JPH08157858A - 溶接機ワイヤー用潤滑油 - Google Patents

溶接機ワイヤー用潤滑油

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JPH08157858A
JPH08157858A JP33138594A JP33138594A JPH08157858A JP H08157858 A JPH08157858 A JP H08157858A JP 33138594 A JP33138594 A JP 33138594A JP 33138594 A JP33138594 A JP 33138594A JP H08157858 A JPH08157858 A JP H08157858A
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JP
Japan
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weight
lubricating oil
acid
sulfur
wire
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Application number
JP33138594A
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English (en)
Inventor
Teruaki Onishi
輝明 大西
Yutaka Takeshima
豊 竹嶋
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COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
Original Assignee
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)ホスファイト及びリン酸エステルから
選ばれる少なくとも1種が1〜50重量%、(B)硫黄
系極圧剤が1〜50重量%及び(C)コンプレックスエ
ステルが10〜98重量%の割合で配合されている溶接
機ワイヤー用潤滑油。 【効果】 溶接機先端のチップの摩耗を減少させること
ができ、先端チップの交換回数も減少し、作業効率が極
めて向上し、さらに防錆性が優れており、溶接後の表面
に摩耗粉の付着が少なくなり、塗装性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の足廻りなどの
溶接に使用されるワイヤー用の潤滑油に関し、詳しくは
溶接部先端の摩耗を減少させ、後工程にも悪影響を及ぼ
さない溶接機ワイヤー用潤滑油に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の足廻りなどの溶接には、
ロボット溶接機などの溶接機が使用され省力化が行われ
ている。このロボット溶接機は、先端部分に電極を兼ね
ているチップが設けられており、そのチップには溶接は
んだ用のワイヤーを送り出すために内部にワイヤー挿通
孔が設けられている。このワイヤーは、溶接時にはチッ
プ内のワイヤー挿通孔の一部に必ず接触して通電されて
いることが必要であるため、チップ手前で送りローラに
よって波状に脈動しながらチップ内に送り込まれてい
る。このようにワイヤーが送り込まれて溶接されると、
チップの先端部分は溶接熱で高温になっているので、波
状に脈動しているワイヤーがチップ内壁に接触して、チ
ップ内壁は摩耗され、摩耗粉が生じる。そのため、摩耗
した溶接機先端のチップを頻繁に交換しなければなら
ず、作業効率が低下する問題があり、さらに溶接部分に
摩耗粉末が付着し、溶接部を塗装する際の塗装性に悪影
響を及ぼすという問題もある。そこで、ワイヤーがチッ
プ内壁に接触する前に、ワイヤーに潤滑油を塗油し、チ
ップ内部での摩耗を防止することにより、チップの交換
回数の減少による作業効率の向上と、塗装性の向上を図
ることが要望されている。しかしながら、従来、溶接機
ワイヤー用潤滑油として適当な潤滑油は開発されていな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点に鑑みてなされたものであり、摩耗防止性に
