JPH08160805A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08160805A
JPH08160805A JP6303561A JP30356194A JPH08160805A JP H08160805 A JPH08160805 A JP H08160805A JP 6303561 A JP6303561 A JP 6303561A JP 30356194 A JP30356194 A JP 30356194A JP H08160805 A JPH08160805 A JP H08160805A
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JP
Japan
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inrush current
heater
current control
energization
control element
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JP6303561A
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English (en)
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Yasuhiro Tomioka
康弘 冨岡
Hidehiro Wakamiya
秀洋 若宮
Junichi Kimizuka
純一 君塚
Akihiro Nakamura
彰浩 中村
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置の画像定着器を加熱する熱定着
ヒータの点灯時に生じる突入電流を防止制御する突入電
流制御素子の過剰な発熱を防止し、効率的な突入電流制
御を行うことができるようにする。 【構成】 熱定着ヒータ11が突入電流制御素子(例え
ば、パワーサーミスタ)13a、第1のヒータ駆動回路
14aを介して商用電源17へ直列に接続され、この突
入電流制御素子13aとヒータ駆動回路14aとは並列
に第2のヒータ駆動回路14bがヒータ11と電源17
に接続されている。突入電流制御素子13aの温度を検
出する温度検出手段16の検出結果を受けて、CPU1
8は検出温度が所定温度以上であるときは第1のヒータ
駆動回路14aをOFFにし、第2のヒータ駆動回路1
4bをONにする制御を行う。ヒータ11はヒータ駆動
回路14a,14bのON,OFFによって点灯/消灯
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録紙上に転写された
トナー画像の熱定着を行う画像形成装置に関し、特に熱
定着ヒータ点灯時に生じる突入電流の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置は、一般に
図22に示すような構成をしている。ここで1は、像担
持体としての回転ドラム形の電子写真感光体(感光ドラ
ム)であり、矢示aの時計方向に所定の周速度(プロセ
ススピード)で回転駆動される。この感光ドラム1はそ
の回転過程で、コロナ放電器や帯電ローラ等の帯電手段
2により所定の極性および電位に一様に一次帯電処理さ
れ、その帯電面に対して原稿画像露光装置あるいはレー
ザスキャナ等の不図示の画像露光手段により目的の画像
情報に対応した画像露光Lを受けて、感光ドラム周面に
目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0003】その静電潜像が現像手段3により可転写画
像としてのトナー画像に現像され、そのトナー画像が感
光ドラム1とこれに所定の押圧力をもって当接させた接
触転写手段としての転写ローラ4により、不図示の給紙
機構から1枚給送され、搬送ローラ対5、レジストセン
サ6を介して所定のタイミングで搬送された記録紙7に
対して順次に転写されていく。
【0004】トナー画像の転写を受けた記録紙7は感光
ドラム1の周面から分離されて画像定着手段10へ搬送
導入されてトナー画像の定着処理を受け、画像形成物
(コピー,プリント等)として機外のトレイ上に出力さ
れる。12は排紙センサである。
【0005】記録紙7へトナー画像を転写した後の感光
ドラム1の表面は、クリーニング手段8により転写残り
トナー等の残留付着汚染物の除去処理を受け、また除電
手段9により残留電荷の消去を受けて、繰返して作像に
供される。
【0006】画像定着手段10を加熱する熱定着ヒータ
11は画像定着手段(熱ローラ)10内部に配置させて
あり、CPU18からのヒータ駆動信号に従って駆動さ
れるヒータ駆動回路14aにより点灯/消灯される。
【0007】熱定着ヒータ11の点灯時に生じる突入電
流は商用電源17の電源電圧変動を誘発し、蛍光灯やパ
ソコンのディスプレイのちらつきなどの現象を引き起こ
す原因となる。
【0008】突入電流制御素子13aは商用電源17と
熱定着ヒータ11に直列接続されており、熱定着ヒータ
11の点灯時に生じる突入電流を防止制御するためのも
のであり、パワーサーミスタやセメント抵抗器等が用い
られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例では熱定着ヒータの点灯中には常に突入電
流制御素子へ通電する突入電流制御を行っていたので、
突入電流制御素子が過剰に発熱していた。そのために十
分な突入電流制御の効果が得られなかった。また、その
ために突入電流制御素子の劣化を早めると共に、突入電
流制御素子において消費される消費電力の影響により、
熱定着器が目標とする定着温度に達する時間を遅くする
という不具合があった。
【0010】そこで、突入電流制御素子への通電時間を
制御する方法が考えられるが、突入電流制御素子への通
電時間を一意的に設定した場合は効率的な突入電流制御
を行えず、さらには突入電流制御素子への通電制御部の
故障を検出することができないという問題が生ずる。ま
た、このような突入電流制御方法ではコストアップの要
因にもなる。
【0011】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、突入電流制御素子の過剰
な発熱を防止し、効率的な突入電流制御を行うことがで
きる画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、シート上に形成された画像を熱定着する
画像定着手段と、該画像定着手段のヒータ点灯時に生じ
る突入電流の防止制御を行う突入電流制御素子と、該突
入電流制御素子の温度を検出する温度検出手段と、該温
度検出手段の検出温度に応じて前記突入電流制御素子へ
の通電を制御する通電制御手段とを具備したことを特徴
とする。
【0013】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記突入電流制御素子を迂回して前記画像定着手段のヒ
ータを駆動するヒータ駆動回路を有し、前記通電制御手
段は前記温度検出手段の検出温度に応じて該ヒータ駆動
