JPH0815327A - 交差コイル式指示計器の駆動装置 - Google Patents

交差コイル式指示計器の駆動装置

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Publication number
JPH0815327A
JPH0815327A JP15125094A JP15125094A JPH0815327A JP H0815327 A JPH0815327 A JP H0815327A JP 15125094 A JP15125094 A JP 15125094A JP 15125094 A JP15125094 A JP 15125094A JP H0815327 A JPH0815327 A JP H0815327A
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JP
Japan
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coil
pointer
duty ratio
cross
temperature
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Application number
JP15125094A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Hotta
文男 堀田
Hideki Asano
秀樹 浅野
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0815327A publication Critical patent/JPH0815327A/ja
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  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な構成を用いて、指針を常に正しい指示
位置に駆動させる。 【構成】 マグネット製回転子の外側に一対のコイル5
a,5bを交差させて巻回した交差コイルムーブメント
3は、コイル5a,5bに流れる平均電流に比例した駆
動トルクを発生し、指針を回動させる。メータ用ECU
10は、CPU11、sinパルス発生器12、cos
パルス発生器13及びコイルドライバ14,15を備え
ている。CPU11は、車速センサ22による車速の検
出結果に応じて基準温度における指針の指示位置を設定
すると共に、温度センサ23により検出された雰囲気温
度と基準温度との差に応じて上記指示位置を補正する。
また、CPU11は、指示位置の補正結果に基づいて制
御デューティ比を算出し、該デューティ比により交差コ
イルムーブメント3を駆動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両のインスト
ルメントパネルに設けられるスピードメータ,タコメー
タ等の交差コイル式指示計器の駆動装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の交差コイル式指示計器の駆動装
置では、マグネット製回転子の外側に一対のコイルを交
差させて巻回した交差コイルムーブメントを有し、交差
コイルムーブメントのコイルに流れる電流の大きさ及び
方向を計測量(例えば、車速やエンジン回転数)に応じ
て制御している。この場合、一対のコイルに流れる電流
により回転子に合成磁界が生じ、その合成磁界により回
転子に接続された指針が所定の指示位置に回動する。
【0003】しかし、このような駆動装置では、交差コ
イルムーブメント周囲の雰囲気温度が変化すると、交差
コイルムーブメントのコイルの抵抗値が変化して同一の
デューティパルスに対してコイルに流れる平均電流が変
化する。この場合、指針にて表示される指示位置と実際
の計測量とでズレが生じ、ユーザーに誤った情報を与え
るという問題を招く。
【0004】そこで、上記問題を解決するものとして、
交差コイルムーブメント周囲の雰囲気温度に応じてコイ
ルドライバの電源電圧レベルを変更し、デューティパル
スの振幅(電圧)を調整する技術が開示されている(例
えば、実開平4−90972号公報)。
