JPH08153370A - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JPH08153370A
JPH08153370A JP7063428A JP6342895A JPH08153370A JP H08153370 A JPH08153370 A JP H08153370A JP 7063428 A JP7063428 A JP 7063428A JP 6342895 A JP6342895 A JP 6342895A JP H08153370 A JPH08153370 A JP H08153370A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高密度記録時にデータ記憶装置の再生信号中に
現れる再生信号振幅の低下による影響を受けにくく、高
密度化に適した再生信号処理装置を提供する。 【構成】等化器1は光ディスク再生信号または垂直磁気
記録のMRヘッド再生信号を、必ずしもパーシャルレス
ポンス特性とは一致しない既定値へ等化する。これによ
り高密度化に伴い発生した再生信号の振幅低下が補償さ
れ、等化器出力信号のSNRが改善される。また最尤検
出器2では、等化器1の出力値の度数分布に現れるピー
クを利用した状態遷移図に基づいて記録データの最尤検
出を行う。これら等化器1と最尤検出器2を組み合わせ
た再生信号処理装置により、再生信号のエラーレートが
改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は信号処理装置に関し、特
に高記録密度化に伴い再生信号中の振幅の低下が発生し
た光ディスクの再生信号、あるいは垂直磁気記録をMR
ヘッドによって再生した信号を、誤りなく取り出すため
の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、磁気ディスク等の記録装置
では、記録再生系を通過した信号に生じた波形歪を除去
するために、再生回路中に等化器を設けて記録系列中の
符号間干渉の補償が行われている。
【0003】そして、記録再生系における伝達特性が変
化する場合、あるいは伝達特性が特定できない場合に
は、再生された信号から波形歪を推定して等化器の特性
を決定するという適応等化の方法がとられる。
【0004】等化器の再生信号に対する応答が適当なパ
ーシャルレスポンス特性をもつように等化器の応答特性
を設定することにより、高密度記録を行った場合にも低
いエラーレートを実現することができる。
【0005】パーシャルレスポンス等化とは、信号中の
符号間干渉量を適当に操作することによって擬似的に多
値の判定を行い、その代わりに信号電力を周波数につい
て制限する方式をいう。
【0006】再生信号の等化では、再生信号中の高域成
分の強調を抑え、雑音によるエラーレートの増加を防ぐ
目的でパーシャルレスポンス等化が用いられる。例えば
パーシャルレスポンス等化方式の中のPR(1,1)等
化(すなわちパーシャルレスポンス・クラス1方式)を
用いた場合には、2値信号を擬似的に3値信号として等
化することによって、信号の所要帯域を約半分に抑える
ことができる。
【0007】従来の等化器の構成の一例を図17に示
す。
【0008】図17を参照して、この等化器は3タップ
のトランスバーサル等化器であり、遅延素子11と、乗
算器14と、加算器15とから構成されている。再生信
号は入力端子6から入力され、波形歪が取り除かれた信
号が出力端子22より取り出される。すなわち、2T分
遅延した信号にタップ係数C2を乗じた値と、T分遅延し
た信号にタップ係数C1を算じた値と、入力信号にタップ
係数C0を算じた値とを加算してなる信号が出力端子22
より出力される。
【0009】図17の等化器では、等化器入力に対し等
化器出力がパーシャルレスポンス特性を有するように、
乗算器14に予め適当な値(タップ係数)を設定してお
くことが必要とされる。
【0010】図18は、図17の等化器に乗算器14を
適応的に制御する回路を加え、適応等化器とした構成例
を示している。
【0011】図18を参照して、等化前の信号は入力端
子6より入力される。入力信号は遅延素子11、乗算器
14、加算器15から構成されるトランスバーサル等化
器20によって、波形歪が取り除かれ、出力端子22に
取り出される。この出力信号は、タップ係数の更新に用
いる誤差信号を取り出すためにフィードバックされる。
【0012】タップ係数が最適な値に設定されていない
場合、出力端子22からは波形歪の残った信号が出力さ
れる。
【0013】PR(1,1)方式による3値等化を行う
場合には、3値判定回路17によって、この波形歪の残
る信号Rから3値判定を行い、基準等化レベル(基準振
幅)発生回路18が基準となる振幅をもつ3値信号Dを
出力する。
【0014】タップ係数は、トランスバーサル等化器2
0の出力信号Rと基準等化レベル発生回路18の出力信
号Dとの差によって得られる誤差信号Eのパワーを最小
にする方向に変化させる。
【0015】このため、タップ係数が適正な値に収束し
た後には、等化器の出力振幅信号は基準等化レベル発生
回路18の出力として与えた3値をとる。
【0016】誤差信号Eは、適当な時間遅延された等化
器20の入力信号と共に相関器12へ送られ、相関器1
2は両者の相関強度(相関係数)を出力する。相関器1
2の出力信号は積分器13によって積分され、積分出力
がタップ係数として各タップへの乗算器14に与えられ
る。
【0017】更に、3値に等化された等化器出力列を最
尤検出器を用いて最尤推定し記録列を検出した場合、エ
ラーレートはより低減する。この方式はPRML(Part
ialResponce Maximum Likelihood)方式と称呼されてい
る。
【0018】最尤検出器を用いた場合、再生信号の振幅
のとり得る遷移条件が限定されているため、ノイズ成分
に起因する判定誤りの発生確率を、最尤検出器を用いな
い場合に比べて低減できる。
【0019】最尤検出器の一例として、最小符号反転間
隔が3に制限された変調符号を用いた場合、PR(1,
1)方式と組み合わされる最尤検出器の状態遷移図を図
19に示す。図19を参照して、状態の推移を示す有向
枝に附された符号は、最尤検出器の出力と入力を示し
(すなわち“出力”/“入力”)、例えば状態S1にお
いては3値等化出力の“+1”を入力した場合、計算した
尤度に基づき“1”を出力して状態S1に留まるか、あ
るいは状態S2への遷移が選択される。
【0020】図19の状態遷移図により状態遷移が規定
される最尤検出器の出力の最小符号反転間隔は3とさ
れ、最小符号反転間隔が2以下となるような記録データ
