JPH06229957A - 材質判別方法 - Google Patents

材質判別方法

Info

Publication number
JPH06229957A
JPH06229957A JP1487593A JP1487593A JPH06229957A JP H06229957 A JPH06229957 A JP H06229957A JP 1487593 A JP1487593 A JP 1487593A JP 1487593 A JP1487593 A JP 1487593A JP H06229957 A JPH06229957 A JP H06229957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discriminated
light source
discrimination
image
glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP1487593A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazushige Saga
一繁 佐賀
Atsuko Asakawa
敦子 浅川
Shigemi Osada
茂美 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP1487593A priority Critical patent/JPH06229957A/ja
Publication of JPH06229957A publication Critical patent/JPH06229957A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は材質を判別する材質判別方法に関し、
材質の異なる物体、例えば、不燃性廃棄物に含まれてい
るガラスとプラスチックとを自動的に判別する材質判別
方法を提供することを目的とする。 【構成】ステップ10において、判別対象物の表面に一
定時間熱量を加える手段、或いは判別対象物の表面から
一定時間熱量を奪う手段により、当該判別対象物の表面
を加熱、或いは冷却し、ステップ11で、前記加熱手段
によって温められた、或いは前記冷却手段によって冷や
された当該判別対象物の表面温度を、表面温度検知手段
により検知し、ステップ12で、前記表面温度検知手段
によって得られた当該判別対象物の表面温度の変化特性
に基づいて当該判別対象物の材質を判別するように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、材質の異なる物体を判
別する材質判別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、家庭から出される不燃性廃棄物の
中には、空き缶やガラス瓶等の回収すれば再び資源とな
るものが多く含まれており、このうち、空き缶に関して
は磁石に付く性質があるため自動的に選別するシステム
が開発,運用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガラス
瓶に関しては選別の自動化がされておらず、人手によっ
て選別している。これは、不燃性廃棄物の中にガラスと
見た目が類似しているプラスチック製品が含まれている
のに加え、ガラスは重くて割れやすいので自動的に取扱
うことが難しいためである。
【0004】よって、人手が不足している廃棄物処理場
では選別されずにそのまま捨てられており、ガラス瓶の
再利用が十分に行われないでいる。そこで本発明は、材
質の異なる物体、例えば、不燃性廃棄物に含まれている
ガラスとプラスチックとを自動的に判別する材質判別方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記の
課題を解決するための第1の手段は、図1に示すよう
に、まずステップ10において、判別対象物の表面に一
定時間熱量を加える手段、或いは判別対象物の表面から
一定時間熱量を奪う手段により、当該判別対象物の表面
を加熱、或いは冷却する。
【0006】次にステップ11で、前記加熱手段によっ
て温められた、或いは前記冷却手段によって冷やされた
当該判別対象物の表面温度を、表面温度検知手段により
検知し、更にステップ12で前記表面温度検知手段によ
って得られた当該判別対象物の表面温度の変化特性に基
づいて当該判別対象物の材質を判別することである。ま
た、上記の課題を解決するための第2の手段は、図2に
示すように、まずステップ20において、複数の波長を
有する光を発する光源により選別対象物を照射し、次の
ステップ21で前記光源から照射され前記選別対象物を
透過した複数の波長を有する透過光の分光スペクトル
を、前記光源の照射面に対向して配置された光検知手段
により検知する。
【0007】そしてステップ22で、前記光検知手段に
よって得られた前記透過光の分光スペクトルの変化特性
に基づいて当該判別対象物の材質を判別することであ
