JPH08154439A - 田植機 - Google Patents

田植機

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JPH08154439A
JPH08154439A JP33155494A JP33155494A JPH08154439A JP H08154439 A JPH08154439 A JP H08154439A JP 33155494 A JP33155494 A JP 33155494A JP 33155494 A JP33155494 A JP 33155494A JP H08154439 A JPH08154439 A JP H08154439A
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JP
Japan
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seedling
frame
seedling planting
portions
bbf
Prior art date
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Application number
JP33155494A
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English (en)
Inventor
Takuya Okada
岡田  卓也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 多条植え田植機の苗植付作業機の左右幅を縮
小する。 【構成】 苗植付装置160へ伝動する伝動フレーム6
0が、左右方向に設けた左右フレーム部RLFと、そこ
から前後方向に設けた複数の前後フレーム部BBFとか
らなる田植機において、植付条数を偶数nとした場合
に、前記前後フレーム部BBFを左右並列に(n/2+
1)体設け、左右最外側の前後フレーム部を除く中間部
の前後フレーム部には左右両側に植付装置160をそれ
ぞれ1組づつ設け、左右最外側の前後フレーム部には、
外側に1組の苗植付装置を設け、かつ左右最外側の前後
フレーム部は、使用時には左右フレーム部側の端部は左
右内側に位置し、苗植付装置側の端部は左右外側に位置
する平面視でクランク状の形状とし、非使用時にはその
左右フレーム部側の端部を支点にして苗植付装置ごと左
右内側へ回動可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗植付作業機の左右幅
を縮小可能に構成した田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】田植機において左右に最も張り出してい
るのは苗植付作業機の苗載台部分であるから、苗載台の
最外端条部分を折りたたみ可能に構成することにより、
運搬時や格納時に苗植付作業機の左右幅を縮小できるよ
うにした8条植え田植機が開発されている。例えば、苗
載台の最外端条部分を折りたたむことにより、平均的な
荷台広さの2トン積みトラックに積載することが可能と
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、一般に実用化さ
れている田植機の多くは8条植えまでであったが、農業
経営の大規模化に伴い10条植えを超える多条植え田植
機の開発が不可欠となっている。このような多数条植え
田植機となると、特に苗植付作業機の左右幅が大きくな
るが、やはり2トン積み程度のトラックに積載可能であ
って欲しいという要望が大きい。
【0004】例えば10条植え田植機の場合、苗載台に
ついては、外側から2条分づつの苗載せ部分を折りたた
むことにより2トン積みトラックに積載可能な左右幅と
なる。しかしながら、最外側の苗植付装置やそれを支持
するフレームの左右端部は、折りたたんだ苗載台よりも
大きく左右に張り出しているため、2トン積みトラック
の荷台からはみ出してしまう。そこで、苗植付装置が設
けられている部分の左右幅も縮小できるようにする必要
が生じてきた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかる田植機は、左右並列に配した複数の苗植付装置
