JPH08160345A - 頭部装着式ディスプレイ装置 - Google Patents

頭部装着式ディスプレイ装置

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Publication number
JPH08160345A
JPH08160345A JP30061894A JP30061894A JPH08160345A JP H08160345 A JPH08160345 A JP H08160345A JP 30061894 A JP30061894 A JP 30061894A JP 30061894 A JP30061894 A JP 30061894A JP H08160345 A JPH08160345 A JP H08160345A
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JP
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image
display device
line
sight
pattern
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Withdrawn
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JP30061894A
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English (en)
Inventor
Satoshi Imai
聡 今井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08160345A publication Critical patent/JPH08160345A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 眼球の運動パターンを利用し、装着者が手を
使わないで電子像と外界像の切り替えを行えるようにし
た頭部装着式ディスプレイ装置。 【構成】 左右の眼球がなす輻輳角θを算出し、予め定
めた基準輻輳角θ0 に対する輻輳角θの大小関係の状態
が変化し、かつ、予め定めた基準時間t0 に対する同一
状態の継続時間が長いことを条件として、輻輳パターン
抽出処理装置12は、電子像と外界像の切り替えを指示
する変更信号を像切替制御装置13に出力する。輻輳角
θが小から大へ変化して上記の変位条件を満足するとき
は、外界像から電子像へ切り替える変更信号を出力す
る。輻輳角θが基準輻輳角θ0 と比較して大きい状態か
ら小さい状態へ変化したときは、電子像から外界像へ切
り替える変更信号を像切替制御装置13に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頭部装着式ディスプレ
イ装置に関し、特に、装着者が手を使わなで、眼球の運
動パターンを利用して電子像と外界像の切り替えを行え
るようにした頭部装着式ディスプレイ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ゴーグル型の頭部装着式ディスプレイ装
置は、バーチャルリアリティ用、あるいは、プライベー
トな映像観察用として使用することができる。従来、こ
のような頭部装着式ディスプレイ装置に、視線を検出す
る機能や、外界像と電子像とを切り換える機能を備えさ
せることで、具体的な使用方法が多数考えられている。
【0003】視線を検出できる頭部装着ディスプレイ装
置として、特開平5−208393号のものがある。こ
れは、眼球運動測定装置と画像処理装置と画像表示装置
とからなる頭部装着式ディスプレイ装置を提案してい
る。眼球運動測定装置は、ハーフミラーとカメラと眼球
運動情報処理装置で構成されている。装着者の眼球は、
ハーフミラーを介してカメラで撮影される。眼球の瞳孔
中心位置を眼球運動情報処理装置によって見つけること
で、装着者の視線方向を求めている。なお、これ以外
に、眼球の電位測定を利用したEOG(エレクトロオキ
ュログラフィー)で視線方向を求める手段があげられて
いる。
【0004】電子像と外界像とを切り換えられる頭部装
着式ディスプレイ装置に、特開平2−281891号の
ものがある。これは、ディスプレイと拡大レンズとハー
フミラーからなり、ハーフミラーと外界の間にシャッタ
を設けた頭部装着式ディスプレイ装置を提案している。
シャッタに液晶シャッタを用い、ロック式のスイッチに
シャッタの透過状態と遮光状態を連動させ、電子像と外
界像を切り替えている。
【0005】また、電子像から外界像への切り替えを容
易に行える頭部装着ディスプレイ装置として、特開平6
−78247号のものがある。これは、電子像を眼球に
投影する光学系と、電子像と外界像を切り替える電子シ
ャッタを有している。さらに、頭部の前向きの傾き、又
は、視線の位置方向を検出する検出器と、検出器の出力
に応じて電子シャッタを電子像と外界像の何れかに切り
替える制御手段を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−20839
3号で提案されている装置は、基本的に、電子像と外界
像とを切り替えて観察することができない構成になって
