JPH08154095A - Atmセル遅延揺らぎ吸収方式およびその装置 - Google Patents
Atmセル遅延揺らぎ吸収方式およびその装置Info
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Abstract
信種別に応じて待ち時間を可変に設定し、該種別に応じ
た最適な通信を提供する。 【構成】 転送されたセルを一時蓄積する揺らぎ吸収バ
ッファ31と、バースト先頭セル受信から該バッファ31の
読出しまでの待ち時間を制御する揺らぎ待ちタイマ32
と、前記バッファ31の読出間隔を制御する読み出しタイ
マ33と、VPI/VCI分離部から転送された最新セルを記憶
する最新セル保存メモリ34と、前記バッファ31又は前記
メモリ34に記憶されたセルを選択してセル再生部へ転送
するセレクタ35を備え、通信開始時の呼設定フェーズで
通信の種別を判別し該種別に応じた揺らぎ待ち時間を算
出し前記タイマ32に設定する通信種別判別ステップと、
音声・動画像通信でセル遅延時間が揺らぎ待ち時間で吸
収できない時に最後に届いたセルをダミーセルとして挿
入するダミーセル挿入手段を設けた。
Description
システムにおいて、ATM網から受信したセルを元の情
報に再生する通信アダプタ装置に関し、特にセル遅延の
変動を吸収するATMセル遅延揺らぎ吸収方式に関す
る。
非同期転送モード)通信方式を用いた多重通信システム
では、送信側で転送する情報をセルと呼ばれる固定長の
短いパケットに変換後ATM網へ送信し、ATM網内の
交換機がセルのヘッダを参照して伝送路を選択し、受信
側でATM網から受信したセルを再び元の情報に再生す
ることによって、通信を行なっている。
側ではセルを一定間隔で送信するが、ATM網内の交換
機がセルを次の伝送路に転送する際の回線上のタイムス
ロットの衝突によって、受信側でのセル到着間隔が一定
とならずATMセルに遅延揺らぎが発生する。これを本
明細書ではATMセル遅延揺らぎという。この現象は、
STM伝送方式では生じないATM伝送方式に特有の現
象である。
法としては、転送されてくるセルを到着と同時に元の情
報に再生するのでなく、転送されてくるセルをバッファ
メモリ内に一時的に蓄積し、バースト的に発生するセル
流の先頭セルを受信してから一定時間経過した後で、送
信側と同じ間隔でセルをバッファメモリから読み出し元
の情報に再生する方式がある。
方式によるATMセル遅延ゆらぎ吸収部の構成を示すブ
ロック図である。図12において、ATMセル遅延揺ら
ぎ吸収部は、揺らぎ吸収バッファ11と、揺らぎ待ちタ
イマ12と、読み出しタイマ13からなる。
ier)/VCI(Virtual Channel Identifier)分離部
からバーストの先頭セルが遅延揺らぎ吸収部11に転送
されると、揺らぎ待ちタイマ12が起動され、先頭セル
とそれ以降のセルは、揺らぎ吸収バッファ11に蓄積さ
れる。一定の時間が経過すると、揺らぎ待ちタイマ12
は、読み出しタイマ13を起動する。揺らぎ吸収バッフ
ァ11に蓄積されたセルは、読み出しタイマ13によっ
て送信側でのセル送出間隔と同じ間隔で読み出され、セ
ル再生部へ転送される。
ングを表す図である。図13において、セルは送信側か
ら送出間隔Tbで送出される(図13(a))。このセ
ルは、ATM網における伝送遅延TcとATM網内の交
換機における遅延Tj1〜Tj5の和からなる変動する遅
延量Td1〜Td5を持ってセル遅延揺らぎ吸収部に到達
する(図13(b))。上記遅延量Td1〜Td5を形成
する伝送遅延Tcと遅延Tj1〜Tj5のうち、伝送遅延
Tcは固定された量であるが交換機における遅延Tj1〜
Tj5は変動する量である(図13(c))。したがっ
て、読み出しタイマ13は、遅延揺らぎ吸収部の揺らぎ
吸収バッファ11にバーストの先頭セルが到着して揺ら
ぎ吸収バッファに11に蓄積されてから待ち時間Tw後
に、送出間隔と等しい間隔Tbで蓄積されたセルを読み
出す(図13(d))。
すまでの待ち時間Twについては、一般的にセルの最大
遅延時間を用いることが考えられている。また、平成5
年4月2日に公開された特開平5−83289号公報に
おいては、待ち時間としてセルの最大遅延時間から1つ
のセルを元の情報に再生するのに要する時間を差し引い
た値を用いることで、待ち時間を短縮することが考えら
れている。
吸収方式では、セルをバッファに受信してから読み出す
