JPH08157473A - ピラゾール系チアゾリジン類 - Google Patents

ピラゾール系チアゾリジン類

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JPH08157473A
JPH08157473A JP7246171A JP24617195A JPH08157473A JP H08157473 A JPH08157473 A JP H08157473A JP 7246171 A JP7246171 A JP 7246171A JP 24617195 A JP24617195 A JP 24617195A JP H08157473 A JPH08157473 A JP H08157473A
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alkyl
atom
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JP7246171A
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Yoshio Obara
義夫 小原
Mikio Suzuki
幹夫 鈴木
Nobuhide Miyaji
伸英 宮地
Katsuhiro Kato
克浩 加藤
Keisuke Oodoi
啓祐 大土井
Tetsuya Kobayashi
徹也 小林
Kenichi Shikada
謙一 鹿田
Takeshi Naito
剛 内藤
Takashi Yotsumoto
孝志 四元
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Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D417/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00
    • C07D417/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings
    • C07D417/06Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D417/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00
    • C07D417/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing three or more hetero rings

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 糖尿病及びその合併症の予防、治療薬の提供 【解決手段】 式(I)で表されるピラゾール系チアゾ
リジ類又はその塩,ならびに当該化合物又はその塩を含
む糖尿病及び糖尿病合併症の予防・治療等。 〔式中、X1は、S又はOを表す。X2は、S、O又はNH
を表す。Yは、CH等を表す。R1は、C1-C10アルキル
基、C1-C10アルコキシ基等を表すか、 −Vk−Wl−Z (Zは、C3-C10シクロアルキル基、C6-C14芳香族基、C4
-C12複素環芳香族基又はC4-C6複素脂環式基等を表す。
Vは、O、S、SO、SO2又はNR8(R8は水素原子、C 1-C3
アルキル基を表す)を表す。Wは、水酸基、オキソ及び
C1-C7アルキル基により最大3個まで置換されていても
よい2価のC1-C6の飽和又はC2-C6の不飽和鎖状炭化水素
基等を表す。k及びlは、0又は1を表す等を表す。R2
及びR3は、各々独立して、水素原子、C1-C7アルキル基
等を表す。R4は、水素原子又はC1-C7アルキル基等を表
す。R5は、水素原子又はカルボキシメチル基を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血糖低下作用及び坑
グリケーション作用を有する新規ピラゾール系チアゾリ
ジン類に関するものであり、医薬又は獣医学の分野、特
に糖尿病及び糖尿病性合併症の予防や治療に用いられる
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら血糖値を低下させる経口糖尿病薬として、種々のスル
フォニルウレア剤やビグアナイド剤が広く用いられてき
た。しかしこれらの薬剤は、重篤な低血糖昏睡や乳酸ア
シドーシス発現の可能性があるため、その使用に関して
は充分な注意を必要とするなど多くの欠点を有してい
た。Chem. Pharm. Bull., vol. 30,P3563(1982), J. Me
d. Chem., vol. 32, P421(1989), J. Med. Chem., vol.
34, P318(1991)、J. Med. Chem., vol. 33, P1418(199
0)、日本特開昭55-64586号公報、欧州公開特許公報1773
53号、283035号、283036号、332331号、332332号には、
種々のチアゾリジンジオン類が血糖低下作用を示すこと
が記載されており、これらは特にII型の糖尿病において
有用であり、先の経口糖尿病薬におけるような低血糖障
害を起こしにくい薬剤として注目されている。しかし、
これらの化合物は効果的に血糖値を低下させる作用は有
するが、糖尿病に伴う種々の慢性症状、たとえば糖尿病
性腎症、糖尿病性白内障、糖尿病性網膜症、糖尿病性神
経障害などの軽減や、発症防止の有効性はまだ完全に証
明されていない。
【0003】更に、チアゾリジンジオン環の5位にピラ
ゾールメチレンが結合した化合物の例が幾つか知られて
いる。例えば、米国特許公報3615608号はN−エチルチ
アゾリジンジオン誘導体が、日本特開平03-204640号公
報、日本特開平01-224749号公報はN−スルフォエチル
やN−カルボキシエチルチアゾリジンジオン誘導体が、
ハロゲン化銀フォトグラフィック用材として有用である
ことを報告している。しかしこれらの化合物が、血糖低
下作用を有することは全く知られていない。
【0004】一方、近年糖尿病や動脈硬化に伴う多様な
生理障害を引き起こすものとして、生体内蛋白質の非酵
素的糖化が注目されている。一般に食品の加熱処理や貯
蔵中に起こる、還元糖とアミノ酸や蛋白質との反応は、
メイラード反応として知られている。1970年代に
は、このメイラード反応が実際に生体内で起こっている
ことが確認され、最近ではこの反応はグリケーション
(glycation )と呼ばれている( J. Biol. Chem., vo
1. 252, P2998(1977))。さらに、糖尿病のような慢
性な高血糖状態においはグリケーションが亢進している
事が明らかとされ、これが引き金となって種々の糖尿病
性合併症が起こると推測されている( New Eng. J. Me
d., vo1. 314, P403 (1986))。グリケーションの過
程はまだ完全に明らかにされてはいないが、種々の生体
内蛋白質が還元糖と非酵素的にシッフ塩基を形成し、こ
れがアマドリ転位を起こした後に架橋重合して、蛍光を
発する褐変物質、AGE(advanced glycosylation end
products )に変わると考えられている。ラットの糖尿
病性白内障においては、水晶体蛋白のクリスタリンのグ
リケーションが亢進していることが確認された。更に、
神経ミエリン蛋白質のグリケーションと糖尿病性神経障
害、結合組織に存在するコラーゲンやエラスチンのグリ
ケーションと腎機能低下を引き起こす腎糸球体基底膜の
肥厚、アテローム性動脈硬化症への関連が推測されてい
る。Brownleeらは、アミノグアニジンが抗グリケーショ
ン作用により、糖尿病ラットの動脈壁におけるAGE蛋
白の生成を抑制することを報告しており、糖尿病を始め
とする疾患を予防するものとして注目されている(Scie
nce, vo1. 232, P1629(1986))。しかしながら、上記
アミノグアニジンは必ずしもその作用が充分とは言え
ず、実用的に充分満足できる抗グリケーション剤は未だ
見出されていない。
【0005】更に生体内においてグルコース、ガラクト
ース等のアルドースをソルビトール、ガラクチトール等
のポリオールに還元する酵素としてアルドース還元酵素
(AR)が知られている。かかる酵素により生じた組織
内、臓器へのポリオールの蓄積は種々の糖尿病性合併症
(糖尿病性眼症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症等)
の発症、進行に強く関与することが知られており、本酵
素の阻害剤はこれら合併症の治療薬として有用である。
【0006】この様な背景のもと、本発明者らは、上記
公開特許公報に具体的に記載されていないチアゾリジン
類を種々合成して検討した結果、より優れた血糖低下作
用を有し、かつ上記化合物では知られていなかった、抗
グリケーション作用やアルドース還元酵素阻害活性を併
せもつ化合物を見出した。本発明は、糖尿病及び糖尿病
性合併症の予防や治療に供し得るピラゾール系チアゾリ
ジン類を提供する。
【0007】本発明に関する新規のピラゾール系チアゾ
リジン誘導体は、下記の式(I)
【0008】
【化25】
【0009】〔式中、X1は、S又はOを表す。X2は、
S、O又はNHを表す。Yは、CR6R7(R6は、水素原子、
C1-C7アルキル基、C3-C7シクロアルキル基を表し、R
7は、水素原子、C1-C7アルキル基、C3-C7シクロアルキ
ル基を表すか、R4と一緒になって結合を表す。) を表
す。
【0010】R1は、C1-C10アルキル基、C2-C10アルケニ
ル基、C2-C10アルキニル基、C1-C10アルコキシ基、C2-C
10アルケニルオキシ基、C1-C10アルキルチオ基、C1-C10
モノアルキルアミノ基又はジC1-C10アルキルアミノ基
(該C1-C10アルキル基、C2-C10アルケニル基、C2-C10
ルキニル基、C1-C10アルコキシ基、C2-C10アルケニルオ
キシ基、C1-C10アルキルチオ基、C1-C10モノアルキルア
ミノ基及びジC1-C10アルキルアミノ基はいずれも水酸基
又はC1-C7アルキル基で置換されていてもよい。)を表
すか、 −Vk−Wl−Z (Zは、C3-C10シクロアルキル基、C3-C7シクロアルケ
ニル基、C6-C14芳香族基、C4-C12複素環芳香族基(該複
素環芳香族基は、酸素原子、イオウ原子、窒素原子の中
から選ばれたヘテロ原子を最大5個まで環の構成要素と
して含んでいてもよい)又はC4-C6複素脂環式基(該複
素脂環式基は、酸素原子、イオウ原子、窒素原子の中か
ら選ばれたヘテロ原子を最大3個まで環の構成要素とし
て含んでいてもよい)を表す(該C3-C10シクロアルキル
基、C3-C7シクロアルケニル基、C6-C14芳香族基、C4-C
12複素環芳香族基又はC4-C6複素脂環式基は、合計5個
以内の置換基(該置換基は水素原子、C1-C7アルキル
基、C3-C7シクロアルキル基、C3-C 7シクロアルケニル
基、(該アルキル基、シクロアルキル基及びシクロアル
ケニル基は水酸基により置換されていてもよい)、水酸
基、C1-C7アルコキシ基、C1-C7アルキルチオ基、ハロゲ
ン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基、アミノ基、
メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、アセトアミド基、
メタンスルホニルアミド基、カルボキシル基、C1-C3
ルコキシカルボニル基、ニトリル基、カルバモイル基、
スルファモイル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、
フェニル、ナフチル、フラニル、チエニル、イミダゾリ
ル、ピリジル又はベンジル(該フェニル、ナフチル、フ
ラニル、チエニル、イミダゾリル、ピリジル及びベンジ
ルは、いずれも、C1-C7アルキル基、C3-C7シクロアルキ
ル基、C1-C3アルコキシ基、C1-C3アルキルチオ基、水酸
基、ハロゲン原子、ニトロ基又はジメチルアミノ基の中
から最大5個まで置換されていてもよい)、1−テトラ
ゾリル、3−テトラゾリル、5−テトラゾリル、チアゾ
リジンジオン−5−イル、チアゾリジンジオン−5−イ
ルメチルを表す)を有していてもよい)。
【0011】Vは、O、S、SO、SO2又はNR8(R8は水素
原子又はC1-C3アルキル基を表す。)を表す。
【0012】Wは、水酸基、オキソ及びC1-C7アルキル
基により最大3個まで置換されていてもよい2価のC1-C
6の飽和又はC2-C6の不飽和鎖状炭化水素基を表す。k及
びlは、0又は1を表す。)を表すか、
【0013】−V−W−V−W−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表し、2つのV及
びWは、それぞれ同じでも異なっていてもよい)を表す
か、 −W−V−W−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表し、2つのW
は、それぞれ同じでも異なっていてもよい)を表すか、 −V−W−V−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表し、2つのV
は、それぞれ同じでも異なっていてもよい)を表すか、
又は −W−V−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表す)を表す。
【0014】R2及びR3は、各々独立して、水素原子、C1
-C7アルキル基、C3-C7シクロアルキル基、(該C1-C7
ルキル基及びC3-C7シクロアルキル基は水酸基で置換さ
れていてもよい。)フェニル基、ナフチル基、ベンジル
基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、フ
ラニル基、チエニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イ
ミダゾリル基、ピラニル基、キノリル基、ベンゾオキサ
ゾリル基、ベンゾチアゾリル基又は、ベンゾイミダゾリ
ル基(該フェニル基、ナフチル基、ベンジル基、ピリジ
ル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、フラニル基、
チエニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル
基、ピラニル基、キノリル基、ベンゾオキサゾリル基、
ベンゾチアゾリル基、及びベンゾイミダゾリル基は、い
ずれも水酸基、C1-C7アルキル基、C1-C7アルコキシ基及
びハロゲン原子により最大5個まで置換されていてもよ
い。)を表し、R2又はR3がピラゾール環上の3位、4位
又は5位の炭素原子と結合している場合は上記の置換基
の他にハロゲン原子であってもよい。
【0015】R4は、水素原子又はC1-C7アルキル基を表
すか、R7と一緒になって結合を表す。
【0016】R5は、水素原子又はカルボキシメチル基を
表す。
【0017】〕で表されるピラゾール系チアゾリジン類
又はその塩である。
【0018】式(I)で表される化合物の置換基の定義
について、具体的な例を挙げて説明し、各々の置換基に
ついて好適なものを説明する。尚、本発明の範囲はこれ
らの具体例によって限定されるものではない。
【0019】式(I)において示される各置換基を具体
的に説明する。
【0020】R1において、
【0021】C1-C10アルキル基としては、メチル、エチ
ル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、s-
ブチル、t-ブチル、1-ペンチル、2-ペンチル、3-ペンチ
ル、i-ペンチル、neo-ペンチル、t-ペンチル、1-ヘキシ
ル、2-ヘキシル、3-ヘキシル、1-メチル-1-エチル-n-ペ
ンチル、1,1,2-トリメチル-n-プロピル、1,2,2-トリメ
チル-n-プロピル、3,3-ジメチル-n-ブチル、1-ヘプチ
ル、2-ヘプチル、1-エチル-1,2-ジメチル-n-プロピル、
1-エチル-2,2-ジメチル-n-プロピル、1-オクチル、3-オ
クチル、4-メチル-3-n-ヘプチル、6-メチル-2-n-ヘプチ
ル、2-プロピル-1-n-ヘプチル、2,4,4-トリメチル-1-n-
ペンチル、1-ノニル、2-ノニル、2,6-ジメチル-4-n-ヘ
プチル、3-エチル-2,2-ジメチル-3-n-ペンチル、3,5,5-
トリメチル-1-n-へキシル、1-デシル、2-デシル、4-デ
シル、3,7-ジメチル-1-n-オクチル及び3,7-ジメチル-3-
n-オクチル等が挙げられる。好ましくはC4-C10アルキル
基として、n-ブチル、i-ブチル、s-ブチル、t-ブチル、
1-ペンチル、2-ペンチル、3-ペンチル、i-ペンチル、ne
o-ペンチル、t-ペンチル、1-ヘキシル、2-ヘキシル、3-
ヘキシル、1-メチル-1-エチル-n-ペンチル、1,1,2-トリ
メチル-n-プロピル、1,2,2-トリメチル-n-プロピル、3,
3-ジメチル-n-ブチル、1-ヘプチル、2-ヘプチル、1-エ
チル-1,2-ジメチル-n-プロピル、1-エチル-2,2-ジメチ
ル-n-プロピル、1-オクチル、3-オクチル、4-メチル-3-
n-ヘプチル、6-メチル-2-n-ヘプチル、2-プロピル-1-n-
ヘプチル、2,4,4-トリメチル-1-n-ペンチル、1-ノニ
ル、2-ノニル、2,6-ジメチル-4-n-ヘプチル、3-エチル-
2,2-ジメチル-3-n-ペンチル、3,5,5-トリメチル-1-n-へ
キシル、1-デシル、2-デシル、4-デシル、3,7-ジメチル
-1-n-オクチル及び3,7-ジメチル-3-n-オクチル等が挙げ
られる。いずれも水酸基又はC1-C7アルキル基で置換さ
れていてもよい。
【0022】C2-C10アルケニル基としては、エテニル、
1-プロぺニル、2-プロぺニル、1-メチルビニル、1-ブテ
ニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチル-1-プロぺニ
ル、1-メチル-2-プロぺニル、2-メチル-2-プロぺニル、
1-エチル-2-ビニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-
ペンテニル、4-ペンテニル、1,2-ジメチル-1-プロぺニ
ル、1,2-ジメチル-2-プロぺニル、1-エチル-1-プロぺニ
ル、1-エチル-2-プロぺニル、1-メチル-1-ブテニル、1-
メチル-2-ブテニル、2-メチル-1-ブテニル、1-i-プロピ
ルビニル、2,4-ペンタジエニル、1-ヘキセニル、2-ヘキ
セニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、
2,4-ヘキサジエニル、1-メチル-1-ペンテニル、1-ヘプ
テニル、1-オクテニル、1-ノネニル及び1-デセニル等が
挙げられる。好ましくはC5-C10アルケニル基として、1-
ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニ
ル、1,2-ジメチル-1-プロぺニル、1,2-ジメチル-2-プロ
ぺニル、1-エチル-1-プロぺニル、1-エチル-2-プロぺニ
ル、1-メチル-1-ブテニル、1-メチル-2-ブテニル、2-メ
チル-1-ブテニル、1-i-プロピルビニル、2,4-ペンタジ
エニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、
4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、2,4-ヘキサジエニル、1-
メチル-1-ペンテニル、1-ヘプテニル、1-オクテニル、1
-ノネニル及び1-デセニル等が挙げられる。いずれも水
酸基又はC1-C7アルキル基で置換されていてもよい。
【0023】C2-C10アルキニル基としては、エチニル、
1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチニル、2-ブチニ
ル、3-ブチニル、1-ペンチニル、2-ペンチニル、3-ペン
チニル、4-ペンチニル、1-ヘキシニル、2-ヘキシニル、
3-ヘキシニル、4-ヘキシニル、5-ヘキシニル、1-ヘプチ
ニル、1-オクチニル、1-ノニニル及び1-デシニル等が挙
げられ、好ましくはC5-C10アルキニル基として、1-ペン
チニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、4-ペンチニル、
1-ヘキシニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-ヘキシ
ニル、5-ヘキシニル、1-ヘプチニル、1-オクチニル、1-
ノニニル及び1-デシニル等が挙げられる。いずれも水酸
基又はC1-C7アルキル基で置換されていてもよい。
【0024】C1-C10アルコキシ基としては、メトキシ、
エトキシ、n-プロポキシ、i-プロポキシ、n-ブトキシ、
i-ブトキシ、s-ブトキシ、t-ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキ
シ、ノニルオキシ及びデシルオキシ等が挙げられ、好ま
しくはC4-C10アルコキシ基として、n-ブトキシ、i-ブト
キシ、s-ブトキシ、t-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキ
シルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニル
オキシ及びデシルオキシ等が挙げられる。いずれも水酸
基又はC1-C7アルキル基で置換されていてもよい。
【0025】C2-C10アルケニルオキシ基としては、エテ
ニルオキシ、1-プロペニルオキシ、2-プロペニルオキ
シ、1-ブテニルオキシ、2-ブテニルオキシ、3-ブテニル
オキシ、1-ペンテニルオキシ、2-ペンテニルオキシ、3-
ペンテニルオキシ、4-ペンテニルオキシ、2,4-ペンタジ
エニルオキシ、1-ヘキセニルオキシ、2-ヘキセニルオキ
シ、3-ヘキセニルオキシ、4-ヘキセニルオキシ、5-ヘキ
セニルオキシ、2,4-ヘキサジエニルオキシ、1-ヘプテニ
ルオキシ、1-オクテニルオキシ、1-ノネニルオキシ及び
1-デセニルオキシ等が挙げられ、好ましくはC5-C10アル
ケニルオキシ基として、1-ペンテニルオキシ、2-ペンテ
ニルオキシ、3-ペンテニルオキシ、4-ペンテニルオキ
シ、2,4-ペンタジエニルオキシ、1-ヘキセニルオキシ、
2-ヘキセニルオキシ、3-ヘキセニルオキシ、4-ヘキセニ
ルオキシ、5-ヘキセニルオキシ、2,4-ヘキサジエニルオ
キシ、1-ヘプテニルオキシ、1-オクテニルオキシ、1-ノ
ネニルオキシ及び1-デセニルオキシ等が挙げられる。い
ずれも水酸基又はC1-C7アルキル基で置換されていても
よい。
【0026】C1-C10アルキルチオ基としては、メチルチ
オ、エチルチオ、n-プロピルチオ、i-プロピルチオ、n-
ブチルチオ、i-ブチルチオ、s-ブチルチオ、t-ブチルチ
オ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、オク
チルチオ、ノニルチオ及びデシルチオ等が挙げられ、好
ましくはC5-C10アルキルチオ基として、ペンチルチオ、
ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、オクチルチオ、ノニルチ
オ及びデシルチオ等が挙げられる。いずれも水酸基又は
C1-C7アルキル基で置換されていてもよい。
【0027】C1-C10モノアルキルアミノ基としては、メ
チルアミノ、エチルアミノ、n-プロピルアミノ、i-プロ
ピルアミノ、n-ブチルアミノ、i-ブチルアミノ、s-ブチ
ルアミノ、t-ブチルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシル
アミノ、ヘプチルアミノ、オクチルアミノ、ノニルアミ
ノ及びデシルアミノ等が挙げられ、好ましくはC5-C10
ノアルキルアミノ基として、ペンチルアミノ、ヘキシル
アミノ、ヘプチルアミノ、オクチルアミノ、ノニルアミ
ノ及びデシルアミノ等が挙げられる。いずれも水酸基又
はC1-C7アルキル基で置換されていてもよい。
【0028】ジC1-C10アルキルアミノ基として、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−n−プロピルアミノ、
ジ−i−プロピルアミノ、ジ−n−ヘキシルアミノ、N-
メチル-N-n−ペンチルアミノ、N-メチル-N-n−ヘキシ
ルアミノ、N-メチル-N-n−ヘプチルアミノ、N-メチル-
N-n−オクチルアミノ、N-メチル-N-n−ノニルアミ
ノ、及びN-メチル-N-n−デシルアミノ等が挙げられ、
好ましくはN-メチル-N-n−ペンチルアミノ、N-メチル-
N-n−ヘキシルアミノ、N-メチル-N-n−ヘプチルアミ
ノ、N-メチル-N-n−オクチルアミノ、N-メチル-N-n−
ノニルアミノ、及びN-メチル-N-n−デシルアミノ等が
挙げられる。いずれも水酸基又はC1-C7アルキル基で置
換されていてもよい。
【0029】Zにおいて、
【0030】C3-C10シクロアルキル基としては、シクロ
プロピル、1-メチルシクロプロピル、2-メチルシクロプ
ロピル、4-メチルシクロヘキシル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロ
オクチル、シクロノニル、シクロデシル、ビシクロ
〔2.2.1〕ヘプチル、ビシクロ〔3.1.1〕ヘプ
チル、ビシクロ〔2.2.2〕オクチル、1−アダマン
チル及び2−アダマンチル等が挙げられ、好ましくは、
C6-C10シクロアルキル基として、シクロヘキシル、ビシ
クロ〔2.2.1〕ヘプチル、ビシクロ〔3.1.1〕
ヘプチル、ビシクロ〔2.2.2〕オクチル、1−アダ
マンチル及び2−アダマンチル等が挙げられる。いずれ
も、合計5個以内の置換基(該置換基は水素原子、C1-C
7アルキル基、C3-C7シクロアルキル基、C3-C7シクロア
ルケニル基、(該アルキル基、シクロアルキル基及びシ
クロアルケニル基は水酸基により置換されていてもよ
い。)、水酸基、C1-C7アルコキシ基、C1-C7アルキルチ
オ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ
基、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ア
セトアミド基、メタンスルホニルアミド基、カルボキシ
ル基、C1-C3アルコキシカルボニル基、ニトリル基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基、フェノキシ基、ベン
ジルオキシ基、フェニル、ナフチル、フラニル、チエニ
ル、イミダゾリル、ピリジル又はベンジル(該フェニ
ル、ナフチル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピ
リジル及びベンジルは、いずれも、C1-C7アルキル基、C
3-C7シクロアルキル基、C1-C3アルコキシ基、C1-C3アル
キルチオ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基又はジメ
チルアミノ基の中から最大5個まで置換されていてもよ
い。)、1−テトラゾリル、3−テトラゾリル、5−テ
トラゾリル、チアゾリジンジオン−5−イル、チアゾリ
ジンジオン−5−イルメチルを表す。)を有していても
よい。
【0031】C3-C7シクロアルケニル基として、シクロ
ヘキセニル(該シクロヘキセニルとしては、1-シクロヘ
キセニル、2-シクロヘキセニル、3-シクロヘキセニルが
挙げられる。)、シクロペンタジエニル、2−ビシクロ
〔2.2.1〕ヘプテニル及び2,5−ビシクロ〔2.