優れ、チップの交換回数を減少させて作業効率を向上さ
せることができ、塗装性にも優れる溶接機ワイヤー用潤
滑油を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、鉱油に、
(A)ホスファイト及びリン酸エステルから選ばれる少
なくとも1種、(B)硫黄系極圧剤及び(C)コンプレ
ックスエステルをそれぞれ特定量配合させることによ
り、摩耗防止性及び塗装性に優れ、チップの交換回数を
減少させて作業効率を向上させることができることを見
い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0005】すなわち、本発明は、(A)ホスファイト
及びリン酸エステルから選ばれる少なくとも1種が1〜
50重量%、(B)硫黄系極圧剤が1〜50重量%及び
(C)コンプレックスエステルが10〜98重量%の割
合で配合されていることを特徴とする溶接機ワイヤー用
潤滑油を提供するものである。以下、本発明を詳細に説
明する。
【0006】本発明の潤滑油組成物において使用される
(A)成分は、ホスファイト及びリン酸エステルから選
ばれる少なくとも1種である。ホスファイトは、例えば
第二級ホスファイト類、第三級ホスファイト類などが挙
げられる。リン酸エステルは、例えば酸性リン酸エステ
ル類、酸性リン酸エステルの金属塩類、酸性リン酸エス
テルアミン塩類、チオホスフェイト類、ホスフェイト類
などが挙げられる。第二級ホスファイト類は、(R
1O)2PHOで表される化合物であり、R1はアルキル
基、芳香族炭化水素基(フェニル基、アルキルフェニル
基など)などの有機基であり、好ましいR1は炭素数1
2〜18のアルキル基、芳香族炭化水素基(フェニル
基、アルキルフェニル基など)であり、特に好ましいR
1は炭素数12〜18のアルキル基である。第二級ホス
ファイト類の具体例としては、例えばジ−2−エチルへ
キシルハイドロゼンホスファイト、ジラウリルハイドロ
ゼンホスファイト、ジオレイルハイドロゼンホスファイ
トなどが挙げられる。
【0007】第三級ホスファイト類は、(R2O)3Pで
表される化合物であり、R2はアルキル基、芳香族炭化
水素基(フェニル基、アルキルフェニル基など)などの
有機基であり、好ましいR2は炭素数12〜18のアル
キル基、芳香族炭化水素基(フェニル基、アルキルフェ
ニル基など)であり、特に好ましいR2は炭素数12〜
18のアルキル基である。第三級ホスファイト類の具体
例としては、例えばトリフェニルホスファイト、トリス
(ノニルフェニル)ホスファイト、トリイソオクチルホ
スファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、フェ
ニルジイソデシルホスファイト、トリステアリルホスフ
ァイト、トリオレイルホスファイト、トリラウリルトリ
チオホスファイトなどが挙げられる。
【0008】酸性リン酸エステル類は、アシッドホスフ
ェイト類とも呼ばれ、ジエステル〔(R3O)2P(O)
OH〕とモノエステル〔R4OP(O)(OH)2〕の混
合物であり、R3及びR4はアルキル基、芳香族炭化水素
基(フェニル基、アルキルフェニル基など)などの有機
基であり、好ましいR3及びR4は炭素数1〜20、好ま
しくは炭素数10〜18、特に好ましくは炭素数12〜
18のアルキル基、芳香族炭化水素基(フェニル基、ア
ルキルフェニル基など)であり、特に好ましいR3及び
4は炭素数12〜18のアルキル基である。ジエステ
ルとモノエステルの割合は、等モル又はモノエステルの
方が多いのが通常である。また、これらの酸性リン酸エ
ステル類は、製造段階で生成する少量のピロ型化合物、
ポリ型化合物を含んでいてもよい。
【0009】酸性リン酸エステル類の具体例としては、
例えばメチルアシッドフォスフェイト、エチルアシッド
フォスフェイト、イソプロピルアシッドフォスフェイ
ト、ブチルアシッドフォスフェイト、2−エチルへキシ
ルアシッドフォスフェイト、イソデシルアシッドフォス
フェイト、ラウリルアシッドフォスフェイト、トリデシ
ルアシッドフォスフェイト、ステアリルアシッドフォス
フェイト、オレイルアシッドフォスフェイト、ジ−2−
エチルへキシルアシッドフォスフェイトなどが挙げられ
る。
【0010】また、酸性リン酸エステルのアミン塩類と
