JPH08161394A - シミュレーション装置 - Google Patents

シミュレーション装置

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JPH08161394A
JPH08161394A JP30481794A JP30481794A JPH08161394A JP H08161394 A JPH08161394 A JP H08161394A JP 30481794 A JP30481794 A JP 30481794A JP 30481794 A JP30481794 A JP 30481794A JP H08161394 A JPH08161394 A JP H08161394A
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 時間逆向きシミュレーションを行う場合に通
常時間方向シミュレーションとの整合性を図る。 【構成】 生起時刻が最も遅い最遅生起事象を選択して
時間逆向きにシミュレーションを行う最遅生起事象管理
部3と、時間逆向きに作業進捗を制御する進捗制御手段
41とを設け、進捗制御手段は、ステーション内に滞留
する未着手のロットを時間逆向きにディスパッチングす
る前バッファ管理手段411、未着手のロットの作業着
手優先順序の矛盾を検出する順序関係矛盾検出手段41
11、ステーション内のバッファ収容容量,設備,作業
員,治具等の作業資源の稼働を時間逆向きに管理する作
業資源稼働管理手段412、及び作業終了済みロットを
時間逆向きにディスパッチングする後バッファ管理手段
413を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生産システム等のシミ
ュレーション装置に関し、特に生産システム等に対して
時間進行方向に逆向きにシミュレーションを行うシミュ
レーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生産システムでは、ロットの作業を実施
する場合、設備,治具及び作業員等の資源を利用して作
業を実施する。これらの作業資源は、各々固有の作業能
力を有し、個別の稼働計画に基づいて運用される。図1
5を用いて説明を行うと、生産システムでは投入計画に
基づいて作業対象となるロット(ロットA−1)が、生
産ラインに日々投入される工程手順の先頭工程に送られ
(ロットA−2)、到着工程のステーションの前バッフ
ァに送られる(ロットA−3)。後工程ステーション到
着から作業開始までの間、後工程のステーションの前バ
ッファの中で作業を待つ(ロットA−4)。
【0003】ここで利用可能な作業資源が存在する場合
は、ロットは直ちに工程作業を開始し(ロットA−
5)、終了する。作業を終了したロット(ロットA−
6)は、作業終了から後工程ステーションに送られるま
での間、ステーションの後バッファに滞留する(ロット
A−7)。その後ロットが後工程のステーションに送ら
れる(ロットA−8)。また利用可能な作業資源が存在
しない場合は、ロットは作業資源の前で仕掛として作業
を待ち(ロットA−9)、全工程の作業を終了したロッ
トは入庫する(ロットA−11,A−12)。このよう
な結果、各作業資源の前には作業能力制約と投入計画に
よる待ち状態が発生することになる。ここで各工程に対
応する各ステーション(図15ではステーションA,
B,E)の作業資源に空きが生じた時点で、ステーショ
ンの待ちロットのディスパッチング(急送)が実施され
る。このときステーションの待ちロット集合の中でディ
スパッチングルールに基づいてロットの作業順が定めら
れる。
【0004】一般に、生産システムのシミュレーション
は、生産システムの状態と生産計画とを条件として与
え、上述した通常の時間進行方向の一連の生産活動を繰
り返して模擬実行しシミュレーションを行う。そしてそ
のシミュレーション結果は、予測目的に用いたり、或い
は計画が目的を満足するものか否かを評価するために利
用される。一方、時間進行方向と逆向きにシミュレーシ
ョンを行う装置も従来から存在する。従来の時間逆向き
シミュレーション装置では工程手順を逆向きに並べ直
し、ディスパッチング、作業開始、作業終了の一連の事
象の発生順序は、通常の時間進行方向のまま扱い、作業
実施に伴う時間の進行は、通常の時間進行方向と逆向き
に進行させる。
【0005】図16に従来の時間逆向きシミュレーショ
ン装置の動作の例を示す。まず、各ロットは各々の納期
に生産ラインに逆送りされ(ロットB−1,B−2)、
末尾工程ステーションEの後バッファに送られる(ロッ
トB−3)。ロットがステーションEに到着した際(ロ
ットB−4)に空き作業資源が存在すると直ちに作業を
終了し(ロットB−5)、作業の開始を待つ(ロットB
−6)。そして、処理開始時刻に達した事象を処理する
と(ロットB−7)、作業が開始されたロットを直ちに
前工程のステーションBの後バッファに送る(ロットB
−8)。
【0006】ステーションに空き作業資源が存在しない
場合は(ロットB−9)、この装置では、ロットの作業
着手を保留し、ステーションBの後バッファでロットの
待ち行列を作る(ロットB−10)。そして作業資源に
空きが生じた時点で、この装置は、後バッファでディス
パッチングを実施し(ロットB−11)、ロットの作業
を開始する(ロットB−12)。こうして先頭工程であ
るステーションAで作業開始が行われると、このときシ
ミュレーション時刻は、各作業終了時に時間逆向きに時
刻が進むように管理する。このように従来装置は、上述
した作業進捗逆向きの一連の動作を繰り返して時間逆向
きの生産活動のシミュレーションを実施している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来装置では、作業開
始及び終了に伴いシミュレーション時刻を通常の時間の
進行方向と逆向きに進め、作業したロットを工程手順の
逆向きに進捗させてシミュレーションを行っている。こ
のようなシミュレーション手順を実施すると、ロットの
ステーションへの到着時に空き作業資源が存在し、作業
の着手が可能ならば実際に作業を着手する。このため、