2.1〕ヘプタジエニル等が挙げられる。いずれも、合
計5個以内の置換基(該置換基は水素原子、C1-C7アル
キル基、C3-C7シクロアルキル基、C3-C7シクロアルケニ
ル基、(該アルキル基、シクロアルキル基及びシクロア
ルケニル基は水酸基により置換されていてもよい。)、
水酸基、C1-C7アルコキシ基、C1-C7アルキルチオ基、ハ
ロゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基、アミノ
基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、アセトアミド
基、メタンスルホニルアミド基、カルボキシル基、C1-C
3アルコキシカルボニル基、ニトリル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ
基、フェニル、ナフチル、フラニル、チエニル、イミダ
ゾリル、ピリジル又はベンジル(該フェニル、ナフチ
ル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピリジル及び
ベンジルは、いずれも、C1-C7アルキル基、C3-C7シクロ
アルキル基、C1-C3アルコキシ基、C1-C3アルキルチオ
基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基又はジメチルアミ
ノ基の中から最大5個まで置換されていてもよい。)、
1−テトラゾリル、3−テトラゾリル、5−テトラゾリ
ル、チアゾリジンジオン−5−イル、チアゾリジンジオ
ン−5−イルメチルを表す。)を有していてもよい。
【0032】C6-C14芳香族基として、フェニル、ナフチ
ル(該ナフチルとしては、α−ナフチル、β−ナフチル
が挙げられる。)、インデニル(該インデニルとして
は、1-インデニル、2-インデニル、3-インデニル、4-イ
ンデニル、5-インデニル、6-インデニル、7-インデニル
が挙げられる。)、インダニル(該インダニルとしては
1-インダニル、2-インダニル、4-インダニル、5-インダ
ニルが挙げられる。)、又はフルオレニル(該フルオレ
ニルとしては、1-フルオレニル、2-フルオレニル、3-フ
ルオレニル、4-フルオレニル、9-フルオレニルが挙げら
れる。)等が挙げられ、好ましくはC6-C14芳香族基とし
て、フェニル、ナフチル(該ナフチルとしては、α−ナ
フチル、β−ナフチルが挙げられる。)、又はフルオレ
ニル(該フルオレニルとしては、1-フルオレニル、2-フ
ルオレニル、3-フルオレニル、4-フルオレニル、9-フル
オレニルが挙げられる。)等が挙げられる。いずれも、
合計5個以内の置換基(該置換基は水素原子、C1-C7
ルキル基、C3-C7シクロアルキル基、C3-C7シクロアルケ
ニル基、(該アルキル基、シクロアルキル基及びシクロ
アルケニル基は水酸基により置換されていてもよ
い。)、水酸基、C1-C7アルコキシ基、C1-C7アルキルチ
オ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ
基、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ア
セトアミド基、メタンスルホニルアミド基、カルボキシ
ル基、C1-C3アルコキシカルボニル基、ニトリル基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基、フェノキシ基、ベン
ジルオキシ基、フェニル、ナフチル、フラニル、チエニ
ル、イミダゾリル、ピリジル又はベンジル(該フェニ
ル、ナフチル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピ
リジル及びベンジルは、いずれも、C1-C7アルキル基、C
3-C7シクロアルキル基、C1-C3アルコキシ基、C1-C3アル
キルチオ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基又はジメ
チルアミノ基の中から最大5個まで置換されていてもよ
い。)、1−テトラゾリル、3−テトラゾリル、5−テ
トラゾリル、チアゾリジンジオン−5−イル、チアゾリ
ジンジオン−5−イルメチルを表す。)を有していても
よい。
【0033】C4-C12複素環芳香族基が、フリル(該フリ
ルとしては、2-フリル、3-フリルが挙げられる。)、チ
エニル(該チエニルとしては、2-チエニル、3-チエニル
が挙げられる。)、ピロリル(該ピロリルととしては、
1-ピロリル、2-ピロリル、3-ピロリルが挙げられ
る。)、オキサゾリル(該オキサゾリルとしては、2-オ
キサゾリル、4-オキサゾリル、5-オキサゾリルが挙げら
れる。)、チアゾリル(該チアゾリルとしては、2-チア
ゾリル、4-チアゾリル、5-チアゾリルが挙げられ
る。)、イソオキサゾリル(該イソオキサゾリルとして
は、3-イソオキサゾリル、4-イソオキサゾリル、5-イソ
オキサゾリルが挙げられる。)、イソチアゾリル(該イ
ソチアゾリルとしては、3-イソチアゾリル、4-イソチア
ゾリル、5-イソチアゾリルが挙げられる。)、フラザニ
ル(該フラザニルとしては、3-フラザニルが挙げられ
る。)、ピラゾリル(該ピラゾリルとしては、1-ピラゾ
リル、3-ピラゾリル、4-ピラゾリルが挙げられる。)、
オキソピラゾリル(該オキソピラゾリルとしては、3-オ
キソピラゾール-1-イル、3-オキソピラゾール-2-イル、
3-オキソピラゾール-3-イル、3-オキソピラゾール-4-イ
ル、4-オキソピラゾール-3-イルが挙げられる。)、イ
ミダゾリル(該イミダゾリルとしては、1-イミダゾリ
ル、2-イミダゾリル、4-イミダゾリルが挙げられ
る。)、オキソイミダゾリル(該オキソイミダゾリルと
しては、2-オキソイミダゾール-1-イル、2-オキソイミ
ダゾール-4-イルが挙げられる。)、トリアゾリル(該
トリアゾリルとしては、1,2,3-トリアゾール-1-イル、
1,2,3-トリアゾール-2-イル、1,2,3-トリアゾール-4-イ
ル、1,2,4-トリアゾール-1-イル、1,2,4-トリアゾール-
3-イル、1,2,4-トリアゾール-4-イルが挙げられ
る。)、トリアゾロニル(該トリアゾロニルとしては、
1,2,4(2H,4H)-トリアゾール-3-オン-2-イル、1,2,4(2H,
4H)-トリアゾール-3-オン-4-イル、1,2,4(2H,4H)-トリ
アゾール-3-オン-5-イル、1,2,4(1H,2H)-トリアゾール-
3-オン-1-イル、1,2,4(1H,2H)-トリアゾール-3-オン-2-
イル、1,2,4(1H,2H)-トリアゾール-3-オン-5-イルが挙
げられる。)、テトラゾリル(該テトラゾリルとして
は、1-テトラゾリル、2-テトラゾリル、5-テトラゾリル
が挙げられる。)、ピラニル(該ピラニルとしては、2-
ピラニル、3-ピラニル、4-ピラニルが挙げられる。)、
ピリジル(該ピリジルとしては、2-ピリジル、3-ピリジ
ル、4-ピリジルが挙げられる。)、ピリドニル(該ピリ
ドニルとしては、2-ピリドン-1-イル、2-ピリドン-3-イ
ル、2-ピリドン-4-イル、2-ピリドン-5-イル、2-ピリド
ン-6-イル、4-ピリドン-1-イル、4-ピリドン-2-イル、4
-ピリドン-3-イルが挙げられる。)、ピリダジニル(該
ピリダジニルとしては、3-ピリダジニル、4-ピリダジニ
ルが挙げられる。)、ピリダジノニル(該ピリダジノニ
ルとしては、3(2H)-ピリダジノン-2-イル、3(2H)-ピリ
ダジノン-4-イル、3(2H)-ピリダジノン-5-イル、3(2H)-
ピリダジノン-6-イル、4(1H)-ピリダジノン-1-イル、4
(1H)-ピリダジノン-3-イル、4(1H)-ピリダジノン-5-イ
ル、4(1H)-ピリダジノン-6-イルが挙げられる。)、ピ
リミジニル(該ピリミジニルとしては、2-ピリミジニ
ル、4-ピリミジニル、5-ピリミジニルが挙げられ
る。)、ピリミジノニル(該ピリミジノニルとしては、
2(1H)-ピリミジノン-1-イル、2(1H)-ピリミジノン-4-イ
ル、2(1H)-ピリミジノン-5-イル、2(1H)-ピリミジノン-
6-イル、4(3H)-ピリミジノン-2-イル、4(3H)-ピリミジ
ノン-3-イル、4(3H)-ピリミジノン-5-イル、4(3H)-ピリ
ミジノン-6-イル、4(1H)-ピリミジノン-1-イル、4(1H)-
ピリミジノン-2-イル、4(1H)-ピリミジノン-5-イル、4
(1H)-ピリミジノン-6-イルが挙げられる。)、ピラジニ
ル(該ピラジニルとしては、2-ピラジニル、2(1H)-ピラ
ジン-1-イル、2(1H)-ピラジン-3-イル、2(1H)-ピラジン
-5-イル、2(1H)-ピラジン-6-イルが挙げられる。)、ト
リアジニル(該トリアジニルとしては、1,2,3-トリアジ
ン-4-イル、1,2,3-トリアジン-5-イル、1,2,4-トリアジ
ン-3-イル、1,2,4-トリアジン-5-イル、1,2,4-トリアジ
ン-6-イルが挙げられる。)、テトラジニル(該テトラ
ジニルとしては、1,2,3,4-テトラジン-5-イル、1,2,4,5
-テトラジン-3-イルが挙げられる。)、インドリル(該
インドリルとしては、1-インドリル、2-インドリル、3-
インドリル、4-インドリル、5-インドリル、6-インドリ
ル、7-インドリルが挙げられる。)、キノリル(該キノ
リルとしては、2-キノリル、3-キノリル、4-キノリル、
5-キノリル、6-キノリル、7-キノリル、8-キノリルが挙
げられる。)、キノロニル(該キノロニルとしては、2-
キノロン-1-イル、2-キノロン-3-イル、2-キノロン-4-
イル、2-キノロン-5-イル、2-キノロン-6-イル、2-キノ
ロン-7-イル、2-キノロン-8-イル、4-キノロン-1-イ
ル、4-キノロン-2-イル、4-キノロン-3-イル、4-キノロ
ン-5-イル、4-キノロン-6-イル、4-キノロン-7-イル、4
-キノロン-8-イルが挙げられる。)、ベンゾフラニル
(該ベンゾフラニルとしては、2-ベンゾフラニル、3-ベ
ンゾフラニル、4-ベンゾフラニル、5-ベンゾフラニル、
6-ベンゾフラニル、7-ベンゾフラニルが挙げられ
る。)、ベンゾチエニル(該ベンゾチエニルとしては、
2-ベンゾチエニル、3-ベンゾチエニル、4-ベンゾチエニ
ル、5-ベンゾチエニル、6-ベンゾチエニル、7-ベンゾチ
エニルが挙げられる。)、イソキノリル(該イソキノリ
ルとしては、1-イソキノリル、3-イソキノリル、4-イソ
キノリル、5-イソキノリル、6-イソキノリル、7-イソキ
ノリル、8-イソキノリルが挙げられる。)、イソキノロ
ニル(該イソキノロニルとしては、1-イソキノロン-2-
イル、1-イソキノロン-3-イル、1-イソキノロン-4-イ
ル、1-イソキノロン-5-イル、1-イソキノロン-6-イル、
1-イソキノロン-7-イル、1-イソキノロン-8-イル、3-イ
ソキノロン-2-イル、3-イソキノロン-4-イル、3-イソキ
ノロン-5-イル、3-イソキノロン-6-イル、3-イソキノロ
ン-7-イル、3-イソキノロン-8-イルが挙げられる。)、
ベンゾキサゾリル(該ベンゾキサゾリルとしては、2-ベ
ンゾキサゾリル、4-ベンゾキサゾリル、5-ベンゾキサゾ
リル、6-ベンゾキサゾリル、7-ベンゾキサゾリルが挙げ
られる。)、ベンゾチアゾリル(該ベンゾチアゾリルと
しては、2-ベンゾチアゾリル、4-ベンゾチアゾリル、5-
ベンゾチアゾリル、6-ベンゾチアゾリル、7-ベンゾチア
ゾリルが挙げられる。)、ベンゾピラゾリル(ベンゾピ
ラゾリルとしては、1-ベンゾピラゾリル、2-ベンゾピラ
ゾリル、3-ベンゾピラゾリル、4-ベンゾピラゾリル、5-
ベンゾピラゾリル、6-ベンゾピラゾリル、7-ベンゾピラ
ゾリルが挙げられる。)、ベンゾイミダゾリル(該ベン
ゾイミダゾリルとしては、1-ベンゾイミダゾリル、2-ベ
ンゾイミダゾリル、4-ベンゾイミダゾリル、5-ベンゾイ
ミダゾリルが挙げられる。)、ベンゾトリアゾリル(該
ベンゾトリアゾリルとしては、1-ベンゾトリアゾリル、
4-ベンゾトリアゾリル、5-ベンゾトリアゾリルが挙げら
れる。)、ベンゾピラニル(該ベンゾピラニルとして
は、2-ベンゾピラニル、3-ベンゾピラニル、4-ベンゾピ
ラニル、5-ベンゾピラニル、6-ベンゾピラニル、7-ベン
ゾピラニル、8-ベンゾピラニルが挙げられる。)、イン
ドリジニル(該インドリジニルとしては、1-インドリジ
ニル、2-インドリジニル、3-インドリジニル、5-インド
リジニル、6-インドリジニル、7-インドリジニル、8-イ
ンドリジニルが挙げられる。)、プリニル(該プリニル
としては、2-プリニル、6-プリニル、7-プリニル、8-プ
リニルが挙げられる。)、フタラジニル(該フタラジニ
ルとしては、1-フタラジニル、5-フタラジニル、6-フタ
ラジニルが挙げられる。)、オキソフタラジニル(該オ
キソフタラジニルとしては、1-オキソフタラジン-2-イ
ル、1-オキソフタラジン-4-イル、1-オキソフタラジン-
5-イル、1-オキソフタラジン-6-イル、1-オキソフタラ
ジン-7-イル、1-オキソフタラジン-8-イルが挙げられ
る。)、ナフチリジニル(該ナフチリジニルとしては、
2-ナフチリジニル、3-ナフチリジニル、4-ナフチリジニ
ルが挙げられる。)、キノキサリニル(該キノキサリニ
ルとしては、2-キノキサリニル、5-キノキサリニル、6-
キノキサリニルが挙げられる。)、キナゾリニル(該キ
ナゾリニルとしては、2-キナゾリニル、4-キナゾリニ
ル、5-キナゾリニル、6-キナゾリニル、7-キナゾリニ
ル、8-キナゾリニルが挙げられる。)、シンノリニル
(該シンノリニルとしては、3-シンノリニル、4-シンノ
リニル、5-シンノリニル、6-シンノリニル、7-シンノリ
ニル、8-シンノリニルが挙げられる。)、ベンゾジオキ
サニル(該ベンゾジオキサニルとしては、1,4-ベンゾジ
オキサン-2-イル、1,4-ベンゾジオキサン-5-イル、1,4-
ベンゾジオキサン-6-イルが挙げられる。)、オキソナ
フタレニル(該オキソナフタレニルとしては、1,4-オキ
ソナフタレン-2-イル、1,4-オキソナフタレン-5-イル、
1,4-オキソナフタレン-6-イルが挙げられる。)、2,3-
ジヒドロベンゾフラニル(該2,3-ジヒドロベンゾフラニ
ルとしては、2,3-ジヒドロ-4-ベンゾフラニル、2,3-ジ
ヒドロ-5-ベンゾフラニル、2,3-ジヒドロ-6- ベンゾフ
ラニル、2,3-ジヒドロ-7-ベンゾフラニルが挙げられ
る。)、ベンゾチアジニル(該ベンゾチアジニルとして
は、1,4-ベンゾチアジン-2-イル、1,4-ベンゾチアジン-
3-イル、1,4-ベンゾチアジン-4-イル、1,4-ベンゾチア
ジン-5-イル、1,4-ベンゾチアジン-6-イル、1,4-ベンゾ
チアジン-7-イル、1,4-ベンゾチアジン-8-イルが挙げら
れる。)、プテリジニル(該プテリジニルとしては、2-
プテリジニル、4-プテリジニル、6-プテリジニル、7-プ
テリジニルが挙げられる。)、ピラゾロ[1,5-a]ピリ
ミジニル(該ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニルとして
は、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル、ピラゾロ
[1,5-a]ピリミジン-3-イル、ピラゾロ[1,5-a]ピリ
ミジン-5-イル、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イ
ル、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルが挙げられ
る。)、ピラゾロ[5,1-c][1,2,4]トリアジニル(該
ピラゾロ[5,1-c][1,2,4]トリアジニルとしては、ピ
ラゾロ[5,1-c][1,2,4]トリアジン-3-イル、ピラゾ
ロ[5,1-c][1,2,4]トリアジン-4-イル、ピラゾロ
[5,1-c][1,2,4]トリアジン-7-イル、ピラゾロ[5,1
-c][1,2,4]トリアジン-8-イルが挙げられる。)、チ
アゾロ[3,2-b]トリアゾリル(該チアゾロ[3,2-b]ト
リアゾリルとしては、チアゾロ[3,2-b]トリアゾール-
2-イル、チアゾロ[3,2-b]トリアゾール-5-イル、チア
ゾロ[3,2-b]トリアゾール-6-イルが挙げられる。)、
ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジル(該ベンゾピラノ[2,3
-b]ピリジルとしては、ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジ
ン-2-イル、ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジン-3-イル、
ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジン-4-イル、ベンゾピラノ
[2,3-b]ピリジン-5-イル、ベンゾピラノ[2,3-b]ピ
リジン-6-イル、ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジン-7-イ
ル、ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジン-8-イル、ベンゾピ
ラノ[2,3-b]ピリジン-9-イルが挙げられる。)、5H-
ベンゾピラノ[2,3-b]ピリドニル(該5H-ベンゾピラノ
[2,3-b]ピリドニルとしては、5H-ベンゾピラノ[2,3-
b]ピリジン-5-オン-2-イル、5H-ベンゾピラノ[2,3-
b]ピリジン-5-オン-3-イル、5H-ベンゾピラノ[2,3-
b]ピリジン-5-オン-4-イル、5H-ベンゾピラノ[2,3-
b]ピリジン-5-オン-6-イル、としては、5H-ベンゾピラ
ノ[2,3-b]ピリジン-5- オン-7-イル、5H-ベンゾピラ
ノ[2,3-b]ピリジン-5-オン-8-イルが挙げられ
る。)、キサンテニル(該キサンテニルとしては、1-キ
サンテニル、2-キサンテニル、3-キサンテニル、4-キサ
ンテニル、9-キサンテニルが挙げられる。)、フェノキ
サチイニル(該フェノキサチイニルとしては、1-フェノ
キサチイニル、2-フェノキサチイニル、3-フェノキサチ
イニル、4-フェノキサチイニルが挙げられる。)、カル
バゾリル(該カルバゾリルとしては、1-カルバゾリル、
2-カルバゾリル、3-カルバゾリル、4-カルバゾリル、9-
カルバゾリルが挙げられる。)、アクリジニル(該アク
リジニルとしては、1-アクリジニル、2-アクリジニル、
3-アクリジニル、4-アクリジニル、9-アクリジニルが挙
げられる。)、フェナジニル(該フェナジニルとして
は、1-フェナジニル、2-フェナジニル、3-フェナジニ
ル、4-フェナジニルが挙げられる。)、フェノチアジニ
ル(該フェノチアジニルとしては、1-フェノチアジニ
ル、2-フェノチアジニル、3-フェノチアジニル、4-フェ
ノチアジニル、10-フェノチアジニルが挙げられ
る。)、フェノキサジニル(該フェノキサジニルとして
は、1-フェノキサジニル、2-フェノキサジニル、3-フェ
ノキサジニル、4-フェノキサジニル、10-フェノキサジ
ニルが挙げられる。)、又はチアントレニル(該チアン
トレニルとしては、1-チアントレニル、2-チアントレニ
ル、3-チアントレニル、4-チアントレニル、6-チアント
レニル、7-チアントレニル、8-チアントレニル、9-チア
ントレニルが挙げられる。)等が挙げられる。好ましい
C4-C12複素環芳香族基としては、フリル(該フリルとし
ては、2-フリル、3-フリルが挙げられる。)、チエニル
(該チエニルとしては、2-チエニル、3-チエニルが挙げ
られる。)、ピロリル(該ピロリルととしては、1-ピロ
リル、2-ピロリル、3-ピロリルが挙げられる。)、オキ
サゾリル(該オキサゾリルとしては、2-オキサゾリル、
4-オキサゾリル、5-オキサゾリルが挙げられる。)、チ
アゾリル(該チアゾリルとしては、2-チアゾリル、4-チ
アゾリル、5-チアゾリルが挙げられる。)、イソオキサ
ゾリル(該イソオキサゾリルとしては、3-イソオキサゾ
リル、4-イソオキサゾリル、5-イソオキサゾリルが挙げ
られる。)、イソチアゾリル(該イソチアゾリルとして
は、3-イソチアゾリル、4-イソチアゾリル、5-イソチア
ゾリルが挙げられる。)、イミダゾリル(該イミダゾリ
ルとしては、1-イミダゾリル、2-イミダゾリル、4-イミ
ダゾリルが挙げられる。)、ピリジル(該ピリジルとし
ては、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジルが挙げられ
る。)、ピリダジニル(該ピリダジニルとしては、3-ピ
リダジニル、4-ピリダジニルが挙げられる。)、ピリダ
ジノニル(該ピリダジノニルとしては、3(2H)-ピリダジ
ノン-2-イル、3(2H)-ピリダジノン-4-イル、3(2H)-ピリ
ダジノン-5-イル、3(2H)-ピリダジノン-6-イルが挙げら
れる。)、ピリミジニル(該ピリミジニルとしては、2-
ピリミジニル、4-ピリミジニル、5-ピリミジニルが挙げ
られる。)、ピラジニル(該ピラジニルとしては、2-ピ
ラジニルが挙げられる。)、インドリル(該インドリル
としては、1-インドリル、2-インドリル、3-インドリ
ル、4-インドリル、5-インドリル、6-インドリル、7-イ
ンドリルが挙げられる。)、キノリル(該キノリルとし
ては、2-キノリル、3-キノリル、4-キノリル、5-キノリ
ル、6-キノリル、7-キノリル、8-キノリルが挙げられ
る。)、ベンゾキサゾリル(該ベンゾキサゾリルとして
は、2-ベンゾキサゾリル、4-ベンゾキサゾリル、5-ベン
ゾキサゾリル、6-ベンゾキサゾリル、7-ベンゾキサゾリ
ルが挙げられる。)、ベンゾチアゾリル(該ベンゾチア
ゾリルとしては、2-ベンゾチアゾリル、4-ベンゾチアゾ
リル、5-ベンゾチアゾリル、6-ベンゾチアゾリル、7-ベ
ンゾチアゾリルが挙げられる。)、ベンゾイミダゾリル
(該ベンゾイミダゾリルとしては、1-ベンゾイミダゾリ
ル、2-ベンゾイミダゾリル、4-ベンゾイミダゾリル、5-
ベンゾイミダゾリルが挙げられる。)、フタラジニル
(該フタラジニルとしては、1-フタラジニル、5-フタラ
ジニル、6-フタラジニルが挙げられる。)、キノキサリ
ニル(該キノキサリニルとしては、2-キノキサリニル、
5-キノキサリニル、6-キノキサリニルが挙げられ
る。)、ベンゾチアジニル(該ベンゾチアジニルとして
は、1,4-ベンゾチアジン-2-イル、1,4-ベンゾチアジン-
3-イル、1,4-ベンゾチアジン-4-イル、1,4-ベンゾチア
ジン-5-イル、1,4-ベンゾチアジン-6-イル、1,4-ベンゾ
チアジン-7-イル、1,4-ベンゾチアジン-8-イルが挙げら
れる。)、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル(該ピラゾ
ロ[1,5-a]ピリミジニルとしては、ピラゾロ[1,5-a]
ピリミジン-2-イル、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-
イル、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル、ピラゾロ
[1,5-a]ピリミジン-6-イル、ピラゾロ[1,5-a]ピリ
ミジン-7-イルが挙げられる。)、ピラゾロ[5,1-c]
[1,2,4]トリアジニル(該ピラゾロ[5,1-c][1,2,
4]トリアジニルとしては、ピラゾロ[5,1-c][1,2,
4]トリアジン-3-イル、ピラゾロ[5,1-c][1,2,4]ト
リアジン-4-イル、ピラゾロ[5,1-c][1,2,4]トリア
ジン-7-イル、ピラゾロ[5,1-c][1,2,4]トリアジン-
8-イルが挙げられる。)、チアゾロ[3,2-b]トリアゾ
リル(該チアゾロ[3,2-b]トリアゾリルとしては、チ
アゾロ[3,2-b]トリアゾール-2-イル、チアゾロ[3,2-
b]トリアゾール-5-イル、チアゾロ[3,2-b]トリアゾ
ール-6-イルが挙げられる。)、及びベンゾピラノ[2,3
-b]ピリジル(該ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジルとし
ては、ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジン-2-イル、ベンゾ
ピラノ[2,3-b]ピリジン-3-イル、ベンゾピラノ[2,3-
b]ピリジン-4-イル、ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジン-
5-イル、ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル、ベン
ゾピラノ[2,3-b]ピリジン-7-イル、ベンゾピラノ[2,
3-b]ピリジン-8-イル、ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジ
ン-9-イルが挙げられる。)等が挙げられる。いずれ
も、合計5個以内の置換基(該置換基は水素原子、C1-C
7アルキル基、C3-C7シクロアルキル基、C3-C7シクロア
ルケニル基、(該アルキル基、シクロアルキル基及びシ
クロアルケニル基は水酸基により置換されていてもよ
い。)、水酸基、C1-C7アルコキシ基、C1-C7アルキルチ
オ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ
基、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ア
セトアミド基、メタンスルホニルアミド基、カルボキシ
ル基、C1-C3アルコキシカルボニル基、ニトリル基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基、フェノキシ基、ベン
ジルオキシ基、フェニル、ナフチル、フラニル、チエニ
ル、イミダゾリル、ピリジル又はベンジル(該フェニ
ル、ナフチル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピ
リジル及びベンジルは、いずれも、C1-C7アルキル基、C
3-C7シクロアルキル基、C1-C3アルコキシ基、C1-C3アル
キルチオ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基又はジメ
チルアミノ基の中から最大5個まで置換されていてもよ
い。)、1−テトラゾリル、3−テトラゾリル、5−テ
トラゾリル、チアゾリジンジオン−5−イル、チアゾリ
ジンジオン−5−イルメチルを表す。)を有していても
よい。
【0034】C4-C6複素脂環式基が、ピペリジル(該ピ
ペリジルとしては、1-ピペリジル、2-ピペリジル、3-ピ
ペリジル、4-ピペリジルが挙げられる。)、ピロリジニ
ル(該ピロリジニルとしては、1-ピロリジニル、2-ピロ
リジニル、3-ピロリジニルが挙げられる。)、イミダゾ
リジニル(該イミダゾリジニルとしては、1-イミダゾリ
ジニル、2-イミダゾリジニル、4-イミダゾリジニルが挙
げられる。)、ピラゾリジニル(該ピラゾリジニルとし
ては、1-ピラゾリジニル、3-ピラゾリジニル、4-ピラゾ
リジニルが挙げられる。)、モルホニリル(該モルホニ
リルとしては、2-モルホニリル、3-モルホニリル、4-モ
ルホニリルが挙げられる。)、又はテトラヒドロフラニ
ル(該テトラヒドロフラニルとしては、2-テトラヒドロ
フラニル、3-テトラヒドロフラニルが挙げられる。)等
が挙げられる。いずれも、合計5個以内の置換基(該置
換基は水素原子、C1-C7アルキル基、C3-C7シクロアルキ
ル基、C3-C7シクロアルケニル基、(該アルキル基、シ
クロアルキル基及びシクロアルケニル基は水酸基により
置換されていてもよい。)、水酸基、C1-C7アルコキシ
基、C1-C7アルキルチオ基、ハロゲン原子、トリフルオ
ロメチル基、ニトロ基、アミノ基、メチルアミノ基、ジ
メチルアミノ基、アセトアミド基、メタンスルホニルア
ミド基、カルボキシル基、C1-C3アルコキシカルボニル
基、ニトリル基、カルバモイル基、スルファモイル基、
フェノキシ基、ベンジルオキシ基、フェニル、ナフチ
ル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピリジル又は
ベンジル(該フェニル、ナフチル、フラニル、チエニ
ル、イミダゾリル、ピリジル及びベンジルは、いずれ
も、C1-C7アルキル基、C3-C7シクロアルキル基、C1-C3
アルコキシ基、C1-C3アルキルチオ基、水酸基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基又はジメチルアミノ基の中から最大5
個まで置換されていてもよい。)、1−テトラゾリル、
3−テトラゾリル、5−テトラゾリル、チアゾリジンジ
オン−5−イル、チアゾリジンジオン−5−イルメチル
を表す。)を有していてもよい。
【0035】Ra、Rb、Rcにおいて、
【0036】C1-C7アルキル基としては、メチル、エチ
ル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、s-
ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル及びn-ヘプ
チル等が挙げられる。好ましくは、メチル、エチル及び
n-プロピル等が挙げられる。いずれも水酸基で置換され
ていてもよい。
【0037】C3-C7シクロアルキル基としては、シクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、シクロヘプチル、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプチ
ル及びビシクロ〔3.1.1〕ヘプチル等が挙げられ
る。好ましくは、シクロプロピル及びシクロヘキシル等
が挙げられる。いずれも水酸基で置換されていてもよ
い。
【0038】C3-C7シクロアルケニル基としては、 1-シ
クロヘキセニル、2-シクロヘキセニル、3-シクロヘキセ
ニル、シクロペンタジエニル、2−ビシクロ〔2.2.