る。また、上記の課題を解決するための第3の手段は、
図3に示すように、まずステップ30において、照明光
源により選別対象物を照射し、次のステップ31で前記
照明光源で照射され前記判別対象物を透過した透過光
を、前記照明光源の照射面に対向して配置された画像入
力手段で撮像する。
【0008】そしてステップ32で、前記画像入力手段
で撮像された前記透過光の画像を画像処理して得られた
前記透過光の色情報を解析し、次のステップ33で解析
された前記色情報の特性に基づいて当該判別対象物の材
質を判別することである。また、上記の課題を解決する
ための第4の手段は、図4に示すように、まずステップ
40において、照明光源により選別対象物を照射し、次
のステップ41で前記照明光源と前記選別対象物との間
に介装された遮蔽物の影像を、前記照明光源の照射面に
対向して配置された画像入力手段で撮像する。
【0009】そして、ステップ42で、前記画像入力手
段で撮像された前記遮蔽物の影像を画像処理して得られ
た前記影像の乱れを解析し、次のステップ43で、解析
された前記乱れの特性に基づいて当該判別対象物の材質
を判別することである。
【0010】
【作用】本発明の材質判別方法によれば、判別対象物が
持つ各種の特性を利用することで材質の判別が可能とな
り、例えば、選別が困難だったガラスとプラスチックと
の選別を自動的に行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図面に基づい
て説明する。表1はガラス及びプラスチックの熱伝導率
を示しており、表2はガラス及びプラスチックの比熱容
量を示している。表1及び表2に示すように、ガラスと
プラスチックでは熱伝導率及び比熱容量に違いがあり、
温まりやすさ冷めやすさがそれぞれ異なる。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】 即ち、ガラスはプラスチックに比べて熱伝導率が大きい
ので、プラスチックと比べると温まりやすくて冷えやす
いという性質の違いがあり、またガラスはプラスチック
に比べて比熱容量が小さいので、プラスチックと比べる
とわずかな熱容量を加えるだけで温まりやすく、わずか
な熱容量を奪うだけで冷えやすいという性質の違いがあ
る。
【0014】そこで、ガラス又はプラスチックの判別対
象物の表面を一定時間温めて、或いは冷やして、その後
の表面温度の変化の違いによって判別対象物を判別する
ことができる。図5は、本発明の第1の実施例の構成図
である。図5において、50はフラッシュライト、51
〜53は放射温度計、54はニューロコンピュータ、5
5はニューラルネットワーク、56はベルトコンベア、
57は判別対象物である。
【0015】フラッシュライト50は、一定時間に一定
熱量を発生することができ、判別対象物56の表面を温
める。放射温度計51〜53は、フラッシュライト50
の照射によって温められた判別対象物の表面温度を測定
する。なお、フラッシュライト50照射後の判別対象物
の表面温度の時間変化を求めるために、複数の放射温度
計51〜53はベルトコンベア55に沿って等間隔に設
置されている。
【0016】ニューロコンピュータ54は、材質の表面
温度の時間的変化データを材質ごとに予め記憶してお
り、ニューラルネットワーク55によって放射温度計5
1〜53から得られた表面温度データから求められる判
別対象物の表面温度の変化データにより判別対象物の材
質を判定する。ベルトコンベア56は、従来の自動選別
方法で残ったガラス製品及びプラスチック製品等の判別
対象物を、フラッシュライト50を照射し、放射温度計
51〜53で表面温度を測定する過程を経て、判別対象
物の振り分けを自動的に行う選別機構(不図示)まで搬
送する。
【0017】以上の構成において判別方法について説明
する。図6は、本発明の第1の実施例で、判別方法を示
すフロー図である。まず、ベルトコンベア56に載せら
れて一定速度で移動している判別対象物57に対して、
フラッシュライト50を照射し、判別対象物の表面を温
める(ステップ60)。
【0018】次に、フラッシュライト50の照射で温め
られた判別対象物がベルトコンベア56に載せられて放
射温度計51の前を通過する際に、放射温度計51によ
って判別対象物の表面温度が測定される。その後、ベル
トコンベア56に載せられた判別対象物が等間隔ごとに
設置された放射温度計52及び53の前を通過するごと
に、放射温度計52及び53は、判別対象物の表面温度
を測定し、放射温度計51〜53での測定結果をニュー
ロコンピュータ54に入力する(ステップ61)。
【0019】ニューロコンピュータ54では、判別対象
物であるガラス及びプラスチックの温度の時間変化特性
を予め学習したニューラルネットワーク55を用いて、
放射温度計51〜53から得られた温度データから、判
別対象物がガラスかプラスチックかを判定する(ステッ
プ62)。ニューロコンピュータ54での判定結果は、
振り分け作業を自動的に行う選別機構に送達され、そこ
