にフレキシブルプリント基板を貼り付ける。
この際、フレキシブルプリント基板のランド部とコイル
ボビンの端子ピンを半田付けして、コイルに対して信号
の入出力が行えるようにする。
る際は、例えば、先ず、ジンバルのヘッド搭載面、すな
わちフレキシブルディスクとの対向面の所定の位置に、
磁気ヘッドを瞬間接着剤で仮止めする。次に、磁気ヘッ
ドの接着強度を補強するために、ジンバルのヘッド搭載
面と磁気ヘッドの外周囲との間に紫外線硬化樹脂を塗布
し、この紫外線硬化樹脂を硬化させて磁気ヘッドをジン
バルに固定する。このとき、磁気ヘッドには既に磁気シ
ールド部材がフロントコア10及びバックコア40の周
囲に配されているため、磁気ヘッドはジンバルの表面に
そのまま取り付ければよく、従来のように磁気シールド
部材を新たに磁気ヘッドの周囲に配する必要がない。次
に、ジンバルのヘッド搭載面と反対側の面、すなわちジ
ンバル裏面にフレキシブルプリント基板を貼り付ける。
この際、フレキシブルプリント基板のランド部とコイル
ボビンの端子ピンを半田付けして、コイルに対して信号
の入出力が行えるようにする。
【0061】そして、このようにジンバルに取り付けら
れた磁気ヘッドを用いてフレキシブルディスクに対して
情報信号の記録再生を行う際は、通常は、一対の磁気ヘ
ッドを用いて、フレキシブルディスクの両面から記録再
生を行う。すなわち、図11に示すように、平面長方形
状を成す記録再生用開口部110が開設されたカートリ
ッジ111内に回転可能となるように収納されたフレキ
シブルディスク112の両面に対向するように、ジンバ
ルに取り付けられた一対の磁気ヘッド113,114を
配する。
れた磁気ヘッドを用いてフレキシブルディスクに対して
情報信号の記録再生を行う際は、通常は、一対の磁気ヘ
ッドを用いて、フレキシブルディスクの両面から記録再
生を行う。すなわち、図11に示すように、平面長方形
状を成す記録再生用開口部110が開設されたカートリ
ッジ111内に回転可能となるように収納されたフレキ
シブルディスク112の両面に対向するように、ジンバ
ルに取り付けられた一対の磁気ヘッド113,114を
配する。
【0062】そして、記録再生を行う際は、記録再生用
開口部110の一方の面から一方の磁気ヘッド113を
臨ませて、フレキシブルディスク112の一方の面にこ
の磁気ヘッド113の磁気記録媒体摺動面を接触させる
とともに、記録再生用開口部110の他方の面から他方
の磁気ヘッド114を臨ませて、フレキシブルディスク
112の他方の面にこの磁気ヘッド114の磁気記録媒
体摺動面を接触させて、両面同時に記録再生を行う。こ
のとき、これら磁気ヘッド113,114は、上記フレ
キシブルディスク112の回転操作に伴って、フレキシ
ブルディスク112の径方向に移動操作される。
開口部110の一方の面から一方の磁気ヘッド113を
臨ませて、フレキシブルディスク112の一方の面にこ
の磁気ヘッド113の磁気記録媒体摺動面を接触させる
とともに、記録再生用開口部110の他方の面から他方
の磁気ヘッド114を臨ませて、フレキシブルディスク
112の他方の面にこの磁気ヘッド114の磁気記録媒
体摺動面を接触させて、両面同時に記録再生を行う。こ
のとき、これら磁気ヘッド113,114は、上記フレ
キシブルディスク112の回転操作に伴って、フレキシ
ブルディスク112の径方向に移動操作される。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の磁気ヘッドでは、フロントコア及びバックコアを磁気
的にシールドするための磁気シールド部材が、フロント
コア、バックコア及びスライダーを固定するための部材
を兼ねているため、磁気ヘッドの部品点数を少なくする
ことができる。さらに、磁気シールド部材の取り付け
と、フロントコア、バックコア及びスライダーの固定を
同時に行えるため、製造時の工数を削減することもでき
る。
の磁気ヘッドでは、フロントコア及びバックコアを磁気
的にシールドするための磁気シールド部材が、フロント
コア、バックコア及びスライダーを固定するための部材
を兼ねているため、磁気ヘッドの部品点数を少なくする
ことができる。さらに、磁気シールド部材の取り付け
と、フロントコア、バックコア及びスライダーの固定を
同時に行えるため、製造時の工数を削減することもでき
る。
【0064】また、本発明の磁気ヘッドでは、磁気シー
ルド部材でフロントコア、バックコア及びスライダーを
固定するので、特別な固定用治工具等を用いる必要がな
い。さらに、本発明の磁気ヘッドは、磁気シールド部材
