JPH08155400A - 瓶の色彩選別装置 - Google Patents

瓶の色彩選別装置

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JPH08155400A
JPH08155400A JP32936594A JP32936594A JPH08155400A JP H08155400 A JPH08155400 A JP H08155400A JP 32936594 A JP32936594 A JP 32936594A JP 32936594 A JP32936594 A JP 32936594A JP H08155400 A JPH08155400 A JP H08155400A
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bottle
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light
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JP32936594A
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English (en)
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Tatsuhiko Kunii
建彦 国井
Hiroyoshi Tanao
宏宜 棚尾
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】コンベアベルト24によって搬送されてきたガ
ラス瓶Gの色彩の濃淡を、照度計33を用いて検出し、
CCDカメラ34の絞り機構35を駆動して、CCDカ
メラ34の受光量を、ガラス瓶Gの色彩の濃淡に応じて
調整する。CCDカメラ34によって取り込んだガラス
瓶Gの画像情報に基づいて、パーソナルコンピュータ7
0が、ガラス瓶Gの色彩を判別し、この判別結果に基づ
いて、仕分け装置20が各色彩別にガラス瓶Gを仕分け
る。 【効果】1台のCCDカメラ34で、濃い色彩の瓶と淡
い色彩の瓶のそれぞれの画像情報を適正に取り込むこと
ができる。このため、装置のコストを安くすることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、瓶の色彩選別装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、資源の節約を図ることを目的とし
て、回収された瓶を色彩別に選別し、この選別された瓶
を再利用することが盛んに行われている。従来、上記瓶
の色彩選別作業は、手作業で行われている。このため、
選別作業が煩雑となり、作業効率が悪いという問題があ
った。また、瓶の破損に伴って作業者が負傷する等、選
別作業が危険であるとともに、選別作業をゴミ収集所で
行っているので、作業環境が悪いという問題もあった。
【0003】このような問題点に鑑み、本願出願人は、
瓶の色彩選別作業を自動的に行うことができる色彩選別
装置を先に提案した(特開平6−63514号参照)。
この色彩選別装置は、コンベアベルト上を搬送されてき
た瓶に光を照射し、瓶を透過した光をCCDカメラによ
って受光して、当該瓶の画像情報を取り込み、この取り
込んだ画像情報をRGB分析することによって、瓶の色
彩を判別するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記色彩選別装置にお
いては、多種類の色彩を精度よく判別するために、絞り
量が異なる2台のCCDカメが使用されている。これ
は、光を透過し難い茶色、黒色等の濃い色彩の瓶と、光
を透過し易い透明、青色、緑色等の淡い色彩の瓶とをそ
れぞれ透過した光を、1台のCCDカメラによって同一
の絞り量で受光すると、照射光自体が有する色彩の影響
により、例えば淡青色を透明と判別する等、淡い色彩の
瓶についての色彩判別精度が低下することから、当該淡
い色彩の瓶を透過した光については、CCDカメラの絞
りを絞って受光する必要があるからである。このよう
に、上記従来の色彩選別装置は、高価なCCDカメラを
2台構成しているので、そのコストが高くつくという問
題があった。
【0005】また、RGB分析による色彩判別であるの
で、瓶の汚れ、厚み、形状、残液等の影響によって、色
彩が誤って判別されるおそれがあった。特に、丸形断面
のガラス瓶Gを倒伏させた状態で搬送しながら色彩を判
別する場合には、図11に示すように、ガラス瓶Gの中
央部の厚みt1が最も薄く、その上方又は下方の厚みt
2が徐々に厚くなることから、光源からの照射光は、当
該中央部で最も多く透過し、その上方又は下方に行くに
従って徐々に透過し難くなる。このため、例えば茶色の
ガラス瓶Gの画像情報としては、中央部近傍D1につい
ては薄い茶色、中央部からやや離れた位置D2について
は茶色、さらに離れた位置D3については焦げ茶色とい
う具合に、光の透過位置に応じた明度差を有するものに
なる。この結果、RGB分析によって茶色のガラス瓶G
を判別しようとすると、明度差の影響を除去し得ないの
で、ガラス瓶Gの中央部からやや離れた位置D2につい
ては茶色と判別できるが、その他の部分については、茶
色と判別することが困難となる。また、仮に色彩判別領
域を拡げると、異なる色(例えば透明)についても、茶
