JPH08155912A - 木製板材 - Google Patents

木製板材

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JPH08155912A
JPH08155912A JP33067594A JP33067594A JPH08155912A JP H08155912 A JPH08155912 A JP H08155912A JP 33067594 A JP33067594 A JP 33067594A JP 33067594 A JP33067594 A JP 33067594A JP H08155912 A JPH08155912 A JP H08155912A
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幸市 工藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用済みのウイスキー仕込樽の胴材を素材と
し、それを建築材料や家具材料として有効に使用できる
ように、充分な厚みにおいて平らで且つ綺麗に仕上げた
木製板材を提供する。 【構成】 使い済みのウイスキー仕込樽の胴材を乾燥さ
せてから、水蒸気で蒸す、若しくは熱湯に浸けることに
よりふやけさせ、ふやけた胴材をプレスにより加圧して
反りを延ばすとともに、その胴材から水分を浸出させる
ことにより硬め、このプレス加工により平板となった胴
材をプレーナーにより切削して表層の汚れを取り、用途
を建築材料または家具材料としたことを特徴とする。ま
た、上記の木製板材において、形状が床板張り締め方に
適するフロアリングブロックであると、素材の特性が活
かされるために、目的達成に特に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、使用済みのウイスキ
ー仕込樽を素材とし、建築材料や家具材料として使用す
る木製板材に関する。
【0002】
【従来の技術】建築材料や家具材料としての木製板材に
は、一般的な杉や松、桧、ケヤキ等の様々な木材や合板
が用途に応じて使用される。建築材料の場合、殊に、縁
側や廊下、台所、洋間等の化粧床板張りにおいては、堅
い木質のナラ、ブナ、桜、チーク等を加工したフロアリ
ングブロックが使用される。いずれにしても、従来、使
用済みのウイスキー仕込樽が建築材料や家具材料として
リサイクルのために木製板材に加工されるということは
なかった。
【0003】ウイスキー仕込樽は、一般的にナラ材製で
あって、麦芽を醗酵させて得た素アルコールを蒸留した
ものを長期にわたって寝かすために使用される。その期
間については最低5〜7年と言われ、2〜3回の使用に
よりエキス分が抽出されなくなるために、15年〜20
年で使用済みとなる。使用済みとなった樽については焼
却処分されるが、惜しまれて他の用途に加工されること
もあったが、湾曲形状のために用途が限定された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】日本は木材の使用量が
非常に多く、それを主に外国からの輸入に頼っている
が、山林の伐採は地球大気の二酸化炭素濃度を増し温暖
化現象を招いていることや、殊に発展途上国の山林を破
壊し、その国の木材資源を枯渇させ、山地を砂漠化させ
ていること等、見過ごせない多くの問題が起こっている
ので、若しも、ウイスキー仕込樽を多量に再利用できれ
ば、それらの問題の解消に幾分とも貢献できることにな
る。
【0005】しかし、ウイスキー仕込樽を利用できる部
分としての胴部の板材は、幅方向、長さ方向共に湾曲し
ていることから、そのままでは木製板材として使用でき
ないことはもちろん、削っても薄くなるために経済性や
用途性に欠けることになる。そこで、従来は、その湾曲
を活かしてプランターやミニ樽を作ったり、湾曲を避け
て小さく削りキーホルダー等の小物類を作ったりしてい
る程度であったが、それでも用途が小さい範囲に限定さ
れて使用量が微少であるばかりか、利用部分が極少ない
ために、省資源の解決にはならなく、また、湾曲を活か
した場合、表面の切削が困難であることから、ウイスキ
ーの仕込み中の汚れが表面に残っているために、好評を
受けないこともあって、樽の多くが惜しくも焼却処分さ
れていた。