しては、例えば前記酸性リン酸エステルを、一般式
(1)
【0011】
【化1】NR567 ・・・・・(1)
【0012】(式中、R5、R6及びR7はそれぞれ一価
の炭化水素又は水素原子を示し、少なくとも一つは炭化
水素基である。)で表されるアミンで中和したものが挙
げられる。R5、R6及びR7はアルキル基、芳香族炭化
水素基(フェニル基、アルキルフェニル基など)などの
炭化水素基であり、好ましいR5、R6及びR7は炭素数
12〜18のアルキル基、芳香族炭化水素基(フェニル
基、アルキルフェニル基など)であり、特に好ましいR
5、R6及びR7は炭素数12〜18のアルキル基であ
る。アミンの具体例としては、例えばジブチルアミン、
オクチルアミン、ジオクチルアミン、ラウリルアミン、
ジラウリルアミン、ココナッツアミン、牛脂アミンなど
が挙げられる。また、酸性リン酸エステルのアミン塩類
としては、例えばOrtholeum535(商品名、
デュポン社製)、Vanlube 672(商品名、バ
ンダビルド社製)、Irgalube 349(商品
名、チバガイギー社製)などの市販品を使用することが
できる。
【0013】また、酸性リン酸エステルの金属塩類とし
ては、例えば前記酸性リン酸エステルのアルカリ金属、
アルカリ土類金属などの金属塩が挙げられる。金属塩の
好ましいものとしては、アルカリ金属塩である。チオホ
スフェイト類は、PS(SR83で表される化合物であ
り、R8はアルキル基、芳香族炭化水素基(フェニル
基、アルキルフェニル基など)などの有機基であり、好
ましいR8は炭素数12〜18のアルキル基、芳香族炭
化水素基(フェニル基、アルキルフェニル基など)であ
り、特に好ましいR8は炭素数12〜18のアルキル基
である。チオホスフェイト類の具体例としては、例えば
トリプロピルチオホスフェイト、トリブチルチオホスフ
ェイト、トリヘキシルチオホスフェイト、トリデシルチ
オホスフェイト、トリドデシルチオホスフェイト、トリ
ステアリルチオホスフェイト、トリオレイルチオホスフ
ェイトなどが挙げられる。
【0014】ホスフェイト類は、PO(OR93で表さ
れる化合物であり、R9はアルキル基、芳香族炭化水素
基(フェニル基、アルキルフェニル基など)などの有機
基であり、好ましいR9は炭素数12〜18のアルキル
基、芳香族炭化水素基(フェニル基、アルキルフェニル
基など)であり、特に好ましいR9は炭素数12〜18
のアルキル基である。ホスフェイト類の具体例として
は、例えばトリブチルホスフェイト、トリヘキシルホス
フェイト、トリオクチルホスフェイト、トリデシルホス
フェイト、トリドデシルホスフェイト、トリステアリル
ホスフェイト、トリオレイルホスフェイトなどが挙げら
れる。これらのうち好ましいホスファイト及びリン酸エ
ステルとしては、第二級ホスファイト類、酸性リン酸エ
ステル類が挙げられる。これらのホスファイト及びリン
酸エステルは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。
【0015】本発明の溶接機ワイヤー用潤滑油において
使用される(B)成分の硫黄系極圧剤は、例えば(イ)
一般式(2)
【0016】
【化2】 R8 −Sx−(R9 −Sxn−R8 ・・・・・(2)
【0017】(式中、R8 は一価の炭化水素基、R9 は二
価の炭化水素基、xは1以上の整数であって、繰り返し
単位中において各々のxは同一若しくは異なる数であり
得る、nは0又は1以上の整数である。)で示される炭
化水素硫化物、(ロ)油脂と硫黄の反応生成物である硫
化油脂、及び(ハ)一般式(3)
【0018】
【化3】
【0019】(式中、R10 、R11 は二価の炭化水素基、
xは1以上の整数であって、繰り返し単位中において各
々のxは同一若しくは異なる数であり得る、nは0又は
1以上の整数である。)で示される炭化水素硫化物など
が挙げられる。一般式(2)の硫黄化合物の代表的なも
のは、硫化オレフィン、及び一般式R8−SX−R8(x
は2以上の整数である)で示されるポリサルファイド化
合物である。一般式(2)の硫黄化合物の具体例として
は、例えばジイソブチルジサルファイド、ジオクチルポ
リサルファイド、ジターシャリノニルポリサルファイ
ド、ジターシャリノニルフェニルポリサルファイド、ジ