いる。また、ハーフミラーを介してカメラが使用されて
いるため、装置全体が大型化してしまうと共に、映像の
明るさによってはカメラが視認される恐れがある。加え
て、カメラで撮影した2次元画像を処理しなければなら
ないため、高速な眼球運動処理装置が必要になり、コス
トが高くついてしまう。
【0007】特開平2−281891号で提案されてい
る装置は、電子像と外界像との切り替えができるが、視
線方向を含め、輻輳角の検出ができない。また、電子像
と外界像の切り替えがロック式のスイッチで行われるた
め、装着者の手が塞がっている状態では切り替えが困難
である。
【0008】特開平6−78247号で提案されている
装置は、電子像と外界像の切り替えを頭部の前向きの傾
きと連動して制御しているが、使用状況により、頭部を
頻繁に動かす必要性が生じる。特に、電子像の内容を頭
部の左右方向の動きに追従して変化させるような使用方
法をとる場合は、頭部の前向きの傾きを含めて、操作性
に困難さを増すと共に、操作者の慣れを必要とするよう
になる。
【0009】また、電子像と外界像の切り替えが視線の
位置だけで行なわれると、不都合な点が生じる。従来の
提案では、下向きの視線を検出して一定レベル以上の出
力が得られたときに、電子像が外界像へと切り替えられ
る。逆に、視線を下向きから画面の位置に戻すと、外界
像から電子像に戻る。つまり、装着者が外界像を観察す
るためには、画面の下方に視線を置かなければならず、
長時間この状態を維持するのは苦しい。
【0010】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、眼球の運動パタ
ーンを利用し、装着者が手を使わないで電子像と外界像
の切り替えを行えるようにした頭部装着式ディスプレイ
装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の頭部装着式ディスプレイ装置は、電子像を表示する
映像表示装置と、外界像の光路を透過・遮断するシャッ
タ手段と、電子像と外界像の各光路を合成して眼球に投
射する光学系とを有する頭部装着式ディスプレイ装置に
おいて、装着者の片眼あるいは両眼の視線方向を検出し
て視線信号を出力する検出手段と、前記視線信号から算
出した眼球の運動パターンが所定の条件に当てはまる場
合に変更信号を出力する抽出処理手段と、映像表示装置
とシャッタ手段を駆動するための制御信号を出力する制
御手段とを設け、前記検出手段は前記抽出処理手段と接
続し、前記抽出処理手段は前記制御手段と接続し、さら
に、前記制御手段は前記映像表示装置と前記シャッタ手
段とに接続しており、前記抽出処理手段には、両眼の輻
輳角の変位パターンを所定の基準を基に抽出するパター
ン抽出回路と、所定の変位条件を記憶保持できるメモリ
回路と、抽出した変位パターンが所定の変位条件に当て
はまっているか否かを判定する判定処理回路と、変更信
号を出力するための出力回路とが設けられており、前記
出力回路は前記判定処理回路により作動させられること
を特徴とするものである。
【0012】本発明のもう1つの頭部装着式ディスプレ
イ装置は、電子像を表示する映像表示装置と、外界像の
光路を透過・遮断するシャッタ手段と、電子像と外界像
の各光路を合成して眼球に投射する光学系とを有する頭
部装着式ディスプレイ装置において、装着者の片眼ある
いは両眼の視線方向を検出して視線信号を出力する検出
手段と、前記視線信号から算出した眼球の運動パターン
が所定の条件に当てはまる場合に変更信号を出力する抽
出処理手段と、映像表示装置とシャッタ手段を駆動する
ための制御信号を出力する制御手段とを設け、前記検出
手段は前記抽出処理手段と接続し、前記抽出処理手段は
前記制御手段と接続し、さらに、前記制御手段は前記映
像表示装置と前記シャッタ手段とに接続しており、前記
抽出処理手段には、眼球の視線方向の動作パターンを所
定の基準を基に抽出するパターン抽出回路と、所定の動
作条件を記憶保持できるメモリ回路と、抽出した動作パ
ターンが所定の動作条件に当てはまっているか否かを判
定する判定処理回路と、変更信号を出力するための出力
回路とが設けられており、前記出力回路は前記判定処理
回路により作動させられることを特徴とするものであ
る。
【0013】本発明のさらにもう1つの頭部装着式ディ
スプレイ装置は、電子像を表示する映像表示装置と、外
界像の光路を透過・遮断するシャッタ手段と、電子像と
外界像の各光路を合成して眼球に投射する光学系とを有
する頭部装着式ディスプレイ装置において、装着者の片
眼あるいは両眼の視線方向を検出して視線信号を出力す
る検出手段と、前記視線信号から算出した眼球の運動パ
ターンが所定の条件に当てはまる場合に変更信号を出力
する抽出処理手段と、映像表示装置とシャッタ手段を駆
動するための制御信号を出力する制御手段とを設け、前
記検出手段は前記抽出処理手段と接続し、前記抽出処理
手段は前記制御手段と接続し、さらに、前記制御手段は
前記映像表示装置と前記シャッタ手段とに接続してお
り、前記検出手段は、眼球の視線方向と前記検出手段の
出力する検出方向とを補正して相互に一致させるキャリ
ブレーション手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0014】
【作用】本発明においては、従来のように、単一条件で
切り替えて、切り替え状態の保持ができないものに比
