JPH08156882A - プラスチック船における金属製プロペラの防食方法 - Google Patents

プラスチック船における金属製プロペラの防食方法

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JPH08156882A
JPH08156882A JP6332319A JP33231994A JPH08156882A JP H08156882 A JPH08156882 A JP H08156882A JP 6332319 A JP6332319 A JP 6332319A JP 33231994 A JP33231994 A JP 33231994A JP H08156882 A JPH08156882 A JP H08156882A
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JP
Japan
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wire
bolt
propeller
electric wire
tip
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JP6332319A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Gamachi
俊弘 蒲地
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  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】プラスチック船の静電気によるプロペラ腐食を
防止する。 【構成】接地電極用ステンレスワイヤー1に各機器行き
のDV電線2を圧着スリーブにて接続し、各機器のボル
ト及びボルトナットの接続には圧着端子にて接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック船におけ
る金属製プロペラの腐食を防止するために用いるワイヤ
ー並びに電線の配線接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来でのプラスチックによる船殻構造を
なす船舶に於いては、金属製プロペラ腐食の根本原因で
ある異種金属による電位差を犠牲陽極方式にて亜鉛を使
用しプロペラ及び、その周辺金属の防食用として利用し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プラスチックによる船
殻構造をなす船舶に於ける金属製プロペラの腐食を防止
するためプロペラの材質であるステンレス、黄銅、鉄、
アルミと、犠牲陽極である亜鉛との電位差によって生じ
る防食電流で亜鉛を溶解する事により防食効果を狙った
従来の犠牲陽極方式では、亜鉛が溶解されてプロペラが
防食されてなければならないが、プロペラが腐食してし
まう状況が間間ある。特に同様の船殻構造をなす船舶に
於いてはプロペラの先端が目立って腐食するという問題
点があった。
【0004】本発明は、プラスチックによる船殻構造を
なす船船に於いて、亜鉛を防食用として利用していた犠
牲陽極方式だけでは解決出来なったプロペラの材質であ
るステンレス、黄銅、鉄、アルミ等の、静電気による金
属製腐食を防止することを目的としており、そのための
装置とその配線接続方法を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の防食装置においては、接地装置にて行ない、
その材料はステンレスワイヤーとDV電線を用いて行な
う方法である。
【0006】上記接地装置にはステンレスワイヤーの先
端を放射状に広げた接地電極を使用し、この方法により
プラスチックによる船殻構造をなす船舶に於いて、船が
走行する時、海水と船の間に発生した静電気によるサー
ジ電流を素早くステンレスワイヤー先端である放電ワイ
ヤーより放出させる為に用いる。
【0007】また、接地電極にステンレスを使用するこ
とにより電極自体の発錆に対する強度を保つために用い
る。
【0008】また、接地電線にDV電線を使用すること
により船に貯まった静電気によるサージ電流を素早くス
テンレスワイヤー先端の放電ワイヤーまで送り込む事が
出来る。
【0009】また、接地電線の接続は船体エンジン架台
取り付けボルト、キングストンのフランジ取り付けボル
ト、プロペラシャフト受け台固定ボルト、プロペラのコ
ックボルト及び舵のコックボルトといった様に外板部に
出ている金属部の内側にある機器固定用ボルト又はボル
トナットに、芯線のみを接続する。
【0010】また、接地電極であるステンレスワイヤー
と接地電線であるDV電線の接続は接地電極のステンレ
スワイヤーに接地電線のシールド線及び芯線を両方とも
接続する。
【0011】また、接地電極であるステンレスワイヤー
先端から約5cmの所まで解いて、放射状に広げた物
を、放電ワイヤーとする。
【0012】この様に広げておいたステンレスワイヤー
を、船の船尾水面より50cm以上上方から、水面より
下に、約50cmまで降下させる。
【0013】また、電線の固定はサドル又は結束用バン
ド等にてしっかり行なうこととし、電線の接続箇所はシ
リコン剤により電線の発錆を防止する。
【0014】また、接地電極は船の移動に伴いプロペラ
や舵など接触しない船尾両端の喫水上部にサドル又は結
束用バンド等にてしっかり固定する。
【作用】上記のように構成された装置によりプラスチッ
クによる船殻構造をなす船舶が走行した時発生する静電
気による電荷をDV電線の芯線とシールド線の長さがリ
アクタンスLとなり、芯線とシールド線間がコンダクタ
ンスCになるためLCにおける共振回路によりサージイ
ンピーダンスが低いので、効率良くサージ電流を放電ワ
イヤー迄、送り込むことが出来る。
【0015】このようにDV電線より流れてきたサージ
電流は、水中にある接地電極の放電ワイヤー先端から電
子粒であるストリーマーが、海水中に放りだされること