回路を介してヒータを駆動する通電切替動作を行うこと
を特徴とすることができる。
【0014】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記通電制御手段は前記温度検出手段の検出温度に応じ
て前記突入電流制御素子への通電タイミングを制御する
ことを特徴とすることができる。
【0015】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記通電制御手段は前記温度検出手段の検出温度に応じ
て前記突入電流制御素子への通電時間を設定することを
特徴とすることができる。
【0016】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記画像定着手段のヒータに対し前記突入電流制御素子
を複数個並列に接続し、該複数の突入電流制御素子のそ
れぞれに前記温度検出手段を配設してあり、該温度検出
手段の検出温度に応じて前記通電制御手段は温度の低い
突入電流制御素子へ通電の切替を行うことを特徴とする
ことができる。
【0017】本発明は、好ましくは、他の態様として、
シート上に形成された画像を熱定着する画像定着手段
と、該画像定着手段のヒータ点灯時に生じる突入電流の
防止制御を行う並列接続の複数の突入電流制御素子と、
前記画像定着手段のヒータを駆動するためのヒータ駆動
信号の発生毎に前記複数の突入電流制御素子への通電を
交互または順番に切替えて行う通電切替制御をする通電
制御手段とを具備したことを特徴とすることができる。
【0018】本発明は、好ましくは、他の態様として、
シート上に形成された画像を熱定着する画像定着手段
と、該画像定着手段のヒータ点灯時に生じる突入電流の
防止制御を行う突入電流制御素子と、前記突入電流の電
流値に比例する前記画像定着手段のヒータのOFFから
ONまでの時間、または前記突入電流制御素子の温度に
比例する前記突入電流制御素子の通電時間を計測する計
時手段と、該計時手段の計測時間に応じて前記突入電流
制御素子への通電を制御する通電制御手段とを具備した
ことを特徴とすることができる。
【0019】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記突入電流制御素子を迂回して前記画像定着手段のヒ
ータを駆動するヒータ駆動回路を有し、前記通電制御手
段は前記計時手段が計測した前記画像定着手段のヒータ
のOFFからONまでの時間に基づいて前記突入電流制
御素子への通電を行うべきか否かを判断し、該判断結果
に応じて該ヒータ駆動回路を介してヒータを駆動する切
替動作を行うことを特徴とすることができる。
【0020】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記通電制御手段は前記計時手段が計測した前記画像定
着手段のヒータのOFFからONまでの時間に応じて前
記突入電流制御素子への通電時間を可変設定することを
特徴とすることができる。
【0021】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記通電制御手段は前記計時手段が計測した前記画像定
着手段のヒータのOFFからONまでの時間に応じて前
記突入電流制御素子への通電タイミングを制御すること
を特徴とすることができる。
【0022】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記突入電流制御素子を迂回して前記画像定着手段のヒ
ータを駆動するヒータ駆動回路を有し、前記通電制御手
段は前記計時手段が計測した前記突入電流制御素子の通
電時間に応じて該ヒータ駆動回路を介してヒータを駆動
する通電切替動作を行うことを特徴とすることができ
る。
【0023】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記画像定着手段のヒータに対し前記突入電流制御素子
を複数個並列に接続してあり、前記通電制御手段は前記
計時手段が計測した前記突入電流制御素子の通電時間が
所定時間に達する毎に前記複数の突入電流制御素子への
通電を交互または順番に切替えて行うことを特徴とする
ことができる。
【0024】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記画像定着手段のヒータに対し前記突入電流制御素子
を複数個並列に接続してあり、前記通電制御手段は前記
計時手段が計測した前記画像定着手段のヒータのOFF
からONまでの時間に応じて複数の前記突入電流制御素
子への通電時間を可変設定することを特徴とすることが
できる。
【0025】本発明は、好ましくは、他の態様として、
シート上に形成された画像を熱定着する画像定着手段
と、該画像定着手段のヒータ点灯時に生じる突入電流の
防止制御を行う突入電流制御素子と、前記画像定着手段
のヒータを駆動するためのヒータ駆動信号の出力パルス
をカウントする外部のカウンタと、設定された通電時間
に対応のデータと前記カウンタの値とを比較する比較器
と、該比較器の比較結果に応じて前記突入電流制御素子
への通電時間を制御する通電制御手段とを具備したこと
を特徴とすることができる。
【0026】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記突入電流制御素子を含む突入電流制御回路の故障を
検知する故障検知手段と、該故障検知手段の故障検知に
応じて前記画像定着手段のヒータの駆動を停止し、故障
である旨を報知する報知手段とを有することを特徴とす
ることができる。
【0027】本発明は、好ましくは、他の態様として、
シート上に形成された画像を熱定着する画像定着手段に
配設された複数のヒータと、ヒータ通電開始時に前記複
数のヒータを直列に接続し、所定時間経過後、該複数の
ヒータを並列に接続する直・並列接続切替手段とを具備
したことを特徴とすることができる。
【0028】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記直・並列接続切替手段により前記複数のヒータを直
列または並列に接続切替する前に、前記複数のヒータへ
の通電をOFFにし、該複数のヒータが直列または並列
に接続してから該ヒータへの通電を行う通電制御手段を
有することを特徴とすることができる。
【0029】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記直・並列接続切替手段はリレーまたはトライアック
を有することを特徴とすることができる。
【0030】本発明は、好ましくは、他の態様として、
前記画像定着手段のヒータのOFFからONまでの時間
を計測する計時手段と、該計時手段が計測した前記時間
に基づいて前記ヒータの点灯時に突入電流が生じるか否
かを予測する判断手段とを有し、前記直・並列接続切替
手段は該判断手段による突入電流の予測結果に応じて前
記ヒータを直列に接続し、突入電流が予測されない場合
は前記ヒータを並列接続して通電させる切替動作を行う
ことを特徴とすることができる。
【0031】
【作用】本発明では、突入電流制御素子の温度検知を行
い、この検知結果により突入電流制御素子への通電制御