を支持するとともに、それら苗植付装置へ伝動する伝動
フレームが、左右方向に設けた左右フレーム部と、該左
右フレーム部から前後方向に設けた複数の前後フレーム
部とからなる田植機において、植付条数を偶数nとした
場合に、前記前後フレーム部を左右並列に(n/2+
1)体設け、左右最外側の前後フレーム部を除く中間部
の前後フレーム部には左右両側に植付装置をそれぞれ1
組づつ設けるとともに、左右最外側の前後フレーム部に
は、その外側に1組の苗植付装置を設け、かつ左右最外
側の前後フレーム部は、使用時には左右フレーム部側の
端部は左右内側に位置し、苗植付装置側の端部は左右外
側に位置する平面視でクランク状の形状とし、非使用時
にはその左右フレーム部側の端部を支点にして苗植付装
置ごと左右内側へ回動可能な構成としたことを特徴とし
ている。
【0006】
【作用】運搬時や格納時には、左右最外側の前後フレー
ム部をその左右フレーム側の端部を支点として苗植付装
置ごと内側に回動させることにより、苗植付作業機の苗
植付装置が設けられている部分の左右幅を狭くする。
【0007】
【実施例】以下、図面にあらわされた実施例について説
明する。この乗用田植機1は、走行車体2の後部に設け
た昇降リンク装置3に苗植付作業機4を装着してなる。
さらに、必要に応じて施肥装置5が装着される。
【0008】走行車体2は、左右各一対の前輪10,1
0および後輪11,11を備えた四輪車両である。機体
の前部にミッションケース12を配し、該ミッションケ
ースの左右側面部から前輪アクスルフレーム13,13
が左右側方に延び、その端部に前輪ファイナルケース1
4,14が設けられている。この前輪ファイナルケース
14,14の下側に前輪支持ケース15,15が変向可
能に設けられ、その外側部から横向きに突出する前輪車
軸10a,10aに前輪10,10が取り付けられてい
る。また、ミッションケース12の背面部には左右一対
の縦フレーム17,17の前端部が固着され、さらに縦
フレーム17,17の後端部には横フレーム18が固着
されている。そして、横フレーム18の左右中央部に軸
心が前後水平に向いた後輪ローリング軸19が固定状態
で嵌合し、該後輪ローリング軸の突出部に後輪フレーム
20がローリング自在に支持されている。この後輪フレ
ーム20の左右端部に後輪ギヤケース21,21が設け
られ、その外側部から横向きに突出する後輪車軸11
a,11aに後輪11,11が取り付けられている。ミ
ッションケース12内の後輪駆動用動力は、伸縮自在な
後輪駆動軸23,23によって後輪ギヤケース21,2
1に伝動される。
【0009】エンジン30は縦フレーム17,17の上
に設けられている。エンジン出力軸30aの回転動力
は、第1ベルト伝動装置31によって油圧ポンプ32の
駆動軸32aに一旦伝動され、さらにそこから無段変速
式の第2ベルト伝動装置33によってミッションケース
入力軸12aに伝えられる。また、エンジン30の上に
取り付けられたオルタネータ35へは、第2エンジン出
力軸30bから第3ベルト伝動装置36によって伝動さ
れる。
【0010】機体上部には、前寄りの位置に前輪10,
10を操向するハンドル40が設けられ、その後方で、
エンジン10の上側を覆うエンジンカバー41の上に座
席42が設置されている。ハンドル40の下方部はポス
トカバー44で覆われ、その上部に各種作動状態を表示
する表示パネル43が設けられている。エンジンカバー
41およびポストカバー44の周囲は、操縦者が自由に
歩行できる水平状のメインステップ45になっている。
メインステップ45の後部45aは、後輪11,11と
干渉しないように高くなっている。さらに、メインステ
ップ45の左右両側には、ステップ面がメインステップ
45とほぼ同レベルとなるように拡張ステップ46,4
6が設けられている。これら拡張ステップ46,46
も、メインステップ45と同様に後部46a,46aが
高くなっている。左右の拡張ステップ46,46は、平
面視で後輪11,11よりも外方に位置し、かつ後記苗
載台80の左右折りたたみ部分80−1,80−2,8
0−9,80−10よりも内側に位置するように設けら
れている。さらに、拡張ステップ46,46の下側に
は、機体左右側からステップ上に乗り降りするときに使
用する昇降ステップ47,47が設けられている。な
