JPH08155558A - アルミニウム又はアルミニウム合金素材のプレス成形加工方法及び装置 - Google Patents

アルミニウム又はアルミニウム合金素材のプレス成形加工方法及び装置

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JPH08155558A
JPH08155558A JP6295102A JP29510294A JPH08155558A JP H08155558 A JPH08155558 A JP H08155558A JP 6295102 A JP6295102 A JP 6295102A JP 29510294 A JP29510294 A JP 29510294A JP H08155558 A JPH08155558 A JP H08155558A
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JP
Japan
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aluminum
alloy material
aluminum alloy
forming
die
Prior art date
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Application number
JP6295102A
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English (en)
Inventor
Takakuni Iwase
孝邦 岩瀬
Arata Ujihara
新 氏原
Masahiko Jinta
昌彦 甚田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アルミニウム又はアルミニウム合金素材の温
度分布を部分的に異にして行うプレ成形加工方法及び装
置の提供。 【構成】 アルミニウム又はアルミニウム合金素材全体
を低温域に冷却し、成形区分の異なる部分又は常温への
戻り速度の異なる部分を成形時に昇温せしめ、全体が成
形加工終了後常温に戻る際の部分的熱膨張を抑制する加
工方法、あるいは高い成形性を要する部分を低温域に保
持して成形加工を行う方法、あるいは高い成形性を要す
る部分のみを冷媒により低温域に冷却して行う加工方
法、あるいは素材の伸び側を冷却し、板厚方向の温度を
異にして行う成形加工方法等である。装置としては上型
3、下型5、ブランクホルダ9、中型17を備えた装置
に、冷媒噴射装置或は昇温用流体噴射装置、又は冷却ブ
ロック等を各方法に適するように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム又はアル
ミニウム合金板の素材をプレス成形加工する方法及び装
置に係り、さらに詳細には、上記素材の温度分布を部分
的に異にして成形加工を行うプレス成形加工方法及び上
記プレス成形加工方法に使用するプレス成形装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム、アルミニウム合金板等の
素材はスプリングバック量が鋼板の2〜4倍と大きく、
鋼板に比較して成形性が劣るものである。また、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材の成形加工時に、1部
分にセレーション変形を生じてストレッチャーストレイ
ンを生じることがある。
【0003】なお、アルミニウム又はアルミニウム合金
板の素材のプレス成形加工を行うに際し、上記素材を液
体窒素によって約−50℃〜−196℃の低温域に冷却
し、この低温域で成形加工を行うと、鋼板並みに成形性
が向上することが知られている。
【0004】アルミニウム又はアルミニウム合金板の素
材を液体窒素によって低温域に冷却して成形加工を行う
先行例として、例えば特開平4−300032号、特開
平6−47455号及び特開平5−253625号等が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウム又はアル
ミニウム合金素材を低温域(約−50℃〜−196℃)
に冷却して成形加工を行うと、鋼板並みに成形性が向上
し、常温で成形加工を行う場合に比較して良好な成形加
工が行われ得る。
【0006】ところで、成形性といっても、例えば深絞
り成形、張り出し成形、フランジ成形、曲げ成形などの
プレス成形の区分においては、素材に要求される特性が
それぞれ相違し、実際の成形加工においては形状凍結性
(プレス加工において変えられた形状を永久に維持する
こと)も問題にしなければならない。
【0007】すなわち、アルミニウム又はアルミニウム
合金素材全体を低温域に保持して成形加工を行った後、
成形品を常温に戻すとき、1部分の熱膨脹により形成品
全体の形状、寸法の精度を低下させることがある。
【0008】また、アルミニウム又はアルミニウム合金
素材を低温域に冷却しての成形加工時に、成形性の向上
を図る部分の温度が部分的に低温域より上昇し所望の成
形性が得られないこともある。
【0009】さらに、アルミニウム又はアルミニウム合
金素材全体を低温域に冷却する場合には、成形加工の必
要性のない部分をも冷却することとなり、冷媒としての
液体窒素の消費量が多くなることや冷却設備が必要であ
る等の問題がある。
【0010】本発明は、アルミニウム、アルミニウム合
金板の素材の成形加工に関する上述のごとき従来の諸問
題に鑑みてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のアルミニ
ウム又はアルミニウム合金素材のプレス成形加工方法
は、アルミニウム又はアルミニウム合金素材のプレス成
形を行うに際して、プレス成形区分毎に素材の温度を異
にしてプレス成形を行うアルミニウム又はアルミニウム
合金素材のプレス成形加工方法である。
【0012】第2のプレス成形加工方法は、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金素材全体を低温域に冷却し、上
記アルミニウム又はアルミニウム合金素材の1部分の成
形区分の異なる部分又は常温への戻り速度の異なる部分
を、上記アルミニウム又はアルミニウム合金素材の他の
部分の成形加工時に昇温せしめて、アルミニウム又はア
ルミニウム合金素材全体の成形加工終了後に常温に戻る
際の前記1部分の熱膨脹を抑制するアルミニウム又はア
ルミニウム合金素材のプレス成形加工方法である。
