JPH08153576A - チューブ型ヒータおよびその製造方法 - Google Patents

チューブ型ヒータおよびその製造方法

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JPH08153576A
JPH08153576A JP29274794A JP29274794A JPH08153576A JP H08153576 A JPH08153576 A JP H08153576A JP 29274794 A JP29274794 A JP 29274794A JP 29274794 A JP29274794 A JP 29274794A JP H08153576 A JPH08153576 A JP H08153576A
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JP
Japan
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peripheral surface
insulating material
tube
tubing
outer peripheral
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Application number
JP29274794A
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English (en)
Inventor
Masaoki Niinobe
正興 新延
Ichiu Kikuchi
一宇 菊池
Hirobumi Yaguchi
博文 矢口
Hajime Takizawa
元 滝沢
Ikuo Sugiyama
五久夫 杉山
Hikari Ota
光 太田
Hiroyuki Tsurukawa
弘幸 鶴川
Sadanobu Takahashi
定伸 高橋
Takashi Hattori
崇 服部
Hiroshi Mitadera
博 三田寺
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Nihon Dennetsu Co Ltd
Original Assignee
Nihon Dennetsu Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁構造を熱容量の小さなものにすることを
可能にし、温度立ち上り速度と温度制御の応答性との向
上をはかりうるチューブ型ヒータおよびその製造方法を
提供する。 【構成】 内側管材1と外側管材5とを内外二重に配置
し、内側管材1の外周面と外側管材5の内周面とにそれ
ぞれ設けた各絶縁材2と4との間に発熱体3を配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製造工程を簡素化しな
がら温度立ち上り時間を短縮すると共に、温度制御の応
答性にすぐれ、かつ、小型、軽量化がはかれ、特に、そ
のチューブヒータの管路に被加熱物を通すことのできる
チューブ型ヒータおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シーズヒータと称されている従来のチュ
ーブ型ヒータは、図8に示すような構造に製作されてい
た。すなわち、金属製の中空の管材81の内側に螺旋状
に巻き付けた発熱線82を挿入するが、この発熱線82
と管材81とを電気的に絶縁するためのマグネシア(M
go)粉末を細密充填し、さらにこのマグネシア粉末が
吸湿性であるため、これを防湿するために両端に電気端
子84だけを突出させるように、パッキン83を装着し
てシールするようになっていた。
【0003】しかしながら、マグネシアは熱伝導率が低
いため発熱線と管材との温度差が大きくなり、これを細
密充填したヒータは構造的に熱容量が大きくなってい
る。そのため、スイッチ・オンから所定温度に立ち上が
るまでの時間が長くなると共に、スイッチ・オフ後の冷
却時間も長くなるという問題があった。また、発熱線8
2と加熱面との温度差が大きくなるため、条件変動に応
じて温度制御する際、所定温度に収斂するときのオーバ
シュートが大きく、応答性が悪いという問題点があっ
た。
【0004】また、従来のチューブ型ヒータは、熱によ
る電気絶縁破壊を生じないように、マグネシア粉末に高
純度のものを使用することと、マグネシア粉末を細密充
填する時、充填密度を高めると共に、均等に充填するた
めに機械的振動を与えながら充填することと、さらには
充填後には高い乾燥度に維持する加熱やシール等の処置
が必要であることなど、種々の管理項目が必要とされる
という問題があった。
