JPH08159724A - 回転面測定装置 - Google Patents

回転面測定装置

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JPH08159724A
JPH08159724A JP29749394A JP29749394A JPH08159724A JP H08159724 A JPH08159724 A JP H08159724A JP 29749394 A JP29749394 A JP 29749394A JP 29749394 A JP29749394 A JP 29749394A JP H08159724 A JPH08159724 A JP H08159724A
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JP
Japan
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sensor
line
output
interference fringe
wave
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JP29749394A
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Inventor
Hiroyuki Suhara
浩之 須原
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、干渉を利用した回転面の測定にお
いて、被検面を回転面の創成に使用した回転軸に沿って
走査したときに、干渉縞像を常にラインセンサ上に結像
できる装置を提供することを目的としている。 【構成】 参照面と回転面からなる被検面から反射され
る参照波と被検波とを重畳してセンサ上に干渉縞の像を
結像させ、被検面を回転面の創成に使用した回転軸に沿
って走査して回転面の測定を行う回転面測定装置におい
て、センサに照射される参照波と被検波の1部を反射さ
せる反射光学手段と、反射光学手段を移動させる移動手
段と、反射光学手段によって反射されて結像される干渉
縞を検出する複数のラインセンサと、複数のラインセン
サを2分割し、2分割したラインセンサより出力される
信号に基づいて前記移動手段を駆動する駆動手段と、を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、参照面と、回転面から
なる参照面とに可干渉光を照射して、反射される参照波
と被検波を重畳して干渉させ、干渉縞の像をセンサ上に
結像させて面形状や面精度を測定する技術に関するもの
であり、特に、被検面の走査に合わせて干渉縞像が結像
面内を移動するのを追従する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザビーム等の可干渉光を利用して干
渉縞を作り、トロイダル面の面形状や面精度を波長以下
の高精度で測定できる技術として、本発明の出願人は、
先願の特開平4−269609号公報で、図13
(a),(b)に示すトロイダル面の測定装置を提案し
ている。
【0003】同図において、1は光源で、可干渉性の高
いガスレーザ又は半導体レーザ等が使用される。2,5
はビームエクスパンダで、光源1からの狭い光束を適当
な大きさに拡げるためのものである。3は空間フィルタ
で、ゴースト光や反射光等の不要な光をカットする。4
は光アイソレータでビームスプリッタ4a、λ/4板4
b及び反射面4cを有する。
【0004】ビームエクスパンダ2,5で拡大された光
束は、対物レンズ6を経て、被検体7の被検面7aに達
する。被検面7aは樽型トロイダル面で、この面は、頂
点で直交する曲率半径の相違する主径線のうち、一方の
主径線ABを母線として回転軸12の回りに回転して形
成した回転面である。
【0005】対物レンズ6の最終面は、半透鏡としての
参照面6aとなっており、その曲率中心は、回転軸12
上に一致する位置に配置される。また、この参照面6a
又はトロイダル面7aは、干渉縞を形成させるために若
干シフト及び/又はチルト可能に配置される。
【0006】8は併進台で、被検体7を固定しており、
図示しないDCサーボモータやステッピングモータ等に
よって回転軸12に沿って被検面7aを走査する。光源
1から発された可干渉光は、参照面6a及び被検面7a
で反射されて参照波と被検波となり、来た光路を戻り重
畳され、光アイソレータ4の反射面4cで反射され、結
像レンズ9によって図14に示すようにスリット状の干
渉縞像11をセンサ10上に結像する。
【0007】図15は、被検面7aと参照面6a及び回