で判別対象物が自動的に選別される(ステップ63)。
【0020】なお、上記実施例ではフラッシュライト5
0照射後、判別対象物の表面温度の時間変化を求めるた
めに、ベルトコンベア56に沿って複数の放射温度計5
1〜53を等間隔に設置し、且つベルトコンベア上の判
別対象物を一定速度で移動させているが、ベルトコンベ
アによる移動速度を制御することによって、一台の放射
温度計で判別対象物の表面温度の時間変化を求めるよう
にすることも可能である。
【0021】また、判別対象物を温める手段として上記
実施例ではフラッシュライトを用いたが、一定の短時間
で判別対象物を温める熱源であれば、これに限られるも
のではない。さらにまた、判別対象物の表面温度を測定
する手段として上記実施例では放射温度計を用いたが、
赤外線カメラ等の表面温度を測定できるものであれば、
これに限られるものではない。
【0022】それから上記実施例では、フラッシュライ
トによって判別対象物の表面を温めて、その後の温度変
化によって判別対象物の材質を判定していたが、判別対
象物の表面を冷やして、その後の温度変化によって判別
対象物の材質を判定してもよく、その際判別対象物を冷
やす手段としては、冷気体を一定時間当ててもよく、一
定の短時間で判別対象物を冷やす冷却体であれば、これ
に限られるものではない。
【0023】次に、本発明の第2の実施例を図面に基づ
いて説明する。一般にガラス製品は金属イオンによって
着色され、プラスチック製品は染料によって着色されて
いるので、ガラス及びプラスチックを透過する透過光の
分光スペクトルは異なる。図17乃至図19は、ガラス
及びプラスチックを透過した光の分光スペクトルである
透過率の変化をガラス及びプラスチックの色別にそれぞ
れ示しており、縦軸は透過率、横軸は波長を表してい
る。
【0024】ただし、ガラス製品とプラスチック製品と
では肉厚部の厚さの違いにより透過率が異なるので、ガ
ラスとプラスチックとで透過率の最大値が一致するよう
に正規化して表示してある。また、同系色の複数の試料
に対スル測定結果を同軸座標上に示してある。図20乃
至図22は、図17乃至図19に示された透過率の変化
を透過率の傾きで表し、ガラス及びプラスチックの色別
にそれぞれ示しており、縦軸は透過率の傾き、横軸は波
長を表している。
【0025】図20乃至図22に示されたように、プラ
スチックの方がガラスに比べて透過率の傾きの変化が激
しいので、この違いによってガラスとプラスチックとを
判別することができ、しかも色の違いにより透過率の傾
きの変化が異なるのでガラス及びプラスチックの色も判
別することができる。以上のように、ガラスとプラスチ
ックの透過率の変化及び透過率の傾きの変化をそれぞれ
色別に記憶させておき、判別対象物の透過率の変化及び
透過率の傾きの変化との比較を行うことによって判別対
象物の材質及び色を判定する。
【0026】図7は、本発明の第2の実施例の構成図で
ある。図7において、70は面光源、71は分光透過率
計、72はニューロコンピュータ、73はニューラルネ
ットワーク、74はベルトコンベア、75は判別対象
物、76は暗室である。面光源70は、全ての波長を含
む標準光を判別対象物75の全体に照射する光源であ
る。
【0027】分光透過率計71は、面光源70から照射
され判別対象物75を透過した透過光の分光スペクトル
を検出する。なお、分光透過率計は判別対象物75を透
過した透過光の分光スペクトルを検出するために判別対
象物75を中心に面光源70に対向して配置されてい
る。ニューロコンピュータ72は、材質ごとに分光スペ
クトルを予め記憶しており、ニューラルネットワーク7
3によって分光透過率計71で検出された分光スペクト
ルから判別対象物75の材質及び色を判定する。
【0028】ここで、分光スペクトルは判別対象物の色
によって様々なので、ニューロコンピュータ72には、
様々な色をしたガラス及びプラスチックの分光スペクト
ルを学習させておく。ベルトコンベア74は、従来の自
動選別方法で残ったガラス製品及びプラスチック製品等
の判別対象物75を、分光スペクトルを検知する過程を
経て、判別対象物の振り分けを自動的に行う選別機構
(不図示)まで搬送する。
【0029】なお、面光源70及び分光透過率計71は
暗室76に設置し、判別対象物74を透過する透過光の
分光スペクトルの検知を高精度に行えるようにしてい
る。以上の構成において判別方法について説明する。図
8は、本発明の第2の実施例の判別方法を示すフロー図
である。ベルトコンベア74に載せて搬送されてきた判
別対象物75に対して、面光源70から標準光を照射し
(ステップ80)、判別対象物を透過した透過光の分光
スペクトルを分光透過率計71で検知し(ステップ8
1)、分光透過率計での検知結果はニューロコンピュー
タ72へ入力される。
【0030】ニューロコンピュータ72では、分光透過
率計で検知された分光スペクトルと予め記憶させておい
たガラス及びプラスチックの分光スぺクトルとをニュー
ラルネットワーク73を用いて、判別対象物の材質がガ