連接した工程手順逆方向のステーションの能力関係によ
り、ロット作業の進捗が決定される。このとき、連接し
たステーションの能力関係が通常の時間進行の向きの場
合と逆になるため、通常の時間進行方向のシミュレーシ
ョン結果を逆に観察した場合とは異なる結果が得られ
る。
【0008】図17は通常の時間進行方向にシミュレー
ションを行った場合の状態を示している。図17に示す
装置では、各ステーションのバッファには均等に仕掛が
できている。また、図18は時間進行方向とは逆方向に
シミュレーションを行った場合の状態を示している。こ
の図18に示す従来装置では、前後関係にあるステーシ
ョンの作業能力の関係で、各ステーションにロットが仕
掛らずに、前工程方向に流れ込んだ状態を示している。
ここにおいて、従来の時間逆向きシミュレーションに問
題があることが分かる。このような時間逆向きシミュレ
ーションは、実際には通常時間方向シミュレーションと
繰り返し実施される。そして、一方のシミュレーション
の初期条件が他方のシミュレーションの結果となるよう
に条件と解の収束が図られる。即ち、時間逆向きシミュ
レーションと通常時間方向シミュレーションの可逆性の
実現が課題となる。
【0009】具体的には、従来装置では時間逆向きシミ
ュレーションを行った場合、ロットの待ち行列が変化し
て、ステーションでの適切な作業待ちや仕掛を作ること
ができない。即ち、通常の時間進行方向シミュレーショ
ン結果を初期状態として、時間逆向きにシミュレーショ
ンしたときのある時刻における仕掛分布が通常時間方向
に処理したときの同時刻の仕掛分布と異なるという問題
がある。さらに、仕掛分布が変わる場合は、作業待ち時
のディスパッチングによる仕掛の作業順序の入れ替わり
方も変わる。このため、ロットの作業順の入れ替えが行
われるべきロット待ち行列において、適切なロット集合
を作れず、仕掛ロットの適切な作業順づけが行えない状
況にある。
【0010】一般に時間逆向き処理では、処理の順序と
して時間逆向きにステーションでの作業終了、作業開
始、ディスパッチング実施、ステーションの前バッファ
での滞留、バッファ到着、前工程ステーションの後バッ
ファからの搬送開始を繰り返すことが理想である。しか
し、図19に示す従来装置のディスパッチングタイミン
グ図によれば、ステーションで作業が終了する時点でデ
ィスパッチングすることになり、ディスパッチングのタ
イミングのずれを生じている。また、ロットがあるステ
ーションで作業が開始されてから、前工程ステーション
に搬送されて作業が終了するまでの間、ロットは前工程
ステーションに位置することになる。このため、実際に
は作業が開始されたステーションの前バッファの待ちで
あるにもかかわらず、前工程ステーションのディスパッ
チングルールが適用され、適用されるルールのずれを生
じている。
【0011】その結果として、従来の時間逆向きシミュ
レーション装置では、通常の時間進行方向処理の作業の
軌跡を、時間を逆向きに辿ることが困難であり、時間逆
向きシミュレーションと通常の時間方向のシミュレーシ
ョンとを繰り返して実施した場合に、条件と解との収束
を図ることができないという問題があった。従って本発
明は、時間逆向きシミュレーションと通常時間方向シミ
ュレーションとにおいて条件と解との収束を図り、各シ
ミュレーション結果の整合性を保つことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、生産ライン等で実施される各作業対
象に対して時間進行方向とは逆方向の時間逆向きにシミ
ュレーションを行うシミュレーション装置において、生
起時刻が最も遅い作業対象である最遅生起事象を選択し
て時間逆向きにシミュレーションを行う最遅生起事象管
理部と、時間逆向きに作業進捗を制御する進捗制御手段
とを設けたものである。また、作業工程を示すステーシ
ョン内に滞留する未着手の作業対象を示すロットを時間
逆向きにディスパッチングする第1の管理手段を設けた
ものである。また、ステーション内に滞留する未着手の
作業対象を示すロットの作業着手優先順序の矛盾を検出
する順序関係矛盾検出手段を設けたものである。
【0013】また、ステーションに設けられ作業対象を
示すロットが収容されるバッファの収容容量及び設備,
作業員,治具等の作業資源の稼働を時間逆向きに管理す
る作業資源稼働管理手段を設けたものである。また、ス
テーション内の作業終了済みのロットを時間逆向きにデ
ィスパッチングする第2の管理手段を設けたものであ
る。また、第1の管理手段及び順序関係矛盾検出手段を
設けたものである。また、第1の管理手段及び作業資源
稼働管理手段を設けたものである。また、第1の管理手
段及び第2の管理手段を設けたものである。
【0014】また、順序関係矛盾検出手段及び作業資源
稼働管理手段を設けたものである。また、順序関係矛盾
検出手段及び第2の管理手段を設けたものである。ま
た、作業資源稼働管理手段及び第2の管理手段を設けた
ものである。また、第1の管理手段,順序関係矛盾検出
手段及び作業資源稼働管理手段を設けたものである。ま
た、第1の管理手段,順序関係矛盾検出手段及び第2の
管理手段を設けたものである。また、第1の管理手段,
順序関係矛盾検出手段,作業資源稼働管理手段及び第2
の管理手段を設けたものである。
【0015】
【作用】生起時刻が最も遅い作業対象である最遅生起事
象を選択して時間逆向きにシミュレーションを行い、時
間逆向きに作業進捗を制御する。この結果、各作業単位
の精度の高い時間逆向きシミュレーションを行うことが
でき、従って各発生事象を処理するタイミングを、本来
処理されるべきタイミングと一致させることができ、通
常の時間方向のシミュレーションでの作業結果と整合性
を保つことができる。また、ステーション内に滞留する
未着手の作業対象を示すロットを時間逆向きにディスパ
ッチングする。この結果、時間逆向き処理での優先評価
判定を通常時間方向の処理の場合と反対の優先評価判定
となるようなルールを適用すれば、処理優先度は作業の
進捗の順序を規定するため、時間逆向きのシミュレーシ
ョン結果と通常の時間方向のシミュレーションの作業結
