JPH0815841A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0815841A
JPH0815841A JP15084094A JP15084094A JPH0815841A JP H0815841 A JPH0815841 A JP H0815841A JP 15084094 A JP15084094 A JP 15084094A JP 15084094 A JP15084094 A JP 15084094A JP H0815841 A JPH0815841 A JP H0815841A
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JP
Japan
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image
image forming
photosensitive material
coating
state
Prior art date
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Application number
JP15084094A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Hirota
浩之 弘田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像の品質やコスト高になることを防止する
ために、装置を適切な配置状態として画像記録材料に画
像形成用溶媒を確実かつ均一に塗布することができる画
像形成装置を得る。 【構成】 感光材料16に水塗布する塗布装置70の塗
布ヘッド78には、水平検出器120が設けられてい
る。水平検出器120は、塗布ヘッド78(スリット1
26)の長手方向(すなわち、感光材料16の幅方向)
に沿った傾斜状態を検出でき、これが検出された場合に
は制御装置116によりその後の画像形成が中止される
と共に、これが表示部132に表示される。したがっ
て、画像の品質の低下や再度の画像形成の実施あるいは
処理時間の増加やコスト高になることが未然に防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像記録材料に画像を
得るための画像形成用溶媒を画像記録材料に塗布する塗
布部を備え画像記録材料を搬送させながら画像形成用溶
媒を塗布して画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像を得る画像形成装置として、
熱現像感光材料と受像材料を用い、熱現像感光材料に画
像を露光した後に熱現像部へと送り、露光後の感光材料
に受像材料を密着させて熱現像転写工程により受像材料
に画像を得るように構成された画像形成装置が知られて
いる。
【0003】このような画像形成装置において処理され
る熱現像感光材料又は受像材料は熱現像転写部へ送られ
る前に、熱現像転写効率を向上するため、予め水等の転
写助剤(画像形成用溶媒)が塗布されるようになってい
る。
【0004】このような水等の転写助剤(画像形成用溶
媒)を塗布するための塗布部の構成としては、例えば皿
状の容器内に貯留している水に熱現像感光材料又は受像
材料を所定時間直接浸漬させる構成のものや、容器内に
貯留している水中に下側半分が漬かった状態にある塗布
ローラを配設しこの塗布ローラの上端部に熱現像感光材
料又は受像材料を接しながら搬送させることにより水を
塗布する構成のもの、あるいは、容器内からフェルトを
突出させてその先端部を熱現像感光材料又は受像材料の
表面に押し付けることにより水を塗布する構成のものが
ある。さらに、先端部にスリットが形成された筒体を熱
現像感光材料又は受像材料に対向して配置し、このスリ
ットから水を塗布する構成のものも提案されている(一
例として、特開昭62−92958号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の如き
構成の塗布部を備えた従来の画像形成装置では、装置の
設置場所等の理由により装置が傾斜した状態で設置され
ると、傾斜方向に沿って熱現像感光材料又は受像材料自
体や水の容器も片寄り、これに起因して塗布ムラが生じ
る恐れがある。特に、熱現像感光材料又は受像材料にス
リットから水を塗布する構成の塗布部を備えた画像形成
装置においては、装置が傾斜した状態で設置されると、
スリットから洩れ出す水そのものが傾斜方向に沿って片
寄り、塗布ムラが生じる。
【0006】このような塗布ムラを生じたままでその後