1〕ヘプテニル及び2,5−ビシクロ〔2.2.1〕ヘ
プタジエニル等が挙げられる。いずれも水酸基で置換さ
れていてもよい。
【0039】C1-C7アルコキシ基としては、メトキシ、
エトキシ、n-プロポキシ、i-プロポキシ、n-ブトキシ、
i-ブトキシ、s-ブトキシ、t-ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ及びヘプチルオキシ等が挙げられ
る。
【0040】C1-C7アルキルチオ基としては、メチルチ
オ、エチルチオ、n-プロピルチオ、i-プロピルチオ、n-
ブチルチオ、i-ブチルチオ、s-ブチルチオ、t-ブチルチ
オ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ及びヘプチルチオ等が
挙げられる。
【0041】ナフチル基としては、α−ナフチル基及び
β−ナフチル基が挙げられる。フラニル基としては、2
−フラニル基及び3−フラニル基が挙げられる。チエニ
ル基としては、2−チエニル基及び3−チエニル基が挙
げられる。イミダゾリル基としては1−イミダゾリル
基、2−イミダゾリル基、及び4−イミダゾリル基が挙
げられる。ピリジル基としては、2−ピリジル基、3−
ピリジル基及び4−ピリジル基が挙げられる。いずれ
も、C1-C7アルキル基、C3-C7シクロアルキル基、C1-C3
アルコキシ基、C1-C3アルキルチオ基、水酸基、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基又はジメチルアミ
ノ基の中から最大5個まで置換されていてもよい。
【0042】フェニル基及びベンジル基は、C1-C7アル
キル基、C3-C7シクロアルキル基、C1-C3アルコキシ基、
C1-C3アルキルチオ基、水酸基、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ニトロ基又はジメチルアミノ基の中から
最大5個まで置換されていてもよい。
【0043】C1-C3アルコキシカルボニル基として、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、n-プロポキシ
カルボニル及びi-プロポキシカルボニル等が挙げられ
る。
【0044】ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子又はヨウ素原子が挙げられ、好ましく
は、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子が挙げられる。
【0045】R2及びR3は各々独立して、水素原子、C1-C
7アルキル基(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、i
-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、s-ブチル、t-ブチ
ル、n-ペンチル、n-ヘキシル及びn-ヘプチル等が挙げら
れ、好ましくはメチル、エチル、n-プロピル、i-プロピ
ル、n-ブチル、i-ブチル、s-ブチル又はt-ブチル等が挙
げられる。該C1-C7アルキル基は水酸基により最大2
個、好ましくは1個まで置換を受けていてもよい。)、
C3-C7シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ヘプチル、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプチル及びビシク
ロ〔3.1.1〕ヘプチル等が挙げられ、好ましくはシ
クロプロピル又はシクロヘキシル等が挙げられる。該C3
-C7シクロアルキル基は水酸基により最大2個、好まし
くは1個まで置換を受けていてもよい。)、ナフチル基
(例えば、α−ナフチル基及びβ−ナフチル基が挙げら
れる。)、ベンジル基、ピリジル基(例えば、2−ピリ
ジル基、3−ピリジル基及び4−ピリジル基等が挙げら
れ、好ましくは2−ピリジル基等が挙げられる。)、ピ
リミジニル基(例えば、2−ピリミジニル基、4−ピリ
ミジニル基及び5−ピリミジニル基等が挙げられ
る。)、ピリダジニル基(例えば、3−ピリダジニル基
及び4−ピリダジニル基等が挙げられる。)、フラニル
基(例えば、2−フラニル基及び3−フラニル基等が挙
げられる。)、チエニル基(例えば、2−チエニル基及
び3−チエニル基等が挙げられる。)、ピロリル基(例
えば、1−ピロリル基、2−ピロリル基及び3−ピロリ
ル基等が挙げられる。)、ピラゾリル基(例えば、1−
ピラゾリル基、3−ピラゾリル基及び4−ピラゾリル基
等が挙げられる。)、イミダゾリル基(例えば、1−イ
ミダゾリル基、2−イミダゾリル基及び4−イミダゾリ
ル基等が挙げられる。)、ピラニル基(例えば、2−ピ
ラニル、3−ピラニル及び4−ピラニル等が挙げられ、
好ましくは2−ピラニル、等が挙げられる。)、キノリ
ル基(例えば、2−キノリル、3−キノリル、4−キノ
リル、5−キノリル、6−キノリル、7−キノリル及び
8−キノリル等が挙げられ、好ましくは2−キノリル等
が挙げられる。)、ベンゾオキサゾリル基(例えば、2
−ベンゾオキサゾリル基、4−ベンゾオキサゾリル基、
5−ベンゾオキサゾリル基、6−ベンゾオキサゾリル基
及び7−ベンゾオキサゾリル基等が挙げられ、好ましく
は2−ベンゾオキサゾリル基等が挙げられる。)、ベン
ゾチアゾリル基(例えば、2−ベンゾチアゾリル基、4
−ベンゾチアゾリル基、5−ベンゾチアゾリル基、6−
ベンゾチアゾリル基及び7−ベンゾチアゾリル基等が挙
げられ、好ましくは2−ベンゾチアゾリル基等が挙げら
れる。)、ベンゾイミダゾリル基(例えば、1−ベンゾ
イミダゾリル基、2−ベンゾイミダゾリル基、4−ベン
ゾイミダゾリル基及び5−ベンゾイミダゾリル基等が挙
げられ、好ましくは2−ベンゾイミダゾリル基等が挙げ
られる。)を表す。
【0046】R2及びR3がピラゾール環上の3位、4位又
は5位の炭素原子と結合している場合のハロゲン原子の
例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ
素原子が挙げられ、好ましくは、フッ素原子、塩素原子
及び臭素原子が挙げられ、更に好ましくは塩素原子又は
臭素原子が挙げられる。
【0047】R2及びR3が、フェニル基、ナフチル基、ベ
ンジル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル
基、フラニル基、チエニル基、ピロリル基、ピラゾリル
基、イミダゾリル基、ピラニル基、キノリル基、ベンゾ
オキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、及びベンゾイミ
ダゾリル基を表す場合、該フェニル基、ナフチル基、ベ
ンジル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル
基、フラニル基、チエニル基、ピロリル基、ピラゾリル
基、イミダゾリル基、ピラニル基、キノリル基、ベンゾ
オキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、及びベンゾイミ
ダゾリル基の置換基の説明において、
【0048】C1-C7アルキル基としては、メチル、エチ
ル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、s-
ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル及びn-ヘプ
チル等が挙げられ、好ましくはメチル、エチル、n-プロ
ピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、s-ブチル又は
t-ブチル等が挙げられる。
【0049】C1-C7アルコキシ基としては、メトキシ、
エトキシ、n-プロポキシ、i-プロポキシ、n-ブトキシ、
i-ブトキシ、s-ブトキシ、t-ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ及びヘプチルオキシ等が挙げられ、
好ましくはメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、i-プロ
ポキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、s-ブトキシ又はt-ブ
トキシ等が挙げられる。
【0050】ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子又はヨウ素原子が挙げられ、好ましく
は、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子が挙げられる。
【0051】更に上記に示される置換基の例の中で、R2
及びR3は、好ましくはピラゾール環上の1位の窒素原子
上又は4位の炭素原子上に結合し、R2及びR3がピラゾー
ル環上の4位の炭素原子上に結合している場合、更に好
ましくは水素原子、メチル、エチル、フェニル基、フッ
素原子、塩素原子及び臭素原子を表す。R2及びR3がピラ
ゾール環上の1位の窒素原子上に結合している場合、更
に好ましくは水素原子、メチル、エチル、n-プロピル、
i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、s-ブチル、t-ブチ
ル、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、シクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、フェニル、α−ナフチル基、β−ナフチル基、2−
ピリジル基、ベンジル基、を表す。
【0052】R4は、水素原子又はC1-C7アルキル基(例
えばメチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチ
ル、i-ブチル、s-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、n-ヘ
キシル及びn-ヘプチル等が挙げられ、好ましくはメチル
等が挙げられる)を表すか、R7と一緒になって結合を表
し、好ましくは水素原子又はメチルを表すか、R7と一緒
になって結合を表し、更に好ましくは水素原子を表す
か、又はR7と一緒になって結合を表す。
【0053】R5は、水素原子又はカルボキシメチル基を
表し、好ましくは水素原子を表す。
【0054】R6は、水素原子、C1-C7アルキル基(例え
ばメチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチ
ル、i-ブチル、s-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、n-ヘ
キシル及びn-ヘプチル等が挙げられ、好ましくはメチル
等が挙げられる)及びC3-C7シクロアルキル基(例えば
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチル等が挙げられ、好ましくは
シクロプロピル等が挙げられる)を表し、好ましくは水
素原子又はメチルを表し、更に好ましくは水素原子を表
す。
【0055】R7は、水素原子、C1-C7アルキル基(例え
ばメチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチ
ル、i-ブチル、s-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、n-ヘ
キシル及びn-ヘプチル等が挙げられ、好ましくはメチル
等が挙げられる)及びC3-C7シクロアルキル基(例えば
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチル等が挙げられ、好ましくは
シクロプロピル等が挙げられる)を表すか、R4と一緒に
なって結合を表し、好ましくは水素原子を表すか、R4
一緒になって結合を表す。
【0056】X1はS又はOを表し、好ましくはSを表
す。
【0057】X2はS、O又はNHを表し、好ましくはO
又はSを表し、更に好ましくはOを表す。
【0058】VはO、S、SO、SO2及びNR8(R8は水素原
子又はC1-C3アルキル(例えばメチル、エチル、n-プロ
ピル又はi-プロピルが挙げられ、好ましくはメチルを表
す。)を表す)を表し、好ましくはO、S又はNR8を表
し、更に好ましくはOを表す。
【0059】Wは、水酸基、オキソ及びC1-C7アルキル
基により最大3個、好ましくは2個まで置換されていて
もよい2価のC1-C6の飽和又はC2-C6の不飽和鎖状炭化水
素基を表す。上記のC1-C7アルキル基としては、メチ
ル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブ
チル、s-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル及
びn-ヘプチル等が挙げられ、好ましくはメチルが挙げら
れる。
【0060】Wとして好ましくは、
【化26】 〔式中、mは1〜5を示す。Rd及びReは、各々独立に、
水素原子、メチル基又は水酸基を表すか、Rd及びReが一
緒になってオキソ基を表すか、隣接するRdとRdが一緒に
なって二重結合を表すか、隣接するRd、Rd及びRe、Re
一緒になって三重結合を表す。(但し、Oに隣接する一
番目の炭素原子上に存在するRdとReが、水酸基を表す場
合と、RdとReが一緒になってオキソ基を表す場合を除
く。)〕が挙げられる。
【0061】Yは、好ましくはピラゾール環上の3位又
は5位の炭素原子上に結合し、R1は、好ましくはピラゾ
ール環上の3位、4位又は5位の炭素原子上に結合し、
更に好ましくは3位又は5位の炭素原子上に結合する。
【0062】R1としては、上記の他に−Vk−Wl−Z、
−V−W−V−W−Z、−W−V−W−Z、−V−W−
V−Z及び−W−V−Zが挙げられる。
【0063】−Vk−Wl−Zの例としては、−O−W−
Zと−W−Zが挙げられる。上記の−O−W−の好まし
い例としては、
【0064】
【化27】
【0065】が挙げられる。
【0066】さらに好ましい例としては、
【0067】
【化28】
【0068】が挙げられる。
【0069】又、−W−の好ましい例として
【0070】
【化29】
【0071】が挙げられる。
【0072】さらに好ましい例としては、
【0073】
【化30】
【0074】が挙げられる。
【0075】−V−W−V−W−Zの好ましい例として
は、−O−W−V−W−Zが挙げられ、さらに好ましく
は、
【0076】
【化31】
【0077】が挙げられる。
【0078】−W−V−W−Zの好ましい例としては、
【0079】
【化32】
【0080】が挙げられる。
【0081】−V−W−V−Zの好ましい例としては、
−O−W−V−Zが挙げられ、さらに好ましくは、
【0082】
【化33】
【0083】が挙げられる。
【0084】−W−V−の好ましい例としては、
【0085】
【化34】
【0086】が挙げられる。
【0087】尚、本明細書中のnはノルマル、iはイ
ソ、sはセカンダリー、tはターシャリー、cはシク
ロ、Meはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基、Bu
はブチル基、Penはペンチル基、Hexはへキシル基、Phは
フェニル基、Halはハロゲン原子を意味する。
【0088】又、これらの化合物のうち、チアゾリジン
環5位に不斉炭素原子をもつものも有る。前記式(I)
で表される化合物は、これらの光学異性体の全て及びこ
れらの混合物の全てを包含するものである。
【0089】式(I)で表される化合物において、好ま
しい化合物としては、以下のものが挙げられる。
【0090】(1)式(Ia)
【化35】 〔式中、R1は、C1-C10アルキル基、C2-C10アルケニル
基、C2-C10アルキニル基、C1-C10アルコキシ基、C2-C10
アルケニルオキシ基、C1-C10アルキルチオ基、C1-C 10
ノアルキルアミノ基又はジC1-C10アルキルアミノ基(該
C1-C10アルキル基、C2-C10アルケニル基、C2-C10アルキ
ニル基、C1-C10アルコキシ基、C2-C10アルケニルオキシ
基、C1-C10アルキルチオ基、C1-C10モノアルキルアミノ
基及びジC1-C 10アルキルアミノ基はいずれも水酸基又は
C1-C7アルキル基で置換されていてもよい)を表すか、 −Vk−Wl−Z (Zを表すC3-C10シクロアルキル基が、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シク
ロデシル、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプチル、ビシクロ
〔3.1.1〕ヘプチル、ビシクロ〔2.2.2〕オク
チル又はアダマンチルであるか、C3-C7シクロアルケニ
ル基が、シクロヘキセニル、シクロペンタジエニル、2
−ビシクロ〔2.2.1〕ヘプテニル又は2,5−ビシ
クロ〔2.2.1〕ヘプタジエニルであるか、C6-C14
香族基が、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニ
ル又はフルオレニルであるか、C4-C12複素環芳香族基
が、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チア
ゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラザニ
ル、ピラゾリル、オキソピラゾリル、イミダゾリル、オ
キソイミダゾリル、トリアゾリル、トリアゾロニル、テ
トラゾリル、ピラニル、ピリジル、ピリドニル、ピリダ
ジニル、ピリダジノニル、ピリミジニル、ピリミジノニ
ル、ピラジニル、トリアジニル、テトラジニル、インド
リル、キノリル、キノロニル、ベンゾフラニル、ベンゾ
チエニル、イソキノリル、イソキノロニル、ベンゾキサ
ゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾ
イミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾピラニル、
インドリジニル、プリニル、フタラジニル、オキソフタ
ラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリ
ニル、シンノリニル、ベンゾジオキサニル、オキソナフ
タレニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾチアジニ
ル、プテリジニル、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル、
ピラゾロ[5,1-c][1,2,4]トリアジニル、チアゾロ
[3,2-b]トリアゾリル、ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジ
ル、5H-ベンゾピラノ[2,3-b]ピリドニル、キサンテニ
ル、フェノキサチイニル、カルバゾリル、アクリジニ
ル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニ
ル又はチアントレニル、であるか、C4-C6複素脂環式基
が、ピペリジル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピ
ラゾリジニル、モルホニリル又はテトラヒドロフラニル
であり、上記記載のC3-C10シクロアルキル基、C3-C7
クロアルケニル基、C6-C14芳香族基、C4-C12複素環芳香
族基又はC4-C6複素脂環式基は、合計5個以内の置換基
(該置換基は水素原子、C1-C7アルキル基、C3-C7シクロ
アルキル基、C3-C7シクロアルケニル基、(該アルキル
基、シクロアルキル基及びシクロアルケニル基は水酸基
により置換されていてもよい)、水酸基、C1-C7アルコ
キシ基、C1-C7アルキルチオ基、ハロゲン原子、トリフ
ルオロメチル基、ニトロ基、アミノ基、メチルアミノ
基、ジメチルアミノ基、アセトアミド基、メタンスルホ
ニルアミド基、カルボキシル基、C1-C3アルコキシカル
ボニル基、ニトリル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、フェニル、ナ
フチル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピリジル
又はベンジル(該フェニル、ナフチル、フラニル、チエ
ニル、イミダゾリル、ピリジル及びベンジルは、いずれ
も、C1-C7アルキル基、C3-C7シクロアルキル基、C1-C3
アルコキシ基、C1-C3アルキルチオ基、水酸基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基又はジメチルアミノ基の中から最大5
個まで置換されていてもよい)、1−テトラゾリル、3
−テトラゾリル、5−テトラゾリル、チアゾリジンジオ
ン−5−イル、チアゾリジンジオン−5−イルメチルを
表す)を有していてもよい。Vは、O、S、SO、SO2
はNR8(R8は水素原子又はC1-C3アルキル基を表す)を表
す。Wは、水酸基、オキソ及びC1-C7アルキル基により
最大3個まで置換されていてもよい2価のC1-C6の飽和
又はC2-C6の不飽和鎖状炭化水素基を表す。k及びl
は、0又は1を表す)を表すか、 −V−W−V−W−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表し、2つのV及
びWは、それぞれ同じでも異なっていてもよい)を表す
か、 −W−V−W−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表し、2つのW
は、それぞれ同じでも異なっていてもよい)を表すか、 −V−W−V−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表し、2つのV
は、それぞれ同じでも異なっていてもよい)を表すか、
又は −W−V−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表す)を表す。〕
で表されるピラゾール系チアゾリジン類又はその塩。
【0091】(2)式(Ia)で表される化合物が、式
(Ib)
【化36】 で表される上記(1)記載のピラゾール系チアゾリジン
類又はその塩。
【0092】(3)R1が、−V−W−Z、−W−Z、−
V−W−V−W−Z、−W−V−W−Z、−V−W−V
−Z又は−W−V−Z(Vは、O、S又はNR8(R8は、水
素原子又はC1-C3アルキル基を表す)を表す。Wは、水
酸基、オキソ及びC1-C7アルキル基により最大3個まで
置換されていてもよい2価のC1-C6の飽和又はC2-C6の不
飽和鎖状炭化水素基を表す。V又はWが2つある場合の
V又はWはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。Z
は、
【化37】
【化38】 〔式中、Ra及びRbは、各々独立して、水素原子、C1-C7
アルキル基、C3-C7シクロアルキル基、C3-C7シクロアル
ケニル基、(該アルキル基、シクロアルキル基及びシク
ロアルケニル基は水酸基により置換されていてもよ
い。)、水酸基、C1-C 7アルコキシ基、C1-C7アルキルチ
オ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロ
メチル基、ニトロ基、アミノ基、メチルアミノ基、ジメ
チルアミノ基、アセトアミド基、メタンスルホニルアミ
ド基、カルボキシル基、C1-C3アルコキシカルボニル
基、ニトリル基、カルバモイル基、スルファモイル基、
フェノキシ基、ベンジルオキシ基、フェニル、α−ナフ
チル、β−ナフチル、フラニル、チエニル、イミダゾリ
ル、ピリジル又はベンジル(該フェニル、α−ナフチ
ル、β−ナフチル、フラニル、チエニル、イミダゾリ
ル、ピリジル及びベンジルは、いずれも、C1-C7アルキ
ル基、C3-C7シクロアルキル基、C1-C3アルコキシ基、C1
-C3アルキルチオ基、水酸基、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ニトロ基又はジメチルアミノ基の中から最大
5個まで置換されていてもよい。)、1−テトラゾリ
ル、3−テトラゾリル、5−テトラゾリル、チアゾリジ
ンジオン−5−イル、チアゾリジンジオン−5−イルメ
チルを表し、Rcは、水素原子、C1-C7アルキル基、C3-C7
シクロアルキル基、ヒドロキシメチル基を表す。〕を表
す。)を表し、R2又はR3が、ピラゾール環の1位の窒素
原子上にある場合は、水素原子、C1-C 4アルキル基、C3-
C6シクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基、ベンジ
ル基又はピリジル基を表し、R2又はR3が、ピラゾール環
の4位の炭素原子上にある場合は、水素原子、C1-C 4
ルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子を表す上記
(2)記載のピラゾール系チアゾリジンジオン類又はそ
の塩。
【0093】(4)
【化39】 〔式中、Yは、CR6R7(R6は、水素原子又はメチル基を表
し、R7は、水素原子を表すか、R4と一緒になって結合を
表す。) を表す。R1は−V−W−Z、−W−Z、−V−
W−V−W−Z、−W−V−W−Z、−V−W−V−Z
又は−W−V−Z(Vは、O、S又はNR8(R8は、水素原
子又はC1-C3アルキル基を表す)を表す。Wは、水酸
基、オキソ及びC1-C7アルキル基により最大3個まで置
換されていてもよい2価のC1-C6の飽和又はC2-C6の不飽
和鎖状炭化水素基を表す。V又はWが2つある場合のV
又はWはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。Zは、
【化40】 〔式中、Ra及びRbは、各々独立して、水素原子、C1-C7
アルキル基、C3-C7シクロアルキル基、C3-C7シクロアル
ケニル基、(該アルキル基、シクロアルキル基及びシク
ロアルケニル基は水酸基により置換されていてもよ
い。)、水酸基、C1-C 7アルコキシ基、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基、
アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、アセト
アミド基、メタンスルホニルアミド基、カルボキシル
基、C1-C3アルコキシカルボニル基、ニトリル基、カル
バモイル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、フェニ
ル、α−ナフチル、β−ナフチル、フラニル、チエニ
ル、イミダゾリル、ピリジル又はベンジル(該フェニ
ル、α−ナフチル、β−ナフチル、フラニル、チエニ
ル、イミダゾリル、ピリジル及びベンジルは、いずれ
も、C1-C7アルキル基、C3-C7シクロアルキル基、C1-C3
アルコキシ基、水酸基、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ニトロ基又はジメチルアミノ基の中から最大5個ま
で置換されていてもよい。)、5−テトラゾリル、チア
ゾリジンジオン−5−イル、チアゾリジンジオン−5−
イルメチルを表し、Rcは、水素原子、C1-C7アルキル
基、C3-C7シクロアルキル基、ヒドロキシメチル基を表
す。〕を表す。)を表す。
【0094】R4は、水素原子又はメチル基を表すか、R7
と一緒になって結合を表す。R5は、水素原子又はカルボ
キシメチル基を表す。〕を表す上記(3)記載のピラゾ
ール系チアゾリジンジオン類又はその塩。
【0095】(5)R1が−O−W−Zを表し、Wが、水
酸基、オキソ及びC1-C7アルキル基により最大2個まで
置換されていてもよい2価のC1-C6の飽和又はC2-C6の不
飽和鎖状炭化水素基を表す(但し、Oと結合する1番目
の炭素が水酸基又はオキソで置換されている場合を除
く。)上記(4)記載のピラゾール系チアゾリジン類又
はその塩。
【0096】(6)R1が−O−W−V−W−Z、−W−
V−W−Z、−O−W−V−Z又は−W−V−Zを表
し、VがO又はNR8(R8は、水素原子又はC1-C3アルキル
基を表す)を表し、Wが、水酸基、オキソ及びC1-C7
ルキル基により最大2個まで置換されていてもよい2価
のC1-C6の飽和又はC2-C6の不飽和鎖状炭化水素基を表す
(但し、Oと結合する1番目の炭素が水酸基又はオキソ
で置換されている場合を除く。Wが2つある場合、Wは
それぞれ同じでも異なっていてもよい)上記(4)記載
のピラゾール系チアゾリジン類又はその塩。
【0097】(7)R1が−W−Zを表し、Wが、水酸
基、オキソ及びC1-C7アルキル基により最大2個まで置
換されていてもよい2価のC1-C6の飽和又はC2-C6の不飽
和鎖状炭化水素基を表す上記(4)記載のピラゾール系
チアゾリジン類又はその塩。
【0098】(8)R1が−O−W−Zを表し、Wが、
【0099】
【化41】 〔式中、mは1〜5を示す。Rd及びReは、各々独立に、
水素原子、メチル基又は水酸基を表すか、Rd及びReが一
緒になってオキソ基を表すか、隣接するRdとRdが一緒に
なって二重結合を表すか、隣接するRd、Rd及びRe、Re
一緒になって三重結合を表す。(但し、Oに隣接する一
番目の炭素原子上に存在するRdとReが、水酸基を表す場
合と、RdとReが一緒になってオキソ基を表す場合を除
く。)〕を表す上記(5)記載のピラゾール系チアゾリ
ジン類又はその塩。
【0100】(9)R1が−O−W−V−W−Z、−W−
V−W−Z、−O−W−V−Z又は−W−V−Zを表
し、Wが、
【0101】
【化42】
【0102】〔式中、mは1〜5を示す。Rd及びReは、
各々独立に、水素原子、メチル基又は水酸基を表すか、
Rd及びReが一緒になってオキソ基を表すか、隣接するRd
とRdが一緒になって二重結合を表すか、隣接するRd、Rd
及びRe、Reが一緒になって三重結合を表す。(但し、O
に隣接する一番目の炭素原子上に存在するRdとReが、水
酸基を表す場合と、RdとReが一緒になってオキソ基を表
す場合を除く。)〕を表す上記(6)記載のピラゾール
系チアゾリジン類又はその塩。
【0103】(10)R1が−W−Zを表し、Wが、
【化43】 〔式中、mは1〜5を示す。Rd及びReは、各々独立に、
水素原子、メチル基又は水酸基を表すか、Rd及びReが一
緒になってオキソ基を表すか、隣接するRdとRdが一緒に
なって二重結合を表すか、隣接するRd、Rd及びRe、Re
一緒になって三重結合を表す。〕を表す上記(7)記載
のピラゾール系チアゾリジン類又はその塩。
【0104】(11)R1が−O−W−Zを表し、−O−
W−が、
【0105】
【化44】
【0106】を表す上記(8)記載のピラゾール系チア
ゾリジン類又はその塩。
【0107】(12)R1が−O−W−V−W−Z、−W
−V−W−Z、−O−W−V−Z又は−W−V−Zを表
し、−O−W−V−W−が、
【0108】
【化45】
【0109】を表し、−W−V−W−が、
【0110】
【化46】
【0111】を表し、−O−W−V−が、
【0112】
【化47】
【0113】を表し、−W−V−が、
【0114】
【化48】
【0115】を表す上記(9)記載のピラゾール系チア
ゾリジン類又はその塩。
【0116】(13)R1が−W−Zを表し、Wが、
【0117】
【化49】
【0118】を表す上記(10)記載のピラゾール系チ
アゾリジン類又はその塩。
【0119】(14)R1が−O−W−Zを表し、−O−
W−が、
【0120】
【化50】
【0121】を表す上記(11)記載のピラゾール系チ
アゾリジン類又はその塩。
【0122】(15)R1が−W−Zを表し、Wが、
【0123】
【化51】
【0124】を表す上記(13)記載のピラゾール系チ
アゾリジン類又はその塩。
【0125】(16)Yが、-CH2-を表し、R4が、水素
原子を表す上記(5)ないし(7)記載のピラゾール系
チアゾリジン類又はその塩。
【0126】(17)Yが、CHR7(R7は、R4と一緒にな
って結合を表す。)を表し、R4が、R7と一緒になって結
合を表す上記(5)ないし(7)記載のピラゾール系チ
アゾリジン類又はその塩。
【0127】(18)式
【0128】
【化52】
【0129】〔式中、Ra、Rb、Rcは独立して、水素原
子、C1-C7アルキル、C1-C7アルコキシ、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子又はフェニル(該フェニルは、メチ
ル、メトキシ、又は塩素原子のうち最大3個まで置換さ
れてもよい。)を表し、R2は水素原子、C1-C7アルキル
又はフェニルを表し、R3は水素原子又はC1-C7アルキル
を表し、YはCR6R7(R6は、水素原子又はメチル基を表
す。R7は、水素原子を表すか又はR4と一緒になって結合
を表す。)を表し、R4は、水素原子を表すか又はR7と一
緒になって結合を表す。〕で表される上記(14)記載
のピラゾール系チアゾリジン類又はその塩。
【0130】(19)式
【0131】
【化53】
【0132】〔式中、Ra、Rb、Rcは独立して、水素原
子、C1-C7アルキル、C1-C7アルコキシ、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子又はフェニル(該フェニルは、メチ
ル、メトキシ、又は塩素原子のうち最大3個まで置換さ
れてもよい。)を表し、R2は水素原子、C1-C7アルキル
又はフェニルを表し、R3は水素原子又はC1-C7アルキル
を表し、YはCR6R7(R6は、水素原子又はメチル基を表
す。R7は、水素原子を表すか又はR4と一緒になって結合
を表す。)を表し、R4は、水素原子を表すか又はR7と一
緒になって結合を表す。〕で表される上記(14)記載
のピラゾール系チアゾリジン類又はその塩。
【0133】(20)式
【0134】
【化54】
【0135】〔式中、Ra、Rb、Rcは独立して、水素原
子、C1-C7アルキル、C1-C7アルコキシ、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子又はフェニル(該フェニルは、メチ
ル、メトキシ、又は塩素原子のうち最大3個まで置換さ
れてもよい。)を表し、R2は水素原子、C1-C7アルキル
又はフェニルを表し、R3は水素原子又はC1-C7アルキル
を表し、YはCR6R7(R6は、水素原子又はメチル基を表
す。R7は、水素原子を表すか又はR4と一緒になって結合
を表す。)を表し、R4は、水素原子を表すか又はR7と一
緒になって結合を表す。〕で表される上記(14)記載
のピラゾール系チアゾリジン類又はその塩。
【0136】(21)式
【0137】
【化55】
【0138】〔式中、Ra、Rb、Rcは独立して、水素原
子、C1-C7アルキル、C1-C7アルコキシ、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子又はフェニル(該フェニルは、メチ
ル、メトキシ、又は塩素原子のうち最大3個まで置換さ
れてもよい。)を表し、R2は水素原子、C1-C7アルキル
又はフェニルを表し、R3は水素原子又はC1-C7アルキル
を表し、YはCR6R7(R6は、水素原子又はメチル基を表
す。R7は、水素原子を表すか又はR4と一緒になって結合
を表す。)を表し、R4は、水素原子を表すか又はR7と一
緒になって結合を表す。〕で表される上記(14)記載
のピラゾール系チアゾリジン類又はその塩。
【0139】(22)式
【0140】
【化56】
【0141】〔式中、Ra、Rb、Rcは独立して、水素原
子、C1-C7アルキル、C1-C7アルコキシ、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子又はフェニル(該フェニルは、メチ
ル、メトキシ、又は塩素原子のうち最大3個まで置換さ
れてもよい。)を表し、R2は水素原子、C1-C7アルキル
又はフェニルを表し、R3は水素原子又はC1-C7アルキル
を表し、YはCR6R7(R6は、水素原子又はメチル基を表
す。R7は、水素原子を表すか又はR4と一緒になって結合
を表す。)を表し、R4は、水素原子を表すか又はR7と一
緒になって結合を表す。〕で表される上記(14)記載
のピラゾール系チアゾリジン類又はその塩。
【0142】(23)式
【0143】
【化57】
【0144】〔式中、Ra、Rb、Rcは独立して、水素原
子、C1-C7アルキル、C1-C7アルコキシ、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子又はフェニル(該フェニルは、メチ
ル、メトキシ、又は塩素原子のうち最大3個まで置換さ
れてもよい。)を表し、R2は水素原子、C1-C7アルキル
又はフェニルを表し、R3は水素原子又はC1-C7アルキル
を表し、YはCR6R7(R6は、水素原子又はメチル基を表
す。R7は、水素原子を表すか又はR4と一緒になって結合
を表す。)を表し、R4は、水素原子を表すか又はR7と一
緒になって結合を表す。〕で表される上記(14)記載
のピラゾール系チアゾリジン類又はその塩。
【0145】本発明化合物の一例を第1表〜第23表に
示す。又、チアゾリジン環上3位の塩基性窒素を公知の
手段を用いて誘導した上記記載の塩も本発明の化合物で
ある。
【0146】表中、Meはメチル基、Etはエチル基、
Prはプロピル基、Buはブチル基、Penはペンチル
基、Hexはへキシル基、Hepはヘプチル基、Phは
フェニル基、Bnはベンジル基、nはノルマル、iはイ
ソ、sはセカンダリー、tはターシャリー、cはシクロ
をそれぞれ表す。又、Q1−Q90及びJ1−J54は
下記に示す置換基を表す。
【0147】
【化58】
【0148】
【化59】
【0149】
【化60】
【0150】
【化61】
【0151】
【化62】
【0152】
【化63】
【0153】第 1 表
【0154】
【化64】
【0155】式中、X1、X2、R2、R3、R4、R6及び
7は、以下の表に示す。
【0156】
【表1】 ────────────────────── X1 2 2 3 4 6 7 ────────────────────── S O Me H H H H S S Me H H H H O S Me H H H H O O Me H H H H S NH Me H H H H O NH Me H H H H S O tBu H H H H S S tBu H H H H O S tBu H H H H O O tBu H H H H S NH tBu H H H H O NH tBu H H H H S O Ph H H H H S S Ph H H H H O S Ph H H H H O O Ph H H H H S NH Ph H H H H O NH Ph H H H H S O Me H H H Me S S Me H H H Me O S Me H H H Me O O Me H H H Me S NH Me H H H Me ──────────────────────
【0157】
【表2】 ────────────────────── X1 2 2 3 4 6 7 ────────────────────── O NH Me H H H Me S O tBu H H H Me S S tBu H H H Me O S tBu H H H Me O O tBu H H H Me S NH tBu H H H Me O NH tBu H H H Me S O Ph H H H Me S S Ph H H H Me O S Ph H H H Me O O Ph H H H Me S NH Ph H H H Me O NH Ph H H H Me S O Me H Me H H S S Me H Me H H O S Me H Me H H O O Me H Me H H S NH Me H Me H H O NH Me H Me H H S O tBu H Me H H S S tBu H Me H H O S tBu H Me H H O O tBu H Me H H ──────────────────────
【0158】
【表3】 ────────────────────── X1 2 2 3 4 6 7 ────────────────────── S NH tBu H Me H H O NH tBu H Me H H S O Ph H Me H H S S Ph H Me H H O S Ph H Me H H O O Ph H Me H H S NH Ph H Me H H O NH Ph H Me H H S O Me H Me H Me S S Me H Me H Me O S Me H Me H Me O O Me H Me H Me S NH Me H Me H Me O NH Me H Me H Me S O tBu H Me H Me S S tBu H Me H Me O S tBu H Me H Me O O tBu H Me H Me S NH tBu H Me H Me O NH tBu H Me H Me S O Ph H Me H Me S S Ph H Me H Me O S Ph H Me H Me ──────────────────────
【0159】
【表4】 ────────────────────── X1 2 2 3 4 6 7 ────────────────────── O O Ph H Me H Me S NH Ph H Me H Me O NH Ph H Me H Me ──────────────────────
【0160】第 2 表
【0161】
【化65】
【0162】式中、X1、X2、R2、R3及びR6は、以
下の表に示す。
【0163】
【表5】 ─────────────── ─────────────── X1 2 2 3 6 1 2 2 3 6 ─────────────── ─────────────── S O Me H H S O Me H Me S S Me H H S S Me H Me O S Me H H O S Me H Me O O Me H H O O Me H Me S NH Me H H S NH Me H Me O NH Me H H O NH Me H Me S O tBu H H S O tBu H Me S S tBu H H S S tBu H Me O S tBu H H O S tBu H Me O O tBu H H O O tBu H Me S NH tBu H H S NH tBu H Me O NH tBu H H O NH tBu H Me S O Ph H H S O Ph H Me S S Ph H H S S Ph H Me O S Ph H H O S Ph H Me O O Ph H H O O Ph H Me S NH Ph H H S NH Ph H Me O NH Ph H H O NH Ph H Me ─────────────── ───────────────
【0164】第 3 表
【0165】
【化66】
【0166】式中、R2及びR3は、以下の表に示す。
【0167】
【表6】 ────── ────── ────── ──────── R2 3 2 3 2 3 2 3 ────── ────── ────── ──────── H H iPr Cl tBu Ph cPr Et H Me iPr Br tBu Cl cPr Ph Me Me nBu H tBu Br cPr Cl Me Et nBu Me nPen H cPr Br Me Ph nBu Et nPen Me cBu H Me Cl nBu Ph nPen Et cBu Me Me Br nBu Cl nPen Ph cBu Et Et H nBu Br nPen Cl cBu Ph Et Me iBu H nPen Br cBu Cl Et Et iBu Me nHex H cBu Br Et Ph iBu Et nHex Me cPen H Et Cl iBu Ph nHex Et cPen Me Et Br iBu Cl nHex Ph cPen Et n Pr H iBu Br nHex Cl cPen Ph n Pr Me sBu H nHex Br cPen Cl n Pr Et sBu Me nHep H cPen Br n Pr Ph sBu Et nHep Me cHex H n Pr Cl sBu Ph nHep Et cHex Me n Pr Br sBu Cl nHep Ph cHex Et i Pr H sBu Br nHep Cl cHex Ph i Pr Me tBu H nHep Br cHex Cl i Pr Et tBu Me cPr H cHex Br i Pr Ph tBu Et cPr Me Q1 H ────── ────── ────── ────────
【0168】
【表7】 ──────── ──────── ──────── ──────── R2 3 2 3 2 3 2 3 ──────── ──────── ──────── ──────── Q1 Me Q5 H Q8 Br Q12 Cl Q1 Et Q5 Me Q9 H Q12 Br Q1 Ph Q5 Et Q9 Me Q13 H Q1 Cl Q5 Ph Q9 Et Q13 Me Q1 Br Q5 Cl Q9 Ph Q13 Et Q2 H Q5 Br Q9 Cl Q13 Ph Q2 Me Q6 H Q9 Br Q13 Cl Q2 Et Q6 Me Q10 H Q13 Br Q2 Ph Q6 Et Q10 Me Q14 H Q2 Cl Q6 Ph Q10 Et Q14 Me Q2 Br Q6 Cl Q10 Ph Q14 Et Q3 H Q6 Br Q10 Cl Q14 Ph Q3 Me Q7 H Q10 Br Q14 Cl Q3 Et Q7 Me Q11 H Q14 Br Q3 Ph Q7 Et Q11 Me Q15 H Q3 Cl Q7 Ph Q11 Et Q15 Me Q3 Br Q7 Cl Q11 Ph Q15 Et Q4 H Q7 Br Q11 Cl Q15 Ph Q4 Me Q8 H Q11 Br Q15 Cl Q4 Et Q8 Me Q12 H Q15 Br Q4 Ph Q8 Et Q12 Me Q16 H Q4 Cl Q8 Ph Q12 Et Q16 Me Q4 Br Q8 Cl Q12 Ph Q16 Et ──────── ─────── ──────── ────────