色と判別してしまう。従って、ガラス瓶Gの中央部から
やや離れた位置D2等、極めて限られた領域において色
彩を判別する必要があり、その判別精度が劣ることにな
る。
【0006】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、装置のコストを安くすることができる瓶の
色彩選別装置を提供することを目的とする。またこの発
明は、色彩判別精度をより高めることができる瓶の色彩
選別装置を提供することを目的とする。さらにこの発明
は、色彩選別処理を高速化することができる瓶の色彩選
別装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に係る瓶の色彩選別装置は、瓶を搬送する搬
送手段と、上記搬送手段によって所定位置に搬送されて
きた瓶に光を照射し、瓶を透過した光を受光して瓶の色
彩の濃淡を検出する濃淡検出手段と、濃淡検出手段によ
って濃淡が検出された瓶に光を照射し、瓶を透過した光
を受光して瓶の画像情報を取り込む画像情報取込手段
と、濃淡検出手段からの信号を入力として、上記画像情
報取込手段の受光量を瓶の濃淡に応じて調整する絞り手
段と、画像情報取込手段に取り込んだ画像情報に基づい
て瓶の色彩を判別する色彩判別手段と上記色彩判別手段
の判別結果に基づいて、特定の色彩の瓶と、それ以外の
色彩の瓶とを仕分ける仕分手段とを含むことを特徴とす
るものである。
【0008】請求項2に係る瓶の色彩選別装置は、請求
項1記載の瓶の色彩選別装置において、上記色彩判別手
段が、画像情報取込手段によって取り込んだ画像情報を
HSI変換して、色相、明度、彩度による画像情報に変
換するHSI変換手段と、瓶の特定の色彩に対応する色
相、明度、彩度の各階調を有する画素数のしきい値を予
め記憶しておく記憶手段と、上記HSI変換された画像
情報中の、特定の色彩に対応する色相、明度、彩度の各
階調を有する画素数を計数する計数手段と、上記計数手
段による計数値と、記憶手段に記憶されているしきい値
とを比較して、瓶が特定の色彩に該当するか否かを判別
する判別手段とを含むことを特徴とするものである。
【0009】請求項3に係る瓶の色彩選別装置は、請求
項2記載の瓶の色彩選別装置において、上記計数手段
が、濃淡検出手段からの信号に基づいて、濃い色彩に対
応する画素数と、淡い色彩に対応する画素数とを選択的
に計数し、判別手段が、濃い色彩に対応する画素数の計
数値と、淡い色彩に対応する画素数の計数値とを、記憶
手段に記憶されているしきい値と選択的に比較すること
を特徴とするものである。
【0010】請求項4に係る瓶の色彩選別装置は、請求
項2記載の瓶の色彩選別装置において、計数手段が、複
数の色彩に対応する画素数を色彩毎に計数し、判別手段
が、計数手段によって計数された色彩毎の計数値と、記
憶手段に記憶されているしきい値とを比較して、上記搬
送されてきた瓶が何れの色彩に該当するかを判別し、仕
分け手段が、上記色彩が判別された瓶を、色彩別に仕分
けるとともに、この仕分けられた瓶以外の色彩の瓶を仕
分けることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記請求項1に係る瓶の色彩選別装置によれ
ば、瓶が搬送手段によって所定位置に搬送されてくる
と、濃淡判別手段が当該瓶に光を照射し、瓶を透過した
光を受光して、その色彩の濃淡を検出する。次いで、絞
り手段が、濃淡検出手段からの信号を入力として、画像
情報取込手段の受光量を瓶の濃淡に応じて調整し、この
状態で、画像情報取込手段が、上記濃淡が検出された瓶
に光を照射し、瓶を透過した光を受光して瓶の画像情報
を取り込む。そして、色彩判別手段が、上記画像情報取
込手段に取り込んだ画像情報に基づいて瓶の色彩を判別
し、仕分手段が、色彩判別手段の判別結果に基づいて、
特定の色彩の瓶と、それ以外の色彩の瓶とに仕分ける。
このように、上記瓶の色彩選別装置は、絞り手段が、画
像情報取込手段の受光量を瓶の色彩の濃淡に応じて調整
するので、1台の画像情報取込手段で、濃い色彩の瓶と
淡い色彩の瓶のそれぞれの画像情報を適正に取り込むこ
とができる。
【0012】請求項2に係る瓶の色彩選別装置によれ
ば、画像情報取込手段が取り込んだ瓶の画像情報を、H
SI変換手段が色相、明度、彩度による画像情報に変換
し、計数手段が、上記HSI変換された画像情報中の、
特定の色彩に対応する色相、明度、彩度の各階調を有す
る画素数を計数し、判別手段が、当該計数値と、記憶手
段に記憶されているしきい値とを比較して、搬送されて
きた瓶が特定の色彩に該当するか否かを判別する。そし
て、仕分手段が、判別手段による判別結果に基づき、特
定の色彩の瓶とそれ以外の色彩の瓶とに仕分ける。この
ように、瓶の色彩を、色相、明度、彩度による画像情報
に基づいて判別するので、瓶の汚れ、厚み、形状、残液
等の影響を少なくした状態で、当該色彩判別を行うこと
ができる。
【0013】請求項3に係る瓶の色彩選別装置によれ
ば、上記計数手段が、濃淡検出手段からの信号に基づい
て、濃い色彩に対応する画素数と、淡い色彩に対応する
画素数とを選択的に計数し、判別手段が、濃い色彩に対
応する画素数の計数値と、淡い色彩に対応する画素数の
計数値とを、記憶手段に記憶されているしきい値と選択
的に比較する。このため、一つの瓶について、濃い色彩
に対応する画素数と、淡い色彩に対応する画素数の双方
