JPH08157347A - 美白用皮膚外用剤 - Google Patents
美白用皮膚外用剤Info
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- JPH08157347A JPH08157347A JP6330745A JP33074594A JPH08157347A JP H08157347 A JPH08157347 A JP H08157347A JP 6330745 A JP6330745 A JP 6330745A JP 33074594 A JP33074594 A JP 33074594A JP H08157347 A JPH08157347 A JP H08157347A
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- tocopherol
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 植物抽出物であって安全性に優れ、しかも一
定の供給量が確保できるセサモールを美白化粧料や美白
医薬部外品に配合して、経時的に安定させてチロシナー
ゼ活性阻害効果を発揮させる美白用皮膚外用剤の提供に
ある。 【構成】 セサモールとトコフェロールとが重量比で前
者対後者が０．１〜１０：１０〜０．１の割合で混合さ
れてなるチロシナーゼ活性阻害物質を配合してなる美白
用皮膚外用剤であって、特にこのセサモールがゴマ（Ｓ
ｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物である
場合や、更には前記チロシナーゼ活性阻害物質であるセ
サモールとトコフェロールの混合物がゴマ（Ｓｅｓａｍ
ｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物中５０％以下で
あることからなる美白用皮膚外用剤に関する。
定の供給量が確保できるセサモールを美白化粧料や美白
医薬部外品に配合して、経時的に安定させてチロシナー
ゼ活性阻害効果を発揮させる美白用皮膚外用剤の提供に
ある。 【構成】 セサモールとトコフェロールとが重量比で前
者対後者が０．１〜１０：１０〜０．１の割合で混合さ
れてなるチロシナーゼ活性阻害物質を配合してなる美白
用皮膚外用剤であって、特にこのセサモールがゴマ（Ｓ
ｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物である
場合や、更には前記チロシナーゼ活性阻害物質であるセ
サモールとトコフェロールの混合物がゴマ（Ｓｅｓａｍ
ｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物中５０％以下で
あることからなる美白用皮膚外用剤に関する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、美白効果に優れ且つ
美白効果の経時安定性に優れた美白用皮膚外用剤の提供
にある。
美白効果の経時安定性に優れた美白用皮膚外用剤の提供
にある。
【０００２】
【従来の技術】一般に、美肌クリーム、美肌乳液等の化
粧料や軟膏等の外用の医薬部外品には、美白効果付与剤
として、チロシナーゼ活性阻害剤が配合されている。こ
のチロシナーゼ活性阻害剤としては、アスコルビン酸、
コウジ酸、アルブチン等の酸化防止物質やプラセンタ等
のホルモンが配合されていた。しかし、アスコルビン
酸、コウジ酸、アルブチン等は、経時的に着色するある
いは経時的に美白効果が弱くなる等の安定性に問題があ
ったり、美白効果が弱く所望の効果が得られない等の欠
点があり、いずれも結局満足できる効果は得られなかっ
た。また、プラセンタ等のホルモンは一定の所望の効果
は得られるが、その原料が人体の胎盤から抽出されたホ
ルモンであり供給量に限界があるとともに人道上から
も、問題であつた。
粧料や軟膏等の外用の医薬部外品には、美白効果付与剤
として、チロシナーゼ活性阻害剤が配合されている。こ
のチロシナーゼ活性阻害剤としては、アスコルビン酸、
コウジ酸、アルブチン等の酸化防止物質やプラセンタ等
のホルモンが配合されていた。しかし、アスコルビン
酸、コウジ酸、アルブチン等は、経時的に着色するある
いは経時的に美白効果が弱くなる等の安定性に問題があ
ったり、美白効果が弱く所望の効果が得られない等の欠
点があり、いずれも結局満足できる効果は得られなかっ
た。また、プラセンタ等のホルモンは一定の所望の効果
は得られるが、その原料が人体の胎盤から抽出されたホ
ルモンであり供給量に限界があるとともに人道上から