【0013】第3の加工方法は、アルミニウム又はアル
ミニウム合金素材全体を低温域に冷却し、上記アルミニ
ウム又はアルミニウム合金素材の1部分の成形区分の異
なる部分を予め或は成形加工途中に昇温せしめて、アル
ミニウム又はアルミニウム合金素材全体の成形加工終了
後に常温に戻る際の前記1部分の熱膨脹を抑制するアル
ミニウム又はアルミニウム合金素材のプレス成形加工方
法である。
【0014】第4の加工方法は、アルミニウム又はアル
ミニウム合金素材全体を低温域に冷却し、上記アルミニ
ウム又はアルミニウム合金素材の成形加工を行う際に、
高い成形性を要する部分及び当該部分付近のみを低温域
に冷却保持して成形加工を行うアルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材のプレス成形加工方法である。
【0015】第5の加工方法は、アルミニウム又はアル
ミニウム合金素材のプレス成形加工を行うに際し、高い
成形性を要する部分及び当該部分付近のみを冷媒により
低温域に冷却してプレス成形加工を行うアルミニウム又
はアルミニウム合金素材のプレス成形加工方法である。
【0016】第6の加工方法は、アルミニウム又はアル
ミニウム合金素材のプレス成形加工を行うに際し、成形
加工時のひずみ分布が成形限界曲線の約5%以内になる
部分を予め冷媒により低温域に冷却してプレス成形加工
を行うアルミニウム又はアルミニウム合金素材のプレス
成形加工方法である。
【0017】第7の加工方法は、アルミニウム又はアル
ミニウム合金素材のプレス成形加工を行うに際し、スト
レッチャーストレインを生じる部分を予め低温域に冷却
してプレス成形加工を行うアルミニウム又はアルミニウ
ム合金素材のプレス成形加工方法である。
【0018】第8の加工方法は、アルミニウム又はアル
ミニウム合金素材の成形加工を行うに際し、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金素材の伸び側を冷却してアルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材の板厚方向の温度を異
にしてプレス成形を行うアルミニウム又はアルミニウム
合金素材のプレス成形加工方法である。
【0019】前記プレス成形加工方法に使用する第1の
プレス成形加工装置は、低温域に冷却されたアルミニウ
ム又はアルミニウム合金素材の成形加工を行う上型及び
下型と、上型又は下型のダイフェースに前記アルミニウ
ム又はアルミニウム合金素材を押圧固定するブランクホ
ルダと、前記上型と下型との成形加工に先立って前記ア
ルミニウム又はアルミニウム合金素材の1部分の成形加
工を行う中型を、前記上型又は下型の少なくとも一方に
相対的に上下動可能に備えてなるものである。
【0020】そして、中型は、上型又は下型に対して常
に突出する方向へ付勢されている構成である。
【0021】第2のプレス成形加工装置は、低温域に冷
却されたアルミニウム又はアルミニウム合金素材の成形
加工を行う上型及び下型と、この上型又は下型のダイフ
ェースにアルミニウム又はアルミニウム合金素材を押圧
固定するブランクホルダと、上記アルミニウム又はアル
ミニウム合金素材の1部分の成形区分の異なる部分を予
め又は成形途中に昇温せしめる昇温装置を前記上型又は
下型の少なくとも一方に備えてなるものである。
【0022】そして、昇温装置は、アルミニウム又はア
ルミニウム合金素材の1部分へ加温用の流体を噴射する
流体噴射装置よりなるものである。
【0023】第3のプレス成形加工装置は、低温域に冷
却されたアルミニウム又はアルミニウム合金素材の成形
加工を行う上型及び下型と、この上型又は下型のダイフ
ェースにアルミニウム又はアルミニウム合金素材を押圧
固定するブランクホルダとを備えてなり、前記ダイフェ
ース又はブランクホルダの少なくとも一方に、前記アル
ミニウム又はアルミニウム合金素材を低温域に冷却保持
する冷却装置を備えてなるものである。
【0024】第4のプレス成形加工装置は、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金素材の成形加工を行う上型及び
下型と、上型又は下型のダイフェースに前記アルミニウ
ム又はアルミニウム合金素材を押圧固定するブランクホ
ルダとを備えてなり、前記アルミニウム又はアルミニウ
ム合金素材の1部分を冷却するための冷媒を上記1部分
へ噴射する冷媒噴射装置を前記上型又は下型或はブラン
クホルダの少なくとも1つに備えてなるものである。
【0025】第5のプレス成形加工装置は、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金素材を支持する下型と、上記ア
ルミニウム又はアルミニウム合金素材を下型に押圧固定
する上型と、上記上型と下型との部分から突出した部分
を折曲げるべく上下動自在な曲げ型とを備えてなり、前
記上型又は下型あるいは曲げ型の少なくとも1つに、前
記アルミニウム又はアルミニウム合金素材の伸び側を冷
却する冷却装置を備えてなるものである。
【0026】
【作用】本発明に係るプレス成形加工方法は、アルミニ
ウム又はアルミニウム合金素材のプレス成形を行うに際
して、プレス成形区分毎に素材の温度を異にしてプレス
成形を行うアルミニウム又はアルミニウム合金素材のプ
レス成形加工方法であるから、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材の1部分のみの成形性を向上せしめての
成形加工や成形加工精度を要する部分を適性温度に保持
せしめての加工及び成形加工後に低温域から常温に戻る
際の1部分の熱膨脹を抑制する加工を行うことができ、
成形品の形状、寸法をより高精度に維持することができ
る。
【0027】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材全体を低温域に冷却し、上記アルミニウ
ム又はアルミニウム合金素材の1部分の成形区分の異な
る部分又は常温への戻り速度の異なる部分を、上記アル
ミニウム又はアルミニウム合金素材の他の部分の成形加
工時に昇温せしめて、アルミニウム又はアルミニウム合
金素材全体の成形加工終了後に常温に戻る際の前記1部
分の熱膨脹を抑制するアルミニウム又はアルミニウム合
金素材のプレス成形加工方法であるから、前記1部分又
は常温への戻り速度の遅い部分が常温に戻ったときの熱
膨脹を小さく抑えることができ、熱膨張による成形品の
形状、寸法の大きな変形を抑制できるものである。