べ、輻輳角(両眼がそれぞれ異方向に動く状態)の変位
パターン、又は、視線方向(両眼がそれぞれ同方向に動
く状態)の動作パターンが、メモリに保持されている変
位条件又は動作条件と一致するときのみ、電子像と外界
像の像切り替えができる。したがって、像切り替え後、
眼球が動いても、これらの条件と一致しない限り、切り
替えた像が提示され続ける。なお、再度元の状態に戻す
には、所定の条件と一致する眼球の運動パターン(変位
パターン、又は、動作パターン)を行なえばよい。
【0015】なお、視線検出手段にその検出方向を補正
して実際の視線方向と一致させるキャリブレーション手
段を設けると、像切り替え動作をより確実に行わせるこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の頭部装着式ディスプレイ装置
のいくつかの実施例を添付の図面を参照にしながら説明
する。 〔第1実施例〕図1から図4を参照にして第1実施例を
説明する。本実施例は、頭部装着式ディスプレイ装置を
装着して電子像を観察する場合、装着者が近方を観察し
ようとするときに電子像を提示し、遠方を観察しようと
するとき外界像を提示する頭部装着式ディスプレイ装置
である。なお、装着者の左右眼に提示する電子像は、観
察時の状態が近距離になるよう、視度と輻輳角が設定さ
れているものとする。
【0017】この頭部装着式ディスプレイ装置の構成
は、図1に斜視図を示すように、ディスプレイ装置本体
1と、図示していないコントローラからなり、外部から
映像信号と音声信号を受信できるようになっている。図
2には、片眼に対応した表示手段の部分拡大図が示され
ているが、ディスプレイ装置本体1には、両眼に対応し
た2つの表示手段が組み込まれている。各表示手段は、
眼球2の前方に接眼光学系3が配置され、接眼光学系3
の上方と前方にそれぞれ映像表示装置4と電子シャッタ
5が配置されている。映像表示装置4には、LCD(液
晶表示装置)パネルとバックライトを組み合わせたも
の、小型CRT、2次元配列のLED等が使用される。
電子シャッタ5には、液晶シャッタ、PLZT等が使用
される。
【0018】図示した接眼光学系3は、2個のプリズム
6a、6bとそれらの接合面に設けられたハーフミラー
7と凹面鏡8から構成されている。ここで、眼球2に導
かれる左右の電子像の光路が、左右の眼球2の前方で交
差して交差角を作るよう、接眼光学系3と映像表示装置
4を配置しておく。特に、近距離(0.2mから3m程
度)を観察するのに相応した輻輳角と等しくなるよう、
交差角は0.5°以上20°以下の範囲内で設定してお
く。交差角を付けるには、例えば、左右の接眼光学系3
の接眼部側を外向きにさせたり、左右の映像表示装置4
を内側に寄せたり等すればよい。
【0019】接眼光学系3の上方には、映像表示装置4
と並んで前後方向に発光素子9と受光素子10とからな
る検出系が設けられている。発光素子9には赤外線発光
ダイオードを用い、受光素子10には複数の赤外線用フ
ォトダイオードやラインセンサ等を用いている。このよ
うにすれば、装着者が赤外線を感じることがないため、
違和感をなくすことができる。
【0020】図3は、制御系関連の各装置の接続を示し
ている。左右の視線検出装置11L、11Rは、赤外線
検出信号を受けるために左右の受光素子10と接続して
いるが、視線情報を出力するために、ディスプレイ装置
本体1あるいはコントローラに内蔵された輻輳パターン
抽出処理装置12にも接続している。輻輳パターン抽出
処理装置12は、像切替制御装置13に接続しており、
また、像切替制御装置13は、左右の映像表示装置4
L、4Rと接続すると共に、左右の電子シャッタ5L、
5Rにも接続している。
【0021】ここで、輻輳パターン抽出処理装置12
は、輻輳パターン抽出回路14、メモリ回路15、判定
処理回路16及び変更信号出力回路17から構成されて
いる。輻輳パターン抽出回路14は、視線検出装置11
L、11Rに接続し、変更信号出力回路17は、像切替
制御装置13に接続している。メモリ回路15は、輻輳
パターン抽出回路14と判定処理回路16とに接続して
いる。さらに、判定処理回路16は、輻輳パターン抽出
回路14と変更信号出力回路17とに接続している。
【0022】次に、この実施例の作用について説明す
る。頭部装着式ディスプレイ装置の使用者は、ディスプ
レイ装置本体1を頭部に固定し、電子像を観察すること
ができる。電子像は映像表示装置4によって表示され、
接眼光学系3を介して眼球2に投影される。なお、電子
シャッタ5は暗状態になっており、外界からの光線を遮
っている。また、使用者は、ディスプレイ装置本体1を
頭部に装着したままで外界を見ることができる。この場
合、電子シャッタ5は明状態になり、外界像の光路は、
電子シャッタ5と接眼光学系3を透過して眼球2に到達
する。このとき、電子像を映像表示装置4に表示させな
ければ、外界像のみのシースルー像が観察できる。
【0023】像切替制御装置13は、映像表示装置4と
電子シャッタ5を上で述べた状態になるよう制御してい
る。さらに、検出器の発光素子9からは赤外線が発光さ
れており、電子像観察時も外界像観察時も眼球2の動き
を検出している。発光素子9からの赤外線は、接眼光学
系3を介して眼球2に投射され、眼球2で反射した赤外
線は、再度接眼光学系3を介して受光素子10へ到達す
