JPH08155574A - ラック軸製造方法 - Google Patents

ラック軸製造方法

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JPH08155574A
JPH08155574A JP31940194A JP31940194A JPH08155574A JP H08155574 A JPH08155574 A JP H08155574A JP 31940194 A JP31940194 A JP 31940194A JP 31940194 A JP31940194 A JP 31940194A JP H08155574 A JPH08155574 A JP H08155574A
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JP
Japan
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rack shaft
rack
rolling roll
rolling
roll
Prior art date
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Withdrawn
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JP31940194A
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English (en)
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Tsutomu Yasuda
務 安田
Atsushi Minamoto
淳 源
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SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
Original Assignee
SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21KMAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
    • B21K1/00Making machine elements
    • B21K1/76Making machine elements elements not mentioned in one of the preceding groups
    • B21K1/767Toothed racks
    • B21K1/768Toothed racks hollow
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21KMAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
    • B21K1/00Making machine elements
    • B21K1/76Making machine elements elements not mentioned in one of the preceding groups
    • B21K1/767Toothed racks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラック軸製造方法において、装置を小型化す
るとともに、加工効率を上げ、しかも転造ラック歯の形
状精度を向上すること。 【構成】 側面にラック歯12を有するラック軸10を
製造するラック軸製造方法において、周面にラック歯形
を形成した転造ロール27を回転自在に保持するととも
に、該転造ロール27の径方向の両側にラック軸素材1
1、11を対向して保持し、それらのラック軸素材1
1、11と前記転造ロール27とを該転造ロール27の
接線方向に相対的に摺動させ、各ラック軸素材11の摺
動方向は互いに逆方向で、かつ所定摺動行程毎に前記転
造ロール27と前記ラック軸素材11の軸間距離を狭め
て前記ラック軸素材11にラック歯12を転造するも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラック軸素材の側面にラ
ック歯を転造するラック軸製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のステアリング機構等で
用いられるラック軸は、丸棒の周面の一部を平坦にし