を計数する場合よりも、計数手段の計数速度を速くする
ことができるとともに、濃い色彩に対応する画素数の計
数値と、淡い色彩に対応する画素数の計数値の双方と、
上記しきい値とを比較する場合よりも、判別手段の判別
速度を速くすることができる。
【0014】請求項4に係る瓶の色彩選別装置によれ
ば、上記計数手段が、複数の色彩に対応する画素数を色
彩毎に計数し、判別手段が、計数手段によって計数され
た色彩毎の計数値と、記憶手段に記憶されているしきい
値とをそれぞれ比較して、上記搬送されてきた瓶が何れ
の色彩に該当するかを判別し、仕分け手段が、上記判別
された各色彩別に瓶を仕分けるとともに、当該仕分けさ
れた瓶以外の色彩の瓶を仕分ける。従って、一度に多種
類の色彩の瓶を仕分けることができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例について、添付図面
を参照しながら詳述する。図7はこの発明の一実施例に
係る瓶の色彩選別装置の平面図であり、図8は正面図で
ある。この色彩選別装置は、回収されたガラス瓶Gを、
茶色、黒色、青色、緑色、透明、およびそれ以外(赤
色、黄色、陶器等)にそれぞれ選別するものであり、前
行程のガラス瓶Gの形状選別機(図示せず)によって形
状別に選別されたガラス瓶Gを供給する供給装置10
と、供給装置10から供給されたガラス瓶Gを仕分ける
仕分装置20と、仕分装置20にてガラス瓶Gが仕分け
られる前に、ガラス瓶Gの色彩を判別する色彩判別装置
30と、供給装置10、仕分装置20および色彩判別装
置30等の駆動を制御する制御盤40とから構成されて
いる。
【0016】供給装置10は、支脚11aに取り付けら
れた一対の供給フレーム11と、供給フレーム11に回
転自在に支持されたドライブプーリ12および従動ロー
ラ13a,13b,13c,13dに巻き掛けられ、ガ
ラス瓶Gを仕分装置20に供給する無端状のコンベアベ
ルト14と、ドライブプーリ12を回転させることによ
ってコンベアベルト14を駆動させる駆動モータ15と
を備えている。
【0017】上記供給フレーム11の上面側には、ガラ
ス瓶Gを仕分装置20側に案内する一対のガイド16、
およびガラス瓶Gの落下を防止する一対のホッパ17が
設けられている。また、ドライブプーリ12は、従動ロ
ーラ13a,13b,13c,13dよりも下側に配置
されており、駆動モータ15は、ドライブプーリ12を
回転駆動させるべく、支脚11aで形成された空間に配
置されている。
【0018】仕分装置20は、支脚21aに取り付けら
れた一対の搬送フレーム21と、搬送フレーム21に回
転自在に支持されたドライブプーリ22および従動ロー
ラ23a,23b,23c,23dに巻き掛けられ、供
給装置10から供給されてきたガラス瓶Gを、コンベア
ベルト14よりも早く搬送して、ガラス瓶G間の間隔を
広げる無端状のコンベアベルト24と、ドライブプーリ
22を回転させることによってコンベアベルト24を駆
動させる駆動モータ25と、コンベアベルト24で搬送
されてきたガラス瓶Gを色彩別に仕分けるための瓶ヒッ
タ50A〜50Eとを備えている。
【0019】上記搬送フレーム21の上面には、ガラス
瓶Gを搬送方向に案内する一対のガイド27,28が設
けられている。また、ドライブプーリ22は、従動ロー
ラ23a,23b,23c,23dよりも下側に配置さ
れており、駆動モータ25は、ドライブプーリ22を回
転駆動させるべく、支脚21aで形成された空間に配置
されている。
【0020】搬送フレーム21は、図9に示すように、
断面コ字形に形成されており、搬送フレーム21間に
は、その全長にわたって、コンベアベルト24がたるま
ないように当該コンベアベルト24を受け止めるプレー
ト29が設けられている。また、上記ガイド27は、搬
送フレーム21の上面に固定された固定部材27aと、
固定部材27aに対して瓶搬送方向と直交する方向にス
ライド自在に取り付けられた、ガラス瓶Gを案内する案
内部材27bとから構成されており、案内部材27bの
対向間隔が調整可能になっている。また、案内部材27
bの瓶接触面には、ガラス瓶Gの破損を防止するため樹
脂プレート27cが貼着されている。なお、図示しない
が、ガイド28も同様に構成されている。
【0021】各瓶ヒッタ50A,50B,50C,50
D,50Eは、コンベアベルト24の搬送方向下流側に
向かってこの順に配置されており、コンベアベルト24
で搬送されてきたガラス瓶Gを選択的にヒットして、コ
ンベアベルト24上から搬送フレーム21の下方に設置
された第1〜第5のコンテナ26a〜26e内に落下さ
せるためのダンパ51A〜51Eを備えている。この実
施例においては、瓶ヒッタ50Aは茶色のガラス瓶G
を、瓶ヒッタ50Bは黒色のガラス瓶Gを、瓶ヒッタ5
0Cは透明のガラス瓶Gを、瓶ヒッタ50Dは青色のガ
ラス瓶Gを、瓶ヒッタ50Eは緑色のガラス瓶Gをそれ
ぞれヒットするように設定されている。なお、上記色彩
の何れにも該当しない色彩のガラス瓶Gは、コンベアベ
ルト24の終端位置において第6のコンテナ26fに落
下される。
【0022】上記瓶ヒッタ50Aは、図10に示すよう
に、支脚21a上において搬送フレーム21を跨ぐよう
に設けられた門形フレーム52Aと、門形フレーム52
Aの梁部52aに横軸53A周りに回動自在に支持され
たダンパ51Aと、門形フレーム52Aの梁部52aの