系列は検出後の出力データ列として認めないため、最尤
検出器を用いない場合に比べエラーレートが改善され
る。
【0021】図19の状態遷移図を有する最尤検出器
は、その入力端が図18の等化器の出力端子22に接続
され、最尤検出器の出力端には、通常、図21に示すよ
うに、最尤検出器の出力信号と一遅延時間前の信号とを
加算し(すなわち(1+D)演算)、加算値のモジュロ
2をとるmod2回路が接続され、mod2回路の出力
端から元のデータが得られる。なお、図21において、
加算器とmod2回路は例えば排他的論理和回路で構成
される。図19の状態遷移図を有する最尤検出器の理解
を助けるために具体的に説明すると、例えばラン
(“1”と“1”の間に現われる“0”の連続)の長さの
最小値を2とするRLL(Run Length Limited)記録符号
化方式において、データ列が“0 1 0 0 1 0 0 0 1 0”
の場合、NRZI(データの“1”に磁化反転を対応させ、
データ“0”で磁化反転が起こらないとする方式)符号
は“0 1 1 1 0 0 0 0 1 1”となり、再生時その3値等
化出力(最尤検出器の入力)は“0 0 +1 +1 0 -1 -1 -1
0 +1”となり、従って最尤検出器の出力は“0 1 1 1 0
0 0 0 1 1”となり、図21のmod2回路から“0 1
0 0 1 00 0 1 0”が出力され、上記データ列が得られ
る。
【0022】さて、本来トランスバーサル等化器による
等化は線形歪の除去を目的としている。このため、線形
歪のみで構成される波形歪はトランスバーサル等化器に
よる等化によって再生信号中から効果的に取り除かれ
る。しかし、例えば光ビームを用いて熱記録を行う光デ
ィスクの場合には、記録ビットを連続して形成すると、
ビット領域内に部分的に記録信号レベルのムラが生じ
る。この様子を図22に示す。図22を参照して、記録
ビット内の領域が一様なレベルに記録されず、網かけを
施した記録レベルのムラ41の領域の記録レベルがビッ
ト内の他の領域の記録レベルよりも高くなっていること
を示す。これは、記録レベルのムラ41の領域における
記録ビーム40の照射時間が他の領域よりも長いためで
ある。
【0023】図23は記録レベルのムラ41を原因とし
て非線形歪を含む再生信号が発生する原理を示した図で
ある。各時点の再生振幅は、図23に斜線領域として示
した再生信号振幅を表す面積44によって示される。再
生ビームが記録レベルのムラ41の領域を掃引すると、
その再生信号振幅は図23の非線形歪を含む再生信号4
3となる。この非線形歪成分は、トランスバーサル等化
器によって取り除くことができないため、出力信号中に
残され、エラーレート悪化の原因となる。そして、この
ような非線形性によるエラーレートの劣化は、適応等化
器出力から最尤検出器を用いてデータを最尤推定する場
合も同様に現われる。
【0024】さらに、高密度記録時には再生波形の振幅
の低下という問題が生じる。
【0025】すなわち、図20に示すように、光記録に
おいては記録ピット長および記録ピット間隔が小さくな
ると再生信号50の振幅レベルが横方向の破線で示した
飽和振幅レベルよりもはるかに小さな値までしか達しな
い。
【0026】この問題は磁気記録の場合にも生じ、磁気
記録の場合、図20に示した記録ピット部が上向きの磁
化記録部に、非ピット部が下向きの磁化記録部に相当す
る。これをMRヘッド(Magneto Resistive:磁気抵抗
ヘッド)で再生すれば、ヘッド出力は同図の再生信号5
0となり、高記録密度時の振幅低下は光記録の場合と同
様に発生する。
【0027】実際には、再生信号50には更にノイズが
加わるため、振幅が低下した波形から直接記録データを
判定するとエラーレートは著しく増大する。
【0028】この状況下で再生信号をパーシャルレスポ
ンス等化すると、信号電力の小さな高域においてノイズ
電力を増幅し、等化後のSNRを劣化させてしまうこと
になる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、光記録や
磁気記録では、記録媒体の形状やレベル、磁化の向き変
化させることによって情報の蓄積を行っており、記録密
度が高くなると入出力特性に非線形性と振幅の低下が生
じる。
【0030】通常の等化器は、信号の遅延、係数の乗
算、加算といった線形操作のみによって構成されている
ため、信号が非線形歪を有する場合にはその成分を取り
除くことができず、非線形性による影響によって等化能
力が著しく低下する。更に、等化器出力の信号中にデー
タ系列中の非線形成分に依存する歪がノイズとして混入
した場合、この歪み成分は最尤検出器の正常な動作を妨
げ、検出特性が劣化するという問題がある。
【0031】また、従来のパーシャルレスポンス等化を
行う等化器を、再生信号の振幅低下が発生する高記録密
度時に適用した場合、等化器の等化目標値への等化を強
調するために再生信号中の高域におけるゲインを高めて
しまい、等化器出力信号のSNRが劣化するという問題
があった。
【0032】従って本発明の目的は、上記問題点を解消
し、信号振幅の低下による影響を受けにくく、高密度化
に適した信号処理装置を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、記録ピットの形状や記録レベルを変化させて
記録した情報を再生する装置において、少なくとも記録
ピットの端部に対応する再生信号を所定値へ等化して出
力する等化器と、前記等化器の出力信号を入力とし該入
力列から再生信号列の最尤推定を行う最尤検出器と、を
備え、前記最尤検出器が、前記等化器出力の振幅に関す
る度数分布中の主たるピークのレベルのうちの少なくと
も一部を、最尤推定の動作条件を決定する状態遷移規則
の基準検出値として用いることを特徴とする信号処理装
置を提供する。
【0034】また、本発明においては、記録媒体に対し
垂直方向に磁化の向きを変化させて情報を記録しこれを
磁気抵抗素子を用いたヘッドによって再生する機能を有
する装置において、少なくとも磁化の向きの反転部に対
応する再生信号を所定値へ等化して出力する等化器と、
前記等化器の出力信号を入力とし該入力列から再生信号
列の最尤推定を行う最尤検出器と、を備え、前記最尤検
出器が、前記等化器出力の振幅に関する度数分布中の主
たるピークのレベルのうちの少なくとも一部を、最尤推
定の動作条件を決定する状態遷移規則の基準検出値とし
て用いることを特徴とする信号処理装置を提供する。
【0035】本発明においては、等化器は、好ましく
は、前記記録ピット端部に対応する再生信号のみをパー
シャルレスポンス等化する。あるいは、本発明において
は、等化器は、磁化の向きの反転部に対応する再生信号