転軸12との関係を示す図である。併進台8の移動によ
って、参照面6aは被検面7aに対して移動するが、そ
の移動する状態を3か所で例示している。この移動にお
いて、参照面6aの曲率中心O″は常に回転軸12上に
重なり、さらに対物レンズ6から射出された可干渉光は
この回転軸上の点O″に集束するように設定されてい
る。点O′は被検面7aの曲率中心を示す。
【0008】参照面6aが被検面の中心線14から上又
は下にずれると、参照波と被検波が重なり干渉を起こす
光線は、図の矢印を付した光線となり、参照面の中心か
らずれる。また、干渉縞像11の長さも測定断面の曲率
半径の変化に伴って変化する。すなわち、参照面6aが
被検面7a上を走査すると、図16に示すように干渉縞
像11は結像面13内の仮想線11′で示す範囲内を移
動する。
【0009】そこで、併進台8で走査しつつ、被検面7
aの個々の測定断面について干渉縞像を作り、各干渉縞
像をつなぎ合わせれば、回転面全体の面精度を測定でき
ることになる。その場合、結像面13にエリアセンサを
配置すれば、都合が良い。なお、上記の装置は、ドーナ
ツ型等の他のトロイダル面および母線が非球面の回転面
や球面等を含む各種の回転面の測定が可能である。
【0010】ところで、併進台8を回転軸12に沿って
走査すると、図15からも分かるように、各測定断面と
参照面との間の距離が変化する。この距離の変化を干渉
縞像で観察すると、干渉縞が図14において、x軸方向
に流れて見える。そこで、干渉縞像に一定の観測点を定
め、その観測点を通過する縞の本数をカウントすれば、
可干渉光の波長から測定断面と参照面との距離の変化を
測定できる。すなわち、回転面の母線ABの形状、すな
わち、面形状を知ることができる。この場合、センサ1
0はラインセンサの方がカウントし易い。なお、この測
定については、本願の出願人による先願、特願平4−3
47001号で説明している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の回転面
を測定する場合、特に、ラインセンサにより面形状を測
定する場合、図16で説明したように干渉縞像が結像面
内を移動するので、ラインセンサを干渉縞像の位置に追
従させる必要がある。
【0012】本発明は、この要請に応じたもので、回転
面の測定において、干渉縞像を常にラインセンサ上に結
像できる回転面測定装置を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために本発明が採用した手段を説明する。同一光源から
の可干渉光を参照面と回転面からなる被検面とに照射
し、これら両面から反射される参照波と被検波とを重畳
してセンサ上に干渉縞の像を結像させ、被検面を回転面
の創成に使用した回転軸に沿って走査して連続的に前記
干渉縞像を形成して回転面の測定を行う回転面測定装置
において、前記センサに照射される参照波と被検波の1
部を反射させる反射光学手段と、前記反射光学手段を移
動させる移動手段と、前記反射光学手段によって反射さ
れた参照波と被検波によって結像される干渉縞を検出す
る複数のラインセンサと、前記複数のラインセンサを2
分割し、2分割したラインセンサより出力される信号に
基づいて前記移動手段を駆動する駆動手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【0014】また、干渉縞をカウントして被検面の光軸
方向の変位量を測定するためのラインセンサを前記複数
のラインセンサの中央に設ける。また、前記反射光学手
段を移動させる移動手段が、前記反射光学手段を前記セ
ンサに照射される光軸に対して垂直または水平方向、ま
たは回転させるように移動するようにする。
【0015】また、前記反射光学手段は固定し、前記移
動手段が前記複数のラインセンサを移動するようにす
る。また、前記駆動手段が2分割されたラインセンサよ
り出力される信号の差が0になるよう前記移動手段を駆
動するようにする。
【0016】また、前記2分割されたラインセンサより
出力される信号として平均強度を出力するようにする。
また、前記2分割されたラインセンサより出力される信
号として最大強度と最低強度との差を出力するようにす
る。
【0017】また、前記2分割されたラインセンサより
出力される信号として交流振幅量を出力するようにす
る。また、前記ラインセンサをCCDで構成する。
【0018】
【作用】反射光学手段はセンサに照射される参照波と被
検波の1部を反射させて分離する。反射光学手段で反射
された参照波と被検波は複数のラインセンサ上に干渉縞
を結像する。
【0019】駆動手段は、複数のラインセンサを2分割
したセンサより出力される信号に基づいて移動手段を駆