お、機体前側から直接メインステップ45上に乗り降り
することも可能である。
【0011】また、機体の前部左右両側には苗植付作業
機4に補給する苗を載せておく予備苗載台48,48が
設けられている。この予備苗載台48は、拡張ステップ
46の前側に設けた予備苗載せ台フレーム200に支持
ポスト201を垂直に立設し、該支持ポストに苗枠フレ
ーム202を垂直軸回りに回動自在に装着して設け、該
苗枠フレームに複数段の苗枠203,…が所定間隔で取
り付けられている。各苗枠203,…は、左右中心部を
支点にしてその左右両翼部を上側に折りたためるように
なっている。
【0012】昇降リンク装置3は、縦フレーム17,1
7の後端部に固定して設けたリンクベース50に回動自
在に取り付けられている上リンク51および下リンク5
2,52を備え、これら上下リンクの後端部に縦リンク
53が連結されている。そして、縦リンク53の下端部
から後方に突出する軸受部に苗植付作業機側に固着した
連結軸54が回転自在に挿入連結され、苗植付作業機4
が進行方向に対して左右に回動自在に装着される。昇降
リンク装置駆動用の油圧シリンダ56は、その基部側が
縦フレーム17,17に固着した支持部材(図示せず)
に枢支され、そのピストンロッド側が上リンク51の基
部に一体に設けたスイングアーム57の下端部に連結さ
れている。油圧シリンダ56を伸縮させると昇降リンク
装置3が昇降作動し、苗植付作業機4が一定姿勢のまま
昇降するようになっている。この油圧シリンダ56は苗
植付作業機4に設けた油圧バルブ58によって切替制御
される。
【0013】苗植付作業機4は10条植えの構成で、フ
レームと伝動ケースを兼ねる伝動フレーム60、苗を載
せておく苗載台80、該苗載台上の苗を圃場面に植え付
ける計10組の苗植付装置160,…等を備えている。
【0014】伝動フレーム60は、左右方向に設けた左
右フレーム部RLFから6本の前後フレーム部BBF1
〜BBF6を後方に向けて設けた構造をしている。な
お、中央部の前後フレーム部BBF2〜BBF5は平面
視で直線状であるが、最外側の前後フレーム部BBF
1,BBF6は前後フレーム部側の前端部は左右内側に
位置し、苗植付装置側の後端部は左右外側に位置するク
ランク状をしている。そして、内側4本の前後フレーム
部BBF2〜BBF5の後部左右両側と、最外側の前後
フレーム部BBF1,BBF6の後部左右外側に1組づ
つ、計10組の苗植付装置160,…が左右等間隔で設
けられている。
【0015】実際には、伝動フレーム60は、苗載台駆
動ケース61と、6体の植付伝動ケース62−1〜62
−6と、2本の連結パイプ63,63とを組み合わせて
なる。すなわち、左右中央部に位置する苗載台駆動ケー
ス61の下部左右両側面に植付伝動ケース62−3,6
2−4の前端部分内面が連結され、該植付伝動ケース6
2−3,62−4の前端部分外面に連結パイプ63,6
3を介して植付伝動ケース62−2,62−5の前端部
分内面が連結され、さらに該植付伝動ケース62−2,
62−5の前端部分外面に最外側の植付伝動ケース62
−1,62−6の前端部分内面が連結されている。よっ
て、苗載台駆動ケース61の下部と連結パイプ63,6
3と植付伝動ケース62ー1〜62ー6の前端部分とで
左右フレーム部RLFを構成し、植付伝動ケース62ー
1〜62ー6の前端部分よりも後側の部分で前後フレー
ム部BBF1〜BBF6を構成している。
【0016】最外側の前後フレーム部BBF1,BBF
6を構成する植付伝動ケース62−1,62−6は、前
端部分62a,62aと該前端部分よりも後側のクラン
ク状部分62b,62bとに分離されており、前端部分
62a,62aの後側に一体形成した筒状部分62c,
62cの外周部にクランク状部分62b,62bが回動
自在に嵌合している。よって、前後方向の回動中心軸を
中心にして、最外側条の苗植付装置160,160と一
体にクランク状部分62b,62bを上側に回動させら
れるようになっている。
【0017】走行車体2のミッションケース10から伝
動フレーム60へは、第1植付伝動軸66、植付クラッ
チケース67、第2植付伝動軸68を介して伝動され
る。伝動フレーム60に入力された動力は、左右フレー
ム部RLFの内部に支承されている植付主軸70に伝え
られる。そして、この植付主軸70から中央部の前後フ