のみをパーシャルレスポンス等化する。
【0036】また、本発明の信号処理装置は、好ましく
は、等化器が再生信号を5値に等化して出力し、最尤検
出器が、等化器の出力信号を入力とし、状態遷移規則と
して5個の基準検出値と6個以上の状態を有し、入力列
から前記状態遷移規則に従って再生信号列の最尤推定を
行い推定列を出力することを特徴とする。
【0037】さらに、本発明の信号処理装置は、好まし
くは、等化器が再生信号を4値に等化し出力し、最尤検
出器が前記等化器の出力信号を入力とし、状態遷移規則
として4個の基準検出値と6個以上の状態をもち、入力
列から前記状態遷移規則に従って再生信号列の最尤推定
を行い推定列を出力する最尤検出器であることを特徴と
する。
【0038】そして、本発明の信号処理装置は、好まし
くは、等化器の出力信号のアイパターンにおいて、アイ
パターンの最大振幅と、前記振幅とレベルに関して隣合
う振幅とのレベル差が、その他の隣合う振幅間のレベル
差に比べて狭く設定されることを特徴とする。
【0039】本発明の信号処理装置においては、好まし
くは、等化器を、該等化器の出力信号を用いて適応制御
を行うように構成してもよい。
【0040】本発明の信号処理装置においては、好まし
くは、等化器の出力値の度数分布の主たるピークが現れ
るレベルを求める回路を設けた構成としてもよい。
【0041】また、本発明は、光ディスクのビット再生
信号を処理する装置、または光ディスクのビットへの記
録を行いその再生信号を処理する装置において、再生波
形の符号反転区間のみをパーシャルレスポンス等化する
特性を持つ等化器と、前記等化器の出力信号を入力とし
該入力列から再生信号列の最尤推定を行う最尤検出器
と、を備え、前記最尤検出器が、前記等化器出力の振幅
に関する度数分布の主たるピークのそれぞれの判定レベ
ルのうちの一部または全部を、最尤推定の動作条件を決
定する状態遷移規則の基準検出値として用いることを特
徴とする光ディスク信号再生装置を提供する。
【0042】そして、本発明は、光ディスクのビット再
生信号を処理する装置、または光ディスクのビットへの
記録を行いその再生信号を処理する装置において、光デ
ィスクの再生波形を等化する等化器であって、再生波形
の符号反転区間のみをパーシャルレスポンス等化する特
性を持つ等化器と、前記等化器の出力信号を入力とし、
該入力列から再生信号列の最尤推定を行う最尤検出器
と、前記等化器の出力信号振幅に関する度数分布の主た
るピーク部分に含まれる判定レベルを求める回路と、を
備え、前記最尤検出器が、前記判定レベルの一部または
全部を、最尤推定の動作条件を決定する状態遷移規則の
基準信号レベルに採用することを特徴とする光ディスク
信号再生装置を提供する。
【0043】本発明の光ディスク信号再生装置において
は、好ましくは、前記等化器が、光ディスク再生波形の
符号反転区間に対する等化器出力のみをタップ係数値の
制御のための参照信号として使用し、前記出力に対して
のみパーシャルレスポンス等化特性となるようにタップ
係数値を適応制御する適応等化器であることを特徴とす
る。
【0044】
【作用】本発明における等化器の原理及び作用を以下に
説明する。
【0045】本発明を構成する等化器は、少なくとも記
録ピットの端部あるいは垂直磁化の向きの反転部に相当
する再生信号が等化器に入力された場合に、それを所定
の値(等化目標値とする)へ等化する特性を有する。こ
のため、波形振幅の符号が連続する部分ではその両端部
を除き、等化目標値への等化を強制することは行なわれ
ず、再生信号電力のうちの高い周波数成分を不必要なま
でに強調することが回避され、従来の等化器と比較して
等化器の入力信号に含まれるノイズ電力の等化器出力信
号への伝達を抑えることができる。
【0046】また、再生信号の特性に変動がある場合に
は、等化器特性を適応制御すれば等化器出力信号のSN
Rを良好に保つことができる。更に前記特性が未知の場
合にはトレーニング系列を用いて等化器に適応動作を行
わせ等化器特性を最適な特性へ予め近づけておくことも
できる。
【0047】一例として、光記録において記録ピットの
端部に対してだけ、等化器出力値とPR(1,1)の3
個の等化目標値{−1,0,+1}のいずれかとの差の
2乗が最小になるよう、等化器特性を適応制御した結果
得られた等化特性を考える。
【0048】この場合、等化器の等化目標値は3値であ
るが、等化器出力には等化目標値以外にもそれらよりも
大きなレベルに更に2個の値が現れ、等化器出力は合計
5値に集中して分布する。等化器出力値が集中するこれ
らのレベルを、等化器の基準振幅という。
【0049】また別の例として、等化目標値を{±1}
に定め、記録ピットの端部に対してだけ2値との差が最
小になるよう等化器特性を適応制御した場合には、等化
器出力には2値とは別に更に2個の値が集中的に現れ、
基準振幅は4値となる。
【0050】図15に、同一の記録密度における、従来
のPR(1,1)等化器と、本発明を構成する5個また
は4個の基準振幅をもつ等化器と、のゲインの周波数特
性を示す。図中実線はPR(1,1)等化、点線は5値
への等化、一点破線は4値へ等化する等化器の特性をそ
れぞれ示している。
【0051】図15を参照して、本発明を構成する等化
器は、従来のPR(1,1)等化器よりも高域のゲイン
を低下させていることがわかる。このような周波数特性
により、高密度記録時において低域に偏った再生信号電
力を効率良く取出し、高域のノイズを強調することなく
除去することが可能となる。
【0052】また図16は、図15に示したPR(1,
1)特性の等化器と、5値へ等化する等化器と、の2種
類それぞれに同一のノイズ量を含む再生信号を入力した
場合の、各等化器出力信号のアイパターンである。
【0053】図16を参照して、本発明を構成する等化
器は、PR(1,1)の等化器よりも、信号値の遷移を
表す実線の帯が細く、これは等化器出力に含まれる雑音
が少ないことを示している。この結果、本発明を構成す
る等化器では、PR(1,1)等化器よりもアイ開口率
が拡大し、エラーレートが改善される。
【0054】3値へ等化する等化器も、図15において
5値へ等化する等化器とほぼ等しい特性であることか
ら、5値等化の場合と同様にPR(1,1)よりもSN
Rの点で有利となる。
【0055】このように、本発明によれば、パーシャル
レスポンス特性の基準振幅とは必ずしも同一でない5値
または4値へ再生信号を等化させることにより、従来の
PR(1,1)等化器に比べて等化器出力のSNRが改
善できる。
【0056】更に、再生信号の変動が少なければ、適応
制御させる必要は無く、初めから等化目標値には定めな