【0028】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材全体を低温域に冷却し、上記アルミニウ
ム又はアルミニウム合金素材の1部分の成形区分の異な
る部分を予め或は成形加工途中に昇温せしめて、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材全体の成形加工終了後
に常温に戻る際の前記1部分の熱膨脹を抑制するアルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材のプレス成形加工方法
であるから、前記1部分が常温に戻った際の熱膨脹によ
る形状、寸法の大きな変形を抑制することができる。
【0029】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材全体を低温域に冷却し、上記アルミニウ
ム又はアルミニウム合金素材の成形加工を行う際に、高
い成形性を要する部分及び当該部分付近のみを低温域に
冷却保持して成形加工を行うアルミニウム又はアルミニ
ウム合金素材のプレス成形加工方法であるから、成形性
を要する部分を低温域に保持しての成形加工が容易であ
り、成形性を要する部分の成形性を向上することができ
る。
【0030】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材のプレス成形加工を行うに際し、高い成
形性を要する部分及び当該部分付近のみを冷媒により低
温域に冷却してプレス成形加工を行うアルミニウム又は
アルミニウム合金素材のプレス成形加工方法であるか
ら、アルミニウム又はアルミニウム合金素材全体を冷却
することなしに、部分的に低温域に冷却しての低温成形
加工が容易である。
【0031】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材のプレス成形加工を行うに際し、成形加
工時のひずみ分布が成形限界曲線の約5%以内になる部
分を予め冷媒により低温域に冷却してプレス成形加工を
行うアルミニウム又はアルミニウム合金素材のプレス成
形加工方法であるから、成形の厳しい部分を低温域に冷
却しての成形加工が容易であり、難易度の高い部分の成
形加工をも比較的容易に行うことができる。
【0032】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材のプレス成形加工を行うに際し、ストレ
ッチャーストレインを生じる部分を予め低温域に冷却し
てプレス成形加工を行うアルミニウム又はアルミニウム
合金素材のプレス成形加工方法であるから、ストレッチ
ャーストレインの生じ易い部分であっても低温域に冷却
することにより成形性が向上し、ストレッチャーストレ
インの発生を抑制しての成形加工が容易である。
【0033】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材の成形加工を行うに際し、アルミニウム
又はアルミニウム合金素材の伸び側を冷却してアルミニ
ウム又はアルミニウム合金素材の板厚方向の温度を異に
してプレス成形を行うアルミニウム又はアルミニウム合
金素材のプレス成形加工方法であるから、成形部が常温
に戻るとき、冷却されていた伸び側に熱膨脹を生じ、こ
の熱膨脹がスプリングバックと相殺することとなり、成
形精度がより向上するものである。
【0034】また、本発明は、低温域に冷却されたアル
ミニウム又はアルミニウム合金素材の成形加工を行う上
型及び下型と、上型又は下型のダイフェースに前記アル
ミニウム又はアルミニウム合金素材を押圧固定するブラ
ンクホルダと、前記上型と下型との成形加工に先立って
前記アルミニウム又はアルミニウム合金素材の1部分の
成形加工を行う中型を、前記上型又は下型の少なくとも
一方に相対的に上下動可能に備えてなるものであるか
ら、中型によって成形加工された部分を、中型からの熱
伝導によって成形加工中にその他の部分よりも予め昇温
することができ、成形品全体の温度が常温に戻るとき
に、上記中型による成形加工部分の熱膨脹を抑制するこ
とができる。
【0035】そして、中型は、上型又は下型に対して常
に突出する方向へ付勢されている構成であるから、上型
と下型による成形加工時に、中型を素材の成形加工を行
った状態に押圧接触せしめておくことができ、中型によ
る成形加工部分の押圧接触による熱伝導により当該部分
の昇温を図ることができる。
【0036】また本発明は、低温域に冷却されたアルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材の成形加工を行う上型
及び下型と、この上型又は下型のダイフェースにアルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材を押圧固定するブラン
クホルダと、上記アルミニウム又はアルミニウム合金素
材の1部分の成形区分の異なる部分を予め又は成形途中
に昇温せしめる昇温装置を前記上型又は下型の少なくと
も一方に備えてなるものであるから、上型と下型とによ
る成形加工時に、素材の1部分の温度を昇温装置によっ
て予め昇温することができる。したがって、素材全体の
温度が常温に戻るとき、前記1部分が予め昇温してある
ことにより、熱膨脹を抑制することができ、成形形状、
寸法精度の維持性を向上することができる。
【0037】そして、昇温装置は、アルミニウム又はア
ルミニウム合金素材の1部分へ加温用の流体を噴射する
流体噴射装置よりなるものであるから、流体を気体とす
ることにより、流体の処理が不要であり、昇温装置の構
成が簡単になるものである。
【0038】また本発明は、低温域に冷却されたアルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材の成形加工を行う上型
及び下型と、この上型又は下型のダイフェースにアルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材を押圧固定するブラン
クホルダとを備えてなり、前記ダイフェース又はブラン
クホルダの少なくとも一方に、前記アルミニウム又はア
ルミニウム合金素材を低温域に冷却保持する冷却装置を
備えてなるものであるから、素材のダイフェース付近を
低温域に保持することが容易であり、ダイフェース付近
の成形性の向上を図ることができる。
【0039】また本発明は、アルミニウム又はアルミニ
ウム合金素材の成形加工を行う上型及び下型と、上型又
は下型のダイフェースに前記アルミニウム又はアルミニ
ウム合金素材を押圧固定するブランクホルダとを備えて
なり、前記アルミニウム又はアルミニウム合金素材の1
