JP2002176661A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2002176661A
JP2002176661A JP2000374242A JP2000374242A JP2002176661A JP 2002176661 A JP2002176661 A JP 2002176661A JP 2000374242 A JP2000374242 A JP 2000374242A JP 2000374242 A JP2000374242 A JP 2000374242A JP 2002176661 A JP2002176661 A JP 2002176661A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体視表示することができるとともに、利用
者が作り出された仮想空間の注視している位置を特定す
ることができる画像表示装置を提供する。 【解決手段】 2つの表示面6L,6Rが、利用者2の
左右の眼4L,4Rにそれぞれ臨んで配置され、利用者
2は、左右の眼4L,4Rによって、視差を有する画像
を見ることができる。これによって表示器8によって立
体視表示をすることができ、利用者に対して3次元の仮
想空間を作り出すことができる。このように立体視表示
される画像を見ている利用者2の左右の眼4L,4Rの
視線方向が視線検出器9によって検出され、仮想的に作
り出される仮想空間内の利用者が注視する位置を、演算
処理計算機10によって演算することができる。これに
よって擬似フォーカス処理をするなど、注視位置に基づ
く付加機能を有する画像表示装置を実現することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばヘッドマ
ウントディスプレイ装置として好適に実施することがで
きる画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘッドマウントディスプレイ装置は、2
つの表示面に視差を有する画像を表示することができ
る。利用者は、ヘッドマウントディスプレイ装置を頭部
に装着し、左右の眼で、各表示面の画像を個別に見るこ
とによって、立体視表示されて作り出される3次元の仮
想空間を体感することができる。
【0003】また他の従来の技術として、特開平10−
69363に示されるディスプレイ上のメッセージ情報
を管理する装置がある。この装置は、ディスプレイ上に
メッセージを表示するにあたって、アイトラッカによっ
て利用者が注視しているディスプレイ上の位置を検出し
て、その位置にメッセージを表示する。さらに注視位置
がメッセージに沿って移動したとき、メッセージが自動
的に消去される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ヘッドマウントディス
プレイ装置では、利用者に立体視表示をすることだけを
目的とする装置である。したがってこの装置では、利用
者が作り出された仮想空間の注視している位置を特定す
ることができない。
【0005】また特開平10−69363の装置では、
利用者が注視しているディスプレイ上の位置を特定する
ことはできるけれども、あくまでも2次元における位置
の特定である。この装置をそのまま用いても、立体視表
示されて作り出された仮想空間内の注視している位置を
特定することはできない。
【0006】本発明の目的は、立体視表示することがで
きるとともに、利用者が作り出された仮想空間の注視し
ている位置を特定することができる画像表示装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、利用者の頭部に装着され、利用者の左右の眼にそれ
ぞれ臨んで配置される2つの表示面に、視差を有する画
像をそれぞれ表示する表示手段と、利用者の左右の眼の
視線方向を検出する視線検出手段と、利用者の頭部の位
置および姿勢を検出する位置姿勢検出手段と、視線検出
手段によって検出された各視線方向ならびに位置姿勢検
出手段によって検出された頭部の位置および姿勢に基づ
いて、表示手段による画像によって仮想的に作り出され
る仮想空間中の利用者が注視する位置を演算する演算処
理手段とを含むことを特徴とする画像表示装置である。
【0008】本発明に従えば、表示手段は、利用者の頭
部に装着され、この状態で2つの表示面が、利用者の左
右の眼にそれぞれ臨んで配置され、利用者は、一方の眼
で一方の表示面上の画像を見るとともに、他方の眼で他
方の表示面上の画像を見ることができる。これによって
表示手段は、利用者に対して立体視表示をすることがで
き、利用者に対して3次元の仮想空間を作り出すことが
できる。このように立体視表示される画像を見ている利
用者の左右の眼の視線方向が視線検出手段によって検出
されるとともに、利用者の頭部の位置および姿勢が位置
検出手段によって検出され、表示手段による画像によっ
て、したがって表示手段による立体視表示によって、仮
想的に作り出される仮想空間中の利用者が注視する位置
を、演算処理手段によって演算することができる。この
ように左右の眼の各視線方向を検出することによって、
視線の交差する位置を特定して、仮想空間中の利用者が
注視する位置を、演算して求めることができる。
【0009】請求項2記載の本発明は、前記演算処理手
段は、利用者が注視する位置の画像部分が残余の画像部
分に比べて高い鮮鋭度を有する画像を表示するように表
示手段を制御することを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、利用者が注視する位置を
表す画像部分が残余の画像部分に比べて高い鮮鋭度を有
する画像が、表示手段によって表示される。このように
利用者が注視する位置に応じて、画像の鮮鋭度に部分的
な差異を与え、利用者が注視する位置が他より鮮鋭に表
示される。したがって表示される画像は、利用者が実空
間を見たときに得られる部分的に鮮鋭度の異なる像と同
様に、部分的に鮮鋭度が異なる画像であり、このような
画像を表示することができる。
【0011】請求項3記載の本発明は、前記演算処理手
段は、所定の位置の注視時間が所定時間以上となったと
き、表示手段による表示内容を変更するように制御する
ことを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、利用者が所定の位置を所
定時間以上注視することによって、表示手段による表示
内容が切換えられる。表示内容は、表示面の一部または
全部における表示なしを含む。このように所定の位置を
注視することによって、表示内容を切換えることがで
き、表示切換のための操作の手間を少なく、または無く
すことができる。
【0013】請求項4記載の本発明は、利用者によって
操作される操作手段をさらに含み、前記演算処理手段
は、所定の位置が注視されている状態で操作手段が操作
されたとき、表示手段による表示内容を変更するように