かった、−1.5,+1.5の値へも等化器出力値を集
中させるよう等化器の特性をプリセットしておけばよ
い。
【0057】ここでは、5値または4値へ等化する等化
器を検討したが、等化後に集中させる値の個数に限ら
ず、基準振幅はノイズが加わった再生信号から再生信号
電力を最も効率よく取り出すように、等化器のパラメー
タを調整することによって定めることができる。パラメ
ータの中には、等化器の高域遮断周波数、高域のブース
トゲイン等が含まれる。
【0058】また、本発明における等化器は、伝達特性
を適切に選ぶことによりアナログ等化器、ディジタル等
化器のいずれによっても実現できることは言うまでもな
い。
【0059】次に、本発明における最尤検出器の作用効
果を説明する。
【0060】本発明において、前記した等化器と組み合
わせる最尤検出器は、5値または4値へ等化する等化器
を使用する場合、最尤検出器の動作を定める状態遷移図
の基準検出値に、等化器の5値または4値の基準振幅を
利用することを特徴としている。
【0061】基準振幅は、再生信号電力、等化器のカッ
トオフ周波数、ブーストゲイン等のパラメータから一意
的に定まるため、パラメータをもとにピーク位置の平均
値または最頻値を予め最尤検出器内の基準検出値として
設定しておく。あるいは、等化器出力の度数分布のピー
ク位置を自動的に求める回路を設け、最尤検出器の基準
検出値をピーク位置を求める回路によって定めても良
い。
【0062】図14は、本発明における等化器の出力信
号の振幅に関する度数分布(出現頻度)を示す図であ
る。図中横軸は振幅値、縦軸は出現頻度を示し、出現頻
度には5個のピークが現われている。
【0063】ここで、最小符号反転間隔が3の変調符号
を使用し、−1.5,−1,0,+1,+1.5の5値
へ等化する等化器を用いる場合を考える。
【0064】この時、図14に現れている5個の基準振
幅を用いて等化器出力を最尤検出する状態遷移図を作成
すると、図6に示すようになる。図6を参照して各状態
間を結ぶ有向枝に附された符号は最尤検出器の入力を示
している。
【0065】図14の出力振幅分布をもつ等化器に対し
ては、図6の状態遷移図を用いた方が、図19に示した
基準振幅値を利用しない従来のPR(1,1)用の状態
遷移図を用いるよりも、利得が大きく誤り率の小さい検
出を行う最尤検出器を構成することができる。この点を
以下に説明する。
【0066】図14において、前記5個の出現頻度のピ
ークに対応する振幅値の平均値がそれぞれ、−1.5,
−1.0,+1,+1.5であり、標準偏差が全てσの
ガウス分布をしており、かつ記録再生系のノイズが白色
であると仮定する。
【0067】最尤検出器によって得られる利得は、最小
自由距離を与えるパスの組み合わせによって定まる。
【0068】図12は、図6の本発明を構成する最尤検
出器の状態遷移図から構成したトレリス線図である。図
13は、図12のトレリス線図の最小自由距離を与える
パスの組み合わせである。
【0069】図13を参照して、時刻tにおいて最尤検
出器の入力値に加わったノイズn(t)(但しn(t)
は基準振幅値で正規化され標準偏差σのガウス分布とす
る)に対して、n(1)+2n(2)+2n(3)+n
(4)>2.5が成立すると、図13の2本のパスP
1、P2のうち一方が記録されたにもかかわらず、最尤
検出器はノイズの影響によって他方のパスを誤って検出
し、最尤検出器出力には1個の誤りが発生してしまう。
換言すれば、図13に示した2本のパスのパスメトリッ
クの差2.5は、一方のパスの信号が再生されたにもか
かわらず他方のパスが検出されてしまうに必要な、ノイ
ズにより生成されるメトリックの差に相当する。
【0070】これは、確率密度関数として標準偏差3.
2σ(=√10σ)のガウス分布をもつノイズが2.5
を超える確率に等しい(因みに、この確率は標準偏差√
10σのガウス型確率密度関数をg(√10σ,x)とし
て定積分∫a bg(√10σ,x)dxの積分区間[a,
b]をa=2.5、b=∞とした値に等しい)。
【0071】一方、図19は、振幅値+1.5,−1.
5付近のピークを考慮しない場合の状態遷移図である。
【0072】等化器出力を図19の状態遷移図に基づい
た最尤検出器によって最尤検出した場合、n(1)+n
(2)>1が成立すると、最尤検出器の出力に1個の誤
りが発生する。これは、確率密度関数が標準偏差1.4
σ(=√2σ)のガウス分布であるノイズが1を超える
確率に等しい。
【0073】仮に標準偏差σ=0.2とすると、図6の
状態遷移図に基づく最尤検出器において誤りパスが選択
される確率は約4×10-5であるが、図19の状態遷移
図に基づいた最尤検出器によって最尤検出を行えば約2
×10-4となる。
【0074】また、図19に基づく最尤検出器では、等
化器出力の振幅が例えば1.5をとるときにも、その枝
メトリックを基準信号値1.0に対する尤度として計算
するため、誤り率は実際には更に増加してしまう。従っ
て、等化器によって再生信号を等化する場合には、振幅
値+1.5,−1.5付近のピーク値を記録列の推定に
利用した方がエラーレートは改善される。
【0075】すなわち、従来のパーシャルレスポンス等
化を行う等化器よりも、本発明を構成する、基準振幅を
5値とした等化器を用いた方が、等化器出力のエラーレ
ートは改善される。加えて、本発明における等化器の出
力信号を最尤検出する場合、最尤検出器の状態遷移図に
は、図6に示した5個の基準振幅の全てを考慮したもの
を用いた方が、図19に示した従来のPR(1,1)用
状態遷移図を用いるよりもエラーレートが改善される。
【0076】また、光ディスクの記録再生系における非
線形歪は、主に図22に示したような記録ピットの重複
に起因するため、同一符号の連続が生じた場合に特徴的
に現れる。一方再生信号の判定においては、同一符号が
連続している場合よりも、符号が反転している場合にそ
の反転位置を特定する方が困難で、再生信号振幅の低下
等の影響を受け易い。
【0077】本発明の光ディスク信号再生装置における
等化器は、非線形歪による影響の少ない、符号の反転位
置前後に相当する等化器出力のみに関し、それをパーシ
ャルレスポンス波形とするようなタップ係数を持つもの
である。また、タップ係数を適応制御する場合には、前
記符号の反転位置前後に対する等化器出力のみを等化誤
差信号として用いてタップ係数を制御する。これによっ
て、非線形歪の影響が等化器出力へ伝達されることを防
ぎ、非線形歪によるエラーレートの悪化を改善できる。
【0078】また、本発明の光ディスク信号再生装置に
おける等化器のタップ係数の指定方法によれば、波形振
幅の符号が連続する部分ではその両端部を除き振幅値を