【0005】さらに、上記シーズヒータを用いて被加熱
物を加熱する場合、被加熱物をシーズヒータの外皮に直
接接触させるか、あるいは被加熱物の通過するパイプを
別に設け、そのパイプとシーズヒータを熱板と称する板
に取りつけてその熱板を加熱させることでパイプ内の被
加熱物を加熱するいう方式が一般的であり、その場合、
コトス上昇、重量増加、非速熱性の原因になっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解決するためになされたものであり、その目的
とするところは、絶縁構造を熱容量の小さなものにする
ことを可能にし、温度立ち上り速度と温度制御の応答性
との向上をはかりうると共に、従来のごとく、被加熱物
通過用パイプとヒータを一体にした熱板などを不要とす
るチューブ型ヒータおよびその製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のチューブ型ヒータは、径の異なる中空の内
側管材と外側管材とを内外二重に配置し、これら内側管
材の外周面と、外側管材の内周面とにそれぞれ設けた各
絶縁材の間に発熱体を配置することを特徴としたもので
ある。
【0008】また、上記チューブ型ヒータは、内側管材
の外周面に設けた絶縁材の熱伝導量を、外側管材の内周
面に設けた絶縁材の熱伝導量より高くすることが内側管
材の内面を被加熱物の加熱面とする上で好ましく、ま
た、その逆に、外側管材の内周面に設けた絶縁材の熱伝
導量を、内側管材の外周面に設けた絶縁材の熱伝導量よ
り高くすることが、外側管材の外面を被加熱物の加熱面
とする上で好ましい。
【0009】さらに、そのチューブ型ヒータの製造方法
は、内側管材の外周面に絶縁材を巻き、その外周面に発
熱体を巻き付けの上、その外周の両端部に端子リングを
設けてその端子リングに発熱体の端部を接続した後、そ
の発熱体の上面に断熱材を巻き、さらに上記断熱材と端
子リングとの外周に、端子リングの一部を残して絶縁材
を巻いた上、その外周面を中空の外側管材で覆うことを
特徴とするものであり、上記の端子リングを、一部を切
り欠いた筒状断面形状に形成し、かつその外周面上の一
部の端子部にリード線を接続することが望ましい。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して本発明の各実施例を説明
するが、各実施例において、それぞれ同じ部品は同じ符
号で示している。まず、図1の実施例1に示すチューブ
型ヒータは、径の異なる銅製で中空の径16mm、肉厚
1mmの内側管材1と、アルミニウム製で中空のより大
径の肉厚0.5mmから1.0mmの外側管材5とを内
外二重に配置したもので、その内側管材1の外周面には
20μ厚さの絶縁材2、例えばポリイミド樹脂シートま
たはアラミッド紙を数回巻くことにより設け、その外周
面に例えば発熱線などの発熱体3を螺旋状に密着して巻
き、さらにその外周面に、上記と同様なポリイミド樹脂
シートまたはアラミッド紙などの絶縁材4を数回巻くこ
とにより設け、前記の外側管材5で覆うことで形成され
ている。
【0011】すなわち、上記の内側管材1の外周面と、
外側管材5の内周面とにそれぞれ設けられた各絶縁材2
と4との間に発熱体3が配置されている。また、上記発
熱体3は、ニッケルクロームあるいは鉄クロム合金より
なり、この発熱体3の一部が内側の絶縁材2と外側の絶
縁材4とに没入するように圧接しており、この圧接によ
り伝熱効率を一層良好にしている。なお、この発熱体3
としては、絶縁部材への溶射とか印刷などによる構造の
ものも使用することができる。すなわち、このチューブ
型ヒータでは、内側管材1の内面および外側管材5の外
面の両方を被加熱物に対する加熱面として利用すること
ができる。
【0012】次に、図2の実施例2及び図3の実施例3
のチューブ型ヒータは、上記内側の絶縁材2と外側の絶
縁材4とにおいて、それらの熱伝導量に差をつけるよう
にしたものであり、図2では絶縁材2の熱伝導量を絶縁
材4のそれよりもより高くするため厚さを薄くしたもの
で、内側部材1の内面を矢印Wの被加熱物の加熱面とし
ており、また図3では絶縁物4の熱伝導量を絶縁材2の
それよりも高くするため厚さを薄くしたもので、外側管
材5の外面を被加熱物Wの加熱面としたものである。さ
らに、要部破断で示す斜視図である図4及び図4の側断
面図である図5は、他の実施例4のチューブ型ヒータの
製造方法を示したもので、図1と同じ中空の内側管材1
の外周面に絶縁材2を巻き、その外周面に発熱体3を巻
き付けると共に、その外周の量端部に端子リング6を設
けて、その端子リング6に発熱体3の端部を接続した
後、その外周の凹凸を減ずるためにその上面に断熱材7
を巻き、さらに上記断熱材7と端子リング6との外周に