【0005】図8は従来技術としての交差コイル式指示
計器(スピードメータ)の駆動装置を示している。図8
の駆動装置において、メータ用ECU30のCPU31
は車速センサ39からの検出信号に応じてデューティデ
ータを算出する。同データはsinパルス発生器32及
びコイルドライバ34、又はcosパルス発生器33及
びコイルドライバ35を介して交差コイルムーブメント
36のコイル36a,36bに出力される。定電圧回路
37はバッテリ電圧VB から定電圧Vcc(例えば、Vcc
=5V)を生成し、その定電圧Vccをコイルドライバ3
4,35に供給する。また、温度センサ40は交差コイ
ルムーブメント36周囲の雰囲気温度を検出し、CPU
31はその温度値に応じた信号をD/A変換器41及び
オペアンプ42を介して定電圧回路37に供給する。
【0006】この構成によれば、温度センサ40の検出
結果(雰囲気温度変化)に応じてコイルドライバ用電源
(定電圧Vcc)が変化し、図9に示すようにコイル36
a,36bに印加するパルスの振幅(電圧)を変化させ
ることができる。即ち、雰囲気温度が高温であれば図9
(b)に示す如くパルスの振幅レベルVHIは、図9
(a)に示す基準温度での振幅レベルVBSE よりも大き
くなり(VHI>VBSE )、雰囲気温度が低温であれば図
9(c)に示す如くパルスの振幅レベルVLOW は、図9
(a)に示す基準温度での振幅レベルVBSE よりも大き
くなる(VLOW <VBSE )。その結果、コイル周囲の雰
囲気温度が変化してもコイル36a,36bに流れる電
流はほぼ一定値に保持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成(図8の構成)では、メータ用ECU30に供給さ
れる定電圧Vccの値が変動することで以下に示す問題を
招く。
【0008】つまり、メータ用ECU30を多機能化し
た場合、即ち、上記交差コイルムーブメント36とは異
なる他の機器(例えばLCD装置)を駆動する場合、変
化幅の大きい定電圧Vccを定電圧回路37から各ドライ
バに供給したのでは、交差コイルムーブメント36とは
異なる他の機器の安定動作が保証できなくなる。この場
合、別の定電圧回路を増設したり、電源電圧を2系統し
たりする等の構成が強いられる。
【0009】本発明は上記の問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、新規な構成を用
いて、指針を常に正しい指示位置に駆動させることがで
きる交差コイル式指示計器の駆動装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、マグネット製回転子の外
側に一対のコイルを交差させて巻回し、該コイルに流れ
る電流に対応する指示位置に指針を駆動させる交差コイ
ルムーブメントと、定電圧を発生させる定電圧発生源
と、前記定電圧発生源と前記コイルとの間に配置された
スイッチング素子と、計測量に応じた指針の指示位置と
前記コイルに流れる電流値とが予め定めた所定の関係を
保持するようにデューティ比を算出し、該デューティ比
により前記スイッチング素子をデューティ制御するデュ
ーティ制御手段とを備えたことを要旨としている。
【0011】請求項2に記載の発明では、前記交差コイ
ルムーブメント付近の雰囲気温度を検出する温度検出手
段を備え、前記デューティ制御手段は、計測量に応じて
基準温度における指針の指示位置を設定する指示位置設
定手段と、前記温度検出手段による検出温度と前記基準
温度との差に応じて前記指示位置設定手段による指示位
置を補正する位置補正手段と、前記位置補正手段による
補正結果に基づいて制御デューティ比を算出するデュー
ティ比算出手段とを備えるように構成している。
【0012】請求項3に記載の発明では、前記コイルに
流れる電流を検出する電流検出手段を備え、前記デュー
ティ制御手段は、計測量に応じて指針の指示位置を設定
する指示位置設定手段と、前記指示位置設定手段による
指示位置に対応する電流値と、前記電流検出手段による
検出電流との差に応じて、前記指示位置設定手段による
指示位置を補正する位置補正手段と、前記位置補正手段
による補正結果に基づいて制御デューティ比を算出する