て、ここにラック歯を形成したものである。
【0003】ラック軸素材に塑性加工によってラック歯
を成形する方法として、特公昭58-31257号に、素材のラ
ック歯形成部分を、ラック歯形を設けた上型で、該素材
の軸線に対し垂直方向に加圧する方法が示されている。
【0004】また、特公平3-5892号公報には、歯列形成
部を平面部とした中空パイプからなるラック軸素材の該
平面部に、ラック歯に対応する凹凸面を形成した成形型
を当てがい、該中空パイプ内にポンチを圧入することに
より、前記平面部の肉を前記成形型の凹凸面内に喰込ま
せて歯列を形成させる方法が示されている。
【0005】然しながら、このような従来技術はいずれ
も中空パイプの側面に予め平面部を成形する工程があ
り、また大きな加工力(加圧力)を必要とし、このため
形成されるラック歯の周囲にバリができ易い。
【0006】そこで、本出願人は、特願平5-299091号に
より、比較的小さな力でラック歯を成形でき、バリの発
生も少ないラック軸の製造方法を提案した。この先願技
術は、「側面にラック歯を有するラック軸を製造するに
際し、中空パイプ状のラック軸素材をその内部に心金を
挿入した状態で保持するとともに、周面にラック歯形を
形成した転造ロールを前記ラック軸素材に沿わせて回転
自在に保持し、前記ラック軸素材と前記転造ロールとを
該転造ロールの接線方向に相対的に摺動させて該ラック
軸素材にラック歯を転造する」ようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述した
先願技術には、下記、の問題点がある。 転造ロールの1摺動行程あたりの転造深さを大きくす
るためには、転造ロールのロール軸の曲げ剛性を確保す
るため、転造ロール径を大きくする方が良い。然しなが
ら、転造ロール径を大きくする場合には、装置が大型化
するばかりか、転造ロールと被加工面との接触面積が多
くなって転造圧力が小となり、転造ロールの1摺動行程
あたりの被加工部の盛り上がりが少なくなって加工時間
が長くなる。
【0008】上記の不都合を解消するために、転造
ロール径を小さくすると、転造圧力により転造ロールの
ロール軸が曲がり、転造ラック歯の形状精度が落ちる。
【0009】本発明は、ラック軸製造方法において、装
置を小型化するとともに、加工効率を上げ、しかも転造
ラック歯の形状精度を向上することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、側面にラック歯を有するラック軸を製造するラック
軸製造方法において、周面にラック歯形を形成した転造
ロールを回転自在に保持するとともに、該転造ロールの
径方向の両側にラック軸素材を対向して保持し、それら
のラック軸素材と前記転造ロールとを該転造ロールの接
線方向に相対的に摺動させ、各ラック軸素材の摺動方向
は互いに逆方向で、かつ所定摺動行程毎に前記転造ロー
ルと前記ラック軸素材の軸間距離を狭めて前記ラック軸
素材にラック歯を転造するものである。
【0011】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記両ラック軸素材を、前記
転造ロールの軸線方向に対し、互いに同一角度反対方向
に傾けて対向させ、それらのラック軸素材と前記転造ロ
ールとを該転造ロールの接線方向に相対的に摺動させる
ようにしたものである。
【0012】
【作用】 ラック軸素材を転造ロールの径方向の両側に対向さ
せ、各ラック軸素材をそれぞれ反対方向に摺動させるこ
とにより、両ラック軸素材が転造ロールに及ぼす圧接力
はそのロール軸心を通る点対称上にあって互いに相殺さ
れる。このため、転造ロールのロール軸の曲げ剛性を確
保するために転造ロール径を大きくする如くが不要とな
り、装置を小型にできる。
【0013】上記により、転造ロール径を小さくし
ても、転造ロールのロール軸が曲がりにくく、結果とし
て、転造ラック歯の加工精度を落とさず、転造圧力を大
きくできる。
【0014】上記により、転造ロール径を小さくで
きるから、転造ロールと被加工面との接触面積が減少す
ることとなり、単位面積あたりの圧接力が増加し、結果
として転造ロールの1摺動行程あたりの被加工部の盛り
上がりを増加し、加工時間を短縮できる。
【0015】同時に2本のラック軸を成形できるの
で、加工能力は2倍になる。
【0016】
【実施例】図1は本発明が適用されるラック軸製造装置
の一例を示す正面図、図2は図1の素材クランプ装置ま
わり断面を示す模式図、図3は図1の転造ロールまわり
断面を示す模式図、図4は心金を示す模式図、図5は転