をしているので、突入電流制御素子の過剰な発熱を防止
し、効率的な突入電流制御を行うことができる。
【0032】また、突入電流制御素子の温度検知や温度
推定などの結果により、複数の突入電流制御素子を切換
通電制御することで、効率的な突入電流制御を行う。
【0033】また、ヒータ点灯時の突入電流を推測する
手段を設け、この推測結果により突入電流制御手段への
通電時間や通電の必要性を判断することで、効率的な突
入電流制御を行う。
【0034】また、外部カウンタを設け、ヒータ駆動信
号パルス数をカウントすることにより突入電流制御素子
への通電時間制御を行い、これにより安全性の高い突入
電流制御回路を有するヒータ駆動回路を実現している。
【0035】また、突入電流制御回路部の故障検知手段
を設け、この故障検知手段の検出結果により突入電流回
路部の異常を報知する。
【0036】また、複数のヒータを持つ定着装置におい
ては、突入電流制御素子の代りに、突入電流が生じる時
間のみヒータを直列に接続することで、突入電流の低減
を図る。
【0037】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0038】(第1実施例)図1は本発明の第1実施例
の画像形成装置の要部概略構成を示す。図1において、
1〜12,13a,14a,17および18は図22の
従来例と同様なものであるので、その詳細な説明は重複
するので省略する。
【0039】熱定着ヒータ11は突入電流制御素子13
a、第1のヒータ駆動回路14aを介して商用電源17
へ接続されている。また、これとは並列に第2のヒータ
駆動回路14bが熱定着ヒータ11と商用電源17に接
続されている。突入電流制御素子13aの温度を検出す
るために、この素子の近くに突入電流制御素子温度検出
手段16が配設されており、この検出手段16はCPU
18に接続されている。
【0040】次に、図1のブロック図の詳細な回路図を
図2に示す。図2に示すように、第1のヒータ駆動回路
14aにおいてSSR(ソリッドステートリレー)53
内のトライアック53aは、その一端が抵抗器52aを
介してトライアック50aのT1 に接続され、そのもう
一端がトライアック50aのゲート、抵抗器51aを介
してトアイアック50aのT2 に接続されている。ま
た、パワーサーミスタ、セメント抵抗器のような突入電
流制御素子13a(本実施例ではパワーサーミスタを用
いている)がトライアック50aと直列に接続されてい
る。そのパワーサーミスタは電流が流れると自己発熱に
より抵抗値が低下するので、突入電流制御効果が低下す
る素子である。
【0041】SSR53はトライアック53a、LED
(発光ダイオード)53b、および不図示のゼロクロス
検出回路等で構成され、LED53bが発光するとトラ
イアック53aが導通して、これによってトライアック
50aのゲートが開き、熱定着ヒータ11が点灯する。
LED53bは、アノードを抵抗器54bを介してDC
(直流)電源に接続され、カソードをエミッタ接地のN
PNトランジスタ55aのコレクタに接続されている。
トランジスタ55aのベースは、接地された抵抗器56
aと抵抗器57aを介してCPU18の出力ポートとに
接続されている。
【0042】また、第2のヒータ駆動回路14bは上記
の第1のヒータ駆動回路14aと同様の構成のものであ
る。
【0043】突入電流制御素子温度検出手段16を構成
する16aは、突入電流制御素子13aの温度を検出す
る素子としてのサーミスタであり、この検出結果は、サ
ーミスタ16aと接地された抵抗器16bとで決定され
る電圧としてCPU18に送られる。CPU18はこの
検出結果を受けて第1のヒータ駆動回路14aと第2の
ヒータ駆動回路14bへの通電制御を行う。
【0044】図3は図2のCPU18による第1のヒー
タ駆動回路14aと第2のヒータ駆動回路14bへの通
電制御の手順を示すフローチャートである。なお、下記
のS101〜S108はステップ番号である。
【0045】CPU18はヒータ駆動を行うことを判断
すると(S101)、まず最初に第1のトライアック5
0aをONするためにFSRD14a信号を第1のヒー
タ駆動回路14aへ出力する(S102)。次に、ヒー
タ11をOFFするか否かを判断し(S103)、YE
S(肯定判定)ならば本シーケンスを終了し、NO(否
定判定)ならば突入電流制御素子であるパワーサーミス
タ13aの温度検知を行う(S104)。パワーサーミ
スタ13aの検出温度T13a の値があらかじめ設定され
た所定の温度TA 以上である場合にはFSRD14a信
号をOFFにし、FSRD14b信号をONにして第2
のヒータ駆動回路14bへ出力し(S106)、そうで
ない場合にはステップS102に戻る。
【0046】FSRD14b信号はONされると、ヒー
タ11をOFFにすることを判断するまでONし続けた
のち、OFFされ、本シーケンスを終了する(S10
7,S108)。
【0047】このようにして、本実施例ではパワーサー
ミスタ13aの温度検知結果によりパワーサーミスタ1
3aへの通電制御を行うため、パワーサーミスタ13a
が過剰に発熱するのを防止でき、素子劣化を防止すると
共に、効率的な突入電流制御を行うことができる。
【0048】(第2実施例)本発明の第2実施例は前述
の第1実施例の突入電流制御素子の温度検知手段を用い
てヒータの駆動タイミングを制御しようとするものであ
る。
【0049】図4は本実施例の回路構成を示し、前述の
図2と共通する構成部分には同じ符号を付して再度の説
明を省略する。
【0050】CPU18はヒータ11をONすることを
判断するとサーミスタ16aによって突入電流制御素子
13aの温度検知を行う。この温度検知結果の値が突入
電流制御に必要とされる突入電流制御素子13aの規定
の温度ta以下である場合には、ON信号を出力し、そ
うでない場合にはサーミスタ16aが上記の規定の温度
taを検知するまでヒータON信号を出力しない。
【0051】このように本実施例では、突入電流制御素
子13aの温度検知を行うことによって、ヒータ11を
ONするタイミングをずらすようにしているので、突入
電流制御素子13aの過剰な発熱を防止でき、また確実
な突入電流防止制御を行うことができる利点を有する。
【0052】(第3実施例)次に、本発明の第3実施例
について説明する。この第3実施例の構成は前述の第1
実施例の構成とほぼ同じであるが、その違いは、第1実
施例では突入電流制御素子13aを第1のヒータ駆動回
路14aにのみに接続して制御を行っていたが、第3実
施例では第2のヒータ駆動回路14bにも別の突入電流
制御素子13bを接続して、交互に駆動、即ちLED5
3b,LED58bを交互に点灯させることによって、
パワーサーミスタ13a,13bの自己発熱による抵抗
値の減少を防ぎ、突入電流を抑えることができる様にし
た点である。
【0053】図5は本発明の第3実施例の回路構成を示
す。同図において、第2のパワーサーミスタ13bが第
2のヒータ駆動回路14bに直列に接続して、CPU1
8はヒータ11のオン、オフによって開閉する対象のト
ライアック50a,50bをヒータ駆動命令が発生する
度に交互に切り換える。即ち、ヒータ駆動信号FSRD