の画像形成が実行されると、画像の品質が大幅に低下
し、延いては再度の画像形成を余儀なくされて処理時間
の増加やコスト高となり、これを防止する対策が必要で
ある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、画像の品質の
低下や再度の画像形成の実施あるいは処理時間の増加や
コスト高になることを防止するために、装置を適切な配
置状態として画像記録材料に画像形成用溶媒を確実かつ
均一に塗布することができる画像形成装置を得ることが
目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の画
像形成装置は、画像記録材料に画像を得るための画像形
成用溶媒を画像記録材料に塗布する塗布部を備え、前記
画像記録材料を搬送させながら前記画像形成用溶媒を塗
布して画像形成を行う画像形成装置において、前記塗布
部の水平状態を検出可能な水平検出器を設け、前記水平
検出器により所定範囲を越える傾斜状態が検出された場
合に前記画像形成を中止することを特徴としている。
【0009】請求項2に係る発明の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置において、前記水平検出器
は、前記塗布部における前記画像記録材料の搬送方向と
直交する方向の水平状態を検出することを特徴としてい
る。
【0010】請求項3に係る発明の画像形成装置は、請
求項1または請求項2記載の画像形成装置において、前
記水平検出器により所定範囲を越える傾斜状態が検出さ
れた場合に、アラーム表示を行うことを特徴としてい
る。
【0011】
【作用】請求項1記載の画像形成装置では、画像記録材
料が搬送されながら塗布部によって画像形成用溶媒が塗
布されて画像形成が実施される。
【0012】ここで、仮に装置が傾斜した状態で設置さ
れ塗布部が所定範囲を越えて傾斜されていると、画像形
成用溶媒の塗布ムラを生じる。したがって、この状態の
ままでその後に画像形成が継続されると、画像の品質が
大幅に低下し、延いては再度の画像形成を余儀なくされ
て処理時間の増加やコスト高となる。しかしながら、本
画像形成装置においては、仮に装置が傾斜した状態で設
置され塗布部が所定範囲を越えて傾斜された場合にはこ
れが水平検出器によって検出され、画像形成が中止され
る。このため、作業者は容易にこれを認知して装置を適
切な配置状態に設定できる。したがって、その後には、
装置を適切な配置状態とすることで画像記録材料に画像
形成用溶媒を確実かつ均一に塗布することができ、画像
の品質の低下や再度の画像形成の実施あるいは処理時間
の増加やコスト高になることが未然に防止される。
【0013】請求項2記載の画像形成装置では、塗布部
における画像記録材料の搬送方向と直交する方向の水平
状態が水平検出器によって検出される。
【0014】ここで、仮に塗布部が画像記録材料の搬送
方向に傾斜している場合には画像形成用溶媒の塗布ムラ
は比較的少ないが、これに対し、塗布部が画像記録材料
の搬送方向と直交する方向に傾斜している場合には画像
形成用溶媒の塗布ムラが特に多い。したがって、この状
態のままでその後に画像形成が継続されると、画像の品
質が大幅に低下し、延いては再度の画像形成を余儀なく
されて処理時間の増加やコスト高となる。しかしなが
ら、本画像形成装置においては、前記画像記録材料の搬
送方向と直交する方向の傾斜状態が検出されると、画像
形成が中止される。このため、作業者は容易にこれを認
知して装置を適切な配置状態に設定できる。したがっ
て、その後には、装置を適切な配置状態とすることで画
像記録材料に画像形成用溶媒を確実かつ均一に塗布する
ことができ、画像の品質の低下や再度の画像形成の実施
あるいは処理時間の増加やコスト高になることが防止さ
れる。
【0015】請求項3記載の画像形成装置では、仮に装
置が傾斜した状態で設置され塗布部が所定範囲を越えて
傾斜されていると、アラーム表示が行なわれる。このた
め、画像形成が中止されるのみならず、作業者は容易に
これを認知して装置を適切な配置状態に設定でき、一層
効果的である。
【0016】
【実施例】図1には、本発明の実施例に係る画像形成装
置10の概略構成図が示されている。
【0017】画像形成装置10の機台12には感材マガ
ジン14が配置されており、感光材料16がロール状に
巻き取られて収納されている。感光材料16は、支持体
上に感光性ハロゲン化銀、バインダー、色素供与性物
質、還元剤を有するものであり、膨潤特性を有してい
る。感材マガジン14の近傍にはカッタ18が配置され
ており、感材マガジン14から引き出された感光材料1
6を所定の長さに切断した後に搬送するようになってい