造ロールに対するラック軸素材の加工位置関係を示す模
式図、図6はラック軸を示す斜視図である。
【0017】ラック軸10は、図6に示す如く、中空の
丸パイプからなるラック軸素材11の周面の一部である
平坦状側面に、その軸方向に交差する多数のラック歯1
2を有するものである。
【0018】ラック軸製造装置20は、架台21と、素
材クランプ装置22と、素材移動装置23と、転造深さ
調整装置24とを有し、ラック軸素材11に心金26を
挿入した状態で、ラック軸素材11と転造ロール27と
を該転造ロール27の接線方向に相対的に摺動させてラ
ック軸素材11にラック歯12を転造するものである。
【0019】以下、架台21、素材クランプ装置22、
素材移動装置23、転造深さ調整装置24について説明
する。 (A) 架台21(図1、図3) 架台21は前後の側板21A、21Bに、転造ロール2
7のロール軸両端部を不図示の軸受を介して回転自在に
支持している。
【0020】(B) 素材クランプ装置22(図1、図2) 素材クランプ装置22は、転造ロール27の径方向の両
側に、転造ロール27のロール軸心を通る点対称上に配
置される左右のクランプホルダ31、32を有する。左
右のクランプホルダ31、32はそれぞれ、図2に示す
如く、凹所33を有し、それら凹所33のそれぞれに上
下に2分割されたクランプ部材34、35を配置し、ク
ランプ部材34、35の間にラック軸素材11を保持す
る。
【0021】左右のクランプホルダ31、32のそれぞ
れにおいて、上下のクランプ部材34、35の互いに対
向する面には、ラック軸素材11のパイプ外周面と略同
形をなす上下の素材クランプ面34A、35Aが形成さ
れる。そして、上下のクランプ部材34、35が僅かの
隙間を介して位置するとき、それらの素材クランプ面3
4A、35Aによりラック軸素材11を締付け保持す
る。これにより、左右のクランプホルダ31、32のそ
れぞれの上に保持される左右のラック軸素材11、11
は、互いに、転造ロール27のロール軸心を通る径方向
の両側の点対称上に対向して保持されるものとなる。
【0022】尚、素材クランプ装置22は、下クランプ
部材35の下面を凹所33の水平底面33Aに載置し、
上クランプ部材34の上面と凹所33の傾斜天面33B
との間にくさび36を差し込んでいる。素材クランプ装
置22は、くさび36をねじ37により押し込むことに
より、上下のクランプ部材34、35を互いに押付け
て、ラック軸素材11を前述の素材クランプ面34A、
35Aの間で強固に締付けるものとする。
【0023】また、ラック軸製造装置20は、左右のク
ランプホルダ31、32のそれぞれに対応して架台21
の側板21A、21Bのそれぞれに設けられている素材
挿入孔38、39からラック軸素材11を挿入し、この
ラック軸素材11を上下のクランプ部材34、35の間
の素材挿入位置に導入する。
【0024】(C) 素材移動装置23(図1) 素材移動装置23は、前述した左右のクランプホルダ3
1、32のそれぞれに左右の連結軸41、42のそれぞ
れを連結している。連結軸41、42は架台21に設け
たガイド孔21C、21Dにガイドされて上下動でき
る。連結軸41、42とクランプホルダ31、32と
は、連結軸41、42の端部に設けてあるフランジ41
A、42Aをクランプホルダ31、32に設けてあるガ
イド溝31A、32Aに係合させることにて、連結軸4
1、42の軸方向には一体化し、軸直角方向には相対移
動できるようになっている。
【0025】素材移動装置23は、架台21の支持ブラ
ケット21Eに素材往復動シリンダ43を設け、この素
材往復動シリンダ43のロッドに左連結軸41を連結し
てある。そして、左右の連結軸41、42のそれぞれに
設けたラック41A、42Aの間には、左右の同一歯数
のピニオン44、45及び中間ピニオン46が介装さ
れ、左連結軸41と右連結軸42とが互いに同期し、逆
方向に移動できるようになっている。ピニオン44〜4
6は、架台21の歯車支持台21Fに支持されている。
【0026】これにより、素材移動装置23は、素材往
復動シリンダ43が左連結軸41を下動(図1の矢印)
させると、右連結軸42がこれに同期して上動(図1の
矢印)し、結果として、左右のクランプホルダ31、3
2のそれぞれの上に保持されている左右のラック軸素材
11、11は転造ロール27の径方向の両面に圧接しな
がら逆方向に移動し、各ラック軸素材11が転造ロール
27の接線方向に相対的に摺動するものとなる。このと
き、転造ロール27は反時計方向(図1の矢印)に回転