部分を冷却するための冷媒を上記1部分へ噴射する冷媒
噴射装置を前記上型又は下型或はブランクホルダの少な
くとも1つに備えてなるものであるから、アルミニウム
又はアルミニウム合金素材を部分的に低温域に冷却する
ことができ、冷媒の消費を抑制することができる。
【0040】また本発明は、アルミニウム又はアルミニ
ウム合金素材を支持する下型と、上記アルミニウム又は
アルミニウム合金素材を下型に押圧固定する上型と、上
記上型と下型との部分から突出した部分を折曲げるべく
上下動自在な曲げ型とを備えてなり、前記上型又は下型
あるいは曲げ型の少なくとも1つに、前記アルミニウム
又はアルミニウム合金素材の伸び側を冷却する冷却装置
を備えてなるものであるから、成形加工時に、アルミニ
ウム又はアルミニウム合金素材の伸び側を冷却すること
ができる。したがって、低温域での曲げ加工が可能であ
ると共に、伸び側が常温に戻る際の熱膨脹でもってスプ
リングバック量を減殺することができ、加工精度の向上
を図ることができる。
【0041】
【実施例】第1図は素材の温度分布を部分的に異にして
成形加工を行うことのできる成形加工装置の1実施例を
示すものである。
【0042】本実施例に係る成形加工装置1は、例えば
液体窒素又は液体ヘリウム等の冷媒に浸漬することによ
って全体を約−50℃〜−196℃の低温域に冷却され
たアルミニウム又はアルミニウム合金板の素材Mの成形
加工を行う上型3と下型5を備えると共に、上型3のダ
イフェース7に前記素材Mを押圧固定するブランクホル
ダ9を備えている。
【0043】前記上型3は下型5と係合することによっ
て前記素材Mの成形加工を行うものであって、上型3
は、本実施例においては、ポンチとして例示した下型5
と係合する凹部11を備えたダイとして例示してある。
上記上型3の凹部11内には、下型5の上部に形成した
型凹部13と係合して素材Mの成形加工を行う型凸部1
5を備えた中型17が相対的に上下動可能に設けられて
いる。
【0044】そして、前記中型17は、例えばスプリン
グ,ゴム等のごとき弾性部材あるいは流体シリンダ,エ
アクッション等のごとく流体圧を利用した弾性機構など
のごとき適宜の付勢手段19(本実施例においてはスプ
リングで例示してある)によって常に上型3から突出す
る方向(本実施例においては下方向)へ付勢されてい
る。
【0045】前記上型3はプレス機械において上下動自
在なスライド21に装着され、下型5はボルスタ23に
装着されている。また、前記ブランクホルダ9は上下動
自在なクッションピン25に支持されている。
【0046】なお、本実施例においては上型3をダイと
し、下型5をポンチとして例示したが、上型をポンチと
し、下型をダイとすることも可能なものである。
【0047】また、中型17は、素材Mの成形形状等の
条件に応じて下型に上下動自在に設けても良く、さらに
は上型及び下型に対応する中型をそれぞれ上下動可能に
設けても良いものである。
【0048】以上のごとき構成において、液体窒素等の
冷媒によって約−50℃〜−196℃の低温域に冷却さ
れた素材Mを常温状態のブランクホルダ9上にセットし
た後にスライド21を下降せしめると、図2(A)に示
すように、ブランクホルダ9と上型3のダイフェース7
とによって素材Mが押圧固定される。
【0049】上述のごとく素材Mがブランクホルダ9上
にセットされると、素材Mとブランクホルダ9との接触
とによって低温域に冷却されている素材Mの接触部分の
温度が上昇するが、素材Mとブランクホルダ9との接触
は密着状態でないので、熱伝導は充分でなく前記接触部
分の温度上昇は緩やかである。
【0050】しかし、ブランクホルダ9と上型3のダイ
フェース7でもって素材Mを挾圧固定した状態において
は、ブランクホルダ9とダイフェース7が素材Mに密着
することとなるので、素材Mの密着部分の温度は熱伝導
により急激に上昇することとなる。
【0051】前述のごとくブランクホルダ9とダイフェ
ース7でもって素材Mを挾圧固定した後、スライド21
をさらに下降せしめると、下型5の上端付近と上型3の
凹部11とが係合を開始すると共に中型17が下型5と
の間に素材Mの一部を挾圧し、この1部分の成形加工を
行う。
【0052】上述のごとく中型17が下型5との間に素
材Mの1部を挾圧して成形加工を行うと、この1部分は
中型17及び下型5と密着するので、この1部分の温度
は急激に上昇する。
【0053】しかし、素材Mに成形性を要する部分、例
えば図2(B)におけるR部分付近は、上型3の凹部1
1に抜きこう配があること等により下型5と上型3に密
着するように挾圧された状態にはなく、低温域に保持さ
れる。
【0054】前述のごとく中型17でもって素材Mの1
部分を成形加工した後、付勢手段19の付勢力に抗して
スライド21を下死点に下降せしめると、図2(C)に
示すように、上型3の凹部11と下型5が完全に係合し
て素材Mの成形加工がさらに深く行われる。
【0055】上述のごとく上型3と下型5が完全に係合
した状態においては、素材Mは上下の金型3,5に密着
した状態となり、素材M全体の温度は、熱伝達により急
激に上昇する。上型3を下死点に下降した後、直ちに或
は係合状態を所定時間保持した後に、ブランクホルダ9
を下降せしめた状態に保持してスライド21を上昇せし
めると、成形された成形品としての素材Mは下型5に係
合した状態にある。
【0056】その後、ブランクホルダ9を上昇せしめて
素材Mを押し上げることにより、成形品としての素材を
下型5から容易に取出すことができるものである。
【0057】ところで、上述のごとく成形品としての素
材Mを下型5から取出すとき、素材Mが低温域(例えば
−100℃)にあると、常温に戻るときに熱膨張により
形状寸法の精度を許容値以上に低下させることがある。
【0058】すなわち、図2(D)のごとき成形品を成
形加工する場合、通常の成形金型においては、素材Mの
上部T付近が上型3と下型5に最終段階で挾圧されて成
形加工されるものであるから、上記上部T付近の温度上
昇が他の部分より遅れて低温域に保持されることがあ
る。
【0059】したがって、成形品としての素材Mを取出
した後に前記上部T付近が低温域から常温に戻るときの
熱膨脹によって形状寸法の精度の低下を来たし易いもの
であった。
【0060】ところが、前述した本実施例においては、
成形品としての素材Mの上部T付近は成形加工開始初期
に中型17によって下型5へ押圧固定し、他の部分の成
形加工に先立って成形加工し、かつ押圧固定することに
より素材Mと中型17及び下型5を密着せしめて、前記