る。
【0018】感光材料16の搬送方向下流側には露光部
20が配置されている。さらに、露光部20の直上には
露光装置22が配設されている。露光装置22は光源2
4、複数のミラー26A、26B及びレンズユニット2
8を備えており、これらが所定の位置に配置されてい
る。また、これらの部品の上方である機台12の上端面
には載置板30が設けられている。前述した光源24、
複数のミラー26Aは、この載置板30に沿って移動可
能とされており、載置板30上に載置された原稿32の
画像を露光部20に位置している感光材料16へ走査露
光するようになっている。
【0019】露光部20の側方には反転ローラ34が配
置されており、感光材料16を反転させている。反転さ
れた感光材料16の搬送経路には、これに沿ってガイド
板36及び複数対のガイドローラ38が配置されてお
り、後述する塗布装置70へ案内している。塗布装置7
0の感光材料16搬送方向下流側には、熱現像転写部4
0が配置されており、水塗布された感光材料16が送り
込まれている。
【0020】一方、感材マガジン14と反対側の反転ロ
ーラ34の直下付近には、受材マガジン42が配置され
ており、受像材料44がロール状に巻き取れている。受
像材料44の画像形成面には媒染剤を有する色素固定材
料が塗布されている。受材マガジン42の近傍にはカッ
タ46が配置されており、受材マガジン42から引き出
された受像材料44を所定長さに切断した後に熱現像転
写部40へ搬送するようになっている。
【0021】熱現像転写部40は加熱ドラム48を備え
ている。加熱ドラム48の内部にはハロゲンランプ50
が配置されており、これによって加熱ドラム48の表面
は所定温度に加熱されている。
【0022】加熱ドラム48の外周一部には、無端圧着
ベルト52の外周一部が圧着されている。無端圧着ベル
ト52は芳香族ポリアミド系繊維等の耐熱性の材料をカ
ーボンを含有したシリコンゴムで被覆した構成となって
おり、静電気の発生を防止すべく導電性を有している。
画像が露光された感光材料16は、受像材料44と重ね
合わせた状態のままで、加熱ドラム48と無端圧着ベル
ト52との間で加熱ドラム48のほぼ2/3周に亘って
挟持搬送されるようになっている。この挟持搬送時に、
感光材料16が可動性の色素を放出すると共にこの色素
が受像材料44の色素固定層に転写され画像が形成され
るようになっている。
【0023】無端圧着ベルト52の下端部には屈曲案内
ローラ54が配置されており、またこの屈曲案内ローラ
54に隣接する位置には先端部が楔状に形成された剥離
爪56が配置されている。また、剥離爪56の下端部に
は補助ローラ58が配置されている。剥離爪56の下方
にはカッタ60及び廃棄感光材料収容箱62が配設され
ており、剥離された感光材料16をカッタ60で細断し
た後に廃棄感光材料収容箱62内へ収容される構成であ
る。
【0024】一方、剥離爪56の上方の加熱ドラム48
近傍には、剥離ローラ64及び剥離用爪66が配置され
ており、受像材料44を加熱ドラム48から剥離させて
いる。剥離された受像材料44は機台12中央に配置さ
れたトレイ68に集積される構成である。
【0025】ここで、感光材料16に水を塗布する塗布
装置70は、反転ローラ34と熱現像転写部40との間
に配設されており、図2に詳細に示す如くポンプ部76
及び塗布ヘッド78を備えている。
【0026】ポンプ部76のハウジング80には容器8
8が載置されており、容器88内には画像形成用溶媒と
しての水が充填されている。容器88の先端部には弁体
96がスライド可能に貫通配置されている。また、弁体
96には圧縮コイルばね98が巻装されており、弁体9
6を容器88から離間する方向へ付勢している。このた
め、容器88がハウジング80に装着される以前の状態
では、圧縮コイルばね98の付勢力により弁体96が円
形孔94を閉止しているが、容器88が装着された状態
では圧縮コイルばね98の付勢力に抗して弁体96がス
ライドし円形孔94が開放されるようになっている。
【0027】ハウジング80のシリンダ82内にはスラ
イド可能にピストン100が配置されており、このピス
トン100のシャフト102の上端部には雄ねじ104
が形成されている。この雄ねじ104は歯付プーリ11
0の内周面に形成された雌ねじ(図示省略)へ螺合され
ている。この歯付プーリ110は回転可能であるが、上
下動はしないようになっている。歯付プーリ110には
モータ106に連結された平歯車108が噛み合ってお
り、モータ106の回転力が減速されて伝達されるよう
になっている。このモータ106は制御装置116へ接
続されており、後述するセンサ112によって感光材料