ラス、或いはそれ以外の物であるかを判定し、且つガラ
スについては色まで判定する(ステップ82)。ニュー
ロコンピュータ54での判定結果は、振り分け作業を自
動的に行う選別機構に送達され、そこで判別対象物が自
動的に選別される(ステップ83)。
【0031】なお、判別対象物に照射される光源として
上記実施例では標準光源を用いているが、全ての波長を
含む光を発する光源、例えば常用光源や白色光源でもよ
い。また、判別対象物を透過した透過光の分光スペクト
ルを検知する手段として上記実施例では分光透過率計を
用いてるが、分光スペクトルを検知する分光測色器であ
れば、これに限られるものではない。
【0032】次に、本発明の第3の実施例を図面に基づ
いて説明する。判別対象物であるガラス瓶等のガラス製
品とペットボトル等のプラスチック製品との違いの一つ
として、判別対象物の肉厚部の厚さの違いがあり、一般
にガラス製品はプラスチック製品より肉厚部が厚くでき
ている。ガラス製品或いはプラスチック製品の肉厚部の
厚さは、照明光源を背景にして見た判別対象物の中央内
部と肉厚部を透過する透過光の強さが違うので、透過光
の色の濃い部分の幅となって現れる。
【0033】そこで、照明光源を背景にした判別対象物
を画像入力手段の一つであるTVカメラで撮像し、画像
処理装置でその画像の色相、彩度、明度の演算を行い、
判別対象物の中央内部付近から肉厚部のエッジ部までの
色相、彩度、明度の変化により判別対象物の肉厚部の厚
さを認識し、この肉厚部の厚さの違いにより判別対象物
を判別する。
【0034】図11及び図12はカメラによる撮像画面
であり、図11は撮像された判別対象物全体を示す画面
であり、図12は図11の点線で囲まれた部分112を
切り出した画面である。図11及び図12において、判
別対象物110(図12では120)の黒く(図中、斜
線で示す)示した部分111(図12では121)が判
別対象物の肉厚部を示している。
【0035】また、図23乃至図28は着色された材質
ごとの色相、彩度、明度の変化を示す図である。ここ
で、縦軸は色相、彩度、明度を示しており、各度合いの
変化を相対的に表し、横軸は図12の点線で示された判
別対象物の中央内部付近Aから肉厚部のエッジ部Bまで
の距離を示しており、画素のドット数であるピクセル数
で表している。
【0036】図23乃至図28に示されたように肉厚部
分では色相、彩度、明度は大きく変化し、しかも変化す
る幅がガラスとプラスチックの材質の違いによって異な
り、色相が色の違いによって異なっている。以上のよう
に、ガラス製品とプラスチック製品との肉厚部の厚さの
違いを、判別対象物であるガラス製品或いはプラスチッ
ク製品を透過する透過光の色相、彩度、明度といった色
情報の変化の違いによって判断し、これによってガラス
とプラスチックとを判別することができ、しかもガラス
及びプラスチックの色も判別することができる。
【0037】図9は、本発明の第3の実施例の構成図で
ある。図9において、90は面光源、91はTVカメ
ラ、92は画像処理装置、93はニューロコンピュー
タ、94はニューラルネットワーク、95はベルトコン
ベア、96は判別対象物、97は暗室である。面光源9
0は、判別対象物96の全体に光を照射する光源であ
る。
【0038】TVカメラ91は、面光源90から照射さ
れ判別対象物96を透過した透過光を撮像する。なお、
TVカメラ91は判別対象物96を透過した透過光を撮
像するために判別対象物96を中心に面光源90に対向
して配置されている。画像処理装置92は、TVカメラ
91で撮像された画像から図12に示すような判別対象
物の中央内部付近から肉厚部のエッジ部分までの画像を
切りだし、その色相、彩度、明度の演算を行う。
【0039】ニューロコンピュータ93は、判別対象物
と同じ形態をしたサンプルの色相、彩度、明度の変化を
予め記憶しており、ニューラルネットワーク94によっ
て画像処理装置92における色相、彩度、明度の演算結
果から判別対象物96の材質及び色を判定する。ここ
で、判別対象物の中央内部付近からエッジ部分にかけて
の色相、彩度、明度の変化はTVカメラ91による撮像
状態により変わるので、ニューロコンピュータ93に
は、様々な撮像状態での色相、彩度、明度の変化を学習
させておく。
【0040】ベルトコンベア95は、従来の自動選別方
法で残っガラス製品及びプラスチック製品等の判別対象
物の96を、TVカメラ91による撮像過程を経て、判
別対象物の振り分けを自動的に行う選別機構(不図示)
まで搬送する。なお、面光源90及びTVカメラ91は
暗室97に設置し、判別対象物96の撮像が高品質に行
えるようにしている。
【0041】以上の構成において判別方法について説明
する。図10は、本発明の第3の実施例の判別方法を示
すフロー図である。ベルトコンベア95に載せて搬送さ
れてきた判別対象物96に対して、面光源90を照射し
(ステップ100)、判別対象物をTVカメラ91で撮
像し(ステップ101)、TVカメラ91で撮像された