る。なお、受光素子10では、左右方向の赤外線の光量
が検出されている。
【0024】図4には、電子像を観察するときと外界像
を観察するときのそれぞれの輻輳状態が示されている。
近方にある電子像の画面18を観察するときの左右の眼
球2L、2Rの輻輳角θ1 は、遠方にある外界物19を
観察するときの輻輳角θ2 と比較すると大きくなる。装
着者が近方に提示される電子像を観察しようとする場
合、両眼の輻輳は寄り眼ぎみにした状態になる。また、
装着者が遠方の外界像を観察しようとする場合、両眼の
輻輳角は緩められて開散した状態になる。そこで、視線
検出装置11L、11Rは、それぞれの受光素子10か
ら出力されている左右方向の光量情報から、左右の眼球
2L、2Rの視線方向を割り出している。輻輳パターン
抽出処理装置12は、視線検出装置11L、11Rから
送られてくる視線方向信号から、左右の眼球2L、2R
がなす輻輳状態をパターン化して、所定の条件に対する
パターンの適否を判定する。輻輳状態のパターンが所定
の条件に当てはまれば、像切替制御装置13に変更信号
を出力する。
【0025】もう少し具体的な内容を、以下に例をあげ
て説明しておく。輻輳パターン抽出処理装置12では、
左右の眼球2L、2Rがなす輻輳角θを算出することが
でき、予め定めた基準輻輳角θ0 に対する輻輳角θの大
小関係の状態と同一状態の継続時間とを組み合せ、変位
パターンとして抽出する。所定の条件としての変位条件
は、予め定めた基準輻輳角θ0 に対する輻輳角θの大小
関係の状態が変化し、かつ、予め定めた基準時間t0
対する同一状態の継続時間が長いことを条件とする。基
準輻輳角θ0 を左右の電子像の光路がなす交差角に比べ
て同じかやや小さめに設定し、基準時間t0 を1〜5秒
程度に設定しておく。
【0026】変位パターンが変位条件を満足する場合、
輻輳パターン抽出処理装置12は、電子像と外界像の切
り替えを指示する変更信号を出力する。特に、算出した
輻輳角θが基準輻輳角θ0 と比較し小さい状態から大き
い状態へ変化したときは、装着者が近距離にある電子像
を観察しようとしていることを意味する。そこで、輻輳
角θが小から大へ変化して変位条件を満足するときは、
外界像から電子像へ切り替える変更信号を出力する。輻
輳角θが基準輻輳角θ0 と比較して大きい状態から小さ
い状態へ変化したときはその逆で、外界像を観察しよう
としていることを意味する。したがって、上記と逆のと
きは、電子像から外界像へ切り替える変更信号を出力す
る。なお、基準時間t0 は、誤動作を防止するために設
けられているものであり、さらに強力な防止手段を講じ
るならば、変位条件にパターンの繰り返し回数を含めて
おくのもよい。
【0027】輻輳パターン抽出処理装置12内にある各
回路別にみた機能を以下に説明する。メモリ回路15に
は、所定の条件として基準輻輳角θ0 と基準時間t0
含めた変位条件が記憶保持されている。輻輳パターン抽
出回路14は、基準輻輳角θ0 を参照して、視線方向信
号から、輻輳状態のパターンとしての輻輳角θの変位パ
ターンを抽出する。例えば、2値化したパターンを得る
場合、両眼の輻輳角θが基準輻輳角θ0 より大きいとき
に1とし、それより小さいときに0としてパターン化す
る。さらに、パターンのデータとしては、継続時間Δt
と組み合わせて、(1,Δt1 ),(0,Δt1 ),
(1,Δt1 ),・・・・といった具合に抽出してい
く。判定処理回路16は、所定の条件としての変位条件
を参照して、抽出された変位パターンが条件に当てはま
るかどうかを判定する。ここで、変位条件の例として
は、前述と同様に2値化したパターンを想定すれば、
(1,Δt0 )あるいは(0,Δt0 )でかつΔt0
0 という形で設定できる。抽出した変位パターンが
(x,Δt)(ただし、x=0又は1)のとき、継続時
間ΔtがΔt≧t0 のとき条件に当てはまり、Δt<t
0 のとき当てはまらないということになる。変更信号出
力回路17は、像切替制御装置13へ判定結果に応じた
変更信号を出力する。
【0028】また、検出系に関し、図2に示した発光素
子9と受光素子10とからなる検出系以外に、図5に示
すように、発光系と受光系を一体化した一体型検出器2
0を接眼光学系3の下方に配置して使用してもよい。こ
の場合、凹面鏡8の代わりに、赤外線透過型凹面鏡21
を使用する必要がある。一体型検出器20から赤外線透
過型凹面鏡21に向けて赤外線が発光され、ハーフミラ
ー7で反射後、眼球2に投射される。さらに、眼球2で
反射した赤外線は逆の光路をたどり、一体型検出器20
で受光される。検出系の配置は、眼球2の視線方向が検
出できる状態であれば、上記で説明した以外の配置でも
よい。
【0029】光学系に関し、図2で示した接眼光学系3
を、図6(a)に平面図、同図(b)に側面図を示すよ
うに、リレー光学系22とハーフミラー型凹面鏡23と
から構成される光学系に置き換えてもよい。この場合、
映像表示装置4に表示される電子像は、リレー光学系2
2を介しハーフミラー型凹面鏡23に投影され、そこで
反射されて眼球2に到達する。この場合、一体型検出器
20は、ハーフミラー型凹面鏡23と眼球2の中間に位
置し、赤外線を眼球2の斜め下方から投影するように配
置している。光学系のタイプは、電子像と外界像とが切
り替えて観察できる構成のものであれば、上記で説明し
たタイプ以外のものでもよい。