までの時間として、セルの最大遅延時間を基にした値を
情報の種別に関わらず固定的に用いている。
の最大遅延時間やそれに近い時間を用いると、音声・動
画像等のように遅延に敏感な通信ではサービス品質に問
題が生じる。
セルをバッファに受信してから読み出すまで待ち時間を
設けるATMセル遅延揺らぎ吸収方式において、通信の
種別に対応して待ち時間を可変に設定することで、通信
種別に応じた最適な通信を提供することである。
ル遅延揺らぎ吸収部の構成を示すブロック図である。セ
ル遅延揺らぎ吸収部は、VPI/VCI分離部より転送
されるセルを一時的に蓄積する揺らぎ吸収バッファ31
と、バーストの先頭セルを受信してから揺らぎ吸収バッ
ファ31の読み出しを開始するまでの待ち時間を制御す
る揺らぎ待ちタイマ32と、揺らぎ吸収バッファ31の
読み出し間隔を制御する読み出しタイマ33を備えた従
来の遅延揺らぎ吸収部の構成に加え、VPI/VCI分
離部から転送された最新のセルを記憶する最新セル保存
メモリ34と、セル再生部へ転送するセルを揺らぎ吸収
バッファ31と最新セル保存メモリ34のどちらから読
み出すかを選択するセレクタ35を備える。
通信種別判別器36内に、通信開始時の呼設定フェーズ
において通信種別を判別し、判別した通信種別に対応し
て揺らぎ吸収バッファ31にセルを受信してから読み出
しを開始するまでの待ち時間を揺らぎ待ちタイマ32に
設定する情報種別判別機能(図8中のS101からS1
08)を備える。
ル遅延時間を揺らぎ待ち時間で吸収できなかった時に、
最後に到着したセルをダミーセルとして挿入するダミー
セル挿入手段(最新セル保存メモリ34とセレクタ35
によって提供される)を備える。
信開始時の呼設定フェーズにおいて、これから行おうと
する通信が音声・動画像等のようにセル遅延による影響
が大きい通信か、ファイル転送のようにセル廃棄による
影響は大きいがセル遅延による影響は比較的少ない通信
か、あるいはリモート端末処理のようにセル遅延による
影響が大きくセル廃棄による影響も大きい通信かを判別
する。また、通信種別判別ステップは、通信種別の判別
結果によって通信種別に応じた揺らぎ待ち時間を算出
し、揺らぎ待ちタイマ32に設定するので、それぞれの
通信種別に適した通信品質を提供することができる。
像の通信等において、セル遅延時間が揺らぎ待ち時間で
吸収できなかった時に、最後に到着したセルをダミーセ
ルとして挿入できるので、音声・動画像情報が途中で切
れること無く品質の劣化を最小限にとどめることができ
る。
説明する。図2は、本発明が適用されるATM多重通信
システムの構成例である。図2において、ATM網41
には、マルチメディア端末42と、セル多重分離装置4
4に接続された一般端末43が収容される。
らを接続する図示されていない伝送路から構成され、網
に接続された装置から転送されてきたセルを他の装置へ
と転送する。
のセル化および多重化と、受信した多重化されたセルの
分離および再生とを自端末内で行なうことができ、1つ
の端末で複数の種別の異なる情報を扱うことができる端
末で、直接ATM網41に接続される。
び多重化と、受信したセルの分離および再生を自端末内
で行なうことのできない端末であり、セル多重分離装置
44を介してATM網41と接続される。
らの情報のセル化および多重化と、ATM網41からの
多重化されたセルの分離および再生とを行ない、一般端
末43とATM網41との間に接続される。
信を例を挙げて説明する。
ある。マルチメディア端末42−1から送信される情報
は、自端末内においてセル化された後自端末内の異なる
種別の情報と多重化され、ATM網41に転送される。
ATM網41内では、セルは1つまたは複数の交換機4
5を経由してマルチメディア端末42−2に転送され
る。マルチメディア端末42−2は、転送されてきたセ
ルを自端末内において情報種別毎に分離し元の情報に再
生する。
端末43−1から送信される情報は、セル多重分離装置
44−1に転送される。各端末43−1から転送されて
きた情報は、セル多重分離装置44−1でセル化された
後他の端末からのセルと多重化され、ATM網41に転
送される。ATM網41内では、セルは1つまたは複数
の交換機45を経由してセル多重分離装置44−2に転
送される。セル多重分離装置44−2は、転送されてき
たセルを分離し元の情報に再生してから各々の情報を宛
先の端末43−2に転送する。