果との整合性を保つことができる。また、ステーション
内に滞留する未着手の作業対象を示すロットの作業着手
優先順序の矛盾を検出する。この結果、時間逆向きシミ
ュレーションにおいても、ロットを適切な時間、前バッ
ファに滞留させることができ、通常の時間進行方向のシ
ミュレーション結果との整合性を保つようにロットの作
業順序を定めることができる。
【0016】また、ステーションに設けられ作業対象を
示すロットが収容されるバッファの収容容量及び設備,
作業員,治具等の作業資源の稼働を時間逆向きに管理す
る。従って、ステーション毎に標準仕掛量が与えられた
場合は、搬送対象のロットを搬送先ステーションの既知
の標準仕掛量に適合するように、現在の仕掛量を監視し
ながら仕掛量の管理を行うため、生産システムモデル上
に発生するロットの流れを、連接する工程の能力差とは
独立に設定することができる。この結果、望ましいステ
ーションに望ましい仕掛をつくることができる。また、
ステーション内の作業終了済みのロットを時間逆向きに
ディスパッチングする。従って、後バッファにロットが
滞留し空き作業資源の割当を待つ場合はこれらのロット
の搬送は作業終了時刻、即ち、後バッファ到着時刻と逆
の順序で行われることになり、この結果、通常の時間進
行方向のシミュレーション結果との整合性を保つように
ロットの作業順序を定めることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明に係るシミュレーション装置の一実
施例を示すブロック図である。同図において、1はシミ
ュレーション実施に必要な情報を装置に与える入力部、
2はシミュレーション結果を装置外部へ出力する出力
部、3は後述する最遅生起事象を選択実行して時間逆向
きにシミュレーションを行う最遅生起事象管理部、4は
シミュレーション時の仕掛管理を行う仕掛管理部であ
る。なお、仕掛管理部4はロット作業を通常の時間方向
と逆向きの作業手順で進める進捗制御手段41から構成
される。
【0018】このように構成された実施例装置の動作に
ついて説明する。入力部1からシミュレーション実施に
必要な情報が与えられると、最遅生起事象管理部3は、
生起時刻が最も遅い最遅生起事象を選択して、納期時刻
での生産ラインへのロットの逆送り、末尾工程ステーシ
ョンの後バッファへのロットの搬送、ステーションでの
ロットの作業終了、ロットの作業開始、ディスパッチン
グ実施、ステーションの前バッファでの滞留、ステーシ
ョンの前バッファへの到着、前工程ステーションの後バ
ッファからの搬送開始、及び先頭工程からの投入開始等
に対応する一連の作業手順を、通常の作業手順とは逆に
進めて時間逆向きにシミュレーションを開始する。な
お、最遅生起事象管理部3は、事象を処理する際に出力
部2から作業実施結果を出力する。このように、生産ラ
イン作業に関わる一連の事象を通常の作業進行方向と逆
向きにシミュレーションし、かつ工程単位ではなく各作
業単位でシミュレーションを行うため、各発生事象が処
理されるタイミングを本来処理されるべきタイミングに
一致させることができ、従って通常の時間方向のシミュ
レーション結果との整合性を保つことができる。
【0019】図2は本発明の第2の実施例を示すブロッ
ク図であり、図1に示す第1実施例装置の仕掛管理部4
の構成に、作業を開始したロットのステーション前バッ
ファへの出し入れ、及びディスパッチング等を管理する
前バッファ管理手段411を付加したものである。この
ように構成された第2実施例装置では、最遅生起事象管
理部3がロットの作業開始に対応する事象を処理する際
に、ステーションの前バッファをロット作業が開始され
る前の状態に戻すために、仕掛管理部4は仕掛制御を実
施する。この場合、仕掛管理部4内の進捗制御手段41
は、前バッファ管理手段411を制御して作業が開始さ
れたステーションの前バッファにロットを挿入する。前
バッファに挿入されたロットは、仕掛管理部4によって
前バッファにおける滞留制御が行われる。
【0020】即ち、前バッファにロットが挿入される
と、最遅生起事象管理部3は進捗制御手段41を制御し
て、前工程ステーションでの作業終了可否を判定し、前
工程ステーションでのロットの作業終了事象の発生を試
みる。そして終了可能ならば、仕掛管理部4は前バッフ
ァ管理手段411により、ステーションの前バッファか
らステーションの通常時間方向時のディスパッチングル
ールとは反対の優先判定を行うディスパッチングルール
に基づきロットを取り出し、前工程ステーションへ送
る。また、終了不可能ならば、仕掛管理部4はロットを
前工程ステーションには送らずに、前工程ステーション
で作業着手可能になるまでロットを前バッファに滞留さ
せる。このように、ステーションの前バッファでのディ
スパッチングルールの性質に着目して、時間逆向き処理
での優先評価判定が通常時間方向の処理の場合と反対の
優先評価判定となるようなルールを適用し、またこの処
理優先度は作業の進捗の順序を規定するため、通常の時
間方向のシミュレーション結果との整合性を保つことが
できる。
【0021】次に図3は本発明の第3の実施例を示すブ
ロック図であり、図1に示す第1実施例装置の仕掛管理
部4の構成に、ステーションのバッファ内部において予
め与えられるディスパッチングルールにより決定される
ロットの処理優先順序関係の整合性検査を行う順序関係
矛盾検出手段4111を付加したものである。このよう
に構成された第3実施例装置では、最遅生起事象管理部
3がロットの作業開始に対応する事象を処理する際に、
ステーションの前バッファをロット作業が開始される前
の状態に戻すために、最遅生起事象管理部3は、仕掛管
理部4を制御して仕掛制御を実施させる。そしてステー
ションの前バッファにロットが挿入される際に、仕掛管
理部4内の進捗制御手段41は、前バッファに挿入され
ているロット集合について順序関係矛盾検出手段411
1により、ステーションのディスパッチングルールによ
り定められるロットの順序関係を求めて、最も優先順位
の高いロットを求める。
【0022】ここで、前バッファに挿入されたロットが
最優先ロットと異なる場合は、進捗制御手段41は、前
