JP7190213B2 - 塑性加工用潤滑剤組成物 - Google Patents
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基油成分と、
(A)下記式で表される酸性リン酸エステル及び上記酸性リン酸エステルのアミン塩から選ばれる1種以上と、
式:(RO)aP(=O)(OH)3-a
式中、aは、1又は2であり、Rは、炭素数10未満の炭化水素基であり、a=2のとき、Rは互いに独立に選択可能である。
(B)上記(A)成分と反応性を有するアルカリ金属有機酸塩であって、アルカリ金属のスルフォネート、カルボキシレート、フォスフェート及びフェネートから選ばれる1種以上と、
(C)上記(A)成分と反応性を有する多価金属有機酸塩であって、周期表第3族~第15族に属する多価金属(ただし、周期表第14族におけるPbを除く)のスルフォネート、カルボキシレート、フォスフェート及びフェネートから選ばれる1種以上と、を含み、
塑性加工用潤滑剤組成物の全体における上記(A)成分の含有量は、1質量%以上50質量%以下であり、上記(B)成分の含有量は、0.1質量%以上10質量%以下であり、上記(C)成分の含有量は、0.1質量%以上10質量%以下である、塑性加工用潤滑剤組成物にある。
(A)炭素数10未満の炭化水素基を有する酸性リン酸エステル及び炭素数10未満の炭化水素基を有する酸性リン酸エステルのアミン塩から選ばれる1種以上と、
(B)アルカリ金属塩から選ばれる1種以上と、
(C)多価金属塩(ただし、Pbの塩を除く)から選ばれる1種以上と、
を含んで構成される。(A)~(C)の成分は、潤滑膜を形成する潤滑膜成分となるもので、各成分をそれぞれ1種以上含むことで、潤滑性能を向上させる。
基油成分は、特に限定されるものではなく、潤滑剤基油として用いられる種々の基油から選ばれる1種、又は2種以上を含むことができる。具体的には、基油成分として、鉱物油、油脂、合成油、及び脂肪酸エステル等が挙げられ、潤滑剤組成物を用いた塑性加工において、加工対象や加工条件等に応じた所望の特性が得られるように、任意に選択することができる。潤滑剤組成物における基油成分の含有量は、特に限定されるものではなく、所望の潤滑性能が得られる範囲で、任意に調整することができる。通常は、潤滑剤組成物の全体の質量に対して、基油成分の含有量が、例えば、30質量%以上95質量%以下の範囲、好適には、40質量%以上90質量%以下の範囲となるように、潤滑膜成分とその他の添加成分の含有量に応じて、適宜調整することができる。
(A)成分は、下記式で表される酸性リン酸エステルと、そのアミン塩とから選ばれる1種、又は2種以上を含むことができる。
式:(RO)aP(=O)(OH)3-a
式中、aは、1又は2であり、Rは、炭素数10未満の炭化水素基である。
酸性リン酸エステルは、下記式(1)で表されるモノエステル(a=1のとき)、及び、下記式(2)で表されるジエステル(a=2のとき)のうち少なくとも一方を含むことができ、a=2のとき、Rは互いに独立に選択可能である。酸性リン酸エステルは、反応性が高く、被加工材の表面において反応して、潤滑膜の形成に寄与すると共に、(B)成分又は(C)成分と反応することができる。(A)成分は、少なくともモノエステルを含むことができ、例えば、モノエステルとジエステルとを含むことができる。
式(1):(RO)P(=O)(OH)2
式(1)中、Rは、炭素数10未満の炭化水素基である。
式(2):(R1O)(R2O)P(=O)(OH)
式(2)中、R1、R2は、互いに独立に、炭素数10未満の炭化水素基である。
式(3):(R1)bNH3-b
式(3)中、bは、1、2又は3であり、R1は、炭化水素基又は置換基を有する炭化水素基である。
アミン化合物において、炭化水素基は、直鎖、分岐鎖又は環状の構造を有することができる。具体的には、アルキル基等の非環式脂肪族炭化水素基の他、環式脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられ、それらのうちの1種、又は2種以上を混合して用いることもできる。bが2以上のとき、R1は互いに独立に選択可能である。炭化水素基は、例えば、アミノ基等の置換基を有していてもよい。
(B)成分は、アルカリ金属の塩から選ばれる1種、又は2種以上であり、アルカリ金属としては、例えば、Li、Na、K等が挙げられる。好適には、Naが用いられる。アルカリ金属塩は、潤滑剤組成物中に溶解可能であれば、有機酸塩でも無機酸塩でもよいが、好適には、有機酸塩、例えば、脂肪族又は芳香族のスルフォネート、脂肪族又は芳香族のカルボキシレート、脂肪族又は芳香族のフォスフェート、及びフェネート等が挙げられる。具体的には、アルキルスルフォン酸塩等のアルキル基を含む脂肪族スルフォネート、アルキルベンゼンスルフォン酸塩等のアルキルアリル基を含む芳香族スルフォネート、脂肪族モノカルボン酸塩等の脂肪族カルボキシレート、サリシレート等の芳香族カルボキシレート等が用いられる。脂肪族モノカルボン酸としては、ステアリン酸、オクチル酸(2-エチルヘキサン酸)等の直鎖又は分岐鎖を有する飽和脂肪酸、ナフテン酸等の環状の飽和脂肪酸等が挙げられる。