【0006】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
使用済みのウイスキー仕込樽の胴材を素材とし、それを
建築材料や家具材料として有効に使用できるように、充
分な厚みにおいて平らで且つ綺麗に仕上げた木製板材を
提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、使い済みのウイスキー仕込樽の胴材
を乾燥させてから、水蒸気で蒸す、若しくは熱湯に浸け
ることによりふやけさせ、ふやけた胴材をプレスにより
加圧して反りを延ばすとともに、その胴材から水分を浸
出させることにより硬め、このプレス加工により平板と
なった胴材をプレーナーにより切削して表層の汚れを取
り、用途を建築材料または家具材料としたことを特徴と
する。
【0008】上記の木製板材において、形状が床板張り
締め方に適するフロアリングブロックであると、素材の
特性が活かされるために、目的達成に特に有効である。
【0009】
【作 用】上記の構成によれば、ウイスキー仕込樽の胴
材を平たくしてから削るために、削る量が少なくて済
み、表層を削ることによって、充分な厚みにおいて綺麗
な仕上がりの木製板材が得られる。
【0010】胴材を平たくする加工については、まず、
乾燥させてから蒸すまたは熱湯に浸けるために、繊維が
ふやけやすく、従って、その後のプレス工程において、
確実に平たく延ばすことができる。しかも、プレス加工
の際に、水とともに液分が抽出し、腐り難い繊維ないし
リグニン等の成分により強く硬められることになる。
【0011】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】まず、使い済みにウイスキー仕込樽を解体
して、柾目で30ミリ厚の胴材1を得る(図9)。その
胴材1には、ホワイトオークが使用されており、所謂そ
れは本来白木であるが、芯部が抽出液で飴色になってい
るウイスキーで橙色ないし薄い褐色に変化しており、建
築材料や家具材料として好敵な色合いを有し、殊に、床
材としては手頃な肌色である。しかし、幅方向と縦方向
に湾曲し、表面が汚れているので、次のように幾つかの
工程を経て平たくしてから汚れを取った。
【0013】胴材1には、水分が20〜30%程度含ま
れているので、日陰において15%程度に自然乾燥す
る。その期間は、季節にもよるが3〜6カ月程度であ
る。このように自然乾燥した胴材1をさらに人工乾燥に
おいて9%程度とした。このように乾燥度を高めるの
は、次の工程における柔軟化加工をしやすくするためで
あって、その乾燥程度は、6〜10%程度が望ましい。
それより数値が少ないとひび割れするおそれがあり、多
いと柔軟化加工の効率が悪い。なお、人工乾燥には、コ
ンテナハウスを使用し、その中で除湿機とヒーターによ
り1〜2週間程度処理した。
【0014】柔軟化加工については、蒸気室に入れて水
蒸気を吹き付ける。または、熱湯の中に浸ける。いずれ
の場合も胴材1を80℃程度の温度において30分間処
理した。この処理時間とも関係して温度範囲を確定でき
ないが、木の繊維を破壊しないように、原則的には10
0℃を超えないことが望ましく、また、それを超えない
範囲であると、柔軟化加工の装置が簡単で済む利点があ
る。
【0015】柔軟化加工を経た胴材1は、熱いうちにプ
レスに掛けて反りを真っ直ぐに延ばす。これに要するプ
レスの能力は8〜10トンであって、所定の加工時間を
経て平たく矯正され、且つ、水分の浸出がみられる。新
しい木材ではないので、その後の乾燥は放置する程度に
おいて極簡単で足りる。ちなみに、解体して得た胴材1
をそのままプレスに掛けた場合には、破損する不都合が
あり、また、プレスから解除されても元の形に復元す
る。
【0016】平たく矯正された胴材1は、プレーナーに
より鉋削りをする。これは、主に表面の汚れを取るため
である。また、これにより、完全な平滑面となる。そし
て、この切削が少なくて済むので、20ミリの板厚を得
た(図10)。
【0017】切削した板材1は、モルダーによりフロア
リング加工を施し、図1に示すように、両側と両小口と
もに、さね剥ぎに機械仕上げし、それぞれ相対向する一
端に凹溝7を、他端にそれに嵌合し得る形状の凸部5を
有するフロアリングブロックとした。これにウレタンや
オイル仕上げの塗装を施して製品としての木製板材Pを
完成した。
【0018】木製板材Pの床張りについては、乱継ぎに