【0030】また、電子像と外界像の切り替えの設定に
関して、電子像と外界像との切り替えを、図4で示した
設定と反対にした設定にしてもよい。この状態を図7に
示す。つまり、頭部装着式ディスプレイ装置を装着して
電子像を観察する場合、装着者が遠方を観察しようとす
るとき電子像を提示し、近方を観察しようとするとき外
界像を提示するのである。この場合は、装着者の左右眼
に提示する電子像は、観察時の状態が遠距離になるよ
う、視度と輻輳角が設定されいてるものとする。さら
に、基準輻輳角θ0 は、左右の電子像の光路がなす交差
角に比べて同じかやや大きめに設定しておく。輻輳パタ
ーン抽出処理回路12から出力する変更信号は、輻輳角
θが大から小へ変化して変位条件を満足するときは、外
界像から電子像へ切り替える信号を出力する。逆のとき
は、電子像から外界像へ切り替える変更信号を出力す
る。
【0031】視線検出装置11L、11Rで割り出され
た視線方向と装着者の眼球2L、2Rの視線方向とを一
致させる補正手段を付加してもよい。図8に、補正状態
の説明図を示す。補正手段は、図示していないが、補正
スイッチが設けられており、左右の画面18L、18R
の中心に基準マーク24L、24Rを表示する。装着者
には、この基準マーク24L、24Rを融像するように
見つめてもらう。このとき、視線検出装置11L、11
Rで算出した眼球2L、2Rの視線方向をそれぞれ画面
18L、18Rに検出マーク25L、25Rとして重ね
て表示する。基準マーク24L、24Rと検出マーク2
5L、25Rが一致するように、補正手段の摘みを調節
して視線検出装置11L、11Rの設定を修正できるよ
うにする。
【0032】この実施例の頭部装着式ディスプレイ装置
を用いれば、小型・軽量でありながら、電子像と外界像
との切り替えが両眼の輻輳状態だけで容易に行える。し
たがって、両手が操作等で使えずに、電子像と外界像と
をうまく切り替えながら作業する必要があるときには、
非常に有効な手段となる。
【0033】〔第2実施例〕本実施例では、電子像と外
界像の切り替えを、輻輳パターン利用切替方式と手動切
替方式との間で、モードが切り替えられるようにしてい
る。特に、電子像あるいは外界像のどちらかを強制的に
提示させておく必要があるとき、手動切替方式が利用で
きる。基本的には、第1実施例と同じであり、以下に追
加点と変更点のみを説明する。
【0034】図9に、第1実施例に対する変更部分を示
す。図3の輻輳パターン抽出処理装置12と像切替制御
装置13との間に、図9に示すように、モード切替スイ
ッチ26が設けられている。モード切替スイッチ26に
は、手動切替スイッチが付属している。
【0035】像切替制御装置13は、電子像あるいは外
界像が観察できるように、映像表示装置4L、4Rと電
子シャッタ5L、5Rを制御している。輻輳パターン抽
出処理装置12からは変更信号が出力されている。手動
切替スイッチは、ディスプレイ装置本体1が電子像を提
示するか外界像を提示するかを選択するスイッチであ
り、選択された状態の信号を出力している。モード切替
スイッチ26は、輻輳パターン抽出処理装置12(図
3)と手動切替スイッチとから同時にそれぞれの信号を
受け取り、どちらの信号を像切替制御装置13に出力す
るかを選択できる。つまり、モード切替スイッチ26に
より、電子像と外界像との切り替えが、輻輳状態のパタ
ーンを利用して行なえるか、あるいは、手動によって行
なえるかを選択できる。
【0036】本実施例の頭部装着式ディスプレイ装置を
用いれば、小型・軽量でありながら、電子像と外界像と
の切り替えが手動あるいは両眼の輻輳状態で行え、用途
に応じた使い勝手の良さが向上する。特に、輻輳パター
ン利用切替方式を選択すれば、両手が操作等で使えない
ときに有効である。また、手動切替方式を選択すれば、
電子像あるいは外界像のどちらかを強制的に観察する必
要があるときに有効である。
【0037】〔第3実施例〕第1実施例の輻輳パターン
抽出処理装置12には、所定の条件が固定された状態で
記憶保持されている。作業条件や個人差等を考慮する
と、同じ条件でも使い勝手の良い状況と悪い状況とが発
生する。そこで、本実施例は、記憶保持されている条件
を任意に変更できるようにした例である。基本的には、
第1実施例と同じであり、以下に追加点と変更点のみを
説明する。
【0038】図10に、第1実施例の制御系関連を示す
図3に対する変更部分のみを示す。ディスプレイ装置本
体1あるいはコントローラに設定変更装置27が設けら
れている。輻輳パターン抽出処理回路12は、輻輳パタ
ーン抽出回路14、メモリ回路15、判定処理回数1
6、変更信号出力回路17からから構成されている(図
3)。設定変更装置27は、輻輳パターン抽出処理装置
12のメモリ回路15と接続している。なお、図示して
いないが、設定変更装置27は、各種の設定を変更する
ためのスイッチ類を有している。
【0039】メモリ回路15は、変位条件、基準輻輳角
θ0 、基準時間t0 、繰り返し回数等の中から任意に選
択された項目の内容を所定の条件として記憶保持してい
る。設定変更装置27は、メモリ回路15に設定されて
いる所定の条件を、各種スイッチを調節することで、直
接的に書き換えて変更することができる。また、メモリ
回路15は、所定の条件に対して別途デフォルト値を記
憶保持しており、このデフォルト値については、設定変