2と一般端末43間のように異なる種類の端末間で通信
種別が一致した場合の通信が考えられるが、第1の例お
よび第2の例の組み合わせで説明できるので省略する。
第1の例のマルチメディア端末間の通信においてはマル
チメディア端末42内で、第2の例の一般端末間の通信
においてはセル多重分離装置44内で用いられる。
方式が用いられるマルチメディア端末42の構成例であ
る。このマルチメディア端末42は、CPU51と、メ
インメモリ52と、ディスクインタフェース(以下、イ
ンタフェースをI/Fと略記する)53と、ビデオI/
F54と、サウンドI/F55と、通信I/F56とか
ら構成される。各装置は共通のバスで接続され、各装置
間のデータのやりとりはバスを介して行なわれる。
プリケーションの実行や各I/F装置の制御を行ない、
メインメモリ52は、CPU51が実行するプログラム
や各装置が取り扱うデータの記憶を行なう。
続されており、各装置が扱うデータは、ディスクI/F
53によってメインメモリ52を介するかあるいは直接
にディスク装置に読み書きされる。
ラ等の画像系統の入出力装置が、サウンドI/F55に
はスピーカーやマイク等の音声系統の入出力装置が接続
されており、それぞれ画像や音声の入出力を制御する。
の経路となるATM網が接続されており、他の端末との
通信は、通信I/F56−1によって制御される。
/F56−1はATM網から転送されてくる多重化され
たセルをVPI/VCI番号によって分離し、セル遅延
揺らぎを吸収した後で元の情報に再生し、通信種別がデ
ータの場合はCPU51またはメインメモリ52および
ディスクI/F53へ、画像の場合はビデオI/F54
へ、音声の場合はサウンドI/F55へ転送する。
信I/F56−1は端末内の各装置51〜55で発生し
た情報をセル化し、他の情報と多重化した後にATM網
へ転送する。
にはセル遅延揺らぎ吸収方式は通信I/F56−1内に
実装されるものとして説明したが、セル遅延揺らぎ吸収
方式の一部または全部がマルチメディア端末内の他の箇
所で実装されてもよい。
方式が用いられるセル多重分離装置44の構成例であ
る。このセル多重分離装置44は、セル多重分離部61
と、制御装置62と、音声用アダプタ56−2と、動画
像用アダプタ56−3と、データ通信用アダプタ56−
4とを有している。
プタ56−2〜4との間に接続され、ATM網から転送
されてくる多重化されたセルを各アダプタ56−2〜4
に振り分けたり、各アダプタ56−2〜4から転送され
てくるセルを多重化しATM網へ転送する。
御やセル多重分離部61を介して各アダプタ56−2〜
4の制御を行う。
部61から転送されてきたセルの遅延揺らぎを吸収し音
声情報として再生し端末に送信する。また、端末から受
信した音声情報をセル化しセル多重分離部61に転送す
る。
離部61から転送されてきたセルの遅延揺らぎを吸収し
動画像情報として再生し端末に送信する。また、端末か
ら受信した動画像情報をセル化しセル多重分離部61に
転送する。
重分離部61から転送されてきたセルの遅延揺らぎを吸
収しパケットとして再生し端末に送信する。また、端末
から受信したパケットをセル化しセル多重分離部61に
転送する。
重分離部61は、ATM網から転送されてくる多重化さ
れたセルをVPI/VCI番号によって各アダプタ56
−2〜4の内の1つに振り分ける。各アダプタ56−2
〜4では振り分けられたセルの遅延揺らぎを吸収した
後、元の情報に再生し接続される端末へ転送する。
端末は、端末内で発生した情報を各アダプタ56−2〜
4へ転送する。各アダプタ56−2〜4は、端末から受
信した情報をセル化した後、各端末からの情報と多重化
しセル多重分離部61へ転送する。セル多重分離部61
は、各アダプタ56−2〜4から転送される情報をさら
に多重化しATM網へ転送する。
はセル遅延揺らぎ方式が各アダプタ56−2〜4内に実
装されるものとして説明したが、セル遅延揺らぎ吸収方
式の一部または全部がセル多重分離装置内の他の箇所で
実装されてもよい。
メディア端末の通信アダプタ56−1とセル多重分離装
置の各アダプタ56−2〜4の基本的な機能および構成
はほぼ同じである。以下では、マルチメディア端末の通
信アダプタとセル多重分離装置の各アダプタについて同
じ図面を用いて説明する。
およびセル多重分離装置の各アダプタの構成から受信処
理について抽出した図である。通信アダプタ56は、V
PI/VCI分離部71と、遅延揺らぎ吸収部72と、