16の到達が確認されることにより駆動するように制御
されている。また、ハウジング80には連通孔114が
形成されており、シリンダ82内と容器88とを連通し
ている。シリンダ82は連結筒118を介して塗布ヘッ
ド78に連通されている。
【0028】塗布ヘッド78は感光材料16の幅方向に
沿った長尺のブロック状とされており、上端面は感光材
料16の搬送経路と近接して対向している。塗布ヘッド
78の中心部分には、連結筒118に連通し上面(即
ち、感光材料16の搬送経路)に開口するスリット12
6が形成されている。
【0029】塗布ヘッド78に隣接する位置には、一対
のガイドローラ134が配置されており、感光材料16
を挟持しながら搬送経路を屈曲させ略水平に感光材料1
6を送り出している。一対のガイドローラ134と塗布
ヘッド78との間には制御装置116に接続されたセン
サ112が配設されており、感光材料16の有無を検出
している。なお、制御装置116は、センサ112によ
り感光材料16有りと判断した場合にのみモータ106
を駆動するようになっている。
【0030】また、塗布ヘッド78の側部(ガイドロー
ラ134と反対側)には、スリット126から溢れ出た
水を溜めるための受皿128が配置されている。さら
に、受皿128の端部付近(感光材料16の搬送案内用
のガイド板136の先端部付近)には一対のスクイズロ
ーラ74が配置されており、感光材料16を挟持搬送し
ている。この一対のスクイズローラ74により、塗布ヘ
ッド78による塗布処理が終了した感光材料16に付着
している余剰の水を絞り取っている。
【0031】以上の構成の塗布装置70には、水平検出
器120が設けられている。水平検出器120は、塗布
ヘッド78に一体的に取り付けられており、図3に概略
的に示す如く円筒形の本体122と振子124とによっ
て構成されている。本体122の周囲壁には互いに対向
し合う一対の電極130が設けられており、水平検出器
120が水平状態では振子124が自然に垂下し電極1
30と非接触であるが、水平検出器120が傾斜される
と電極130に振子124が接触することにより回路が
閉じて傾斜が検出できる構成である。この水平検出器1
20は、一対の電極130が塗布ヘッド78の長手方向
すなわち感光材料16の幅方向(換言すれば、感光材料
16にスリット126によって水塗布する方向)に沿っ
て配置されている。したがって、感光材料16の幅方向
に沿った塗布装置70(塗布ヘッド78)の水平状態を
検出することができる構成である。
【0032】この水平検出器120は制御装置116に
接続されている。制御装置116は、前述した水平検出
器120が塗布装置70(塗布ヘッド78)の所定範囲
を越える傾斜状態を検出した際に、画像形成装置10が
動作中にあってはその画像形成を中止し、さらには、画
像形成装置10の非動作中にあっては動作(画像形成)
させないようにモータ等を制御している。なおこの場
合、ソレノイド等によって装置電源を直接遮断するよう
に構成したり、制御装置116によってモータのドライ
バー等を制御して動作を中止させるように構成すること
ができる。
【0033】また、制御装置116には表示部132が
接続されている。表示部132は、機台12の上端面
(載置板30の側方)に配置されており、同様に水平検
出器120が塗布装置70(塗布ヘッド78)の所定範
囲を越える傾斜状態を検出した際にこれを表示(アラー
ム表示)することができる。
【0034】以下に、本実施例の作用を説明する。画像
形成装置10では、感光材料16の熱現像転写処理が行
われる前に、先ず水を収容した容器88がハウジング8
0にセットされる。これにより、弁体96がスライドし
て円形孔94が開放し、水がハウジング80、連結筒1
18及びスリット126内に流入していく。この状態
で、画像形成装置10の作動が開始される。感材マガジ
ン14から引き出された感光材料16はカッタ18で所
定長さに切断された後に露光部20へ搬送され、露光装
置22の作動によって原稿32の画面が走査露光され
る。露光後の感光材料16は反転ローラ34によって反
転された後、塗布装置70へ搬送される。
【0035】搬送された感光材料16は、一対のガイド
ローラ134によって屈曲された後、センサ112によ
ってその到達が検出される。これにより、制御装置11
6によってモータ106が駆動し平歯車108及び歯付
プーリ110を介してピストン100が図2に示される
位置から下降する。なお、下降以前の状態では、塗布ヘ
ッド78のスリット126内に水面が位置している。ピ
ストン100が下降するにつれて連結筒118を介して
水が送給され塗布ヘッド78のスリット126から所定