更ができないようにしている。
【0040】このようにすると、第1実施例で述べた効
果に加え、電子像と外界像を切り替える所定の条件を、
作業条件や個人差の影響が少なくなるように変更するこ
とができると共に、個人の好みに合わせて自由に変更す
ることもできる。
【0041】〔第4実施例〕第4実施例を図11と図1
2を参照にして説明する。本実施例は、頭部装着式ディ
スプレイ装置を装着して電子像あるいは外界像を観察す
る場合、装着者が観察範囲外に視線方向を移動したと
き、外界あるいは電子像に切り替えて提示する頭部装着
式ディスプレイ装置の例である。なお、第1実施例で説
明した輻輳の状態ではなく、視線方向の状態を利用する
が、第1実施例とは類似点が多い。したがって、第1実
施例の内容を基本として、相違点を以下に説明する。
【0042】頭部装着式ディスプレイ装置の構成及び表
示系と検出系の配置は、第1実施例と同様である。な
お、左右の電子像の光路に関して、交差角は必ずしも設
けなくてもよい。相違点は制御系であり、その関連装置
を図11に示す。視線検出装置11L、11Rと像切替
制御装置13との間に、視線パターン抽出処理装置28
が設置されている。視線パターン抽出処理回路28は、
視線パターン抽出回路29、メモリ回路15、判定処理
回路16、及び、変更信号出力回路17から構成されて
いる。視線パターン抽出回路29は、視線検出回路11
L、11Rに接続し、変更信号出力回路17は、像切替
制御装置13に接続している。メモリ回路15は、視線
パターン抽出回路29と判定処理回路16とに接続して
いる。
【0043】図12(a)、(b)に、眼球2の向いて
いる視線方向と観察範囲の状態が示されている。観察範
囲として基準範囲30が設定されている。ここで、図
(a)のように、基準範囲30の中に眼球2の視線方向
があるときは、電子像あるいは外界像を観察できる状態
に対応し、図(b)のように、基準範囲30の外に眼球
2の視線方向があるときは、観察できない状態に対応す
る。視線検出装置11L、11Rは、それぞれの受光素
子10から出力されている左右方向の光量情報から、左
右の眼球2L、2Rの視線方向を割り出している。視線
パターン抽出処理装置28は、視線検出装置11L、1
1Rから送られてくる視線方向信号から、左右の眼球2
L、2Rが向いている視線方向状態をパターン化して所
定の条件に対するパターンの適否を判定する。視線方向
状態のパターンが所定の条件に当てはまれば、像切替制
御装置13に変更信号を出力する。
【0044】もう少し具体的な内容を例として以下に説
明しておく。視線パターン抽出処理装置28では、左右
の眼球2L、2Rが向いている視線方向を算出すること
ができ、予め定めた基準範囲30に対する視線方向の内
外関係の状態と同一状態の継続時間とを組み合せ、動作
パターンとして抽出する。所定の条件としての動作条件
は、算出した視線方向が予め定めた基準範囲30から外
れている状態にあり、かつ、同一状態の継続時間が予め
定めた基準時間t0 より長いことを条件とする。基準範
囲30は、電子像の画面18と外界像の提示範囲とを含
む範囲になっており、基準時間はt0 は1〜5秒程度に
設定しておく。算出した視線方向の動作パターンが動作
条件を満足する場合、視線パターン抽出処理装置28
は、電子像と外界像の切り替えを指示する変更信号を出
力する。なお、基準時間t0 は誤動作を防止するために
設けられているものであり、さらに強力な防止手段を講
じるならば、動作条件にパターンの繰り返し回数を含め
ておくのもよい。
【0045】視線パターン抽出処理装置28を構成する
各回路の機能を以下に説明する。メモリ回路15には、
所定の条件として基準範囲30と基準時間t0 を含めた
動作条件が記憶保持されている。視線パターン抽出回路
29は、基準範囲30を参照して視線方向信号から視線
方向の動作パターンを抽出する。判定処理回路16は、
所定の条件としての動作条件を参照して抽出された動作
パターンが条件に当てはまるかどうかを判定する。変更
信号出力回路17は、像切替制御装置13へ判定結果に
応じて変更信号を出力する。
【0046】本実施例の改良例として、第2実施例で説
明したように、モード切替スイッチ26を設けて、視線
パターン利用切替方式と手動切替方式との間で切り替え
方式を選択できるようにすることが可能である。さら
に、第3実施例で説明したように、設定変更装置27を
設けてメモリ回路15に記憶保持されている動作条件を
任意に変更できるようにすることも可能である。
【0047】本実施例の頭部接着式ディスプレイ装置を
用いれば、小型・軽量でありながら、電子像と外界像と
の切り替えが眼球の視線状態だけで容易に行える。した
がって、両手が操作等で使えずに、電子像と外界像とを
うまく切り替えながら作業する必要があるときには、非
常に有効な手段となる。
【0048】以上、本発明の頭部装着式ディスプレイ装
置をいくつかの実施例に基づいて説明してきたが、本発
明はその他種々の変形が可能である。
【0049】なお、以上の本発明の頭部装着式ディスプ
レイ装置は、例えば次のように構成することができる。 〔1〕 電子像を表示する映像表示装置と、外界像の光
路を透過・遮断するシャッタ手段と、電子像と外界像の
各光路を合成して眼球に投射する光学系とを有する頭部
装着式ディスプレイ装置において、装着者の片眼あるい