も、問題であつた。
【０００３】近年植物抽出物であるセサモール（化式
３）に注目されている。
３）に注目されている。
【化式３】このセサモールは、オキシヒドロキノンモノ
メチルエーテルという化学構造を持ち酸化防止効果が強
く、チロシナーゼ活性阻害効果が有ることも知られてい
る。そこで、セサモールを美白化粧料や美白医薬部外品
に配合した美白剤に配合しようと試みられている。しか
しながら、このセサモールを配合した美白剤は、経時的
に着色する現象が生じ、美白剤の商業的価値が低下する
等実用性に乏しかった。
メチルエーテルという化学構造を持ち酸化防止効果が強
く、チロシナーゼ活性阻害効果が有ることも知られてい
る。そこで、セサモールを美白化粧料や美白医薬部外品
に配合した美白剤に配合しようと試みられている。しか
しながら、このセサモールを配合した美白剤は、経時的
に着色する現象が生じ、美白剤の商業的価値が低下する
等実用性に乏しかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明者らは、植物
抽出物であるから安全性に優れ、しかも一定の供給量が
確保できるセサモールを美白化粧料や美白医薬部外品に
配合して、如何に経時的に安定させてチロシナーゼ活性
阻害効果を発揮させたとして美白用皮膚外用剤を提供せ
んとした。
抽出物であるから安全性に優れ、しかも一定の供給量が
確保できるセサモールを美白化粧料や美白医薬部外品に
配合して、如何に経時的に安定させてチロシナーゼ活性
阻害効果を発揮させたとして美白用皮膚外用剤を提供せ
んとした。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１項記載の発明
は、セサモール（化式２）とトコフェロールとが重量比
で前者対後者が０．１〜１０：１０〜０．１の割合で混
合されてなるチロシナーゼ活性阻害物質を配合してなる
美白用皮膚外用剤に関して、
は、セサモール（化式２）とトコフェロールとが重量比
で前者対後者が０．１〜１０：１０〜０．１の割合で混
合されてなるチロシナーゼ活性阻害物質を配合してなる
美白用皮膚外用剤に関して、
【化２】 請求項２に記載の発明は、前記セサモールがゴマ（Ｓｅ
ｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物である美
白用皮膚外用剤で、請求項３に記載の発明は、前記トコ
フェロールがゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ
Ｌ．）の抽出物である美白用皮膚外用剤で、請求項４に
記載の発明は、前記チロシナーゼ活性阻害物質がゴマ
（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物で
ある美白用皮膚外用剤で、更に請求項５に記載の発明
は、前記チロシナーゼ活性阻害物質であるセサモールと
トコフェロールの混合物がゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎ
ｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物中５０％以下であることか
らなる美白用皮膚外用剤に関する。
ｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物である美
白用皮膚外用剤で、請求項３に記載の発明は、前記トコ
フェロールがゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ
Ｌ．）の抽出物である美白用皮膚外用剤で、請求項４に
記載の発明は、前記チロシナーゼ活性阻害物質がゴマ
（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物で
ある美白用皮膚外用剤で、更に請求項５に記載の発明
は、前記チロシナーゼ活性阻害物質であるセサモールと
トコフェロールの混合物がゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎ
ｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物中５０％以下であることか
らなる美白用皮膚外用剤に関する。
【０００６】
【作用】この発明はセサモールにトコフェロールを混合
配合させることにより、特にその配合比率を重量比でセ
サモール対トコフェロールが０．１〜１０：１０〜０．
１の割合で混合させることにより、チロシナーゼ活性阻