デューティ比算出手段とを備えるように構成している。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、デューティ制
御手段は、計測量に応じた指針の指示位置とコイルに流
れる電流値とが予め定めた所定の関係を保持するように
デューティ比を算出し、該デューティ比によりスイッチ
ング素子をデューティ制御する。このとき、定電圧発生
源による定電圧レベルのデューティ比パルスがスイッチ
ング素子を介してコイルに印加され、コイルに流れる電
流が制御される。交差コイルムーブメントはコイルに流
れる電流に対応する所定の指示位置に指針を駆動する。
【0014】つまり、交差コイルムーブメントを構成す
るコイルの抵抗値は使用環境(雰囲気温度等)に応じて
変化し、同じデューティ比でコイルに流れる電流値を制
御しても、実際に流れる電流値が変化する。この場合、
計測量と指針による指示位置とが整合せず、誤った情報
をユーザーに与えてしまう。しかし、本構成によれば、
指針の指示位置とコイルに流れる電流値とが所定の対応
関係を持つことに着目し、その関係を保持するようにデ
ューティ比を算出したため、デューティ比の変化により
所望のコイル電流が得られ指針が正しい指示位置に駆動
する。例えばコイル抵抗が大きくなった場合、デューテ
ィ比が大きくなることでコイル電流が所望の値に保持さ
れる。逆の場合も同様である。また、本構成では、デュ
ーティ比の振幅レベル(電圧レベル)を変化させていた
従来技術とは異なり、コイルを一定の電圧レベルにてデ
ューティ駆動させるため、他の駆動装置に影響を与える
ことはなく、多系統の電源電圧が必要になる等のおそれ
はない。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、指示位置
設定手段は、計測量に応じて基準温度における指針の指
示位置を設定する。位置補正手段は、温度検出手段によ
り検出された交差コイルムーブメント付近の雰囲気温度
と基準温度との差に応じて指示位置設定手段による指示
位置を補正する。デューティ比算出手段は、位置補正手
段による補正結果に基づいて制御デューティ比を算出す
る。この場合、コイル抵抗の変化が雰囲気温度により検
知され、コイル抵抗の変化に応じたデューティ比パルス
でコイルの電流が制御される。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、指示位置
設定手段は、計測量に応じて指針の指示位置を設定す
る。位置補正手段は、指示位置設定手段による指示位置
に対応する電流値と、電流検出手段により検出されたコ
イルに流れる電流との差に応じて、指示位置設定手段に
よる指示位置を補正する。デューティ比算出手段は、位
置補正手段による補正結果に基づいて制御デューティ比
を算出する。この場合、コイルに流れる電流が目標の電
流値に保持されるように制御されることで、指針の指示
位置が調整される。
【0017】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を自動車用スピードメータ
の駆動装置に具体化した第1実施例について、図面を用
いて説明する。
【0018】図3は、交差コイル式指示計器としてのス
ピードメータ1の概要を示す斜視図である。図3におい
て、メータケース(図示略)内に設けられる回路基板2
には各種ICチップ等が取り付けられている。また、回
路基板2には交差コイルムーブメント3が固定されてお
り、同ムーブメント3は回路基板2上の所定の駆動回路
に電気的に接続されている。交差コイルムーブメント3
は、マグネット製の回転子4と、その外側に交差して巻
回された一対のコイル5a,5bとから構成されてい
る。そして、交差コイルムーブメント3はコイル5a,
5bに流れる平均電流に比例した駆動トルクを発生す
る。
【0019】交差コイルムーブメント3の中央部には回
動軸6が突設されており、回動軸6の先端には、目盛板
8の前面側に配置される指針7が固定されている。目盛
板8には所定間隔毎に車速を示す数値が表示されてい
る。また、回動軸6には渦巻状のリターンスプリング9
の内端が固定されており、そのリターンスプリング9の
外端はメータケース側に固定されている。このリターン
スプリング9により指針7が目盛板8の零点側に付勢さ
れている。