動して反射光学手段を移動させる。また、複数のライン
センサの中央に干渉縞をカウントするためのラインセン
サを設けて干渉縞をカウントする。
【0020】また、移動手段は、反射光学手段を、セン
サに照射される光軸に対して垂直方向または水平方向、
または回転させるように移動する。また、反射光学手段
は移動させずに、移動手段は複数のセンサを移動させ
る。また、駆動手段は2分割されたラインセンサより出
力される信号の差が0になるよう移動手段を駆動する。
【0021】また、2分割されたラインセンサより出力
される信号とし平均強度を出力する。また、2分割され
たラインセンサより出力される信号として最大強度と最
低強度との差を出力する。
【0022】また、2分割されたラインセンサより出力
される信号として交流振幅量を出力する。また、ライン
センサをCCDで構成する。以上のように、センサに照
射される参照波と被検波の1部を反射させて複数のライ
ンセンサ上に干渉縞を結像させ、複数のラインセンサを
2分割したラインセンサより出力される信号に基づいて
参照波と被検波の1部を反射させる手段を移動させるよ
うにしたので、被検面を回転させても複数のラインセン
サ上に干渉縞像を常に結像させることができる。
【0023】また、干渉縞をカウントするラインセンサ
を複数のラインセンサの中央に設けるようにしたので、
高S/Nが得られ確実に干渉縞をカウントすることがで
きる。また、参照波と被検波の1部を反射させる手段を
光軸に対して垂直方向または水平方向、または回転させ
るようにしたので、容易に複数のラインセンサ上に干渉
縞を結像させることができる。
【0024】また、複数のラインセンサを移動するよう
にしたので、容易に複数のラインセンサ上に干渉縞を結
像させることができる。また、2分割されたラインセン
サより出力される信号の差が0になるよう移動するよう
にしたので、駆動信号を容易に得ることができ、また確
実に複数のラインセンサ上に干渉縞を結像させることが
できる。
【0025】また、2分割されたラインセンサより出力
する信号として、平均強度,最大強度と最低強度との差
または交流振幅量を出力するようにしたのでS/Nの良
い信号を出力することができる。また、複数のラインセ
ンサをCCDで構成するようにしたので、容易にセンサ
を構成することができる。
【0026】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて以下に説明す
る。図1は、本発明における測定装置の構成の一実施例
を示すものであるが、その大部分は図13で説明した従
来例の装置と同じである。そこで、相違点を中心に以下
に構成の説明をする。なお、図示の干渉計と異なるタイ
プの干渉計を使用してもよい。
【0027】本発明の装置は、結像レンズ9から射出さ
れた平行な光束内に、反射光学手段としてのビームスプ
リッタ15を設けている。ビームスプリッタ15として
は、ハーフミラーやハーフプリズム等を使用できる。こ
のビームスプリッタ15は結像レンズ9からの光束を2
つに分割し、その一方をエリアセンサ10に、他方をラ
インセンサ10′に射出し、それぞれのセンサ上に干渉
縞像を結像させる。エリアセンサやラインセンサには、
CCDやフォトダイオードアレイ等を使用することがで
きる。そして、エリアセンサ10に結像した干渉縞像の
強度信号から面精度情報を得、ラインセンサ10′の強
度信号から面形状の情報を得る。
【0028】ビームスプリッタ15は、移動装置16上
に固定され、移動装置16は図示しないステッピングモ
ータ等によりy軸方向(又はz軸方向)に移動できるよ
うになっている。リニアセンサ10′に結像した干渉縞
像は、併進台8の走査に伴い結像面内で移動するが、駆
動装置17によりその移動量に応じた信号が移動装置1
6に送られる。
【0029】図2(a)は、ビームスプリッタ15によ
り干渉縞像を追従する様子を説明する図である。入射光
線は、当初Iから入射し、実線で示すビームスプリッタ
15でP1 とP2 とに分けられている。併進台8の走査
によって、入射光線がI′に移動し、ビームスプリッタ
15が実線の位置に止まっていると、今度はP1 ′とP
2 ′とに分けられる。P2 からP2 ′への移動はエリア
センサ10内での移動でないので問題ないが、P1 から
1 ′への移動は、ラインセンサ10′を外れてしま
い、干渉縞の縞をカウントすることができなくなる。
【0030】そこで、図1に示す駆動装置17でP2
2 ′間の距離dに対応して移動台16即ちビームスプ
リッタ15を光軸と直交するy軸方向にeだけ移動して
1′をP1 に重ねる。なお、図2(b)に示すよう
に、ビームスプリッタ15を光軸(z軸)方向にe′だ