ターシャリブチルポリサルファイド、ジベンジルポリサ
ルファイド、そしてポリイソブチレン、テルペン類など
のオレフィン類を硫黄などの硫化剤で硫化した硫化オレ
フィン類、イソブチレンと硫黄との化合物で式
【0020】
【化4】 又は/及び
【0021】
【化5】 と推定される化合物などが挙げられる。硫化油脂は、硫
黄含有量が5〜30重量%の範囲のものが好ましく、特
に好ましくは活性硫黄量が0.5〜20重量%の範囲の
ものである。
【0022】一般式(3)の炭化水素硫化物において、
10及びR11はアリーレン基、アルキレン基、アルキレ
ンアリーレン基、アルキレンアリーレンアルキレン基な
どの二価の炭化水素基であり、好ましいR10及びR11
炭素数1〜12、より好ましくは炭素数1〜8の直鎖若
しくは分岐の飽和若しくは不飽和の脂肪族炭化水素基
(例えばアルキレン基、アルケニレン基など)、炭素数
6〜18の芳香族炭化水素基(例えばフェニレン基、ト
リレン基、キシリレン基など)が挙げられる。上記
(B)成分の硫黄系極圧剤の好ましいものとしては、硫
化油脂が挙げられる。これらの硫黄系極圧剤は、1種単
独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。
【0023】本発明の溶接機ワイヤー用潤滑油において
使用されるコンプレックスエステルとは、エステル化さ
れたカルボキシル基を少なくとも3個含有し、かつモノ
ヒドロキシ化合物、ポリヒドロキシ化合物、モノカルボ
ン酸、ポリカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸の5種
の化合物のうち相違する少なくとも3種からの組み合わ
せにより誘導した化合物であり、特にモノカルボン酸、
ジカルボン酸及び2価以上のヒドロキシ化合物の組み合
わせから誘導され、かつ遊離のヒドロキシル基又はカル
ボキシル基を有しないもの、及びモノヒドロキシ化合
物、ジヒドロキシ化合物及びジカルボン酸の組み合わせ
から誘導され、かつ遊離のヒドロキシル基又はカルボキ
シル基を有しないものが好ましい。
【0024】モノカルボン酸及びポリカルボン酸として
は、飽和モノカルボン酸及び飽和ポリカルボン酸、二重
結合を1個又は2個以上有する不飽和モノカルボン酸や
不飽和ポリカルボン酸などが挙げられるが、不飽和モノ
カルボン酸及び不飽和ポリカルボン酸が好ましく、特に
二重結合を1個〜3個有する不飽和モノカルボン酸及び
不飽和ポリカルボン酸が好ましい。また、モノカルボン
酸及びポリカルボン酸の炭素数は、モノカルボン酸換算
で12〜20が好ましく、特に16〜20が好ましい。
不飽和モノカルボン酸の具体例としては、例えばオレイ
ン酸、エライジン酸、パルミトレイン酸、リノール酸、
リノレン酸、アラキドン酸などが挙げられ、好ましくは
オレイン酸である。不飽和ポリカルボン酸の具体例とし
ては、1,11−ウンデセンジカルボン酸、1,12ド
デセンジカルボン酸、1,14−テトラデセンジカルボ
ン酸、1,16−ヘキサデセンジカルボン酸、1,18
−オクタデセンジカルボン酸、1,18−イソオクタデ
センジカルボン酸、1,20−エイコセンジカルボン
酸、1,24−テトラコセンジカルボン酸、ダイマー
酸、トリマー酸、テトラマー酸などが挙げられ、好まし
くはダイマー酸である。
【0025】モノヒドロキシ化合物及びポリヒドロキシ
化合物としては、不飽和モノヒドロキシ化合物及び不飽
和ポリヒドロキシ化合物でもよいが、飽和モノヒドロキ
シ化合物及び飽和ポリヒドロキシ化合物が好ましい。ま
た、モノヒドロキシ化合物及びポリヒドロキシ化合物
は、通常炭素数1〜10のものが好ましく、特に炭素数
5〜7のものが好ましい。ポリヒドロキシ化合物は、ネ
オペンチル構造を有するものが好ましい。ポリヒドロキ
シ化合物の好適な具体例としては、例えばエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、1,2−プロピレング
リコール、1,3−プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオー
ル、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオ
ール、1,10−デカンジオール、グリセリン、トリメ