バッファのロット集合から最優先ロットを取り出し、か
つ取り出したロットに対応する前工程ステーションを求
め、前工程ステーションでの作業の終了可否を判定す
る。そして、終了可能ならば、進捗制御手段41は取り
除いたロットを前工程ステーションへ送る。また、終了
不可能ならば、進捗制御手段41は取り除いたロットの
前工程ステーションへの送出を保留し、前工程ステーシ
ョンで作業着手可能になるまで前バッファに置き、この
時点で順序関係矛盾検出と矛盾訂正を終了する。こうし
て、前バッファに挿入されたロットと最優先ロットとが
一致するまで同様の処理を行い、前バッファに挿入され
たロットが最優先ロットと一致した場合は、進捗制御手
段41は、順序関係矛盾検出と矛盾訂正を終了する。
【0023】このように、時間逆向き処理での前バッフ
ァの意味付けに着目して、ディスパッチングの矛盾に着
目したロットの進捗制御を行うようにしたものである。
即ち時間逆向き処理において、前バッファでのロットの
ディスパッチングは作業の開始を促した要因であり、各
ロットが作業開始された段階でロット集合の中での各ロ
ットの順序関係を見た場合、作業開始ロットが着手最優
先のロットでなければならない。そしてこのとき、作業
開始ロットより着手優先度の高いロットがバッファに存
在すれば、上記作業開始ロットによって作業が開始され
ることはない。即ち、作業開始ロットが着手最優先のロ
ットではない場合は、その時点で着手最優先のロットは
その前バッファに存在してはならないため、後述するよ
うに、その仕掛位置を前工程ステーションの後バッファ
に移動させる。この結果、時間逆向きシミュレーション
においても、ロットを適切な時間、前バッファに滞留さ
せることができ、通常の時間進行方向のシミュレーショ
ン結果との整合性を保つようにロットの作業順序を定め
ることができる。
【0024】図4は本発明の第4の実施例を示すブロッ
ク図であり、図1に示す第1実施例装置の仕掛管理部4
の構成に、任意時刻のステーションの仕掛量を予測し、
かつ作業資源の稼働管理及びバッファ容量管理を実施し
てステーションの仕掛量を目標量に制御する作業資源稼
働管理手段412を付加したものである。このように構
成された第4実施例装置では、ステーションの前バッフ
ァにロットが挿入される際に、最遅生起事象管理部3は
まず仕掛管理部4の進捗制御手段41を制御して仕掛制
御を実施させる。この場合、進捗制御手段41は、作業
資源稼働管理手段412を制御して前バッファの容量が
バッファ毎に設定された既知の標準仕掛値から外れてい
ないか否かを判定する。そして外れていない場合は前バ
ッファのロット集合から最優先ロットを取り出し、取り
出したロットについて対応の前工程ステーションを求
め、前工程ステーションでの作業の終了可否を判定す
る。
【0025】そして終了可能ならば、進捗制御手段41
は取り出したロットを前工程ステーションへ送る。ま
た、終了不可能ならば、取り出したロットの前工程ステ
ーションへの送出を保留し、前工程ステーションで作業
着手可能になるまで前バッファに滞留させる。このよう
に、ステーション毎に標準仕掛量が与えられると、搬送
対象のロットを搬送先ステーションの既知の標準仕掛量
に適合するように、現在の仕掛量を監視しながら仕掛量
の管理を行うため、生産システムモデル上に発生するロ
ットの流れを、連接する工程の能力差とは独立に設定す
ることができる。この結果、望ましいステーションに望
ましい仕掛をつくることができる。
【0026】図5は本発明の第5の実施例を示すブロッ
ク図であり、図1に示す第1実施例装置の仕掛管理部4
の構成に、ステーションの後バッファにおけるロットの
出し入れ、ディスパッチング等を管理する後バッファ管
理手段413を付加したものである。このように構成さ
れた第5実施例装置では、最遅生起事象管理部3がロッ
トの作業開始に対応する事象を処理し、作業開始したロ
ットが前工程ステーションに送られると、仕掛管理部4
内の進捗制御手段41は、後バッファ管理手段413を
制御して、前工程ステーションの後バッファにロットを
挿入する。後バッファに挿入されたロットは、進捗制御
手段41により作業着手制御が行われる。ここで、前工
程ステーションに空き作業資源が発生すると、進捗制御
手段41は、後バッファ管理手段413を制御して、前
工程ステーションの後バッファに挿入されているロット
について後バッファへの到着順優先にディスパッチング
を行い、作業資源での作業終了事象の処理を実施する。
【0027】このように、時間逆向き処理において後バ
ッファでディスパッチングを行う場合は、作業終了後に
入る後バッファの意味付けに着目したディスパッチング
動作が行われる。通常の時間方向のシミュレーションで
は、ステーションで作業が終了したことにより後バッフ
ァにロットが挿入され、後工程ステーションへ搬送され
る。一方時間逆向きの観点でこの流れを観察すると、後
バッファでの滞留時間は「0」としているので、後工程
に搬送されたのは、その時刻に後バッファにロットが挿
入されたためで、その時刻に後バッファにロットが挿入
されたのは、その時刻にそのステーションでの作業は終
了しているためと考えられる。つまり、各ロットの後バ
ッファへの挿入時刻に、各ロットはそのステーションで
作業が終了していると考えることができる。従って、時
間逆向きのシミュレーションにおいて、後バッファにロ
ットが滞留し空き作業資源の割当を待つ場合、これらの
ロットの搬送は作業終了時刻、即ち、後バッファ到着時
刻と逆の順序で行う。この結果、通常の時間進行方向の
シミュレーション結果との整合性を保つようにロットの
作業順序を定めることができる。
【0028】次に図6は本発明の第6の実施例を示すブ
ロック図であり、図2に示す第2実施例装置の仕掛管理
部4の構成に、上述の順序関係矛盾検出手段4111を
付加したものである。このように構成された第6実施例
装置では、最遅生起事象管理部3がロットの作業開始に
対応する事象を処理する際に、ステーションの前バッフ
ァをロットが作業開始される前の状態に戻すために、最
遅生起事象管理部3は、仕掛管理部4を制御して仕掛制
御を実施させる。そして進捗制御手段41は、前バッフ