等化目標値へ等化することを強制しなくなるので、不必
要なまでには再生信号電力の高周波成分を強調せず、等
化器入力信号中に含まれるノイズ電力の等化器出力信号
への伝達を従来の方式に比べて抑えることができる。
【0079】ノイズ電力の高周波成分の抑圧は、等化後
の信号からの非線形成分の除去とは独立に行われる。従
って、等化器を、伝達特性に非線形性が含まれないよう
な記録再生系に用いても、従来の等化器を用いた場合と
比較してエラーレートは改善される。特に、高記録密度
時には再生信号振幅の低下により再生信号の電力スペク
トルはより低周波域へ偏るから、本発明を構成する等化
器が持つ高周波域のノイズ電力を抑圧するという特性
は、高記録密度時により効果を発揮する。
【0080】従来のPR(1、1)等化を行う適応等化
器と、この等化器を符号反転部のみにおいてタップ係数
値更新を行うものとした本発明を構成する等化器それぞ
れに同一のノイズ量を含む再生信号を入力した場合の等
化器出力信号のアイパターンはそれぞれ図16に示すも
のとなる。図16において、本発明を構成する等化器
は、PR(1、1)の等化器よりも信号値の選移を表す
実線の帯が細く、等化器出力に含まれる雑音が少ないこ
とを示している。この結果、本発明を構成する等化器で
は、PR(1、1)等化器よりもアイ開口率が拡大し、
エラーレートが改善される。
【0081】更に、等化器出力信号の振幅に関する度数
分布には、タップ係数制御が行われる時点と、行われな
かった時点それぞれの振幅に対応するピークが現れる。
例として、最小符号反転間隔が3に制限された変調符号
を用いた場合の、本発明を構成する等化器の出力の度数
分布を図14に示す。図14においては、等化器の等化
器目標値+1、0、−1以外に振幅値1.5、−1.5
付近にも、等化器目標値付近と同程度の分散を持つ分布
のピークが自動的に発生している。本発明において、等
化器と組み合わせる最尤検出器は、その動作を定める状
態選移図の基準信号レベルに、等化器目標値+1、0、
−1だけでなく、+1.5、−1.5付近に自発的に現
れる二個のピークの判定レベルも採用するものである。
【0082】自動的に現れる主たるピーク部分に関する
判定レベル+1.5、−1.5は、それらが属する各主
たるピークの度数分布d1(x)、d2(x)それぞれ
に対しdi(x)×[x−v(i)]2、i=1、2を
最小とする値v(1)、v(2)とする。なぜならば、
一般に最尤検出器では等化器出力値Fに対するN個の基
準信号レベルL(j)、j=1、2、…、Nの各枝の枝
メトリックB(L(j))、j=1、2…、NをB(L
(j))=F−L(j)2、j=1、2、…、Nによっ
て求めるからであり、これは等化器出力の等化器目標値
付近の各主たるピークがガウス分布であることに起因す
る。また、等化器目標値付近とは異なる位置の主たるピ
ークの度数分布であるd1(1)、d2(2)もほぼガ
ウス分布をしているので、自動的に現れる主たるピーク
の判定レベルには、di(x)×[x−v(i)]2
i=1、2を最小とするv(1)、v(2)の代りに、
di(x)×[x−v(i)]2、i=1、2を最小に
するv(1)、v(2)、あるいはd1(x)、d2
(x)の最頻値を用いてもよい。
【0083】自動的に発生する各主たるピークの判定値
v(1)、v(2)は記録再生系に係わるパラメータか
ら一意に定まるので、パラメータをもとに平均値または
最頻値をあらかじめ最尤検出器内の基準信号レベルとし
て設定しておく。あるいは、等化器出力の振幅に関する
度数分布からv(i)、i=1、2を求める装置を設け
れば、最尤検出器はその基準信号レベルを度数分布の主
たるピークの平均値又は最頻値を求める回路の出力によ
って定められる。
【0084】図14に現れた度数分布の主たるピークの
レベルと最小符号反転間隔が3であることから等化器出
力を検出する状態選移図を作ると、図6に示したように
なる。図6の状態選移図を用いた方が、ピーク値を採用
しない図19に示した状態選移図を用いるよりも、利得
が大きく飾り率の小さい検出を行う最尤検出器を構成す
ることができる。
【0085】
【実施例】図面を参照して、本発明の実施例を以下に説
明する。
【0086】
【実施例1】本発明の第1の実施例として、図1、図
4、図6、図14、図17を参照して、特性がプリセッ
トされ用いられる等化器と、5値6状態ビタビ検出器を
組み合わせた構成を説明する。
【0087】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図であり、情報記憶装置の再生信号は、まず入力端
子6から等化器1へ出力される。等化器1は入力信号を
図14に示した5個の基準振幅−1.5,−1、0,+
1,+1.5へ等化する特性をもち、これは例えば図1
7に示した従来と同様のトランスバーサル型ディジタル
等化回路において、タップ係数値を適当に設定すること
によって実現できる。
【0088】また、これをアナログ等化器によって実現
するのであれば、遅延線と乗算器(タップ係数)からな
るトランスバーサル型等化回路や、ブースト機能を備え
たベッセル近似の低域通過型等化回路等を用いれば良
い。
【0089】図1において、前記した5個の基準振幅付
近に集中的に分布する等化器1の出力信号Fは、5値6
状態最尤検出器2へ入力される。5値6状態最尤検出器
2は、図6の状態遷移図に基づき記録データを最尤検出
し、再生信号に含まれるエラーを除去した後に、出力端
子7から最尤検出信号を出力する。
【0090】5値6状態最尤検出器1において、入力信
号は、まず枝メトリック計算回路3へ入力される。枝メ
トリック計算回路3では、図6に示した状態遷移図の各
遷移枝に付加されている基準検出値−1.5,−1,
0,+1,+1.5それぞれに対する枝メトリックB
(−1.5),B(−1),B(0),B(+1),B
(+1.5)を計算し出力する。
【0091】図4は、枝メトリック計算回路3の構成の
一例を示すブロック図である。
【0092】図4を参照して、尤度計算回路33は枝メ
トリック計算回路3の入力値Fから、図6の各枝の基準
検出値−1.5,−1,0,+1,+1.5それぞれに
対する尤度B(−1.5),B(−1),B(0),B
(+1),B(+1.5)を計算する。これらの尤度は
各枝の枝メトリック値に相当する。
【0093】各尤度計算回路33は、2個の入力値から
それらの差の2乗を計算し出力する回路であり、その一
の入力に等化器の基準振幅の一をそれぞれ予め与えてお
き、他の入力には入力端子30(すなわち等化器4の出
力F)が供給されている。なお、尤度計算回路33は入
力Fに対して、入力値Fと基準振幅の差の2乗の計算を
行った結果得られる、B(−1.5)からB(+1.