14a,FSRD14bを交互に切り換え出力する。
【0054】このように、第3実施例では、複数のパワ
ーサーミスタ13a,13bを交互に切り換えて制御す
るようにしているので、パワーサーミスタ13a,13
bの自己発熱による抵抗値の減少をなるべく減らして、
突入電流の抑制を図ることができる。
【0055】(第4実施例)次に、本発明の第4実施例
について説明する。この第4実施例は前述の第3実施例
とほぼ同じであるが、その違いは、2つのパワーサーミ
スタ13a,13bの温度をそれぞれに対応する第1と
第2のサーミスタ16a,19aによって検出し、この
検出温度に応じてパワーサーミスタ13a,13bを切
り換え制御している点である。
【0056】図6は本発明の第4実施例の回路構成を示
す。同図において、第1のサーミスタ16aは第1のパ
ワーサーミスタ13aの温度を、第2のサーミスタ19
aは第2のパワーサーミスタ13bの温度をそれぞれ検
出する。また、第1のサーミスタ16aはその一端がD
C電源に接続されており、もう一方は、一端が接地され
ている抵抗器16bとCPU18のアナログ入力ポート
とに接続されている。これと同様に、第2のサーミスタ
19aは第2のパワーサーミスタ13bの温度を検出す
る。また、第2のサーミスタ19aはその一端がDC電
源に接続されており、もう一方は、一端が接地されてい
る抵抗器19bとCPU18のアナログ入力ポートとに
接続されている。
【0057】CPU18は第1のサーミスタ16aと抵
抗器16bの抵抗値で決定される電圧と、第2のサーミ
スタ19aと抵抗器60bの抵抗値で決定される電圧と
に基づいて、2つのパワーサーミスタ13a,13bへ
の通電の切り換えを行い、即ち、第1のパワーサーミス
タ13aの温度が高いと判断すると第2のパワーサーミ
スタ13bへの通電の切り換えをし、第2のパワーサー
ミスタ13bの温度が高いと判断すると第1のパワーサ
ーミスタ13bへの通電の切り換えをする。
【0058】このように、第4実施例では、一方のパワ
ーサーミスタの温度が高いと判断すると、もう一方のパ
ワーサーミスタへ通電の切り換え制御をするようにして
いるので、片方のパワーサーミスタの自己発熱による抵
抗が減少した場合においても、もう一方のパワーサーミ
スタで制御して突入電流の抑制を効率良く行なうことが
できる。
【0059】(第5実施例)次に、本発明の第5実施例
について説明する。図7は本発明の第5実施例の回路構
成を示す。この第5実施例の構成は前述の第3実施例の
構成とほぼ同様であるが、その違いは、CPU18の内
部にタイマー18aを備えていて、ある一定時間になる
ともう一方のパワーサーミスタに切り換えることで、パ
ワーサーミスタの自己発熱による抵抗の減少を予測する
制御を行なう点である。
【0060】次に、CPU18が実行する本実施例の制
御手順を図8のフローチャートを参照して説明する。
【0061】CPU18は、まず、第1のトライアック
50aの信号が外部から送られてくると第1のトライア
ック50aをONし(S200)、内部タイマー18a
の計時をスタートし(S201)、第1のトライアック
50aのON時間を示すタイマー18aの値があらかじ
め設定された規定時間T0以上か否かを判断し、もしそ
うでなければさらにT0以上か否かを繰返し判断し(S
202)、T0以上となったならば第1のトライアック
50aをOFFし(S203)、タイマー18aをリセ
ットする(S204)。
【0062】続いて、CPU18は第2のトライアック
50bをONし(S205)、タイマー18aをスター
トし(S206)、第2のトライアック50bのON時
間を示すタイマー18aの値があらかじめ設定された規
定時間T0以上か否かを判断し、もしそうでなければさ
らにT0以上か否かを繰返し判断し(S207)、T0
以上になったならば第2のトライアック50bをOFF
し(S208)、タイマー18aをリセットし(S20
9)、最初のS200のステップへ戻る。
【0063】このように、第5実施例では、通電時間に
よってパワーサーミスタの温度を予測して、このパワー
サーミスタを切り換えて制御するようにしているので、
パワーサーミスタの自己発熱による抵抗が減少した場合
においても、もう一方のパワーサーミスタで制御して突
入電流の抑制を効率良く行なうことができる。
【0064】(第6実施例)次に、本発明の第6実施例
について説明する。本実施例は前述の第5実施例の図7
のCPU18と同様に図9に示すようにタイマー18a
をCPU18内に設けてあるが、ヒータのOFFから次
のヒータのONまでの時間に基づいてヒータ11に加わ
る突入電流を推測し、この推測により突入電流制御の必
要性があるか否かを判断し、必要のない場合には突入電
流制御素子13aへの通電を行なわないように構成した
ものである。なお、本例では第1実施例と同様に突入電
流制御素子は13aの1個だけである。
【0065】図10のフローチャートは本発明の第6実
施例におけるCPU18が実行するヒータ駆動制御の制
御手順を示す。
【0066】まず、図1に示すような画像形成装置の電
源スイッチ(不図示)が投入されると(S301)、定
着器温度を実行可能(READY)状態にするためにヒ
ータ11を点灯する(S302)。CPU18に設けら
れたタイマー18aをリセットし(S303)、定着器
温度がREADYになったら(S304)、ヒータ11
をOFFする(S305)。
【0067】次に、タイマー18aをスタートし(S3
06)、ヒータ11をONすることを判断すると(S3
07)、第1のトライアック50aをONする(S30
8)。続いて、タイマー18aのタイマ値Tが規定のt
1(t1は突入電流制御を必要としないヒータがOFF
されている最大の時間)以上であるか否かを判断し(S
309)、NO(否定判定)ならば、ステップS313
以降に飛び、YES(肯定判定)ならばタイマー18a
をリセットし(S310)、再びタイマー18aをスタ
ートする(S311)。
【0068】その後、タイマー18aのタイマ値Tが突
入電流制御素子13aへの所定の通電時間t2となった
ならば(S312)、第1のトライアック50aをOF
Fし、かつ第2のトライアック50bをONする(S3
13)。
【0069】次いで、タイマー18aをリセットし(S
314)、ヒータ11をOFFすることを判断したら
(S315)、第2のトライアック50bをOFFし
(S316)、ステップS306に戻る。
【0070】このように本実施例では、ヒータ11に加
わる突入電流をヒータ11をOFFしている時間により
推定し、この推定を基に突入電流制御の必要性を判断す
るようにしているので、突入電流制御素子による電力損
失の軽減を図ることができると共に、突入電流制御素子
に余計なストレスがかかるのを防止できる。
【0071】(第7実施例)本発明の第7実施例は、前
述の第6実施例の図9のCPU18にさらに図11に示
すようにメモリ18bを設け、ヒータOFFから次のヒ
ータONまでの時間に基づいてヒータに加わる突入電流
を推測し、その推測結果に応じて突入電流制御素子への
通電時間を設定するように構成したものである。
【0072】図12のフローチャートはCPU18が実