害効果を長期間安定して得られる効果がある。また、特
にセサモールをゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ
Ｌ．）の抽出物とすること、あるいはトコフェロール
をゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽
出物とすること、更にはセサモール及びトコフェロール
の両方ともゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ
Ｌ．）の抽出物とすること、更に加えてセサモールとト
コフェロールの混合物がゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄ
ｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物中５０％以下である美白用皮
膚外用剤とすることにより、チロシナーゼ活性阻害効果
を長期間安定して得られる効果がある。
配合させることにより、特にその配合比率を重量比でセ
サモール対トコフェロールが０．１〜１０：１０〜０．
１の割合で混合させることにより、チロシナーゼ活性阻
害効果を長期間安定して得られる効果がある。また、特
にセサモールをゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ
Ｌ．）の抽出物とすること、あるいはトコフェロール
をゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽
出物とすること、更にはセサモール及びトコフェロール
の両方ともゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ
Ｌ．）の抽出物とすること、更に加えてセサモールとト
コフェロールの混合物がゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄ
ｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物中５０％以下である美白用皮
膚外用剤とすることにより、チロシナーゼ活性阻害効果
を長期間安定して得られる効果がある。
【０００７】
【実施例】以下、本発明に係る美白用皮膚外用剤の実施
例について説明する。この発明で使用するセサモール
（化式３）は、リグナン誘導体のセサモリンを加水分解
して得られるフェノール臭のある白色結晶で、化学構造
はオキシヒドロキノンモノメチルエーテルで、ゴマ油特
有の成分である。
例について説明する。この発明で使用するセサモール
（化式３）は、リグナン誘導体のセサモリンを加水分解
して得られるフェノール臭のある白色結晶で、化学構造
はオキシヒドロキノンモノメチルエーテルで、ゴマ油特
有の成分である。
【化３】 このセサモールはゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕ
ｍ Ｌ．）の種子から得られる半乾性油のゴマ油の抽出
物が好適に使用できる。しかしながら、この発明におい
ては必ずしも、ゴマ油からの抽出物に限定されることは
無く、他の植物から抽出したリグナン誘導体を加水分解
して合成する等の半合成セサモールやあるいは合成セサ
モールでもよい。
ｍ Ｌ．）の種子から得られる半乾性油のゴマ油の抽出
物が好適に使用できる。しかしながら、この発明におい
ては必ずしも、ゴマ油からの抽出物に限定されることは
無く、他の植物から抽出したリグナン誘導体を加水分解
して合成する等の半合成セサモールやあるいは合成セサ
モールでもよい。
【０００８】この発明で使用するセサモールは、ゴマ
油、ゴマ脱脂滓、脱臭時の抽出物又は脱酸時のスカムを
原料とし、これを水、有機溶剤あるいはこの有機溶剤の
水希釈液、で抽出する或いはカラムクロマト法で分取す
る等の方法が採用できる。この発明で使用できる抽出溶
媒としては、水、メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール、ｎ−ブタノール、イソブタノール等のア
ルコール類、酢酸エチル、酢酸イソプルピル、酢酸ブチ
ル等のエステル類、ｎ−ヘキサン、ｎ−ヘプタン、イソ
オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、ジメチ
ルスルホキシド等の極性溶媒等が好適に使用できる。こ
の発明で使用するカラムクロマト法で使用できる吸着剤
としては、シリカゲル、活性アルミナ、アルミナゲル、
ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、活性白土、
酸性白土、ゼオライト及びこれらの混合物が例示でき
る。
油、ゴマ脱脂滓、脱臭時の抽出物又は脱酸時のスカムを
原料とし、これを水、有機溶剤あるいはこの有機溶剤の
水希釈液、で抽出する或いはカラムクロマト法で分取す
る等の方法が採用できる。この発明で使用できる抽出溶
媒としては、水、メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール、ｎ−ブタノール、イソブタノール等のア
ルコール類、酢酸エチル、酢酸イソプルピル、酢酸ブチ
ル等のエステル類、ｎ−ヘキサン、ｎ−ヘプタン、イソ
オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、ジメチ
ルスルホキシド等の極性溶媒等が好適に使用できる。こ
の発明で使用するカラムクロマト法で使用できる吸着剤
としては、シリカゲル、活性アルミナ、アルミナゲル、
ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、活性白土、
酸性白土、ゼオライト及びこれらの混合物が例示でき
る。
【０００９】この発明で使用するトコフェロールとは、
ビタミンＥ作用を有するジメチルトコール及びメチルト
コールの総称で、α−トコフェロール（化式４）、β−
トコフェロール（化式５）、γ−トコフェロール（化式
６）、δ−トコフェロール（化式７）の各物質が存在す
る。
ビタミンＥ作用を有するジメチルトコール及びメチルト
コールの総称で、α−トコフェロール（化式４）、β−
トコフェロール（化式５）、γ−トコフェロール（化式
６）、δ−トコフェロール（化式７）の各物質が存在す
る。
【化４】
【化５】
【化６】
【化７】 このトコフェロールは、いずれも黄色、油状の液体で、
小麦のハイ芽油、綿実油、落花生油に含まれ、ゴマ油に
も存在する。この発明において使用するトコフェロール
は、ゴマ油からの抽出物に限定されることは無く、他の
植物油から抽出したトコフェロールあるいはそれらの混
合物でもよい。α、β、γ、δのいずれのトコフェロー
ルでも、これらの混合物でもよい。
小麦のハイ芽油、綿実油、落花生油に含まれ、ゴマ油に
も存在する。この発明において使用するトコフェロール
は、ゴマ油からの抽出物に限定されることは無く、他の
植物油から抽出したトコフェロールあるいはそれらの混
合物でもよい。α、β、γ、δのいずれのトコフェロー
ルでも、これらの混合物でもよい。
【００１０】この発明で使用するトコフェロールは、セ
サモールと同様ゴマ油、ゴマ脱脂滓、脱臭時の抽出物又
は脱酸時のスカムあるいは小麦のハイ芽油、綿実油、落
花生油更にはこれらの脱脂滓等を原料とし、これを水、
有機溶剤あるいはこの有機溶剤の水希釈液、で抽出する
或いはカラムクロマト法で分取する等の方法が採用でき
る。この発明で使用するトコフェロールを抽出するため
の抽出溶媒及びカラムクロマト法で使用する吸着剤とし
ては、上記セサモールと同様で良い。
サモールと同様ゴマ油、ゴマ脱脂滓、脱臭時の抽出物又
は脱酸時のスカムあるいは小麦のハイ芽油、綿実油、落
花生油更にはこれらの脱脂滓等を原料とし、これを水、
有機溶剤あるいはこの有機溶剤の水希釈液、で抽出する
或いはカラムクロマト法で分取する等の方法が採用でき
る。この発明で使用するトコフェロールを抽出するため
の抽出溶媒及びカラムクロマト法で使用する吸着剤とし
ては、上記セサモールと同様で良い。
【００１１】この発明においては、上記の如くして得ら
れたセサモールとトコフェロールとが重量比で前者対後
者が０．１〜１０：１０〜０．１の割合で混合する。セ
サモール１に対しトコフェロールを１／１０〜１０倍使
用する理由は、セサモール１に対しトコフェロールが１
／１０倍未満ではセサモールの黄変を有効に防止でき
ず、セサモール１に対しトコフェロールを１０倍を超え
て使用してもその効果は変わらないからである。
れたセサモールとトコフェロールとが重量比で前者対後
者が０．１〜１０：１０〜０．１の割合で混合する。セ
サモール１に対しトコフェロールを１／１０〜１０倍使
用する理由は、セサモール１に対しトコフェロールが１
／１０倍未満ではセサモールの黄変を有効に防止でき
ず、セサモール１に対しトコフェロールを１０倍を超え
て使用してもその効果は変わらないからである。
【００１２】この発明において、前記セサモールがゴマ
（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍＬ．）の抽出物であ