配列し隠し釘打ちとする。。図2がその床張りの締め方
を示す。ちなみに、図3ないし図8が他の実施例による
木製板材Pを示し、その床張りの締め方については、図
3が突付け、図4が合釘、図5が合じゃくり、図6が雇
いざね、図7が敷目板、図8が目かすがいである。
【0019】フロアリングブロックとしての使用におい
ては、材質がナラ材であることから、非常に硬質であ
り、しかも、年を経ていることから強度を増しており
(一般に木材は90年程度まで強度を徐々に増すとされ
る)、しかも、水を通さないために、フロアリングブロ
ックの厚みとも相俟って、申し分のない床張りをなすこ
とができた。また、一年間の間に反りや狂いが全く見ら
れなく、隙間も全然生じなく、その間に乱暴な踏み付け
をしても、床張り締めが確実に保持されていた。加え
て、ウイスキーのほのかな薫りが軽快に感じられた。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の木製板
材によれば、使用済みのウイスキー仕込樽の胴材を素材
とし、その厚みに近い充分な厚みが得られ、しかも、平
らで且つ綺麗な仕上がりとなり、また、狂いが生じな
く、色合いも良いことから、建築材料や家具材料として
有効に使用でき、また、原木が硬質であるばかりか経時
的に強度が申し分なく増しており、加えて、腐りにくく
水を通し難いことから、殊に、フロアリングブロックと
して最適である。さらに、ウイスキーのほのかな薫りが
するために、快適な室内環境となり得るという優れた効
果がある。
【0021】そして、用途が非常に広い範囲となり、使
用量が小物等に限定されないことから多く、省資源や地
球環境の保全に貢献が望めるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】木製板材としてフロアリングブロックを示す斜
視図である。
【図2】同フロアリングブロックの床張り締め方を示す
断面図である。
【図3】他の実施例によるフロアリングブロックの床張
り締め方を示す断面図である。
【図4】他の実施例によるフロアリングブロックの床張
り締め方を示す断面図である。
【図5】他の実施例によるフロアリングブロックの床張
り締め方を示す断面図である。
【図6】他の実施例によるフロアリングブロックの床張
り締め方を示す断面図である。
【図7】他の実施例によるフロアリングブロックの床張
り締め方を示す断面図である。
【図8】他の実施例によるフロアリングブロックの床張
り締め方を示す断面図である。
【図9】使い済みウイスキー仕込樽の胴材の斜視図であ
る。
【図10】鉋削りにより表面仕上げした板材の斜視図で
ある。
【符号の説明】
P 木製板材 1 胴材 2 板材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使い済みのウイスキー仕込樽の胴材を乾
    燥させてから、水蒸気で蒸す、若しくは熱湯に浸けるこ
    とによりふやけさせ、ふやけた胴材をプレスにより加圧
    して反りを延ばすとともに、その胴材から水分を浸出さ
    せることにより硬め、このプレス加工により平板となっ
    た胴材をプレーナーにより切削して表層の汚れを取り、
    用途を建築材料または家具材料としたことを特徴とする
    木製板材。
  2. 【請求項2】 形状が床板張り締め方に適するフロアリ
    ングブロックであることを特徴とする請求項1記載の木
    製板材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005132060A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Yukio Komori 木工製品用材
JP2019507392A (ja) * 2016-03-04 2019-03-14 グラフ、ユルゲン 眼鏡、単眼鏡または片眼鏡のフレーム
US11384324B2 (en) 2015-02-24 2022-07-12 Albrecht Holdings Llc Reconditioned or infused fluid containers and related methods

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