は両眼の視線方向を検出して視線信号を出力する検出手
段と、前記視線信号から算出した眼球の運動パターンが
所定の条件に当てはまる場合に変更信号を出力する抽出
処理手段と、映像表示装置とシャッタ手段を駆動するた
めの制御信号を出力する制御手段とを設け、前記検出手
段は前記抽出処理手段と接続し、前記抽出処理手段は前
記制御手段と接続し、さらに、前記制御手段は前記映像
表示装置と前記シャッタ手段とに接続しており、前記抽
出処理手段には、両眼の輻輳角の変位パターンを所定の
基準を基に抽出するパターン抽出回路と、所定の変位条
件を記憶保持できるメモリ回路と、抽出した変位パター
ンが所定の変位条件に当てはまっているか否かを判定す
る判定処理回路と、変更信号を出力するための出力回路
とが設けられており、前記出力回路は前記判定処理回路
により作動させられることを特徴とする頭部装着式ディ
スプレイ装置。
【0050】〔2〕 前記抽出処理手段に設定されてい
る所定の変位条件が、輻輳状態の変化、継続時間、繰り
返し回数の中から少なくとも2つが組み合わせられてい
ることを特徴とする上記〔1〕記載の頭部装着式ディス
プレイ装置。
【0051】〔3〕 電子像と外界像の切り替えを、手
動で切り替えるか、輻輳角の変位パターンで切り替える
かのモードが選択できるモード切替スイッチを設けたこ
とを特徴とする上記〔1〕記載の頭部装着式ディスプレ
イ装置。
【0052】〔4〕 前記抽出処理手段に設けられてい
る所定の基準と所定の変位条件を変更する設定変更手段
を設けたことを特徴とする上記〔1〕記載の頭部装着式
ディスプレイ装置。
【0053】〔5〕 電子像を表示する映像表示装置
と、外界像の光路を透過・遮断するシャッタ手段と、電
子像と外界像の各光路を合成して眼球に投射する光学系
とを有する頭部装着式ディスプレイ装置において、装着
者の片眼あるいは両眼の視線方向を検出して視線信号を
出力する検出手段と、前記視線信号から算出した眼球の
運動パターンが所定の条件に当てはまる場合に変更信号
を出力する抽出処理手段と、映像表示装置とシャッタ手
段を駆動するための制御信号を出力する制御手段とを設
け、前記検出手段は前記抽出処理手段と接続し、前記抽
出処理手段は前記制御手段と接続し、さらに、前記制御
手段は前記映像表示装置と前記シャッタ手段とに接続し
ており、前記抽出処理手段には、眼球の視線方向の動作
パターンを所定の基準を基に抽出するパターン抽出回路
と、所定の動作条件を記憶保持できるメモリ回路と、抽
出した動作パターンが所定の動作条件に当てはまってい
るか否かを判定する判定処理回路と、変更信号を出力す
るための出力回路とが設けられており、前記出力回路は
前記判定処理回路により作動させられることを特徴とす
る頭部装着式ディスプレイ装置。
【0054】〔6〕 前記抽出処理手段に設定されてい
る所定の動作条件が、視線状態の変化、継続時間、繰り
返し回数の中から少なくとも2つが組み合わせられてい
ることを特徴とする上記〔5〕記載の頭部装着式ディス
プレイ装置。
【0055】〔7〕 電子像と外界像の切り替えを、手
動で切り替えるか、視線方向の動作パターンでで切り替
えるかのモードが選択できるモード切替スイッチを設け
たことを特徴とする上記〔5〕記載の頭部装着式ディス
プレイ装置。
【0056】〔8〕 前記抽出処理手段に設けられてい
る所定の基準と所定の動作条件を変更する設定変更手段
を設けたことを特徴とする上記〔1〕記載の頭部装着式
ディスプレイ装置。
【0057】
〔9〕 電子像を表示する映像表示装置
と、外界像の光路を透過・遮断するシャッタ手段と、電
子像と外界像の各光路を合成して眼球に投射する光学系
とを有する頭部装着式ディスプレイ装置において、装着
者の片眼あるいは両眼の視線方向を検出して視線信号を
出力する検出手段と、前記視線信号から算出した眼球の
運動パターンが所定の条件に当てはまる場合に変更信号
を出力する抽出処理手段と、映像表示装置とシャッタ手
段を駆動するための制御信号を出力する制御手段とを設
け、前記検出手段は前記抽出処理手段と接続し、前記抽
出処理手段は前記制御手段と接続し、さらに、前記制御
手段は前記映像表示装置と前記シャッタ手段とに接続し
ており、前記検出手段は、眼球の視線方向と前記検出手
段の出力する検出方向とを補正して相互に一致させるキ
ャリブレーション手段を有することを特徴とする頭部装
着式ディスプレイ装置。
【0058】
【発明の効果】本発明の頭部接着式ディスプレイ装置を
用いれば、小型・軽量でありながら、電子像と外界像と
の切り替えが、手を使わずに、輻輳あるいは視線方向を
利用した眼球の運動状態だけで容易に行える。したがっ
て、両手が操作等で使えずに、電子像と外界像とをうま
く切り替えながら作業する必要があるときには、非常に
有効な手段が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の頭部装着式ディスプレイ
装置の全体の構成を示す斜視図である。
【図2】第1実施例の片眼に対応した表示手段の部分拡
大図である。
【図3】第1実施例の制御系のブロック図である。
【図4】電子像、外界像を観察するときのそれぞれの輻
輳状態を示す図である。
【図5】一体型検出器を用いる変形例の図2と同様な部
分拡大図である。
【図6】接眼光学系の変形例を示す平面図と側面図であ
る。
【図7】電子像と外界像の切り替えの設定の変形例を示