画像は画像処理装置92へ入力される。
【0042】画像処理装置92では、TVカメラで撮像
された画像の中から判別対象物のエッジ部を切り出し
(ステップ102)、切り出された画像の色相、彩度、
明度の演算を行い(ステップ103)、各演算結果はニ
ューロコンピュータ93へ入力される。ニューロコンピ
ュータ93では、複数のサンプルの色相、彩度、明度の
変化を予め学習したニューラルネットワーク94を用い
て、画像処理装置にて演算された判別対象物の中央内部
付近からエッジ部分への色相、彩度、明度の変化から、
判別対象物の材質がガラス、或いはそれ以外の物である
かを判定し、且つガラスについては色まで判定する(ス
テップ104)。
【0043】ニューロコンピュータ93での判定結果
は、振り分け作業を自動的に行う選別機構に送達され、
そこで選別対象物が自動的に選別される(ステップ10
5)。次に、本発明の第4の実施例を図面に基づいて説
明する。判別対象物であるガラス瓶等のガラス製品とペ
ットボトル等のプラスチック製品との違いとして、ガラ
ス製品はプラスチック製品より肉厚部が厚くできている
とともに、ガラス製品の肉厚部には不均一なところがあ
る。
【0044】そこで、ガラス又はプラスチックの判別対
象物を通して見た背後の画像の乱れはガラスの方が大き
く、この画像の乱れの度合いによって判別対象物を判別
することができる。図13は、本発明の第4の実施例の
構成図である。図13において、130は面光源、13
1は格子縞、132はTVカメラ、133は画像処理装
置、134はベルトコンベア、135は判別対象物、1
35は暗室である。
【0045】面光源130は、判別対象物135の全体
に光を照射する光源であり、その照射表面上に格子縞1
31が描かれている。TVカメラ132は、面光源13
0から照射され判別別象物135を透過した格子縞の影
像を撮像する。なお、TVカメラ132は判別対象物1
35を透過した格子縞の影像を撮像するために判別対象
物135を介して面光源130に対向して配置されてい
る。
【0046】画像処理装置133は、TVカメラ132
で撮像された格子縞131の影像の乱れを解析し、判別
対象物135の材質を判定する。ベルトコンベア134
は、従来の自動選別方法で残ったガラス製品及びプラス
チック製品等の判別対象物を、TVカメラ132でによ
る撮像過程を経て、判別対象物の振り分けを自動的に行
う選別機構(不図示)まで搬送する。
【0047】なお、面光源130、格子縞131、及び
TVカメラ132は暗室136に設置し,判別対象物1
35を透過した格子縞131の影像の撮像が高品質に行
えるようにしている。以上の構成において判別方法につ
いて説明する。図14は、本発明の第4の実施例の判別
方法を示すフロー図である。
【0048】ベルトコンベア134に載せて搬送されて
きた判別対象物135に対して、照射表面上に格子縞の
ある面光源を照射し(ステップ140)、判別対象物を
透過した格子縞の影像をTVカメラ132で撮像し(ス
テップ141)、TVカメラで撮像された画像は画像処
理装置133へ入力される。画像処理装置133では、
TVカメラで撮像された画像を画像処理し、格子縞の影
像の乱れの度合いを解析し(ステップ142)、その解
析結果によって判別対象物の材質がガラス、或いはそれ
以外の物であるかを判定する(ステップ143)。
【0049】画像処理装置133での判定結果は、振り
分け作業を自動的に行う選別機構に送達することよって
判別対象物が自動的に選別される(ステップ144)。
なお、上記実施例では判別対象物を通して見る背後の画
像として格子縞を用いているが、画像の乱れの度合いを
解析できるものであれば、これに限られるものではな
い。
【0050】さらに、判別精度を上げるために前記実施
例の方法を併用した本発明の第5の実施例を図面に基づ
いて説明する。図15は、本発明の第5の実施例の構成
図である。図15において、150は面光源、151は
分光透過率計、152はTVカメラ、153は画像処理
装置、154はニューロコンピュータ、155はニュー
ラルネットワーク、156はベルトコンベア、157は
判別対象物、158は暗室である。
【0051】面光源150、分光透過率計151、及び
ベルトコンベア156は、それぞれ本発明の第2の実施
例における図7の面光源70、分光透過率計71、及び
ベルトコンベア74と同様のものであり、TVカメラ1
52と画像処理装置153は、本発明の第3の実施例に
おける図9のTVカメラ91及び画像処理装置92と同
様のものである。
【0052】ニューロコンピュータ154は、材質ごと
の分光スペクトルと判別対象物と同じ形態をしたサンプ
ルの色相、彩度、明度の変化を予め学習しており、ニュ
ーラルネットワーク155によって分光透過率計152
で検出された分光スペクトル及び画像処理装置153で
の色相、彩度、明度の演算結果から判別対象物157の
材質及び色を判定する。
【0053】ここで、分光スペクトルは判別対象物の色