行する本発明の第7実施例におけるヒータ駆動制御の制
御手順を示すものである。
【0073】ここで、ステップS401〜S408まで
は前述の第6実施例のステップS301〜S308と同
一内容のステップである。次のステップにおいて、第1
のトライアック50aをONするときのヒータ11のO
FFからONまでのタイマー18aのタイマ値Tにより
ヒータ11に加わる突入電流値を推測して、このタイマ
値Tによりあらかじめタイマ値に応じて設定された突入
電流制御素子13aへの通電時間t2をメモリ18bか
ら読み込む(S409)。以降ステップS410〜S4
16までは前述の第6の実施例のステップS310〜S
316と同一の動作をする。
【0074】このように、本実施例では、ヒータ11を
OFFしている時間に基づいてヒータに加わる突入電流
の推測を行ない、この推測結果によりあらかじめメモリ
18bに格納されている突入電流制御素子13aへの通
電時間を設定するので、最適な突入電流制御素子への通
電時間制御を行なうことができる。
【0075】(第8実施例)本発明の第8実施例は前述
の第5実施例に図7と同じ回路構成において、CPU1
8内に上記のメモリ18bを有しており、ヒータOFF
から次のヒータONまでの時間に基づいてヒータに加わ
る突入電流を推測し、その推測結果に応じて複数の突入
電流制御素子13a,13bへの切り換え時間の設定を
制御している。
【0076】図13のフローチャートはCPU18が実
行する本発明の第8実施例におけるヒータ駆動制御の制
御手順を示す。
【0077】ここで、ステップS501〜S514まで
は前述の第6実施例のS401〜S414と同一内容の
ステップである。
【0078】次のステップでタイマ18aをスタートし
(S515)、ヒータ11をOFFするか否かを判断し
(S516)、YESならばステップ518以降に進
み、NOならばタイマ18aのタイマ値Tがt2以上で
ある化否かを判断し(S517)、NOならばステップ
S516に戻り、YESならば第2のトライアック50
bをOFFする(S518)。次いで、タイマ18aを
リセットし(S519)、ステップS516に戻る。
【0079】このように、本実施例では、ヒータ11を
OFFしている時間に基づいてヒータに加わる突入電流
の推測を行ない、この推測結果により複数の突入電流制
御素子13a,13bの通電時間をそれぞれ設定するの
で、最適な突入電流制御素子への通電時間制御を行なう
ことができる。
【0080】(第9実施例)図14は、本発明の第9実
施例の回路構成を示す。本実施例は専用カウンタを設け
て、突入電流制御素子13aへの通電時間を制御する一
例である。図14において、60は専用カウンタによる
通電時間制御部である。CPU18は、ヒータ駆動用の
パルス信号73を出力する。このときのパルス信号の繰
り返し時間(時間幅)をTpとする。通電時間制御部6
0において、63はリトリガブル(再トリガ可能)のワ
ンショットマルチバイブレータであり、コンデンサ62
と抵抗器61により上記Tpの3倍の時間幅のパルスを
出力する。76はワンショットマルチバイブレータ63
によって作られるカウンタクリア信号であり、パルス信
号73がワンショットマルチバイブレータ63に連続し
て入力されている間、High(ハイレベル)に保たれ
る。
【0081】64はラッチ回路であり、CPU18から
のデータバス74上のデータをライト信号(書き込み信
号)75に応じてラッチする。66および67は専用カ
ウンタであり、パルス信号73が連続して入力されてい
る間、カウントアップ動作を行う。
【0082】65はコンパレータであり、ラッチ回路6
4のラッチデータとカウンタ66および67のカウンタ
データとの比較を行う。カウンタ66、67のデータが
ラッチ回路64のデータよりも小さい場合には、コンパ
レータ65の反転出力78がHighとなり、AND回
路(論理積回路)70,出力バッファ72およびLED
53bを通じてSSR53のトライアック53aがON
され、突入電流制御素子13aへの通電が行われる。
【0083】その後、カウンタ66、67のデータがラ
ッチ回路64のデータよりも大きくなった場合には、コ
ンパレータ65の出力77がHighとなり、AND回
路69,出力バッファ71およびLED58bを通じて
SSR58のトライアック53bがONされ、突入電流
制御素子13aへの通電がない状態でヒータ11がON
する。
【0084】パルス信号73のパルス入力がストップす
ると、ワントショットマルチバイブレータ63のカウン
タクリア信号76がLow(ローレベル)となり、6
9,70のAND回路によりヒータ11の駆動が停止す
るようになっている。
【0085】上記構成において、CPU18は突入電流
制御素子13aに通電すべき時間を上記繰り返し時間
(時間幅)Tpで割算し、その演算結果をパルス数とし
てラッチ回路64にセットする。このセットされた値を
LD1とする。ヒータ11をONする場合には、CPU
18は時間幅Tpでパルス信号73をワンショットマル
チバイブレータ63とカウンタ66,67に出力する。
【0086】パルス信号73が出力されてからLD1の
値にカウントアップするまで突入電流制御素子13aが
通電され、それ以降パルス信号73が停止するまで電源
17のAC(交流)給電が直接ヒータ11へ接続され
る。
【0087】このように、本実施例では、CPU18が
突入電流制御素子13aへの通電時間をあらかじめラッ
チ回路64にセットすることができるので、CPU18
はパルス信号73を出力するだけでヒータ11の温度制
御および突入電流の防止が行える。従って、CPU18
の温度制御、突入電流防止に対する制御負担が大幅に軽
減できる。
【0088】また、CPU18が例え暴走した場合で
も、パルス信号73がLowかHighかのいずれかに
固定するので、ヒータ11への通電が停止する。従っ
て、安全性の高いヒータ駆動回路が実現できる。
【0089】(第10実施例)次に、本発明の第10実
施例について説明する。本実施例は、突入電流制御回路
の故障を検知する検知手段を設け、故障を検知した場合
にはヒータ駆動を中止し、かつ、この故障を報知する例
である。
【0090】図15は本実施例の回路構成を示し、図1
と同一のものには同じ符号を付してある。図15におい
て、40は突入電流制御回路部の故障を検知する故障検
知回路部であり、ヒータ11への通電の有無を検知する
ために抵抗器30,31,32,33,36および37
と演算増幅器(OPアンプ)34とコンデンサ35とに
より構成されている。18aはCPU18内のタイマで
ある。
【0091】図16のフローチャートは本実施例の突入
電流制御回路部の故障検知の制御手順を示す。まず、C
PU18はヒータ11をONすることを判断すると(S
601),第1のトライアック50aをONし(S60
2),タイマー18aをスタートする(S603)。
【0092】次に、CPU18は上記故障検知回路部4
0からの検知結果を受け、ヒータ11への通電が行われ
ているか否かを判断する(S604)。ヒータ11への
通電がされていないと判断した場合には、ヒータ駆動を
中止し(S611)、突入電流制御回路部の故障として
これを不図示の表示用ディスプレイや音声で報知する