セル再生部73から構成される。
ィア端末の場合にはATM網と遅延揺らぎ吸収部72の
間に、セル多重分離装置の場合はセル多重分離部と遅延
揺らぎ吸収部72の間に接続され、ATM網またはセル
多重分離部から到着するセルのヘッダ部を参照しVPI
/VCI番号毎にセルを別々の遅延揺らぎ吸収部72に
振り分ける。
分離部71とセル再生部73との間に接続され、VPI
/VCI分離部71から転送されてくるセルの遅延時間
の揺らぎを吸収しセル再生部73に転送する。
と、マルチメディア端末の場合はマルチメディア端末内
の各装置の間に、セル多重分離装置の場合は各端末の間
に接続され、セル再生部73は、遅延揺らぎ吸収部から
転送されてきたセルから音声・動画像を再生したり、デ
ータの場合はパケットの組み立てを行なう。
手順の概要を示した図である。実際の通信ではATM網
内に交換機が存在し、交換機とマルチメディア端末ある
いはセル多重分離装置との間で情報のやりとりがある
が、本実施例では説明の簡略化のため省略している。
ズおよび情報転送フェーズならびに呼解放フェーズに分
けられる。
転送フェーズで行なわれる通信の種別や伝送速度ならび
に要求サービス品質等の情報を、呼設定要求としてAT
M網を経由して、受信側端末へ通知する(1)。
要求に対して通信が可能であるか不可能であるかの判定
を行ない、応答を発呼側端末に返す(2)。
ると、次の情報転送フェーズで行なわれる通信のVPI
/VCI番号が割り当てられる。
割り当てられたVPI/VCI番号を用いて指定された
条件で情報の転送が行なわれる(3)。情報の転送が終
了すると次の呼解放フェーズに移る。
端末へ呼解放要求を送信し(4)、受信側端末が発呼側
端末へ呼解放要求に対する応答を返す(5)ことで、割
り当てられたVPI/VCIが解放され通信が終了す
る。
受信側端末へ送信される呼設定要求の内容の一例を表す
図である。呼設定フェーズの際の呼設定要求の詳細は現
在標準化の途中であり確定していないが、本実施例では
通信方向毎に情報種別,伝送速度,許容セル廃棄率等の
各パラメータが受け渡されることを想定している。情報
種別パラメータからは、これから行われる通信の種別が
音声・動画像等の通信か、または、ファイル転送等の通
信か、あるいは、リモート端末処理等の通信かを判別す
ることができる。また、通信種別が音声・動画像等の通
信の場合は、伝送速度および許容セル廃棄率のパラメー
タからセル遅延揺らぎ待ち時間を算出することができ
る。
末間で通信方向毎に調停された通信種別や伝送速度なら
びに要求品質等の情報を得て、発呼側および受信側でそ
れぞれの遅延揺らぎ吸収に必要な待ち時間の算出が行な
われる。
た図である。本実施例では、通信種別の例として、音声
・動画像等のように遅延による影響が大きい通信、およ
び、ファイル転送等のようにセル廃棄が認められていな
いが、遅延がある程度まで許容されている通信、ならび
に、リモート端末処理のように遅延による影響が大きく
セル廃棄が認められていない通信の3種類について取り
上げる。しかしながら、この実施例は、本発明が扱うこ
とのできる通信種別を取り上げた種別に制限するもので
はない。
初に、音声・動画像通信かコンピュータデータかが判別
される(S102)。
別が音声・動画像と判別された場合は、伝送速度や許容
セル廃棄率等のパラメータによって揺らぎ待ち時間が計
算される(S104)。揺らぎ待ち時間の具体的な計算
方法については後述する。
コンピュータデータと判別された場合は、ファイル転送
のように情報がバースト的に発生するものか、リモート
端末処理のように情報がランダムに発生するものかが判
別される(S103)。
別がファイル転送と判別された場合は、揺らぎ待ち時間
として、ATM網の提供者によって保証された最大セル
遅延時間の値が用いられる(S105)。
通信種別がリモート端末処理と判別された場合は、揺ら
ぎ待ち時間として、0が用いられる(S106)。すな
わち、通信種別がリモート端末処理の場合は、揺らぎ吸
収バッファ31において、待ち時間を設けず、セルを受
信するとすぐにセル再生部へと転送する。
時間を、揺らぎ待ちタイマに設定する(S107)。
た図である。既に述べたように、受信端末に転送される
セルの遅延時間は、ATM網内のトラフィックの変動に
よる交換機での転送待ち時間によって変動する。しか
し、遅延時間の分布はATM網の特性によってある値の
周辺に集中し、遅延時間が大きくなるほどまばらになっ