によって様々であり、また判別対象物の中央内部付近か
らエッジ部分にかけての色相、彩度、明度の変化はTV
カメラ151による撮像状態により変わるので、ニュー
ロコンピュータ154には、様々な色をしたガラス及び
プラスチックの分光スペクトル、及び様々な撮像状態で
の色相、彩度、明度の変化を学習させておく。
【0054】以上の構成において判別方法について説明
する。図16は、本発明の第5の実施例の判別方法を示
すフロー図である。ベルトコンベア156に載せて搬送
されてきた判別対象物157に対して、面光源150か
ら標準光を照射し(ステップ160)、判別対象物を透
過した透過光の分光スペクトルを分光透過率計151で
検知する(ステップ161)とともに判別対象物をTV
カメラ152で撮像する(ステップ162)。
【0055】分光透過率計151での検知結果はニュー
ロコンピュータ154へ入力され、TVカメラ151で
撮像された画像は画像処理装置153へ入力される。画
像処理装置153では、TVカメラ152で撮像された
画像の中から判別対象物のエッジ部を切り出し(ステッ
プ163)、切り出された画像の色相、彩度、明度の演
算を行い(ステップ164)、各演算結果をニューロコ
ンピュータ154へ入力される。
【0056】ニューロコンピュータ154では、ニュー
ラルネットワーク155を用いて、分光透過率計で検知
された分光スペクトル及び画像処理装置にて演算された
色相、彩度、明度の変化から判別対象物の材質がガラ
ス、或いはそれ以外の物であるかを判定し、且つガラス
については色まで判定する(ステップ165)。ニュー
ロコンピュータ154での判定結果は,振り分け作業を
自動的に行う選別機構(不図示)に送達され、そこで判
別対象物が自動的に選別される(ステップ166)。
【0057】なお、上記実施例では、分光スペクトル及
び色相、彩度、明度といった透過光の色情報によって判
別対象物を選別しているが、この組合せに限られるもで
はなく、本発明の第1〜第4の実施例の中から任意の実
施例を組み合わせてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、判
別対象物の材質の判別を自動的に行うことができ、例え
ば、今まで人手に頼っていたガラスとプラスチックとの
選別を自動化することができるので、不燃性廃棄物の選
別処理の作業性が大いに図れるという効果がある。
【0059】また、本発明によれば、ガラス瓶を再利用
する上で好都合なガラスの色分けも行うことができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の発明の原理説明図であ
る。
【図2】本発明における第2の発明の原理説明図であ
る。
【図3】本発明における第3の発明の原理説明図であ
る。
【図4】本発明における第4の発明の原理説明図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施例の構成図である。
【図6】本発明の第1の実施例の判別方法フロー図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例の構成図である。
【図8】本発明の第2の実施例の判別方法フロー図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施例の構成図である。
【図10】本発明の第3の実施例の判別方法フロー図で
ある。
【図11】本発明の第3の実施例のカメラによる撮像画
面その1である。
【図12】本発明の第3の実施例のカメラによる撮像画
面その2である。
【図13】本発明の第4の実施例の構成図である。
【図14】本発明の第4の実施例の判別方法フロー図で
ある。
【図15】本発明の第5の実施例の構成図である。
【図16】本発明の第5の実施例の判別方法フロー図で
ある。
【図17】無色透明のガラス及びプラスチックの透過率
の変化を示す図である。
【図18】緑色のガラス及びプラスチックの透過率の変
化を示す図である。
【図19】青色のガラス及びプラスチックの透過率の変
化を示す図である。
【図20】無色透明のガラス及びプラスチックの透過率
の傾きの変化を示す図である。
【図21】緑色のガラス及びプラスチックの透過率の傾
きの変化を示す図である。
【図22】青色のガラス及びプラスチックの透過率の傾
きの変化を示す図である。
【図23】透明ガラスの色相、彩度、明度の変化を示す
図である。
【図24】緑ガラスの色相、彩度、明度の変化を示す図
である。
【図25】薄青ガラスの色相、彩度、明度の変化を示す
図である。
【図26】透明プラスチックの色相、彩度、明度の変化
を示す図である。
【図27】緑プラスチックの色相、彩度、明度の変化を
示す図である。
【図28】薄青プラスチックの色相、彩度、明度の変化
を示す図である。
【符号の説明】
10・・・判別対象物の加熱又は冷却過程 11・・・表面温度の検知過程 12・・・材質の判別過程
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 判別対象物の表面に一定時間熱量を加え
