JPH08160238A - 光導波路の製造方法 - Google Patents

光導波路の製造方法

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JPH08160238A
JPH08160238A JP6304473A JP30447394A JPH08160238A JP H08160238 A JPH08160238 A JP H08160238A JP 6304473 A JP6304473 A JP 6304473A JP 30447394 A JP30447394 A JP 30447394A JP H08160238 A JPH08160238 A JP H08160238A
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JP
Japan
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optical waveguide
flat substrate
substrate
refractive index
ion exchange
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JP6304473A
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Keisuke Shinozaki
啓助 篠崎
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高屈折率部分が入射端近傍で広く形成された
光導波路を製造する。 【構成】 基板50の表面にマスク51を施して、1回
目の選択的イオン交換を行う。続いて、光導波路の入射
端となる位置の近傍のみ開口したマスク52を基板50
上に形成し、2回目の選択的イオン交換を行う。つぎ
に、熱処理が施されて、基板50に形成されているイオ
ン交換部分が、高屈折率部分に変化して光導波路が形成
される。2回目のイオン交換で形成されたイオン交換部
分の深度は、他の部分より深くなっているので、入射端
の高屈折率部分が、広くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光スイッチや光導波路
型波長変換素子等に応用される光導波路の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の光導波路を示す図であ
る。この光導波路1は、イオン交換法等によって基板2
表面に高屈折率部分がストリップライン状に形成された
代表的埋め込み型光導波路である。光導波路1の寸法
は、入射端Inから出射端Outに至るまで、均一に形
成されるのが一般的である。このような光導波路1に光
を入射するために、レンズ10を用いる方法がある。コ
リメートされた入射光OPは、レンズ10によって集光
され、その集光位置に入射端Inがくるように配置する
ことにより、光が効率良く光導波路1に入射される。光
導波路1中に光を基本モードで伝搬させるには、入射光
OPのビーム形状がガウス分布形状に近い必要がある。
コリメートされた入射光OPの幅をW、及び入射光OP
の波長をλとすると、レンズ10の焦点位置には、次の
(1)式に示された幅wのスポットが得られる。幅Wと
焦点距離fの適当に選定し、光導波路1の寸法をwとす
ると、高い結合効率が得られる。
【0003】 w=(λf/π)・W ・・・(1) 図3(1)(2)は、図2の他の結合方法であるバット
カップリングを示す断面図である。図3(1)では、基
板2上に形成された光導波路3に対して、光ファイバ2
0から光信号OPを入射する。光ファイバ20は高屈折
率のコア21を中心に備え、そのコア21の周囲がクラ
ッド22で囲われている。光ファイバ20と光導波路3
の距離をできるだけ近付け、コア21の寸法と光導波路
3の寸法を同じにすることにより、結合効率が高められ
る。図3(2)では、基板2上に形成された光導波路4
に対して半導体レーザ30から光信号OPを入射する。
この場合にも、半導体レーザ30と光導波路4の距離を
できるだけ近付け、半導体レーザ30の活性層31及び
光導波路4の寸法を等しくすることで、結合効率が高め
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光導波路においては、次のような課題があった。即ち、
図2或いは図3に示した結合方法では、光導波路の入射
点Inに対する入射光の位置合わせを、高精度で行う必
要があった。そのため、光スイッチや光導波路型の素子
と光源との組み合わせ構成を困難なものにしていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、上記課題
を解決するために、ストリップライン状の高屈折率部分
をそれより低い屈折率媒体で囲んだ光導波路であって、
光の入射端における該高屈折率部分の寸法が広く且つそ
の寸法が奥に進むにしたがって狭くなる構造の光導波路