上部T付近を、熱伝導によって予め昇温せしめて、素材
Mの温度分布をプレス成形区分等に対応して異にしてい
るものである。
【0061】したがって、成形品としての素材Mを下型
5から取出す際には、前記上部T付近は低温域よりかな
り高温にあり、常温に戻る際の温度差が小さく、成形加
工終了後における上部T付近の熱膨脹は抑制されるもの
であり、熱膨脹による成形品の形状寸法の精度低下を防
止することができるものである。
【0062】また本実施例によれば、熱膨脹による成形
品の形状寸法の精度低下を防止することができるので、
上型3及び下型5の製作時に成形品の熱膨脹による変化
を考慮する必要がなく、金型の製作が容易になるもので
ある。
【0063】図3は第2実施例を示す説明図である。こ
の第2実施例の構成において、第1実施例の構成部分と
同一機能を奏する構成部分には同一符号を付することと
して、重複した説明は省略する。
【0064】図3に示す第2実施例において、上型3
は、通常の成形金型と同様の凹部11内に型凸部15を
備えた構成である。この第2実施例においては、素材M
の上部T付近を含むその周囲付近をも昇温せしめる昇温
装置を上型3又は下型5の少なくとも一方に設けてなる
ものである。
【0065】より詳細には、第2実施例においては、昇
温装置の1例として低温域に冷却された素材Mの上面に
向けて加温用の流体を噴射する適数の噴射孔27を備え
てなる流体噴射装置29を上型3に設けた構成である。
上記噴射孔27は上型3に設けた接続孔31を介して外
部の流体供給源(図示省略)に接続してある。さらに上
型3には前記凹部11に連通したエアー抜き孔33が設
けてある。
【0066】上記構成により、この第2実施例において
は、低温域に冷却された素材Mの成形加工を行う直前又
は成形加工の途中に加温用の流体(例えば空気又は油)
を素材Mの上面の1部に噴射又は噴務して予め昇温せし
めることができる。
【0067】すなわち、この第2実施例においては、成
形品としての素材Mの上部T付近をら予め昇温せしめる
ことができ、成形品を取出して常温に戻すときの温度差
を少なくして熱膨脹を抑制でき、成形品の形状寸法の精
度低下を防止することができるものであり、前述した第
1実施例と同様との効果を奏し得るものである。
【0068】なお、前記昇温装置としては、上型3又は
下型5の少なくとも一方に適宜のヒータ又は熱伝導性の
よい部材を所定の位置に設けて、熱を素材Mの所定部分
へ伝達して部分的に昇温する構成とすることも可能なも
のである。
【0069】図4は第3実施例を示すもので、前述した
実施の構成部分と同一機能を奏する構成部分には同一符
号を付すこととして重複した説明は省略する。
【0070】この第3実施例においては、上型3におけ
るダイフェース7の部分を低温ぜい性に強い材質の部材
(例えばオーステナイト系ステンレス)により構成し、
かつセラミックスなどのごとき断熱材35を介して上記
部材を上型3に取付け、そしてダイフェース7の部分の
部材には液体窒素等の冷媒を流入する冷却管37を配置
してある。
【0071】また、ブランクホルダ9の部分の構成も前
記ダイフェーズ7の部分と同様に、同材質の部材により
構成し、かつ冷却管39を配置すると共に断熱材41を
介してクッションピン25に支持された構成である。
【0072】上記構成により、上型3のダイフェース7
とブランクホルダ9とを低温域に冷却することができる
ので、上記ダイフェース7とブランクホルダ9とによっ
て低温に冷却されている素材Mを挾圧したとき、素材M
の挾圧されている部分の温度が急激に上昇することを防
止することができる。
【0073】すなわち、素材Mの前記ダイフェース7と
ブランクホルダ9とによって挾圧されている部分付近の
温度上昇を抑制して、当該部分付近のみを低温域に冷却
保持して成形加工を行うことができ、通常の成形金型に
よって成形加工する場合よりもより深く成形加工するこ
とができるものである。
【0074】図5は素材Mの温度分布を部分的に異にし
て成形加工を行うことのできる成形加工装置の第4実施
例を示すもので、前記実施例の構成部分と同一機能を奏
する構成部分には同一符号を付することとして、重複す
る説明は省略する。
【0075】この実施例においては、常温の素材Mの成
形加工を行おうとするものであって、上記素材Mの1部
分を低温域に冷却するための液体窒素等の冷媒を上記1
部分へ噴射する冷媒噴射装置43を上型3に設けてなる
ものである。
【0076】なお、上記冷媒噴射装置43は、素材Mの
必要な部分へ冷媒を噴射、噴霧して低温域に冷却すれば
良いものであるから、上型3に限ることなく下型5及び
ブランクホルダ9等に設けることも可能である。
【0077】前記冷媒噴射装置43は、本実施例におい
ては上型3の1部にノズル孔45を設け、このノズル孔
45を液体窒素等の冷媒のタンク47に適宜に接続し、
前記ノズル孔45から液体窒素を冷媒として素材Mの所
定箇所へ適宜に噴射する構成としてある。なお、冷媒の
噴射のタイミングや噴射時間はプレス機械を制御する制
御装置の制御の下に自動的に行うことが望ましいもので
ある。
【0078】前記冷媒を素材Mに噴霧する部分として
は、例えば張出し成形部位が多い部品の成形加工時に材
料の伸び限界を越えて破断を生じ易い部分或は高い成形
性を要する部分であることが望ましい。
【0079】また、素材Mの成形加工時のひずみ分布が
成形限界曲線の約5%以内になる部分に向けてノズル孔
45から冷媒を噴射することが望ましい。
【0080】さらには、素材Mの成形加工を行う際に、
ストレッチャーストレインを生じる部分にノズル孔45
から冷媒を噴射することが望ましい。
【0081】上記ノズル孔45は、上型3,下型5或は
ブランクホルダ9に予め設けることが望ましいが、試し
加工あるいは実際の成形加工を行った時に、素材Mに破
断を生じ易い部分、成形限界曲線の約5%以内となった
部分、ストレッチャーストレインを生じた部分を見出し
た場合、後加工的にノズル孔を形成することにより容易
に対応することが可能である。
【0082】上記実施例によれば、素材M全体を冷却域
に冷却するものではなく、素材Mの1部分に冷媒を噴射
して部分的に低温域に冷却し、その後に直ちに、成形加
工を行うものであるから、冷媒の消費量を削減すること
ができるものである。
【0083】また、素材Mの破断を生じ易い部分、成形
限界曲線の5%以内になる部分及びストレッチャースト
レインを生じ易い部分を予め低温域に冷却し、成形性を
向上せしめて成形加工を行うことができるので、上述の
各部分であっても、上述のごとき各問題を生じることな
く容易に成形加工を行うことができるものである。