量溢れ出る。これにより、水が感光材料16の表面に塗
布され、感光材料16が膨潤する。塗布ヘッド78を通
過した感光材料16はスクイズローラ74に達し、この
スクイズローラ74によって感光材料16が挟持されて
絞られることにより余剰水分が除去される。その後、感
光材料16は熱現像転写部40へ搬送される。
【0036】一方、受像材料44も受材マガジン42か
ら引き出されカッタ46によって所定長さに切断された
後に、熱現像転写部40へ搬送されて感光材料16と重
ね合わされる。熱現像転写部40では、感光材料16及
び受像材料44が重ね合わされた状態のままで加熱ドラ
ム48と無端圧着ベルト52との間へ送り込まれ、加熱
ドラム48へ押圧されつつ加熱される。これにより、感
光材料16は可動性の色素を放出し、この色素が受像材
料44の色素固定層へ転写され画像が得られる。
【0037】感光材料16と受像材料44とが挟持搬送
され加熱ドラム48の下部に達すると、若干量先行して
いる感光材料16が剥離爪56によって加熱ドラム48
から剥離される。剥離後の感光材料16は、カッタ60
によって細断され廃棄感光材料収容箱62内へ収容され
る。一方、感光材料16と分離し加熱ドラム48と共に
回転する受像材料44は、剥離ローラ64及び剥離用爪
66によって加熱ドラム48の外周から剥離されて、ト
レイ68上に集積される。これにより、一連の工程が終
了する。
【0038】ここで、画像形成装置10では、仮に装置
が傾斜した状態で設置され、特に塗布ヘッド78が感光
材料16の幅方向に沿った方向に傾斜されていると、ス
リット126から溢れ出る水が傾斜方向に片寄り、水の
塗布ムラを生じる。したがって、この状態のままでその
後に画像形成が継続されると、画像の品質が大幅に低下
し、延いては再度の画像形成を余儀なくされて処理時間
の増加やコスト高となる。
【0039】しかしながら、本実施例に係る画像形成装
置10においては、仮に装置が傾斜した状態で設置され
塗布ヘッド78が感光材料16の幅方向に沿った方向に
所定範囲を越えて傾斜された場合には、水平検出器12
0の振子124が電極130に接触することにより回路
が閉じ、この傾斜状態が検出される。さらに、水平検出
器120が塗布装置70(塗布ヘッド78)の所定範囲
を越える傾斜状態を検出すると、制御装置116によっ
て表示部132にアラーム表示がされると共に、その後
の画像形成が中止される。このため、作業者は容易にこ
の傾斜状態を認知して装置を適切な配置状態に設定でき
る。したがって、その後には、装置を適切な配置状態と
することで感光材料16に水を確実かつ均一に塗布する
ことができ、画像の品質の低下や再度の画像形成の実施
あるいは処理時間の増加やコスト高になることが未然に
防止される。
【0040】なお、本実施例においては、水平検出器1
20の円筒形の本体122に一対の対向する電極130
を設けこの一対の電極130が塗布ヘッド78の長手方
向(感光材料16の幅方向)に沿うように配置して、感
光材料16の幅方向に沿った塗布装置70(塗布ヘッド
78)の水平状態を検出することができる構成とした
が、水平検出器120の構成はこれに限るものではな
く、他の種々の構成のものが適用可能である。例えば、
本体122の周囲壁(全周に渡って)に異なる複数の電
極を設け、単に傾斜した状態か否かのみならず、何れの
方向に傾斜しているか傾斜の方向も検出できるように構
成することも可能である。この場合には、前記傾斜した
方向を表示部132に表示することにより、作業者はよ
り一層適正に装置の配置状態を把握することができ、一
層効果的である。
【0041】また、前述の如く水塗布ムラの大きく起因
する塗布ヘッド78の長手方向(感光材料16の幅方
向)に沿った塗布装置70(塗布ヘッド78)の水平状
態のみを検出するのであれば、前記実施例の水平検出器
120の如く本体122を円筒形に形成する必要はな
く、例えば楕円筒に形成しその長径部分に電極130を
設けこの電極130が塗布ヘッド78の長手方向(感光
材料16の幅方向)に沿うように配置して、感光材料1
6の幅方向に沿った塗布装置70(塗布ヘッド78)の
水平状態を検出するようにしてもよい。
【0042】さらに、本実施例においては、水平検出器
120が塗布装置70(塗布ヘッド78)の所定範囲を
越える傾斜状態を検出した際に、画像形成装置10が動
作中にあってはその画像形成を中止し、さらには、画像
形成装置10の非動作中にあっては動作(画像形成)さ
せないようにする構成としたが、制御の仕方はこれに限
るものではなく、他の制御手順としてもよい。例えば、
画像形成装置10が非動作中に水平検出器120が塗布