す図4と同様な図である。
【図8】検出された視線方向と実際の視線方向とを一致
させる補正状態の説明図である。
【図9】第2実施例に基づいて図3の第1実施例の制御
系のブロック図に対する変更部分を示す図である。
【図10】第3実施例に基づいて図3の第1実施例の制
御系のブロック図に対する変更部分を示す図である。
【図11】第4実施例の制御系のブロック図である。
【図12】眼球の向いている視線方向と観察範囲の状態
を示す図である。
【符号の説明】
1…ディスプレイ装置本体 2…眼球 3…接眼光学系 4、4L、4R…映像表示装置 5、5L、5R…電子シャッタ 6a、6b…プリズム 7…ハーフミラー 8…凹面鏡 9…発光素子 10…受光素子 11L、11R…視線検出装置 12…輻輳パターン抽出処理装置 13…像切替制御装置 14…輻輳パターン抽出回路 15…メモリ回路 16…判定処理回路 17…変更信号出力回路 18、18L、18R…電子像の画面 19…外界物 20…一体型検出器 21…赤外線透過型凹面鏡 22…リレー光学系 23…ハーフミラー型凹面鏡 24L、24R…基準マーク 25L、25R…検出マーク 26…モード切替スイッチ 27…設定変更装置 28…視線パターン抽出処理装置 29…視線パターン抽出回路 30…基準範囲

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子像を表示する映像表示装置と、外界
    像の光路を透過・遮断するシャッタ手段と、電子像と外
    界像の各光路を合成して眼球に投射する光学系とを有す
    る頭部装着式ディスプレイ装置において、 装着者の片眼あるいは両眼の視線方向を検出して視線信
    号を出力する検出手段と、前記視線信号から算出した眼
    球の運動パターンが所定の条件に当てはまる場合に変更
    信号を出力する抽出処理手段と、映像表示装置とシャッ
    タ手段を駆動するための制御信号を出力する制御手段と
    を設け、前記検出手段は前記抽出処理手段と接続し、前
    記抽出処理手段は前記制御手段と接続し、さらに、前記
    制御手段は前記映像表示装置と前記シャッタ手段とに接
    続しており、前記抽出処理手段には、両眼の輻輳角の変
    位パターンを所定の基準を基に抽出するパターン抽出回
    路と、所定の変位条件を記憶保持できるメモリ回路と、
    抽出した変位パターンが所定の変位条件に当てはまって
    いるか否かを判定する判定処理回路と、変更信号を出力
    するための出力回路とが設けられており、前記出力回路
    は前記判定処理回路により作動させられることを特徴と
    する頭部装着式ディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 電子像を表示する映像表示装置と、外界
    像の光路を透過・遮断するシャッタ手段と、電子像と外
    界像の各光路を合成して眼球に投射する光学系とを有す
    る頭部装着式ディスプレイ装置において、 装着者の片眼あるいは両眼の視線方向を検出して視線信
    号を出力する検出手段と、前記視線信号から算出した眼
    球の運動パターンが所定の条件に当てはまる場合に変更
    信号を出力する抽出処理手段と、映像表示装置とシャッ
    タ手段を駆動するための制御信号を出力する制御手段と
    を設け、前記検出手段は前記抽出処理手段と接続し、前
    記抽出処理手段は前記制御手段と接続し、さらに、前記
    制御手段は前記映像表示装置と前記シャッタ手段とに接
    続しており、前記抽出処理手段には、眼球の視線方向の
    動作パターンを所定の基準を基に抽出するパターン抽出
    回路と、所定の動作条件を記憶保持できるメモリ回路
    と、抽出した動作パターンが所定の動作条件に当てはま
    っているか否かを判定する判定処理回路と、変更信号を
    出力するための出力回路とが設けられており、前記出力
    回路は前記判定処理回路により作動させられることを特
    徴とする頭部装着式ディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 電子像を表示する映像表示装置と、外界
    像の光路を透過・遮断するシャッタ手段と、電子像と外
    界像の各光路を合成して眼球に投射する光学系とを有す
    る頭部装着式ディスプレイ装置において、 装着者の片眼あるいは両眼の視線方向を検出して視線信
    号を出力する検出手段と、前記視線信号から算出した眼
    球の運動パターンが所定の条件に当てはまる場合に変更
    信号を出力する抽出処理手段と、映像表示装置とシャッ
    タ手段を駆動するための制御信号を出力する制御手段と
    を設け、前記検出手段は前記抽出処理手段と接続し、前
    記抽出処理手段は前記制御手段と接続し、さらに、前記
    制御手段は前記映像表示装置と前記シャッタ手段とに接
    続しており、前記検出手段は、眼球の視線方向と前記検
    出手段の出力する検出方向とを補正して相互に一致させ
    るキャリブレーション手段を有することを特徴とする頭
    部装着式ディスプレイ装置。
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