チロールメタン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、トリメチロールブタン、1,2,6−ヘキ
サントリオール、ペンタエリスリトールなどが挙げら
れ、好ましくはネオペンチルグリコール、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトールが挙げられる。本発
明の溶接機ワイヤー用潤滑油において使用されるコンプ
レックスエステルは、1種単独で用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0026】本発明の溶接機ワイヤー用潤滑油において
は、(A)成分のリン酸エステルの配合割合は、1〜5
0重量%であり、好ましくは2〜20重量%であり、特
に好ましくは3〜20重量%である。リン酸エステルの
配合割合が1重量%未満であると、潤滑性が不足して摩
耗量が増加し、50重量%を超えると流動点が高くなり
冬場のハンドリング性が悪くなる。本発明の溶接機ワイ
ヤー用潤滑油においては、(B)成分の硫黄系極圧剤の
配合割合は、1〜50重量%であり、好ましくは2〜2
0重量%であり、特に好ましくは3〜10重量%であ
る。硫黄系極圧剤の配合割合が1重量%未満であると、
極圧性能が不十分であり、50重量%を超えると防錆性
及び塗装性が悪くなる。本発明の溶接機ワイヤー用潤滑
油においては、(C)成分のコンプレックスエステルの
配合割合は、10〜98重量%であり、好ましくは20
〜80重量%であり、特に好ましくは40〜70重量%
である。コンプレックスエステルの配合割合が10重量
%未満であると、潤滑性が不十分であり、98重量%を
超えると極圧性が不十分である。
【0027】本発明の溶接機ワイヤー用潤滑油は、前記
(A)成分、(B)成分及び(C)成分のみからなる潤
滑油でもよいし、これらの成分に希釈剤を配合した潤滑
油でもよい。希釈剤としては、通常潤滑油基油として用
いられるものが使用でき、その具体例としては、例えば
鉱油や、ポリグリコール、ポリブテンなどの合成基油な
どが挙げられるが、鉱油が好ましい。鉱油の具体例とし
ては、例えばマシン油、シリンダー油、ブライトストッ
クなどが挙げられる。希釈剤の粘度は、特に制限されな
いが、40℃での粘度が通常10〜20,000mm2
/secの範囲のものが使用され、好ましくは100〜
5,000mm2/secの範囲のものが使用され、特
に好ましくは300〜2,000mm2/secの範囲
のものが使用される。これらの希釈剤は、1種単独で用
いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
希釈剤の配合割合は、適当な粘度に調整できるように適
宜選定すればよいが、通常10〜90重量%の範囲が好
ましく、特に30〜70重量%の範囲が好ましい。
【0028】また、本発明の溶接機ワイヤー用潤滑油に
おいては、ベンゾトリアゾール系の金属不活性剤を配合
させることができる。ベンソトリアゾール系金属不活性
剤の添加は、より一層腐食防止性を向上させることがで
きる。ベンゾトリアゾール系金属不活性剤としては、例
えば1,2,3ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(3’−ヒドロキシ−3’−tert
−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−
ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ
−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−
(3”,4”,5”,6”−テトラヒドロフタルイミド
メチル)−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール
などが挙げられる。ベンゾトリアゾール系金属不活性剤
の好ましいものとしては、1,2,3ベンゾトリアゾー
ルなどが挙げられる。これらのベンゾトリアゾール系金
属不活性剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。ベンゾトリアゾール系金属
不活性剤の配合割合は、特に制限されないが、通常0.