5)までの各尤度の間の大小関係が損なわれない範囲
で、簡略化した計算を行うようにしてもよい。
【0094】枝メトリック計算回路3は、これら各枝メ
トリックを同時にACS回路(AddCompare Select回
路)4へ出力する。
【0095】ACS回路4は、前時点までのACS回路
4の動作で求めた、図6の状態遷移図の6個の状態S
1,S2,…,S6それぞれに入力されるパスのパスメ
トリックP(S1),P(S2),…,P(S6)を保
持している。
【0096】次にACS回路4には、現時点において枝
メトリック計算回路3で求めた各枝メトリックB(−
1.5),B(−1),B(0),B(+1),B(+
1.5)が入力され、これらと前時点までのパスメトリ
ックP(S1),P(S2),…,P(S6)との間で
次式に示す演算を行う。
【0097】
【数1】
【0098】ただし、上記パスメトリックの初期時点で
の値は互いに等しくしてある。またmin[x,y]は
x,yのうち小さい値を示す。
【0099】上記演算によってこれらパスメトリックを
更新し、更新後の値を現時点までのパスメトリックとし
て新たに保持する。
【0100】図6に示す状態S1とS6には2本の枝が
入力されているが、これらの各状態においては、2本の
枝を含みそれらに時点を遡る形で継続する2本のパスの
メトリックから、パスメトリックの値の小さい一方を選
択し、選択した枝、および選択した枝を含むパスのパス
メトリックを保持する。
【0101】この後、状態S1及びS6において選択さ
れた各枝も含め6個の状態それぞれに入力する枝を、同
時に独立にパスメモリ回路5へ出力する。以上がACS
回路4の現時点での動作である。本実施例におけるAC
S回路4は、図6の状態遷移図に従った生き残りパスの
選択を行うことを除き、従来のACS回路と同様に構成
される。
【0102】パスメモリ回路5では、図6の状態遷移図
で定められた状態間の枝の遷移規則を利用して、各枝に
付加された基準検出値及びACS回路4から出力された
各状態へ入力する選択された枝から、逐次的に各状態へ
入力する生き残りパスを保持する。そして、これをすべ
ての時点で行うことによって最終的に一本の生き残りパ
スを取り出し、同パスに相当するデータを5値6状態最
尤検出器2の出力として図1における出力端子7へ送
る。
【0103】本実施例におけるパスメトリック回路5
は、図6の状態遷移図を考慮していることを除き、従来
用いられているパスメモリ回路と同様に構成される。
【0104】
【実施例2】本発明の第2の実施例を以下に説明する。
本発明の第2の実施例として、再生チャネルの特性が変
動する場合にも適応制御を行い良好なエラーレートを維
持する等化器と、これに前記最尤検出器を組み合わせた
実施例を、図1から図3、及び図5を参照して説明す
る。
【0105】再生チャネルの特性が変動する場合には、
図1に示す等化器1を図2に示すような構成とすること
により等化器1の出力信号のSNRを良好に維持でき
る。図2には適応制御を行う場合の等化器1の構成が示
されている。
【0106】図2の等化器は、再生信号のピット端部
(垂直磁気記録における磁化の向きの反転部)に相当す
る位置を検出し、その位置では既定の基準振幅{−1,
0+1}への等化を行う。それ以外の位置に相当する基
準振幅は定めない。
【0107】図2を参照して、この等価器は、基準振幅
として−1,0,+1の3値をもつ。同図においてトラ
ンスバーサル型等化回路20の出力信号Rから3値判定
回路17によって3値判定された信号は、基準振幅発生
回路18によって基準振幅をもつ3値信号Dに変換され
る。出力信号Rは3値信号Dとともに減算器16に入力
され、出力誤差信号E1が取り出される。
【0108】トランスバーサル型等化回路20の出力信
号Fは5値6状態最尤検出器2へ入力される。これと同
時に誤差信号選択回路19は、3値判定回路17の出力
信号から有効な誤差信号の出力されているタイミングを
抽出し、選択信号Sを出力する。スイッチ21は選択信
号Sによって動作し、有効な誤差信号のみを参照誤差信
号E2として相関器12に送るように働く。選択信号S
がアクティブとなった場合にはスイッチ21が閉成し、
相関器の入力E2はE1に等しくなる。その結果、トラ
ンスバーサル型等化回路20のタップ係数は参照誤差信
号E2と入力信号の相関によって適応制御される。
【0109】一方、選択信号Sが非アクティブの場合に
はスイッチ21が開放され、各相関器12に入力される
参照誤差信号E2が0となるためにトランスバーサル型
等化回路20における乗算器14のタップ係数の値は変
化しない。
【0110】図3は、図2の3値判定回路17、基準振
幅発生回路18、および誤差信号選択回路19の詳細構
成を示す図である。
【0111】図3を参照して、3値判定回路17は、ト
ランスバーサル型等化回路20の出力信号Rを入力とし
て、抵抗R9、R10、R11によって決まるスレッシ
ョルドレベルに基づいて判定を行う。
【0112】3値判定回路の出力信号T1、T2は入力
Rのレベルに応じてT1、T2と共に非アクティブ、T
1のみアクティブ、及びT1、T2共にアクティブの3
通りの状態をとり得る。
【0113】基準振幅発生回路18は、3値判定回路の
出力信号T1、T2の各状態に応じて、基準となる振幅
をもつ3値信号Dを発生する。信号のレベルは抵抗R1
〜R8によって規定される。
【0114】誤差信号選択回路19では、誤差信号E1
を参照誤差信号E2として使用するか否かが判定され
る。3値判定回路の出力信号T1が3回以上連続して非
アクティブとなっている場合、あるいはT2が3回以上
連続してアクティブとなっている場合には、誤差信号E
1を参照誤差から除外するためにSが非アクティブとな
る。
【0115】この構成では誤差信号選択回路19に単位
時間Tの時間遅れがあるため、図2において減算器16
とスイッチ21との間に遅延素子23が必要となる。ま
たこれに伴い、相関器12に入力される等化器入力信号
の遅延量も時間Tだけ多くなる。
【0116】更に、本実施例において、チャネル特性に
変動がある場合の最尤検出器の構成は、図1の枝メトリ
ック計算回路3を図5に示すような構成とする。
【0117】図5を参照して、枝メトリック計算回路3
は前述した図4の枝メトリック計算回路3に加え、新た
に基準検出値計算回路31及び32を備えている。
【0118】基準検出値計算回路31、32は、等化器
の基準振幅以外に現れたピークの基準検出値を計算する
回路である。
【0119】基準検出値計算回路31、32は、逐次的
に前記した基準振幅以外のピーク値のレベルを計算しこ
れを尤度計算回路33へ与える。
【0120】基準検出値計算回路31は、閾値αに対し
F>αを満たす最尤検出器入力値Fの過去有限時点数の
平均値を計算するもので、最尤検出器入力Fの度数分布
の+1付近のピークと+1.5付近のピークの中間値を
αに指定し、Fとαを比較器によって比較しF>αを満
たすFを取り出した後に、積分器によって前記条件式を
満たすFのM個の和を求め、乗算器によって積分器13
の出力に(1/M)を乗算することにより実現できる。
【0121】基準検出値計算回路32は、基準検出値計
算回路31と同様の構成によって、最尤検出器入力Fの
度数分布をもとに−1のピークと−1.5のピークとの
中間の間βをあらかじめ設定しておき、これを比較器に