ている。
は、セルの遅延によって大きく影響されるがセルの廃棄
についてはある程度までは影響が少ないことから、あら
かじめ許容セル廃棄率が決められている(例えば、音声
の場合は10の−4乗程度)。
される分布で表される時、斜線部分の面積が許容セル廃
棄率以下になる時間Twをセル遅延揺らぎ吸収のための
待ち時間とすれば良い。
分布に従う場合、許容セル廃棄率をp、セルの平均到着
間隔を1/λ、揺らぎ待ち時間をtとするとセルの到着
間隔の分布は、
る。
psの音声の時、許容セル廃棄率p=10の−4乗、セ
ルの到着率λ=166.7から、揺らぎ待ち時間t=5
5.3msとなる。
ソン分布に従う場合について説明したが、揺らぎ待ち時
間を決定するために用いる分布を限定するものではな
い。
らぎ方式のタイミングを示す図である。
ように間隔Tbで周期的に送出されるが、ATM網を経
由した受信端末では(b)に示されるように到着間隔T
r1〜5が周期的でなくなる。
ATM網による固定的な伝送遅延TcとATM網内の交
換機による変動的な遅延Tj1〜5との和であるが、セ
ル遅延揺らぎは、このうち変動遅延Tj1〜5によって
生じる。
の揺らぎ待ちバッファの読み出しタイミングを表し、揺
らぎ待ち時間Tw1は、前述の方法によって伝送速度と
許容セル廃棄率から求められる。(d)において、
(1),(2),(4),(5)のセルは、揺らぎ待ち
時間中に到着する。揺らぎ待ち時間中にセルが到着しな
いセル(3)の場合は、後で説明するように、ダミーセ
ルとして1つ前に受信したセル(2)がセル(3)の代
わりに挿入される。このように、揺らぎ待ち時間中にセ
ルが到着しない確率は、揺らぎ待ち時間の計算によって
許容セル廃棄率以下に抑えられ、しかも、揺らぎ待ち時
間中にセルが到着しない場合には、さらに1つ前のセル
を挿入することから、サービス品質の極端な劣化は起き
ない。
の揺らぎ待ちバッファの読み出しタイミングを表し、揺
らぎ待ち時間Tw2は最大セル遅延時間が用いられる。
(e)においては、ATM網内でセル廃棄が起きない限
り全てのセルは揺らぎ待ち時間内に到着する。
場合の揺らぎ待ちバッファの読み出しタイミングを表
し、揺らぎ待ち時間を設けず揺らぎ待ちバッファにセル
が到着するとすぐに読み出しを行なう。(f)において
は、到着したセルの全てをセル再生部へ送り出すことが
できる。
式を実装する遅延揺らぎ吸収部の実施例である。遅延揺
らぎ吸収部72は、揺らぎ吸収バッファ131と、揺ら
ぎ待ちタイマ132と、読み出しタイマ133と、最新
セル保存メモリ134と、セレクタ135と、バースト
終了検出タイマ137と、キューカウンタ138と、バ
ーストフラグ139と、読み出しフラグ140と、ゲー
ト141および142と、論理否定素子143と、論理
積素子144と、バースト終了検出フラグ145とから
なる。この遅延揺らぎ吸収部72は、マルチメディア端
末の場合のCPUまたはセル多重分離装置の場合の制御
装置136によて制御される。
CI分離部から転送されてくる複数のセルを遅延揺らぎ
吸収のために一時的に蓄積し、揺らぎ待ち時間経過後セ
ル再生部へ転送する。
ッファ131にバーストの先頭セルが受信されてから読
み出しを開始するまでの揺らぎ待ち時間を制御し、バー
ストフラグ139の出力がONの時に起動され、OFF
の時に停止される。この揺らぎ待ちタイマ132は、C
PUまたは制御装置136によって設定された値に達す
ると、出力信号によって読み出しフラグ140をONに
する。
ファ131内のセルの読み出し間隔を制御し、読み出し
フラグ140の出力がONの時に起動され、OFFの時
に停止される。この読み出しタイマ133は、CPUま
たは制御装置136によって設定された値に達すると、
出力信号によってゲート141または142を開いて揺
らぎ吸収バッファ131または最新セル保存メモリ13
4からセルを読み出すと共にタイマ値をリセットする。
CI分離部から入ってくる最新のセルを常に1個分保存
する。
の値が0であるかないかで、最新セル保存メモリ134
と揺らぎ吸収バッファ131のどちらからセルを読み出
すかを選択する。
たは制御装置136は、図6から図9において説明した
ように、呼設定フェ−ズにおいて通信種別の識別を行な
い、揺らぎ待ちタイマ132および読み出しタイマ13
3ならびにバ−スト終了検出タイマ137に通信種別に
対応したタイマ値を設定する。
ファ131にセルが蓄積されると+1され、セルが読み