01〜10重量%の範囲であり、好ましくは0.05〜
5重量%の範囲であり、特に好ましくは0.1〜2重量
%の範囲である。
【0029】また、本発明の溶接機ワイヤー用潤滑油に
おいては、界面活性剤を配合させることができる。界面
活性剤の添加は、通電性をよくし、溶接効率を向上させ
ることができる。界面活性剤としては、例えばアニオン
界面活性剤、非イオン界面活性剤などが挙げられる。界
面活性剤の好ましいものとしては、非イオン界面活性剤
が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、HLB値
が18以下の非イオン界面活性剤が好ましく、特にHL
B値が5〜16の非イオン界面活性剤が好ましい。アニ
オン界面活性剤の具体例としては、例えば炭素数10〜
20のアルキル基を有する直鎖又は分岐鎖アルキルベン
ゼンスルホン酸塩;炭素数8〜20の直鎖又は分岐鎖ア
ルキル基を有し、1分子中に平均0.5〜8モルのエチ
レンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを付加
したポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステ
ル;炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基を有
するアルキル硫酸エステル塩;炭素数10〜20のオレ
フィンスルホン酸塩;炭素数10〜20のアルカンスル
ホン酸塩;炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖の飽和又
は不飽和炭化水素鎖を有する脂肪酸塩;炭素数10〜2
0の直鎖又は分岐鎖アルキル基を有し、1分子中に平均
0.5〜8モルのエチレンオキサイドを付加させたアル
キルエトキシカルボン酸塩;炭素数6〜20のアルキル
又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニルコハ
ク酸並びにそれらの部分中和塩などが挙げられる。
【0030】非イオン界面活性剤の具体例としては、例
えば炭素数8〜22のアルキル基を有するアルキルアミ
ンを有し、1〜10モルのアルキレンオキサイドを付加
したポリオキシアルキレンアルキルアミン;炭素数10
〜20のアルキル基又はアルケニル基を有し、1〜20
モルのエチレンオキサイドを付加したポリオキシエチレ
ンアルキル又はアルケニルエーテル;炭素数6〜12の
アルキル基を有し、1〜20モルのエチレンオキサイド
を付加したポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル;炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を
有し、1〜20モルのプロピレンオキサイドを付加した
ポリオキシプロピレンアルキル又はアルケニルエーテ
ル;炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を
有し、1〜20モルのブチレンオキサイドを付加したポ
リオキシブチレンアルキル又はアルケニルエーテル;炭
素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有し、
総和で1〜30モルのエチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドあるいはエチレンオキサイドとブチレンオキ
サイドを付加した非イオン界面活性剤;高級脂肪酸アル
カノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物;
炭素数10〜20の脂肪酸とショ糖からなるショ糖脂肪
酸エステル;炭素数10〜20の脂肪酸とグリセリンか
ら成る脂肪酸グリセリンモノエステルなどが挙げられ
る。これらの界面活性剤の配合割合は、特に制限されな
いが、通常1〜20重量%の範囲であり、好ましくは1
〜10重量%の範囲であり、特に好ましくは1〜5重量
%の範囲である。
【0031】さらに、本発明の溶接機ワイヤー用潤滑油
においては、前記成分以外に、通常の潤滑油組成物に用
いられる成分、例えば防錆剤、酸化防止剤、消泡剤など
の各種添加剤を適宜添加することができる。防錆剤とし
ては、例えばアルケニルコハク酸及びその誘導体、ソル
ビタンモノオレートなどのエステル、ワックス酸化物、
中性バリウムスルホネート、ソルビタントリオール、パ
ラフィン又はその他アミン類などが挙げられ、酸化防止
剤としては、例えば2,4−ジ−tert−ブチル−p
−クレゾールなどのフェノール系化合物、フェニル−α
−ナフチルアミンなどの芳香族アミンなどが挙げられ、
消泡剤としてはポリジメチルシロキサンなどが挙げられ
る。これらの添加剤の添加量は適宜選定すればよいが、
通常防錆剤は0.01〜30重量%、酸化防止剤は0.