(S612)。
【0093】ヒータ11への通電が行われていると判断
した場合にはタイマ18aのタイマ値Tが突入電流制御
素子13aへの通電設定時間taになるまで上記の故障
検知を継続し(S605)、タイマー値Tがtaになっ
たら第1のトライアック50aをOFFする(S60
6)。
【0094】次いで、タイマ18aをリセットし(S6
07)、第2のトライアック50bをONする(S60
8)。その後、ヒータ11をOFFすることを判断した
ら(S609)、第2のトライアック50bをOFFし
(S611)、最初のステップS601に戻る。
【0095】このように、本実施例では、突入電流制御
素子13aへ通電している期間にヒータ11への通電が
されているか否かを突入電流制御回路部の電圧の変化に
より検出する故障検知回路部40を設けているので、確
実な故障検知と報知を行うことができる。また、故障検
知後ただちに、ヒータ駆動を中止するようにしているの
で、第2のヒータ駆動回路14bが駆動されることによ
る制御されていない突入電流が生じるのを事前に防止す
ることができるという利点も得られる。
【0096】(第11実施例)次に、図17〜図20を
参照して本発明の第11実施例について説明する。
【0097】図17は画像定着手段である熱ローラ10
に内部に2本のハロゲンヒータ11a,11bを装着し
た構成を示し、図18はその熱ローラ10の縦断面構造
の詳細を示す。
【0098】ハロゲンヒータ11aと11bは熱ローラ
10の熱分布のムラを防止するために、図18に示すよ
うにフィラメントの分布を違えてある。89は温度検知
用のサーミスタであって、熱ローラ10の外周面の端部
に接触して置かれている。88は過熱防止用のサーモス
イッチであり、同様に熱ローラの外周面に接触して配設
されている。
【0099】図19は2本のヒータ11a,11bの直
列接続と並列接続を切換えるための制御回路を示す。ヒ
ータ11a,11bの駆動回路14a,14bは前述の
本発明の実施例で示されたものと同じであり、同じ番号
を付けている。本実施例の図19で前実施例と違う点は
リレー82が設けてあることである。このリレー82は
CPU18で制御され、トランジスタ81で駆動され、
ヒータ11a,11bの接続を切換える。80はベース
抵抗である。すなわち、リレー82がOFFの時のリレ
ー82のリレー接点82a,82bが図19のA接点に
あるときはヒータ11a,11bは互いに並列接続とな
り、リレー82がON時となっているリレー接点82
a,82bがB接点にあるときはヒータ11a,11b
は直列接続となる。
【0100】次に、このリレー82を用いたヒータの直
列・並列接続切換制御を行うCPU18の制御手順を図
20のフローチャートを参照して説明する。
【0101】まず、いずれかのヒータ11a,11bを
駆動しようとするときは、両方のヒータ駆動トライアッ
ク50a,50bをOFFする(ステップS701)。
次に、リレー82をONすると、リレー接点82a,8
2bがB接点に切り換わり、ヒータ11a,11bが直
列に接続される(ステップS702)。リレー82がO
Nした後、第2のヒータ駆動トライアック50bをON
する。ただし、第1のヒータ駆動トライアック50aは
OFFのままである(ステップS703)。なお、上記
ステップS701,S702でリレー82の切り換え
中、ヒータ通電を切るのは、リレー82の接点に通電し
たまま、接点を切換えるとアークが発生し、接点寿命が
短くなるからである。
【0102】ヒータ通電開始とともに、CPU18内の
タイマー18aに所定値t1 をセットし、タイマーの計
時をスタートさせ(ステップS704)、t1 時間経過
するのを待つ(ステップS705)。このt1 時間はヒ
ータ11a,11bの突入電流が流れる時間である。こ
の時間t1 は0.1秒位の微少な時間であって、もし2
つのヒータ11a,11bの内の一方を使わない場合で
も、その発生する熱量は微少であるので、熱ローラ10
の制御温度に影響を与えるほどのものではない。
【0103】次に、t1 時間経過後、第2ヒータ駆動ト
ライアック50bをOFFする(ステップS706)。
続いて、リレー82をOFFすると、両ヒータ11a,
11bの接続は並列接続に戻る(ステップS707)。
【0104】リレー82がOFFに切換った後、すぐに
また両ヒータ駆動トライアック50a,50bをONす
る(ステップS708)。この時は、すでにヒータ11
a,11bは熱くなっているので内部抵抗が上昇し、突
入電流は流れない。
【0105】このように、本実施例では、突入電流制御
素子を特に用いなくても各ヒータが直列接続されること
により、抵抗値を増し、突入電流を防止でき、突入時間
を過ぎると並列接続になり、ヒータ本来の電力が加熱で
きる。また、直列並列の接続切り換え中はヒータ通電を
停止させるので、接続切り換え器でアークが発生するこ
とは防止され、ノイズの発生や接点寿命の低下が防止さ
れる。
【0106】(第12実施例)図21は本発明の第12
実施例の回路構成を示す。図21では、図19に示すリ
レー82をトライアック87に置き換えている。LED
とトライアックから構成されたフォトトライアックカッ
プラ83が上記トライアック87を駆動する。また、フ
ォトトライアックカップラ83はトランジスタ81で駆
動される。84,85,86は抵抗器である。この回路
の動作手順も図20のフローチャートの通りになる。た
だし、直列接続する時は、トライアック50a,50b
をOFFしたまま、トライアック87がONすれば直列
接続となる。並列接続の時はトライアック87をOFF
し、トライアック50a,50bをONするだけであ
る。
【0107】本実施例の構成では、トライアック50
a,50bがONしている時、トライアック87をON
すると電源をショートさせてしまうので、トライアック
50a,50bをOFFしておいてトライアック87を
ONする手順が重要である。
【0108】(その他の実施例)前述の本発明の第1
1,第12実施例(図17〜図21)において、第6実
施例(図9〜図10)の突入電流予測手段を用い、突入
電流が予測される時にだけ、ヒータの直列接続を行うよ
うにしても好ましい。これにより、接続切換の回数を減
少させることができ、接続切換手段の耐久性を増すこと
ができる。
【0109】また、前述の本発明の第1実施例の構成に
おいて突入電流制御素子温度検出手段16の検出温度に
応じて、図12のフローチャートのステップS409〜
S416のように、突入電流制御素子13aへの通電時
間を設定するようにしても好ましい。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果が得られる。
【0111】(1)突入電流制御素子の温度を検出する
ことによって突入電流制御素子への通電を制御するの
で、突入電流制御素子の過剰な発熱と劣化を防止でき
る。
【0112】(2)突入電流制御素子の温度を検知する
ことによってヒータの点灯タイミングをずらすので、突
入電流制御素子の過剰な発熱を防止し、確実な突入電流
制御を行える。
【0113】(3)複数の突入電流制御素子を交互に切
り換えて通電制御することで突入電流制御素子の抵抗値