制御することを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、利用者が所定の位置を注
視した状態で操作手段を操作することによって、表示手
段による表示内容が切換えられる。表示内容は、表示面
の一部または全部における表示なしを含む。このように
所定の位置を注視して操作手段を操作することによっ
て、表示内容を切換えることができ、表示内容の切換の
ための操作の手間を少なくすることができる。
【0015】請求項5記載の本発明は、所定の動作を実
行する動作手段をさらに含み、前記演算処理手段は、所
定の位置の注視時間が所定時間以上となったとき、動作
手段による動作の実行および停止の切換を制御すること
を特徴とする。
【0016】本発明に従えば、利用者が所定の位置を所
定時間以上注視することによって、動作手段による動作
の実行および停止が切換えられる。たとえば画像処理に
よる仮想空間内の物体の追尾などを実行することがで
き、また逆にこのような動作を停止することができる。
このように所定の位置を注視することによって、いわゆ
るスイッチのオン/オフ切換えをして、所定の動作を制
御することができ、この動作の切換のための操作の手間
を少なく、または無くすことができる。
【0017】請求項6記載の本発明は、所定の動作を実
行する動作手段と、利用者よって操作される操作手段と
をさらに含み、前記演算処理手段は、所定の位置が注視
されている状態で操作手段が操作されたとき、動作手段
による動作の実行および停止の切換を制御することを特
徴とする。
【0018】本発明に従えば、利用者が所定の位置を注
視した状態で操作手段を操作することによって、動作手
段による動作の実行および停止が切換えられる。たとえ
ば画像処理による仮想空間内の物体の追尾などを実行す
ることができ、また逆にこのような動作を停止すること
ができる。このように所定の位置を注視した状態で操作
手段を操作して、いわゆるスイッチのオン/オフ切換え
をして、所定の動作を制御することができ、この動作の
切換のための操作の手間を少なくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
ヘッドマウントディスプレイ装置1を示すブロック図で
ある。画像表示装置であるヘッドマウントディスプレイ
(HeadMounted Display:以下「HMD」という場合が
ある)装置1は、利用者2の頭部3に装着され、利用者
2の左右の眼4L,4Rにそれぞれ臨んで配置される2
つの表示面6L,6Rに、視差を有する画像をそれぞれ
表示する表示器8と、利用者2の左右の眼4L,4Rの
視線方向を検出する視線検出器9と、利用者2の頭部3
の位置および姿勢を検出する位置姿勢検出器11と、視
線検出器9によって検出された各視線方向ならびに位置
姿勢検出器11によって検出された頭部3の位置および
姿勢に基づいて、表示器8よる画像によって仮想的に作
り出される仮想空間内の利用者が注視する位置(以下
「注視位置」という場合がある)を演算する演算処理計
算機10とを含む。
【0020】HMD装置1は、さらに、利用者2の頭部
3に装着される図示しないホルダを備えており、このホ
ルダに表示器8が設けられ、これによって表示器8が、
利用者2の頭部3に装着され、頭部3に対して一定位置
に保持される。この表示手段である表示器8は、各表示
面6L,6Rがそれぞれ形成される2つのスクリーン部
材12L,12Rと、各表示面6L,6Rに画像をそれ
ぞれ投影する2つの投影機13L,13Rとを有する。
【0021】各スクリーン部材12L,12Rは、ハー
フミラーによって構成され、ホルダが頭部3に装着され
た状態で、左右の眼4L,4Rにそれぞれ臨んで、頭部
3に関して前方に配置される。たとえば、一方の表示面
6Lを有する一方のスクリーン部材12Lは左眼4Lに
臨んで配置され、他方の表示面6Rを有する他方のスク
リーン部材12Rは右眼4Rに臨んで配置される。
【0022】各投影機13L,13Rは、たとえば陰極
線管および液晶表示素子などによって構成され、これら
投影機13L,13Rによって、各スクリーン部材12
L,12Rの表示面6L,6Rに画像が投影され、各表
示面6L,6Rに画像が表示される。各表示面6L,6
Rに表示される画像は、利用者2の左右の眼4L,4R
の視差に相当する視差を有する画像である。
【0023】このようにハーフミラーから成るスクリー
ン部材12L,12Rに投影して画像を表示することに
よって、利用者2から見てスクリーン部材12L,12
Rの背後に存在する背景に、上描きするように重ね合わ
せて表示することができ、利用者2は、表示器8によっ
て表示される画像だけでなく、スクリーン部材12L,
12Rを透して背景を見ることができる。このように本
実施の形態では、実際の背景と表示器8による画像とに
よって、仮想空間が作り出される。
【0024】視線検出手段である視線検出器9は、左右
の眼4L,4Rをそれぞれ撮像する2つのアイカメラ1
4L,14Rと、反射面がそれぞれ形成される2つの反
射部材15L,15Rと、各アイカメラ14L,14R
によって撮像された画像を処理して、左右の眼4L,4
Rの視線方向を求めるアイカメラコントローラ16とを
有する。視線検出器11のうち、各アイカメラ14L,
14Rおよび各反射部材15L,15Rは、表示器8が
設けられるホルダに設けられ、これによって各アイカメ
ラ14L,14Rおよび各反射部材15L,15Rが、
利用者2の頭部3に装着され、頭部3に対して一定位置
に保持される。
【0025】本実施の形態では、ホルダに保持されて利
用者2の頭部3に装着される各スクリーン部材12L,
12R、各投影機13L,13R、各アイカメラ14
L,14Rおよび各反射部材15L,15Rを含んでH
MD本体20が構成される。このHMD本体20が頭部
3に対して一定位置に装着される。
【0026】各アイカメラ14L,14Rは、赤外線を
用いて、左右の眼4L,4R、具体的にはそれぞれの眼
球を撮像する。赤外線を用いることによって、利用者2
の視覚に影響を与えることなく、左右の眼4L,4Rを
撮像することができる。また図示しない赤外線照射手段
を設けて、左右の眼4L,4Rに赤外線を照射し、各ア
イカメラ14L,14Rによる撮像を容易にするように
してもよい。
【0027】各反射板15L,15Rは、ハーフミラー
によって構成され、ホルダが頭部3に装着された状態
で、左右の眼4L,4Rにそれぞれ臨んで、頭部3に関
して前方に配置される。たとえば、一方の反射部材15
Lは左眼4Lに臨んで左眼4Lと一方のスクリーン部材
12Lとの間に配置され、他方の反射部材15Rは右眼
4Rに臨んで右眼4Rと他方のスクリーン部材12Rと
の間に配置される。
【0028】このように各反射板15L,15Rが設け
られ、各アイカメラ14L,14Rは、この各反射板1
5L,15Rを介して、左右の眼4L,4Rを撮像す
る。具体的には、一方のアイカメラ14Lは、一方の反
射板15Lを介して左眼4Lを撮像し、他方のアイカメ