レーム部BBF2〜BBF5の後端部に支承されている
苗植付装置取付軸71−2〜71−5へ、チエン72,
…を介して伝動される。また、最外側の前後フレーム部
BBF1(またはBBF6)の後端部に支承されている
苗植付装置取付軸71−1(71−6)へ、ベベルギヤ
G1,G2の組み合わせ、伝動軸73、ベベルギヤG
3,G4の組み合わせ伝動軸74、チエン72を介して
伝動される。なお、植付主軸70から各前後フレーム部
BBF1〜BBF6内の伝動手段への伝動部には条別植
付クラッチ75,…が設けられており、植付条PL1、
植付条PL2,PL3、植付条PL4,PL5、植付条
PL6,PL7、植付条PL8,PL9、及び植付条P
L10の単位で各条の植付け作動と植付け停止を選択可
能である。
【0018】なお、前記連結軸54は苗載台駆動ケース
61の前面中央部に突設されている。また、苗載台駆動
ケース61の左右両側面部からは、一定方向に回転する
苗縦送り駆動軸77と、左右往復動する苗載台左右移動
用の横移動棒78とが突出している。
【0019】苗載台80は、前側が上位となるよう傾斜
して設けられており、その上面が仕切壁81,…によっ
て植付条数分に分割された苗載面80a,…となってい
る。苗載台80は苗載面80a,…の裏側で左右動自在
に支持されている。その支持構造は、苗載面80a,…
の裏面側下部に左右方向に設けた横枠82に係合摺接部
材84,…を固着し、該係合摺接部材を前後フレーム部
BBF2〜BBF5の上に設けた左右に長い支持レール
83に左右に摺動自在に係合させているとともに、前後
フレーム部BBF2〜BBF5に基部を固着して苗載台
支持フレーム85を設け、該苗載台支持フレームの上端
部に取り付けたローラ86,86を苗載面80a,…の
裏面上部に固着した支持枠87のコ字状凹部に係合させ
ている。前記横移動棒78の両端部が連結部材87,8
7を介して下の横枠82に固着した取付部材88,88
に取り付けられており、横移動棒78が左右往復動する
ことにより苗載台80も支持レール83に沿って左右往
復動するようになっている。なお、各苗載面80a,…
の上端部には、延長苗載せ部89,…が苗載面側へ回動
可能に取り付けられている。
【0020】前記支持レール83は、係合摺接部材8
4,…が係合する断面長方形の部位83aと、苗載面8
0a,…上にある苗の下端面を受け止める断面L字状の
部位83bとを一体成形したものであり、各苗載面80
a,…に対応させて10箇所にコ字状に切り欠かれた苗
分割口90,…が形成されている。苗載台80が左右往
復動することにより、苗載面80a,…の下端部に位置
する苗が1株分づつこの苗分割口90,…に順次供給さ
れる。苗載台80の苗を分離する際に、苗植付装置の後
記植付具162がこの苗分割口90を通過する。なお、
苗分割口90の縁部左右側にはゴム製の苗分割案内具9
1,91が取り付けられているとともに、苗分割口90
の縁部前側に植付具162の先端軌跡に沿う形状に形成
された金属線材製のガイド部材92が取り付けられてい
る。
【0021】支持レール83は前後フレーム部BBF2
〜BBF5に固着のブラケット106,…に取り付けら
れ、該ブラケットに回転自在に嵌合している苗取り量調
節棒107を苗取り量調節レバー(図示省略)を用いて
回転させることにより、支持レール83を苗載台80と
平行に上下位置調節可能である。これにより、植付具1
62による苗取り量を調節することができる。
【0022】苗載台80の下部にはベルト式の苗縦送り
装置94,…が各条ごとに設けられており、苗載面80
a,…の下端部に位置する横1列分の苗が全て移植され
ると、苗載面80a,…上の苗を下方に移送するように
なっている。この苗縦送り装置94は、外周部に小突起
が形成された無端の苗送りベルト95を駆動ローラ96
と従動ローラ97に張架させている。駆動ローラ96が
取り付けられているローラ駆動軸96aには駆動アーム
98がラチェット機構99を介して取り付けられてい
る。また、前記苗縦送り駆動軸77には苗縦送り駆動ア
ーム100,…が一体に取り付けられており、該苗縦送
り駆動アームの先端部にローラ101,…が支持されて
いる。苗載台80が左右行程の端部に到達すると、駆動
アーム98がローラ101に接当し、ローラ駆動軸96