(C)成分は、多価金属の塩(ただし、Pbの塩及びアルカリ土類金属の塩は除く)から選ばれる1種、又は2種以上であり、多価金属としては、周期表第3族~第15族に属する金属(ただし、第14族におけるPbは除く)が挙げられる。このような金属として、具体的には、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Mo、Ce(第3族~第12族)等の遷移金属、Al、Bi、Sn(第13族~第15族)等を用いることができる。Mg、Ca、Ba等のアルカリ土類金属(第2族)は含まれない。好適には、Co、Ni、Cu、Zn及びSn等を用いることができ、これら多価金属から選ばれる少なくとも1種を含む塩を(C)成分とすることができる。
潤滑剤組成物は、潤滑膜成分として上記した(A)~(C)成分を含み、基油成分と混合することにより得られる。潤滑剤組成物は、必要に応じて、これら成分以外のその他の成分を含むことができる。その他の成分としては、例えば、鉛や塩素を含まない極圧添加剤や減摩剤、防錆剤、粘度指数向上剤、酸化防止剤、腐食防止剤、抗乳化剤、金属不活性化剤、消泡剤等が挙げられる。
表1に示すように、基油成分に(A)~(C)成分を混合した塑性加工用潤滑剤組成物を調製し、潤滑性能を評価した。実施例1~実施例4の塑性加工用潤滑剤組成物は、(A)成分として、炭素数1~8のアルキル基を有する酸性リン酸エステル又はそのアミン塩を用いており、モノエステルとジエステルは、同等比率で含まれる。実施例1~実施例4における(A)成分とアルキル基の炭素数を以下に示す。
実施例1:メチルアシッドフォスフェートと分岐アルキルアミンとの中和塩(炭素数1)
[酸価:259mgKOH/g、塩基価:178mgKOH/g]
実施例2:ブチルアシッドフォスフェートと芳香族アミンとの中和塩(炭素数4)
[酸価:93mgKOH/g、塩基価:38mgKOH/g]
実施例3:2-エチルヘキシルアシッドフォスフェート(炭素数8)
[酸価:315mgKOH/g]
実施例4:2-エチルヘキシルアシッドフォスフェートとオレイルアミンとの中和塩(炭素数8) [酸価:155mgKOH/g、塩基価:106mgKOH/g]
(B)成分:ナトリウムスルフォネート(アルキルスルフォン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルフォン酸ナトリウムの混合物)[中性塩]
(C)成分:オクチル酸亜鉛
基油成分:鉱油[46mm2/s(40℃動粘度)]
得られた塑性加工用潤滑剤組成物を用いて、冷間圧造による圧造実機試験を行い、図2に示すように、ワークWを一定個数加工したときのパンチPの摩耗量を測定することにより、潤滑性能を評価した。圧造実機試験方法は、以下の通りとした。なお、図2に示す試験装置は、ワークWの加工部に対するパンチPの配置と、両者の間に介在する実施例又は比較例の潤滑剤組成物10との関係を模式的に示したものである。
被加工材:合金鋼(SCM435、リン酸亜鉛皮膜処理+金属石鹸、φ7.85)
工具:工具鋼
加工速度:150個/分
加工数:10000個
摩耗量:工具加工部の加工前後の径差(単位:μm)
比較のため、表1に示すように、実施例1と同様の(A)成分と基油成分を含み、(B)成分及び(C)成分を含まない塑性加工用潤滑剤組成物を調製して、比較例1とした。また、(B)成分又は(C)成分を含まない塑性加工用潤滑剤組成物を調製して、比較例2~比較例5とした。(C)成分を含まない比較例2、比較例3は、(B)成分の含有量を、それぞれ、5質量%、10質量%とし、(B)成分を含まない比較例4、比較例5は、(C)成分の含有量を、それぞれ、5質量%、10質量%とし、基油成分の含有量を調整して、全体が100質量%となるようにした。
比較のため、表1に示すように、(A)成分に代えて、(a)成分として、以下に示す炭素数10~18のアルキル基を有する酸性リン酸エステル又はそのアミン塩を用い、それ以外は実施例1と同様にして、塑性加工用潤滑剤組成物を調製した。
比較例6:イソデシルアシッドフォスフェート(炭素数10)
[酸価:280mgKOH/g]
比較例7:ラウリルアシッドフォスフェート(炭素数12)
[酸価:245mgKOH/g]
比較例8:オレイルアシッドフォスフェート(炭素数18)