1〜1重量%、消泡剤は10〜100ppm添加すれば
よい。
【0032】本発明の潤滑油の粘度は、40℃で通常1
0〜20,000mm2/sの範囲であり、好ましくは
100〜5,000mm2/sの範囲であり、特に好ま
しくは300〜2,000mm2/sの範囲である。粘
度が高過ぎると、使用上の取扱が難しくなる傾向があ
り、また極圧性が劣ることがある。一方、粘度が低過ぎ
ると、摩耗防止性が劣る傾向がある。本発明の潤滑油
は、前記各必須成分及び必要に応じて各種添加剤を所定
量適宜配合して混合することにより製造することができ
る。各種必須成分及び各種添加剤の混合方法及び添加方
法は、特に制限されるものではなく、種々の方法により
行うことができ、混合順序及び添加順序も種々の混合順
序及び添加順序で行うことができる。本発明の溶接機ワ
イヤー用潤滑油をワイヤーに塗布する方法としては、ワ
イヤーを潤滑油に浸漬する方法、ワイヤーに潤滑油を垂
らす方法、潤滑油をフェルトなどの基材にしみ込ませて
ワイヤーの廻りに巻いて潤滑油をワイヤーに塗布する方
法など種々の方法が挙げられる。本発明の溶接機ワイヤ
ー用潤滑油のワイヤーへの塗布量の平均は、特に制限さ
れないが、通常0.1〜10g/m2であり、好ましく
は5〜10g/m2である。本発明の溶接機ワイヤー用
潤滑油は、ロボット溶接機ワイヤー用だけでなく、種々
の溶接機ワイヤー用に、使用することができる。そし
て、本発明の溶接機ワイヤー用潤滑油を用いて行う溶接
は、自動車の足廻りの溶接を始め、種々の溶接に適用で
きる。
【0033】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によりさら
に具体的に説明する。なお、本発明は、これらの例によ
って何ら制限されるものではない。実施例及び比較例の
潤滑油の各種試験は、以下の方法により行った。 (1)曽田四球法試験 曽田四球法試験は、JIS K−2519に準拠して測
定した。 (2)銅板腐食試験 銅板腐食試験は、JIS K−2513に従い、100
℃で3時間の条件により測定した。 (3)絶縁抵抗 絶縁抵抗は、面積1cm2の真鍮を測定板とし、間隔を
1cmとして、電圧100Vの条件で測定した。
【0034】(4)屋外曝露試験 屋外曝露試験は、SPCC(冷延鋼板)を使用し、1g
/m2の量の潤滑油を両面に塗油し、屋外の雨、風の当
たらない場所に1週間放置して錆の発生の有無を目視で
観察し、下記の基準で判定した。 A:錆なし B:錆面積1〜10% C:錆面積11〜25% D:錆面積26〜50% E:錆面積51%以上
【0035】(5)脱脂試験 SPCC(冷延鋼板)に1g/m2の量の潤滑油を塗油
し、24時間室内に放置し、その後鋼板をアルカリ脱脂
剤(パーカー興産製、FC4349)の2%水溶液(4
5℃)に浸漬し、30分後に引き上げ水洗する。このと
きの水濡れ面積を脱脂率として下記の基準で判定した。 A:100% B:80〜99% C:60〜79% D:40〜59% E:39%以下
【0036】(6)実機試験 MIG溶接機を使用し、4時間の実作業後の先端チップ
の内径を測定し、12本の平均値を算出して、下記の基
準で判定した。なお、潤滑油は、ワイヤーがチップに挿
入される前に設けられている送りローラの手前の位置
で、ワイヤーの外周に設けたフェルトにしみ込ませて、
ワイヤーに塗布した。 A:1/2長径×1/2短径×3.14=1.80mm
2未満 B:1/2長径×1/2短径×3.14=1.80〜
1.89mm2 C:1/2長径×1/2短径×3.14=1.90〜
1.99mm2 D:1/2長径×1/2短径×3.14=2.00〜
2.09mm2 E:1/2長径×1/2短径×3.14=2.10mm
2以上
【0037】実施例1 第二級ホスファイトとしてジオレイルハイドロゼンホス
ファイトを3重量%、硫黄極圧剤として硫黄含有量が1
1.4重量%で活性硫黄含有量が2.3重量%の硫化油
脂を5重量%、コンプレックスエステルとしてダイマー
酸、トリメチロールプロパン、一塩基酸(C1224CO
OH)から得られるコンプレックスエステルを60重量
%、鉱油としてパラフィン系鉱油(40℃での粘度:4