aが所定角度回転させられ、これによって苗送りベルト
95が所定量だけ作動するようになっている。ローラ1
01が駆動アーム98から離れると、スプリング103
の張力によって駆動アーム98が駆動前の姿勢に戻る。
従動ローラ97の回転軸97aは、スプリング104に
よって苗送りベルト95を張る方向に引っ張られてい
る。
【0023】また、各苗載面80aの下部には、苗が浮
き上がるのを防止するための苗押え具110が設けられ
ている。この苗押え具110は、両側の仕切壁81,8
1に突設した支柱111,111に取り付けた支持部材
111a,111aに支持されており、図6において実
線で示す苗押え作用状態と同図において鎖線で示す苗押
え非作用状態を選択できるようになっている。その構造
は、支持部材111a,111aに横棒112が回動自
在に支持され、該横棒112に主苗押え棒113,11
3が苗縦送り方向に軸心が向くよう固着され、さらに該
主苗押え棒の下端部が横棒115で連結されている。ま
た、主苗押え棒113,…の間に短い補助苗押え棒11
6が並行して設けられ、その下端部が下側の横棒115
に固着されている。下側の横棒115の左右両端部11
5a,115aは、苗載面80aの下端方向に屈曲して
おり、仕切壁81,81の下端側上面に固着された係止
部材118,118に設けた係合孔118a,118a
に係合させられるようになっている。横棒115の左右
両端部115a,115aを係合孔118a,118a
に係合させれば、苗押え具110が苗押え作用状態に固
定され、上記係合を外して苗押え具110を上側の横棒
112回りに上方へ回動させれば、苗押え具110が苗
押え非作用状態になる。
【0024】さらに、各苗載面80a,…の下端部に
は、最下段に位置する苗の葉を受けて葉が下方に垂れ下
がらないように持ち上げておく抵抗棒119,…も水平
に設けられている。
【0025】ところで、この苗載台80は、中央6条の
部分80−3〜80−8は一体に設けられているが、外
側2条の部分80−1・2,80−9・10はこれとは
別体に設けられ、該外側条部分が内側に反転させて折り
たたみ可能に構成されている。その折りたたみ部の構造
は次のようになっている。
【0026】外側から2番目の条とその内側の条を仕切
る仕切壁81−3,81−9は、内側の部位81aと外
側の部位81bに分割されており、内側の部位81aは
中央部分80−3〜80−7に一体形成され、外側の部
位81bは反転部分80−1・2または80−9・10
に一体形成されている。また、この仕切壁81−3,8
1−9は他の仕切壁よりも苗載面80aに対して高く形
成されている。そして、両部位81a,81bの上端部
に形成した筒状部120a,120b,…に1本の回動
軸121を挿通して設け、この回動軸121を中心とし
て反転部分80−1・2,80−9・10を内側に反転
させ、当該部分をその内側条部分80−3・4,80−
7・8の上に重ね合せた状態に折りたたむようにしてい
る。外側から4番目と5番目の仕切壁81−4,81−
5,81−7,81−8に設けた支柱111,…の頂部
には凹状の支柱受け122,…が固着されており、折り
たたみ状態では折りたたみ部の仕切壁81−1,81−
2,81−10,81−11に設けた支柱111,…の
頂部がこの支柱受け122,…に係合するようになって
いる。
【0027】なお、前記筒状部の配置に関し、筒状部1
20a,120bは上下3組に分けて配置され、上から
120b,120a,120b,120a,120a,
120bの順に並んでいる。また、上2組の筒状部12
0a,120b間には隙間がないが、最下部の筒状部1
20a,120bには隙間Sが設けられている。これは
次の理由による。すなわち、支持レール83のL状部位
83aは側面視で鋭角になっているので、苗載台の最外
端条部分80−1,80−10をそのままの位置では反
転させることができず、L状部位83aとの干渉を避け
るために苗載台の傾斜に沿って隙間S分だけ押し上げた
状態で反転部分80−1・2,80−9・10を反転さ
せるためである。
【0028】苗載台80の展開時には、反転部分80−
1・2,80−9・10を上下2箇所で中央部分80−
3〜80−8に固定する(図11、図12参照)。
【0029】図11における82は前記横枠で、この横
枠は苗載台80の中央部分80−3〜80−8と反転部