ァ管理手段411を制御して作業が開始されたステーシ
ョンの前バッファにロットを挿入する。前バッファに挿
入されたロットは、仕掛管理部4により前バッファにお
ける滞留制御が行われる。
【0029】ここでステーションの前バッファにロット
が挿入される際に、進捗制御手段41は前バッファ管理
手段411及び順序関係矛盾検出手段4111を制御し
て、前バッファに挿入されているロット集合について、
ステーションのディスパッチングルールにより定められ
るロットの順序関係を求めて、最も優先順位の高いロッ
トを求める。ここで、前バッファに挿入されたロットが
最優先ロットと異なる場合は、進捗制御手段41は、前
バッファのロット集合から最優先ロットを取り出し、か
つ取り出したロットの前工程ステーションを求め、前工
程ステーションでの作業の終了可否を判定する。そし
て、終了可能ならば、取り除いたロットを前工程ステー
ションへ送る。また、終了不可能ならば、進捗制御手段
41は取り除いたロットの前工程ステーションへの送出
を保留する。取り除いたロットは、前工程ステーション
で作業着手可能になるまで前バッファに置き、この時点
で順序関係矛盾検出と矛盾訂正を終了する。こうして、
前バッファに挿入されたロットと最優先ロットとが一致
するまで同様の処理を行い、前バッファに挿入されたロ
ットが最優先ロットと一致した場合は、進捗制御手段4
1は、順序関係矛盾検出と矛盾訂正を終了する。
【0030】図7は本発明の第7の実施例を示すブロッ
ク図であり、図2に示す第2実施例装置の仕掛管理部4
の構成に、上述した作業資源稼働管理手段412を付加
したものである。このように構成された第7実施例装置
では、最遅生起事象管理部3がロットの作業開始に対応
する事象を処理する際に、ステーションの前バッファを
ロットが作業開始される前の状態に戻すために、仕掛管
理部4に対し仕掛制御を実施させる。この場合、進捗制
御手段41は、前バッファ管理手段411を制御し、作
業が開始されたステーションの前バッファにロットを挿
入する。前バッファに挿入されたロットは、仕掛管理部
4により前バッファにおける滞留制御が行われる。
【0031】即ち、ステーションの前バッファにロット
が挿入される際に、最遅生起事象管理部3は進捗制御手
段41を制御して仕掛制御を実施させる。この場合、進
捗制御手段41は作業資源稼働管理手段412を制御し
て、前バッファの容量がバッファ毎に設定された既知の
標準仕掛値から外れていないか否かを判定する。そして
外れていない場合は、進捗制御手段41は、前バッファ
管理手段411を制御してステーションの前バッファか
らバッファのディスパッチングルールに基づきロットを
取り出し、取り出したロットについて対応の前工程ステ
ーションを求め前工程ステーションでの作業の終了可否
を判定する。そして終了可能ならば、進捗制御手段41
は取り出したロットを前工程ステーションへ送る。ま
た、終了不可能ならば、取り出したロットの前工程ステ
ーションへの送出を保留し、前工程ステーションで作業
着手可能になるまで前バッファに滞留させる。
【0032】図8は本発明の第8の実施例を示すブロッ
ク図であり、図2に示す第2実施例装置の仕掛管理部4
の構成に上述した後バッファ管理手段413を付加した
ものである。このように構成された第8実施例装置の最
遅生起事象管理部3の動作は第1実施例の場合と同様で
あるのでその説明を省略する。また、仕掛管理部4の進
捗制御手段41によるロットの作業開始事象の処理動作
も第2実施例の場合と同様であるので、その説明を省略
する。さらに、上記進捗制御手段41による前工程ロッ
ト搬送処理動作及び後バッファ管理手段413による作
業終了事象の処理動作も第5実施例と同様であるためそ
の説明を省略する。
【0033】図9は本発明の第9の実施例を示すブロッ
ク図であり、図3に示す第3実施例装置の仕掛管理部4
の構成に、作業資源稼働管理手段412を付加したもの
である。このように構成された第9実施例装置では、最
遅生起事象管理部3がロットの作業開始に対応する事象
を処理する際に、ステーションの前バッファをロットが
作業開始される前の状態に戻すために、仕掛管理部4に
より仕掛制御が実施される。ここでステーションの前バ
ッファにロットが挿入される際に進捗制御手段41は、
順序関係矛盾検出手段4111により、前バッファに挿
入されているロット集合について、ステーションのディ
スパッチングルールにより定められるロットの順序関係
を求めて、最も優先順位の高いロットを求める。
【0034】ここで、前バッファに挿入されたロットが
最優先ロットと異なる場合は、進捗制御手段41は、前
バッファのロット集合から最優先ロットを取り出し、か
つ取り出したロットの前工程ステーションを求め、前工
程ステーションでの作業の終了可否を判定する。そし
て、終了可能ならば、進捗制御手段41は取り除いたロ
ットを前工程ステーションへ送る。また、終了不可能な
らば、取り除いたロットの前工程ステーションへの送出
を保留する。取り除いたロットは、前工程ステーション
で作業着手可能になるまで前バッファに置き、この時点
で順序関係矛盾検出と矛盾訂正を終了する。こうして、
前バッファに挿入されたロットと最優先ロットとが一致
するまで同様の処理を行い、前バッファに挿入されたロ
ットが最優先ロットと一致した場合は、進捗制御手段4
1は、順序関係矛盾検出と矛盾訂正を終了する。
【0035】また、進捗制御手段41は作業資源稼働管
理手段412を制御して、前バッファの容量がバッファ
毎に設定された既知の標準仕掛値から外れていないか否
かを判定する。そして外れていない場合は、進捗制御手
段41は、前バッファのロット集合から最優先ロットを
取り出し、取り出したロットについて対応の前工程ステ
ーションを求め、前工程ステーションでの作業の終了可
否を判定する。そして終了可能ならば、進捗制御手段4
1は取り出したロットを前工程ステーションへ送る。ま
た、終了不可能ならば、取り出したロットの前工程ステ
ーションへの送出を保留し、前工程ステーションで作業
着手可能になるまで前バッファに滞留させる。
【0036】図10は本発明の第10実施例を示すブロ