る場合には、美白効果が他の物質の抽出物や半合成品に
比べてより持続するのでのぞましい。
（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍＬ．）の抽出物であ
る場合には、美白効果が他の物質の抽出物や半合成品に
比べてより持続するのでのぞましい。
【００１３】この発明において、前記トコフェロールが
ゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出
物である場合には、美白効果が他の物質の抽出物に比べ
てより持続するのでのぞましい。
ゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出
物である場合には、美白効果が他の物質の抽出物に比べ
てより持続するのでのぞましい。
【００１４】勿論、この発明において、前記セサモール
及び前記トコフェロールの両方ともゴマ（Ｓｅｓａｍｕ
ｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出である場合には、美
白効果が他の物質の抽出物に比べてより持続するので最
も望ましい。
及び前記トコフェロールの両方ともゴマ（Ｓｅｓａｍｕ
ｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出である場合には、美
白効果が他の物質の抽出物に比べてより持続するので最
も望ましい。
【００１５】この発明において、前記セサモール及び前
記トコフェロールの両方ともゴマの抽出である場合に
は、前記チロシナーゼ活性阻害物質であるセサモールと
トコフェロールの混合物がゴマの抽出物中５０％以下と
することが望ましい。その理由は、セサモールとトコフ
ェロールの混合物がゴマの抽出物中５０％を超える様に
ゴマの抽出物の純度を上げても、チロシナーゼ活性阻害
効果を長期間安定して得るに十分で無く従って美白効果
の向上は望めないからである。
記トコフェロールの両方ともゴマの抽出である場合に
は、前記チロシナーゼ活性阻害物質であるセサモールと
トコフェロールの混合物がゴマの抽出物中５０％以下と
することが望ましい。その理由は、セサモールとトコフ
ェロールの混合物がゴマの抽出物中５０％を超える様に
ゴマの抽出物の純度を上げても、チロシナーゼ活性阻害
効果を長期間安定して得るに十分で無く従って美白効果
の向上は望めないからである。
【００１６】この発明においては、このセサモールとト
コフェロールの混合物を皮膚外用剤例えば化粧品、医薬
部外品、医薬品等に適量配合すればよい。
コフェロールの混合物を皮膚外用剤例えば化粧品、医薬
部外品、医薬品等に適量配合すればよい。
【００１７】以下この発明に係る皮膚外用剤の処方例を
記すが、この発明はこれらの処方例に限定されるもので
は無い。 美肌化粧水処方例 クエン酸 ０．１％ スルホ石炭酸亜鉛 ０．２ グリセリン ５．０ ポリオキシエチレン オレイルアルコホールエーテル １．０ ゴマ油抽出物 ０．５ 香料 ０．２ 精製水 残部
記すが、この発明はこれらの処方例に限定されるもので
は無い。 美肌化粧水処方例 クエン酸 ０．１％ スルホ石炭酸亜鉛 ０．２ グリセリン ５．０ ポリオキシエチレン オレイルアルコホールエーテル １．０ ゴマ油抽出物 ０．５ 香料 ０．２ 精製水 残部
【００１８】
【００１９】軟膏処方例 白色ワセリン ４０．０％ セタノール １８．０ セスキオレイン酸ソルビタン ５．０ ラウロマクルゴール ０．５ パラオキシ酢酸エチル ０．１ パラオキシ酢酸プルピル ０．１ セサモール及びトコフェロール ５．０ 混合物 精製水 残部
【００２０】次にこの発明の実施例を記載することによ
り、この発明の効果をより明確なものとする。 実施例１ ゴマ油１００ｇにメタノール２００ｍｌを加え、５０°
Ｃに加温しながら１０分間攪拌した。攪拌の後３０分間
静置し、後メタノール層を分離して、溶媒を留去して、
０．８ｇの抽出物を得た。これを抽出物Ａとした。この
抽出物を精製分離し、セサモール７５．２ｍｇ、トコフ
ェロール９９．２ｍｇを得た。これをセサモールＡ、ト
コフェロールＡとした。
り、この発明の効果をより明確なものとする。 実施例１ ゴマ油１００ｇにメタノール２００ｍｌを加え、５０°
Ｃに加温しながら１０分間攪拌した。攪拌の後３０分間
静置し、後メタノール層を分離して、溶媒を留去して、
０．８ｇの抽出物を得た。これを抽出物Ａとした。この
抽出物を精製分離し、セサモール７５．２ｍｇ、トコフ
ェロール９９．２ｍｇを得た。これをセサモールＡ、ト