出されると−1されることで、揺らぎ吸収バッファ13
1に蓄積されているセルの個数をカウントする。
トの終了検出を制御し、バースト終了検出フラグの出力
がONの時に起動され、OFFの時に停止される。この
バースト終了検出タイマ137は、CPUまたは制御装
置136によって設定された値に達すると、出力信号に
よってバーストフラグ139および読み出しフラグ14
0をOFFにする。
138の出力が0でなくなるとONになり、バースト終
了検出タイマ137が設定値に達するとOFFになるこ
とで、バーストを受信中かそうでないかを表す。
マ132が設定値に達するとONになり、バースト終了
検出タイマ137が設定値に達するとOFFになること
で、揺らぎ吸収バッファ131を読み出し中かそうでな
いかを表す。
イマ133によって、それぞれ揺らぎ吸収バッファ13
1および最新セル保存メモリ134の読み出しを制御す
る。
カウンタ138の出力が0で読み出しタイマ133が設
定された値に達した時にONになり、キューカウンタ1
38の出力が0でなくなるとOFFになることで、バー
ストの終了を検出中かそうでないかを表す。
ータ転送時での本発明による遅延揺らぎ吸収方式の動作
について、通信種別が(1)音声・動画像、(2)ファ
イル転送、(3)リモート端末処理の場合に分けて説明
する。
動画像であると判断すると、揺らぎ待ちタイマ132に
セル遅延揺らぎ吸収のための待ち時間として伝送速度と
許容セル廃棄率から算出された時間を、読み出しタイマ
133にセル送出間隔と同じ時間を、バースト終了検出
タイマ137に揺らぎ吸収バッファ131にセルが無く
なってからバーストの終了を判定するまでの時間を設定
する。
ルは、揺らぎ吸収バッファ131と最新セル保存メモリ
134に入力される。揺らぎ吸収バッファ131にセル
が入力されると、キューカウンタ138は+1され、カ
ウンタ値が0でなくなることからバーストフラグ139
がONになる。
らぎ待ちタイマ132が起動される。揺らぎ待ちタイマ
132がCPUまたは制御装置136によって設定され
た値に達するまでは、揺らぎ吸収バッファ131からセ
ルは読み出されることはなく、VPI/VCI分離部か
ら続いて転送されるセルは、揺らぎ吸収バッファ131
に蓄積される。
御装置136によって設定された値に達すると、読み出
しフラグ140がONになり、読み出しタイマ133が
起動される。
なわれる。読み出しタイマ133が設定された値に達し
てゲート141と142が開かれる。この時、キューカ
ウンタ138のカウンタ値が0でないので、セレクタ1
35はA側が選択され、揺らぎ吸収バッファ131のセ
ルが読み出され、セル再生部へと転送される。また、揺
らぎ吸収バッファ131からセルが1個読み出されると
キューカウンタ138は−1される。
リセットされるので、読み出しフラグ140がONの時
は、設定された周期でセルの読み出しが常に行なわれ
る。
に揺らぎ吸収バッファ131にセルが到着していなかっ
た場合は、キューカウンタ138のカウント値が0であ
るので、セレクタ135はB側が選択されて最新セル保
存メモリ134のセルが読み出される。
した時にキューカウンタ137のカウント値が0である
と、バ−スト終了検出フラグ145がONになりバース
ト終了検出タイマ134が起動される。バースト終了検
出タイマ137が起動中に揺らぎ吸収バッファ131に
セルが転送されると、キューカウンタ137のカウンタ
値が0でなくなるので、バ−スト終了検出フラグ145
がOFFになり、バースト終了検出タイマ137は停止
する。バースト終了検出タイマ137が起動中に揺らぎ
吸収バッファ131にセルが転送されず、バースト終了
検出タイマ137が設定値に達した場合は、バーストフ
ラグ139および読み出しフラグ140がOFFにな
り、新たにセルがVPI/VCI分離部より転送されて
くるまではセル再生部へはセルの転送は行なわれない。
は、揺らぎ待ち時間内にセルが到着しなかった時は、セ
ルの遅延が大きくて揺らぎ待ち時間で吸収できなかった
ものとみなして、1つ前に到着したセルをダミーセルと
して挿入するが、さらに一定時間セルが到着しなかった
時はバーストが終了したと判定する。
送であると判断すると、揺らぎ待ちタイマ132にセル
遅延揺らぎ吸収のための待ち時間としてATM網の提供
者によって保証された最大セル遅延時間を、読み出しタ
イマ133にセル送出間隔と同じ周期時間を、バースト