ラ14Rは、他方の反射板15Rを介して右眼4Rを撮
像する。各反射板15L,15Rを介して左右の眼4
L,4Rをそれぞれ撮像することによって、各アイカメ
ラが14L,14Rが利用者2の視界をさえぎり、利用
者2が表示器8による画像および背景を見るのに邪魔に
なることを防ぐことができる。
【0029】アイカメラコントローラ16には、各アイ
カメラ14L,14Rによって撮像された左右の眼4
L,4Rの像を表す信号が与えられる。アイカメラコン
トローラ16は、左右の眼4L,4Rの像をそれぞれ画
像処理し、瞳孔の位置を解析することによって左右の眼
4L,4Rの視線方向、具体的には頭部3に対する左右
の眼4L,4Rの視線方向を演算して求める。このよう
にして、視線検出器9によって、左右の眼4L,4Rの
頭部3に対する視線方向を検出することができる。
【0030】位置姿勢検出手段である位置姿勢検出器1
1は、センサ部24およびトランスミッタ部25を有す
る磁気式のヘッドモーションセンサ(Head Motion Sens
or:以下、「HMS」という場合がある)と、HMSコ
ントローラ26とを有する。HMSのセンサ部24は、
利用者2の頭部3に装着され、HMSのトランスミッタ
部25は、利用者2が在居する空間の低位置に後述のよ
うに利用者2がパイロットである場合コックピットの低
位置に固定される。トランスミッタ部25によって作り
出される磁界の強度をセンサ部24で検出し、この磁界
の強度を表す信号がHMSコントローラ26に与えられ
る。これに基づいてHMSコントローラ26によって、
定位置にあるトランスミッタ部25に対するセンサ部2
4の位置および姿勢を演算して求める。このようにして
位置姿勢検出器11によって利用者2の頭部3の位置お
よび姿勢を検出することができる。
【0031】位置姿勢検出器11は、上に構成以外のH
MSを用いるようにしてもよい。たとえば光学式および
ジャイロ式などの他の方式のHMSを用いてもよく、利
用者2の頭部3の位置および姿勢を検出することのでき
るものであれば、どのような方式でもよい。
【0032】演算処理手段である演算処理計算機10
は、表示器8によって表示すべき画像の画像データを表
す信号を、各投影機13L,13Rに与える。これによ
って各投影機13L,13Rは、演算処理計算機10か
ら与えられる画像データに基づく画像を投影し、表示器
8によってその画像が表示される。
【0033】演算処理計算機10には、また、HMSコ
ントローラ26から頭部3の位置および姿勢を表す信号
が与えられる。これによって演算処理計算機10は、頭
部3の位置および姿勢に基づいて、表示器8による画像
を指令することができる。
【0034】また演算処理計算機10には、頭部3の位
置および姿勢の信号に加えて、アイカメラコントローラ
16から左右の眼4L,4Rの視線方向を表す信号が与
えられる。これによって演算処理計算機10は、左右の
眼4L,4Rの視線方向に基づいて、表示器8による画
像によって作り出される仮想空間内の利用者2が注視す
る位置を演算して求めることができる。
【0035】HMD装置1は、表示器8によって表示す
べき画像に関する情報を入力するための画像情報入力手
段17を含む。この画像情報入力手段17は、たとえば
予め生成された各種情報を記憶する記憶手段、所定の空
間を撮像する撮像手段および所定の情報を取得する情報
取得手段の少なくとも1つを有する構成であってもよ
い。
【0036】記憶手段はたとえばハードディスクドライ
ブ装置などによって実現され、この記憶手段を画像情報
入力手段17として用いる場合、演算処理計算機10
は、利用者2の頭部3の位置および姿勢に対応した各種
情報を読み込み、画像データを生成してその画像データ
を表す信号を表示器8に与える。撮像手段はたとえば可
視光または赤外線を用いて撮像するCCDカメラによっ
て実現され、この撮像手段を画像情報入力手段として用
いる場合、演算処理計算機10は、撮像された画像の画
像データを表す信号を表示器8に与える。情報取得手段
はたとえば各種情報を検出するセンサによって実現さ
れ、この撮像手段を画像情報入力手段として用いる場
合、演算処理計算機10は、取得された情報を示すグラ
フなどの画像の画像データを表す信号を表示器8に与え
る。
【0037】このようなHMD装置1は、利用者2の頭
部3の位置および姿勢に基づいて画像を表示することが
できるので、利用者2が移動し、または向きを変えるな
どして、頭部3の位置および姿勢が変化すると、その頭
部3の位置および姿勢の変化に応じて仮想空間内におけ
る頭部3の位置および姿勢が変化するように、表示する
ことができる。換言すれば、利用者2は、仮想空間を仮
想的に移動することができる。このようにして作り出さ
れる仮想空間内の利用者が注視する位置を、視線検出器
9によって検出することができる。
【0038】図2は、表示器8による立体視表示を説明
するための図である。左眼4L用として一方の表示面6
Lに表示される画像35Lと、右眼4R用として他方の
表示面6Rに表示される画像35Rとは、上述したよう
に相互に視差を有している。詳細に述べると、図2の例
では、木36、山37および湖38が表示されている
が、左眼4L用の画像35Lと右眼4R用の画像35R
とでは、木36、山37および湖38の相互の位置関係
が異なっている。このような表示によって立体視表示を
することができる。
【0039】1つの表示面に表示される画像を左右の眼
4L,4Rで見る表示では、言うまでも無く平面的な表
示しかできない。また左右の眼4L,4Rに対して個別
に表示をしても、同一の画像であれば、左右の眼4R,
4Lの視線が平行となるので、遠近感は得られない。つ
まり片方、たとえば右眼4R用の画像35Rだけでは、
木36、山37および湖38の方向に関するの情報を利
用者2に与えることができるけれども、木36、山37
および湖38の遠近に関する情報を利用者2に与えるこ
とができない。したがって利用者2は、遠近に関して把
握することができない。
【0040】HMD装置1では、視差を有する画像35
L,35Rを左右の眼4L,4Rにそれぞれ表示するこ
とによって、木36、山37および湖38の遠近に関す
る情報を与えることができ、利用者2は遠近を把握する
ことができる。木36をさらに例に挙げて述べると、右
眼4R用の画像35Rだけでは、実線で示される位置お
よび各仮想線で示される位置のいずれの位置にあるか把
握することができないけれども、左眼4L用の画像35
Lによる方向の把握によって、その交点に存在し、実線
の位置であることを把握することができる。実際には画
像は各表示面6L,6R上に表示されるけれども、あた
かも遠近が存在するように表示することができる。この
ようにして立体視表示をし、3次元立体空間を仮想的に
作り出すことができる。
【0041】図3は3次元空間における注視位置の特定
原理を説明するための図であり、図3(1)は利用者2
が無限遠を見ている場合の視線を示し、図3(2)は利