【0169】
【表8】 ──────── ──────── ───────
─ R2 3 2 3 2 3 ──────── ──────── ───────
─ Q16 Ph Q20 Me Q23 Br Q16 Cl Q20 Et Q24 H Q16 Br Q20 Ph Q24 Me Q17 H Q20 Cl Q24 Et Q17 Me Q20 Br Q24 Ph Q17 Et Q21 H Q24 Cl Q17 Ph Q21 Me Q24 Br Q17 Cl Q21 Et Q25 H Q17 Br Q21 Ph Q25 Me Q18 H Q21 Cl Q25 Et Q18 Me Q21 Br Q25 Ph Q18 Et Q22 H Q25 Cl Q18 Ph Q22 Me Q25 Br Q18 Cl Q22 Et Q26 H Q18 Br Q22 Ph Q26 Me Q19 H Q22 Cl Q26 Et Q19 Me Q22 Br Q26 Ph Q19 Et Q23 H Q26 Cl Q19 Ph Q23 Me Q26 Br Q19 Cl Q23 Et ──────── Q19 Br Q23 Ph Q20 H Q23 Cl ──────── ────────
【0170】第 4 表
【0171】
【化67】
【0172】式中、R2及びR3は、以下の表に示す。
【0173】
【表9】 ────── R2 3 ────── Me H Et H Ph H Me Me Me Cl Me Bri Pr Mei Pr Cli Pr Brt Bu Met Bu Clt Bu Br ──────
【0174】第 5 表
【0175】
【化68】
【0176】式中、W及びVは、以下の表に示す。
【0177】
【表10】 ────── ───────── ──────── ──────── W V W V W V W V ────── ───────── ──────── ──────── J1 O J11 O J20 O J29 O J2 O J12 O J21 O J10 S J3 O J13 O J22 O J10 SO J4 O J14 O J23 O J10 SO2 J5 O J15 O J24 O J10 NH J6 O J16 O J25 O J10 NMe J7 O J17 O J26 O ──────── J8 O J18 O J27 O J9 O J19 O J28 O ────── ───────── ────────
【0178】第 6 表
【0179】
【化69】
【0180】式中、W−O−Wは、以下の表に示す。
【0181】
【表11】 ─────── W−O−W ─────── J30 J31 J32 J33 J34 J35 ───────
【0182】第 7 表
【0183】
【化70】
【0184】式中、Wは、以下の表に示す。
【0185】
【表12】
【0186】 ─────── ─────── ─────── ─────── W W W W ─────── ─────── ─────── ─────── J27 J40 J45 J50 J29 J41 J46 J51 J36 J42 J47 J52 J37 J43 J48 J53 J38 J44 J49 J54 J39 ─────── ─────── ─────── ───────
【0187】第 8 表
【0188】
【化71】
【0189】式中、R1は、以下の表に示す。
【0190】
【表13】 ──────────────────── R1 ──────────────────── n−ヘキシル 1−ヘキセニル 1−ヘキシニル n−ヘキシルオキシ 2−ヘキセニルオキシ n−ヘキシルチオ n−ヘキシルアミノ N−メチル−N−n−ヘキシルアミノ ────────────────────
【0191】第 9 表
【0192】
【化72】
【0193】式中、Zは、以下の表に示す。
【0194】
【表14】 ───── ───── ───── ───── ───── ───── Z Z Z Z Z Z ───── ───── ───── ───── ───── ───── cHex Q31 Q41 Q51 Q61 Q71 Q27 Q32 Q42 Q52 Q62 Q72 Q28 Q33 Q43 Q53 Q63 Q73 Q11 Q34 Q44 Q54 Q64 Q74 Q12 Q35 Q45 Q55 Q65 Q75 Q14 Q36 Q46 Q56 Q66 Q76 Q15 Q37 Q47 Q57 Q67 Q77 Q16 Q38 Q48 Q58 Q68 Q78 Q29 Q39 Q49 Q59 Q69 ───── Q30 Q40 Q50 Q60 Q70 ───── ───── ───── ───── ─────
【0195】第 10 表
【0196】
【化73】
【0197】式中、Ra、Rb及びRcは、以下の表に示
す。
【0198】
【表15】 ─────────────── ─────────────── Ra b c a b c ─────────────── ─────────────── 2−Me H H 4−Q79 H H 3−Me H H 2−OH H H 4−Me H H 3−OH H H 2−OMe H H 4−OH H H 3−OMe H H 2−F H H 4−OMe H H 3−F H H 2−Ph H H 4−F H H 3−Ph H H 2−Cl H H 4−Ph H H 3−Cl H H 4−Q11 H H 4−Cl H H 4−Q17 H H 2−Br H H 4−Q18 H H 3−Br H H 4−Q45 H H 4−Br H H 4−Q13 H H 3−CF3 H H 4−OPh H H ─────────────── ───────────────
【0199】第 11 表
【0200】
【化74】
【0201】式中、Ra及びRbは、以下の表に示す。
【0202】
【表16】 ────────── ──────────── ────────── Ra b a b a b ────────── ──────────── ────────── H Me Q81 Me Q18 Me Me Me Q82 Me Q14 Me Et Me Q83 Me Q45 Me nPr Me Q10 Me Q72 Me iPr Me Q7 Me Q13 Me tBu Me Q84 Me OPh Me cPr Me Q85 Me Q79 Me cHex Me Q8 Me Ph H Q80 Me Q9 Me Ph Me Ph Me Q86 Me Ph Et Q1 Me Q87 Me Ph nPr Q2 Me Q88 Me Ph iPr Q3 Me 4−Ph−Ph Me Ph tBu Q4 Me Q11 Me Ph cPr Q5 Me Q12 Me Ph cHex Q6 Me Q17 Me Ph Ph ─────────────────────── ─────────
【0203】第 12 表
【0204】
【化75】
【0205】式中、Ra及びRbは、以下の表に示す。
【0206】
【表17】 ────────────── ────────────── Ra b a b ────────────── ────────────── H H cHex H H Me cHex Me H cHex cHex cHex H Ph cHex Ph Me H Ph H Me Me Ph Me Me cHex Ph cHex Me Ph Ph Ph ────────────── ──────────────
【0207】第 13 表
【0208】
【化76】
【0209】式中、Ra、Rb及びRcは、以下の表に示
す。
【0210】
【表18】 ────────────── ──────────────── Ra b c a b c ────────────── ──────────────── H Me H Q86 Me H Me Me H Q87 Me H Et Me H Q88 Me H nPr Me H 4−Ph−Ph Me H iPr Me H Q11 Me H tBu Me H Q12 Me H cPr Me H Q17 Me H cHex Me H Q18 Me H Q80 Me H Q14 Me H Ph Me H Q45 Me H Q1 Me H Q72 Me H Q2 Me H Q13 Me H Q3 Me H OPh Me H Q4 Me H Q79 Me H Q5 Me H Ph H H Q6 Me H Ph Me H Q81 Me H Ph Et H Q82 Me H Ph nPr H Q83 Me H Ph iPr H Q10 Me H Ph tBu H Q7 Me H Ph cPr H Q84 Me H Ph cHex H Q85 Me H Ph Ph H ────────────── ────────────────
【0211】
【表19】 ────────────── ──────────────── Ra b c a b c ────────────── ──────────────── Q8 Me H Ph Me Me Q9 Me H ──────────────── ──────────────
【0212】第 14 表
【0213】
【化77】
【0214】式中、W1、W2、W3、W4、W5、W6、W7、W8
びW9 は、以下の表に示す。
【0215】
【表20】 ────────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 W9 ────────────────────────────────── CH CH CH C CH CH CH CH C C CMe NH C CH CH CH CH C C CMe NMe C CH CH CH CH C C CH NH C CH CH CH CH C C CH S C CH CH CH CH C N CH N C CH CH CH CH C C CH O C CH CH CH CH C C CH CH C CH CH CH CH N C N NH C CH CH CH CH C C N NMe C CH CH CH CH C N N N C CH CH CH CH C N CH N C N CH N CH C C CH N N CH CH CH N C C CH N N CH CH N N C C CMe S C N CCF3 N −* N C CMe S C N CMe N − N C CH S C N CH N − N ────────────────────────────────── * ; 共有結合
【0216】第 15 表
【0217】
【化78】
【0218】式中、W1、W2、W3、W4、W5、W6、W7、W8
びW9 は、以下の表に示す。
【0219】
【表21】 ───────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 W9 ───────────────────────────────── CH2 C CMe C CH CH CH CH C CH2 C CH C CH CH CH CH C NMe C CH C CH CH CH CH C NH C CH C CH CH CH CH C NMe C CMe C CH CH CH CH C NH C CMe C CH CH CH CH C NH C CH C CH CMe CH CH C NH C CH C CH CBr CH CH C NH C CH C CH CPh CH CH C NMe C CH C CH CMe CH CH C NMe C CH C CH CBr CH CH C NMe C CH C CH CPh CH CH C S C CMe C CH CCl CH CH C S C CMe C CH CH CH CH C S C CH C CH CH CH CH C S C CH C CH CPh CH CH C S C CMe C CH CPh CH CH C O C CH C CH CH CH COMe C O C CMe C CH CH CH CH C O C CH C CH CH CH CH C O C CH C CH CPh CH CH C O C CMe C CH CPh CH CH C NMe C N C CH CH CH CH C ─────────────────────────────────
【0220】
【表22】 ───────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 W9 ───────────────────────────────── NH C N C CH CMe CMe CH C NMe C N C CH CMe CMe CH C NH C N C CH CPh CH CH C NMe C N C CH CPh CH CH C NMe C N C CH CH CPh CH C N C O C CH CPh CH CH C N C O C CH CH CPh CH C N C O C CH CMe CH CH C N C O C CH CH CMe CH C N C S C CH CPh CH CH C N C S C CH CH CPh CH C N C S C CH CMe CH CH C N C S C CH CH CMe CH C CH C CH C CH CH CH CH N NH C N C N CH N CH C NMe C N C N CH N CH C N C CH C N CH CH CH N N C CH C N N CH CH N S C CMe N N CCF3 N −* C S C CMe N N CMe N − C S C CH N N CH N − C ───────────────────────────────── * ; 共有結合
【0221】第 16 表
【0222】
【化79】
【0223】式中、W1、W2、W3、W4、W5、W6、W7、W8
びW9 は、以下の表に示す。
【0224】
【表23】 ───────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 W9 ───────────────────────────────── CH2 CH CH C C CH CH CH C CH CH CH2 C C CH CH CH C NMe CH CH C C CH CH CH C CH CH NMe C C CH CH CH C S CH CH C C CH CH CH C CH CH S C C CH CH CH C O CH CH C C CH CH CH C CH CH O C C CH CH CH C O CH2 CH2 C C CH CH CH C CH2 CH2 O C C CH CH CH C O CH2 O C C CH CH CH C NH C N C C CH CH CH C NMe C N C C CH CH CH C N C NMe C C CH CH CH C N C O C C CH CH CH C O C N C C CH CH CH C N C S C C CH CH CH C S C N C C CH CH CH C CH CH CH C C CH CH CH N CH CH CH N C CH CH CH C NH CH N C C N CH N C CH CH N N C CH CH N C CH CH N N C CH N N C ─────────────────────────────────
【0225】第 17 表
【0226】
【化80】
【0227】式中、W1、W2、W3、W4、W5、W6、W7、W8
びW9 は、以下の表に示す。
【0228】
【表24】 ────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 W9 ────────────────────────────── CH2 CH CH C CH C CH CH C CH CH CH2 C CH C CH CH C NMe CH CH C CH C CH CH C CH CH NMe C CH C CH CH C S CH CH C CH C CH CH C CH CH S C CH C CH CH C S CH2 CH2 C CH C CH CH C CH2 CH2 S C CH C CH CH C O CH CH C CH C CH CH C CH CH O C CH C CH CH C O CH2 CH2 C CH C CH CH C CH2 CH2 O C CH C CH CH C O CH2 O C CH C CH CH C NH C N C CH C CH CH C NMe C N C CH C CH CH C N C NMe C CH C CH CH C N C O C CH C CH CH C O C N C CH C CH CH C N C S C CH C CH CH C S C N C CH C CH CH C CH CH CH C CH C CH CH N CH CH CH N CH C CH CH C NH CH N C N C N CH C ──────────────────────────────
【0229】
【表25】 ────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 W9 ────────────────────────────── CH CH N N CH C CH N C CH CMe N N CMe C CH N C CH CH N N CH C N N C CH CMe N N CMe C N N C CH CPh N N CMe C CH N C CH CPh N N CMe C N N C ──────────────────────────────
【0230】第 18 表
【0231】
【化81】
【0232】式中、W1、W2、W3、W4、W5、W6、W7及びW8
は、以下の表に示す。
【0233】
【表26】 ────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 ────────────────────────────── C CH CH CH CH CH CH N C CH CH CH N CH CH CH C CH CH N CH CH CH CH C CH CH CH CH CH N CH C CH CH CH CH N CH CH C CH N CH CH CH CH CH C N CH CH CH CH CH CH C CH CH CH O CH2 CH2 O C CH CH CH O CH CH O C N N CH CH CH CH CH C CH CH CH CH N N CH C CH CH N N CH CH CH C CH CH CH N CH CH N C CH CH CH CH N CH N C CH CH CH N CH N CH C CH CH CH CH CH N N C CH CH CH N N CH CH C N CH N N CH CH N N CH CH S CH CH CH CH C CH CH CH S CH CH NH C CH CH CH S CH CH NMe C CH CH CH NH CH CH S C CH CH CH NMe CH CH S ──────────────────────────────
【0234】
【表27】 ────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 ────────────────────────────── N CO CH CH CH CH CH CH N CH CH CO CH CH CH CH C CH CH CH NH CO CH CH C CH CH CH NMe CO CH CH C CH CH CH CH CH CO NH C CH CH CH CH CH CO NMe C CH CH CH NH CH CH CO C CH CH CH NMe CH CH CO C CH CH CH CO CH CH NH C CH CH CH CO CH CH NMe C CH NH CO CH CH CH CH C CH NMe CO CH CH CH CH C CH CH CH CO NH CH CH C CH CH CH CO NMe CH CH C CH CH CH CH CH NH CO C CH CH CH CH CH NMe CO C CO NH CH CH CH CH CH C CO NMe CH CH CH CH CH C NH CO CH CH CH CH CH C NMe CO CH CH CH CH CH C CH CH CH CH NH CO CH C CH CH CH CH NMe CO CH C CH CH CH CH CO NH CH ──────────────────────────────
【0235】
【表28】 ────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 ────────────────────────────── C CH CH CH CH CO NMe CH C N NH CO CH CH CH CH C N NMe CO CH CH CH CH C CH CH CH CH N NH CO C CH CH CH CH N NMe CO C CH CH CH CO NH N CH C CH CH CH CO NMe N CH ──────────────────────────────
【0236】第 19 表
【0237】
【化82】
【0238】式中、W1、W2、W3、W4、W5、W6、W7及びW8
は、以下の表に示す。
【0239】
【表29】 ────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 ────────────────────────────── CH C CH CH CH CH CH N CH C CH CH N CH CH CH CH C CH N CH CH CH CH CH C CH CH CH CH N CH CH C CH CH CH N CH CH CH C N CH CH CH CH CH CH C CH CH O CH2 CH2 O CH C CH CH O CH CH O CH C CH CH CH N N CH CH C CH N N CH CH CH N C CH CH CH CH CH N N C CH N CH CH CH CH CH C CH CH N CH CH N N C N CH CH CH CH CH CH C CH CH CH N CH N CH C CH CH N CH N CH CH C N N CH CH CH CH CH C CH CH CH CH N N CH C CH CH N N CH CH N C N CH N CH CH N N C CH N CH N CH N N C CH N N CH N CH S C CH NH CH CH CH CH ──────────────────────────────
【0240】
【表30】 ────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 ────────────────────────────── S C CH NMe CH CH CH CH NH C CH S CH CH CH CH NMe C CH S CH CH CH CH CH C CH CH NH CH CH S CH C CH CH NMe CH CH S CH C CH CH S CH CH NH CH C CH CH S CH CH NMe S C CMe NH CH CH CH CH S C CMe NMe CH CH CH CH CH C CO NH CH CH CH CH CH C CO NMe CH CH CH CH CH C CH CH NH CO CH CH CH C CH CH NMe CO CH CH CH C CH CH CH CH CO NH CH C CH CH CH CH CO NMe NH C CH CO CH CH CH CH NMe C CH CO CH CH CH CH CO C CH NH CH CH CH CH CO C CH NMe CH CH CH CH CO N CH CH CH CH CH CH CH C NH CO CH CH CH CH CH C NMe CO CH CH CH CH CH C CH CH CO NH CH CH ──────────────────────────────
【0241】
【表31】 ────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 ────────────────────────────── CH C CH CH CO NMe CH CH CH C CH CH CH CH NH CO CH C CH CH CH CH NMe CO CH N CO CH CH CH CH CH CH C CH CH CH CO NH CH CH C CH CH CH CO NMe CH CH C CH CH CH NH CO CH CH C CH CH CH NMe CO CH CO N N CH CH CH CH CH CH C CH CH CH N NH CO CH C CH CH CH N NMe CO CH C CH CH CO NH N CH CH C CH CH CO NMe N CH ──────────────────────────────
【0242】第 20 表
【0243】
【化83】
【0244】式中、W1、W2、W3、W4、W5、W6、W7、W8
W9及びW10は、以下の表に示す。
【0245】
【表32】 ─────────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 W9 W10 ─────────────────────────────────── C CH CH CH O CH CH CH CH CH2 C CH CH CH CH2 CH CH CH CH O C CH CH CH O CH CH CH CH S C CH CH CH S CH CH CH CH O C CH CH CH S CH CH CH CH S C CH CH CH N CH CH CH CH CH C CH CH CH CH CH CH CH CH N C CH CH CH N CH CH CH CH N C CH CH CH S CH CH CH CH NH C CH CH CH S CH CH CH CH NMe C CH CH CH NH CH CH CH CH S C CH CH CH NMe CH CH CH CH S C CH CH CH O CH CH CH CH NH C CH CH CH NH CH CH CH CH O C CH CH N O CH CH CH CH CH2 C CH CH CH O N CH CH CH CH2 C CH CH CH CH2 CH CH CH N O C CH CH N O CH CH CH CH CO C CH CH CH O N CH CH CH CO C CH CH CH CO CH CH CH N O C CH CH CH −* CH CH CH CH CH2 C CH CH CH CH2 CH CH CH CH − C CH CH CH − CH CH CH CH NH ───────────────────────────────────
【0246】
【表33】 ─────────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 W9 W10 ─────────────────────────────────── C CH CH CH − CH CH CH CH NMe C CH CH CH NH CH CH CH CH − C CH CH CH NMe CH CH CH CH − ─────────────────────────────────── * ; 共有結合
【0247】第 21 表
【0248】
【化84】
【0249】式中、W1、W2、W3、W4、W5、W6、W7、W8
W9及びW10は、以下の表に示す。
【0250】
【表34】 ─────────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 W9 W10 ─────────────────────────────────── CH C CH CH O CH CH CH CH CH2 CH C CH CH CH2 CH CH CH CH O CH C CH CH O CH CH CH CH S CH C CH CH S CH CH CH CH O CH C CH CH S CH CH CH CH S CH C CH CH N CH CH CH CH CH CH C CH CH CH CH CH CH CH N CH C CH CH N CH CH CH CH N CH C CH CH S CH CH CH CH NH CH C CH CH S CH CH CH CH NMe CH C CH CH NH CH CH CH CH S CH C CH CH NMe CH CH CH CH S CH C CH CH O CH CH CH CH NH CH C CH CH NH CH CH CH CH O CH C CH N O CH CH CH CH CH2 N C CH CH CH2 CH CH CH CH O CH C CH CH O N CH CH CH CH2 CH C CH CH CH2 CH CH CH N O CH C CH N O CH CH CH CH CO N C CH CH CO CH CH CH CH O CH C CH CH O N CH CH CH CO CH C CH CH CO CH CH CH N O CH C CH CH −* CH CH CH CH CH2 ───────────────────────────────────
【0251】
【表35】 ─────────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 W7 W8 W9 W10 ─────────────────────────────────── CH C CH CH CH2 CH CH CH CH − CH C CH CH − CH CH CH CH NH CH C CH CH − CH CH CH CH NMe CH C CH CH NH CH CH CH CH − CH C CH CH NMe CH CH CH CH − CH C CMe N O CH CH CH CH CO CH C CMe N O CH CH CMe CH CO ─────────────────────────────────── * ; 共有結合
【0252】第 22 表
【0253】
【化85】
【0254】式中、W1、W2、W3、W4、W5及びW6は、以下
の表に示す。
【0255】
【表36】 ────────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 ────────────────────────────────── C CH CH CH CH CH C CEt CH CH CH CH C CH CEt CH CH CH C CH CH CEt CH CH C CiPr CH CH CH CH C CH CiPr CH CH CH C CH CH CiPr CH CH C CtBu CH CH CH CH C CH CtBu CH CH CH C CH CH CtBu CH CH C CF CH CH CH CH C CH CF CH CH CH C CBr CH CH CH CH C CH CBr CH CH CH C COBn CH CH CH CH C CH COBn CH CH CH C CH CH COBn CH CH C COPh CH CH CH CH C CH COPh CH CH CH C CH CH COPh CH CH C CPh CH CH CH CH C CH CPh CH CH CH C CH CH CPh CH CH ──────────────────────────────────
【0256】
【表37】 ────────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 ────────────────────────────────── C CNH2 CH CH CH CH C CH CNH2 CH CH CH C CH CH CNH2 CH CH C CNMe2 CH CH CH CH C CH CNMe2 CH CH CH C CNO2 CH CH CH CH C CH CH CNO2 CH CH C CCN CH CH CH CH C CH CCN CH CH CH C CH CH CCN CH CH C CMe CPh CH CH CH C CMe CH CPh CH CH C CMe CH CH CPh CH C CMe CH CH CH CPh C CPh CMe CH CH CH C CH CMe CPh CH CH C CH CMe CH CPh CH C CH CMe CH CH CPh C CPh CH CMe CH CH C CH CPh CMe CH CH C CH CH CMe CPh CH C CH CH CMe CH CPh C CMe CMe CH CH CH ──────────────────────────────────
【0257】
【表38】 ────────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 ────────────────────────────────── C CMe CH CMe CH CH C CMe CH CH CMe CH C CMe CH CH CH CMe C CH CMe CMe CH CH C CH CMe CH CMe CH C COMe COMe CH CH CH C COMe CH COMe CH CH C COMe CH CH COMe CH C COMe CH CH CH COMe C CH COMe OMe CH CH C CH COMe CH COMe CH N CH CH CH CH CO N CPh CH CH CH CO N CH CPh CH CH CO N CH CH CPh CH CO N CH CH CH CPh CO N CMe CH CH CH CO N CH CMe CH CH CO N CH CH CMe CH CO N CH CH CH CMe CO N CCN CH CH CH CO N CH CCN CH CH CO N CH CH CCN CH CO ──────────────────────────────────
【0258】
【表39】 ────────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 ────────────────────────────────── N CH CH CH CCN CO N CH CH CO CH CH C N CH CMe CH CH C N CH CH CMe CH C N CH CH CH CMe C CH N CH CMe CH C CH N CH CH CMe C CH CMe N CH CH C N CEt CH CH CH C N CH CEt CH CH C N CH CH CEt CH C N CH CH CH CEt C CEt N CH CH CH C CH N CEt CH CH C CH N CH CEt CH C CH N CH CH CEt C CEt CH N CH CH C CH CEt N CH CH C N CH CCl CH CH C N CH CH CCl CH C N CH CH CH CCl C CH N CH CH CCl C CCl CH N CH CH ──────────────────────────────────
【0259】
【表40】 ────────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 ────────────────────────────────── C CH CCl N CH CH C N CF CH CH CH C N CH CF CH CH C N CH CH CF CH C N CH CH CH CF C CH N CF CH CH C CH N CH CF CH C CH N CH CH CF C CF CH N CH CH C CH CF N CH CH C N COMe CH CH CH C N CH COMe CH CH C N CH CH COMe CH C N CH CH CH COMe C CH N COMe CH CH C CH N CH COMe CH C CH N CH CH COMe C CH N CH COPh CH C CH N CH CH COPh C COPh CH N CH CH C CH COPh N CH CH C N COBn CH CH CH C N CH COBn CH CH ──────────────────────────────────
【0260】
【表41】 ────────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 ────────────────────────────────── C N CH CH COBn CH C N CH CH CH COBn C COBn N CH CH CH C CH N COBn CH CH C CH N CH COBn CH C CH N CH CH COBn C COBn CH N CH CH C CH COBn N CH CH C N CPh CH CH CH C COMe CH N CH CH C CH COMe N CH CH C N COPh CH CH CH C N CH COPh CH CH C N CH CH COPh CH C N CH CH CH COPh C CH N COPh CH CH C N CH CPh CH CH C N CH CH CPh CH C N CH CH CH CPh C CPh N CH CH CH C CH N CPh CH CH C CH N CH CPh CH C CH N CH CH CPh ──────────────────────────────────
【0261】
【表42】 ────────────────────────────────── W1 W2 W3 W4 W5 W6 ────────────────────────────────── C CPh CH N CH CH C CH CPh N CH CH C N CCN CH CH CH C N CH CCN CH CH C N CH CH CCN CH C N CH CH CH CCN C CCN N CH CH CH C CH N CCN CH CH C CH N CH CCN CH C CH N CH CH CCN C CCN CH N CH CH C CH CCN N CH CH C N CH CH N CH ──────────────────────────────────
【0262】第 23 表
【0263】
【化86】
【0264】
【化87】
【0265】式中、Ra及びRbは、以下の表に示す。
【0266】
【表43】 ────────── ──────────── ────────── Ra b a b a b ────────── ──────────── ────────── H Me Q81 Me Q18 Me Me Me Q82 Me Q14 Me Et Me Q83 Me Q45 Me nPr Me Q10 Me Q72 Me iPr Me Q7 Me Q13 Me tBu Me Q84 Me OPh Me cPr Me Q85 Me Q79 Me cHex Me Q8 Me Ph H Q80 Me Q9 Me Ph Me Ph Me Q86 Me Ph Et Q1 Me Q87 Me Ph nPr Q2 Me Q88 Me Ph iPr Q3 Me 4−Ph−Ph Me Ph tBu Q4 Me Q11 Me Ph cPr Q5 Me Q12 Me Ph cHex Q6 Me Q17 Me Ph Ph ─────────────────────── ─────────
【0267】本発明の前記式(I)で表される化合物
は、チアゾリジン環又はオキサゾリジン環上に酸性水素
を有する。更に置換基Zが複素環芳香族基や複素脂環式
基を表す時、場合によっては塩基性窒素を有するものも
ある。これらの化合物は所望によりそれぞれ適宜の塩基
又は酸を用いて薬理学的に許容しうる無毒性の塩とする
こともできる。式(I)で表される化合物は、遊離の形
でも、又その薬理学的に許容しうる塩のいずれでも本発
明の目的に用いることができる。かかる塩基の塩として
は例えば、アルカリ金属塩(リチウム塩、ナトリウム
塩、カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(カルシウ
ム塩、マグネシウム塩、など)、アルミニウム塩、未置
換又はメチル、エチルあるいはベンジル基で置換されて
いてもよいアンモニウム塩、有機アミン塩(メチルアミ
ン塩、エチルアミン塩、ジメチルアミン塩、ジエチルア
ミン塩、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、シ
クロヘキシルアミン塩、エチレンジアミン塩、ビシクロ
ヘキシルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノール
アミン塩、トリエタノールアミン塩、ピペラジン塩、ジ
ベンジルピペリジン塩、デヒドロアビエチルアミン塩、
N,N′−ビスデヒドロアビエチルアミン塩、ベンザチ
ン(N,N′−ジベンジルエチレンジアミン)塩、グル
カミン塩、メグルミン(N−メチルグルカミン)塩、ベ
ネタミン(N−ベンジルフェネチルアミン)塩、トロメ
タミン(2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−
プロパンジオール)塩、コリン塩、プロカイン塩)、塩
基性アミノ酸塩(リジン塩、オルニチン塩、アルギニン
塩など)、ピリジン塩、コリジン塩、キノリン塩があげ
られ、酸付加塩の例としては、例えば鉱酸塩(塩酸塩、
臭化水素酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、硝酸塩、リン酸
塩、リン酸水素塩、リン酸二水素塩など)、有機酸塩
(ぎ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、こはく酸塩、マロ
ン酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、り
んご酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、グルタミン
酸塩、アスパラギン酸塩、ピクリン酸塩、炭酸塩な
ど)、スルホン酸塩(メタンスルホン酸塩、ベンゼンス
ルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩など)をあげること
ができる。これらの塩はいずれもそれぞれ公知の手段に
より製造することができる。
【0268】
【発明の実施の形態】
【0269】式(I)で表される化合物であるピラゾー
ル系チアゾリジン類は、下記の合成法に従って製造され
る。
【0270】製造に用いられる反応溶媒としては、当該
反応条件下において安定であり、かつ不活性で反応を妨
げないものが望ましい。かかる溶媒としては、水、アル
コール類(例えばメタノール、エタノール、プロパノー
ルやブタノールやオクタノールなど)、セロソルブ類
(例えばメトキシエタノールやエトキシエタノールな
ど)、非プロトン性極性有機溶媒類(例えばジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセタミ
ド、テトラメチルウレア、スルホラン、N,N-ジメチルイ
ミダゾリジノンなど)、エーテル類(例えばジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン
やジオキサンなど)、脂肪族炭化水素類(例えばペンタ
ン、n−ヘキサン、c−ヘキサン、オクタン、デカリ
ン、石油エーテルなど)、芳香族炭化水素類(ベンゼ
ン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン、キシ
レンやテトラリンなど)、ハロゲン系炭化水素類(例え
ばクロロホルム、ジクロロメタンやジクロロエタンな
ど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンやメチ
ルブチルケトンなど)、低級脂肪族酸エステル(例えば
酢酸メチル、酢酸エチルやプロピオン酸メチルなど)、
アルコキシアルカン類(例えばジメトキシエタン、ジエ
トキシエタンなど)およびアセトニトリルなどの溶媒が
挙げられる。これらの溶媒は反応の起こりやすさに従っ
て適宜選択され、単一あるいは混合して用いられる。又
場合によっては適当な脱水剤や乾燥剤を用いて非水溶媒
として用いられる。以上述べた溶媒は本発明を実施する
際の一例であって、本発明はこれらの条件に限定される
ものではない。
【0271】製法1
【0272】
【化88】
【0273】〔式中、R1、R2、R3、R6、X1及びX2は前記
と同じ意味を表す。R9は、水素原子又はアミドの保護基
(例えば、Tr:トリチル等)を表す。〕
【0274】式(I)中、R4及びR7が一緒になって結合
を表す化合物、すなわち式(I-1)で表される化合物
は、式(II)で表される化合物と式(VI)で表される化
合物を脱水縮合させることによって得ることができる。
式(VI)で表される化合物は周知の化合物であるか、又
は、J. Prakt. Chem., vol. 2, P253(1909)、J. Prakt.