終了検出タイマ137に0を設定する。
に揺らぎ吸収バッファ131にセルが到着する通常のセ
ルの読み出しは、前述(1)の音声・動画像の場合と同
様の手順で行なわれる。
した時に揺らぎ吸収バッファ131にセルが到着してい
なかった場合は、バ−スト終了検出フラグ145がON
になりバースト終了検出タイマ137が起動される。と
ころがバースト検出終了タイマ137の設定値は0であ
るので、バースト終了検出タイマ137は起動と同時に
タイムアウトを起こし、バーストフラグ139および読
み出しフラグ140がOFFになり、新たにセルがVP
I/VCI分離部から転送されてくるまではセル再生部
へはセルの転送は行なわれない。すなわち、通信種別が
ファイル転送の場合は、揺らぎ待ち時間内にセルが到着
しなかった時は、即座にバーストが終了したと判定す
る。
末処理であると判断すると、揺らぎ待ちタイマ132お
よび読み出しタイマ133ならびにバースト終了検出タ
イマ137の全てに0を設定する。
I分離部からセルを振り分けられてから揺らぎ待ちタイ
マ132が起動されるまでの手順は、既に述べた(1)
の音声・動画像の場合と同じである。
るので、揺らぎ待ちタイマ132が起動されると即座に
読み出しフラグ140がONになり、読み出しタイマ1
33が起動される。ところが読み出しタイマ133の設
定も0であるので、揺らぎ吸収バッファ131内のセル
は読み出しタイマ133の起動と同時に読み出されセル
再生部へ転送される。
が読み出されるとキューカウンタ138が−1されカウ
ント値が0になるので、バ−スト終了検出フラグ145
がONになりバースト終了検出タイマ137が起動され
る。バースト終了検出タイマ137の設定値も0である
ので、起動と同時に読み出しフラグ140およびバース
トフラグ139がOFFになり、新たにセルがVPI/
VCI分離部から転送されてくるまでは、セル再生部へ
はセルの転送は行なわれない。すなわち、通信種別がリ
モート端末処理の場合は、VPI/VCI分離部でセル
が振り分けられると即座にセル再生部へ転送される。
ることによって、通信開始時の呼設定要求から通信種別
や伝送速度等の情報を取得し、通信種別に適した遅延揺
らぎ吸収のための待ち時間を算出することで、各通信種
別の要求にあったサービス品質を提供することができ
る。
ムで発生するセル遅延揺らぎの吸収のためにバッファメ
モリを用いるATMセル遅延揺らぎ吸収方式において、
通信の種別に応じて揺らぎ吸収のための待ち時間を最適
値に設定できるので、各通信種別の要求にあったサービ
ス品質を提供することができ、マルチメディア通信に有
効である。
すブロック図。
構成図。
れるマルチメディア端末の構成図。
れるセル多重分離装置の構成図。
図。
タイミングを示す図。
ロック図。
イミングを示す図。
Claims (9)
- 【請求項1】 音声または画像もしくはデータ等のマル
チメディア情報を送信時にセル化し、セル単位で転送を
行ない、受信時にセルを元の情報に再生することによっ
て通信を行なうATM多重通信システムのATMセル遅
延揺らぎ吸収方式において、VPI/VCI分離部の後
に、ATM網から受信したセルを一時的に蓄積する遅延
揺らぎ吸収バッファと、セルが遅延揺らぎ吸収バッファ
に受信されてから読み出しを開始するまでの待ち時間を
制御する揺らぎ待ちタイマと、セルの読み出しを開始し
てからセルを読み出す間隔を制御する読み出しタイマを
備えた遅延揺らぎ吸収部を具備し、該遅延揺らぎ吸収部
は、これから行なう通信の種別を判別し揺らぎ待ちタイ
マに通信種別に応じた待ち時間を設定する通信種別判別
ステップを有し、バースト的に発生するセル流の先頭セ
ルが揺らぎ吸収バッファに受信されてから読み出しを開
始するまでの遅延揺らぎを吸収するための待ち時間を通
信種別によって変更するようにしたことを特徴とするA
TMセル遅延揺らぎ吸収方式。 - 【請求項2】 音声または画像もしくはデータ等のマル
チメディア情報を送信時にセル化し、セル単位で転送を
行ない、受信時にセルを元の情報に再生することにより
通信を行なうATM多重通信システムに設けるATMセ
ル遅延揺らぎ吸収装置において、ATM網から受信した
セルを一時的に蓄積する遅延揺らぎ吸収バッファと、セ
ルが遅延揺らぎ吸収バッファに受信されてから読み出し
を開始するまでの待ち時間を制御する揺らぎ待ちタイマ
と、セルの読み出しを開始してからセルを読み出す間隔