分80−1・2,80−9・10の境界部近傍で中央部
分側82aと反転部分側82b,82bに分離してい
る。そして、中央部分側82aの左右両端部に前記取付
部材88,88が固着されているとともに、反転部分側
82b,82bの内端部に取付部材88,88に対向さ
せて固定部材124,124が固着されている。固定部
材124には左右に貫通する丸孔125が穿設され、ま
た取付部材88には前記丸孔125の延長線上にねじ孔
126が穿設されている。先端部にねじが切られた固定
棒127を外側から固定部材124の丸孔125に挿入
し、その先端ねじ部を取付部材88のねじ孔126に螺
合させることにより、反転部分80−1・2(または8
0−9・10)を中央部分80−3〜80−8に固定す
る。なお、固定棒127の適所に小径部127aが形成
されており、苗載台80を折りたたむに際して固定棒1
27をねじ孔126から引き抜くと、この小径部127
aにノックピン128の先端が係合するため、固定棒1
27がそれ以上抜けないようになっている。小径部12
7aの外側の壁面はテーパ状になっているので、固定棒
127を押し込むことはできる。図中の129はノック
ピン128を固定棒側に付勢するスプリングである。
【0030】図12における131は苗載台の裏面上部
に設けた横パイプで、この横パイプも苗載台80の中央
部分80−3〜80−8と反転部分80−1・2,80
−9・10の境界部近傍で中央部分側131aと反転部
分側131bに分離している。そして、中央部分側13
1aの中空部内端側に雄ねじ部材132が嵌装されてい
る。先端部にねじ孔133が形成された固定棒134を
外側から横パイプ131内に挿入し、そのねじ孔133
を雄ねじ部材132に螺合させることにより、反転部分
80−1・2(または80−9・10)を中央部分80
−3〜80−8に固定する。この固定棒134の抜落ち
防止機構は、前記固定棒127のそれと同様で、スプリ
ング136で付勢されたノックピン137を固定棒13
4の小径部134aに係合させるようになっている。
【0031】苗載台の反転部分を展開した場合、反転部
分の苗縦送り装置94−1,94−2と中央部分の苗縦
送り装置94−3、および反転部分の苗縦送り装置94
−9,94−10と中央部分の苗縦送り装置94−8が
それぞれ連動するようになる(図8参照)。すなわち、
中央部分の苗縦送り装置94−3(または94−8)の
ローラ駆動軸96a−3(96a−8)は、その内端部
に駆動アーム98がラチェット機構99を介して取り付
けられ、外端部にクラッチ爪を備えた駆動クラッチ体1
40が一体に取り付けられている。この駆動クラッチ体
140には、反転部分のローラ駆動軸96a−1・2
(96a−9・10)に取り付けた従動クラッチ体14
1が咬み合うようになっている。従動クラッチ体141
は、ローラ駆動軸96a−1・2(96a−9・10)
に一体回転し、かつ軸心方向に摺動可能であり、さらに
スプリング142によって軸端側の付勢されている。し
たがって、両クラッチ体141を連結する際に、双方の
クラッチ爪同士が突き合っても、従動クラッチ体141
が逃げることができるので、両クラッチ体140,14
1の位相が合っていなくても無理なく連結することがで
き、かつ迅速に咬み合い状態になる。
【0032】また、田植機で最も左右幅の広い部材は支
持レール83であるので、支持レール83も端部を折り
曲げて全幅を短縮させられるようになっている。その折
曲げ部の構造は図13乃至図15に示すようになってい
る。
【0033】すなわち、支持レール83は、外側から2
番目の苗分割口90,90の外側近傍位置で中央部分8
3aと末端の折曲げ部分83b,83bに分離され、両
部分83a,83bを芯材150を介して連結してい
る。芯材150の中央部分側端部は支軸151によって
中央部分83aに対して回動自在に取り付けられ、また
折曲げ部分側の端部に設けたピン152が前記支軸15
1に回動自在に設けた回動プレート153の長穴153
に遊嵌している。さらに、中央部分83aと折曲げ部分
83bはスプリング154によって互いに引き合う方向
に引っ張られている。
【0034】支持レール83を伸ばした状態では、芯材
150によって中央部分83aと折曲げ部分83bの位
置が揃えられ、両部分83a,83bが一直線上に位置