け移動する構成としてもよい。
【0031】図3は、本発明の第2の実施例の構成を示
す図である。第1の実施例では、移動装置16はビーム
スプリッタ15を移動するようにしていたが、第2の実
施例ではラインセンサ10′を移動するようにしてい
る。すなわち、第2の実施例では、図4で示すように、
ラインセンサ10′をz軸方向にe′移動させてもP′
をPに一致させる。
【0032】図5は、本発明の第3実施例の構成を示す
図である。この実施例では、反射光学系としてのビーム
スプリッタ15を、光アイソレータ4から射出された光
束が集束する位置に配置している。また、移動装置18
は回転台で、その回動により干渉縞の移動に追従するよ
うにしている。
【0033】図6に示すように、入射光線は、当初Iの
方向から入射する。ビームスプリッタ15は当初は実線
で示す位置にあって入射光線をP1 とP2 とに分ける。
併進台8の走査によって、入射光線がI′の方向から移
動すると、P1 ′とP2 ′とに分ける。そこで、リニア
センサ10′により干渉縞像の移動距離dに対応して回
転台18を回転し、P1 ′をPに重ねる。
【0034】つぎに、図7を参照して、駆動装置17を
説明する。まず、リニアセンサ10′はCCDで構成さ
れる3個のラインセンサL1 〜L 3 で構成され、その中
のラインセンサL1 とL3 の出力が駆動装置17に入力
され、中央のラインセンサL2 は干渉縞をカウントする
縞カウント装置30に入力される。
【0035】併進台8の走査によって、リニアセンサ1
0′に結像する干渉縞は、図16で示すように移動す
る。干渉縞が移動すると、ラインセンサL1 とL3 に照
射される光の強度が変化する。すなわち、例えば干渉縞
が左に移動すると、ラインセンサL1 に照射される強度
は強くなり、L3 に照射される強度は弱くなる。
【0036】本発明では、ラインセンサL1 とL2 との
照射強度の差を移動装置16に帰還して移動装置16を
移動して、L1 とL3 との差が0になるよう制御を行な
うようにしている。図7の演算回路171aおよびbで
は、それぞれラインセンサL3 およびL1で記録されて
いる照射強度に対応した電圧値を順次読出してその平均
値を算出して比較回路173に出力する。
【0037】比較回路173は演算回路171aおよび
bより出力される平均強度の差を出力し、位置ずれ量算
出回路174は、比較回路173より出力される差値よ
り移動装置16を移動させる位置ずれ量を算出して出力
する。なお、上述した実施例では、演算回路171は、
ラインセンサL1 およびL2の出力より平均強度を算出
して出力するようにしていたが、L1 およびL3 より出
力される信号の最大強度と最低強度との差を演算して出
力するようにしても良く、また、L1 およびL3 より出
力される信号の交流振幅量を演算して出力するようにし
ても良い。
【0038】なお実施例では2本のラインセンサL1
よびL3 で駆動信号を得るようにしていたが、L1 およ
びL3 を複数本で構成するようにしても良い。つぎに、
図8を参照して、縞カウント装置30について説明す
る。図8は、干渉縞像の明暗の変化が小さい場合に適し
た実施例を示す図である。センサとしては、前述したよ
うに、CCDのリニアセンサを使用している。図9
(a)は、リニアセンサL2 の各素子の出力を曲線でつ
ないで表したもので、干渉縞に対応した正弦波を描いて
いる。
【0039】サンプル信号発生回路31が、図9(b)
から(e)に示すように、位相差がπ/2に相当する間
隔をおいてサンプル&ホールド信号を与える。これによ
って、リニアセンサL2 上に、干渉縞の位相にしてほぼ
π/2づつずれた素子が観測点として4つ以上取り出さ
れ(この実施例では、0,π/2,π,……7π/2の
8個を取り出している)、各素子の信号は、サンプル&
ホールド回路19-1から19-8によりホールドされる。
【0040】被検面を光軸方向に移動すると、干渉縞は
矢符号a又はbの方向に流れ、各観測点における信号強
度は、図10(a)及び(b)に示すように正弦波状に
変化する。すなわち、Ibは位相0の観測点(図9
(b))、Icは位相π/2の観測点(図9(c))、
Idはπの観測点(図9(d))、Ieは3π/2(図
9(e))の観測点における信号強度の変化を示す。
【0041】サンプル&ホールド回路19-1から19-8
の出力は、加算回路32-1から32-4に入力され、加算
回路32-1から32-4の出力は、それぞれ対応する比較
演算回路33-1,33-2に入力する。加算回路の説明は
後述するとして、比較演算回路33-1,33-2では、位
相差がπ離れた各サンプル&ホールド回路の出力の差信
号が算出される。図11(a)はIb−Idの差信号、