【0020】そして、交差コイルムーブメント3の駆動
により回動軸6に回転力が付与されると、指針7はリタ
ーンスプリング9の付勢力に抗して回動し所定の車速を
指示する。また、交差コイルムーブメント3が駆動され
ないと、指針7はリターンスプリング9の付勢力により
零点側に回動し、図示しないストッパにて零点位置に保
持される。つまり、指針7の指示位置は、コイル5a,
5bに流れる電流に比例した駆動トルクと、リターンス
プリング9により帰零トルクとの差分により決定され
る。この場合、帰零トルクは振れ角に比例するため、指
針7の指示位置は、交差コイルムーブメント3の駆動ト
ルク(コイル5a,5bに流れる電流)に対して所定の
対応関係を持つ。
【0021】図1は、スピードメータ駆動装置の電気的
構成を示している。図1において、メータ制御用電子制
御装置(以下、メータ用ECUという)10は、メモリ
11a内に予め記憶されている制御プログラムを実行す
るCPU(中央演算装置)11と、CPU11からのデ
ューティデータに応じたパルス信号を発生するsinパ
ルス発生器12及びcosパルス発生器13と、コイル
駆動用のスイッチング素子を有するコイルドライバ1
4,15とを備えている。また、メータ用ECU10
は、トリップメータ等のLCD装置(液晶ディスプレ
イ)18を駆動するためのLCDドライバ16を備えて
いる。
【0022】一方、メータ用ECU10には、バッテリ
電圧VB (本実施例では、定格電圧=12V)を所定の
定電圧Vcc(例えば、Vcc=5V)に変換する定電圧回
路21が接続されている。定電圧回路21において、バ
ッテリ20と各種ドライバ14〜16との間にはトラン
ジスタTr5が接続されている。トランジスタTr5のコレ
クタ−ベース間には抵抗R1 が接続され、トランジスタ
Tr5のベースはツェナーダイオードDz を介してアース
されている。また、トランジスタTr5のエミッタとアー
スとの間には平滑コンデンサC1 が接続されている。定
電圧回路21によれば、バッテリ電圧VB が所定の定電
圧Vcc(5V)に調整され、その定電圧Vccがメータ用
ECU10に供給される。
【0023】図2はコイルドライバ14(15)の構成
を示している。なお、図2では便宜上、コイルドライバ
14(15)の中にコイル5a(5b)を記載してい
る。コイルドライバ14(15)において、定電圧回路
21の出力(定電圧Vcc)とアースとの間にはトランジ
スタTr1及びTr2の直列回路と、トランジスタTr3及び
Tr4の直列回路とが並列に接続され、トランジスタTr1
及びTr2の接続点とトランジスタTr3及びTr4の接続点
との間には交差コイルムーブメント3のコイル5a(5
b)が接続されている。そして、相反する2種類のデュ
ーティパルス信号がパルス発生器12(13)から出力
されると、その信号がトランジスタTr1及びTr4,トラ
ンジスタTr2及びTr3の組み合わせで各トランジスタT
r1〜Tr4のベースに印加される。これにより、コイル5
a(5b)に実線或いは点線で示す方向にデューティ比
に応じた平均電流が流れる。
【0024】メータ用ECU10には、車速センサ22
と温度センサ23とが接続されている。車速センサ22
は自動車のトランスミッションの出力軸に設けられ、同
出力軸の回転を抵抗変化として検出する磁気抵抗素子
(MRE)を有している。車速センサ22は、磁気抵抗
素子による抵抗変化に基づいて1回転につき20パルス
の信号を出力する。サーミスタからなる温度センサ23
は、交差コイルムーブメント3周囲の雰囲気温度を検出
し、その検出信号はメータ用ECU10のA/D変換器
17を介してCPU11に入力される。
【0025】なお、本実施例では、CPU11によりデ
ューティ制御手段,指示位置設定手段,位置補正手段,
デューティ比算出手段が構成されている。また、定電圧
回路21により定電圧発生源が構成され、温度センサ2
3により温度検出手段が構成されている。
【0026】次に、上記の如く構成されるメータ駆動装
置の作用を説明する。図4はCPU11により実行され
るメータ駆動ルーチンであり、同ルーチンは随時実行さ
れスピードメータ1の指針7を駆動する。
【0027】さて、図4のルーチンにおいて、CPU1
1は、先ずステップ100でIG=ONであるか否かを