の減少を防げるので、効率的な突入電流制御を行うこと
ができる。
【0114】(4)複数の突入電流制御素子の温度を検
知することによって複数の突入電流制御素子を切り換え
て通電制御することで、突入電流制御素子の抵抗値の減
少を防げるので、効率的な突入電流制御を行うことがで
きる。
【0115】(5)ヒータ点灯時の突入電流制御素子の
温度を予測し、この予測結果により複数の突入電流制御
素子を切り換えて通電制御することで突入電流制御素子
の抵抗値の減少を防げるので、効率的な突入電流制御を
行うことができる。
【0116】(6)ヒータ点灯時に生じる突入電流を推
測することにより突入電流制御素子への通電の必要性を
判定できるので、電力損失の軽減を図ることができる。
【0117】(7)ヒータ点灯時に生じる突入電流を推
測することにより突入電流制御素子への通電時間を設定
するので、最適な突入電流制御素子への通電時間制御を
行うことができる。
【0118】(8)ヒータ点灯時に生じる突入電流を推
測することにより複数の突入電流制御素子への通電時間
切り換え設定を行うので、最適な突入電流制御素子への
通電時間制御を行うことができる。
【0119】(9)外部カウンタを設けてヒータ駆動パ
ルス数をカウントすることにより突入電流制御素子への
通電制御を行うので、CPUが暴走した場合でもヒータ
への通電を停止できる安全性の高いヒータ駆動回路を提
供できる。
【0120】(10)突入電流制御回路部の故障を検知
する手段を設けることにより、確実な故障検知を報知を
行うことができ、故障時にはヒータ駆動を中止すること
により、制御されない突入電流が発生するのを事前に防
止できる。
【0121】(11)突入電流制御素子を特に用いなく
ても各ヒータが直列接続されることにより、抵抗値を増
し突入電流を防止でき、突入時間を過ぎると並列接続に
なり、ヒータ本来の電流で加熱できる。直列・並列の接
続切り換え中はヒータ通電を停止させるので、接続切り
換え器でアークが発しすることは防止され、ノイズの発
生や接点寿命の低下が防止される。
【0122】(12)突入電流を推測して突入電流の発
生が推測される場合のみ直・並列接続切り換え器を動作
させることで、接続切り換え器の寿命を延ばすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の第1実施例の回路構成を示す回路図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例の動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図4】本発明の第2実施例の回路構成を示す回路図で
ある。
【図5】本発明の第3実施例の回路構成を示す回路図で
ある。
【図6】本発明の第4実施例の回路構成を示す回路図で
ある。
【図7】本発明の第5実施例の回路構成を示す回路図で
ある。
【図8】本発明の第5実施例の動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図9】本発明の第6実施例の回路構成を示す回路図で
ある。
【図10】本発明の第6実施例の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図11】本発明の第7実施例の回路構成を示す回路図
である。
【図12】本発明の第7実施例の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図13】本発明の第8実施例の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図14】本発明の第9実施例の回路構成を示す回路図
である。
【図15】本発明の第10実施例の回路構成を示す回路
図である。
【図16】本発明の第10実施例の動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【図17】本発明の第11実施例の熱ローラとヒータの
配置構成を示す側面図である。
【図18】図17の熱ローラとヒータの詳細な断面構造
を示す縦断面図である。
【図19】本発明の第11実施例の回路構成を示す回路
図である。
【図20】本発明の第11実施例の動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【図21】本発明の第12実施例の回路構成を示す回路
図である。
【図22】従来例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】 1 電子写真感光体(感光ドラム) 2 帯電手段 3 現像手段 4 転写ローラ 5 搬送ローラ 6 レジストセンサ 7 記録紙 8 クリーニング手段 9 除電手段 10 画像定着手段(熱ローラ) 11,11a,11b 熱定着ヒータ 13a,13b 突入電流制御素子(パワーサーミス
タ) 14a,14b ヒータ駆動回路 16,19 突入電流制御素子温度検出手段 16a,19a サーミスタ 17 商用電源 18 CPU 18a タイマ 18b メモリ 34 演算増幅器 40 故障検知回路部 50a,50b トライアック 53,58 SSR(ソリッド ステート リレー) 53a,58a トライアック 53b,58b LED(発光ダイオード) 60 通電時間制御部 63 ワンショットマルチバイブレータ 64 ラッチ回路 65 コンパレータ 66,67 カウンタ 69,70 AND回路 71,72 出力バッファ 73 ヒータ駆動用のパルス信号 76 カウンタクリア信号 82 リレー 83 フォトトライアックカップラ 87 トライアック 88 加熱防止用のサーモスイッチ 89 熱ローラの温度検知用のサーミスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 彰浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート上に形成された画像を熱定着する
    画像定着手段と、 該画像定着手段のヒータ点灯時に生じる突入電流の防止
    制御を行う突入電流制御素子と、 該突入電流制御素子の温度を検出する温度検出手段と、 該温度検出手段の検出温度に応じて前記突入電流制御素
    子への通電を制御する通電制御手段とを具備したことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記突入電流制御素子を迂回して前記画
    像定着手段のヒータを駆動するヒータ駆動回路を有し、
    前記通電制御手段は前記温度検出手段の検出温度に応じ
    て該ヒータ駆動回路を介してヒータを駆動する通電切替
    動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記通電制御手段は前記温度検出手段の
    検出温度に応じて前記突入電流制御素子への通電タイミ
    ングを制御することを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記通電制御手段は前記温度検出手段の
    検出温度に応じて前記突入電流制御素子への通電時間を