用者2が特定の対象物を見ている場合の視線を示す。利
用者2が一点を注視することなく視界内を全体的に見て
いる場合、図3(1)に示すように、左右の眼4L,4
Rによって無限遠をそれぞれ見ており、左右の眼4L,
4Rの視線方向30L,30Rは、相互に平行であり、
かつ頭部3の向いている方向(頭部3に対する前方)に
対して平行である。
【0042】これに対して、利用者2がある特定の対象
物32を注視している場合、図2(2)に示すように、
左右の眼4L,4Rによって対象物32をそれぞれ見て
おり、左右の眼4L,4Rの視線方向30L,30Rは
対象物32に向かっており、頭部3の向いている方向に
対して異なる視線角度θL,θRをそれぞれ成してい
る。これら各視線角度θL,θRと左右の眼4L,4R
の両眼距離Xとによって、利用者2が注視している位置
である対象物32中の一点までの左右の眼4L,4Rか
らの注視点距離LL,LRをそれぞれ求めることができ
る。左眼4Lと利用者2の注視位置との注視点距離LL
は、次式(1)によって、 LL=x/(sinθL−tanθR×cosθL) …(1) として求めることができ、右眼4Rと利用者2の注視位
置との注視点距離LRは、次式(2)によって、 LR=x/(tanθL×cosθR−sinθR) …(2) として求めることができる。
【0043】このような測定原理は、実際の空間はもち
ろん、左右の眼4L,4Rに視差を有する画像を表示す
ることによって作り出される仮想空間においても、同様
に適用することができ、HMD装置1では、この測定原
理で利用者の注視位置を特定している。詳細に述べる
と、上述の視線検出器9によって、各視線方向30L,
30Rを、各視線角度θL,θRとして検出される。ま
た利用者2の左右の眼4L,4Rの両眼間隔Dは、予め
測定することが可能である。これら各視線角度θL,θ
Rおよび両眼間隔xを用いた式(1)および式(2)の
演算処理は、演算処理計算機10で実行される。これに
よってスクリーン部材12L,12Rの背後の背景と、
表示器8による表示とによって作り出される仮想空間内
において、利用者2が注視している位置を特定すること
ができる。
【0044】図4は、表示器8による表示画像の一例を
示す図である。図4には、図2に示した右眼4R用の画
像35Rの詳細な画像を示す。本実施の形態のHMD装
置1では、演算処理計算機10は、上述のようにして求
めた利用者2が注視する位置の画像部分が残余の画像部
分に比べて高い鮮鋭度を有する画像を表示するように、
表示器8を制御する。具体的には、右眼4R用の画像3
5Rとして図2と同様の木36、山37および湖38を
表示するにあたって、上述のようにして演算される仮想
空間内の利用者2の注視位置が木36が仮想的に存在す
る位置である場合、この木36は、高い鮮鋭度で表示
し、他の山37および湖38は、木36よりも低い鮮鋭
度で表示する。換言すれば、木36は、その輪郭および
模様などが明瞭かつ詳細に示され、他の山37および湖
38は、その輪郭および模様などが木36に比べて不明
瞭かつ非詳細に示される。このように注視位置に応じ
て、その注視位置にある物体は、少なくとも輪郭を明瞭
に示して高い鮮鋭度で表示され、残余の位置の物体は、
低い鮮鋭度で表示される。図4には右眼4R用の画像3
5Rを示しているが、左眼4L用の画像についても同様
に表示される。
【0045】利用者2を含む人間の眼は、近景から遠景
まですべてにわたって同時に焦点を合わせることはでき
ず、利用者2を含む人間は、距離範囲を選択して焦点を
合わせている。具体例を挙げて説明すると、図3(1)
を参照して説明したように、視界内を全体的に見ている
場合、利用者2は、無限遠に焦点を合わせており、遠
景、たとえばに存在する山などは焦点が合って鮮鋭度が
高く、近景になるにつれて焦点がずれて、たとえば山よ
りも手前の湖および木などは焦点がずれて鮮鋭度が低い
状態で見ている。また図3(2)を参照して説明したよ
うに、特定の対象物32、たとえば湖を見ている場合、
利用者2は、その湖に焦点を合わせており、湖より遠景
になるにつれて焦点がずれ、かつ湖より近景になるにつ
れて焦点がずれ、湖よりも遠くの山および湖よりも近い
木などは焦点がずれて鮮鋭度が低い状態で見ている。こ
のように利用者2は、実際の空間を見るときには、注視
位置に焦点を合わせ、注視位置から遠近方向に離れるに
つれて焦点がずれた状態で見ている。
【0046】本実施の形態のHMD装置1では、上述の
ように注視位置の物体の鮮鋭度が残余の物体の鮮鋭度に
比べて高くなるように、表示することができるので、利
用者2が実際の空間を見たときの焦点の合い方に類似さ
せて、換言すれば注視位置に応じて鮮鋭度を異ならせる
擬似フォーカス処理をして、より実際の空間を見たとき
に近い視覚が得られる立体視表示をすることができる。
このように立体視表示の幅を広くし、より高度な立体視
表示をすることができる。したがって利用者2は、違和
感の少ない状態で、表示される画像を見ることができ
る。
【0047】図5は擬似フォーカス処理を説明するため
の図であり、図5(1)は全体を高い鮮鋭度で表示する
場合の画像データであり、図5(2)は注視位置だけを
高い鮮鋭度で表示する場合の画像データである。図5
(1)および図5(2)において、線40で区切られる
左側の部分が注視位置を表示する注視画像部分であり、
右側の部分が注視位置を除く残余の位置を表示する非注
視画像部分である。理解を容易にするために、単色、た
とえば黒色の濃度で表される画像を例に挙げて説明す
る。画像データは、図5の一部の画素に対応させて示す
ように、各画素毎の黒色の濃度がたとえば0以上100
以下の数値で表され、100に近づくにつれて黒色の濃
度が高くなる。
【0048】図5(1)に示すように、全体を高い鮮鋭
度で表示する場合には、注視画像部分および非注視画像
部分がともに、各画素毎に個別に決定される濃度となる
ように表示される。これに対して、注視画像部分だけを
高い鮮鋭度で示す場合には、注視画像部分は各画素毎に
個別に決定される濃度となるように表示されるけれど
も、非注視画像部分は隣接する複数の画素が同一の濃度
となるように、たとえば隣接する複数の画素のうちの1
つの画素の濃度となるように表示される。
【0049】擬似フォーカス処理は、図5に示す処理に
限定されることはなく、隣接する複数の画素の画素群を
1つの画素とみなして同一濃度にすればよく、濃度を同
一にするにあたって、隣接する複数の画素の数値を平均
化する処理であってもよい。この場合も同様の効果が得
られる。また濃度を同一にする画素数は、図5の例では
4であるが、2、3および5以上であってもよい。さら
に注視位置から仮想空間における遠近方向のずれ量に応
じて、ずれ量が小さい位置の画像は、同一濃度にする画
素数を少なくし、ずれ量が大きい位置の画像は、同一濃
度にする画素数を多くすることによって、さらに実際の
空間を見た状態に近い擬似フォーカス処理を達成するこ
とができる。また図5では単色の画像を例に挙げたが、