でフロントコア、バックコア及びスライダーを固定する
ものであるが、磁気シールド部材は比較的大きな形状な
ので取り扱いが容易である。したがって、フロントコ
ア、バックコア及びスライダーの固定を容易に行うこと
ができる。
ルド部材でフロントコア、バックコア及びスライダーを
固定するので、特別な固定用治工具等を用いる必要がな
い。さらに、本発明の磁気ヘッドは、磁気シールド部材
でフロントコア、バックコア及びスライダーを固定する
ものであるが、磁気シールド部材は比較的大きな形状な
ので取り扱いが容易である。したがって、フロントコ
ア、バックコア及びスライダーの固定を容易に行うこと
ができる。
【0065】なお、本発明の磁気ヘッドは片側スライダ
ー磁気ヘッドであり、従来の片側スライダー磁気ヘッド
が有する利点、例えばスライダーやフロントコアの形成
が容易であるという利点、を兼ね備えていることは言う
までもない。
ー磁気ヘッドであり、従来の片側スライダー磁気ヘッド
が有する利点、例えばスライダーやフロントコアの形成
が容易であるという利点、を兼ね備えていることは言う
までもない。
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの一構成例につい
て、磁気シールド部材を取り付ける前の状態を示す分解
斜視図である。
て、磁気シールド部材を取り付ける前の状態を示す分解
斜視図である。
【図2】本発明を適用した磁気ヘッドの一構成例につい
て、磁気シールド部材を取り付ける前の状態を示す側面
図である。
て、磁気シールド部材を取り付ける前の状態を示す側面
図である。
【図3】本発明を適用した磁気ヘッドに用いられる磁気
シールド部材の一例を示す斜視図である。
シールド部材の一例を示す斜視図である。
【図4】クラッド材の製造方法の一例を模式的に示す斜
視図である。
視図である。
【図5】図3に示す磁気シールド部材を用いた磁気ヘッ
ドの一構成例を示す断面図である。
ドの一構成例を示す断面図である。
【図6】磁気シールド部材に対して圧力を加えた状態を
模式的に示す斜視図である。
模式的に示す斜視図である。
【図7】磁気シールド部材に対する圧力を解除した状態
を模式的に示す斜視図である。
を模式的に示す斜視図である。
【図8】本発明を適用した磁気ヘッドに用いられる磁気
シールド部材の他の例を示す斜視図である。
シールド部材の他の例を示す斜視図である。
【図9】図8に示す磁気シールド部材を用いた磁気ヘッ
ドの一構成例を分解して示す断面図である。
ドの一構成例を分解して示す断面図である。
【図10】図8に示す磁気シールド部材を用いた磁気ヘ
ッドの一構成例を示す断面図である。
ッドの一構成例を示す断面図である。
【図11】磁気ヘッドとフレキシブルディスクの対応を
模式的に示す斜視図である。
模式的に示す斜視図である。
【図12】従来の磁気ヘッドの一構成例を示す分解斜視
図である。
図である。
【図13】従来のフロントコアブロックを作製する工程
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図14】従来のフロントコアブロックを示す斜視図で
ある。
ある。
【図15】従来のフロントコアを示す斜視図である。
【図16】従来のフロントコアをスライダーで挟み込む
工程を示す斜視図である。
工程を示す斜視図である。
【図17】従来のコイルボビンを挿入するための溝が形
成されたフロントコア及びスライダーを示す斜視図であ
る。
成されたフロントコア及びスライダーを示す斜視図であ
る。
【図18】従来の磁気ヘッドの他の構成例を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図19】図18に示す磁気ヘッドを組み立てた状態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図20】図19に示す磁気ヘッドをジンバルに取り付
けた状態を示す斜視図である。
けた状態を示す斜視図である。
10 フロントコア 10a 第1の脚部 10b 第2の脚部 10c 第3の脚部 11 記録再生用フロントコア 12 消去用フロントコア 13 非磁性体 14,15,16,17 磁性体 20,30 コイル 21,31 開口部 22,32 コイルボビン 40 バックコア 50 スライダー 60 磁気シールド部材 61 バネ材料 62 磁性材料 63 ローラー 64 ピンセット 65 磁気シールド部材 65a 筒型部 65b,65c クランプ部 ga 記録再生用磁気ギャップ gb,gc 消去用磁気ギャップ