【0084】図6は素材Mの温度分布を部分的に異にし
て成形加工を行うことのできる成形加工装置の第5実施
例を示すものである。
【0085】この第5実施例においては、素材Mを支持
する下型51と、上記素材Mを下型51に押圧固定する
上下動自在な上型53と、上下の金型53,51に挟持
されて上下の金型53,51から突出した部分を上下方
向に折曲げる上下動自在な曲げ型55とを備えてなるも
のである。
【0086】そして、素材Mの1部分を低温域に冷却す
るために、本実施例においては、上型53及び曲げ型5
5には断熱材57を介して冷却装置の1例としての冷却
ブロック59がそれぞれ取付けてあり、各冷却ブロック
59には、液体窒素等の冷媒を流入する冷却管61が配
置してある。
【0087】上記構成において、図6(A)に示すよう
に下型51上に素材Mをセットした後、上型53を下降
して、図6(B)に示すように下型51との間に素材M
を挾圧固定し、冷却管61に冷媒を流入することによ
り、素材Mの上面を低温域に冷却することができる。
【0088】上述のごとく上下の型53,51によって
素材Mを挟持固定した後、曲げ型55を下降せしめる
と、図6(C)に示すように素材Mの突出した部分を下
側へ折曲げることができる。
【0089】上述のごとく素材Mを下側へ曲げるとき、
素材Mの伸び側である上面は予め低温域に冷却した状態
にあり、また曲げ型55による曲げ加工時にも低温域に
冷却されるものである。すなわち素材Mは上面と下面と
の間の温度を異にして曲げ加工されるものである。
【0090】上述のごとく素材Mの曲げ加工を行うと
き、変形量の大きな上面側は低温域に冷却されて成形性
が向上しており、良好な曲げ加工が行われ得るものであ
る。
【0091】そして、素材Mの折曲げ加工後にはスプリ
ングバックによって素材Mは元の形状に戻る傾向にあ
る。しかし、素材Mの低温域に冷却された上面側の部分
が常温に戻るとき、素材Mの上面側の部分は熱膨脹す
る。この熱膨脹による素材Mの変形方向と前記スプリン
グバックの方向は逆であるので、上記熱膨脹よりスプリ
ングバックが減殺されることとなり、素材Mの折曲げ加
工の加工精度をより向上せしめることができる。
【0092】なお、素材Mを上側に折曲げ加工する場合
には、下型51に冷却装置としての冷却ブロックを設
け、かつ曲げ型55を下側から上昇する構成とすれば良
いものである。
【0093】なお、素材Mの伸び側を冷却する冷却装置
の1側として冷却ブロック59を設けた構成について説
明したが、上記冷却ブロック59に代えて上型53,下
型51,曲げ型55等にそれぞれ液体窒素等の冷媒を噴
射するノズル孔を設けて、このノズル孔から素材Mの曲
げ加工部分へ冷媒を噴射して低温域に冷却する構成とす
ることも可能である。
【0094】また、上記実施例は、しごき曲げの場合に
ついて例示したが、例えば、タンジェントベンダー等に
も実施可能である。
【0095】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、本発明に係るプレス成形加工方法は、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材のプレス成形を行うに
際して、プレス成形区分毎に素材の温度を異にしてプレ
ス成形を行うアルミニウム又はアルミニウム合金素材の
プレス成形加工方法であるから、アルミニウム又はアル
ミニウム合金素材の1部分の成形性を向上せしめての成
形加工や成形加工精度を要する部分を適性温度に保持せ
しめての加工及び成形加工後における1部分の熱膨脹を
抑制しての加工を行うことができ、成形品の形状、寸法
をより高精度に維持することができるものである。
【0096】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材全体を低温域に冷却し、上記アルミニウ
ム又はアルミニウム合金素材の1部分の成形区分の異な
る部分又は常温への戻り速度の異なる部分を、上記アル
ミニウム又はアルミニウム合金素材の他の部分の成形加
工時に昇温せしめて、アルミニウム又はアルミニウム合
金素材全体の成形加工終了後に常温に戻る際の前記1部
分の熱膨脹を抑制するアルミニウム又はアルミニウム合
金素材のプレス成形加工方法であるから、前記1部分が
常温に戻ったときの熱膨脹による成形品の形状、寸法の
変形を抑制できるものである。
【0097】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材全体を低温域に冷却し、上記アルミニウ
ム又はアルミニウム合金素材の1部分の成形区分の異な
る部分を予め或は成形加工途中に昇温せしめて、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材全体の成形加工終了後
に常温に戻る際の前記1部分の熱膨脹を抑制するアルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材のプレス成形加工方法
であるから、前記1部分が常温に戻った際の熱膨脹によ
る形状、寸法の変形を抑制することができる。
【0098】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材全体を低温域に冷却し、上記アルミニウ
ム又はアルミニウム合金素材の成形加工を行う際に、高
い成形性を要する部分及び当該部分付近のみを低温域に
冷却保持して成形加工を行うアルミニウム又はアルミニ
ウム合金素材のプレス成形加工方法であるから、成形性
を要する部分を低温域に保持しての成形加工が容易であ
り、成形性を要する部分の成形性を向上することができ
る。
【0099】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材のプレス成形加工を行うに際し、高い成
形性を要する部分及び当該部分付近のみを冷媒により低
温域に冷却してプレス成形加工を行うアルミニウム又は
アルミニウム合金素材のプレス成形加工方法であるか
ら、アルミニウム又はアルミニウム合金素材全体を冷却
することなしに、部分的に低温域に冷却しての低温成形
加工が容易であり、かつ部分的に成形性を向上せしめて
の加工を行うことができ、成形加工精度の向上を図るこ
とができるものである。
【0100】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材のプレス成形加工を行うに際し、成形加
工時のひずみ分布が成形限界曲線の約5%以内になる部
分を予め冷媒により低温域に冷却してプレス成形加工を