上面に取り付けられ、ダンパ51Aを回動させるエアシ
リンダ等の流体圧シリンダ54Aと、門形フレーム52
Aの側方を覆うかたちで門形フレーム52Aに取り付け
られ、ダンパ51Aによってヒットされたガラス瓶Gを
コンテナ26aに導く一対のシュート55Aとを備えて
いる。そして、ダンパ51Aの上端は、シリンダ54A
のロッドに連結されている。なお、図示しないが、他の
瓶ヒッタ50B〜50Eも、上記と同様に構成されてい
る。また、各瓶ヒッタ50A〜50Eには、図7に示す
ように、ガラス瓶Gが各仕分位置に到達したことを検知
して、ダンパ51A〜51Eを作動させるフォトインタ
ラプタ等の作動スイッチ56A〜56Eが設けられてい
る。
【0023】色彩判別装置30は、図7,8に示すよう
に、画像情報取込位置に対応して配置された架台31
と、架台31上に設置され、コンベアベルト24によっ
てガラス瓶Gが所定位置に搬送されてきたことを検知す
るフォトインタラプタ等の第1の検知スイッチ32A
と、コンベアベルト24によって搬送されてきたガラス
瓶Gに光を照射する第1の光源L1と、この第1の光源
L1に対してコンベアベルト24を挟んで対向配置さ
れ、ガラス瓶Gを透過した第1の光源L1の照射光を受
光して、ガラス瓶Gの色彩の濃淡を検出する照度計33
と、上記第1の光源3L1と照度計33との間を通過し
たガラス瓶Gが、画像情報取込位置に搬送されてきたこ
とを検知するフォトインタラプタ等の第2の検知スイッ
チ32Bと、架台31上に設置され、画像情報取込位置
に搬送されてきたガラス瓶Gに赤(R)、緑(G)、青
(B)の各色を含む光を照射する第2の光源L2と、こ
の第2の光源L2に対してコンベアベルト24を挟んで
対向配置され、ガラス瓶Gを透過した第2の光源L2の
照射光を受光して、カラー画像情報として取り込む、絞
り機構35付きのCCDカメラ34と、架台31上に設
置され、CCDカメラ34を介して取り込まれたガラス
瓶Gの画像情報を処理するパーソナルコンピュータ70
とを備えている。
【0024】次に、上記色彩選別装置の電気的構成につ
いて、図1を参照しつつ説明する。同図において、参照
符号60は制御盤40に内蔵される制御回路である。制
御回路60は、CPU、データRAMおよびプログラム
ROM等を備えたマイクロコンピュータを含み、ガラス
瓶Gが濃淡検出位置に搬送されてきたことを第1の検知
スイッチ32Aが検知すると、照度計33をONする濃
淡検出制御手段61と、上記照度計33からの信号に基
づいてガラス瓶Gの色彩の濃淡を判別し、当該色彩の濃
淡に応じてCCDカメラ34の絞り機構35を調整する
絞り制御手段62と、第2の検知スイッチ32Bが画像
情報取込位置にガラス瓶Gが搬送されてきたことを検知
すると、CCDカメラ34をONする画像情報取込制御
手段63と、作動スイッチ56A〜56Eが各瓶ヒッタ
50A〜50Eによる仕分位置にガラス瓶Gが到達した
ことを検知したとき、パーソナルコンピュータ70の判
別信号に基づいて、各瓶ヒッタ50A〜50Eのシリン
ダ54A〜54Eの駆動を制御してダンパ51A〜51
Eを選択的に作動させるダンパ制御手段64とを有して
いる。
【0025】パーソナルコンピュータ70は、ディスプ
レイと、CCDカメラ34を介して取り込んだガラス瓶
Gの画像情報を、色相、明度、彩度による画像情報に変
換するHSI変換手段72と、各色彩のガラス瓶Gに対
応する色相、明度、彩度の各階調を有する画素数のしき
い値を予め記憶しておく記憶手段73と、上記HSI変
換された画像情報中の予め定めた領域において、特定の
色彩に対応する色相、明度、彩度の各階調を有する画素
数を計数する計数手段74とを備えている。
【0026】上記HSI変換手段72は、各CCDカメ
ラ34を介して取り込んだRGBによる画像情報を、座
標変換することによって色相、明度、彩度による画像情
報に変換する公知の構成のものである。記憶手段73
は、茶色のガラス瓶Gに対応する色相、明度、彩度の各
階調を有する画素数の第1のしきい値T1、黒色のガラ
ス瓶Gに対応する色相、明度、彩度の各階調を有する画
素数の第2のしきい値T2、透明のガラス瓶Gに対応す
る色相、明度、彩度の各階調を有する画素数の第3のし
きい値T3、青色のガラス瓶Gに対応する色相、明度、
彩度の各階調を有する画素数の第4のしきい値T4、お
よび緑色のガラス瓶Gに対応する色相、明度、彩度の各
階調を有する画素数の第5のしきい値T5をそれぞれ記
憶している。
【0027】計数手段74は、CCDカメラ34からの
画像情報をHSI変換して得られた画像情報中の所定領
域において、茶色に対応する色相、明度、彩度の各階調
を有する画素数を計数する第1の計数手段74Aと、黒
色に対応する色相、明度、彩度の各階調を有する画素数
を計数する第2の計数手段74Bと、透明に対応する色
相、明度、彩度の各階調を有する画素数を計数する第3
の計数手段74Cと、青色に対応する色相、明度、彩度
の各階調を有する画素数を計数する第4の計数手段74
Dと、緑色に対応する色相、明度、彩度の各階調を有す
る画素数を計数する第5の計数手段74Eとを備えてい
る。
【0028】さらに、パーソナルコンピュータ70は、
上記記憶手段73、計数手段74A〜74Eに加えて、
各計数手段74A〜74Eの計数値と、記憶手段73に
記憶されている各しきい値T1〜T5とを比較して、ガ
ラス瓶Gの色彩を判別する判別手段75を備えている。