する。尚、左右のラック軸素材11、11の摺動方向
は、上述のように互いに逆方向となる(左連結軸41が
上動すれば右連結軸42が下動し、転造ロール27は時
計方向に回転する)。
【0027】(D) 転造深さ調整装置24(図1) 転造深さ調整装置24は、架台21の左右の側板21
G、21Hに左右のねじ軸51、52を回転自在に支持
し、これらのねじ軸51、52をモータ53、54によ
り駆動可能としている。また、左右のねじ軸51、52
のそれぞれには左右の横移動台55、56のそれぞれが
支持されている。左横移動台55は左クランプホルダ3
1を左右方向(転造深さ方向(図1の矢印))には一体
に保持し、上下方向(左連結軸41の軸方向)には相対
移動可能に支持している。右横移動台56は右クランプ
ホルダ32を左右方向(転造深さ方向(図1の矢印))
には一体に保持し、上下方向(右連結軸42の軸方向)
には相対移動可能に支持している。左横移動台55と左
クランプホルダ31、右横移動台56と右クランプホル
ダ32はそれぞれ係合溝と突起との係合を介して、上述
の位置方向にのみ移動自在に結合されている。
【0028】転造深さ調整装置24は、前記素材往復動
シリンダ43の運動周期をモータ53、54の制御に取
り込み、素材移動装置23による左右のラック軸素材1
1、11の往復動の一行程毎に、左右のねじ軸51、5
2を所定角度回転し、左右の横移動台55、56を転造
ロール27の側へと一定量ずつ前進させる。左右の横移
動台55、56の前進動は、転造ロール27に対する左
右のクランプホルダ31、32の上下動に同期し、転造
ロール27に対する左右のラック軸素材11の各摺動行
程毎に、左右のラック軸素材11と転造ロール27との
軸間距離を狭めるものとなり、左右のラック軸素材11
に加工されるラック歯12の歯の深さを徐々に深くする
ものとなる。
【0029】尚、ラック軸製造装置20にあっては、心
金26として、図4に示す如く、その横断面形状が、ラ
ック軸素材11のラック歯形成予定部に対し、空隙を介
して離隔する加工支持面90を備え、かつこの加工支持
面90が中高状をなすものを用いることとしている。こ
のとき、加工支持面90は、中央の平坦面91と、両側
のテーパ面92、92とによって中高状をなすものが好
ましい。
【0030】また、ラック軸製造装置20にあっては、
左右のラック軸素材11、11を、図5に示す如く、転
造ロール27の軸線方向に対し、互いに同一角度反対方
向に傾けて対向させ、それらのラック軸素材11、11
と転造ロール27とを該転造ロール27の接線方向に相
対的に摺動させることができる。これによれば、ラック
軸10は、ラック軸素材11の軸線方向に対し傾斜した
ラック歯12を付与されるものとなる。但し、左右のラ
ック軸素材11、11を転造ロール27の軸線方向に対
し平行配置するものとすれば、ラック軸10はラック軸
素材11の軸線方向に対し直角をなすラック歯12を付
与されるものとなる。
【0031】以下、ラック軸製造装置20によるラック
軸10の製造手順について説明する。 (1) 心金26をラック軸素材11に挿入する。
【0032】(2) ラック軸素材11を左右のクランプホ
ルダ31、32それぞれにおいて、それらのクランプ部
材34、35の間の素材挿入位置に位置付ける。
【0033】(3) 素材クランプ装置22により、上記
(2) の左右のラック軸素材11、11を左右のクランプ
ホルダ31、32の上に締付け保持する。左右のラック
軸素材11、11は、転造ロール27のロール軸心を通
る径方向の両側の点対称上に対向して保持されるものと
なる。
【0034】(4) 転造深さ調整装置24により、左右の
横移動台55、56を転造ロール27に対する適宜の前
進位置に設定し、ついで、素材移動装置23により、左
右のクランプホルダ31、32を上下動させる。これに
より、左右のクランプホルダ31、32の上に締付け保
持されている左右のラック軸素材11、11は、心金2
6の加工支持面90により背面支持される状態で、転造
ロール27の外周部に食い込んで摺動し、浅いラック歯
12が冷間加工により転造される。このとき、左右のラ
ック軸素材11、11は、転造ロール27のロール軸心
を通る点対称位置関係を保ちながら、転造ロール27の
外周上を互いに反対方向に摺動する。
【0035】(5) 以後、転造ロール27に対する左右の
ラック軸素材11、11の上記(4)の摺動行程毎に、転
造深さ調整装置24により左右の横移動台55、56を
一定量ずつ前進させてラック軸素材11、11と転造ロ
ール27との軸間距離を狭め、ラック歯12の歯の深さ