赤、青および緑の濃度で表すカラー画像の場合も、赤、
青および緑の濃度に関して同様に処理することによっ
て、同様の効果が得られる。
【0050】図6はHMD装置1の使用状態を示す図で
ある。本実施の形態のHMD装置1は、ヘリコプタなど
の航空機42に搭載して用いられ、画像情報入力手段1
7は、記憶手段を有している。記憶手段には、地図デー
タ、地形データ、建築物データなどが記憶されており、
これらが演算処理計算機10によって読み込まれ、この
演算処理計算機10でパイロットである利用者2の位置
からみて見える景色を模擬した画像の画像データが生成
される。このようにして、航空機42外の実際の空間4
3に各画像35L,35Rから成る表示画像45を重ね
合わせて仮想空間を形成することができる。言い換える
ならば擬似視界を形成することができる。このような本
実施の形態のHMD装置1は、擬似視界によって自機の
位置の把握などを容易にし、操縦を支援することができ
る。特に夜間ならび曇天および雨天時など、実際の視界
が悪い場合に、好適に操縦を支援することができる。ま
たスクリーン部材12L,12Rがハーフミラーから成
り、実際の空間を見ることができ、パイロットは好適な
操縦が可能である。
【0051】図7は、本発明の実施の他の形態のHMD
装置1Aの使用状態を示す図である。本実施の形態のH
MD装置1Aは、図1〜図6の実施の形態のHMD装置
1と類似しており、対応する構成部分には同一の符号を
付し、異なる点についてだけ説明する。本実施の形態の
HMD装置1Aでは、演算処理計算機10は、擬似フォ
ーカス処理機能に代えて、表示内容切換機能を有してい
る。この演算処理計算機10は、上述のようにして作り
出された仮想空間内における所定の位置の注視時間が所
定時間以上となったとき、表示器8による表示内容を変
更するように表示器8を制御する。
【0052】さらに詳細に述べると、本実施の形態で
は、画像情報入力手段17は、記憶手段に代えて、情報
取得手段を有している。情報取得手段は、自機の高度お
よび速度などの飛行状態を含む飛行関連情報を検出する
センサを備えており、検出された飛行関連情報が演算処
理計算機10に与えられる。演算処理計算機10は、検
出された飛行関連情報をグラフ化して示す画像45の画
像データを生成する。したがってHMD装置1Aは、航
空機42外の実際の空間43に飛行関連情報を表すグラ
フの画像45を重ね合わせて表示し、パイロットの前方
にグラフが存在する仮想空間を作り出すことができる。
【0053】グラフの画像45は、利用者2の注視位置
に応じて、表示および表示停止が切換えられる。このよ
うに所定のグラフを表示する表示内容と、表示無しとい
う表示内容とが、利用者2の注視位置によって切換えら
れる。この切換は、利用者2が航空機42の窓から外部
の空間43を注視しているときにはグラフを表示し、利
用者2が航空機42内の計器盤47を注視しているとき
には、グラフの表示を停止する。このような表示内容の
切換は、外の空間43および計器盤47の注視時間が、
たとえば0.5秒以上となったときに、表示を切換え
る。また表示をするときには、頭部3の位置および姿勢
に拘わらず、各表示面6L,6Rの一定の領域に表示す
る。グラフ化して表示される飛行関連情報は、飛行高度
および飛行速度などの重要性の高い情報である。
【0054】このように表示内容を切換えることによっ
て、航空機42外の空間43を見ているときには、この
外の空間43見ながら重要な飛行関連情報を同時に確認
することができ、他の情報を含めて飛行関連情報を詳細
に確認するために計器盤47を見るときには、表示器8
による表示が邪魔になり、計器盤47を見にくくなるこ
とを防止できる。また左右の眼4L,4Rの各視線を検
出することによって、利用者2が計器盤47を注視して
いるのか、または計器盤47の背後の航空機42外の空
間43を見ようとしているのかを確実に検出することが
でき、上述のような切換えを利用者2の意図に確実に応
じて行うことができる。
【0055】さらに上述のように所定の位置を注視する
ことによって、表示内容を切換えることができ、利用者
2が別途に表示切換のための手動操作をする必要がな
く、切換えのための手間を無くすことができる。したが
って利便性に優れているうえ、表示切換の操作の代わり
に他の操作をすることが可能であり、操縦を支援するこ
とができる。またスクリーン部材12L,12Rがハー
フミラーから成ることによる効果は、同様に達成するこ
とができる。
【0056】図8は、本発明の実施のさらに他の形態の
HMD装置1Bの表示内容の一例を示す図である。本実
施の形態のHMD装置1Bは、図7の実施の形態のHM
D装置1Aと類似しており、対応する構成部分には同一
の符号を付し、異なる点についてだけ説明する。本実施
の形態のHMD装置1Bは、演算処理計算機10が、上
述のHMD装置1Aと同様の表示内容切換機能を有する
とともに、上述のHMD装置1Aと同様に画像情報入力
手段17として情報取得手段を有している。本実施の形
態のHMD装置1Bの情報取得手段は、自機の高度およ
び速度などの飛行状態に加えて、燃料の残量、エンジン
の温度およびエンジンの出力などの自機の状態、ならび
に気圧、気温および湿度などの自機の周囲の環境を含む
飛行関連情報を検出するセンサを備えており、演算処理
計算機10は、検出された飛行関連情報を複数のグラフ
にグラフ化して示す画像45の画像データを生成する。
したがってHMD装置1Bは、航空機42外の実際の空
間43に検出された飛行関連情報を表すグラフの画像4
5を重ね合わせて表示し、パイロットの前方にグラフが
存在する仮想空間を作り出すことができる。
【0057】グラフの画像45は、中央のメイングラフ
画像部分48と、このメイングラフを外囲して取り囲む
ように配置される複数、本実施の形態では4つのサブグ
ラフ画像49a〜49dとを有する。各画像部分48,
49a〜49dのグラフは、相互に異なるグラフであっ
て、表す情報が相互に異なる。またメイングラフ画像部
分48は、詳細なグラフの画像であり、各サブグラフ画
像部分49a〜49dは、簡略化されたグラフの画像で
あり、さらに各サブグラフ画像部分49a〜49dは、
操作ボタンの画像50a〜50dをそれぞれ有してい
る。これら各画像部分48,49a〜49bは、頭部3
の位置および姿勢に拘わらず、各表示面6L,6Rの一
定の領域に表示される。
【0058】本実施の形態では、利用者2の注視位置に
応じて、メイングラフ画像部分48で表示されるグラフ
を変更するように、表示内容が切換えられる。上述のよ
うに各操作ボタンの画像50a〜50dを有しており、
利用者2がこれら各操作ボタンの画像50a〜50d
を、したがってこれら各画像50a〜50dによって仮
想的に作り出される操作ボタンを、所定時間以上注視す
ることによって、その操作ボタンの画像を有するサブグ
ラフ画像部分を、メイングラフ画像部分48と入換えて
表示する。たとえば操作ボタンの画像50aによって作