Chem., vol. 3, P45(1919) 、Chem. Ber. vol. 118, P7
74(1985) やドイツ公開特許DE-3045059号に記載の方法
により合成してこの反応に供することができる。又R9
水素である式(VI)で表される化合物は、公知の手段を
用いて、そのチアゾリジン環又はオキサゾリジン環上の
3位の酸性水素を適当な置換基(例えばTr:トリチルな
ど)で保護した後にこの反応に供することもできる。
【0275】この反応は通常適当な有機溶媒中において
塩基や酸の存在下に行なわれる。かかる溶媒としては、
アルコール類、セロソルブ類、非プロトン性極性有機溶
媒類、エーテル類、芳香族炭化水素類、ハロゲン系炭化
水素類、アルコキシアルカン類およびアセトニトリルな
どの溶媒が挙げられる。
【0276】かかる塩基や酸の例としては、有機アミン
類(例えばジメチルアミン、ジエチルアミン、ジイソプ
ロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、ピペリジン、ピペラジ
ン、ピロリジン、モルフォリン、ピリジン、メタノール
アミンやエタノールアミンなど)、金属アルコキシド類
(例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、リチウムイソプロポキシドなど)、無機アルカリ金
属塩(例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウム、水素化ナトリウム、酢
酸ナトリウム、酢酸カリウムなど)、有機酸(例えば酢
酸、トリクロロ酢酸やトリフルオロ酢酸など)、無機酸
(リン酸など)などが挙げられ、これらは反応の起こり
やすさに従って適宜選択して用いられる。
【0277】この反応は又適当な脱水剤、例えばモレキ
ュラーシブスや無水硫酸ナトリウムなどを用いたり、デ
ィーンスターク管を使用して、反応により生じる水を反
応系外に共沸留去することによって促進することもでき
る。
【0278】この反応は通常0℃から反応に用いた溶媒
の沸点の範囲で行なわれ、好ましくは20℃〜120℃
で行なう。反応時間は通常0.5〜30時間である。
【0279】製法2
【0280】
【化89】
【0281】〔式中、R1、R2、R3及びR6は前記と同じ意
味を表す。R10は、メチル、エチル、n−プロピル、i
−プロピル、n−ブチル及びt−ブチル等のC1-C4アル
キルを表す。Halは、塩素原子、臭素原子又はヨウ素
原子を表す。〕
【0282】式(I)中、R4及びR7がHであり、X1がS
を、X2がNHを表す化合物、すなわち式(I-2e)(R4、R7
=H、X1=S、X2=NH)で表される化合物は、式(VII)で表
されるハロカルボン酸エステルにチオウレアを反応させ
ることによって得ることができる。
【0283】この反応は通常適当な有機溶媒中において
塩基や酸の存在下に行なわれる。かかる溶媒としては、
アルコール類、セロソルブ類や非プロトン性極性有機溶
媒類などの溶媒が挙げられ、好ましくはスルホランが用
いられる。
【0284】この反応は通常0℃から反応に用いた溶媒
の沸点の範囲で行なわれるが、好ましくは50℃〜15
0℃で行なう。反応時間は通常0.5〜10時間であ
る。
【0285】又本反応の進行に伴いハロゲン化水素が副
生するが、適当な塩基を用いてこれを捕捉して反応を促
進することもできる。かかる塩基の例としては、有機ア
ミン類(例えばジメチルアミン、ジエチルアミン、ジイ
ソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ
メチルアミン、トリエチルアミン、ピペリジン、ピペラ
ジン、ピロリジン、モルフォリン、ピリジン、メタノー
ルアミンやエタノールアミンなど)や無機アルカリ金属
塩(例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなど)が挙げ
られる。
【0286】製法3
【0287】
【化90】
【0288】〔式中、R1、R2、R3、R6、R10及びHal
は前記と同じ意味を表す。〕
【0289】式(I)中、R4及びR7がHであり、X1、X2
が共にSを表す化合物、すなわち式(I-2b)(R4、R7=
H、X1、X2=S)で表される化合物は、式(VII)で表され
るハロカルボン酸エステルにアンモニウムジチオカルバ
メートを反応させ、次いで酸で処理することによっても
得ることができる。
【0290】この反応は通常、水や適当な有機溶媒中、
又はこれらの混合溶媒中において行なわれる。かかる溶
媒としては、アルコール類、セロソルブ類や非プロトン
性極性有機溶媒類などの溶媒が挙げらる。
【0291】この反応は通常−10℃〜50℃、好まし
くは0℃〜30℃の範囲で行なわれ、反応時間は通常
0.5〜50時間である。
【0292】又本反応の進行に伴いハロゲン化水素が副
生するが、適当な塩基を用いてこれを捕捉して反応を促
進することもできる。かかる塩基の例としては、有機ア
ミン類(例えばジメチルアミン、ジエチルアミン、ジイ
ソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリ
メチルアミン、トリエチルアミン、ピペリジン、ピペラ
ジン、ピロリジン、モルフォリン、ピリジン、メタノー
ルアミンやエタノールアミンなど)や無機アルカリ金属
塩(例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリ
ウムや酢酸カリウムなど)が挙げられる。
【0293】得られた付加物を、系中において酸(例え
ば塩酸など)で処理して、式(I-2b)で表される化合物
を得る。
【0294】製法4
【0295】
【化91】
【0296】〔式中、R1、R2、R3、R6、R10及びHal
は前記と同じ意味を表す。〕
【0297】式(I)中、R4及びR7がHであり、X1
S、X2がOを表す化合物、すなわち式(I-2a)(R4、R7
=H、X1=S、X2=O)で表される化合物は、式(VII)で表
されるハロカルボン酸エステルに、アルカリチオシアナ
ート(例えばチオシアン酸カリウムやチオシアン酸ナト
リウム)を反応させることによって、式(VIII)で表さ
れる化合物を得て、これを酸で処理することによっても
得ることができる。
【0298】この反応は通常適当な有機溶媒中において
行なわれる。かかる溶媒としては、非プロトン性極性有
機溶媒類などの溶媒が挙げられる。
【0299】この反応は通常50℃〜150℃、好まし
くは80℃〜120℃で行なわれ、反応時間は通常0.
5〜10時間である。
【0300】式(VIII)で表される化合物は単離する
か、又は取り出すことなく反応系中で次の酸処理を行な
い、目的とする式(I-2a)で表される化合物を得る。こ
こで用いられる酸は例えば塩酸であり、アルコール類や
非プロトン性極性有機溶媒中において行なわれる。この
反応は50℃〜150℃、好ましくは70℃〜100℃
で行なわれ、反応時間は通常5〜50時間である。
【0301】製法5
【0302】
【化92】
【0303】〔式中、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R9
X1、X2及びHalは前記と同じ意味を表す。〕
【0304】式(I)中、R4及びR7が一緒になって結合
を表す化合物を除く化合物、すなわち式(I-2)で表さ
れる化合物は、式(IX)で表されるハロメチルピラゾー
ルと式(VI)で表される化合物を反応させることによっ
ても得ることができる。式(VI)で表される化合物は周
知の化合物であるか、又はUkr. Khim. Zh., vol. 16,P5
45(1950)、J. Med. Chem., vol. 34, P1538(1991)、J.
Prakt. Chem., vol.2 79, P259(1909)、ibid vol. 2, 9
9, P56(1919)や日本特開昭59-216882号公報に記載の方
法により合成してこの反応に供することもできる。又R9
が水素である式(VI)で表される化合物は、公知の手段
を用いて、その酸性水素を適当な置換基(例えばTr:ト
リチルなど)で保護した後にこの反応に供することが望
ましい。
【0305】この反応は通常適当な有機溶媒中において
塩基の存在下に行なわれる。かかる溶媒としては、非プ
ロトン性極性有機溶媒類、エーテル類やアルコキシアル
カン類などが挙げられ、かかる塩基の例としては、アル
カリ金属アミド類(例えばナトリウムアミドやカリウム
アミドなと)などの強塩基が挙げられ、これらは反応の
起こりやすさに従って適宜選択して用いられる。
【0306】さらにこの反応は、J. Amer. Chem. Soc.,
vol. 87, P4588(1965) やJ. Med.Chem., vol. 34, P15
38(1991)に記載の方法に準じて行うこともできる。この
場合は通常、窒素のような不活性ガス雰囲気下におい
て、ジメチルホルムアミドのような非プロトン性極性有
機溶媒類中において式(VI)で表される化合物とマグネ
シウムメチルカーボネートを反応させてキレートを形成
し、これに式(IX)で表されるハロメチルピラゾールを
反応させて、式(I-2)で表される化合物を得ることが
できる。この反応は通常20℃〜150℃、好ましくは
70℃〜100℃にて行なう。反応時間は用いる基質に
より増減するが、通常、キレート形成に0.5〜2時
間、ハロメチルピラゾールとの反応に0.5〜5時間で
ある。
【0307】このようにして得られた式(I-2)で表さ
れる化合物は、場合によっては公知の適当な方法により
チアゾリジン環の3位のアミド基を脱保護することがで
きる。かかる方法としては、R9がTr:トリチルの場合
は、トリフルオロ酢酸やトリクロロ酢酸などの有機酸
か、塩酸や硫酸のような無機酸を用いる。この反応は、
無溶媒で行なうか、あるいはテトラヒドロフランやジオ
キサンのようなエーテル類、クロロホルムやジクロロメ
タンのようなハロゲン化溶媒類などの溶媒中において、
0℃〜100℃、好ましくは10℃〜50℃で0.1〜
5時間で行なう。
【0308】製法6
【0309】
【化93】
【0310】〔式中、R2、R3、R4、R9、V、W、Y及びZは
前記と同じ意味を表す。R12は、当該反応における求核
置換の際の適当な脱離基を表し、かかる例としては、例
えばクロル、ブロム、ヨード等のハロゲン、及びp−ト
ルエンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、
メタンスルホニルオキシ等の芳香族又は脂肪族スルホニ
ルオキシ基が挙げられる。〕
【0311】式(I)で表される化合物のうち、R1が-V
-W-Zを表し、WがCOCH2である化合物は、例えば一般式
(XI)で表される化合物に代えて、Z-COCH2-Hal(W=COC
H2、R12=Hal、Z、Halは上記において説明される置換基
を表す。)で表される化合物を用いて得ることができ
る。かかる化合物は公知であり市販入手可能であるもの
を用いるか、公知の方法を用いて得ることができる。
(例えばZがピロール:英国公開特許1107677号、Zがオ
キサゾール、チアゾール:日本特開昭61-85372号、トリ
アゾール:米国特許4167626号など)。あるいはZ-C0CH3
(例えばZがフラン:Bull. Soc. Chim. Fr., P1760(197
3)、Zがチオフェン:Tetrahedron, 29(2),P413(1973)、
Zがピロール:J. Heterocyclic Chem., 27(5), P1209(1
990)、Zがピラゾール:Bull. Soc. Chim. Fr., P540(19
88)、ibid., P318(1987)、J. Heterocyclic Chem., 23
(1), P275(1986)、Arch. Pharm., 316(7), P608(198
3)、Synlett., (7), P483(1991)、Zがイミダゾール:J.
Heterocyclic Chem., 17(8), P1723(1980)、Zがトリア
ゾール:J. Chem. Soc. C(20), P2005(1976)、Heterocy
cles, 26(3), P745(1987)など)を出発原料として、公
知の適当なハロゲン化方法(例えば日本公開特許昭61-8
5372号に記載の方法など)を用いてハロゲン化しても得
ることができる。更にはZ-CO2R'(R'は低級アルキルや
置換又は未置換ベンジル、例えばZがチオフェン:Z. Ch
em., 9(1), P22(1969)、Synth. Commun., 20(16), P253
7(1990)、Zがピロール:J. Org. Chem., 55(15), P4735
(1990)、Chem. Pharm. Bull., 17(3), P582(1969)、Zが
イミダゾール:欧州公開特許506194号、Zがピラゾール
やトリアゾール:Chem. Ber., 117(3), P1194(1984))
を出発原料として、公知の適当な還元ー酸化反応(例え
ば水素化ジイソブチルアルミニウム還元とそれに続く二
酸化マンガン酸化など)によりZ-CH0を得て、これを例
えばTetrahedron Letters, P4661(1972)に記載の方法を
用いてZ-COCH2-halに誘導することもできる。
【0312】式(I)で表される化合物のうち、R1が-O
-W-N(R8)-Zを表し、WがCH2CH2である化合物は、例えば
一般式(XI)で表される化合物のうち、Z-N(R8)-CH2CH2
-R12(W=CH2CH2、R12は上記において説明される置換
基を表す)で表される化合物を用いて得ることができ
る。かかる化合物は公知であり、市販入手可能であるも
のを用いるか、公知の方法、例えばJ. Med. Chem., 199
4, vol. 37, P3980に記載の方法に準じて得ることがで
きる。
【0313】式(I)で表される化合物は、式(X)で
表される化合物の水酸基、チオール基又はアミノ基を、
式(XI)で表される化合物と求核置換反応させることに
よっても得ることができる。式(X)で表される化合物
は、R9の水素が適当な置換基(例えばTr:トリチルな
ど)で保護されていることが望ましい。
【0314】この反応は通常適当な有機溶媒中において
塩基の存在下に行なわれる。かかる溶媒としては、非プ
ロトン性極性有機溶媒類、エーテル類、芳香族炭化水素
類、ハロゲン系炭化水素類、アルコキシアルカン類およ
びアセトニトリルなどの溶媒が挙げられる。
【0315】かかる塩基の例としては、有機アミン類
(例えばジメチルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロ
ピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリメチル
アミン、トリエチルアミン、ピペリジン、ピペラジン、
ピロリジン、モルフォリン、ピリジン、メタノールアミ
ンやエタノールアミンなど)、Acid Captor H:3,4-ジ
ヒドロ-2H-ピリド〔1,2-a〕ピリミジン-2-オンやAcid C
aptor 9M:9-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピリド〔1,2-a〕
ピリミジン-2-オンなど金属アルコキシド類(例えばナ
トリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウム
イソプロポキシドやカリウムt−ブトキシドなど)や無
機アルカリ金属塩(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水素化ナ
トリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなど)やアル
カリ金属アミド(例えばナトリウムアミドなど)などが
挙げられ、これらは反応の起こりやすさに従って適宜選
択して用いられる。
【0316】この反応は通常−20℃から反応に用いた
溶媒の沸点の範囲で行なわれ、好ましくは20℃〜15
0℃で行なう。反応時間は通常0.5〜30時間であ
る。
【0317】このようにして得られた化合物のうち、式
(XVIII)で表されるチアゾリジン環部に保護基を施した
化合物は、T. W. Greene、P. G. M. Wuts“Protective
Groups in Organic Synthesis”(1991)に記載の方法に
準じるか、あるいは製法5で述べた方法によりチアゾリ
ジン環の3位のアミド基を脱保護することにより式(I)
で示される化合物に導くことができる。
【0318】次に本発明化合物を合成する際の中間体の
製造法について説明する。
【0319】製法7
【0320】
【化94】
【0321】〔式中、R2、R3、R6、R12、V、W、及びZは
前記と同じ意味を表す。
【0322】R13はC1-C7アルキル基、又はメトキシ基や
エトキシ基により置換を受けていてもよいベンジル基を
あらわす。〕
【0323】式(II)で表される化合物中、R6が水素の
ものは、式(V)で表されるピラゾールカルボン酸エス
テルを出発原料位として合成することができる。すなわ
ち、化合物(V)のピラゾールに直結した水酸基、チオ
ール基又はアミノ基(VH、V=O、S、NR8)を、式(XI)
で表される化合物と求核置換反応させることにより、式
(IV)で表される化合物が合成される。化合物(IV)の
カルボン酸エステル基を還元して、式(III)で表され
る化合物が合成される。化合物(III)は、そのヒドロ
キシメチル基を酸化することによって、式(II)で表さ
れる化合物へ導くことができる。
【0324】式(V)で表されるピラゾールカルボン酸
エステル類のうち、VHが水酸基を表す化合物は、例え
ば、(R2=H、R3=H):Chem. Pharm. Bull., vol. 31(4), P
1228(1983)、(R2=H、R3=Ph):Can. J. Chem., vol. 55
(1), P145(1977)、(R2=1-Me、R3=H):J. Heterocyclic C
hem., vol. 30(4), P1097(1993)、日本特開昭63-185964
号公報、Chem. Pharm. Bull., vol. 31(4), P1228(198
3)、Chem. Ber., vol. 109(1), P253(1976)など、(R2=1
-Me、R3=Me):独国公開特許公報2219484号、(R2=1-Me、R
3=Cl):独国公開特許公報2219484号、(R2=1-Me、R3=Br):
Chem. Ber., vol. 109(1), P261(1976)、(R2=1-Ph、R3=
H):独国公開特許公報2928136号、(R2=1-CH2Ph、R3=H):C
hem. Ber., vol. 112(5), P1712(1979)、(R2=1-(2-P
y)、R3=H):JustusLiebigs Ann. Chem., vol. 757, P100
(1972)、(R2=1-(2-benzthiazolyl)、R3=H):J. Chem. So
c., Perkin Trans. 1, vol. (2), P297(1974)、(R2=1-
(2-benzimidazolyl)、R3=H):J. Chem. Soc., Perkin Tr
ans. 1, vol. (2), P297(1974)に記載される方法に準じ
て合成することができる。又、(R2=2-Me、R3=H)で示さ
れる化合物は、Chem. Ber., vol. 111(2), P780(1978)
に記載される方法で得られるベンゾイルオキシ体を、(R
2=2-Et、R3=H)で示される化合物は、Chem. Ber., vol.
107(4), P1318(1974)に記載される方法で得られるアセ
トキシ体を、(R2=2-Ph、R3=H)で示される化合物は、例
えば、Yakugaku Zasshi, vol. 83, P725(1963)に記載さ
れる方法で得られるアセトキシ体を、公知の方法により
加水分解することにより得ることができる。
【0325】更に、(R2=2-Me、R3=Me)や(R2=2-Me、R3=B
r)で示される化合物は、欧州公開特許公報394043号に記
載される方法で得られるメトキシピラゾールカルボン酸
アミド誘導体を適当な公知の方法を用いて、脱メチル化
及び、アミド基の加水分解により対応するピラゾールカ
ルボン酸を得て、これを公知の方法を用いてエステル化
することによっても合成することができる。
【0326】式(V)で表されるピラゾールカルボン酸
エステル類のうち、VHがチオール基を表す化合物は、例
えば、(V=S、R2=H、R3=H):J. Org. Chem., vol. 28(1
2), P3433(1963)に記載されるピラゾールスルホン酸を
出発原料として、公知の適当なハロゲン化剤、例えば五
塩化リン、塩化ホスホリルやクロロ硫酸を用いてピラゾ
ールスルホニルハライドを合成し、これを適当な還元
剤、例えば、亜鉛−塩酸、亜鉛アマルガム、塩化スズ、
リチウムアルミニウムハイドライドやジボランなどを用
いて還元して得ることができる。
【0327】式(V)で表されるピラゾールカルボン酸
エステル類のうち、VHがアミノ基を表す化合物は、例え
ば、(V=NH、R2=H、R3=H):Khim.-Farm. Zh., vol. 20
(8), P947(1986)、(V=NH、R2=1-Me、R3=H):独国公開特
許公報2838029号、日本特開昭59-65089号公報、J. Org.
Chem., vol. 54(2), P428(1989)、Chem. Pharm. Bul
l.,vol. 35(8), P3235(1987)、(V=NH、R2=1-Ph、R3=H):
日本特開平4-20955号公報に記載される方法に準じて合
成することができる。
【0328】式(IV)で表される化合物を合成する工程
は、通常、製法6で説明される反応条件と同様な方法で
行われる。
【0329】更に、式(IV)で表される化合物のうち、
(-V-Z=NHPh、R2=H、R3=H)で示される化合物は、Collec
t. Czech. Chem. Commun., vol. 57(3), P656(1992)に
記載の方法に従っても合成できる。(-V-Z=SPh、R2=1-P
h、R3=H)で示される化合物は、Chem. Ber., vol. 112
(4), P1193(1979)、(-V-Z=SPh、R2=2-Ph、R3=H)で示さ
れる化合物は、Chem. Ber., vol. 112(4), P1206(197
9)、(-V-Z=SO2Ph、R2=H、R 3=Me)で示される化合物は、B
ull. Soc. Chim. Fr., vol. 9-10, Pt.2, P2746(1973)
に記載の方法に従っても合成できる。
【0330】式(III)で表される化合物を合成する工
程は、公知の適当な還元剤(例えば、LAH:水素化アル
ミニウムリチウム、SAH:水素化アルミニウムナトリウ
ム、水素化トリエトキシアルミニウムナトリウム、Red-
Al:水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム
ナトリウム、SBH:水素化ホウ素ナトリウム、LBH:水素
化ホウ素リチウムなどの金属水素錯化合物、DIBAH:水
素化ジイソブチルアルミニウムハイドライドのような金
属水素化物、CuBaCrOを触媒とした接触水添など)を用
いて行われる。
【0331】更に、式(III)で表される化合物は、式
(XIII)〔式中、R2、R3、R6、Vは前記と同じ意味を表
す。〕で表されるヒドロキシメチルピラゾール誘導体を
式(XI)で表される化合物で求核置換することによって
も得ることができる。式(XIII)で表される化合物は、
例えば、(R2=H, 1-CH2Ph, 1-Ph、R3=H、R6=H, Me):
J. Heterocycl. Chem., vol. 16(3), P505(1979)や(R2
=1-Me、R3=H、R6=H, Me):Arabian J. Sci. Eng., vo
l. 6(1), P3(1981)に記載される方法によっても合成す
ることができる。この工程は、通常、製法6で説明され
る反応条件と同様な方法で行われる。
【0332】式(II)で表される化合物を合成する工程
は適当な酸化剤(例えば二酸化マンガン、PCC:ピリジ
ニウムクロロクロメート、PDC:ピリジニウムジクロメ
ート、DDQ:ジクロロジシアノベンゾキノン、クロラニ
ル、Swern酸化:オキザリルクロリド〜ジメチルスルホ
キシド〜第三級アミンや三酸化イオウピリジン錯体な
ど)を用いて行われる。
【0333】さらに上記の方法により得られた式(II)
(R6=H)で表される化合物は、公知の方法により、そ
のホルミル基を適当なアルキル化剤によりアルキル化し
て、式(II)(R6≠H)で表される化合物に導くことが
できる。
【0334】この工程はTetrahedron Letters, P955(19
63) やChem. Ber. vol. 40, P479(1907)に記載されるよ
うなジアゾメタンを用いる方法、Synth. Commun., vol.
14(8), P743(1984)に記載されるようなハロゲン化アル
キルを用いる方法やJ. Org.Chem., vol. 30, P226(196
5)に記載されるようなアルキルリチウムを用いる方法が
ある。
【0335】
【化95】
【0336】〔式中、R1、R2、R3、R6、R10、Halは
前記と同じ意味を表す。R11は、OR10(R 10は前記と同じ
意味を表す。) 又はメチル、エチル、n−プロピル、i
−プロピル等のC1-C3アルキルを表す。〕
【0337】式(VII)で表されるハロカルボン酸エス
テルは、式(XVI)で表されるハロメチルピラゾール
に、公知の方法によりマロン酸エステルや低級アシル酢
酸エステルを反応させて、式(XVII)で表される化合物
を合成した後、これをハロゲン化することによって得る
ことができる。
【0338】式(XVI)で表されるハロメチルピラゾー
ルは、例えば、式(XIII)〔式中、R 2、R3、R6、Vは前
記と同じ意味を表す。〕で表されるヒドロキシメチルピ
ラゾール誘導体を公知の方法、例えばSOCl2、POCl3、PC
l5、HCl、SnCl4、HBr、PBr3、Br2、POBr3、メシルクロ
リド、トシルクロリドなどを用いてハロゲン化すること
によっても得られる。
【0339】式(XVII)で表される化合物のうち、R11
がC1-C3アルキルを表す化合物は、例えばJ. Amer. Che
m. Soc., vol. 64, P435(1942)に記載の方法に準じて、
適当な塩基(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナ
トリウムアミド、カリウムアミド、ジイソプロピルアミ
ド、ブチルリチウム、金属ナトリウムや炭酸カリウムな
ど)存在下、式(XVI)で表されるハロメチルピラゾー
ルにアセト酢酸メチルやアセト酢酸エチルのような低級
アシル酢酸エステルを反応させて得ることができる。
【0340】式(XVII)で表される化合物のうち、R11
がOR10を表す化合物は、例えばJ. Amer. Chem. Soc., v
ol. 74, P831(1952)や0rg. Synth. Coll. vol. 3, P705
(1955)に記載の方法に準じて、上記のような適当な塩基
の存在下、式(XVI)で表されるハロメチルピラゾール
にマロン酸ジエチルやマロン酸ジt−ブチルのようなマ
ロン酸エステルを反応させて得ることができる。
【0341】式(VII)で表される化合物を合成する工
程は、例えばJ. Amer. Chem. Soc.,vol. 71, P3107(194
9) やTetrahedron Letters, vol. 28, P5505(1987)に記
載の方法に準じて、適当な塩基(例えば水酸化カリウ
ム、ナトリウムメトキシドや炭酸カリウムなど)存在
下、適当なハロゲン化剤(例えば臭素やN-クロロコハク
酸イミドなど)を用いて行なう。
【0342】さらに式(VII)で表される化合物は、Zu
r. Russ. Fiz-Chim., vol. 21, P851(1951)に記載の方
法に準じて、式(XVI)で表されるハロメチルピラゾー
ルに、銅触媒存在下、ジアゾ酢酸エステルを反応させる
ことによっても得ることができる。
【0343】
【化96】
【0344】〔式中、R2、R3、R9、R13、Hal及びVは前
記と同じ意味を表す。YはCR6R7(R6は水素を表し、R7
R4と一緒に結合を表す。)を表し、R14はピラゾール環
上のV-H置換基の保護基を表す。〕
【0345】式(X)で表される中間体は以下の方法に
よっても合成することができる。すなわち、一般式
(V)で表される化合物のV-Hを適当な保護基R14で保護
し、化合物(XV)を得る。これのエステル基を還元して
化合物(XIV)を得て、これを更に酸化することにより
化合物(XIII)を得る。この化合物(XIII)は、化合物
(VI)(X1=S、X2=O、R9は水素原子又はアミドの保護基
を表し、例えばTr:トリチル基など)と縮合させて、化
合物(XII-1)へ導くことができる。化合物(XII-1)
は、そのオレフィン結合部を還元することにより化合物
(XII-2)へ導くことができる。化合物(XII-1)又は化
合物(XII-2)は、そのV-Hの保護基R14を脱保護して、
各々化合物(X-1)又は化合物(X-2)を得ることができ
る。化合物(X-1)又は化合物(X-2)は、化合物(XI)
との求核置換反応により、各々のピラゾール環上のV-H
基へ-W-V-W-Z基を導入し、化合物(I-1)又は化合物(I
-2)へ導くことができる。
【0346】式(XV)で表される化合物は、式(V)〔式
中、R2、R3、R13、Vは前記と同じ意味を表す。〕で表さ
れるピラゾールカルボン酸エステル誘導体のV-H基を適
当な保護基R14で保護することによって得ることができ
る。かかる保護基としては、次工程以下の反応条件下で
安定なものが好ましく、例えばC1-C4アルコキシメチル
基(例えばMOM:メトキシメチル、MEM:2−メトキシエ
トキシメチル、エトキシメチル、n-プロポキシメチル、
i-プロポキシメチル、n-ブトキシメチル、iBM:イソブ
チルオキシメチル、BUM:t−ブトキシメチル、POM:ピ
バロイルオキシメチル及びSEM:トリメチルシリルエト
キシメチル等が挙げられ、好ましくはC1-C2アルコキシ
メチル基等が挙げられる)、置換チオメチル基(例えば
MTM:メチルチオメチル等が挙げられる)、トリアルキ
ルシリル基(例えばTMS:トリメチルシリル、TES:トリ
エチルシリル、TIPS:トリイソプロピルシリル、DEIP
S:ジエチルイソプロピルシリル、DMIPS:ジメチルイソ
プロピルシリル、DTBMS:ジ−t−ブチルメチルシリ
ル、IPDMS:イソプロピルジメチルシリル、TBDMS:t−
ブチルジメチルシリル、TDS:テキシルジメチルシリ
ル、等が挙げられ、好ましくはt−ブチルジメチルシリ
ル等が挙げられる)及びトリアルキルアリールシリル基
(例えばDPMS:ジフェニルメチルシリル、TBDPS:t−
ブチルジフェニルシリル、TBMPS:t−ブチルジメトキ
シフェニルシリル、TPS:トリフェニルシリル等が挙げ
られる)などが挙げられ、より好ましくはMOM:メトキシ
メチル基、MEM:メトキシエトキシメチル等のアルコキシ
アルキル基や、TBDMS:t-ブチルジメチルシリル基等の置
換シリル基などが挙げられ、特にメトキシメチル基が好
ましい。
【0347】これらの反応は、例えば T. W. Greene、
P. G. M. Wuts“Protective Groupsin Organic Synthes
is”(1991)に記載の方法に準じて行われるが、R14がメ
トキシメチル基の場合、例えばメトキシメチルクロライ
ドを用い、ジイソプロピルエチルアミン存在下、室温で
行うことができる。
【0348】このようにして得られた化合物(XV)は、製
法7において記載された化合物(IV)から化合物(II)を製
造する工程と同様な方法で、エステル基を還元して化合
物(XIV)を得て、これを更に酸化して化合物(XIII)へ
導くことができる。
【0349】式(XII-1)で表される化合物を合成する工
程は、化合物(XIII)と式(VI)〔式中、X1はS、X2はOを表
し、R9は水素原子又はアミドの保護基(例えば、Tr:ト
リチル等)を表す。〕で表されるチアゾリジン誘導体を
適当な条件下で脱水縮合するもので、製法1で説明され
る反応条件と同様な方法で行うことができる。
【0350】このようにして得られた化合物(XII-1)
は、適当な還元条件下でオレフィン結合部を還元するこ
とによって化合物(XII-2)へ導くことができる。かかる
方法としては、化合物(I)の部分構造の相互変換の項で
詳しく述べる。
【0351】化合物(XII)は、V-H基の保護基R14を脱保
護することにより、化合物(X)へ導くことができる。か
かる反応は、例えば T. W. Greene、P. G. M. Wuts“Pr
otective Groups in Organic Synthesis”(1991)に記載
の方法に準じて行われるが、R1 4がMOM:メトキシメチル
基やMEM:メトキシエトキシメチル等のアルコキシアルキ
ル基の場合、メタノールやエタノール、テトラヒドロフ
ラン中、塩酸や硫酸等の無機酸やトリフルオロ酢酸等の
有機酸を用いて、室温から用いた溶媒の沸点の範囲で行
うか、塩化メチレン中、臭化亜鉛や臭化ジメチルボラ
ン、臭化ジイソプロピルチオボラン、臭化ジフェニルボ
ラン、などを用いて、室温から-78℃の範囲で行うこと
ができる。又、R14がTBDMS:t-ブチルジメチルシリル基
等の置換シリル基の場合、テトラヒドロフランやジオキ
サン、アセトニトリル中、テトラブチルアンモニウムフ
ルオライドや弗化カリウム、ピリジン/弗化水素錯体、
トリフルオルボラン/エーテル錯体などを用いて、-78
℃から用いた溶媒の沸点の範囲で行うことができる。
【0352】式(X)で表される化合物において、ピラゾ
ール環上のV-H基に求核置換反応により置換基導入をす
る際には、チアゾリジン環部の酸性水素原子を適当な保
護基で保護しておくことが好ましい。かかる場合、化合
物(XIII)から化合物(XII-1)を得る工程において、原料
としてR9の水素が適当な置換基(例えばTr:トリチルな
ど)で保護されている化合物(VI)を用いることができ
る。又化合物(XII-1)、化合物(XII-2)及び化合物(X)に
おいて、そのチアゾリジン環部の置換基R9が水素原子を
表す場合、その酸性水素を適当な保護基を用いて保護す
る事も出来る。かかる場合の保護基としては、製法6で
記載されるV-H基の求核置換反応において安定なものが
好ましく、例えばC1-C4アルコキシメチル基(例えばMO
M:メトキシメチルなど)、置換シリル基(例えばTBDMS:
t-ブチルジメチルシリルなど)、アリールメチル基(例
えばTr:トリチル、DMTr:ジ(4-メトキシフェニル)フェ
ニルメチル、DAM:ジ(4-メトキシフェニル)メチルな
ど)、アリールオキシカルボニル基(例えば、Z:ベン
ジルオキシカルボニルなど)、C1-C4アルコキシカルボ
ニル基(例えばBOC:t-ブトキシカルボニルなど)が挙げ
られ、好ましくはトリチルやベンジルオキシカルボニル
などが挙げられる。
【0353】これらの保護基は例えば T. W. Greene、
P. G. M. Wuts“Protective Groupsin Organic Synthes
is”(1991)に記載の方法に準じて、導入、脱保護するこ
とができる。例えば、MOM:メトキシメチル(導入;メト
キシメチルクロリド、脱保護;塩酸やトリフルオロ酢
酸)、TBDMS:t-ブチルジメチルシリル(導入;t-ブチル
ジメチルシリルクロライド、脱保護;テトラブチルアン
モニウムフルオリド)、Tr:トリチル(導入;トリチル
クロライド、トリエチルアミン、脱保護;塩酸やトリフ
ルオロ酢酸)、Z:ベンジルオキシカルボニル(導入;ベ
ンジルオキシカルボニルクロライド、脱保護;パラジウ
ム炭素触媒存在下接触水添)、BOC:t-ブトキシカルボニ
ル(導入;t-ブトキシカルボニルアンヒドリド、脱保
護;パラジウム炭素触媒存在下接触水添)のような反応
条件で行うことができる。
【0354】次にこのようにして得られた、式(I)で表
される化合物において、その部分構造の相互変換の方法
について述べる。
【0355】
【化97】
【0356】〔式中、R1、R2、R3、R6、R9、X1及びX2
前記と同じ意味を表す。〕
【0357】上記の方法により得られた式(I-1)(R4
とR7が一緒になって結合を形成)で表される化合物は、
適当な還元法、例えば適当な触媒の存在下で接触水添す
るか、適当な金属水素錯化合物を用いるか、低級アルコ
ール、例えばメタノール中でマグネシウムやナトリウム
アマルガムによりピラゾール環とチアゾリジン環又はオ
キサゾリジン環を連結する二重結合を還元して、式(I-
2)(R4、R7=H)で表される化合物に導くことができ
る。
【0358】この反応は、接触水添の場合は通常、アル
コール類、セロソルブ類、非プロトン性極性有機溶媒
類、エーテル類、アルコキシアルカン類、低級脂肪族酸
エステル類や低級脂肪酸中で行うが、好ましくはメタノ
ール、エタノール、メトキシエタノール、ジメチルホル
ムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキ
シエタン、酢酸エチルや酢酸を単一で用いるか、これら
の混合溶媒で用いる。かかる触媒としてはパラジウム
黒、パラジウム炭素や酸化白金などが用いられる。この
反応は通常、常温、常圧でも進行するが、反応の進行の
容易さに従って適宜加温、加圧をすることが望ましい。