になる。
【0016】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1において、ステンレスワイヤー1の直径は3から6
mmを、DV電線2は、5D2V以上を使用する。ステ
ンレスワイヤの先端を約5cm解いて放射状に広げた放
電ワイヤーと、DV電線の接続は、DV電線2のシール
ド2a及び芯線2b共、スリーブ12にて圧着接続し、
コーキング剤にて電線の発錆を防止する。DV電線2の
機器側であるエンジン架台取り付けボルト、キングスト
ンのフランジ取り付けボルト、プロペラシャフト受け台
固定ボルト、プロペラのコックボルト及び舵のコックボ
ルトといった様に外板部に出ている金属部の内側にある
機器固定用ボルト又はボルトナットに、芯線2bのみ圧
着端子11にて取り付ける。
【0017】図2に示される実施例では、ステンレスワ
イヤー取り出し口13は、海水面より50cm以上あげ
た、船尾の外板に12mmほどの穴をあけ、ここに接地
電極であるステンレスワイヤーを、約1m船内より船外
に出して、コーキング剤にてシールドし、海水の侵入を
防止する。また常時海水に浸かるワイヤーの先端から5
cmの所まで放射状に広げて、放電ワイヤーとする。放
電ワイヤーの固定は、ステンレスワイヤー取り出し口1
3の5cmほど下にサドル又は、結束ンドにて固定す
る。またDV電線2の各機器接続箇所としてキングスト
ン7、舵の軸受け8、プロペラシャフトの軸受け9、エ
ンジン架台10の様に外板部に、出ている金属部の内側
にある機器固定用ボルト及び、ボルトナットに接続す
る。また接続箇所にはシリコン剤により電線の発錆を防
止する。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0019】プラスチックによる船殻構造をなす船舶が
走行する時、船と海水間に静電気が発生し、船内機器に
電荷が蓄積される。この電荷が今まではプロペラシャフ
トからの伝播によりプロペラ先端から放出されていた
が、この電気の流れよりもっと早く接地電極へ、サージ
電流を流すためにサージインピーダンスの低いDV電線
を使用する事によりプロペラへの静電気による腐食を防
止することができる。
【0020】さらに機器側を芯線のみ、接地電極側を芯
線とシールド線で、接続する事により機器からのサージ
電流の流れを早く放電ワイヤーに送り込む事が出来る。
【0021】また、接地電極は、ワイヤーであるので先
端が針状になっている為、先端からの電子粒であるスト
リーマーが海水中に出て行きやすくなる。
【0022】また、接地電極は、ステンレスを使用する
為、発錆が非常に少なく、使用寿命がながくなるため、
新品交換の工事手間頻度が少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DV電線及とステンレスワイヤーの接続方法の
断面図である。
【図2】DV電線及びステンレスワイヤーの接続箇所の
実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ステンレスワイヤー 2 DV電線 4 プロペラシャフト 7 キングストン 8 舵の軸受け 9 プロペラシャフトの軸受け 10 エンジン架台 11 圧着端子 12 圧着スリーブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレスワイヤー(1)の先端を放射
    状に広げた接地電極を取り付けた、プラスチック船にお
    ける金属製プロペラの防食装置。
  2. 【請求項2】 DV電線(2)を接地用電線として、使
    用した請求項1記載のプラスチック船における金属製プ
    ロペラの防食装置。
  3. 【請求項3】 ステンレスワイヤー(1)と、DV電線
    (2)の芯線(2a)並びに、シールド線(2b)を圧
    着スリーブ(12)にて行なう配線接続方法。
  4. 【請求項4】 DV電線(2)の芯線(2b)と、各機
    器接続箇所であるキングストン7、舵の軸受け8、プロ
    ペラシャフトの軸受け9、エンジン架台10の様に外板
    部に、出ている金属部の内側に有る機器固定用ボルト及
    びボルトナットに圧着端子(11)にて行なう配線接続
    方法。
JP6332319A 1994-11-30 1994-11-30 プラスチック船における金属製プロペラの防食方法 Pending JPH08156882A (ja)

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JP6332319A JPH08156882A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 プラスチック船における金属製プロペラの防食方法

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JPH08156882A true JPH08156882A (ja) 1996-06-18

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ID=18253639

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113839231A (zh) * 2021-11-02 2021-12-24 芜湖造船厂有限公司 一种船舶电气设备绝缘安装接地装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113839231A (zh) * 2021-11-02 2021-12-24 芜湖造船厂有限公司 一种船舶电气设备绝缘安装接地装置
CN113839231B (zh) * 2021-11-02 2024-05-14 芜湖造船厂有限公司 一种船舶电气设备绝缘安装接地装置

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