している。この時、折曲げ部分83aはスプリング15
4によって内側に引き寄せられており、ピン152は長
穴153の内端部に係合している。この状態から、スプ
リング154の力に抗して折曲げ部分83bを外側に若
干量に引っ張り出し、そして支軸151を中心として折
曲げ部分83aを苗載台80の傾斜に沿って前方に回動
させ、中央部分83aに対して折曲げ部分83bが直角
になるようする。この状態は、折曲げ部分83bがスプ
リング154によって内向きに引っ張られて安定してい
る。
【0035】さらに、支持レール83の左右端部の前方
を防御するレールガード156,156が取り付けられ
ている。このレールガード156,156は、最外側の
前後フレーム部BBF1,BBF6のクランク状部分6
2b,62bに取り付けられていて、クランク状部分6
2b,62bとともに回動させられる。
【0036】苗植付装置160は、前記苗植付装置取付
軸71に連結された回転ケース161と、該回転ケース
の両端側部に取り付けられた一対の植付具162,16
2とからなる。回転ケース161内の伝動機構により植
付具162,162が回転ケース161の回転方向と逆
方向に回転し、植付具に固定したフォーク状の苗分離具
(図示省略)の先端が上下に変形楕円状の閉軌跡を描く
よう作動する。これにより、植付具162,…の苗分離
具が、苗載台80の苗分割口90,…に供給された苗を
分離して保持し、それを圃場面に植え付ける。
【0037】苗植付作業機4の下部には、整地用フロー
ト170−1〜170−6が設けられている。各フロー
ト170,…は、フロート支持アーム171,…の後端
部に枢支軸172,…によって上下に揺動自在に取り付
けられ、圃場の泥面に接地した状態では機体重量の一部
がこの接地部で受けられる。フロートを接地させた状態
で機体を進行させると、フロートが泥面を整地しつつ滑
走する。各フロート170,…はそれに対応する前後フ
レーム部BBF,…に設けられている苗植付装置16
0,…による植付条、例えばフロート170−1であれ
ば植付条PL1、フロート170−2であれば植付条P
L2,PL3を整地する。
【0038】前記フロート支持アーム171,…が固着
されているフロート支持パイプ173は、前後フレーム
部BBF2〜BBF5の下側に設けた中央部分173a
と、前後フレーム部BBF1,BBF6の下側に設けた
先端部分173b,170bとからなり、これら各部分
173a,173b,173bがカップラ174,17
4によって連結されている。よって、これら各部分17
3a,173b,173bを分離させた状態で最外側の
前後フレーム部BBF1,BBF6を上側に回動させる
ことにより、フロート支持パイプの先端部分173b,
170bとこれに取り付けられているフロート170−
1,170−6等も一緒に上側に回動させられる。
【0039】ところで、中央部のフロート170−3,
170−4は圃場面の凹凸を検出するセンサフロートで
もあり、両フロートは一体に上下動するように設けら
れ、その上下動に応じて油圧バルブ58が作動するよう
になっている。すなわち、センサフロートが上動すると
油圧シリンダ56を伸ばす方向に油圧バルブ58が作動
され、逆にセンサフロートが下動すると油圧シリンダ5
6を縮める方向に油圧バルブ58が作動されるのであ
る。
【0040】施肥装置5は、肥料を入れる各条共用の肥
料ホッパ190と、繰出ロール(図示せず)の回転によ
り前記肥料ホッパ190内の肥料を順次下方に繰り出す
繰出器191,…と、圃場の苗植付用溝に臨んで設けら
れた施肥ホッパ192,…と、前記繰出器191,…と
前記施肥ホッパ192,…とを結ぶフレキシブルな施肥
ホース193,…とからなり、ブロア194によって各
施肥ホース193,…内に送り込まれる圧風の作用で繰
出器191,…から繰り出される肥料を施肥ホッパ19
2,…へ搬送するようになっている。これらのうち、肥
料ホッパ190,…と繰出器191,…とブロア194
は、前記メインステップ後部45aの上に横設した施肥
フレーム195に取り付けられている。
【0041】また、施肥ホース193,…の下部は、脚
部を前後フレーム部BBF2〜BBF5に固着した施肥
ホース支持フレーム197によって支持されている。こ
の施肥ホース支持フレーム197は、運搬時や格納時に