【0359】金属水素錯化合物により還元を行う場合、
水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素
化ホウ素リチウム、水素化ホウ素テトラメチルアンモニ
ウムや水素化ホウ素亜鉛が用い、非プロトン性極性有機
溶媒類中において0℃〜150℃、好ましくは0℃〜3
0℃で行う。又この還元反応の際に、ジメチルグリオキ
シム、2,2'-ビピリジルや1,10-フェナンスロリンなどの
リガンド共存下、CoCl 2、CoCl3やCo(OAc)2などのCo試薬
を添加することにより、好ましくない副反応を抑制する
こともできる(WO 93/13095参照)。
【0360】アマルガムにより還元を行う場合、アルコ
ール類、好ましくはメタノールやエタノール中におい
て、-20℃から用いた溶媒の沸点の範囲で、好ましくは0
℃から50℃の範囲で行うことができる。更にJ. Org. Ch
em., vol. 40, P127(1975)に記載される、マグネシウム
/メタノールによる還元法も用いることができる。
【0361】
【化98】
【0362】〔式中、R1、R2、R3、R4、R6、R9、X1及び
X2は前記と同じ意味を表す。〕
【0363】式(I-2)(R4、R7=H)で表される化合物
は公知の方法により、チアゾリジン環又はオキサゾリジ
ン環の5位の水素を適当なアルキル化剤(例えばヨウ化
メチルやヨウ化エチルのようなハロゲン化アルキル類、
硫酸ジメチルや硫酸ジエチルのような硫酸アルキル類、
メチルトシレートやメチルメシレートのような脂肪族あ
るいは芳香族スルホン酸エステル類など)を用いてアル
キル化して、式(I-2)(R4≠H、R7=H)で表される化合
物に導くことができる。
【0364】この反応は通常適当な有機溶媒中において
塩基の存在下に行なわれる。かかる溶媒としては、非プ
ロトン性極性有機溶媒類、エーテル類やアルコキシアル
カン類が挙げられ、テトラヒドロフランやジメトキシエ
タンが好ましい。塩基の例としてはアルカリ金属アミド
類(例えばLDA:リチウムジイソプロピルアミドやカ
リウムアミドなど)や脂肪族又は芳香族リチウム化合物
類(例えばn−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムや
フェニルリチウムなど)などが挙げられ、これらは反応
の起こりやすさに従って適宜選択して用いられる。
【0365】この反応は通常−20℃〜100℃の範囲
で行なわれ、好ましくは−10℃〜30℃で行なう。反
応時間は通常0.1〜10時間である。
【0366】
【化99】
【0367】〔式中、R1、R2、R3及びR6は前記と同じ意
味を表す。〕
【0368】式(I-2e)(X1=S、X2=NH)で表される化
合物は公知の方法により、チアゾリジン環2位のイミノ
基を加水分解して、式(I-2a)(X1=S、X2=O)で表され
る化合物に導くことができる。
【0369】この反応は通常適当な有機溶媒中において
水および酸の存在下に行なわれる。かかる溶媒としては
通常、アルコール類、セロソルブ類、非プロトン性極性
有機溶媒類、エーテル類やアルコキシアルカン類などの
溶媒が挙げられ、好ましくはメタノール、エタノール、
メトキシエタノール、スルホラン、ジオキサンやジメト
キシエタンを用いる。かかる酸の例としては、無機酸
(例えば塩酸、硫酸や臭化水素酸など)などが挙げら
れ、これらは反応の起こりやすさに従って適宜選択して
用いられる。
【0370】この反応は通常50℃から反応に用いた溶
媒の沸点の範囲で行なわれ、好ましくは80℃〜150
℃で行なう。反応時間は通常0.5〜30時間である。
【0371】
【化100】
【0372】〔式中、R1、R2、R3及びYは前記と同じ意
味を表す。〕
【0373】式(Ic)(X1=O、X2=S)で表される化合物
は公知の方法により、チアゾリジン環2位のチオン基を
酸化的条件下で、式(Id)(X1=O、X2=O)で表される化
合物に導くことができる。
【0374】この反応は適当な酸化剤(例えば過酸化水
素、過酢酸、過安息香酸、メタクロル過安息香酸、モノ
過マレイン酸、モノ過フタル酸などの有機過酸化物、水
銀イオン、臭素、塩素、メタ過ヨウ素酸など)を用い、
通常水や非プロトン性極性有機溶媒(例えばジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセタミ
ド、テトラメチルウレア、スルホラン、N,N-ジメチルイ
ミダゾリジノンなど)、エーテル類(例えばテトラヒド
ロフランやジオキサンなど)、アルコキシアルカン類
(例えばジメトキシエタン、ジエトキシエタンなど)な
どの溶媒中で行なわれる。これらは反応の起こりやすさ
に従って適宜選択し、単一かあるいは組合せて用いられ
る。
【0375】この反応は通常0℃から反応に用いた溶媒
の沸点の範囲で行なわれ、好ましくは20℃〜100℃
で行なう。反応時間は通常0.5〜30時間である。
【0376】以上述べた化合物(II)、(III)、(I
V)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XII)、
(XIII)、(XIV)、(XV)、(XVI)および(XVII)は
新規化合物であり、式(I)で示される化合物を製造す
る際の中間体として有用である。
【0377】
【実施例】以下に、本発明の化合物の合成例、薬理試験
例及び製剤例を記述した。なお本発明はこれらによって
限定されるものではない。
【0378】実施例1 5−((5−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエトキ
シ)−1−メチル−3−ピラゾリル)メチリデン)チア
ゾリジン−2,4−ジオン(化合物(I-1a-1))の合成
【0379】
【化101】
【0380】工程1 1−メチル−5−フェナシルオキシ−3−ピラゾールカ
ルボン酸エチル(化合物(IV-1))
【0381】
【化102】
【0382】5−ヒドロキシ−1−メチル−3−ピラゾ
ールカルボン酸エチル(化合物(V-1))(日本特開昭6
3-185964号公報に記載の方法により合成した。)171
mg(1.00mmol)とフェナシルクロリド(TC
I)170mg(1.10mmol)をモレキュラーシ
ブス脱水ジメチルホルムアミド4mlに溶解した。この
溶液に無水炭酸カリウムを144mg加え、室温下で終
夜攪拌した。この反応液に飽和食塩水5mlを加え、ク
ロロホルム45mlで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄した後に、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、
乾燥剤を濾別後、溶媒を減圧留去して得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチ
ル/ヘキサン2:1)に供し、無色粉末の目的物質(化
合物(IV-1))を285mg(98.6%)得た。
【0383】MS(FAB) m/e: 289(M+H)+ 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.35(3H, t), 3.79(3H, s),
4.33(2H, q), 5.31(2H,s), 5.98(1H, s), 7.40-7.65(3
H, m), 7.8-8.0(2H, m)
【0384】同様の方法により化合物(V-1)又は1−
t−ブチル−5−ヒドロキシ−3−ピラゾールカルボン
酸エチル(化合物(V-2))、5−ヒドロキシ−1−フ
ェニル−3−ピラゾールカルボン酸エチル(化合物(V-
3))を出発原料として、化合物(IV-2)〜(IV-13)を
合成した。(表中のR2、R3、R13、W及びZは化合物(I
V)の置換基に対応する。)
【0385】
【化103】
【0386】
【表44】 ─────────────────────────────────── 出発原料 化合物番号 R2 R3 R13 Z-W ─────────────────────────────────── V-1 IV-2 1-Me H Et PhCH2CH2 V-2 IV-3 1-t-Bu H Et PhCOCH2 V-3 IV-4 1-Ph H Et PhCOCH2 V-1 IV-5 1-Me H Et 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-COCH2 V-2 IV-6 1-t-Bu H Et 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-COCH2 V-3 IV-7 1-Ph H Et 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-COCH2 V-1 IV-8 1-Me H Et 3-Me-2-benzo[b]thiophenyl-COCH2 V-1 IV-9 1-Me H Et 2-benzo[b]furanyl-COCH2 V-1 IV-10 1-Me H Et 5-Me-1-Ph-4-pyrazolyl-COCH2 V-1 IV-11 1-Me H Et 3-Br-1-Me-2-indolyl-COCH2 V-1 IV-12 1-Me H Et 3-indolyl-CH2CH2 V-1 IV-13 1-Me H Et 3-Ph-5-isoxazolyl-COCH2 ─────────────────────────────────── 化合物番号 性状 融点(℃) MS(m/e) ─────────────────────────────────── IV-2 無色粉末 274(M)+ EI IV-3 褐色粉末 331(M+H)+ FAB IV-4 褐色油状物質 351(M+H)+ FAB IV-5 淡黄色粉末 181.8-183.2 370(M+H)+ FAB IV-6 淡褐色粉末 411(M)+ EI IV-7 淡褐色粉末 431(M)+ EI IV-8 淡褐色粉末 358(M)+ EI IV-9 淡黄色粉末 328(M)+ EI IV-10 無色粉末 368(M)+ EI IV-11 無色結晶 419(M)+ EI IV-12 紫色粉末 313(M)+ EI IV-13 淡褐色粉末 356(M+H)+ FAB ───────────────────────────────────
【0387】化合物(IV-2) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.35(3H, t), 3.07(2H, t),
3.66(3H, s), 4.29(2H,t), 4.3(2H, q), 6.07(1H, s),
7.25(5H, s) 化合物(IV-3) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.34(3H, t), 1.68(9H, s),
4.30(2H, q), 5.32(2H,s), 6.02(1H, s), 7.3-7.6(3H,
m), 7.8-8.0(2H, m) 化合物(IV-4) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.35(3H, t), 4.35(2H, q),
5.38(2H, s), 6.12(1H,s), 7.3-7.6(6H, m), 7.7-7.9(4
H, m) 化合物(IV-5) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.40(3H, t), 2.73(3H, s),
3.86(3H, s), 4.35(2H,q), 5.36(2H, s), 6.06(1H, s),
7.3-7.5(3H, m), 7.8-8.1(2H, m) 化合物(IV-6) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.35(3H, t), 1.70(9H, s),
2.72(3H, s), 4.32(2H,q), 5.33(2H, s), 6.07(1H, s),
7.4-8.1(5H, m) 化合物(IV-7) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.37(3H, t), 2.72(3H, s),
4.37(2H, q), 5.42(2H,s), 6.18(1H, s), 7.3-8.1(10H,
m) 化合物(IV-8) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.35(3H, t), 2.79(3H, s),
3.85(3H, s), 4.35(2H,q), 5.18(2H, s), 6.07(1H, s),
7.42-7.55(2H, m), 7.78-7.98(2H, m) 化合物(IV-9) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.40(3H, t), 3.88(3H, s),
4.39(2H, q), 5.38(2H,s), 6.12(1H, s), 7.32-7.88(5
H, m) 化合物(IV-10) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.37(3H, t), 2.61(3H, s),
3.85(3H, s), 4.36(2H,q), 5.11(2H, s), 6.07(1H, s),
7.50(5H, s), 8.09(1H, s) 化合物(IV-11) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.36(3H, t), 3.84(3H, s),
4.01(3H, s), 4.37(2H,q), 5.51(2H, s), 6.07(1H, s),
7.11-7.77(4H, m) 化合物(IV-12) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.35(3H, t), 3.26(2H, t),
3.66(3H, s), 4.31(2H,t), 4.37(2H, q), 6.03(1H, s),
7.05-8.1(6H, m) 化合物(IV-13) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.37(3H, t), 3.87(3H, s),
4.37(2H, q), 5.35(2H,s), 6.07(1H, s), 7.35-7.92(6
H, m)
【0388】工程2 3−ヒドロキシメチル−5−(2−ヒドロキシ−2−フ
ェニルエトキシ)−1−メチルピラゾール(化合物(II
I-1))
【0389】
【化104】
【0390】水素化アルミニウムリチウム897mg
(23.6mmol)のモレキュラーシーブス脱水テト
ラヒドロフラン50ml懸濁液を、窒素雰囲気下0℃に
冷却し、そこへ化合物(IV-1)4.53g(15.7m
mol)のモレキュラーシーブス脱水テトラヒドロフラ
ン(100ml)溶液を徐々に滴下した。滴下後、氷浴
をはずし、室温で5.5時間撹拌した。この反応液に含
水硫酸マグネシウムを加えて反応を停止後、無機塩をセ
ライト濾過により除去し、テトラヒドロフランでよく洗
浄した。濾液の溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:6%メタノ
ール−クロロホルム)に供し、淡黄色固体の目的物質
(化合物(III-1))を4.44g(定量的)得た。
【0391】MS(EI) m/e: 248(M)+ 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.2-4.2(2H, br), 3.44(3H,
s), 4.06(2H, d), 4.41(2H, s), 5.02(1H, t), 5.44(1
H, s), 7.30(5H, s)
【0392】同様の方法により化合物(IV-2)〜(IV-1
3)を出発原料として、化合物(III-2)〜(III-13)を
合成した。(表中のR2、R3、W及びZは化合物(III)
の置換基に対応する。)
【0393】
【化105】
【0394】
【表45】 ─────────────────────────────────── 出発原料 化合物番号 R2 R3 Z-W ─────────────────────────────────── IV-2 III-2 1-Me H PhCH2CH2 IV-3 III-3 1-t-Bu H PhCH(OH)CH2 IV-4 III-4 1-Ph H PhCH(OH)CH2 IV-5 III-5 1-Me H 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-CH(OH)CH2 IV-6 III-6 1-t-Bu H 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-CH(OH)CH2 IV-7 III-7 1-Ph H 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-CH(OH)CH2 IV-8 III-8 1-Me H 3-Me-2-benzo[b]thiophenyl-CH(OH)CH2 IV-9 III-9 1-Me H 2-benzo[b]furanyl-CH(OH)CH2 IV-10 III-10 1-Me H 5-Me-1-Ph-4-pyrazolyl-CH(OH)CH2 IV-11 III-11 1-Me H 3-Br-1-Me-2-indolyl-CH(OH)CH2 IV-12 III-12 1-Me H 3-indolyl-CH2CH2 IV-13 III-13 1-Me H 3-Ph-5-isoxazolyl-CH(OH)CH2 ─────────────────────────────────── 化合物番号 性状 MS(m/e) ─────────────────────────────────── III-2 無色粉末 232(M)+ EI III-3 褐色油状物質 290(M)+ EI III-4 淡黄色粉末 310(M)+ EI III-5 褐色油状物質 329(M)+ EI III-6 赤色アモルファス 371(M)+ EI III-7 褐色アモルファス 391(M)+ EI III-8 淡褐色粉末 318(M)+ EI III-9 赤褐色アモルファス 288(M)+ EI III-10 淡黄色アモルファス 329(M+H)+ FAB III-11 橙色アモルファス 380(M+H)+ FAB III-12 褐色アモルファス 271(M)+ EI III-13 赤褐色アモルファス 315(M)+ EI ───────────────────────────────────
【0395】化合物 (III-2) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.0(1H, br s), 3.03(2H, t),
3.48(3H, s), 4.16(2H, t), 4.48(2H, br s), 5.46(1
H, s), 7.16(5H, s) 化合物 (III-3) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.46(9H, s), 2.9(2H, br),
4.08(2H, d), 4.43(2H,s), 5.04(1H, t), 5.50(1H, s),
7.31(5H, s) 化合物 (III-4) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3) δ:2.2(2H, br), 4.19(2H, d),
4.60(2H, s), 5.1(1H,t), 5.66(1H, s), 7.2-7.5(10H,
m) 化合物 (III-5) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.42(3H, s), 2.6(2H, br s),
3.57(3H, s), 4.26(2H, m), 4.49(2H, s), 5.0(1H,
m), 5.54(1H, s), 7.3-8.1(5H, m) 化合物 (III-6) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.48(9H, s), 2.40(3H, s),
2.4(2H, br s), 4.28(2H, d), 4.51(2H, s), 5.03(1H,
t), 5.57(1H, s), 7.2-8.0(5H, m) 化合物 (III-7) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.25(3H, s), 4.33(2H, d),
4.55(2H, s), 4.98(1H,t), 5.70(1H, s), 7.2-8.0(10H,
m) 化合物 (III-8) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.42(3H, s), 3.3(2H, br),
3.59(3H, s), 4.26(2H,d), 4.46(2H, s), 5.53(1H, t),
5.58(1H, s), 7.35-7.92(4H, m) 化合物 (III-9) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.53(3H, s), 4.4(2H, s), 4.
40(2H, br), 4.43(2H,d), 5.22(1H, t), 5.68(1H, s),
6.79(1H, s), 7.12-7.57(4H, m) 化合物 (III-10) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.31(3H, s), 3.55(3H, s),
3.7(2H, br), 4.19(2H,d), 4.48(2H, s), 5.05(1H, m),
5.55(1H, s), 7.40(5H, s), 7.59(1H, s) 化合物 (III-11) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.96(3H, s), 3.50(2H, s),
3.88(3H, s), 4.35(2H,d), 4.46(2H, s), 5.53(1H, s),
5.6(1H, m), 7.00-7.57(4H, m) 化合物 (III-12) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.53(1H, s), 3.22(2H, t),
3.53(3H, s), 4.27(2H,t), 4.51(2H, s), 5.49(1H, s),
7.05-8.29(6H, m) 化合物 (III-13) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.49(3H, s), 3.6(2H, br),
4.32(2H, d), 4.49(2H,s), 5.23(1H, t), 5.56(1H, s),
6.62(1H, s), 7.25-7.86(5H, m)
【0396】工程3 5−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエトキシ)−1−
メチルピラゾール−3−カルバルデヒド(化合物(II-
1))
【0397】
【化106】
【0398】〔二酸化マンガン酸化による化合物(II)
の合成〕化合物(III-1)2.72g(11.0mmo
l)をクロロホルム108mlおよびメタノール2ml
に溶解した。この溶液に活性二酸化マンガン5.23g
を加え、室温下で8時間攪拌した。酸化剤残渣をセライ
ト濾過により濾別した後に、得られた濾液の溶媒を減圧
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶離液:酢酸エチル−ヘキサン5:2)に供し、無色
油状の目的物質(化合物(II-1))を1.53g(5
6.6%)得た。
【0399】MS(EI) m/e: 246(M)+ 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.80(1H, brs), 3.69(3H, s),
4.13(2H, d), 5.07(1H, t), 5.95(1H, s), 7.34(5H,
s), 9.62(1H, s)
【0400】同様の方法により化合物(III-2)〜(III
-5)を出発原料として、化合物(II-2)〜(II-6)を合
成した。なお化合物(II-3)および(II-4)について
は、出発原料(III-3)の反応により同時に生成した。
(表中のR2、R3、W及びZは化合物(II)の置換基に対
応する。)
【0401】
【化107】
【0402】
【表46】 ──────────────────────────────────── 出発原料 化合物番号 R2 R3 Z-W ──────────────────────────────────── III-2 II-2 1-Me H PhCH2CH2 III-3 II-3 1-t-Bu H PhCH(OH)CH2 III-3 II-4 1-t-Bu H PhCOCH2 III-4 II-5 1-Ph H PhCH(OH)CH2 III-5 II-6 1-Me H 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-CH(OH)CH2 ──────────────────────────────────── 化合物番号 性状 融点(℃) MS(m/e) ──────────────────────────────────── II-2 無色油状物質 230(M)+ EI II-3 淡黄色油状物質 288(M)+ EI II-4 無色針状結晶 244(M)+ EI II-5 黄色油状物質 308(M)+ EI II-6 褐色油状物質 327(M)+ EI ────────────────────────────────────
【0403】化合物 (II-2) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.08(2H, t), 3.67(3H, s),
4.25(2H, t), 5.95(1H, s), 7.21(5H, s), 9.67(1H, s) 化合物 (II-3) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.56(9H, s), 2.69(1H, br),
4.16(2H, d), 5.10(1H,t), 6.01(1H, s), 7.32(5H, s),
9.65(1H, s) 化合物 (II-4) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.84(3H, s), 5.34(2H, s),
5.96(1H, s), 7.4-7.9(5H, m), 9.70(1H, s) 化合物 (II-5) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.63(1H, br), 4.19(2H, d),
5.05(1H, t), 6.11(1H,s), 7.2-7.6(10H, m), 9.77(1H,
s) 化合物 (II-6) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.36(3H, s), 3.6(1H, br s),
3.65(3H, s), 4.3(2H,m), 5.02(1H, t), 6.01(1H, s),
7.2-8.0(5H, m), 9.63(1H, s)
【0404】1−メチル−5−フェナシルオキシピラゾ
ール−3−カルバルデヒド(化合物(II-7))
【0405】
【化108】
【0406】〔Swern酸化による化合物(II)の合
成〕塩化オキサリル175μl(2.01mmol)の
モレキュラーシーブス脱水ジクロロメタン2.5ml溶
液を窒素雰囲気下、−78℃に冷却し、そこへモレキュ
ラーシーブス脱水ジメチルスルホキシド353mg
(4.98mmol)のモレキュラーシーブス脱水ジク
ロロメタン1.5ml溶液を滴下後、−78℃にて30
分間攪拌した。この溶液に化合物(III-1)124mg
(0.500mmol)のモレキュラーシーブス脱水ジ
クロロメタン3.0ml溶液を徐々に滴下した後に、−
78℃にて1時間攪拌した。この反応液にモレキュラー
シーブス脱水トリエチルアミン1.4mlを滴下した後
に、室温まで昇温し、水5mlを加えてクロロホルム4
5mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムを用い
て乾燥し、乾燥剤を濾別後、得られた濾液の溶媒を減圧
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶離液:酢酸エチル−ヘキサン1:1)に供し、無色
針状晶の目的物質(化合物(II-7))を101mg(8
2.4%)得た。
【0407】mp 140-141 ℃ MS(EI) m/e: 244(M)+ 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.84(3H, s), 5.34(2H, s),
5.96(1H, s), 7.4-7.9(5H, m), 9.70(1H, s)
【0408】同様の方法により化合物(III-5)〜(III
-11)を出発原料として、化合物(II-8)〜(II-14)を
合成した。(表中のR2、R3、W及びZは化合物(II)の
置換基に対応する。)
【0409】
【化109】
【0410】
【表47】 ─────────────────────────────────── 出発原料 化合物番号 R2 R3 Z-W ─────────────────────────────────── III-5 II-8 1-Me H 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-COCH2 III-6 II-9 1-t-Bu H 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-COCH2 III-7 II-10 1-Ph H 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-COCH2 III-8 II-11 1-Me H 3-Me-2-benzo[b]thiophenyl-COCH2 III-9 II-12 1-Me H 2-benzo[b]furanyl-COCH2 III-10 II-13 1-Me H 5-Me-1-Ph-4-pyrazolyl-COCH2 III-11 II-14 1-Me H 3-Br-1-Me-2-indolyl-COCH2 ─────────────────────────────────── 化合物番号 性状 融点(℃) MS(m/e) ─────────────────────────────────── II-8 淡黄色粉末 325(M)+ EI II-9 淡褐色粉末 158-160 367(M)+ EI II-10 淡褐色粉末 125-128 387(M)+ EI II-11 淡黄色粉末 314(M)+ EI II-12 橙色粉末 284(M)+ EI II-13 無色粉末 324(M)+ EI II-14 淡褐色粉末 375(M)+ EI ───────────────────────────────────
【0411】化合物 (II-8) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.69(3H, s), 3.86(3H, s),
5.37(2H, s), 5.99(1H, s), 7.39-7.53(3H, m), 7.90-
8.09(2H, m), 9.73(1H, s) 化合物 (II-9) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.74(9H, s), 2.72(3H, s),
5.40(2H, s), 6.09(1H, s), 7.4-7.6(3H, m), 7.9-8.1
(2H, m), 9.77(1H, s) 化合物 (II-10) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.67(3H, s), 5.43(2H, s),
6.13(1H, s), 7.3-8.1(10H, m), 9.86(1H, s) 化合物 (II-11) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.79(3H, s), 3.90(3H, s),
5.18(2H, s), 6.02(1H, s), 7.42-8.10(4H, m), 9.72(1
H, s) 化合物 (II-12) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.89(3H, s), 5.38(2H, s),
6.06(1H, s), 7.28-7.84(5H, m), 9.78(1H, s) 化合物 (II-13) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.59(3H, s), 3.89(3H, s),
5.12(2H, s), 6.01(1H, s), 7.50(5H, s), 8.07(1H,
s), 9.79(1H, s) 化合物 (II-14) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.87(3H, s), 4.00(3H, s),
5.53(2H, s), 6.03(1H, s), 7.40-7.76(4H, m), 9.75(1
H, s)
【0412】〔PCC酸化による化合物(II)の合成〕
クロロクロム酸ピリジニウム1.041g(4.828
mmol)、酢酸ナトリウム401mg(4.89mm
ol)、粉砕したモレキュラーシーブス4A0.50g
及びセライト1.01gをモレキュラーシーブス脱水ジ
クロロメタン30ml懸濁液に、化合物(III-1)21
0mg(0.846mmol)のモレキュラーシーブス
脱水ジクロロメタン10ml溶液を0℃で滴下し、0℃
で90分、次いで室温で140分撹拌した。無機塩を濾
別後、溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶離液:4%メタノール−ク
ロロホルム)に供し、無色針状晶の目的物質(化合物
(II-7))を86mg(41.5%)得た。
【0413】〔三酸化硫黄ピリジン錯塩酸化による化合
物(II)の合成〕化合物(III-1)80mg(0.32
mmol)のモレキュラーシーブス脱水ジメチルスルホ
キシド4ml溶液に三酸化硫黄ピリジン錯塩304mg
(1.91mmol)及びトリエチルアミン196mg
(1.94mmol)のモレキュラーシーブス脱水ジメ
チルスルホキシド4ml溶液を滴下し、室温で4時間撹
拌した。氷水を加えて酢酸エチル抽出後、有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、溶媒を減圧
留去して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー
(展開液:酢酸エチル−ヘキサン1:1)に供し、無色
油状の目的物質(化合物(II-1))を39mg(48.
9%)、及び無色針状晶の化合物(II-7)を3mg
(4.0%)得た。
【0414】工程4 5−((5−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエトキ
シ)−1−メチル−3−ピラゾリル)メチリデン)チア
ゾリジン−2,4−ジオン(化合物(I-1a-1))
【0415】
【化110】
【0416】化合物(II-1)1.53g(6.21mm
ol)及びチアゾリジンジオン974mgをトルエン6
0mlに懸濁させた。この溶液に氷酢酸108μl、次
いでピペリジン122μlを加え、130℃で140分
間攪拌した。原料の消失を薄層クロマトグラフィーで確
認後、溶媒を減圧留去して得られた残渣をテトラヒドロ
フラン−クロロホルムに溶解した。飽和食塩水を用いて
この溶液を洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを用いて
乾燥した。乾燥剤を濾別後、溶媒を減圧留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液:テトラヒドロフラン−ヘキサン1:2)、次いで分
取用薄層クロマトグラフィー(展開液:テトラヒドロフ
ラン−ヘキサン1:2)に供し、無色粉末の目的物質
(化合物(I-1a-1))を2.11g(98.3%)得
た。
【0417】mp 172.8-174.3 ℃ MS(EI) m/e: 345(M)+ 500 MHz 1H-NMR(d6-acetone)δ:3.70(3H, s), 4.21(1H,
dd,2JHH = 10.3 Hz, 3J HH = 7.6 Hz), 4.27(1H, dd,2J
HH = 10.3 Hz, 3JHH = 3.9 Hz), 4.94(1H, d, 3J HH = 4
Hz), 5.15(1H, ddd, 3JHH = 7.6 Hz, 3JHH = 3.9 Hz,
3JHH = 4 Hz), 5.77(1H, s), 7.30(1H, t, 3JHH = 7.3
Hz), 7.38(2H, dd, 3JHH = 7.3 Hz, 3JHH= 7.6 Hz), 7.