用いβ>Fを満たすFに対して平均値を求め、それを尤
度計算回路33へ与える。
【0122】また、基準検出値計算回路31,32を設
ける場合には、予めトレーニング動作を行い、基準検出
値計算回路31,32で計算する各領域の平均値を一度
求めておく必要がある。
【0123】チャネル特性の変動が存在する場合の図1
の最尤検出器は、図1の枝メトリック計算回路3を図5
によって実施することを除き、従来例と同様に構成され
る。
【0124】なお、基準検出値計算回路31、32を用
いて各主たるピークの判定レベルを求めなくとも、装置
の動作以前に最尤検出器入力値Fの振幅に関する度数分
布を求める回路によって、等化器の等化器目標値よりも
更に大きい位置及び前記等化器目標値よりも更に小さい
位置に現れる主たるピークの平均値から各主たるピーク
の判定レベルを求め、それを枝メトリック計算回路3へ
設定しておいてもよい。
【0125】
【実施例3】次に、本発明の別の実施例として、最尤検
出器に関しこれまで説明した値とは異なる最小符号反転
間隔をもつ変調符号が用いられた場合の実施例、及び等
化器の基準振幅が4個の場合の実施例を図7から図11
を参照して説明する。
【0126】基準振幅が5個である等化器と組み合わせ
るべき最尤検出器の状態遷移図の一例として、図7に、
(1,7)変調符号等の最小符号反転間隔が2の変調符
号を使用した場合の一例を示す。図7は6個の状態(S
1〜S6)から構成される。図7において、状態間の有
向枝に附された符号は最尤検出器に入力される値を示し
ている。
【0127】図7では最小符号反転間隔2に対応するパ
スの遷移が、S1→S2→S4→S3によって表され、
符号反転間隔3に対応するパスの遷移が、S1→S2→
S6→S4またはS4→S3→S5→S1によって表さ
れる。
【0128】図8は等化器と最小符号反転間隔が4の変
調符号を使用した場合に採用する状態遷移図であり、8
個の状態から構成される。最小符号反転間隔が5以上の
符号に対してもその状態遷移図は以上と同様に構成され
る。
【0129】また、基準振幅が−1.5,−1,+1,
+1.5の4個をとる場合の例を以下に示す。
【0130】図9は、(1,7)変調符号等の最小符号
反転間隔が2の変調符号を使用した場合の最尤検出器の
状態遷移図の一例であり、4個の状態から構成される。
【0131】図10は、最小符号反転間隔が3の変調符
号を使用した場合の一例であり、6個の状態から構成さ
れる。更に図11は最小符号反転間隔が4の場合の一例
であり、8個の状態から構成される。最小符号反転間隔
が5以上の符号に対してもその状態遷移図は以上と同様
に構成される。
【0132】以上説明した信号処理装置は、記録媒体に
おいて記録レベルおよび面積を変化させ、その積分によ
って再生信号レベルが定まるような記録再生方式なら
ば、どのような方式であっても適用され得る。
【0133】これらの記録再生方式には、例えば、(1)
コンパクトディスク装置等で用いられている再生方式の
ように、記録ピットを媒体の穴開けによって生成し、ピ
ット部分とその他の媒体部分との光の反射率の差異によ
って記録データの再生を行う方式、(2)光磁気記録再生
方式のように、記録ピットを磁性体からなる記録媒体へ
熱を加えることによって生成し、ピット部分とその他の
媒体部分との光の反射特性の差異によって記録データの
再生を行う方式、(3)相変化型記録再生方式のように、
記録ピットを記録媒体の結晶状態とアモルファス状態の
区別により生成し、前記2個の状態間の光の反射率の差
異によって記録データの再生を行う方式、(4)媒体に対
し垂直方向に磁化の向きを変化させることによって情報
を記録し、これを磁気抵抗素子を用いたヘッド(MRヘ
ッド)によって再生する方式、(5)媒体に対し磁化の向
きを変化させることによって情報を記録し、これをイン
ダクティブヘッドによって再生し磁化変化の微分信号を
得た後、微分信号を積分して再生信号を得る方式等が含
まれる。
【0134】更に、本発明はデータ記憶装置に限らず、
ベースバンド信号と単一キャリア周波数の積算により伝
送信号を生成しこれを送受信するシステムにおいて、伝
送速度の高速化に伴い符号間干渉量が増大する場合にも
適用でき、エラーレート特性を改善することができる。
【0135】以上、本発明を上記実施例に即して説明し
たが、本発明は上記態様の限定されるものでなく、本発
明の原理に準ずる各種態様を含むことは勿論である。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、記録デ
ータを再生する機能を有する装置において、高記録密度
化に伴う再生信号振幅の低下が生じている場合に、再生
信号を等化器によって従来のパーシャルレスポンス等化
とは必ずしも同一でない基準振幅値へ等化することによ
り、等化器出力信号のSNRを改善する。そして、本発
明によれば、その後に等化器出力を基準振幅に利用した
状態遷移図に基づく最尤検出器によって処理して記録デ
ータを復元することにより、従来よりも小さなエラーレ
ートの再生データが得られる。
【0137】本発明の等化器及び最尤検出器を組み合わ
せた装置により、等化器に入力される光ディスク再生信
号に非線形性が含まれる場合、又は高記録密度化に伴う
信号振幅の低下が発生する場合にも、判定誤りの少ない
良好な処理結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る等化器と最尤検出器の
組み合わせを説明するブロック図である。
【図2】本発明の別の実施例に係る適応等化器の構成を
説明するブロック図である。
【図3】本発明の一実施例における3値判定回路、基準
振幅発生回路及び誤差信号選択回路の詳細を示す図であ
る。
【図4】本発明の一実施例に係る最尤検出器の枝メトリ
ック計算回路の構成を説明する図である。
【図5】本発明の別の実施例における適応制御を行う枝
メトリック計算回路の構成を説明する図である。
【図6】本発明の一実施例に係る最尤検出器の状態遷移
図を示す図である。
【図7】最小符号反転間隔が2の変調符号を使用した場
合の、基準振幅が5個の等化器と組み合わせる最尤検出
器の状態遷移図の一例を示す図である。
【図8】最小符号反転間隔が4の変調符号を使用した場
合の、基準振幅が5個の等化器と組み合わせる最尤検出
器の状態遷移図の一例を示す図である。
【図9】最小符号反転間隔が2の変調符号を使用した場
合の、基準振幅が4個の等化器と組み合わせる最尤検出
器の状態遷移図の一例を示す図である。
【図10】最小符号反転間隔が3の変調符号を使用した
場合の、基準振幅が4個の等化器と組み合わせる最尤検
出器の状態遷移図の一例を示す図である。
【図11】最小符号反転間隔が4の変調符号を使用した
場合の、基準振幅が4個の等化器と組み合わせる最尤検
出器の状態遷移図の一例を示す図である。
【図12】本発明に係る最尤検出器のトレリス線図であ
る。
【図13】本発明に係る最尤検出器の最小自由距離を与
えるパスの組み合わせの説明図である。
【図14】本発明に係る等化器の出力振幅値の度数分布
を示す図である。
【図15】PR(1,1)等化器及び本発明に係る等化
器のゲインの周波数特性を示す図である。
【図16】従来のPR(1,1)等化器、本発明に係る
適応等化器それぞれの出力信号のアイパターンを示す図
である。
【図17】トランスバーサル型等化回路の構成を示す図