    設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記画像定着手段のヒータに対し前記突
    入電流制御素子を複数個並列に接続し、該複数の突入電
    流制御素子のそれぞれに前記温度検出手段を配設してあ
    り、該温度検出手段の検出温度に応じて前記通電制御手
    段は温度の低い突入電流制御素子へ通電の切替を行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 シート上に形成された画像を熱定着する
    画像定着手段と、 該画像定着手段のヒータ点灯時に生じる突入電流の防止
    制御を行う並列接続の複数の突入電流制御素子と、 前記画像定着手段のヒータを駆動するためのヒータ駆動
    信号の発生毎に前記複数の突入電流制御素子への通電を
    交互または順番に切替えて行う通電切替制御をする通電
    制御手段とを具備したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 シート上に形成された画像を熱定着する
    画像定着手段と、 該画像定着手段のヒータ点灯時に生じる突入電流の防止
    制御を行う突入電流制御素子と、 前記突入電流の電流値に比例する前記画像定着手段のヒ
    ータのOFFからONまでの時間、または前記突入電流
    制御素子の温度に比例する前記突入電流制御素子の通電
    時間を計測する計時手段と、 該計時手段の計測時間に応じて前記突入電流制御素子へ
    の通電を制御する通電制御手段とを具備したことを特徴
    とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記突入電流制御素子を迂回して前記画
    像定着手段のヒータを駆動するヒータ駆動回路を有し、
    前記通電制御手段は前記計時手段が計測した前記画像定
    着手段のヒータのOFFからONまでの時間に基づいて
    前記突入電流制御素子への通電を行うべきか否かを判断
    し、該判断結果に応じて該ヒータ駆動回路を介してヒー
    タを駆動する切替動作を行うことを特徴とする請求項7
    に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記通電制御手段は前記計時手段が計測
    した前記画像定着手段のヒータのOFFからONまでの
    時間に応じて前記突入電流制御素子への通電時間を可変
    設定することを特徴とする請求項7または8に記載の画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記通電制御手段は前記計時手段が計
    測した前記画像定着手段のヒータのOFFからONまで
    の時間に応じて前記突入電流制御素子への通電タイミン
    グを制御することを特徴とする請求項7または9に記載
    の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記突入電流制御素子を迂回して前記
    画像定着手段のヒータを駆動するヒータ駆動回路を有
    し、前記通電制御手段は前記計時手段が計測した前記突
    入電流制御素子の通電時間に応じて該ヒータ駆動回路を
    介してヒータを駆動する通電切替動作を行うことを特徴
    とする請求項7に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記画像定着手段のヒータに対し前記
    突入電流制御素子を複数個並列に接続してあり、前記通
    電制御手段は前記計時手段が計測した前記突入電流制御
    素子の通電時間が所定時間に達する毎に前記複数の突入
    電流制御素子への通電を交互または順番に切替えて行う
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記画像定着手段のヒータに対し前記
    突入電流制御素子を複数個並列に接続してあり、前記通
    電制御手段は前記計時手段が計測した前記画像定着手段
    のヒータのOFFからONまでの時間に応じて複数の前
    記突入電流制御素子への通電時間を可変設定することを
    特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 シート上に形成された画像を熱定着す
    る画像定着手段と、 該画像定着手段のヒータ点灯時に生じる突入電流の防止
    制御を行う突入電流制御素子と、 前記画像定着手段のヒータを駆動するためのヒータ駆動
    信号の出力パルスをカウントする外部のカウンタと、 設定された通電時間に対応のデータと前記カウンタの値
    とを比較する比較器と、 該比較器の比較結果に応じて前記突入電流制御素子への
    通電時間を制御する通電制御手段とを具備したことを特
    徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記突入電流制御素子を含む突入電流
    制御回路の故障を検知する故障検知手段と、 該故障検知手段の故障検知に応じて前記画像定着手段の
    ヒータの駆動を停止し、故障である旨を報知する報知手
    段とを有することを特徴とする請求項1ないし14のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 シート上に形成された画像を熱定着す
    る画像定着手段に配設された複数のヒータと、 ヒータ通電開始時に前記複数のヒータを直列に接続し、
    所定時間経過後、該複数のヒータを並列に接続する直・
    並列接続切替手段とを具備したことを特徴とする画像形
    成装置。
  17. 【請求項17】 前記直・並列接続切替手段により前記
    複数のヒータを直列または並列に接続切替する前に、前
    記複数のヒータへの通電をOFFにし、該複数のヒータ
    が直列または並列に接続してから該ヒータへの通電を行
    う通電制御手段を有することを特徴とする請求項16に
    記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記直・並列接続切替手段はリレーま
    たはトライアックを有することを特徴とする請求項16
    また17に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記画像定着手段のヒータのOFFか
    らONまでの時間を計測する計時手段と、 該計時手段が計測した前記時間に基づいて前記ヒータの
    点灯時に突入電流が生じるか否かを予測する判断手段と
    を有し、 前記直・並列接続切替手段は該判断手段による突入電流
    の予測結果に応じて前記ヒータを直列に接続し、突入電
    流が予測されない場合は前記ヒータを並列接続して通電
    させる切替動作を行うことを特徴とする請求項16ない
    し18のいずれかに記載の画像形成装置。
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