判別し、IG=ONであれば続くステップ110に移行
する。その後、CPU11は、ステップ110で車速デ
ータをリフレッシュするための所定時間(本実施例で
は、10msec)が経過したか否かを判別し、これが
肯定判別されれば続くステップ120〜180で指針7
を車速Vn に応じた指示位置Vp に回動させる。
【0028】即ち、CPU11は、ステップ120で車
速パルス周期Tに基づいて車速Vnを算出する。ここ
で、車速パルス周期Tは、車速センサ22からの出力パ
ルス信号の立ち上がりエッジ間の計測時間から求められ
る。その後、CPU11は、ステップ130で車速Vn
を目盛板8上の指示位置Vp に換算する。この指示位置
Vp は指針7を実際に作動させる目盛板8上の位置を表
しており、交差コイルムーブメント3が基準温度(例え
ば、常温:20℃)で駆動することを前提として求めら
れる。
【0029】また、CPU11は、ステップ140で温
度センサ23による検出信号からその時の交差コイルム
ーブメント3周囲の雰囲気温度TAn を求め、続くステ
ップ150で雰囲気温度TAn を用いて温度補正係数K
n を算出する。ここで、温度補正係数Kn は、その時の
雰囲気温度TAn と基準温度との差に応じて求められ
る。
【0030】続いて、CPU11は、ステップ160で
その時の雰囲気温度TAn に応じた補正指示位置VH を
求める。具体的には、ステップ130の指示位置Vp と
ステップ150の温度補正係数Kn との積から補正指示
位置VH を決定する。ここで、補正指示位置VH は、雰
囲気温度TAn の変化によるコイル5a,5bの抵抗値
の変化やそれに伴う電流値の変化に応じて、実際の指示
位置Vp を補正したものである。
【0031】その後、CPU11は、ステップ170で
補正指示位置VH からデューティ比を算出し、続くステ
ップ180で該デューティ比により指針7を駆動させ
る。このとき、補正指示位置VH に応じたデューティ比
にて指針7が駆動されるが、実際には、雰囲気温度TA
n に応じたコイル抵抗の変化によって指示位置Vp に対
応するコイル電流が流れ、指針7は指示位置Vp に駆動
される。
【0032】以降、CPU11がステップ110〜18
0を繰り返すことにより、スピードメータ1は車速表示
を行う。なお、車速Vn の算出方法としては、上記方法
の他に所定時間内におけるパルス数をカウントして算出
する方法を用いることもできる。
【0033】上記制御動作をより具体的に説明する。例
えば基準温度(20℃)でのコイル抵抗値Rc=160
Ω、Vcc=5Vとし、そのときの指示位置に対応するコ
イル5a,5bの平均電流を19mAとした場合、デュ
ーティ比=約60%となる(図5(a)に示す)。
【0034】そして、雰囲気温度TAn が上昇した場合
には、コイル抵抗値Rcが高くなり(例えば抵抗温度係
数=0.4%/℃の場合、TAn =105℃ではRc=
214Ωとなる)、定電圧Vcc一定とすれば、コイル平
均電流の減少を招いて指針7の指示位置は低速側にズレ
る。しかし、上記制御によれば、図5(b)に示す如く
デューティ比が基準温度(20℃)での60%に対して
約80%に変更されることで、基準温度でのコイル平均
電流(19mA)が保持される。その結果、指針7を所
望の指示位置に駆動させることができる。
【0035】また、雰囲気温度TAn が低下した場合に
は、コイル抵抗値Rcが低くなり(例えばTAn =−3
0℃ではRc=128Ωとなる)、コイル平均電流の増
大を招いて指針7の指示位置は高速側にズレる。しか
し、上記制御によれば、図5(c)に示す如くデューテ
ィ比が基準温度(20℃)での60%に対して約48%
に変更されることで、上記同様、指針7を所望の指示位
置に駆動させることができる。
【0036】以上詳述したように本実施例のメータ駆動
装置では、計測量に応じた指針7の指示位置と交差コイ
ルムーブメント3のコイル5a,5bに流れる電流とが
予め定めた所定の対応関係を持つことに着目して、以下
の如くデューティ制御を実施した。即ち、計測量に応じ
て基準温度における指針7の指示位置を設定し(図4の
ステップ130)、交差コイルムーブメント3周囲の雰
囲気温度と基準温度との差に応じて上記指示位置を補正
した(図4のステップ140〜160)。そして、指示