である。
【図18】従来の適応等化器の一構成例を示す図であ
る。
【図19】等化器出力の振幅に関する度数分布のピーク
値を考慮しない最尤検出器の状態遷移図である。
【図20】高記録密度時の信号振幅の低下の発生原因を
説明する図である。
【図21】最尤検出器の出力に接続される回路を説明す
る図である。
【図22】記録時の非線形歪の発生原因を説明する図で
ある。
【図23】再生時の非線形歪の発生原因を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 等化器 2 5値6状態最尤検出器 3 枝メトリック計算回路 4 ACS回路 5 パスメモリ回路 6 再生波形入力端子 7 出力端子 11 遅延素子 12 相関器 13 積分器 14 乗算器 15 加算器 16 減算器 17 3値判定回路 18 基準振幅発生回路 19 誤差信号選択回路 20 トランスバーサル型等化回路 21 スイッチ 22 出力端子 23 遅延素子 30 枝メトリック計算回路の入力端子 31 基準検出値計算回路 32 基準検出値計算回路 33 尤度計算回路 40 記録ビーム 41 記録レベルのムラ 42 記録ピット 50 振幅の低下した再生信号 51 飽和信号レベル

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録ピットの形状や記録レベルを変化させ
    て記録した情報を再生する装置において、 少なくとも記録ピットの端部に対応する再生信号を所定
    値へ等化して出力する等化器と、 前記等化器の出力信号を入力とし該入力列から再生信号
    列の最尤推定を行う最尤検出器と、を備え、 前記最尤検出器が、前記等化器出力の振幅に関する度数
    分布の主たるピークのレベルのうちの一部又は全部を、
    最尤推定の動作条件を決定する状態遷移規則の基準検出
    値として用いることを特徴とする信号処理装置。
  2. 【請求項2】記録媒体に対し垂直方向に磁化の向きを変
    化させて情報を記録しこれを磁気抵抗素子を用いたヘッ
    ドによって再生する機能を有する装置において、 少なくとも磁化の向きの反転部に対応する再生信号を所
    定値へ等化して出力する等化器と、 前記等化器の出力信号を入力とし該入力列から再生信号
    列の最尤推定を行う最尤検出器と、 を備え、 前記最尤検出器が、前記等化器出力の振幅に関する度数
    分布の主たるピークのレベルのうちの一部又は全部を、
    最尤推定の動作条件を決定する状態遷移規則の基準検出
    値として用いることを特徴とする信号処理装置。
  3. 【請求項3】前記等化器が、前記記録ピット端部に対応
    する再生信号をパーシャルレスポンス等化することを特
    徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  4. 【請求項4】前記等化器が、前記磁化の向きの反転部に
    対応する再生信号をパーシャルレスポンス等化すること
    を特徴とする請求項2記載の信号処理装置。
  5. 【請求項5】前記等化器が、再生信号を5値に等化して
    出力し、 前記最尤検出器が、前記等化器の出力信号を入力とし、
    状態遷移規則として5個の基準検出値と6個以上の状態
    を有し、入力列から前記状態遷移規則に従って再生信号
    列の最尤推定を行い推定列を出力することを特徴とする
    請求項1又は2記載の信号処理装置。
  6. 【請求項6】前記等化器が再生信号を4値に等化し出力
    し、 前記等化器の出力信号を入力とし、状態遷移規則として
    4個の基準検出値と6個以上の状態をもち、入力列から
    前記状態遷移規則に従って再生信号列の最尤推定を行い
    推定列を出力する最尤検出器であることを特徴とする請
    求項1又は2記載の信号処理装置。
  7. 【請求項7】前記等化器の出力信号のアイパターンにお
    いて、アイパターンの最大振幅と、前記振幅とレベルに
    関して隣合う振幅とのレベル差が、その他の隣合う振幅
    間のレベル差に比べて狭く設定されることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか一に記載の信号処理装置。
  8. 【請求項8】前記等化器が、該等化器の出力信号を用い
    て適応制御を行うように構成されたことを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか一に記載の信号処理装置。
  9. 【請求項9】前記等化器の出力値の度数分布の主たるピ
    ークが現れるレベルを求める回路を設けたことを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか一に記載の信号処理装置。
  10. 【請求項10】光ディスクのビット再生信号を処理する
    装置、または光ディスクのビットへの記録を行いその再
    生信号を処理する装置において、 再生波形の符号反転区間のみをパーシャルレスポンス等
    化する特性を持つ等化器と、 前記等化器の出力信号を入力とし入力列から再生信号列
    の最尤推定を行う最尤検出器と、を備え、 前記最尤検出器が、前記等化器出力の振幅に関する度数
    分布の主たるピークのそれぞれの判定レベルのうちの一
    部または全部を、最尤推定の動作条件を決定する状態遷
    移規則の基準検出値として用いることを特徴とする光デ
    ィスク信号再生装置。
  11. 【請求項11】前記等化器が、光ディスク再生波形の符
    号反転区間に対する等化器出力のみをタップ係数値の制
    御のための参照信号として使用し、前記出力に対しての
    みパーシャルレスポンス等化特性となるようにタップ係
    数値を適応制御する適応等化器として構成されたことを
    特徴とする請求項10に記載の光ディスク信号再生装
    置。
  12. 【請求項12】光ディスクのビット再生信号を処理する
    装置、または光ディスクのビットへの記録を行いその再
    生信号を処理する装置において、 光ディスクの再生波形を等化する等化器であって、再生
    波形の符号反転区間のみをパーシャルレスポンス等化す
    る特性を持つ等化器と、 前記等化器の出力信号を入力とし、該入力列から再生信
    号列の最尤推定を行う最尤検出器と、 前記等化器の出力信号振幅に関する度数分布の主たるピ
    ーク部分に含まれる判定レベルを求める回路と、 を備え、 前記最尤検出器が、前記判定レベルの一部または全部
    を、最尤推定の動作条件を決定する状態遷移規則の基準
    信号レベルに採用することを特徴とする光ディスク信号
    再生装置。
  13. 【請求項13】前記等化器が、光ディスク再生波形の符
    号反転区間に対する等化器出力のみをタップ係数値の制
    御のための参照信号として使用し、前記出力に対しての
    みパーシャルレスポンス等化特性となるようにタップ係
    数値を適応制御する適応等化器として構成されたことを
    特徴とする請求項12に記載の光ディスク信号再生装
    置。
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