り出される操作ボタンの注視時間が、たとえば0.5秒
以上となったとき、その操作ボタンの画像50aを有す
るサブグラフ画像部分49aのグラフを、メイングラフ
画像部分48で表示し、メイングラフ画像部分48のグ
ラフを、サブグラフ画像部分49aで表示する。このよ
うに複数のグラフの配置および詳細度を変更するよう
に、表示内容が利用者2の注視位置によって切換えられ
る。
【0059】このように表示内容を切換えることによっ
て、利用者2は、航空機42内の計器盤47を見ること
なく、航空機42外の空間43を見ながら、多数の飛行
関連情報を確認することができる。また左右の眼4L,
4Rの各視線を検出することによって、利用者2が表示
器8によるグラフを見ているのか、航空機42外の空間
43を見ているのかを確実に検出することができ、上述
のような切換えを利用者2の意図に確実に応じて行うこ
とができる。
【0060】さらに上述のように所定の位置を注視する
ことによって、表示内容を切換えることができ、利用者
2が別途に表示切換のための手動操作をする必要がな
く、切換えのための手間を無くすことができる。したが
って利便性に優れているうえ、表示切換の操作の代わり
に他の操作をすることが可能であり、操縦を支援するこ
とができる。またスクリーン部材12L,12Rがハー
フミラーから成ることによる効果は、同様に達成するこ
とができる。
【0061】図9は、本発明の実施のさらに他の形態の
HMD装置1Cの表示内容の一例を示す図である。本実
施の形態のHMD装置1Cは、図8の実施の形態のHM
D装置1Bと類似しており、対応する構成部分には同一
の符号を付し、異なる点についてだけ説明する。本実施
の形態のHMD装置1Cもまた、上述のHMD装置1B
と同様に、航空機42外の実際の空間43に検出された
飛行関連情報を表すグラフの画像45を重ね合わせて表
示し、パイロットの前方にグラフが存在する仮想空間を
作り出すことができる。画像45は、メイングラフ画像
部分48と、各サブグラフ画像部分49a〜49dを有
する。これら各画像部分48,49a〜49bは、頭部
3の位置および姿勢に拘わらず、各表示面6L,6Rの
一定の領域に表示される。
【0062】上述の実施の形態のHMD装置1Bでは、
各サブグラフ画像部分49a〜49dが、操作ボタンの
画像50a〜50dをそれぞれ有していたけれども、本
実施の形態のHMD装置1Cでは、操作ボタンの画像5
0a〜50dを有しておらず、これに代えて、パイロッ
トが手動操作する操作ボタン51が別途に設けられる。
この操作ボタン51は、たとえば操縦桿などの航空機の
操縦のための操縦入力部に設けるようにしてもよいし、
他の位置に設けるようにしてもよいが、操縦入力部に設
ける構成にすれば、パイロットは航空機42を操縦しな
がら操作ボタン51の操作をすることができるので、利
便性に優れている。
【0063】このように本実施の形態では、利用者2よ
って操作される操作手段である操作ボタン51をさらに
含んでいる。また前記演算処理計算機9は、所定の位置
が注視されている状態で操作ボタン51が操作されたと
き、表示器8による表示内容を変更するように、表示器
8を制御する。具体的には、操作ボタン51が操作され
たときの利用者2の注視位置に応じて、メイングラフ画
像部分48で表示されるグラフを変更するように、表示
内容が切換えられる。利用者2が各グラフ画像部分49
a〜49dを、したがってこれら各画像部分49a〜4
9dによって仮想的に作り出されるグラフを、注視した
状態で操作ボタン51を操作することによって、利用者
2が注視しているサブグラフ画像部分を、メイングラフ
画像部分48と入換えて表示する。たとえばサブグラフ
画像部分49aによって作り出されるグラフを注視しな
がら、操作ボタン51を操作すると、その注視している
サブグラフ画像部分49aのグラフを、メイングラフ画
像部分48で表示し、メイングラフ画像部分48のグラ
フを、サブグラフ画像部分49aで表示する。このよう
に複数のグラフの配置および詳細度を変更するように、
表示内容が利用者2の注視位置に応じて切換えられる。
【0064】このように表示内容を切換えることによっ
て、利用者2は、航空機42内の計器盤47を見ること
なく、航空機42外の空間43を見ながら、多数の飛行
関連情報を確認することができる。また左右の眼4L,
4Rの各視線を検出することによって、利用者2が表示
器8によるグラフを見ているのか、航空機42外の空間
43を見ているのかを確実に検出することができ、しか
も切換えは、操作ボタン51の手動操作に基づくので、
上述のような切換えを利用者2の意図に確実に応じて行
うことができる。
【0065】さらに上述のように所定の位置を注視しな
がら操作ボタン51を操作することによって、表示内容
を切換えることができ、利用者2が表示切換にあたって
表示内容を選択するための手動操作をする必要がなく、
切換えのための手間を少なくすることができる。したが
って利便性に優れているうえ、表示切換の操作の代わり
に他の操作をより多く行うことが可能であり、操縦を支
援することができる。またスクリーン部材12L,12
Rがハーフミラーから成ることによる効果は、同様に達
成することができる。
【0066】本発明の実施のさらに他の形態のHMD装
置として、動作手段を含む装置として実施するようにし
てもよい。本実施の形態のHMD装置は、図1〜図6の
実施の形態のHMD装置1と類似しており、対応する構
成部分には同一の符号を付し、図1を参照して異なる点
についてだけ説明する。本実施の形態のHMD装置は、
図1に仮想線で示すように、所定の動作を実行する動作
手段55をさらに含んでいる。演算処理計算機10は、
擬似フォーカス処理機能に代えて、動作手段の制御機能
を有している。この演算処理計算機10は、上述のよう
にして作り出された仮想空間内における所定の位置の注
視時間が所定時間以上となったとき、動作手段55によ
る動作の実行および停止の切換を制御する。
【0067】動作手段は、たとえば仮想空間内の物体を
自動追尾(ロックオン)する自動追尾手段であり、利用
者2が仮想空間内の所定位置、したがって所定の物体
を、たとえば0.5秒以上注視することによって、その
利用者2が注視した物体の自動追尾を開始する。また逆
にこのような自動追尾をしている状態では、その物体を
所定時間以上注視することによって、自動追尾を解除す
る。このように利用者2の注視位置に応じて、動作手段
の動作の実行および停止が切換えられる。このように所
定の位置を注視することによって、いわゆるスイッチの
オン/オフ切換えをして、所定の動作を制御することが
でき、この動作の切換のための操作の手間を無くすこと
ができる。
【0068】また本発明の実施のさらに他の形態のHM
D装置として、上述の動作手段および操作ボタン51を
含む装置として実施するようにしてもよい。本実施の形
態のHMD装置は、図1〜図6の実施の形態のHMD装
置1と類似しており、対応する構成部分には同一の符号