この判別手段75は、第1の計数手段74Aおよび第2
の計数手段74Bの計数値C1,C2と、第1のしきい
値T1および第2のしきい値T2とを比較して、第1の
計数手段74Aの計数値C1が、第1のしきい値T1以
上であるとき、ガラス瓶Gの色彩を茶色と判別し、第1
の計数手段74Aの計数値C1が、第1のしきい値T1
未満で、かつ第2の計数手段74Bの計数値C2が、第
2のしきい値T2以上であるとき、ガラス瓶Gの色彩を
黒色と判別する機能を有している。また、第3の計数手
段74Cの計数値C3と、第3のしきい値T3とを比較
して、第3の計数手段74Cの計数値C3が、第3のし
きい値T3以上であるとき、ガラス瓶Gが透明であると
判別し、第3の計数手段74Cの計数値C3が、第3の
しきい値T3未満で、かつ第4の計数手段74Dの計数
値C4が、第4のしきい値T4以上であるとき、ガラス
瓶Gが青色であると判別し、第4の計数手段74Dの計
数値C4が、第4のしきい値T4未満で、かつ第5の計
数手段74Eの計数値C5が、第5のしきい値T5以上
であるとき、ガラス瓶Gが緑色であると判別し、第5の
計数手段74Eの計数値C5が、第5のしきい値T5未
満であるとき、ガラス瓶Gの色彩を黄色等のその他の色
と判別する機能を有している。
【0029】ここで、上記色彩選別装置の動作につい
て、図2から図6に基づいて説明する。図2は色彩選別
装置の全体的な動作を示すフローチャート、図3は絞り
調整動作を示すフローチャート、図4は色彩判別動作を
示すフローチャート、図5および図6は仕分け動作を示
すフローチャートである。図2に示すように、色彩選別
装置を起動させると、ステップS1において、制御盤4
0が供給装置20の駆動モータ15および仕分装置20
の駆動モータ25をONして、コンベアベルト14,2
4を駆動させ、ガラス瓶Gの供給、搬送を開始する。こ
のとき同時に第1の光源L1および第2の光源L2をO
Nする。
【0030】次いで、ステップS2において、濃淡検出
制御手段61により、ガラス瓶Gが濃淡検出位置に搬送
されてきたか否か、つまり色彩判別装置30の第1の検
知スイッチ32AがONであるか否かを判別し、第1の
検知スイッチ32AがONであれば、ステップS3にお
いて、絞り制御手段62がガラス瓶Gの濃淡を判別し、
この判別結果に基づいて、ステップS4において、絞り
機構35を操作してCCDカメラ34の絞り調整を行
う。
【0031】図3を参照して、上記ステップS3におい
て、絞り制御手段62がガラス瓶Gの色彩が濃いと判別
すると、ステップS4−1において、CCDカメラ34
の絞り量を小さくして、CCDカメラ34の受光量を、
濃い色彩のガラス瓶Gの色彩判別に適合する受光量(例
えば100万カンデラ)に設定する。また、ステップS
3において、ガラス瓶Gの色彩が淡いと判別すると、ス
テップS4−2において、CCDカメラ34の絞り量を
大きくして、CCDカメラ34の受光量を、淡い色彩の
ガラス瓶Gの色彩判別に適合する受光量(例えば20万
〜30万カンデラ)に設定する。
【0032】上記絞り調整が完了すると、図2に示すよ
うに、ステップS5において、画像情報取込制御手段6
3により、ガラス瓶Gが画像情報取込位置に搬送されて
きたか否か、つまり第2の検知スイッチ32BがONで
あるか否かを判別する。このとき、ガラス瓶Gのセンタ
と、後述する画像の切出領域とが合致していることが好
ましい。そして、第2の検知スイッチ32BがONであ
れば、ステップS6において、ガラス瓶Gの色彩を判別
する。
【0033】ステップS6の色彩判別行程に入ると、図
4に示すように、ステップS6−1において、CCDカ
メラ34をONし、ガラス瓶Gの静止画を抽出する。そ
して、パーソナルコンピュータ70が、ステップS6−
2において、CCDカメラ34よりガラス瓶Gの画像情
報を取り込むと、ステップS6−3において、HSI変
換手段72が、上記画像情報をHSI変換して、色相
(H)、明度(I)、彩度(S)による画像情報に変換
する。
【0034】次いで、ステップS6−4において、パー
ソナルコンピュータ70が絞り制御手段62の判別結果
を取り込み、その判別結果が濃い色彩である場合には、
ステップS6−5において、第1の計数手段74Aが、
上記HSI変換された画像情報のうちの、予め定めた領
域(例えば10000画素)における茶色に対応する色
相、明度、彩度の各階調を有する画素数を計数し、第2
の計数手段74Bが、上記領域における黒色に対応する
色相、明度、彩度の各階調を有する画素数を計数する。
また、絞り制御手段62の判別結果が、淡い色彩のガラ
ス瓶Gである場合には、ステップS6−6において、第
3の計数手段74Cが、上記HSI変換された画像情報
のうちの、予め定めた領域(例えば10000画素)に
おける透明に対応する色相、明度、彩度の各階調を有す
る画素数を計数し、第4の計数手段74Dが、上記領域
における青色に対応する色相、明度、彩度の各階調を有
する画素数を計数し、第5の計数手段74Eが、上記領
域における緑色に対応する色相、明度、彩度の各階調を
有する画素数を計数する。上記各色彩に対応する色相、
明度、彩度の各階調は、第2の光源L2の種類にもよる
が、例えば茶色については、H:20〜60、S:32
0〜500、I:40〜80であり、緑色については、
H:60〜100、S:120〜140、I:10〜1
00である。
【0035】そして、ステップS6−5の第1の計数手