ック図であり、図3に示す第3実施例装置の仕掛管理部
4の構成に、後バッファ管理手段413を付加したもの
である。なお、このように構成された第10実施例装置
の最遅生起事象管理部3の動作は第1実施例の場合と同
様であるのでその説明を省略する。また、仕掛管理部4
の進捗制御手段41によるロットの作業開始事象の処理
動作も第3実施例の場合と同様であるので、その説明を
省略する。さらに、後バッファ管理手段413による作
業終了事象の処理動作も第5の実施例と同様であるため
その説明を省略する。
【0037】図11は本発明の第11実施例を示すブロ
ック図であり、図4に示す第4実施例装置の仕掛管理部
4の構成に、後バッファ管理手段413を付加したもの
である。なお、このように構成された第11実施例装置
の最遅生起事象管理部3の動作は第1実施例の場合と同
様であるのでその説明を省略する。また、仕掛管理部4
の進捗制御手段41によるロットの作業開始事象の処理
動作も第4実施例の場合と同様であるので、その説明を
省略する。さらに、上記進捗制御手段41による前工程
ロット搬送処理動作及び後バッファ管理手段413によ
る作業終了事象の処理動作は第5実施例と同様であるた
めその説明を省略する。
【0038】図12は本発明の第12実施例を示すブロ
ック図であり、図6に示す第6実施例装置の仕掛管理部
4の構成に、作業資源稼働管理手段412を付加したも
のである。このように構成された第12実施例装置で
は、最遅生起事象管理部3がロットの作業開始に対応す
る事象を処理する際に、ステーションの前バッファをロ
ットが作業開始される前の状態に戻すために、仕掛管理
部4により仕掛制御を実施させる。進捗制御手段41
は、前バッファ管理手段411を制御して、作業が開始
されたステーションの前バッファにロットを挿入する。
前バッファに挿入されたロットは、仕掛管理部4により
前バッファにおける滞留制御が行われる。ここでステー
ションの前バッファにロットが挿入される際に進捗制御
手段41は、前バッファ管理手段411及び順序関係矛
盾検出手段4111を制御し、前バッファに挿入されて
いるロット集合について、ステーションのディスパッチ
ングルールにより定められるロットの順序関係を求め
て、最も優先順位の高いロットを求める。
【0039】ここで、前バッファに挿入されたロットが
最優先ロットと異なる場合は、進捗制御手段41は、前
バッファのロット集合から最優先ロットを取り出し、か
つ取り出したロットに対応する前工程ステーションを求
め、前工程ステーションでの作業の終了可否を判定す
る。そして、終了可能ならば、取り除いたロットを前工
程ステーションへ送る。また、終了不可能ならば、取り
除いたロットの前工程ステーションへの送出を保留す
る。取り除いたロットは前工程ステーションで作業着手
可能になるまで前バッファに置き、この時点で順序関係
矛盾検出と矛盾訂正を終了する。こうして、前バッファ
に挿入されたロットと最優先ロットとが一致するまで同
様の処理を行い、前バッファに挿入されたロットが最優
先ロットと一致した場合は、進捗制御手段41は、作業
資源稼働管理手段412を制御して、前バッファの容量
がバッファ毎に設定された既知の標準仕掛値から外れて
いないか否かを判定する。
【0040】そして外れていない場合は、前バッファの
ロット集合から最優先ロットを取り出し、取り出したロ
ットについて対応の前工程ステーションを求め、前工程
ステーションでの作業の終了可否を判定する。ここで作
業の終了が可能と判定されれば、進捗制御手段41は取
り出したロットを前工程ステーションへ送る。また、終
了不可能ならば、進捗制御手段41は取り出したロット
の前工程ステーションへの送出を保留し、前工程ステー
ションで作業着手可能になるまでロットを前バッファに
滞留させる。
【0041】図13は本発明の第13実施例を示すブロ
ック図であり、図6に示す第6実施例装置の仕掛管理部
4の構成に、後バッファ管理手段413を付加したもの
である。なお、このように構成された第13実施例装置
内の最遅生起事象管理部3の動作は第1実施例の場合と
同様であるのでその説明を省略する。また、仕掛管理部
4の進捗制御手段41によるロットの作業開始事象の処
理動作も第6実施例の場合と同様であるので、その説明
を省略する。さらに、上記進捗制御手段41による前工
程ロット搬送処理動作及び後バッファ管理手段413に
よる作業終了事象の処理動作も第5実施例と同様である
ためその説明を省略する。
【0042】図14は本発明の第14実施例を示すブロ
ック図であり、図12に示す第12実施例装置の仕掛管
理部4の構成に、後バッファ管理手段413を付加した
ものである。このように構成された第14実施例装置で
は、最遅生起事象管理部3がロットの作業開始に対応す
る事象を処理する際に、ステーションの前バッファをロ
ットが作業開始される前の状態に戻すために、仕掛管理
部4により仕掛制御を実施させる。進捗制御手段41
は、前バッファ管理手段411を制御して、作業が開始
されたステーションの前バッファにロットを挿入する。
前バッファに挿入されたロットは、仕掛管理部4より前
バッファにおける滞留制御が行われる。ステーションの
前バッファにロットが挿入される際に進捗制御手段41
は、前バッファ管理手段411及び順序関係矛盾検出手
段4111を制御し、前バッファに挿入されているロッ
ト集合について、ステーションのディスパッチングルー
ルにより定められるロットの順序関係を求めて、最も優
先順位の高いロットを求める。
【0043】ここで、前バッファに挿入されたロットが
最優先ロットと異なる場合は、進捗制御手段41は、前
バッファのロット集合から最優先ロットを取り出し、か
つ取り出したロットに対応する前工程ステーションを求
め、このロットを後バッファ管理手段413により取り
除いた前工程ステーションの後バッファに挿入する。こ
うして前バッファに挿入されたロットと最優先ロットと
が一致するまで同様の処理を行い、前バッファに挿入さ
れたロットが最優先ロットと一致した場合は、進捗制御
手段41は、作業資源稼働管理手段412を制御して、
前バッファの容量がバッファ毎に設定された既知の標準