その左右端部197a,197aを本体側に差し込んで
収納することができるようになっている。
【0042】この田植機は以上の構成であって、非作業
時に機体の左右幅を縮小するための構造が各所に施され
ている。例えば苗植付作業が終了して田植機をトラック
等に積み込むに際には、次の順序で機体の左右幅を縮小
化する。
【0043】まず、苗載台80の反転部分80−1・
2,80−9・10を内側に折りたたむ。反転部分を折
りたたむと、その条の延長苗載せ部89,…は図16に
示す如く下方に垂れ下がった状態となるため、全体高さ
が高くなりすぎることが防がれる。次いで、支持レール
83の折曲げ部分83b,83bを苗載台80の側面に
沿わせて前方に約90度折り曲げる。そして、最外条の
施肥ホース193,193を施肥ホッパ192,192
から抜き取り、フロート支持パイプ173を各部分17
3a,173b,173bに分離した後、伝動フレーム
60の最外側前後フレーム部BBF1,BBF6のクラ
ンク状部分62b,62bを上側にほぼ90度回動さ
せ、該クランク状部分と最外側条の苗植付装置160−
1,160−10とフロート170−1,170−6を
平面視で前後フレーム部BBF2,BBF5の上方位置
に収納する。
【0044】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明にかかる田
植機は、伝動フレームの左右最外側の前後フレーム部を
内側に回動させることにより、苗植付作業機の伝動フレ
ームや苗植付装置が設けられている部分の左右幅を縮小
させることができ、10条植え田植機等の多条植え田植
機の機体幅を効果的に狭められるので、その種の田植機
の運搬や格納が容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例である田植機の側面図であ
る。
【図2】図1に示す田植機の平面図である。
【図3】走行車体の伝動系統図である。
【図4】苗植付作業機の一部を省略した平面図である。
【図5】伝動フレームの要部の断面図である。
【図6】苗載台下部の側部断面図である。
【図7】図6におけるA矢視図である。
【図8】図6におけるB矢視図である。
【図9】苗載台の反転部分を折りたたんだ状態を示す図
である。
【図10】苗載台下部の断面図である。
【図11】苗載台の中央部分と反転部分の上部連結部の
断面図である。
【図12】苗載台の中央部分と反転部分の下部連結部の
断面図である。
【図13】支持レールの端部をあらわす図である。
【図14】図13におけるA矢視図である。
【図15】折曲げ状態を示す支持レールの端部をあらわ
す図である。
【図16】左右幅縮小状態の田植機の側面図である。
【図17】左右幅縮小状態の田植機の平面図である。
【符号の説明】
BBF1〜BBF6 伝動フレームの前後フレーム部 RLF 伝動フレームの左右フレーム部 1 田植機 2 走行車体 3 昇降リンク装置 4 苗植付作業機 5 施肥装置 60 伝動フレーム 80 苗載台 160 苗植付装置 170 フロート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右並列に配した複数の苗植付装置を支
    持するとともに、それら苗植付装置へ伝動する伝動フレ
    ームが、左右方向に設けた左右フレーム部と、該左右フ
    レーム部から前後方向に設けた複数の前後フレーム部と
    からなる田植機において、植付条数を偶数nとした場合
    に、前記前後フレーム部を左右並列に(n/2+1)体
    設け、左右最外側の前後フレーム部を除く中間部の前後
    フレーム部には左右両側に植付装置をそれぞれ1組づつ
    設けるとともに、左右最外側の前後フレーム部には、そ
    の外側に1組の苗植付装置を設け、かつ左右最外側の前
    後フレーム部は、使用時には左右フレーム部側の端部は
    左右内側に位置し、苗植付装置側の端部は左右外側に位
    置する平面視でクランク状の形状とし、非使用時にはそ
    の左右フレーム部側の端部を支点にして苗植付装置ごと
    左右内側へ回動可能な構成としたことを特徴とする田植
    機。
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