を形成する光導波路の製造方法において、次のような製
造手順を講じている。即ち、平坦基板上にマスクを形成
して選択的な1回目のイオン交換を行い、該平坦基板上
に前記ストリップライン状のイオン交換部分を形成し、
前記1回目のイオン交換で形成されたイオン交換部分の
前記入射端に対応する位置の近傍のみが開口したマスク
を形成し、選択的な2回目のイオン交換を行って前記平
坦基板に重ねてイオン交換した部分を作る。そして、前
記2回目のイオン交換の後、熱処理を施すことにより前
記高屈折率部分を形成するようにしている。第2の発明
は、第1の平坦基板に対して請求項1記載の1回目及び
2回目のイオン交換を行った後、前記第1の平坦基板上
に別の第2の平坦基板を密着させて高温中に放置するこ
とにより、前記高屈折率部分を形成すると共に該第1の
平坦基板と該第2の平坦基板を直接接合するようにして
いる。
【0006】第3の発明は、ストリップライン状の高屈
折率部分をそれより低い屈折率媒体で囲んだ光導波路で
あって、光の入射端における該高屈折率部分の寸法が広
く且つその寸法が奥に進むにしたがって狭くなる構造の
光導波路を形成する光導波路の製造方法において、次の
ような製造手順を講じている。即ち、平坦基板上にマス
クを形成して選択的な1回目の金属の熱拡散を行い、該
平坦基板上に前記ストリップライン状の拡散部分を形成
し、前記1回目の金属の熱拡散で形成された拡散部分の
前記入射端に対応する位置の近傍のみが開口したマスク
を形成し、選択的な2回目の金属の熱拡散を行って前記
高屈折率部分を形成するようにしている。第4の発明
は、第1の平坦基板に対して第3の発明における1回目
及び2回目の金属の熱拡散を行った後、前記第1の平坦
基板上に別の第2の平坦基板を密着させて高温中に放置
し、該第1の平坦基板と該第2の平坦基板を直接接合す
るようにしている。第5の発明は、第2の発明または第
4の発明の第2の平坦基板における第1の平坦基板と接
合される面の、前記入射端に対応する位置の近傍には、
前記イオン交換された部分または前記金属の熱拡散され
た拡散部分を形成する。
【0007】
【作用】第1の発明によれば、以上のように光導波路の
製造方法を構成しているので、1回目のイオン交換によ
って、平坦基板の表面にストリップライン状のイオン交
換部分が、形成される。2回目のイオン交換によって、
光導波路の入射端に対応する部分に重ねてイオン交換さ
れた部分が形成される。重ねてイオン交換された部分の
深度は、1回のみイオン交換された部分よりも深くなっ
ている。そのため、熱処理を受けることによって形成さ
れる高屈折率部分は、入射端の近傍の寸法が広くなる。
即ち、光の入射端における該高屈折率部分の寸法が広く
且つその寸法が奥に進むにしたがって狭くなる構造の光
導波路が形成される。第2の発明によれば、第1の平坦
基板に対して第1の発明における1回目及び2回目のイ
オン交換が行われる。その後、第1の平坦基板上に第2
の平坦基板を密着させて高温中に放置することによっ
て、高屈折率部分が形成されると共に第1の平坦基板と
第2の平坦基板が直接接合される。
【0008】第3の発明によれば、1回目の熱拡散によ
って、平坦基板上にストリップライン状の拡散部分が形
成される。拡散部分は基板の他の部分よりも高屈折率と
なる。1回目の金属の熱拡散で形成された拡散部分の入
射端に対応する位置の近傍のみに対して、2回目の熱拡
散が行われる。2回目の熱拡散によって形成される拡散
部分の深度は、深くなっており、入射端の高屈折率部分
が他の部分に比べて広くなる。第4の発明によれば、第
1の平坦基板に対して第3の発明における1回目及び2
回目の金属の熱拡散が行われる。その後、第1の平坦基
板上に第2の平坦基板を密着させて高温中に放置するこ
とによって、第1の平坦基板と第2の平坦基板が直接接
合される。第5の発明によれば、第2の発明または第4
の発明における第2の平坦基板に、イオン交換された部
分または金属の熱拡散された拡散部分が形成されてお
り、それらが、光導波路の入射端の高屈折率部分の一部
となる。従って、前記課題を解決できるのである。
【0009】
【実施例】本発明は、基板に形成された線状の高屈折率
部分を、それより低い屈折率媒体で囲まれた光導波路で
あり、かつ、入射端における該高屈折率部分が広くかつ
奥に進むにしたがってその寸法が狭くなる構造の光導波
路の製造方法に関するものである。入射端における高屈
折率部分が広く形成された光導波路においては、入射開
口比(Numerical Aperture;以下、NAという)が大き
くなり、入射光と光導波路の入射端の位置合わせ精度を
緩和することができる。第1の実施例 図1(1)〜(3)は、本発明の第1の実施例の光導波
路の製造方法を示す斜視図である。本実施例の光導波路
の製造方法では、材質がLiNbO3 の基板50に、既
存の技術のイオン交換法を2度施してイオン交換を行
い、入射端における高屈折率部分が広い構造の光導波路
を形成する。まず、図1の(1)のように、基板50に
対してリフトオフ等のフォトリソグラフィ技術を用い