位置の補正結果に基づいて制御デューティ比を算出した
(図4のステップ170)。
【0037】要するに、本構成によれば、雰囲気温度の
変化によりコイル抵抗値が変化しても、指針7の指示位
置に整合した所望のコイル電流を得ることができる。そ
の結果、指針7を常に正しい指示位置に駆動することが
でき、ユーザーに与える誤情報を回避することができ
る。また、本構成では、デューティ比の振幅レベル(電
圧レベル)を変化させていた従来技術とは異なり、交差
コイルムーブメント3を一定の電圧レベルにてデューテ
ィ駆動させるため、他の駆動装置(図1では、LCDド
ライバ16,LCD装置18)に影響を与えることはな
く、多系統の電源電圧が必要になる等のおそれはない。 (第2実施例)次に第2実施例について、上記第1実施
例との相違点を中心に説明する。
【0038】上記第1実施例では、交差コイルムーブメ
ント3周囲の雰囲気温度を検出し、その検出結果をコイ
ル5a,5bの制御デューティ比に反映させていたが、
第2実施例では、コイル5a,5bに流れる電流値を検
出し、その検出結果をコイル5a,5bの制御デューテ
ィ比に反映させている。
【0039】図6は第2実施例におけるメータ用ECU
10の構成の一部を示している。図6において、コイル
ドライバ14(15)のトランジスタTr2のコレクタ及
びTr4のコレクタ間の接続点には、コイル5a(5b)
に流れる電流を電圧として検出するための電流検出抵抗
(電流検出手段)25が接続されている。この電流検出
抵抗25による検出電圧VOn はA/D変換器26を経
てCPU11に入力される。
【0040】図7は第2実施例におけるメータ駆動ルー
チンを示している。なお、本ルーチンは、前述した図4
のルーチンのステップ140〜160(破線枠内の温度
補正部分)をステップ200〜240(図7の破線枠
内)に変更したものであり、この変更部分について説明
する。
【0041】CPU11は、ステップ200で電流検出
抵抗25により検出された検出電圧VOn のA/D変換
値を取り込み、続くステップ210で検出電圧VOn と
基準電圧VOBとの偏差が所定電圧差(本実施例では、
0.3V)未満であるか否かを判別する。ここで、基準
電圧VOBは、その指示位置(車速)に対応するコイル
電流値に相当する。
【0042】そして、|VOn −VOB|<0.3Vで
あれば、CPU11はステップ220で補正係数KOn
を「1」とし、|VOn −VOB|≧0.3Vであれ
ば、ステップ230で検出電圧VOn と基準電圧VOB
との偏差に応じて補正係数KOn を算出する。その後、
CPU11は、ステップ240でステップ130の指示
位置Vp とステップ220或いは230の補正係数KO
n とから補正指示位置VH を決定する。
【0043】即ち、本第2実施例では、コイル抵抗の変
化をコイル電流にて検出し、その検出結果をフィードバ
ックさせてデューティ比を制御している。この第2実施
例においても、上記第1実施例と同様に本発明の目的を
達成することができる。
【0044】なお、本発明は、さらに下記に示す如く変
更して具体化することができる。 (1)上記各実施例では、メータ駆動ルーチン(図4,
図7)によるメータ駆動時に毎回、補正係数Kn ,KO
n を求めていたが、雰囲気温度の変化によるコイル抵抗
の変化が急激に起こることは少ないため上記補正係数K
n ,KOn を所定時間毎(例えば、10sec毎等)に
更新するようにしてもよい。この場合、CPU11の処
理負担が軽減できる。
【0045】(2)上記各実施例では、基準温度を常温
(20℃)で設定していたが、これを使用最高温度(1
05℃)や使用最低温度(−30℃)等、他の温度で設
定してもよい。
【0046】(3)上記各実施例では、自動車用スピー
ドメータに具体化したが、タコメータ等の他の計器類に
具体化してもよい。また、鉄道車両や船舶の計器類、さ
らにはゲーム機器における計器類に具体化してもよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、計測量
に応じた指針の指示位置とコイルに流れる電流値とが予
め定めた所定の関係を保持するようにデューティ比を算
出し、そのデューティ比によりコイルに流れる電流を制
御するという新規な構成を用いることにより、指針を常