段74Aおよび第2の計数手段74Bによる画素数の計
数が終了すると、ステップS6−7に移行し、判別手段
75が、第1の計数手段74Aの計数値C1が、記憶手
段73に記憶されている第1のしきい値T1を超えてい
るか否かを判別する。ここで、C1≧T1であれば、ス
テップS6−8で、ガラス瓶Gの色彩が茶色であると判
別する。また、C1<T1であれば、ステップS6−9
に移行し、判別手段75が、第2の計数手段74Bの計
数値C2が、記憶手段73に記憶されている第2のしき
い値T2を超えているか否かを判別し、C2≧T2、す
なわちC1<T1かつC2≧T2であれば、ステップS
6−10で、ガラス瓶Gの色彩が黒色であると判別す
る。さらに、ステップS6−9において、C2<T2、
すなわちC1<T1かつC2<T2であれば、ステップ
S6−17で、その他(赤色、陶器等)であると判別す
る。
【0036】一方、ステップS6−6の第3の計数手段
74C、第4の計数手段74Dおよび第5の計数手段7
4による画素数の計数が終了すると、ステップS6−1
1に移行し、判別手段75が、第3の計数手段74Cの
計数値C3が、記憶手段73に記憶されている第3のし
きい値T3を超えているか否かを判別し、C3≧T3で
あれば、ステップS6−12で、ガラス瓶Gの色彩が透
明であると判別する。また、C3<T3であれば、ステ
ップS6−13に移行し、第4の計数手段74Dの計数
値C4が、記憶手段73に記憶されている第4のしきい
値T4を超えているか否かを判別し、C4≧T4であれ
ば、ステップS6−14で、ガラス瓶Gの色彩が青色で
あると判別する。また、C4<T4であれば、ステップ
S6−15に移行し、判別手段75が、第5の計数手段
74Eの計数値C5が、記憶手段73に記憶されている
第5のしきい値T5を超えているか否かを判別し、C5
≧T5であれば、ステップS6−16で、ガラス瓶Gの
色彩が緑色であると判別し、C5<T5であれば、ステ
ップS6−17で、ガラス瓶Gの色彩が、黄色等のその
他の色であると判別する。なお、上記記憶手段73に記
憶されている各しきい値T1〜T5は、例えば1000
画素にそれぞれ設定される。
【0037】上記のガラス瓶Gの色彩判別が終了する
と、色彩判別装置30を通過してきたガラス瓶Gは、色
彩別の仕分行程に投入される。仕分行程に入ると、図5
に示すように、ステップS7−1において、制御回路6
0のダンパ制御手段64により、第1の瓶ヒッタ50A
の作動スイッチ56Aが、ガラス瓶Gが当該瓶ヒッタ5
0Aによる仕分位置に搬送されてきたことを検知したか
否か、つまり、上記作動スイッチ56AがONしたか否
かを判別する。ここで、作動スイッチ56AがONして
いれば、ステップS7−2に移行し、ステップS6−8
で、判別手段75がガラス瓶Gの色彩が茶色であると判
別していれば、ステップS7−3で、シリンダ54Aを
作動してダンパ51Aを駆動させ、茶色のガラス瓶Gを
ヒットして第1のコンテナ26a内に落下させる。一
方、ステップS6−8で判別手段75がガラス瓶Gが茶
色であると判別していなければ、第1の瓶ヒッタ50A
のダンパ51Aを駆動させずに、ステップS7−4に移
行する。
【0038】ステップS7−4においては、ダンパ制御
手段64が、第2の瓶ヒッタ50Bの作動スイッチ56
BがONしたか否かを判別する。ここで、作動スイッチ
56BがONしていれば、ステップS7−5に移行し、
ステップS6−10で判別手段75がガラス瓶Gが黒色
であると判別していれば、ステップS7−6で、シリン
ダ54Bを作動して第2の瓶ヒッタ50Bのダンパ51
Bを駆動させ、黒色のガラス瓶Gをヒットして第2のコ
ンテナ26b内に落下させる。一方、ステップS6−1
0で判別手段75がガラス瓶Gが黒色であると判別して
いなければ、第2の瓶ヒッタ50Bのダンパ51Bを駆
動させずに、ステップS7−7に移行する。
【0039】ステップS7−7においては、図6に示す
ように、ダンパ制御手段64が、第3の瓶ヒッタ50C
の作動スイッチ56CがONしたか否かを判別する。こ
こで、作動スイッチ56CがONしていれば、ステップ
S7−8に移行し、ステップS6−12で判別手段75
がガラス瓶Gが透明であると判別していれば、ステップ
S7−9で、シリンダ54Cを作動して第3の瓶ヒッタ
50Cのダンパ51Cを駆動させ、透明のガラス瓶Gを
ヒットして第3のコンテナ26c内に落下させる。一
方、ステップS6−12で判別手段75がガラス瓶Gが
透明であると判別していなければ、第3の瓶ヒッタ50
Cのダンパ51Cを駆動させずに、ステップS7−10
に移行する。
【0040】次に、ステップS7−10においては、ダ
ンパ制御手段64が、第4の瓶ヒッタ50Dの作動スイ
ッチ56DがONしたか否かを判別する。ここで、作動
スイッチ56DがONしていれば、ステップS7−11
に移行し、ステップS6−14で、判別手段75がガラ
ス瓶Gが青色であると判別していれば、ステップS7−
12で、シリンダ54Dを作動して第4の瓶ヒッタ50
Dのダンパ51Dを駆動させ、青色のガラス瓶Gをヒッ
トして第4のコンテナ26d内に落下させる。一方、ス
テップS6−14で判別手段75がガラス瓶Gが青色で
あると判別していなければ、第4の瓶ヒッタ50Dのダ
ンパ51Dを駆動させずに、ステップS7−13に移行
する。
【0041】ステップS7−13においては、ダンパ制