て、表面の光導波路を形成する位置を除いた部分にマス
ク51を形成する。マスク材料にはクロム(Cr)等の
金属膜を用いる。次に、マスク51が形成された基板5
0が、安息香酸の200℃溶液中に30分程度浸され
る。これにより、1回目のイオン交換、つまりLi+
+ の交換が行われる。
【0010】1回目のイオン交換の後、再び基板50に
マスク52が形成される。マスク52はクロム(Cr)
等の金属膜であり、図1の(2)のように、光導波路の
入射端に相当する位置のみが開口した形状となってい
る。マスク52が形成された基板50は、1回目のイオ
ン交換と同様に、安息香酸の200℃溶液中に30分程
度浸される。つまり、2回目のイオン交換が行われ、光
導波路の入射端には重ねてイオン交換された部分が作ら
れる。図1の(3)は、図1の(2)におけるマスク5
2の実際の様子を理解し易くするための図である。実際
に光導波路を形成する場合、ウエハ上に複数の高屈折率
部分となるイオン交換部53を形成し、図1の(1)及
び(2)に示すようなダイス状に切断する。2回目のイ
オン交換のとき、その切断によって光導波路の入出力断
面となる部分のみにイオン交換が行えるように、その部
分の開口したマスク52が施される。このとき、1回目
のイオン交換で使用したマスク51は剥がさずに、2回
目のイオン交換のマスク52が施される。このようにす
ると、1回目のイオン交換で使用したマスク51を利用
してマスク52を形成することができ、位置合わせが容
易となる。2回目のイオン交換の後、ウエハはダイスに
切断される。各ダイスのクロムマスクが、硝酸第二セリ
ウムアンモニア水溶液で取り除かれ、素子の形状が完成
する。次に、300℃程度で30分から1時間程度の熱
処理が行われる。即ち、アニールが行われ、各素子に高
屈折率部分が形成される。
【0011】図4(1),(2)は、図1の光導波路の
高屈折率部分を示す図である。1回目のイオン交換によ
って、図4の(1)のように、基板50の上部にはスト
リップライン状のイオン交換部分53が形成される。2
回目のイオン交換によって、図4の(2)のように、イ
オン交換部分53の両側に、イオン交換部分54が形成
される。イオン交換部分54は、重ねてイオン交換され
ているので、イオン交換の深度が深くなっている。アニ
ール処理によって、イオン交換部分53,54が、基板
50の他の部分よりも高屈折率となった光導波路が形成
される。即ち、入射端の部分の高屈折率部分が広い構造
の光導波路が形成される。以上のように、本実施例で
は、2回のイオン交換を施すことにより、入射端におけ
る高屈折率部分が広い構造の光導波路を形成している。
このように形成された光導波路は、通常の光導波路の入
射端に凸レンズをはめ込んだのと等価な屈折率構造とな
っている。長さ方向に均一な寸法の高屈折率部分を有す
る通常の光導波路のNAが、ほぼ0.3前後であるのに
対し、通常のレンズでは0.5以上が得られる。本実施
例で形成される光導波路は、実質的にNAが大きく、入
射条件が従来の光導波路よりも、甘くなる。また、入射
端での光導波路の寸法が実質的に広くなっているので、
入射光の焦点光の位置ずれが、それだけ広く許容できる
ことになる。
【0012】第2の実施例 レンズによるカップリングにしろバットカップリングに
しろ、光導波路に対する結合効率を高くするためには、
入射光のモードと入射して光導波路中を伝搬する光のモ
ードとが、似ていることが望ましい。そのためには、光
導波路の屈折率構造が360度対称である方がよい。な
ぜならば、入射光を形成するレンズや光ファイバでは、
光りの伝搬方向と垂直な面内での屈折率分布が360度
対称であり、入射光のモードも360度対称である。光
の伝搬方向と垂直な面で考察すると、第1の実施例で形
成される光導波路の屈折率分布は、基板50の屈折率分
布がほぼ2であるのに対し空気が1である。即ち、第1
の実施例は、改善の余地がある。図5は、本発明の第2
の実施例の光導波路の製造方法を示す斜視図である。図
5中の第1の基板50は、第1の実施例で2回目のイオ
ン交換が終了した後、マスク52を除去したものであ
る。この基板50の上に第2の基板60を重ねて直接接
合する。ここで、基板60は基板50と同一材質のLi
NbO3 の基板であり、且つ基板50と基板60の基板
結晶の面方位が揃えられて重ねられる。2枚の強誘電体
結晶基板を直接接合する技術は、次の文献に開示されて
いる。
【0013】文献;1994年春季 第41回応用物理
学関係連合講演予稿集、[3]冨田 他、“直接接合を
用いた単結晶LiNbO3 光導波路技術”P.1051 各基板50,60の表面を予め洗浄して親水処理した
後、両方の基板50,60の表面を密着させる。基板5
0,60を密着させた状態で、300℃〜400℃の熱
処理を行うことにより、それら基板50,60が直接接
合されると共に、各イオン交換部分53,54が高屈折
率部分になる。以上のように、本実施例では、基板50
上に、基板60を直接接合しているので、基板50に形