    る手段、或いは判別対象物の表面から一定時間熱量を奪
    う手段により、当該判別対象物の表面を加熱、或いは冷
    却し(10)、 前記加熱手段によって温められた、或いは前記冷却手段
    によって冷やされた当該判別対象物の表面温度を、表面
    温度検知手段により検知し(11)、 前記表面温度検知手段によって得られた当該判別対象物
    の表面温度の変化特性に基づいて当該判別対象物の材質
    を判別する(12)、 ことを特徴とする材質判別方法。
  2. 【請求項2】 複数の波長を有する光を発する光源によ
    り選別対象物を照射し(20)、 前記光源から照射され前記選別対象物を透過した複数の
    波長を有する透過光の分光スペクトルを、前記光源の照
    射面に対向して配置された光検知手段により検知し(2
    1)、 前記光検知手段によって得られた前記透過光の分光スペ
    クトルの特性に基づいて当該判別対象物の材質を判別す
    る(22)、 ことを特徴とする材質判別方法。
  3. 【請求項3】 照明光源により選別対象物を照射し(3
    0)、 前記照明光源で照射され前記判別対象物を透過した透過
    光を、前記照明光源の照射面に対向して配置された画像
    入力手段で撮像し(31)、 前記画像入力手段で撮像された前記透過光の画像を画像
    処理して得られた前記透過光の色情報を解析し(3
    2)、 解析された前記色情報の特性に基づいて当該判別対象物
    の材質を判別する(33)、 ことを特徴とする材質判別方法。
  4. 【請求項4】 照明光源により選別対象物を照射し(4
    0)、 前記照明光源と前記選別対象物との間に介装された遮蔽
    物の影像を、前記照明光源の照射面に対向して配置され
    た画像入力手段で撮像し(41)、 前記画像入力手段で撮像された前記遮蔽物の影像を画像
    処理して得られた前記影像の乱れを解析し(42)、 解析された前記乱れの特性に基づいて当該判別対象物の
    材質を判別する(43)、 ことを特徴とする材質判別方法。
JP1487593A 1993-02-01 1993-02-01 材質判別方法 Withdrawn JPH06229957A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1487593A JPH06229957A (ja) 1993-02-01 1993-02-01 材質判別方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1487593A JPH06229957A (ja) 1993-02-01 1993-02-01 材質判別方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06229957A true JPH06229957A (ja) 1994-08-19

Family

ID=11873193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1487593A Withdrawn JPH06229957A (ja) 1993-02-01 1993-02-01 材質判別方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06229957A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001013089A1 (fr) * 1999-08-13 2001-02-22 Morinaga Milk Industry Co., Ltd. Procede et dispositif de determination de la fluidite d'un fluide dans un receptacle
US6522149B2 (en) 2000-05-15 2003-02-18 Nec Corporation Method and apparatus for identifying plastics
JP2007218878A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Tokyo Institute Of Technology ガス検知管撮影装置、ガス検知管測定装置、ガス濃度測定システムおよびその方法
WO2020137488A1 (ja) * 2018-12-26 2020-07-02 オムロン株式会社 画像検査システム設計装置、画像検査システム設計方法及び画像検査システム設計プログラム
KR20230138788A (ko) * 2022-03-24 2023-10-05 주식회사 델타봇 지능형 재활용 플라스틱 선별 로봇 시스템