に正しい指示位置に駆動させることができるという優れ
た効果を発揮する。
【0048】請求項2に記載の発明によれば、雰囲気温
度の変化に応じたデューティ比が算出され、いかなる温
度域においても指針を常に正しい指示位置に駆動させる
ことができる。
【0049】請求項3に記載の発明によれば、コイルに
流れる電流を所定値に保持するようにデューティ比が算
出され、指針を常に正しい指示位置に駆動させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるスピードメータ駆動装置の電気
的構成を示すブロック図である。
【図2】コイルドライバの電気的構成を示す回路図であ
る。
【図3】スピードメータの構成を示す斜視図である。
【図4】第1実施例におけるメータ駆動ルーチンを示す
フローチャートである。
【図5】(a)〜(c)は、交差コイルムーブメント周
囲の雰囲気温度毎のデューティ比を示す波形図である。
【図6】第2実施例におけるメータ駆動装置の構成の一
部を示すブロック図である。
【図7】第2実施例におけるメータ駆動ルーチンを示す
フローチャートである。
【図8】従来技術におけるメータ駆動装置の構成を示す
ブロック図である。
【図9】(a)〜(c)は、従来技術における交差コイ
ルムーブメント周囲の雰囲気温度毎のデューティ比を示
す波形図である。
【符号の説明】
1…交差コイル式指示計器としてのスピードメータ、3
…交差コイルムーブメント、4…回転子、5a,5b…
コイル、11…デューティ制御手段,指示位置設定手
段,位置補正手段,デューティ比算出手段としてのCP
U、21…定電圧発生源としての定電圧回路、23…温
度検出手段としての温度センサ、25…電流検出手段と
しての温度検出抵抗、Tr1〜Tr4…スイッチング素子と
してのトランジスタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネット製回転子の外側に一対のコイ
    ルを交差させて巻回し、該コイルに流れる電流に対応す
    る指示位置に指針を駆動させる交差コイルムーブメント
    と、 定電圧を発生させる定電圧発生源と、 前記定電圧発生源と前記コイルとの間に配置されたスイ
    ッチング素子と、 計測量に応じた指針の指示位置と前記コイルに流れる電
    流値とが予め定めた所定の関係を保持するようにデュー
    ティ比を算出し、該デューティ比により前記スイッチン
    グ素子をデューティ制御するデューティ制御手段とを備
    えたことを特徴とする交差コイル式指示計器の駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記交差コイルムーブメント付近の雰囲
    気温度を検出する温度検出手段を備え、 前記デューティ制御手段は、 計測量に応じて基準温度における指針の指示位置を設定
    する指示位置設定手段と、 前記温度検出手段による検出温度と前記基準温度との差
    に応じて前記指示位置設定手段による指示位置を補正す
    る位置補正手段と、 前記位置補正手段による補正結果に基づいて制御デュー
    ティ比を算出するデューティ比算出手段とを備えた請求
    項1に記載の交差コイル式指示計器の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記コイルに流れる電流を検出する電流
    検出手段を備え、 前記デューティ制御手段は、 計測量に応じて指針の指示位置を設定する指示位置設定
    手段と、 前記指示位置設定手段による指示位置に対応する電流値
    と、前記電流検出手段による検出電流との差に応じて、
    前記指示位置設定手段による指示位置を補正する位置補
    正手段と、 前記位置補正手段による補正結果に基づいて制御デュー
    ティ比を算出するデューティ比算出手段とを備えた請求
    項1に記載の交差コイル式指示計器の駆動装置。
JP15125094A 1994-07-01 1994-07-01 交差コイル式指示計器の駆動装置 Pending JPH0815327A (ja)

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