を付し、図1を参照して異なる点についてだけ説明す
る。本実施の形態のHMD装置は、図1に仮想線で示す
ように、所定の動作を実行する動作手段55と、図9の
実施の形態で説明した操作ボタン51とを含む。この実
施の形態においても、演算処理計算機10は、擬似フォ
ーカス処理機能に代えて、動作手段の制御機能を有して
いる。この演算処理計算機10は、上述のようにして作
り出された仮想空間内における所定の位置が注視されて
いる状態で操作ボタン51が操作されたとき、動作手段
55による動作の実行および停止の切換を制御する。
【0069】動作手段は、たとえば仮想空間内の物体を
自動追尾(ロックオン)する自動追尾手段であり、利用
者2が仮想空間内の所定位置、したがって所定の物体を
注視している状態で、操作ボタン51を操作すると、そ
の利用者2が注視した物体の自動追尾を開始する。また
逆にこのような自動追尾をしている状態では、その物体
を注視した状態で操作ボタン51を操作すると、自動追
尾を解除する。このように利用者2の注視位置に応じ
て、動作手段の動作の実行および停止が切換えられる。
このように所定の位置を注視した状態で操作ボタン51
を操作することによって、いわゆるスイッチのオン/オ
フ切換えをして、所定の動作を制御することができ、こ
の動作の切換のための操作の手間を少なくすることがで
きる。具体的に述べると、自動追尾する物体を選択する
ための操作、たとえばカーソルボタンの手動操作および
頭部3を動かすことによるカーソルの移動操作が不要で
あり、視線を向けるだけで物体の選択が可能であり、手
間を少なくすることができる。
【0070】図10は、本発明の実施のさらに他の形態
のHMD装置1Dの表示内容の一例を示す図である。本
実施の形態のHMD装置1Dは、図1〜図6の実施の形
態のHMD装置1と類似しており、対応する構成部分に
は同一の符号を付し、異なる点についてだけ説明する。
上述のHMD装置1は、航空機42に搭載されるように
構成されたけども、本実施の形態のHMD装置1Dは、
たとえば体感装置として用いられる。
【0071】上述のHMD装置1では、スクリーン部材
12L,12Rとしてハーフミラーが用いられたけれど
も、本実施の形態のHMD装置1Dでは光透過性を有し
ない遮光性ミラーが用いられる。このようなスクリーン
部材12L,12Rに、テーブル60上に置かれたバナ
ナ61およびりんご62の画像45が表示される。この
画像45は、上述の各実施の形態と同様に視差を有する
左眼用の画像35Lと右眼用の画像35Rとから成る。
この画像45は、上述のような擬似フォーカス処理され
ており、たとえば利用者2が注視しているバナナ61に
焦点が合っているように表示される。このような表示が
可能な体感装置では、より実際の空間に近い、違和感の
少ない仮想空間を体感することができる。このような擬
似視界を形成する体感装置としてのHMD装置1Dは、
遊戯装置(ゲーム機)、リハビリ支援装置およびリラク
ゼーション装置として用いることができる。
【0072】このようにHMD装置を体感装置として用
いる場合においても、演算処理計算機10が、擬似フォ
ーカス処理機能に代えて、所定位置の注視時間が所定時
間以上となったときに表示内容を切換える表示内容切換
機能を有する構成にしてもよいし、操作ボタン51を別
途に設け、所定位置を注視する状態で操作ボタン51を
操作することによって表示内容を切換える表示内容切換
機能を有する構成にしてもよい。また動作手段を含み、
演算処理計算機10が、擬似フォーカス処理機能に代え
て、所定位置の注視時間が所定時間以上となったときに
動作手段の動作の実行および停止を切換える機能を有す
る構成にしてもよいし、操作ボタン51を別途に設け、
所定位置を注視する状態で操作ボタン51を操作するこ
とによって動作手段の動作の実行および停止を切換える
機能を有する構成にしてもよい。体感装置として用いる
場合、動作手段は、たとえば所定の香りを有するガスを
利用者2の周囲に吹出すガス吐出手段であって、たとえ
ば上述のようにバナナ61を注視することによって動作
手段を実行させると、バナナ61の香りを有するガスを
吐出するようにしてもよい。このように画像に応じた視
覚以外の嗅覚、聴覚、触覚などの刺激を与えるようにし
てもよく、これによってより臨場感のある体感を実現す
ることができる。
【0073】上述の各実施の形態は、本発明の例示に過
ぎず、本発明の範囲内において、構成を変更することが
できる。たとえば上述の各実施の形態のHMD装置を2
つ以上組合わせたような装置であってもよく、具体例を
挙げると、図1〜図6に示す実施の形態のように擬似視
界を形成するとともに、図7〜図9のうちの1つの実施
の形態のグラフ表示をする構成であってもよい。また図
10を参照して説明したように、体感装置として用いる
場合においても、擬似フォーカス機能と表示内容切換機
能とを併せて有する構成であってもよい。また図8およ
び図9に示すようなグラフを表示する場合、サブグラフ
画像部分の数は4つに限定されることはなく、1〜3ま
たは5つ以上であってもよく、またサブグラフ画像部分
は、メイングラフ画像部分の一側部に並べて配置するよ
うにしてもよい。
【0074】また上述のように航空機に搭載する場合、
利用者2の頭部3の位置および姿勢を検出するにあたっ
て、グローバルポジショニングシステムをさらに追加し
て利用してもよい。また航空機以外の移動体、たとえば
船舶に搭載し、夜間および濃霧が発生している場合など
の視界が悪い場合に、船舶の操船支援に用いるようにし
てもよい。
【0075】また画像情報入力手段17として、撮像手
段を用いるようにしてもよく、このように撮像手段を用
いる場合、たとえば図1〜図6の実施の形態のように、
航空機に搭載して、利用者2であるパイロットからは機
体などの障害物によって見えない方向を撮像手段で撮像
して擬似視界を形成することによって、操縦支援のため
に好適に用いることができる。また撮像手段をロボット
または移動体に設けて、人間が立ちることができない場
所に立入った状態と同様の擬似視界を形成し、この人間
が立ちることができない場所を遠隔監視し、またはその
ような場所およびその場所に設けられる装置を保守管理
するために好適に用いることができる。またこれと同様
にして遠隔地を体感するために用いることが可能であ
り、遊戯、リハビリおよびリラクゼーションのための体
感装置としても好適に用いることができる。
【0076】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、立体視
表示されて作り出された仮想空間における利用者が注視
する位置を特定することができるので、利用者が注視す
る位置に応じて、所定の処理を実行することができる。
したがってたとえば利用者が注視する位置に応じて、表
示手段による表示内容および表示状態を変更するように
すれば、さらに詳細かつ利便性の高い表示をすることが
できる。またたとえば利用者が注視する位置に応じて、