装置70(塗布ヘッド78)の所定範囲を越える傾斜状
態を検出した際には動作(画像形成)させないように
し、画像形成装置10が連続プリントの動作中に水平検
出器120が傾斜状態を検出した際には、その時点の画
像形成のみを完了させ残りの枚数分については動作(画
像形成)させないようにする構成としてもよい。
【0043】また、装置に加えられた衝撃等による瞬間
的傾斜(所謂、偽りの傾斜状態)を水平検出器120が
検出して不要な装置動作の中止等を避けるために、水平
検出器120が傾斜を検出した後には一定時間毎にさら
にこの傾斜状態を検出し、多数回傾斜状態が検出された
場合にのみ真の傾斜状態と判断して装置動作の中止等を
行うように構成してもよい。
【0044】また、前述の如く偽りの傾斜状態検出によ
る不要な装置動作の中止等を避けるために、水平検出器
120の振子124の支点にダンパを設け、高周波振動
を吸収させて傾斜状態を検出するようにしてもよい。こ
の場合にも、真の傾斜状態が検出されて装置動作の中止
等が行なわれる。
【0045】さらに、水平検出器120が傾斜状態を検
出して装置動作が中止された後に再び装置を作動させる
場合(装置動作の復帰)においては、種々の制御手順が
適用可能である。例えば、傾斜状態を連続して検出し傾
斜が検出されなくなった時点で自動的に装置動作を可能
とする構成としてもよく、あるいは、作業者が装置の傾
斜状態を改善し適切な配置状態とした後に例えば「クリ
アスイッチ」や「リセットスイッチ」等を操作すること
で装置動作が可能となる構成としてもよい。
【0046】またさらに、前記実施例では、画像形成用
溶媒として水を用いたが、これに限らず、画像形成に必
要とされる溶媒であればすべて適用することができ、例
えば、低沸点有機溶媒(アルコール、ケトン類、アミド
類等)あるいはこれらの溶媒に界面活性剤、現像促進
剤、現像停止剤の種々の添加剤を加えたもの等を適用す
ることができる。
【0047】また、前記実施例では、感光材料16に画
像形成用溶媒(水)を塗布するものであったが、感光材
料16に限らず受像材料44に塗布するものであっても
よく、また、両方の材料に塗布するものであってもよ
い。
【0048】さらに、前記実施例では、感光材料16と
受像材料44とが別々に構成された例を示したが、これ
らは初めから一枚構成のいわゆるモノシートタイプのも
のであってもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像形成
装置は、画像の品質の低下や再度の画像形成の実施ある
いは処理時間の増加やコスト高になることを防止するた
めに、装置を適切な配置状態として画像記録材料に画像
形成用溶媒を確実かつ均一に塗布することができるとい
う優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像形成装置の概略全体
構成図である。
【図2】本発明の実施例に係る画像形成装置に設けられ
た塗布装置の構成図である。
【図3】本発明の実施例に係る画像形成装置に設けられ
た水平検出器の概略構成図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置 16 感光材料(画像記録材料) 70 塗布装置 78 塗布ヘッド(塗布部) 116 制御装置 120 水平検出器 122 本体 124 振子 126 スリット 130 電極 132 表示部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像記録材料に画像を得るための画像形
    成用溶媒を画像記録材料に塗布する塗布部を備え、前記
    画像記録材料を搬送させながら前記画像形成用溶媒を塗
    布して画像形成を行う画像形成装置において、 前記塗布部の水平状態を検出可能な水平検出器を設け、
    前記水平検出器により所定範囲を越える傾斜状態が検出
    された場合に前記画像形成を中止することを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記水平検出器は、前記塗布部における
    前記画像記録材料の搬送方向と直交する方向の水平状態
    を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記水平検出器により所定範囲を越える
    傾斜状態が検出された場合に、アラーム表示を行うこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装
    置。
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