51(1H, s), 7.52(2H, d, 3JHH = 7.6 Hz), 12.3(1H, s)
【0418】同様の方法により化合物(II-2)〜(II-1
4)を出発原料として、化合物(I-1a-2)〜(I-1a-14)
を合成した。(表中のR2、R3、W及びZは化合物(I-1
a)の置換基に対応する。)
【0419】
【化111】
【0420】
【表48】 ─────────────────────────────────── 出発原料 化合物番号 R2 R3 Z-W ─────────────────────────────────── II-2 I-1a-2 1-Me H PhCH2CH2 II-3 I-1a-3 1-t-Bu H PhCH(OH)CH2 II-4 I-1a-4 1-t-Bu H PhCOCH2 II-5 I-1a-5 1-Ph H PhCH(OH)CH2 II-6 I-1a-6 1-Me H 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-CH(OH)CH2 II-7 I-1a-7 1-Me H PhCOCH2 II-8 I-1a-8 1-Me H 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-COCH2 II-9 I-1a-9 1-t-Bu H 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-COCH2 II-10 I-1a-10 1-Ph H 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-COCH2 II-11 I-1a-11 1-Me H 3-Me-2-benzo[b]thiophenyl-COCH2 II-12 I-1a-12 1-Me H 2-benzo[b]furanyl-COCH2 II-13 I-1a-13 1-Me H 5-Me-1-Ph-4-pyrazolyl-COCH2 II-14 I-1a-14 1-Me H 3-Br-1-Me-2-indolyl-COCH2 ─────────────────────────────────── 化合物番号 性状 融点(℃) MS(m/e) ─────────────────────────────────── I-1a-2 淡黄色粉末 158-161 329(M)+ EI I-1a-3 無色結晶 108.4-110.6 387(M)+ EI I-1a-4 淡褐色結晶 216.8-218.7 385(M)+ EI I-1a-5 淡褐色結晶 192.4-194.5 407(M)+ EI I-1a-6 無色結晶 185-187 426(M)+ EI I-1a-7 無色粉末 214-216 344(M+H)+ FAB I-1a-8 淡褐色結晶 208-211 424(M)+ EI I-1a-9 褐色結晶 213-216 466(M)+ EI I-1a-10 黄褐色粉末 275-280(decomp.) 486(M)+ EI I-1a-11 淡褐色粉末 258-260 413(M)+ EI I-1a-12 淡褐色粉末 250-260(decomp.) 383(M)+ EI I-1a-13 淡褐色粉末 236-240 424(M+H)+ FAB I-1a-14 褐色粉末 243-246 475(M+H)+ FAB ───────────────────────────────────
【0421】化合物 (I-1a-2) 500 MHz 1H-NMR(d6-DMSO)δ:3.06(2H, t, 3JHH = 6.7 H
z), 3.59(3H, s), 4.31(2H, t, 3JHH = 6.7 Hz), 6.12
(1H, s), 7.24-7.48(5H, m), 7.48(1H, s),12.3(1H, br
s) 化合物 (I-1a-3) 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.58(9H, s), 2.35(1H, d, 3
JHH = 3.2 Hz), 4.18(2H, m), 5.15(1H, m), 5.77(1H,
s), 7.36-7.45(5H, m), 7.56(1H, s), 8.20(1H,s) 化合物 (I-1a-4) 500 MHz 1H-NMR(d6-DMSO)δ:1.63(9H, s), 5.70(2H,
s), 6.15(1H, s), 7.44(1H, s), 7.58(2H, dd, 3JHH =
7.4, 7.8 Hz), 7.71(1H, t, 3JHH = 7.4 Hz), 8.00(2H,
d, 3JHH = 7.8 Hz), 12.26(1H, s) 化合物 (I-1a-5) 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.40(1H, d), 4.29(2H, d),
5.17(1H, m), 5.91(1H,s), 7.23-7.46(8H, m), 7.62(1
H, s), 7.75(2H, d, 3JHH = 7.6 Hz), 8.12(1H,br s) 化合物 (I-1a-6) 500 MHz 1H-NMR(d6-DMSO)δ:2.50(3H, s), 3.65(3H,
s), 4.31(2H, d, 3JHH = 5.4 Hz), 4.97(1H, dt, 3JHH
= 4.9 Hz, 3JHH = 5.4 Hz), 5.75(1H, d, 3JHH = 4.9 H
z), 6.12(1H, s), 7.47(1H, s), 7.50(3H, m), 7.92(2
H, d, 3JHH = 8.1 Hz), 12.3(1H, s) 化合物 (I-1a-7) 500 MHz 1H-NMR(d6-DMSO)δ:3.76(3H, s), 5.74(2H,
s), 6.11(1H, s), 7.44(1H, s), 7.58(2H, t, 3JHH =
7.3, 7.7 Hz), 7.71(1H, t, 3JHH = 7.7 Hz), 7.88(2H,
d, 3JHH = 7.3 Hz), 12.4(1H, br s) 化合物 (I-1a-8) 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.74(3H, s), 3.87(3H, s),
5.41(2H, s), 5.76(1H,s), 7.49-7.52(3H, m), 7.56(1
H, s), 8.03-8.05(2H, m), 8.14(1H, br s) 化合物 (I-1a-9) 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.71(9H, s), 2.75(3H, s),
5.39(2H, s), 5.81(1H,s), 7.50-7.51(3H, m), 7.56(1
H, s), 8.04-8.06(2H, m), 8.08(1H, br s) 化合物 (I-1a-10) 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.71(3H, s), 5.68(2H, s),
6.38(1H, s), 7.41(1H,t, 3JHH = 7.3 Hz), 7.52(1H,
s), 7.56-7.60(5H, m), 7.91-7.93(2H, m), 8.02-8.04
(2H, m), 12.4(1H, br s) 化合物 (I-1a-11) 500 MHz 1H-NMR(d6-DMSO)δ:2.77(3H, s), 3.77(3H,
s), 5.62(2H, s), 6.16(1H, s), 7.44(1H, s), 7.53(1
H, dd, 3JHH = 7.2, 8.3 Hz), 7.60(1H, dd, 3JHH =7.
2, 8.3 Hz), 8.07(1H, d, 3JHH = 8.3 Hz), 8.09(1H,
d, 3JHH = 8.3 Hz), 12.4(1H, br s) 化合物 (I-1a-12) 500 MHz 1H-NMR(d6-DMSO)δ:3.77(3H, s), 5.64(2H,
s), 6.16(1H, s), 7.41(1H, dd, 3JHH = 7.1, 7.9 Hz),
7.45(1H, s), 7.60(1H, dd, 3JHH = 7.1, 8.3 Hz), 7.
77(1H, d, 3JHH = 8.3 Hz), 7.90(1H, d, 3JHH = 7.9 H
z), 8.06(1H, s), 12.4(1H, br s) 化合物 (I-1a-13) 500 MHz 1H-NMR(d6-DMSO)δ:2.52(3H, s), 3.76(3H,
s), 5.47(2H, s), 6.10(1H, s), 7.46(1H, s), 7.52-7.
60(5H, m), 8.37(1H, s), 12.4(1H, br s) 化合物 (I-1a-14) 500 MHz 1H-NMR(d6-DMSO)δ:3.76(3H, s), 3.96(3H,
s), 5.69(2H, s), 6.16(1H, s), 7.30(1H, dd, 3JHH =
7.3, 7.9 Hz), 7.46(1H, s), 7.50(1H, dd, 3JHH =7.3,
8.5 Hz), 7.64(1H, d, 3JHH = 7.9 Hz), 7.70(1H, d,
3JHH = 8.5 Hz), 12.3(1H, br s)
【0422】実施例2 工程5 5−((5−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエトキ
シ)−1−メチル−3−ピラゾリル)メチル)チアゾリ
ジン−2,4−ジオン(化合物(I-2a-1))の合成
【0423】
【化112】
【0424】5−((5−(2−ヒドロキシ−2−フェ
ニルエトキシ)−1−メチル−3−ピラゾリル)メチリ
デン)チアゾリジン−2,4−ジオン(化合物(I-1a-
1))348mg(1.01mmol)をモレキュラー
シブス脱水テトラヒドロフラン15mlに溶解した。こ
の溶液に10%パラジウム炭素271mgを加えた後、
室温下で水素5気圧下48.5時間接触還元した。触媒
を濾別後、溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶離液:6%−メタノー
ル/クロロホルム)に供し、無色粉末の目的物質(化合
物(I-2a-1))を363mg(定量的)得た。
【0425】mp 68-71 ℃ MS(EI) m/e: 347(M)+ 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.23(2H, m), 3.54(3H, s),
4.10(2H, d), 4.56(1H,dd), 5.08(1H, t), 5.37(1H,
s), 7.36(5H, s)
【0426】同様の方法により化合物(I-1a-2)〜(I-
1a-6)、(I-1a-11)および(I-1a-12)を出発原料とし
て、化合物(I-2a-2)〜(I-2a-8)を合成した。(表中
のR2、R3、W及びZは化合物(I-2a)の置換基に対応す
る。)
【0427】
【化113】
【0428】
【表49】 ─────────────────────────────────── 出発原料 化合物番号 R2 R3 Z-W ─────────────────────────────────── I-1a-2 I-2a-2 1-Me H PhCH2CH2 I-1a-3 I-2a-3 1-t-Bu H PhCH(OH)CH2 I-1a-4 I-2a-4 1-t-Bu H PhCOCH2 I-1a-5 I-2a-5 1-Ph H PhCH(OH)CH2 I-1a-6 I-2a-6 1-Me H 5-Me-2-Ph-4-oxazolyl-CH(OH)CH2 I-1a-11 I-2a-7 1-Me H 3-Me-2-benzo[b]thiophenyl-COCH2 I-1a-12 I-2a-8 1-Me H 5-Me-1-Ph-4-pyrazolyl-COCH2 ─────────────────────────────────── 化合物番号 性状 融点(℃) MS(m/e) ─────────────────────────────────── I-2a-2 淡黄色粉末 103-105 331(M)+ EI I-2a-3 淡黄色油状物質 389(M)+ EI I-2a-4 褐色固体 387(M)+ EI I-2a-5 淡黄色アモルファス 409(M)+ EI I-2a-6 無色固体 95-97 428(M)+ EI I-2a-7 無色固体 211-212 414(M)+ EI I-2a-8 無色固体 140-142 425(M)+ EI ───────────────────────────────────
【0429】化合物 (I-2a-2) 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.95(2H, t), 3.0-3.5(2H,
m), 3.43(3H, s), 4.08(2H, t), 4.5(1H, m), 5.27(1H,
s), 7.14(5H, s), 7.60(1H, br s) 化合物 (I-2a-3) 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.50(9H, s), 3.06(1H, m),
3.44(1H, m), 4.11(2H,m), 4.66(1H, m), 5.11(1H, m),
5.40(1H, s), 7.3-7.5(5H, m), 8.89(1H, s),9.08(1H,
br s) 化合物 (I-2a-4) 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.4(9H, s), 3.00-3.07(1H,
m), 3.40-3.46(1H, m),4.65-4.70(1H, m), 5.25(2H,
s), 5.38(1H, s), 7.50-7.55(2H, m), 7.63-7.65(1H,
m), 7.95-7.98(2H, m), 8.45(1H, s) 化合物 (I-2a-5) 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.45(1H, br s), 3.16(1H,
m), 3.56(1H, m), 4.20-4.21(2H, m), 4.75(1H, m), 5.
13(1H, m), 5.56(1H, s), 7.25-7.42(8H, m), 7.61(1H,
m), 8.10(1H, s) 化合物 (I-2a-6) 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.42(3H, s), 3.11(1H, dd),
3.41(1H, dd), 3.58(3H, s), 4.22(1H, dd), 4.35(1H,
dd), 4.61(1H, dd), 5.04(1H, dd), 5.44(1H, s), 7.4
3(3H, m), 7.97(2H, m), 9.0(1H, s) 化合物 (I-2a-7) 500 MHz 1H-NMR(d6-DMSO)δ:2.75(3H, s), 2.95(1H, d
d, 2JHH = 15.5 Hz, 3JHH= 10.6 Hz), 3.24(1H, dd, 2J
HH = 15.5 Hz, 3JHH = 3.6 Hz), 3.59(3H, s), 4.77(1
H, dd, 3JHH = 3.6, 10.6 Hz), 5.49(2H, s), 5.62(1H,
s), 7.52(1H, dd,3JHH = 7.1, 8.1 Hz), 7.59(1H, dd,
3JHH = 7.1, 8.2 Hz), 8.06(1H, d, 3JHH= 8.2 Hz),
8.08(1H, d, 3JHH = 8.1 Hz), 12.0(1H, br s) 化合物 (I-2a-8) 500 MHz 1H-NMR(d6-DMSO)δ:2.52(3H, s), 2.97(1H,
m), 3.26(1H, m), 3.58(3H, s), 4.78(1H, m), 5.34(2
H, s), 5.56(1H, s), 7.54-7.59(5H, m), 8.35(1H,s),
12.0(1H, br s)
【0430】実施例3 5−((1−メチル−5−フェナシルオキシ−3−ピラ
ゾリル)メチリデン)チアゾリジン−2,4−ジオン
(化合物(I-1a-7))の合成
【0431】
【化114】
【0432】5−((5−(2−ヒドロキシ−2−フェ
ニルエトキシ)−1−メチル−3−ピラゾリル)メチリ
デン)チアゾリジン−2,4−ジオン(化合物(I-1a-
1))127mg(0.367mmol)を、クロロク
ロム酸ピリジニウム114mg(0.527mmol)
及びセライト549mgとともにモレキュラーシーブス
脱水ジクロロメタン6mlに溶解し、窒素雰囲気下、0
℃で40分、次いで室温で3.75時間撹拌した。更に
クロロクロム酸ピリジニウム90mg(0.42mmo
l)を加え、室温下で終夜攪拌した。無機塩を濾別後、
溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル−ベンゼン1:
2)に供し、無色粉末の目的物質(化合物(I-1a-7))
を120mg(95.5%)得た。
【0433】実施例4 5−((1−メチル−5−フェナシルオキシ−3−ピラ
ゾリル)メチル)チアゾリジン−2,4−ジオン(化合
物(I-2a-9))の合成
【0434】
【化115】
【0435】クロロクロム酸ピリジニウム204mg
(0.946mmol)、無水酢酸ナトリウム96m
g、及びセライト503mgをモレキュラーシーブス脱
水ジクロロメタン10mlに懸濁した。その懸濁液に窒
素雰囲気下、0℃で、5−((5−(2−ヒドロキシ−
2−フェニルエトキシ)−1−メチル−3−ピラゾリ
ル)メチル)チアゾリジン−2,4−ジオン(化合物
(I-2a-1))135mg(0.390mmol)のモレ
キュラーシーブス脱水ジクロロメタン(5ml)溶液を
滴下した。0℃で1.5時間、次いで室温で1.75時
間撹拌した後に、無機塩を濾別し、溶媒を減圧留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶離液:4%−メタノール/クロロホルム)に供し
た後に、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶することによ
り、無色結晶の目的物質(化合物(I-2a-9))を69m
g(51.2%)得た。
【0436】mp 141-143 ℃ MS(EI) m/e: 345(M)+ 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.06(1H, dd, 2JHH = 15.4 H
z, 3JHH = 10.0 Hz), 3.44(1H, dd, 2JHH = 15.4 Hz, 3
JHH = 3.8 Hz), 3.68(3H, s), 4.63(1H, dd, 3J HH = 3.
8 Hz, 3JHH = 10.0 Hz), 5.27(2H, s), 5.35(1H, s),
7.52(1H, dd, 3JH H = 7.6 Hz,3JHH = 7.9 Hz), 7.64(1
H, t, 3JHH = 7.6 Hz), 7.94(2H, d, 3JHH= 7.9 Hz),
8.33(1H, br s)
【0437】実施例5 5−((1−メチル−5−(2−(3−メチルベンゾ
[b]チオフェン−2−イル)−2−オキソエトキシ)−
3−ピラゾリル)メチリデン)チアゾリジン−2,4−
ジオン ナトリウム塩(化合物(I-1a-11-Na))の合成
【0438】
【化116】
【0439】5−((1−メチル−5−(2−(3−メ
チルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−2−オキソエ
トキシ)−3−ピラゾリル)メチリデン)チアゾリジン
−2,4−ジオン(化合物(I-1a-11))69mg
(0.17mmol)をテトラヒドロフラン5ml及び
クロロホルム3mlに溶解し、その溶液に0.5mol
/l水酸化ナトリウム水溶液0.32ml(0.17m
mol)を室温で滴下した。溶媒を減圧留去した後に、
脱イオン水5mlを加えた水溶液を凍結乾燥することに
より、淡褐色粉末の目的物質(化合物(I-1a-11-Na))
を69mg(94.9%)得た。
【0440】mp 180-240 ℃ (decomp.) MS(FAB) m/e: 436(M+H)+
【0441】同様の方法により化合物(I-1a-13)、(I
-2a-7)および(I-2a-8)を出発原料として、それぞれ
化合物(I-1a-13-Na)、(I-2a-7-Na)、(I-2a-8-Na)
を合成した。
【0442】
【化117】
【0443】化合物(I-1a-13-Na) 無色粉末 mp 200-220 ℃ (decomp.) MS(FAB) m/e: 446(M+H)+
【0444】
【化118】
【0445】化合物(I-2a-7-Na) 淡桃色粉末 mp 90-110 ℃ (decomp.) MS(FAB) m/e: 438(M+H)+
【0446】
【化119】
【0447】化合物(I-2a-8-Na) 無色粉末 mp 185-220 ℃ (decomp.) MS(FAB) m/e: 448(M+H)+
【0448】実施例6 5−((5−メトキシメトキシ−1−メチル−3−ピラ
ゾリル)メチリデン)チアゾリジン−2,4−ジオン
(化合物(XII-1-1))の合成
【0449】
【化120】
【0450】5−メトキシメトキシ−1−メチル−3−
ピラゾールカルボン酸エチル(化合物(XV-1))
【0451】
【化121】
【0452】5−ヒドロキシ−1−メチル−3−ピラゾ
ールカルボン酸エチル(化合物(V-1))3.00g(1
7.6mmol)とクロロメチル メチル エーテル
2.0ml(26mmol)およびジイソプロピルエチ
ルアミン4.0ml(23ml)を用いて、実施例1の
工程1と同様な方法により、淡黄色油状物質の目的物質
(化合物(XV-1))を3.09g(81.8%)得た。
【0453】MS(EI) m/e: 214(M)+ 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.38(3H, t), 3.49(3H, s),
3.74(3H, s), 4.35(2H,q), 5.13(2H, s), 6.17(1H, s)
【0454】同様の方法により化合物(V-1)を出発原
料として、化合物(XV-2)〜(XV-3)を合成した。(表
中のR2、R3、R13及びR14は化合物(XV)の置換基に対応
する。)
【0455】
【化122】
【0456】
【表50】 ─────────────────────────────────── 化合物番号 R2 R3 R13 R14 ─────────────────────────────────── XV-2 1-Me H Et MeOCH2CH2OCH2 XV-3 1-Me H Et t-Bu(Me)2Si ─────────────────────────────────── 化合物番号 性状 mp(℃) MS(m/e) ─────────────────────────────────── XV-2 淡黄色油状物質 258(M)+ EI XV-3 淡黄色油状物質 284(M)+ EI ───────────────────────────────────
【0457】化合物(XV-2) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:1.39(3H, t), 3.42(3H, s),
3.75(3H, s), 3.4-3.9(4H, m), 4.39(2H, q), 5.25(2H,
s), 6.22(1H, s) 化合物(XV-3) 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:0.28(6H, s), 1.00(9H, s),
1.37(3H, t), 3.70(3H,s), 4.28(2H, q), 5.89(1H, s)
【0458】3−ヒドロキシメチル−5−メトキシメト
キシ−1−メチルピラゾール(化合物(XIV-1))
【0459】
【化123】
【0460】化合物(XV-1)105mg(0.488m
mol)および水素化アルミニウムリチウム108mg
(2.83mmol)を用いて、実施例1の工程2と同
様な方法により、淡黄色油状物質の目的物質(化合物
(XIV-1))を54mg(64%)得た。
【0461】MS(FAB) m/e: 173(M+H)+ 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.6(1H, br), 3.47(3H, s),
3.62(3H, s), 4.53(2H,s), 5.10(2H, s), 5.65(1H, s)
【0462】5−メトキシメトキシ−1−メチルピラゾ
ール−3−カルバルデヒド(化合物(XIII-1))
【0463】
【化124】
【0464】化合物(XIV-1)141mg(0.817
mmol)、塩化オキサリル277μl(3.18mm
ol)、モレキュラーシーブス脱水ジメチルスルホキシ
ド622mg(7.96mmol)およびモレキュラー
シーブス脱水トリエチルアミン2.2ml(16mmo
l)を用いて、実施例1の工程3に示すSwern酸化
法と同様にして、淡褐色油状物質の目的物質(化合物
(XIII-1))を132mg(95.2%)得た。
【0465】又この化合物は実施例1の工程3に示す二
酸化マンガン酸化法、PCC酸化法によっても得られ
た。
【0466】MS(FAB) m/e: 171(M+H)+ 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.50(3H, s), 3.77(3H, s),
5.12(2H, s), 6.16(1H,s), 9.74(1H, s),
【0467】5−((5−メトキシメトキシ−1−メチ
ル−3−ピラゾリル)メチリデン)チアゾリジン−2,
4−ジオン(化合物(XII-1-1))
【0468】
【化125】
【0469】化合物(XIII-1)213mg(1.25m
mol)、チアゾリジンジオン(化合物(VI-1))164
mg(1.26mmol)、ピペリジン25μlおよび
酢酸22μlを用いて、実施例1の工程4と同様な方法
により、単褐色針状晶の目的物質(化合物(XII-1-
1))を337mg(99.9%)得た。
【0470】mp 161-164 ℃ MS(EI) m/e: 269(M)+ 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.52(3H, s), 3.76(3H, s),
5.16(2H, s), 5.92(1H, s), 7.30(1H, t,3JHH = 7.3 H
z), 7.38(2H, dd,3JHH = 7.3 Hz,3JHH = 7.6 Hz),7.59
(1H, s), 8.17(1H, br s)
【0471】5−((5−メトキシメトキシ−1−メチ
ル−3−ピラゾリル)メチル)チアゾリジン−2,4−
ジオン(化合物(XII-2-1))の合成
【0472】
【化126】
【0473】5−((5−メトキシメトキシ−1−メチ
ル−3−ピラゾリル)メチリデン)チアゾリジン−2,
4−ジオン(化合物(XII-1-1))144mg(0.5
33mmol)、10%パラジウム炭素129mgを用
いて、実施例2と同様な方法により淡黄色粉末の目的物
質(化合物(XII-2-1))を167mg(定量的)得
た。
【0474】mp 114-117 ℃ MS(EI) m/e: 271(M)+ 60 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.09-3.5(2H, m), 3.46(3H,
s), 3.61(3H, s), 4.48-4.72(1H, m), 5.05(2H, s), 5.
51(1H, s), 10.13(1H, br s)
【0475】5−((5−メトキシメトキシ−1−メチ
ル−3−ピラゾリル)メチリデン)チアゾリジン−2,
4−ジオン(化合物(XII-1-1))のZ基(ベンジルオ
キシカルボニル)による保護
【0476】
【化127】
【0477】5−((5−メトキシメトキシ−1−メチ
ル−3−ピラゾリル)メチリデン)チアゾリジン−2,
4−ジオン(化合物(XII-1-1))81mg(0.30
mmol)のモレキュラーシブス脱水テトラヒドロフラ
ン10ml溶液に、無水炭酸ナトリウム49mg(0.
46mmol)、続いてクロロギ酸ベンジル64μl
(0.45mmol)を室温で加え、反応液を終夜攪拌
した。この溶液に飽和食塩水5mlを加え、酢酸エチル
45mlで抽出後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。乾燥剤を濾別後、溶媒を減圧留去して得られた残
渣を酢酸エチル及びヘキサンより再結晶することによ
り、無色結晶の目的物質(化合物(XII-1-2))を71
mg(59%)得た。
【0478】MS(EI) m/e: 403(M)+ 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.53(3H, s), 3.77(3H, s),
5.14(2H, s), 5.46(2H,s), 5.92(1H, s), 7.42(5H, s),
7.66(1H, s)
【0479】参考例1
【0480】化合物(XII-1-2)のZ基の脱保護
【0481】化合物(XII-1-2)19mg(0.047
mmol)をモレキュラーシブス脱水テトラヒドロフラ
ン10mlに溶解した。この溶液に10%パラジウム炭
素6mgを加えた後、室温下で水素1気圧下終夜、さら
に触媒を6mg追加して3日間接触還元した。触媒を濾
別後、溶媒を減圧留去して得られた残渣を分取用薄層ク
ロマトグラフィー(展開液:5%−メタノール/クロロ
ホルム)に供し、淡褐色粉末の目的物質(化合物(XII-
1-1))を16mg(定量的)得た。
【0482】5−((5−ヒドロキシ−1−メチル−3
−ピラゾリル)メチリデン)チアゾリジン−2,4−ジ
オン(化合物(X-1-1))の合成(MOM基の脱保護)
【0483】
【化128】
【0484】5−((5−メトキシメトキシ−1−メチ
ル−3−ピラゾリル)メチリデン)チアゾリジン−2,
4−ジオン(化合物(XII-1-1))54mg(0.20m
mol)のテトラヒドロフラン5ml−メタノール1m
l溶液に、濃塩酸1滴を室温で加え、反応液を56℃で
5時間攪拌した。反応液にトルエンを加えて溶媒を減圧
留去して得られた残渣をメタノールより再結晶すること
により、黄色結晶の目的物質(化合物(X-1-1))を31
mg(69%)得た。
【0485】mp 248-250 ℃(decomp.) MS(EI) m/e: 225(M)+ 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.61(3H, s), 5.76(1H, s),
7.46(1H, s), 11.5(1H,br), 12.3(1H, br)
【0486】同様の方法により、化合物(XII-1-2)を出
発原料として化合物(X-1-2)を合成した。
【0487】
【化129】
【0488】淡黄色粉末 mp 153-158 ℃(decomp.) MS(FAB) m/e: 360(M+H)+
【0489】同様の方法により、化合物(XII-2-1)を出
発原料として化合物(X-2-1)を合成した。
【0490】
【化130】
【0491】淡黄色結晶 mp 150-154 ℃ MS(FAB) m/e: 228(M+H)+
【0492】実施例7
【0493】5−((1−メチル−5−フェナシルオキ
シ−3−ピラゾリル)メチリデン)チアゾリジン−2,
4−ジオン(化合物(1-1a-7))の合成
【0494】
【化131】
【0495】5−((5−ヒドロキシ−1−メチル−3
−ピラゾリル)メチリデン)チアゾリジン−2,4−ジ
オン(化合物(X-1-1))69mg(0.31mmol)
とフェナシルクロリド57mg(0.37mmol)を
モレキュラーシーブス脱水ジメチルホルムアミド2ml
に溶解した。この溶液にトリエチルアミン65μlを加
え、室温下で終夜攪拌した。この反応液に飽和食塩水1
mlを加え、酢酸エチル120mlで抽出した。有機層
を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、乾燥剤を濾別
後、溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン
5:6)に供し、淡黄色粉末の目的物質(化合物(1-1a
-7))を17mg(16%)得た。
【0496】同様の方法により、化合物(X-2-1)を出発
原料として、フェナシルクロリドとの反応により、化合
物(I-2a-9)を合成した。
【0497】又、化合物(X-1-2)(化合物(X-1-1)のZ基
保護物)を出発原料として用い、同様な操作によりR1
換基を導入して化合物(XVIII-1)を合成した後に、実施
例6と同様な脱保護により、目的とする化合物(I-1a-7)
を得た。
【0498】
【化132】
【0499】淡黄色粉末(収率:16.6%) MS(EI) m/e: 477(M)+ 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:3.80(3H, s), 5.15(2H, s),
5.33(2H, s), 6.42(1H,s), 7.36-7.63(8H, m), 7.70(1
H, s), 7.99(2H, m)
【0500】同様の方法により、化合物(X-1-2)及びフ
ェネチルブロミドを出発原料として、化合物(I-1a-2)
のZ基保護物(化合物(XVIII-2))を合成した後に、実施
例6と同様な脱保護により、目的とする化合物(I-1a-2)
を得た。
【0501】
【化133】
【0502】淡褐色粉末(収率:35.1%) MS(EI) m/e: 463(M)+ 500 MHz 1H-NMR(CDCl3)δ:2.96(2H, t, 3JHH = 7.8 H
z), 3.78(3H, s), 3.95(2H, t, 3JHH = 7.8 Hz), 5.32
(2H, s), 6.39(1H, s), 7.21-7.45(10H, m), 7.62(1H,
s)
【0503】試験例1 血糖降下活性 インスリン非依存性糖尿病モデル動物であるKKマウス
(Nakamura, Proc. Jpn. Acad. vol. 38, P348-352, (19
62))及びKKAyマウス(Iwatsukaら、Endocrinol. Jp
n., vol. 17, P23-35, (1970))(雄性、6−7週令)を
日本クレア社より入手した。動物は高カロリー食CMF
(オリエンタル酵母社製)で飼育し、体重40g前後の
ものを用いる。
【0504】血糖値は眼底より20μlの血液を採取
し、60ユニットのヘパリンナトリウムで希釈した後、
遠心分離を行い、上澄相のグルコースをグルコースオキ
シダーゼ法により測定する。血糖値が200mg/dl
以上で、0.5%カルボキシメチルセルロース(CM
C)生理食塩水を単回投与後24時間目の血糖値低下が
10%以下の動物、3−4匹を1群として試験に供す
る。
【0505】薬剤は0.5%CMC生理食塩水に懸濁
し、経口投与する。薬剤投与前及び24時間後に眼底よ
り血液を採取し、上記に方法により血糖値を測定する。
血糖低下活性は、薬剤投与前に対する低下率で示す。
【0506】
【表51】 KKAyマウス ─────────────────────────────────── 化合物番号 投与量(mg/kg) 減少% ─────────────────────────────────── I−1a−2 30 15.1 I−1a−5 30 3.8 I−1a−6 30 22.1 I−1a−9 30 35.9 I−1a−11−Na 30 11.1 I−1a−12 30 6.4 I−2a−1 30 3.2 I−2a−3 30 24.1 I−2a−4 30 10.8 I−2a−5 30 10.5 I−2a−6 30 12.9 ─────────────────────────────────── CS−045 30 −3.0 グリベンクラミド 30 −2.5 ───────────────────────────────────
【0507】
【化134】
【0508】本発明の化合物は対照薬として用いた、C
S−045やCP−86325と同程度かそれ以上の血
糖降下活性を示す。又膵B細胞におけるインスリン分泌
促進剤であるグリベンクラミドは、本試験において血糖
降下活性を示さない。
【0509】試験例2 抗グリケーション活性 糖尿病により血糖値が高く維持されると、蛋白質が非酵
素的糖化反応(グリケーション)を起こしてくる。現
在、それが糖尿病合併症に原因のひとつではないかと考
えられている(Brownlee, Diabetes, vol. 41, suppl.
2, P57-60, (1992))。
【0510】測定法は、Doiらの方法(Proc. Natl. A
cad. Sci. USA, vol. 89, P2873-2877, (1992))とMitsu
hashiらの方法(Diabetes, vol. 42, P826-832, (1993))
を以下の様に修正して行う。0.5M二ナトリウムグル
コース6リン酸(G6P)を含んだ5%牛血清アルブミ
ン(BSA)−リン酸緩衝液(PBS)をろ過滅菌処理
し、37℃でインキュベートする。陽性対照はジメチル
スルホキシド(DMSO)だけを加え、37℃でインキ
ュベートしたもの、ブランクは4℃でインキュベートし
たものとする。化合物は、DMSOに溶解し、最終濃度
が1%以下になるように調製する。10日後、化合物を
含んだ0.5MG6P、5%BSA−PBSを2LのP
BSで24時間以上透析(分画分子量12,000−1
4,000)する。透析後、蒸留水で4倍に希釈し、蛍
光測定する。(励起波長370nm、蛍光波長440n
m)、その4倍希釈液の10μLを蒸留水で20倍に希
釈し、ローリー法により蛋白量を測定する。
【0511】単位蛋白量当たりの蛍光強度を計算し、陽
性対照の値からブランク値を差引き、対照値とする。抗
グリケーション活性は、化合物を加えたサンプルの値か
らブランク値を差引き、対照値に対する%で表す。
【0512】本発明の化合物は、対照薬として用いたア
ミノグアニジンより強い抗グリケーション活性を示す。
又CS−045やCP−86325は活性を示さない。
【0513】試験例3 アルドース還元酵素阻害活性 ラット腎を氷冷した生理食塩水にて灌流し血液を除去し
た。3倍容の5mMトリス−塩酸バッファー(pH7.