仕掛値から外れていないか否かを判定する。そして外れ
ていない場合は、進捗制御手段41は、前バッファのロ
ット集合から最優先ロットを取り出し、取り出したロッ
トについて対応の前工程ステーションを求め、後バッフ
ァ管理手段413により取り出したロットを、前工程ス
テーションの後バッファに挿入する。なお、標準仕掛値
から外れている場合は、前工程へのロットの搬送を保留
する。
【0044】ロットが前工程ステーションの後バッファ
に挿入されると、最遅生起事象管理手段3は進捗制御手
段41を制御して、ロットの作業終了事象の発生を試み
る。そして、前工程ステーションの空き作業資源の割当
要求を行い、作業資源が存在する場合は最遅生起事象管
理手段3は該当ロットの作業終了事象を発生させる。な
お、作業資源が存在しない場合は、前工程ステーション
の後バッファに到着したロットの作業終了事象の発生を
保留する。最遅生起事象管理手段3がロットの作業開始
に対応する事象を処理した際に、進捗制御手段41は、
作業開始前に終了するべくロットの作業終了事象を発生
させる。このとき進捗制御手段41は、後バッファ管理
手段413を制御して後バッファに挿入されているロッ
トについて、後バッファへの到着順優先にディスパッチ
ングを行い、作業資源での作業終了事象の処理を終了す
る。
【0045】このような第14実施例装置の動作を図2
0に示す。なお、図20において、ステーションAには
ビジー(Busy)設備#1〜#3,及びアイドル(I
dle)設備#4が、また次ステーションBにはビジー
設備#1〜#3が、さらに、末尾ステーションEにはビ
ジー設備#1,及びアイドル設備#2〜#4がそれぞれ
生産設備として存在しているものとする。このような状
況の中で、まず、各ロットの生産ラインへの逆送りが行
われ(ロットC−1,C−2)、末尾工程ステーション
Eの後バッファへの搬送(ロットC−3,C−4)が行
われる。続いてステーションEでの作業終了(ロットC
−5,C−6)、作業開始(ロットC−7)、ディスパ
ッチング実施(ロットC−8)、ステーションの前バッ
ファでの滞留(ロットC−9)、バッファ到着(ロット
C−10)、前工程ステーションの後バッファからの搬
送開始(ロットC−11,C−12)、先頭工程からの
投入開始(ロットC−13,C−14)という一連の事
象を時間進行方向と逆方向に繰り返す。この結果、適切
なステーションに作業待ちや仕掛を作ることができる。
【0046】このように構成することにより、時間方向
のシミュレーションと時間逆向きのシミュレーション間
のロット作業進行過程のずれを極力抑えることができ、
時間逆向きシミュレーションの実際の適用例である、時
間逆向きシミュレーションと通常の時間進行方向のシミ
ュレーションとを繰り返して実施する場合の条件と解と
の収束を図ることができる。従って、効率的な生産計画
立案が可能になる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、生
起時刻が最も遅い作業対象である最遅生起事象を選択し
て時間逆向きにシミュレーションを行い、時間逆向きに
作業進捗を制御するようにしたので、各作業単位の精度
の高い時間逆向きシミュレーションを行うことができ、
従って各発生事象を処理するタイミングを、本来処理さ
れるべきタイミングと一致させることができ、通常の時
間方向のシミュレーションでの作業結果と整合性を保つ
ことができる。また、ステーション内に滞留する未着手
の作業対象を示すロットを時間逆向きにディスパッチン
グするようにしたので、時間逆向き処理での優先評価判
定を、通常時間方向の場合と反対の優先評価判定となる
ようなルールを適用すれば、処理優先度は作業の進捗の
順序を規定するため、時間逆向きのシミュレーション結
果と通常の時間方向のシミュレーションの作業結果との
整合性を保つことができる。また、ステーション内に滞
留する未着手の作業対象を示すロットの作業着手優先順
序の矛盾を検出するようにしたので、時間逆向きシミュ
レーションにおいても、ロットを適切な時間、前バッフ
ァに滞留させることができ、通常の時間進行方向のシミ
ュレーション結果との整合性を保つようにロットの作業
順序を定めることができる。
【0048】また、ステーションに設けられ作業対象を
示すロットが収容されるバッファの収容容量及び設備,
作業員,治具等の作業資源の稼働を時間逆向きに管理す
るようにしたので、ステーション毎に標準仕掛量が与え
られた場合は、搬送対象のロットを搬送先ステーション
の既知の標準仕掛量に適合するように、現在の仕掛量を
監視しながら仕掛量の管理が行われるため、生産システ
ムモデル上に発生するロットの流れを、連接する工程の
能力差とは独立に設定することができる。この結果、望
ましいステーションに望ましい仕掛をつくることができ
る。また、ステーション内の作業終了済みのロットを時
間逆向きにディスパッチングするようにしたので、後バ
ッファにロットが滞留し空き作業資源の割当を待つ場合
は、これらのロットの搬送は作業終了時刻、即ち後バッ
ファ到着時刻と逆の順序で行われることになり、この結
果、通常の時間進行方向のシミュレーション結果との整
合性を保つようにロットの作業順序を定めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】 第2実施例を示すブロック図である。
【図3】 第3実施例を示すブロック図である。
【図4】 第4実施例を示すブロック図である。
【図5】 第5実施例を示すブロック図である。
【図6】 第6実施例を示すブロック図である。
【図7】 第7実施例を示すブロック図である。
【図8】 第8実施例を示すブロック図である。
【図9】 第9実施例を示すブロック図である。
【図10】 第10実施例を示すブロック図である。
【図11】 第11実施例を示すブロック図である。
【図12】 第12実施例を示すブロック図である。
【図13】 第13実施例を示すブロック図である。
【図14】 第14実施例を示すブロック図である。
【図15】 通常時間方向の生産システム上の流れを示
す図である。
【図16】 従来の時間逆向きのシミュレーション例を
示す図である。