御手段64が、第5の瓶ヒッタ50Eの作動スイッチ5
6EがONしたか否かを判別する。ここで、作動スイッ
チ56EがONしていれば、ステップS7−14に移行
し、ステップS6−16で、判別手段75がガラス瓶G
が緑色であると判別していれば、ステップS7−15
で、第5の瓶ヒッタ50Eのシリンダ54Eを作動して
ダンパ51Eを駆動させ、緑色のガラス瓶Gをヒットし
て第5のコンテナ26e内に落下させる。一方、ステッ
プS6−16で判別手段75がガラス瓶Gが緑色である
と判別していなければ、第5の瓶ヒッタ50Eのダンパ
51Eを駆動させない。なお、ガラス瓶Gが茶色、黒
色、透明、青色、および緑色の何れにも該当しなけれ
ば、各瓶ヒッタ50A〜50Eが駆動しないので、当該
ガラス瓶Gはコンベアベルト24の搬送終端位置から第
6のコンテナ26f内に落下する。
【0042】上記の構成のガラス瓶Gの色彩選別装置に
よれば、ガラス瓶Gの色彩を、自動的に判別して、各色
彩毎に選別することができるので、当該選別作業を効率
的に行うことができるとともに、作業環境の悪い選別作
業から作業者を開放することができる。また、ガラス瓶
Gの色彩の濃淡を判別し、CCDカメラ34の受光量
を、当該色彩の濃淡に応じて調整するので、1台のCC
Dカメラ34で、濃い色彩のガラス瓶Gと、淡い色彩の
ガラス瓶Gのそれぞれの画像情報を適正に取り込むこと
ができる。このため、高価なCCDカメラ34を2台構
成する必要がなく、装置のコストを安くすることができ
る。
【0043】しかも、上記色彩の判別を、色相、明度、
彩度による画像情報に基づいて判別するので、ガラス瓶
Gの汚れ、厚み、形状、残液等の影響を受け難く、従来
のRGB分析による色彩判別に較べて、判別精度を大幅
に高めることができる。特に、色相と明度とを分離した
状態で色彩を判別するので、丸形断面のガラス瓶Gのよ
うに、位置によって光の透過率が異なる場合でも、色彩
を判別するための画素領域を広くすることができる。こ
のため、当該丸形断面のガラス瓶Gについての色彩判別
精度も高めることができる。
【0044】さらに、上記実施例においては、計数手段
74が、濃い色彩のガラス瓶Gについては、当該濃い色
彩群である茶色および黒色にそれぞれ対応する画素数の
みを計数し、淡い色彩のガラス瓶Gについては、当該淡
い色彩群である透明、青色、および緑色に対応する画素
数のみを計数するので、一つのガラス瓶Gについて、濃
い色彩に対応する画素数と、淡い色彩に対応する画素数
の双方を計数する場合よりも、計数速度を速くすること
ができる。また、判別手段75が、一つのガラス瓶Gに
ついて、濃い色彩群と淡い色彩群の何れか一方の色彩群
について色彩判別を行うので、その判別速度を速くする
ことができる。従って、色彩選別の高速化を達成するこ
とができる。
【0045】また、ガラス瓶Gが濃淡検出位置および画
像情報取込位置に搬送されてきたことを、二つの検知ス
イッチ32A,32Bによって個別に検出して、照度計
33およびCCDカメラ34をONするようにしている
ので、照度計33による濃淡検出およびCCDカメラ3
4による画像情報の取り込みを確実に行うことができ、
特に、コンベアベルト24の速度を変化させた場合で
も、上記濃淡検出後の画像情報の取り込みを、支障なく
行うことができる。但し、上記第2の検知スイッチ32
Bを省略して、第1の検知スイッチ32Aがガラス瓶G
を検知した時点でタイマーを作動させ、その設定時間が
経過した時点で、CCDカメラ34をONするようにし
てもよく、この場合には、上記タイマーの設定時間を、
コンベアベルト24の速度に応じて可変調整できるよう
にしておくか、或いは第1の検知スイッチ32Aに対す
る、CCDカメラ34および第2の光源L2の位置を調
整できるようにしておけば、コンベアベルト24の速度
を変化させた場合でも、画像情報を支障なく取り込むこ
とができる。
【0046】なお、上記実施例においては、絞り機構3
5を操作することにより、CCDカメラ34の受光量を
調整しているが、第2の光源L2からの照射光量自体を
調整することにより、CCDカメラ34の受光量を調整
するようにしてもよい。また、CCDカメラ34によっ
て取り込んだ画像情報を、前記特開平6−63514号
に示されているように、HSI変換でなくRGB変換す
ることによって色彩を判別するようにしてもよい。この
他、判別する色彩の種類についても、上記茶色、黒色、
透明、青色、および緑色のうちから任意に選択して実施
することができるのは勿論、これら以外の色彩を選択し
て実施することもできる。また、この発明の瓶の色彩選
別装置は、上記ガラス瓶Gの色彩選別の他、プラスチッ
ク製の瓶の色彩選別にも適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る瓶の色彩
選別装置によれば、絞り手段によって、画像情報取込手
段の受光量を、瓶の色彩の濃淡に応じて調整することが
できるので、1台の画像情報取込手段で、濃い色彩の瓶
と淡い色彩の瓶のそれぞれの画像情報を適正に取り込む
ことができる。このため、画像情報取込手段を2台備え
る従来の色彩選別装置に比べて、当該装置のコストを安
くすることができる。
【0048】請求項2に係る瓶の色彩選別装置によれ
ば、瓶の色彩を、色相、明度、彩度による画像情報に基
づいて判別するので、瓶の汚れ、厚み、形状、残液等の
影響を受け難く、色彩の判別を正確に行うことができる