を制御する読み出しタイマからなる遅延揺らぎ吸収部を
備え、該遅延揺らぎ吸収部は、これから行なう通信の種
別を判別し揺らぎ待ちタイマに通信種別に応じた待ち時
間を設定する通信種別判別ステップを有し、バースト的
に発生するセル流の先頭セルが揺らぎ吸収バッファに受
信されてから読み出しを開始するまでの遅延揺らぎを吸
収するための待ち時間を通信種別によって変更するよう
にしたことを特徴とするATMセル遅延揺らぎ吸収装
置。 - 【請求項3】 通信種別が音声または動画像の場合に、
ATM網から受信したセルを遅延揺らぎ吸収バッファに
受信してから読み出しを開始するまでの待ち時間を伝送
速度と許容セル廃棄率から求めるようにした請求項2に
記載のATMセル遅延揺らぎ吸収装置。 - 【請求項4】 通信種別がファイル転送の場合に、AT
M網から受信したセルを遅延揺らぎ吸収バッファに受信
してから読み出しを開始するまでの待ち時間をATM網
の提供者によって保証された最大セル遅延時間とした請
求項2に記載のATMセル遅延揺らぎ吸収装置。 - 【請求項5】 通信種別がリモート端末処理の場合に、
ATM網から受信したセルを遅延揺らぎ吸収バッファに
受信してから読み出しを開始するまでの待ち時間を0に
した請求項2に記載のATMセル遅延揺らぎ吸収装置。 - 【請求項6】 呼設定フェーズに呼設定要求から通信種
別を判別し揺らぎ待ち時間を算出するようにした請求項
2ないし請求項5のいずれかに記載のATMセル遅延揺
らぎ吸収装置。 - 【請求項7】 ATM網から受信したセルをマルチメデ
ィア情報に再生するマルチメディア端末において、AT
M網から受信したセルを一時的に蓄積する遅延揺らぎ吸
収バッファと、セルが遅延揺らぎ吸収バッファに受信さ
れてから読み出しを開始するまでの待ち時間を制御する
揺らぎ待ちタイマと、セルの読み出しを開始してからセ
ルを読み出す間隔を制御する読み出しタイマからなる遅
延揺らぎ吸収部を備え、該遅延揺らぎ吸収部は、これか
ら行なう通信の種別を判別し揺らぎ待ちタイマに通信種
別に応じた待ち時間を設定する通信種別判別ステップを
有し、バースト的に発生するセル流の先頭セルが揺らぎ
吸収バッファに受信されてから読み出しを開始するまで
の遅延揺らぎを吸収するための待ち時間を通信種別によ
って変更するようにしたことを特徴とする、ATM網か
ら受信したセルをマルチメディア情報に再生するマルチ
メディア端末。 - 【請求項8】 ATM網から受信したセルをマルチメデ
ィア情報に再生し接続される端末へ転送するセル多重分
離装置において、ATM網から受信したセルを一時的に
蓄積する遅延揺らぎ吸収バッファと、セルが遅延揺らぎ
吸収バッファに受信されてから読み出しを開始するまで
の待ち時間を制御する揺らぎ待ちタイマと、セルの読み
出しを開始してからセルを読み出す間隔を制御する読み
出しタイマからなる遅延揺らぎ吸収部を備え、該遅延揺
らぎ吸収部は、これから行なう通信の種別を判別し揺ら
ぎ待ちタイマに通信種別に応じた待ち時間を設定する通
信種別判別ステップを有し、バースト的に発生するセル
流の先頭セルが揺らぎ吸収バッファに受信されてから読
み出しを開始するまでの遅延揺らぎを吸収するための待
ち時間を通信種別によって変更するようにしたことを特
徴とするATM網から受信したセルをマルチメディア情
報に再生し接続される端末へ転送するセル多重分離装
置。 - 【請求項9】 マルチメディア端末またはセル多重分離
装置を用いてマルチメディア通信を行うATM多重通信
システムにおいて、ATM網から受信したセルを一時的
に蓄積する遅延揺らぎ吸収バッファと、セルが遅延揺ら
ぎ吸収バッファに受信されてから読み出しを開始するま
での待ち時間を制御する揺らぎ待ちタイマと、セルの読
み出しを開始してからセルを読み出す間隔を制御する読
み出しタイマからなる遅延揺らぎ吸収部を備え、該遅延
揺らぎ吸収部は、これから行なう通信の種別を判別し揺
らぎ待ちタイマに通信種別に応じた待ち時間を設定する
通信種別判別ステップを有し、バースト的に発生するセ
ル流の先頭セルが揺らぎ吸収バッファに受信されてから
読み出しを開始するまでの遅延揺らぎを吸収するための
待ち時間を通信種別によって変更するようにしたマルチ
メディア端末またはセル多重分離装置を用いてマルチメ
ディア通信を行うことを特徴とするATM多重通信シス
テム。
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