行うアルミニウム又はアルミニウム合金素材のプレス成
形加工方法であるから、成形の厳しい部分を低温域に冷
却しての成形加工が容易であり、難易度の高い部分の成
形加工をも比較的容易に行うことができるものである。
【0101】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材のプレス成形加工を行うに際し、ストレ
ッチャーストレインを生じる部分を予め低温域に冷却し
てプレス成形加工を行うアルミニウム又はアルミニウム
合金素材のプレス成形加工方法であるから、ストレッチ
ャーストレインの生じ易い部分であっても低温域に冷却
することにより成形性が向上し、ストレッチャーストレ
インの発生を抑制しての成形加工が容易であり、成形品
の品質の向上を図ることができる。
【0102】また、本発明は、アルミニウム又はアルミ
ニウム合金素材の成形加工を行うに際し、アルミニウム
又はアルミニウム合金素材の伸び側を冷却してアルミニ
ウム又はアルミニウム合金素材の板厚方向の温度を異に
してプレス成形を行うアルミニウム又はアルミニウム合
金素材のプレス成形加工方法であるから、成形部が常温
に戻るとき、冷却されていた伸び側に熱膨脹を生じ、こ
の熱膨脹がスプリングバックと相殺することとなり、成
形精度がより向上するものである。
【0103】また、本発明は、低温域に冷却されたアル
ミニウム又はアルミニウム合金素材の成形加工を行う上
型及び下型と、上型又は下型のダイフェースに前記アル
ミニウム又はアルミニウム合金素材を押圧固定するブラ
ンクホルダと、前記上型と下型との成形加工に先立って
前記アルミニウム又はアルミニウム合金素材の1部分の
成形加工を行う中型を、前記上型又は下型の少なくとも
一方に相対的に上下動可能に備えてなるものであるか
ら、中型によって成形加工された部分を、熱伝導を利用
してその他の部分よりも予め昇温することができ、成形
品が常温に戻るときに、上記中型による成形加工部分の
熱膨脹を抑制することができる。したがって、部分的な
熱膨脹による形状寸法の変形を抑制でき、加工精度の向
上を図ることができるものである。
【0104】そして、中型は、上型又は下型に対して常
に突出する方向へ付勢されている構成であるから、上型
と下型による成形加工時に、中型を素材に接触せしめて
おくことができ、中型からの熱伝導により成形加工部分
の昇温を図ることが容易であり、当該成形加工部分の熱
膨張を抑制することができるものである。
【0105】また本発明は、低温域に冷却されたアルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材の成形加工を行う上型
及び下型と、この上型又は下型のダイフェースにアルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材を押圧固定するブラン
クホルダと、上記アルミニウム又はアルミニウム合金素
材の1部分の成形区分の異なる部分を予め又は成形途中
に昇温せしめる昇温装置を前記上型又は下型の少なくと
も一方に備えてなるものであるから、上型と下型とによ
る成形加工時に、素材の1部分の温度を昇温装置によっ
て予め昇温することができる。従って、全体の温度が常
温に戻るとき、前記1部分の熱膨脹を抑制することがで
き、成形形状、寸法精度を向上することができる。
【0106】そして、昇温装置は、アルミニウム又はア
ルミニウム合金素材の1部分へ加温用の流体を噴射する
流体噴射装置よりなるものであるから、流体を気体とす
ることにより、流体の処理が不要であり、昇温装置の構
成が簡単になるものである。
【0107】また本発明は、低温域に冷却されたアルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材の成形加工を行う上型
及び下型と、この上型又は下型のダイフェースにアルミ
ニウム又はアルミニウム合金素材を押圧固定するブラン
クホルダとを備えてなり、前記ダイフェース又はブラン
クホルダの少なくとも一方に、前記アルミニウム又はア
ルミニウム合金素材を低温域に冷却保持する冷却装置を
備えてなるものであるから、素材のダイフェース付近を
低温域に保持することが容易であり、ダイフェース付近
の成形性の向上を図ることができる。
【0108】また本発明は、アルミニウム又はアルミニ
ウム合金素材の成形加工を行う上型及び下型と、上型又
は下型のダイフェースに前記アルミニウム又はアルミニ
ウム合金素材を押圧固定するブランクホルダとを備えて
なり、前記アルミニウム又はアルミニウム合金素材の1
部分を冷却するための冷媒を上記1部分へ噴射する冷媒
噴射装置を前記上型又は下型或はブランクホルダの少な
くとも1つに備えてなるものであるから、アルミニウム
又はアルミニウム合金素材を部分的に低温域に冷却する
ことができ、冷媒の消費を抑制することができる。
【0109】また本発明は、アルミニウム又はアルミニ
ウム合金素材を支持する下型と、上記アルミニウム又は
アルミニウム合金素材を下型に押圧固定する上型と、上
記上型と下型との部分から突出した部分を折曲げる曲げ
型とを備えてなり、前記上型又は下型あるいは曲げ型の
少なくとも1つに、前記アルミニウム又はアルミニウム
合金素材の伸び側を冷却する冷却装置を備えてなるもの
であるから、成形加工時に、アルミニウム又はアルミニ
ウム合金素材の伸び側を冷却することができ、伸び側が
常温に戻る際の熱膨脹でもってスプリングバック量を減
殺することができ、曲げ加工精度の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るプレス成形加工装置
の概略的な説明図である。
【図2】上記プレス成形加工装置の動作説明図である。
【図3】第2実施例に係るプレス成形加工装置の概略的
な説明図である。
【図4】第3実施例に係るプレス成形加工装置の概略的
な説明図である。
【図5】第4実施例に係るプレス成形加工装置の概略的
な説明図である。
【図6】第5実施例に係るプレス成形加工装置の概略的
な説明図である。
【符号の説明】
3 上型 5 下型 7 ダイフェース 9 ブランクホルダ 17 中型 19 付勢手段 27 噴射孔 29 流体噴射装置 43 冷媒噴射装置 45 ノズル孔 59 冷却ブロック

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金素材
    のプレス成形を行うに際して、プレス成形区分毎に素材
    の温度を異にしてプレス成形を行うことを特徴とするア
    ルミニウム又はアルミニウム合金素材のプレス成形加工