(b)はIc−Ieの差信号を線図にしたものである。
このように差信号を求めることにより、差信号を求めな
い時と比べて2倍の強弱差を有することとなり、信号強
度の変化が小さい場合にも、明確な強弱差を得ることが
できる。
【0042】比較演算回路33-1,33-2から出力され
た差信号は、パルス波変換回路37-1,37-2により、
図11に示すように方形パルスに変換される。この場
合、0をスレッシュホールドとして使用できるので、強
度変化が小さくても、安定した変換が可能になる。図1
1(c)は同図(a)の正弦波を方形のパルス波に変換
した状態、(d)は(b)の正弦波を方形のパルス波に
変換した状態である。
【0043】パルス波の立ち上がりのタイミングで、パ
ルスカウント回路38は、パルス数をカウントし、通過
する縞の数をカウントする。次に、加算回路32-1〜3
2-4について説明する。各加算回路には、位相が2π相
違する素子におけるサンプル&ホールド回路の出力が入
力され、加算又は平均化する。すなわち、サンプル&ホ
ールド回路19-1と19-5の出力信号は、加算回路32
-1で、19-2と19-6の出力信号は、32-2で、また1
9-3と19-7は、32-3で、19-4と19-8は、32-4
でそれぞれ加算又は平均化される。
【0044】このような構成とすれば、ゴーストやノイ
ズ等によって発生する異常値の影響を低減してS/N比
を向上させ、カウントエラーを防止することができる。
次に、位相差π/2の基準となる干渉縞の間隔の求め方
を説明する。被検面が理想的な回転体形状で、かつ設置
誤差が0に近い場合、回転軸1に沿って操作しても縞の
間隔自体は変化しないため既知データをもとに間隔を求
める方法もある。しかしながら、被検面がうねりやねじ
れといった形状誤差や設置誤差があると、操作中に縞の
間隔が変化する可能性がある。
【0045】そこで、干渉縞の縞間隔を算出するため
に、図8のフーリエ変換回路34、ピーク検知回路35
及び干渉縞間隔演算回路36を設けて測定中にサンプル
&ホールド信号を変化させる方法も有効である。縞間隔
は、次のようにして算出される。
【0046】リニアセンサ18の全素子の出力は、フー
リエ変換回路34に入力され、ここでFFT処理がされ
る。リニアセンサからの干渉縞強度は、ほぼ等間隔であ
るため、フーリエ変換像は、図12に示すように3本の
ピークを生じる。この3本のピーク間隔foは、干渉縞
の間隔に反比例しているため、ピークを検出することに
より干渉縞の間隔が算出でき、この間隔を基にして前述
したサンプル&ホールド信号発生回路31から位相差が
π/2のサンプル&ホールド信号を出すことができるこ
とになる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば次の効果が得られる。セ
ンサに照射される参照波と被検波の1部を反射させて複
数のラインセンサ上に干渉縞を結像させ、複数のライン
センサを2分割したラインセンサより出力される信号に
基づいて参照波と被検波の1部を反射させる手段を移動
させるようにしたので、被検面を回転させても複数のラ
インセンサ上に干渉縞像を常に結像させることができ
る。
【0048】また、干渉縞をカウントするラインセンサ
を複数のラインセンサの中央に設けるようにしたので、
高S/Nが得られ確実に干渉縞をカウントすることがで
きる。また、参照波と被検波の1部を反射させる手段を
光軸に対して垂直方向または水平方向、または回転させ
るようにしたので、容易に複数のラインセンサ上に干渉
縞を結像させることができる。
【0049】また、複数のラインセンサを移動するよう
にしたので、容易に複数のラインセンサ上に干渉縞を結
像させることができる。また、2分割されたラインセン
サより出力される信号の差が0になるよう移動するよう
にしたので、駆動信号を容易に得ることができ、また確
実に複数のラインセンサ上に干渉縞を結像させることが
できる。
【0050】また、2分割されたラインセンサより出力
する信号として、平均強度,最大強度と最低強度との差
または交流振幅量を出力するようにしたのでS/Nの良
い信号を出力することができる。また、複数のラインセ
ンサをCCDで構成するようにしたので、容易にセンサ
を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図である。
【図2】ビームスプリッタによる追従原理を説明する図
で、(a)はy軸方向に移動する場合、(b)はz軸方
向に移動する場合を示す。
【図3】本発明の第2の実施例の構成を示す図である。
【図4】図3の追従原理を説明する図である。
【図5】本発明の第3の実施例の構成を示す図である。