Claims (5)
- 【請求項1】 磁気記録媒体が摺動するフロントコア摺
動面を有し、上記フロントコア摺動面に所定の磁気ギャ
ップが形成されて成るフロントコアと、 上記フロントコアに接合されるバックコアと、 磁気記録媒体が摺動するスライダー摺動面を有し、上記
フロントコア摺動面と上記スライダー摺動面とが略同一
高さで隣り合うように配された上で上記バックコアに接
合されるスライダーと、 上記フロントコア、バックコア及びスライダーの外周囲
に配されて、上記フロントコア、バックコア及びスライ
ダーを固定するとともに、上記フロントコア及びバック
コアを磁気的にシールドする、磁気シールド部材とを有
して成ることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】 前記磁気シールド部材が、筒型の筒型部
と、上記筒型部と一体に形成される一対のクランプ部を
有して成り、 上記磁気シールド部材が、上記クランプ部の一方が前記
フロントコアと当接し、上記クランプ部の他方が前記ス
ライダーと当接するように、上記フロントコア、バック
コア及びスライダーの外周囲に配されることを特徴とす
る請求項1記載の磁気ヘッド。 - 【請求項3】 前記磁気シールド部材が、バネ材料と磁
性材料とを積層したクラッド材から成ることを特徴とす
る請求項1又は2記載の磁気ヘッド。 - 【請求項4】 前記フロントコアが、第1の脚部、第2
の脚部及び第3の脚部がこの順に並ぶように略E字状に
形成され、 前記バックコアが、上記フロントコアの第1の脚部、第
2の脚部及び第3の脚部の側面に接合されるとともに、 上記第1の脚部を巻回するように配された第1のコイル
と、 上記第3の脚部を巻回するように配された第2のコイル
とを備えることを特徴とする請求項1、2又は3記載の
磁気ヘッド。 - 【請求項5】 前記スライダーが、断面略I字状に形成
され、 上記スライダーの側面が、前記バックコアに接合される
ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の磁気ヘ
ッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29718394A JPH08161707A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29718394A JPH08161707A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08161707A true JPH08161707A (ja) | 1996-06-21 |
Family
ID=17843253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29718394A Withdrawn JPH08161707A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08161707A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999017079A1 (fr) * | 1997-09-29 | 1999-04-08 | Aichi Steel Works, Ltd. | Appareil magnetique pour detecter la position d'un vehicule |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP29718394A patent/JPH08161707A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999017079A1 (fr) * | 1997-09-29 | 1999-04-08 | Aichi Steel Works, Ltd. | Appareil magnetique pour detecter la position d'un vehicule |
US6336064B1 (en) | 1997-09-29 | 2002-01-01 | Aichi Steel Works, Ltd. | Magnetic apparatus for detecting position of vehicle |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020205 |