成された高屈折率部分の上に、屈折率が約2の部分が形
成される。即ち、近似的に光導波路の屈折率構造を対称
にすることができる。
【0014】第3の実施例 図6は、本発明の第3の実施例の光導波路の製造方法を
示す斜視図である。第1の基板50は、第1の実施例で
2回目のイオン交換が終了した後、マスク52を除去し
たものである。この基板50の上に第2の実施例と異な
る第2の基板70を重ねて直接接合する。ここで、基板
70は基板50と同一材質のLiNbO3 の基板であ
り、且つ基板50に対抗する面の光導波路の入射端対応
する位置には、基板50のイオン交換部54と同じ条件
で形成されたイオン交換部分71が形成されている。各
基板50,70の表面を予め洗浄して親水処理した後、
両方の基板50,70の表面を密着させる。基板50と
基板70の基板結晶の面方位が揃えられて重ねられる。
基板50,70を密着させた状態で、300℃〜400
℃の熱処理を行うことにより、それら基板50,70が
直接接合されると共に、各イオン交換部分53,54,
71が高屈折率部分になる。図7は、図6の光導波路の
断面図である。本実施例によれば、イオン交換部54と
同じ条件で形成されたイオン交換部分71を入射端の位
置に有した基板70を、基板50上に直接接合している
ので、入射端においても360度対称の屈折率構造を有
した光導波路を形成することができる。
【0015】なお、本発明は、上記実施例に限定されず
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (a) 第1〜第3の実施例では、イオン交換法で高屈
折率部分を形成しているが、高屈折率部分は、例えばチ
タン(Ti)等の金属の熱拡散でも形成することができ
る。この場合、リフトオフ法等で選択した基板上の部分
に、真空蒸着等でTiの薄膜を形成し、1回目の熱拡
散、つまり、即ち1150の℃程度の熱処理を行ってお
こなうことでストリップライン状の高屈折率部分が基板
に形成される。続いて、入射端に対応する部分のみに、
2回目のTiの熱拡散を行うことにより、第1の実施例
と同様に、入射端の近傍付近の高屈折率部分が広がった
光導波路が形成され、同様の効果を奏することができ
る。従って、熱拡散法を用いることにより、第2の実施
例及び第3の実施例に対応する光導波路を形成すること
ができる。 (b) 図1及び図4で、2回目のイオン交換で形成さ
れるイオン交換部54は、イオン交換部53と同じ幅で
描かれているが、イオン交換部53の幅に対して数倍程
度広く形成されてもよい。 (c) 基板50,60,70の材質はLiNbO3
限定されない。例えば、LiTaO3 やガラス等でも、
上記実施例と同様の光導波路を形成することができる。 (d) 第1〜第3の実施例ではイオン交換種を安息香
酸としているが、例えば、ピロリン酸等のイオン交換種
を用いても、上記実施例と同様の光導波路を形成するこ
とができる。 (e) 図8は、図6の変形例を示す図である。図8の
ように、入射端の存在する端面を外側に凸となるように
研磨すると、入射光と光導波路の入射端の位置合わせ精
度を、さらに緩和することができる。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、基板表面にストリップライン状のイオン交換
部分を形成する1回目のイオン交換と、光導波路の入射
端に対応する部分に重ねてイオン交換された部分を形成
する2回目のイオン交換とを行うので、重ねてイオン交
換された部分の深度は、1回のみイオン交換した部分よ
りも深くなっている。よって、熱処理を受けることによ
って形成される高屈折率部分は、入射端の近傍の寸法が
広くなる。即ち、光の入射端における該高屈折率部分の
寸法が広く且つその寸法が奥に進むにしたがって狭くな
る構造の光導波路が形成できる。入射端の高屈折率部分
が広くされた光導波路においては、入射光との位置合わ
せ精度が緩くなる。第2の発明によれば、第1の平坦基
板に対して第1の発明における1回目及び2回目のイオ
ン交換を行った後に、第2の平坦基板を密着させて熱処
理で故屈折率部分を形成すると共に直接接合する。その
ため、高屈折率部分の上部に第2の平坦基板が接合さ
れ、第1の発明よりも、対称性にすぐれた屈折率構造の
光導波路を形成することができる。
【0017】第3の発明によれば、基板表面にストリッ
プライン状の拡散部分を形成する1回目の金属の熱拡散
と、光導波路の入射端に対応する部分に重ねて拡散部分
を形成する2回目の金属の熱拡散とを行うので、重ねて
熱拡散された部分の深度は、1回のみ熱拡散した部分よ
りも深くなっている。よって、熱拡散によって形成され
る高屈折率部分は、入射端の近傍の寸法が広くなり、第
1の発明と同様に、入射光との位置合わせ精度が緩くな
る。第4の発明によれば、第1の平坦基板に対して第3
の発明における1回目及び2回目の金属の熱拡散を行っ
た後に、第2の平坦基板を密着させて熱処理で直接接合
する。そのため、高屈折率部分の上部に第2の平坦基板
が接合され、第3の発明よりも、対称性にすぐれた屈折