【図6】図6の追従原理を説明する図である。
【図7】駆動装置の具体的構成を示す図である。
【図8】縞カウント装置の具体的構成を示す図である。
【図9】(a)は、干渉縞像を結像したリニアセンサの
各素子の出力を曲線でつないだ線図で、(b)から
(e)は、π/2の間隔でサンプル&ホールド信号を各
観測点に与えるタイミングチャートである。
【図10】(a),(b)は、各観測点における強度分
布を示す線図である。
【図11】(a),(b)は、位相差がπ相違する観測
点の差信号を示す線図で、(c),(d)は、差信号を
方形のパルス波に変換した状態を示す図である。
【図12】干渉縞の強度分布のフーリエ変換像を示す図
である。
【図13】従来の回転面の測定装置の構成を示す図で、
(a)はy−z面図、(b)はx−z面図である。
【図14】エリアセンサ上に干渉縞像が結像した状態を
示す図である。
【図15】回転面を走査するに伴い干渉縞像が参照面に
対して移動する状態を説明する図である。
【図16】図15に示す走査に伴い、干渉縞像が結像面
内で移動する状態を示す図である。
【符号の説明】
1 光源 6a 参照面 7a 被検面 9 結像レンズ 10 エリアセンサ 10′ ラインセンサ 11 干渉縞像 12 回転軸 15 ビームスプリッタ 16,18 移動装置 17 駆動装置 30 縞カウント装置 171 増幅回路 172 演算回路 173 比較回路 174 位置ずれ量算出回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一光源からの可干渉光を参照面と回転
    面からなる被検面とに照射し、これら両面から反射され
    る参照波と被検波とを重畳してセンサ上に干渉縞の像を
    結像させ、被検面を回転面の創成に使用した回転軸に沿
    って走査して連続的に前記干渉縞像を形成して回転面の
    測定を行う回転面測定装置において、 前記センサに照射される参照波と被検波の1部を反射さ
    せる反射光学手段と、 前記反射光学手段を移動させる移動手段と、 前記反射光学手段によって反射された参照波と被検波に
    よって結像される干渉縞を検出する複数のラインセンサ
    と、 前記複数のラインセンサを2分割し、2分割したライン
    センサより出力される信号に基づいて前記移動手段を駆
    動する駆動手段と、を備えたことを特徴とする回転面測
    定装置。
  2. 【請求項2】 干渉縞をカウントして被検面の光軸方向
    の変位量を測定するためのラインセンサを前記複数のラ
    インセンサの中央に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の回転面測定装置。
  3. 【請求項3】 前記反射光学手段を移動させる移動手段
    が、前記反射光学手段を前記センサに照射される光軸に
    対して垂直または水平方向、または回転させるように移
    動するようにしたことを特徴とする請求項1または2記
    載の回転面測定装置。
  4. 【請求項4】 前記反射光学手段は固定し、前記移動手
    段が前記複数のラインセンサを移動させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の回転面測定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段が2分割されたラインセン
    サより出力される信号の差が0になるよう前記移動手段
    を駆動するようにしたことを特徴とする請求項1,2,
    3または4記載の回転面測定装置。
  6. 【請求項6】 前記2分割されたラインセンサより出力
    される信号として平均強度を出力するようにしたことを
    特徴とする請求項5記載の回転面測定装置。
  7. 【請求項7】 前記2分割されたラインセンサより出力
    される信号として最大強度と最低強度との差を出力する
    ようにしたことを特徴とする請求項5記載の回転面測定
    装置。
  8. 【請求項8】 前記2分割されたラインセンサより出力
    される信号として交流振幅量を出力するようにしたこと
    を特徴とする請求項5記載の回転面測定装置。
  9. 【請求項9】 前記ラインセンサをCCDで構成したこ
    とを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の回転
    面測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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