[酸価:220mgKOH/g]
表2に示すように、実施例1と同様の(A)成分と基油成分を含み、(B)成分又は(C)成分を、以下のように変更した塑性加工用潤滑剤組成物を調製して、実施例5~実施例9とした。
実施例5:ステアリン酸ナトリウム[(B)成分]
実施例6:ステアリン酸カリウム[(B)成分]
実施例7:ステアリン酸リチウム[(B)成分]
実施例8:オクチル酸マンガン[(C)成分]
参考例9:オクチル酸バリウム[(C)成分]
参考例10:カルシウムスルフォネート;アルキルベンゼンスルフォン酸カルシウム[中性塩;(C)成分]
比較のため、表2に示すように、(A)成分に代えて、(a’)成分として、以下に示す炭素数1~8のアルキル基を有するリン酸トリエステルを用い、それた以外は実施例1と同様にして、塑性加工用潤滑剤組成物を調製した。
比較例9:トリメチルフォスフェート(炭素数1)
比較例10:トリブチルフォスフェート(炭素数4)
比較例11:トリ2-エチルヘキシルフォスフェート(炭素数8)
比較のため、表2に示すように、塑性加工用潤滑剤組成物を、公知の以下の油剤に変更し、実施例1と同様にして、塑性加工用潤滑剤組成物を調製した。
比較例12:塑性加工における汎用的な潤滑成分を含有した油剤
比較例13:有機鉛を含有した油剤
比較例14:塩素系極圧剤を含有した油剤
表3に示すように、実施例1と同様の(A)~(C)成分と基油成分を含み、(A)成分の含有量を、以下のように、1質量%~50質量%の範囲で変更した塑性加工用潤滑剤組成物を調製して、実施例11~実施例20とした。
実施例11:1質量%[(A)成分]
実施例12:3質量%[(A)成分]
実施例13:10質量%[(A)成分]
実施例14:30質量%[(A)成分]
実施例15:50質量%[(A)成分]
実施例16:0.1質量%[(B)及び(C)成分]
実施例17:1質量%[(B)及び(C)成分]
実施例18:3質量%[(B)及び(C)成分]
実施例19:7質量%[(B)及び(C)成分]
実施例20:10質量%[(B)及び(C)成分]
表4に示すように、実施例1と同様の(A)~(B)成分と基油成分を含み、(C)成分となる多価金属塩を、以下のように変更した塑性加工用潤滑剤組成物を調製して、実施例21~実施例27、参考例28、実施例29~実施例33とした。(C)成分の含有量は、いずれも5質量%とした。
実施例21:オクチル酸コバルト[(C)成分]
実施例22:オクチル酸鉄[(C)成分]
実施例23:オクチル酸モリブデン[(C)成分]
実施例24:オクチル酸ビスマス[(C)成分]
実施例25:オクチル酸錫[(C)成分]
実施例26:オクチル酸ジルコニウム[(C)成分]
実施例27:オクチル酸セリウム[(C)成分]
参考例28:ナフテン酸マグネシウム[(C)成分]
実施例29:ナフテン酸銅[(C)成分]
実施例30:ナフテン酸ニッケル[(C)成分]
実施例31:ナフテン酸クロム[(C)成分]
実施例32:ナフテン酸バナジウム[(C)成分]
実施例33:ステアリン酸アルミニウム[(C)成分]
以下、参考形態の例を示す。
項1.
基油成分と、
(A)炭素数10未満の炭化水素基を有する酸性リン酸エステル及び炭素数10未満の炭化水素基を有する酸性リン酸エステルのアミン塩から選ばれる1種以上と、
(B)アルカリ金属塩から選ばれる1種以上と、
(C)多価金属塩(ただし、Pbの塩を除く)から選ばれる1種以上と、
を含む、塑性加工用潤滑剤組成物。
項2.
上記(A)成分において、上記酸性リン酸エステルは、炭素数10未満の炭化水素基を有する酸性リン酸モノエステルを含む、項1に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
項3.
上記(A)成分において、上記酸性リン酸エステルは、炭素数10未満の炭化水素基を有する酸性リン酸モノエステルと、炭素数10未満の炭化水素基を有する酸性リン酸ジエステルとを含む、項1に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
項4.
上記(A)成分において、上記炭化水素基の炭素数は1~8である、項1~3のいずれか1項に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
項5.
上記(A)成分において、上記炭化水素基の炭素数は1~4である、項4に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
項6.
上記(A)成分において、上記炭化水素基はアルキル基である、項1~5のいずれか1項に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
項7.