60mm2/sec)を31.9重量%、及び1,2,
3ベンゾトリアゾールを0.1重量%の割合で混合して
溶接機ワイヤー用潤滑油を調製した。
【0038】実施例2 実施例1において、コンプレックスエステルの配合割合
を91.9重量%とし、鉱油を用いなかった以外は、実
施例1と同様にして実施し、溶接機ワイヤー用潤滑油を
調製した。
【0039】実施例3 実施例1において、鉱油の配合量を29.9重量%と
し、界面活性剤としてポリオキシエチレンラウリルアミ
ン(HLB値:15.2)を2重量%配合させた以外は
実施例1と同様にして実施し、溶接機ワイヤー用潤滑油
を調製した。
【0040】実施例4 実施例1において、コンプレックスエステルの配合割合
を30重量%とし、鉱油の配合割合を61.9重量%と
した以外は、実施例1と同様にして実施し、溶接機ワイ
ヤー用潤滑油を調製した。
【0041】実施例5 実施例1において、第二級ホスファイトの配合割合を1
0重量%とし、硫化油脂の配合割合を3重量%とし、コ
ンプレックスエステルの配合割合を55重量%とし、鉱
油の配合割合を31.9重量%とした以外は実施例と同
様にして実施し、溶接機ワイヤー用潤滑油を調製した。
【0042】実施例6 実施例1において、硫化油脂の配合割合を10重量%と
し、コンプレックスエステルの配合割合を55重量%と
し、鉱油の配合割合を31.9重量%とした以外は実施
例と同様にして実施し、溶接機ワイヤー用潤滑油を調製
した。実施例1〜6の溶接機ワイヤー用潤滑油の組成及
び粘度を表1に示した。また、実施例1〜6の溶接機ワ
イヤー用潤滑油を使用して前記各種試験を行った。それ
らの結果を表2に示した。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】比較例1 実施例1において使用した鉱油のみからなる潤滑油を調
製した。
【0046】比較例2 実施例1において、コンプレックスエステルの配合割合
を47重量%とし、鉱油の配合割合を50重量%とし、
硫化油脂及び1,2,3ベンゾトリアゾールを使用しな
かった以外は実施例1と同様にして潤滑油を調製した。
【0047】比較例3 実施例1において、コンプレックスエステルの配合割合
を47重量%とし、鉱油の配合割合を50重量%とし、
硫化油脂の配合割合を3重量%とし、第二級ホスファイ
ト及び1,2,3ベンゾトリアゾールを使用しなかった
以外は実施例1と同様にして潤滑油を調製した。
【0048】比較例4 実施例1において使用したコンプレックスエステル及び
鉱油の配合割合をそれぞれ47重量%及び50重量%と
し、さらに塩素化パラフィン(塩素量:40重量%)を
3重量%の割合で混合して潤滑油を調製した。
【0049】比較例1〜4の潤滑油の組成を表3に示し
た。また、比較例1〜4の潤滑油及び比較例5として市
販の作動油を使用して、前記各種試験を行った。さら
に、比較例6として潤滑油を塗布しないで前記各種試験
を行った。それらの結果を表4に示した。
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【発明の効果】本発明の溶接機ワイヤー用潤滑油による
と、溶接機先端のチップの摩耗を減少させることがで
き、先端チップの交換回数も減少し、作業効率が極めて
向上し、また防錆性にも優れ、さらに溶接後の表面に摩
耗粉の付着が少なくなり、塗装性が向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 135:04 105:42) C10N 20:02 30:12 30:20 40:32

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ホスファイト及びリン酸エステル
    から選ばれる少なくとも1種が1〜50重量%、(B)
    硫黄系極圧剤が1〜50重量%及び(C)コンプレック
    スエステルが10〜98重量%の割合で配合されている
    ことを特徴とする溶接機ワイヤー用潤滑油。
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