別途に設けられる手段などによって、スイッチの切換え
操作など所定の動作を実行するようにすれば、手動操作
などの手間を少なく、または無くすことができる。この
ように利用者が注視する位置に応じて、所定の処理を実
行するようにして、上記のような優れた効果を達成する
ことができる。このように注視位置に基づく付加可能を
備えた画像表示装置を実現することができる。
【0077】請求項2記載の本発明によれば、利用者が
実空間を見たときに得られる像と同様に、部分的に鮮鋭
度が異なる画像を表示することができるので、利用者
は、実空間を見たときに得られる視覚に近い視覚を得る
ことができる。したがって利用者は、違和感の少ない状
態で、画像を見ることができる。
【0078】請求項3記載の本発明によれば、所定の位
置を注視することによって、表示内容を切換えることが
でき、表示切換のための操作の手間を少なく、または無
くすことができる。したがって利便性に優れているう
え、表示切換の操作の代わりに他の操作をすることがで
きるようになる。
【0079】請求項4記載の本発明によれば、所定の位
置を注視した状態で操作手段を操作して、表示される画
像を選択することが、表示切換にあたって、表示内容の
選択のための操作の手間を少なく、または無くし、表示
切換のための手間を少なくすることができる。したがっ
て利便性に優れているうえ、表示切換の操作の代わりに
他の操作をすることができるようになる。
【0080】請求項5記載の本発明によれば、所定の位
置を注視することによって、動作手段の動作の実行およ
び停止を切換えることができ、この切換のための操作の
手間を少なく、または無くすことができる。したがって
利便性に優れているうえ、この動作の実行および停止切
換の操作の代わりに他の操作をすることができるように
なる。
【0081】請求項6記載の本発明によれば、所定の位
置を注視した状態で操作手段を操作して、動作手段の動
作の実行および停止を切換えることができ、この切換の
ための操作の手間を少なく、または無くすことができ
る。したがって利便性に優れているうえ、この動作の実
行および停止切換の操作の代わりに他の操作をすること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のHMD装置1を示すブ
ロック図である。
【図2】立体視表示を説明するための図である。
【図3】注視位置の特定の原理を説明するための図であ
る。
【図4】右眼用の画像35Rを詳細に示す図である。
【図5】擬似フォーカス処理を説明するための図であ
る。
【図6】HMD装置1の使用状態を示す図である。
【図7】本発明の実施の他の形態のHMD装置1Aの使
用状態を示す図である。
【図8】本発明の実施のさらに他の形態のHMD装置1
Bの表示内容の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施のさらに他の形態のHMD装置1
Cの表示内容の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施のさらに他の形態のHMD装置
1Dの表示内容の一例を示す図である。
【符号の説明】
1,1A〜1D HMD装置 2 利用者 3 頭部 4L,4R 眼 6L,6R 表示面 8 表示器 9 視線検出器 10 演算処理計算機 11 位置姿勢検出器 12L,12R スクリーン部材 13L,13R 投影機 14L,14R アイカメラ 15L,15R 反射部材 16 アイカメラコントローラ 17 画像情報入力手段 24,25 HMS部 26 HMSコントローラ 51 操作ボタン 55 動作手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/00 550 G09G 5/00 550B 5/10 5/10 Z 5/36 510 5/36 510V H04N 5/64 511 H04N 5/64 511A Fターム(参考) 5B050 BA09 CA07 EA05 EA24 FA02 FA06 FA17 5C061 AA29 AB04 AB14 AB20 5C082 AA06 AA21 BA12 BA27 BA42 BA47 CA11 CA54 CA81 CA82 CB01 CB06 MM09 MM10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者の頭部に装着され、利用者の左右
    の眼にそれぞれ臨んで配置される2つの表示面に、視差
    を有する画像をそれぞれ表示する表示手段と、 利用者の左右の眼の視線方向を検出する視線検出手段
    と、 利用者の頭部の位置および姿勢を検出する位置姿勢検出
    手段と、 視線検出手段によって検出された各視線方向ならびに位
    置姿勢検出手段によって検出された頭部の位置および姿
    勢に基づいて、表示手段による画像によって仮想的に作
    り出される仮想空間中の利用者が注視する位置を演算す
    る演算処理手段とを含むことを特徴とする画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記演算処理手段は、利用者が注視する
    位置の画像部分が残余の画像部分に比べて高い鮮鋭度を
    有する画像を表示するように表示手段を制御することを
    特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記演算処理手段は、所定の位置の注視
    時間が所定時間以上となったとき、表示手段による表示
    内容を変更するように制御することを特徴とする請求項
    1または2記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 利用者によって操作される操作手段をさ
    らに含み、 前記演算処理手段は、所定の位置が注視されている状態
    で操作手段が操作されたとき、表示手段による表示内容
    を変更するように制御することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 所定の動作を実行する動作手段をさらに
    含み、 前記演算処理手段は、所定の位置の注視時間が所定時間
    以上となったとき、動作手段による動作の実行および停
    止の切換を制御することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 所定の動作を実行する動作手段と、 利用者よって操作される操作手段とをさらに含み、 前記演算処理手段は、所定の位置が注視されている状態
    で操作手段が操作されたとき、動作手段による動作の実
    行および停止の切換を制御することを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の画像表示装置。
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