上記(B)成分において、上記アルカリ金属塩は、Li、Na及びKのうち少なくとも1種を含む有機酸塩である、項1~6のいずれか1項に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
項8.
上記(C)成分において、上記多価金属塩は、Mg、Ca、Ba、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Mo、Ce、Al、Bi及びSnのうち少なくとも1種を含む有機酸塩である、項1~7のいずれか1項に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
項9.
上記(C)成分において、上記多価金属塩は、Co、Ni、Cu、Zn及びSnのうち少なくとも1種を含む有機酸塩である、項8に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
項10.
塑性加工用潤滑剤組成物の全体における上記(A)成分の含有量は、1質量%以上であり、上記(B)成分の含有量は、0.1質量%以上であり、上記(C)成分の含有量は、0.1質量%以上である、項1~9のいずれか1項に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
項11.
上記(A)成分の含有量は、3質量%以上50質量%以下であり、上記(B)成分の含有量は、1質量%以上10質量%以下であり、上記(C)成分の含有量は、1質量%以上10質量%以下である、項10に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
2 被加工材
Claims (11)
- 金属の塑性加工に用いられる塑性加工用潤滑剤組成物であって、
基油成分と、
(A)下記式で表される酸性リン酸エステル及び上記酸性リン酸エステルのアミン塩から選ばれる1種以上と、
式:(RO)aP(=O)(OH)3-a
式中、aは、1又は2であり、Rは、炭素数10未満の炭化水素基であり、a=2のとき、Rは互いに独立に選択可能である。
(B)上記(A)成分と反応性を有するアルカリ金属有機酸塩であって、アルカリ金属のスルフォネート、カルボキシレート、フォスフェート及びフェネートから選ばれる1種以上と、
(C)上記(A)成分と反応性を有する多価金属有機酸塩であって、周期表第3族~第15族に属する多価金属(ただし、周期表第14族におけるPbを除く)のスルフォネート、カルボキシレート、フォスフェート及びフェネートから選ばれる1種以上と、を含み、
塑性加工用潤滑剤組成物の全体における上記(A)成分の含有量は、1質量%以上50質量%以下であり、上記(B)成分の含有量は、0.1質量%以上10質量%以下であり、上記(C)成分の含有量は、0.1質量%以上10質量%以下である、塑性加工用潤滑剤組成物。 - 上記(A)成分において、上記炭化水素基は、脂肪族炭化水素基である、請求項1に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
- 上記(A)成分において、上記酸性リン酸エステルは、下記式(1)で表される酸性リン酸モノエステルと、下記式(2)で表される酸性リン酸ジエステルとを含む、請求項1又は2に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
式(1):(RO)P(=O)(OH)2
式(1)中、Rは、炭素数10未満の炭化水素基である。
式(2):(R1O)(R2O)P(=O)(OH)
式(2)中、R1、R2は、互いに独立に、炭素数10未満の炭化水素基である。 - 上記(A)成分において、上記炭化水素基の炭素数は1~8である、請求項1~3のいずれか1項に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
- 上記(A)成分において、上記炭化水素基の炭素数は1~4である、請求項4に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
- 上記(A)成分において、上記炭化水素基はアルキル基である、請求項1~5のいずれか1項に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
- 上記(B)成分において、上記アルカリ金属有機酸塩は、Li、Na及びKのうち少なくとも1種を含む脂肪族又は芳香族のスルフォネート、脂肪族又は芳香族のカルボキシレート、脂肪族又は芳香族のフォスフェート及びフェネートから選ばれる有機酸塩である、請求項1~6のいずれか1項に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
- 上記(C)成分において、上記多価金属有機酸塩は、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Mo、Ce、Al、Bi及びSnのうち少なくとも1種を含む脂肪族又は芳香族のスルフォネート、脂肪族又は芳香族のカルボキシレート、脂肪族又は芳香族のフォスフェート及びフェネートから選ばれる有機酸塩である、請求項1~7のいずれか1項に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
- 上記(C)成分において、上記多価金属有機酸塩は、Co、Ni、Cu、Zn及びSnのうち少なくとも1種を含む脂肪族又は芳香族のスルフォネート、脂肪族又は芳香族のカルボキシレート、脂肪族又は芳香族のフォスフェート及びフェネートから選ばれる有機酸塩である、請求項8に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
- 上記有機酸塩は、脂肪族スルフォネート、脂肪族カルボキシレート、脂肪族フォスフェート及びフェネートのうち少なくとも1種を含む、請求項7~9のいずれか1項に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
- 上記(A)成分の含有量は、3質量%以上50質量%以下であり、上記(B)成分の含有量は、1質量%以上10質量%以下であり、上記(C)成分の含有量は、1質量%以上10質量%以下である、請求項1~10のいずれか1項に記載の塑性加工用潤滑剤組成物。
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