コフェロールＡとした。
【００２２】実施例２ ｎ−ヘキサン５００ｍｌにゴマ油１００ｇを溶解し、シ
リカゲル３００ｇを充填したカラムに通液した。さら
に、ｎ−ヘキサン５００ｍｌをカラムに通液して、カラ
ムに残存しているゴマ油を洗浄留出した。次に、メタノ
ール５００ｍｌを通液し、吸着剤に吸着している極性物
質を脱着溶離し、この溶解液を集めた。溶媒を留去し
て、１．１ｇの抽出物を得た。これを抽出物Ｂとした。
セサモール１２６．５ｍｇ、トコフェロール１１１．１
ｍｇを得た。これをセサモールＢ、トコフェロールＢと
した。
リカゲル３００ｇを充填したカラムに通液した。さら
に、ｎ−ヘキサン５００ｍｌをカラムに通液して、カラ
ムに残存しているゴマ油を洗浄留出した。次に、メタノ
ール５００ｍｌを通液し、吸着剤に吸着している極性物
質を脱着溶離し、この溶解液を集めた。溶媒を留去し
て、１．１ｇの抽出物を得た。これを抽出物Ｂとした。
セサモール１２６．５ｍｇ、トコフェロール１１１．１
ｍｇを得た。これをセサモールＢ、トコフェロールＢと
した。
【００２３】試験例 表１に示す組み合わせの試験例１〜７をもちいて、混合
直後及び５０°Ｃで一週間保存後の、チロシナーゼ活性
阻害効果を見た。その結果を表１にまとめて示す。
直後及び５０°Ｃで一週間保存後の、チロシナーゼ活性
阻害効果を見た。その結果を表１にまとめて示す。
【表１】 チロシナーゼ活性阻害試験は次に記す方法で行った。 (1) 試料溶液調製 表１に示す試料を、資料１に対しポリオキシエチレンオ
レイルエーテル（２０Ｅ０）５部に可溶化したのち、１
／１５Ｍリン酸緩衝液（ＰＨ６．８）を加えて２００倍
に希釈し、試料溶液とした。 (2) チロシナーゼ活性阻害効果測定 Ｌ−チロシン（特級 ナカライテスク社製）を１／１５
Ｍリン酸緩衝液（ＰＨ６．８）に溶解し、０．３ｍｇに
なるように基質液を調製した。チロシナーゼはマッシュ
ルーム由来の酵素（シグマ社製 ３９００単位ｍｇ）を
上記緩衝液で溶解し０．３５ｍｇ／ｍｌになるように酵
素液を調製した。これらを用いて次の如く行った。１／
１５Ｍリン酸緩衝液（ＰＨ６．８）０．８ｍｌにチロシ
ナーゼ溶液０．２ｍｌと試料溶液１ｍｌを添加し、２５
±０．５°Ｃで３０分間反応させた後、直ちに分光光度
計にて吸光度を測定し（Ｂ）とした。対照として、試料
の代わりに緩衝液１ｍｌを加えて同様の操作を行った。
この吸光度を測定し（Ａ）とした。尚、ブランクとし
て、酵素液の代わりに緩衝液０．２ｍｌを加えて、同様
の操作を行った。この吸光度を測定し（Ｃ）とした。こ
れらを次の式に算入してチロシナーゼ活性阻害率（％）
を算出した。
レイルエーテル（２０Ｅ０）５部に可溶化したのち、１
／１５Ｍリン酸緩衝液（ＰＨ６．８）を加えて２００倍
に希釈し、試料溶液とした。 (2) チロシナーゼ活性阻害効果測定 Ｌ−チロシン（特級 ナカライテスク社製）を１／１５
Ｍリン酸緩衝液（ＰＨ６．８）に溶解し、０．３ｍｇに
なるように基質液を調製した。チロシナーゼはマッシュ
ルーム由来の酵素（シグマ社製 ３９００単位ｍｇ）を
上記緩衝液で溶解し０．３５ｍｇ／ｍｌになるように酵
素液を調製した。これらを用いて次の如く行った。１／
１５Ｍリン酸緩衝液（ＰＨ６．８）０．８ｍｌにチロシ
ナーゼ溶液０．２ｍｌと試料溶液１ｍｌを添加し、２５
±０．５°Ｃで３０分間反応させた後、直ちに分光光度
計にて吸光度を測定し（Ｂ）とした。対照として、試料
の代わりに緩衝液１ｍｌを加えて同様の操作を行った。
この吸光度を測定し（Ａ）とした。尚、ブランクとし
て、酵素液の代わりに緩衝液０．２ｍｌを加えて、同様
の操作を行った。この吸光度を測定し（Ｃ）とした。こ
れらを次の式に算入してチロシナーゼ活性阻害率（％）
を算出した。
【００２４】
【発明の効果】この発明は、セサモールとトコフェロー
ルとが重量比で前者対後者が０．１〜１０：１０〜０．
１の割合で混合されてなるチロシナーゼ活性阻害物質を
配合してなる美白用皮膚外用剤であって、セサモールが
ゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出
物である或いはトコフェロールがゴマの抽出物である或
いはチロシナーゼ活性阻害物質がいずれもゴマの抽出物
である更にはチロシナーゼ活性阻害物質であるセサモー
ルとトコフェロールの混合物がゴマの抽出物中５０％以
下であることからなる美白用皮膚外用剤であるから、チ
ロシナーゼ活性阻害効果を長期間安定して得られる効果
がある。また、特にセサモールをゴマの抽出物とするこ
と、あるいはトコフェロールをゴマの抽出物とするこ