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001013089A1 (fr) * 1999-08-13 2001-02-22 Morinaga Milk Industry Co., Ltd. Procede et dispositif de determination de la fluidite d'un fluide dans un receptacle
US6715915B1 (en) 1999-08-13 2004-04-06 Morinaga Milk Industry Co., Ltd. Fluidity determination method of a packed fluid and device used in the same
US6522149B2 (en) 2000-05-15 2003-02-18 Nec Corporation Method and apparatus for identifying plastics
JP2007218878A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Tokyo Institute Of Technology ガス検知管撮影装置、ガス検知管測定装置、ガス濃度測定システムおよびその方法
WO2020137488A1 (ja) * 2018-12-26 2020-07-02 オムロン株式会社 画像検査システム設計装置、画像検査システム設計方法及び画像検査システム設計プログラム
JP2020106936A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 オムロン株式会社 画像検査システム設計装置、画像検査システム設計方法及び画像検査システム設計プログラム
KR20230138788A (ko) * 2022-03-24 2023-10-05 주식회사 델타봇 지능형 재활용 플라스틱 선별 로봇 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11830179B2 (en) Food inspection assisting system, food inspection assisting apparatus and computer program
EP0284630B1 (en) Method for detection of surface defects
US10890537B2 (en) Appearance inspection device, lighting device, and imaging lighting device
EP1931973B1 (en) Method and apparatus for visually inspecting an object
US7369240B1 (en) Apparatus and methods for real-time adaptive inspection for glass production
EP1241467B1 (en) Inspection device and system for inspecting foreign matters in liquid filled in transparent container
JPH08509417A (ja) 材料部分の選別方法および装置
WO2012074372A2 (en) A system for fruit grading and quality determination
JPH0321235B2 (ja)
JP2002513463A (ja) 成形容器内の応力検出システムおよび方法
JP2009115613A (ja) 異物検査装置
JP5591849B2 (ja) 異物検査装置、異物検査プログラム、異物検査方法
JP2008249569A (ja) 外観検査システム
JP2022088495A (ja) 教師データ生成方法および異物検査装置ならびに異物検査方法
JPH06229957A (ja) 材質判別方法
JP2000180369A5 (ja)
CA3140502A1 (en) Method and apparatus for analysing metal powder
JP2004245695A (ja) 画像処理方法と異物検出装置
TWM467056U (zh) 光學檢測生化試片之裝置
JP5063235B2 (ja) 錠剤検査装置及びptp包装機
JPH05126761A (ja) 空びん分別装置
US20050017186A1 (en) Method and means for detecting internal larval infestation in granular material
JP4788870B2 (ja) 不良検査装置及びptp包装機
JPH10160676A (ja) 米粒検査装置
JP3176330B2 (ja) 減光フィルタを用いた色識別方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000404