を徐々に増していき、最終的に所定深さのラック歯12
を形成する。
【0036】以下、本実施例の作用について説明する。 ラック軸素材11を転造ロール27の径方向の両側に
対向させ、各ラック軸素材11をそれぞれ反対方向に摺
動させることにより、両ラック軸素材11、11が転造
ロール27に及ぼす圧接力はそのロール軸心を通る点対
称上にあって互いに相殺される。このため、転造ロール
27のロール軸の曲げ剛性を確保するために転造ロール
径を大きくする如くが不要となり、装置20を小型にで
きる。
【0037】上記により、転造ロール径を小さくし
ても、転造ロール27のロール軸が曲がりにくく、結果
として、転造ラック歯12の加工精度を落とさず、転造
圧力を大きくできる。
【0038】上記により、転造ロール径を小さくで
きるから、転造ロール27と被加工面との接触面積が減
少することとなり、単位面積あたりの圧接力が増加し、
結果として転造ロール27の1摺動行程あたりの被加工
部の盛り上がりを増加し、加工時間を短縮できる。
【0039】同時に2本のラック軸10を成形できる
ので、加工能力は2倍になる。尚、ラック軸製造装置2
0にあっては、ラック軸素材11の内部に挿入される心
金26の横断面形状が、ラック軸素材11のラック歯形
成予定部に対し空隙を介して離隔する加工支持面90を
備え、かつこの加工支持面90が中高状をなすものであ
るから(図4(A))、ラック軸素材11のラック歯1
2が形成される平坦変形部と周面部との境界部内面に心
金26が及ぼす変形抵抗は小(ラック軸素材11の上記
境界部内面と心金26の加工支持面90両端との間に隙
間101を生じるため)となり、ラック軸素材11の平
坦変形部は転造ロール27の加圧力によりスムースに平
坦状に変形でき、ラック軸素材11のラック歯形成部に
へこみ変形を生ずることがない(図4(B))。このた
め、ラック歯12の歯の深さは歯幅方向に均一となる。
【0040】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、転造深さ調
整装置は、ラック軸素材の往復動の半行程毎、或いは複
行程毎(所定摺動行程毎)に、転造ロールとラック軸素
材の軸間距離を狭めるものであっても良い。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ラック軸
製造方法において、装置を小型化するとともに、加工効
率を上げ、しかも転造ラック歯の形状精度を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明が適用されるラック軸製造装置の
一例を示す正面図である。
【図2】図2は図1の素材クランプ装置まわり断面を示
す模式図である。
【図3】図3は図1の転造ロールまわり断面を示す模式
図である。
【図4】図4は心金を示す模式図である。
【図5】図5は転造ロールに対するラック軸素材の加工
位置関係を示す模式図である。
【図6】図6はラック軸を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ラック軸 11 ラック軸素材 12 ラック歯 20 ラック軸製造装置 21 架台 22 素材クランプ装置 23 素材移動装置 24 転造深さ調整装置 26 心金 27 転造ロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面にラック歯を有するラック軸を製造
    するラック軸製造方法において、 周面にラック歯形を形成した転造ロールを回転自在に保
    持するとともに、該転造ロールの径方向の両側にラック
    軸素材を対向して保持し、それらのラック軸素材と前記
    転造ロールとを該転造ロールの接線方向に相対的に摺動
    させ、各ラック軸素材の摺動方向は互いに逆方向で、か
    つ所定摺動行程毎に前記転造ロールと前記ラック軸素材
    の軸間距離を狭めて前記ラック軸素材にラック歯を転造
    することを特徴とするラック軸製造方法。
  2. 【請求項2】 前記両ラック軸素材を、前記転造ロール
    の軸線方向に対し、互いに同一角度反対方向に傾けて対
    向させ、それらのラック軸素材と前記転造ロールとを該
    転造ロールの接線方向に相対的に摺動させる請求項1に
    記載のラック軸製造方法。
JP31940194A 1994-11-30 1994-11-30 ラック軸製造方法 Withdrawn JPH08155574A (ja)

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