率構造の光導波路を形成することができる。第5の発明
によれば、第2の発明または第4の発明において、第2
の平坦基板における第1の平坦基板と接合される面の、
前記入射端に対応する位置の近傍には、イオン交換され
た部分または金属の熱拡散された拡散部分が形成されて
いる。それらの部分を第1の平坦基板と同一条件のイオ
ン交換または熱拡散で行うことにより、形成された光導
波路は360度対称の屈折率構造を有することになり、
結合効率が上昇する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の光導波路の製造方法を
示す斜視図である。
【図2】従来の光導波路を示す図である。
【図3】図2の他の結合方法であるバットカップリング
を示す断面図である。
【図4】図1の光導波路の高屈折率部分を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例の光導波路の製造方法を
示す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施例の光導波路の製造方法を
示す斜視図である。
【図7】図6の光導波路の断面図である。
【図8】図6の変形例を示す図である。
【符号の説明】
50 基板(第1の平坦基板) 51,52 マスク 53,54,71 イオン交換部分 60,70 基板(第2の平坦基板)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストリップライン状の高屈折率部分をそ
    れより低い屈折率媒体で囲んだ光導波路であって、光の
    入射端における該高屈折率部分の寸法が広く且つその寸
    法が奥に進むにしたがって狭くなる構造の光導波路を形
    成する光導波路の製造方法において、 平坦基板上にマスクを形成して選択的な1回目のイオン
    交換を行い、該平坦基板上に前記ストリップライン状の
    イオン交換部分を形成し、 前記1回目のイオン交換で形成されたイオン交換部分の
    前記入射端に対応する位置の近傍のみが開口したマスク
    を形成し、選択的な2回目のイオン交換を行って前記平
    坦基板に重ねてイオン交換した部分を作り、 前記2回目のイオン交換の後、熱処理を施すことにより
    前記高屈折率部分を形成することを特徴とする光導波路
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1の平坦基板に対して請求項1記載の
    1回目及び2回目のイオン交換を行った後、前記第1の
    平坦基板上に別の第2の平坦基板を密着させて高温中に
    放置することにより、前記高屈折率部分を形成すると共
    に該第1の平坦基板と該第2の平坦基板を直接接合する
    ことを特徴とする光導波路の製造方法。
  3. 【請求項3】 ストリップライン状の高屈折率部分をそ
    れより低い屈折率媒体で囲んだ光導波路であって、光の
    入射端における該高屈折率部分の寸法が広く且つその寸
    法が奥に進むにしたがって狭くなる構造の光導波路を形
    成する光導波路の製造方法において、 平坦基板上にマスクを形成して選択的な1回目の金属の
    熱拡散を行い、該平坦基板上に前記ストリップライン状
    の拡散部分を形成し、 前記1回目の金属の熱拡散で形成された拡散部分の前記
    入射端に対応する位置の近傍のみが開口したマスクを形
    成し、選択的な2回目の金属の熱拡散を行って前記高屈
    折率部分を形成することを特徴とする光導波路の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 第1の平坦基板に対して請求項3記載の
    1回目及び2回目の金属の熱拡散を行った後、前記第1
    の平坦基板上に別の第2の平坦基板を密着させて高温中
    に放置し、該第1の平坦基板と該第2の平坦基板を直接
    接合することを特徴とする光導波路の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の平坦基板における前記第1の
    平坦基板と接合される面の前記入射端に対応する位置の
    近傍には、前記イオン交換された部分または前記金属の
    熱拡散された拡散部分が形成されていることを特徴とす
    る請求項2または4記載の光導波路の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007047483A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 光回路及びその製造方法並びにレーザ集光装置
JP2007271694A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光導波路素子及びその製造方法

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