【図17】 通常時間方向のシミュレーション例を示す
図である。
【図18】 従来の時間逆向きのシミュレーション例を
示す図である。
【図19】 従来装置のディスパッチングタイミングを
示す図である。
【図20】 第14実施例装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
1…入力部、2…出力部、3…最遅生起事象管理部、4
…仕掛管理部、41…進捗制御手段、411…前バッフ
ァ管理手段、412…作業資源稼働管理手段、413…
後バッファ管理手段、4111…順序関係矛盾検出手
段。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生産ライン等で実施される各作業対象に
    対して時間進行方向とは逆方向の時間逆向きにシミュレ
    ーションを行うシミュレーション装置において、 生起時刻が最も遅い作業対象である最遅生起事象を選択
    して時間逆向きにシミュレーションを行う最遅生起事象
    管理部と、時間逆向きに作業進捗を制御する進捗制御手
    段とを備えたことを特徴とするシミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシミュレーション装置に
    おいて、 作業工程を示すステーション内に滞留する未着手の作業
    対象を示すロットを時間逆向きにディスパッチングする
    第1の管理手段を備えたことを特徴とするシミュレーシ
    ョン装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシミュレーション装置に
    おいて、 作業工程を示すステーション内に滞留し未着手の作業対
    象を示すロットの作業着手優先順序の矛盾を検出する順
    序関係矛盾検出手段を備えたことを特徴とするシミュレ
    ーション装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシミュレーション装置に
    おいて、 作業工程を示すステーションに設けられ前記作業対象を
    示すロットが収容されるバッファの収容容量及び設備,
    作業員,治具等の作業資源の稼働を時間逆向きに管理す
    る作業資源稼働管理手段を備えたことを特徴とするシミ
    ュレーション装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のシミュレーション装置に
    おいて、 作業工程を示すステーション内の作業終了済みの前記作
    業対象であるロットを時間逆向きにディスパッチングす
    る第2の管理手段を備えたことを特徴とするシミュレー
    ション装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のシミュレーション装置に
    おいて、 作業着手を待つ前記作業対象であるロットの作業着手優
    先順序の矛盾を検出する順序関係矛盾検出手段を備えた
    ことを特徴とするシミュレーション装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載のシミュレーション装置に
    おいて、 前記作業対象であるロットが収容されるバッファの収容
    容量及び設備,作業員,治具等の作業資源の稼働を時間
    逆向きに管理する作業資源稼働管理手段を備えたことを
    特徴とするシミュレーション装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載のシミュレーション装置に
    おいて、 作業が終了した前記作業対象であるロットを時間逆向き
    にディスパッチングする第2の管理手段を備えたことを
    特徴とするシミュレーション装置。
  9. 【請求項9】 請求項3記載のシミュレーション装置に
    おいて、 前記作業対象であるロットが収容されるバッファの収容
    容量及び設備,作業員,治具等の作業資源の稼働を時間
    逆向きに管理する作業資源稼働管理手段を備えたことを
    特徴とするシミュレーション装置。
  10. 【請求項10】 請求項3記載のシミュレーション装置
    において、 作業が終了した前記作業対象であるロットを時間逆向き
    にディスパッチングする第2の管理手段を備えたことを
    特徴とするシミュレーション装置。
  11. 【請求項11】 請求項4記載のシミュレーション装置
    において、 作業が終了した前記作業対象であるロットを時間逆向き
    にディスパッチングする第2の管理手段を備えたことを
    特徴とするシミュレーション装置。
  12. 【請求項12】 請求項6記載のシミュレーション装置
    において、 前記作業対象であるロットが収容されるバッファの収容
    容量及び設備,作業員,治具等の作業資源の稼働を時間
    逆向きに管理する作業資源稼働管理手段を備えたことを
    特徴とするシミュレーション装置。
  13. 【請求項13】 請求項6記載のシミュレーション装置
    において、 作業が終了した前記作業対象であるロットを時間逆向き
    にディスパッチングする第2の管理手段を備えたことを
    特徴とするシミュレーション装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載のシミュレーション装
    置において、 作業が終了した前記作業対象であるロットを時間逆向き
    にディスパッチングする第2の管理手段を備えたことを
    特徴とするシミュレーション装置。
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WO2017212530A1 (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 富士通株式会社 投入計画生成方法、投入計画生成プログラムおよび投入計画生成システム

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