4)中でホモジナイズする。これを45,000×gで
40分間遠心分離し、得られた上清画分をアルドース還
元酵素標品とする。
【0514】アルドース還元酵素活性はInukaiら
の方法(Jpn.J.Pharmcol.61,221
−227,1993)の変法によるアルドース還元酵素
の補酵素であるNADPHの吸収(340nm)の減少
を測定する。アッセイは0.4M硫酸リチウム、0.1
5mMNADPH、酵素、種々の濃度の阻害薬及び10
mM DL−glyceraldehydeを含む0.
1Mリン酸緩衝液(pH6.2)中で行う。標準ブラン
クはDL−glyceraldehydeを除く上述の
化合物をすべて含む。反応は30℃で基質(DL−gl
yceraldehyde)の添加により開始し、2分
間の反応速度を測定する。阻害薬はジメチルスルホキシ
ド(DMSO)に溶解する。DMSOの反応混液におけ
る最終濃度は1%を越えないものとする。阻害活性の効
果は、酵素活性を50%阻害する濃度(IC50)として
評価する。
【0515】
【表52】 アルドース還元酵素阻害活性 ─────────────────────────────────── 化合物 IC50(M) ─────────────────────────────────── I−Ia−3 1.25X10-5 I−1a−6 1.40X10-5 ─────────────────────────────────── スリンダック 2.4 X10-5 ケルセチン > 3 X10-5 アルレスタチン >10 X10-5 CS−045 >10 X10-5 CP−86325 > 3 X10-5 ───────────────────────────────────
【0516】
【化135】
【0517】本発明の化合物は、対照薬として用いたス
リンダック、ケルセチン又はアルレスタチンより強いア
ルドース還元酵素阻害活性を示した。又CS−045や
CP−86325は活性を示さなかった。
【0518】製剤例1 上記成分を常法により混合した後、1錠中に10mgの活
性成分を含有する糖衣錠100錠を製造する。
【0519】製剤例2 カプセル剤 本発明化合物 1.0g 乳 糖 3.5g 微結晶セルロース 10.0gステアリン酸マグネシウム 0.5g 全 量 15.0g 上記成分を常法により混合したのち4号ゼラチンカプセ
ルに充填し、1カプセル中に10mgの活性成分を含有す
るカプセル剤100カプセルを製造する。
【0520】製剤例3 軟カプセル剤 本発明化合物 1.00g PEG400 3.89g 飽和脂肪酸トリグリセライド 15.00g ハッカ油 0.01gポリソルベート(Polysorbate) 80 0.10g 全 量 20.00g 上記成分を混合したのち常法により3号軟ゼラチンカプ
セルに充填し、1カプセル中に10mgの活性成分を含有
する軟カプセル剤100カプセルを製造する。
【0521】製剤例4 軟 膏 本発明化合物 1.0g(10.0g) 流動パラフィン 10.0g(10.0g) セタノール 20.0g(20.0g) 白色ワセリン 68.4g(59.4g) エチルパラベン 0.1g( 0.1g)l−メントール 0.1g( 0.5g) 全 量 100.0g 上記成分を常法により混合し、1%(10%)軟膏とす
る。
【0522】製剤例5 坐 剤 本発明化合物 1.0g ウィッテップゾールH15* 46.9g ウィッテップゾールW35* 52.0gポリソルベート(Polysorbate) 80 0.1g 全 量 100.0g 「* トリグリセライド系化合物の商標名 ウィッテップゾール=Witepsol」 上記成分を常法により溶融混合し、坐剤コンテナーに注
ぎ冷却固化して10mgの活性成分を含有する1g坐剤1
00個を製造する。
【0523】製剤例6 顆粒剤 本発明化合物 1.0g 乳 糖 6.0g 微結晶セルロース 6.5g コーンスターチ 5.0g ヒドロキシプロピルセルロース1.0gステアリン酸マグネシウム 0.5g 全 量 20.0g 上記成分を常法により造粒し、10mgの活性成分を含有
するよう200mgを一包とし100個分包する。
【0524】
【発明の効果】本発明化合物は、血糖効果作用、抗グリ
ケーション活性、アルドース還元酵素阻害活性を有し、
かつ毒性が低いので、糖尿病性眼症、糖尿病性神経障
害、糖尿病性腎症、糖尿病性壊疸などの糖尿病性合併症
の予防薬又は治療薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/505 C07D 413/06 231 413/14 213 231 417/14 213 231 (72)発明者 加藤 克浩 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 大土井 啓祐 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 小林 徹也 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 鹿田 謙一 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物科学研究所内 (72)発明者 内藤 剛 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物科学研究所内 (72)発明者 四元 孝志 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物科学研究所内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 〔式中、X1は、S又はOを表す。X2は、S、O又はNH
    を表す。Yは、CR6R7(R6は、水素原子、C1-C7アルキル
    基、C3-C7シクロアルキル基を表し、R7は、水素原子、C
    1-C7アルキル基、C3-C7シクロアルキル基を表すか、R4
    と一緒になって結合を表す。) を表す。R1は、C1-C10
    ルキル基、C2-C10アルケニル基、C2-C10アルキニル基、
    C1-C10アルコキシ基、C2-C10アルケニルオキシ基、C1-C
    10アルキルチオ基、C1-C10モノアルキルアミノ基又はジ
    C1-C10アルキルアミノ基(該C1-C10アルキル基、C2-C10
    アルケニル基、C2-C10アルキニル基、C1-C10アルコキシ
    基、C2-C10アルケニルオキシ基、C1-C10アルキルチオ
    基、C1-C10モノアルキルアミノ基及びジC1-C10アルキル
    アミノ基はいずれも水酸基又はC1-C7アルキル基で置換
    されていてもよい)を表すか、 −Vk−Wl−Z (Zは、C3-C10シクロアルキル基、C3-C7シクロアルケ
    ニル基、C6-C14芳香族基、C4-C12複素環芳香族基(該複
    素環芳香族基は、酸素原子、イオウ原子、窒素原子の中
    から選ばれたヘテロ原子を最大5個まで環の構成要素と
    して含んでいてもよい)又はC4-C6複素脂環式基(該複
    素脂環式基は、酸素原子、イオウ原子、窒素原子の中か
    ら選ばれたヘテロ原子を最大3個まで環の構成要素とし
    て含んでいてもよい)を表す(該C3-C10シクロアルキル
    基、C3-C7シクロアルケニル基、C6-C14芳香族基、C4-C
    12複素環芳香族基又はC4-C6複素脂環式基は、合計5個
    以内の置換基(該置換基は水素原子、C1-C7アルキル
    基、C3-C7シクロアルキル基、C3-C 7シクロアルケニル
    基、(該アルキル基、シクロアルキル基及びシクロアル
    ケニル基は水酸基により置換されていてもよい)、水酸
    基、C1-C7アルコキシ基、C1-C7アルキルチオ基、ハロゲ
    ン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基、アミノ基、
    メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、アセトアミド基、
    メタンスルホニルアミド基、カルボキシル基、C1-C3
    ルコキシカルボニル基、ニトリル基、カルバモイル基、
    スルファモイル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、
    フェニル、ナフチル、フラニル、チエニル、イミダゾリ
    ル、ピリジル又はベンジル(該フェニル、ナフチル、フ
    ラニル、チエニル、イミダゾリル、ピリジル及びベンジ
    ルは、いずれも、C1-C7アルキル基、C3-C7シクロアルキ
    ル基、C1-C3アルコキシ基、C1-C3アルキルチオ基、水酸
    基、ハロゲン原子、ニトロ基又はジメチルアミノ基の中
    から最大5個まで置換されていてもよい)、1−テトラ
    ゾリル、3−テトラゾリル、5−テトラゾリル、チアゾ
    リジンジオン−5−イル、チアゾリジンジオン−5−イ
    ルメチルを表す)を有していてもよい)。Vは、O、
    S、SO、SO2又はNR8(R8は水素原子又はC1-C3アルキル
    基を表す)を表す。Wは、水酸基、オキソ及びC1-C7
    ルキル基により最大3個まで置換されていてもよい2価
    のC1-C6の飽和又はC2-C6の不飽和鎖状炭化水素基を表
    す。k及びlは、0又は1を表す)を表すか、 −V−W−V−W−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表し、2つのV及
    びWは、それぞれ同じでも異なっていてもよい)を表す
    か、 −W−V−W−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表し、2つのW
    は、それぞれ同じでも異なっていてもよい)を表すか、 −V−W−V−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表し、2つのV
    は、それぞれ同じでも異なっていてもよい)を表すか、
    又は −W−V−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表す)を表す。R2
    及びR3は、各々独立して、水素原子、C1-C7アルキル
    基、C3-C7シクロアルキル基(該C1-C7アルキル基及びC3
    -C7シクロアルキル基は水酸基で置換されていてもよ
    い)、フェニル基、ナフチル基、ベンジル基、ピリジル
    基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、フラニル基、チ
    エニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル
    基、ピラニル基、キノリル基、ベンゾオキサゾリル基、
    ベンゾチアゾリル基又は、ベンゾイミダゾリル基(該フ
    ェニル基、ナフチル基、ベンジル基、ピリジル基、ピリ
    ミジニル基、ピリダジニル基、フラニル基、チエニル
    基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ピラ
    ニル基、キノリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチ
    アゾリル基、及びベンゾイミダゾリル基は、いずれも水
    酸基、C1-C7アルキル基、C1-C7アルコキシ基及びハロゲ
    ン原子により最大5個まで置換されていてもよい)を表
    し、R2又はR3がピラゾール環上の3位、4位又は5位の
    炭素原子と結合している場合は上記の置換基の他にハロ
    ゲン原子であってもよい。R4は、水素原子又はC1-C7
    ルキル基を表すか、R7と一緒になって結合を表す。R
    5は、水素原子又はカルボキシメチル基を表す。〕で表
    されるピラゾール系チアゾリジン類又はその塩。
  2. 【請求項2】 式(I)で表される化合物が、式(I
    a) 【化2】 〔式中、R1は、C1-C10アルキル基、C2-C10アルケニル
    基、C2-C10アルキニル基、C1-C10アルコキシ基、C2-C10
    アルケニルオキシ基、C1-C10アルキルチオ基、C1-C 10
    ノアルキルアミノ基又はジC1-C10アルキルアミノ基(該
    C1-C10アルキル基、C2-C10アルケニル基、C2-C10アルキ
    ニル基、C1-C10アルコキシ基、C2-C10アルケニルオキシ
    基、C1-C10アルキルチオ基、C1-C10モノアルキルアミノ
    基及びジC1-C 10アルキルアミノ基はいずれも水酸基又は
    C1-C7アルキル基で置換されていてもよい)を表すか、 −Vk−Wl−Z (Zを表すC3-C10シクロアルキル基が、シクロプロピ
    ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
    シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シク
    ロデシル、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプチル、ビシクロ
    〔3.1.1〕ヘプチル、ビシクロ〔2.2.2〕オク
    チル又はアダマンチルであるか、C3-C7シクロアルケニ
    ル基が、シクロヘキセニル、シクロペンタジエニル、2
    −ビシクロ〔2.2.1〕ヘプテニル又は2,5−ビシ
    クロ〔2.2.1〕ヘプタジエニルであるか、C6-C14
    香族基が、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニ
    ル又はフルオレニルであるか、C4-C12複素環芳香族基
    が、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チア
    ゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラザニ
    ル、ピラゾリル、オキソピラゾリル、イミダゾリル、オ
    キソイミダゾリル、トリアゾリル、トリアゾロニル、テ
    トラゾリル、ピラニル、ピリジル、ピリドニル、ピリダ
    ジニル、ピリダジノニル、ピリミジニル、ピリミジノニ
    ル、ピラジニル、トリアジニル、テトラジニル、インド
    リル、キノリル、キノロニル、ベンゾフラニル、ベンゾ
    チエニル、イソキノリル、イソキノロニル、ベンゾキサ
    ゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾ
    イミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾピラニル、
    インドリジニル、プリニル、フタラジニル、オキソフタ
    ラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリ
    ニル、シンノリニル、ベンゾジオキサニル、オキソナフ
    タレニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾチアジニ
    ル、プテリジニル、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル、
    ピラゾロ[5,1-c][1,2,4]トリアジニル、チアゾロ
    [3,2-b]トリアゾリル、ベンゾピラノ[2,3-b]ピリジ
    ル、5H-ベンゾピラノ[2,3-b]ピリドニル、キサンテニ
    ル、フェノキサチイニル、カルバゾリル、アクリジニ
    ル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニ
    ル又はチアントレニル、であるか、C4-C6複素脂環式基
    が、ピペリジル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピ
    ラゾリジニル、モルホニリル又はテトラヒドロフラニル
    であり、上記記載のC3-C10シクロアルキル基、C3-C7
    クロアルケニル基、C6-C14芳香族基、C4-C12複素環芳香
    族基又はC4-C6複素脂環式基は、合計5個以内の置換基
    (該置換基は水素原子、C1-C7アルキル基、C3-C7シクロ
    アルキル基、C3-C7シクロアルケニル基、(該アルキル
    基、シクロアルキル基及びシクロアルケニル基は水酸基
    により置換されていてもよい)、水酸基、C1-C7アルコ
    キシ基、C1-C7アルキルチオ基、ハロゲン原子、トリフ
    ルオロメチル基、ニトロ基、アミノ基、メチルアミノ
    基、ジメチルアミノ基、アセトアミド基、メタンスルホ
    ニルアミド基、カルボキシル基、C1-C3アルコキシカル
    ボニル基、ニトリル基、カルバモイル基、スルファモイ
    ル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、フェニル、ナ
    フチル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピリジル
    又はベンジル(該フェニル、ナフチル、フラニル、チエ
    ニル、イミダゾリル、ピリジル及びベンジルは、いずれ
    も、C1-C7アルキル基、C3-C7シクロアルキル基、C1-C3
    アルコキシ基、C1-C3アルキルチオ基、水酸基、ハロゲ
    ン原子、ニトロ基又はジメチルアミノ基の中から最大5
    個まで置換されていてもよい)、1−テトラゾリル、3
    −テトラゾリル、5−テトラゾリル、チアゾリジンジオ
    ン−5−イル、チアゾリジンジオン−5−イルメチルを
    表す)を有していてもよい。Vは、O、S、SO、SO2
    はNR8(R8は水素原子又はC1-C3アルキル基を表す)を表
    す。Wは、水酸基、オキソ及びC1-C7アルキル基により
    最大3個まで置換されていてもよい2価のC1-C6の飽和
    又はC2-C6の不飽和鎖状炭化水素基を表す。k及びl
    は、0又は1を表す)を表すか、 −V−W−V−W−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表し、2つのV及
    びWは、それぞれ同じでも異なっていてもよい)を表す
    か、 −W−V−W−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表し、2つのW
    は、それぞれ同じでも異なっていてもよい)を表すか、 −V−W−V−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表し、2つのV
    は、それぞれ同じでも異なっていてもよい)を表すか、
    又は −W−V−Z (V、W及びZは、前記と同じ意味を表す)を表す。〕
    である請求項1記載のピラゾール系チアゾリジン類又は
    その塩。
  3. 【請求項3】 式(Ia)で表される化合物が、式(I
    b) 【化3】 である請求項2記載のピラゾール系チアゾリジン類又は
    その塩。
  4. 【請求項4】 R1が、−V−W−Z、−W−Z、−V−
    W−V−W−Z、−W−V−W−Z、−V−W−V−Z
    又は−W−V−Z(Vは、O、S又はNR8(R8は、水素原
    子又はC1-C3アルキル基を表す)を表す。Wは、水酸
    基、オキソ及びC 1-C7アルキル基により最大3個まで置
    換されていてもよい2価のC1-C6の飽和又はC2-C6の不飽
    和鎖状炭化水素基を表す。V又はWが2つある場合のV
    又はWはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。Zは、 【化4】 【化5】 〔式中、Ra及びRbは、各々独立して、水素原子、C1-C7
    アルキル基、C3-C7シクロアルキル基、C3-C7シクロアル
    ケニル基、(該アルキル基、シクロアルキル基及びシク
    ロアルケニル基は水酸基により置換されていてもよ
    い。)、水酸基、C1-C 7アルコキシ基、C1-C7アルキルチ
    オ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロ
    メチル基、ニトロ基、アミノ基、メチルアミノ基、ジメ
    チルアミノ基、アセトアミド基、メタンスルホニルアミ
    ド基、カルボキシル基、C1-C3アルコキシカルボニル
    基、ニトリル基、カルバモイル基、スルファモイル基、
    フェノキシ基、ベンジルオキシ基、フェニル、α−ナフ
    チル、β−ナフチル、フラニル、チエニル、イミダゾリ
    ル、ピリジル又はベンジル(該フェニル、α−ナフチ
    ル、β−ナフチル、フラニル、チエニル、イミダゾリ
    ル、ピリジル及びベンジルは、いずれも、C1-C7アルキ
    ル基、C3-C7シクロアルキル基、C1-C3アルコキシ基、C1
    -C3アルキルチオ基、水酸基、フッ素原子、塩素原子、
    臭素原子、ニトロ基又はジメチルアミノ基の中から最大
    5個まで置換されていてもよい。)、1−テトラゾリ
    ル、3−テトラゾリル、5−テトラゾリル、チアゾリジ
    ンジオン−5−イル、チアゾリジンジオン−5−イルメ
    チルを表し、Rcは、水素原子、C1-C7アルキル基、C3-C7
    シクロアルキル基、ヒドロキシメチル基を表す。〕を表
    す。)を表し、 R2又はR3が、ピラゾール環の1位の窒素原子上にある場
    合は、水素原子、C1-C 4アルキル基、C3-C6シクロアルキ
    ル基、フェニル基、ナフチル基、ベンジル基又はピリジ
    ル基を表し、 R2又はR3が、ピラゾール環の4位の炭素原子上にある場
    合は、水素原子、C1-C 4アルキル基、フェニル基、又は
    ハロゲン原子を表す請求項3記載のピラゾール系チアゾ
    リジンジオン類又はその塩。
  5. 【請求項5】 【化6】 〔式中、Yは、CR6R7(R6は、水素原子又はメチル基を表
    し、R7は、水素原子を表すか、R4と一緒になって結合を
    表す。) を表す。R1は−V−W−Z、−W−Z、−V−
    W−V−W−Z、−W−V−W−Z、−V−W−V−Z
    又は−W−V−Z(Vは、O、S又はNR8(R8は、水素原
    子又はC1-C3アルキル基を表す)を表す。Wは、水酸
    基、オキソ及びC1-C7アルキル基により最大3個まで置
    換されていてもよい2価のC1-C6の飽和又はC2-C6の不飽
    和鎖状炭化水素基を表す。V又はWが2つある場合のV
    又はWはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。Zは、 【化7】 〔式中、Ra及びRbは、各々独立して、水素原子、C1-C7
    アルキル基、C3-C7シクロアルキル基、C3-C7シクロアル
    ケニル基、(該アルキル基、シクロアルキル基及びシク
    ロアルケニル基は水酸基により置換されていてもよ
    い。)、水酸基、C1-C 7アルコキシ基、フッ素原子、塩
    素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基、
    アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、アセト
    アミド基、メタンスルホニルアミド基、カルボキシル
    基、C1-C3アルコキシカルボニル基、ニトリル基、カル
    バモイル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、フェニ
    ル、α−ナフチル、β−ナフチル、フラニル、チエニ
    ル、イミダゾリル、ピリジル又はベンジル(該フェニ
    ル、α−ナフチル、β−ナフチル、フラニル、チエニ
    ル、イミダゾリル、ピリジル及びベンジルは、いずれ
    も、C1-C7アルキル基、C3-C7シクロアルキル基、C1-C3
    アルコキシ基、水酸基、フッ素原子、塩素原子、臭素原
    子、ニトロ基又はジメチルアミノ基の中から最大5個ま
    で置換されていてもよい。)、5−テトラゾリル、チア
    ゾリジンジオン−5−イル、チアゾリジンジオン−5−
    イルメチルを表し、Rcは、水素原子、C1-C7アルキル
    基、C3-C7シクロアルキル基、ヒドロキシメチル基を表
    す。〕を表す。)を表す。R4は、水素原子又はメチル基
    を表すか、R7と一緒になって結合を表す。R5は、水素原
    子又はカルボキシメチル基を表す。〕を表す請求項4記
    載のピラゾール系チアゾリジン類又はその塩。
  6. 【請求項6】 R1が−O−W−Zを表し、Wが、水酸
    基、オキソ及びC1-C7アルキル基により最大2個まで置
    換されていてもよい2価のC1-C6の飽和又はC2-C6の不飽
    和鎖状炭化水素基を表す(但し、Oと結合する1番目の
    炭素が水酸基又はオキソで置換されている場合を除
    く。)請求項5記載のピラゾール系チアゾリジン類又は
    その塩。
  7. 【請求項7】 R1が−O−W−V−W−Z、−W−V−
    W−Z、−O−W−V−Z又は−W−V−Zを表し、V
    がO又はNR8(R8は、水素原子又はC1-C3アルキル基を表
    す)を表し、Wが、水酸基、オキソ及びC1-C7アルキル
    基により最大2個まで置換されていてもよい2価のC1-C
    6の飽和又はC2-C6の不飽和鎖状炭化水素基を表す(但
    し、Oと結合する1番目の炭素が水酸基又はオキソで置
    換されている場合を除く。又、Wが2つある場合、Wは
    それぞれ同じでも異なっていてもよい)請求項5記載の
    ピラゾール系チアゾリジン類又はその塩。
  8. 【請求項8】 R1が−W−Zを表し、Wが、水酸基、オ
    キソ及びC1-C7アルキル基により最大2個まで置換され
    ていてもよい2価のC1-C6の飽和又はC2-C6の不飽和鎖状
    炭化水素基を表す請求項5記載のピラゾール系チアゾリ
    ジン類又はその塩。
  9. 【請求項9】 R1が−O−W−Zを表し、Wが、 【化8】 〔式中、mは1〜5を示す。Rd及びReは、各々独立に、
    水素原子、メチル基又は水酸基を表すか、Rd及びReが一
    緒になってオキソ基を表すか、隣接するRdとRdが一緒に
    なって二重結合を表すか、隣接するRd、Rd及びRe、Re
    一緒になって三重結合を表す。(但し、Oに隣接する一
    番目の炭素原子上に存在するRdとReが、水酸基を表す場
    合と、RdとReが一緒になってオキソ基を表す場合を除
    く。)〕を表す請求項6記載のピラゾール系チアゾリジ
    ン類又はその塩。
  10. 【請求項10】 R1が−O−W−V−W−Z、−W−V
    −W−Z、−O−W−V−Z又は−W−V−Zを表し、
    Wが、 【化9】 〔式中、mは1〜5を示す。Rd及びReは、各々独立に、
    水素原子、メチル基又は水酸基を表すか、Rd及びReが一
    緒になってオキソ基を表すか、隣接するRdとRdが一緒に
    なって二重結合を表すか、隣接するRd、Rd及びRe、Re
    一緒になって三重結合を表す。(但し、Oに隣接する一
    番目の炭素原子上に存在するRdとReが、水酸基を表す場
    合と、RdとReが一緒になってオキソ基を表す場合を除
    く。)〕を表す請求項7記載のピラゾール系チアゾリジ
    ン類又はその塩。
  11. 【請求項11】 R1が−W−Zを表し、Wが、 【化10】 〔式中、mは1〜5を示す。Rd及びReは、各々独立に、
    水素原子、メチル基又は水酸基を表すか、Rd及びReが一
    緒になってオキソ基を表すか、隣接するRdとRdが一緒に
    なって二重結合を表すか、隣接するRd、Rd及びRe、Re
    一緒になって三重結合を表す。〕を表す請求項8記載の
    ピラゾール系チアゾリジン類又はその塩。
  12. 【請求項12】 R1が−O−W−Zを表し、−O−W−
    が、 【化11】 を表す請求項9記載のピラゾール系チアゾリジン類又は
    その塩。
  13. 【請求項13】 R1が−O−W−V−W−Z、−W−V
    −W−Z、−O−W−V−Z又は−W−V−Zを表し、 −O−W−V−W−が、 【化12】 を表し、 −W−V−W−が、 【化13】 を表し、 −O−W−V−が、 【化14】 を表し、 −W−V−が、 【化15】 を表す請求項10記載のピラゾール系チアゾリジン類又
    はその塩。
  14. 【請求項14】 R1が−W−Zを表し、Wが、 【化16】 を表す請求項11記載のピラゾール系チアゾリジン類又
    はその塩。
  15. 【請求項15】 R1が−O−W−Zを表し、−O−W−
    が、 【化17】 を表す請求項12記載のピラゾール系チアゾリジン類又
    はその塩。
  16. 【請求項16】 R1が−W−Zを表し、Wが、 【化18】 を表す請求項14記載のピラゾール系チアゾリジン類又
    はその塩。
  17. 【請求項17】 Yが、-CH2-を表し、R4が、水素原子
    を表す請求項6ないし請求項8記載のピラゾール系チア
    ゾリジン類又はその塩。
  18. 【請求項18】 Yが、CHR7(R7は、R4と一緒になって
    結合を表す。)を表し、R4が、R7と一緒になって結合を
    表す請求項6ないし請求項8記載のピラゾール系チアゾ
    リジン類又はその塩。
  19. 【請求項19】 式 【化19】 〔式中、Ra、Rb、Rcは独立して、水素原子、C1-C7アル
    キル、C1-C7アルコキシ、フッ素原子、塩素原子、臭素
    原子又はフェニル(該フェニルは、メチル、メトキシ、
    又は塩素原子のうち最大3個まで置換されてもよい。)
    を表し、R2は水素原子、C1-C7アルキル又はフェニルを
    表し、R3は水素原子又はC1-C7アルキルを表し、YはCR6
    R7(R6は、水素原子又はメチル基を表す。R7は、水素原
    子を表すか又はR4と一緒になって結合を表す。)を表
    し、R4は、水素原子を表すか又はR7と一緒になって結合
    を表す。〕で表される請求項15記載のピラゾール系チ
    アゾリジン類又はその塩。
  20. 【請求項20】 式 【化20】 〔式中、Ra、Rb、Rcは独立して、水素原子、C1-C7アル
    キル、C1-C7アルコキシ、フッ素原子、塩素原子、臭素
    原子又はフェニル(該フェニルは、メチル、メトキシ、
    又は塩素原子のうち最大3個まで置換されてもよい。)
    を表し、R2は水素原子、C1-C7アルキル又はフェニルを
    表し、R3は水素原子又はC1-C7アルキルを表し、YはCR6
    R7(R6は、水素原子又はメチル基を表す。R7は、水素原
    子を表すか又はR4と一緒になって結合を表す。)を表
    し、R4は、水素原子を表すか又はR7と一緒になって結合
    を表す。〕で表される請求項15記載のピラゾール系チ
    アゾリジン類又はその塩。
  21. 【請求項21】 式 【化21】 〔式中、Ra、Rb、Rcは独立して、水素原子、C1-C7アル
    キル、C1-C7アルコキシ、フッ素原子、塩素原子、臭素
    原子又はフェニル(該フェニルは、メチル、メトキシ、
    又は塩素原子のうち最大3個まで置換されてもよい。)
    を表し、R2は水素原子、C1-C7アルキル又はフェニルを
    表し、R3は水素原子又はC1-C7アルキルを表し、YはCR6
    R7(R6は、水素原子又はメチル基を表す。R7は、水素原
    子を表すか又はR4と一緒になって結合を表す。)を表
    し、R4は、水素原子を表すか又はR7と一緒になって結合
    を表す。〕で表される請求項15記載のピラゾール系チ
    アゾリジン類又はその塩。
  22. 【請求項22】 式 【化22】 〔式中、Ra、Rb、Rcは独立して、水素原子、C1-C7アル
    キル、C1-C7アルコキシ、フッ素原子、塩素原子、臭素
    原子又はフェニル(該フェニルは、メチル、メトキシ、
    又は塩素原子のうち最大3個まで置換されてもよい。)
    を表し、R2は水素原子、C1-C7アルキル又はフェニルを
    表し、R3は水素原子又はC1-C7アルキルを表し、YはCR6
    R7(R6は、水素原子又はメチル基を表す。R7は、水素原
    子を表すか又はR4と一緒になって結合を表す。)を表
    し、R4は、水素原子を表すか又はR7と一緒になって結合
    を表す。〕で表される請求項15記載のピラゾール系チ
    アゾリジン類又はその塩。
  23. 【請求項23】 式 【化23】 〔式中、Ra、Rb、Rcは独立して、水素原子、C1-C7アル
    キル、C1-C7アルコキシ、フッ素原子、塩素原子、臭素
    原子又はフェニル(該フェニルは、メチル、メトキシ、
    又は塩素原子のうち最大3個まで置換されてもよい。)
    を表し、R2は水素原子、C1-C7アルキル又はフェニルを
    表し、R3は水素原子又はC1-C7アルキルを表し、YはCR6
    R7(R6は、水素原子又はメチル基を表す。R7は、水素原
    子を表すか又はR4と一緒になって結合を表す。)を表
    し、R4は、水素原子を表すか又はR7と一緒になって結合
    を表す。〕で表される請求項15記載のピラゾール系チ
    アゾリジン類又はその塩。
  24. 【請求項24】 式 【化24】 〔式中、Ra、Rb、Rcは独立して、水素原子、C1-C7アル
    キル、C1-C7アルコキシ、フッ素原子、塩素原子、臭素
    原子又はフェニル(該フェニルは、メチル、メトキシ、
    又は塩素原子のうち最大3個まで置換されてもよい。)
    を表し、R2は水素原子、C1-C7アルキル又はフェニルを
    表し、R3は水素原子又はC1-C7アルキルを表し、YはCR6
    R7(R6は、水素原子又はメチル基を表す。R7は、水素原
    子を表すか又はR4と一緒になって結合を表す。)を表
    し、R4は、水素原子を表すか又はR7と一緒になって結合
    を表す。〕で表される請求項15記載のピラゾール系チ
    アゾリジン類又はその塩。
  25. 【請求項25】 請求項1記載のピラゾール系チアゾリ
    ジン類又はその塩を含有することを特徴とする血糖低下
    剤。
  26. 【請求項26】 請求項1記載のピラゾール系チアゾリ
    ジン類又はその塩を含有することを特徴とする抗グリケ
    ーション剤。
  27. 【請求項27】 請求項1記載のピラゾール系チアゾリ
    ジン類又はその塩を含有することを特徴とするアルドー
    ス還元酵素阻害剤。
  28. 【請求項28】 請求項1記載のピラゾール系チアゾリ
    ジン類又はその塩を含有することを特徴とする糖尿病及
    び糖尿病合併症の予防及び治療薬。
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