と、更にはセサモール及びトコフェロールの両方ともゴ
マの抽出物とすること、更に加えてセサモールとトコフ
ェロールの混合物がゴマの抽出物中５０％以下である美
白用皮膚外用剤とすることにより、チロシナーゼ活性阻
害効果を長期間安定して得られる効果がある。
ルとが重量比で前者対後者が０．１〜１０：１０〜０．
１の割合で混合されてなるチロシナーゼ活性阻害物質を
配合してなる美白用皮膚外用剤であって、セサモールが
ゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出
物である或いはトコフェロールがゴマの抽出物である或
いはチロシナーゼ活性阻害物質がいずれもゴマの抽出物
である更にはチロシナーゼ活性阻害物質であるセサモー
ルとトコフェロールの混合物がゴマの抽出物中５０％以
下であることからなる美白用皮膚外用剤であるから、チ
ロシナーゼ活性阻害効果を長期間安定して得られる効果
がある。また、特にセサモールをゴマの抽出物とするこ
と、あるいはトコフェロールをゴマの抽出物とするこ
と、更にはセサモール及びトコフェロールの両方ともゴ
マの抽出物とすること、更に加えてセサモールとトコフ
ェロールの混合物がゴマの抽出物中５０％以下である美
白用皮膚外用剤とすることにより、チロシナーゼ活性阻
害効果を長期間安定して得られる効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｋ 31/355 31/36 ＡＤＡ 35/78 Ｃ 8217−4Ｃ // Ｃ０７Ｄ 311/72 １０１ 317/64
Claims (5)
- 【請求項１】 セサモール（化式１）とトコフェロール
とが重量比で前者対後者が０．１〜１０：１０〜０．１
の割合で混合されてなるチロシナーゼ活性阻害物質を配
合してなる美白用皮膚外用剤。 【化１】 - 【請求項２】 前記セサモールがゴマ（Ｓｅｓａｍｕｍ
ｉｎｄｉｃｕｍＬ．）の抽出物である請求項第１項記
載の美白用皮膚外用剤。 - 【請求項３】 前記トコフェロールがゴマ（Ｓｅｓａｍ
ｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物である請求項第
１項記載の美白用皮膚外用剤。 - 【請求項４】 前記チロシナーゼ活性阻害物質がゴマ
（Ｓｅｓａｍｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物で
ある請求項第１項記載の美白用皮膚外用剤。 - 【請求項５】 前記チロシナーゼ活性阻害物質であるセ
サモールとトコフェロールの混合物がゴマ（Ｓｅｓａｍ
ｕｍ ｉｎｄｉｃｕｍ Ｌ．）の抽出物中５０％以下で
あることからなる請求項第１項記載又は請求項第４項記
載の美白用皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6330745A JPH08157347A (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 美白用皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6330745A JPH08157347A (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 美白用皮膚外用剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08157347A true JPH08157347A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=18236085
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6330745A Pending JPH08157347A (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 美白用皮膚外用剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08157347A (ja) |
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-
1994
- 1994-12-06 JP JP6330745A patent/JPH08157347A/ja active Pending
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