端子リング6の一部を残して絶縁材4を巻いた上、その
外周面を中空の外側管材5で覆って締めあげてチューブ
型ヒータを製造している。
【0013】ここで使用する端子リング6は、図6に示
すように一部を切り離された筒状断面形状に形成され、
かつその外周面上の一部に切り欠き10を設け、図4の
ごとく切り立たせて、この切り立たせ部分をリード線1
2の接続端子13の端子部11に形成している。なお、
この端子リング6としては0.3mm厚、10mm長さ
のステンレス鋼の筒状体のものを使用しており、発熱体
3の端部は端子リング6にスポット溶接Sで接続してい
る。
【0014】次に、図7は本発明のチューブ型ヒータを
他の装置20に組み込む際の他の装置20の管路21と
このチューブ型ヒータの内側管材1との接続構造を示す
ものであり、内側管材1の両端を他の部材より若干長く
しておき、リングジョイント22方式により他の装置2
0の管路21と接続しており、被加熱物は矢印Wのごと
く導入される。
【0015】
【発明の効果】以上に説明した本発明のチューブ型ヒー
タおよびその製造方法によれば、その絶縁構造を熱容量
の小さなものにすることが可能になり、温度立ち上がり
速度と温度制御の応答性が向上する。また、前記従来の
シーズヒータを用いて被加熱物を加熱する場合に必要な
被加熱物通過用パイプとヒータとを一体とした熱板が、
本発明では不要となる。
【0016】さらに本発明のチューブ型ヒータでは、端
子リングを組み込んでいるのでリード線の接続端子との
接続が容易となり、接続部品点数が低減すると共に、そ
の製造の際の工程も簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るチューブ型ヒータの側
断面図である。
【図2】実施例2に係るチューブ型ヒータの側断面図で
ある。
【図3】実施例3に係るチューブ型ヒータの側断面図で
ある。
【図4】実施例4に係るチューブ型ヒータの製造方法を
示す要部破断で示す斜視図である。
【図5】図4の側断面図である。
【図6】図4の端子リングの斜視図である。
【図7】図4のチューブ型ヒータを他の装置に組み込む
際の接続構造を示す要部側断面図である。
【図8】従来のチューブ型ヒータの側断面図である。
【符号の説明】
1 内側管材 2 絶縁材 3 発熱体 4 絶縁材 5 外側管材 6 端子リング 7 断熱材 11 端子部 12 リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝沢 元 長野県南安曇郡豊科町大字豊科500番地 日本電熱株式会社内 (72)発明者 杉山 五久夫 長野県南安曇郡豊科町大字豊科500番地 日本電熱株式会社内 (72)発明者 太田 光 長野県南安曇郡豊科町大字豊科500番地 日本電熱株式会社内 (72)発明者 鶴川 弘幸 長野県南安曇郡豊科町大字豊科500番地 日本電熱株式会社内 (72)発明者 高橋 定伸 長野県南安曇郡豊科町大字豊科500番地 日本電熱株式会社内 (72)発明者 服部 崇 長野県南安曇郡豊科町大字豊科500番地 日本電熱株式会社内 (72)発明者 三田寺 博 長野県南安曇郡豊科町大字豊科500番地 日本電熱株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径の異なる中空の内側管材と外側管材と
    を内外二重に配置し、これら内側管材の外周面と、外側
    管材の内周面とにそれぞれ設けた各絶縁材の間に発熱体
    を配置したチューブ型ヒータ。
  2. 【請求項2】 内側管材の外周面に設けた絶縁材の熱伝
    導量を、外側管材の内周面に設けた絶縁材の熱伝導量よ
    り高くした請求項1記載のチューブ型ヒータ。
  3. 【請求項3】 外側管材の内周面に設けた絶縁材の熱伝
    導量を、内側管材の外周面に設けた絶縁材の熱伝導量よ
    り高くした請求項1記載のチューブ型ヒータ。
  4. 【請求項4】 中空の内側管材の外周面に絶縁材を巻
    き、その外周面に発熱体を巻き付けの上、その外周の両
    端部に端子リングを設けてその端子リングに発熱体の端
    部を接続した後、その発熱体の上面に断熱材を巻き、さ
    らに上記断熱材と端子リングとの外周に、端子リングの
    一部を残して絶縁材を巻いた上、その外周面を中空の外
    側管材で覆うチューブ型ヒータの製造方法。
  5. 【請求項5】 端子リングを、一部を切り離された筒状
    断面形状に形成し、その外周面上の一部の端子部にリー
    ド線を接続する請求項4記載のチューブ型ヒータの製造
    方法。
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