    方法。
  2. 【請求項2】 アルミニウム又はアルミニウム合金素材
    全体を低温域に冷却し、上記アルミニウム又はアルミニ
    ウム合金素材の1部分の成形区分の異なる部分又は常温
    への戻り速度の異なる部分を、上記アルミニウム又はア
    ルミニウム合金素材の他の部分の成形加工時に昇温せし
    めて、アルミニウム又はアルミニウム合金素材全体の成
    形加工終了後に常温に戻る際の前記1部分の熱膨脹を抑
    制することを特徴とするアルミニウム又はアルミニウム
    合金素材のプレス成形加工方法。
  3. 【請求項3】 アルミニウム又はアルミニウム合金素材
    全体を低温域に冷却し、上記アルミニウム又はアルミニ
    ウム合金素材の1部分の成形区分の異なる部分を予め或
    は成形加工途中に昇温せしめて、アルミニウム又はアル
    ミニウム合金素材全体の成形加工終了後に常温に戻る際
    の前記1部分の熱膨脹を抑制することを特徴とするアル
    ミニウム又はアルミニウム合金素材のプレス成形加工方
    法。
  4. 【請求項4】 アルミニウム又はアルミニウム合金素材
    全体を低温域に冷却し、上記アルミニウム又はアルミニ
    ウム合金素材の成形加工を行う際に、高い成形性を要す
    る部分及び当該部分付近のみを低温域に冷却保持して成
    形加工を行うことを特徴とするアルミニウム又はアルミ
    ニウム合金素材のプレス成形加工方法。
  5. 【請求項5】 アルミニウム又はアルミニウム合金素材
    のプレス成形加工を行うに際し、高い成形性を要する部
    分及び当該部分付近のみを冷媒により低温域に冷却して
    プレス成形加工を行うことを特徴とするアルミニウム又
    はアルミニウム合金素材のプレス成形加工方法。
  6. 【請求項6】 アルミニウム又はアルミニウム合金素材
    のプレス成形加工を行うに際し、成形加工時のひずみ分
    布が成形限界曲線の約5%以内になる部分を予め冷媒に
    より低温域に冷却してプレス成形加工を行うことを特徴
    とするアルミニウム又はアルミニウム合金素材のプレス
    成形加工方法。
  7. 【請求項7】 アルミニウム又はアルミニウム合金素材
    のプレス成形加工を行うに際し、ストレッチャーストレ
    インを生じる部分を予め低温域に冷却してプレス成形加
    工を行うことを特徴とするアルミニウム又はアルミニウ
    ム合金素材のプレス成形加工方法。
  8. 【請求項8】 アルミニウム又はアルミニウム合金素材
    の成形加工を行うに際し、アルミニウム又はアルミニウ
    ム合金素材の伸び側を冷却してアルミニウム又はアルミ
    ニウム合金素材の板厚方向の温度を異にしてプレス成形
    を行うことを特徴とするアルミニウム又はアルミニウム
    合金素材のプレス成形加工方法。
  9. 【請求項9】 低温域に冷却されたアルミニウム又はア
    ルミニウム合金素材の成形加工を行う上型及び下型と、
    上型又は下型のダイフェースに前記アルミニウム又はア
    ルミニウム合金素材を押圧固定するブランクホルダと、
    前記上型と下型との成形加工に先立って前記アルミニウ
    ム又はアルミニウム合金素材の1部分の成形加工を行う
    中型を、前記上型又は下型の少なくとも一方に相対的に
    上下動可能に備えてなることを特徴とするアルミニウム
    又はアルミニウム合金素材のプレス成形加工装置。
  10. 【請求項10】 中型は、上型又は下型に対して常に突
    出する方向へ付勢されている構成であることを特徴とす
    る請求項9に記載のアルミニウム又はアルミニウム合金
    素材のプレス成形加工装置。
  11. 【請求項11】 低温域に冷却されたアルミニウム又は
    アルミニウム合金素材の成形加工を行う上型及び下型
    と、この上型又は下型のダイフェースにアルミニウム又
    はアルミニウム合金素材を押圧固定するブランクホルダ
    と、上記アルミニウム又はアルミニウム合金素材の1部
    分の成形区分の異なる部分を予め又は成形途中に昇温せ
    しめる昇温装置を前記上型又は下型の少なくとも一方に
    備えてなることを特徴とするアルミニウム又はアルミニ
    ウム合金素材のプレス成形加工装置。
  12. 【請求項12】 昇温装置は、アルミニウム又はアルミ
    ニウム合金素材の1部分へ加温用の流体を噴射する流体
    噴射装置よりなることを特徴とする請求項11に記載の
    アルミニウム又はアルミニウム合金素材のプレス成形加
    工装置。
  13. 【請求項13】 低温域に冷却されたアルミニウム又は
    アルミニウム合金素材の成形加工を行う上型及び下型
    と、この上型又は下型のダイフェースにアルミニウム又
    はアルミニウム合金素材を押圧固定するブランクホルダ
    とを備えてなり、前記ダイフェース又はブランクホルダ
    の少なくとも一方に、前記アルミニウム又はアルミニウ
    ム合金素材を低温域に冷却保持する冷却装置を備えてな
    ることを特徴とするアルミニウム又はアルミニウム合金
    素材のプレス成形加工装置。
  14. 【請求項14】 アルミニウム又はアルミニウム合金素
    材の成形加工を行う上型及び下型と、上型又は下型のダ
    イフェースに前記アルミニウム又はアルミニウム合金素
    材を押圧固定するブランクホルダとを備えてなり、前記
    アルミニウム又はアルミニウム合金素材の1部分を冷却
    するための冷媒を上記1部分へ噴射する冷媒噴射装置を
    前記上型又は下型或はブランクホルダの少なくとも1つ
    に備えてなることを特徴とするアルミニウム又はアルミ
    ニウム合金素材のプレス成形加工装置。
  15. 【請求項15】 アルミニウム又はアルミニウム合金素
    材を支持する下型と、上記アルミニウム又はアルミニウ
    ム合金素材を下型に押圧固定する上型と、上記上型と下
    型との部分から突出した部分を折曲げるべく上下動自在
    な曲げ型とを備えてなり、前記上型又は下型あるいは曲
    げ型の少なくとも1つに、前記アルミニウム又はアルミ
    ニウム合金素材の伸び側を冷却する冷却装置を備えてな
    ることを特徴とするアルミニウム又はアルミニウム合金
    素材のプレス成形加工装置。
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