という特有の効果を奏する。請求項3に係る瓶の色彩選
別装置によれば、計数手段が、一つの瓶について、濃淡
いずれかの色彩に対応する画素数を計数するので、その
計数速度を速くすることができるとともに、判別手段
が、一つの瓶について、濃淡いずれかの色彩に対応する
画素数の計数値に基づいて色彩を判別するので、その判
別速度を速くすることができる。このため、色彩選別処
理を高速化することができるという特有の効果を奏す
る。請求項4に係る瓶の色彩選別装置によれば、一度に
多種類の色彩の瓶を仕分けることができるので、仕分け
作業をより効率的に行うことができるという特有の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る瓶の色彩選別装置の
電気的構成を示すブロック図である。
【図2】色彩選別装置の全体的な動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】絞り調整動作を示すフローチャートである。
【図4】色彩判別動作を示すフローチャートである。
【図5】仕分け動作を示すフローチャートである。
【図6】仕分け動作を示すフローチャートである。
【図7】瓶の色彩選別装置の平面図である。
【図8】同じく正面図である。
【図9】図8のA−A線拡大断面図である。
【図10】図8のB−B線拡大断面図である。
【図11】丸形断面のガラス瓶の光の透過状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
14 コンベアベルト 20 仕分装置 24 コンベアベルト 30 色彩判別装置 33 照度計 34 CCDカメラ 35 絞り機構 72 HSI変換手段 73 記憶手段 74 計数手段 75 判別手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】瓶を搬送する搬送手段と、 上記搬送手段によって所定位置に搬送されてきた瓶に光
    を照射し、瓶を透過した光を受光して瓶の色彩の濃淡を
    検出する濃淡検出手段と、 濃淡検出手段によって濃淡が検出された瓶に光を照射
    し、瓶を透過した光を受光して瓶の画像情報を取り込む
    画像情報取込手段と、 濃淡検出手段からの信号を入力として、上記画像情報取
    込手段の受光量を瓶の濃淡に応じて調整する絞り手段
    と、 画像情報取込手段に取り込んだ画像情報に基づいて瓶の
    色彩を判別する色彩判別手段と上記色彩判別手段の判別
    結果に基づいて、特定の色彩の瓶と、それ以外の色彩の
    瓶とを仕分ける仕分手段とを含むことを特徴とする瓶の
    色彩選別装置。
  2. 【請求項2】上記色彩判別手段が、画像情報取込手段に
    よって取り込んだ画像情報をHSI変換して、色相、明
    度、彩度による画像情報に変換するHSI変換手段と、 瓶の特定の色彩に対応する色相、明度、彩度の各階調を
    有する画素数のしきい値を予め記憶しておく記憶手段
    と、 上記HSI変換された画像情報中の、特定の色彩に対応
    する色相、明度、彩度の各階調を有する画素数を計数す
    る計数手段と、 上記計数手段による計数値と、記憶手段に記憶されてい
    るしきい値とを比較して、瓶が特定の色彩に該当するか
    否かを判別する判別手段とを含む請求項1記載の瓶の色
    彩選別装置。
  3. 【請求項3】上記計数手段が、濃淡検出手段からの信号
    に基づいて、濃い色彩に対応する画素数と、淡い色彩に
    対応する画素数とを選択的に計数し、 判別手段が、濃い色彩に対応する画素数の計数値と、淡
    い色彩に対応する画素数の計数値とを、記憶手段に記憶
    されているしきい値と選択的に比較する請求項2記載の
    瓶の色彩選別装置。
  4. 【請求項4】計数手段が、複数の色彩に対応する画素数
    を色彩毎に計数し、 判別手段が、計数手段によって計数された色彩毎の計数
    値と、記憶手段に記憶されているしきい値とを比較し
    て、上記搬送されてきた瓶が何れの色彩に該当するかを
    判別し、 仕分け手段が、上記色彩が判別された瓶を、色彩別に仕
    分けるとともに、この仕分けられた瓶以外の色彩の瓶を
    仕分ける請求項2記載の瓶の色彩選別装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104001676A (zh) * 2014-05-04 2014-08-27 广东都市丽人实业有限公司 大型多品种混搭内衣自动化分拣方法及生产线
CN104907261A (zh) * 2015-06-25 2015-09-16 哈尔滨工业大学 基于三段式传送带的e型磁材检测装置及该检测装置的控制方法
AT15419U1 (de) * 2015-05-19 2017-08-15 Binder + Co Ag Verfahren und vorrichtung zur einstellung der in einen optischen detektor gelangenden strahlungsleistung
CN110371532A (zh) * 2019-07-11 2019-10-25 武汉理工大学 一种移动互联式废旧塑料瓶分类回收机

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